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先の日
さきのひ [4][0] 【先の日】
せんじつ。せんだって。この間(アイダ)。
先まぐる
さいまぐ・る 【先まぐる】
〔「さきまぐる」の転〕
■一■ (動ラ四)
さし出たふるまいをする。「物語するに,さし出でして我ひとり―・る者/枕草子 28」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「さかしら心の,きは高く―・れたるやうなる/浜松中納言 2」
先ら
さきら 【先ら】
〔「ら」は接尾語〕
才気のあらわれ。弁舌・筆勢・知恵などにいう。「ただ今の世にさえもすぐれゆたけき―を,いとど心していひつづけたる/源氏(鈴虫)」
先んじる
さきん・じる [4][0] 【先んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「先んずる」の上一段化〕
「先んずる」に同じ。「人に―・じる」
先んじる
さきんじる【先んじる】
(1)[先行]go ahead;precede.→英和
(2)[先手]forestall;→英和
anticipate.→英和
世間に〜 be ahead of the times.
先んずる
さきん・ずる [4][0] 【先んずる】 (動サ変)[文]サ変 さきん・ず
〔「先にする」の転〕
他人よりも先に事を行う。さきんじる。「人より一歩―・ずる」
先んずれば人を制(セイ)す
先んずれば人を制(セイ)す
〔史記(項羽本紀)「先即制�人,後則為�人所�制」より〕
他人よりも先に物事を行えば有利な立場になる。先んずる時は人を制す。
先カンブリア時代
せんカンブリアじだい [8] 【先―時代】
地殻ができてから古生代カンブリア紀の前までの時代。古いほうを始生代,新しいほうを原生代と二分することもある。太古代。
先世
せんせい [0] 【先世】
祖先。また,亡父。
先主
せんしゅ [1] 【先主】
先代の君主・主人。前に仕えた主君。前主。旧主。
先乗り
さきのり [0] 【先乗り】 (名)スル
(1)行列の先頭に立つ騎馬の人。前駆。
⇔後乗(アトノ)り
(2)旅興行などで,準備などのため一行より先に目的地に乗りこむこと。また,その人。
先人
せんじん [0] 【先人】
(1)昔の人。前人。
⇔後人
「―の教え」
(2)亡父。また,祖先。
先人
せんじん【先人】
one's predecessors.
先付け
さきづけ [0] 【先付け】
(1)本式の料理の前に出す軽い料理。突き出し。お通し。
(2)その日よりあとの日付。
(3)「先日付(サキヒヅケ)」の略。
先付小切手
さきづけこぎって [6] 【先付小切手】
⇒先日付小切手(サキヒヅケコギツテ)
先代
せんだい【先代】
one's predecessor (人);the previous age (時代).〜の former.→英和
先代
せんだい [0] 【先代】
(1)当主の前の代。「―にはお世話になった」
(2)芸名・四股名(シコナ)などを代々受け継いでいる場合,その人の前の代。「―梅幸」
(3)前の時代。前代。
先代旧事本紀
せんだいくじほんぎ 【先代旧事本紀】
史書。一〇巻。蘇我馬子らの序文があるが平安初期の成立と推定される。神代から推古天皇に至る事績を記載。記紀からの引用が多いが,巻五「天孫本紀」,巻一〇「国造本紀」は他書に見られない所伝を載せ,貴重な資料。旧事紀。旧事本紀。
先代萩
せんだいはぎ 【先代萩】
歌舞伎・浄瑠璃「伽羅(メイボク)先代萩」の通称。
先任
せんにん [0] 【先任】
先にその任務・地位についていること。また,その人。前任。
⇔後任
「―将校」
先任の
せんにん【先任の】
senior.→英和
‖先任者 a senior member.先任順 <in> the order of seniority.
先任権
せんにんけん [3] 【先任権】
解雇・休職・昇進・配転などについて先に採用した者を優遇する制度。欧米で普及している。シニオリティ。
先住
せんじゅう [0] 【先住】
(1)先にその場所に住んでいること。「―者」
(2)寺の,前の住職。
先住民
せんじゅうみん [3] 【先住民】
ある集団が移住してきてその土地を占有する以前に,そこに住んでいた人々。また,植民地的状況のもとで支配を受けている人々をいう場合もある。先住民族。
→世界先住民会議
先住民族
せんじゅう【先住民族】
aborigines.先住者 a former occupant.
先体
せんたい [0] 【先体】
動物の精子の頭部先端にある小器官。卵表面の特定の物質によって著しい形態変化を起こし,精子を卵表へ接着させて精核を卵内へ導く。硬骨魚類には見られない。
先使ひ
さきつかい 【先使ひ】
「先払い{(3)}」に同じ。「すは悪源太が―よとて皆人色を失ひけり/平治(上)」
先例
せんれい【先例】
a precedent.→英和
〜がある <We> have precedents <for> .〜のない unprecedented.→英和
〜を作(破)る make (break) a precedent.→英和
先例
せんれい [0] 【先例】
以前にあった同じような事柄。昔からのしきたり。前例。「―にならう」「―がない」
先供
さきども [0] 【先供】
行列の先頭に立って供をする人。
先便
せんびん【先便(で)】
(by) a previous post.
先便
せんびん [0] 【先便】
この前の便り。前便。
⇔後便
先借り
さきがり [0] 【先借り】 (名)スル
まえがり。前借(ゼンシヤク)。
先備え
さきぞなえ [3] 【先備え】
軍陣などの先頭で,先駆けを行う軍勢。先鋒。
先兆
せんちょう [0] 【先兆】
まえぶれ。前兆。
先先
さきざき [2] 【先先】
(1)遠い将来。行く末。前途。「―が思いやられる」「―どうなることか」
(2)出かけて行く方々のところ。行く先行く先。「行く―で歓迎をうける」
(3)まえまえ。ずっと以前。「―からの準備」
先先
せんせん [0] 【先先】
名詞の上に付けて,「前の前」の意を表す。前前。「―日」「―回」
先先
せんぜん [0] 【先先・先前】
以前。まえまえ。前前(ゼンゼン)。「―より申し上げている通り」
先先代
せんせんだい [0] 【先先代】
先代の前の代。
先先月
せんせんげつ [3][0] 【先先月】
先月の前の月。前前月。
先先週
せんせんしゅう [0][3] 【先先週】
先週の前の週。
先入
せんにゅう [0] 【先入】
(1)前もって心に入っていること。思い込んでいること。
(2)その場所に先に入っていること。「交差点では―車優先」
先入主
せんにゅうしゅ [3] 【先入主】
「先入観」に同じ。
先入見
せんにゅうけん [3] 【先入見】
「先入観」に同じ。
先入観
せんにゅうかん [3] 【先入観】
前もってつくられた固定的な観念。それが自由な思考を妨げるときにいう。思い込み。先入主。先入見。「―にとらわれる」
先入観[主]
せんにゅう【先入観[主]】
preconception;→英和
a prejudice.→英和
先入観となる[事が主語]preoccupy <one's mind> ;→英和
[人が主語]be prepossessed <with> .
先公
せんこう [0][1] 【先公】
先代の君主。先君。
先兵
せんぺい [1] 【尖兵・先兵】
(1)軍隊の移動の際,敵軍に近い所で警戒・探索などにあたる兵隊。
(2)他に先がけて,また,先頭に立って物事をする人。「貿易立国の―となる」
先兵
せんぺい【先兵】
《軍》the advance guard.
先出
せんしゅつ [0] 【先出】
「前出(ゼンシユツ)」に同じ。
先制
せんせい [0] 【先制】 (名)スル
先手を打つこと。機先を制すること。「―点」「―してそのまま逃げきる」
先制の
せんせい【先制の】
lead-off <home run> .‖先制攻撃 a preemptive attack.先制攻撃をする attack <the enemy> first.
先制攻撃
せんせいこうげき [5] 【先制攻撃】
相手の機先を制して攻撃すること。
先刻
せんこく【先刻】
a little while ago;already (既に).→英和
先刻
せんこく [0] 【先刻】
(1)さっき。さきほど。
⇔後刻
「―からお待ちです」「―の客」「―お帰りになった」
(2)(副詞的に用いて)とうの昔に。前から。すでに。「―御承知のとおり」
先前
せんぜん [0] 【先先・先前】
以前。まえまえ。前前(ゼンゼン)。「―より申し上げている通り」
先剣菱
せんけんびし [3] 【先剣菱・先間菱】
⇒幸菱(サイワイビシ)
先割れスプーン
さきわれスプーン [6] 【先割れ―】
先端が割れていてフォークの役目も兼ねるスプーン。
先務
せんむ [1] 【先務】
まずなすべき務め。急を要する務め。
先勝
せんしょう [0] 【先勝】 (名)スル
(1)何回戦か行う試合で,最初に勝つこと。「五番勝負で―する」
(2)六曜の一。急用や訴訟などによいとされ,早く事を行うのがよく,午前は吉,午後は凶という日。先勝日。せんかち。さきがち。
先勝
せんかち [0] 【先勝】
⇒せんしょう(先勝)(2)
先勝する
せんしょう【先勝する】
win the first game.
先勝ち
さきがち [0] 【先勝ち】
⇒せんしょう(先勝)
先占
せんせん [0] 【先占】 (名)スル
(1)人よりも先に占有すること。
(2)「先占取得」の略。
先占取得
せんせんしゅとく [5] 【先占取得】 (名)スル
(1)民法上,所有者のない動産(野生の鳥獣,魚類など)を自己の所有にする意思をもって人よりも先に占有すること。無主物先占。
(2)国際法上,ある国家が無主の土地を領有する意思を表示して実効的に支配すること。
先反り
さきぞり [0] 【先反り】
刀の先の方に反りの中心があるもの。室町時代以後のものに多い。
先取
せんしゅ [1] 【先取】 (名)スル
先に取ること。さきどり。「―点」「一点を―する」
先取り
さきどり [0] 【先取り】 (名)スル
(1)他人より先に物事をすること。「時代を―する」「野党の修正案を―して予算案に盛り込む」
(2)事後に受け取るべきものを事前に受け取ること。「利息を―する」
先取りする
さきどり【先取りする】
take in advance (金などを);anticipate (予期する).→英和
先取特権
せんしゅ【先取特権】
《法》a preferential right;priority.→英和
先取得点をあげる《野》score <two runs> first.
先取特権
さきどりとっけん [5] 【先取特権】
他の債権者より優先的に債務者の財産から弁済を受けることができる担保物権。
先取特権
せんしゅとっけん [4] 【先取特権】
⇒さきどりとっけん(先取特権)
先口
せんくち [0] 【先口】
順番が先であること。また,申し込み・約束などを先にしたもの。
⇔後口
「こちらが―だ」
先口に
せんくち【先口に】
a previous engagement.
先口動物
せんこうどうぶつ [5] 【先口動物】
原口がそのまま成体の口となる動物群。紐形・袋形・軟体・環形・節足・触手などの動物門が属する。前口動物。旧口動物。
→後口動物
先古
せんこ [1] 【先古】
昔。過去。
先史
せんし [1] 【先史】
文字が使用される以前の時代。有史以前。史前。
先史学
せんしがく [3] 【先史学】
先史時代を考古学的方法によって研究する学問。先史考古学。史前学。
先史時代
せんし【先史時代】
prehistory.〜の prehistoric(al).
先史時代
せんしじだい [4] 【先史時代】
文献史料を全く欠いている時代。
⇔有史時代
先后
せんこう [0] 【先后】
(1)先代の君主。先君。
(2)先帝の皇后。さきのきさき。
先君
せんくん [1][0] 【先君】
(1)前の主君。先代の主君。先公。
(2)死んだ父。また,祖先。先考。
先君子
せんくんし [3] 【先君子】
死んだ父。亡父。先考。
先哲
せんてつ【先哲】
ancient sages.
先哲
せんてつ [0] 【先哲】
昔のすぐれた思想家や学者。前哲。
先哲叢談
せんてつそうだん 【先哲叢談】
伝記。八巻。原念斎著。1816年刊。藤原惺窩以下七二人の儒者を選び,年代順にその略伝を記述したもの。
先回
せんかい [0][1] 【先回】
この前の回。前回。
先回り
さきまわり [3][0] 【先回り】 (名)スル
(1)(近道などをとって)他人よりも先に目的地に到着すること。「―して駅で待つ」
(2)他人をだしぬいて先に事をなすこと。
先回りする
さきまわり【先回りする】
get ahead of <a person> ;forestall.→英和
先土器時代
せんどきじだい [5] 【先土器時代】
土器の製作がまだ行われていない時代。日本では縄文時代以前を先土器・無土器時代と呼んだが,多く旧石器時代と称する。西アジアでは新石器時代初頭を先土器新石器時代と呼ぶ。先縄文時代。
先坊
せんぼう [0] 【先坊】
前の皇太子。前坊。「―を恋かなしびたてまつり給/大鏡(時平)」
先塋
せんえい [0] 【先塋】
祖先の墓。「正覚寺の―に詣でて/渋江抽斎(鴎外)」
先売り
さきうり [0] 【先売り】
先物(サキモノ)を売ること。まだできあがっていない物などを,将来渡すことを約して取引すること。
⇔先買い
先夜
せんや【先夜】
the other night;a few nights ago.
先夜
せんや [1][0] 【先夜】
先日の夜。いく日か前の夜。
先天
せんてん [0] 【先天】
〔易経(乾卦文言伝)〕
生まれたときにすでに身にそなわっていること。
⇔後天
先天性代謝異常
せんてんせいたいしゃいじょう [10] 【先天性代謝異常】
遺伝子の異常によって物質交代の過程に障害が起こって発症する病気。フェニルケトン尿症など。
先天性免疫
せんてんせいめんえき [7] 【先天性免疫】
⇒自然免疫(シゼンメンエキ)
先天梅毒
せんてんばいどく [5] 【先天梅毒】
胎児のとき,母親の胎内で感染した梅毒。出生後に症状が現れる。先天性梅毒。
先天的
せんてん【先天的】
inherent;→英和
native;→英和
hereditary;→英和
a priori.〜に inherently;→英和
by nature;innately.〜的な嘘つき a born liar.‖先天説《哲》apriorism.
先天的
せんてんてき [0] 【先天的】 (形動)
(1)生まれつきそなわっているさま。生得的。「運動神経のよさは―だ」
(2)〔哲〕 ア-プリオリ{(2)}に同じ。
⇔後天的
先天的総合判断
せんてんてきそうごうはんだん [11] 【先天的総合判断】
〔哲〕 カントの用語。ア-プリオリでなおかつ総合的な判断。
→総合判断
先天説
せんてんせつ [3] 【先天説】
人間の性質や能力は生まれながらにしてそなわっているという考え方。天賦説。
⇔後天説
先太
さきぶと [0] 【先太】
棒などの先端が,元の部分より太いこと。また,そのもの。
⇔先細
先太り
さきぶとり [0] 【先太り】 (名)スル
(1)先にゆくほど元の部分より太くなっていること。また,そのもの。さきぶと。
(2)時がたつにつれて勢いが盛んになること。また,財産などが次第にふえること。
⇔先細り
先太刀
さきだち [3] 【先太刀】
人を斬るとき,最初に太刀を浴びせること。初太刀。
⇔後(ノチ)太刀
先夫
せんぷ【先夫】
one's former husband;an ex-husband.
先夫
せんぷ [1] 【先夫】
前の夫。前夫。
先妣
せんぴ [1] 【先妣】
死んだ母。
⇔先考
先妻
せんさい [0] 【先妻】
あとで結婚した妻に対して,前の妻。前妻。
⇔後妻
先妻
せんさい【先妻(の子)】
(a child by) one's former wife.
先婦
せんぷ [1] 【先婦】
前の妻。前婦。
先学
せんがく [0] 【先学】
学問上の先輩。先覚。
⇔後学
先守
せんしゅ [1] 【先守】 (名)スル
先に守ること。野球などで,先に守備をすること。
先安
さきやす [0] 【先安】
株式・取引で,将来,値段が安くなる見込みのあること。
⇔先高
「―感」
先客
せんきゃく [0] 【先客】
先に来ていた客。「―があった」
先客
せんきゃく【先客】
a preceding visitor.
先導
せんどう [0] 【先導】 (名)スル
先に立って導くこと。「参観者を―する」「―車」
先導する
せんどう【先導する】
guide;→英和
(take the) lead.→英和
先導者 a leader;→英和
a guide.
先山
せんざん 【先山】
兵庫県淡路島の中央部にある山。海抜448メートル。山頂に高野山真言宗の別格本山千光寺がある。淡路富士。
先山
さきやま [0] 【先山・前山】
(1)炭鉱・鉱山などで,直接に切羽(キリハ)で採掘に当たる経験豊かな作業員。後山(アトヤマ)と一組みになって仕事をする。
⇔後山
(2)山林で,集材の際の木寄せおよび玉掛けをする作業員または作業班。
先島諸島
さきしましょとう 【先島諸島】
沖縄県南西部,宮古諸島・八重山諸島の総称。
先帝
せんてい [0] 【先帝】
先代の天子。さきのみかど。せんだい。
先帝
せんてい【先帝】
the late Emperor.
先帝会
せんていえ [3] 【先帝会】
「先帝祭{(2)}」に同じ。
先帝祭
せんていさい [3] 【先帝祭】
(1)皇室の祭祀(サイシ)の一。先帝の崩御の日に皇霊殿で行われる。
(2)山口県下関市の赤間神宮で,四月二三日から三日間行われる祭り。源平の戦いで壇ノ浦に入水した安徳天皇を弔う。もとその忌日である陰暦三月二四日に先帝会と称して阿弥陀寺で行われていた。[季]春。
先師
せんし [1] 【先師】
〔古くは「せんじ」とも〕
(1)死んだ先生。死んだ師匠。
(2)前代の賢人。
先年
せんねん【先年】
some years ago;formerly.→英和
先年
せんねん [0] 【先年】
何年か前のある年。過ぎ去ったある年。「―の大火で焼失した」「―帰郷の際」
先度
せんど [0][1] 【先度】
さきごろ。せんだって。このあいだ。以前。先日。
⇔後度(ゴド)
「―申しましたとおり」
先延ばし
さきのばし [0][3] 【先延ばし】
すぐやるべきことや予定していたことを先へ延ばすこと。「履行を―にする」
先後
せんご [1] 【先後】 (名)スル
時間や順番などのさきとあと。あとさき。また,ものの順序。「時間的に―する関係」
先後
せんこう [1] 【先後】
⇒せんご(先後)
先徳
せんとく [0] 【先徳】
〔「せんどく」とも〕
(1)徳のある先人・先輩。また,先人の徳。
(2)前代の有徳の高僧。また,祖師。「―の徳にも及ばぬ様にて/栂尾明恵上人遺訓」
先憂後楽
せんゆうこうらく センイウ― [0] 【先憂後楽】
〔范仲淹(岳陽楼記)「士先�天下之憂�而憂,後�天下之楽�而楽」〕
天下のことについて世の人に先んじて憂え,遅れて楽しむこと。常に天下の平安を心がけていること。
先手
せんて【先手】
<have> the first move (囲碁).〜をとる get the start;→英和
take the initiative.→英和
〜を打たれる be forestalled.
先手
せんて [0] 【先手】
(1)碁・将棋などで,先に着手する人。先番。
(2)相手の機先を制して,物事を先に行うこと。「―を取る」
(3)今後起こるべき事態に備えて,あらかじめ講じておく対策。「―を打っておく」
(4)先に立って戦う軍勢。
⇔後手
先手
さきて [0] 【先手】
(1)先頭に進む軍隊。先陣。先鋒。
(2)和船の帆柱を起こしたり倒したりするとき,船首・船尾へ引く綱。はしらびき。
先手必勝
せんてひっしょう [0] 【先手必勝】
スポーツの試合や囲碁などのゲームで,ある局面に際して先手をとれば必ず有利であるということ。
先手組
さきてぐみ [0] 【先手組】
江戸幕府の職名。若年寄支配。弓組と筒組(鉄砲組)とがあり,江戸城の諸門・将軍の外出などの折の警固や火付盗賊改として市中見回りにあたった。先手。
先打ち
さきうち 【先打ち】
馬に乗って一団の先頭に立つこと。また,その者。「朝倉某が―にて陣を取たるを/太平記 36」
先払
さきばらい【先払】
(1)[着払]payment on delivery;[前金]payment in advance.(2)[行列の]a forerunner.→英和
〜にする pay on delivery[in advance];prepay.→英和
‖運賃先払 carriage forward;freight not prepaid;freight prepaid (運賃前払いのこと).郵税先払 postage payable on delivery.
先払い
さきばらい [3] 【先払い】 (名)スル
(1)品物の受け渡しより前に金を払うこと。前金払い。
⇔後払い
(2)運送料・郵便料などを受け取り先が払うこと。向こう払い。着払い。
(3)貴人の外出の際,前方の通行人をその場から追いやること。また,その役を務める人。前駆。先追い。先使い。
先攻
せんこう [0] 【先攻】 (名)スル
野球など攻撃と防御を交互に行うスポーツで,先に攻撃すること。さきぜめ。
⇔後攻
先攻する
せんこう【先攻する】
attack first;《野》go to bat first.
先攻め
さきぜめ [0] 【先攻め】
「先攻(センコウ)」に同じ。
先斗町
ぽんとちょう 【先斗町】
京都市中京区,鴨川西岸に沿う遊興街。1813年花街として公認されて以来,お茶屋・料理屋などが集中。
〔ポルトガル語のカルタ用語のポント(先端ノ意)からの名という〕
先方
せんぽう【先方】
the other party (相手); <arrive at> one's destination (行先).〜払いで <米> <wire,phone> collect.→英和
先方
さきかた [0] 【先方】
(取引や交渉などの)相手。せんぽう。
先方
せんぽう [0] 【先方】
(1)相手の人。相手方。
⇔当方
「―の意向」
(2)先のほう。むこう。
先日
せんじつ【先日】
⇒先達て.
先日
せんじつ [0] 【先日】
少し前のある日。このあいだ。過日。「―買ったばかりの品」「―の用件」
先日付小切手
さきひづけこぎって [7] 【先日付小切手】
振り出しの日付を実際の振出日よりも将来の日とする小切手。先付(サキヅケ)小切手。
先日来
せんじつらい [4] 【先日来】
このあいだから今日までの間。「―の疑問が解けた」
先晩
せんばん [0][1] 【先晩】
せんだっての夜。先日の晩。先夜。
先月
せんげつ【先月】
last month.〜3日に on the 3rd (of) last month.
先月
せんげつ [1] 【先月】
今月の前の月。前月。去月。あとげつ。
先朝
せんちょう [0][1] 【先朝】
(1)以前の朝廷。先代の朝廷。
(2)前の天皇。先帝。「―船上に御座あつて/太平記 9」
先染
さきぞめ [0] 【先染(め)】
染色した糸で布を織ること。また,その糸や布。
⇔後(アト)染め
先染め
さきぞめ [0] 【先染(め)】
染色した糸で布を織ること。また,その糸や布。
⇔後(アト)染め
先棒
さきぼう【先棒】
<make> a cat's-paw <of a person> (手先).
先棒
さきぼう [0] 【先棒】
(1)(多く「お先棒」の形で)人の手先になって働くこと。「社長のお―を担ぐ」
(2)物事を先頭に立って行う人。
(3)駕籠(カゴ)の棒の前の方を担ぐ人。先肩(サキカタ)。
⇔後棒(アトボウ)
〔(3)が原義〕
先棒担ぎ
さきぼうかつぎ [5] 【先棒担ぎ】
人の手先となって動きまわること。また,その人。お先棒担ぎ。
先業
せんごう [0] 【先業】
⇒前業(ゼンゴウ)
先業
せんぎょう [0] 【先業】
先人ののこした事業。遺業。
先様
さきさま [0] 【先様】
先方の敬称。あちらさま。「―の御意向はいかがでしょう」
先様
せんさま [1] 【先様】
先に来たお客様。先客様。「まづ―は一ときりの,替る替るの人心/安愚楽鍋(魯文)」
先決
せんけつ [0] 【先決】 (名)スル
先に決めておくこと。まず決着をつけておくべきこと。「消火より避難させる方が―だ」
先決する
せんけつ【先決する】
decide in advance.これが先決問題だ This is the question to be settled first.
先決問題
せんけつもんだい [5] 【先決問題】
ある問題に先立って決着をつけておくべき問題。
先決変数
せんけつへんすう [5] 【先決変数】
計量経済モデルを表現する方程式において,過去の時点で決められた内生変数(先決内生変数)と外生変数との総称。
先渡し
さきわたし【先渡し】
《商》forward delivery.
先渡し
さきわたし [0][3] 【先渡し】 (名)スル
(1)仕事にかかる前,あるいは完了以前に賃金などを渡すこと。「日当を―する」
(2)売買取引で,貨物の引き渡しを一定期間後に行うもの。「現品―」
(3)貨物を到着先で引き渡すこと。
先潜り
さきぐり [0] 【先潜り】
「さきくぐり(先潜){(2)}」に同じ。「何を―して,其様なることいひけるぞや/慨世士伝(逍遥)」
先潜り
さきくぐり [3] 【先潜り】
(1)先まわりしてこっそり物事をすること。さきまわり。「異存は無いと―をして金当の伯父さんに話して了(シマ)つた/社会百面相(魯庵)」
(2)ひがんで悪く推量すること。邪推。さきぐり。「はや涙ぐむ娘気の―せし案じ顔/人情本・梅児誉美 4」
先父
せんぷ [1] 【先父】
死んだ父。亡き父。亡父。
先物
さきもの [0] 【先物】
(1)将来一定の時期に受け渡す条件で売買契約をした商品。「―売買」
(2)「先限(サキギリ)」に同じ。
(3)将来性のあるもの。将来もてはやされるようになる可能性のあるもの。
先物
さきもの【先物】
《株》 <deal in> futures.
先物ディスカウント率
さきものディスカウントりつ [10] 【先物―率】
先物相場が直物相場より安い場合の直物と先物の幅(直先幅,スプレッド)を年率で示したもの。
先物マージン
さきものマージン [5] 【先物―】
先物相場における直物相場との開きのこと。直先スプレッド。
先物取引
さきものとりひき [5][6] 【先物取引】
将来の一定期日(限月)に現品の受け渡しまたは決済を行うことを約束した売買取引。
→実物取引
先物市場
さきものしじょう [5] 【先物市場】
先物取引の行われる市場のこと。商品取引のほか外国為替・株式・債券・金融(金利)などの市場がある。
先物為替
さきものかわせ [5] 【先物為替】
あらかじめ受け渡し時期,外貨の種類,金額,為替相場などの取引条件を定めた外国為替。為替リスクの回避や投機などに用いられる。
→現物為替
先物買い
さきものがい [0][4] 【先物買い】 (名)スル
(1)前もって売買契約をしておいて,現品の受け渡しは一定期間後に行うこと。
(2)将来利益のありそうな事業や品物・人物などを見越して投資すること。
先王
せんのう [3] 【先王】
「せんおう(先王)」の連声。
先王
せんおう [3] 【先王】
〔「せんのう」とも〕
(1)先代の王。
(2)むかしの聖王。
先生
せんせい【先生】
[教師]a teacher;→英和
an instructor;a schoolmaster[schoolmistress(女)];→英和
a doctor (医師).→英和
音楽の〜 a teacher of music.A先生 Mr.[Miss,Mrs.]A.→英和
先生! Sir[Madam]!
先生
シーサン [1] 【先生】
〔中国語。上海地方の訛りから〕
中国で,男子一般の名につけた敬称。呼び掛けにも用いた。
先生
せんせい [3] 【先生】
〔(5)が原義〕
(1)学問・技芸などを教える人。また,自分が教えを受けている人。師。師匠。また,特に,学校の教員。「お花の―」「書道の―」
(2)学芸に長じた人。「駿台―(=室鳩巣)」
(3)師匠・教師・医師・弁護士・国会議員などを敬って呼ぶ語。代名詞的にも用いる。また,人名のあとに付けて敬称としても用いる。「―,いろいろお世話になりました」「中村―」
(4)親しみやからかいの気持ちを込めて,他人をさす語。「大将」「やっこさん」に似た意で用いる。「―ご執心のようだな」
(5)自分より先に生まれた人。年長者。
⇔後生(コウセイ)
先生
せんじょう 【先生】
〔「せんしょう」「ぜんじょう」とも〕
(1)師と仰ぐ人。せんせい。「釈尊―此の鐘を鳴らして/浄瑠璃・用明天皇」
(2)前世。前生(ゼンシヨウ)。「汝―に人と生たりし二人に捨られて/今昔 2」
(3)春宮坊の帯刀舎人(タチハキトネリ)の長官。帯刀先生。「三郎―義憲/保元(上)」
先番
せんばん [0] 【先番】
(1)先にする番にあたること。また,その番。
(2)囲碁で,先に打ち始める番。
先発
せんぱつ【先発】
an advance party;a forerunner.→英和
〜する go in advance.‖先発投手《野》a starting pitcher.
先発
せんぱつ [0] 【先発】 (名)スル
(1)先に出発すること。
⇔後発
「―してルートを開く」「―隊」
(2)団体で行うスポーツで,試合の最初から出ること。また,その選手。「―メンバー」
先発明主義
せんはつめいしゅぎ [7] 【先発明主義】
特許手続きなどで,最初に発明した者に特許が与えられるという考え方,およびその制度。
→先願主義
先登
せんとう [0] 【先登】
(1)まっさきに行うこと。まっさきに到着すること。また,その人。「殉死の―は此人で/阿部一族(鴎外)」
(2)まっさきに敵陣に乗り込むこと。さきがけ。
先皇
せんこう 【先皇】
先代の天皇。先帝。せんのう。さきのみかど。「是等は皆旧主―の政にもしたがはず/平家 1」
先相先
せんあいせん [0] 【先相先】
囲碁の手合割りの一。互い先(セン)と先(セン)との中間にあたる。棋力の劣っている方が,第一・三局を黒番で打ち,第二局を白番で打つ。
先着
せんちゃく [0] 【先着】 (名)スル
(1)先に着くこと。また,先に着いた人。「北面登攀隊が―する」「―順」
(2)囲碁で,先手で打つこと。また,相手に先んじて要所に打つこと。
先着
せんちゃく【先着】
first arrival.〜になる be the first to arrive.〜順に in order of arrival.‖先着5名様 the first five persons.
先知
せんち [1] 【先知】 (名)スル
人に先んじて知ること。衆人に先立って道を悟り知ること。また,その人。「今日の事を―すべくして猶ほ能はず/花柳春話(純一郎)」
先知後行説
せんちこうこうせつ [6] 【先知後行説】
初めに理論を知り,その後実行するという考え方。朱熹(シユキ)の説いた修養法。
→知行(チコウ)合一説
先祖
せんぞ [1] 【先祖】
家系の初代。また,その血統に連なる先代までの人々。祖先。「ご―様」
先祖
せんぞ【先祖】
an ancestor;→英和
forefathers.〜(代々)の ancestral;family <tomb> .→英和
‖先祖返り atavism;throwback.
先祖伝来
せんぞでんらい [1] 【先祖伝来】
その家に代々伝わっていること。「―の名刀」
先祖返り
せんぞがえり [4] 【先祖返り】
生物が進化の過程で失った形質が子孫のある個体に偶然に出現する現象。遺伝子の組み替え・突然変異などにより説明される。ヒトに一対以上の乳房が生じたりする類。隔世遺伝。帰先遺伝。アタビズム。
先秦
せんしん 【先秦】
中国史で,紀元前221年に秦の始皇帝が最初の統一国家を築きあげる以前の時代。一般に周初より春秋戦国時代までをいう。
先程
さきほど【先程】
some time ago;just now.〜から for some time.
先程
さきほど [0] 【先程】
ついちょっと前。今しがた。さっき。「―は失礼」「―の者です」「―お会いしました」
先程来
さきほどらい [4] 【先程来】 (副)
先程から。「―お待ちの方」
→らい(来)
先立ち
さきだち [0] 【先立ち】
先に立つこと。また,その人。先導。
先立って
さきだって 【先達て・先立って】 (副)
〔「さきだちて」の転〕
(1)さきごろ。せんだって。「―公時次の殿に召し具し候/歌舞伎・源平雷伝記」
(2)前もって。あらかじめ。「かくて数馬の小姓坂田一角は―やしきへ帰れば/歌舞伎・水木辰之助」
先立つ
さいだ・つ 【先立つ】
〔「さきだつ」の転〕
■一■ (動タ四)
先に行く。先行する。「これが送りせよとて,―・ちていでにければ/蜻蛉(中)」
■二■ (動タ下二)
先に行かせる。先行させる。「人はみなおくらかし,―・てなどして/蜻蛉(中)」
先立つ
さきだつ【先立つ】
(1) go before[ahead of];→英和
precede.→英和
(2)[先に死ぬ]die before <one's wife> .
(3)[入用](take) precede(nce).〜もの <Money is> the first consideration.…に先立って before;in advance <of> .
先立たれる be left behind <by one's son> .
先立つ
さきだ・つ [3] 【先立つ】
■一■ (動タ五[四])
(1)人の前に立って進む。先頭に立つ。先に行く。「衆に―・つ」「―・ちし人々,いとよくやすみ涼みて/蜻蛉(中)」
(2)ある事より前に起こる,または行われる。「試合に―・って開会式が行われた」
(3)親や配偶者などより先に死ぬ。「親に―・つ不孝」「夫に―・たれる」
(4)ある事をするのに,まず最初に必要である。最も重要である。「―・つ物は金(カネ)だ」
■二■ (動タ下二)
⇒さきだてる
先立てる
さきだ・てる [4] 【先立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さきだ・つ
(1)人を先に行かせる。「弟を案内に―・てて行く」
(2)人を先に死なせる。「二十三にて弟を―・てしかば/十訓 2」
先端
せんたん [0] 【先端・尖端】
(1)物の突き出て,とがったはし。
⇔後端
「錐の―で突く」「岬の―を回る」
(2)時代や流行の先頭。「時代の―を行く」「―技術」
先端
せんたん【先端】
the point;→英和
the tip;→英和
a pointed end;the spearhead.→英和
流行の〜を行く〔動〕lead the fashion;→英和
〔形〕 <話> trendy <girl> .→英和
時代の〜を行く be in the van of new era.〜的 extreme;→英和
ultramodern.‖先端技術 high technology[ <話> tech].
先端巨大症
せんたんきょだいしょう [0][6] 【先端巨大症】
⇒末端巨大症(マツタンキヨダイシヨウ)
先端技術
せんたんぎじゅつ [5] 【先端技術】
⇒ハイテク
先端放電
せんたんほうでん [5] 【先端放電】
尖(トガ)った部分は電荷密度が大きく電場が集中するために生ずる放電現象。セント-エルモの火はこの例。避雷針はこの現象を利用したもの。
→コロナ放電
先端産業
せんたんさんぎょう [5] 【先端産業】
⇒ハイテク産業
先端的
せんたんてき [0] 【先端的】 (形動)
時代や流行の先頭を行くさま。「―な思想」「―な科学技術」
先箱
さきばこ [0] 【先箱】
江戸時代,大名行列の先頭に担いで行かせた挟み箱。定紋をつけ,中に正服を入れた。先挟み箱。
⇔後箱(アトバコ)
先約
せんやく [0] 【先約】
(1)かねての約束。以前にしておいた約束。前約。「―を果たす」
(2)約束を申し込まれた以前に結んでおいた別の人との約束。「今日は―がある」
先約
せんやく【先約】
<have> a previous engagement.
先納
せんのう [0] 【先納】 (名)スル
「前納(ゼンノウ)」に同じ。「年貢を―する」
先細
さきぼそ [0] 【先細】
棒などの先端が,元の部分より細いこと。また,そのもの。
⇔先太
先細り
さきぼそり [0] 【先細り】 (名)スル
(1)先にゆくほど元の部分より細くなっていること。また,そのもの。さきぼそ。
(2)時がたつにつれて勢いが衰えること。また,財産などが次第に減ること。
⇔先太り
「景気が―していく」
先細りする
さきぼそり【先細りする】
taper (off);→英和
dwindle.→英和
先綱
さきつな [0] 【先綱】
〔「さきづな」とも〕
(1)車などに綱をつけて引くときの先の方の綱。また,それを引く人。
(2)捕鯨銛(モリ)の銛綱で,銛に直接結びつけられた綱。
先綾
さきあや [0] 【先綾】
埼玉県岩槻付近で産する高級綿織物。さらして肌着・手拭いなどに用いる。
先練り
さきねり [0] 【先練り】
生糸を織る前に練ること。また,その糸で織った絹織物。御召(オメシ),銘仙(メイセン)など。
先縄文時代
せんじょうもんじだい [7] 【先縄文時代】
⇒先土器時代(センドキジダイ)
先繰り
せんぐり [0] 【先繰り】
順を追って次々にすること。
先考
せんこう [0] 【先考】
死んだ父。亡父。
⇔先妣(センピ)
「慈母の口から―の平生を聞くことを/渋江抽斎(鴎外)」
先聖
せんせい [0] 【先聖】
昔の聖人。特に,孔子をいう。
先聖先師
せんせいせんし 【先聖先師】
孔子と顔回のこと。
先肩
さきかた [0] 【先肩】
駕籠(カゴ)や輿(コシ)などをかつぐとき,棒の前の方をかつぐ人。先棒。
⇔後肩(アトカタ)
先腹
せんばら 【先腹】
先妻の生んだ子。さきばら。せんぷく。「むすめ三人有り,ひとりは―にて二十一なり/曾我 2」
先腹
せんぷく 【先腹】
「せんばら(先腹)」に同じ。「―の兄二人を世にあらせて見んとも思はざりければ/太平記 37」
先腹
さきばら [0] 【先腹】
(1)先妻の子。
(2)主君の死に先立って切腹すること。
⇔追い腹
「―切る」
先般
せんぱん【先般】
the other day;some time ago.
先般
せんぱん [1] 【先般】
さきごろ。このあいだ。せんだって。副詞的にも用いる。
⇔今般
「―行われた大会」「―の会議」
先荷
さきに [0] 【先荷】
主人より先に,供の者が荷物を先方へ運ぶこと。また,その荷物。
先行
せんこう [0] 【先行】 (名)スル
(1)他より先に行くこと。「―車」「まず二人だけ―させる」「理屈ばかりが―する」
(2)それよりも前に行われていること。「―の法規を参照する」
(3)スポーツで,相手より先に点をあげ,先手を取ること。「二点―しながら失策で敗れた」
先行き
さきいき [0] 【先行き】
「さきゆき(先行)」に同じ。
先行き
さきゆき [0] 【先行き】
〔「さきいき」とも〕
(1)前途。将来。ゆくえ。「経営の―は明るい」「子供の―が不安だ」
(2)相場の前途,または動向。「―指標」
先行き
さきゆき【先行き】
the future (行末);→英和
《株》future prospects.
先行する
せんこう【先行する】
precede;→英和
go ahead <of> .
先行指標
せんこうしひょう [5] 【先行指標】
景気の変動に先だって動く傾向のある指標。株価指数など。
⇔遅行指標
先行谷
せんこうこく [3] 【先行谷】
横谷の一。流路ができてのち,その中・下流部が隆起しても下刻が大きく作用し,その流路を維持して流れる河谷。隆起部を横切る部分は峡谷をなす。最上川(山形県)・天竜川(静岡県)・保津川(京都府)などにその例が見られる。先行川。
先行馬
せんこうば [3] 【先行馬】
競馬で,前のほうの集団に位置してレースを進め,勝機をうかがう馬。また,その脚質の馬。
先表
せんぴょう 【先表】
前兆。前ぶれ。前表。「平家の世の末になりぬる―やらん/平家 4」
先見
せんけん【先見】
foresight.→英和
〜の明ある farsighted;→英和
foresighted.→英和
〜の明のない shortsighted;→英和
nearsighted.→英和
〜の明がある(ない) have (lack) foresight;take long (short) views.
先見
せんけん [0] 【先見】 (名)スル
将来のことをあらかじめ見抜くこと。「活眼を開て後世を―せざる可らず/文明論之概略(諭吉)」
先見の明
せんけんのめい 【先見の明】
〔後漢書(楊彪伝)〕
将来どうなるかを前もって見抜く見識。「彼には―がある」
先規
せんき [1] 【先規】
〔「せんぎ」とも〕
以前からのしきたり。先例。「兵仗を給りて宮中を出入するは皆格式の礼をまもる綸命よしある―なり/平家 1」
先覚
せんかく [0] 【先覚】
(1)人より先に,そのことの必要性を知り,研究・実践を行うこと。また,その人。「―者」
(2)学問・研究などの上での先輩。先学。
⇔後覚
先覚者
せんかくしゃ【先覚者】
a pioneer;→英和
a forerunner.→英和
先触
さきぶれ【先触】
⇒前触(ぶれ).
先触れ
さきぶれ [0] 【先触れ】
(1)前もって知らせておくこと。また,その知らせ。前ぶれ。「―もなく訪れる」
(2)室町・江戸時代,貴人の旅行の際,あらかじめ道中の宿駅に人馬の継ぎ立てなどを準備させた命令書。
先言
せんげん [0] 【先言】
先人の残した言葉。古言。
先読み
さきよみ [0] 【先読み】 (名)スル
先を読むこと。将来に起こることを推測すること。「悪材料を―した反落」
先議
せんぎ [1] 【先議】 (名)スル
先に審議すること。特に二院制議会で,一方が他の議院に先立って法案を審議すること。
→後議
→予算先議権
先負
せんぶ [1] 【先負】
六曜の一。急用・争い事・公事などを避け,静かに待つのがよいとされる日。午前は凶,午後は吉。先負日。せんまけ。さきまけ。
先負け
さきまけ [0] 【先負け】
⇒せんぶ(先負)
先負け
せんまけ [0] 【先負け】
⇒せんぶ(先負)
先買い
さきがい [0] 【先買い】
(1)他人より先に買ってしまうこと。
(2)先物を買うこと。
⇔先売り
先買い権
さきがいけん [3] 【先買い権】
他の者に優先して物または権利を買うことができる権利。せんがいけん。
先貸し
さきがし [0] 【先貸し】 (名)スル
定まった支払い期日前に,賃金などを支払うこと。まえがし。うちがし。
先賢
せんけん [0] 【先賢】
先の世の賢人。前賢。先哲。
先走り
さきばしり [0] 【先走り】 (名)スル
(1)先走ること。さきっぱしり。お先走り。「うわさだけが―している」「あれほどにも一人―したものか解らない/暗夜行路(直哉)」
(2)武家時代,主人一行よりも先に目的地に走って行き,主人が行くことを前もって知らせる役。
(3)ある物事が到来することを前もって知らせるもの。前兆。前ぶれ。「足はやき雲や時雨の―/犬子集」
先走る
さきばしる【先走る】
be forward[impertinent].〜人 a forward person.
先走る
さきばし・る [4] 【先走る】 (動ラ五[四])
(1)不確かな理由に基づいて,ひとりよがりの判断をしたり行動をしたりする。「―・って失敗をする」「―・り過ぎた行為」
(2)他より先んじて事をする。「―・ツテ物ヲカウ/ヘボン」
先跡
せんせき [0] 【先跡】
先行する事跡。先人の足跡。前跡。
先蹤
せんしょう [0] 【先蹤】
先人の事跡。先例。前例。前蹤。「九代の―をこえ給ふこそめでたけれ/平家 1」
先輩
せんぱい [0] 【先輩】
(1)同じ学校や職場に先にはいった人。
(2)先に生まれた人。また,学問や技芸の道で先に進む者。
⇔後輩
先輩
せんぱい【先輩】
a senior;→英和
an elder.→英和
2年先輩 be one's senior by two years.
先輿
さきごし [0] 【先輿・前輿】
輿の轅(ナガエ)の前方をかつぐこと。また,その人。先棒。
⇔後輿(アトゴシ)
先込め
さきごめ [0] 【先込め】
銃口から弾丸や火薬を詰め込むこと,またその銃。元込めに比べ旧式。
⇔元込め
先述
せんじゅつ [0] 【先述】 (名)スル
「前述(ゼンジユツ)」に同じ。
先追い
さきおい [0] 【先追い・前追い】
「先払い{(3)}」に同じ。
先追ふ
さきお・う 【先追ふ・前追ふ】 (動ハ四)
先払い{(3)}をする。「―・ひて渡る車の侍りしを/源氏(夕顔)」
先送り
さきおくり [0] 【先送り】 (名)スル
その時点で判断や処理をしないで,先に延ばすこと。「決定を―する」
先途
せんど [1] 【先途】
(1)勝敗や運命を決する大事な分かれ目。せとぎわ。多く「ここを先途と」の形で用いる。「ここを―と戦う」
(2)行くさき。進みゆくさき。前途。「―いづくを期せず,後会其期をしらず/平家 12」
(3)行きつくさき。最後。「しばらく生きて,宮の御―を見果て参らせよ/太平記 7」
(4)家柄によって定まっていた官職の上限。「執柄の息・英才の輩も此の職を―とす/平治(上・古活字本)」
先週
せんしゅう【先週】
last week.〜の今日 a week ago today; <英> this day week.
先週
せんしゅう [0] 【先週】
今の週の前の週。前週。
先進
せんしん [0] 【先進】
(1)経済・文化などの発展がほかより進歩していること。
(2)年齢・学芸・能力・地位などでより進んでいること。また,その人。先輩。
⇔後進
先進の
せんしん【先進の】
advanced <nation> .→英和
先進七か国蔵相会議
せんしんななかこくぞうしょうかいぎ 【先進七か国蔵相会議】
⇒ジー-セブン( G7 )
先進国
せんしんこく [3] 【先進国】
発展途上の国に対して,経済・政治・文化などの面で比較的進歩している国のこと。
⇔後進国
先進国首脳会議
せんしんこくしゅのうかいぎ 【先進国首脳会議】
⇒サミット
先達
せんだち [0][1] 【先達】
⇒せんだつ(先達)
先達
せんだつ【先達】
a guide;→英和
a leader;→英和
a pioneer.→英和
先達
せんだつ [0][1] 【先達】
〔「せんだち」とも〕
(1)その方面で立派な仕事をして,後輩を導く人。先輩。先学。「理論物理学の―」
(2)修験道で,山に入って修行を行う際に指導する者。
(3)先に立って導いていく人。案内者。指導者。「すこしのことにも―はあらまほしき事なり/徒然 52」
先達て
さきだって 【先達て・先立って】 (副)
〔「さきだちて」の転〕
(1)さきごろ。せんだって。「―公時次の殿に召し具し候/歌舞伎・源平雷伝記」
(2)前もって。あらかじめ。「かくて数馬の小姓坂田一角は―やしきへ帰れば/歌舞伎・水木辰之助」
先達て
せんだって [0][5] 【先達て】
この間。さきごろ。先日。「―の話を聞こう」「―約束しておいた件」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
先達て
せんだって【先達て】
the other day;some time ago;recently.〜の recent;→英和
late.→英和
〜から for some time past.
先達て中
せんだってじゅう [5][0] 【先達て中】
この間じゅう。「―から日本は露西亜と大戦争をして居るさうだ/吾輩は猫である(漱石)」
先達て来
せんだってらい [5] 【先達て来】
この間からずっと。「―の反感から/今年竹(弴)」
先遣
せんけん [0] 【先遣】 (名)スル
本隊より先に派遣すること。「調査隊を―する」
先遣隊
せんけんたい [0] 【先遣隊】
本隊より先に派遣する部隊。先遣部隊。
先金
さきがね [0] 【先金】
前金。また,手付け金。
先鋒
せんぽう【先鋒】
<lead> the van;→英和
the advance guard.
先鋒
せんぽう [0] 【先鋒】
(1)軍隊の一番先に立って進むもの。さきて。前鋒。
(2)主張や運動などの先頭に立って進むもの。「反対運動の―になる」「急―」
(3)剣道・柔道などの団体戦で,一番先に戦う者。
先鋭
せんえい [0] 【先鋭・尖鋭】 (名・形動)[文]ナリ
物の先がとがって,するどいこと。転じて,思想・行動が急進的なこと。また,そのさま。「―な理論」
先鋭化
せんえいか [0] 【先鋭化】 (名)スル
思想・行動などが急進的になること。「運動が―する」
先鋭化する
せんえい【先鋭化する】
become acute;be radicalized.先鋭分子 radicals.
先間菱
せんけんびし [3] 【先剣菱・先間菱】
⇒幸菱(サイワイビシ)
先限
せんぎり [0] 【先限】
⇒さきぎり(先限)
先限
さきぎり [0] 【先限】
限月(ゲンゲツ)を立てて行う清算取引で,目的物の受け渡し日が最も先の月のもの。先物。せんぎり。
→中限(ナカギリ)
→当限(トウギリ)
先院
せんいん [1] 【先院】
さきの上皇,または法皇。前院。
先陣
せんじん【先陣】
<lead> the van.→英和
先陣
せんじん [0] 【先陣】
(1)(敵陣への)一番乗り。先駆け。
(2)陣立てで,本陣の前方に配された先闘部隊。さきて。さきぞなえ。先鋒(センポウ)。
⇔後陣
先陣争い
せんじんあらそい [5] 【先陣争い】
一番乗りになろうとして互いに競うこと。
先隊
せんたい [1][0] 【先隊】
先を行く隊。先発の部隊。先手。
先隣
さきどなり [3] 【先隣】
隣のもう一つ先。
先非
せんぴ 【先非】
「前非(ゼンピ)」に同じ。「―ヲアラタムル/日葡」
先鞭
せんべん [0] 【先鞭】
〔晋書(劉琨伝)「常恐�祖生先�吾著�鞭」より。好敵手,祖逖(ソテキ)が,自分より先に馬に鞭打って功名をあげはせぬかと劉琨が気づかったことから〕
人より先に物事に手をつけること。「―をつける」
先鞭
せんべん【先鞭(をつける)】
(take) the initiative.→英和
先頃
せんころ [0] 【先頃】
さきごろ。このあいだ。「―の縁談を,根にもつてのしかへしごころ/桐一葉(逍遥)」
先頃
さきごろ [2][0] 【先頃】
現在からあまり隔たっていない,過去のある時。この間(アイダ)。「―帰朝しました」「つい―のこと」
先頃
さきごろ【先頃】
some time ago;the other day;lately.→英和
先頭
せんとう【先頭】
the lead[head].→英和
〜に立つ lead;take the lead <in doing> ;be at the head.→英和
‖先頭打者(走者) a leadoff (front-runner).先頭部隊 the van.
先頭
せんとう [0] 【先頭】
一番さき。一番まえ。まっさき。先登。
⇔後尾
「―をきる」「―に立って活躍する」
先願主義
せんがんしゅぎ セングワン― [5] 【先願主義】
特許手続などで,最初の出願者に権利を付与するという考え方。最初の発明者に付与する先発明主義に対していう。日本の特許法・実用新案法・商標法などは,先願主義をとる。
先食い
さきぐい [0] 【先食い】 (名)スル
まだその時期ではないのに,手をつけること。「予算の―」
先馬
さきうま [0] 【先馬】
騎馬で貴人などの行列の先頭を進むこと。さきのり。先駆け。
先駆
せんく [1] 【先駆】 (名)スル
(1)他の人より先に物事をすること。また,その人。さきがけ。「―的」「その分野で―となった書物」「彼(カ)の洋学者流のために―して,其向ふ所を示さざる可らず/学問ノススメ(諭吉)」
(2)「前駆」に同じ。
先駆け
さきがけ [0] 【先駆け・先駈け・魁】 (名)スル
(1)全体の先頭に立ち,敵陣に攻めこむこと。「―の功名」
(2)他より先んじて物事の起こること。先んずること。「春の―」
先駆ける
さきが・ける [4] 【先駆ける・先駈ける・魁ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さきが・く
〔「先駆け」をする意から〕
他に先んじて,物事をする。「他社に―・けて新製品を売り出す」
先駆け[魁]
さきがけ【先駆け[魁]】
the first to charge (一番乗り); <take> the lead;→英和
a harbinger;→英和
a forerunner;→英和
a pioneer.→英和
〜をする be the first <to do> ;→英和
lead <the fashion> .
先駆する
せんく【先駆する】
ride in advance;take the lead.→英和
先駆者 a forerunner[pioneer].→英和
先駆植物
せんくしょくぶつ [5] 【先駆植物】
遷移のはじめに裸地に侵入して定着する植物。一般に陽性植物で,極端な乾燥や湿潤,貧栄養に耐える。乾性遷移では地衣類・コケ類,湿性遷移では藍藻類・コケ類など。
先駆者
せんくしゃ [3] 【先駆者】
他の人に先立って,新しい分野を切り開く人。先覚者。パイオニア。
先駈け
さきがけ [0] 【先駆け・先駈け・魁】 (名)スル
(1)全体の先頭に立ち,敵陣に攻めこむこと。「―の功名」
(2)他より先んじて物事の起こること。先んずること。「春の―」
先駈ける
さきが・ける [4] 【先駆ける・先駈ける・魁ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さきが・く
〔「先駆け」をする意から〕
他に先んじて,物事をする。「他社に―・けて新製品を売り出す」
先験主義
せんけんしゅぎ [5] 【先験主義】
〔哲〕
〔(ドイツ) Transzendentalismus〕
(1)カントおよび新カント派の批判主義の立場。認識を事実の生起からではなく,それが可能となる権利根拠から問題とする。
(2)直観や超感覚的なものを重視するエマーソンなどの超越主義の立場。先験論。超越論。
→批判主義
→超越主義
先験的
せんけん【先験的】
a priori;transcendental.→英和
先験的
せんけんてき [0] 【先験的】 (形動)
〔哲〕
〔(ドイツ) transzendental〕
⇒超越論的(チヨウエツロンテキ)
先験的意識
せんけんてきいしき [7] 【先験的意識】
〔(ドイツ) transzendentales Bewußtsein〕
⇒超越論的意識(チヨウエツロンテキイシキ)
先験的観念論
せんけんてきかんねんろん [9] 【先験的観念論】
〔(ドイツ) transzendentaler Idealismus〕
⇒超越論的観念論(チヨウエツロンテキカンネンロン)
先高
さきだか [0] 【先高】
株式・取引で,将来,値段が高くなる見込みのあること。
⇔先安
「―感」
光
ひかり [3] 【光】
〔動詞「光る」の連用形から〕
(1)目に明るい感じを起こさせるもの。物理的には光は電磁波で,普通目に感じる可視光線をさす。さらにそれに赤外線・紫外線を加えていうこともある。空間中を直進し,また反射・屈折する。速さは真空中で一秒間に約30万キロメートル。「強い―を放って燃える」
(2)
(ア)明るさを感じる目の力。視力。「交通事故で―を失う」
(イ)目の輝き。また,視線。
(3)人の心を明るくはればれとさせることやもの。光明。希望。「人生の―を失う」「前途に―を見いだす」
(4)人に尊敬の念を起こさせるもの。他を威圧するような勢い。威光。「親の―は七光(ナナヒカリ)」「輝かしい生涯に一層の―をそえる」「今なむ阿弥陀仏の御―も,心清く待たれ侍るべき/源氏(夕顔)」
(5)輝くばかりの美しさ。特に,容貌・容姿の美しさ。「この御―を見たてまつるあたりは/源氏(夕顔)」
(6)光栄。はえあるもの。名誉。「世間の―にておはします殿の/大鏡(道長)」
(7)物事の威力。特に,金銭の威力。金銭。「夕日影朝顔の咲くその下に六千両の―残して/浮世草子・一代男 8」
光
ひかり 【光】
山口県南東部,周防灘に面する市。島田川下流に位置し,室積湾は古くからの良港。旧光海軍工廠跡地に鉄鋼・薬品などの工業が進出して発展。
光
ひかり【光】
(1) (a) light;→英和
a ray (光線);→英和
a flash (閃光);→英和
a twinkle (星などの).→英和
(2)[輝き]brightness;→英和
luster (つや).→英和
(3)[威光]glory.→英和
〜を放つ give out light;be bright.‖光ファイバー an optical fiber.光通信 optical fiber communication.
光らかす
ひからか・す [4] 【光らかす】 (動サ五[四])
(1)光らす。「ぴかぴかに―・した靴」
(2)自慢する。ひけらかす。「御旗本を―・し/甲陽軍鑑(品二九)」
光らす
ひから・す [3] 【光らす】
■一■ (動サ五[四])
光るようにする。「ガラスを―・す」「目を―・して監視する」
■二■ (動サ下二)
⇒ひからせる
光らす
ひからす【光らす】
make <a thing> bright[shine];polish (磨いて).→英和
…に目を〜 keep an eye on….
光らせる
ひから・せる [4] 【光らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ひから・す
光るようにする。「廊下をみがいて―・せる」
光りか
ひかりか 【光りか】 (形動ナリ)
光り輝くように美しいさま。「御色の白く麗しく―におはします/栄花(嶺の月)」
光り物
ひかりもの [0][5] 【光り物】
(1)光を出すもの。つやのあるもの。特に,流星・金銀など。
(2)古物商・廃品回収業などで,金属。特に,真鍮(シンチユウ)・銅などのこと。
(3)背が青みを帯び,腹が銀白色に光って見える魚。コノシロ(コハダ)・アジ・サバなどで,特に皮つきのまま酢でしめて料理したもの。
(4)花札で,松・桐・薄(ススキ)(坊主)・桜・柳(雨)の二〇点札。
(5)鬼火・妖怪など,不気味な光を発するもの。「御堂のかたはらに―いできたり/平家 6」
(6)連歌・俳諧で,月・星など,天象のうち光るものをいう語。三句隔てる。
光り輝く
ひかりかがや・く [6][2] 【光り輝く】 (動カ五[四])
美しくきらめく。照り輝く。「―・くシャンデリア」
光る
ひかる【光る】
(1) shine;→英和
flash (ぱっと);→英和
twinkle (星などが);→英和
be bright;glitter (金・銀などが);→英和
glimmer (かすかに).→英和
(2)[目立つ]be distinguished;cut a brilliant figure <among,in> .
光る
ひか・る [2] 【光る】 (動ラ五[四])
(1)それ自体が光を放ったり,他からの光を反射したりして輝く。「星が―・る」「雨にぬれて―・る舗道」
(2)光沢がある。「つやつやと―・る毛並み」「しりの―・ったズボン」
(3)容姿・才能・人物などが,すぐれていて目立つ。「彼の作品が断然―・っている」
(4)(「目がひかる」の形で)監視する。「親の目が―・っている」
(5)光を受けて美しくはえる。「あしひきの山下―・るもみち葉の/万葉 3700」
(6)容貌などが美しくてまばゆいほどである。「今は又,その世にもねびまさりて,―・るとはこれをいふべきにや/源氏(若菜上)」
(7)威光を示す。特に,金銭の威光がある。「―・る旦那をこころ当て/人情本・辰巳園(後)」
光カード
ひかりカード [4] 【光―】
〔optical memory card〕
光学的な方法で情報が記録されるカード。プラスチックのカード上に,大量の情報を記憶させることができる。
光コヒーレント通信
ひかりコヒーレントつうしん [10] 【光―通信】
〔coherent light communication〕
光通信の伝送技術の一。光信号を,点滅のような強度ではなく,周波数や位相の変化によってデジタル信号に変換する方式。コヒーレント光通信。
光コンピューター
ひかりコンピューター [6] 【光―】
〔optical computer〕
各種演算・データ伝送に電気信号ではなく光信号を用いるコンピューター。超高速情報処理が可能となる。現在,研究開発中。
光センサー
ひかりセンサー [4] 【光―】
〔photosensor〕
光の断続や強さを探知して電気信号に変換するセンサー。
光ディスク
ひかりディスク [4] 【光―】
〔optical disk〕
記録用媒体の一種。透明なアクリル円盤にはさまれた被膜に孔(ピット)の形で信号を書き込んで情報を記録するもの。レーザー光を照射し,ディスクからの反射によって信号を読み出す。記録密度が高く,高速度検索ができ,また再生による劣化がないなどの特長がある。画像ファイル・ビデオ-ディスク・コンパクト-ディスクなどとして利用されるほか,電子計算機の記憶媒体としても用いられる。
光ファイバー
ひかりファイバー [4] 【光―】
〔optical fiber〕
光を用いて情報を伝達する際に,光の伝送路として用いるきわめて細いグラス-ファイバー。石英ガラスやプラスチックを材料とし,断面の中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)より高くすることで,光信号を減衰させることなく送ることができる。
→光通信
光一
ぴかいち [0][2] 【光一】
(1)花札の手役の一。初めの配り札七枚が二〇点札(光り物)一枚と六枚のかす札であるもの。
(2)転じて,多くのなかで一番優れていること。また,そのもの。「若手社員の中では―だ」
光世
みつよ 【光世】
平安末期,筑後の刀工。典太(テンダ)・伝太と称する。法名,元真。三池一派の祖。身幅広く豪壮な太刀姿で,当時としては異風。室町将軍以来の重宝として名高い大典太の作者。生没年未詳。
光仁天皇
こうにんてんのう クワウニンテンワウ 【光仁天皇】
(709-781) 第四九代天皇(在位 770-781)。名は白壁(シラカベ)。天智天皇の孫。施基(シキ)皇子の子。称徳天皇の死後,藤原永手・百川らに擁立されて即位。道鏡を下野(シモツケ)に左遷し,和気清麻呂を召還するなど,前代の仏教偏重の政治を改めた。
光伝導
こうでんどう クワウデンダウ [3] 【光伝導・光電導】
光の照射によって,絶縁体や半導体の電気伝導率が増加する現象。硫化物・セレン化物などにみられ,電子写真・撮像管・露出計などに利用される。
光佐
こうさ クワウサ 【光佐】
⇒顕如(ケンニヨ)
光体
こうたい【光体】
《理》a luminous body.
光冠
こうかん クワウクワン [0] 【光冠・光環】
(1)太陽や月の周りにできる視半径二〜三度の小さな光の輪。内側が青色,外側が赤色を帯びる。空気中の水滴によって光が回折して生じる。コロナ。
(2)太陽のコロナのこと。
光分解
こうぶんかい クワウ― [3] 【光分解】
物質が光の照射によって分解すること。光化学反応の一種で,色素・染料の褪色(タイシヨク)など,自然界における物質の変化に大きく関与している。光化学分解。ひかりぶんかい。
光力
こうりょく クワウ― [1] 【光力】
光の強さ。灯火などの明るさ。
光化学
こうかがく クワウクワガク [3] 【光化学】
光を吸収した物質が引き起こす化学変化や発光などの現象,また化学変化に伴う発光現象などを研究対象とする化学の一部門。
光化学オキシダント
こうかがく【光化学オキシダント(スモッグ)】
photochemical oxidants (smog).
光化学オキシダント
こうかがくオキシダント クワウクワガク― [6] 【光化学―】
夏季の日中など,工場や自動車から排出される大気中の窒素酸化物と炭化水素が太陽の紫外線を受けて光化学反応を起こし,生成する二次的汚染物質の総称。オゾン・アルデヒド類など。
光化学スモッグ
こうかがくスモッグ クワウクワガク― [7] 【光化学―】
光化学オキシダントが大気中に高濃度に滞留した状態。目や呼吸器に障害をもたらす。
光厳天皇
こうごんてんのう クワウゴンテンワウ 【光厳天皇】
(1313-1364) 北朝第一代天皇(在位 1331-1333)。名は量仁(カズヒト)。後伏見天皇の皇子。後醍醐天皇の皇太子となり,元弘の変後,北条高時に擁立されて践祚(センソ)。鎌倉幕府滅亡により退位。建武の新政失敗後,院政を開始。
光合成
ひかりごうせい [4] 【光合成】
⇒こうごうせい(光合成)
光合成
こうごうせい クワウガフセイ [3] 【光合成】
(1)光化学反応による化学合成。
(2)緑色植物が光エネルギーを用いて行う炭酸同化作用。普通,二酸化炭素と水から炭水化物と酸素がつくられる。明反応と暗反応から成る。ひかりごうせい。
光合成
こうごうせい【光合成】
photosynthesis.→英和
光合成細菌
こうごうせいさいきん クワウガフセイ― [7] 【光合成細菌】
光合成を行なって生育する細菌。硫化水素などを利用するので,酸素を放出しない。紅色硫黄細菌・緑色硫黄細菌などがその例。
光周性
こうしゅうせい クワウシウ― [0] 【光周性】
生物が日照時間の変化に対して反応する性質。長日植物・短日植物の区別は花芽形成に関する光周性の違いに基づく。動物における生殖腺の発達・休眠などにも光周性がある。
光圧
こうあつ クワウ― [0] 【光圧】
光が物体にあたって反射・吸収されるとき,物体の表面におよぼす圧力。100ワットの電球から1メートルの所で1平方メートルあたり 10�¹¹ ニュートン程度。放射圧。
光堂
ひかりどう 【光堂】
⇒金色堂(コンジキドウ)
光天井
ひかりてんじょう [4] 【光天井】
大部分を半透明の材料で覆い,その中に照明器具を組み込んだ天井。
光子
こうし クワウ― [1] 【光子】
光は波動と粒子の二重性をもち,振動数ν(ニュー)の光(電磁波)は �ν( � はプランクの定数)のエネルギーをもつ量子として振る舞う,その量子をいう。光子は,電磁場の量子化によって現れる電磁相互作用を媒介する素粒子(ゲージ粒子)で,スピンは 1 ,質量は 0 ,つねに光速で進行する。記号 γ フォトン。光量子。
光子
こうし【光子】
《理》a photon.→英和
光子量 light quantum.
光孝天皇
こうこうてんのう クワウカウテンワウ 【光孝天皇】
(830-887) 第五八代天皇(在位 884-887)。名は時康。小松の帝とも。仁明天皇の皇子。藤原基経の支持によって即位。
光学
こうがく【光学】
optics.→英和
光学器械 an optical instrument.
光学
こうがく クワウ― [0] 【光学】
〔optics〕
物理学のうち,光に関する現象を研究する分野。幾何光学・物理光学・分光学などがある。
光学ガラス
こうがくガラス クワウ― [5] 【光学―】
光学器械のレンズやプリズムなどの材料に用いる,きわめて均質で透明度の高いガラス。ガラスの組成を種々変えることによって,屈折率や分散能(物質が光を分散する能力を示す量),あるいは波長による透過性などを調節し,必要な光学的特性をもたせる。クラウンガラス・フリントガラスなどがある。
光学兵器
こうがくへいき クワウ― [5] 【光学兵器】
軍用の光学器材。距離測定用器材・レーザー光線応用器材など。
光学器械
こうがくきかい クワウ― [6][5] 【光学器械】
光の反射・屈折・干渉・回折などの性質を応用して,光学的像を作ったり,量を測定したりする装置の総称。望遠鏡・顕微鏡・分光器・干渉計など。
光学式文字読み取り装置
こうがくしきもじよみとりそうち クワウ―サウチ [0][1][5] 【光学式文字読(み)取り装置】
⇒オー-シー-アール( OCR )
光学式文字読取り装置
こうがくしきもじよみとりそうち クワウ―サウチ [0][1][5] 【光学式文字読(み)取り装置】
⇒オー-シー-アール( OCR )
光学活性体
こうがくかっせいたい クワウ―クワツセイ― [0] 【光学活性体】
旋光性をもつ物質。一つの原子の周囲に非対称的にいくつかの原子が結合しているために起こる。
光学異性
こうがくいせい クワウ― [5] 【光学異性】
普通の化学的・物理的性質は同じだが旋光性だけが違う異性。立体異性の一種で,乳酸の L 体と D 体のように,互いに鏡像関係にあって重ね合わせることのできない原子構造をもつ場合がその代表例。
光学系
こうがくけい クワウ― [0] 【光学系】
光線を反射・屈折させたり,物体の像を生じさせたりするための,光源・レンズ・プリズム・反射鏡などの組み合わせ。
光学繊維
こうがくせんい クワウ―ヰ [5] 【光学繊維】
ガラス繊維の一。光学ガラスを素材に用いて繊維化し,束ねたもの。一端から他端へ画像が伝送でき,自在に曲げられるので,ファイバースコープ・ファクシミリなど広い用途を持つ。
光学録音
こうがくろくおん クワウ― [5] 【光学録音】
映画フィルムなどに音の信号を濃淡の変化または黒白の面積の変化で記録する録音方式。光(ヒカリ)録音。
光学顕微鏡
こうがくけんびきょう クワウ―キヤウ [0] 【光学顕微鏡】
可視光線を利用した顕微鏡。
光害
こうがい クワウ― [0] 【光害】
夜,照明の光による害。特に,天体観測の妨げや野鳥の生態に悪影響を与える光をいう。
光寿
こうじゅ クワウジユ 【光寿】
⇒教如(キヨウニヨ)
光崎
みつざき 【光崎】
姓氏の一。
光崎検校
みつざきけんぎょう 【光崎検校】
(?-1853) 江戸後期の地歌・箏曲家。京都の人。地歌三弦に箏が追随していた当時の風潮の中で,箏のみの新曲「五段砧(ゴダンギヌタ)」「秋風曲(アキカゼノキヨク)」を作曲し,新境地を開いた。
光州
こうしゅう クワウシウ 【光州】
韓国南西部の都市。米・綿花などの集散地。1929年,日本の植民地政策に反対する光州学生運動が起こった。クワンジュ。
光州事件
こうしゅうじけん クワウシウ― 【光州事件】
1980年5月,光州市で起こった大規模な反政府デモに対し,軍隊が出動して多数の死傷者を出した事件。デモは,前年の朴大統領暗殺事件以来の政情混乱の中で布告された全斗煥将軍の非常戒厳令に対し,その解除を求めて起きた。
光州学生運動
こうしゅうがくせいうんどう クワウシウ― 【光州学生運動】
1929年10月から四か月にわたり,朝鮮全土で展開された反日学生運動。光州で日本人中学生が朝鮮女学生を侮辱したことに端を発し,植民地奴隷教育反対の要求を掲げるデモや同盟休校が行われ,三・一独立運動以降最大の独立運動となった。
光差
こうさ クワウ― [1] 【光差】
天体からの光が地球に達するまでの時間。特に光が一天文単位を進むのに要する時間をいい,これは四九九・〇〇四七八二秒。
光年
こうねん【光年】
《天》a light-year.
光年
こうねん クワウ― [0] 【光年】
天体間の距離を表す単位。光が一年間に進む距離。約9兆4600億キロメートル。
→パーセク
光度
こうど【光度】
luminosity;(degrees of) brightness.→英和
光度
こうど クワウ― [1] 【光度】
(1)光源の強さを示す量。点光源からある方向の単位立体角内に出る光束の大きさで表す。単位はカンデラ(記号 cd)。
(2)天体の明るさの度合。普通,数値で表す場合は等級を用いる。
→等級
光度計
こうどけい クワウ― [0] 【光度計】
(1)光度を測定する装置。標準電球の光度と測定したい電球の光の強さとを比べて光度を知る。
(2)照度計・光束計など,測光を行う装置の総称。測光器。
光弾性
こうだんせい クワウ― [0] 【光弾性】
外力が加わってひずんだ弾性体が,光に対して複屈折を起こす性質。複屈折によって生ずる光の干渉により縞模様が現れ,物体内の応力分布を推定できる。
光彩
こうさい【光彩】
<add> luster <to> ;→英和
brilliance.→英和
光彩
こうさい クワウ― [0] 【光彩】
(1)鮮やかな光。
(2)すぐれていてよく目立つこと。「一きわ―を放つ」
(3)繁栄すること。「驚き見る,―の始めて門戸に生(ナ)ることを/太平記 1」
光彩陸離
こうさいりくり クワウ― [5] 【光彩陸離】 (ト|タル)[文]形動タリ
光が美しく入り乱れ,まばゆいばかりに輝くさま。まぶしいほど輝かしいさま。「―たる矢鱈(ヤタラ)に奇麗なものだ/趣味の遺伝(漱石)」
光復会
こうふくかい クワウフククワイ 【光復会】
中国,清末,蔡元培(サイゲンバイ)・章炳麟(シヨウヘイリン)らが1904年結成した革命的秘密結社。中国革命同盟会の成立に加わったが,孫文らとあわず,10年に再組織,同盟会に対抗した。
光復節
こうふくせつ クワウフク― [4] 【光復節】
韓国で,日本の植民地支配からの解放を祝う祝日。八月一五日。
光忠
みつただ 【光忠】
鎌倉中期,備前長船(オサフネ)の刀工。近忠の子。日本刀工中最大の流派となった長船鍛冶の始祖。太刀姿は豪壮で,刃文は鋭い丁子刃を焼く。作に織田信長が特に好んだ「燭台切光忠」などがある。生没年未詳。
光悦
こうえつ クワウエツ 【光悦】
⇒本阿弥光悦(ホンアミコウエツ)
光悦会
こうえつかい クワウエツクワイ 【光悦会】
本阿弥光悦をしのんで発足した茶会。毎年11月に光悦寺で行われる。東京の大師会に並ぶ京都の代表的茶会。
光悦寺
こうえつじ クワウエツ― 【光悦寺】
京都市北区鷹ヶ峰にある日蓮宗の寺。1615年,徳川家康からこの地を拝領した本阿弥光悦が位牌(イハイ)所を設けたのが起こりで,のち日慈を開山として寺とした。境内に多くの茶室がある。
光悦寺垣
こうえつじがき クワウエツ― [5] 【光悦寺垣】
光悦寺のものを原型とする竹垣の形式の一。親竹を割って丸くたばね,半月形に長く曲げて両端を地面に接し,その中に菱(ヒシ)格子の竹を組み入れる。
光悦寺垣[図]
光悦本
こうえつぼん クワウエツ― [0] 【光悦本】
嵯峨本(サガボン)のうち,版下が光悦自筆あるいは光悦の弟子の手になるものの称。
光悦楽焼
こうえつらくやき クワウエツ― [5] 【光悦楽焼】
本阿弥光悦の作った茶碗などの楽焼き。京都鷹ヶ峰に移って以後の作と思われる。光悦焼。
光悦流
こうえつりゅう クワウエツリウ 【光悦流】
和様書道流派の一。本阿弥光悦を始祖とする。装飾性に富む書体を特徴とする。
光悦蒔絵
こうえつまきえ クワウエツ―ヱ [5][6] 【光悦蒔絵】
本阿弥光悦が創意工夫した蒔絵。古典を主題にし,貝・金・銀・鉛などを用いた独自の様式をもつ。
光斑
こうはん【光斑】
《写》a flare (spot).→英和
光明
こうめい クワウ― [0] 【光明】
⇒こうみょう(光明)
光明
こうみょう クワウミヤウ [0] 【光明】
(1)くらやみを照らし出す明るい光。あかり。
⇔晦冥(カイメイ)
「闇の中に一条の―がさす」
(2)将来への明るい見通し。希望。「前途に―を見いだす」
(3)仏・菩薩(ボサツ)の心身から発する光。智慧(チエ)や慈悲を象徴する。
光明
こうみょう【光明】
light;→英和
a halo (後光);→英和
a gleam[ray]of hope (希望).
光明丹
こうみょうたん クワウミヤウ― [3] 【光明丹】
鉛丹(エンタン)の別名。
光明供
こうみょうく クワウミヤウ― [3] 【光明供】
〔仏〕 密教で光明真言を唱え,災害や病苦の除却,滅罪,死者の成仏などを祈る法会。
光明天皇
こうみょうてんのう クワウミヤウテンワウ 【光明天皇】
(1321-1380) 北朝第二代天皇(在位 1336-1348)。名は豊仁。後伏見天皇の皇子。足利尊氏に擁立され,光厳天皇のあとを受けて即位。崇光天皇に譲位し,院政を行なった。
光明子
こうみょうし クワウミヤウ― 【光明子】
光明皇后の名。
光明寺
こうみょうじ クワウミヤウ― 【光明寺】
(1)京都府長岡京市粟生(アオウ)にある浄土宗西山派の総本山。1198年,熊谷直実(ナオザネ)の創建。開山は法然(ホウネン)。粟生光明寺。
(2)鎌倉市材木座にある浄土宗の本山。山号,天照山。1240年,北条経時が佐介谷(サスケガヤツ)に創建した蓮華寺を,のち現地に移して,良忠を開山として改名したもの。関東十八檀林の第一。
光明皇后
こうみょうこうごう クワウミヤウクワウゴウ 【光明皇后】
(701-760) 聖武天皇の皇后。孝謙天皇の母。藤原不比等の娘。名は安宿媛(アスカベヒメ)。光明子とも。悲田院・施薬院を設けるなど社会事業を行い,また天皇の東大寺建立を助け仏教興隆に尽くした。王羲之の書「楽毅論」を臨書した巻物は名筆として著名。
光明真言
こうみょうしんごん クワウミヤウ― [5] 【光明真言】
〔仏〕 密教の呪文である真言の一。これを唱えることによって一切の罪や悪事を取り除き,また死者を成仏せしめるとする。また,この真言で加持した土砂を死体や墓にかけると,極楽往生すると信じられた。全文は,唵(オン)阿謨伽(アボキヤ)尾盧左曩(ベイロシヤノウ)摩訶母捺囉(マカボダラ)麼抳(マニ)鉢納麼(ハンドマ)入嚩攞(ジンバラ)鉢囉韈哆野(ハラバリタヤ)吽(ウン)。不空灌頂光真言。
光明遍照
こうみょうへんじょう クワウミヤウ―ゼウ [5] 【光明遍照】
阿弥陀仏の身からでる慈悲の光は,十方世界を遍(アマネ)く照らし,念仏する衆生(シユジヨウ)を救い取って見捨てることがないという意。
光景
こうけい【光景】
a spectacle;→英和
a sight;→英和
a scene.→英和
〜を呈する present a <fine> sight.
光景
こうけい クワウ― [0][1] 【光景】
(1)目に映る景色や物事のありさま。「ほほえましい―」
(2)日のひかり。
光暈
こううん クワウ― [0] 【光暈】
ハレーション。
光束
こうそく クワウ― [0] 【光束】
(1)単位時間にある面を通過する光のエネルギーを,標準観測者の目に生ずる視感度によってはかったもの。単位はルーメン。
(2)光線束(コウセンソク)。
光来
こうらい クワウ― [0] 【光来】
他人を敬ってその来訪をいう語。「御―を仰ぐ」
光栄
こうえい【光栄】
honor;→英和
glory.→英和
〜ある glorious.→英和
…する〜を有する have the honor of <doing> .
光栄
こうえい クワウ― [0] 【光栄】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)人に認められたりして,名誉に思うこと。「―の至り」「身に余る―」
(2)栄えること。「子孫無窮に―せり/太平記 27」
光栄の至り
いたり【光栄(気の毒)の至り】
feel highly honored (be extremely sorry).若気の〜で on account of one's youthful indiscretion.
光格天皇
こうかくてんのう クワウカクテンワウ 【光格天皇】
(1771-1840) 第一一九代天皇(在位 1780-1817)。名は兼仁(トモヒト)。閑院宮典仁(カンインノミヤスケヒト)親王の皇子。父に太上天皇の尊号を奉上しようとして老中松平定信に反対された。
→尊号事件
光桃
つばいもも [2] 【椿桃・油桃・光桃】
モモの一変種。果実はモモよりやや小さく,果皮は毛がなくつややか。赤く熟し食用とする。つばきもも。光桃(ヒカリモモ)。油桃(アブラモモ)。ネクタリン。
光武帝
こうぶてい クワウブ― 【光武帝】
後漢(ゴカン)の初代皇帝,劉秀(リユウシユウ)の諡(オクリナ)。
光比
こうひ クワウ― [1] 【光比】
天体の等級差に対する明るさの比。等級が等差数列で変わるのに対し,明るさは等比数列で変わる。例えば一等星の明るさは,二等星の二・五一二倍,三等星の二・五一二の二乗倍……である。
光沢
こうたく【光沢】
luster;→英和
gloss.→英和
〜のある(ない) lustrous (lusterless).→英和
光沢
こうたく クワウ― [0] 【光沢】
(1)なめらかな表面が光を受けて発する輝き。つや。「―がある」
(2)仏の光明に照らされて救われること。
光沢機
こうたくき クワウ― [4][3] 【光沢機】
⇒カレンダー(calender)
光沢紙
こうたくし クワウ― [4][3] 【光沢紙】
写真印画紙などに使う,表面に光沢をつけた紙。
光波
こうは【光波】
《理》a light wave.
光波
こうは クワウ― [1] 【光波】
波動としての光。光の波。
光源
こうげん【光源】
a source of light.
光源
こうげん クワウ― [0][3] 【光源】
光を発するもと。発光するもの。
光源氏
ひかるげんじ 【光源氏】
源氏物語の主人公。桐壺帝の第二皇子。母は桐壺の更衣(コウイ)。光君。源氏の君。源氏の大将。
光炎
こうえん クワウ― [0] 【光炎・光焔】
光とほのお。燃え光る炎。
光点
こうてん クワウ― [1][0] 【光点】
光る点。光を発する点。
光焔
こうえん クワウ― [0] 【光炎・光焔】
光とほのお。燃え光る炎。
光熱
こうねつ クワウ― [0] 【光熱】
灯火と燃料。
光熱費
こうねつひ クワウ― [4][3] 【光熱費】
調理・照明,冷暖房のための電気・ガス・石油などの費用。
光熱費
こうねつひ【光熱費】
expenses for light and fuel.
光球
こうきゅう クワウキウ [0] 【光球】
太陽の光って見える球殻状の部分。厚さは僅か約400キロメートルで高温のガス体から成る。他の恒星の同様の部分もいう。光球層。
光琳
こうりん クワウリン 【光琳】
⇒尾形光琳(オガタコウリン)
光琳模様
こうりんもよう クワウリン―ヤウ [5] 【光琳模様】
光琳風の模様。極端な図案化が特色。
光琳派
こうりんは クワウリン― 【光琳派】
尾形光琳の様式を伝える流派。本阿弥光悦から俵屋宗達を経て光琳によって完成された装飾的傾向のつよい画風。
光琳蒔絵
こうりんまきえ クワウリン―ヱ [5][6] 【光琳蒔絵】
江戸時代,光琳の始めた蒔絵。漆器中に鉛・スズ・螺鈿(ラデン)などをはめこみ,大胆な意匠を特色とする。「八橋(ヤツハシ)蒔絵硯箱(スズリバコ)」は,その代表作。
光琳風
こうりんふう クワウリン― [0] 【光琳風】
光琳派のような画風。
光環
こうかん クワウクワン [0] 【光冠・光環】
(1)太陽や月の周りにできる視半径二〜三度の小さな光の輪。内側が青色,外側が赤色を帯びる。空気中の水滴によって光が回折して生じる。コロナ。
(2)太陽のコロナのこと。
光田
みつだ 【光田】
姓氏の一。
光田健輔
みつだけんすけ 【光田健輔】
(1876-1964) 医学者。山口県生まれ。東京帝大医科大学卒。公立癩療養所全生病院でハンセン病の実態・予防法を研究。のち,長島愛生園園長となりハンセン病予防に一生を捧げた。
光磁気ディスク
ひかりじきディスク [6] 【光磁気―】
〔magnet-optical disk〕
レーザー光の熱による磁性の反転を用いた外部記憶装置。容量が大きく,書き込み・読み出しが可能。MO ディスク。
光禄
こうろく クワウ― [0] 【光禄】
(1)中国の官名。九卿(キユウケイ)の一。唐以降,皇室の膳食などをつかさどった。
(2)大膳職(ダイゼンシキ)・大膳大夫(ダイゼンノダイブ)の唐名。
光禄侍郎
こうろくじろう クワウ―ラウ 【光禄侍郎】
(1)宮内輔(クナイノスケ)・大膳亮(ダイゼンノスケ)の唐名。
(2)光禄寺の次官。
光禄卿
こうろくけい クワウ― 【光禄卿】
(1)大膳大夫・宮内卿の唐名。
(2)光禄寺の長官。
光禄大夫
こうろくたいふ クワウ― 【光禄大夫】
従二位の唐名。
光禄寺
こうろくじ クワウ― 【光禄寺】
(1)大膳職の唐名。
(2)中国で,北斉以降,歴代の王朝の膳食などをつかさどった官庁。
光緒帝
こうしょてい クワウシヨ― 【光緒帝】
〔「こうちょてい」とも〕
(1871-1908) 清の第一一代皇帝(在位 1875-1908)。名は載湉(サイテン)。廟号(ビヨウゴウ)は徳宗。実権を西太后が握っていたため,1898年康有為ら変法自強派を登用し革新政治を企てたが,戊戌(ボジユツ)の政変で敗れ,幽閉され病死した。
光緒帝
こうちょてい クワウチヨ― 【光緒帝】
⇒こうしょてい(光緒帝)
光線
こうせん【光線】
(a ray of) light;→英和
a beam (of light);→英和
a ray.→英和
光線銃 a ray gun.
光線
こうせん クワウ― [0] 【光線】
(1)ひかり。さしてくるひかり。「太陽―」「―の具合が悪い」
(2)光が進行する経路・方向を表す線。均質な媒質では直線となる。
光線束
こうせんそく クワウ― [3] 【光線束】
光線の集まり。光束。
光背
こうはい クワウ― [0] 【光背】
仏像の背後についている,仏身から放射される光明を象徴的に表す装飾。頭部のものを頭光(ズコウ),身体部分のものを身光,両者をともに持っているものを挙身(コシン)光という。後光(ゴコウ)。御光(ゴコウ)。
光背[図]
光背効果
こうはいこうか クワウ―カウクワ [5] 【光背効果】
⇒ハロー効果(コウカ)
光臨
こうりん クワウ― [0] 【光臨】
他人を敬ってその来訪をいう語。光来。光儀。おいで。「ご―をあおぐ」
光芒
こうぼう クワウバウ [0] 【光芒】
光のほさき。彗星(スイセイ)などのように尾を引いて見える光の筋。
光華
こうか クワウクワ [1] 【光華】
美しく光ること。かがやき。光輝。
光華女子大学
こうかじょしだいがく クワウクワヂヨシ― 【光華女子大学】
私立大学の一。1944年(昭和19)創立の光華女子専門学校を母体として,64年設立。本部は京都市右京区。
光藻
ひかりも [3] 【光藻】
黄色植物の黄金藻に属する藻類。井戸や洞穴の水たまりに発生。単細胞で微細。鞭毛一本があり,水中を遊泳。鞭毛を失うと球形となって水面に浮く。中にあるレンズ形の色素体が光を反射して黄金色に光る。
光蘚
ひかりごけ [3] 【光蘚】
(1)蘚(セン)類ヒカリゴケ科のコケ植物。洞穴や倒木の根元などに生育。植物体は小形で,披針形の葉が左右二列につく。原糸体は球形の細胞から成り,光を屈折して緑色に光る。埼玉県吉見町の百穴,長野県佐久市のものは天然記念物。
(2)書名(別項参照)。
光行差
こうこうさ クワウカウ― [3] 【光行差】
光が有限速度で伝播するため,運動している観測者にとって光源である天体が真の位置よりも運動方向にわずかにずれて見えること。地球の公転運動に起因するものを年周光行差,自転運動に起因するものを日周光行差といい,最大角度で前者は約二〇秒,後者は約〇・三秒に達する。
光被
こうひ クワウ― [1] 【光被】 (名)スル
光が広くおおうこと。また,君徳などが広くゆきわたること。「耶蘇教は…五大洲に―せんのみ/明六雑誌 18」
光覚
こうかく クワウ― [1][0] 【光覚】
動物が,光を感じ,明暗あるいは光のくる方向などを受容すること。光感覚(ヒカリカンカク)。
→視覚
光角
こうかく クワウ― [1] 【光角】
物体の一点と両眼を結ぶ光線のなす角。その大小により物体までの遠近がわかる。
光触寺
こうそくじ クワウソク― 【光触寺】
鎌倉市十二所にある時宗の寺。山号,岩蔵山。一遍上人の開山という。本尊の弥陀三尊は俗に頬焼阿弥陀といわれ,運慶の作と伝える。
光起電力効果
ひかりきでんりょくこうか [9] 【光起電力効果】
⇒光(コウ)起電力効果
光起電力効果
こうきでんりょくこうか クワウキデンリヨクカウクワ [8] 【光起電力効果】
光電効果の一。半導体の pn 接合や,半導体と金属の接触面に光をあてると電圧が生じる現象。光電池はこの応用。光(ヒカリ)起電力効果。
光跡
こうせき クワウ― [0] 【光跡】
光るものが移動したあとに,尾を引いたように見える軌跡。「星の―」
光軸
こうじく クワウヂク [0] 【光軸】
(1)光学的異方性の結晶で,分かれた二つの光線の速さが一致する方向。光軸が一つのものを一軸結晶といい,二つのものを二軸結晶という。光学軸。
(2)レンズ・鏡などから成る一つの光学系で,レンズや鏡の中心を連ねる直線。
光輝
こうき クワウ― [1] 【光輝】
(1)ひかりとかがやき。「―を放つ」
(2)光りかがやくような名誉。栄光。「―に満ちた生涯」
光輝
こうき【光輝】
brilliance;→英和
glory.→英和
〜ある brilliant;→英和
glorious.→英和
光輪
こうりん【光輪】
a halo.→英和
光輪
こうりん クワウ― [0] 【光輪】
(1)キリスト教関係の美術で,聖人や神的人格の象徴として頭の周囲に描かれた光の輪。頭光(ズコウ)。ニンブス。
(2)仏教で,衆生(シユジヨウ)の煩悩(ボンノウ)をとり払う仏の光明を輪にたとえていう語。
光通信
ひかりつうしん [4] 【光通信】
光(赤外線・紫外線を含む)を搬送波に利用する通信。波長がきわめて短いため,指向性が非常に鋭く,妨害を受けにくく,また多重通信の多重度を大きくできる。
光速
こうそく クワウ― [0] 【光速】
光の伝わる速さ。真空中では毎秒約30万キロメートルで,電磁波の伝播速度に等しい。普遍定数の一。記号 � 光速度。
光速
こうそく【光速】
light velocity.
光速不変の原理
こうそくふへんのげんり クワウ― 【光速不変の原理】
真空中の光の速さは,互いに等速度運動するすべての観測者に対して一定の値をとる,という原理。特殊相対性理論の基本原理の一。
光速度
こうそくど クワウ― [3] 【光速度】
⇒光速(コウソク)
光達距離
こうたつきょり クワウタツ― [5] 【光達距離】
灯台などの光が届く距離。晴天の暗夜に,肉眼で視認できる最長距離で示す。
光重合
ひかりじゅうごう [4] 【光重合】
光の照射によって反応が進行する重合反応。これを利用した感光性樹脂は,印刷版をはじめ,インク・塗料などに応用されている。こうじゅうごう。
光重合
こうじゅうごう クワウヂユウガフ [3] 【光重合】
⇒光重合(ヒカリジユウゴウ)
光量
こうりょう クワウリヤウ [3] 【光量】
一定時間内の光束の総量。「―計」
→光束
光量子
こうりょうし クワウリヤウシ [3] 【光量子】
⇒光子(コウシ)
光陰
こういん クワウ― [0] 【光陰】
〔「光」は日,「陰」は月〕
月日。歳月。時間。「―を惜しむ」「―人を待たず」
光陰矢のごとし
こういん【光陰矢のごとし】
Time flies.
光電効果
こうでんこうか クワウデンカウクワ [5] 【光電効果】
物質に光を当てたとき,物質内の電子が光子のエネルギーを吸収して起こる現象。電子が物質外に放出される外部光電効果と,物質内にとどまって,物質の電気的性質が変わる内部光電効果とがある。
光電子
こうでんし クワウ― [3] 【光電子】
物質に光を当てたとき,光子のエネルギーを吸収して物質から飛び出した自由電子または物質内に生ずる伝導電子。
光電導
こうでんどう クワウデンダウ [3] 【光伝導・光電導】
光の照射によって,絶縁体や半導体の電気伝導率が増加する現象。硫化物・セレン化物などにみられ,電子写真・撮像管・露出計などに利用される。
光電池
こうでんち クワウ― [3] 【光電池】
光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する半導体装置。セレン・亜酸化銅などの半導体と金属との接触面やシリコンなどの pn 接合における光電効果により光電流を得る。太陽電池や照度計・露出計などに用いられる。ひかりでんち。
光電流
こうでんりゅう クワウデンリウ [3] 【光電流】
光電効果によって流れる電流。ひかりでんりゅう。
光電管
こうでんかん クワウデンクワン [0] 【光電管】
外部光電効果を利用した電子管。光を受けた陰極面から電子が放出され,陽極に達して電子流ができる。この電流を測定することにより光の強さなどを測定するもの。
光電管
こうでんかん【光電管】
《電》a phototube;《テレビ》a cathode-ray tube.
光音天
こうおんてん クワウオン― [3] 【光音天】
〔仏〕
〔梵 Ābhāsvara〕
色界(シキカイ)の第二禅天の第三天。この天においては,物を話そうとするとき,口から浄(キヨ)らかな光が発して言葉となるという。極光浄天。光曜天。
光頭
こうとう クワウ― [0] 【光頭】
はげあたま。禿頭(トクトウ)。
光風
こうふう クワウ― [0] 【光風】
(1)雨あがりの輝く草木の上を渡る風。
(2)うららかに晴れた春の日に吹くそよ風。
光風会
こうふうかい クワウ―クワイ 【光風会】
美術団体。旧白馬会会員の中沢弘光らが,1912年(明治45)に組織。
光風霽月
こうふうせいげつ クワウ― [5] 【光風霽月】
〔宋の黄庭堅(コウテイケン)が周敦頤(シユウトンイ)の人柄をほめて,さわやかな風と晴れた月にたとえたことから〕
心が清らかでわだかまりのないこと。
光高温計
ひかりこうおんけい [0] 【光高温計】
物体が熱放射によって特定の波長域の光を出すことを利用し,その光と標準ランプの光とを比較して,その物体の温度を測る装置。
克する
こく・する [3] 【剋する・克する】 (動サ変)[文]サ変 こく・す
(1)克服する。打ち勝つ。「夫を―・する顔だ/吾輩は猫である(漱石)」
(2)五行説で,一つが他に勝つ。相剋する。
克つ
か・つ [1] 【勝つ・克つ】 (動タ五[四])
(1)争って相手を負かす。競争して他の者をしのぐ。《勝》
⇔負ける
「大事な試合に―・つ」「選挙で―・つ」
(2)(多く「克つ」と書く)欲望などを抑える。「誘惑に―・つ」「己に―・つ」
(3)一方の力や傾向などが他方より強い。まさっている。《勝》「赤みの―・った色」「理性の―・った人」
(4)能力を超えた負担を負っている。《勝》「荷が―・ちすぎる」
[可能] かてる
[慣用] 気が―・荷が―/年には勝てない
克己
こっき【克己】
self-control.
克己
こっき コク― [1] 【克己】 (名)スル
自分に打ち勝つこと。心の中に起こる衝動・欲望を意志の力によっておさえつけること。
克己復礼
こっきふくれい コク― [1][0] 【克己復礼】
〔論語(顔淵)〕
自分の欲望をおさえて,礼儀にかなった行動をとること。
克己心
こっきしん コク― [3] 【克己心】
自分の欲望をおさえる心。自制心。
克復
こくふく [0] 【克復】 (名)スル
困難に打ち勝って,もとの平和な状態にもどすこと。
克明
こくめい [0] 【克明】 (形動)[文]ナリ
(1)こまかな点にまで念を入れてはっきりとさせるさま。丹念。「一日の行動を―に記す」
(2)人柄がまじめなさま。実直。律儀(リチギ)。「―で分別のありさうな顔/高野聖(鏡花)」
[派生] ――さ(名)
克明な
こくめい【克明な(に)】
faithful(ly) (忠実);→英和
conscientious(ly) (良心的);→英和
scrupulous(ly) (綿密);→英和
painstaking(ly).→英和
克服
こくふく【克服】
conquest.→英和
〜する conquer;→英和
overcome <a difficulty> .→英和
克服
こくふく [0] 【克服】 (名)スル
努力して困難な状態を乗り越えること。「悪条件を―する」
克鯨
こくくじら [3] 【克鯨】
ヒゲクジラの一種。全長12〜15メートルで,全身暗青色。背びれはないが,背面の後部に凹凸のこぶがある。太平洋北部に分布。コクジラ。
兌
だ [1] 【兌】
易の八卦(ハツケ)の一。算木で☱の形で表す。沢を表し,西の方角に配する。
兌換
だかん [0] 【兌換】 (名)スル
紙幣を正貨と引き換えること。
兌換できる
だかん【兌換できる(できぬ)】
(in)convertible.→英和
兌換紙幣 a convertible note.
兌換準備
だかんじゅんび [4] 【兌換準備】
銀行券または政府紙幣を金銀貨幣または金銀地金と引き換えるために,発券銀行または政府が保有する準備資産。
兌換紙幣
だかんしへい [4] 【兌換紙幣】
正貨を支払うことを約した紙幣。
⇔不換紙幣
兌換銀行
だかんぎんこう [4] 【兌換銀行】
兌換銀行券を発行する特権をもつ銀行。
兌換銀行券
だかんぎんこうけん [6] 【兌換銀行券】
それを持参する者の要求があれば,同額の正貨と引き換えるという約束のもとにある銀行券。日本では1885年(明治18)に日本銀行兌換券を発行,1942年(昭和17)廃止。
免
めん [1] 【免】
(1)やめさせること。「矢張―を喰つたぢやあないか/浮雲(四迷)」
(2)ゆるすこと。まぬかれること。「―ヲヤル/日葡」
(3)中世,年貢の免除・減免。江戸時代には,田租を賦課する割合をいう。
免じる
めん・じる [3][0] 【免じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「免ずる」の上一段化〕
「免ずる」に同じ。「職を―・じる」
免じる
めんじる【免じる】
⇒免職,免除.
免ずる
めん・ずる [3][0] 【免ずる】 (動サ変)[文]サ変 めん・ず
(1)免除する。許す。「授業料を―・ずる」「重科は遠流に―・ず/平家 3」
(2)職務をやめさせる。免職にする。「任期満了により学部長の職を―・ずる」
(3)(「…に免じ」の形で)それを考慮して,特に許す。「これまでの功労に―・じて罪を軽くする」「どうか私に―・じて許して下さい」
免る
まのが・る 【免る】 (動ラ下二)
〔「まのかる」とも〕
「まぬかれる」に同じ。「悪しき身―・れむとてまもりこづくれるを/宇津保(俊蔭)」
免れる
まぬかれる【免れる】
(1) escape <danger> ;→英和
be saved <from drowning> ;get rid <of a bad habit> .
(2)[回避する]avoid;→英和
evade <one's duties> .→英和
(3)[免除]be exempt(ed)[free] <from> .
免れる
まぬか・れる [4] 【免れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぬか・る
〔後世「まぬがれる」とも〕
嫌なことや危ないことをしないですむ。のがれる。「死を―・れる」「そしりを―・れない」「生ける者死ぬと言ふことに―・れぬ物にしあれば/万葉 460」
免停
めんてい [0] 【免停】
「免許停止」の略。
免囚
めんしゅう [0] 【免囚】
放免された囚人。
免官
めんかん [0] 【免官】 (名)スル
(1)官職をやめさせること。
(2)律令制で,官人の犯罪に対する付加刑。位階・勲位を三年間剥奪するもの。四年目の正月以降に二等降格して再叙される。
免家
めんけ [1] 【免家】
中世,荘園の荘官などに支給され,荘官に対して公事を負担した在家。
免役
めんえき [0] 【免役】
(1)服役を免除すること。
(2)兵役を免除すること。
免所居官
めんしょきょかん [4] 【免所居官】
律に規定する有位有官者に対する付加刑。父母・祖父母の病を看病しない場合などに位階を免ずること。
免状
めんじょう [0][3] 【免状】
(1)免許の証として交付される証明書。免許状。
(2)卒業証書のこと。お免状。
(3)江戸時代,領主がその年の年貢の割合を定めて村方に下した文書。
(4)赦免の意を記した文書。赦免状。「囚人七人の―なり/謡曲・春栄」
免状
めんじょう【免状】
a diploma (卒業などの);→英和
a <米> license[ <英> licence](免許状).→英和
免田
めんでん [0] 【免田】
荘園領主に対する年貢・公事を免除された田地。多くの場合,預所・公文・下司などの荘官や荘内の神社の給分にあてられた。
免疫
めんえき【免疫(性)】
immunity.〜になる become[be]immune <from> .〜にする immunize <a person against> .→英和
‖免疫学 immunology.
免疫
めんえき [0] 【免疫】
(1)〔疫病を免れる意〕
伝染病などに一度かかると,二度目は軽くすんだり,まったくかからなくなったりすること。生体が自己にとって健全な成分以外のものを識別して排除する防衛機構。細菌感染の防御のようにリンパ球が生産する抗体による体液性免疫と,移植片に対する拒絶反応のようにリンパ球自身が対象を攻撃する細胞性免疫とがある。
(2)何度も経験して抵抗を感じなくなること。「中傷記事には―になっている」
免疫グロブリン
めんえきグロブリン [7][0] 【免疫―】
イムノグロブリン(immunoglobulin; Ig)。γグロブリンを構成する主要なタンパク質。抗体の本体で,すべての脊椎動物の血清および体液中に含まれる。B 細胞由来の形質細胞から生産され,性状によって五つのクラスに分けられ,それぞれ特異的な機能を示す。
免疫不全
めんえきふぜん [5] 【免疫不全】
免疫担当細胞である B 細胞・ T 細胞あるいはマクロファージ系細胞の異常,補体の欠陥などのため,免疫機能になんらかの欠損がある状態。先天的な欠損のほか,薬物・栄養障害・感染,内因性の免疫抑制物質などによる。免疫欠損。
→エイズ
免疫体
めんえきたい [0] 【免疫体】
⇒抗体(コウタイ)
免疫反応
めんえきはんのう [5] 【免疫反応】
生体が外来性あるいは内因性の物質に対して自己か非自己かを識別し,非自己に対して自己体内の統一性と個体の生存維持および種の存続のために起こす一連の生体反応。
→抗原抗体反応
免疫学
めんえきがく [4] 【免疫学】
免疫の仕組みや理論を研究し,応用を図る医学の一分野。免疫化学・免疫生物学・免疫血液学・免疫遺伝学・臨床免疫学などがある。
免疫学的検定
めんえきがくてきけんてい [9] 【免疫学的検定】
抗原および抗体のいずれか一方または両方を放射性同位体・蛍光などで標識し,抗原抗体反応によって抗原あるいは抗体を同定ないし定量する方法。免疫検定法。免疫定量法。イムノアッセイ。
免疫応答遺伝子
めんえきおうとういでんし [10] 【免疫応答遺伝子】
特定の抗原に対する抗体の生産を支配する遺伝子。
免疫性
めんえきせい [0] 【免疫性】
免疫を起こさせ得る性質。
免疫抑制剤
めんえきよくせいざい [7] 【免疫抑制剤】
リンパ球などに作用し生体の免疫作用を抑制する薬剤。自己免疫疾患の治療や臓器移植時の拒絶反応の抑制に用いられる。
⇔免疫賦活剤
免疫療法
めんえきりょうほう [5] 【免疫療法】
生体の免疫反応を利用した治療法の総称。
免疫血清
めんえきけっせい [5] 【免疫血清】
特定の抗原に対応してつくられた抗体を含む血清。抗血清。抗毒素血清。
免疫賦活剤
めんえきふかつざい [7] 【免疫賦活剤】
生体における非特異的な免疫作用を高める作用をもつ薬剤。抗悪性腫瘍剤の副作用である免疫機能の低下を軽減するために用いられる。
⇔免疫抑制剤
免租
めんそ [1] 【免租】
租税を免除すること。
免租地
めんそち [3] 【免租地】
地租の徴収を免除された土地。有租地に対する。
免税
めんぜい【免税】
tax exemption.〜する exempt <a person> from taxes.‖免税店 a duty-free shop.免税品 tax-exempt[-free]articles.
免税
めんぜい [0] 【免税】 (名)スル
課税しないこと。税を免ずること。タックス-フリー。デューティー-フリー。「―品」
免税店
めんぜいてん [3] 【免税店】
外貨獲得や外国人旅行者の便宜を図るため,空港待合室や市中に設けられた免税の商店。
免税点
めんぜいてん [3] 【免税点】
一定金額以下は課税の対象とならない場合の,その一定金額。
免給
めんきゅう [0] 【免給】
荘園の領主が免田を支給すること。
免罪
めんざい [0] 【免罪】
罪をゆるすこと。
免罪
めんざい【免罪】
acquittal.→英和
免罪符《カト》an indulgence.→英和
免罪符
めんざいふ [3] 【免罪符】
(1)ローマ-カトリック教会が,罪の償いが免除されるとして発行した証書。一五世紀末には教会の財政をまかなうため大量に発行され,ルターの批判を呼び宗教改革のきっかけとなった。贖宥(シヨクユウ)状。
(2)転じて,責任・非難などをまぬがれるための行為や事柄。
免職
めんしょく【免職】
dismissal (from office).→英和
〜する dismiss[remove] <a person (from office)> .→英和
免職
めんしょく [0] 【免職】 (名)スル
職をやめさせること。現在担任する職を解くこと。特に,公務員の身分を失わせること。「懲戒(チヨウカイ)―」
免許
めんきょ [1] 【免許】 (名)スル
(1)一般には禁止または制限されている行為を,行政官庁が特定の場合に特定の人だけに許すこと。
(2)〔法〕「許可{(2)}」に同じ。
(3)〔法〕「特許{(1)}」に同じ。
(4)師匠が弟子に,芸能や武術などの奥義(オウギ)を伝授すること。また,伝授したことを証して与える許し状。
免許
めんきょ【免許】
a <米> license[ <英> licence];→英和
permission.→英和
〜のある(ない) (un)licensed.→英和
‖免許証[状]a <driving> <米> license[ <英> licence].
免許代言
めんきょだいげん [4] 【免許代言】
弁護士の旧称。
免許停止
めんきょていし [4][1] 【免許停止】
違反行為などにより免許の効力を一時的に停止されること。免停。
免許取り消し
めんきょとりけし [1][4] 【免許取(り)消し】
違反行為や欠格により,それまで受けていた免許を取り消されること。
免許取消し
めんきょとりけし [1][4] 【免許取(り)消し】
違反行為や欠格により,それまで受けていた免許を取り消されること。
免許営業
めんきょえいぎょう [4] 【免許営業】
⇒許可(キヨカ)営業
免許漁業
めんきょぎょぎょう [4] 【免許漁業】
都道府県知事の免許により設定される漁業権に基づいて行われる漁業。
免許状
めんきょじょう [0][3] 【免許状】
免許の証として交付される文書。免状。
免許皆伝
めんきょかいでん [1] 【免許皆伝】
師匠が弟子に,武術や技芸の奥義を残らず教え授けること。「―の腕前」
免許税
めんきょぜい [3] 【免許税】
行政機関が特定の行為・営業を免許する際に課する税。
免許証
めんきょしょう [0] 【免許証】
(1)行政官庁が免許の証明として交付する文書。
(2)特に,運転免許証のこと。
免許鑑札
めんきょかんさつ [4] 【免許鑑札】
免許の証として交付される鑑札。
免訴
めんそ【免訴】
acquittal.→英和
〜になる be acquitted <of> .
免訴
めんそ [1] 【免訴】 (名)スル
刑事訴訟において,裁判所が有罪・無罪を判断することなく訴訟を打ち切る判決。確定判決を経ている時,刑が廃止された時,大赦があった時,時効が完成した時に行われる。
→公訴棄却
免責
めんせき [0] 【免責】 (名)スル
(1)責任を問われるのを免れること。
(2)債務者が債務の全部または一部を免れること。
免責条項
めんせきじょうこう [5] 【免責条項】
法律や協定の適用に際して,例外的に責任を負わなくてよい場合を示した条項。エスケープ-クローズ。
免責条項
めんせき【免責条項】
an escape clause.
免責特権
めんせきとっけん [5] 【免責特権】
(1)国会議員が院内で行なった演説・討論・表決について院外で責任を問われない権利。
(2)
⇒刑事(ケイジ)免責(2)
免責証券
めんせきしょうけん [5] 【免責証券】
債務者が証券の所持人に弁済をすれば,その所持人が正当な権利者でない場合でも,債務者は悪意または重大な過失によらないかぎり債務を免れる証券。鉄道手荷物引換券・銀行預金証書など。資格証券。
免除
めんじょ【免除】
(an) exemption <from> .〜する exempt <a person from tax> .→英和
免除
めんじょ [1] 【免除】 (名)スル
(1)義務などを果たさなくてもよいと許すこと。「授業料を―する」
(2)民法上,債権者が債務者に対する一方的な意思表示によって債務を消滅させること。
免震
めんしん [0] 【免震】
地震時の揺れを低減すること。
→耐震
免震床
めんしんゆか [3] 【免震床】
建物の構造体との間に積層ゴムなどを入れて振動の低減を図った床。
免震構造
めんしんこうぞう [5] 【免震構造】
基礎部分に,振動を絶縁する,またはその固有周期を長くするローラーや積層ゴムなどの装置を入れて,地震時の揺れを低減するよう設計した建築物の構造。
→耐震構造
免黜
めんちゅつ [0] 【免黜】 (名)スル
官職をやめさせること。また,地位を下げること。罷免。
兎
うさぎ【兎】
a rabbit (家兎);→英和
a hare (野兎).→英和
‖兎狩(に行く) (go) hare hunting.兎小屋 a rabbit hutch.
兎
おさぎ ヲサギ 【兎】
〔上代東国方言〕
ウサギ。「等夜の野に―狙(ネラ)はりをさをさも/万葉 3529」
兎
う 【兎】
「うさぎ」の古い言い方。
→うの毛
兎
うさぎ [0] 【兎】
ウサギ目の哺乳類の総称。耳が長い。前脚が短く,後脚が長く,よく走る。上唇は縦に裂け,いわゆる三つ口で,上顎(ジヨウガク)の門歯が二対ある。草食。野ウサギ類と穴ウサギ類に分けられ,ヨーロッパの穴ウサギを家畜化して品種が多い。肉は食用。チンチラやレッキスは毛皮が珍重され,アンゴラの毛は羊毛などと混紡して糸・織物とする。[季]冬。
〔鳥に擬して,一羽二羽とも数える。月に兎がすむという伝説は仏教説話で,インドから中国を経て日本にもたらされたが,月の兎の餅つき伝説は日本独自のもの〕
兎にも角にも
とにもかくにも [1][1] 【兎にも角にも】 (副)
とにかく。ともかく。「―私のつとめは終わった」
兎の毛
うのけ [1] 【兎の毛】
ウサギの毛のように,物事がきわめて小さくかすかなこと。「後ろめたいことは―ほどもない」
兎の毛通し
うのけどおし [4] 【兎の毛通し】
〔建〕 唐破風(カラハフ)の中央にある懸魚(ゲギヨ)。
兎の毛通し[図]
兎も角
ともかく [1] 【兎も角】 (副)
(1)とにかく。ともかくも。「留守かもしれないが,―行ってみよう」
(2)(「…はともかく」の形で)…は問題外として。「夏は―,冬がつらい」
兎も角も
ともかくも [1] 【兎も角も】 (副)
(1)とにかく。ともかく。「―無事で帰れた」「金は―,書類はなくされては困る」
(2)どのようにでも。なんとでも。「かくながら―ならむを,御覧じ果てむと/源氏(桐壺)」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)どのようにも。なんとも。「―えあへしらひ聞こえ給はず/源氏(桐壺)」
兎兵法
うさぎへいほう 【兎兵法】
実際の役には立たない策略。「―とは益なきたとへをいふとかや/類船集」
兎口
うぐち 【兎口・兎欠】
みつくち。兎唇(トシン)。[和名抄]
兎口
すぐち 【兎口】
兎唇(トシン)。「人手代・鉦たたき・ちんば・―にかぎらず/浮世草子・一代女 1」
兎唇
としん [0] 【兎唇】
⇒口唇裂(コウシンレツ)
兎唇
いぐち [1] 【欠唇・兎唇】
「としん(兎唇)」に同じ。[和名抄]
兎唇
みつくち【兎唇】
a harelip.→英和
兎園
とえん 【兎園】
中国,梁の孝王が築いた園の名。
兎園会
とえんかい 【兎園会】
1824年,滝沢馬琴の提唱で,珍談奇談を話し合い見聞を広めるため,好事家たちが結成した会。
→兎園小説
兎園冊
とえんさつ [2] 【兎園冊】
〔兎園を孝王の死後民に耕させたときの税簿が俗語で書かれていたところからという〕
(1)俗語で書かれた卑近な書物。俗書。
(2)自分の著書をへりくだっていう語。
兎園小説
とえんしょうせつ 【兎園小説】
随筆集。滝沢馬琴他編。兎園会会員の言説・文稿を集めたもの。1825年成立の本集一二巻のほかに外集・別集・拾遺・余録計九巻がある。
兎小屋
うさぎごや [0] 【兎小屋】
(1)ウサギを飼う小屋。
(2)日本人の狭い住居を,欧米人が形容した語。
兎座
うさぎざ [0] 【兎座】
〔(ラテン) Lepus〕
二月上旬の宵に南中する小星座。オリオン座の南にある。
兎欠
うぐち 【兎口・兎欠】
みつくち。兎唇(トシン)。[和名抄]
兎狩
うさぎがり [0][3] 【兎狩(り)】
野ウサギを狩ること。山に網を張り,網の方へウサギを追い立てて捕らえる。[季]冬。《裏山に出て雪ありぬ―/鈴鹿野風呂》
兎狩り
うさぎがり [0][3] 【兎狩(り)】
野ウサギを狩ること。山に網を張り,網の方へウサギを追い立てて捕らえる。[季]冬。《裏山に出て雪ありぬ―/鈴鹿野風呂》
兎眼
とがん [0] 【兎眼】
閉眼時にも眼球の一部が露出している状態。充血・流涙・乾燥・炎症などを起こしやすい。
兎結び
うさぎむすび [4] 【兎結び】
ひもの結び方。兎の耳のように長い輪を左右に出して結ぶ。
兎網
うさぎあみ [3][0] 【兎網】
ウサギを捕らえるために張る網。
兎耳
うさぎみみ [3] 【兎耳】
(1)耳の長いこと。長い耳。
(2)人の秘密などをよく聞き出すこと。また,そうすることのうまい人。地獄耳。
兎菊
うさぎぎく [3] 【兎菊】
キク科の多年草。高山の草地に生える。高さ20〜30センチメートル。葉は長楕円形で,茎に数対対生。夏,茎頂に黄色の頭花を一つつける。キングルマ。
兎蝙蝠
うさぎこうもり [4] 【兎蝙蝠】
ヒナコウモリ科の小獣。頭胴長4センチメートルほど。耳は卵形で大きい。体色は灰褐色。ユーラシア大陸中北部の森林地帯に広く分布し,日本では北海道・本州中北部の山地にすむ。
兎角
とかく [0] 【兎角】
兎(ウサギ)の角(ツノ)のように,絶対にありえない物。
→亀毛兎角(キモウトカク)
兎角
とこう [1] 【兎角】 (副)スル
〔「とかく」の転〕
あれこれ。「―するうちに夜が明けた」「―云ふ間(ヒマ)もなかつた/婦系図(鏡花)」
兎角
とかく [0] 【兎角・左右】
■一■ (副)スル
〔「と」「かく」ともに副詞。「兎角」「左右」は当て字〕
(1)雑多な事態の起こるさま。あれやこれや。なにやかや。いろいろと。「―するうちに」「他人のことを―言う前に自分の身を正せ」
(2)しばしば生ずる事態であることをいう語。ともすると。ややもすれば。「あせってやると―失敗しがちだ」「彼は―病気で休むことが多い」
(3)(「とかくの」の形で)あれこれとよくない意を表す。「―の見方がある」「―のうわさがある」
(4)種々の事情は別として。いずれにしても。ともかくも。「―この世はままならぬ」
■二■ (名)
種々の事態。あれこれの事柄や言葉。「先師暫く吟じて―をのたまはず/去来抄」
兎角に
とかくに 【兎角に】 (連語)
(1)「とかく{(1)}」に同じ。「―思いめぐらす」
(2)「とかく{(2)}」に同じ。「―忘れがちだ」
(3)「とかく{(4)}」に同じ。「意地を通せば窮屈だ。―人の世は住みにくい/草枕(漱石)」
兎跳び
うさぎとび [0][3] 【兎跳び】
両膝を折り腰を落として,両脚同時に跳びながら前進すること。
兎馬
うさぎうま [3] 【兎馬・驢】
ロバの異名。[色葉字類抄]
児
こ 【子・児】
■一■ [0] (名)
(1)人間や動物から,生まれ出るもの。特に,生まれ出て間もないもの。
⇔親
「―を生む」「腹に―を持った鮭」「犬の―」
〔動物の場合「仔」とも書く〕
(2)まだ一人前になっていない人間。年少の男女。「都会の―は体力が劣る」「小さな女の―」
(3)両親の間に生まれた人。また,縁組により,その間に生まれたものと同じように養われている人。
⇔親
「―を思う親の心」「伯父夫婦の―になる」
(4)(親しみの気持ちで)若い女性をいう語。芸子をさす場合もある。「会社の女の―」「あの店はいい―がそろっている」
(5)キリスト教で,キリストのこと。みこ。
(6)もととなるものから分かれ出たもの。また,従属的なもの。「竹の―」「元も―もない」「―会社」
(7)愛する人。また,親しみを感ずる人。「はしきやし逢はぬ―故にいたづらに宇治川の瀬に裳裾濡らしつ/万葉 2429」「熊白檮(クマカシ)が葉を髻華(ウズ)に挿せその―/古事記(中)」
(8)鳥の卵。「あてなるもの…かりの―/枕草子 42」
■二■ (接尾)
上の語との間に促音が入ることもある。
(1)名詞や動詞の連用形に付いて,その仕事をしている人,そのことに当たる人,そのような状態の人,そのためのものなどの意を表す。「売り―」「売れっ―」「馬―」「振り―」「背負(シヨイ)―」
(2)特に女性のする動作や仕事に付けて,それをする人が若い娘であることを表す。「踊り―」「お針―」
(3)名詞に付いて,そのような状態・性質の子供である意を表す。「ひとりっ―」「いじめっ―」「だだっ―」
(4)小さなものに付けて,愛称とする。「ひよ―」「ひよっ―」「砂―」
(5)その場所や時代に生まれ育った人であることを表す。「江戸っ―」「団地っ―」「大正っ―」
(6)女性の名に付けて,それが女子であることを表す。平安時代以降,明治の頃までは身分の高い女性の名に用いた。「花―」「春―」
(7)人に対する親愛の気持ちを表す。古く人名や人を表す語に付けて,男女ともに用いた。「小野妹―」「我妹(ワギモ)―」「背―」
児
ちご [1] 【稚児・児】
〔乳子の意〕
(1)神社・寺院の祭礼・法会(ホウエ)などで,天童に扮して行列に出る男女児。「―行道(ギヨウドウ)」
(2)男色の相手となる少年。
(3)赤ん坊。「―亡くなりたる産屋(ウブヤ)/枕草子 25」
(4)幼児。子供。「この―,養ふ程に,すくすくと大きになりまさる/竹取」
(5)公家・神社・寺院などに召し使われた少年。「養ひ君の,比叡山(ヒエノヤマ)に―にておはしますが/徒然 47」
児
じ [1] 【児】 (代)
一人称。親などに対して子供が自分のことをいう語。わたくし。「―は不幸にして未だ良師を得ません/魚玄機(鴎外)」
児
やや [1] 【児・稚児】
赤ん坊。ややこ。
児女
じじょ [1] 【児女】
(1)女の子。
(2)女子と子供。おんなこども。
(3)男の子と女の子。
児女英雄伝
じじょえいゆうでん ジヂヨ― 【児女英雄伝】
中国,清代の白話体章回小説。文康作。四一回。1878年刊。侠女十三妹の活躍を描く。北京語で書かれる。別名「金玉縁」「日下親書」など。
児子
じし [1] 【児子】
子供。小児。
児孫
じそん [1] 【児孫】
子供と孫。子孫。
児島
こじま 【児島】
姓氏の一。
児島
こじま 【児島】
岡山県倉敷市南部の地名。児島半島南西部を占める。南端の下津井は中世からの瀬戸内海の要港。学生服・ジーンズなど,縫製工業と,かつての製塩で知られる。
児島善三郎
こじまぜんざぶろう 【児島善三郎】
(1893-1962) 洋画家。福岡県生まれ。岡田三郎助に学ぶ。フォービスムの手法に日本画の装飾を加えた作品を描いた。代表作「アルプスへの道」
児島喜久雄
こじまきくお 【児島喜久雄】
(1887-1950) 美術史家。東京生まれ。学習院・東北大・東大教授。主著「レオナルド研究」
児島惟謙
こじまいけん 【児島惟謙】
(1837-1908) 明治時代の裁判官。宇和島藩出身。大審院長の時ロシア皇太子ニコライが襲われた大津事件の裁判にあたり,犯人津田三蔵の死刑を要求する政府の圧力をしりぞけて無期徒刑とし,司法権の独立を守った。
児島湾
こじまわん 【児島湾】
児島半島に抱かれた内湾。近世以降干拓が行われ,大部分が陸地化。
児島虎次郎
こじまとらじろう 【児島虎次郎】
(1881-1929) 洋画家。岡山県生まれ。印象派の画風を示し,「ベゴニヤの畠」「酒津の秋」などの作品を残す。大原孫三郎の委嘱を受けて渡欧,のちに大原美術館の基礎となる作品を収集した。
児島高徳
こじまたかのり 【児島高徳】
南北朝時代の武将。通称備後三郎。備前の人。「太平記」によれば,隠岐遷幸途中の後醍醐天皇を奪回しようとして失敗,天皇の宿所の桜木を削り「天莫�空�勾践�,時非�無�范蠡�」と記してその志を告げたという。天皇の隠岐脱出後,参陣。建武政権崩壊後も南朝方として各地を転戦。生没年未詳。
児戯
じぎ [1] 【児戯】
子供の遊び。また,たわいないことにいう。
児戯
じぎ【児戯】
(mere) child's play.〜に類する childish;→英和
like child's play.
児手柏
このてがしわ [4] 【児手柏・側柏】
ヒノキ科の常緑針葉小高木。中国原産。渡来は古く,庭園などに栽植する。枝は平らに分枝しててのひらを立てたように並び,裏表の区別がない鱗片葉を互生。先のとがった鱗片数対から成る球果をつける。漢方で葉と仁を薬に用いる。
児手柏[図]
児斑
じはん [0] 【児斑】
⇒蒙古斑(モウコハン)
児様
ややさん [1] 【児様】
〔「ややさま」の転〕
他人を敬ってその赤子をいう語。
児玉
こだま 【児玉】
姓氏の一。
児玉
こだま 【児玉】
埼玉県北西部,児玉郡の町。鎌倉街道の宿場町・市場町として発展。塙(ハナワ)保己一(ホキイチ)の生地。
児玉源太郎
こだまげんたろう 【児玉源太郎】
(1852-1906) 軍人。徳山藩出身。陸軍大将。陸軍大学校長・台湾総督・陸相などを経て,日露戦争の満州軍総参謀長。のち参謀総長となる。
児玉花外
こだまかがい 【児玉花外】
(1874-1943) 詩人。京都生まれ。本名,伝八。東京専門学校中退。キリスト教社会主義の立場から,「社会主義詩集」を発表,発売禁止となる。他に「花外詩集」「ゆく雲」など。
児童
じどう [1] 【児童】
身体・精神ともにまだ十分に発達していない者。普通,小学校に在学する者をさすが,児童福祉法では一八歳未満の者をいう。
児童
じどう【児童】
a child;→英和
boys and girls;pupils.〜向きの juvenile.→英和
‖児童研究 child study.児童憲章 the Children's Charter.児童心理(学) child psychology.児童福祉施設 a child welfare institution.児童福祉法 the Children's Welfare Act.児童文学 juvenile literature.
児童の権利条約
じどうのけんりじょうやく 【児童の権利条約】
正式名称は「児童の権利に関する条約」。一八歳未満の子供を,保護の対象としてのみならず,権利の主体としてとらえ,具体的な権利内容を総合的に規定した条約。1989年国連総会で採択。日本は94年(平成6)承認,発効。通称「子どもの権利条約」。
児童中心主義
じどうちゅうしんしゅぎ [8] 【児童中心主義】
児童の人格を尊重し,内的成長力を信頼して,教育の目的・内容・方法を児童の立場に立って決めようとする考え方。二〇世紀前半における新教育運動の理論的基礎をなした。
児童公園
じどうこうえん [4] 【児童公園】
都市公園法に基づき,児童の遊び・スポーツなどに供する公園施設。
児童劇
じどうげき [2] 【児童劇】
(1)児童が演ずる劇。自発的創造的な演劇活動を通して児童の人間形成に役立てようとするもの。欧米では一七世紀頃,日本では1921年(大正10)坪内逍遥が提唱。学校劇。
(2)児童を観客対象とする劇。
児童労働
じどうろうどう [4] 【児童労働】
児童による労働。労働基準法は特定の場合を除き原則的に満一五歳未満の児童の使用を禁ずる。
児童委員
じどういいん [4] 【児童委員】
児童の生活環境の改善・福祉・保健など,児童福祉に関する援助・指導を行う民間奉仕者。厚生大臣より委嘱され,民生委員がこれを兼ねる。
児童心理学
じどうしんりがく [6] 【児童心理学】
発達心理学の一分野。狭義には学童期の子供を,広義には出生から児童期終了までの子供を対象に,その知能・情緒・社会性などの発達過程を研究対象とする心理学。
児童憲章
じどうけんしょう 【児童憲章】
児童に対する正しい観念を確立し,すべての児童の幸福と,よい環境の中で健全な成長を図るために定められた規定。児童福祉政策の根本理念を示すもの。1951年(昭和26)制定。
児童手当
じどうてあて [4] 【児童手当】
児童の養育にともなう家計負担の軽減を目的に国が支給する手当。児童の数・年齢および養育者の所得が給付要件となる。
児童扶養手当
じどうふようてあて [7] 【児童扶養手当】
児童扶養手当法に基づき,父親と生計を異にする児童の母または養育者に対して国が支給する手当。
児童文化
じどうぶんか [4] 【児童文化】
子供のために作り出される文化の総称。児童文学・児童劇など。
児童文学
じどうぶんがく [4] 【児童文学】
児童を読者対象として創作される文学作品。お伽話・童話・少年少女小説・童謡・児童劇など。
児童期
じどうき [2] 【児童期】
幼年期と青年期の間にあたる六,七歳から一二,三歳までの時期。後期には抽象的思考が可能となるなど知的発達が著しく,集団的行動をすることにより社会性も増大する。
児童画
じどうが [0] 【児童画】
幼児・児童が描(カ)く絵画。
児童相談所
じどうそうだんじょ [0][8] 【児童相談所】
児童の福祉増進のため,児童福祉法に基づいて都道府県に設置される機関。児童の生活全般に関して保護者や学校からの相談に応じ,児童や家庭について調査や判定を行なって,必要な指導や措置をとる。
児童福祉司
じどうふくしし [6] 【児童福祉司】
児童福祉法に基づき,児童および妊産婦の保護・保健その他福祉に関する事項について相談に応じ,必要な指導を行うなど,その福祉増進を図ることを職務として児童相談所に配置される地方公務員。
児童福祉施設
じどうふくししせつ [7] 【児童福祉施設】
児童福祉法に基づき,国または都道府県が設置するよう定められている,児童および妊産婦の福祉を図るための施設。助産施設・乳児院・母子寮・保育所・児童厚生施設・養護施設・精神薄弱児施設・精神薄弱児通園施設・盲聾唖児施設・虚弱児施設・肢体不自由児施設・重症心身障害児施設・情緒障害児短期治療施設・教護院の一四種の施設。
児童福祉法
じどうふくしほう 【児童福祉法】
児童の出生・育成が健やかであり,かつその生活が保障愛護されることを理念とし,児童保護のための禁止行為や児童福祉司・児童相談所・児童福祉施設などの諸制度について定めた法律。1947年(昭和22)制定。
児童虐待防止法
じどうぎゃくたいぼうしほう 【児童虐待防止法】
一四歳未満の被虐待児童を保護・救済するための法律。地方長官による保護者に対する訓戒,諸施設への児童委託,また軽業・曲芸・芸妓(ゲイギ)の禁止などを規定。1933年(昭和8)制定。47年の児童福祉法に吸収。
児童館
じどうかん [2] 【児童館】
児童福祉法に基づく施設の一。学校外の教育機関として主として都市部に住む子供の健康増進を目的とし,児童厚生員の配置が義務づけられている。
児等
こら [1] 【子等・児等】
(1)子供たち。
(2)人を親しみをこめて呼んだ語。男女ともに用いたが,多くは男性から若い女性に対して用いた。「秋山のしたへる妹なよ竹のとをよる―は/万葉 217」
児輩
じはい [1] 【児輩】
子供たち。
児雷也
じらいや 【自来也・児雷也】
江戸時代の読本・草双紙・歌舞伎などに現れる怪盗。中国明代の小説に,門扉に「自来也」と書き残す我来也という盗賊があり,これの翻案による人物。蟇(ガマ)の妖術を使う。
児鯨
こくじら [2] 【小鯨・児鯨】
コククジラの別名。
兕纛幡
じとうばん [2] 【兕纛幡】
平安時代,朝賀・即位などの大儀の時,大極殿の前,衛門の陣に立てた旗。
党
たむら 【屯・党】
「たむろ(屯){(1)}」に同じ。「同じく悪しくありし者,…,十―ばかりあり/日本書紀(神武訓)」
党
とう【党】
a party (党派);→英和
a league (同盟);→英和
a faction (徒党);→英和
a clique (閥);→英和
a coterie (同人).→英和
〜を組む form a party[faction].‖党大会 a party convention.党役員 a party official.
党
とう タウ [1] 【党】
(1)目的・利害などを同じくする人々の集団。仲間。ともがら。「―をなして横行する」
(2)政治的主張を同じくする人々の集まり。政党。「―の方針に従う」
(3)中世の武士の集団。鎌倉時代には惣領を中心とした同族的結合であったが,南北朝期頃から地域的結合に変化。武蔵七党・松浦(マツラ)党など。
党する
とう・する タウ― [3] 【党する】 (動サ変)[文]サ変 たう・す
なかまになる。くみする。「彼れの意政府に―・するか将た之に反するか/花柳春話(純一郎)」
党与
とうよ タウ― [1] 【党与】 (名)スル
くみすること。また,その仲間。徒党。「帝は人民の己れに―せざるものあれば悉く之を死刑に申付け/民権自由論(枝盛)」
党争
とうそう【党争】
party strife.
党争
とうそう タウサウ [0] 【党争】
党派の間のあらそい。
党人
とうじん【党人】
a party member.党人気質(かたぎ) partisan spirit.
党人
とうじん タウ― [0] 【党人】
(1)党に属する人。政党人。
(2)官僚出身などの党員に対して,その政党生え抜きの人。
党内
とうない タウ― [1] 【党内】
党の内部。「―左派」
党内の
とうない【党内の】
intra-party <conflict> .
党利
とうり タウ― [1] 【党利】
党派・政党の利益。
党利
とうり【党利(党略)】
<be mindful only of> party interests (and tactics).
党利党略
とうりとうりゃく タウ―タウ― [1] 【党利党略】
党としての利益とそのためのはかりごと。
党則
とうそく タウ― [0] 【党則】
党の規則。党規。
党則
とうそく【党則】
the party rules.
党務
とうむ タウ― [1] 【党務】
党の仕事。政党の事務。
党務
とうむ【党務】
<manage> party affairs.
党勢
とうせい タウ― [0] 【党勢】
党の勢力。党の勢い。「―伸張」
党友
とうゆう タウイウ [0] 【党友】
(1)同じ党に属するなかま。
(2)党を外部から支持し,援助する人。
党同伐異
とうどうばつい タウドウ― [5] 【党同伐異】
〔後漢書(党錮伝)〕
事の正邪善悪にかかわらず,自派に味方して,他派のものを攻撃すること。
党員
とういん【党員】
a (party) member.
党員
とういん タウヰン [0] 【党員】
ある党に入党している者。
党弊
とうへい タウ― [0] 【党弊】
(1)徒党を組むことから生ずる弊害。
(2)党内の悪い点。
党是
とうぜ タウ― [1] 【党是】
党が基本とする方針。
党歴
とうれき タウ― [0] 【党歴】
(1)党の歴史。
(2)党員としての経歴。
党派
とうは タウ― [1] 【党派】
(1)主義・思想などを同じくする人々の集まり。党。
(2)党内の分派。「―闘争」
党派
とうは【党派】
a party;→英和
a faction.→英和
‖党派心 party[partisan]spirit;partisanship.超党派的 nonpartisan;supraparty <diplomacy> .
党派心
とうはしん タウ― [3] 【党派心】
一つの党派だけに傾いた心。自分の仲間だけにかたよった心。
党派性
とうはせい タウ― [0] 【党派性】
マルクス主義の用語。階級社会において,不偏不党の理論はあり得ず,人間の理論活動も階級的利害の制約を受けることをいう。
党略
とうりゃく タウ― [0] 【党略】
党派・政党のために用いるはかりごと。党のはかりごと。「党利―」
党略
とうりゃく【党略】
⇒党利.
党籍
とうせき タウ― [0] 【党籍】
党員としての籍。「―離脱」
党籍にある
とうせき【党籍にある】
be a member <of> .→英和
〜を去る leave the <Socialist> Party.
党紀
とうき タウ― [1] 【党紀】
党の風紀。党の規律。
党綱
とうこう タウカウ [0] 【党綱】
党の綱領。
党葬
とうそう タウソウ [0] 【党葬】
党が主体となって行う葬式。
党規
とうき タウ― [1] 【党規】
党の規則。
党議
とうぎ【党議】
a party council[decision (決議)].
党議
とうぎ タウ― [1] 【党議】
(1)党内での論議。
(2)党の決議。
党費
とうひ タウ― [1] 【党費】
(1)党の費用。党の経費。
(2)党員が党の運営などのために党に納める金。
党費
とうひ【党費】
party expenses.
党錮
とうこ タウ― [1] 【党錮】
〔「党」は党人,「錮」は禁錮の意〕
中国,後漢末,政界の中枢を握っていた宦官(カンガン)が儒学の徒である官僚層(党人)を禁錮に処して,その批判を封じたこと。宦官による腐敗政治がさらに進み,後漢滅亡の一因となった。党錮の禁。
党閥
とうばつ タウ― [0] 【党閥】
同じ党派の者による排他的な集まり。
党類
とうるい タウ― [1][0] 【党類】
なかま。くみ。徒党。同類。
党風
とうふう タウ― [0] 【党風】
党の気風。「―を刷新する」
党首
とうしゅ【党首】
the leader[president](of a party).→英和
党首
とうしゅ タウ― [1] 【党首】
(政党など)党の最高責任者。
兜
かぶと【兜】
a helmet.→英和
〜を脱ぐ[降参する]give in;admit[acknowledge]defeat.
兜
かぶと [1] 【兜】
(1)頭部を守る武具。頭にかぶる鉢と,鉢から垂らす錏(シコロ)を主要部とする。形式は攻撃用武器の変化に伴い様々の変遷をみた。「鎧―に身を固める」
(2)舞楽で用いる鳥兜(トリカブト)のこと。
兜(1)[図]
兜の手先
かぶとのてさき 【兜の手先】
兜の吹き返しの前の部分。
兜の星
かぶとのほし [1] 【兜の星】
兜の鉢を形成する鉄片を継ぎ合わせるために打った鋲(ビヨウ)の頭を星に見立てていう語。
兜の緒
かぶとのお 【兜の緒】
「忍びの緒」に同じ。
兜人形
かぶとにんぎょう [4] 【兜人形】
端午の節句に飾る,兜をつけた人形。武者人形。[季]夏。
兜巾
ときん [0] 【兜巾・頭巾・頭襟】
修験道の山伏がかぶる小さな布製のずきん。黒い色が無明(ムミヨウ)を,円形が仏の徳の完全性を,一二のひだが一二因縁を表すという五智宝冠と,長い布で頭をおおう裹(ツツミ)頭襟の類がある。
兜巾[図]
兜掛
かぶとかけ [3] 【兜掛】
「兜立(カブトタテ)」に同じ。
兜改め
かぶとあらため [4] 【兜改め】
討ち取った者の兜を検査して,持ち主の身分などを調べること。
兜海老
かぶとえび [3] 【兜海老】
背甲目の甲殻類。体表は暗緑色で,体長2センチメートル内外。体の前半の背面は楕円形の背甲に覆われ,後方は多数の体節からなり,四〇対以上の脚がある。初夏,本州中部以南の水田に出現し,一か月くらいで死滅する。草取り虫。
兜焼
かぶとやき [0] 【兜焼(き)】
鯛(タイ)など,魚の頭を焼いた料理。
兜焼き
かぶとやき [0] 【兜焼(き)】
鯛(タイ)など,魚の頭を焼いた料理。
兜煮
かぶとに [0] 【兜煮】
粗(アラ)煮の一。魚の頭を煮たもので,鯛の兜煮が代表的。
兜率
とそつ [1] 【兜率・都卒】
〔梵 Tusita の音訳〕
〔仏〕「兜率天」の略。
兜率天
とそつてん [3] 【兜率天】
〔仏〕 六欲天の下から四番目の天。内外二院あり,内院には将来仏となるべき菩薩が住み,現在は弥勒菩薩(ミロクボサツ)がそこで説法をしているとされる。外院には天衆が住む。都史多天。知足天。
兜率曼荼羅
とそつまんだら [4] 【兜率曼荼羅】
弥勒菩薩(ミロクボサツ)を主尊とし,兜率天の内院,すなわち弥勒の浄土の荘厳さを描いた図絵。
兜町
かぶとちょう 【兜町】
(1)東京都中央区にある町名。東京証券取引所を中心に証券会社が集中している。
(2)東京証券取引所の通称。
→北浜
兜立
かぶとたて [3] 【兜立】
兜を掛けておく台。饅頭(マンジユウ)形の鉢受(ハチウケ)に兜をのせ,その下に支柱と直交する緒搦(オガラミ)が設けてある。下端は,土に突き立てる石突きを入れた屋外用と,土居(ツチイ)をつけた屋内用とがある。兜掛(カブトカケ)。
兜羅綿
とろめん [2] 【兜羅綿】
〔「とろ」は梵 tūla の音訳。綿花の意〕
一六世紀に中国から渡来した綿毛混紡織物。日本では兎毛と木綿で織るようになった。兎羅綿。
兜花
かぶとばな [3] 【兜花】
トリカブトの異名。
兜苔
かぶとごけ [3] 【兜苔】
地衣類ヨロイゴケ科の一種。主に樹皮上に生ずる。葉状の地衣で,縁は鹿の角状に切れこむ。
兜菊
かぶとぎく [3] 【兜菊】
トリカブトの異名。
兜虫
かぶとむし [3] 【兜虫・甲虫】
コガネムシ科の甲虫。体長約45ミリメートル。体は卵形で,光沢がある黒褐色。雄の頭部には,先端がふたまたに分かれた長い角がある。雌はやや小形で,角はない。夜間,樹液に集まる。幼虫は腐った植物質を食う。日本各地と東アジアに分布。サイカチムシ。[季]夏。《ひつぱれる糸まつすぐや―/高野素十》
兜蟹
かぶとがに [3] 【兜蟹・鱟魚】
剣尾目の節足動物。成体は全長60センチメートル内外。半円形の頭胸甲と,五角形に近い腹甲,剣状の尾から成り,腹甲の縁には長く鋭いとげがある。脚は胸部に六対,うち第二対以下は先端がはさみ状。腹部には付属肢が六対ある。世界で四種現存,日本には瀬戸内海・博多湾に一種が分布。系統的にはカニよりもクモ類・サソリ類に近く,中生代に栄えた種属の生き残りで「生きている化石」といわれる。
兜蟹[図]
兜蟹
かぶとがに【兜蟹】
a horseshoe crab.
兜跋毘沙門天
とばつびしゃもんてん 【兜跋毘沙門天】
毘沙門天の一。唐代に中国の西域に現れ,外敵から国土を守ったという。
〔「兜跋」は吐蕃(トバン)の転かという〕
兜跋毘沙門天[図]
兜造り
かぶとづくり [4] 【兜造り】
民家の形式の一。寄せ棟屋根の妻側の下半部を切り取って開口部を設けたもの。屋根の形が兜に似るところからいう。山梨・長野・新潟・山形などの各県に分布。
兜造り[図]
兜金
かぶとがね [3] 【兜金】
太刀の柄頭(ツカガシラ)を覆う金具。
→太刀
兜鉢
かぶとばち [3] 【兜鉢】
(1)兜の頭部を覆う部分。
(2)兜の鉢に似たどんぶり鉢。
兜頭巾
かぶとずきん [4][5] 【兜頭巾】
江戸時代,武士が火事装束の時にかぶった頭巾。兜に似て,羅紗(ラシヤ)の錏(シコロ)を付けたもの。
兜頭巾[図]
兜首
かぶとくび [3] 【兜首】
兜をつけた身分ある武将の首。
兜魚
かぶとうお [3] 【兜魚】
(1)キンメダイ目の海魚。全長12センチメートルほどで,頭部が約三分の一を占める。
(2)「甲冑魚(カツチユウギヨ)」に同じ。
兢兢
きょうきょう [0] 【兢兢】 (ト|タル)[文]形動タリ
恐れて自由に動きまわれぬさま。びくびくするさま。「戦々―」「悪事がいつ露顕するかと―としている」
兢業
きょうぎょう [0] 【兢業】
恐れつつしんで勤めること。
入
しお シホ 【入】 (接尾)
助数詞。布を染めるとき,染料に浸す度数を数えるのに用いる。古くは,酒の醸造のとき,酒を醸(カ)む度数にもいう。「千―(チシオ)」「紅の八―の衣/万葉 2623」「船ごとに其の八―折の酒を盛りて/古事記(上訓)」
入り
いり [0] 【入り】
〔動詞「入る」の連用形から〕
(1)場所・土地やある社会などに,はいること。「楽屋―」「政界―」「土俵―」「大阪―」
(2)はいっていること。「二リットル―の瓶」「牛乳―のコーヒー」「客の―は上々だ」
(3)日や月が没すること。「日の―」
(4)彼岸・土用などの始まり。最初の日。「寒の―」
(5)収入。みいり。「今月は―が少ない」
(6)(「要り」とも書く)費用。かかり。「―がかさむ」「物―」
入り
はいり ハヒリ 【入り・這入り】
〔動詞「はいる」の連用形から〕
(1)邸宅の入り口。はいいり。「我が宿の―の柳下はらへども/和泉式部集」
(2)やっと這い入ることができるほどであること。きわめて狭いこと。「さらでだにいぶせき―の小屋/咄本・醒睡笑」
入り
いり【入り】
(1) entering;setting (日・月の).→英和
(2) (an) income (収入).→英和
(3) <have a large (small)> audience[attendance](入場者).→英和
入り乱れる
いりみだれる【入り乱れる】
be confused.入り乱れて in confusion.
入り乱れる
いりみだ・れる [5] 【入(り)乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 いりみだ・る
多くのものがまじりあい,混乱する。「敵味方―・れての白兵戦」
入り交じる
いりまじ・る [4] 【入(り)交じる】 (動ラ五[四])
多くの物がまじり合う。「敵味方―・って,激しく戦う」
入り交じる
いりまじる【入り交じる】
mix[mingle] <with> ;→英和
be mixed (up,together).
入り代り
いりかわり [0] 【入り替(わ)り・入り代(わ)り】
「入れかわり」に同じ。「―に他の一人が這入って来て/ふらんす物語(荷風)」
入り代る
いりかわ・る [4] 【入り替(わ)る・入り代(わ)る】 (動ラ五[四])
「いれかわる」に同じ。[ヘボン]
入り代わり
いりかわり [0] 【入り替(わ)り・入り代(わ)り】
「入れかわり」に同じ。「―に他の一人が這入って来て/ふらんす物語(荷風)」
入り代わる
いりかわ・る [4] 【入り替(わ)る・入り代(わ)る】 (動ラ五[四])
「いれかわる」に同じ。[ヘボン]
入り作
いりさく [0] 【入(り)作】
「入り小作(コサク)」に同じ。
⇔出作(デサク)
入り前
いりまえ 【入り前】
〔「いりまい」の転〕
「入り米(マイ)」に同じ。
入り取り
いりどり 【入り取り】
人家に押し入り金品を奪い取ること。強盗。「在々所々に―おほし/平家 8」
入り口
いりぐち [0] 【入(り)口】
〔「いりくち」とも〕
(1)はいるところ。はいりぐち。
⇔出口
「劇場の―」「港の―」
(2)物事の始め。また,物事の最初の段階。「学問の―」
入り口
はいりぐち ハヒリ― [3] 【入り口】
いりぐち。門や玄関,勝手口など。
入り合せ
いりあわせ [0] 【入り合(わ)せ】
埋め合わせ。平均化すること。いれあわせ。
入り合わせ
いりあわせ [0] 【入り合(わ)せ】
埋め合わせ。平均化すること。いれあわせ。
入り婿
いりむこ [0][3] 【入(り)婿】
結婚して,男が女の家にはいり,その家の姓を名乗ること。また,その男。婿養子。
入り小作
いりこさく [3] 【入(り)小作】
江戸時代,他村の百姓が来て小作すること。また,その人。入り作。
入り帳
いりちょう [0] 【入(り)帳】
入金を書き入れる帳面。「年中―の銀高(カネダカ)つもりて,世帯まかなふ事也/浮世草子・胸算用 3」
入り方
いりがた [0] 【入(り)方】
日や月が沈もうとする頃。「月の―」
入り日
いりひ [0] 【入(り)日】
西に沈もうとする夕日。落日。「燃えるような―」
入り日影
いりひかげ [3] 【入(り)日影】
夕日の光。「涼しさよ白雨(ユウダチ)ながら―(去来)/曠野」
入り替り
いりかわり [0] 【入り替(わ)り・入り代(わ)り】
「入れかわり」に同じ。「―に他の一人が這入って来て/ふらんす物語(荷風)」
入り替る
いりかわ・る [4] 【入り替(わ)る・入り代(わ)る】 (動ラ五[四])
「いれかわる」に同じ。[ヘボン]
入り替わり
いりかわり [0] 【入り替(わ)り・入り代(わ)り】
「入れかわり」に同じ。「―に他の一人が這入って来て/ふらんす物語(荷風)」
入り替わる
いりかわ・る [4] 【入り替(わ)る・入り代(わ)る】 (動ラ五[四])
「いれかわる」に同じ。[ヘボン]
入り江
いりえ [0] 【入(り)江】
海や湖が陸地にはいり込んでいる所。
入り浜
いりはま [0] 【入(り)浜】
満潮時の海面より低い浜辺に堤防を設け,満潮時に海水を流入させて製塩する方法。
⇔揚げ浜
入り浜権
いりはまけん [4] 【入(り)浜権】
魚介類の採取や海水浴,観光に利用するなど,すべての国民が海浜を自然のまま利用し享受する権利。
入り海
いりうみ [3][0] 【入(り)海】
陸地にはいり込んだ海。
入り浸り
いりびたり [0] 【入(り)浸り】
いりびたること。「酒場に―だ」
入り浸りである
いりびたり【入り浸りである】
be a constant visitor <at> ;frequent <the bar> ;→英和
stay all the time <at> .→英和
入り浸る
いりびた・る [4] 【入(り)浸る】 (動ラ五[四])
(1)水の中にずっとはいったままでいる。
(2)よその家や特定の場所に頻繁に行く。また,そこに居続ける。「碁会所(ゴカイシヨ)に―・る」
入り潮
いりしお 【入(り)潮】
(1)干潮。ひき潮。「―のひがたにきゐるみとさぎを/新撰六帖 6」
(2)入り江などに満ちてくる潮。満潮。差し潮。「浦荒れて風よりのぼる―におろさぬ舟ぞ波に浮きぬる/玉葉(雑二)」
入り王
いりおう [3] 【入(り)王】
「入玉(ニユウギヨク)」に同じ。
入り用
いりよう [0] 【入(り)用】 (名・形動)
(1)用事のために必要な・こと(さま)。にゅうよう。「―な品物」「金が―になる」
(2)必要な費用。かかり。
入り目
いりめ 【入り目】
(1)費用。かかり。「初会の―,裏約束/黄表紙・金生木」
(2)控え目なこと。内気なこと。「―にもなく又さし出でても見えぬ様に/吾妻問答」
入り穿
いりほが 【入り穿・鑿】
〔「ほが」はうがつ意か〕
(1)和歌・連歌・俳諧で,趣向をこらしすぎて嫌みになること。「詞のいりほが」と「風情のいりほが」がある。
(2)こまかく詮索しすぎること。「続翠の説は―なぞ/四河入海 23」
入り立つ
いりた・つ 【入り立つ】 (動タ四)
(1)そこにはいり込む。「臣の子の八重の柴垣―・たずあり/古事記(下)」
(2)親しく出入りする。つきあう。「山の井の大納言は―・たぬ御せうとにてもいとよくおはすかし/枕草子 104」
(3)物事に深く立ち入る。通じる。「遊びの道にも―・ち給へり/宇津保(藤原君)」
入り米
いりまい 【入り米】
(1)収入。みいり。いりまえ。「身の―は上田の/浄瑠璃・宵庚申(中)」
(2)必要な費用。出費。「せめて老の―にと金子五十両残し申し候/浮世草子・武道桜」
入り組み
いりくみ [0] 【入(り)組み】
(1)物事の関係がいりくんでいること。いざこざ。「思はぬ―が興る者で/当世書生気質(逍遥)」
(2)土地の境界が複雑であること。また,そういう所。「田上郡は給所給所の―にて/浄瑠璃・反魂香」
入り組む
いりく・む [3] 【入(り)組む】 (動マ五[四])
構造などが複雑にからみあう。込み入る。「筋が―・んだ話」「―・んだ海岸線」
入り組む
いりくむ【入り組む】
get[be]complicated.→英和
入り組んだ complicated;intricate.→英和
入り縁
いりえん [0] 【入(り)縁】
(1)入り婿。いりえ。
(2)先方から申し込みのあった縁談。「―あれどもかつて取りあはず/浮世草子・男色大鑑 1」
入り繰り
いりくり [0] 【入り繰り】
互いに入り込むこと。
入り船
いりふね [0] 【入(り)船】
港にはいって来る船。
⇔出船
入り荷
いりに [0] 【入(り)荷】
(1)荷物が送られて来ること。また,その荷物。いりか。にゅうか。
(2)倉庫などに積み入れられている荷物。
入り角
いりがく [0] 【入(り)角】
四角形の四隅を切り落とした形。いりずみ。
入り角
いりすみ [0] 【入(り)隅・入り角】
(1)〔建〕 壁など二つの面が出合った所の内側の部分。へこんで見える側。
⇔出隅
(2)「いりがく(入角)」に同じ。
入り訳
いりわけ [0] 【入り訳】
詳しい訳。こみいった事情。
入り込み
いりごみ [0] 【入(り)込み】
〔「いりこみ」とも〕
(1)差別なく入りまじること。「はやり唄も諸国の―だから/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)人が入りまじって集まっていること。雑踏。「吉原土手の―に惜しや姿を見失ひける/浮世草子・御前義経記」
(3)男女混浴。いれこみ。「―の湯屋へは一向はひり手がなし/黄表紙・孔子縞于時藍染」
(4)〔区別を設けずにはいれるところから〕
劇場の,下級の安い見物席。大衆席。いれこみ。
入り込む
いりこむ【入り込む】
enter (into);→英和
penetrate (into).→英和
入り込む
はいりこむ【入り込む】
creep in.
入り込む
はいりこ・む ハヒリ― [4][0] 【入り込む・這入り込む】 (動マ五[四])
中にはいる。奥深くはいる。「裏口から―・む」
[可能] はいりこめる
入り込む
いりこ・む [3] 【入(り)込む】 (動マ五[四])
(1)強引に中にはいって行く。はいりこむ。「敵陣深く―・む」
(2)物事が複雑に絡みあっている。入り組む。「―・んだ事情」
(3)多くの人が寄り集まる。「人の―・む事多ければ/仮名草子・浮世物語」
入り違い
いりちがい [0] 【入(り)違い】
(1)「いれちがい(入違)」に同じ。
(2)紋様で,二つが互いに交錯していること。入違葵(アオイ)・入違沢瀉(オモダカ)など。
入り野
いりの 【入り野】
(1)入り込んだ野。山に囲まれて人目につかない野。「多胡(タゴ)の―の奥もかなしも/万葉 3403」
(2)京都市西京区大原野上羽(ウエバ)・灰方付近の山間にはいり込んだ野原。ススキの名所。((歌枕))「さ雄鹿の―のすすき初尾花いづれのときか妹(イモ)が手まかむ/万葉 2277」
入り隅
いりすみ [0] 【入(り)隅・入り角】
(1)〔建〕 壁など二つの面が出合った所の内側の部分。へこんで見える側。
⇔出隅
(2)「いりがく(入角)」に同じ。
入り音声
いりおんじょう [3] 【入(り)音声】
舞楽で,舞人が舞いながら退場しようとするときの奏楽。
入る
はい・る ハヒル [1] 【入る・這入る】 (動ラ五[四])
〔「這(ハ)ひ入る」の転か〕
(1)人・動物などがある建物・区画の中へ移動する。
⇔出る
「部屋に―・る」「中にお―・り下さい」「列車がホームに―・る」「芝生に―・らないで下さい」
(2)ある目的のためにその場に移動する。「海に―・る」「お風呂に―・る」
(3)組織の一員となる。仲間に加わる。「この春―・った社員」「野球部に―・る」「夫の籍に―・る」
(4)ある環境・分野に進む。「政界に―・る」
(5)ある物が他の物の内部・内側に移り,そこに収まる。
(ア)内側に移動する。「目にゴミが―・る」
(イ)入れられたり,付けられたりして,そこにある。「宝石の―・った箱」「ネームの―・った便箋」
(ウ)…の数量がちょうど収まる。容量が…である。「二リットル―・る瓶」
(エ)中に含まれる。添加されている。「アルコールの―・った飲み物」
(6)機械や設備が設置される。「ファックスがうちの課に―・った」「近く都市ガスが―・る」
(7)表から奥の方へ進む。「通りから少し―・った所」
(8)品物や金銭が自分の物となる。自分の手元に収まる。「近く,まとまった金が―・る」「御注文の品が―・りました」
(9)情報・技術・文化などが伝わる。「現地から第一報が―・る」「水墨画は室町時代に中国から―・った」
(10)あるものに他のものが割り込んだり加わったりする。「番組の途中にコマーシャルが―・る」
(11)あるグループ・範囲の中にある。「鯨は哺乳類に―・る」「合格圏内に―・る」「失敗のうちに―・らない」
(12)計算や思慮の対象となっている。「乗り換え時間は計算に―・っていない」「予定に―・っている」
(13)機械などが運転状態になる。
⇔切れる
「スイッチが―・っている」
(14)ある事柄やプロセスを始める。「では本題に―・ります」「経済問題から交渉に―・る」
(15)ある時期になる。時間が経過して,ある状態になる。「夏休みに―・る」「夜に―・って雪になった」「話が佳境に―・る」
(16)割れ目などが生ずる。「壁に亀裂が―・る」「ひびの―・った茶碗」「鬆(ス)が―・る」
(17)〔「酒が入る」の意〕
酒を飲んで酔っていることを婉曲に言う。「だいぶ―・っているようだ」
(18)飲み物ができる。「お茶が―・りました」
(19)選挙で,票を獲得する。「一万票も―・った」
(20)(「目・耳・頭に入る」の形で)認識・理解する。「標識が目に―・らなかった」「…といううわさが耳に―・った」「頭に―・らない」
(21)(「熱・身・力が入る」の形で)熱心にする,集中して…するの意を表す。「話に熱が―・る」「腕に力が―・り過ぎている」「勉強に身が―・らない」
(22)(「実が入る」の形で)植物が結実する。「まだ実が―・っていない」
〔文語では普通「いる(入)」が用いられる〕
[可能] はいれる
[慣用] 手が―・火が―/穴があったら入りたい・年季が入っている
入る
い・る [0] 【入る】
■一■ (動ラ五[四])
❶人などが意図的に内側に移動する。
(1)人などが,ある建物・区画の中に移動する。はいる。「無用の者―・る可(ベ)からず」「虎穴に―・らずんば虎子を得ず」
(2)京都の町で場所を示す場合に,南北の通りから西または東へ少し行く。「中京区丸太町通り寺町東―・る」
(3)人が,ある分野に進む。…の一員となる。「仏門に―・る」
(4)人が,ある精神的状態になる。「涅槃(ネハン)に―・る」「悟道に―・る」
❷物などが内側に移動する。また,物の内部に何かが生ずる。
(1)物が何かの中にはいる。抽象的なものについてもいう。「ずいぶん念が―・っている」「病(ヤマイ)膏肓(コウコウ)に―・る」「すずりに髪の―・りてすられたる/枕草子 28」
(2)太陽・月が没する。「月ガ―・ッタ/ヘボン(三版)」
(3)(「ひびがいる」の形で)割れ目が生ずる。「茶碗にひびが―・る」「骨にひびが―・ったらしい」
❸事態が進行して,ある状態になる。「話はいよいよ佳境に―・った」「悦(エツ)に―・る」
❹ある時刻・季節になる。「寒(カン)に―・る」
❺他の動詞の下に付いて複合動詞をつくる。
(1)自然にその状態になりきる意を表す。「消え―・りそうな声」「寝―・る」
(2)意図的にその動作に徹する意を表す。「話に聞き―・る」「恐れ―・ります」
〔「はいる」のやや古めかしい言い方。「いれる」に対する自動詞〕
■二■ (動ラ下二)
⇒いれる
[慣用] 有卦(ウケ)に―・悦に―・寒に―・気に―・技(ギ)神(シン)に―・鬼籍に―・御意(ギヨイ)に―・興に―・神(シン)に―・手に―・堂に―
入る
はいる【入る】
(1) enter;→英和
go[come,get]in[into].(2)[押し入る]break into <a house> .
(3)[加入]join <a club> ;→英和
enter.実業界に〜 go into business.(4)[含む]contain;→英和
hold;→英和
accommodate <one thousand people> (収容する).→英和
(5)[収入がある]get.→英和
入る
いる【入る】
enter;→英和
go in;set (日・月が);→英和
set in (季節などが).
入るさ
いるさ 【入るさ】
〔「さ」は時や方角を示す接尾語〕
はいるとき。はいる方角。和歌などでは「いるさのやま」にかけて用いられる。「―の月」「里分かぬ影をば見れど行く月の―の山をたれかたづぬる/源氏(末摘花)」
入るを量りて出ずるを=為す
入るを量りて出ずるを=為す(=制す)
〔礼記(王制)〕
収入を計算して,それに見合った支出を心がける。財政の心がまえの言葉。
入れる
い・れる [0] 【入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 い・る
❶ある区画・容器の外側にあるものを,内側に移す。
(1)物を容器の中に移す。「カメラにフィルムを―・れる」「コップに水を―・れる」「受け取った金を銀行に―・れる(=預金スル)」
(2)ある物を,それがちょうどはまり込むようになっている所へはめ込む。「窓にガラスを―・れる」「入れ歯を―・れる」
(3)入ってこようとするのをさまたげずにおく。「窓をあけて風を―・れる」「だれも部屋には―・れない」
(4)(液体や粒状の物の中に)異質の物を加えて混ぜる。混ぜる。「コーヒーに砂糖を―・れる」「栗(クリ)を―・れた御飯」
❷人や物をある集団や施設に移す。
(1)その集団の中に加える。「うちの工場に若手を二,三人―・れることにした」「君たちを仲間に―・れる」
(2)別の組織や施設に移す。「病人を病院に―・れる」「子供が六歳になったら小学校に―・れなくてはいけない」
(3)新たに機械・道具などを導入する。「新しいコンピューターを―・れた」
(4)商人が商品を納入する。「うちで―・れた品はあとまで責任をもちます」
(5)商人が品物を仕入れる。「この食堂では酒類はすべてあの酒屋から―・れている」
(6)金銭を家計のために提供する。「自分の食費は,毎月家に―・れている」
(7)戸籍に帰属させる。「結婚式はあげたが,まだ籍を―・れてない」
(8)(「質に入れる」「担保に入れる」の形で)担保物件として相手にさし出す。「指輪を質に―・れて金(カネ)を作る」「家を担保に―・れて金を借りる」
❸間や途中に何かを置く。はさむ。
(1)二つの物の間に別の物をはさむ。「外壁と内壁の間に断熱材を―・れる」
(2)物事を中断して他のことを割り込ませる。「文章の途中に写真を―・れる」「番組の途中にコマーシャルを―・れる」
(3)疑いなどをさしはさむ。「疑いを―・れる余地がない」
❹(「…に力を入れる」の形で)
(1)…の筋肉を緊張させる。「両足に力を―・れてふんばる」
(2)…に努力を集中させる。努力する。「新製品の開発に力を―・れる」
❺ある作用を外から加える。
(1)くぼみ・墨などによって線・図形・文字を記す。「三〇センチおきに切れ目を―・れる」「万年筆に名前を―・れてもらう」「透かしを―・れた紙」
(2)(「…を入れる」の形で,言葉による動作を表す語を受けて)他人に対し,言葉で働きかける。「先方に詫(ワ)びを―・れる」「そういうときはすぐに断り(=事情ノ説明)を―・れておかなくてはだめだ」
(3)横から口を出す。「ひとの話に茶々を―・れるな」「ひとの話にわきから口を―・れる」「横槍を―・れる」「半畳を―・れる」
(4)(「連絡を入れる」「電話を入れる」などの形で)…に連絡をする。「出張先から本社に連絡を―・れる」「会社に電話を―・れて指示を求める」
(5)修正や欠点指摘の作用を加える。「買った家に手を―・れる」「人の書いた文章に手を―・れる」「行政の腐敗にメスを―・れる」
(6)他人に対し,気力をふるいたたせるような作用を加える。「監督が選手に気合を―・れる」「活を―・れる」
(7)自分自身,気力や努力を注ぎ込む。「もっと身を―・れて勉強しなさい」「念を―・れて校正をする」「学術書の出版に本腰を―・れる」
❻ある範囲に含めて考える。
(1)数量を数える際,それをも含めて数える。「参加者は私を―・れると一〇名だ」「費用は交通費を―・れて五千円」
(2)分類をする際,あるグループの中に含める。「中学生は大人に―・れる」
(3)(「…を考えに入れる」などの形で)物事をする際,ある事を考慮の対象に含める。考えに含める。「こういう事情を考慮に―・れて処理して下さい」「乗り換え時間を計算に―・れてなかったので,遅れてしまいました」
(4)目・耳などの知覚や記憶に取り入れる。「ぜひお耳に―・れておきたいことがあります」「やがて見参に―・れたりけり/平家 2」
❼(「火を入れる」の形で)炉などに点火する。「熔鉱炉に火を―・れる」「ストーブに火を―・れる」
❽機械・道具を操作して機能させる。「スイッチを―・れる」「一日中暖房を―・れている」
❾(「容れる」とも書く)他からの提案や要求を認めて採用・受諾する。うけいれる。「現場の人たちの提案を―・れて改革をはかる」「世に―・れられずにさびしく死んだ」
❿(「淹れる」とも書く)湯を注いで飲み物をつくる。「お茶を―・れる」「コーヒーを―・れる」
⓫投票・入札などで,氏名・可否・値段などを記した紙片などを箱に入れて自分の意志を表す。「今度の選挙ではだれに―・れようか」
〔「入(イ)る」に対する他動詞〕
[慣用] 頭に―・息を―・一札(イツサツ)―・肩を―・活を―・勘定に―・気を―・気合を―・嘴(クチバシ)を―・腰を―・ご覧に―・探りを―・朱を―・朱筆を―・底を―・茶々を―・手に―・手を―・泣きを―・念を―・年季を―・鋏(ハサミ)を―・一息―・筆を―・本腰を―・身を―・耳に―・メスを―・焼きを―・詫びを―/間(カン)髪(ハツ)を入れず・世に入れられる
入れ事
いれごと [0] 【入れ事】
歌舞伎などで,原作にはない場面や演技などを挿入すること。
入れ交ぜる
いれま・ぜる [4] 【入れ混ぜる・入れ交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 いれま・ず
種々のものを入りまじらせる。まぜいれる。「鉄銭銅銭―・ぜて/安愚楽鍋(魯文)」
入れ仏事
いれぶつじ 【入れ仏事】
(1)費用を提供して,万事寺に任せてする法事。「すぐに菩提寺に詣で―の供養/浮世草子・新色五巻書」
(2)出費が多くて利益のないこと。骨折り損。「判をおさせた百両の,金も養家へ―/人情本・梅児誉美(初)」
入れ代り
いれかわり [0] 【入れ替(わ)り・入れ代(わ)り】
(1)いれかわること。交代すること。「―に出て行く」
(2)江戸で,毎年11月に俳優が互いに出演劇場を交代したこと。また,その月の芝居。
入れ代る
いれかわ・る [4] 【入れ替(わ)る・入れ代(わ)る】 (動ラ五[四])
とって代わる。交代する。いりかわる。「順序が―・る」
[可能] いれかわれる
入れ代わり
いれかわり [0] 【入れ替(わ)り・入れ代(わ)り】
(1)いれかわること。交代すること。「―に出て行く」
(2)江戸で,毎年11月に俳優が互いに出演劇場を交代したこと。また,その月の芝居。
入れ代わる
いれかわ・る [4] 【入れ替(わ)る・入れ代(わ)る】 (動ラ五[四])
とって代わる。交代する。いりかわる。「順序が―・る」
[可能] いれかわれる
入れ作
いれさく 【入れ作】
江戸時代,地主から土地を借り,地代を払って耕作し,農業を営むこと。また,その人。小作。
入れ元結
いれもとゆい [3] 【入れ元結】
元結を締めた上に,飾りに結ぶ子供用の元結。金箔紙に松・竹・鶴・亀などを描き両端に芯(シン)を入れたもの。大元結。絵元結。化粧元結。
入れ合せ
いれあわせ [0] 【入れ合(わ)せ】
埋め合わせ。いりあわせ。
入れ合はす
いれあわ・す 【入れ合はす】 (動サ下二)
埋め合わせる。「おのれが損は―・せ今は金もいらぬ/浄瑠璃・五十年忌(中)」
入れ合わせ
いれあわせ [0] 【入れ合(わ)せ】
埋め合わせ。いりあわせ。
入れ土
いれつち [0] 【入れ土】
農地の土壌の改善のために,性質の異なる土を入れること。また,その土。客土。
入れ墨
いれずみ [0] 【入れ墨・刺青・文身】 (名)スル
(1)肌に針や刃物で傷をつけ,墨汁・朱・ベンガラ・緑青などの色素をすり込んで,文字・紋様・絵柄を描き出すこと。近世では,遊侠(ユウキヨウ)の徒の間で盛んに行われた。彫り物。
(2)昔の刑罰の一。顔や腕に束ねた針で墨を刺し入れて前科者のしるしとした。江戸時代には,江戸追放などの付加刑として行われた。黥(ゲイ)。
入れ墨
いれずみ【入れ墨】
a tattoo.→英和
〜をする tattoo <a flower on one's arm> .
入れ墨者
いれずみもの [0] 【入れ墨者】
江戸時代,入れ墨の刑に処せられた者。
入れ子
いれこ [0] 【入れ子・入れ籠】
(1)大きな箱や器の中に,それより一まわり小さくて同じ形のものを順々に入れていくこと。また,そのように細工された箱・器。
(2)自分の子が死んだあと,迎え入れた他人の子。養子。《入子》
(3)〔(1)の意から〕
内に隠されている事情。
(4)和船で,櫓臍(ロペソ)をはめるための櫓にある穴。
入れ子杯
いれこさかずき [4] 【入れ子杯・入れ子盃】
大小数個を順次に重ねるようにした杯。
入れ子板
いれこいた [4] 【入れ子板】
唐戸(カラド)などの框(カマチ)や桟の間にはめ込んだ板。いりこいた。綿板(ワタイタ)。
入れ子枕
いれこまくら [4] 【入れ子枕】
大小が順に入るようになった箱枕。夢想枕。無双枕。[嬉遊笑覧]
入れ子枡
いれこます [3] 【入れ子枡】
大小の枡を組み合わせて一組としたもの。一合・三合・五合・一升の四個一組が普通。
入れ子盃
いれこさかずき [4] 【入れ子杯・入れ子盃】
大小数個を順次に重ねるようにした杯。
入れ子縁
いれこぶち [0][3] 【入れ子縁】
入れ子板の周囲,框(カマチ)や桟との間に装飾的に取り付けられる刳(ク)り形のある縁。いりこぶち。
入れ子菱
いれこびし [3] 【入れ子菱】
織文様の一。菱の中に,二重三重に菱を入れた形。
入れ子菱[図]
入れ子蓋
いれこぶた [3] 【入れ子蓋】
ふたの厚みだけ容器の枠の内側がへこみ,ふたをしたとき,枠とふたとが平らになるようにしたもの。
入れ子詞
いれこことば [4] 【入れ子詞】
⇒入れ詞(コトバ)
入れ子重
いれこじゅう [3] 【入れ子重】
大小が組み合わせになった重箱。
入れ子鉢
いれこばち [3] 【入れ子鉢】
大小が順にはいるように組み合わされた鉢。七つ一組が普通。
入れ子鮭
いれこざけ [3] 【入れ子鮭・内子鮭】
腹に卵をもっている鮭。子籠(コゴモリ)鮭。
入れ掛け
いれかけ [0] 【入れ掛け】
雨や事故のため,その日の興行を中途でやめること。
入れ揚げる
いれあ・げる [4] 【入れ揚げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 いれあ・ぐ
愛人や道楽のために金銭を多く使う。つぎこむ。「競輪・競馬に―・げる」
入れ揚げる
いれあげる【入れ揚げる】
lavish money on <a woman> .
入れ換え
いれかえ [0] 【入れ替え・入れ換え】 (名)スル
(1)いれかえること。「首脳陣の総―」
(2)埋め合わせ。「此―に思ひがけなき銀もらひ給ふべし/浮世草子・置土産 5」
入れ換える
いれか・える [4][3] 【入れ替える・入れ換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いれか・ふ
中のものを出して,別のものを入れる。中身をとりかえる。「夏物と冬物を―・える」「心を―・える」
入れ文字
いれもじ [0] 【入れ文字】
和歌の遊戯的技巧の一。歌の中にある語を内容とは関係ない文字続きとして詠み込むこと。また,詠み込まれた語。物の名の歌ともいい,「あしひきの山たちはなれ行く雲の」の中に「たちばな」の語が詠み込まれているようなもの。
入れ日記
いれにっき [3] 【入れ日記】
〔「いりにっき」とも〕
商品に同封して送る納品書。
入れ智慧
いれぢえ [0] 【入れ知恵・入れ智慧】 (名)スル
他人に策を授けること。また,その知恵。多く悪い(よけいな)ことを教える場合にいう。「子供に―する」
入れ替え
いれかえ [0] 【入れ替え・入れ換え】 (名)スル
(1)いれかえること。「首脳陣の総―」
(2)埋め合わせ。「此―に思ひがけなき銀もらひ給ふべし/浮世草子・置土産 5」
入れ替える
いれか・える [4][3] 【入れ替える・入れ換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いれか・ふ
中のものを出して,別のものを入れる。中身をとりかえる。「夏物と冬物を―・える」「心を―・える」
入れ替える
いれかえる【入れ替える】
replace <a thing with another> ;→英和
change;→英和
shift the audience (劇場など).→英和
心を〜 mend one's ways;turn over a new leaf.
入れ替え模様
いれかえもよう [5] 【入れ替え模様】
白と黒との互い違いになっている模様。市松(イチマツ)・亀甲(キツコウ)の模様など。
入れ替り
いれかわり [0] 【入れ替(わ)り・入れ代(わ)り】
(1)いれかわること。交代すること。「―に出て行く」
(2)江戸で,毎年11月に俳優が互いに出演劇場を交代したこと。また,その月の芝居。
入れ替り立ち替り
いれかわりたちかわり [0] 【入れ替(わ)り立ち替(わ)り】 (副)
次から次へと,ひっきりなしに。いりかわりたちかわり。「―客が来る」
入れ替る
いれかわ・る [4] 【入れ替(わ)る・入れ代(わ)る】 (動ラ五[四])
とって代わる。交代する。いりかわる。「順序が―・る」
[可能] いれかわれる
入れ替わり
いれかわり [0] 【入れ替(わ)り・入れ代(わ)り】
(1)いれかわること。交代すること。「―に出て行く」
(2)江戸で,毎年11月に俳優が互いに出演劇場を交代したこと。また,その月の芝居。
入れ替わり立ち替わり
いれかわりたちかわり [0] 【入れ替(わ)り立ち替(わ)り】 (副)
次から次へと,ひっきりなしに。いりかわりたちかわり。「―客が来る」
入れ替わる
いれかわ・る [4] 【入れ替(わ)る・入れ代(わ)る】 (動ラ五[四])
とって代わる。交代する。いりかわる。「順序が―・る」
[可能] いれかわれる
入れ替わる
いれかわる【入れ替わる】
change places <with another> ;replace[relieve] <a person> ;→英和
take a person's place.入れ替わりに in place of <another> .入れ替わり立ち替わり one after another.
入れ札
いれふだ [0] 【入れ札】
(1)「にゅうさつ(入札)」に同じ。「今時は諸方の―,すこしの利潤を見掛けて/浮世草子・永代蔵 1」
(2)江戸時代,村役人などを選ぶとき,名前を書いて投票した用紙。また,投票すること。
入れ歯
いれば【入れ歯】
an artificial tooth;dentures (総入れ歯).〜をする have a false tooth put in.
入れ歯
いれば [0] 【入れ歯】
(1)抜けたり,抜いたりした歯を補うためにはめる,人工の歯。義歯。「総―」
(2)下駄の歯入れ。
入れ毛
いれげ [0] 【入れ毛】
「入れ髪(ガミ)」に同じ。
入れ毛
いれげ【入れ毛】
artificial[false]hair.
入れ混ぜる
いれま・ぜる [4] 【入れ混ぜる・入れ交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 いれま・ず
種々のものを入りまじらせる。まぜいれる。「鉄銭銅銭―・ぜて/安愚楽鍋(魯文)」
入れ物
いれもの【入れ物】
[容器]a receptacle;→英和
a case;→英和
a container.→英和
入れ物
いれもの [0] 【入れ物・容れ物】
(1)物を入れるうつわ。容器。
(2)棺の忌み詞。
入れ目
いれめ [0] 【入れ目】
(1)人工の眼球。義眼。
(2)江戸時代,大坂の蔵屋敷で貢納米が払い下げられるとき,納札者の払う手数料。
入れ知恵
いれぢえ [0] 【入れ知恵・入れ智慧】 (名)スル
他人に策を授けること。また,その知恵。多く悪い(よけいな)ことを教える場合にいう。「子供に―する」
入れ知恵
いれぢえ【入れ知恵】
(a) suggestion;→英和
borrowed[secondhand]wisdom.〜をする put an idea into a person's head;instigate (そそのかす).→英和
入れ立つ
いれた・つ 【入れ立つ】 (動タ下二)
(1)立ち入らせる。出入りさせる。「心わづらはしき北の方いで来て後は,内にも―・てず/枕草子 315」
(2)自分で費用を負担する。立て替える。[日葡]
入れ立て
いれたて 【入れ立て】
(1)費用を自分で負担すること。自弁。「足駄・雪駄に至るまで,仕著せの外は身の―との定めなり/浄瑠璃・百日曾我」
(2)立てかえること。[日葡]
入れ端
いればな [0] 【入れ花・入れ端】
(1)入れたばかりの煎茶。出花。「―の茶びんご橋はこちこちと/浄瑠璃・今宮心中(上)」
(2)俳諧・狂歌で出句者が作品に添えて出す料金。選句や入選作を刷り物にする際の印刷代。点料。にゅうか。
入れ筆
いれふで 【入れ筆】
あとから書き入れること。加筆。「ちよつと―頼みます/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
入れ節
いれぶし [0] 【入れ節】
浄瑠璃などで,一部にほかの節をはさみ入れたもの。また,はさみ入れた節。
入れ籠
いれこ [0] 【入れ子・入れ籠】
(1)大きな箱や器の中に,それより一まわり小さくて同じ形のものを順々に入れていくこと。また,そのように細工された箱・器。
(2)自分の子が死んだあと,迎え入れた他人の子。養子。《入子》
(3)〔(1)の意から〕
内に隠されている事情。
(4)和船で,櫓臍(ロペソ)をはめるための櫓にある穴。
入れ籠み
いれこみ [0] 【入れ込み・入れ籠み】
〔「いれごみ」とも〕
(1)多くの人を男女あるいは階級などの区別をしないでいっしょに入れること。また,その場所。
(2)劇場で,開場から開幕までの時間。
(3)男女混浴。いりこみ。
入れ籠む
いれこ・む [3] 【入れ込む・入れ籠む】
■一■ (動マ五[四])
(1)中に押し込む。「余程財産もあるし,…乃公(オレ)も余程お豊を―・まうと骨折つて見た/不如帰(蘆花)」
(2)(資金を)つぎ込む。「商イニ金ヨホド―・ンダ/ヘボン」
(3)熱中する。「サッカーに―・む」
(4)馬が興奮した状態になる。はやり立つ。「スタートを前に―・む」
■二■ (動マ下二)
{■一■(1)}に同じ。「屏風の袋に―・めたる,所々に寄せかけ/源氏(東屋)」
入れ紐
いれひも [0] 【入れ紐】
袍(ホウ)・直衣(ノウシ)・狩衣などの頸上(クビカミ)についている紐。先を玉結びにした雄紐と輪になった雌紐とからなる。雄紐の玉を雌紐の輪に入れてとめ,襟を合わせる。
入れ綿
いれわた [0] 【入れ綿】
布団などに綿を入れること。また,その綿。
入れ花
いればな [0] 【入れ花・入れ端】
(1)入れたばかりの煎茶。出花。「―の茶びんご橋はこちこちと/浄瑠璃・今宮心中(上)」
(2)俳諧・狂歌で出句者が作品に添えて出す料金。選句や入選作を刷り物にする際の印刷代。点料。にゅうか。
入れ詞
いれことば 【入れ詞】
言葉の一音ごとに他の音をはさみ,特定の人だけに通じるようにした一種の隠語。「やきもち(焼餅)」を「やしきしもしちし」(「し」の音を挿入)という類。唐言もこの一。入れ子詞。
→挟み詞(コトバ)
入れ質
いれじち [0] 【入れ質】
(1)質に入れること。
(2)中世,ある物を担保に入れて米や銭を借りること。
入れ込み
いれこみ [0] 【入れ込み・入れ籠み】
〔「いれごみ」とも〕
(1)多くの人を男女あるいは階級などの区別をしないでいっしょに入れること。また,その場所。
(2)劇場で,開場から開幕までの時間。
(3)男女混浴。いりこみ。
入れ込む
いれこ・む [3] 【入れ込む・入れ籠む】
■一■ (動マ五[四])
(1)中に押し込む。「余程財産もあるし,…乃公(オレ)も余程お豊を―・まうと骨折つて見た/不如帰(蘆花)」
(2)(資金を)つぎ込む。「商イニ金ヨホド―・ンダ/ヘボン」
(3)熱中する。「サッカーに―・む」
(4)馬が興奮した状態になる。はやり立つ。「スタートを前に―・む」
■二■ (動マ下二)
{■一■(1)}に同じ。「屏風の袋に―・めたる,所々に寄せかけ/源氏(東屋)」
入れ違い
いれちがい [0] 【入れ違い】
(1)順序が間違ってはいること。いれちがえ。
(2)一方が出るとかわりに他方がはいること。いれちがえ。「あいにくと―になる」
入れ違いになる
いれちがい【入れ違いになる】
pass a person in entering.
入れ違う
いれちが・う [4][0] 【入れ違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)順序や場などを間違えて入れる。「順番を―・う」
(2)一方が出たあとへ他方が入る。
■二■ (動ハ下二)
⇒いれちがえる
入れ違える
いれちが・える [5] 【入れ違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いれちが・ふ
(1)間違って入れる。「中身を―・える」
(2)互い違いになるように入れる。
〔中世後期にはヤ行にも活用した。「ニンジュヲイレチガユル/日葡」〕
入れ違える
いれちがえ【入れ違える】
misplace;→英和
put in a wrong place[position].
入れ食い
いれぐい [0] 【入れ食い】
釣りで,釣り針を水中に入れるとすぐに魚がかかること。
入れ髪
いれがみ [0] 【入れ髪】
髪を結うとき,足し添えに入れる髪。かもじ。いれげ。そえがみ。
入れ黒子
いれぼくろ [3] 【入れ黒子】
(1)書いたり,はりつけたりする,化粧としてのほくろ。つけぼくろ。ビューティー-スポット。
(2)いれずみ。ほりもの。「墨をもて頭に竜蛇の形を―し候ふを/読本・弓張月(続)」
(3)遊女などが誠意を示すため,腕などに相手の名をいれずみしたもの。「たがひに彫つた―/人情本・辰巳園 3」
入乱れる
いりみだ・れる [5] 【入(り)乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 いりみだ・る
多くのものがまじりあい,混乱する。「敵味方―・れての白兵戦」
入交じる
いりまじ・る [4] 【入(り)交じる】 (動ラ五[四])
多くの物がまじり合う。「敵味方―・って,激しく戦う」
入京
にゅうきょう ニフキヤウ [0] 【入京】 (名)スル
都にはいること。東京または京都にはいること。
入仏
にゅうぶつ ニフ― [0] 【入仏】
仏像を寺へ迎え入れること。
入仏式
にゅうぶつしき ニフ― [4] 【入仏式】
新しく仏像を寺院へ迎え入れ安置する際の法会(ホウエ)。入仏供養。
入会
にゅうかい【入会】
admission;→英和
entrance.→英和
〜を申し込む apply for admission <to> .〜を許す admit <a person> .→英和
〜する join <a club> .→英和
‖入会金 an admission fee.
入会
にゅうかい ニフクワイ [0] 【入会】 (名)スル
ある団体にはいり,その会員となること。
⇔退会
「―金」「学会に―する」
入会
いりあい [0] 【入会】
一定地域の住民が,慣習的な権利によって特定の山林・原野・漁場の薪材・緑肥・魚貝などを採取することを目的に共同で使用すること。
入会地
いりあいち [3] 【入会地】
入会権が設定されている地域。
入会権
いりあいけん [3] 【入会権】
一定地域の住民が,一定の山林原野(入会地)を共同で薪炭用・肥料用の雑木・雑草の採集等のために利用する慣習上の権利。用益物権の一つ。
入会権
いりあいけん【入会権】
the right of common.
入会漁業
いりあいぎょぎょう [5] 【入会漁業】
一定地域の住民が一定の漁場に入って共同で漁業を行うこと。
入佐山
いるさのやま 【入佐山】
兵庫県出石(イズシ)郡出石町の此隅山の続きの峰をさすというが,不詳。いるさやま。((歌枕))「梓弓―は秋霧のあたるごとにや色まさるらむ/後撰(秋下)」
入作
いりさく [0] 【入(り)作】
「入り小作(コサク)」に同じ。
⇔出作(デサク)
入信
にゅうしん ニフ― [0] 【入信】 (名)スル
信仰の道にはいること。また,ある特定の教団の教えに従い,信者としてその教団に所属すること。「キリスト教に―する」
入側
いりかわ [0] 【入側】
座敷と濡れ縁との間の細長い通路。畳を敷いたものを縁座敷という。いるかわ。
入側
いるかわ [0] 【入側】
⇒いりかわ(入側)
入党
にゅうとう ニフタウ [0] 【入党】 (名)スル
ある党にはいって,その一員となること。
⇔離党
入党する
にゅうとう【入党する】
join <a (political) party> .→英和
入内
じゅだい [0] 【入内】 (名)スル
〔「だい(内)」は内裏の意〕
皇后・中宮・女御となる女性が正式に宮中に入ること。
→にゅうない(入内)
入内
にゅうない ニフ― [0] 【入内】
奈良・平安時代,外位(ゲイ)の者が内位に転ずること。例えば,外従五位下から従五位下になること。
→じゅだい(入内)
入内雀
にゅうないすずめ ニフ― [5] 【入内雀】
スズメ目ハタオリドリ科の鳥。大きさと形はスズメによく似るが,羽色は全体に明るく,雌雄で色を異にし,顔の黒斑を欠く。日本では北海道・本州中部以北で繁殖。昔,東国に流されて死んだ藤原実方中将の霊が雀になって内裏に帰ってきたという伝説が名の由来という。
入刀
にゅうとう ニフタウ [0] 【入刀】 (名)スル
結婚披露宴で,新郎新婦がウエディング-ケーキにナイフを入れること。
入力
にゅうりょく【入力】
input (電算);→英和
power input (電力).入力装置 an input unit.
入力
にゅうりょく ニフ― [0][1] 【入力】 (名)スル
〔input〕
(1)電気回路などの装置に入れられる信号・エネルギーなど。
(2)コンピューターに処理すべきデータを送り込むこと。また,そのデータ。インプット。
⇔出力
入力装置
にゅうりょくそうち ニフ―サウ― [5] 【入力装置】
コンピューターの入力のための装置。キーボード・マウス・ペンなど。
入口
いりぐち【入口】
the entrance <to a station> ;→英和
<stand in> the doorway.→英和
入口
いりぐち [0] 【入(り)口】
〔「いりくち」とも〕
(1)はいるところ。はいりぐち。
⇔出口
「劇場の―」「港の―」
(2)物事の始め。また,物事の最初の段階。「学問の―」
入唐
にゅうとう ニフタウ 【入唐】
⇒にっとう(入唐)
入唐
にっとう [0] 【入唐】 (名)スル
奈良・平安時代,日本から僧や留学生が中国の唐に行くこと。
入唐使
にっとうし [3] 【入唐使】
奈良・平安時代に日本から唐に派遣された使節。遣唐使。
入唐八家
にっとうはっけ 【入唐八家】
平安初期,唐に渡り密教を学んだ八人の僧侶。最澄・空海・常暁・円行・円仁・慧運・円珍・宗叡の八人。
入唐大使
にっとうたいし [5] 【入唐大使】
遣唐使の長官。
入唐求法巡礼行記
にっとうぐほうじゅんれいこうき ニツタウグホフジユンレイカウキ 【入唐求法巡礼行記】
中国旅行記。四巻。円仁著。838年入唐してから各地の霊場を巡り,847年に帰国するまでの日記体の見聞記。入唐巡礼記。
入善
にゅうぜん ニフゼン 【入善】
富山県北東部,下新川郡の町。黒部川下流北岸に位置し,日本海に臨む。黒部スイカ・チューリップ球根の産地。
入営
にゅうえい ニフ― [0] 【入営】 (名)スル
軍務に就くために兵営にはいること。入隊。
入営する
にゅうえい【入営する】
enter the army.→英和
⇒徴兵.
入団
にゅうだん ニフ― [0] 【入団】 (名)スル
団体にはいること。
⇔退団
「ボーイ-スカウトに―する」
入団する
にゅうだん【入団する】
join.→英和
入団式
にゅうだんしき ニフ― [3] 【入団式】
(1)集団に加入する儀式。
(2)イニシエーションに同じ。
入国
にゅうこく【入国】
entry[entrance]into a country.→英和
〜する enter a country.〜を許可(拒絶)する give (refuse) <a person> permission to enter a country.‖入国管理局[事務所]the Immigration Bureau[Office].入国許可書 an entry permit.入国手続 immigration formalities.
入国
にゅうこく ニフ― [0] 【入国】 (名)スル
(1)他の国にはいること。
⇔出国
「―許可」「不法―」
(2)領主が領地にはいること。特に,領主がある領地に封ぜられて初めてその地にはいること。
(3)近世,大名が参勤交代を終えて帰国すること。
入国審査官
にゅうこくしんさかん ニフ―クワン [7] 【入国審査官】
地方入国管理局などで,上陸・退去強制についての審査・口頭審理,難民の認定に関する事実の調査などを行う国家公務員。
入国査証
にゅうこくさしょう ニフ― [5] 【入国査証】
⇒ビザ
入国管理局
にゅうこくかんりきょく ニフ―クワンリ― [7] 【入国管理局】
出入国の管理,外国人の在留,難民の認定などに関する事務を行う,法務省の部局。地方には東京入国管理局など地方入国管理局が置かれ,さらに支局・出張所などが置かれている。
入国警備官
にゅうこくけいびかん ニフ―クワン [7] 【入国警備官】
地方入国管理局などで,入国管理法違反の調査や,違反者の収容・護送・送還などの職務を行う国家公務員。
入園
にゅうえん ニフヱン [0] 【入園】 (名)スル
(1)動物園や植物園などにはいること。
(2)幼稚園や保育園の園児になること。
入坑
にゅうこう ニフカウ [0] 【入坑】 (名)スル
坑道にはいること。
入城
にゅうじょう ニフジヤウ [0] 【入城】 (名)スル
城にはいること。特に,攻め落とした城にはいること。「友軍が―する」
入城する
にゅうじょう【入城する】
make a (triumphal) entry <into> .
入域
にゅういき ニフヰキ [0] 【入域】 (名)スル
その区域・水域にはいること。「緊急―」
入堂
にゅうどう ニフダウ [0] 【入堂】 (名)スル
僧堂にはいること。また,寺などに参詣すること。
入場
にゅうじょう ニフヂヤウ [0] 【入場】 (名)スル
会場・式場・競技場などにはいること。
⇔退場
「―行進」「選手が―する」
入場
にゅうじょう【入場】
entrance;→英和
admission.→英和
〜する enter;→英和
get in;be admitted <to,into> .〜を許す admit <a person> .→英和
‖入場禁止 <掲示> No Admittance.入場券 an admission[a platform (駅の)]ticket.入場者 visitors;an attendance (総称).入場無料 <掲示> Admission Free.入場料 an admission fee.
入場券
にゅうじょうけん ニフヂヤウ― [3] 【入場券】
入場するための券。
入場税
にゅうじょうぜい ニフヂヤウ― [3] 【入場税】
映画館・劇場・競技場などへの入場に対して課された国税。1989年(平成1)消費税の導入に伴って廃止。
入塾
にゅうじゅく ニフ― [0] 【入塾】 (名)スル
塾にはいること。また,私塾に寄宿すること。
入壇
にゅうだん ニフ― [0] 【入壇】
〔仏〕 真言宗で,灌頂(カンジヨウ)を受けるために灌頂壇に登ること。
入声
にっせい 【入声】
⇒にっしょう(入声)
入声
にっしょう [0] 【入声】
漢字の四声の一。韻尾が p ・ t ・ k で終わるもの。日本漢字音では歴史的仮名遣いで「立(リフ)」「格(カク)」「別(ベツ)」など末尾がフ・ク・キ・ツ・チとなるもの。すべて仄声(ソクセイ)に属する。入声は現代中国の北京音では消滅し,これに属する漢字は陰平声・陽平声・上声・去声のいずれかに吸収された。ただし,上海(シヤンハイ)音・広州音・長沙(チヨウサ)音などにわずかに残っている。
入夫
にゅうふ ニフ― [0] 【入夫】 (名)スル
(1)民法旧規定で,戸主である女性と結婚してその夫となること。また,その夫。
(2)婿としてはいること。
入婿
いりむこ【入婿】
an adopted husband.
入婿
いりむこ [0][3] 【入(り)婿】
結婚して,男が女の家にはいり,その家の姓を名乗ること。また,その男。婿養子。
入学
にゅうがく ニフ― [0] 【入学】 (名)スル
(1)四月,新入生として学校にはいること。[季]春。「胸を張って―する」「―式」
(2)「入門」に同じ。
入学
にゅうがく【入学】
entrance;→英和
matriculation (大学への).〜する enter[be admitted to]a school[university];→英和
be matriculated (大学へ).〜を許可する admit <a person> .→英和
〜を志願する apply for admission to a school.‖入学案内書 a prospectus.入学願書 an application (form).入学許可 admission.入学金 an entrance fee.入学志願者 an applicant (for admission).入学式 an entrance ceremony.入学試験 an entrance examination.
入学試験
にゅうがくしけん ニフ― [6][5] 【入学試験】
学校が入学者を選抜するために行う試験。入試。[季]春。
入学金
にゅうがくきん ニフ― [0] 【入学金】
入学に際して,授業料以外に学校に納める金。
入宋
にっそう [0] 【入宋】 (名)スル
平安・鎌倉時代,中国の宋に日本の留学生や僧侶が渡ったこと。「―の沙門,道眼上人,一切経を持来して/徒然 179」
入定
にゅうじょう ニフヂヤウ [0] 【入定】 (名)スル
〔仏〕
(1)禅定(ゼンジヨウ)の境地にはいること。
⇔出定
(2)高僧・聖者が死ぬこと。入滅。
入室
にゅうしつ ニフ― [0] 【入室】 (名)スル
(1)部屋にはいること。
⇔退室
(2)〔論語(先進)〕
学問・芸術の奥義に達すること。
(3)〔仏〕「にっしつ(入室)」に同じ。
入室
にっしつ [0] 【入室】
〔仏〕
(1)禅宗で師の居室に一人ではいり,修行上の教えを受けたり,自己の修行の成果を試してもらうこと。
(2)真言宗で灌頂を受けて,師の仏法を継承すること。
→にゅうしつ(入室)
入家
にゅうか ニフ― [0] 【入家】
旧家族制度の下で養子縁組などによって他家の籍にはいること。入籍。
入寂
にゅうじゃく ニフ― [0] 【入寂】 (名)スル
〔仏〕 寂滅にはいること。特に,僧が死ぬこと。入滅。入定(ニユウジヨウ)。遷化(センゲ)。「延年寺の和尚様は―した/思出の記(蘆花)」
入寇
にゅうこう ニフ― [0] 【入寇】 (名)スル
攻め入ること。また,外国から敵が攻め入ること。来寇。「元が―する」
入寮
にゅうりょう ニフレウ [0] 【入寮】 (名)スル
寮にはいること。
⇔退寮
入寸
いれすん [0] 【入寸】
⇒延寸(ノベスン)
入寺
にゅうじ ニフ― [1][0] 【入寺】
〔仏〕
(1)寺へはいって住持となること。
(2)真言宗における僧侶の階級の一。衆分(シユブン)の上,阿闍梨(アジヤリ)の下に位置する。入寺僧。
入射
にゅうしゃ ニフ― [0] 【入射】 (名)スル
ある媒質中を進行する音・光・電磁波・粒子線が,別の媒質との境界面に当たること。投射。
入射光線
にゅうしゃこうせん ニフ―クワウ― [4] 【入射光線】
ある媒質中を通過して別の媒質との境界面にはいってくる光線。
入射角
にゅうしゃかく【入射角】
an angle of incidence.
入射角
にゅうしゃかく ニフ― [3] 【入射角】
光・音などがある面に入射するとき,入射する方向と,その点における面の法線とのなす角。
入小作
いりこさく [3] 【入(り)小作】
江戸時代,他村の百姓が来て小作すること。また,その人。入り作。
入局
にゅうきょく ニフ― [0] 【入局】 (名)スル
放送局・医局など「局」の付くところにはいり,その局員になること。
入居
にゅうきょ ニフ― [0] 【入居】 (名)スル
そこにはいって居住すること。「―者」「アパートに―する」
入居する
にゅうきょ【入居する】
move into <an apartment> .入居者 a tenant.→英和
入山
にゅうざん ニフ― [0] 【入山】 (名)スル
(1)登山のために山にはいること。
(2)僧侶が修行のためや住職となるために寺にはいること。
入山形
いりやまがた [4] 【入山形】
(1)山形を二つ並べた紋章。
(2)「遊女評判記」などに見える符号。山形と星印との組み合わせで女郎の位を示す。入山。「―の肩書へ呼出しといふ名目を付けて/歌舞伎・夜討曾我狩場曙」
入峰
にゅうぶ ニフ― [0] 【入峰】
山伏が修行のために,霊場となっている高山に登ること。みねいり。
入市
にゅうし ニフ― [0] 【入市】
都市にはいること。
入帰
にゅうき ニフ― [0] 【入帰】
〔仏〕 仏性の本性に帰入すること。
入帳
いりちょう [0] 【入(り)帳】
入金を書き入れる帳面。「年中―の銀高(カネダカ)つもりて,世帯まかなふ事也/浮世草子・胸算用 3」
入幕
にゅうまく ニフ― [0] 【入幕】 (名)スル
相撲で,力士の位が上がって幕内力士になること。「八場所目に―する」
入幕
にゅうばく ニフ― [0] 【入幕】 (名)スル
(1)幕の中にはいること。
(2)幕僚となって内政や機密に携わること。
入庁
にゅうちょう ニフチヤウ [0] 【入庁】 (名)スル
官庁・都庁などの「庁」と名のつくところの職員になること。
入店
にゅうてん ニフ― [0] 【入店】 (名)スル
(1)店員として,その店にはいること。
(2)ビルの一部などに店を構えること。出店(シユツテン)。「テナントとして―する」
入府
にゅうふ ニフ― [0] 【入府】 (名)スル
(1)府内にはいること。「単身―し,尋で一旦帰藩し/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)「入部」に同じ。
入庫
にゅうこ ニフ― [0] 【入庫】 (名)スル
(1)倉庫に品物がはいること。また,いれること。
(2)車庫に電車・バスなどがはいること。また,いれること。「回送車が―する」
⇔出庫
入庫する
にゅうこ【入庫する】
store in a warehouse (商品を);→英和
enter the barn (電車が).→英和
入廷
にゅうてい ニフ― [0] 【入廷】 (名)スル
裁判官・検察官・弁護士などが法廷にはいること。「裁判長が―する」
入御
にゅうぎょ ニフ― [1] 【入御】
「じゅぎょ(入御)」に同じ。
入御
じゅぎょ 【入御】 (名)スル
天皇・三后がおはいりになること。貴人にもいう。にゅうぎょ。
⇔出御
「郁芳門より―あるべきにて/平家 1」
入念
にゅうねん ニフ― [0] 【入念】 (名・形動)[文]ナリ
細かな点にもよく注意する・こと(さま)。念入り。「―な細工」「―に調べる」
入念な
にゅうねん【入念な(に)】
careful(ly);→英和
elaborate(ly).→英和
入我我入
にゅうががにゅう ニフガガニフ [1] 【入我我入】
〔仏〕 密教の観法で,如来の身・口・意の三つのはたらきが自分の中にはいりこむと同時に,自分の身・口・意のはたらきが如来の中にはいり込み,両者が一体となること。また,そのように観ずること。三平等観。
入所
にゅうしょ ニフ― [0] 【入所】 (名)スル
(1)研究所・療養所・刑務所など「所」と名のつくところにはいること。
(2)社会福祉施設にはいって,必要な介護・養護等を受けること。
→通所
入所する
にゅうしょ【入所する】
enter;→英和
be admitted <to> ;be put in prison (刑務所に).
入所措置
にゅうしょそち ニフ― [4] 【入所措置】
行政機関が社会福祉施設に要入所者を入所させること。
入手
にゅうしゅ ニフ― [0] 【入手】 (名)スル
手に入れること。自分のものとすること。「極秘情報を―する」「―経路」
入手する
にゅうしゅ【入手する】
get;→英和
obtain;→英和
procure;→英和
receive.→英和
入方
いりがた [0] 【入(り)方】
日や月が沈もうとする頃。「月の―」
入日
いりひ【入日】
the setting sun.
入日
いりひ [0] 【入(り)日】
西に沈もうとする夕日。落日。「燃えるような―」
入日影
いりひかげ [3] 【入(り)日影】
夕日の光。「涼しさよ白雨(ユウダチ)ながら―(去来)/曠野」
入替両替
いれかえりょうがえ [5] 【入替両替】
近世,商品や米切手などの証券類を担保に貸し付けをした,大坂の両替屋。
入朝
にゅうちょう ニフテウ [0] 【入朝】 (名)スル
属国や外国の使いが来て,朝廷に参内すること。
入木
じゅぼく [0] 【入木】
〔王羲之の墨書した木を削ったところ,墨の痕(アト)が三分も木にしみていたという故事から〕
書跡。墨跡。
入木
にゅうぼく ニフ― [0] 【入木】
⇒じゅぼく(入木)
入木道
にゅうぼくどう ニフ―ダウ [3] 【入木道】
⇒じゅぼくどう(入木道)
入木道
じゅぼくどう [3] 【入木道】
書道の異名。
入札
にゅうさつ ニフ― [0] 【入札】 (名)スル
売買や請負などで最も有利な条件を示す者と契約するため,複数の競争者に見積額を書いた文書を出させて契約者を決めること。競争契約の方法の一つ。いれふだ。
入札
にゅうさつ【入札】
a bid;→英和
a tender.→英和
〜する (make a) bid <for a thing> ;(offer a) tender <for a thing> .〜で by bid[tender].‖入札価格 bidding prices.入札者 a bidder;a tenderer.
入札オペ
にゅうさつオペ ニフ― [5] 【入札―】
日本銀行が金融調節の一環として実施する債券オペレーションを入札方式で行うこと。1978年(昭和53)以降導入。
入朱
にゅうしゅ ニフ― [0] 【入朱】 (名)スル
添削や訂正のため,文章に朱を入れること。
入来
じゅらい [0] 【入来】 (名)スル
他人を敬ってその来訪をいう語。来駕。光来。「復(マ)たの―を祈られて/油地獄(緑雨)」
入来
にゅうらい ニフ― [0] 【入来】 (名)スル
訪ねてはいってくること。来訪。多く「御入来」の形で他人の来訪を敬って用いる。じゅらい。「ようこその御―」
入校
にゅうこう ニフカウ [0] 【入校】 (名)スル
学校にはいること。入学。
入梅
にゅうばい【入梅】
⇒梅雨(つゆ).
入梅
にゅうばい ニフ― [0] 【入梅】
(1)雑節の一。太陽黄経が八〇度に達した時。暦の上で梅雨期に入る日で,六月一一日頃。また,梅雨(ツユ)の季節になること。つゆいり。
⇔出梅
[季]夏。
(2)梅雨期を表す,東日本での言い方。
入梅
つゆいり [0] 【梅雨入り・入梅】 (名)スル
梅雨に入ること。陰暦では,芒種(ボウシユ)のあとの壬(ミズノエ)の日とする。にゅうばい。ついり。つゆのいり。[季]夏。
入梅
ついり [0] 【梅雨入り・入梅】
〔「つゆいり」の転〕
にゅうばい(入梅)。[季]夏。
入棺
にゅうかん ニフクワン [0] 【入棺】
死体を棺に入れること。納棺。
入植
にゅうしょく ニフ― [0] 【入植】 (名)スル
開拓地や植民地にはいって生活すること。「未開地に集団で―する」
入植する
にゅうしょく【入植する】
settle <in> ;→英和
immigrate <into Brazil> .→英和
入植者 a settler;an immigrant.→英和
入構
にゅうこう ニフ― [0] 【入構】 (名)スル
(1)その施設の構内に立ち入ること。「―禁止」
(2)列車が,駅のホームにはいること。
入段
にゅうだん ニフ― [0] 【入段】 (名)スル
有段者になること。
入母屋
いりもや [0] 【入母屋】
建築の屋根の形式の一。屋根の上方は切妻造り,下方は寄棟造りのように四方に庇(ヒサシ)を葺(フ)きおろすもの。
入母屋破風
いりもやはふ [5] 【入母屋破風】
入母屋に造った屋根の切妻の部分にある破風。
入母屋造り
いりもやづくり [5] 【入母屋造り】
入母屋に造った屋根。また,屋根を入母屋にした建築。法隆寺の金堂など。
入母屋造り[図]
入水
にゅうすい ニフ― [0] 【入水】 (名)スル
(1)水にはいること。
(2)水中に身を投げて自殺すること。入水(ジユスイ)。「―自殺」
入水
じゅすい [0] 【入水】 (名)スル
水中に飛び込んで自殺すること。身投げ。にゅうすい。「―自殺」
入水管
にゅうすいかん ニフ―クワン [0] 【入水管】
二枚貝の二本の水管のうち,腹側にあるもの。入り口にひだ状の突起や触手のあるものもあり,水と一緒にえさも取り込む。出水管より太く長い。
入水鍾乳洞
いりみずしょうにゅうどう イリミヅ― 【入水鍾乳洞】
福島県田村郡滝根町にある鍾乳洞。天然記念物。
入江
いりえ [0] 【入(り)江】
海や湖が陸地にはいり込んでいる所。
入江
いりえ 【入江】
姓氏の一。
入江
いりえ【入江】
an inlet;→英和
a creek.→英和
入江波光
いりえはこう 【入江波光】
(1887-1948) 日本画家。京都生まれ。本名,幾治郎。代表作「降魔」「彼岸」
入江鰐
いりえわに [4] 【入江鰐】
ワニの一種。全長7メートルほど。河口や入り江の汽水域にすむ。性質が荒く,人や家畜を襲うこともある。アジア南部・ニューギニア・オーストラリア北部に分布。カワグチワニ。
入沢
いりさわ イリサハ 【入沢】
姓氏の一。
入沢達吉
いりさわたつきち イリサハ― 【入沢達吉】
(1865-1938) 医学者。新潟県生まれ。東大教授。ベルツに師事。寄生虫学や脚気の研究で貢献。
入洛
にゅうらく ニフ― [1] 【入洛】 (名)スル
京都にはいること。じゅらく。
入洛
じゅらく [0] 【入洛】 (名)スル
京に入ること。都入り。もとは貴人の入京をいった。にゅうらく。「東夷北狄党をむすび,群をなして―のあひだ/平家 10」
入津
にゅうしん ニフ― [0] 【入津】 (名)スル
船が港にはいること。入港。にゅうつ。「外国よりも飛脚船の―する処なるゆへ/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
入津
にゅうつ ニフ― [0] 【入津】 (名)スル
「にゅうしん(入津)」に同じ。「飛脚船―すれば/西洋道中膝栗毛(魯文)」
入津米
にゅうしんまい ニフ― [0] 【入津米】
海上輸送で市場に運び込まれた米。
⇔回着米
入浜
いりはま [0] 【入(り)浜】
満潮時の海面より低い浜辺に堤防を設け,満潮時に海水を流入させて製塩する方法。
⇔揚げ浜
入浜権
いりはまけん [4] 【入(り)浜権】
魚介類の採取や海水浴,観光に利用するなど,すべての国民が海浜を自然のまま利用し享受する権利。
入浴
にゅうよく ニフ― [0] 【入浴】 (名)スル
風呂にはいること。ゆあみ。入湯。
入浴
にゅうよく【入浴(する)】
(take,have) a bath.→英和
入海
いりうみ【入海】
a gulf;→英和
a bay.→英和
入海
いりうみ [3][0] 【入(り)海】
陸地にはいり込んだ海。
入浸り
いりびたり [0] 【入(り)浸り】
いりびたること。「酒場に―だ」
入浸る
いりびた・る [4] 【入(り)浸る】 (動ラ五[四])
(1)水の中にずっとはいったままでいる。
(2)よその家や特定の場所に頻繁に行く。また,そこに居続ける。「碁会所(ゴカイシヨ)に―・る」
入涅槃
にゅうねはん ニフ― [3] 【入涅槃】
〔仏〕 涅槃にはいること。特に,釈迦の死をいう。入寂。入滅。
入渠
にゅうきょ ニフ― [0] 【入渠】 (名)スル
船がドックに入ること。
入港
にゅうこう ニフカウ [0] 【入港】 (名)スル
船が港にはいること。
⇔出港
「貨物船が―する」
入港
にゅうこう【入港】
arrival.→英和
〜する enter (a) port;arrive <at> (到着).→英和
入湯
にゅうとう ニフタウ [0] 【入湯】 (名)スル
入浴すること。特に,温泉にはいって保養すること。「八里程隔りし温泉に―する外は/自然と人生(蘆花)」
入湯税
にゅうとうぜい ニフタウ― [3] 【入湯税】
鉱泉浴場への入湯に対し,入湯客に課される市町村税。
入滅
にゅうめつ ニフ― [0] 【入滅】 (名)スル
〔仏〕 釈迦・菩薩・高僧などが死ぬこと。滅度(涅槃(ネハン))にはいること。
入漁
にゅうぎょ ニフ― [0] 【入漁】
共同漁業権または一定の区画漁業権に属する漁場にはいって漁業を行うこと。
入漁
にゅうりょう ニフレフ [0] 【入漁】 (名)スル
⇒にゅうぎょ(入漁)
入漁料
にゅうぎょりょう ニフ―レウ [3] 【入漁料】
(1)入漁にあたって,漁業権者に払う料金。
(2)二〇〇海里水域内において,他国の漁船が操業する場合の料金。
入漁権
にゅうぎょけん ニフ― [3] 【入漁権】
漁業権者との契約に基づいて,その者の有する共同漁業権や特定の区画漁業権に属する漁場において漁業を営む権利。慣習によるものは認められず,契約によって設定される物権。
入潮
いりしお 【入(り)潮】
(1)干潮。ひき潮。「―のひがたにきゐるみとさぎを/新撰六帖 6」
(2)入り江などに満ちてくる潮。満潮。差し潮。「浦荒れて風よりのぼる―におろさぬ舟ぞ波に浮きぬる/玉葉(雑二)」
入牢
にゅうろう ニフラウ [0] 【入牢】 (名)スル
牢にはいること。また,牢に入れられること。じゅろう。
⇔出牢
入牢
じゅろう [0] 【入牢】 (名)スル
⇒にゅうろう(入牢)
入猟
にゅうりょう ニフレフ [0] 【入猟】 (名)スル
狩猟地域に入って猟をすること。
入獄
にゅうごく【入獄】
imprisonment.→英和
〜する be sent to prison.〜させる imprison.→英和
入獄
にゅうごく ニフ― [0] 【入獄】 (名)スル
監獄に入れられること。
⇔出獄
入玉
にゅうぎょく ニフ― [0] 【入玉】 (名)スル
将棋で,王将が敵陣にはいること。また,その状態。いりおう。
入王
いりおう [3] 【入(り)王】
「入玉(ニユウギヨク)」に同じ。
入用
にゅうよう ニフ― [0] 【入用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)用をたすのに必要な・こと(さま)。いりよう。「旅行に―なものを買いそろえる」
(2)必要な費用。経費。入金。「あの時の―,金一両ぢやあつたがな/滑稽本・膝栗毛 7」
入用
いりよう [0] 【入(り)用】 (名・形動)
(1)用事のために必要な・こと(さま)。にゅうよう。「―な品物」「金が―になる」
(2)必要な費用。かかり。
入用
にゅうよう【入用】
need;→英和
necessity.→英和
〜な necessary.→英和
…が〜である[人が主語]want;→英和
[物が主語]be needed.タイピスト入用 <広告> Wanted a typist.→英和
入皮
いりかわ [0] 【入皮】
木材で,樹皮の一部が芯側に巻き込まれて内部に残っているもの。製材後の欠点とされる。
入監
にゅうかん ニフ― [0] 【入監】 (名)スル
監獄にいれられること。入獄。
入相
いりあい [0] 【入相】
(1)日の沈むころ。日暮れ時。夕暮れ。
(2)「入相の鐘」の略。「山寺の―の声々にそへても/源氏(澪標)」
入相の鐘
いりあいのかね [0] 【入相の鐘】
夕暮れにつく鐘。また,その音。いりあい。晩鐘。
入相の鐘
いりあい【入相の鐘】
the evening bell;the curfew.→英和
入省
にゅうしょう ニフシヤウ [0] 【入省】 (名)スル
公務員として本省にはいること。
入眼
にゅうがん ニフ― 【入眼】
⇒じゅがん(入眼)
入眼
じゅげん 【入眼】
⇒じゅがん(入眼)
入眼
じゅがん 【入眼】
〔「じゅげん」とも〕
(1)仏像を作って開眼(カイゲン)をすること。開眼。
(2)物事を仕上げること。成就。
(3)叙位の時,位階のみ記されている位記に,また除目の時,官職のみ記された文章に,姓名を記入すること。
入着
にゅうちゃく ニフ― [0] 【入着】 (名)スル
品物などが他からはいってきて到着すること。
入破
じゅは [1] 【入破】
雅楽の用語。一部の曲で,序・破・急の「破」にあたる楽章をいう語。
→破
入破音
にゅうはおん ニフハ― [3] 【入破音】
声門を完全に閉鎖してから,口むろにたまっている空気をのみ込むようにして調音する子音。肺臓による呼吸運動を全く伴わない点に特徴がある。アフリカの諸言語などにみられる。
入社
にゅうしゃ ニフ― [0] 【入社】 (名)スル
(1)その会社に社員{(1)}としてはいること。会社の使用人として採用されること。「―試験」
(2)社団の構成員としての地位に就くこと。特に,既存の人的会社の社員{(2)}になること。「―契約」
入社する
にゅうしゃ【入社する】
enter[join]a company.→英和
入社試験 an entrance examination <to> .
入神
にゅうしん ニフ― [0] 【入神】
技能が上達し,人間わざと思えないような,すぐれた域に達すること。「―の技(ギ)」「術は屈せざる練磨に由りて上達―す/欺かざるの記(独歩)」
入神の
にゅうしん【入神の】
divine;→英和
marvellous.
入稿
にゅうこう ニフカウ [0] 【入稿】 (名)スル
(1)出版社が原稿を組版所へ渡すこと。
(2)出版社が著者から原稿を入手すること。
入端
いりは [0] 【入端】
(1)舞踊的な芸能で,退場の部分の演技・歌・囃子(ハヤシ)をいう語。民俗芸能では登場の部分をいうこともある。
⇔出端(デハ)
(2)古く,二場構成の能の後場(ゴバ)をいった語。
入管法
にゅうかんほう ニフクワンハフ 【入管法】
「出入国管理及び難民認定法」の略。
入籍
にゅうせき ニフ― [0] 【入籍】 (名)スル
ある者がある戸籍に記載されること。入戸。
入籍する
にゅうせき【入籍する】
have a person's name entered in the family register.
入組み
いりくみ [0] 【入(り)組み】
(1)物事の関係がいりくんでいること。いざこざ。「思はぬ―が興る者で/当世書生気質(逍遥)」
(2)土地の境界が複雑であること。また,そういう所。「田上郡は給所給所の―にて/浄瑠璃・反魂香」
入組む
いりく・む [3] 【入(り)組む】 (動マ五[四])
構造などが複雑にからみあう。込み入る。「筋が―・んだ話」「―・んだ海岸線」
入組文
いりくみもん [4] 【入組文】
縄文土器の文様の一。斜めの S 字状の文様を連続させるもの。縄文時代後期から晩期にかけてみられる。
入綾
いりあや [0] 【入綾】
舞楽が終わり,舞人が舞いながら舞台を退くこと。入舞(イリマイ)。
入線
にゅうせん ニフ― [0] 【入線】 (名)スル
(1)始発駅で,列車が指定された番線にはいること。「終列車が―する」
(2)競馬で,競走馬がゴール-ラインに到達すること。
入縁
いりえん [0] 【入(り)縁】
(1)入り婿。いりえ。
(2)先方から申し込みのあった縁談。「―あれどもかつて取りあはず/浮世草子・男色大鑑 1」
入職
にゅうしょく ニフ― [0] 【入職】
新規採用や転勤・復職などによって職につくこと。
入職率
にゅうしょくりつ ニフ― [4] 【入職率】
企業・産業における雇用労働者の入職の度合を示す指標。ある期間(普通一か月間)内の入職による増加労働者数を,在籍労働者数で割ったもの。
入能
いりのう [2] 【入能】
能の上演で,予定の番組のほかに,貴顕の所望などによって臨時に上演される曲。御乞能(オコイノウ)。
入興
じゅきょう 【入興】
興に入ること。面白がること。「院しきりに御―ありけるとなん/著聞 16」
入舎
にゅうしゃ ニフ― [0] 【入舎】 (名)スル
寄宿舎・学舎など「舎」と名のつくところにはいること。
入舞
いりまい 【入舞】
(1)「入綾(イリアヤ)」に同じ。
→老いの入舞
(2)物事の終わり。「世既に至極せり,―にや/盛衰記 28」
入船
にゅうせん ニフ― [0] 【入船】 (名)スル
船が港にはいること。また,入港した船。いりふね。
入船
いりふね [0] 【入(り)船】
港にはいって来る船。
⇔出船
入船
いりふね【入船】
an incoming ship.
入色
にゅうしき ニフ― [0] 【入色】
律令制で,官司に任用されること。また,その人。
入花
にゅうか ニフクワ [0] 【入花】
「いればな(入花){(2)}」に同じ。
入荷
いりに [0] 【入(り)荷】
(1)荷物が送られて来ること。また,その荷物。いりか。にゅうか。
(2)倉庫などに積み入れられている荷物。
入荷
にゅうか【入荷】
an arrival[a new supply]of goods.
入荷
にゅうか ニフ― [0] 【入荷】 (名)スル
店や市場などに荷がはいること。また,入れること。
⇔出荷
「初物(ハツモノ)が―する」
入落
にゅうらく ニフ― [1] 【入落】
入選と落選。当落。
入行
にゅうこう ニフカウ [0] 【入行】 (名)スル
銀行にはいり,その行員となること。
入角
いりがく [0] 【入(り)角】
四角形の四隅を切り落とした形。いりずみ。
入試
にゅうし ニフ― [0][1] 【入試】
「入学試験」の略。「大学―」
入谷
いりや 【入谷】
東京都台東区の地名。鬼子母神像をまつる真源寺は朝顔市で知られる。
→恐れ
入貢
にゅうこう ニフ― [0] 【入貢】 (名)スル
外国から使節が貢ぎ物を持って来ること。「六十五年任那―す/新聞雑誌 40」
入費
にゅうひ ニフ― [0] 【入費】
必要な金。費用。かかり。いりめ。
入賞
にゅうしょう ニフシヤウ [0] 【入賞】 (名)スル
競技会・展覧会などで,賞をもらうことのできる順位にはいること。
入賞する
にゅうしょう【入賞する】
win a prize.→英和
入賞者 a prize winner.
入質
にゅうしち ニフ― [0] 【入質】 (名)スル
質にいれること。質入れ。
入超
にゅうちょう ニフテウ [0] 【入超】
「輸入超過」の略。
⇔出超
入超
にゅうちょう【入超】
the excess of imports.
入輿
じゅよ [1] 【入輿】 (名)スル
貴人が嫁入りすること。こしいれ。にゅうよ。
入輿
にゅうよ ニフ― [1] 【入輿】
⇒じゅよ(入輿)
入込み
いりごみ [0] 【入(り)込み】
〔「いりこみ」とも〕
(1)差別なく入りまじること。「はやり唄も諸国の―だから/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)人が入りまじって集まっていること。雑踏。「吉原土手の―に惜しや姿を見失ひける/浮世草子・御前義経記」
(3)男女混浴。いれこみ。「―の湯屋へは一向はひり手がなし/黄表紙・孔子縞于時藍染」
(4)〔区別を設けずにはいれるところから〕
劇場の,下級の安い見物席。大衆席。いれこみ。
入込む
いりこ・む [3] 【入(り)込む】 (動マ五[四])
(1)強引に中にはいって行く。はいりこむ。「敵陣深く―・む」
(2)物事が複雑に絡みあっている。入り組む。「―・んだ事情」
(3)多くの人が寄り集まる。「人の―・む事多ければ/仮名草子・浮世物語」
入道
にゅうどう ニフダウ [1] 【入道】
(1)仏道にはいって修行すること。また,出家・剃髪(テイハツ)して仏道にはいった人。
(2)皇族や三位以上の貴族で仏門にはいった者の称。のちには武士を含め僧体でありながら,在俗の者をもいった。
(3)坊主頭の人。
(4)坊主頭の化け物。
入道
にゅうどう【入道】
a priest.→英和
入道雲 a towering cloud in summer.
入道の宮
にゅうどうのみや ニフダウ― 【入道の宮】
仏門に帰依した皇族。入道した親王・内親王・女院。
入道の帝
にゅうどうのみかど ニフダウ― 【入道の帝】
天皇で,出家入道した人。
入道后の宮
にゅうどうきさいのみや ニフダウ― 【入道后の宮】
皇后・中宮などで,出家して尼となった人。
入道海豚
にゅうどういるか ニフダウ― [5] 【入道海豚】
ゴンドウクジラの異名。
入道禅下
にゅうどうぜんか ニフダウ― [5] 【入道禅下】
仏門にはいった人の尊称。
入道虫
にゅうどうむし ニフダウ― [3] 【入道虫】
(1)ニシドチの異名。
(2)地虫の異名。
入道親王
にゅうどうしんのう ニフダウ―ワウ [7] 【入道親王】
親王宣下を受けて,のちに出家した皇族。
入道雲
にゅうどうぐも ニフダウ― [5][3] 【入道雲】
高く盛り上がって,大入道のように見える積乱雲の俗称。[季]夏。
入違い
いりちがい [0] 【入(り)違い】
(1)「いれちがい(入違)」に同じ。
(2)紋様で,二つが互いに交錯していること。入違葵(アオイ)・入違沢瀉(オモダカ)など。
入選
にゅうせん ニフ― [0] 【入選】 (名)スル
提出した作品が審査に合格すること。選にはいること。
⇔落選
「日展に―する」
入選する
にゅうせん【入選する】
be accepted <for an exhibition> .入選者 a winner;→英和
winning competitor.
入部
にゅうぶ ニフ― [0] 【入部】 (名)スル
(1)部にはいること。
⇔退部
「テニス部に―する」
(2)領主・国司などが,その領地・任地に初めてはいること。入府。
入金
にゅうきん【入金】
money received;payment (支払);→英和
receipt (of money) (受取);→英和
part payment (内金).〜する pay[receive] <money> ;→英和
pay on account (内金として).
入金
にゅうきん ニフ― [0] 【入金】 (名)スル
(1)金がはいること。金銭を受け取ること。また,その金銭。
⇔出金
「得意先から―があった」
(2)金銭を払い込むこと。「月末に―する」
入金伝票
にゅうきんでんぴょう ニフ―ペウ [5] 【入金伝票】
現金収入を伴う取引を記入する伝票。
入鉄砲に出女
いりでっぽうにでおんな イリデツパウ―デヲンナ 【入鉄砲に出女】
江戸幕府が,箱根・栗橋・碓氷(ウスイ)などに関所を設け,鉄砲の搬入と,江戸に留めおかせた諸侯の婦女の関の通過とを厳重に改めたこと。
入銀
にゅうぎん ニフ― 【入銀】
〔近世の語〕
「入金」に同じ。「外よりは過分の―,算用なしにつかひかかり/浮世草子・好色盛衰記 3」
入鋏
にゅうきょう ニフケフ [0] 【入鋏】 (名)スル
乗車券・入場券などに係員が鋏(ハサミ)をいれること。「―省略」
入門
にゅうもん ニフ― [0] 【入門】 (名)スル
(1)門の中にはいること。「―を禁ず」
(2)教えを受けるために,弟子になること。入学。「学徳を慕って―する」
(3)その事に初めてとりかかること。また,そのための手引き。「―書」「茶道―」
入門する
にゅうもん【入門する】
become a person's pupil.入門書 a guide;→英和
a primer.→英和
入間
いるま 【入間】
埼玉県南部の市。近年,工業団地が造成され,住宅地化が進む。狭山茶の産地。
入間川
いるまがわ 【入間川】
(1)埼玉県南部を流れる川。荒川の支流。古くは江戸に至る重要な水運路。
(2)狂言の一。大名が入間川を渡るとき,入間の逆言葉(サカコトバ)に興味をもち,何某(ナニガシ)に数々の所持品を与えるが,最後にその逆言葉を利用して取り返す。
入間様
いるまよう 【入間様】
入間風の言い方。入間詞(コトバ)。「成敗あらうずると仰らるるは―で御成敗有るまいとの事ぢや/狂言・入間川」
入間詞
いるまことば [4] 【入間詞】
埼玉県入間地方の方言にあったと伝えられる言い方。「月の鏡」を「鏡の月」,「ある」を「なし」,「行く」を「行かず」というように,語順を逆にしたり反対の意の語を用いたりする。逆言葉(サカコトバ)。入間様(イルマヨウ)。
〔入間川が逆流することがあったので名づけられたとする説もある〕
入閣
にゅうかく ニフ― [0] 【入閣】 (名)スル
国務大臣として内閣に加わること。「大蔵大臣として―する」
入閣する
にゅうかく【入閣する】
enter the Cabinet;become a Cabinet member.
入院
じゅいん [0] 【入院】
僧侶が住職となって寺に入ること。
入院
にゅういん ニフヰン [0] 【入院】 (名)スル
(1)治療のために,ある期間病院にはいること。
⇔退院
「―患者」「―費」
(2)僧が住職として寺院にはいること。じゅいん。
入院する
にゅういん【入院する】
enter (a) hospital;be taken to hospital.〜中である be in ( <米> the) hospital.‖入院患者 an inpatient.入院料 hospital charges.
入隅
いりすみ [0] 【入(り)隅・入り角】
(1)〔建〕 壁など二つの面が出合った所の内側の部分。へこんで見える側。
⇔出隅
(2)「いりがく(入角)」に同じ。
入隊
にゅうたい ニフ― [0] 【入隊】 (名)スル
軍隊などにはいって,その一員となること。
⇔除隊
「自衛隊に―する」
入隊する
にゅうたい【入隊する】
join the army[navy (海軍)].→英和
入集
にゅうしゅう ニフシフ [0] 【入集】 (名)スル
⇒にっしゅう(入集)
入集
にっしゅう [0] 【入集】 (名)スル
和歌や俳句を歌集や句集に選び入れること。「越が句,―いかが侍らん/去来抄」
入電
にゅうでん【入電(がある)】
(receive) a telegram.→英和
入電
にゅうでん ニフ― [0] 【入電】 (名)スル
電信・電報などで外国などから知らせが来ること。また,その知らせ。来電。
入音声
いりおんじょう [3] 【入(り)音声】
舞楽で,舞人が舞いながら退場しようとするときの奏楽。
入館
にゅうかん ニフクワン [0] 【入館】 (名)スル
図書館・美術館・記念館などにはいること。
⇔退館
「―証」
入魂
じゅっこん [0] 【入魂】
⇒じゅこん(入魂)
入魂
にゅうこん ニフ― [0] 【入魂】
(1)ある事に全精神を傾注すること。「一球―」
(2)ある物に魂を入れること。
→じゅこん
入魂
じっこん [0] 【入魂】 (名・形動)[文]ナリ
〔「じゅこん」「じゅっこん」とも〕
「昵懇(ジツコン)」に同じ。「介錯は―の山伏の由(ヨシ)に候/興津弥五右衛門の遺書(鴎外)」
入魂
じゅこん [0] 【入魂】
親密であること。昵懇(ジツコン)。じゅっこん。「阿茶の局といふに,―となりしを幸ひ/桐一葉(逍遥)」
入龕
にゅうがん ニフ― [0] 【入龕】
〔仏〕 遺体を棺に納めること。入棺。
入[容]れる
いれる【入[容]れる】
(1) put <a thing> in[into](物を);pack in (詰める);pour in (注ぐ).
(2) let <a person,a thing> in[into](入らす);admit <a person into> (通す).→英和
(3) insert (はめこむ);→英和
set (宝石などを).→英和
(4) accommodate;→英和
hold (収容).→英和
(5) accept <a person's view> (承認);→英和
grant <a request> (願いなどを).→英和
忠告を〜 take a person's advice.
全
ぜん 【全】
■一■ [1] (名)
(1)すべてであること。「源氏物語―」
(2)本の冊数や巻数を表す語に先立って用いて,「すべてで」の意を表す。「―三冊」「―三巻」
■二■ (接頭)
名詞に付いて,「すべての」「全部の」の意を表す。「―国民」「―世界」「―責任」「―チーム」
全
うつ 【全】
名詞の上に付いて,複合語をつくり,全部,すっかりの意を表す。「―はぎ」
全−
ぜん−【全−】
whole;→英和
entire;→英和
total;→英和
all.→英和
‖全世界 the whole world.全日本 all-Japan.
全い
また・い 【全い】 (形)[文]ク また・し
(1)完全である。欠けていない。「築土(ツイヒジ)なども―・からず/枕草子 178」
(2)命や体に別状がない。無事である。「命の―・けむ人は/古事記(中)」
(3)性格が素直,円満である。「―・い顔してつとめる狼あり/洒落本・浪花色八卦」
(4)正直で律儀である。また,ばか正直である。「人に侮らるる物…余り―・き人/仮名草子・犬枕」
→まったい
全い
まった・い [3] 【全い】 (形)[文]ク まつた・し
〔「またい」の転〕
(1)完全である。欠けた点がない。「―・い姿」「アクセツソリーなるものを無視しては美術の効果を―・からしむる事は出来ない/あめりか物語(荷風)」
(2)安全である。無事である。
→まったき
全う
まっとう マツタウ 【全う】 (副)
「まったく(全)」の転。「母に打たれし杖に泣く涙。―杖の痛きにあらず/狂言・泣尼(三百番集本)」
→まっとうする
全うする
まっとうする【全うする】
fulfill <one's duty> ;→英和
do[discharge] <one's duty> ;→英和
accomplish.→英和
全うする
まっとう・する マツタウ― [0] 【全うする】 (動サ変)[文]サ変 まつたう・す
〔「まったくする」の転〕
完全に終わらせる。完全に成し遂げる。「天寿を―・する」「任務を―・する」「節を―・する」「終わりを―・する」
全き
まったき [3] 【全き】
〔文語形容詞「まったし」の連体形から〕
完全で欠けたところのないこと。「―を期す」「―を得る」
→まったい
全く
まったく [0] 【全く】 (副)
〔形容詞「まったい(全)」の連用形から〕
(1)否定表現と呼応して,それを強調する。全然。まるっきり。「―お酒を飲まない」「人が―訪ねて来ない」
(2)
(ア)完全に。すべて。「家具を―新しくする」「―健康になった」「―の素人」「勝負―終へて帰途に就く頃は雨も―晴れにき/筆まかせ(子規)」
(イ)肯定表現と呼応して,それを強調する。自分の言うことにうそや誇張のないことを示す。本当に。実に。「―彼にも困ったものだ」「―其のつもりで言つたんですが/婦系図(鏡花)」
(ウ)相手の言うことに同感であることを示す。本当に。実に。「―そのとおりだ」「『末が思いやられるね』『―だ』」
〔「―の」などの場合,アクセントは [4][0]〕
全く
またく [0] 【全く】 (副)
「まったく(全)」に同じ。「―効なきものともなるべし/小説神髄(逍遥)」
全く
まったく【全く】
(1)[全然]quite;→英和
entirely;→英和
completely;→英和
utterly;→英和
[全く…(ない)](not) at all.(2)[本当に]really;truly.→英和
〜の perfect;→英和
complete;→英和
total;→英和
true;→英和
real.→英和
〜のところ in fact;as a matter of fact.
全く∘する
全く∘する
「まっとうする」に同じ。「陰徳を施して寿命を―∘した話/怪談牡丹灯籠(円朝)」
全し
また・し 【全し】 (形ク)
⇒またい
全し
まった・し 【全し】 (形ク)
⇒まったい(全)
全て
すべて [1] 【凡て・総て・全て】
〔動詞「統(ス)ぶ」の連用形に助詞「て」の付いたもの〕
■一■ (名)
全部。みんな。「関係者―が賛成した」「事件の―を詳しく報道する」
■二■ (副)
(1)ことごとく。一つも残さず。全部。「問題は―解決された」
(2)一般的にいって。大体。総じて。「―これはもろもろにまさりていみじう時めき給へば/栄花(花山)」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。一向に。「山にこもり水に入りて―人を近づけず候/著聞 12」
全一
ぜんいつ [0] 【全一】 (名・形動ナリ)
完全に一つにまとまっていること。統一していること。また,そのさま。
全世界
ぜんせかい [1][3] 【全世界】
世界全体。世界中。
全世界
ぜんせかい【全世界】
the whole[all the]world.→英和
〜に(わたって) throughout the world;the world over.〜に知られる be known all over the world.
全乳
ぜんにゅう【全乳】
whole[all]milk.
全乾
ぜんかん [0] 【全乾】
木材を摂氏一〇〇度の恒温器にいれ,重量変化がなくなるまで乾燥し,水分をなくした状態。「―重量」「―材」
全人
ぜんじん [0] 【全人】
知・情・意を調和してそなえている人。
全人
またうど 【全人・真人】
⇒まとうど(全人)
全人
まとうど マタウド 【全人・真人】
〔全(マタ)き人の意の「またびと」の転〕
素直で律義な人。純朴で正直な人。また,正直すぎて気のきかない人。「唯仏のやうなる―なり/幸若・烏帽子折」
全人教育
ぜんじんきょういく [5] 【全人教育】
調和ある人格の形成をめざす教育。知育偏重の教育に対して,徳育・体育および情操教育を重んじるもの。
全仏オープン
ぜんふつオープン 【全仏―】
全仏オープン-テニス選手権大会の略称。1891年に国内選手権として創設。1925年に外国人選手を受け入れるようになり,68年にオープン化。世界四大選手権の一つ。
全休
ぜんきゅう [0] 【全休】 (名)スル
その日一日,あるいはその期間全部,仕事などを休むこと。「風邪のため―する」
全休止符
ぜんきゅうしふ [5] 【全休止符】
休止符の一。全音符に等しい時間の休止を示すもの。全休符。
全会
ぜんかい [0][1] 【全会】
その会にいる全員。「―一致」
全会一致で
ぜんかい【全会一致で】
unanimously;→英和
with one consent.
全体
ぜんたい 【全体】
■一■ [0] (名)
(1)物・事柄の全部。すべての部分を含む一まとまりの総称。
⇔一部
「会社―の意見」「―的に見る」「―をつかむ」
(2)からだの全部。全身。「―ヲ泥ノウチニナゲテ/天草本伊曾保」[節用集(文明本)]
■二■ [1] (副)
(1)もともと。元来。「―こんなことを言い出した君が悪い」「―お前,気が小さ過ぎらあ/夜行巡査(鏡花)」
(2)(疑問の意を強く表す)いったい。いったいぜんたい。「―今ごろ何をしていたのか」「江藤さんとは―誰の事ぢや/富岡先生(独歩)」
全体
ぜんたい【全体】
(1)〔名〕the whole.→英和
(2)〔副〕⇒元来,一体.
〜の(に) whole (wholly);general(ly);→英和
entire(ly).→英和
〜として on the whole;collectively.→英和
〜で in all.〜にわたって all over;throughout.→英和
‖全体会議[集会]a plenary session;a general meeting.全体主義 totalitarianism.全体主義国 a totalitarian state.
全体主義
ぜんたいしゅぎ [5] 【全体主義】
〔totalitarianism〕
個人は全体を構成する部分であるとし,個人の一切の活動は,全体の成長・発展のために行われなければならないという思想または体制。そこでは,国家・民族が優先し,個人の自由・権利が無視される。
→個人主義
全体主義国家
ぜんたいしゅぎこっか [7] 【全体主義国家】
全体主義の政治体制をとる国家。ナチス-ドイツ・ファシスト-イタリアがその典型。
全体論
ぜんたいろん [3] 【全体論】
心理学・社会学・生物学などで,対象を単なる要素の総和ではない独自の一まとまりをなす存在としてとらえようとする立場。一定の要素・性質に還元する考え(原子論・機械論など)に対していう。ホリズム。
全体集合
ぜんたいしゅうごう [5] 【全体集合】
〔数〕 ある集合について,その部分集合だけを考えるときの,もとの集合。例えば,有理数の集合だけを考える場合には,有理数全体の集合が全体集合である。
⇔部分集合
全備
ぜんび [1] 【全備】 (名)スル
十分に備わること。完全に備わっていること。「其制愈々―せしかば/日本開化小史(卯吉)」
全備花
ぜんびか [3] 【全備花】
⇒完全花(カンゼンカ)
全優
ぜんゆう【全優】
<get> straight A's.〜の学生 a straight-A student.
全党
ぜんとう [1] 【全党】
すべての政党。また,その政党全体。
全入
ぜんにゅう [0] 【全入】
「全員入学」の略。「高校―」
全共闘
ぜんきょうとう 【全共闘】
全学共闘会議の略称。1968(昭和43)〜69年の大学紛争で,既成の学生自治会組織とは別個に,新左翼諸党派やノン-セクトの学生が諸大学に作った闘争組織。
全円
ぜんえん [0] 【全円】
(1)(半円などに対して)円の全体。
(2)完全で欠けたところがないこと。「これを得道の―とす/正法眼蔵」
全判
ぜんばん [0] 【全判】
断裁されていない印刷用紙の大きさの呼称。A 列全判・ B 列全判などがある。全紙。
全剥ぎ
うつはぎ 【全剥ぎ】
〔「うつ」は全部の意〕
動物の皮などをすべて剥ぎ取ること。「真名鹿の皮を―に剥ぎて/日本書紀(神代上訓注)」
全割
ぜんかつ [0] 【全割】
動物の受精卵の全体が完全に割球に分かれる卵割様式。等黄卵(ウニ類・哺乳類)や卵黄の分布が偏った端黄卵(両生類)にみられる。全卵割。
⇔部分割
全力
ぜんりょく [0] 【全力】
出しうる限りの力。ありったけの力。「―で戦う」「―をふりしぼる」
全力を尽す
ぜんりょく【全力を尽す】
do one's best[utmost];do everything in one's power.〜を尽して with all one's might.…に〜を傾ける devote oneself <to> ;put one's whole energy <into> .
全力投球
ぜんりょくとうきゅう [5] 【全力投球】 (名)スル
(1)野球で,投手が全力を出して投球すること。
(2)全力を傾けて物事に取り組むこと。「新しい仕事に―する」
全労
ぜんろう 【全労】
(1)「全国労働組合同盟」の略称。1930年(昭和5),日本労働組合同盟・労働組合全国同盟など中間派の組合で組織。36年総同盟{(1)}と合同。
(2)「全日本労働組合会議」の略称。1953年(昭和28),総評を脱退した右派系の労働組合が,翌年総同盟とともに結成した全国組織。64年解散。全労会議。
→同盟
全労会議
ぜんろうかいぎ 【全労会議】
⇒全労(2)
全労協
ぜんろうきょう ゼンラウケフ 【全労協】
「全国労働組合連絡協議会」の略称。1989年(平成1)連合{(3)}に対抗し,社会党左派系の組合が中心となって発足した共闘組織。
全労連
ぜんろうれん ゼンラウレン 【全労連】
(1)「全国労働組合連絡協議会」の略称。1947年(昭和22)の二・一スト後,産別会議系・中立系組合・総同盟などで結成。50年団体等規正令で解散。
(2)「全国労働組合総連合」の略称。1989年(平成1),連合{(3)}に対抗して左派系単産を中心に発足したナショナル-センター。
全勝
ぜんしょう [0] 【全勝】 (名)スル
試合や勝負のすべてに勝つこと。
⇔全敗
「―して優勝に花をそえる」
全勝する
ぜんしょう【全勝する】
win a complete victory;make a clean score (競技で).
全匏
おうしひさこ オフシ― 【全匏】
割っていない,まるのままの瓢箪(ヒヨウタン)。「―両箇を取りて/日本書紀(仁徳訓)」
全北区
ぜんほっく [3] 【全北区】
(1)動物地理区の一。ウォーレスらによる旧北区と新北区との動物相には共通点の多いことから,両者を合わせて全北区とし,これを新北亜区・カリブ亜区・旧北亜区・北極亜区の四亜区に区分している。
(2)植物の地理分布上の地域の一。北半球の温帯と寒帯の全域を占める。マツ・モミ・ヤナギ・カエデ・カバノキなどの樹木に近縁の種が多い。
全協
ぜんきょう 【全協】
日本労働組合全国協議会の略称。1928年(昭和3)日本共産党の指導の下に結成され,プロフィンテルン日本支部として激しい弾圧下で活動した左翼労働組合。34年以後自然消滅。
全単射
ぜんたんしゃ [3] 【全単射】
〔数〕 写像が全射かつ単射であること。
全反射
ぜんはんしゃ [3] 【全反射】
光が入射したとき,屈折を全く伴わず反射のみが起こること。屈折率の大きい媒質から小さい媒質に入射するとき,入射角が臨界角より大きい場合に起こる。
→臨界角
全反射プリズム
ぜんはんしゃプリズム [7] 【全反射―】
全反射を利用して光線の方向を変えるプリズム。普通九〇度または一八〇度変える直角プリズムをいい,双眼鏡などに利用される。
全史
ぜんし【全史】
a complete history.
全史
ぜんし [1] 【全史】
その分野全体を扱った歴史。「天文学―」
全否定
ぜんひてい [3] 【全否定】
完全な否定。まったき否定。
全周
ぜんしゅう [0] 【全周】 (名)スル
(1)ある土地の全部を回ること。「北海道―の旅」
(2)まわり全体。「湖の―」
全品
ぜんぴん [1] 【全品】
全部の商品や品物。
全員
ぜんいん [0] 【全員】
所属しているすべての人。総員。
全員
ぜんいん【全員】
all (the) members;the whole crew (船など).〜一致で unanimously.→英和
全唐詩
ぜんとうし ゼンタウシ 【全唐詩】
中国,清の彭定求(ホウテイキユウ)らが康煕(コウキ)帝の勅命で編集した唐代詩集。九〇〇巻。1706年成立。唐代に作られた詩形式の作品をほぼ網羅する。
全問
ぜんもん [1][0] 【全問】
全部の問題・質問。「―正解」
全図
ぜんず【全図】
a complete map <of> .
全図
ぜんず [1] 【全図】
全体を描いた地図や図面。「日本―」
全国
ぜんこく [1] 【全国】
国全体。国じゅう。
全国
ぜんこく【全国】
the whole country.→英和
〜的[の]national <athletic meet> ;→英和
nationwide.→英和
〜に(から) (from) all over the country.‖全国高校野球大会 the National High-School Baseball Tournament.全国区 the national constituency (選挙の).全国放送 a broadcast on a national network.
全国人民代表大会
ぜんこくじんみんだいひょうたいかい 【全国人民代表大会】
中華人民共和国の最高の国家権力機関。各省・各自治区・直轄市および人民解放軍の代表が参加して年一回開催される。法律の制定と改正,国家主席の選出,首相・閣僚の指名,国家予算の承認などを主な任務とする。全人代。
全国労働組合同盟
ぜんこくろうどうくみあいどうめい 【全国労働組合同盟】
⇒全労(ゼンロウ)(1)
全国労働組合連絡協議会
ぜんこくろうどうくみあいれんらくきょうぎかい 【全国労働組合連絡協議会】
⇒全労連(ゼンロウレン)(1)
全国区
ぜんこくく [3] 【全国区】
全国を一区とする選挙区。1983年(昭和58)に導入された比例代表制制定以前に参議院議員選挙で行われていた。
⇔地方区
全国水平社
ぜんこくすいへいしゃ 【全国水平社】
⇒水平社(スイヘイシヤ)
全国的
ぜんこくてき [0] 【全国的】 (形動)
国じゅうに及ぶさま。国全体に広がるさま。「―な流行」
全国紙
ぜんこくし [4][3] 【全国紙】
全国の読者を対象として発行される新聞。中央紙。
⇔地方紙
全国総合開発計画
ぜんこくそうごうかいはつけいかく 【全国総合開発計画】
1950年(昭和25)施行された国土総合開発法に基づいて策定される国土の総合的な開発計画。62年に始まる第一次以来現在まで四次にわたって策定されている。
全国農業会
ぜんこくのうぎょうかい 【全国農業会】
第二次大戦後の1945年(昭和20)9月につくられた農業中央団体。食糧供出事務などにあたった。48年解散。
全国農民組合
ぜんこくのうみんくみあい 【全国農民組合】
(1)1928年(昭和3),日本農民組合と全日本農民組合が合同してできた組織。農民運動の中心となったが,38年解散。全農。
(2)1947年(昭和22),平野力三らを中心とする社会民主主義右派が結成した農民組織。58年全日本農民組合連合に統一された。全農。
全国高等学校野球選手権大会
ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんたいかい 【全国高等学校野球選手権大会】
二大高校野球大会の一つ。全国の各地区予選を勝ち抜いた代表チームが,毎年夏,甲子園球場に集まり日本一を目指す。第一回大会は1915年(大正4)。
全土
ぜんど【全土】
the whole land.〜にわたって all over[throughout]the country.→英和
全土
ぜんど [1] 【全土】
国土全体。国じゅう。「日本―」
全圧
ぜんあつ [0] 【全圧】
混合気体が示す圧力のこと。各成分気体の分圧に対比していう。
→分圧
全域
ぜんいき [0] 【全域】
ある地域またはある分野・領域の全体。「関東―に大雨警報が出ている」
全壊
ぜんかい [0] 【全壊・全潰】 (名)スル
すっかりこわれてしまうこと。「地震で建物が―する」
全壊する
ぜんかい【全壊する】
be completely destroyed.全壊家屋 a razed house.
全天
ぜんてん [0][1] 【全天】
空の全体。
全天候
ぜんてんこう [3] 【全天候】
雨・雪などの悪天候も含む気象条件。また,そうした悪天候にも対応できること。
全天候トラック
ぜんてんこうトラック [8] 【全天候―】
雨・霜・雪など悪天候に対応できる陸上競技用走路。化学合成品を素材にしたものを敷きつめた弾力性の豊かなトラック。タータン-トラック。オールウエザー-トラック。
全天候型の
ぜんてんこう【全天候型の】
all-weather <track> .
全天候機
ぜんてんこうき [5] 【全天候機】
レーダーなどを装備し,夜間や視界不良なときでも飛行できる航空機。
全天写真機
ぜんてんしゃしんき [6] 【全天写真機】
魚眼レンズを用いて全天の雲を一度に撮影する気象観測用の写真機。
全姿
ぜんし [1] 【全姿】
全体の姿。
全学
ぜんがく [0][1] 【全学】
その大学,また学園全体。学内全体。
全学
ぜんがく【全学】
all the staff and students.‖全学集会 an all-campus meeting.
全学連
ぜんがくれん 【全学連】
全日本学生自治会総連合の略称。1948年(昭和23),全国の大学の学生自治会の連合機関として成立。50〜60年代の学生運動の中心的存在となった。
全家
ぜんか [1] 【全家】
家中残らず。家族全部。一家。
全容
ぜんよう [0] 【全容】
全体の姿や内容。全貌。「事件の―」
全寄生
ぜんきせい [3] 【全寄生】
高等寄生植物のうち宿主からすべての栄養を吸収して生活する寄生の形態。ナンバンギセル・ハマウツボなどの活物寄生と,ギンリョウソウなどの死物寄生(腐生)とがある。
⇔半寄生
全寮
ぜんりょう [0] 【全寮】
(1)寮全体。
(2)全部の寮。
(3)入学あるいは入社した全員が寮に入ること。「―制の高校」
全射
ぜんしゃ [0] 【全射】
〔数〕集合 � から集合 � への写像 � で,� の任意の要素 � に対し �(�)=� となる � の要素 � が存在するとき,写像 � は全射であるという。
全局
ぜんきょく [0][1] 【全局】
(1)物事の成り行きの全体。全体の局面。「―を見渡す」
(2)碁などの,対局の全部。
(3)ある局全体。また,すべての局。
全層雪崩
ぜんそうなだれ [5] 【全層雪崩】
積雪層の全体が斜面に沿って崩れ落ちる現象。春先に多く,山岳地帯に大きな被害をもたらす。底なだれ。地こすり。
全山
ぜんざん [1] 【全山】
(1)ある山全体。
(2)ある地域のすべての山。
(3)ある寺全体。「―の僧侶」
全島
ぜんとう [1][0] 【全島】
(1)島全体。島じゅう。
(2)すべての島。
全島
ぜんとう【全島】
the whole island.
全州
ぜんしゅう [1] 【全州】
(1)ある州全体。
(2)すべての州。
全巻
ぜんかん [0][1] 【全巻】
(1)(何巻かに分けられている書物などの)すべての巻。
(2)ある巻の全体。
全巻
ぜんかん【全巻】
<throughout> the whole volume[reel (映画)].〜を通じて <read> from cover to cover.
全市
ぜんし [1] 【全市】
(1)ある市全体。
(2)すべての市。
全市
ぜんし【全市】
the whole city.
全幅
ぜんぷく [0] 【全幅】
(1)あらん限り。ありったけ。「―の信頼」
(2)(画面・紙面などの)はばいっぱい。
全幅の
ぜんぷく【全幅の】
all;→英和
every;→英和
utmost;→英和
wholehearted <sympathy> .→英和
〜の力を注ぐ do one's best.〜の支持を与える give <a person> full support.
全店
ぜんてん [1][0] 【全店】
(1)すべての店。
(2)ある店の全体。
全廃
ぜんぱい [0] 【全廃】 (名)スル
全部廃止すること。全くやめること。「配給制度を―する」
全廃
ぜんぱい【全廃】
(total) abolition.→英和
〜する do away with;abolish.→英和
全形
ぜんけい [0] 【全形】
(1)全体の形。
(2)完全な形。
全心
ぜんしん【全心】
<with> one's whole heart.〜を打ち込む devote oneself to <one's work> .
全快
ぜんかい【全快】
a complete recovery <from illness> .〜する get quite well again;recover completely <from> .
全快
ぜんかい [0] 【全快】 (名)スル
病気がすっかりなおること。全治。「思ったより早く―した」「―祝い」
全戸
ぜんこ [1] 【全戸】
(1)すべての家。
(2)一家内の全員。一家。
全手
まて 【真手・全手】
両手。左右の手。「御手洗(ミタラシ)に若菜濯ぎて宮人の―に捧げて御戸開くめる/山家(百首)」
全損
ぜんそん [0] 【全損】
(1)すべての損失となること。まるぞん。
(2)海上保険の目的物である船舶あるいは積み荷が,沈没などにより全部が失われるか,原状に戻すことが不可能の状態になること。絶対全損と推定全損とがあり,保険金の全額が支払われる。
全損
ぜんそん【全損】
《商》total loss.
全摘出
ぜんてきしゅつ [3] 【全摘出】
組織あるいは器官全体を摘出する外科手術。全摘。
→部分切除
全敗
ぜんぱい [0] 【全敗】 (名)スル
試合や勝負のすべてに負けること。
⇔全勝
「今場所は―した」
全敗
ぜんぱい【全敗】
a complete defeat.〜する be totally defeated.
全数
ぜんすう [3] 【全数】
全体の数量。すべての数。
全数調査
ぜんすうちょうさ [5] 【全数調査】
統計で,対象となる集団全部をもれなく調査すること。例えば国勢調査など。悉皆(シツカイ)調査。
全文
ぜんぶん【全文】
<quote> a whole statement[sentence];the full text (条約など).
全文
ぜんぶん [0] 【全文】
文章の始めから終わりまで。
全斗煥
チョンドファン 【全斗煥】
(1931- ) 韓国の軍人・政治家。1979年の朴大統領暗殺事件以降実権を握り,80年大統領に就任。翌年第五共和制憲法下の大統領選に勝利し大統領。民主化闘争の高まりの中で88年退任。ぜんとかん。
全斗煥
ぜんとかん 【全斗煥】
⇒チョン=ドファン
全方位
ぜんほうい [3] 【全方位】
全部の方位。あらゆる方向。「―外交」
全方位
ぜんほうい【全方位】
all-directional <diplomatic policy> .
全日
ぜんじつ [0] 【全日】
(1)一日中。まる一日。
(2)毎日。
全日スト
ぜんにちスト【全日スト】
a full-day strike.
全日制
ぜんにちせい [0] 【全日制】
平日の昼間に授業を行うことを前提にした教育課程。通常の高等学校の課程。
⇔定時制
全日制
ぜんじつせい [0] 【全日制】
⇒ぜんにちせい(全日制)
全日制高校
ぜんにちせい【全日制高校】
a full-time (senior) high school.
全日本
ぜんにっぽん【全日本】
all-Japan.
全日本空輸
ぜんにほんくうゆ 【全日本空輸】
日本の大手定期航空企業。1958年(昭和33)日本ヘリコプター輸送と極東航空の合併で成立。国内線で最大の路線網をもち,1986年以降定期国際線にも進出。略称,全日空( ANA )。
全日本農民組合
ぜんにほんのうみんくみあい 【全日本農民組合】
(1)1927年(昭和2)日本農民組合の分裂により生まれた,日本労農党支持の農民組合中央組織。
(2)1928年(昭和3)結成された右派の農民組合。
(3)1947年(昭和22)に結成された日本自由党支持の農民団体。
全日本農民組合連合会
ぜんにほんのうみんくみあいれんごうかい 【全日本農民組合連合会】
分裂していた農民組合各派を,1958年(昭和33)に統一して結成した組織。全日農。
全景
ぜんけい [0] 【全景】
(1)ある場所全体の景色。見渡せる限りの眺め。
(2)映画で,その場面の背景全体を画面いっぱいに見せるもの。フル-シーン。
全景
ぜんけい【全景】
<command> a complete[panoramic]view <of> ;a panorama <of> .→英和
全智
ぜんち [1] 【全知・全智】
完全な知恵。すべての事を知りうる知恵。「神の完全にして―なる/善の研究(幾多郎)」
全曲
ぜんきょく [0] 【全曲】
すべての曲。また,ある曲の全体。
全書
ぜんしょ【全書】
a complete book.
全書
ぜんしょ [1][0] 【全書】
(1)ある分野に関する事項や文献,あるいは個人の著述のすべてを集めた書物。「六法―」
(2)その出版社が出す学術的教養書のシリーズ。また,その中の一冊。
(3)欠落した部分のない完全な書物,または文書。
全有
ぜんゆう [0] 【全有】 (名)スル
すべてを所有すること。「我国此両権を―する時に至るは/明六雑誌 24」
全期
ぜんき [1] 【全期】
(1)すべての期間。
(2)ある期間全体。
全村
ぜんそん [1][0] 【全村】
(1)ある村全体。村じゅう。「―あげての大運動会」
(2)ある地域内のすべての村。
全校
ぜんこう [1][0] 【全校】
(1)一学校全体。
(2)すべての学校。
全校
ぜんこう【全校】
the whole school.→英和
全校生徒 all the students of a school.
全権
ぜんけん【全権(を委任する)】
(invest <a person> with) full powers.全権大使 an ambassador plenipotentiary.
全権
ぜんけん [0] 【全権】
(1)委任された事柄を処理できる一切の権限。「―をゆだねる」
(2)すべての権力。完全な権力。「国家の―を握る」
(3)「特命全権大使」「全権委員」の略。
全権公使
ぜんけんこうし [5] 【全権公使】
「特命全権公使」に同じ。
全権大使
ぜんけんたいし [5] 【全権大使】
「特命全権大使」に同じ。
全権委任状
ぜんけんいにんじょう [0][6] 【全権委任状】
外交使節に対して,外交交渉,特に条約を締結する権限を付与することを証した公文書。日本では内閣が発し,天皇が認証する。
全権委員
ぜんけんいいん [5] 【全権委員】
外交交渉,特に条約の締結に関する権限が与えられている派遣使節。全権代表。
全機
ぜんき [1] 【全機】
(1)〔仏〕 禅宗で,すべてのもののはたらき。
(2)すべての飛行機・機械。「―発進」
全欧
ぜんおう【全欧】
whole Europe.〜にわたり throughout[all over]Europe.
全欧
ぜんおう [0] 【全欧】
ヨーロッパ全体。
全欧安保協力会議
ぜんおうあんぽきょうりょくかいぎ 【全欧安保協力会議】
⇒ヨーロッパ安全保障協力会議(アンゼンホシヨウキヨウリヨクカイギ)
全段
ぜんだん [0][1] 【全段】
すべての段。または,すべての段落。「―抜きの広告」
全治
ぜんち [1] 【全治】 (名)スル
病気やけがなどが完全に治ること。全快。ぜんじ。「―するのに一か月かかる」「―三週間」
全治
ぜんじ [1] 【全治】 (名)スル
⇒ぜんち(全治)
全治
ぜんち【全治】
a complete recovery.〜する be completely cured[recovered].
全波
ぜんぱ [1] 【全波】
⇒オール-ウエーブ
全滅
ぜんめつ【全滅】
annihilation;total destruction.〜する be annihilated;be stamped out.
全滅
ぜんめつ [0] 【全滅】 (名)スル
(1)全部ほろびてしまうこと。また,残らずほろぼすこと。「味方が―した」
(2)すべて悪い結果に終わること。「一〇人が挑戦したが―した」
全潰
ぜんかい [0] 【全壊・全潰】 (名)スル
すっかりこわれてしまうこと。「地震で建物が―する」
全点
ぜんてん [0][1] 【全点】
すべての品物。「―三割引き」
全然
ぜんぜん【全然】
wholly;→英和
utterly;→英和
quite;→英和
completely;→英和
altogether;→英和
<not> at all.⇒全く.
全然
ぜんぜん [0] 【全然】
■一■ (副)
(1)(打ち消し,または「だめ」のような否定的な語を下に伴って)一つ残らず。あらゆる点で。まるきり。全く。「雪は―残っていない」「金は―ない」「―だめだ」
(2)あますところなく。ことごとく。全く。「一体生徒が―悪るいです/坊っちゃん(漱石)」「母は―同意して/何処へ(白鳥)」
(3)〔話し言葉での俗な言い方〕
非常に。とても。「―いい」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
すべてにわたってそうであるさま。「実に―たる改革を宣告せり/求安録(鑑三)」
全焼
ぜんしょう [0] 【全焼】 (名)スル
火事で建物などが全部焼けてしまうこと。まるやけ。「三戸―した」
→半焼
全焼する
ぜんしょう【全焼する】
be entirely destroyed (by fire);be burnt down.
全熟
ぜんじゅく [0] 【全熟】
卵がかたくゆでてあること。
全燐
ぜんりん [0] 【全燐】
〔total phosphorus〕
環境基準の一。リン化合物の総量を表す語。湖沼のリンに関する環境基準になっている。リンは窒素とともに水系を富栄養化させ,赤潮の原因となる。略称 T‐P 。
全班
ぜんぱん [0] 【全班】
(1)全部の班。
(2)全体。「其の一端に触れて―を逸した見解/文芸上の自然主義(抱月)」
全琫準
ぜんほうじゅん 【全琫準】
(1854-1895) 朝鮮,甲午農民戦争の指導者。東学の全羅北道の地方幹部として,1894年2月,日本の侵略に反対する甲午農民戦争を指導し,一〇月の第二次農民戦争でも農民軍を指揮して戦ったが,捕らわれて死刑に処せられた。
全璧
ぜんぺき [0] 【全璧】
〔欠けたところのない玉の意〕
完全無欠であること。完璧。
全生涯
ぜんしょうがい【全生涯】
<devote> one's whole life <to> .
全町
ぜんちょう [1] 【全町】
(1)その町全体。
(2)すべての町。
全癒
ぜんゆ [1] 【全癒】 (名)スル
病気がすっかりよくなること。全快。「蓐創(トコズレ)は―し悪(ニク)い上に/蜃中楼(柳浪)」
全的
ぜんてき [0] 【全的】 (形動)
全部そうであるさま。全体に及ぶさま。全体的。全面的。「―な賛同を得る」
全盛
ぜんせい【全盛】
<at> the height of prosperity.〜を誇る be in all one's glory;enjoy a great popularity.‖全盛時代 one's best days;the golden age.
全盛
ぜんせい [0][1] 【全盛】
(1)最も盛んな状態にあること。「―をきわめる」「―期」
(2)遊女などが,客が多くついて繁盛すること。「殊に―して親方に大分儲けてくれられた此の太夫/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(下)」
(3)見えを張ったおごり。みせびらかし。「我が女の手前の―こそ愚なれ/浮世草子・一代女 4」
全盲
ぜんもう [0] 【全盲】
両眼ともに完全に障害されていて明暗もわからない状態。視力 0 の状態をいう。
→半盲
全県
ぜんけん [1][0] 【全県】
(1)県全体。
(2)すべての県。
全真教
ぜんしんきょう 【全真教】
中国,金代,華北地方に成立した道教の一派。王嚞(オウテツ)の創唱。儒仏道三教の一致を説き,また,座禅を取り入れるなど禅宗に近い宗教的実践を重視する。元の王室と結びついて飛躍的に発展。明代以降,次第に衰えた。金蓮正宗。
全知
ぜんち [1] 【全知・全智】
完全な知恵。すべての事を知りうる知恵。「神の完全にして―なる/善の研究(幾多郎)」
全知
ぜんち【全知】
omniscience.→英和
全知全能の神 Almighty God.
全知全能
ぜんちぜんのう [1] 【全知全能】
あらゆることを知り尽くし,どんなことでも行える能力。完全無欠の知能。「―の神」
全社
ぜんしゃ [1] 【全社】
(1)その会社全体。「―を挙げて取り組む」
(2)すべての会社。
全科
ぜんか [1] 【全科】
すべての教科。全科目。
全科
ぜんか【全科】
<complete> the whole[full]course.
全称
ぜんしょう [0] 【全称】
〔論〕 命題において,主語の外延全体にわたって例外なく述語が肯定的ないし否定的に結合されること。全称肯定「すべての S は…である」と,全称否定「いかなる S も…でない」の二種がある。
→特称
→単称
全窒素
ぜんちっそ [3] 【全窒素】
〔total nitrogen〕
環境基準の一。有機および無機(アンモニア態・亜硝酸態・硝酸態)の窒素化合物の総量。湖沼の窒素に関する環境基準になっている。窒素はリンとともに水系を富栄養化させ,赤潮の原因となる。略称 T‐N 。
全章
ぜんしょう [1] 【全章】
(1)その章全体。
(2)書籍・文書などの全部の章。
全等割
ぜんとうかつ [3] 【全等割】
⇒等割(トウカツ)
全篇
ぜんぺん [0][1] 【全編・全篇】
一冊の書物または一つの作品の全体。
全篇
ぜんぺん【全篇】
the whole volume[book].〜を通じて from cover to cover.
全米
ぜんべい [0] 【全米】
(1)アメリカ合衆国全体。
(2)南北両アメリカ大陸全体。
全米の
ぜんべい【全米の】
Pan-[all-]American.
全米オープン
ぜんべいオープン 【全米―】
(1)全米オープン-テニス選手権大会の略称。1881年にアマチュアの大会として創設。1968年にオープン化。世界四大選手権の一つ。
(2)全米オープン-ゴルフの略称。1895年にアメリカに創設されたゴルフのオープン-トーナメント。世界最大規模のゴルフ選手権。
全米プロゴルフ選手権大会
ぜんべいプロゴルフせんしゅけんたいかい 【全米―選手権大会】
アメリカで開催されるプロだけのゴルフ大会。1916年に創設。当初三六ホールのマッチ-プレー形式だったが,58年に七二ホールのストローク-プレー形式となった。四大メジャー-トーナメントの一つ。
全米相互援助条約
ぜんべいそうごえんじょじょうやく 【全米相互援助条約】
アメリカ合衆国および中南米諸国間の集団防衛条約。1947年署名,48年発効。
全粒粉
ぜんりゅうふん ゼンリフ― [3] 【全粒粉】
主として小麦で,ふすまや胚芽を取り除かずにひいて粉にしたもの。
全納
ぜんのう [0] 【全納】 (名)スル
おさめるべきものを全部おさめること。「授業料を―する」
全納する
ぜんのう【全納する】
pay in full.
全紙
ぜんし【全紙】
the whole sheet[space] <of a newspaper> .
全紙
ぜんし 【全紙】
(1) [0]
A 判・ B 判などの規格に合わせて大裁ちにした紙。全判。
(2) [1]
新聞の紙面全体。
(3) [1]
すべての新聞。
全線
ぜんせん【全線】
the whole line.→英和
〜を通じて all along the line.
全線
ぜんせん [0] 【全線】
(1)ある鉄道・バスなどの路線のすべて。「―不通」
(2)戦線のすべて。戦線の全体。
全編
ぜんぺん [0][1] 【全編・全篇】
一冊の書物または一つの作品の全体。
全縁
ぜんえん [0] 【全縁】
植物の葉の縁(フチ)が滑らかで切れ込みや凹凸のないこと。
全羅北道
ぜんらほくどう 【全羅北道】
韓国南西部の道。黄海に面する。道庁所在地は全州。チョルラ-ブク-ト。
全羅南道
ぜんらなんどう 【全羅南道】
韓国南西端部の道。済州海峡に面する。道庁所在地は光州。チョルラ-ナム-ド。
全美
ぜんび [1] 【全美】 (名・形動)[文]ナリ
少しの欠点もない・こと(さま)。「あくまで―にこしらふるも/小説神髄(逍遥)」
全能
ぜんのう【全能】
omnipotence.→英和
〜の omnipotent;→英和
almighty.→英和
⇒全知.
全能
ぜんのう [0] 【全能】
何事でもなしうる能力。「全知―の神」
全能力を出して
ぜんのうりょく【全能力を出して】
with the utmost effort; <operate> at full capacity (工場など).〜を出す do one's best.
全脳死
ぜんのうし ゼンナウ― [3] 【全脳死】
脳の全機能が停止すること。
→大脳死
→脳幹死
全自動の
ぜんじどう【全自動の】
automatic.→英和
全般
ぜんぱん [0] 【全般】
物事の全体。総体。「学校教育―にかかわる問題」
全般
ぜんぱん【全般】
the whole.→英和
〜の whole;general.→英和
〜にわたって generally.→英和
‖国民全般 the people at large.
全般的
ぜんぱんてき [0] 【全般的】 (形動)
物事の全体に及んでいるさま。「―に今大会の記録は低調だった」
全船
ぜんせん【全船】
the whole ship.
全船
ぜんせん [1] 【全船】
(1)全部の船。すべての船。
(2)ある船の全体。船じゅう。
全英オープン
ぜんえいオープン 【全英―】
(1)全英オープン-テニス選手権大会の略称。通称ウィンブルドン大会。世界四大選手権の一つ。
(2)全英オープン-ゴルフ選手権大会の略称。1860年に創始されたゴルフのオープン-トーナメント。
全裂
ぜんれつ [0] 【全裂】 (名)スル
植物の葉の縁(フチ)が深く切れ込んで中脈に達していること。
全裸
ぜんら [1][0] 【全裸】
身に何もつけていないこと。まるはだか。すっぱだか。
全裸の
ぜんら【全裸の】
stark-naked;nude.→英和
全角
ぜんかく [0] 【全角】
正方形の活字一字分の大きさ。
全訳
ぜんやく【全訳】
a complete translation <of> .
全訳
ぜんやく [0] 【全訳】 (名)スル
原文を残らず翻訳すること。また,その訳文。完訳。
⇔抄訳
「聖書を―する」
全課
ぜんか [1] 【全課】
(1)すべての課目。
(2)全部の課。また,ある課の全体。
全豪オープン
ぜんごうオープン ゼンガウ― 【全豪―】
全豪テニス選手権大会の略称。1905年に創設。世界四大選手権の一つ。
全豹
ぜんぴょう [0] 【全豹】
全体のありさま。全体の模様。
→一斑(イツパン)を見て全豹を卜(ボク)す
全貌
ぜんぼう [0] 【全貌】
物事の全体の形。全体の姿・ありさま。「事件の―を伝える」「富士山が―を現す」
全貌
ぜんぼう【全貌】
<give> the entire picture <of> ; <get> the whole story <of> .
全販連
ぜんはんれん 【全販連】
「全国販売農業協同組合連合会」の略称。農業協同組合の販売部門を受け持つ組織。1972年(昭和47)全購連と合併して「全農」となる。
全購連
ぜんこうれん 【全購連】
「全国購買農業協同組合連合会」の略称。農業協同組合の購買部門を受け持つ組織。1972年(昭和47)全販連と合併して「全農」となる。
全身
ぜんしん【全身】
(1)〔名〕the whole body.(2)〔副〕all over (the body).〜汗だくになる be all in a sweat.→英和
‖全身画 a full-length figure.
全身
ぜんしん [0] 【全身】
からだじゅう。からだ全体。総身。渾身(コンシン)。「―の力」
全身不随
ぜんしんふずい【全身不随】
<have a> total paralysis.
全身全霊
ぜんしんぜんれい [0] 【全身全霊】
その人のもっている心身の力のすべて。「―を打ち込んだ作品」
全身性エリテマトーデス
ぜんしんせいエリテマトーデス [11] 【全身性―】
膠原病(コウゲンビヨウ)の中の代表的な病気。二〇〜四〇歳の女性に好発。発熱に伴って顔や四肢に特徴のある紅斑や,筋肉痛・関節痛・脱毛・レイノー症状などが見られ,心臓や腎臓,神経系などがおかされる。特定疾患の一。紅斑性狼瘡。SLE 。
全身麻酔
ぜんしんますい【全身麻酔】
<be subjected to a> general anesthesia.
全身麻酔
ぜんしんますい [5] 【全身麻酔】
全身に麻酔をかけること。また,その方法。
⇔局所麻酔
全躯
ぜんく [1] 【全躯】
からだ全体。全身。
全軍
ぜんぐん【全軍】
the whole army[force].
全軍
ぜんぐん [0] 【全軍】
(1)すべての軍隊。
(2)ある軍隊の全員。
全輪駆動
ぜんりんくどう [5] 【全輪駆動】
自動車で,すべての車輪を駆動輪とすること。四 WD 車など。総輪駆動。
全農
ぜんのう 【全農】
(1)全国農民組合の略称。
(2)全国農業協同組合連合会の略称。経済事業面での農協組織の中枢機関で,1972年(昭和47),全購連と全販連が合併して発足。
全通
ぜんつう [0] 【全通】 (名)スル
鉄道・高速道路などのある路線全部が開通すること。全線開通。「津軽海峡線が―する」
全通
ぜんつう【全通】
the opening of the whole line.〜する be opened (to thorough traffic).
全速
ぜんそく [0] 【全速】
「全速力」の略。「―で走る」
全速力
ぜんそくりょく [4][3] 【全速力】
出せる限りの最大の速力。フル-スピード。全速。「―を出す」
全速力で
ぜんそくりょく【全速力で】
<run> at full speed.〜を出す develop full speed.
全道
ぜんどう [1] 【全道】
(1)ある道路の全体。また,すべての道路。
(2)北海道全部。北海道の全体。
全部
ぜんぶ [1] 【全部】
(1)ある物事のすべて。皆。全体。
⇔一部
「会員―の意見」「―使ってしまう」
(2)一そろいになっている書物の各冊のすべて。
全部
ぜんぶ【全部(の)】
(1) all;→英和
the whole[entire];→英和
total;→英和
every.→英和
(2)〔副〕all;wholly;→英和
entirely;→英和
altogether.→英和
〜で in all;altogether.→英和
〜私のものと違う None of them are mine.〜が私のものではない All of them are not mine.
全部判決
ぜんぶはんけつ [4] 【全部判決】
民事訴訟法上,同一手続きに併合審理されている数個の請求の全部を完結させる判決。
⇔一部判決
全都
ぜんと [1] 【全都】
(1)都(ミヤコ)全体。
(2)東京都全体。
全酸素要求量
ぜんさんそようきゅうりょう [8] 【全酸素要求量】
⇒ティー-オー-ディー( TOD )
全野
ぜんや [1] 【全野】
(1)野原全部。
(2)全分野。
全量
ぜんりょう [0][3] 【全量】
全体の数量。全体の重量・容量。
全量
ぜんりょう【全量】
the whole quantity.
全録
ぜんろく [0] 【全録】 (名)スル
全部を書き記すこと。「竹田の五古を―するに遑(イトマ)がないから/北条霞亭(鴎外)」
全長
ぜんちょう【全長】
(1)〔名〕the total[full]length.(2)〔副〕from stem to stern (船);in length.
全長
ぜんちょう [0] 【全長】
全体の長さ。
全閉
ぜんへい [0] 【全閉】 (名)スル
全部とじること。しめきること。
⇔全開
全開
ぜんかい [0] 【全開】 (名)スル
(1)全部あけること。ひらききること。「窓を―する」
(2)最大限に力を出すこと。「エンジンを―する」
全隊
ぜんたい【全隊】
the whole troop.全隊止れ <号令> Procession―halt!
全隊
ぜんたい [1] 【全隊】
(1)全部の部隊。
(2)その部隊の全部。
全階
ぜんかい [1] 【全階】
ビルなどの高い建物の,全部の階。また,その階の全部。
全集
ぜんしゅう [0] 【全集】
(1)ある人の著述をすべて集めた書物。「漱石―」
(2)同種類・同時代の作品を多く集めた書物。「明治文学―」
全集
ぜんしゅう【全集】
the complete works <of Shakespeare> .全集物 complete works series.
全霊
ぜんれい [0] 【全霊】
その人のもっている精神力のすべて。「全身―を打ち込んだ作品」
全面
ぜんめん [0][3] 【全面】
(1)あらゆる方面。すべての方面。全体。すべて。「―解決をはかる」「―支援」
(2)一つの面の全体。
全面広告
ぜんめんこうこく [5] 【全面広告】
新聞の一ページ全部を使った広告。
全面戦争
ぜんめんせんそう [5] 【全面戦争】
全世界的な規模で行われる戦争。特に,核兵器による世界戦争。
→限定戦争
→局地戦争
全面的
ぜんめんてき [0] 【全面的】 (形動)
すべての面にわたるさま。「―に改訂する」「―に賛成」
全面的
ぜんめん【全面的】
all-out;overall;→英和
general.→英和
‖全面軍縮 total disarmament.全面講和 an overall peace.全面戦争 <develop into> an all-out war.
全面講和
ぜんめんこうわ [5] 【全面講和】
戦争終結に臨んで,共同交戦国が敵国と単独に講和せず,すべての戦争関係国が共同で講和条約を締結すること。実際には,主要国のみの場合にもいう。
→単独講和
全音
ぜんおん【全音】
《楽》a whole tone.全音符 a whole note.
全音
ぜんおん [0] 【全音】
全音階における広狭二種の音程のうち広い方の音程。半音二つ分に相当。長二度。
全音符
ぜんおんぷ [3] 【全音符】
西洋音楽の記譜法で,音の長さの基本単位となる音符。二分音符の二倍の長さ。
全音階
ぜんおんかい【全音階】
《楽》the diatonic scale.
全音階
ぜんおんかい [3] 【全音階】
一オクターブを五つの広い音程(全音)と二つの狭い音程(半音)に分割した七音の音階。ピアノの白鍵で連続する任意の七音がこれに当たり,長音階・短音階が常用される。
⇔半音階
全音音階
ぜんおんおんかい [5] 【全音音階】
一オクターブを六つの全音に等分割した六音音階。ドビュッシーらがよく用いた。
全額
ぜんがく [0] 【全額】
全部の金額。総額。
全額
ぜんがく【全額】
the sum total;the total amount.全額払込 payment in full.
全額準備制度
ぜんがくじゅんびせいど [8] 【全額準備制度】
銀行券発行に際し発行高と同額の正貨準備を発行銀行に要求する制度。
全館
ぜんかん [1][0] 【全館】
(1)すべての館。
(2)ある館全体。
全高
ぜんこう [0] 【全高】
地上から,そのものの,いちばん高い所までの高さ。
兪平伯
ゆへいはく 【兪平伯】
(1899-1990) 中国の詩人・文学者。白話運動初期に詩人として活躍。のち古典の考証・批評に転じた。解放後,その「紅楼夢研究」の唯心的傾向が批判され,紅楼夢論争が起こった。ユイ=ピンポー。
兪樾
ゆえつ 【兪樾】
(1821-1906) 中国,清代の学者。字(アザナ)は蔭甫(インホ),号は曲園。王念孫・王引之父子の学風を継ぐ訓詁学者。著「春在堂随筆」「諸子平議」など。
八
や [1] 【八】
〔「よ(四)」の母音交替形で,倍数を表す〕
(1)はち。やっつ。「いつ,む,なな,―」
(2)はち。名詞の上に付いて複合語を作る。「―歳(トセ)」
(3)名詞の上に付いて数の多いことを表す。「―重(ヤエ)」「―千代(ヤチヨ)」「―雲(ヤクモ)立つ」「―衢(ヤチマタ)」
八
やあ [1] 【八】
「や(八)」の長音化した語。数を数える時に用いる。「いつ,む,なな,―」
八
はちいちせんげん 【八・一宣言】
1935年8月1日,中国共産党と中華ソビエト政府の連名で発表された内戦の停止と抗日民族統一戦線の結成とを呼びかけた宣言。正式名称は「抗日救国のため,全国同胞に告げる書」
八
パー [1] 【八】
〔中国語〕
八。
八
はち [2] 【八】
数の名。七より一つ多い数。末広がりの字形から,縁起のよい数とされる。や。やつ。やっつ。
〔大字として「捌」の字を用いる〕
→八の字
八
はち【八】
eight.→英和
第〜(の) the eighth.→英和
‖八時間労働制 the eight-hour day.八ミリ《映》an 8 mm film[camera (撮影機)].
八つ
やつ 【八つ】
(1) [2]
数の名。はち。八個。また,数の多いこと。やっつ。
(2) [1]
八歳。やっつ。
(3) [2]
昔の時刻の名。現在の午前と午後の二時頃。八つ時。やっつ。
八つ
やっつ [3] 【八つ】
「やつ(八)」に同じ。
八つ乳
やつぢ [0] 【八つ乳】
三味線に張った猫皮。また,猫皮を張った三味線。胴皮の乳のあとが表裏合わせて八個あるのでいう。「―の継三味線/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
→四つ乳
八つ切り
やつぎり [0] 【八つ切り】
(1)一つのものを八つに切り分けること。
(2)写真で,感光材料の大きさの一。印画紙では二辺が約21.5センチメートルと約16.5センチメートルの大きさ。八つ切り判。
八つ割り
やつわり [0] 【八つ割り】
(1)八つに割ること。八等分すること。
(2)四斗樽(シトダル)の八分の一の容量の樽。五升入る。
八つ口
やつくち [0] 【八つ口】
「身八つ口」に同じ。
八つ峰
やつお 【八つ峰】
数多くの峰。多くの山々。「あしひきの山つばき咲く―越え/万葉 1262」
八つ当たり
やつあたり [0][3] 【八つ当(た)り】 (名)スル
怒りや不満を,関係のない人に向けて発散すること。「家族に―する」
八つ当り
やつあたり [0][3] 【八つ当(た)り】 (名)スル
怒りや不満を,関係のない人に向けて発散すること。「家族に―する」
八つ当りする
やつあたり【八つ当りする】
be[get]cross with everybody.
八つ手網
やつであみ [3] 【八つ手網】
漁具の一。四つ手網に,さらに四本手をつけたもの。八つ手。
八つ折り
やつおり [0] 【八つ折り】
八つになるように折ること。中央から折ることを三回繰り返すこと。また,そのように折ったもの。
八つ撥
やつばち [2] 【八つ桴・八つ撥】
(1)羯鼓(カツコ)の別名。「いつものごとく―をおん打ち候ひて/謡曲・花月」
(2)中世,羯鼓を前につけ,打ちながら踊った遊芸。[日葡]
八つ時
やつどき 【八つ時】
「やつ(八){(3)}」に同じ。
八つ桴
やつばち [2] 【八つ桴・八つ撥】
(1)羯鼓(カツコ)の別名。「いつものごとく―をおん打ち候ひて/謡曲・花月」
(2)中世,羯鼓を前につけ,打ちながら踊った遊芸。[日葡]
八つ橋
やつはし [2] 【八つ橋】
(1)庭園の池などで,幅の狭い板を数枚ジグザグに並べて架けた橋。
(2)和菓子の一。精白米粉を湯でこねて,砂糖・肉桂で味・香りをつけ蒸したものを,薄くのばして切ったもの。二つ折りにして餡(アン)を入れたものや,鉄板で焼いて煎餅にしたものがある。京都聖護院の名物。
(3)「八つ橋織り」の略。
(4)〔近世に「八橋流」の略から転じて〕
琴のこと。
八つ橋(1)[図]
八つ橋の
やつはしの 【八つ橋の】 (枕詞)
「伊勢物語」の「そこを八橋といひけるは,水ゆく川の蜘蛛手(クモデ)なれば,橋を八つわたせるによりてなむ八橋といひける」の文から「くもで」にかかる。物思いの多いことのたとえ。「うちわたし長き心は―くもでに思ふことは絶えせじ/後撰(恋一)」
八つ橋織
やつはしおり [0] 【八つ橋織(り)】
表繻子(シユス)と裏繻子の組織を格子状に配した絹織物。もと,仙台藩の特産。羽織裏・夜具・コートなどに用いる。
八つ橋織り
やつはしおり [0] 【八つ橋織(り)】
表繻子(シユス)と裏繻子の組織を格子状に配した絹織物。もと,仙台藩の特産。羽織裏・夜具・コートなどに用いる。
八つ目
やつめ [0] 【八つ目】
(1)目が八つあること。
(2)八番目。やっつめ。
(3)編み目や刻み目が多くあること。「―の荒籠/古事記(中訓)」
(4)「八目鰻」の略。
(5)「八つ目鏑」の略。
八つ目蘭
やつめらん [3] 【八つ目蘭】
ノキシノブの別名。
八つ目鏑
やつめかぶら [4] 【八つ目鏑】
〔「八」は数の多い意〕
穴が多くあけられた鳴り鏑。また,それをつけた鏑矢。後世は実際に八穴とした。
八つ脚
やつあし [0] 【八つ足・八つ脚】
(1)器物の足が八つあること。また,その物。
(2)「八つ足の机」の略。
八つ花形
やつはながた [4] 【八つ花形】
中心の円の周囲に花弁のような稜(カド)が八つある文様。
八つ花形[図]
八つ裂き
やつざき [0] 【八つ裂き】
ずたずたに裂くこと。「―にしてもあきたりないほど憎らしい」
八つ裂きにする
やつざき【八つ裂きにする】
tear <a person> limb from limb.
八つ足
やつあし [0] 【八つ足・八つ脚】
(1)器物の足が八つあること。また,その物。
(2)「八つ足の机」の略。
八つ足の机
やつあしのつくえ 【八つ足の机】
四対の足のある白木の机。神前に供物をする時や,儀式に用いた。やつあし。はっそくのつくえ。
八つ頭
やつがしら【八つ頭】
《植》a taro.→英和
八の字
はちのじ [3] 【八の字・ 8 の字】
「八」の字の形。また「 8 」の字の形。「―髭(ヒゲ)」
八ミリ
はちミリ [2] 【八―】
幅が8ミリメートルのフィルム。また,それを用いるカメラや映写機・映画など。
八ミリビデオ
はちミリビデオ [5] 【八―】
ビデオテープで8ミリ幅のテープを使用する機材。
八ヶ岳
やつがたけ 【八ヶ岳】
長野県と山梨県の境にある火山群。赤岳(2899メートル)を最高峰とし,天狗岳・硫黄岳・横岳・編笠山など多くの峰からなる。天狗岳と硫黄岳の鞍部,夏沢峠を境に北を北八ヶ岳,南を南八ヶ岳と分けることがある。山麓は高冷地農業・酪農に利用される。八ヶ岳連峰。
八ヶ岳中信高原国定公園
やつがたけちゅうしんこうげんこくていこうえん 【八ヶ岳中信高原国定公園】
長野県と山梨県にまたがる国定公園。八ヶ岳・蓼科山・美ヶ原高原などの山岳と湖沼・温泉などを含む。
八丁
はっちょう [1] 【八丁・八町】
(1)一丁の八倍。また,一町歩の八倍。
(2)(八つの道具を使うことができるほど)物事に巧みなこと。《八丁》
〔「八挺」とも書く〕
「口―手―」
(3)滋賀県大津市の入り口にあった八つの町。東海道筋の旅籠町。「行くも還るもはや―に着けば/浮世草子・一代男 5」
八丁味噌
はっちょうみそ [5] 【八丁味噌】
愛知県岡崎市を中心に産する豆味噌。岡崎味噌。三州味噌。
八丁堀
はっちょうぼり ハツチヤウボリ 【八丁堀】
(1)東京都中央区の地名。慶長年間(1596-1615)に京橋川の先に掘られた掘割(八丁あったという)に由来する名で,のちその北側の地域。町奉行の与力・同心の屋敷があった。「―の旦那(ダンナ)」
(2)江戸,神田にあった掘割。今川橋がかかる。神田八丁堀。
八丁荒らし
はっちょうあらし [5] 【八丁荒らし】
周囲八丁の寄席の客を奪うほど人気のある芸人。
八丁蜻蛉
はっちょうとんぼ [5] 【八丁蜻蛉】
トンボの一種。世界でも最小の種で,腹長13ミリメートル内外。雄の体は橙黄色から成熟するにしたがって鮮紅色に変わる。雌は黄色で黒色と褐色の斑紋がある。はねは透明。湿原にすみ,本州以南および中国・東南アジアに分布する。
八丁車
はっちょうぐるま [5] 【八丁車】
撚糸機の一。人力あるいは水力で大きな輪を回転させて,多くの錘(ツム)を同時に回転させ,撚(ヨ)りをかける。
八丁鉦
はっちょうがね [3] 【八丁鉦】
歌念仏の一。若衆が八丁の鉦を首から下げたり腰の回りに付けたりして,これをたたきながら念仏を誦し踊ったもの。のちには念仏を略して大道芸となった。やがらがね。
八丁鉦[図]
八万
はちまん 【八万】
〔仏〕「八万四千」の略。
八万四千
はちまんしせん [5] 【八万四千】
仏教で,非常に数が多いことを表す代表的な表現。「―の煩悩(ボンノウ)」「―の法門」
八万地獄
はちまんじごく [5] 【八万地獄】
〔仏〕 莫大な数の地獄。八万奈落。「出家落ちたる科(トガ)によつて―へ落ちしと聞く/浄瑠璃・賀古教信」
八丈
はちじょう [2][1] 【八丈】
(1)「八丈島」の略。
(2)八丈島から産する平織りの絹織物。紬(ツムギ)織物と練絹(ネリギヌ)がある。色合いにより黄八丈・黒八丈などと呼ぶ。また,これに似せた織物。
八丈宝
はちじょうだから [5] 【八丈宝】
海産の巻貝,タカラガイの一種。紀伊半島以南の暖・熱帯の沿岸に分布。子安貝(コヤスガイ)と呼ばれ,古来,安産のお守りとされる。
八丈島
はちじょうじま 【八丈島】
伊豆諸島南部の火山島。東京都に属する。面積約69平方キロメートル。亜熱帯性気候で,園芸農業が盛ん。古くは流刑地だった。
八丈桑
はちじょうぐわ [5] 【八丈桑】
八丈島に自生するヤマグワの一種。葉は二重鋸歯があり,質厚く,無毛で光沢がある。
八丈絹
はちじょうぎぬ [5] 【八丈絹】
「八丈{(2)}」に同じ。
八丈縞
はちじょうじま [0] 【八丈縞】
八丈{(2)}の縞物。
八丈羊歯
はちじょうしだ [5] 【八丈羊歯】
イノモトソウ科の常緑性シダ植物。暖地の山林中に生える。葉は長さ約1メートルに達し,深緑色の革質で,二回羽状複葉。裂片の葉縁に沿って線形の胞子嚢をつける。
八丈羊歯[図]
八上比売
やかみひめ 【八上比売】
古事記神話の神。大国主神(オオクニヌシノカミ)とその大勢の兄弟に求婚されるが,大国主神の妻となる。
八不
はっぷ [1] 【八不】
〔仏〕 不生不滅・不常不断・不一不異・不来不去(または不出)の総称。八つの誤った理解を否定したもの。「中論」で説かれ,三論宗の中核をなす考え。
→八不中道
八不中道
はっぷちゅうどう [4] 【八不中道】
〔仏〕 四句の対立概念を否定し,この世の実体が空であるという正しい立場をとること。三論宗の用語。
→八不
八九分
はっくぶ【八九分(どおり)】
almost;→英和
nearly.→英和
八人
はちにん [2] 【八人】
(1)人の数で八名。
(2)〔「火」の字は「八人」と分解されることから〕
火の隠語。八人童子。[運歩色葉集]
八人芸
はちにんげい [3] 【八人芸】
寄席演芸の一。足でささらを摺り,片手で太鼓をたたき,同時に横笛を吹くなど一人で八つの楽器を操ったり,八人の声色を出したりする芸。多くは座頭の芸で,万治(1658-1661)頃から流行,のちには十二人芸・十五人芸・十八人芸などもあった。八人座頭。
八介
はちすけ [2][0] 【八介】
代々,特定の国の介を称した八つの武家。すなわち,千葉介・上総介・三浦介・狩野介・井伊介・富樫介・大内介・秋田城介の称。
八仙
はっせん 【八仙】
(1)中国の民間伝承にいう漢代の八人の仙人。鍾離・張果老・韓湘子・鉄拐(テツカイ)・曹国舅(ソウコクキユウ)・呂洞賓(リヨドウヒン)・藍采和・何仙姑。画題とされる。
(2)唐代の八人の酒仙。
→飲中八仙
(3)雅楽の一。右方の新楽。高麗壱越調の小曲。四人舞の文舞。仙人を鶴化したもの。崑崙八仙。ころはせ。
八代
やつしろ 【八代】
熊本県中部,八代海に臨む市。球磨川河口の三角州上に位置する。近世,松井氏の城下町。石油基地・製紙・化繊などの諸工業が発達。藺草(イグサ)を特産。
八代
はちだい [2] 【八代】
(1)中国の,後漢・魏(ギ)・晋(シン)・宋・斉(セイ)・梁(リヨウ)・陳(チン)・隋の八王朝。
(2)中国の伝説上の三皇五帝の世。
八代の衰
はちだいのすい 【八代の衰】
八代{(1)}の時代に文章が繊麗になり,生気を失ったこと。
八代宮
やつしろぐう 【八代宮】
熊本県八代市松江城町にある神社。祭神は懐良(カネナガ)親王・良成(ヨシナリ)親王。
八代海
やつしろかい 【八代海】
熊本県南西岸と天草諸島・長島の間にある内海。東岸に八代・水俣などの工業都市が発達。不知火(シラヌイ)の名所。不知火海。
八代焼
やつしろやき [0] 【八代焼】
八代市高田(コウダ)で産する陶器。渡来人陶工尊楷(和名,上野(アガノ)喜蔵)が,寛永年間(1624-1644)に創業。肥後藩の御用窯で茶器を多く焼いた。白土象眼に特色がある。高田焼。平山焼。
八代草
やつしろそう [0] 【八代草】
キキョウ科の多年草。九州の山地の草原に生え,また観賞用に栽培する。高さ約70センチメートル。夏から秋にかけ,青紫色の狭鐘形の花が茎頂に集まり上向きに咲く。
八代貝
やつしろがい [4] 【八代貝】
海産の巻貝。貝殻は球形で大きく,殻高約19センチメートル。殻口が大きい。殻表は淡褐色の地に白と黒褐色の斑紋がある。ウニ・ヒトデなどを食べる。食用。貝殻は貝細工の材料。北海道南部以南の浅海にすむ。ヤマドリガイ。
八代集
はちだいしゅう [3] 【八代集】
勅撰和歌集の初めの八集。
→十三代集
→二十一代集
→八代集[表]
八代集抄
はちだいしゅうしょう 【八代集抄】
注釈書。一〇八巻五〇冊。北村季吟著。1682年刊。異同を校定し,歌の略解と作者略伝を付す。
八体
はったい [0] 【八体】
(1)漢字の八種の書体。諸説あり,古文・大篆(ダイテン)・小篆・隷書(レイシヨ)・飛白・八分・行書・草書,あるいは大篆・小篆・刻符・虫書・摹印(ボイン)・署書・殳書(シユシヨ)・隷書。
(2)俳句を風姿により分類した八種の体。すなわち,幽玄体・有心体・無心体・悠遠体・風艶体・風情体・寓言体・風曲体のこと。
(3)連句の付け方の八種。
→七名(シチミヨウ)八体
八佾
はちいつ 【八佾】
〔「佾」は列の意〕
古代中国の雅楽の舞の一種。舞人六四人(八人ずつ八列)による豪華な舞。天子の儀式専用の舞とされた。やつらのまい。
八佾の舞
やつらのまい 【八佾の舞】
「はちいつ(八佾)」に同じ。
八供
はちく [2] 【八供】
〔仏〕 金剛界中の内供の四菩薩と外供の四菩薩の計八人。内供とは大日如来を供養するため四方の如来があらわし出した嬉・鬘・歌・舞の四菩薩。外供とは大日如来が四仏を供養するためあらわし出した香・華・灯・塗の四菩薩。八供養菩薩。
八供
はっく [1] 【八供】
⇒はちく(八供)
八元
はちげん 【八元】
〔「春秋左氏伝(文公十八年)」より。「元」は善の意〕
古代中国の高辛氏の八人の才子。
八元八愷
はちげんはちがい 【八元八愷】
八元と八愷。古代中国の善良な一六人の才子。十六族。十六相。
八入
やしお 【八入】
何度も染料液に浸して濃く染めること。
八入の色
やしおのいろ 【八入の色】
繰り返し染料液に浸して染めた濃い色。「紅の―になりにけるかも/万葉 3703」
八入折り
やしおおり 【八入折り・八塩折り】
何度も繰り返し精製すること。やしおり。「汝等―の酒を醸(カ)め/古事記(上)」
八八
はちはち [0] 【八八】
花札の遊び方で,勝負を決める最高得点目標を八八点におくもの。
八八艦隊
はちはちかんたい 【八八艦隊】
アメリカを仮想敵とし,戦艦八隻,巡洋戦艦八隻を主力とする,旧日本海軍の建艦計画。1920年(大正9)予算措置が講じられたが,翌年のワシントン軍縮会議の結果中止となった。
八兵衛
はちべえ ハチベヱ 【八兵衛】
(1)近世,庶民の代表的な名。また,田舎者の通称。「権兵衛が褄褸(サシコ)から―が羽二重に移り/滑稽本・浮世風呂(前)」
(2)下総国船橋の飯盛り女。「あるじ出て,―なんめさるべくやといひたるを/滑稽本・旅眼石」
(3)「権兵衛{(2)}」に同じ。
八分
はちぶ [2] 【八分】
(1)全体の八割。十割にやや満たない程度。「―通り読んだ」「腹―」
(2)仲間から除外すること。のけものにすること。「 茶番の役不足をいうて―されたるくやしみ/滑稽本・客者評判記」
→村八分
八分
はっぷん [0] 【八分】
漢字の古書体の一。横画に波磔(ハタク)のついた隷書。隷書のうち,秦隷(シンレイ)よりも楷書に近い書体。漢代に作られた。八分体。八分書。漢隷。
→隷書
八分[図]
八分儀
はちぶんぎ [3] 【八分儀】
航海に用いた簡易天文測量器械。天体の高度を測って船の位置を決めるのに使った。四五度(円周の八分の一)の円弧を用いるのでこの名がある。六分儀の前身。オクタント。
八分儀座
はちぶんぎざ [0] 【八分儀座】
〔(ラテン) Octans〕
天の南極を含む星座。日本からは見えない。
八分目
はちぶんめ [5][0] 【八分目】
全体の八割程度。また,内輪にとどめておくこと。「腹―」
八分音符
はちぶ【八分音符】
《楽》 <米> an eighth note; <英> a quaver.→英和
八分音符
はちぶおんぷ [4] 【八分音符】
全音符の八分の一,四分音符の半分の長さを表す音符。はちぶんおんぷ。
音符(1)[図]
八功徳水
はっくどくすい [5] 【八功徳水】
⇒はちくどくすい(八功徳水)
八功徳水
はちくどくすい [5] 【八功徳水】
〔仏〕
〔「はっくどくすい」とも〕
浄土や須弥山の七内海中の水。
〔八功徳は,良い水の一般的特質を八つにまとめたもの〕
八十
やそじ [0] 【八十路・八十】
八〇。また,八〇歳。80年。「―の坂を越える」
八十
やそ 【八十】
〔「そ」は十の意〕
十の八倍の数。はちじゅう。また,数が多いこと。「百(モモ)伝ふ―の島廻(シマミ)を漕ぎ来れど/万葉 1711」
八十
はちじゅう【八十】
eighty.→英和
第〜(の) the eightieth.→英和
〜年代 the eighties.〜代の人 an octogenarian.→英和
八十の三つ児
はちじゅうのみつご ハチジフ― 【八十の三つ児】
人間は高齢になると,小児のようになること。
八十の心
やそのこころ 【八十の心】
あれこれと思い乱れる心。「もののふの―を天地に思ひ足らはし/万葉 3276」
八十万
やそよろず 【八十万】
非常に数の多いこと。「乃ち―の神を天の高市に合(アツ)め/日本書紀(神代下訓)」
八十八の升掻き
はちじゅうはちのますかき ハチジフハチ― 【八十八の升掻き】
八八歳(=米寿)の人に米の升掻きを切ってもらい,商売繁盛の縁起を祝うこと。
八十八の祝
はちじゅうはちのいわい ハチジフハチ―イハヒ 【八十八の祝(い)】
八八歳に達したことを祝う祝い。米寿(ベイジユ)。米(ヨネ)の祝い。
八十八の祝い
はちじゅうはちのいわい ハチジフハチ―イハヒ 【八十八の祝(い)】
八八歳に達したことを祝う祝い。米寿(ベイジユ)。米(ヨネ)の祝い。
八十八夜
はちじゅうはちや ハチジフハチ― [6] 【八十八夜】
雑節の一。立春から八八日目の日。現行の太陽暦では五月二日頃で,野良仕事・茶摘み・養蚕などで農家は忙しい。[季]春。
八十八箇所
はちじゅうはっかしょ ハチジフハツカ― [7] 【八十八箇所】
四国八十八箇所のこと。また,それに倣って設けた八八か所の霊場。
八十国
やそくに 【八十国】
(1)多くの国。「国の―,島の八十島を生みたまひ/祝詞(鎮火祭)」
(2)多くの国の人。「―は難波に集ひ舟飾我(ア)がせむ日ろを見も人もがも/万葉 4329」
八十坂
やそさか 【八十坂】
(1)多くの坂。
(2)八〇歳。やそじ。
八十島
やそしま 【八十島】
(1)多くの島。「国の八十国,島の―を生みたまひ/祝詞(鎮火祭)」
(2)「八十島祭」の略。
八十島下り
やそしまくだり 【八十島下り】
八十島祭の使いとして京より難波に下ること。「―に三位して/平治(上)」
八十島巡り
やそしまめぐり 【八十島巡り】
(1)たくさんの島を巡り歩くこと。
(2)八十島詣でをすること。「―にすみよしにてよめる/月詣集」
八十島祭
やそしままつり 【八十島祭】
中古,大嘗祭(ダイジヨウサイ)の翌年,勅使を難波津に遣わして住吉神・大依羅神(オオヨサミノカミ)・海神・垂水神(タルミノカミ)・住道神(スムジノカミ)をまつり,国の発展と安泰を祈った儀式。多く,乳母(メノト)である典侍(ナイシノスケ)を勅使にあてた。八十島神祭。
八十島詣で
やそしまもうで [5] 【八十島詣で】
八十島祭に詣でること。
八十島隠る
やそしまがく・る 【八十島隠る】 (動ラ四)
たくさんの島の間を縫うように進む。「海原を―・り来ぬれども/万葉 3613」
八十末社
はちじゅうまっしゃ ハチジフ― [5] 【八十末社】
(1)伊勢内宮に属する八〇の末社。「内宮の御社―,外宮の御社四十末社/狂言・禰宜山伏」
(2)〔大尽(ダイジン)を大神にかけて,それを取り巻く意から〕
大勢の取り巻きや太鼓持ち。また,大勢の眷属(ケンゾク)・配下。「おかげを蒙る―/浄瑠璃・淀鯉(上)」
八十村
やそむら 【八十村】
姓氏の一。
八十村路通
やそむらろつう 【八十村路通】
⇒ろつう(路通)
八十氏
やそうじ 【八十氏】
たくさんの氏族。「―の戴くものものなれば久しけれどもまづは頼もし/忠見集」
八十神
やそがみ 【八十神】
多くの神々。大勢の神。「大国主神の兄弟,―坐しき/古事記(上訓)」
八十種好
はちじっしゅごう [5] 【八十種好】
〔仏〕 仏・菩薩に具わる八〇の微細な良い特徴。八十随形好(ズイギヨウゴウ)。八十随好。
→三十二相
八十路
やそじ [0] 【八十路・八十】
八〇。また,八〇歳。80年。「―の坂を越える」
八十隈
やそくま 【八十隈】
(1)多くの曲がり角。「我が行く川の川隈の―おちず万たびかへり見しつつ/万葉 79」
(2)多くの隈。「月は,鏡の山の峯に清て,八十の湊の―もなくておもしろ/読本・雨月(夢応の鯉魚)」
八十随形好
はちじゅうずいぎょうごう ハチジフズイギヤウガウ [7] 【八十随形好】
⇒八十種好(ハチジツシユゴウ)
八千
やち 【八千】
はっせん。また,数がきわめて多いこと。多く,他の語の上に付けて複合語として用いられる。「―種(グサ)」「―年(トセ)」「―代(ヨ)」
八千代
やちよ [1] 【八千代】
非常に永い年代。「千代に―に」
八千代
やちよ 【八千代】
(1)千葉県北部,下総台地西部の市。住宅団地や工業団地が開発されている。
(2)茨城県南西部,結城(ユウキ)郡の町。
(3)兵庫県中部,多可郡の町。播州織を生産。
(4)広島県中部,高田郡の町。北東部に可愛(エノ)川をせき止めた八千代湖(土師ダム)がある。
八千代国際大学
やちよこくさいだいがく 【八千代国際大学】
私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は千葉県八千代市。
八千代獅子
やちよじし 【八千代獅子】
地歌・箏曲の一。園原勾当作詞。もと尺八曲で,胡弓曲を経て藤永検校が三味線に編曲してから好まれ,箏にも編曲された。平易で弾き映えする三段の手事が中心。
八千歳
やちとせ 【八千歳】
八千年。また,非常に長い年数。八千代。「―に生(ア)れつかしつつ/万葉 1053」
八千矛神
やちほこのかみ 【八千矛神】
大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名。
八千種
やちくさ 【八千種】
たくさんの種類。「―に草木花咲き鳴く鳥の声も変はらふ/万葉 4166」
八千草
やちくさ [2] 【八千草】
〔「やちぐさ」とも〕
たくさんの草。
八升芋
はっしょういも [3] 【八升芋】
ジャガイモの異名。
八升豆
はっしょうまめ [3] 【八升豆】
マメ科のつる性一年草。花は黒紫色。豆果は約10センチメートル。種子を食用とし,全草を飼料・緑肥とする。熱帯アジアで広く栽培。オシャラクマメ。
八卦
はっけ【八卦】
fortunetelling.〜を見る tell fortune.
八卦
はっか [3] 【八卦】
⇒はっけ(八卦)
八卦
はっけ [0] 【八卦】
〔「はっか」とも〕
(1)易の卦を示す陰陽二種の爻(コウ)により形づくられる形象。この中の二種を組み合わせて,自然・人間などのあらゆる現象・属性を表し,判断の基礎とする。
→周易(シユウエキ)
→六十四卦
(2)占い。「当たるも―」
→八卦(1)[表]
八卦置き
はっけおき [3][5] 【八卦置き】
易者。八卦見。
八卦見
はっけみ [4][3] 【八卦見】
易者。占い者。八卦置き。
八双
はっそう [0] 【八双】
剣や薙刀(ナギナタ)の構えの一。正面より右へ寄せて立てて構えること。「―の構え」
八双金物
はっそうかなもの [5] 【八双金物】
先端が二股に分かれ,または油煙形に突き出した形の装飾金具。建築物や工芸品に多く用いられる。前者を入り八双,後者を出八双という。
八双金物[図]
八反掛
はったんがけ [0] 【八反掛(け)】
(1)八丈島に産する上質の絹織物。諸撚(モロヨ)り糸を綾織りにしたもので,光沢があり,強い。帯地などに用いる。一反の値が紬(ツムギ)の八反にも相当することからとも,縦横八反分の長さに整えて織ることからの名ともいう。
(2)仙台産の上質の絹織物。
八反掛け
はったんがけ [0] 【八反掛(け)】
(1)八丈島に産する上質の絹織物。諸撚(モロヨ)り糸を綾織りにしたもので,光沢があり,強い。帯地などに用いる。一反の値が紬(ツムギ)の八反にも相当することからとも,縦横八反分の長さに整えて織ることからの名ともいう。
(2)仙台産の上質の絹織物。
八史
はっし [1] 【八史】
律令制で,太政官の主典(サカン)である左大史・右大史・左少史・右少史,各二名ずつ計八名の称。
八味地黄丸
はちみじおうがん [5] 【八味地黄丸】
漢方薬の一。地黄・山茱萸(サンシユユ)・山薬(サンヤク)・沢瀉(タクシヤ)・茯苓(ブクリヨウ)・牡丹皮・桂皮の粉末と,附子(ブシ)の煎液と蜂蜜より成る丸剤。排尿異常・精力減退・腰痛などに用いられる。
八咫
やた 【八咫】
〔「やあた」の転。「咫(アタ)」は長さの単位〕
大きいこと。長いこと。「中枝には―の鏡を懸け/日本書紀(神代上訓)」
八咫の烏
やたのからす 【八咫の烏】
⇒やたがらす(八咫烏)
八咫の鏡
やたのかがみ 【八咫の鏡】
〔大きな鏡の意〕
三種の神器の一。天照大神が天の岩戸にこもったとき,奉ったという鏡。伊勢神宮の内宮に御神体として奉斎され,模造のものが宮中の賢所(カシコドコロ)に奉安される。やたかがみ。
八咫烏
やたがらす [3] 【八咫烏】
(1)記紀,風土記の所伝に見える烏。神武天皇東征の途中,熊野から大和への道に迷った時に天上より派遣され,道案内をした烏。神皇産霊尊(タカミムスヒノミコト)の孫である鴨建角身命(カモタケツノミノミコト)の化身と伝えられ,奈良の八咫烏神社にまつられる。やたのからす。
(2)中国の伝説で,太陽の中にいるという三本足の烏。やたのからす。[和名抄]
八品詞
はちひんし [3] 【八品詞】
西欧語の文法で立てられる八つの品詞分類。名詞・代名詞・動詞・形容詞・副詞・接続詞・前置詞・感動詞の称。
〔明治前期,大槻文彦は,それにならって日本語について名詞・動詞・形容詞・助動詞・副詞・接続詞・てにをは(=助詞)・感動詞の八品詞を認めた〕
八哥鳥
はっかちょう [0] 【八哥鳥】
スズメ目ムクドリ科の鳥。全長26センチメートル内外。全体が黒色で,翼に大きな白斑があり,くちばしと足が黄色。冠羽がある。飼いやすく人語をまねる。台湾・中国南部・ベトナムに分布。ハハチョウ。加令(カーレン)。
八坂
やさか 【八坂】
京都市東山区,八坂神社一帯の地名。近世から花街として知られた。
八坂流
やさかりゅう 【八坂流・屋坂流】
平曲の流派の一。京都八坂に住んだ八坂検校城元(城玄)が創始。一方(イチカタ)流に対する。城方(ジヨウカタ)。八坂方(ヤサカガタ)。
→平曲
八坂神社
やさかじんじゃ 【八坂神社】
京都市東山区祇園にある神社。祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)・櫛稲田媛命(クシナダヒメノミコト)・五男三女八柱命。876年,疾病の流行を鎮めるため円如が播磨から牛頭(ゴズ)天王を勧請しこの地にまつったのに始まると伝える。御霊信仰の流行に伴い盛んに御霊会が催され,今日まで祇園(ギオン)祭として伝えられる。旧称,祇園社。1868年(明治1)現名に改称。全国の八坂神社・祇園社の総本社。
八埏
はちえん 【八埏】
国の八方の果て。「四海―の泰平を致すべし/太平記 15」
八塩折り
やしおおり 【八入折り・八塩折り】
何度も繰り返し精製すること。やしおり。「汝等―の酒を醸(カ)め/古事記(上)」
八大地獄
はちだいじごく [5] 【八大地獄】
〔仏〕 八種の地獄。すなわち,等活・黒縄(コクジヨウ)・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間(ムゲン)の称。八熱地獄。八大奈落。
八大夜叉
はちだいやしゃ [5] 【八大夜叉】
〔仏〕 毘沙門天に属し,衆生(シユジヨウ)を守る八体の夜叉。すなわち,宝賢・満賢・散支・衆徳・憶念・大満・無比力・密厳の称。
八大奈落
はちだいならく [5] 【八大奈落】
⇒八大地獄(ハチダイジゴク)
八大山人
はちだいさんじん 【八大山人】
(1626-1705) 中国,明末・清初の画家。本名は朱耷(シユトウ)(一説に朱由棌(シユユウズイ)とも)。明滅亡を機に出家。奇行で知られ,形式にとらわれない南画を描き,特に山水画に佳品が多い。
八大明王
はちだいみょうおう [7] 【八大明王】
正法を守り悪魔を降伏(ゴウブク)する八体の明王。五大明王に穢積(エシヤク)・無能勝・馬頭を加えたもの。または,大妙金剛経では,降三世・大威徳・大笑・大輪・馬頭・無能勝・不動・歩擲(ブチヤク)。
八大竜王
はちだいりゅうおう [7] 【八大竜王】
仏法を守る八体の竜神。すなわち,難陀・跋難陀・娑迦羅・和修吉(ワシユキツ)・徳叉迦・阿那婆達多・摩那斯・優鉢羅の称。雨や水に関係するとされることが多い。八大竜神。
八大童子
はちだいどうじ [5] 【八大童子】
⇒八大金剛童子(ハチダイコンゴウドウジ)
八大菩薩
はちだいぼさつ [5] 【八大菩薩】
正法を守り,衆生(シユジヨウ)を救済する八体の菩薩。経典によって異なるが「薬師経」では,文殊・観世音・勢至・無尽意・宝檀華・薬王・薬上・弥勒(ミロク)。
八大金剛童子
はちだいこんごうどうじ [9] 【八大金剛童子】
不動明王の使者である八人の童子。すなわち,慧光・慧喜・阿耨達(アノクタツ)・指徳・烏倶婆迦(ウグバカ)・清浄比丘・矜羯羅(コンガラ)・制吒迦(セイタカ)の称。八大童子。
八天狗
はってんぐ [3] 【八天狗】
愛宕(アタゴ)・比良(ヒラ)・大山・大峰・鞍馬(クラマ)・飯縄(イイヅナ)・英彦山(ヒコサン)・白峰の八山に住むという天狗。
八女
やめ 【八女】
福岡県南部の市。中心市街は旧城下町・市場町の福島。茶(八女茶)をはじめ,電照菊・和紙・提灯・仏壇などを産する。岩戸山古墳がある。
八字
はちじ [2] 【八字】
「八」の字。また,その形をしたもの。はちのじ。
八字の眉
はちじのまゆ 【八字の眉】
末のさがっている眉。八眉。
八字髭
はちじひげ [3] 【八字髭】
八の字の形に,左右に分かれた口ひげ。
八宗
はっしゅう [1] 【八宗】
〔仏〕 平安時代までに日本に伝わった仏教の八つの宗派。倶舎・成実・律・法相・三論・華厳の南都六宗に天台・真言を加えたもの。八家(ハツケ)。
八宗兼学
はっしゅうけんがく [0][1] 【八宗兼学】
(1)広く八宗の教義を学ぶこと。特に東大寺で華厳を宗として他の諸宗をも併せて修すること。
(2)広く物事に通じること。
八宗綱要
はっしゅうこうよう 【八宗綱要】
八宗の教義を概説した書。二巻。凝然著。1268年成立。禅・浄土両宗についても補説する。簡明で,仏教の入門書として広く読まれた。
八宝菜
はっぽうさい [3] 【八宝菜】
中国料理の一。豚肉・海老(エビ)・野菜・乾物などを数種取り合わせて炒め煮にし,汁にとろみをつけたもの。パーポーツァイ。パーパオツァイ。
八家
はっけ [1] 【八家】
(1)「八宗(ハツシユウ)」に同じ。
(2)「入唐(ニツトウ)八家」の略。平安初期に唐へ渡り,密教の教典をもたらした八人の僧。すなわち,最澄・空海・常暁・円仁・円行・慧運(エウン)・円珍・宗叡(ソウエイ)の称。
八家九宗
はっけくしゅう [1] 【八家九宗】
〔仏〕 八宗に禅宗あるいは浄土宗を加えたもの。
→八宗
八寒地獄
はちかんじごく [5] 【八寒地獄】
〔仏〕 寒さに苦しめられる八種の地獄。すなわち,頞部陀(アブダ)・尼剌部陀(ニラブダ)・頞唽陀(アセチダ)・臛臛婆(カカバ)・虎虎婆(ココバ)・嗢鉢羅(ウハラ)・鉢特摩(ハドマ)・摩訶鉢特摩(マカハドマ)の称。氷の地獄。
八寒地獄
はっかんじごく [5] 【八寒地獄】
⇒はちかんじごく(八寒地獄)
八寸
はっすん [3] 【八寸】
(1)一寸の八倍の長さ。
(2)懐石料理で,八寸角の器。また,それに盛った料理。赤杉の木地で作った盆に,三種から五種の珍味などを少量ずつ盛る。
(3)近世の和紙の一種。上野(コウズケ)(群馬)・信濃(長野)などに産した厚紙。
(4)「一尺八寸{(1)}」に同じ。
八寸釘
はっすんくぎ [3] 【八寸釘】
長さが八寸ある長い釘。
八専
はっせん [1][0] 【八専】
陰陽道(オンヨウドウ)で,壬子(ミズノエネ)の日から癸亥(ミズノトイ)の日までの一二日のうち,丑(ウシ)・辰(タツ)・午(ウマ)・戌(イヌ)の日を除いた八日。一年に六度ある。棟上げに吉,結婚・畜類の売買・神仏のことを忌む日という。
八専太郎
はっせんたろう [5] 【八専太郎】
八専の第一日目。
八将
はっしょう [0] 【八将】
中世,関東に勢力を持った八人の豪族。下総の千葉・結城,安房の里見,常陸の小田・佐竹,下野(シモツケ)の小山・宇都宮・那須の八氏。
八将神
はっしょうじん ハツシヤウ― [3] 【八将神】
陰陽道(オンヨウドウ)で,年によって各々の方位の吉凶をつかさどるとされる八神。すなわち,太歳(タイサイ)・大将軍・大陰(ダイオン)・歳刑(サイキヨウ)・歳破(サイハ)・歳殺(サイセツ)・黄幡(オウバン)・豹尾(ヒヨウビ)。
八将神
はちしょうじん [3] 【八将神】
⇒はっしょうじん(八将神)
八尋
やひろ [1] 【八尋】
非常に長いこと。非常に広いこと。
八尋殿
やひろどの 【八尋殿】
広大な御殿。「天の御柱を見立て,―を見立てたまひき/古事記(上訓)」
八少女
やおとめ 【八少女】
神社に仕えて,神楽(カグラ)などを舞う八人の少女。転じて,神楽の舞姫の意にも。「珍しきけふの春日の―を神も嬉しとしのばざらめや/拾遺(神楽)」
八尺
やさか 【八尺】
〔「さか」は長さの単位〕
長さの長いこと。多くは比喩的に用いる。「―の嘆き嘆けども/万葉 3344」
八尺瓊
やさかに 【八尺瓊】
〔「に」は玉の意〕
大きな玉。「―の五百箇(イオツ)の御統(ミスマル)/日本書紀(神代上訓)」
八尺瓊の勾玉
やさかにのまがたま 【八尺瓊の勾玉】
(1)三種の神器の一。天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸に閉じこもった時に奉ったという勾玉。神璽。
(2)古代,多くの勾玉を一つの長いひもに貫き連ねた装飾品。
八尺鳥
やさかどり 【八尺鳥】 (枕詞)
〔八尺鳥は,どのような鳥か不明。かいつぶりの異名ともいう〕
水鳥の息の長いことから「息づく」にかかる。「―息づく妹を/万葉 3527」
八尾
やつお ヤツヲ 【八尾】
富山県南部,婦負(ネイ)郡の町。和紙製品を特産。九月一〜三日は「風の盆」といい,越中おわら節による夜を徹しての盆踊りが行われる。
八尾
やお ヤヲ 【八尾】
大阪府東部の市。大阪市の東に隣接する住宅地,工業用地として発達。中心市街地は大信寺(八尾御坊),顕証寺(久宝寺御坊)の寺内町として発展。八尾地蔵堂で知られる常光寺がある。
八尾
やお ヤヲ 【八尾】
狂言の一。死んだ男が六道の辻で閻魔(エンマ)に会う。閻魔はこれを地獄へ連れ去ろうとするが,八尾地蔵からの依頼文をみて極楽まで送る。
八岐大蛇
やまたのおろち 【八岐大蛇】
〔頭・尾それぞれ八つあり,八岐に分かれる大蛇の意〕
記紀神話に現れる大蛇。出雲国簸河(ヒノカワ)の上流にいて,一年に一度老夫婦足名椎(アシナヅチ)・手名椎(テナヅチ)の娘を一人ずつ呑んでいたが,八人目の時に素戔嗚尊(スサノオノミコト)によって退治された。その尾の中より出た剣が三種の神器の一つ,天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)であるとされる。
八島
やしま 【八島・屋島】
(1)能の一。二番目物。世阿弥作。讃岐国(サヌキノクニ)屋島の浦に立ち寄った僧が,塩屋の主から源義経の合戦譚を聞く。その夜,僧の夢に甲胄姿の義経の霊が現れ,弓流しのことや能登守教経との奮戦などを語り,修羅道の苦患を示す。
(2)幸若(コウワカ)の曲名。能の「摂待」と同話。やしまいくさ。
(3)地歌・箏曲の曲名。藤尾勾当作曲。謡曲の詞章の後半に作曲したもの。
八島
やしま 【八洲・八島】
「やしまくに」の略。「天の下―の中に国はしも多くあれども/万葉 1050」
八州
はっしゅう [1] 【八州】
(1)日本の異称。おおやしま。
(2)「関(カン)八州」に同じ。
八州回り
はっしゅうまわり [5] 【八州回り】
関東取締出役の俗称。
八巻
やまき 【八巻】
八巻から成る書物。特に,法華経をいう。「―読みはてて/宇治拾遺 1」
八帖紙
はちじょうがみ ハチデフ― [3] 【八帖紙】
信越・関東・三河地方で,正月などに用いる白紙の大きな幣(ヌサ)。はっちょうがみ。はちじょうならし。はっちょうじめ。はちじょう。
八幡
はちまん 【八幡】
■一■ (名)
「八幡神」「八幡宮」の略。
■二■ (副)
〔八幡神に誓って,の意〕
(1)(下に否定の語を伴って)誓って。まちがいなく。「―命かけて堪忍ならず/風流仏(露伴)」
(2)本当に。誠に。「―気に入申候/浮世草子・一代男 7」
(3)(感動詞のように用いて)どうか。必ず。「―一夜のお情あれ/浄瑠璃・嫗山姥」
八幡
やわた ヤハタ 【八幡】
(1)千葉県市川市の地名。
(2)京都府南部の市。木津川・桂川・宇治川が合流して淀川となる狭隘部の南東部を占める。もと淀川水運の河港,石清水(イワシミズ)八幡宮の門前町として発達。住宅地化が進む。
(3)石清水八幡宮のこと。「―を伏し拝み/太平記 4」
八幡
はちまん 【八幡】
岐阜県中部,郡上(グジヨウ)郡の町。古来美濃と飛騨を結ぶ交通の要地で,近世は城下町。郡上踊り・郡上温泉などで知られる。
八幡
やはた 【八幡】
福岡県北九州市西部の地名。八幡東区と八幡西区に分かれる。もと独立の市で製鉄所を中心に発展。
八幡
ばはん [0] 【八幡】
(1)倭寇(ワコウ)の異名。
(2)海賊。また,海賊船。「―の海賊乗りふせ/浄瑠璃・大職冠」
(3)江戸時代,国禁を犯して密貿易をしたり,外国に渡航したりすること。
(4)「ばはんせん(八幡船)」の略。
〔室町時代から江戸時代にかけて用いられた言葉で,「奪販」「番舶」「破帆」などとも書く。一説に倭寇の船が八幡大菩薩の幟(ノボリ)をたてていたことから生じた呼称ともいう〕
八幡人
ばはんじん 【八幡人】
船で他国へ略奪に行く盗賊。[日葡]
八幡信仰
はちまんしんこう [5] 【八幡信仰】
八幡神に対する信仰。古く九州宇佐八幡宮に対するものを起源とするが,平安時代には朝廷が王城鎮護神として崇め,鎌倉時代には源氏が氏神として以後,武士が守護神として信仰,全国に広まった。
八幡大名
はちまんだいみょう [5] 【八幡大名】
狂言で,大名の名乗りの語。八幡神の加護を受ける大名である,の意。
八幡大菩薩
はちまんだいぼさつ [2][3][7] 【八幡大菩薩】
■一■ (名)
神仏習合思想を受けて,781年八幡神に奉進した称号。
■二■ (副)
〔八幡大菩薩に誓って,の意〕
誓って。誠に。「―,ぜひにもらはねばきかぬ/仮名草子・難波鉦」
八幡太郎
はちまんたろう 【八幡太郎】
源義家(ミナモトノヨシイエ)の通称。石清水八幡宮で加冠したのでいう。
八幡宮
はちまんぐう [3][5] 【八幡宮】
八幡神をまつる神社の総称。
八幡山
やわたやま ヤハタ― 【八幡山】
男山の異称。((歌枕))「―西に嵐の秋ふけば/秋篠月清集(秋)」
八幡巻
やわたまき ヤハタ― [0] 【八幡巻(き)】
下煮したゴボウを芯(シン)にしてアナゴ・ウナギ・牛肉などで巻き,煮たり,付け焼きにした料理。牛蒡巻き。
八幡巻き
やわたまき ヤハタ― [0] 【八幡巻(き)】
下煮したゴボウを芯(シン)にしてアナゴ・ウナギ・牛肉などで巻き,煮たり,付け焼きにした料理。牛蒡巻き。
八幡平
はちまんたい 【八幡平】
秋田・岩手の県境にある火山群。または,その主峰の楯状(タテジヨウ)火山。海抜1614メートル。ブナ・アオモリトドマツの樹海があり,八幡沼・蟇沼(ガマヌマ)周辺には湿原が広がる。十和田八幡平国立公園の一中心。
八幡座
はちまんざ [0] 【八幡座】
〔八幡神が宿る所の意〕
兜(カブト)の部分の名。鉢の頂上にある頂辺(テヘン)の穴を飾る金物。神宿(カンヤドリ)。頂辺の座。
→頂辺
八幡愚童訓
はちまんぐどうくん 【八幡愚童訓】
神道書。二巻。鎌倉末期成立。八幡神の霊験を述べたもの。同名異種の二本がある。
八幡浜
やわたはま ヤハタハマ 【八幡浜】
愛媛県西部,宇和海に面する市。紡織業のほか,漁業・水産加工業が盛ん。山地斜面には夏ミカン・温州ミカンの畑が多い。
八幡牛蒡
やわたごぼう ヤハタ―バウ [4] 【八幡牛蒡】
八幡{(2)}あたりでとれるゴボウ。
八幡神
はちまんじん 【八幡神】
最も早い神仏習合神。本来は豊前国(大分県)宇佐地方で信仰されていた農業神とされる。781年,仏教保護・護国の神として大菩薩の号を贈られ,以後寺院の鎮守に勧請されることが多くなった。また八幡神を応神天皇とその母神功皇后とする信仰や,平安末期以降,源氏の氏神とする信仰が生まれ,武神・軍神としての性格を強めた。
八幡祭小望月賑
はちまんまつりよみやのにぎわい 【八幡祭小望月賑】
歌舞伎の一。世話物。河竹黙阿弥作。通称「縮屋新助」。1860年江戸市村座初演。越後の縮屋新助は,永代橋が落ちたときに助けてなじみになった深川芸者に愛想尽かしをされ,これを殺す。永代橋の墜落と,呉服商の芸者殺しの二つの実話を脚色したもの。
八幡船
はちまんせん [0] 【八幡船】
⇒ばはんせん(八幡船)
八幡船
ばはんせん [0] 【八幡船】
室町時代,朝鮮や中国沿岸で略奪を行なった海賊,つまり倭寇の船。江戸時代では密貿易船のことをいう。ばはんぶね。ばはん。はちまんせん。
八幡草
やわたそう ヤハタサウ [0] 【八幡草】
ユキノシタ科の多年草。深山に生える。根葉は大形の盾形で掌状に浅裂し,長い柄につく。初夏,高さ約50センチメートルの花茎の頂に黄白色の小五弁花を集散花序につける。
八幡製鉄所
やはたせいてつじょ 【八幡製鉄所】
⇒やわたせいてつじょ(八幡製鉄所)
八幡製鉄所
やわたせいてつじょ ヤハタ― 【八幡製鉄所】
1901年(明治34),重工業の基礎となる鉄鋼の国産化を目指し,高炉による銑鋼一貫生産を開始した官営製鉄所。軍需産業の基幹として政府および軍の管轄下に置かれ,34年(昭和9),鉄鋼トラストである日本製鉄株式会社に発展した。第二次大戦後,富士・八幡の両社に分割解体,70年再び合併して,新日本製鉄となった。
八幡造り
はちまんづくり [5] 【八幡造り】
神社本殿様式の一。切妻造りの前殿と後殿を相の間でつなぎ,前後の軒の間に陸樋(ロクドイ)を通したもの。宇佐八幡宮が代表例。
八幡造り[図]
八幡鐘
はちまんがね 【八幡鐘】
江戸深川富岡八幡宮の,時の鐘。辰巳の遊里に近く男女の後朝(キヌギヌ)の別れにたとえる。「―もうはのそら,寝ぐらはなれぬ明烏(アケガラス)/人情本・辰巳園 3」
八幡鳥居
はちまんどりい [5] 【八幡鳥居】
鳥居様式の一。水平な笠木と島木の両端を斜めに切り落としたもの。
八幡黒
やわたぐろ ヤハタ― [3] 【八幡黒】
黒く染めた柔らかな革。下駄の鼻緒などに用いた。八幡{(3)}の神人が製したという。
八平氏
はちへいじ [3] 【八平氏】
〔「はちへいし」とも〕
桓武平氏の末流で,関東に土着した八家の豪族。千葉・上総・三浦・土肥・秩父・大庭・梶原・長尾の八氏。坂東八平氏。
八度
はちど [2] 【八度】
音程の一。完全八度と,それより半音狭い減八度とがある。
→オクターブ
八度
やたび [1] 【八度】
八回。また,多くの回数。
八座
はちざ [2] 【八座】
(1)〔定員が八名であったので〕
参議の別名。
(2)賀茂神社の八つの摂社。片岡・貴船・新宮・大田・若宮・奈良・沢田・氏神の総称。
八徳
はっとく [0] 【八徳】
(1)八種の徳。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つ。
(2)近世,俳人・画工などが着た胴服。
八愷
はちがい [0][2] 【八愷】
〔春秋左氏伝(文公十八年)〕
古代中国の高陽氏の八人の才子。
→八元(ハチゲン)八愷
八戒
はっかい [0] 【八戒】
〔仏〕
〔「はちかい」とも〕
在家の男女が,一日だけ出家生活にならって守る八つの戒め。五戒の不邪淫戒を不淫戒とし,さらに装身・化粧をやめ歌舞を視聴しない,高く立派な寝台に寝ない,非時の食をとらない,の三つを加えたもの。八斎戒。八戒斎。
八戒
はっかい 【八戒】
⇒猪八戒(チヨハツカイ)
八戒
はちかい [0] 【八戒】
⇒はっかい(八戒)
八戸
はちのへ 【八戸】
青森県南東部,太平洋に面する市。江戸時代,南部氏二万石の城下町。東北地方東岸屈指の港を持ち,漁業や水産業が盛ん。肥料・鉄鋼業などが立地。
八戸大学
はちのへだいがく 【八戸大学】
私立大学の一。1981年(昭和56)設立。本部は八戸市。
八戸工業大学
はちのへこうぎょうだいがく 【八戸工業大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は八戸市。
八戸線
はちのへせん 【八戸線】
JR 東日本の鉄道線。青森県八戸・岩手県久慈間,64.9キロメートル。三陸縦貫鉄道の一部をなす。
八房
やつぶさ [2] 【八房】
トウガラシの一品種。果実は小さく,細くて上向きに密に多数つき,赤く熟する。ヤツブサトウガラシ。テンジクマモリ。テンジョウマモリ。
八房梅
やつぶさうめ [4] 【八房梅】
ザロンバイの別名。
八手
やつで [0] 【八手】
(1)ウコギ科の常緑低木。暖地の近海の林に生え,庭木ともされる。枝は太く,上端付近に大形の葉を密に互生。葉は掌状に七〜九裂し質が厚く,柄が長い。初冬,白色小花が球状に集まって枝頂につく。果実は球形で黒く熟す。葉は民間でリューマチや咳の薬にする。テングノハウチワ。
〔「八手の花」は [季]冬〕
(2)「八つ手網」の略。
八手海星
やつでひとで [4] 【八手海星】
海産のヒトデ。腕は細長く,長さ約6センチメートルで,普通は八本ある。背面は褐色の地に白・淡青色などの不規則な斑点がある。再生力が強い。海藻を食べる。本州中部以南に分布。
八打鉦
やからがね 【八打鉦】
「八丁鉦(ハツチヨウガネ)」に同じ。「―よくよく見れば手が二本/柳多留 21」
八拍子
やつびょうし [3] 【八拍子】
能の音楽(謡と囃子(ハヤシ))と舞における拍節上の基本単位。一クサリ(一単位)は八拍より成る。能の詞章・旋律・楽句・舞の型はすべてこれを基本単位として構成されるが,時には例外的な拍数(四・二・六など)の単位も交えられる。
八掛
はっかけ [0] 【八掛】
「裾(スソ)回し」に同じ。
八放珊瑚
はっぽうさんご ハツパウ― [5] 【八放珊瑚】
腔腸動物花虫綱の一亜綱。ポリプが八本の触手をもつものを,六放珊瑚と区別していう。アカサンゴ・シロサンゴなど。
八教
はっきょう 【八教】
⇒五時八教(ゴジハツキヨウ)
八文字
はちもんじ [3] 【八文字】
(1)「八」の字の形。「―のひげ」
(2)遊女が揚屋入りする時の歩き方。内八文字と外八文字がある。
八文字屋
はちもんじや 【八文字屋】
江戸時代,京都にあった書店。はじめ浄瑠璃本を出版したが,三代目八左衛門(自笑)の代になってから歌舞伎狂言本・役者評判記を出し,さらに江島其磧と結んで浮世草子を刊行して大いに隆盛を極めた。自笑以後は其笑・瑞笑(ズイシヨウ)と受け継がれ,1767年二代目自笑の代に店を閉じた。
八文字屋本
はちもんじやぼん [0] 【八文字屋本】
八文字屋から出版された本。特に浮世草子をさすが,広義には同期同種の他の書肆のものも含める。元禄(1688-1704)末から明和期(1764-1772)にかけて出された。江島其磧の「傾城色三味線」「世間子息気質」などが代表作。
八文字屋自笑
はちもんじやじしょう 【八文字屋自笑】
(?-1745) 江戸中期の戯作者・書肆(シヨシ)・版元。京都の人。本名,安藤八左衛門。役者評判記・歌舞伎狂言本などを出版。また,江島其磧を代作者として浮世草子を刊行し,一時其磧と不和に陥ったが,和解以後二人の合作形式により発表した。
八斎戒
はっさいかい [3] 【八斎戒】
⇒八戒(ハツカイ)
八斗の才
はっとのさい 【八斗の才】
〔「南史(謝霊運伝)」より。宋の謝霊運が,天下の才を一石(十斗)とすると魏(ギ)の曹植(ソウシヨク)が八斗を独占していると賞賛した語〕
詩文の才に富むこと。
八方
はっぽう [3] 【八方】
(1)東西南北と北東・北西・南東・南西の八つの方角。また,あらゆる方角。「―手をつくす」「四方―」
(2)「八方行灯」の略。
八方
やも [1] 【八方・八面】
〔「やおも」の転〕
八つの方面。あらゆる方面。四方八方。「朕が心を―に示すこと/日本書紀(継体訓)」
八方に
はっぽう【八方に】
in all directions;on all sides.彼は〜美人だ He tries to please everybody.〜ふさがりだ Everything goes against one.
八方出し
はっぽうだし [3] 【八方出し】
調味出し汁の一。味醂一,出し汁四,醤油一の割合の汁。煮汁・そば・天ぷらなどのつけ汁に用いる。
八方塞がり
はっぽうふさがり [5] 【八方塞がり】
(1)陰陽道(オンヨウドウ)で,どの方角にも障りがあって何もできない状態。
(2)とるべき手段がなくなり途方に暮れること。「―でお手上げだ」
八方番
はっぽうつがい [5] 【八方番】
「自在継ぎ手」に同じ。
八方睨み
はっぽうにらみ [5] 【八方睨み】
(1)あらゆる方向に目を向けること。「ぬつと出す顔は,―の大眼(オオマナコ)/五重塔(露伴)」
(2)画像などの目が,どの方向から見てもその方向を見ているように見えること。
八方破れ
はっぽうやぶれ [5] 【八方破れ】
どの面に対しても備えがみられないこと。すきだらけで,どこからでも攻め込めそうな状態。
八方美人
はっぽうびじん [5] 【八方美人】
(1)どこから見ても欠点のない美人。
(2)だれに対しても如才なく振る舞う人。
八方行灯
はっぽうあんどん [5] 【八方行灯】
「八間(ハチケン)」に同じ。八方。
八旗
はっき 【八旗】
中国,清朝の軍事・行政・社会組織。満州族を旗色によって八隊に編制したのでこの名がある。のち,蒙古八旗・漢人八旗を設けたが,北京遷都後は北京の禁旅八旗と各地の駐防八旗とした。所属の将兵は旗人といい,特権身分とされた。
八日
ようか ヤウ― [0] 【八日】
(1)八つの日数。
(2)月の八番目の日。
八日吹き
ようかぶき ヤウ― [0] 【八日吹き】
一二月八日に降る雪。ようかふぶき。
八日市
ようかいち ヤウカイチ 【八日市】
滋賀県中東部の市。古くから市場町として発達。繊維・化学工業などが立地。
八日市場
ようかいちば ヤウカイチバ 【八日市場】
千葉県北東部,九十九里平野北部の市。近世,市場町として発展。大利根用水の完成で,農業が盛ん。
八日花
ようかばな ヤウ― [3] 【八日花】
「天道花(テントウバナ)」に同じ。
八時間労働制
はちじかんろうどうせい ハチジカンラウドウ― [0] 【八時間労働制】
労働時間を一日八時間とする制度。1919年,ILO 第一号条約において確立されたが,日本では第二次大戦後,労働基準法で制度化された。
八景
はっけい [0][1] 【八景】
八つのすぐれた景色。中国の瀟湘(シヨウシヨウ)八景が起源。日本では近江八景・金沢八景などがある。
八曜
はちよう [0] 【八曜】
家紋の一。一星の周囲に七星を配したもの。
八月
はちがつ [4] 【八月】
一年の第八番目の月。葉月(ハヅキ)。[季]秋。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕
八月
はちがつ【八月】
August <Aug.> .→英和
八月
はづき [1] 【葉月・八月】
陰暦八月の異名。[季]秋。
八月大名
はちがつだいみょう [5] 【八月大名】
陰暦八月は農事が閑散であることをいう語。
八月遊び
はちがつあそび [5] 【八月遊び】
南九州から奄美(アマミ)・沖縄諸島で八月に行われる民俗舞踊や村芝居。
八朔
はっさく [0] 【八朔】
(1)陰暦八月朔日(ツイタチ)の称。古く農家で,新穀の贈答や豊作祈願・予祝などの行事が行われ,のち一般化して,贈答の慣習を生んだ。江戸時代には,徳川家康江戸入府の日にあたることから,諸大名・旗本は白帷子(シロカタビラ)を着て登城し,祝詞を述べた。また,江戸吉原では,紋日(モンビ)とされ,遊女は白小袖を着た。[季]秋。
(2)陰暦八月一日前後に吹く強い風。
(3)ミカンの一品種。広島県で多く栽培される。果実は夏ミカンよりやや小さく果皮がなめらかで甘みがある。温州ミカンと夏ミカンの中間の時期に出回る。
八朔の苦餅
はっさくのにがもち 【八朔の苦餅】
八朔の祝いにつくるぼた餅。この日以後下男・下女の夜なべが始まる。八朔の泣きまんじゅう。八朔の涙飯。
八木
やぎ 【八木】
姓氏の一。
八木
はちぼく [0] 【八木】
(1)〔「米」の字を分解すると「八」「木」の二字になるので〕
米の異名。「難波の入湊に―の商売をして/浮世草子・永代蔵 1」
(2)八種の木。すなわち,松・柏・竹・楡(ニレ)・桑・棗(ナツメ)・柘(ツゲ)・橘の称。はつぼく。
八木アンテナ
やぎアンテナ [3] 【八木―】
VHF ・ UHF 帯で用いられる指向性アンテナの一種。八木秀次・宇田新太郎が発明。指向性が鋭く,構造が簡単なので,テレビジョンの受信用などに広く用いられる。
→アンテナ
八木秀次
やぎひでつぐ 【八木秀次】
(1886-1976) 電気工学者。大阪生まれ。東北大教授・東京工大学長・大阪大総長などを歴任。電気通信工学を研究,宇田新太郎(1896-1976)とともに,八木アンテナを発明。
八木秋子
やぎあきこ 【八木秋子】
(1895-1983) 社会運動家。長野県生まれ。本名,あき。女性解放や農村の自由自治共同体を主張,評論活動を行なった。
八木節
やぎぶし 【八木節】
栃木・群馬・埼玉県の民謡で,盆踊り唄。新潟県の「新保広大寺」が醤油職人たちによって例幣使街道の宿場に伝えられたもの。
八木重吉
やぎじゅうきち 【八木重吉】
(1898-1927) 詩人。東京,南多摩生まれ。東京高師卒。「詩の家」同人。キリスト者として「銅鑼」その他に繊細かつ清純な抒情詩を発表したが,肺結核で早世。詩集「秋の瞳」「貧しき信徒」など。
八杉
やすぎ 【八杉】
姓氏の一。
八杉貞利
やすぎさだとし 【八杉貞利】
(1876-1966) ロシア語学者。東京生まれ。東京外国語学校教授。日本のロシア語研究の先駆者。著「ろしや路」
八束
やつか 【八束】
〔「束」は指四本で握った幅の長さ〕
長いこと。「神世よりけふのためとや―穂に長田の稲のしなひそめけむ/新古今(賀)」
八束水臣津野命
やつかみずおみつののみこと ヤツカミヅオミツノ― 【八束水臣津野命】
出雲の国土創造神。国引き神話の神。
八束脛
やつかはぎ 【八束脛】
〔すねの長い意〕
古く,大和朝廷に服属しない先住民族を蔑視していう。つちぐも。「国巣,俗の語に土蜘蛛,又―といふ/常陸風土記」
八束鬚
やつかひげ 【八束鬚】
長くのびたひげ。「―心(ムネ)の前(サキ)に至るまで/古事記(上訓)」
八条流
はちじょうりゅう ハチデウリウ 【八条流】
馬術の流派の一。天文(1532-1555)の頃,八条近江守房繁(フサシゲ)に始まる。小笠原流の系統。
八杯豆腐
はちはいどうふ [5] 【八杯豆腐】
豆腐料理の一。水四杯,醤油二杯,酒二杯の割合の汁で拍子木に切った豆腐を煮たもの。
八枚
はちまい [2] 【八枚】
紙・板など薄く平たいもの八つ。
八枚手
やひらで 【八枚手】
多く神供などを盛るための大形の器。「―を手に取り持ちて/神楽歌」
八枚看板
はちまいかんばん [5] 【八枚看板】
主として京坂の歌舞伎劇場で,一座の主だった俳優八人の名を記して木戸前に掲げた看板。寛政(1789-1801)期には一〇枚,一二枚と増え,実態を失った。表八枚。表付(ヒヨウヅケ)。
八枚肩
はちまいがた 【八枚肩】
かご一丁に人夫が八人つき,交代でかつぐこと。また,そのかご。「乗り物やれ,参れと伝へて―/浄瑠璃・会稽山」
八枚起請
はちまいきしょう [5] 【八枚起請】
午王(ゴオウ)の印のある料紙八枚続きの起請文。起請の特に念入りなもの。
八柱
はっちゅう [0] 【八柱】
昔,中国で天を支えていると考えられていた八本の柱。「―再び傾いて/太平記 14」
八棟造り
やつむねづくり [5] 【八棟造り】
形が複雑で棟が多く,破風も多い豪壮な屋根をもつ建物。近世の民家にみられ,神社では権現造りのものをいう。
八森
はちもり 【八森】
秋田県北西部,山本郡の町。近世,八森銀山で知られた。漁業が盛ん。
八極
はっきょく [0] 【八極】
〔四方(東・西・南・北)と四隅(乾(ケン)・坤(コン)・巽(ソン)・艮(ゴン))のこと〕
八方。八方全土。八荒。八紘。「四荒―至らずと云所無りけり/太平記 13」
八橋
やつはし 【八橋】
愛知県知立(チリユウ)市内の地名。逢妻川の南部にあたる。「伊勢物語」第九段の故事以来,カキツバタの名所。業平塚・無量寿寺がある。((歌枕))
→八つ橋の
八橋検校
やつはしけんぎょう 【八橋検校】
(1614-1685) 俗箏(ゾクソウ)(箏曲)八橋流の開祖。磐城平(一説に豊前小倉)の人。中年まで京坂で三味線・胡弓の名手として活躍。のちに江戸で法水に筑紫箏(ツクシゴト)を学び,それを改編して箏組歌一三曲と段物(「六段」など)三曲を編作曲して俗箏を創始した。
八橋油田
やばせゆでん 【八橋油田】
秋田市市街北西部の油田。1933年(昭和8)開発に着手。一時期日本最大の産油量に達したが,次第に減少。
八橋流
やつはしりゅう 【八橋流】
箏曲の流派の一。俗箏(ゾクソウ)の最初の流派。一七世紀中葉に,八橋検校(ケンギヨウ)が筑紫箏(ツクシゴト)を改編して創始。一七世紀末以降,生田流はじめ多くの分派が生じ,それらの隆盛の中で,八橋流の称は次第に衰退した。末流の一部が信州松代の真田家に伝存する。
八正道
はっしょうどう [3] 【八正道・八聖道】
〔仏〕 仏陀が最初に説いた仏教の基本的な教えの一。涅槃(ネハン)に至るための八つの正しいおこない。すなわち,正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定。
八段
はちだん 【八段】
箏曲の一。「八段の調(シラベ)」の略称。八橋検校作曲の段物。
八洲
やしま 【八洲・八島】
「やしまくに」の略。「天の下―の中に国はしも多くあれども/万葉 1050」
八洲国
やしまくに [3] 【八洲国】
日本国の別名。大八洲(オオヤシマ)。八洲。「八千矛の神の命は,―妻まきかねて/古事記(上)」
〔「や」は本来多数の意であったと考えられるが,記紀成立の頃には数字の「八」とする考えが生じ,本州・九州・四国などをはじめとして,実際に八つの島が比定されるようになった〕
八海山
はっかいさん 【八海山】
新潟県中東部,越後山脈の一峰。海抜1778メートル。駒ヶ岳・中ノ岳とともに越後三山をなす。古来,修験者の霊場。
八溝山地
やみぞさんち 【八溝山地】
茨城県北西部から栃木県東部にわたるなだらかな山地。主峰は北端の八溝山(海抜1022メートル)。阿武隈(アブクマ)山地の支脈。
八潮
やしお ヤシホ 【八潮】
埼玉県南東部の市。近世は米作地で,中川と綾瀬川による舟運も盛ん。近年,住宅地・工業団地の造成で発展。
八潮路
やしおじ 【八潮路】
多くの潮路。また,長い航路。「荒塩の八百道(ヤオチ)の―の,塩の八百会(ヤオアイ)に座す/祝詞(六月晦大祓)」
八瀬
やせ 【八瀬】
京都市左京区の地名。比叡山西麓,高野川の清流に臨み,北の大原とともに洛北の景勝地。
→八瀬童子
八瀬童子
やせどうじ [3] 【八瀬童子】
朝廷の儀式などで,比叡山西麓の八瀬より召される牛飼童,また,駕輿丁(カヨチヨウ)の称。
八災
はっさい [0] 【八災】
〔「八災患(ハツサイゲン)」の略〕
仏道修行を妨げる八種の障害。すなわち,憂・喜・苦・楽・尋(=物事ヲ追求スルコト)・伺(=ヨリ細カク物事ヲ追求スルコト)・出息・入息の称。
八熱地獄
はちねつじごく [5] 【八熱地獄】
「八大地獄」の別名。炎熱で苦しめられる地獄が多いことから,八寒地獄に対していう。
八犬伝
はっけんでん 【八犬伝】
⇒南総里見八犬伝(ナンソウサトミハツケンデン)
八王の乱
はちおうのらん ハチワウ― 【八王の乱】
中国,西晋末の内乱(291-306)。外戚の政権争いに発して諸王が蜂起し,有力な八王の激戦は国内を混乱させ,五胡の中原侵入を招き,西晋の滅亡を早めた。
八王子
はちおうじ ハチワウジ 【八王子】
東京都南西部にある市。江戸時代,甲州街道の宿場町。機業を中心とする商工業地として発展。現在は電気機器・精密機器・化学工業などが立地。住宅地化が進む。
八王子
はちおうじ [3] 【八王子】
(1)二万の日月灯明仏の最後の一人が出家する以前にもうけた八人の王子。
(2)中古以降の神仏習合思想で,{(1)}を記紀神話の天照大神と素戔嗚尊(スサノオノミコト)が天の安の河で誓約をした時に出生したとされる五男三女になぞらえたもの。また,その八人を合わせまつる神社の称。
(3)比叡山の山王七社の第四社。
八王子千人組
はちおうじせんにんぐみ ハチワウジ― [0] 【八王子千人組】
江戸幕府の職名。老中支配の槍奉行の配下。一〇組から成り,各組に千人頭が一人おり,その下に同心が一〇〇人いた。八王子周辺に配置され,甲州口を守り,交替で日光・江戸の火の番にあたった。八王子千人同心。
八王子織
はちおうじおり ハチワウジ― [0] 【八王子織】
八王子市およびその周辺で産出する織物の総称。糸織・銘仙・御召(オメシ)・絽(ロ)・紬・黒八丈・袴地など多種に及ぶ。
八王日
はちおうにち [3] 【八王日】
〔仏〕 立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至の称。
八珍
はっちん [0] 【八珍】
八種の御馳走。ぜいたくな料理。「身には錦繍(キンシユウ)を纏(マト)ひ食には―を尽せり/太平記 33」
八珍果
はちちんか [3] 【八珍果】
古来珍重されてきた八種の果実。柿・桃・栗・枇杷(ビワ)・李(スモモ)・桜桃・銀杏(ギンナン)・桑。
八田
はった 【八田】
姓氏の一。
八田知紀
はったとものり 【八田知紀】
(1799-1873) 幕末・維新期の歌人。薩摩藩士。香川景樹に師事。維新後,宮内省歌道御用掛。歌論書「調の直路」,家集「しのぶ草」など。
八田線
はったせん [0] 【八田線】
両生類・爬虫(ハチユウ)類・淡水無脊椎動物の分布から,宗谷海峡上に引かれた動物地理学上の境界線。1910年,八田三郎がブラキストン線よりも意義が深いとして提唱。宗谷線。
→ブラキストン線
八甲田山
はっこうださん ハツカフダ― 【八甲田山】
青森県中央部にある火山群。海抜1584メートルの大岳を中心とする北群と海抜1516メートルの櫛ヶ峰を中心とする南群とから成る。
八甲田山遭難事件
はっこうださんそうなんじけん ハツカフダ―サウナン― 【八甲田山遭難事件】
1902年(明治35)青森歩兵第五連隊の山口大隊二一〇名が,八甲田山での雪中行軍訓練中,猛吹雪のために遭難した事件。死者は一九九名に達した。
八町
はっちょう [1] 【八丁・八町】
(1)一丁の八倍。また,一町歩の八倍。
(2)(八つの道具を使うことができるほど)物事に巧みなこと。《八丁》
〔「八挺」とも書く〕
「口―手―」
(3)滋賀県大津市の入り口にあった八つの町。東海道筋の旅籠町。「行くも還るもはや―に着けば/浮世草子・一代男 5」
八病
はちびょう [0][2] 【八病】
⇒詩八病(シハチヘイ)
八病
はちへい [0][2] 【八病】
⇒詩八病(シハチヘイ)
八白
はっぱく [0] 【八白】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では土に属し,本位は艮(ゴン)(東北)とする。
八百
はっぴゃく [4] 【八百】
数の名。また数の多いことのたとえ。「うそ―」
八百
やお [1] 【八百】
百の八倍。はっぴゃく。また,数が多いこと。多く名詞の上に付いて複合語として用いられる。「―日(カ)」「―重(エ)」「―万(ヨロズ)」
八百万
やおよろず ヤホヨロヅ [3][0] 【八百万】
数が非常に多いこと。
八百万の神
やおよろずのかみ ヤホヨロヅ― [3] 【八百万の神】
多くの神々。あらゆる神々。
八百丹
やおに ヤホ― 【八百丹・八百土】 (枕詞)
たくさんの赤土。土を杵でつくことから,地名「杵築(キヅキ)」にかかる。「―杵築の宮に/祝詞(出雲国造神賀詞)」
八百丹よし
やおによし ヤホ― 【八百丹よし】 (枕詞)
〔「よし」は詠嘆の助詞〕
地名「杵築」にかかる。「―い杵築の宮/古事記(下)」
八百八橋
はっぴゃくやばし [5] 【八百八橋】
大坂の市中に橋の多いことをいった語。
八百八町
はっぴゃくやちょう [5] 【八百八町】
江戸の市中に町数の多いことをいう。江戸中の町。
八百土
やおに ヤホ― 【八百丹・八百土】 (枕詞)
たくさんの赤土。土を杵でつくことから,地名「杵築(キヅキ)」にかかる。「―杵築の宮に/祝詞(出雲国造神賀詞)」
八百屋
やおや【八百屋】
[人] <米> a vegetable man; <英> a greengrocer;[店] <米> a vegetable store; <英> a greengrocery;a greengrocer's (shop).
八百屋
やおや ヤホ― [0] 【八百屋】
(1)野菜・果物などを売る店。また,その人。青果商。
(2)深くはないが,さまざまなことに通じている人。また,趣味などの幅広い人。
八百屋お七
やおやおしち ヤホヤ― 【八百屋お七】
(1668-1683) 江戸本郷駒込の八百屋の娘。1682年の火事で檀那寺に避難した折に恋仲となった寺小姓に再会できると思い放火し,捕らえられ火刑に処された。井原西鶴が「好色五人女」に書き,また,歌舞伎「八百屋お七歌さいもん」,浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子(ダテムスメコイノヒガノコ)(通称「櫓のお七」)」など多数の作に脚色された。
八百屋防風
やおやぼうふう ヤホ―バウ― [4] 【八百屋防風】
ハマボウフウの別名。
八百比丘尼
はっぴゃくびくに [5] 【八百比丘尼】
伝説の一。人魚の肉など特に変わったものを食べたため,娘の姿のまま老いることなく八百歳まで生存したという比丘尼の話。若狭(ワカサ)国小浜に結びつけて説くものが多い。
八百長
やおちょう ヤホチヤウ [0] 【八百長】
〔八百屋の長兵衛(通称八百長)という人が相撲の年寄某とよく碁を打ち,適当に勝ったり負けたりするように手かげんをしたことから出た語という〕
勝負事で,真剣に争っているように見せながら,前もって示し合わせたとおりに勝負をつけること。なれあい。いんちき。
八百長をやる
やおちょう【八百長をやる】
fix a game.→英和
八百長 a put-up job.八百長競技 a fixed game[race].
八目鰻
やつめうなぎ【八目鰻】
《魚》a lamprey.→英和
八目鰻
やつめうなぎ [4] 【八目鰻】
ヤツメウナギ目の魚類の総称。円口類の一種で,体はウナギに似て細長く,一対の目と七対の鰓孔(サイコウ)とがすべて目のように見えるので「八つ目」といわれる。口は円形で吸盤状となり,他の魚に吸いついて鋭い歯で皮膚を破り,体液を吸う。北半球の温帯・寒帯に広く分布。日本にはスナヤツメ・カワヤツメなど五種いる。
八目鰻[図]
八相
はっそう [1][0] 【八相】
(1)「釈迦(シヤカ)八相」に同じ。
(2)観相で,人相を分類した威・厚・清・古・孤・薄・悪・俗の八つの相。
八相成道
はっそうじょうどう [5] 【八相成道】
⇒釈迦(シヤカ)八相
八省
はっしょう [1] 【八省】
(1)律令制で,太政官に置かれた八つの中央行政官庁。すなわち,中務(ナカツカサ)・式部・治部(ジブ)・民部・兵部(ヒヨウブ)・刑部(ギヨウブ)・大蔵・宮内(クナイ)の各省の称。やつのすぶるつかさ。
(2)「八省院」の略。「(男ヲ)曳き張りて上様へ将(イ)て行きて,―に将て入りぬ/今昔 16」
八省院
はっしょういん 【八省院】
朝堂院の別名。
八神
はっしん [0] 【八神】
天皇の守護神として宮中の神殿にまつられる八柱の神。すなわち,神産日神(カミムスヒノカミ)・高御産日神(タカミムスヒノカミ)・玉積産日神(タマツメムスヒノカミ)・生産日神(イクムスヒノカミ)・足産日神(タルムスヒノカミ)・大宮売神(オオミヤノメノカミ)・御食津神(ミケツカミ)・事代主神(コトシロヌシノカミ)の称。
八福田
はっぷくでん [4][3] 【八福田】
⇒はちふくでん(八福田)
八福田
はちふくでん [4][3] 【八福田】
〔仏〕
〔尊敬・供養または施しをすれば福徳を生ずる八種の田の意〕
仏・聖人・和尚(オシヨウ)・阿闍梨(アジヤリ)・僧・父・母・病人の八つをいう。
八稜鏡
はちりょうきょう [0] 【八稜鏡】
鏡の一種。円鏡の周縁が八つに区切られ,各区の中央が突き出ており,菱花形をしている鏡。唐代よりみられ,宋代以降に使われた。この様式は朝鮮の高麗鏡,日本の瑞花双鳥式に伝えられた。
八穀
はちこく [0][2] 【八穀】
八種の穀物。稲・黍(キビ)・大麦・小麦・大豆・小豆・粟・麻というが異説が多い。はっこく。
八穂蓼
やほたで 【八穂蓼】
穂が非常に多い蓼。やおたで。「―も河原を見れば老いにけり/好忠集」
八穂蓼
やおたで ヤホ― 【八穂蓼】
⇒やほたで(八穂蓼)
八穂蓼を
やほたでを 【八穂蓼を】 (枕詞)
多くの穂のついた蓼を刈って積む意から,人名「穂積」にかかる。「―穂積の朝臣(アソ)が腋(ワキ)草を刈れ/万葉 3842」
八竜日
はちりゅうにち [3] 【八竜日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,春の甲子(キノエネ)と乙亥(キノトイ)の日。何事にも凶とする。八竜。
八端
はったん [1] 【八端】
「八端織り」の略。
八端織
はったんおり [0] 【八端織(り)】
たてに諸撚(モロヨ)り,よこに片撚りの練り糸を用いた,斜文組織の厚手の絹織物。丹前や布団地用。はったん。
八端織り
はったんおり [0] 【八端織(り)】
たてに諸撚(モロヨ)り,よこに片撚りの練り糸を用いた,斜文組織の厚手の絹織物。丹前や布団地用。はったん。
八笑人
はっしょうじん ハツセウジン [3] 【八笑人】
⇒花暦八笑人(ハナゴヨミハツシヨウジン)
八等身
はっとうしん [3] 【八頭身・八等身】
身長が頭部の長さの八倍であること。最も均整のとれたスタイルといわれる。
八算
はっさん 【八算】
算盤(ソロバン)で行う一けたの割り算。「易に八卦,十露盤(ソロバン)に―/滑稽本・膝栗毛 8」
八節
やふ 【八節】
垣などを結ぶ段が八つあること。また,多くの節や段があること。「臣の子の―の柴垣/日本書紀(武烈)」
八節
はっせつ [0] 【八節】
季節の八つの変わり目。すなわち,立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至。
八節結り
やふじまり 【八節結り】
八節に結うこと。垣などを幾段にも結ぶこと。また,そのもの。「大君の王子の柴垣―/古事記(下)」
八紘
はっこう [0] 【八紘】
八方。全世界。八荒。八極。
八紘一宇
はっこういちう [6] 【八紘一宇】
〔日本書紀「掩�八紘�而為�宇」より〕
天下を一つの家のようにすること。第二次大戦中,大東亜共栄圏の建設を意味し,日本の海外侵略を正当化するスローガンとして用いられた。
八聖道
はっしょうどう [3] 【八正道・八聖道】
〔仏〕 仏陀が最初に説いた仏教の基本的な教えの一。涅槃(ネハン)に至るための八つの正しいおこない。すなわち,正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定。
八股
はっこ [1] 【八股】
「八股文」の略。
八股文
はっこぶん [3][0] 【八股文】
〔「股」は対偶の意。四つの股がそれぞれ「比」と称する二つの対句から成っていることからいう〕
中国,明・清代の科挙の答案に使用された文体。四書五経中から出題された章句の意を敷衍(フエン)し,対句を用いて一編の文章に構成する。破承・起講・入題・起股・虚股・中股・後股・結束の各段より成る。八股。四書文。経義文。制義文。時文。
八脚門
やつあしもん [4] 【八脚門】
門の形式の一。一重の門で,本柱四本の前後にそれぞれ控え柱が合わせて八本あるものをいう。大寺院や宮城の門に用いられる。東大寺転害門が代表例。はっきゃくもん。
八脚門[図]
八脚門
はっきゃくもん [4][3] 【八脚門】
⇒やつあしもん(八脚門)
八色の姓
やくさのかばね 【八色の姓】
684年に制定された新たな姓の制度。真人(マヒト)・朝臣(アソミ)・宿禰(スクネ)・忌寸(イミキ)・道師(ミチノシ)・臣(オミ)・連(ムラジ)・稲置(イナギ)の八階よりなるが,実際には道師・稲置の二姓の賜姓は行われなかった。皇親を中心とした新たな政治的秩序の構成を図ったもの。はっしきのかばね。
八色の姓
はっしきのかばね [0] 【八色の姓】
⇒やくさのかばね(八色姓)
八色鳥
やいろちょう [0] 【八色鳥】
スズメ目ヤイロチョウ科の小鳥。全長20センチメートル内外。頭が大きく,尾が短い。緑・青・黄・赤・茶・黒・白・瑠璃(ルリ)色に彩られて美しい。日本・中国東部からインドに分布し,日本には夏鳥として本州・四国・九州にごく少数が渡来。絶滅が危惧される種。
八花鏡
はっかきょう ハツクワキヤウ [0] 【八花鏡】
鏡の一種。鏡の輪郭が八つの弧形をしており,葵花形をかたどったものをいう。中国の唐代・宋代,日本では奈良・平安時代に使われた。
八苦
はっく [1] 【八苦】
〔仏〕 生・老・病・死の四苦に,愛別離苦・怨憎会苦(オンゾウエク)・求不得苦(グフトクク)・五陰盛苦(ゴオンジヨウク)を加えた八つの苦しみ。
八草
はっそう [0] 【八草】
漢方で用いる八種の薬草。普通,菖蒲(シヨウブ)・艾葉(ヨモギ)・車前(オオバコ)・荷葉(ハス)・蒼耳(オナモミ)・忍冬(ニンドウ)・馬鞭(クマツヅラ)・繁縷(ハコベ)とされるが,異説も多い。
八荒
はっこう [0] 【八荒】
国の八方のはて。全世界。八極。「義時弥(イヨイヨ)―を掌(タナゴコロ)に握る/太平記 1」
八葉
はちよう [0] 【八葉】
(1)八枚の葉,または紙。
(2)八枚の花弁,特に蓮の花弁の形。また,一つの円を中心に周囲に八つの円を配した文様。
八葉の蓮
はちようのはちす 【八葉の蓮】
(1)花弁の八枚ある蓮。
(2)〔仏〕 極楽浄土の別名。八葉蓮華。
八葉の車
はちようのくるま [0] 【八葉の車】
牛車(ギツシヤ)の一。屋形に八葉の紋のある網代(アジロ)車。紋の大小により大八葉・小八葉と呼ぶ。
八葉の車[図]
八虐
はちぎゃく [0] 【八虐・八逆】
律に定められた,きわめて重い八種の罪。謀反(ムヘン)・謀大逆(ボウタイギヤク)・謀叛(ムホン)・悪逆・不道・大不敬・不孝・不義をいう。八虐罪。
八行本
はちぎょうぼん ハチギヤウ― [0] 【八行本】
浄瑠璃本の一。一丁の片面に大字で八行書かれ,節章(フシシヨウ)がつけられた正本(シヨウホン)。延宝(1673-1681)の頃,宇治加賀掾が始めたとされる。正徳(1711-1716)の頃からは七行になった。
八街
やちまた 【八街】
千葉県中部の市。下総台地にあり,近世は馬の放牧地。落花生の産地。
八衢
やちまた 【八衢】
道が八つにも分かれる所。また,数多くの方向に分岐する所。「天の―に居て/古事記(上訓)」
八角
はっかく [4] 【八角】
(1)八つの角のある形。
(2)家紋の一。隅切り角の,各辺の長さが等しいもの。
(3)
⇒大茴香(ダイウイキヨウ)
(4)海魚トクビレの別名。
八角の
はっかく【八角の】
an octagon.→英和
〜の octagonal.
八角堂
はっかくどう [0] 【八角堂】
壁面を八角形にした宝形(ホウギヨウ)造りの仏堂。法隆寺の夢殿,興福寺の北円堂など。
八講
はっこう [3] 【八講】
(1)〔仏〕「法華八講」の略。
(2)「八講布」の略。
八講布
はっこうふ [3] 【八講布】
越中・加賀に産する麻布。古く,宮中の法華八講のとき,僧侶への布施として用い,近世には幕府に献上した。はっこうぬの。
八識
はちしき [0][2] 【八識】
⇒はっしき(八識)
八識
はっしき [0] 【八識】
〔仏〕 五官やからだを通じて対象を認識する八種の心的作用。すなわち,眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那(マナ)識・阿頼耶(アラヤ)識の称。はちしき。
八議
はちぎ [2] 【八議】
中国,唐代,刑罰を減免した八つの条件。議親(天子の親戚)・議故(天子の旧知)・議賢(徳行ある人)・議能(学芸に長じた人)・議功(勲功のある人)・議貴(身分の高い人)・議勤(国事に力を尽くした人)・議賓(前王朝の子孫などの賓客)の八つの称。
八象
はっしょう [0] 【八象】
易で,八卦のあらわすかたち。すなわち,乾(ケン)は天,坤(コン)は地,坎(カン)は水,離は火,艮(ゴン)は山,兌(ダ)は沢,巽(ソン)は風,震は雷をあらわす。
八足
はっそく [0][4] 【八足】
足が八つあること。
八足の机
はっそくのつくえ 【八足の机】
「やつあしのつくえ(八足机)」に同じ。
八路軍
はちろぐん 【八路軍】
〔「中国国民革命軍第八路軍」の略〕
抗日戦争中,華北にあった中国共産党の軍隊。1937年(昭和12)8月,第二次国共合作後の称。華中・華南の新四軍とともに抗日戦の主力。日中戦争後,人民解放軍と改称。パールー軍。
八軒屋
はちけんや 【八軒屋】
大阪市中央区,天満橋から天神橋に至る間の淀川の南岸。江戸時代,淀舟の発着場。岡場所でもあった。
八軸
はちじく [2] 【八軸】
〔巻子(カンス)八巻から成ることから〕
法華経のこと。「―の妙文/平家(灌頂)」
八逆
はちぎゃく [0] 【八虐・八逆】
律に定められた,きわめて重い八種の罪。謀反(ムヘン)・謀大逆(ボウタイギヤク)・謀叛(ムホン)・悪逆・不道・大不敬・不孝・不義をいう。八虐罪。
八道
はちどう 【八道】
(1)奈良時代の七道(東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道)に明治になって北海道を加えたもの。
(2)朝鮮の八つの行政区域。京畿道・江原道・咸鏡(カンキヨウ)道・平安道・黄海道・忠清道・慶尚道・全羅道の総称。
八達
はったつ [0] 【八達】 (名)スル
道路が八方に通じていること。「四通―する鉄道網」
八郎潟
はちろうがた ハチラウ― 【八郎潟】
秋田県西部,男鹿半島の基部にあった潟湖(セキコ)。琵琶湖に次ぐ大湖だったが約八割が干拓され,大潟村となる。大規模機械化農業が行われる。
八部
はちぶ [2] 【八部】
「八部衆」の略。
八部衆
はちぶしゅう [3] 【八部衆】
(1)仏法守護の八体一組みの釈迦の眷属(ケンゾク)。
(2)特に「天竜(テンリユウ)八部衆」のこと。
八郷
やさと 【八郷】
茨城県中部,新治(ニイハリ)郡の町。筑波山・加波山などに囲まれ,果樹栽培が盛ん。
八里半
はちりはん [4] 【八里半】
〔栗(九里)に近い味の意〕
焼き芋。焼き芋屋の看板などに書く。
八重
やえ [1] 【八重】
(1)八つ重なっていること。
(2)いくつも重なっていること。「―雲」「―霧」「―霞」「―葺(ブ)き」
(3)特に,花弁が何枚も重なっていること。「―の桜」
八重の
やえ【八重の】
double <cherry blossoms> ;→英和
double-flowering <cherry trees> .
八重の潮路
やえのしおじ ヤヘ―シホヂ 【八重の潮路】
はるか遠くまで続く海路。やしおじ。「―に日をくらし/平家 7」
八重一重
やえひとえ ヤヘヒトヘ [1][2] 【八重一重】
キリガヤツの別名。
八重作り
やえづくり ヤヘ― [3] 【八重作り・八重造り】
⇒切掛(キリカ)け作(ヅク)り
八重咲き
やえざき ヤヘ― [0] 【八重咲き】
花弁が幾枚も重なって咲くこと。重弁であること。また,その花。「―の桜」
→重弁
八重垣
やえがき ヤヘ― [2] 【八重垣】
幾重にもめぐらした垣根。「八雲立つ出雲―つまごみに/古事記(上)」
八重山
やえやま ヤヘ― 【八重山】
幾重にも重なっている山。「足柄の―越えて/万葉 4440」
八重山
やえやま ヤヘヤマ 【八重山】
八重山諸島の略。
八重山上布
やえやまじょうふ ヤヘヤマジヤウフ [5] 【八重山上布】
沖縄県八重山地方で織られる上布。白地に紅露の根から採れる赤茶色の染料で絣(カスリ)模様を捺染(ナツセン)したもの。かつて宮古上布とともに,薩摩上布とよばれた。
八重山吹
やえやまぶき ヤヘ― [4] 【八重山吹】
山吹の一品種。雄しべ・雌しべが花弁化した八重咲きのもの。果実はできない。太田道灌の逸話に出てくる山吹は本種か。
八重山地震
やえやまじしん ヤヘヤマヂ― 【八重山地震】
1771年(明和8)4月,石垣島の南南東30キロメートルの海底を震源として起きたマグニチュード七・四と推定される地震。津波の被害が大きく,特に石垣島を襲った津波は85メートルの高所に達した。周辺諸島を含め,溺死者は約一万二千人に達した。
八重山諸島
やえやましょとう ヤヘヤマ―タウ 【八重山諸島】
沖縄県南西部,先島(サキシマ)諸島に所属する島群。石垣島・西表(イリオモテ)島が主な島々。観光およびサトウキビ栽培が主産業。八重山列島。
八重崎
やえざき ヤヘザキ 【八重崎】
姓氏の一。
八重崎検校
やえざきけんぎょう ヤヘザキケンゲウ 【八重崎検校】
(1776?-1848) 箏曲家。地歌の手事物(テゴトモノ)に箏の手を付け,箏と三味線の合奏法を大成した編曲の名手。京都で活躍。
八重桜
やえざくら ヤヘ― [3] 【八重桜】
(1)ヤマザクラなど日本の山野に自生するサクラ類の栽培園芸品種で,花が八重咲きのもの。ボタンザクラ。[季]春。《奈良七重七堂伽藍―/芭蕉》
(2)五衣(イツツギヌ)・表着(ウワギ)まで桜色であること。「女院よりの御装束は―をえもいはず匂はせ給へり/栄花(若水)」
八重歯
やえば【八重歯】
an oblique (斜めの)[a double (重なった)]tooth.
八重歯
やえば ヤヘ― [1][0] 【八重歯】
普通に生えている歯のわきに重なるように生える歯。添歯(ソイバ)。
八重洲
やえす ヤヘス 【八重洲】
東京都中央区,東京駅東側一帯を指す地名。東京駅を挟んで丸の内と対する。
〔家康に仕えたヤン=ヨーステン(耶揚子)の屋敷があったところと伝える〕
八重生り
やえなり ヤヘ― [0] 【八重生り】
(1)実が多数なること。また,その草木。
(2)植物リョクトウの別名。
八重畳
やえだたみ ヤヘ― 【八重畳】
■一■ (名)
幾重にも重ねて敷いた敷物。神座として用いる。「乃ち―をしきて迎へ入る/日本書紀(神代下訓)」
■二■ (枕詞)
幾重にも重ねるところから,「へ(重)」と同音の地名「平群(ヘグリ)」にかかる。「―平群の山に/万葉 3885」
八重簀
やえす ヤヘ― [0] 【八重簀】
湖川,遠浅の内海などで,竹簀を幾重にもめぐらせて魚をとるもの。
八重葎
やえむぐら ヤヘ― [3] 【八重葎】
(1)アカネ科の一〜二年草。荒地・畑などに多い。茎は四角く,葉は狭い披針形で数個ずつ輪生。茎・葉に逆向きのとげがある。夏,葉腋や枝先に淡緑色の小花をつける。果実は二分果から成り,かぎ状の毛が密生する。
(2)つる性の雑草が幾重にも茂ったくさむら。一説にカナムグラの古名ともいう。「―茂れるやどのさびしさに/拾遺(秋)」
八重葎(1)[図]
八重衣
やえごろも ヤヘゴロモ 【八重衣】
地歌・箏曲の一。石川勾当の三味線曲。のち,八重崎検校が箏の手を付ける。歌詞は百人一首より衣にちなんだ四季の和歌五首を並べる。京風手事物(テゴトモノ)の代表曲。
八重造り
やえづくり ヤヘ― [3] 【八重作り・八重造り】
⇒切掛(キリカ)け作(ヅク)り
八重霞
やえがすみ ヤヘ― [3] 【八重霞】
幾重にも立ちこめる霞。
八開手
やひらで [2] 【八開手】
神を拝むのに,八度かしわ手を打つこと。また,その所作。
八間
はちけん 【八間】
大形の釣り行灯。明るいので,揚げ屋・寄席などで用いた。八方。
八間[図]
八陣
はちじん [0] 【八陣】
兵法で,八種の陣立て。中国で,孫子・呉子・諸葛孔明などが創案したというが詳細は不明。魚鱗・鶴翼(カクヨク)・長蛇・偃月(エンゲツ)(または彎月(ワンゲツ))・鋒矢(ホウシ)・方円・衡軛(コウヤク)・雁行(ガンコウ)のほか,種々ある。
八隅
やすみ 【八隅】
〔枕詞「やすみしし」の「やすみ」に,万葉集で「八隅」と表記したことから生まれた語〕
四方八方のすみ。すみずみ。「―しるなをのがれて/新古今(仮名序)」
八隅知し
やすみしし 【八隅知し・安見知し】 (枕詞)
「わが大君」「わご大君」にかかる。「高光る日の御子(ミコ)―わが大君/古事記(中)」「―わご大君の大御舟/万葉 152」
〔原義不明。国の八隅を知ろしめす意とも,安らかに見そなわす意とも解されたらしい〕
八隅知る
やすみしる 【八隅知る】 (枕詞)
〔「やすみしし」の万葉集表記にひかれてできたもの〕
「やすみしし」に同じ。「―わがすべらぎの御世にこそ/玉葉(賀)」
八隅説
はちぐうせつ [3] 【八隅説】
アメリカの物理化学者ルイス(G.N. Lewis)が唱えた原子価理論。原子価の説明モデルとして立方体を考え,価電子がその八つの頂点(八隅)をみたし希ガス型の安定した電子配置をとって化学結合を生ずるとするもの。オクテット。
八難
はちなん [2][0] 【八難】
(1)〔仏〕 仏を見,正法を聞くことを妨げる八種の苦難・境界。すなわち,地獄・畜生・餓鬼・長寿天・盲聾瘖唖(モウロウインア)・辺地・世智弁聡(セチベンソウ)・仏前仏後の称。
(2)八つの災難。飢・渇・寒・暑・水・火・刀・兵の難。また,多くの難。
(3)多くの欠点。七難。
八雲
やくも 【八雲】
北海道南西部,渡島(オシマ)支庁山越郡の町。渡島半島東岸,内浦湾に臨む。酪農が盛ん。
八雲
やくも 【八雲】
(1)幾重にも重なった雲。八重の雲。「―立つ出雲八重垣つまごみに八重垣つくるその八重垣を/古事記(上)」
(2)〔(1)に掲げた歌を和歌の始まりとする古今集(仮名序)の説から〕
和歌。
八雲
やくも 【八雲】
⇒小泉(コイズミ)八雲
八雲さす
やくもさす 【八雲さす】 (枕詞)
多くの雲が立ちのぼる意から,地名「出雲」にかかる。「―出雲の児らが黒髪は/万葉 430」
八雲の道
やくものみち 【八雲の道】
和歌の道。敷島の道。「今も―に遊び/続古今(仮名序)」
八雲御抄
やくもみしょう ヤクモミセウ 【八雲御抄】
歌学書。六巻。順徳院著。鎌倉初期の成立。正義・作法・枝葉・言語・名所・用意の六部より成る。それまでの歌学・歌論を組織的に集大成したもの。八雲抄。
八雲琴
やくもごと [4] 【八雲琴】
二弦琴の一種。一九世紀初めに中山琴主が出雲大社などでの献奏用として考案し,作曲したのが起こり。のち明治初年の東京で東竜(アズマリユウ)二弦琴が派生した。出雲琴。
→二弦琴
八雲立つ
やくもたつ 【八雲立つ】 (枕詞)
多くの雲が立ちのぼる意から,地名「出雲」にかかる。「―出雲八重垣/古事記(上)」
八面
やも [1] 【八方・八面】
〔「やおも」の転〕
八つの方面。あらゆる方面。四方八方。「朕が心を―に示すこと/日本書紀(継体訓)」
八面
はちめん [2] 【八面】
八つの面。また,あらゆる方面。
八面体
はちめんたい【八面体】
an octahedron.→英和
八面六臂
はちめんろっぴ [5] 【八面六臂】
(1)仏像などで,八つの顔と六本の腕を持っていること。
(2)多才で,一人で何人分もの活躍をするたとえ。「―の大活躍」
八面玲瓏
はちめんれいろう [0][2] 【八面玲瓏】
(1)〔馬煕「開窓看雨」〕
どの面から見ても美しく鮮明なこと。「―と輝く」
(2)どんな人とも円満に交際すること。
八音
はっとん ハチオン [0] 【八音】
「はちおん(八音)」の連声。
八音
はちおん [0][2] 【八音】
(1)古代中国の楽器分類法。材質により金(キン)(鐘)・石(セキ)(磬(ケイ))・糸(シ)(弦楽器)・竹(チク)(管楽器)・匏(ホウ)(笙(シヨウ)・竽(ウ))・土(ド)(壎(ケン))・革(カク)(鼓)・木(モク)(柷(シユク)・敔(ギヨ))の八種に分類。はちいん。はっちん。転じて各種楽器また音楽をさす。
(2)〔仏〕
〔「はっとん」とも〕
如来のそなえている音声の八つのよい特徴。極好音・柔輭(ニユウナン)音・和適音・尊慧音・不女音・不誤音・深遠(ジンノン)音・不竭(フケツ)音。八種清浄音。八種梵音声(ハツシユボンノンジヨウ)。
八音
はちいん [0][2] 【八音】
⇒はちおん(八音)(1)
八音
はっちん ハチイン 【八音】
〔「はちいん(八音)」の連声〕
「はちおん(八音){(1)}」に同じ。
八頭
やつがしら [3][0] 【八頭】
サトイモの一品種。親芋はよく肥大し,周囲に生じた芋と密着して直径10センチメートルほどのごつごつとした塊となる。葉は小さく,淡緑色。葉柄は短く,紫褐色。[季]秋。
八頭
はちがしら [3] 【八頭】
漢字の頭(カシラ)の一。「公」などの「八」の部分。
八頭身
はっとうしん【八頭身(の美人)】
(a beautiful woman of) an eight-head figure.
八頭身
はっとうしん [3] 【八頭身・八等身】
身長が頭部の長さの八倍であること。最も均整のとれたスタイルといわれる。
八高線
はちこうせん ハチカウ― 【八高線】
JR 東日本の鉄道線。東京都八王子と群馬県倉賀野間,92キロメートル。
公
こう [1] 【公】
■一■ (名)
(1)おおやけ。おもてむき。官府。個人に対するもの。「―と私(シ)の別をわきまえる」「義勇,―に奉ずる」
(2)五等爵の第一位。公爵。
■二■ (代)
二人称。封建領主・大臣・身分の高い人など,また一般に他人を敬っていう語。また,同輩の者にも用いる。貴公。「―もっていかんとなす」
■三■ (接尾)
(1)身分の高い人の名に付けて,敬意を表す。「家康―」
(2)人や動物の名前に付けて,親しみ,あるいはやや軽んずる気持ちを表す。「忠犬ハチ―」「熊―」
公
おおやけ オホ― [0] 【公】
〔「大家(オオヤケ)」「大宅(オオヤケ)」が原義〕
■一■ (名)
(1)政治や行政にたずさわる組織・機関。国・政府・地方公共団体など。古くは朝廷・幕府などをさす。「―の場で白黒をつける」「―の機関で管理する」
(2)個人ではなく,組織あるいは広く世間一般の人にかかわっていること。「土地を―の用に供する」「市長としての―の任務」
(3)事柄が外部に表れ出ること。表ざた。表むき。「目的は―にできない」
(4)天皇。また,皇后や中宮。「―も行幸せしめ給ふ/大鏡(時平)」
■二■ (形動ナリ)
私心がなく,公平であるさま。「詞うるはしく,論―なり/仮名草子・難波物語」
公し
おおやけ・し オホヤケシ 【公し】 (形シク)
公式的である。公的で定まった型にはまっている。「さもありぬべき事ぞかしと,―・しう仰せられ/浜松中納言 4」
公の
おおやけ【公の(に)】
public(ly);→英和
open(ly);→英和
official(ly) (公式);→英和
formal(ly) (正式).→英和
〜にする(なる) make (be made) public[known];publish (be published);→英和
bring (come) to light (秘密など).
公の後ろ見
おおやけのうしろみ オホ― 【公の後ろ見】
天皇の政治を助けること。また,その人。摂政。関白。
公の私
おおやけのわたくし オホ― 【公の私】
公的なことにも,どうしても多少の私情をまじえてしまうこと。「うたてやな,―といふことのあれば/謡曲・俊寛」
公主
こうしゅ [1] 【公主】
天子の娘。皇女。中国で,秦漢以来,天子がその娘を諸侯に嫁がせる際,三公がその婚儀をつかさどったことによるという。
→和蕃公主(ワバンコウシユ)
公事
こうじ [1] 【公事】
(1)おおやけの仕事や用事。公務。
(2)おおやけに関する事柄。
⇔私事
公事
こうじ【公事】
public[official]affairs.
公事
おおやけごと オホ― 【公事】
(1)個人的でないこと。公式のこと。
⇔私事(ワタクシゴト)
「いと馴れて疾く,…と―にぞ聞えなす/源氏(夕顔)」
(2)政務。政治。「源氏の―知り給ふすぢならねば/源氏(紅葉賀)」
(3)宮中の儀式・行事。「祭のほど限りある―にそふ事多く/源氏(葵)」
(4)朝廷への奉仕や租税。「武蔵の国を預けとらせて―もなさせじ/更級」
(5)規則・慣例などで決まっている事柄。決まりきったこと。「声づかひ,もてなしさへ例の―なれど/源氏(宿木)」
公事
くじ [1] 【公事】
〔「くうじ」とも〕
(1)表だった公の事。
(2)朝廷で行われる政務・儀式。「―ども繁く,春の急ぎにとり重ねて催し行はるるさまぞ,いみじきや/徒然 19」
(3)中世,年貢以外の雑税や賦役の総称。
(4)訴訟。裁判。「某はいままで,―をいたいた事もない/狂言・右近左近」
公事場
くじば 【公事場】
⇒くじしょ(公事所)
公事奉行
くじぶぎょう [3] 【公事奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。政務に当たる安堵(アンド)奉行・恩沢奉行・寺社奉行その他の奉行の総称。
公事家
くじや 【公事家】
中世後期から近世初頭にかけて,公事(雑税)の徴収単位となった有力農民のこと。役家(ヤクヤ)。
公事宿
くじやど 【公事宿】
江戸時代,訴訟のために地方から江戸・大坂・京などに出て来た者が泊まった宿。訴訟に関する諸事務の代行も扱った。
公事工
くじだくみ 【公事工】
■一■ (名)
訴訟を起こす計画。
■二■ (形動ナリ)
理屈をこねて言いがかりをつけるのが上手なさま。「―なる女うすき唇を動かし/浮世草子・永代蔵 5」
公事師
くじし 【公事師】
江戸時代,民事訴訟の代行を業とした者。代言人。
公事所
くじしょ 【公事所】
訴訟を扱う,昔の役所。くじば。
公事文
くじぶみ 【公事文】
(1)室町時代以降,将軍家の公用の書状。
(2)訴訟の文書。
公事方
くじかた [0][2] 【公事方】
江戸時代,裁判関係の事務を扱う役。特に幕府では,勘定奉行およびその下での裁判関係担当者。
公事方御定書
くじかたおさだめがき 【公事方御定書】
江戸幕府の基本法典。二巻。1742年成立。将軍徳川吉宗の命により編纂(ヘンサン)。上巻は司法警察関係の重要法令,下巻は「御定書百箇条」と呼ばれ,刑法・訴訟法などに関する規定をおさめる。御定書。
公事根源
くじこんげん 【公事根源】
有職故実書。一巻または三巻。一条兼良著。1422年頃に成立か。朝廷の儀式・行事など公事について,その起源・沿革を述べたもの。
公事結社
こうじけっしゃ [4] 【公事結社】
旧治安警察法において,政治にかかわりのない公共の利益を目的とする結社。
公人
こうじん【公人】
a public man[figure].
公人
くにん 【公人】
(1)平安末期以降,宮中に奉仕した下級役人。
(2)鎌倉・室町時代,政所(マンドコロ)・問注所などの下級役人。
(3)室町時代,社寺などに属し,雑事に従った者。
公人
こうにん 【公人】
(1)
⇒くにん(公人)
(2)
⇒こうじん(公人)
公人
こうじん [0] 【公人】
議員や公務員など,公務についている人。その立場で行動や発言をする場合に,私人に対していう。
⇔私人
「―として発言する」
公人
おおやけびと オホ― 【公人】
朝廷に仕える人。大宮人。官吏。
公人奉行
くにんぶぎょう [4] 【公人奉行】
室町幕府の職名の一。諸奉行人の人事にかかわり,評定奉行とともに評定や寄合に臨席した。鎌倉幕府の問注所長官に相当する重職。
公人朝夕人
くにんちょうじゃくにん 【公人朝夕人】
(1)室町幕府で,雑事を務めた下級の役人。
(2)江戸幕府の賤職の称。将軍が束帯して出行する際,尿筒(シトヅツ)を持って従った者。
公任
きんとう キンタフ 【公任】
⇒藤原(フジワラノ)公任
公企体
こうきたい [0] 【公企体】
「公共企業体」の略。
公企業
こうきぎょう [3] 【公企業】
国や地方自治団体などが経営する公共のための企業。鉄道・郵便・水道など。
⇔私企業
公休
こうきゅう [0] 【公休】
(1)公務員や会社員などに権利として与えられている,日曜・祝日以外の休日。公休日。
(2)同業者が申し合わせて,定期的に休業すること。また,その日。公休日。
公休日
こうきゅうび【公休日】
a (legal) holiday.
公休日
こうきゅうび [3] 【公休日】
公休。
公会
こうかい [0] 【公会】
(1)おおやけの会議。
(2)一般に公開する会議。
⇔秘密会
公会堂
こうかいどう【公会堂】
a public[town]hall.
公会堂
こうかいどう [0] 【公会堂】
公衆が集会するために設けられた建物。
公会議
こうかいぎ [3] 【公会議】
ローマ-カトリック教会で,教皇が全教区の枢機卿(スウキキヨウ)・司教・神学者などを集め,教会の教義・規則などの重要事項について行う最高会議。その決議は全教会に対して拘束力を有する。宗教会議。
公使
こうし【公使】
a minister.→英和
公使館 a legation.→英和
公使
こうし [1] 【公使】
〔ambassador〕
外交使節の一階級。席次は大使に次ぐが,職務・特権は同じ。特命全権公使と代理公使がある。
公使館
こうしかん [3] 【公使館】
公使が駐在国で事務を取り扱う所。
公侯
こうこう [0] 【公侯】
(1)公爵と侯爵。
(2)大名。諸侯。
公侯伯子男
こうこうはくしだん [5] 【公侯伯子男】
公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵のこと。五等爵。
公信の原則
こうしんのげんそく 【公信の原則】
〔法〕 実際には権利が存在しないにもかかわらず,外形的には存在するように見える場合,外形を信頼して取引をした者を保護するため,権利が事実上存在するものとみなす原則。
公信力
こうしんりょく [3] 【公信力】
権利の存在を推測できるような外形がある場合には,真実の権利が存在しないときにも,その外形を信頼して取引をした者に対し,真実の権利が存在したのと同様の効果を認める効力。
公倍数
こうばいすう [3] 【公倍数】
二つ以上の整数に共通な倍数。二つ以上の整式についても,同様に公倍数を考える。
公倍数
こうばいすう【公倍数】
a common multiple.最小公倍数 the least common multiple <L.C.M.,l.c.m.> .
公健法
こうけんほう [0] 【公健法】
⇒公害健康被害補償法(コウガイケンコウヒガイホシヨウホウ)
公債
こうさい [0] 【公債】
(1)国および地方公共団体が,債券の発行を通じて行う借金により負う債務。また,その発行された債券。国債および地方債の総称。
(2)財政法上,国が公共事業費・出資金・貸付金の財源として発行する,償還期限一年以上の債券。
公債
こうさい【公債】
a public loan[debt];→英和
a public loan bond (証書);government securities.〜を発行する float[issue]a loan.〜を償還する(に応募する) redeem (subscribe for) a loan.
公債依存度
こうさいいぞんど [6] 【公債依存度】
一般会計の歳入の中に占める公債発行による収入の割合。
→国債依存度
公債証書
こうさいしょうしょ [5] 【公債証書】
国または地方公共団体などが,債権者に対して発行・交付する記名ないし無記名の証券。
公傷
こうしょう [0] 【公傷】
公務中に負ったけが。
⇔私傷
公傷
こうしょう【公傷】
an injury in harness.〜を負う be injured while on duty.
公傷制度
こうしょうせいど [5] 【公傷制度】
大相撲で,本場所の取組中にけがをして途中休場した場合,次場所の番付を下げないで,休場した場所と同じ番付の位置にとどめる制度。適用は一場所限り。
公僕
こうぼく [0] 【公僕】
公衆に奉仕する者。あるべき姿としての,公務員をさす。
公僕
こうぼく【公僕】
a public servant.
公儀
こうぎ [1] 【公儀】
(1)おもてむき。おおやけごと。「是は心中の憤りにて―に出だすべき咎にもあらず/太平記 39」
(2)朝廷・幕府・役所など,政治を行う機関。また,民を支配している人。お上。「―隠密」
(3)世の中。世間。「せがれより―を広う見覚えて/大句数」
公儀者
こうぎしゃ 【公儀者】
社交家。「いやおこぼの姉が―ぢや/浄瑠璃・相模入道」
公党
こうとう [0] 【公党】
政策・主義・方針などを世間におおやけに発表し,社会的に認められている政党。
⇔私党
公入札
こうにゅうさつ [3] 【公入札】
一般に公募して入札させること。
公公し
おおやけおおやけ・し オホヤケオホヤケシ 【公公し】 (形シク)
(1)公的な面にかかわるさま。「才なども―・しき方もおくれずぞおはすべき/源氏(浮舟)」
(2)表立っている。目立っている。「交野の少将のわたくしものまうけん時はしも,―・しくてとられむ/落窪 1」
公共
こうきょう [0] 【公共】 (名)スル
(1)社会全体に関すること。おおやけ。
(2)おおやけのものとして共有すること。「人間の―するや衆人相共に其務む可き所を尽して/明六雑誌 21」
公共の
こうきょう【公共の】
public <interests> ;→英和
common.→英和
‖公共事業 a public enterprise;(public) utilities.公共機関 a public institution.公共企業体 a public[government]corporation.公共職業安定所 a public employment security office.公共心(のある) public spirit (public-spirited).公共団体 a public body[corporatcon].公共料金 public utility charges.
公共の福祉
こうきょうのふくし 【公共の福祉】
社会一般に共通する幸福や利益。個人の利益や権利に対立ないしは矛盾する場合があり,相互の調和が問題とされる。
公共サービス
こうきょうサービス [5] 【公共―】
広く一般の人々の福利のために公的機関が供する業務。教育・医療・交通・司法・消防・警察など。
公共事務
こうきょうじむ [5] 【公共事務】
⇒固有(コユウ)事務
公共事業
こうきょうじぎょう [5] 【公共事業】
(1)行政主体,または私人によって行われる公共の利益を目的とする事業。公益事業。
(2)国や地方公共団体が財政資金により行う事業。
公共企業体
こうきょうきぎょうたい [0] 【公共企業体】
(1)国や地方公共団体の出資による公共性の高い事業を行う法人格を有する企業。
(2)旧公共企業体等労働関係法で,日本国有鉄道・日本専売公社・日本電信電話公社の三公社のこと。
公共企業体等労働関係法
こうきょうきぎょうたいとうろうどうかんけいほう 【公共企業体等労働関係法】
⇒国営企業労働関係法
公共優先債
こうきょうゆうせんさい [7] 【公共優先債】
⇒優先債(ユウセンサイ)
公共危険罪
こうきょうきけんざい [6] 【公共危険罪】
不特定多数の人の生命・身体・財産の安全を侵害する危険性のある犯罪。放火罪・溢水(イツスイ)罪・往来妨害罪など。
公共団体
こうきょうだんたい [5] 【公共団体】
行政上の一定の目的のために国家から行政的権限や特権を与えられた団体。地方公共団体・公共組合のほか公団・事業団等。
公共建築
こうきょうけんちく [5] 【公共建築】
国や地方公共団体などが設置し,一般市民が利用する建築物。学校・病院・博物館など。
公共心
こうきょうしん [3] 【公共心】
公共の利益のために尽くそうとする精神。
公共性
こうきょうせい [0] 【公共性】
広く社会一般に利害・影響を持つ性質。特定の集団に限られることなく,社会全体に開かれていること。
公共投資
こうきょうとうし [5] 【公共投資】
国・地方公共団体・公的企業が社会資本整備のために行う投資。景気対策のために拡大されることがある。
公共放送
こうきょうほうそう [5] 【公共放送】
受信料を主な財源として,営利を目的としない公共的な事業体が行う放送。また,それを行う事業体。日本の NHK ,イギリスの BBC など。
⇔民間放送
公共料金
こうきょうりょうきん [5] 【公共料金】
運輸・通信・水道・ガス・電気など国民の生活に関係が深く公益性の強いものの料金。その決定・改定には政府または地方公共団体の規制がある。
公共施設
こうきょうしせつ [5] 【公共施設】
道路・公園・下水道・学校・図書館など,公共事業によって供給される施設。公共財としての性格をもつ。
公共法人
こうきょうほうじん [5] 【公共法人】
政府または地方公共団体がなすべき公共的な事業を代行する団体。法人税法上,法人税を課されない法人で,非課税法人とも呼ばれる。
公共用物
こうきょうようぶつ [5] 【公共用物】
公物のうち,道路・河川・公園など,直接一般公衆の共同使用に供される国または地方公共団体の財産。
→公用物
公共用財産
こうきょうようざいさん [7] 【公共用財産】
国が直接公共の用に供し,または供するものと決定した財産。国有財産法上の用語で,公共用物に相当する。
公共空地
こうきょうくうち [5] 【公共空地】
一般市民が利用でき,国や地方公共団体によって管理されている空地。公園・運動場・霊園など。公共緑地。
→公開空地
公共組合
こうきょうくみあい [5] 【公共組合】
一定範囲の構成員(組合員)から成り,公共の事務・事業を行う目的の公法上の社団法人。農業共済組合・国民健康保険組合・土地改良区など。
公共経済学
こうきょうけいざいがく [7] 【公共経済学】
政府をはじめとする公共部門の経済活動や行動を分析する経済学。
公共緑地
こうきょうりょくち [5] 【公共緑地】
⇒公共空地(クウチ)
公共職業安定所
こうきょうしょくぎょうあんていじょ [0][13] 【公共職業安定所】
職業紹介・職業指導,雇用保険の事務処理など,職業安定法の目的を達成するための業務を無料で行う機関。労働大臣が管轄。職安。職業安定所。
公共財
こうきょうざい [3] 【公共財】
不特定多数の個人が共同で享受できる財・サービス。通常,公的機関により提供される。公園・道路・警察など。
公共選択学派
こうきょうせんたくがくは [9] 【公共選択学派】
議会制や官僚制のもとでの財政に関する政治的決定プロセスを,企業における意思決定の分析などと同様に経済学の手法を用いて分析する学派。ケインズ政策の限界を主張。
公冶長
こうやちょう 【公冶長】
孔子の門人で女婿。字(アザナ)は子長。鳥の言葉を解したという。
公出挙
くすいこ 【公出挙】
古代,国家が行なった出挙。稲などを春に貸し出し,秋に五割の利息をつけて返還させるもの。救貧の目的から次第に強制的になり租税化していった。こうすいこ。
→出挙
公分母
こうぶんぼ [3] 【公分母】
二つ以上の分数を通分した時の共通な分母。
公分母
こうぶんぼ【公分母】
a common denominator.
公刊
こうかん [0] 【公刊】 (名)スル
出版物として広く世間一般に出すこと。刊行。「学位論文を―する」
公判
こうはん【公判】
a (public) trial[hearing].〜に付する bring <a case,a person> to trial;put <a case> on trial.
公判
こうはん [0] 【公判】
裁判所が一般に公開した法廷で,関係者の立ち会いのもとに刑事事件の審理を行うこと。
公判廷
こうはんてい [0] 【公判廷】
公判を行う法廷。また,その審理。裁判官と裁判所書記官の列席,検察官並びに原則として被告人および弁護士の出席の上で,かつ公開されて行われる。
公判期日
こうはんきじつ [5] 【公判期日】
公判廷が開かれる期日。裁判長が指定する。
公判準備
こうはんじゅんび [5] 【公判準備】
刑事訴訟において,公判手続きの準備として裁判所によって行われる公判期日外の手続き。起訴状の送達,公判期日の指定,期日外の証人尋問など。
公判調書
こうはんちょうしょ [5] 【公判調書】
公判期日の訴訟手続きに関する事項を記載した調書。
公判闘争
こうはんとうそう [5] 【公判闘争】
⇒法廷闘争(ホウテイトウソウ)
公利
こうり [1] 【公利】
公共の利益。公益。
公力
こうりょく [1] 【公力】
公権力が行使する強制力。
公労委
こうろうい 【公労委】
公共企業体等労働委員会の略称。三公社五現業の労働争議を所管し,不当労働行為の救済を行なった機関。1987年(昭和62)国鉄民営化等に伴い国営企業労働委員会(国労委)に改組,88年中央労働委員会(中労委)に統合。
公労法
こうろうほう コウラウハフ 【公労法】
「公共企業体等労働関係法」の略称。
公務
こうむ [1] 【公務】
おおやけの仕事。国家や公共団体の仕事。
公務
こうむ【公務】
official duties[business].‖公務員 a public official[servant].公務執行妨害 interference with a government official in the exercise of his duties.国家(地方)公務員法 the National (Local) Public Service Law.
公務員
こうむいん [3] 【公務員】
国または地方公共団体の職務を担当し,国民全体に奉仕する者。国家公務員と地方公務員とがある。
公務執行妨害罪
こうむしっこうぼうがいざい [1][7] 【公務執行妨害罪】
公務員の職務の執行にあたり,これに暴行・脅迫を加え,職務の遂行を妨げることによって成立する罪。
公務所
こうむしょ [0][4] 【公務所】
刑法上,公務員が職務を行うため国または公共団体によって設けられる所をさす。
公募
こうぼ [1][0] 【公募】 (名)スル
(1)広く,一般から募集すること。「社員を―する」
(2)債券発行に際し,不特定多数の投資家を対象に広く募集すること。一般募集。
⇔私募
公募する
こうぼ【公募する】
offer for public subscription (株式を);raise by subscription (寄付を);invite public contribution (小説などを).
公印
こういん [0] 【公印】
官庁公署の印。おおやけの印。
公卿
まちぎみ 【公卿・卿】
〔「まうちぎみ」の転〕
「まえつきみ(公卿)」に同じ。
公卿
もうちぎみ マウチ― 【公卿】
「まえつきみ」の転。「さべき―達,とり続き参る/栄花(初花)」
公卿
くげ [1] 【公卿】
⇒くぎょう(公卿)(1)
公卿
まえつきみ マヘ― 【公卿】
〔「前つ君」の意〕
天皇の御前に仕える身分の高い人を敬っていう語。もうちぎみ。まちぎみ。「―い渡らすも御木(ミケ)のさ小橋/日本書紀(景行)」
公卿
くぎょう [1] 【公卿】
(1)〔中国の三公九卿から〕
「公」と「卿(ケイ)」の総称。公は太政大臣,左・右大臣,卿は大・中納言,三位以上の朝官および参議。上達部(カンダチメ)。月卿。卿相。くげ。こうけい。
〔「大臣公卿」という場合は,「卿」に同じ〕
(2)(「供饗」「公饗」とも書く)公卿に供する膳(ゼン)。漆塗りでなく,白木であった。木具(キグ)。
公卿
こうけい [0] 【公卿】
(1)「くぎょう(公卿)」に同じ。
(2)古代中国の三公と九卿(キユウケイ)。
公卿僉議
くぎょうせんぎ [4] 【公卿僉議】
内裏(ダイリ)または院における公卿の会議。
公卿勅使
くぎょうちょくし [4] 【公卿勅使】
伊勢神宮に奉幣のため遣わされた公卿の勅使。
公卿給
くぎょうきゅう 【公卿給】
平安時代,大臣以下参議に支給した年給。
公卿衝重ね
くぎょうついがさね 【公卿衝重ね】
食膳の名。公卿に出す衝重ね。
公卿補任
くぎょうぶにん クギヤウ― 【公卿補任】
神武天皇の国初より1868年(明治1)までの公卿の氏名・官歴などを年代順に書き記したもの。一〇世紀中頃に成立した「公卿伝」をもとに,代々書き継がれた。
公取委
こうとりい [4] 【公取委】
「公正取引委員会」の略。公取。
公司
こうし [1] 【公司】
⇒コンス
公司
コンス [1] 【公司】
〔中国語〕
会社。こうし。コンスー。
公名
きみな [0] 【公名・君名・卿名】
比叡山などで,父親の官名をとった幼童の呼び名。貴族の子弟を弟子とするときに,大蔵卿の君,兵部卿の君などと呼んだ。
公吏
こうり [1] 【公吏】
地方公務員の旧称。吏員。
公告
こうこく [0] 【公告】 (名)スル
(1)広く世の中に告げ知らせること。「世間的に之れを―せざるのみ/欺かざるの記(独歩)」
(2)国または公共団体が,広告・掲示などの手段によって広く一般公衆に告知すること。
公告
こうこく【公告】
a public[an official]notice.〜する announce;→英和
notify publicly.
公命
こうめい [0] 【公命】
おおやけの命令。君命。
公営
こうえい [0] 【公営】
公の機関,特に地方公共団体の経営であること。
⇔私営
「―の市場」「―交通」
公営の
こうえい【公営の】
public;→英和
municipal.→英和
〜にする bring under public management.‖公営住宅 public housing.
公営企業
こうえいきぎょう [5] 【公営企業】
地方公共団体の経営する企業。水道・鉄道・バスなどがある。
公営住宅
こうえいじゅうたく [5] 【公営住宅】
地方公共団体が建設し,所得制限などの入居資格により住民に賃貸する住宅。1951年(昭和26)公布の公営住宅法に基づく。
公営田
くえいでん [2] 【公営田】
〔「こうえいでん」とも〕
律令体制の弛緩(シカン)に対処して財源を確保するためにとられた国営の田制。班田農民の徭役(ヨウエキ)労働で耕作し,農民の調・庸を免除するかわりに全収穫を国家におさめた。のちには他国でも行われた。823年,大宰府管内に設定されたのが最初。
⇔私営田
公営田
こうえいでん [3] 【公営田】
⇒くえいでん(公営田)
公営競馬
こうえいけいば [5] 【公営競馬】
⇒ちほうけいば(地方競馬)
公営賭博
こうえいとばく [5] 【公営賭博】
地方公共団体が施行する競馬・競輪・競艇・オート-レース・宝くじの通称。それぞれに特別法がある。公営ギャンブル。
公器
こうき【公器】
a public institution.
公器
こうき [1] 【公器】
公共の役に立つもの。公共の機関。「新聞は社会の―と言われる」
公団
こうだん【公団】
a public corporation.公団住宅 a corporation apartment[ <英> flat].
公団
こうだん [0] 【公団】
特定の公共目的のため,国または国と地方公共団体の出資により設立された特殊法人。住宅・都市整備公団,日本道路公団,森林開発公団など。
公団住宅
こうだんじゅうたく [5] 【公団住宅】
住宅・都市整備公団(前身は日本住宅公団)が建設して,一般に賃貸・分譲する住宅。
公図
こうず [0][1] 【公図】
土地登記簿につけられている,境界・地目・面積・所有者などを示した地図。地籍(チセキ)図。
公国
こうこく [0][1] 【公国】
主に中世ヨーロッパで,公爵の称号をもつ君主が治めた小国。現在では,リヒテンシュタイン公国・モナコ公国などがある。
公園
こうえん【公園】
a park;→英和
a square (小さいもの).→英和
日比谷公園 Hibiya Park.
公園
こうえん [0] 【公園】
(1)〔「公苑」と書く施設もある〕
主に市街地またはその周辺に設けられ,市民が休息したり散歩したりできる公共の庭園。
(2)観光や自然保護のために指定されている地域。国立公園や県立自然公園など。
公地
こうち [1] 【公地】
公(オオヤケ)の土地。
公地公民
こうちこうみん [1] 【公地公民】
皇族・諸豪族の私有地・私有民を廃止し,すべての土地・人民を国家すなわち天皇の所有とすること。大化の改新で宣言され,律令制の基本とされた。
⇔私地私民
公報
こうほう【公報】
an official report[bulletin].
公報
こうほう [1][0] 【公報】
(1)官庁がその施策と業務について一般国民に発表する報告。「選挙―」
(2)都道府県知事が発行する官報に準じる文書。
公売
こうばい [0] 【公売】 (名)スル
(1)公の機関が強制権限に基づいて行う売買。租税滞納処分の一部として行われる財産換価処分や民事執行法上の競売など。
(2)公然と売ること。「牙商は大声に賭券を―する/八十日間世界一周(忠之助)」
公売
こうばい【公売】
<put a thing to> public sale.公売処分 disposition by public sale.
公女
こうじょ [1] 【公女】
貴族の家の女の子。
⇔公子
「小―」
公奴婢
くぬひ 【公奴婢】
官有の奴婢。律令制における賤民のうち,私有の奴婢(私奴婢)とともに最下層の身分とされ,六六歳までは戸をなすことが許されなかった。官奴婢。
公妃
こうひ [1] 【公妃】
公という称号をもつ君主のきさき。
公娼
こうしょう [0] 【公娼】
おおやけに営業を許された売春婦。日本では1946年(昭和21)に廃止。
⇔私娼
公娼
こうしょう【公娼】
licensed prostitution;a licensed prostitute (人).
公子
こうし [1] 【公子】
身分の尊い家の子息。貴族の子弟。
公孫
こうそん [0] 【公孫】
王侯の孫。また,王侯や貴族の子孫。
公孫樹
こうそんじゅ [3] 【公孫樹】
〔孫の代に実る樹,の意〕
イチョウの漢名。
公孫樹
いちょう イチヤウ [0] 【銀杏・公孫樹】
(1)イチョウ科の落葉高木。中国原産。高さは20メートル以上になる。葉は扇形で切れ込みがある。雌雄異株。花は春に新葉とともに生じ,雄花は穂状で,雌花は花柄の先端に二つ咲く。花粉から精子を生じて受精するなど古代植物の形質が見られる。秋,黄色の種子が実る。白色の核を「ギンナン」といい,食用。材は木目が密で加工しやすく,建築や彫刻に用い,器具や碁盤などに作る。ちちのき。漢名,公孫樹。鴨脚樹。
〔「いちょう」は「鴨脚」が明代に「ヤーチャオ」と発音され,それの転じた形。歴史的仮名遣いを従来「いてふ」としてきたのは,江戸時代に行われた「一葉(イチエフ)」の約という語源説によったため〕
(2)「いちょうがしら」の略。
(3)紋所の名。{(1)}の葉を図案化したもの。
銀杏(3)[図]
公孫竜
こうそんりゅう 【公孫竜】
(前320頃-前250頃) 中国,戦国時代,趙(チヨウ)の思想家。字(アザナ)は子秉(シヘイ)。詭弁(キベン)をもって知られた。著「公孫竜子」は観念論的な論理学の書である。
→白馬(ハクバ)は馬に非(アラ)ず
→堅白同異(ケンパクドウイ)
公安
こうあん【公安】
public peace[safety].‖公安委員(会) a public safety commissioner (commission).公安官《鉄道》a public security officer.公安条令 the Public Safety Regulations.
公安
こうあん [0] 【公安】
公共の安寧(アンネイ)。国家や社会の秩序が保たれていること。
公安委員会
こうあんいいんかい [6] 【公安委員会】
(1)警察の民主的・中立的な管理をつかさどることを目的とし,1947年(昭和22)の警察法により設けられた一種の行政委員会。国家公安委員会と都道府県公安委員会とがある。
(2)フランス革命中の1793年4月,国民公会内に設置された行政委員会。ロベスピエールの加入以後,革命独裁機関として恐怖政治を断行。テルミドールの反動後は権限を失った。
公安条例
こうあんじょうれい [5] 【公安条例】
公共の秩序を維持する名目で,集会・デモなどの規制・取り締まりに関して地方公共団体が制定する条例の通称。事前の届け出または許可などを規制の内容とする。
公安職
こうあんしょく [3] 【公安職】
一般職公務員のうち,警察官・皇宮警察官・入国警備官および検察庁・公安調査庁・海上保安庁・刑務所・少年院に勤務する職員のこと。
公安調査庁
こうあんちょうさちょう [7] 【公安調査庁】
1952年(昭和27),破壊活動防止法により設けられた法務省の外局。暴力的破壊活動を行う団体の調査や解散指定の請求などを行う。その請求を審査・決定する機関として,公安審査委員会がある。
公安警察
こうあんけいさつ [5] 【公安警察】
国家の秩序維持と安全のために,反体制的運動や組織を取り締まる警察活動。
→政治警察
公定
こうてい [0] 【公定】 (名)スル
公の機関が定めること。
公定の
こうてい【公定の】
official.→英和
公定価格(歩合) an official price (bank rate).
公定価格
こうていかかく [5] 【公定価格】
経済統制の必要上,政府が決定する最高・最低または標準価格。
公定力
こうていりょく [3] 【公定力】
行政行為が違法であっても,それが取り消されるまで有効なものとして通用する力。
→拘束力(2)
公定書
こうていしょ [0] 【公定書】
政府がある目的のもとに,法律に基づいて規格や基準を定めて公布する書物。日本薬局方,食品添加物公定書など。
公定歩合
こうていぶあい [5] 【公定歩合】
一国の中央銀行(日本では日本銀行)が,市中金融機関に貸し出しを行う際に適用される基準金利。中央銀行により,市中の通貨量や金利を調節する手段とされる。
公定相場
こうていそうば [5] 【公定相場】
取引所で,多数人の自由競争によって定められる価格。法令によって,公示が義務づけられている。
公害
こうがい [0] 【公害】
事業活動や人の活動に伴って生じる自然および生活環境の破壊が,地域住民や公共一般にもたらす精神的・肉体的・経済的な種々の被害。大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭などによる害。
公害
こうがい【公害】
<atmospheric,environmental,air,noise,water> pollution.→英和
‖公害対策 an antipollution measure.公害防止 pollution prevention.公害病 pollution-related diseases.公害問題 the problem of environmental pollution.
公害健康被害補償法
こうがいけんこうひがいほしょうほう 【公害健康被害補償法】
大気汚染や水質汚濁による健康被害の補償を行い,被害者の福祉に必要な事業を行うために1973年(昭和48)に制定された法律。87年に規制緩和が行われた。
公害対策基本法
こうがいたいさくきほんほう 【公害対策基本法】
⇒環境基本法
公害犯罪
こうがいはんざい [5] 【公害犯罪】
公害を発生もしくは発生の危険を生じさせること,または公害防止のための法令に違反することにより成立する犯罪の総称。公害犯罪処罰法・大気汚染防止法・水質汚濁防止法・騒音規制法などにより罰せられる。
公害犯罪処罰法
こうがいはんざいしょばつほう 【公害犯罪処罰法】
「人の健康にかかわる公害犯罪の処罰に関する法律」の通称。事業活動に伴って人の健康にかかわる公害を発生させた行為を処罰するもの。有害物質の排出と公衆の生命・身体の危険との間の因果関係を推定する規定を設ける。1970年(昭和45)制定。
公害病
こうがいびょう [0] 【公害病】
公害による疾病。水俣病・イタイイタイ病,大気汚染による呼吸器障害など。
公害等調整委員会
こうがいとうちょうせいいいんかい 【公害等調整委員会】
総理府の外局の一。公害に関する紛争の解決,鉱業・採石業などと一般公益との調整を行う。委員長と六人の委員から成る。1972年(昭和47)設置。
公害紛争処理法
こうがいふんそうしょりほう 【公害紛争処理法】
公害に関する紛争について,斡旋・調停・仲裁・裁定の制度を設け,その解決を図ることを目的とする法律。1970年(昭和45)制定。
公害訴訟
こうがいそしょう [5] 【公害訴訟】
公害に関して損害賠償や差し止めを求めてなされる訴訟。熊本水俣病訴訟・新潟水俣病訴訟・富山イタイイタイ病訴訟・四日市喘息訴訟は四大公害訴訟といわれる。
公害輸出
こうがいゆしゅつ [5] 【公害輸出】
有害な製品や製造工程,あるいは廃棄物などを輸出すること。特に先進国から第三世界への輸出が問題となっている。
公害防止協定
こうがいぼうしきょうてい [8] 【公害防止協定】
企業と地方公共団体または住民との間で結ばれた,公害を防止するための協定。公害防止のため,使用燃料や煤煙の排出量などを取り決めるなど,企業の義務を定める。
公害防止条例
こうがいぼうしじょうれい [8] 【公害防止条例】
公害の防止のために地方公共団体の定める条例。
公害防止管理者
こうがいぼうしかんりしゃ [10] 【公害防止管理者】
公害防止組織整備法に基づき,特定の工場において大気汚染・水質汚濁・騒音・振動の防止に関して必要な措置を行う者。
公害防止組織整備法
こうがいぼうしそしきせいびほう 【公害防止組織整備法】
「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」の通称。公害を発生させる施設に,防止組織の整備を図ることにより,公害を防止することを目的とする法律。1971年(昭和46)制定。
公家
こうけ [1] 【公家】
⇒こうか(公家)
公家
こうか [1] 【公家】
おおやけ。朝廷。朝家。こうけ。
公家
くげ【公家】
a court noble.
公家
くげ [0] 【公家】
(1)朝廷に仕える身分の高い者。武家に対して朝臣一般をいう。公家衆。「お―さん」
→公卿(クギヨウ)
(2)おおやけ。朝廷。また,主上や天皇をもいう。「大乗妙経を―にさづけ奉り/平家 2」
公家侍
くげざむらい [3] 【公家侍】
公家に仕える侍。
公家悪
くげあく [0] 【公家悪】
歌舞伎の役柄の一。公家の敵(カタキ)役。藍色(アイイロ)を主調とする隈(クマ)をとり,超人的で冷酷な性格をもつ。「暫(シバラク)」のウケなど。
公家故実
くげこじつ [3] 【公家故実】
公家に関する故実。
⇔武家故実
公家方
くげがた [0] 【公家方】
(1)「公家衆(クゲシユウ)」に同じ。
(2)朝廷の味方。公家側。大内方。
⇔武家方
公家華族
くげかぞく [3] 【公家華族】
もと公家で,明治維新後に華族になったもの。大名華族・武家華族に対していう。
公家衆
くげしゅう [2] 【公家衆】
〔「くげしゅ」とも〕
武家に対し,朝廷に仕える人々の称。公家方。堂上衆。
公家諸法度
くげしょはっと 【公家諸法度】
「禁中並公家諸法度(キンチユウナラビニクゲシヨハツト)」の略。
公審判
こうしんぱん [3] 【公審判】
⇒最後(サイゴ)の審判(シンパン)
公専接続
こうせんせつぞく [5] 【公専接続】
企業などの専用回線に公衆回線を接続して電話を利用すること。
公差
こうさ [1] 【公差】
(1)〔数〕 等差数列で,隣り合う二項の間の差。
(2)機械加工で,合格とされる最大寸法と最小寸法との差。許し代(シロ)。
(3)計量器における,規定の値と実物の値との差で,法令で許容される範囲。
公布
こうふ [1][0] 【公布】 (名)スル
(1)広く世の中に知らせること。「詩を刻して以て世に―せん/花柳春話(純一郎)」
(2)成立した法令・条約などを公表し,国民一般に知らせること。原則として官報によって行われる。
→施行
公布する
こうふ【公布する】
promulgate;→英和
proclaim.→英和
公平
きんぴら [0] 【金平・公平】
■一■ (名)
(1)金平浄瑠璃の主人公。坂田金時の子。怪力剛勇をそなえ,数々の武功をたてた。
(2)「金平牛蒡(キンピラゴボウ)」の略。
(3)「金平浄瑠璃(キンピラジヨウルリ)」「金平本(キンピラボン)」などの略。
(4)「金平人形(キンピラニンギヨウ)」の略。
(5)名詞の上に付いて,接頭語的に用い,強い,丈夫なの意を表す。「―足袋」「―糊(ノリ)」
■二■ (名・形動)
〔近世語〕
少女の振る舞いの荒っぽいさま。また,その人。金平娘。お転婆。「初瀬は―な女ゆゑ/洒落本・百人一首和歌始衣抄」
公平
こうへい [0] 【公平】 (名・形動)[文]ナリ
かたよることなく,すべてを同等に扱う・こと(さま)。主観を交えない・こと(さま)。
⇔不公平
「―に分け与える」「―を欠く」「裁判所に―なる沙汰なからんや/即興詩人(鴎外)」
[派生] ――さ(名)
公平
こうへい【公平】
impartiality;fairness;→英和
justice.→英和
〜な(に) fair(ly);→英和
impartial(-ly).→英和
公平委員会
こうへいいいんかい [6] 【公平委員会】
公務員の不利益処分に対する不服申し立てなどを審査する機関。国家公務員法では人事院が審査請求を受理したとき設置され,地方公務員法では人事委員会を置かない地方公共団体に設置される。
公平本
きんぴらぼん [0] 【金平本・公平本】
金平浄瑠璃の正本。元禄年間(1688-1704),江戸で刊行された読本(ヨミホン)浄瑠璃もいう。代表作に「金平法問諍(アラソイ)」「頼光跡目論」などがある。
公平浄瑠璃
きんぴらじょうるり [5] 【金平浄瑠璃・公平浄瑠璃】
古浄瑠璃の一。明暦・寛文(1655-1673)頃,江戸の和泉太夫(イズミダユウ)(桜井丹波少掾(シヨウジヨウ))が語り出したもの。坂田金時の子,金平(キンピラ)という超人的な勇者の荒々しい武勇談を内容とし,江戸で盛行。きんぴらぶし。
公平無私
こうへいむし [5] 【公平無私】 (名・形動)[文]ナリ
公平で私心をまじえない・こと(さま)。「―な取り扱い」
公序
こうじょ [1] 【公序】
人々が守るべき社会の秩序。公の秩序。
公序良俗
こうじょりょうぞく [1] 【公序良俗】
公の秩序と善良の風俗。社会的妥当性が認められる道徳観。民法上,これに反する内容をもつ法律行為,たとえば犯罪を行うことを内容とする契約などは無効とされる。
公度
こうど [1] 【公度】
律令制下で,官の認可をうけて僧尼となること。
⇔私度
〔「広度」とも書く〕
公庫
こうこ [1] 【公庫】
政府が全額出資して経営する特別の金融機関。中小企業・農業・民生および地方産業開発のための資金の供給を目的として設置されているもの。国民金融公庫・住宅金融公庫・中小企業金融公庫など。
公廨
こうかい [0] 【公廨】
役所。官庁。公衙(コウガ)。官衙。
公廨
くげ 【公廨】
⇒くがい(公廨)
公廨
くがい [0] 【公廨】
(1)役所。官庁。官衙(カンガ)。くげ。
(2)公のもの。費用・物品・田地などについていう。くげ。
公廨田
くげでん 【公廨田】
⇒くがいでん(公廨田)
公廨田
くがいでん 【公廨田】
大宝令で,大宰府官人および国司に給された職田(シキデン)をいう。実質的には職田と区別はなく,養老令では職分田に統一された。くげでん。
公廨稲
くがいとう 【公廨稲】
律令制で,官稲のうち,出挙(スイコ)してその利を官庁の諸経費や国司の俸給にあてた稲。くげとう。
公廨稲
くげとう 【公廨稲】
⇒くがいとう(公廨稲)
公廷
こうてい [0] 【公廷】
「公判廷」の略。
公式
こうしき [0] 【公式】
(1)おおやけに決められている方式や形式。またそれにのっとって物事を行うこと。
⇔非公式
「―の報告書」「―に認める」「―的な見解」
(2)計算の方法や法則を示すために文字を用いて表した式。
公式
こうしき【公式】
a formula (数学の);→英和
formality (儀式).→英和
〜の(に) (1) formal(ly);→英和
officia(ly).(2) state <carriage> .→英和
‖公式訪問 a formal[state]visit.
公式主義
こうしきしゅぎ [5] 【公式主義】
現実の情勢に即した臨機応変の行動・判断ができずに,万事を規則どおりに行うやり方。
公式令
くしきりょう 【公式令】
令の一編。公文書の様式やその作成・施行の細則,および公印・駅制などを定める。
公式令
こうしきれい [4] 【公式令】
旧憲法下で,各種の法令・条約の公布の方式を定めていた勅令。1907年(明治40)制定,47年(昭和22)廃止。
公式戦
こうしきせん [0] 【公式戦】
(親善や練習のための試合に対して)公式の試合。特にプロ野球などで,リーグ戦の日程に従って行う試合。
公式的
こうしきてき [0] 【公式的】 (形動)
(1)決められた形式にとらわれて融通のきかないさま。「―な答弁」
(2)おもてむきであるさま。「―な場に出る」
公式論
こうしきろん [4] 【公式論】
形式・原則にとらわれた論理。
公役
こうやく 【公役】
近世,大坂などで町人(特に地主・家主)に課した公費。町奉行所・町会所などの経費にあてた。
公役
こうえき [0] 【公役】
兵役や夫役(ブヤク)など,国家または公共団体から命ぜられた役務。
公役
くやく 【公役】
(1)官府から課せられる軍役や夫役。「凡そ大名・御旗本の人々,―に従はん事/折たく柴の記」
(2)江戸の町人に地子免除の代償として課された賦役。のち,銀納となった。
公役小間
くやくこま 【公役小間】
江戸時代,江戸市民に課した課役負担の標準的単位。宅地二〇坪(表口一間,奥行二〇間)を一小間と定め,町の位置によって三段階の等級に分けた。小間。
公徳
こうとく【公徳(心)】
public morality.
公徳
こうとく [0] 【公徳】
社会生活をする上で守るべき道徳。公民としての道徳。
公徳心
こうとくしん [4][3] 【公徳心】
社会生活における道徳を重んずる心。
公憤
こうふん [0] 【公憤】
公共の正義の立場から感ずるいきどおり。
⇔私憤
「―をおぼえる」
公所
おおやけどころ オホ― 【公所】
(1)朝廷。内裏。宮中。
(2)朝廷の所有地。公有地。
公所
こうしょ [1] 【公所】
⇒会館(カイカン)(2)
公教会
こうきょうかい [3] 【公教会】
天主公教会の略。
公教育
こうきょういく [3] 【公教育】
公的性格をもつ教育。私教育に対して,国家および地方公共団体によって行われる教育をさしたが,現在では私立学校における教育や社会教育もその公共性とおおやけの規制をうけている点から,公教育に含められる。
公文
こうぶん【公文(書)】
an official document[paper].公文電報 an official telegram.公文書偽造 forgery of an official document.
公文
くもん 【公文】
(1)律令制下における公文書の総称。特に,諸国の国司から中央に出す大計帳・調庸帳(チヨウヨウチヨウ)・正税帳・朝集帳を四度(シド)の公文という。
(2)室町幕府から,五山・十刹(ジツセツ)など禅宗の寺院の住職の補任(ブニン)などに下した文書。公帖(コウジヨウ)。
(3)中世,貴族の家政機関で文書を扱った役人。
(4)中世,荘園の下級荘官の一。荘園の管理事務をつかさどった。
公文
こうぶん [0] 【公文】
政府や官庁から出す文書。公文書。
公文奉行
くもんぶぎょう [4] 【公文奉行】
室町幕府の職名。公文{(2)}を取り扱った臨時の職。
公文所
くもんじょ [0][4] 【公文所】
(1)奈良・平安時代,国衙(コクガ)で公文書をつかさどり,公事・租税などを取り扱った役所。
(2)院庁・摂関家・寺家などの家政機関。荘園や所領の年貢のことを取り扱った。
(3)鎌倉幕府の政務を処理した役所。1184年に設置され,大江広元を別当に任命。のち政所(マンドコロ)の一部に併合された。
公文書
こうぶんしょ [5][3] 【公文書】
公の機関または公務員がその職務上作成した文書。
⇔私文書
公文書偽造罪
こうぶんしょぎぞうざい [7] 【公文書偽造罪】
行使の目的をもって,公文書を偽造または変造することによって成立する罪。
公方
おおやけがた オホ― 【公方】
公的な事柄に関する方面。朝廷・国家に関する方面。「―の御後見はさらにも言はず/源氏(澪標)」
公方
くぼう [1] 【公方】
(1)天皇。または朝廷。おおやけ。
(2)鎌倉末期から室町・江戸時代,将軍の尊称。「―様」
(3)中世後期以後,寺社本所・守護・国一揆など荘園公領の支配者各層をさす場合もある。「古河―」
公方人
くぼうにん 【公方人】
室町時代,幕府営中に勤務していた武士。
公方役
くぼうやく 【公方役】
室町時代,幕府から課せられた夫役。
公方者
くぼうもの 【公方者】
室町時代,朝廷・幕府などで雑事に従った者。
公族
こうぞく [0][1] 【公族】
(1)王侯の一族。
(2)日韓併合後,王族に準じる待遇として設けられた旧韓国皇帝の一族に対する地位・称号。日本国憲法施行で廃止。
→王族
公明
こうめい【公明】
fairness.→英和
〜正大な(に) fair(-ly);→英和
just(ly).→英和
〜正大にやる play fair.‖公明選挙 a clean election.公明党 the Komeito;the Clean Government Party.
公明
こうめい [0] 【公明】 (名・形動)[文]ナリ
公平で私意のないこと。不正や隠し立てのないこと。また,そのさま。「江湖の―なる裁断を乞はん/社会百面相(魯庵)」
[派生] ――さ(名)
公明党
こうめいとう 【公明党】
政党の一。創価学会の政治団体,公明政治連盟として発足し,1964年(昭和39)政党となる。70年政教分離。94年(平成6)新進党結成に向けて,党中央は解消。
公明正大
こうめいせいだい [0] 【公明正大】 (名・形動)[文]ナリ
私心がさしはさまれず,正しく事の行われる・こと(さま)。「―な裁決」
公是
こうぜ [1] 【公是】
社会一般が正しいと認める事柄。
公暁
くぎょう クゲウ 【公暁】
(1200-1219) 鎌倉幕府二代将軍源頼家の第三子。通称,一幡(イチマン)。鶴岡八幡宮別当。1219年,八幡宮境内で三代将軍実朝を父の仇と信じ暗殺。自らも三浦義村の部下に殺された。
公暇
こうか [1] 【公暇】
官吏・公吏に公に与えられる休暇。
公書
こうしょ [1] 【公書】
公の文書。公文書。
公有
こうゆう [0] 【公有】
公の機関が所有していること。
⇔私有
「―地」
公有の
こうゆう【公有の】
public.→英和
公有財産 public property.公有地 public land.
公有地
こうゆうち [3] 【公有地】
地方公共団体が所有する土地。
→国有地
公有林
こうゆうりん [3] 【公有林】
地方公共団体が所有する森林。
公有水面
こうゆうすいめん [5] 【公有水面】
河・海・湖・沼その他公共の用に供する水流または水面で,国の所有に属するもの。
公有財産
こうゆうざいさん [5] 【公有財産】
地方公共団体の所有する財産。
公案
こうあん [0] 【公案】
(1)中国の役所の文書。調書。裁判記録。
(2)禅宗で,修行者が悟りを開くため,研究課題として与えられる問題。優れた修行者の言葉や事績から取られており,日常的思考を超えた世界に修行者を導くもの。
公業
おおやけわざ オホ― 【公業】
天皇の行う公式の行事。「―にて,あるじの宮の仕うまつり給ふにはあらず/源氏(宿木)」
公様
おおやけざま オホ― 【公様】 (名・形動ナリ)
(1)天皇・皇室・朝廷に関する・こと(さま)。
⇔私様(ワタクシザマ)
「屯食(トンジキ)など―にて/源氏(若菜上)」
(2)表向きのこと。公然。「―の折折の御訪ひなどは/源氏(乙女)」
(3)公式であること。型どおりであること。また,そのさま。「おほやけの禄は大袿・衾・腰差など,例の―なるべし/紫式部日記」
公権
こうけん [0] 【公権】
公法上の権利。公義務に対応する。国・公共団体などが国民に対してもつ刑罰権・財政権・警察権などの国家的公権と,国民が国・公共団体などに対してもつ自由権・参政権などの個人的公権とに分けられる。
⇔私権
公権を剥奪する
こうけん【公権を剥奪(はくだつ)する】
deprive <a person> of his civil rights.
公権力
こうけんりょく [3] 【公権力】
国または公共団体が国民に対して命令・強制し,法律関係を形成する力。また,その力を行使する公的機関。
公正
こうせい【公正】
justice;→英和
impartiality;fairness.→英和
〜な just;→英和
fair.→英和
‖公正証書 a notarial deed.公正取引委員会 the Fair Trade Commission.
公正
こうせい [1] 【公正】 (名・形動)[文]ナリ
かたよりなく平等であること。公平で正しいこと。また,そのさま。「―な裁決」「―な取引」「―を期する」
[派生] ――さ(名)
公正取引委員会
こうせいとりひきいいんかい [10] 【公正取引委員会】
総理府の外局の一。独占禁止法の運営にあたる。委員長および四人の委員から成り,内閣総理大臣の所轄に属するが,職権行使の独立性が認められている。公取委(コウトリイ)。
公正証書
こうせいしょうしょ [5] 【公正証書】
(1)公務員がその権限内において適法に作成した証書。
(2)法令に従って公証人が私権に関する事実について作成した証書。公文書として強い証拠力が認められる。
⇔私署証書
公正貿易
こうせいぼうえき [5] 【公正貿易】
貿易を行う両国に恩恵があるような貿易。国内の産業が大きな被害を受けるような場合,相手国が市場を開放しない場合は不公正とされる。自由貿易に代わってアメリカでいわれるようになった。
公武
こうぶ [1] 【公武】
(1)公家(クゲ)と武家。
(2)朝廷と幕府。
公武合体
こうぶがったい [1] 【公武合体】
幕末期,朝廷の伝統的権威と結び付き,幕藩体制の再編強化を図ろうとした政治論,およびその運動。桜田門外の変後,和宮降嫁で具体化したが次第に行き詰まり,倒幕派に圧倒された。
公比
こうひ [1] 【公比】
等比数列において,相隣り合う二項の間の比。
公民
おおみたから オホミ― 【人民・公民・百姓】
〔「大御宝」の意〕
天皇が治める国民。臣民。人民。おおんたから。「是を以ちて―栄えて,役使(エダチ)に苦しまざりき/古事記(下訓)」
公民
こうみん [0] 【公民】
(1)〔citizen〕
国家の政治に参加する権利をもつものとしての国民。市民。
(2)律令制下,天皇(国家)の直接支配する人民。口分田(クブンデン)の班給を受け,戸籍に登録されて,租・庸・調・雑徭(ゾウヨウ)などを負担する義務のある者。貴族・賤民以外の良民のこと。
公民
こうみん【公民】
a citizen.→英和
‖公民館 a public hall.公民権 civil rights;citizenship.
公民教育
こうみんきょういく [5] 【公民教育】
自由の自覚をもつ市民としての資質・意識を育てることによって,市民社会の発展をめざす教育。市民教育。
公民権
こうみんけん [3] 【公民権】
公民としての権利。公職に関する選挙権・被選挙権,公務員として任用される権利などの総称。市民権。「―停止」
公民権運動
こうみんけんうんどう [7] 【公民権運動】
憲法に保証された公民権の適用を求めるアメリカの黒人運動。公立学校・公的機関の分離平等政策を違憲とした1954年のブラウン判決を機に高揚,64〜65年に公民権諸法が成立した。
公民科
こうみんか [0] 【公民科】
(1)1930(昭和5)〜32年に実業学校・師範学校・中等学校にあった教科。
(2)1989年(平成1)新設された高校の教科。現代社会・政治経済・倫理の三科目で構成。
公民館
こうみんかん [3] 【公民館】
その地域の住民の教養の向上・健康の増進・情操の純化などを図るため,社会教育法に基づいて市町村が設置する施設。講習会・学習会・集会など住民の自主的な社会教育活動の場として提供される。
公水
こうすい [0] 【公水】
(1)公共的利用のために,公法によって規制されている河川・運河などの水。
⇔私水
(2)律令制で,国が管理した灌漑用水。
公沙汰
おおやけざた オホ― [0] 【公沙汰】
(1)政府・役所に解決を委ねること。裁判沙汰。
(2)隠していた事柄が広く知れ渡ること。表ざた。「事件が―になる」
公法
こうほう [1][0] 【公法】
国家の組織,国家と他の国家および個人との関係を規律する法の総称。憲法・行政法・刑法・訴訟法・国際法などがこれに属する。特に,憲法・行政法を意味する場合もある。
⇔私法
公法
こうほう【公法】
public law.公法学者 a publicist.→英和
公法上の団体
こうほうじょうのだんたい 【公法上の団体】
⇒公法人(コウホウジン)
公法上の契約
こうほうじょうのけいやく 【公法上の契約】
公法上の効果の発生を目的とし,公共団体相互間,私人相互間で成立する契約。土地収用手続き上の協議などがその例。行政契約。
公法人
こうほうじん [3] 【公法人】
特定の行政目的のために公の事務を行うことを目的とする法人。公社・公団・公庫・公共組合・公共企業体など。公法上の団体。
⇔私法人
公海
こうかい【公海】
the high seas;the open sea.
公海
こうかい [0] 【公海】
特定の国家の主権に属さず,各国が自由に使用・航行できる海洋。
⇔領海
→排他的経済水域
公準
こうじゅん [0] 【公準】
〔postulate〕
(1)〔哲〕「要請(ヨウセイ){(2)}」に同じ。
(2)〔数〕 一般には,証明はされないが,証明の前提として要請される基礎的な命題のこと。ユークリッド幾何学においては,幾何学的作図に関する一群の基礎命題を指す。現在では公理と同義であり,両者は区別されない。
公演
こうえん [0] 【公演】 (名)スル
多数の観客の前で,演芸・音楽などを演ずること。
公演
こうえん【公演】
a public performance.〜する perform;→英和
present <a play> .→英和
公然
こうぜん [0] 【公然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)広く知れわたっているさま。おおっぴらであるさま。「―たる事実」
(2)物事を人にはばからずに行うさま。「―と口にする」「私は―雪江さんの部屋へ入る権利がある/平凡(四迷)」
公然の
こうぜん【公然の(と)】
open(ly);→英和
public(-ly);→英和
公然の秘密 an open secret.
公然の秘密
こうぜんのひみつ 【公然の秘密】
表向きは秘密とされているが,実際は広く知れ渡ってしまっていること。
公然猥褻罪
こうぜんわいせつざい [8] 【公然猥褻罪】
不特定または多数の人の前で猥褻な行為をすることによって成立する罪。
公爵
こうしゃく [1] 【公爵】
もと五等爵(公・侯・伯・子・男)の第一位。
公爵
こうしゃく【公爵】
a prince;→英和
a duke (英国).→英和
公爵夫人 a princess;→英和
a duchess.→英和
公物
くもつ 【公物】
〔「く」は呉音〕
おおやけのもの。官有のもの。こうもつ。「人有りて―を犯す事あらば罰すべし/今昔 2」
公物
おおやけもの オホ― 【公物】
公の所有物。特に,朝廷の所有物。官物。
公物
こうもつ [0] 【公物】
⇒くもつ(公物)
公物
こうぶつ [0] 【公物】
国または地方公共団体などにより直接に公の目的に供される有体物。道路・河川・港湾のように直接公衆の共同使用に供される公共用物と,官公署・国公立学校の建物などのように国または公共団体自身の使用に供される公用物とがある。
⇔私物
公現祭
こうげんさい [3] 【公現祭】
キリスト教の祝日。異邦人である東方の三博士に幼子イエスが公に現れたことを記念し,救いがユダヤ人の外に広がったことを祝う。一月二日以後の最初の日曜日。主顕日。顕現日。
→三王礼拝
公理
こうり [1] 【公理】
(1)一般に広く通用する真理・道理。「人生の―」
(2)〔axiom〕
(ア)真なることを証明する必要がないほど自明の事柄であり,それを出発点として他の命題を証明する基本命題。
(イ)数学の理論体系で定理を証明する前提として仮定するいくつかの事柄。
公理
こうり【公理】
an axiom.→英和
公理主義
こうりしゅぎ [4] 【公理主義】
数学を,公理系から厳密に演繹された体系として構成しようとする立場。ヒルベルトなどの形式主義的方法に代表される。
公理的方法
こうりてきほうほう [0] 【公理的方法】
一群の公理を前提として,そこから演繹的に他の命題を導出することによって理論を構成する方法。ユークリッド幾何学やニュートン力学がその典型と見なされる。
公理系
こうりけい [0] 【公理系】
数学の理論体系を構成するにあたって,その理論の基礎となっている公理の全体。公理系を構成する公理には無矛盾性が要求される。公理群。
公生涯
こうしょうがい [3] 【公生涯】
個人の生涯のうち,広く社会に関わった部分。
⇔私生涯
公用
こうよう【公用(で)】
(on) official business.‖公用語 an official language.
公用
くよう 【公用】
〔「く」は呉音〕
(1)公の用務。こうよう。
(2)中世,公事(クジ)として賦課された銭貨。公用銭。
公用
こうよう [0] 【公用】
(1)官庁・公共団体の職務上の用事。また,勤務先の用事。公務。「―で出張する」
(2)公共のことに用いること。政府・公共団体の使用に供すること。また,その物。「民間の建物を―にあてる」
⇔私用
公用人
こうようにん [0] 【公用人】
(1)近世,大小名の家で,幕府関係の用務をつかさどった者。
(2)明治初年,諸藩に設けられ,中央政府との折衝にあたった役。もとの留守居役にあたる。
公用制限
こうようせいげん [5] 【公用制限】
特定の公共事業の必要をみたすため,特定の財産権に加えられる公法上の制限。重要文化財指定による輸出の禁止など。
公用収用
こうようしゅうよう [5] 【公用収用】
特定の公益事業のため特定の財産権を強制的に取得すること。憲法上,法律に基づくこと,および正当な補償をすることが要求されている。公用徴収。
公用徴収
こうようちょうしゅう [5] 【公用徴収】
⇒公用収用(シユウヨウ)
公用文
こうようぶん [0][3] 【公用文】
国や公共団体が法令や公用の文書などに用いる文章。
公用旅券
こうようりょけん [5] 【公用旅券】
国の用務のために外国に派遣される者と,その家族らに発給される旅券。
公用物
こうようぶつ [3] 【公用物】
国または公共団体の使用に供せられる公物。国公立学校・庁舎・灯台など。国有の公用物は特に公用財産とよばれる。
→公共用物
公用語
こうようご [0] 【公用語】
一国内で多言語が使用されている場合,公の場で使用されることが正式に認められている一つまたは複数の言語。
公用負担
こうようふたん [5] 【公用負担】
特定の公益事業の目的のために,法律に基づき国民に強制的に課せられる経済的負担。公用制限・公用収用などがある。
公用財産
こうようざいさん [5] 【公用財産】
行政財産の一種。国が国の事務・事業またはその職員の住居の用に供するもの。官庁の庁舎・国立病院・公務員宿舎など。
公田
くでん 【公田】
⇒こうでん(公田)
公田
こうでん [0] 【公田】
(1)律令制で,国家に直属する田。くでん。
⇔私田
→乗田(ジヨウデン)
(2)鎌倉時代,公事(クジ)などの賦課基準とされた田。くでん。
(3)中国で,公有の土地,もしくはその収益が公有に帰する土地。古くは周代の制度といわれる井田法(セイデンホウ)にみえる。
公界
くがい 【公界】
(1)公の場所。おおやけのこと。表向き。晴れの場。公的な用事。「述懐は私事,弓矢の道は―の義/太平記 19」
(2)ひとなか。ひとまえ。世間。公衆。「さやうの事を仰せられたらば,―で恥をかかせられう/狂言・花争」
(3)交際。ひとづきあい。
(4)「苦界(クガイ)」に同じ。
(5)課役。
公界人
くがいにん 【公界人】
「公界者(クガイモノ)」に同じ。「遊君は―/浄瑠璃・扇八景」
公界知らず
くがいしらず 【公界知らず】
世間知らず。「汝がやうなる―にはちとしつけを教へん/咄本・醒睡笑」
公界者
くがいもの 【公界者】
(1)世間体(テイ)を重んじる人。公界人。「傾城は―/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
(2)世間で認められている人。世の中に出しても恥ずかしくない人。公界人。「いかにも見事にしあはするを利発人・―と申す/甲陽軍鑑(品四〇)」
公的
こうてき [0] 【公的】 (形動)
おおやけにかかわりのあるさま。おおやけの性質をもっているさま。
⇔私的
「―な立場」「―な性格を帯びる」
公的な
こうてき【公的な】
public.→英和
公的医療機関
こうてきいりょうきかん [9][8] 【公的医療機関】
地方公共団体の組合・国民健康保険団体連合会・日本赤十字社・済生会など,医療法に基づいて厚生大臣の定める者が開設する病院または診療所。
公的年金
こうてきねんきん [5] 【公的年金】
国が社会保障の一環として行う年金制度。厚生年金・国民年金・共済年金などがある。
→私的年金
公的扶助
こうてきふじょ [5] 【公的扶助】
生活困窮者に最低限の文化的生活を保障するために,国が経済的援助を行う制度。
→生活扶助
公益
こうえき【公益】
the public good[interest,benefit].‖公益事業 public utilities.公益法人 a public service corporation.
公益
こうえき [0] 【公益】
社会一般の利益。公共の利益。
⇔私益
公益事業
こうえきじぎょう [5] 【公益事業】
公衆の日常生活に不可欠な,鉄道・電話・水道・ガス・電気・医療など,公共の利益に関する事業。
公益信託
こうえきしんたく [5] 【公益信託】
個人や法人が財産を一定の公益目的に使うため信託すること。信託法に規定。
公益委員
こうえきいいん [5] 【公益委員】
(1)労働委員会で公益を代表する委員。労働大臣または都道府県知事が提示した候補者の中から,労使を代表する委員の同意を得て一定数が選ばれる。
(2)各種の審議会における公益を代表する委員。
公益施設
こうえきしせつ [5] 【公益施設】
公益事業として運営される施設。電気・ガス・水道・電信・鉄道・医療などの施設。
公益法人
こうえきほうじん [5] 【公益法人】
祭祀(サイシ)・宗教・学術・技芸その他の公益を目的とする非営利法人。社団法人と財団法人とがある。
⇔営利法人
公益質屋
こうえきしちや [6] 【公益質屋】
市町村または社会福祉法人が庶民金融の便宜のために経営する質屋。公益質屋法の規制を受け,国庫の補助がある。公設質屋。
公相
こうしょう [1][0] 【公相】
三公と宰相。天子を補佐する重臣。
公知
こうち [1] 【公知】
人々に広く知れ渡っていること。周知。
公示
こうじ [0][1] 【公示】 (名)スル
公の機関が広く一般に知らせること。「総選挙の期日を―する」
公示
こうじ【公示】
a public announcement[notice].〜する announce publicly.‖ 公示価格 a posted price.
公示催告
こうじさいこく [4] 【公示催告】
裁判所が不分明の利害関係人に対し,公告の方法で権利を失うむねの警告を付して権利の届け出を促し,届け出がないときは除権判決をなす手続き。関係人の失踪,証書の紛失などにより権利が行使できないとき,当事者の申し立てに基づいてなされる。
公示地価
こうじちか [4] 【公示地価】
地価公示制度によって示される地価。
公示送達
こうじそうたつ [4] 【公示送達】
名宛人の住居所不明などの理由により書類の送達ができない場合に,一定期間裁判所の掲示板に掲示することにより送達の効果を生じさせる方法。
公社
こうしゃ [1] 【公社】
(1)政府の全額出資による国家的事業経営のための特殊法人。民営化前の日本国有鉄道・日本専売公社・日本電信電話公社。
(2)地方公共団体が公共事業を行わせる目的で,出資・貸付・債務保証などの方法により設立する法人。地方公社。
公社
こうしゃ【公社】
a public corporation.
公社債
こうしゃさい [3] 【公社債】
(1)公債と社債など,諸債券の総称。
(2)公社の発行する債券。
公私
こうし [1] 【公私】
おおやけ事とわたくし事。公共や公務に関することと私的なこと。「―を混同する」
公私
こうし【公私】
<mix up> public and private matters.〜とも officially and privately.
公租
こうそ [1] 【公租】
国または地方公共団体などの公の機関によって課せられる税。国税・地方税の総称。
公租公課
こうそこうか [4] 【公租公課】
国または地方公共団体によって公の目的のために賦課される金銭負担の総称。公租は租税,公課は租税以外の負担金を指す。
公称
こうしょう【公称】
nominal <horsepower,capital> .→英和
公称
こうしょう [0] 【公称】 (名)スル
表向きにとなえること。一般に公表されていること。「会員数一〇万と―している」
公称馬力
こうしょうばりき [5] 【公称馬力】
課税や売買上の目安として示される機関やモーターの馬力数。整数値で示す。
公稲
こうとう [0] 【公稲】
官に納める稲。律令制で,租税として徴収した稲を出挙(スイコ)などにあてるために貯えたもの。官稲。
公空
こうくう [0] 【公空】
どの国の管轄権のもとにもおかれていない空間。
公立
こうりつ [0] 【公立】
地方自治体など,地方公共団体が設立し運営すること。
→国立
→私立
公立の
こうりつ【公立の】
public;→英和
prefectural (府県立);municipal (市立).→英和
公立学校
こうりつがっこう [5] 【公立学校】
地方公共団体が設置する学校。
公等
こうら [1] 【公等】 (代)
二人称。あなたがた。諸君たち。「のつぺらぽうに卒業し去る―日本の大学生と/三四郎(漱石)」
公算
こうさん【公算】
<There is a strong> probability <that…> .→英和
公算
こうさん [0] 【公算】
あることが将来起こる見込み。たしからしさ。可能性。「成功する―は大きい」
公簿
こうぼ [1][0] 【公簿】
官公署が法令の規定に基づいて作り,常に備えておく帳簿。
公約
こうやく【公約】
a public pledge;election[platform]promises (選挙の).〜する pledge oneself publicly.
公約
こうやく [0] 【公約】 (名)スル
公に約束すること。特に選挙に際して,政党または候補者が当選後に実施することを約束した政策。「減税を―する」
公約数
こうやくすう [4][3] 【公約数】
二つ以上の整数に共通した約数。整式についても,同様に公約数を考える。
公約数
こうやくすう【公約数】
a common divisor[factor].最大公約数 the greatest common divisor <G.C.D.,g.c.d.> .
公経済
こうけいざい [3] 【公経済】
国家および公共団体の営む経済。
⇔私経済
公罪
こうざい [0] 【公罪】
律令制で,公務上犯した罪。
⇔私罪
公署
こうしょ [1] 【公署】
地方公共団体の諸機関。役所。
公羊伝
くようでん クヤウデン 【公羊伝】
⇒春秋公羊伝(シユンジユウクヨウデン)
公羊学派
くようがくは クヤウ― 【公羊学派】
「春秋公羊伝」を重んじる学派。政治的実践を尊び,清末,考証学に代わり盛んに行われた。康有為が有名。今文学派。
公羊高
くようこう クヤウカウ 【公羊高】
春秋時代の斉の学者。孔子の弟子の子夏に学んで「春秋公羊伝」を作ったとされる。生没年未詳。
公義
こうぎ [1] 【公義】
おおやけに果たすべき義務。「私情を捨て―に就く英雄志士の交際なり/経国美談(竜渓)」
公義務
こうぎむ [3] 【公義務】
公権に対応する義務。自由権や参政権などに対応する国・地方公共団体の義務と国・地方公共団体の命令に応ずる義務とに分けられる。
公聴会
こうちょうかい【公聴会】
<hold> a public hearing;a committee hearing.
公聴会
こうちょうかい コウチヤウクワイ [3] 【公聴会】
国や地方公共団体などの機関が重要な事項を決定する際に,利害関係者や学識経験者などを呼び,その意見を聞く制度。また,その会。
→聴聞会
公職
こうしょく [0] 【公職】
公の性格をもつ職務。公職選挙法上は,国会議員・地方公共団体の長および議会の議員の職をいう。
公職
こうしょく【公職】
<enter> public office.〜追放にあう be purged from public office.公職選挙法 the Public Office Election Law.
公職追放
こうしょくついほう [0] 【公職追放】
占領政策の一環として,1945年(昭和20)11月の教職追放に引き続き,46年1月連合国最高司令官の覚え書きに基づいて行われた,軍国主義者・国家主義者の公職からの追放。52年講和条約発効により廃止。
→教職追放
→レッド-パージ
公職選挙法
こうしょくせんきょほう 【公職選挙法】
衆議院議員・参議院議員,地方公共団体の長およびその議会の議員の選挙について定める法律。1950年(昭和25)制定。
公腹
おおやけばら オホ― 【公腹】
公のことに関して,あるいは他人のことながら正義のために腹を立てること。公憤。「―とか,よからぬ人のいふやうに,にくくこそ思う給へられしか/紫式部日記」
公腹立たし
おおやけはらだた・し オホヤケ― 【公腹立たし】 (形シク)
公憤を感ずる。「あやなき―・しく心一つに思ひあまることなど多かるを/源氏(帚木)」
公腹立つ
おおやけはらだ・つ オホヤケ― 【公腹立つ】 (動タ四)
正義感から腹を立てる。公憤を感じて怒る。「あさましう―・ちて,心憂く見ゆべけれど/枕草子 268」
公舎
こうしゃ [1] 【公舎】
公務員用の住宅。官舎。
公舎
こうしゃ【公舎】
an official residence.
公船
こうせん [0] 【公船】
(1)公用に供する船舶。
(2)国際法上,国家の管理の下にある船舶。外国領海では,治外法権を有する。軍事・警察・税関用の船舶の類。
⇔私船
公葬
こうそう [0] 【公葬】
官庁や公共団体が施主となって,公費で行う葬儀。
公衆
こうしゅう【公衆】
the (general) public.→英和
〜の public <telephone> .〜の前で in public.‖公衆電話 (1) a public[pay](tele)phone.(2)[ボックス]a public telephone station[booth]; <米> a pay station; <英> a call-box.公衆道徳(衛生) public morality (health).公衆便所 a public lavatory; <英> a (public) convenience; <米> a comfort station[room]; <米> a rest room (ビル・劇場などの).公衆浴場 a public bath.
公衆
こうしゅう [0] 【公衆】
〔public〕
(1)社会一般の人々。
(2)社会学で,一時的に集合した群集に対して,分散的に存在し,メディアを通じて世論を担う人々。
公衆便所
こうしゅうべんじょ [5] 【公衆便所】
だれもが自由に使えるよう,街頭,公園などに設けた便所。
公衆浴場
こうしゅうよくじょう [5] 【公衆浴場】
料金をとって,一般の人々を入浴させる浴場。銭湯。ふろや。湯屋。
公衆衛生
こうしゅうえいせい [5] 【公衆衛生】
広く地域社会の人々の疾病を予防し,健康を保持・増進させるため,公私の諸組織によって組織的になされる衛生活動。母子保健・学校保健・成人保健・環境衛生・産業衛生・食品衛生・疫学活動・人口問題などを対象とする。
公衆通信網
こうしゅうつうしんもう [7] 【公衆通信網】
第一種電気通信事業者が運営している不特定多数の利用者を目的とした通信回線。一般加入電話のための通信網など。
公衆道徳
こうしゅうどうとく [5] 【公衆道徳】
社会生活を営む上で人々が守らねばならない道徳。
公衆電話
こうしゅうでんわ [5] 【公衆電話】
一般の人々の利用に供するために,街頭・店頭などに設置され,定められた硬貨かテレフォン-カードにより自由に使用できる電話。
公行
こうこう [0] 【公行】 (名)スル
(1)広く行われること。特に,好ましくないことが公然と行われること。「世間に多妻法を―せしめ/福翁百話(諭吉)」
(2)公然と行うこと。「盗賊―して/福翁百話(諭吉)」
(3)公刊すること。刊行。
(4)中国,清代,広東の外国貿易を独占していた特許商人(行商),またはその団体。一三あったので広東十三行と通称。アヘン戦争の結果廃止。
公衙
こうが [1] 【公衙】
役所。官衙。
公表
こうひょう【公表】
(an) official[(a) public]announcement;publication (発表).→英和
〜する announce officially.
公表
こうひょう [0] 【公表】 (名)スル
広く,世間に発表すること。「―をはばかる」「真実を―する」
公言
こうげん [0][3] 【公言】 (名)スル
人前で堂々と言うこと。「教師が悪いんだと―して居る/坊っちゃん(漱石)」
公言する
こうげん【公言する】
declare (openly);→英和
profess.→英和
公記号偽造罪
こうきごうぎぞうざい コウキガウギザウザイ [7] 【公記号偽造罪】
公務所の記号を使用する目的で偽造する罪。
公設
こうせつ [0] 【公設】
国または公共団体の設立。
⇔私設
公設の
こうせつ【公設の】
public <market> .→英和
公設質屋 a municipal pawnshop.
公設民営
こうせつみんえい [5] 【公設民営】
地方公共団体が設立し,その管理運営を社会福祉事業団・社会福祉法人,または学校法人などに委託して施設を運営すること。
公設秘書
こうせつひしょ [5] 【公設秘書】
国会議員に国費によって付せられる秘書。従来の第一秘書・第二秘書に加え,1992年(平成4)から,有資格者による政策担当秘書一名が加えられた。
公許
こうきょ [1] 【公許】
おおやけのゆるし。官公庁の許可。官許。公認。「―を得る」
公訴
こうそ [1] 【公訴】 (名)スル
刑事手続きにおいて,検察官が裁判所に起訴状を提出して裁判を請求すること。
公訴
こうそ【公訴】
arraignment;→英和
prosecution.〜する arraign;→英和
prosecute.→英和
公訴事実
こうそじじつ [4] 【公訴事実】
検察官が公訴を提起した罪となるべき事実。起訴状に訴因の形で記載される。
公訴時効
こうそじこう [4] 【公訴時効】
犯罪行為のあと,一定期間(公訴期間)が経過した場合,公訴の提起が許されなくなること。確定判決後に刑の執行が免除される「刑の時効」とは異なる。公訴の時効。
公訴期間
こうそきかん [4][5] 【公訴期間】
検察官が適法に公訴を提起できる期間。公訴時効期間。
公訴棄却
こうそききゃく [1] 【公訴棄却】
刑事訴訟法上,形式的・手続き的な訴訟条件を欠くため公訴を無効とする裁判。
公訴権
こうそけん [3] 【公訴権】
刑事訴訟法上,検察官が公訴を提起し裁判を請求しうる権利。
公証
こうしょう [0] 【公証】
特定の事実または法律関係の存否をおおやけに証明する行為。各種の登記や証明書の発行など。
公証人
こうしょう【公証人(役場)】
(the office of) a notary[notary public].
公証人
こうしょうにん [0] 【公証人】
私権に関する公正証書を作ったり,私署証書に認証を与えるなどの権限を持つ公務員。一定の試験に合格した者,および裁判官・検察官・弁護士の資格ある者などの中から法務大臣が任命する。法務局または地方法務局に所属し,その管轄区域内に公証人役場を設けて執務する。
公評
こうひょう [0] 【公評】
公平な批評。また,世間一般の批評。世評。
公試
こうし [1] 【公試】
国家が行う試験。国家試験。
公認
こうにん [0] 【公認】 (名)スル
おおやけに認めること。国・官庁や政党などが正式に認めること。「―団体」
公認する
こうにん【公認する】
recognize officially;authorize;→英和
nominate (指名).→英和
社会党〜で <stand,run> on the Social ticket.‖公認会計士 a certified public accountant <C.P.A.> .公認記録 an official record.公認候補 an authorized[a recognized]candidate.
公認会計士
こうにんかいけいし [7] 【公認会計士】
1948年(昭和23)の公認会計士法に基づき,財産目録・貸借対照表・損益計算書などの財務書類の監査・証明を行う者。会計士。
公認会計士補
こうにんかいけいしほ [9] 【公認会計士補】
公認会計士試験の第二次試験に合格した者で,公認会計士の監査証明の補助業務や一般会計業務を行う者。会計士補。
公認候補
こうにんこうほ [5] 【公認候補】
選挙の時,政党などの政治団体によって党籍の公認を受けた候補者。
公認記録
こうにんきろく [5] 【公認記録】
国際競技連盟や国内競技連盟が公式に認めた記録。
公課
こうか [1] 【公課】
⇒公租(コウソ)公課
公請
くじょう 【公請】
僧が朝廷から,法会(ホウエ)や講義に召し出されること。また,その僧。
公論
こうろん【公論】
public opinion.
公論
こうろん [0] 【公論】
(1)世間一般の人の意見。輿論(ヨロン)。「万機―に決すべし/五箇条の御誓文」
(2)公平な議論。
公議
こうぎ [1] 【公議】 (名)スル
(1)おおやけに討論すること。また,公衆の是認する議論。世論。「一定の婚式を―して/明六雑誌 32」
(2)公平な議論。「此の事―に出づるに似たれど,実にはしかはあらず/折たく柴の記」
(3)朝廷や幕府での評議。「出雲国へ流さるべしと―已に定まりけり/太平記 13」
公議人
こうぎにん [0] 【公議人】
公議所の議員。各藩から推薦された。
公議所
こうぎしょ [0][4] 【公議所】
1869年(明治2)3月開設の立法機関。公議人によって構成され,国事を審議したが,同年7月の官制改革により集議院と改称。
公議政体論
こうぎせいたいろん [6] 【公議政体論】
幕末,諸侯・公卿・諸藩士の参加によって国政を議すべきことを主張した論。
公費
こうひ【公費】
<at> public expense.
公費
こうひ [1] 【公費】
国または公共団体の費用。おおやけの費用。
⇔私費
公賓
こうひん [0] 【公賓】
国賓に次ぐべき待遇を要すると閣議が認めた政府の賓客。
公賤
こうせん [0] 【公賤】
⇒官賤(カンセン)
公路
こうろ [1] 【公路】
公衆の通る道。公道。
公転
こうてん [0] 【公転】 (名)スル
ある天体が他の天体のまわりの軌道上を一定の周期で運行すること。
→自転
公転
こうてん【公転】
《天》revolution.→英和
〜する revolve <round the sun> .→英和
公転面
こうてんめん [3] 【公転面】
惑星・彗星や衛星などが太陽や惑星の周りを回る公転軌道を含む平面。
公辺
こうへん [0][1] 【公辺】
(1)おおやけ。公儀。「―のお首尾が悪く,百日の間閉門仰付けられますると云ふ騒ぎ/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)表向き。表ざた。「―にいたして御返済申す/黄表紙・金生木」
公述
こうじゅつ [0] 【公述】 (名)スル
公聴会など公式の場で意見を述べること。
公述人
こうじゅつにん [0] 【公述人】
公聴会で利害関係者または学識経験者として意見を述べる人。
公道
こうとう 【公道】 (形動)[文]ナリ
〔中世・近世語〕
地味だが,しっかりしているさま。堅実で物がたいさま。「―ナ人/日葡」「―な兄御を手本にして/浄瑠璃・油地獄(上)」
公道
こうどう【公道】
a public road[way];a highway.→英和
公道
こうどう [0] 【公道】
(1)公衆の通行のために設けられている道。国道・県道・市町村道など。
⇔私道
(2)正しい道理。「―にもとる」
→こうとう(公道)
公達
きんだち [1] 【公達・君達】
〔「きみたち」の転〕
(1)親王・摂家・清華(セイガ)など上流貴族の子弟。
(2)(代名詞的に用いて)あなた方。あなたさま。「―御かへりみありて,これ交らひつけさせ給へ/落窪 2」
公達
こうたつ [0] 【公達】
官庁・役所からの通達。
公達受領
きんだちずりょう 【公達受領】
親王・摂家・清華(セイガ)などの子弟でありながら地方官(受領)になったもの。
公達家
きんだちけ 【公達家】
清華家(セイガケ)の異名。
公選
こうせん [0] 【公選】 (名)スル
任命や委嘱によらず,人々の投票によって選任すること。特に国会議員や地方公共団体議会の議員およびその長を選挙で選出すること。民選。「―制」「人民の―せる九名の行政官/経国美談(竜渓)」
公選する
こうせん【公選する】
elect by popular vote.公選知事 a publicly-elected (prefectural) governor.
公邸
こうてい【公邸】
an official residence.
公邸
こうてい [0] 【公邸】
高官のために公的機関が設けた邸宅。
⇔私邸
公金
こうきん【公金】
<embezzle> public money[funds].
公金
こうきん [0] 【公金】
(1)個人の所有でなく公の性質をもつ金銭。「―を使い込む」
(2)国または地方公共団体がその目的を達成するために所有する金銭。
→国庫金
公開
こうかい [0] 【公開】 (名)スル
広く一般に開放すること。
⇔非公開
「情報を―する」
公開の
こうかい【公開の】
open (to the public);→英和
public.→英和
〜する open <a thing> to the public;make public.→英和
‖公開演説(録音) a public speech (recording).公開講座 an extension lecture[course].公開試合 an open game[tournament].公開状(討論会) an open letter (forum).公開ヒアリング a public hearing.
公開ヒアリング
こうかいヒアリング [5] 【公開―】
行政庁がある処分を実施する場合に,地元住民の意見を公開で聴取すること。
公開主義
こうかいしゅぎ [5] 【公開主義】
(1)何事も秘密にしないで,一般に開放する主義。
(2)訴訟の審理・裁判を公衆が傍聴しうる状態で行う原則。裁判の公正と国民の司法権に対する信頼を確保するための制度で,現行憲法はこれを採用する。公開審理主義。
公開市場
こうかいしじょう [5] 【公開市場】
不特定多数の者が資金の貸借や有価証券の売買を行い,需要と供給の実勢によって金利が決まり価格が成立する市場。
公開市場操作
こうかいしじょうそうさ [8] 【公開市場操作】
〔open-market operations〕
中央銀行が金融市場において,公債その他証券・手形類の売買を行い市中の通貨量を調整すること。また,これによって市中金利の上げ下げを図ること。
公開捜査
こうかいそうさ [5] 【公開捜査】
警察が捜査資料の一部を公表して民間人の協力を求める捜査。
公開放送
こうかいほうそう [5] 【公開放送】
視聴者を番組制作の会場へ集めて行う放送。公開番組。
公開株
こうかいかぶ [3] 【公開株】
初めて取引市場に上場あるいは店頭市場で売り出された株。
公開状
こうかいじょう [0] 【公開状】
特定の個人や団体にあてた書状を新聞や雑誌に発表して,一般の人の批判を求めるもの。
公開空地
こうかいくうち [5] 【公開空地】
民有地内で,歩行者の通行や利用を可能とした公開性のあるまとまった空地。総合設計制度を適用することにより得られ,その面積に応じて容積率の割り増しがある。
→有効空地
→空地
公開裁判
こうかいさいばん [5] 【公開裁判】
訴訟の対審および判決を一般国民の傍聴できる公開の形態で行う裁判。憲法は公開裁判の原則を規定する。
公開買い付け
こうかいかいつけ [5] 【公開買(い)付け】
不特定かつ多数の有価証券所有者に対し,有価証券市場外において,市場価格よりも高い値で買い付けることを申し込むこと,または,売り付けの申し込みを勧誘すること。
公開買付け
こうかいかいつけ [5] 【公開買(い)付け】
不特定かつ多数の有価証券所有者に対し,有価証券市場外において,市場価格よりも高い値で買い付けることを申し込むこと,または,売り付けの申し込みを勧誘すること。
公電
こうでん【公電】
an official telegram.
公電
こうでん [0] 【公電】
官庁や官吏が打つ公用の電報。官報。
公領
こうりょう [0][1] 【公領】
(1)一〇世紀以降中世にかけて国司の支配管轄する土地。私領としての荘園に対していう。
(2)幕府・大名などの支配する土地の呼び名。
公館
こうかん [0] 【公館】
大使館・公使館・領事館など外交機関の建物。「在外―」
公験
こうけん [0] 【公験】
⇒くげん(公験)
公験
くげん [1] 【公験】
(1)奈良・平安時代,私有地を譲与・売買したとき,官府が所有権の移転を公認した文書。
(2)僧尼に対して,官府が与えた身分証明書。
公魚
わかさぎ [0][2] 【公魚・鰙】
サケ目の淡水魚。全長約15センチメートル。体は細長くやや側扁する。背面は青緑色,腹面は銀白色。背びれの後方に脂(アブラ)びれがある。淡白で,美味。本州中部以北の湖や汽水域に分布。結氷した湖面上の穴釣りで有名。アマサギ。サクラウオ。シロイオ。[季]春。
公魚
わかさぎ【公魚】
《魚》a pond smelt.
六
むう [1] 【六】
「む(六)」の長音化した語。数を数えるときだけに用いる。「いつ,―,なな」
六
りく [2][1] 【六】
〔漢音〕
「ろく(六)」に同じ。
六
ろく [2] 【六・陸】
(1)数の名。五より一つ多い数。む。むつ。むっつ。りく。
(2)六番目。
〔「陸」は大字として用いる〕
六
ろく【六】
six.→英和
第〜(の) the sixth.→英和
〜分の一 one sixth.‖六大都市 the six biggest cities (in Japan).
六
りゅう リウ [1] 【六】
〔唐音〕
数の六。拳をうつ時などに使った。「ごう(五),―,すむい(四)/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
六
む [1] 【六】
(1)ろく。名詞の上に付けて,複合語を作る。「―月」
(2)ろく。むっつ。数を数えるときに使う。「いつ,―,なな,や」
六つ
むっつ [3] 【六つ】
「むつ」の促音添加。六個または六歳。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
六つ
むつ [2] 【六つ】
(1)ろく。むっつ。物の数を数えるときに使う。
(2)六歳。むっつ。
(3)昔の時刻の名。夜と昼の境目,すなわち卯(ウ)の刻(現在の午前六時頃)および酉(トリ)の刻(現在の午後六時頃)。六つ時。「明け―」「暮れ―」
六つの巷
むつのちまた 【六つの巷】
六道(ロクドウ)の分岐点。地獄・餓鬼・畜生・修羅(シユラ)・人間・天上の六つの世界に至る六つの道が分かれる所。「―の道しるべせん/太平記 6」
六つの緒
むつのお 【六つの緒】
〔弦が六本あるところから〕
和琴(ワゴン)の別名。むつのおごと。
六つの花
むつのはな [1] 【六つの花】
〔結晶が六角形であるところから〕
雪の異名。
六つの道
むつのみち 【六つの道】
「六道(ロクドウ)」を訓読みした語。「―をいとふ心のむくいには/右京大夫集」
六つ切り
むつぎり [0] 【六つ切り】
(1)全体を六等分すること。また,六等分に切ったもの。
(2)「六つ切り判」の略。写真印画紙の寸法の一。二〇・三×25.4センチメートルの大きさのもの。
(3)江戸時代,武家や寺院の暮れ六つ(午後六時)の門限。
六つ割り
むつわり [0] 【六つ割り】
(1)六つに割ること。六等分すること。また,六つに割った一つ。
(2)四斗樽(シトダル)の六分の一の量を入れる樽。
六つ時
むつどき [0] 【六つ時】
⇒むつ(六)(3)
六ヶ所
ろっかしょ ロクカシヨ 【六ヶ所】
青森県北東部,上北郡の村。下北半島の基部に位置し,太平洋に面する。むつ小川原開発の拠点。
六一銀行
ろくいちぎんこう [5] 【六一銀行】
⇒一六銀行(イチロクギンコウ)
六三
ろくさん [0] 【六三】
頭・左右の肩・腹・左右の足など身体の九か所に定めてある部位が病むこと。年齢を九で割ったときの余りの数と痛む部位が符合したとき,「六三にかかった」とする俗信。「―除けのまじない」
六三制
ろくさんせい [0] 【六三制】
小学校六年・中学校三年の義務教育制度の通称。高等学校三年・大学四年を加えて六三三四制ともいう。
六三制
ろくさんせい【六三(三)制】
the 6−3(−3) system (of education).
六下がり
ろくさがり [0][3] 【六下がり】
三味線の調弦法の一。三下がりに比べて第三弦がさらに下がって,第二弦の一全音(長二度)上になっている調弦。三メリ。三三下がり。
六事
りくじ [1] 【六事】
人が常に心がけねばならない,慈・倹・勤・慎・誠・明の六つ。「―の題を出して人々に思ふ事を書かせられけり/著聞 5」
六事
ろくじ 【六事】
⇒りくじ(六事)
六人組
ろくにんぐみ [0] 【六人組】
〔(フランス) groupe des Six〕
第一次大戦後パリで,デュレ・オネゲル・ミヨー・タイユフェール・オーリック・プーランクの六人が結成した作曲家集団。反ロマン主義・反印象主義の立場から新しい音楽創造を目指した。
六人衆
ろくにんしゅう [3] 【六人衆】
江戸幕府の初期に置かれた職名。定員は六名。のちの若年寄。
六人部
むとべ 【六人部】
姓氏の一。
六人部是香
むとべよしか 【六人部是香】
(1806-1863) 幕末の国学者・神官。山城の人。通称は縫殿など,号は葵舎。平田篤胤門下。民間の産須那(ウブスナ)神の役割を強調した。著「顕幽順考論」「産須那社古伝抄広義」など。
六代
ろくだい 【六代】
平維盛の長子。平家嫡流の最後の人。平家残党狩りで北条時政に捕らえられたが,文覚(モンガク)の奔走で助命され,出家して妙覚と号した。生没年未詳。
六代勝事記
ろくだいしょうじき 【六代勝事記】
歴史書。一巻。著者未詳。貞応年間(1222-1224)の成立。高倉天皇から後堀河天皇までの六代約60年間の主な歴史的事件を,公家の立場から叙述し,著者の意見なども述べている。
六位の蔵人
ろくいのくろうど ロクヰ―クラウド 【六位の蔵人】
蔵人のうち,六位の者。宮中の御膳の給仕や雑事にあたった。六位では例外的に昇殿を許された。
六体
りくたい [0] 【六体】
⇒ろくたい(六体)
六体
ろくたい [0] 【六体】
(1)漢字六種の書体。大篆(ダイテン)・小篆・八分(ハツブン)・隷書(レイシヨ)・行書・草書,または古文・奇字・篆書・隷書・繆篆(ビユウテン)・虫書の総称。六書。りくたい。
(2)和歌の六つの形式。長歌・短歌・旋頭(セドウ)歌・混本歌・折句歌・沓冠(クツカブリ)歌の六つ。
六価クロム
ろっかクロム ロクカ― [5] 【六価―】
酸化数が六のクロムを含む化合物・イオン。三酸化クロム・クロム酸塩など。酸化力・毒性が強い。皮膚に触れると潰瘍を起こし,体内に入れば肝臓障害・肺癌などを起こす。鍍金(メツキ)工場,クロム化合物製造工場などの廃液による水質汚染が社会問題となった。
六信五行
ろくしんごぎょう [5] 【六信五行】
イスラム教で,信仰内容と神への奉仕行為を簡潔な箇条としたもの。アッラー・天使・コーラン・預言者・来世・予定を信じ,信仰告白・礼拝・喜捨・断食・メッカ巡礼を行うこと。六信五柱。
六倍
ろくばい【(五の)六倍】
six times (five).
六八弘誓
ろくはちぐぜい [5] 【六八弘誓】
〔仏〕 阿弥陀仏の四十八願のこと。六八の誓願。
六具
ろくぐ [2] 【六具】
六種を一そろいとする武具。大将の六具は,甲冑(カツチユウ),直垂(ヒタタレ)・太刀・白旄・策・団扇(ウチワ)。単騎の六具は,甲冑・太刀・鎗・差物・鞭(ムチ)・扇。このほか,歩兵の六具,鎧(ヨロイ)の六具などがあるが,それぞれ異説が多い。りくぐ。
六具
りくぐ [2] 【六具】
⇒ろくぐ(六具)
六典
ろくてん 【六典】
⇒りくてん(六典)
六典
りくてん [0] 【六典】
中国周代の国を治めるための六種の法典。治典・教典・礼典・政典・刑典・事典の総称。
六出
りくしゅつ [0] 【六出】
〔結晶の形から〕
「雪」の異称。六花。六出花。
六出花
りくしゅつか [4] 【六出花】
「六出」に同じ。
六分の一殿
ろくぶんのいちどの 【六分の一殿】
室町初期の守護大名山名氏の俗称。全国六六か国のうち,山陰諸国のほか,備後(ビンゴ)・美作(ミマサカ)・和泉・紀伊など一一か国の守護職を一族で兼ね,権勢をふるったのでいう。
六分儀
ろくぶんぎ [3] 【六分儀】
六〇度(円周の六分の一)の円弧と小望遠鏡・二個の平面鏡からなり,天体の高度を測るのに使う器械。船の位置を測定するのに用いる。セクスタント。
六分儀
ろくぶんぎ【六分儀】
a sextant.→英和
六分儀座
ろくぶんぎざ [0] 【六分儀座】
〔(ラテン) Sextans〕
獅子座(シシザ)の南にある星座。四月下旬に南中する。
六勝寺
ろくしょうじ [5][3] 【六勝寺】
平安末期に京都東山岡崎付近に建てられた皇室の御願寺の総称。法勝寺・尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺の六寺で,いずれも勝の字を含むことによる。りくしょうじ。
六区
ろっく ロクク 【六区】
東京都台東区,浅草寺南西部の演芸場・映画館などが集中する盛り場。もと浅草公園六区中の第六区の地域であったのでいう。
六十
ろくじゅう【六十】
sixty.→英和
第〜 the sixtieth.
六十
ろくじゅう [3] 【六十】
(1)一〇の六倍。
(2)六〇歳。
六十
むそ [1] 【六十】
数の名。ろくじゅう。
六十
むそじ [1][0] 【六十路・六十】
ろくじゅう。むそ。また,六〇歳。60年。
六十一種名香
ろくじゅういっしゅめいこう ロクジフイツシユメイカウ [8] 【六十一種名香】
名香中の名香とされる六一種の香木。香りとともに由緒の正しさにより,古来珍重される。
→六十一種名香[表]
六十余州
ろくじゅうよしゅう ロクジフヨシウ [5] 【六十余州】
畿内・七道の六六か国に壱岐(イキ)・対馬(ツシマ)をあわせたもの。日本全国の意。「―に一人とも知る人もたぬ身となれり/浄瑠璃・松風村雨」
六十六箇国
ろくじゅうろっかこく ロクジフロクカ― [7] 【六十六箇国】
畿内・七道の六六か国。また日本全国の意。
六十六部
ろくじゅうろくぶ ロクジフロク― [6] 【六十六部】
法華経を六六部書き写し,日本全国六六か国の国々の霊場に一部ずつ奉納してまわった僧。鎌倉時代から流行。江戸時代には,諸国の寺社に参詣(サンケイ)する巡礼または遊行(ユギヨウ)の聖。白衣に手甲・脚絆(キヤハン)・草鞋(ワラジ)がけ,背に阿弥陀像を納めた長方形の龕(ガン)を負い,六部笠をかぶった姿で諸国をまわった。また,巡礼姿で米銭を請い歩いた一種の乞食。六部。
六十六部[図]
六十分法
ろくじゅうぶんほう ロクジフブンハフ [0] 【六十分法】
時間・角度などの単位の定め方。一時間もしくは一度の六〇分の一を一分,一分の六〇分の一を一秒とするもの。
六十四卦
ろくじゅうしけ ロクジフシ― [5] 【六十四卦】
易の卦。八卦を二つ組み合わせた六四通りの卦。
→八卦
六十路
むそじ [1][0] 【六十路・六十】
ろくじゅう。むそ。また,六〇歳。60年。
六十進法
ろくじっしんほう [0][5] 【六十進法】
〔数〕 六〇を基数とした数の表記法。六〇倍ごとに上の位に上げてゆく数の表し方で,古代バビロニアで用いられた。一時間が六〇分,一分が六〇秒などはその名残。
六即
ろくそく [0] 【六即】
〔仏〕 天台宗で,最高の悟りに至る六つの段階。すなわち,理即・名字即・観行即・相似即・分証即・究竟即。
六卿
りくけい [0] 【六卿】
(1)六軍(リクグン)の六人の司令官。
(2)周代の六官(リクカン)の六人の長官。冢宰(チヨウサイ)・司徒・宗伯・司馬・司寇・司空の総称。
→六官
六号
ろくごう [2] 【六号】
(1)「六号活字」の略。
(2)「六号欄」の略。
(3)「六号記事」の略。
六号欄
ろくごうらん [3] 【六号欄】
もと雑誌などで六号活字で組まれた,会員の消息・会報などの雑報欄。
六号活字
ろくごうかつじ [5] 【六号活字】
大きさを号で表す活字の,六番目の大きさの活字。約3ミリメートル角。八ポイント活字にほぼ同じ大きさ。
六号記事
ろくごうきじ [5] 【六号記事】
もと雑誌などで,六号活字で組まれた記事。穴埋めの雑文。埋め草記事。
六合
ろくごう 【六合】
⇒りくごう(六合)
六合
りくごう [0] 【六合】
上下と東西南北の六つの方角。天下。世界。六極(リツキヨク)。「天地―に瀰漫する/社会百面相(魯庵)」
六合雑誌
りくごうざっし 【六合雑誌】
1880年(明治13)小崎弘道,植村正久らが創刊したキリスト教を基礎とする月刊雑誌。思想・文学・政治・社会問題などにわたって革新的な論評を展開した。
六味
ろくみ [2] 【六味】
(1)苦・酸・甘・辛・鹹(カン)・淡の六種の味。
(2)「六味丸」の略。「あごで追ふ蠅は―へたかるなり/柳多留 22」
六味丸
ろくみがん [0] 【六味丸】
江戸時代の売薬の名。六種の薬草を練って作った強壮丸薬。六味地黄丸(ジオウガン)。
六喩
ろくゆ [2] 【六喩】
〔仏〕 この世のはかないことにたとえられる六種のもの。「金剛経」では夢・幻・泡・影・露・電。「維摩経」では幻・電・夢・炎・水中月・鏡中像。りくゆ。
六器
ろっき ロク― [1] 【六器】
〔仏〕 密教法具の一。水・香・華鬘(ケマン)を盛る金銅製の器。火舎の左右に三個ずつ置く。
六国
りくこく 【六国】
⇒りっこく(六国)
六国
ろっこく ロク― 【六国】
⇒りっこく(六国)
六国
りっこく リク― [0] 【六国】
(1)中国,戦国時代の六つの諸侯の国。秦に対抗する韓・魏(ギ)・趙・斉・楚(ソ)・燕(エン)の総称。りくこく。
(2)香道で使用する香木を六種に分けたもの。伽羅(キヤラ)・羅国・真南蛮(マナバン)・真那伽(マナカ)・佐曾羅(サソラ)・寸門多羅(スモタラ)。室町から江戸時代にかけて,産出国を推定して命名した。現在は香りの特徴により分類する。
→木所(キドコロ)
六国史
りっこくし リク― 【六国史】
奈良・平安時代に編修された六つの官撰国史の総称。
→六国史[表]
六地蔵
ろくじぞう [3] 【六地蔵】
(1)六道において衆生の苦しみを救うという六種の地蔵菩薩。すなわち,地獄道を救う檀陀(ダンダ),餓鬼道を救う宝珠,畜生道を救う宝印,修羅道を救う持地,人道を救う除蓋障,天道を救う日光の各地蔵の総称。また,延命・宝処・宝手・持地・宝印手・堅固意の六地蔵とする説もある。
(2)六体の地蔵像を安置した寺。特に,京都伏見の大善寺の称。
(3)墓地や道ばたなどに六体を並べて安置した石の地蔵像。
六地蔵
ろくじぞう ロクヂザウ 【六地蔵】
狂言の一。六地蔵を作るため仏師を捜しに来た田舎者を,仏師に化けた悪者が,仲間に地蔵のふりをさせてだまそうとするが見破られる。
六垢
ろっく ロク― [1] 【六垢】
〔仏〕 心を汚す六種の煩悩(ボンノウ)。すなわち,誑・諂・憍・悩・恨・害。
六塵
ろくじん [0] 【六塵】
「六境(ロツキヨウ)」に同じ。
六境
ろっきょう ロクキヤウ [0] 【六境】
〔仏〕 認識判断を行う眼・耳・鼻・舌・身・意のそれぞれの対象となる六つの領域。すなわち,色境・声境・香境・味境・触境・法境の六つ。心の清浄を汚すことから六塵(ロクジン)ともいう。六つの塵(チリ)。六賊。
六夜待ち
ろくやまち [0] 【六夜待ち】
「二十六夜待ち」に同じ。
六大
ろくだい [2][0] 【六大】
〔仏〕 万物を構成している六つの要素。すなわち,地大・水大・火大・風大・空大・識大。主に密教で主張する考え。六界。
六大州
ろくだいしゅう [3] 【六大州】
世界の六つの州。アジア州・アフリカ州・北アメリカ州・南アメリカ州・ヨーロッパ州・オセアニア州(大洋州)の総称。
六大師
ろくだいし [3] 【六大師】
〔仏〕 弘法・伝教・慈覚・智証・慈慧・円光の六人の大師。
六天
ろくてん 【六天】
⇒六欲天(ロクヨクテン)
六奉行
ろくぶぎょう [3] 【六奉行】
室町・戦国時代,武者奉行・旗奉行・長持奉行をいう。おのおの二人ずついた。
六如
りくにょ 【六如】
(1734-1801) 江戸後期の漢詩人,天台の学僧。名は慈周,六如は字(アザナ)。近江の人。詩を宮瀬竜門に学び,宋詩を範として新詩風を興した。著「六如庵詩鈔」「葛原詩話」
六字
ろくじ [2] 【六字】
「六字の名号(ミヨウゴウ)」に同じ。「行を―につづめて/平家 10」
六字の名号
ろくじのみょうごう [2][2][3] 【六字の名号】
〔仏〕「南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)」の六字。
六字法
ろくじほう [0] 【六字法】
〔仏〕 密教で,六字陀羅尼(ダラニ)を唱えて修する法。
六字真言
ろくじしんごん [4] 【六字真言】
「六字陀羅尼(ダラニ)」に同じ。
六字陀羅尼
ろくじだらに [4] 【六字陀羅尼】
〔仏〕 文殊菩薩(モンジユボサツ)の真言である,「闇婆計陀那摩(アンバケダナマ)」または「唵縛鶏淡納莫(ウンバケダナマ)」の六字。
六孫王
ろくそんのう 【六孫王】
源経基(ミナモトノツネモト)の異名。父貞純親王が清和天皇の第六皇子であったことによる。
六宗
ろくしゅう [0] 【六宗】
「南都六宗(ナントロクシユウ)」に同じ。
六官
ろっかん ロククワン [0] 【六官】
⇒りくかん(六官)
六官
りくかん [0] 【六官】
中国,周代の中央政府の六つの行政官庁。天・地・春・夏・秋・冬の各官で,それぞれ治・教・礼・兵・刑・事(工)をつかさどった。
→六卿(リクケイ)
六宮
ろくきゅう [0] 【六宮】
⇒りっきゅう(六宮)
六宮
りっきゅう リク― [0] 【六宮】
古代中国で,皇后および夫人のいる六つの宮殿。転じて,後宮(コウキユウ)。「三千の寵愛一身に在しかば―の粉黛は顔色無きが如く也/太平記 1」
六宮
りくきゅう 【六宮】
⇒りっきゅう(六宮)
六家集
ろっかしゅう ロクカシフ [3] 【六家集】
新古今時代の六人の歌人の家集の総称。すなわち,藤原俊成の「長秋詠藻」,西行の「山家集」,藤原定家の「拾遺愚草」,藤原良経の「秋篠月清集」,藤原家隆の「壬二(ミニ)集」,慈円の「拾玉集」。りっかしゅう。
六尺
ろくしゃく [4] 【六尺】
(1)一尺の六倍。曲尺(カネジヤク)で約1.8メートル,鯨尺で約2.3メートル。
(2)「六尺ふんどし」の略。
六尺
ろくしゃく [4] 【六尺・陸尺】
〔「力者(リヨクシヤ)」の変化という〕
(1)近世,輿(コシ)や駕籠(カゴ)をかついだ人足。駕籠舁(カゴカキ)。「身ども駕の―が八人/滑稽本・膝栗毛 3」
(2)江戸城中において,走り使い・水汲みなどをつとめた下男。
(3)町方の家で雑用に使われる者。下男。下僕。「京にて乗物をかき,或は,庭にて働く男を,―とはなど云ふならん/咄本・醒睡笑」
六尺帯
ろくしゃくおび [5] 【六尺帯】
長さが鯨尺で六尺の兵児帯(ヘコオビ)。
六尺棒
ろくしゃくぼう [4] 【六尺棒】
(1)樫(カシ)など,質のかたい木で作った,長さ六尺ぐらいの棒。賊を防いだり,取り押えたりするのに使う。
(2)天秤(テンビン)棒。
六尺褌
ろくしゃくふんどし [5] 【六尺褌】
さらし木綿を鯨尺で六尺用いて作ったふんどし。六尺。
六尺間
ろくしゃくま [4] 【六尺間】
日本間の大きさで,曲尺(カネジヤク)の六尺を一間とするもの。京間と田舎間との中間の大きさ。あいの間。
六帖詠草
ろくじょうえいそう ロクデフエイサウ 【六帖詠草】
歌集。七冊。小沢蘆庵作,小川萍流(オガワヘイリユウ)・前波黙軒(マエバモクケン)ら編。1811年刊。蘆庵の主張する「ただごと歌」の実践を示す約二〇〇〇首の和歌を,四季・恋・雑および雑体に部立して収録。
六師
りくし [2] 【六師】
⇒六軍(リクグン)
六師外道
ろくしげどう [4] 【六師外道】
〔仏〕 釈迦の時代に中インドに出た六人の有力な思想家のこと。釈迦とともに当時の非バラモン系の思想を代表する。無道徳論の富蘭那迦葉(フランナカシヨウ),宿命論自然論の末伽梨拘舎梨(マカリクシヤリ),懐疑論の刪闍耶毘羅胝子(サンジヤビラテイシ),快楽主義的唯物論の阿耆多翅舎欽婆羅(アギタキシヤキンバラ),無因果論的感覚主義の迦羅鳩駄迦旃延(カラクダカセンネン),ジャイナ教の開祖尼乾陀若提子(ニケンダニヤダイシ)(ニガンタ=ナータプッタ,別称マハー=ビーラ)のこと。
六府
ろくふ [2] 【六府】
⇒六衛府(ロクエフ)
六度
ろくど [2] 【六度】
(1)六回。六たび。
(2)〔音〕 音程の一。短六度,長六度,短六度より半音狭い減六度,長六度より半音広い増六度がある。
(3)〔仏〕「六波羅蜜(ロクハラミツ)」に同じ。「此法身―を修行するを名(ナヅケ)て菩薩とす/沙石 1」
六弥太
ろくやた 【六弥太】
〔豆腐の意の女房詞「おかべ」を源義経の家臣岡部六弥太にかけた語〕
豆腐。やた。
六徳
ろくとく 【六徳】
⇒りくとく(六徳)
六徳
りくとく [0] 【六徳】
人の守るべき六種の徳。諸説ある。「周礼(大司徒)」では,知・仁・聖・義・忠・和の六種。「小学」では礼・仁・信・義・勇・智の六種。
六情
ろくじょう [0] 【六情】
喜・怒・哀・楽・愛・悪の六種の感情。「―不退にして慈尊の出世をまち給ふ/平家 10」
六感
ろっかん ロク― [0] 【六感】
「第六感(ダイロツカン)」に同じ。
六感
ろっかん【六感】
⇒第六(感).
六慾
ろくよく [0] 【六欲・六慾】
〔仏〕 異性に対して生ずる六つの欲。すなわち,色欲・形貌(ギヨウミヨウ)欲・威儀姿態欲・語言音声欲・細滑欲・人相欲をいう。
六所の宮
ろくしょのみや 【六所の宮】
一国内の六つの神社の祭神を,その国の国府あるいはその近くに合祀(ゴウシ)した神社。六社の宮。東京府中市の大国魂(オオクニタマ)神社など。
六所遠流
ろくしょおんる 【六所遠流】
江戸時代,島流しにされる罪人を送る六か所の土地。伊豆七島・五島(薩摩)・天草・隠岐(オキ)・壱岐(イキ)・佐渡のこと。
六拍子
ろくびょうし [3] 【六拍子】
(1)六個の拍を単位とする拍子。一般には,二拍子系(二拍子の各拍を三分割したもの)と見なされる。
(2)長唄の囃子(ハヤシ)の名。手踊りなどにぎやかな踊りに用いる大鼓・小鼓の軽快なもの。
六指
むさし [1] 【六指】
(1)双方が三個ずつ石を持ち,盤上の縦横数本の線をたどって一画ずつ進退し,早く決勝線に達した者を勝ちとする遊戯。
(2)「十六六指(ジユウロクムサシ)」に同じ。
六放海綿
ろっぽうかいめん ロクハウ― [5] 【六放海綿】
海綿動物の一綱。体は放射相称的で,管状・漏斗状をなす。骨片はケイ酸を主成分とする。深海に多い。ホッスガイ・カイロウドウケツなど。ケイ質海綿。
六文銭
ろくもんせん [0] 【六文銭】
⇒六連銭(ロクレンセン)
六斎
ろくさい [0] 【六斎】
(1)「六斎日」の略。「常に弓箭を執り,―を避けず/万葉(巻五漢詩)」
(2)月に六度,日を決めて事を行うこと。「江戸に勤めし時,月に―の忍び男/浮世草子・一代女 6」
(3)月に六度の休み。「月に―遊山日とてひまをたまはり/浮世草子・手代気質」
(4)「六斎念仏」の略。
六斎市
ろくさいいち [3] 【六斎市】
毎月六回開催された定期市場。一四世紀以降,商品経済の地方への浸透に伴って各地に設けられた。
六斎念仏
ろくさいねんぶつ [5] 【六斎念仏】
中世以降,二月の涅槃会(ネハンエ),春秋の彼岸,盆,一〇月の十夜(ジユウヤ)などに行われた念仏踊り。鉦(カネ)・太鼓を鳴らし,念仏により衆生(シユジヨウ)を救うと説く。現在,京都の壬生寺で八月九日・一〇日・一六日に行われるものなどが知られる。[季]秋。
六斎日
ろくさいにち [3] 【六斎日】
〔仏〕 一か月のうち在家の者が八戒を守るべき八日・一四日・一五日・二三日・二九日・三〇日をいう。この日に四天王が人間の行為を観察するという説と,悪鬼が観察するという説がある。六施日。
→八戒
六斎踊り
ろくさいおどり [5] 【六斎踊り】
六斎念仏のときにおどる踊り。
六方
ろっぽう ロクハウ 【六方】
□一□ [3][1]
六つの方向。東西南北の四方と天地をいう。
□二□ [1]
(「六法」とも書く)
(1)歌舞伎の演技の一形式。荒事芸の一で,歩く動作を様式化したもの。初めは出の芸として,現在では引っ込みの芸として演じられる。「飛び六方」「狐(キツネ)六方」「丹前六方」など種類が多い。古くは丹前・だんじりなどとも呼ばれた。「―を踏む」
(2)侠客。旗本奴(ヤツコ)。町奴。
(3)「六方組」の略。
六方俳諧
ろっぽうはいかい ロクハウ― [5] 【六方俳諧】
町奴や武家奴が使用する六方詞を使用して詠んだ俳諧。万治・寛文(1658-1673)頃,江戸で流行。奴(ヤツコ)俳諧。
六方剥き
ろっぽうむき ロクハウ― [0] 【六方剥き】
サトイモなど球形の材料の皮の剥き方。上下を切り落とし,その切断面が正六角形になるように剥く。
六方晶系
ろっぽうしょうけい ロクハウシヤウ― [5] 【六方晶系】
結晶系の一。互いに六〇度で交わる長さの等しい三本の結晶軸が一平面上にあって,これらの交点で垂直な長さの異なる一本の結晶軸をもつもの。水晶・石墨・緑柱石・霞石・リン灰石などがこれに属する。
六方最密充填
ろっぽうさいみつじゅうてん ロクハウ― [9] 【六方最密充填】
最密充填構造の一。平面上に剛球を密に並べてできる層を積み重ねて三層目の球が一層目の球の真上にくる構造で,六方晶系の格子を形づくる。ベリリウム・マグネシウムなどの金属の結晶構造に見られる。
→最密充填構造
六方石
ろっぽうせき ロクハウ― [3] 【六方石】
〔六角柱状をしていることから〕
水晶の別名。
六方組
ろっぽうぐみ ロクハウ― [0] 【六方組】
万治・寛文(1658-1673)頃,江戸市中で勢力のあった旗本奴の六つの団体。鉄砲組・笊籬(ザル)組・鶺鴒(セキレイ)組・吉屋組・大小神祇組・唐犬組。
六方衆
ろっぽうしゅう ロクハウ― [3] 【六方衆】
中世,興福寺の僧兵。
六方詞
ろっぽうことば ロクハウ― [5] 【六方詞】
六方組などが用いた特殊な言葉遣い。「涙」を「なだ」,「事だ」を「こんだ」,「冷たい」を「ひやつこい」という類。奴詞(ヤツココトバ)。
六施日
ろくせにち [3] 【六施日】
⇒六斎日(ロクサイニチ)
六日
むいか [0] 【六日】
〔「むゆか(六日)」の転〕
(1)一日の六倍の日数。六昼夜。
(2)月の六番目の日。
六日
むゆか 【六日】
むいか。「帝崩れさせ給ひて―といふに/今鏡(すべらぎ上)」
六日垂れ
むいかだれ 【六日垂れ】
〔「たれ」は「剃(ソ)る」の忌み詞〕
生後六日目に赤子の産毛(ウブゲ)を剃って命名すること。「―に名付親を取りて/浮世草子・好色盛衰記 1」
六日年越し
むいかとしこし [4] 【六日年越し】
〔正月七日を七日正月と称し,式日であったところから〕
正月六日を年越しの日として祝うこと。むいかびの年越し。
六日町
むいかまち 【六日町】
新潟県南東部,南魚沼郡の町。六日町温泉やスキー場がある。
六日限
むいかぎり 【六日限】
早飛脚(ハヤビキヤク)のこと。大坂・江戸間を片道六日で行ったことからいう。「―の大坂状に/浮世草子・好色敗毒散」
六時
ろくじ [2] 【六時】
(1)〔仏〕 一昼夜を六分していう語。すなわち,晨朝(ジンジヨウ)・日中・日没(ニチモツ)・初夜・中夜・後夜(ゴヤ)のこと。この時間ごとに懺悔(ザンゲ)・念仏などの勤めをする修行が行われた。また,一昼夜・一日中。「―不断の香の煙もたえやしぬらん/平家 2」
(2)時刻の名の一。
六時の勤行
ろくじのごんぎょう 【六時の勤行】
〔仏〕 六時に念仏・誦経(ズキヨウ)をすること。
六時の讃
ろくじのさん 【六時の讃】
〔仏〕 浄土教で,六時に唱える,源信作の讃。極楽六時の讃。
六時三昧
ろくじざんまい [4] 【六時三昧】
〔仏〕 六時の勤行(ゴンギヨウ)を一心に勤めること。
六時堂
ろくじどう [0] 【六時堂】
六時に勤行(ゴンギヨウ)を行う堂。
六時礼讃
ろくじらいさん [2] 【六時礼讃】
〔仏〕 六時に仏を拝してその功徳をほめたたえること。また,その際に唱える文。
六暦
ろくれき [2][0] 【六暦】
日本で用いられた六種の陰陽暦。すなわち,天嘉暦・儀鳳暦・大衍暦(タイエンレキ)・五紀暦・宣明暦・貞享暦をいう。
六曜
ろくよう [0] 【六曜】
太陰太陽暦で,吉凶を定める基準となる六つの日。すなわち,先勝(センシヨウ)・友引・先負(センブ)・仏滅・大安・赤口(シヤツコウ)の六つの星にあたる日。六輝(ロツキ)。六曜星。
→六曜[表]
六曲
ろっきょく ロク― [0] 【六曲】
屏風が,六枚折りであること。「―一双(イツソウ)」
六書
ろくしょ 【六書】
⇒りくしょ(六書)
六書
りくしょ [0][1] 【六書】
(1)漢字の成立を説明する六種の分類。すなわち象形・指事・会意・形声(諧声)・転注・仮借(カシヤ)。六義。
(2)「ろくたい(六体){(1)}」に同じ。
六月
ろくがつ [4] 【六月】
一年の第六番目の月。みなづき。[季]夏。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕
六月
みなづき [2] 【水無月・六月】
〔「な」は格助詞「の」で,水の月の意。田に水を引く月の意という〕
陰暦六月の異名。[季]夏。
六月
ろくがつ【六月】
June <Jun.> .→英和
六月無礼
ろくがつぶれい 【六月無礼】
陰暦六月は酷暑の時候なので,服装などを略式にしていても,その無礼をとがめないこと。「―とて紐とかせ給ひ/平家(二・長門本)」
六服
りくふく [0] 【六服】
中国,周代に王畿の外を王城からの距離をもとにして分けた六つの地域。王畿に近い順に,侯服・甸服(デンプク)・男服・采服(サイフク)・衛服・蛮服。
→九服
六服
ろくふく 【六服】
⇒りくふく(六服)
六朝
ろくちょう 【六朝】
⇒りくちょう(六朝)
六朝
りくちょう 【六朝】
(1)中国で,後漢滅亡後,建業(南京)を都として江南に興亡した六つの王朝。三国の呉,東晋,南朝の宋・斉・梁(リヨウ)・陳の総称。時期は魏晋南北朝時代に並行する。
(2)六朝時代に行われた書風。
六朝文化
りくちょうぶんか [5] 【六朝文化】
中国,六朝の文化。江南の貴族文化が爛熟し,仏教が広まり儒教・道教と融合して清談が流行,文章は四六駢儷(ベンレイ)体が行われ,書画・詩文が栄えた。
六本木
ろっぽんぎ ロクホンギ 【六本木】
東京都港区中央部の地名。外国公館が多い。第二次大戦後,繁華街として発展。
六条
ろくじょう ロクデウ [2] 【六条】
(1)平安京の条坊の一。また,東西に通じる大路の名。六条大路。
(2)〔六条にあったことから〕
西本願寺および東本願寺のこと。
(3)「六条豆腐」の略。
六条参り
ろくじょうまいり ロクデウマヰリ 【六条参り】
六条にある東西両本願寺に参詣(サンケイ)すること。「おかか殿は―をさせましよ/浮世草子・五人女 2」
六条天皇
ろくじょうてんのう ロクデウテンワウ 【六条天皇】
(1164-1176) 第七九代天皇(在位 1165-1168)。名は順仁(ノブヒト)。二条天皇の第二皇子。二歳で即位,在位三年で退位。
六条家
ろくじょうけ ロクデウ― 【六条家】
平安末期から南北朝時代にかけて栄えた和歌の家柄。六条烏丸に住んだ藤原顕季(フジワラノアキスエ)(1055-1123)を祖とし,その子顕輔,顕輔の子清輔,顕輔の養子顕昭など,優れた歌人・歌学者を輩出した。その歌風は理知的,歌学は考証的で,藤原俊成・定家の御子左(ミコヒダリ)家が詩人的であるのと相対する。源経信・俊頼の家を六条源家(ゲンケ)というのに対し六条藤家ともいう。
六条御息所
ろくじょうのみやすどころ ロクデウ― 【六条御息所】
源氏物語の作中人物。光源氏の愛人。秋好(アキコノム)中宮の母。車の所争いで葵の上の下人に恥辱を受け,生霊(イキリヨウ)となって葵の上をとり殺す。没後もその死霊は紫の上,女三の宮を襲う。
六条河原
ろくじょうがわら ロクデウガハラ 【六条河原】
京都の,五条と六条の間の鴨川河原。中世,罪人などの処刑が行われた。
六条豆腐
ろくじょうどうふ ロクデウ― [5] 【六条豆腐】
〔初め京都の六条で作ったのでいう〕
豆腐を薄く切って塩をまぶし,陰干しにしたもの。酒に浸したり,吸い物などに用いる。
六根
ろっこん ロク― [0][1][3] 【六根】
〔仏〕 感覚や意識をつかさどる六つの器官とその能力。すなわち眼根(ゲンコン)・耳根(ニコン)・鼻根・舌根・身根・意根の総称。六つの根。
六根浄
ろっこんじょう ロク―ジヤウ [3] 【六根浄】
「六根清浄(ロツコンシヨウジヨウ){(1)}」に同じ。
六根清浄
ろっこんしょうじょう ロク―シヤウジヤウ [1][1][0] 【六根清浄】
(1)六根の執着を断ち,清浄な精神を所有し霊妙な術を修得すること。六根浄。
(2)山参りの修行者や登山者などの唱える言葉。
六根罪障
ろっこんざいしょう ロク―シヤウ [5] 【六根罪障】
〔仏〕 六根迷妄によって生じた成仏の障害となる罪業。
六根自在
ろっこんじざい ロク― [0] 【六根自在】
〔仏〕 心の欲するままに行なっても,六根が罪障を生じることのない境地。六根が罪障から解き放たれて,自在であること。
六極
りっきょく リク― [0] 【六極】
「六合(リクゴウ)」に同じ。
六極
ろっきょく ロク― 【六極】
⇒りっきょく(六極)
六欲
ろくよく [0] 【六欲・六慾】
〔仏〕 異性に対して生ずる六つの欲。すなわち,色欲・形貌(ギヨウミヨウ)欲・威儀姿態欲・語言音声欲・細滑欲・人相欲をいう。
六欲天
ろくよくてん [4] 【六欲天】
〔仏〕 欲界に属する六種の天上界。四王天・忉利(トウリ)天・夜摩(ヤマ)天・兜率(トソツ)天・楽変化(ラクヘンゲ)天・他化自在(タケジザイ)天の総称。六天。
六歌仙
ろっかせん ロク― [3] 【六歌仙】
(1)古今集の序に名をあげられた六人の歌人。在原業平(アリワラノナリヒラ)・僧正遍昭(ソウジヨウヘンジヨウ)・喜撰法師・大友黒主・文屋康秀・小野小町。
(2)六歌仙を主題とした絵。
(3)六歌仙絵の人物が足を出したり膝を立てたりしていることから,行儀の悪いさま。「その品々の座住居(イズマイ)は―めく唄妓の気まま/人情本・辰巳園(初)」
(4)六歌仙を主題とした歌舞伎舞踊の通称。「化粧(ヨソオイ)六歌仙」「六歌仙容彩(スガタノイロドリ)」「六歌仙狂画墨塗(キヨウガノスミヌリ)」など。
(5)歌舞伎舞踊の一。長唄・清元・義太夫・大薩摩。五変化舞踊。本名題「六歌仙容彩(スガタノイロドリ)」。松本幸二作詞。1831年江戸中村座初演。平安時代の六歌仙を江戸の世界に移して舞踊化したもの。現在は「文屋」「喜撰」が独立して上演されることが多い。
六歳臼歯
ろくさいきゅうし [5] 【六歳臼歯】
六歳頃に生える奥歯。第一大臼歯のこと。
六段
ろくだん 【六段】
箏曲(ソウキヨク)の一。「六段の調(シラベ)」の略称。八橋検校作曲の段物。箏組歌(コトクミウタ)表組(オモテグミ)の付物(ツケモノ)とされる。箏曲の代表曲。
→段物(ダンモノ)
六段目
ろくだんめ 【六段目】
(1)〔古浄瑠璃は六段で終わっていたところから〕
最後。終末。「それ知られたら―だ/歌舞伎・謎帯一寸徳兵衛」
(2)「仮名手本忠臣蔵」の六段目のこと。勘平切腹の段。
六母
ろくぼ [2] 【六母】
六種の母。すなわち嫡母・継母・慈母・養母・庶母・乳母。りくほ。
六気
ろっき ロク― [1] 【六気】
(1)天地間の六種の気。陰・陽・風・雨・晦・明。または寒・暑・燥・湿・風・火。りっき。
(2)人間の六種の感情。すなわち,好・悪・喜・怒・哀・楽。りっき。
六気
りっき リク― [1] 【六気】
⇒ろっき(六気)
六気
りくき 【六気】
⇒ろっき(六気)
六法
ろっぽう ロクハフ [0][1] 【六法】
(1)現行成文法中の六大法典。すなわち,憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法。
(2)中国南斉の謝赫(シヤカク)の撰した「古画品録」の中に説かれた作画・鑑賞の基本になる六つの規範。気韻生動・骨法用筆・応物象形・随類賦彩・経営位置・伝模移写をいう。りくほう。
六法全書
ろっぽうぜんしょ ロクハフ― [5] 【六法全書】
六法{(1)}などの主な法令を収録した書物。
六法全書
ろっぽう【六法全書】
a compendium of laws;a statute book.
六波羅
ろくはら 【六波羅】
(1)現在の京都市東山区松原通り付近の地名。六波羅蜜寺の所在地。平安末期には平清盛はじめ平氏一門の邸宅が並び,平氏政権の中心地となった。また,鎌倉時代にはここに六波羅探題が置かれた。
(2)「六波羅探題」の略。
六波羅守護
ろくはらしゅご [5] 【六波羅守護】
六波羅探題のこと。
六波羅探題
ろくはらたんだい [5] 【六波羅探題】
鎌倉幕府の職名。承久の乱後,京都の政情を監察しかつ治安を維持するために設置した,政務・軍事を統轄する執政官。南北二名を定員とし,西国諸国の訴訟を聴断するとともに,有事の際は在京人をはじめとする京都近国の御家人を指揮する権限が与えられていた。六波羅守護。六波羅殿。
六波羅殿
ろくはらどの 【六波羅殿】
(1)京都の六波羅にあった平氏の邸宅。
(2)平清盛の異名。
(3) [2]
六波羅探題の別名。
六波羅蜜
ろっぱらみつ ロクハラミツ 【六波羅蜜】
⇒ろくはらみつ(六波羅蜜)
六波羅蜜
ろくはらみつ [4] 【六波羅蜜】
〔仏〕
〔「ろっぱらみつ」とも〕
菩薩が涅槃(ネハン)の世界に入るために修める六つの行。すなわち布施・持戒・忍辱(ニンニク)・精進・禅定(ゼンジヨウ)・智慧(般若(ハンニヤ))の各波羅蜜。六度。
→波羅蜜
六波羅蜜寺
ろくはらみつじ 【六波羅蜜寺】
京都市東山区にある真言宗智山派の寺。山号は普陀落山。951年空也が十一面観音像を刻み奉安したのに始まるという。貞治年間(1362-1368)に再興され,真言宗に改宗。西国三十三か所第一七番札所。
六派哲学
ろっぱてつがく ロクハ― [5][4] 【六派哲学】
インドのバラモン教における六つの哲学学派,すなわちバイシェーシカ・ベーダンタ・サーンキヤ・ニヤーヤ・ミーマーンサー・ヨーガ。
六炭糖
ろくたんとう [3] 【六炭糖】
⇒ヘキソース
六無斎
ろくむさい 【六無斎】
〔「親も無し妻無し子無し板木無し金も無けれど死にたくも無し」という自作の歌による〕
林子平(ハヤシシヘイ)の号。
六牙の白象
ろくげのびゃくぞう 【六牙の白象】
(1)摩耶(マヤ)夫人が釈迦を懐妊した際に夢見たという六つの牙(キバ)をもつ白い象。
(2)普賢菩薩の乗る六つの牙をもつ白い象。
六物
ろくもつ [2][0] 【六物】
〔仏〕 比丘(ビク)の常に所持すべき六種の物。三衣と鉢・尼師壇(ニシダン)(=座具)・漉水嚢(ロクスイノウ)。
→十八物
六玉川
むたまがわ 【六玉川】
六か所にある玉川の総称。
→玉川
六玉川
むたまがわ ムタマガハ 【六玉川】
六か所の玉川(六玉川)を詠み込んだ歌詞による邦楽曲各種の正称または通称。玉川。
(1)箏曲組歌。宝暦(1751-1764)ごろ三橋検校作曲。
(2)地歌箏曲手事物「玉川」の通称。地歌(原曲)は寛政(1789-1801)ごろ国山勾当作曲。箏手付不詳。
(3)長唄「六玉川琴柱(コトジ)の雁(カリガネ)」の通称。1829年(文政12)四世杵屋六三郎作曲。
(4)新内節「六玉川秀歌姿見(シユウカノスガタミ)」の通称。文化(1803-1817)ごろ二世鶴賀新内作曲。
(5)富本節または清元節「草枕露の玉歌和(タマガワ)」の通称。1846年(弘化3)三世鳥羽屋里長作曲。
(6)山田流箏曲。{(5)}の移曲。
六甲山地
ろっこうさんち ロクカフ― 【六甲山地】
兵庫県神戸市・芦屋市の背後に連なる山地。東西約30キロメートル,南北約10キロメートル。最高峰は東六甲山(海抜931メートル)。他に鉄拐(テツカイ)山・摩耶(マヤ)山などがある。阪神第一の観光・保養地。
六界
ろっかい ロク― [3][0] 【六界】
〔仏〕
(1)「六大(ロクダイ)」に同じ。
(2)「六道(ロクドウ)」に同じ。
六畜
りくちく 【六畜】
⇒ろくちく(六畜)
六畜
ろくちく [0] 【六畜】
馬・牛・羊・豕(イノコ)・犬・鶏の六種の家畜。「牛馬―をつかみ裂く/太平記 32」
六白
ろっぱく ロクハク [0] 【六白】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では金に属し,本位は乾(ケン)(西北)とする。
六百六号
ろっぴゃくろくごう ロクヒヤクロクガウ [6] 【六百六号】
(1)サルバルサンの俗名。
(2)梅毒や性病をいう俗語。
六百番歌合
ろっぴゃくばんうたあわせ ロクヒヤクバンウタアハセ 【六百番歌合】
歌合。1193年藤原良経の主催。判者は藤原俊成。詠者は藤原定家・藤原家隆ら一二人。各一〇〇首計一二〇〇首を左右に番(ツガ)えたもの。円熟期の俊成の歌論と当時の歌壇の状況を知る上で重要。
六百番陳状
ろっぴゃくばんちんじょう ロクヒヤクバンチンジヤウ 【六百番陳状】
歌論書。一巻。顕昭(ケンシヨウ)著。1194年頃成立か。六百番歌合における藤原俊成の判に対して,顕昭が異論を唱えた文書。御子左(ミコヒダリ)家(俊成)と六条家(顕昭)の対立を背景に書かれた。顕昭陳状。
六省
ろくしょう 【六省】
⇒りくしょう(六省)
六省
りくしょう [2] 【六省】
中国,唐代の中央官制。尚書・中書・門下の三省に秘書・殿中・内侍を加えた六つの省。
六知事
ろくちじ [3] 【六知事】
〔仏〕 禅宗で寺務の運営・管理にあたる六つの役職。都寺(ツウス)・監寺(カンス)・副寺(フウス)・維那(イナ)・典座(テンゾ)・直歳(シツスイ)の総称。
六礼
ろくれい 【六礼】
⇒りくれい(六礼)
六礼
りくれい [0] 【六礼】
(1)〔礼記〕
士の六種の大礼。冠礼・婚礼・喪礼・祭礼・郷飲酒礼・相見礼の称。
(2)〔詩経〕
婚姻の六つの大礼。納采(ノウサイ)・問名・納吉・納徴・請期(シヨウキ)・親迎の称。
六祖
ろくそ [2] 【六祖】
(1)中国禅宗の第六祖,慧能(エノウ)のこと。
(2)中国天台宗の第六祖,湛然(タンネン)のこと。
(3)日本天台宗の第六祖,円珍のこと。
六神丸
ろくしんがん [0] 【六神丸】
漢方薬の一。麝香(ジヤコウ)・蟾酥(センソ)・牛黄(ゴオウ)などの動物生薬を主原料とする丸剤。急性の熱病・中毒・心臓衰弱などに用いる。
六神通
ろくじんずう [3] 【六神通】
〔仏〕 六つの超人的な能力。神足通・天眼(テンゲン)通・天耳(テンニ)通・宿命(シユクミヨウ)通・他心通・漏尽(ロジン)通のこと。六通。
六禁
ろっきん ロク― [0] 【六禁】
散斎(アライミ)の際に禁じられている六つの行為。喪を弔う,病人を見舞う,肉食する,死刑を執行する,裁判を行う,音楽を奏する,の六つ。六色の禁忌。
六科
ろくか 【六科】
⇒りくか(六科)
六科
りくか [1] 【六科】
中国,唐代の科挙の六つのコース。秀才・明経・進士・明法・明書・明算の各科の総称。
六科
りっか リククワ 【六科】
⇒りくか(六科)
六種
ろくしゅ [2] 【六種】
六つの種類。
六種の薫物
むくさのたきもの [1] 【六種の薫物】
平安時代以来の代表的な薫物の銘で,梅花・荷葉(カヨウ)・菊花・落葉(ラクヨウ)・侍従・黒方(クロボウ)の六種。調製者によって種々の調合法が伝えられる。
六種供具
ろくしゅくぐ [4] 【六種供具】
〔仏〕 密教で,仏を供養するための六種の供物。すなわち,花・塗香・水・焼香・飯食・灯明。
六種力
ろくしゅりき [3] 【六種力】
〔仏〕 各種の人間や仏がその特徴として備えている六つの能力。小児は啼(ナキ),女は瞋(イカリ),国王は驕(オゴリ),羅漢は精進,諸仏は慈悲,比丘(ビク)は忍辱(ニンニク)。
六種震動
ろくしゅしんどう [4] 【六種震動】
〔仏〕 仏の入胎・出胎・出家・成道・転法輪・入滅のそれぞれのとき,大地が感応し震動して現した六種の相。動・起・湧(ユウ)・震・吼(ク)・撃の六つ。六震。
六穀
ろっこく ロク― [0] 【六穀】
六種の重要な穀物。稲・粱(オオアワ)・菽(マメ)・麦・黍(モチキビ)・稷(タカキビ)の称。りくこく。
六穴
ろっけつ ロク― [0] 【六穴】
人体にある六種のあな。口・目・耳・鼻および肛門と陰部。
六突き
ろくづき 【六突き】
(1)銭九六文を百文として通用させた慣習。九六銭(クロクセン)。「―だ見なと日なしに内義いひ/柳多留 6」
→丁百(チヨウビヤク)
(2)物事をいいかげんにすること。ごまかすこと。「―に談合仕散かしておいて/浮世草子・宇都山小蝶物語」
六窓
ろくそう [0] 【六窓】
〔仏〕 眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を,外界に通じる六つの窓にたとえた語。
六籍
りくせき [0] 【六籍】
⇒六経(リクケイ)
六糸緞
むりょう [0] 【六糸緞】
中国渡来の繻子(シユス)に似た織物。繻子より経(タテ)糸が少ないので目が粗く,光沢が劣る。
六経
りくけい [0] 【六経】
六つの経書。易経・詩経・書経・春秋・礼記・楽記(または周礼)の総称。六芸(リクゲイ)。六籍。
→五経
六経
ろっけい ロク― [0] 【六経】
⇒りくけい(六経)
六経
りっけい リク― [0] 【六経】
⇒りくけい(六経)
六義
ろくぎ [2] 【六義】
⇒りくぎ(六義)
六義
りくぎ [1] 【六義】
(1)「詩経」の詩の六つの類型。性質・内容から分類した風・雅・頌(シヨウ)と,表現から分類した賦(フ)・比・興(キヨウ)の総称。六詩(リクシ)。
(2)和歌の六種の風体(フウテイ)。紀貫之(キノツラユキ)が{(1)}を転用して古今集仮名序で述べている「そへ歌・かぞへ歌・なずらへ歌・たとへ歌・ただごと歌・いはひ歌」の総称。
(3)転じて,うた・和歌。「―の道」
(4)書道の六種の法。筆法・風情(フゼイ)・字象・去病・骨目・感徳の総称。
(5)道理。筋道。「物の筋道―をたて無理いふ人でもなく/浄瑠璃・生玉心中(上)」
(6)「六書(リクシヨ){(1)}」に同じ。
(7)狂言の和泉流で,狂言台本。
〔「六儀」「六議」などとも書く〕
六義園
りくぎえん 【六義園】
東京都文京区にある池泉回遊式庭園。元禄年間(1688-1704)柳沢吉保が別邸としてつくり,明治以後,岩崎家を経て東京都所有となる。
六老僧
ろくろうそう [3] 【六老僧】
(1)真宗で,親鸞の六人の高弟。すなわち明光・明空(または専海)・源海・源誓・了海・了源。
(2)日蓮宗で,日蓮の六人の高弟。すなわち日昭・日朗・日興・日向・日頂・日持。
六脈
ろくみゃく [2] 【六脈】
漢方で,浮・沈・虚・実・遅・数の六種の脈搏(ミヤクハク)。一切の病気はこれをみることによってわかるという。「―絶えだえに/浄瑠璃・二枚絵草紙(下)」
六腑
ろっぷ ロクフ [1][0] 【六腑】
漢方でいう六つの内臓。すなわち,大腸・小腸・胆・胃・三焦・膀胱(ボウコウ)。「五臓―」
六花
ろっか ロククワ [1] 【六花】
〔六弁の花の意から〕
雪の異名。りっか。
六花
りっか リククワ [1] 【六花】
⇒ろっか(六花)
六花
りくか [1] 【六花】
⇒ろっか(六花)
六芸
ろくげい 【六芸】
⇒りくげい(六芸)
六芸
りくげい [0][2] 【六芸】
(1)中国周代に士以上の必須教養科目とされた六種の技芸。礼・楽(ガク)・射・御(馬車の御し方)・書・数の総称。
(2)六経(リクケイ)の別名。
六菖十菊
ろくしょうじっきく ロクシヤウ― [0] 【六菖十菊】
〔菖蒲は五月五日の端午の節句に,菊は九月九日の重陽の節句に必要とされるところから〕
時機に遅れて役に立たないことのたとえ。六日の菖蒲(アヤメ)。十日の菊。
六葉
ろくよう [0] 【六葉】
六角形の飾り金物。六枚の葉を模様化したもの。扉・長押(ナゲシ)・懸魚(ゲギヨ)などで釘(クギ)隠しに用いる。
六葉[図]
六蔵
ろくぞう [0] 【六蔵】
〔馬方(ウマカタ)に多い名から〕
近世,馬方の通称。
六蔽
ろくへい [2] 【六蔽】
〔仏〕 清浄な心をけがす六種の悪心。慳貪(ケンドン)・破戒・瞋恚(シンニ)・憐念・散乱・愚痴(グチ)。六蔽心。
六衛府
りくえふ [3] 【六衛府】
⇒ろくえふ(六衛府)
六衛府
ろくえふ [3] 【六衛府】
平安初期以降,左右近衛府・左右衛門府・左右兵衛府の六つの衛府をいう。811年以前では,衛門・左右衛士・左右兵衛・中衛府。りくえふ。六府。
→衛府
六親
ろくしん [0] 【六親】
自分に最も近い六種の親族。父・母・兄・弟・妻・子。または,父・子・兄・弟・夫・婦。六戚。りくしん。
六親眷族
ろくしんけんぞく [5] 【六親眷族】
いっさいの血族と姻族。
六親等
ろくしんとう [3] 【六親等】
親等の一。本人と六世を隔てた関係,また,その人。六親等以内の血族は法律上,親族とみなす。
六観音
ろっかんのん ロククワンオン [3] 【六観音】
⇒ろくかんのん(六観音)
六観音
ろくかんのん [3] 【六観音】
六道の衆生を済度する六体の観音。摩訶止観は大悲・大慈・師子無畏・大光普照・天人丈夫・大梵深遠をあげる。密教では聖観音・千手・馬頭・十一面・准胝(ジユンデイ)(または不空羂索)・如意輪をあげる。
六角
ろっかく【六角(形)】
a hexagon.→英和
〜の hexagonal.
六角
ろっかく ロク― [4] 【六角】
(1)角が六つあること。
(2)「六角形」の略。
六角
ろっかく ロクカク 【六角】
姓氏の一。
六角堂
ろっかくどう ロク―ダウ 【六角堂】
京都市中京区にある寺,頂法寺の通称。本堂が六角形なのでいう。聖徳太子の開基。親鸞が参籠中に霊夢を感じて法然に帰依した。
六角形
ろっかくけい ロク― [3][4] 【六角形】
六つの辺で囲まれた平面図形。
六角氏式目
ろっかくししきもく ロクカク― 【六角氏式目】
六角義治と父義賢の制定した分国法。1567年成立。重臣との合議により制定され,主従がこの法の遵守を誓うという特異な形式をとる。売買法・訴訟手続法・年貢収納法など民事規定が多い。義治式目。
六角紫水
ろっかくしすい ロクカク― 【六角紫水】
(1867-1950) 漆芸家。広島県生まれ。本名注多良(チユウタロウ)。東京美術学校教授。古くからの漆工技術を研究し,漆工界に貢献。
六角義賢
ろっかくよしかた ロクカク― 【六角義賢】
(1521-1598) 戦国時代の武将。法名は承禎。近江観音寺城に拠(ヨ)って,将軍足利義晴・義輝を支援,三好長慶に抗した。のち,将軍義昭を擁して上洛する織田信長と敵対,1570年降伏。
六言
ろくごん [2] 【六言】
一句が六字から成る漢詩。六言詩。
六調子
ろくちょうし [3] 【六調子】
雅楽の六つの主要な調子。壱越(イチコツ)調・平調(ヒヨウジヨウ)・双調(ソウジヨウ)・黄鐘(オウシキ)調・盤渉(バンシキ)調・太食(タイシキ)調。
六諭
りくゆ [2] 【六諭】
中国,明の洪武帝が1397年に発布した教訓。「父母に孝順なれ。長上を尊敬せよ。郷里に和睦せよ。子孫を教訓せよ。各々生理(=職業)に安んぜよ。非為(=非行)を作(ナ)すなかれ」の六箇条。明・清を通じて民衆教化に用いられた。
六諭衍義
りくゆえんぎ 【六諭衍義】
清代の道徳教本。一巻。范鋐(ハンコウ)著。康煕年間(1662-1722)成立。六諭を解説したもの。日本では江戸中期に幕府の奨励で各藩に流布し,さらに明治に入って教育勅語の成立に影響した。
六識
ろくしき [0] 【六識】
〔仏〕
(1)心のもつ六種のはたらき・作用。眼・耳・鼻・舌・身(触覚)・意(認識・推論)の各識の総称。
(2)「第六意識」に同じ。
六議
りくぎ [1] 【六議】
律の適用の際に刑法上の優遇措置「議」を受ける六種の資格。議親(特定の範囲内の天皇の親族),議故(ギコ)(天皇の古くからの側近),議賢(賢人・君子),議能(すぐれた政治家・指揮官),議功(ギクウ)(征討・遣使などで功勲ある者),議貴(三位以上の者)の六種の総称。
六議
ろくぎ [2] 【六議】
⇒りくぎ(六議)
六賊
ろくぞく [2] 【六賊】
「六根」を賊にたとえていった語。
六趣
ろくしゅ [1] 【六趣】
「六道(ロクドウ)」に同じ。
六軍
りくぐん [0] 【六軍】
中国で,天子の軍隊。周代には,一軍が一万二千五百人で,天子は六軍の計七万五千人を率いる。六師(リクシ)。
六軍
ろくぐん 【六軍】
⇒りくぐん(六軍)
六輝
ろっき ロク― [1] 【六輝】
⇒六曜(ロクヨウ)
六通
ろくつう 【六通】
⇒六神通(ロクジンズウ)
六連島
むつれじま 【六連島】
山口県下関市の西方にある島。関門海峡の要地。天然記念物の雲母玄武岩を産する。
六連星
むつらぼし [3] 【六連星】
昴(スバル)の異名。
六連銭
ろくれんせん [0] 【六連銭】
家紋の一。六枚の銭を図案化したもの。信州真田家の家紋として知られる。六文銭。
六連銭[図]
六道
りくどう [2] 【六道】
⇒ろくどう(六道)
六道
ろくどう [2] 【六道】
〔仏〕 すべての衆生(シユジヨウ)が生死を繰り返す六つの世界。迷いのない浄土に対して,まだ迷いのある世界。地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道。前の三つを三悪道,あとの三つを三善道という。六趣。六界。りくどう。
六道の巷
ろくどうのちまた 【六道の巷】
〔仏〕 六道へ通じる道の分かれ道。六道の辻。「―にては必ず参りあひ奉るべく候/保元(中・古活字本)」
六道参り
ろくどうまいり [5] 【六道参り】
盆の仏迎えの行事の一。八月八〜一〇日に京都市東山の六道珍皇寺に参り,迎え鐘をついて精霊を迎える。[季]秋。
六道四生
ろくどうししょう [5] 【六道四生】
〔仏〕 六道における四種の生まれ方。すなわち胎生・卵生・湿生・化生をいう。
六道回り
ろくどうめぐり [5] 【六道回り】
葬列が墓のまわりを念仏を唱えながら数回まわること。
六道珍皇寺
ろくどうちんのうじ ロクダウチンワウ― 【六道珍皇寺】
京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺。平安遷都に際し,慶俊の開創と伝える。本堂の前のあたりを六道の辻といい,石地蔵が並ぶ。盆には六道参りが行われる。六道さん。
六道絵
ろくどうえ [3] 【六道絵】
六道の様相を描いた浄土教の絵。地獄草紙・餓鬼草紙などもその例。
六道能化
ろくどうのうげ 【六道能化】
〔六道の衆生(シユジヨウ)を教化する菩薩の意〕
地蔵菩薩の別名。
六道輪廻
ろくどうりんね [5] 【六道輪廻】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)が自分の業(ゴウ)により,六道の間を生まれ変わり死に変わりして迷い続けること。
六道銭
ろくどうせん [0][3] 【六道銭】
死者の棺の中に入れておく六文の銭。俗に,三途(サンズ)の川の渡し銭といわれる。
六部
ろくぶ [2] 【六部】
「六十六部」の略。
六部
りくぶ [1] 【六部】
中国,隋から清まで中央政府の行政を分担した六つの官庁の総称。吏・戸・礼・兵・刑・工の六部。隋・唐代には尚書省に,元代には中書省に属し,明代には六科(リクカ)と称して皇帝に直属。清末に廃止。
六部笠
ろくぶがさ [4] 【六部笠】
六部のかぶった笠。藺(イ)でつくり,中央とまわりを紺木綿で包んである。
六郷
ろくごう ロクガウ 【六郷】
(1)秋田県南東部,仙北郡の町。近世,佐竹義重が隠居所を構え,近在の寺を集めたため,多数の寺院がある。
(2)山梨県南部,西八代郡の町。水晶などの印刻,印章販売で知られる。
(3)東京都大田区の,多摩川左岸の地区。江戸時代六郷の渡しがあった。
六郷川
ろくごうがわ ロクガウガハ 【六郷川】
東京都と神奈川県の境を流れる多摩川の最下流部の別名。普通,第一京浜国道が通る六郷橋の付近から下流をさす。
六采
ろくさい [0] 【六采】
双六(スゴロク)。
六門
ろくもん [2] 【六門】
近世,京都禁裏の四囲に設けられた六つの門。中立売御門・堺町御門・清和院御門・石薬師御門・今出川御門・乾御門をいう。
六阿弥陀
ろくあみだ [3] 【六阿弥陀】
行基作と伝える阿弥陀像をもつ東京近郊の六つの寺。すなわち王子の西福寺,沼田の恵明寺(古くは延命寺),滝野川の無量寺,田端の与楽寺,上野の常楽院,亀戸の常光寺。春秋の彼岸に参詣すると利益が大きいとされる。
六震
ろくしん [0] 【六震】
「六種震動」の略。
六面体
ろくめんたい【六面体】
a hexahedron.→英和
〜の hexahedral.
六面体
ろくめんたい [0] 【六面体】
六つの平面をもつ立体。立方体・直方体など。
六韜
りくとう リクタウ 【六韜】
中国の兵法書。六巻。文韜・武韜・竜韜・虎韜・豹韜・犬韜の六章より成る。太公望呂尚(リヨシヨウ)の著とされるが,魏晋(ギシン)時代に成立したとみられる。「三略」と併称される。
六韜三略
りくとうさんりゃく リクタウ― 【六韜三略】
(1)中国古代の兵法の書。「六韜」と「三略」の称。
(2)兵法などの,虎の巻。奥の手。
六骸
ろくがい [0] 【六骸】
人体を構成する六つの部分。すなわち,頭・胴・両手・両足。りくがい。
共
むた 【与・共】
名詞または代名詞に格助詞「の」「が」の付いた形の下に付いて,「…とともに」「…のままに」の意を表す。「君が―行かましものを/万葉 3773」
共
ども 【共】 (接尾)
(1)名詞に付いて,そのものが二つ以上であることを表す。「者―進め」「犬―」「こまごましたこと―」
〔人を表す場合,現代語では「たち」にくらべて敬意が低く,目下の者や見下した意味合いに用いられる。「野郎―」「若造―」〕
(2)一人称の代名詞に付いて,謙譲の意を添える。「わたくし―の責任です」「てまえ―の店では扱っておりません」
(3)人を表す名詞に付いて,相手への呼び掛けに用いる。「嫗―,いざたまへ/大和 156」
共
ごと 【共】 (接尾)
名詞に付いて,そのものもいっしょにの意を表す。ぐるみ。「財布―落とす」「りんごを皮―食べる」
共
どち 【共】
(1)夫婦・親族・友人など,互いに親しい間柄の人たち。同士。仲間。「千代の―とぞ思ふべらなる/土左」
(2)名詞の下に付いて接尾語的に用い,互いに同類のもの,同じ仲間であることを表す。「女―は,もの恐ろしかりぬべかりつる夜のさまなれば/源氏(野分)」
共
とも [0][1] 【共】
(1)主となるものと同一あるいは同類のものであること。「スーツと―のベルト」
(2)名詞の上に付いて,
(ア)主となるものと同一である,または同類であるなどの意を表す。「―糸」「―襟」「―切れ」「―柄(ツカ)」「鮎(アユ)の―和(ア)え」
(イ)一緒に…する,互いに…し合う,などの意を表す。「―稼ぎ」「―食い」「―住み」「―倒れ」「―寝」
(3)複数のものを表す名詞の下に付いて,それらが全部同じ状態であることを表す。「五人―合格」「二人―猫好き」
(4)従となるものを表す名詞の下に付いて,それが主となる部分に含まれていることを表す。「荷造り料―千円」「通用期間は発売日―七日」
→ともに(共)
共々
ともども【共々】
together <with> ;→英和
mutually.→英和
共に
ともに【共に】
[双方]both;→英和
neither (否定);→英和
[いっしょに](along,together) with;→英和
[…につれて]as <one grows older> ;→英和
with <one's years> .
共に
ともに 【共に】 (連語)
⇒とともに(連語)
共に
ともに [0][1] 【共に・倶に】
■一■ (副)
(1)一緒に。また,同時に。「―学んだ旧友」
(2)どちらも。「母子―元気です」「声涙(セイルイ)―下(クダ)る」
■二■ (連語)
⇒とともに
共伴
きょうはん [0] 【共伴】 (名)スル
あいともなうこと。
共修
きょうしゅう [0] 【共修】 (名)スル
いっしょに勉強すること。「家庭科の男女―」
共倒れ
ともだおれ [0] 【共倒れ】 (名)スル
激しく競争し合ったり,逆に無理な助け合いをした結果,双方ともやって行けないようになること。両方とも倒れてしまうこと。ともつぶれ。「安売り合戦で―になる」
共倒れになる
ともだおれ【共倒れになる】
fall[be ruined]together.
共催
きょうさい [0] 【共催】 (名)スル
一つの催しを二つ以上の団体が共同で主催すること。
共催で
きょうさい【共催で】
under the joint auspices of;jointly sponsored by.
共働
きょうどう [0] 【共働】
⇒相互作用(ソウゴサヨウ)
共働き
ともばたらき【共働き】
⇒共稼ぎ.
共働き
ともばたらき [3][0] 【共働き】 (名)スル
夫婦がともに働きに出て収入を得ていること。ともかせぎ。
共共
ともども [2][0] 【共共】 (副)
一緒に同じ行為をするさま。そろって。ともに。「親子―音楽家として知られる」
共切れ
ともぎれ【共切れ】
the same cloth.
共切れ
ともぎれ [0] 【共布・共切れ】
同じ布地。ともぬの。
共助
きょうじょ [1] 【共助】 (名)スル
(1)互いに力を合わせて助け合うこと。互助。
(2)〔法〕 裁判所間および行政機関の間において,職務遂行について協力・補助すること。
共匪
きょうひ [1] 【共匪】
もと国民政府治下の中国で,共産党の指導のもとに活動したゲリラの,国民政府側からの称。
共台
ともだい [0] 【共台】
接ぎ木で,穂と同じ種類の台木。親和性が高い。
共同
きょうどう [0] 【共同】 (名)スル
(1)一つの目的のために力を合わせること。「―作業」「―して事にあたる」
(2)あるものに対して複数の者が同じ立場に立つこと。「―の敵」「―使用」
(3)「協同(キヨウドウ)」に同じ。
共同不法行為
きょうどうふほうこうい [8] 【共同不法行為】
二人以上の人が共同して行う不法行為。生じた損害については連帯して賠償責任を負う。
共同代理
きょうどうだいり [5] 【共同代理】
数人の代理人が共同することによってのみ代理権を行使しうる代理。
共同代表
きょうどうだいひょう [5] 【共同代表】
複数の代表者が共同して法人の代表権を行使すること。
共同企業体
きょうどうきぎょうたい [0] 【共同企業体】
⇒ジョイント-ベンチャー
共同体
きょうどうたい [0] 【共同体】
〔community〕
(1)「共同社会」に同じ。
(2)マルクス主義で,近代の私的所有社会以前に存在するとされる社会。生産手段の私的所有はいまだ発達せず,生産は消費を目的として,商品・貨幣関係を媒介しないで,身分的な編成を伴って,直接,社会的に組織される。アジア的・古典古代的・ゲルマン的の三つの形態をもつ。
共同作業所
きょうどうさぎょうじょ [0] 【共同作業所】
⇒福祉(フクシ)作業所
共同便所
きょうどうべんじょ [5] 【共同便所】
公衆便所のこと。
共同保育
きょうどうほいく [5] 【共同保育】
乳幼児をもつ親たちが集まって私設の保育所を作り,共同で保育を行うこと。
共同保証
きょうどうほしょう [5] 【共同保証】
同一の債務を数人の者が保証すること。通常,等分した一部が保証の対象となるが,不可分債務であるとき,連帯保証人であるときなどは全額が保証の対象となる。
共同保険
きょうどうほけん [5] 【共同保険】
複数の保険者が同一の被保険についての填補(テンポ)を,分担してなす保険。
共同出資
きょうどうしゅっし [5] 【共同出資】
(1)複数の人が企業設立のため出資すること。
(2)複数の企業が高度の業務提携を目的として,共同で資金を出すこと。このようにして設立された企業を共同出資会社といい,国際的な共同出資によるものを特に合弁会社という。
共同募金
きょうどうぼきん [5] 【共同募金】
社会福祉のための寄付金を公募すること。また,その運動。日本では毎年10月1日から一二月三一日までの間,社会福祉法人共同募金会が行う。寄付者には赤い羽根が渡される。
共同募金会
きょうどうぼきんかい 【共同募金会】
社会福祉事業法に基づき,共同募金事業を行うことを目的として設置された社会福祉法人。1951年(昭和26)設立。
共同印刷争議
きょうどういんさつそうぎ 【共同印刷争議】
1926年(大正15)共同印刷会社で起きた大争議。会社側は日本労働組合評議会関東出版労働組合の破壊を期して操業短縮を発表し,組合側はストライキで対抗したが,労使双方に甚大な被害を出して終結した。
共同危険行為
きょうどうきけんこうい [8] 【共同危険行為】
道路で,二台以上の自動車等を連ねたり,並行して通行させて,共同して,著しく交通の危険を生じさせたり,他人に迷惑を及ぼす行為。暴走族による無謀な運転行為の取締のため,1978年(昭和53)道路交通法改正により禁止行為とされる。
共同地
きょうどうち [3] 【共同地】
〔common land〕
ヨーロッパの農村において,農民が共同で所有し,使用することのできた狩猟・放牧・伐採などのための土地。共有地。
→入会地(イリアイチ)
共同執行
きょうどうしっこう [5] 【共同執行】
同一の債務者に対し,複数の債権者のために同時に強制執行がなされること。
共同墓地
きょうどうぼち [5] 【共同墓地】
(1)宗教・宗派を問わずにともに埋葬される墓地。公営の霊園などがある。
(2)無縁仏を合葬する墓地。
共同声明
きょうどうせいめい [5] 【共同声明】
二人以上または二つ以上の国家や団体などが共同して発表する声明。
共同存在
きょうどうそんざい [5] 【共同存在】
〔哲〕
〔(ドイツ) Mitsein〕
ハイデッガーの用語。他人とともにあるという現存在(Dasein)のア-プリオリな構造。共存在。
共同宣言
きょうどうせんげん [5] 【共同宣言】
二人以上または二つ以上の国家や団体などが共同して発表する宣言。
共同差し押え
きょうどうさしおさえ [0][7] 【共同差し押(さ)え】
多数の債権者が同一の債務者に対して同時に共同して行う差し押さえ。
共同差し押さえ
きょうどうさしおさえ [0][7] 【共同差し押(さ)え】
多数の債権者が同一の債務者に対して同時に共同して行う差し押さえ。
共同幻想
きょうどうげんそう [5] 【共同幻想】
個人を超える集団(家族・社会・国家・民族など)の秩序を支えたり,それへの帰属を理解する観念。また共同で作り上げる精神の成果(宗教・イデオロギーなど)も,こう呼ばれる。
共同戦線
きょうどうせんせん [5] 【共同戦線】
共通の目的や敵に対して,本来,主義・主張の異なる団体などが一致した行動をとること。「―を張る」
共同所有
きょうどうしょゆう [5] 【共同所有】
複数の人または団体が一つの物を共同で所有すること。共有・合有・総有の三形態がある。「共有」の語が「共同所有」の意味で用いられることもある。
共同抵当
きょうどうていとう [5] 【共同抵当】
同一の債権の担保として,数個の不動産の上に設定されている抵当権。総括抵当。
共同担保
きょうどうたんぽ [5] 【共同担保】
同一債権の担保として,数個の物の上に設定されている担保物権。
共同支配
きょうどうしはい [5] 【共同支配】
〔法〕 支配人の権限の乱用を防止するために,数人の支配人を置き,その数人が共同しなければ,代理権を行使できないとする方法。
→支配人
共同栓
きょうどうせん [0] 【共同栓】
数戸の家,または一般通行人の共用に供する水道栓。共用栓。
共同正犯
きょうどうせいはん [5] 【共同正犯】
二人以上が共同して犯罪を実行すること。実行者全員が正犯として処罰される。
⇔単独正犯
共同決定法
きょうどうけっていほう 【共同決定法】
労働者の企業経営への参加を定めたドイツの法律。労働者の代表が出資者(資本家)側と同じ条件で,経営についての決定をなす権限を保障する。産業民主化を目的とする。1951年に西ドイツで制定,76年に適用対象を拡大した新法が成立。
共同浴場
きょうどうよくじょう [5] 【共同浴場】
公設または私設で無料または低料金の浴場。共同湯。
共同海損
きょうどうかいそん [5] 【共同海損】
船長が海上運送において,船舶・積み荷全体についての共同の危険から免れるためになした一部の犠牲的な処分により生じた損害および費用。その損害や費用は各利害関係人が受けた利益の額に応じて公平に負担する。海上保険より古く,別個の制度である。
⇔単独海損
共同溝
きょうどうこう [3] 【共同溝】
上下水道・ガス・電力・通信などの管やケーブルを共同で収容する地下施設。
共同火力
きょうどうかりょく [5] 【共同火力】
電力多消費産業の成長による電力需要の急増を賄うために,また資源の有効活用とスケール-メリット追求を目的に,大口電力需要家と電気事業者との共同出資で設立された発電所。
共同相続
きょうどうそうぞく [5] 【共同相続】
二人以上の相続人が共同して財産を相続すること。
⇔単独相続
共同社会
きょうどうしゃかい [5] 【共同社会】
〔(ドイツ) Gemeinschaft〕
ドイツの社会学者テニエスが唱えた社会類型の一。血縁に基づく家族,地縁に基づく村落,友情に基づく都市などのように,人間に本来備わる本質意思によって結合した有機的統一体としての社会。ゲマインシャフト。共同体。協同体。
⇔利益社会
共同租界
きょうどうそかい [5] 【共同租界】
中国にあった租界のうち,複数国の外国行政権が行使された地域。上海・廈門(アモイ)などにあった。国際租界。
⇔専管租界
→租界
共同経営
きょうどうけいえい [5] 【共同経営】
一つの事業を二人以上の者が,対等の立場で力を合わせて経営すること。また,その経営形態。
共同絶交
きょうどうぜっこう [5] 【共同絶交】
村落・町内などで,秩序や慣習を乱した特定の人を制裁するために,共同生活から締め出し,村や町全体でこれと絶交すること。村八分。村はずし。町省き。
共同被告人
きょうどうひこくにん [0] 【共同被告人】
被告人の異なる数個の刑事事件が併合審理された場合の,その数人の被告人。
共同親権
きょうどうしんけん [5] 【共同親権】
父母の婚姻中,共同して行使する未成年の子に対する親権。
共同訴訟
きょうどうそしょう [5] 【共同訴訟】
一個の民事訴訟手続きにおいて,原告・被告のいずれか一方または双方が二人以上いる訴訟形態。
共同訴訟参加
きょうどうそしょうさんか [8] 【共同訴訟参加】
係属中の民事訴訟で,判決の効力が第三者にも及ぶ場合,この第三者が共同訴訟人として訴訟に参加すること。
共同謀議
きょうどうぼうぎ [5] 【共同謀議】
二人以上の者が犯罪の実行を合意すること。共謀。英米法では合意自体を犯罪とするが,日本では場合により異なる。
→共謀共同正犯
共同購入
きょうどうこうにゅう [5] 【共同購入】
消費者が生産者や事業者と直結して共同で生活物資を買い入れること。流通コストの低減,中間マージンの排除などにより,物資を低価格で安定的に入手できる。
共同通信社
きょうどうつうしんしゃ 【共同通信社】
日本の代表的通信社。第二次大戦中の国策通信社である同盟通信社が1945年(昭和20)に解散したのを受けて設立された組合組織の社団法人。
共同運輸会社
きょうどううんゆがいしゃ 【共同運輸会社】
1882年(明治15)に設立された半官半民の海運会社。三菱汽船会社と激しい競争を展開。共倒れを恐れた政府により85年両社は合併し,日本郵船会社が設立された。
共同遺言
きょうどういごん [5] 【共同遺言】
二人以上の者が,同一の遺言書によってなす遺言。民法はこれを無効とする。
共吟味
ともぎんみ 【共吟味】
仲間どうしで互いに調べ合うこと。「上下騒いで―/浄瑠璃・雪女」
共和
きょうわ [0] 【共和】
複数の者がなかよく共同して事をなすこと。
共和え
ともあえ [0] 【共和え】
魚介類の身を具とし,あえ衣に肝を使うなど,あえるものとあえ衣の材料が同じであるようなあえもの。アンコウ・アワビなどが用いられる。
共和党
きょうわとう [0] 【共和党】
民主党と並ぶアメリカ二大政党の一。1854年に成立。フェデラリストの流れをくみ,産業資本を擁護,北部商工業者や中産階級を基盤とする。
共和制
きょうわせい [0] 【共和制】
〔republic〕
世襲による君主制に対し,主権が複数者にある政治形態。国家元首や人民の代表者を間接・直接に選出し,主権が人民にある民主的共和制と,少数特権階級にのみ主権がある貴族的共和制・寡頭的共和制などがある。
→君主制
共和国
きょうわこく [3] 【共和国】
共和制を原理とする国家。
共和国
きょうわ【共和国】
a republic.→英和
‖共和制 republicanism.共和政体 the republican form of government.共和党(員) the Republican Party (a Republican).
共和暦
きょうわれき [3] 【共和暦】
⇒革命暦(カクメイレキ)
共和演説事件
きょうわえんぜつじけん 【共和演説事件】
1898年(明治31)に起きた第一次大隈内閣の文相尾崎行雄の舌禍事件。日本に共和政治が実現したら三井・三菱は大統領候補になるだろうと,当時の金権主義政治を批判した尾崎の発言が不敬とされ,尾崎は文相を辞任,内閣も総辞職した。
共営
きょうえい [0] 【共営】 (名)スル
共同経営。
共在
きょうざい [0] 【共在】 (名)スル
二つ以上の事物,または事物の性質が同時に存在すること。共存。
共地
ともじ [0] 【共地】
同じ布地。ともぬの。
共存
きょうそん [0] 【共存】 (名)スル
〔「きょうぞん」とも〕
二つ以上のものが一緒に生存したり存在したりすること。「異なる人種が―する」
共存
きょうそん【共存】
<peaceful> coexistence.→英和
〜する coexist;→英和
live and let live.‖共存共栄 (coexistence and) co-prosperity.
共存共栄
きょうそんきょうえい [0] 【共存共栄】 (名)スル
二つ以上のものが互いに敵対することなく,ともに生存してともに栄えること。
共学
きょうがく [0] 【共学】 (名)スル
(男女が)同じ学校,同じ教室で学ぶこと。
⇔別学
「男女―」
共学
きょうがく【共学】
coeducation.→英和
〜の coeducational <school> .→英和
‖共学女子学生 <米> a coed.
共寝
ともね [0] 【共寝】 (名)スル
一緒に一つの布団の中に入って寝ること。同衾(ドウキン)。「一夜を―する」
共属
きょうぞく [0] 【共属】 (名)スル
ともにある一つの集団に属していること。
共布
ともぎれ [0] 【共布・共切れ】
同じ布地。ともぬの。
共役
きょうやく [0] 【共役・共軛】
(1)〔数〕 ある関係にある二つの点・線・数などにおいて,二つを入れかえても,その性質に変化が起こらないような二つのものどうしの関係。
(2)「カップリング{(3)}」に同じ。
共役二重結合
きょうやくにじゅうけつごう [8] 【共役二重結合】
〔化〕 二個以上の二重結合が,それらの間に単結合を一個ずつはさんで,つながってできた結合。ブタジエン・シクロペンタジエンなどにみられる。二重結合にはさまれた単結合は,二重結合としての性質を帯びていて,単結合と二重結合との中間の性質を帯びる。
共役弧
きょうやくこ [4][3] 【共役弧】
〔数〕 円周上の二点で分けられた二つの弧。その和は全円周になる。
共役点
きょうやくてん [4][3] 【共役点】
〔数〕 一つの線分を同じ比に内分する点と外分する点。
共役複素数
きょうやくふくそすう [7] 【共役複素数】
〔数〕 二つの複素数 �+�� と �−�� との間の関係をいう語。ガウス平面において,共役関係にある複素数を表す点は実軸に関して対称である。
共役角
きょうやくかく [4][3] 【共役角】
〔数〕 頂点と二辺を共有し,向かいあっている二つの角。
共役角[図]
共役運動
きょうやくうんどう [5] 【共役運動】
両眼が一つの眼のように連携を保って上下左右に動く運動。左右の動眼筋群が緊密に連合して働くためとされる。
共感
きょうかん [0] 【共感】 (名)スル
(1)他人の考え・行動に,全くそのとおりだと感ずること。同感。「―を覚える」「―がわく」「彼の人生観に―する」
(2)〔心〕
〔sympathy〕
他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。
(3)〔心〕
〔empathy〕
⇒感情移入
共感
きょうかん【共感】
<arouse a person's> sympathy.→英和
〜する sympathize <with> .→英和
共感覚
きょうかんかく [3] 【共感覚】
〔心〕
〔synesthesia〕
ある一つの刺激が,それ本来の感覚だけでなく,別の感覚をも同時に生じさせる現象。音を聴いて色を感じる類。
→色聴(シキチヨウ)
共感覚的比喩
きょうかんかくてきひゆ [9] 【共感覚的比喩】
〔synesthetic metaphor〕
ある感覚を表す語で別の感覚を表すこと。「暖かい色」は触覚の表現が視覚に用いられた例。
共振
きょうしん [0] 【共振】 (名)スル
振動体にその固有振動数と等しい振動を外部から加えたとき,非常に大きい振幅で振動する現象。特に電気的・機械的振動の場合にいい,音の場合は共鳴ということが多い。
共振器
きょうしんき [3] 【共振器】
共振を得る装置。いろいろな振動数の振動中から,特定の振動数の振動だけを選び出したり,振動数を求めたりする。
共時性
きょうじせい [0] 【共時性】
〔synchronicity〕
心に思い浮かぶ事象と現実の出来事が一致すること。ユングの用語。
共時態
きょうじたい [0] 【共時態】
〔(フランス) synchronie〕
ある言語のある特定時点における状態。ソシュールの用語。共時言語学の対象となる。共時相。
⇔通時態
共時的
きょうじてき [0] 【共時的】 (形動)
〔(フランス) synchronique〕
現象が継時的変化としてではなく,一定時の静止した構造としてあるさま。また,時間的・歴史的な変化の相を考慮に入れずに,ある対象の一時点における構造を体系的に記述しようとするさま。
⇔通時的
〔言語学者ソシュールの用語の小林英夫による訳語〕
共時言語学
きょうじげんごがく [6] 【共時言語学】
〔(フランス) linguistique synchronique〕
ある言語のある一時期の状態(共時態)を,歴史的考察を排除し,特に体系性に注目して分析・記述する研究部門。ソシュールの提唱で,通時的研究に先行するとされる。静態言語学。
⇔通時言語学
共晶
きょうしょう [0] 【共晶】
液体の混合物を冷却するとき,同時に生じる二種以上の結晶の混合物で,純粋な結晶のように,融けるときに一定の温度を保つもの。共融混合物。
共有
きょうゆう [0] 【共有】 (名)スル
(1)複数の人または団体が一つの物を共同で所有すること。
⇔専有
(2)〔法〕 共同所有の一形態。複数の者が同一物の所有権を量的に分有すること。
→共同所有
共有
きょうゆう【共有】
joint[common]ownership.〜する own jointly.‖共有地 a common.共有物 common property (財産).
共有地
きょうゆうち [3] 【共有地】
複数の人または団体が共同で所有する土地。共同地。
共有林
きょうゆうりん [3] 【共有林】
所有者が複数名の私有林。多くは集落の旧入会林。
共有権
きょうゆうけん [3] 【共有権】
共有物に対して各共有者がもっている権利。持分権。
共有物
きょうゆうぶつ [3] 【共有物】
複数の人または団体が共同で所有する物件。
共有結合
きょうゆうけつごう [5] 【共有結合】
〔化〕 二個以上の原子が互いに電子を提供し合ってできた電子対を共有することにより形成される化学結合。二対・三対の電子が共有された場合はそれぞれ二重結合・三重結合となる。有機化合物および無機非金属化合物などにみられる。
→イオン結合
→金属結合
共有財産
きょうゆうざいさん [5] 【共有財産】
複数の人または団体が共同で所有する財産。
共析晶
きょうせきしょう [4][0] 【共析晶】
固溶体から同時に析出する二種以上の結晶の混合物。合金に多く見られる。共晶と類似の現象。
共柄
ともつか [0] 【共柄】
刀の柄を,木などで作ったものを取り付けるのでなく,中子(ナカゴ)自体を柄として使えるようにしたもの。
共栄
きょうえい [0] 【共栄】
二つ以上のものが,一緒に発展し栄えること。ともに栄えること。「共存―」
共栄
きょうえい【共栄】
mutual prosperity.
共棲
きょうせい [0] 【共生・共棲】 (名)スル
(1)一緒に生活すること。「融然として相容れ,怡然(イゼン)として―す/自然と人生(蘆花)」
(2)〔生物〕 異種の生物の共存様式。普通,二種の生物が互いに利益を交換して生活する相利共生をさす。アリとアリマキ,ヤドカリとイソギンチャク,根粒バクテリアとマメ科植物など。
(3)〔心〕 子と母親の相互依存の状況。
共沈
きょうちん [0] 【共沈】
溶液中で,そのままの状態であれば沈殿しない物質が,他の物質が沈殿するのに誘発されて,いっしょに沈殿する現象。
共沸
きょうふつ [0] 【共沸】
一定の圧力のもとで,液体の混合物を蒸留するとき,ある温度・組成のところで発生する蒸気と液体混合物の組成が等しくなる現象。このとき,沸点は純物質のように一定の温度を示す。
共涙
ともなみだ [3] 【共涙】
他人が泣くのに同情して自分も涙を流すこと。もらい泣き。「―にくれる」
共済
きょうさい [0] 【共済】
互いに助け合い,力を合わせて事を行うこと。助け合うこと。
共済年金
きょうさいねんきん [5] 【共済年金】
公務員や私立学校教職員などの共済組合の職員に給付される年金。
共済組合
きょうさいくみあい [5] 【共済組合】
同種または同一の職業・事業に従事する者が組織し,組合員の疾病・負傷・死亡・退職などのときに給付を行う相互扶助団体。国家公務員共済組合・農業共済組合など。
共済組合
きょうさい【共済組合】
a cooperative society;a mutual benefit[aid]association.
共演
きょうえん [0] 【共演】 (名)スル
いっしょに出演すること。「東西の名優が―する」
共演する
きょうえん【共演する】
play together <in> ;co-star.共演者 a coactor.
共犯
きょうはん [0] 【共犯】
二人以上の者が一個の犯罪に関与すること。刑法上,共同正犯・教唆(キヨウサ)犯・従犯の別があり,狭義には教唆犯・従犯のみをいう。「―者」
→正犯
共犯
きょうはん【共犯】
complicity <in> .→英和
共犯者 an accomplice.→英和
共生
きょうせい【共生】
《生》symbiosis.→英和
共生
きょうせい [0] 【共生・共棲】 (名)スル
(1)一緒に生活すること。「融然として相容れ,怡然(イゼン)として―す/自然と人生(蘆花)」
(2)〔生物〕 異種の生物の共存様式。普通,二種の生物が互いに利益を交換して生活する相利共生をさす。アリとアリマキ,ヤドカリとイソギンチャク,根粒バクテリアとマメ科植物など。
(3)〔心〕 子と母親の相互依存の状況。
共生感
きょうせいかん [0] 【共生感】
人間が自分以外の事物にも共通の生命があるとみなす心性。呪術や宗教の発生する基盤にあると考えられる。共生観念。
共産
きょうさん [0] 【共産】
財産・生産手段などを共有すること。「原始―制」
共産主義
きょうさんしゅぎ [5] 【共産主義】
〔communism〕
(1)財産の私有を否定し,すべての財産を共有することによって,平等な理想社会をつくろうという思想。ギリシャ時代のプラトンあるいはトーマス=モアのユートピアなどにもみられるが,現代では主として,マルクス・エンゲルスにより確立されたマルクス主義思想をさす。
(2)階級対立のない共同社会。広義には,プロレタリア革命によって権力を獲得した労働者階級が生産手段の社会化をなしとげて築く,社会主義と呼ばれる低い段階と,狭義には,そのもとで発展する高い生産力によって,「各人は能力に応じて働き,必要に応じて受け取る」という状態が生まれた高い段階の社会をさす。
(3)共産主義社会の実現をめざす思想と運動。
→科学的社会主義
共産主義インターナショナル
きょうさんしゅぎインターナショナル 【共産主義―】
⇒第三(ダイサン)インターナショナル
共産党
きょうさんとう [0] 【共産党】
共産主義社会を実現することを目標とする政党。マルクス・エンゲルス・レーニンらの学説を理論的基礎とする。
→日本共産党
共産党労働者党情報局
きょうさんとうろうどうしゃとうじょうほうきょく 【共産党労働者党情報局】
⇒コミンフォルム
共産党宣言
きょうさんとうせんげん 【共産党宣言】
共産主義者同盟の国際的綱領として,1848年に発表された文書。マルクス・エンゲルスにより起草。科学的社会主義の原理が簡潔かつ理論的に書かれており,「万国のプロレタリアートよ団結せよ」という有名な言葉で結ばれている。
共産化する
きょうさん【共産化する】
communize;turn red[communist](人が).‖共産圏 the Communist bloc.共産主義(者) communism (a communist).共産主義の communist(ic).共産陣営 the Communist camp.(日本)共産党 the (Japan) Communist Party;the Communist Party (of Japan).
共産圏
きょうさんけん [3] 【共産圏】
社会主義諸国のグループを西欧自由主義諸国がいう呼称。社会主義陣営。
共用
きょうよう [0] 【共用】 (名)スル
二人以上の人が共同で使用すること。
⇔専用
「台所を―する」
共用
きょうよう【共用(の)】
(for) common use.
共用林野
きょうようりんや [5] 【共用林野】
国有林野で,契約により地元住民に林野副産物の採取利用や牛馬の放牧を認めている林野。
共用部分
きょうようぶぶん [5] 【共用部分】
〔法〕 分譲マンションなどの区分所有建物における,各区分所有者の占有部分に属さない建物の部分(廊下・階段等),占有部分に属さない建物の付属物(配管等),規約により共有部分とされた付属の建物(物置・車庫等)。原則として区分所有者全員の共有である。
共白髪
ともしらが [3][0] 【共白髪】
夫婦ともに白髪になるまで長生きすること。偕老(カイロウ)。「―まで添い遂げる」
共白髪まで
ともしらが【共白髪まで】
<live together> to an old age.
共益
きょうえき [0] 【共益】
共通の利益。
共益債権
きょうえきさいけん [5] 【共益債権】
会社更生法上,更生手続の費用や財産管理に必要な費用など,関係人の共同の利益のために支出した費用に係る請求権およびその他の特定の請求権。更生手続によらずに,更生債権・更生担保権に優先して弁済を受けられる。
共益権
きょうえきけん [4][3] 【共益権】
団体の構成員が有する権利のうち,全構成員の共通の利益のために認められる権利。議決権・少数社員権,各種の監督権など。
⇔自益権
共益費
きょうえきひ [4] 【共益費】
(1)共同住宅などで,居住者がともに利益を受けている外灯・エレベーターなど共用部分の維持・管理のために支出する費用。
(2)〔法〕 同一の債務者についてすべての債権者に共通する利益のために費やした費用。債務者の財産の保存費,強制執行の費用など。
共稼ぎ
ともかせぎ [0][3] 【共稼ぎ】 (名)スル
(1)一家の者や仲間などが,それぞれ働いてかせぐこと。「三人―にして短き煙を立てば/浮世草子・風流曲三味線」
(2)特に,夫婦が二人とも働いて,収入を得ること。ともばたらき。「―の夫婦」
共稼ぎする
ともかせぎ【共稼ぎする】
<Both husband and wife> work for their living.共稼家庭 a two-income family.
共立
きょうりつ [0] 【共立】 (名)スル
(1)複数のものが並び立つこと。並立。
(2)複数の人が共同で設立すること。
共立の
きょうりつ【共立の】
joint;→英和
common.→英和
共立女子大学
きょうりつじょしだいがく 【共立女子大学】
私立大学の一。共立女子職業学校を源とし,1925年(大正14)創立の共立女子専門学校を母体に,49年(昭和24)設立。本部は東京都千代田区。
共立薬科大学
きょうりつやっかだいがく 【共立薬科大学】
私立大学の一。1930年(昭和5)創立の共立女子薬学専門学校を前身とし,49年設立。本部は東京都港区。
共箱
ともばこ [0] 【共箱】
書画骨董(コツトウ)で,作者が作品を制作しみずから箱書きして納めた箱が,そのまま作品とともに残っているもの。また,その箱。
共糸
ともいと [0] 【共糸】
他の部分に用いたのと同じ糸。
共約不可能性
きょうやくふかのうせい [0] 【共約不可能性】
〔incommensurability〕
〔哲〕 アメリカの科学史家クーンが提唱した科学論上の概念。異なるパラダイムに属する科学理論の間には,両者の優劣を比較する共通の尺度は存在しないとする説。科学は連続的に進歩するという通念に打撃を与えた。通約不可能性。
→パラダイム
共紙
ともがみ [0] 【共紙】
同じ材質の紙。「本文と―の扉」
共編
きょうへん [0] 【共編】 (名)スル
共同で書物などを編集すること。また,編集したもの。
共編
きょうへん【共編】
coeditorship.共編者 a coeditor.
共聴
きょうちょう [0] 【共聴】
テレビを共同で視聴すること。「―アンテナ」
共肉
きょうにく [0] 【共肉】
サンゴなどの刺胞動物の群体において,おのおのの個体をつなげる部分。
共色
ともいろ [0] 【共色】
同じ色。同色。「服と―のベルト」
共著
きょうちょ [1][0] 【共著】
二人以上の人が,協力して本を書くこと。また,その本。共同著述。
共著
きょうちょ【共著】
<in> collaboration <with> ; <under> joint authorship <of> ;a joint work (作品).共著者 a collaborator;→英和
a joint author.
共蓋
ともぶた [0][2] 【共蓋】
水指・釜などで,容器と蓋とが同じ材質でできているもの。また,その蓋。
⇔替え蓋
共融混合物
きょうゆうこんごうぶつ [7] 【共融混合物】
共融点を示すような混合物。
→共晶
→共析晶
共融点
きょうゆうてん [3] 【共融点】
多成分の混合液体を冷却していく際,各成分物質が同時に析出し始め,以後,純物質のように,析出し終わるまで一定の温度に保たれることがある。この温度を共融点という。
共裏
ともうら [0] 【共裏】
衣服の裏に,表と同じ布をつけること。また,その布。
共襟
ともえり [0] 【共襟】
和服で,着物の布地と同じ布を襟の上にかけること。また,その襟。かけ襟。
共観福音書
きょうかんふくいんしょ キヨウクワン― 【共観福音書】
〔Synoptic Gospels〕
新約聖書の四福音書のうち,ヨハネ福音書を除くマタイ・マルコ・ルカの三福音書をいう。内容や構成が互いに類似するため対照しながら読むことができることからの称。
共訳
きょうやく [0] 【共訳】 (名)スル
二人以上の人が共同して翻訳すること。「聖書を―する」
共訳の
きょうやく【共訳の】
jointly translated <by> .
共謀
きょうぼう [0] 【共謀】 (名)スル
二人以上の者が相談して,多く悪事などをたくらむこと。「―して詐欺をはたらく」
共謀
きょうぼう【共謀(者)】
conspiracy (a conspirator,an accomplice).→英和
〜する conspire <with> .→英和
…と〜して in conspiracy <with> .
共謀共同正犯
きょうぼうきょうどうせいはん [9] 【共謀共同正犯】
犯罪を共謀したが,犯罪の実行を分担しなかったこと。共同正犯の責めを負うか否かで学説が分かれる。
→共同謀議
共起
きょうき [1] 【共起】 (名)スル
〔言〕
〔co-occur〕
複数の言語現象が同一の発話・文・文脈などの言語的環境において生起すること。「しとしと」は「雨が降る」とは共起するが,「雪が降る」とは共起しないといえる。アメリカの言語学者ハリス(Z. S. Harris (1909- ))の用語。
共軛
きょうやく [0] 【共役・共軛】
(1)〔数〕 ある関係にある二つの点・線・数などにおいて,二つを入れかえても,その性質に変化が起こらないような二つのものどうしの関係。
(2)「カップリング{(3)}」に同じ。
共通
きょうつう【共通】
community <of interests> .→英和
〜の common <to> .→英和
〜点がある(ない) have something (nothing) in common <with> .…と〜に in common with….‖共通語 a common language.
共通
きょうつう [0] 【共通】 (名・形動)スル[文]ナリ
二つ以上のもののどれにもあてはまり,通用すること。また,そうしたさま。「一人っ子に―した性格」「三種に―な要素」「―の友人」
共通一次試験
きょうつういちじしけん [9] 【共通一次試験】
1979年(昭和54)に導入された国公立大学入学者選抜のための共通学力試験。大学入試センター試験の前身。
共通公理
きょうつうこうり [5] 【共通公理】
⇒普通公理(フツウコウリ)
共通因数
きょうつういんすう [5] 【共通因数】
〔数〕 二つ以上の数・式において,それらに共通する因数。
共通感覚
きょうつうかんかく [5] 【共通感覚】
〔哲〕 五感の根底にあってそれらに共通するものの感覚。また,ある社会で一般に通用する判断力,すなわち常識をも意味する。
共通接線
きょうつうせっせん [5] 【共通接線】
〔数〕 二つ以上の曲線または曲面に共通する接線。二円の共通接線についていわれる場合が多い。
共通点
きょうつうてん [3] 【共通点】
複数の人・物にともにある同じ事柄や性質。通有点。「二つの事件には―がある」
共通語
きょうつうご [0] 【共通語】
(1)異なる言語を話す国民の間で,相互に思想や感情を伝え合うことのできる言語。ヨーロッパ中世の学界・宗教界におけるラテン語はその例。現在の英語も,国際間の共通の言語として用いられることが多い。
(2)一国のどこででも,互いの思想や感情を伝え合うことのできる言語。わが国では東京語(特にその山の手言葉)がこれにあたる。全国共通語。
〔共通語は標準語という用語を避けて用いるようになった語。標準語は全国に共通して用いられるとともに人為的に整備された規範性の強いものであり,共通語は自然に存在して全国に用いられるものとして区別する考え方による〕
→方言
共通農業政策
きょうつうのうぎょうせいさく 【共通農業政策】
〔Common Agricultural Policy〕
ヨーロッパ連合の農業分野に関する共通政策。1968年に確立。農産物の域内自由流通と,農家保護を目的とする価格支持政策などを主な内容とする。CAP 。
共通集合
きょうつうしゅうごう [5] 【共通集合】
⇒交(マジ)わり(3)
共進会
きょうしんかい [3] 【共進会】
農産物や工業製品を集めて陳列し,一般に公開して,その優劣を競う品評会。産業の発展を図るための催し。明治初期から開催。競進会。
共進会
きょうしんかい【共進会】
a competitive exhibition;a prize show.
共進化
きょうしんか [0] 【共進化】
二つの異種の個体群が相互に関係しあって,ともに進化する現象。虫媒花の花の構造と受粉昆虫の口器の形態の変化の関係など。相互進化。
共選
きょうせん [0] 【共選】 (名)スル
(1)二人以上の人が同じ作品を選ぶこと。
(2)共同で選果すること。「―作業」
共重合
きょうじゅうごう [3] 【共重合】
二種以上の単量体が混合しつつ重合していく反応。できた高分子化合物を共重合体(コポリマー)という。
共鏡
ともかがみ [3] 【共鏡】
(1)「合わせ鏡」に同じ。
(2)二つのものを対照して見ること。「黒髪と雪とのなかの憂き見れば―をもつらしとぞ思ふ/後撰(冬)」
共闘
きょうとう【共闘】
a joint struggle.
共闘
きょうとう [0] 【共闘】 (名)スル
〔「共同闘争」の略〕
複数の組織が共同して闘争すること。「全野党が―する」
共食
きょうしょく [0] 【共食】
神に供えたものを皆で食べあうこと。同じ火で煮炊きした同じ食物を食べあうことにより,神と人々との,また神をまつった者どうしの精神的・肉体的連帯を強めようとするもの。日本では直会(ナオライ)がこれに相当する。
共食い
ともぐい [0] 【共食い】 (名)スル
(1)同類の動物が互いに食い合うこと。「カマキリが―している」
(2)同業の者が互いに利益を得ようと競争して,お互いに不利になること。共倒れ。「値下げ競争で―になる」
共食いする
ともぐい【共食いする】
prey on each other.
共鳴
きょうめい【共鳴】
sympathy (共感);→英和
resonance (音響).→英和
〜する sympathize <with> ;→英和
agree <with a person,to a person's opinion> .→英和
‖共鳴者 a sympathizer.
共鳴
きょうめい [0] 【共鳴】 (名)スル
(1)振動体や電気振動回路などに固有振動数と等しい振動を外部から加えたとき,大きい振幅で振動すること。電気振動の場合は共振という場合が多い。ともなり。
(2)ある物質の化学結合が,いくつかの結合構造の混成体として成り立っていること。アメリカのポーリングが,化合物の物理化学的性質を説明する際に用いた概念。
(3)他者の行動や思想などに深く同感すること。「ガンジーの非暴力主義に―する」
共鳴り
ともなり [0] 【共鳴り】 (名)スル
⇒きょうめい(共鳴)
共鳴器
きょうめいき [3] 【共鳴器】
特定の振動数の音にだけ共鳴するようにつくられた器。複合音の中から純音を拾い出す時などに用いられる。
共鳴箱
きょうめいばこ [3] 【共鳴箱】
共鳴器の一。箱形で箱と箱の中の空気が一定の振動数の音に共鳴するもの。
共鳴腔
きょうめいこう [3] 【共鳴腔】
声帯により発せられた声に共鳴を与える空洞で,咽頭(イントウ)・口腔・鼻腔からなる。
共鳴説
きょうめいせつ [3] 【共鳴説】
ドイツのヘルムホルツが唱えた聴覚の学説。コルティ器官の下にある基底膜の弾力繊維を共鳴器と考え,各繊維が固有の振動数をもつ音の高さに共鳴するというもの。
共[協]同
きょうどう【共[協]同】
cooperation;collaboration;partnership.→英和
〜の common <enemy> ;→英和
joint <work> ;→英和
cooperative <spirit> .→英和
〜する cooperate[collaborate] <with> ;→英和
work together.〜して jointly;→英和
in cooperation[collaboration] <with> .‖共同組合 a cooperative (society) <co-op,coop> .共同経営 joint management.共同戦線 <form> a united front <with> .共同生活 community life.共同声明 a joint communiqué[statement].共同体 a community.共同電話 a party-line telephone.共同便所(墓地) a public lavatory (cemetery).共同謀議 joint conspiracy.共同募金 the community chest.
兵
へい [1] 【兵】
(1)軍人の最下位の階級。また,その者。兵卒。
(2)軍人。将兵。「―に告ぐ」
(3)いくさ。戦争。軍事。戦事。「―を構える」
(4)武器。武具。「―は凶器なり」
兵
つわもの【兵】
a soldier;→英和
a warrior;→英和
a veteran (古つわもの).→英和
兵
ひょう ヒヤウ [1] 【兵】
〔呉音〕
将棋の駒の「歩(フ)」の異名。歩兵(フヒヨウ)。
兵
つわもの ツハ― [0] 【兵】
(1)兵士。武士。もののふ。「夏草や―どもが夢の跡/奥の細道」
(2)(比喩的に)非常に強い人。また,すぐれている人。猛者(モサ)。「剣道部の―たち」「―ぞろい」
(3)戦争に使う器具。武器。兵器。「―を取りて進む/日本書紀(舒明訓)」
兵
へい【兵】
a soldier (兵士);→英和
[軍]troops;an army.→英和
兵の道
つわもののみち ツハ― 【兵の道】
兵法。武術。「なほ―は日本の人にはあたるべくもあらず/宇治拾遺 12」
兵丁
へいてい [0] 【兵丁】
兵役に服する壮丁。
兵乱
ひょうらん ヒヤウ― 【兵乱】
⇒へいらん(兵乱)
兵乱
へいらん [0] 【兵乱】
戦争で世の中が混乱すること。戦乱。
兵事
へいじ [1] 【兵事】
(1)戦争・軍隊に関すること。
(2)徴兵事務のこと。
兵仗
ひょうじょう ヒヤウヂヤウ [0] 【兵仗】
(1)(儀仗に対して)実戦用の武器。「―を帯し/盛衰記 34」
(2)武器を持った武官。随身(ズイジン)。「―を給て宮中を出入するは,みな格式の礼をまもる/平家 1」
(3)武器による危害を受けること。「我に―の相ありや/盛衰記 34」
兵仗
へいじょう [0] 【兵仗】
⇒ひょうじょう(兵仗)
兵仗宣下
ひょうじょうせんげ ヒヤウヂヤウ― 【兵仗宣下】
護衛の武官を随身(ズイジン)として召し連れることを勅許すること。
兵備
へいび [1] 【兵備】
武器・兵員の備え。軍備。
兵児
へこ [1] 【兵児】
鹿児島地方で,一五歳以上二五歳以下の男子をいう。
兵児帯
へこおび [0] 【兵児帯】
〔兵児の締めた帯の意〕
男性・子供の締めるしごき帯。「浴衣に―をしめる」
兵児鮎
へこあゆ [0] 【兵児鮎】
ヨウジウオ目の海魚。全長約15センチメートル。体形は細長くて著しく側扁し,薄くて固い甲でおおわれる。吻(フン)は長く突き出し口は小さい。成魚は特異な形で,背びれ・尾びれ・尻びれが尾部の後端から腹側に集まっている。体色は淡黄褐色。逆立ちした状態で泳ぐことで有名。本州中部以南の沿岸に分布。
兵具
ひょうぐ ヒヤウ― [1] 【兵具】
甲冑(カツチユウ)・刀剣・弓矢など,戦いに用いる道具。武具。へいぐ。
兵具鋂
ひょうぐぐさり ヒヤウ― [4] 【兵具鎖・兵具鋂】
長円形の鐶(カン)を二つ折りにしたものを連ねて作った鎖。金銅などで作る。ことに馬具や太刀に多く用いるため兵具鎖とよぶ。訛(ナマ)って兵庫鎖ともいったために兵庫寮の細工人が製作するものと誤解されるに至った。
兵具鎖[図]
兵具鎖
ひょうぐぐさり ヒヤウ― [4] 【兵具鎖・兵具鋂】
長円形の鐶(カン)を二つ折りにしたものを連ねて作った鎖。金銅などで作る。ことに馬具や太刀に多く用いるため兵具鎖とよぶ。訛(ナマ)って兵庫鎖ともいったために兵庫寮の細工人が製作するものと誤解されるに至った。
兵具鎖[図]
兵具鎖の太刀
ひょうぐぐさりのたち ヒヤウ― 【兵具鎖の太刀】
帯執(オビトリ)に兵具鎖を用いた太刀。藤原時代から行われ,鞘(サヤ)を金銅・銀銅の板や透金物(スキカナモノ)で包み,覆輪をかけ,また彫金物を多用したものが多く,堅牢さと華麗さで兵仗(ヒヨウジヨウ)や奉納用として盛行したが,鎌倉中期以後威儀化して衰退した。
兵刃
へいじん [0] 【兵刃】
やいば。しらは。
兵制
へいせい [0] 【兵制】
軍隊の制度。
兵力
へいりょく【兵力】
military force;forces;strength.→英和
兵力
へいりょく [1] 【兵力】
(1)軍隊の力。兵員数・兵器量などを総合した力。戦闘力。
(2)国際法上,戦闘に従事できる人々の集団。
兵務
へいむ [1] 【兵務】
兵事上の事務。
兵勢
へいせい [0] 【兵勢】
軍隊の勢力。軍勢(グンゼイ)。
兵卒
へいそつ【兵卒】
⇒兵士.
兵卒
へいそつ [0] 【兵卒】
(1)旧日本陸軍で,最下級の軍人である「兵」の旧称。
(2)軍人。つわもの。
兵司
つわもののつかさ ツハ― 【兵司・兵部省】
(1)律令制の後宮十二司の一。兵器のことをつかさどった。へいし。《兵司》
(2)「ひょうぶしょう(兵部省){(1)}」に同じ。
兵司
へいし 【兵司】
⇒つわもののつかさ(兵司)
兵員
へいいん【兵員】
soldiers;troops.
兵員
へいいん [0] 【兵員】
兵士の数。また,兵士。「―輸送車」
兵員会
へいいんかい 【兵員会】
〔(ラテン) comitia centuriata〕
古代ローマの民会の一。百人組(ケントゥリア)と呼ばれる軍事的単位を投票の単位とし,高官の選挙,和戦の決定,立法などを行なった。
兵営
へいえい【兵営】
barracks.→英和
兵営
へいえい [0] 【兵営】
兵隊が起居する所。また,その建物のある一区画。
兵器
へいき【兵器】
arms;weapon.→英和
兵器庫 an arsenal;→英和
an armory.→英和
兵器
へいき [1] 【兵器】
航空機・火器・通信機材・車両など,戦闘用のすべての資材。狭義には,敵を殺傷・破壊する器材をいう。武器。「核―」「化学―」「―庫」
兵器廠
へいきしょう [3] 【兵器廠】
兵器の購入・保存・管理などを行う役所。
兵団
へいだん【兵団】
an army corps.
兵団
へいだん [0] 【兵団】
(1)兵を集団に組織したもの。
(2)戦時,師団・旅団などを合わせて大規模な独立の作戦ができるように編制した大きな部隊の通称。軍団。
兵士
へいし【兵士】
a soldier;→英和
a private.→英和
兵士
へいし [1] 【兵士】
〔古くは「へいじ」とも〕
(1)軍隊で士官の指揮の下にある者。兵卒。兵隊。「出征―」「古参の―」
(2)律令制で,兵役に徴発された農民。正丁(セイテイ)からとるのを原則とし,本貫地の近くの軍団に配属された。
兵士役
へいしやく 【兵士役】
律令制で,農民に課された労役の一。一戸内の正丁三人につき一人を兵士として徴発するもの。食糧・兵器は自弁が原則で,雑徭(ゾウヨウ)・雇役・仕丁などの労役とともに,農民にとって重い負担となった。
兵威
へいい [1] 【兵威】
軍隊の威力。兵馬の勢い。
兵学
へいがく [0] 【兵学】
兵法に関する学問。室町末期から江戸初期にかけ学問として体系化された。甲州流・北条流・山鹿流などがあった。軍学。
兵学校
へいがっこう [3] 【兵学校】
(1)「海軍兵学校」の略。
(2)江戸末期,沼津にあった幕府の洋式操練機関。
兵家
へいか [1] 【兵家】
(1)軍事に携わる人。
(2)兵法家。
(3)中国,春秋・戦国時代の諸子百家の一。用兵・軍略を説くとともに実戦にも活躍。また,その論ずるところは政治・経済・人生にも及んだ。孫武・孫臏(ソンピン)・呉起・尉繚(ウツリヨウ)らがこの派に属する。
兵庫
ひょうご ヒヤウ― [1] 【兵庫】
(1)兵器を収納するくら。武器庫。へいこ。
(2)律令制で,儀仗用・実戦用の武器を保管する蔵。また,それを管理する官司。左右兵庫・内兵庫があったが,内兵庫は左右兵庫に併合,さらに左右兵庫も兵庫寮に統合された。
兵庫
へいこ [1] 【兵庫】
兵器を入れておく庫(クラ)。兵器庫。
兵庫
ひょうご ヒヤウゴ 【兵庫】
(1)近畿地方北西部の県。かつての播磨・但馬・淡路の三国および摂津と丹波の両国の一部を占める。北は日本海に面し,中央部は中国山地が占め,南部の瀬戸内海岸には播磨平野がある。淡路島は播磨灘と大阪湾を分ける。県庁所在地,神戸市。
(2)現在の兵庫県神戸市の西部にあたる地名。もと大輪田泊(オオワダノトマリ)といい,古代・中世には瀬戸内海航路の要港として栄えた。
(3)「兵庫髷(ワゲ)」の略。
兵庫
つわものぐら ツハ― 【兵庫】
武器を保管しておく倉。「―を起(タ)て箭(ヤ)を儲(ツ)む/日本書紀(皇極訓)」
兵庫医科大学
ひょうごいかだいがく ヒヤウゴイクワ― 【兵庫医科大学】
私立大学の一。1971年(昭和46)設立。本部は西宮市。
兵庫奉行
ひょうごぶぎょう ヒヤウゴ―ギヤウ [4] 【兵庫奉行】
江戸幕府遠国奉行の一。兵庫{(2)}におかれ,主として外国貿易をつかさどった。1864年設置。
兵庫寮
ひょうごりょう ヒヤウ―レウ [3] 【兵庫寮】
896年,左右兵庫司,兵部省造兵司,同鼓吹司の四司を統合して設置された令外の官。つわもののくらのつかさ。
兵庫教育大学
ひょうごきょういくだいがく ヒヤウゴケウイク― 【兵庫教育大学】
国立大学の一。1978年(昭和53)に設置。初等教育教員の養成と現職教員の研修を行う。本部は兵庫県社町(ヤシロマチ)。
兵庫県南部地震
ひょうごけんなんぶじしん ヒヤウゴ―ヂシン 【兵庫県南部地震】
1995年(平成7)1月17日早朝,淡路島北東方を震源として起こった大地震。マグニチュード七・二。
→阪神大震災
兵庫県立看護大学
ひょうごけんりつかんごだいがく ヒヤウゴ― 【兵庫県立看護大学】
公立大学の一。1992年(平成4)創立。本部は明石市。
兵庫鎖
ひょうごぐさり ヒヤウ― [4] 【兵庫鎖・兵庫鏁】
⇒兵具鎖(ヒヨウググサリ)
兵庫鎖の太刀
ひょうごぐさりのたち ヒヤウ― 【兵庫鎖の太刀】
⇒兵具鎖(ヒヨウググサリ)の太刀(タチ)
兵庫鏁
ひょうごぐさり ヒヤウ― [4] 【兵庫鎖・兵庫鏁】
⇒兵具鎖(ヒヨウググサリ)
兵庫髷
ひょうごわげ ヒヤウゴ― [3] 【兵庫髷】
江戸時代の女の結髪法。兵庫{(2)}の遊女が結いはじめたものという。髪を頭頂の後ろに集め,髪の根元を巻き上げ,頂上に高く輪を作ってつき出させたもの。時によりその形は異なるが,慶長(1596-1615)以来,広く行われた。ひょうごまげ。
兵庫髷[図]
兵式体操
へいしきたいそう [5] 【兵式体操】
1885年(明治18)学校教育に取り入れられた軍隊式の体操。のち,教練と改称。
兵役
へいえき [0] 【兵役】
軍籍に入り一定期間軍務につくこと。
兵役
へいえき【兵役】
(military) service.→英和
〜に服する serve in the army.→英和
‖兵役免除 exemption from military service.
兵役免除
へいえきめんじょ [5] 【兵役免除】
身体上または精神上に欠陥のある者に対して,兵役の義務を免除すること。
兵役制度
へいえきせいど [5] 【兵役制度】
国家の兵員について,その集め方や種類などを定めた制度。志願兵制度・義勇兵制度・傭兵制度・徴兵制度・民兵制度などがある。
兵役忌避
へいえききひ [5] 【兵役忌避】
⇒徴兵忌避(チヨウヘイキヒ)
兵役義務
へいえきぎむ [5] 【兵役義務】
軍隊に編入されて軍務に服する義務。旧憲法では,納税・教育とともに臣民の三大義務の一つとされた。
兵戈
へいか [1] 【兵戈】
(1)刃物とほこ。武器。
(2)戦争。いくさ。
兵戟
へいげき [0] 【兵戟】
(1)刀とほこ。兵戈(ヘイカ)。
(2)戦い。戦争。
兵書
へいしょ [1] 【兵書】
戦術などを説いた書。兵法の書。
兵曹
へいそう [1] 【兵曹】
(1)旧海軍の下士官。上等・一等・二等に分かれる。
(2)中国,漢・唐代などに兵事をつかさどった官名。
兵曹長
へいそうちょう [3] 【兵曹長】
旧海軍の准士官。少尉の下,兵曹の上。
兵棋
へいぎ [1] 【兵棋】
地図上に駒(コマ)などを配置・展開して行う図上演習。指揮官・幕僚の指揮運用能力を高めるためのもの。
兵権
へいけん [0] 【兵権】
軍隊を動かす権力。兵馬の権。
兵機
へいき [1] 【兵機】
(1)戦争の機会。戦機。
(2)戦争の機略。用兵の機微。
兵気
へいき [1] 【兵気】
(1)戦争の起こりそうな気配。
(2)兵士の意気。士気。
兵法
ひょうほう ヒヤウハフ [1] 【兵法】
(1)「へいほう(兵法){(1)}」に同じ。
(2)「へいほう(兵法){(2)}」に同じ。
兵法
へいほう [1][0] 【兵法】
〔「ひょうほう」とも〕
(1)戦術・用兵など,いくさの仕方。軍学。兵学。兵術。「―を学ぶ」
(2)武術。武芸。
兵法
へいほう【兵法】
strategy;→英和
tactics.→英和
兵法仁
ひょうほうじん ヒヤウハフ― [3] 【兵法仁】
兵法の達人。兵法遣い。兵法者。「―は武士道に至れば,太刀つかはぬ人にも,あるげに候ふ/甲陽軍鑑(品四〇)」
兵法者
へいほうしゃ [3] 【兵法者】
(1)兵学にすぐれた者。戦略家。
(2)剣術の巧みな人。武芸の達人。兵法人。
兵火
へいか [1] 【兵火】
(1)戦争によって起こる火災。
(2)戦争。いくさ。
兵燹
へいせん [0] 【兵燹】
戦争のために起きる火事。兵火。「明応七年―にかかりて枯しを/伊沢蘭軒(鴎外)」
兵甲
へいこう [0] 【兵甲】
〔「兵」は武器,「甲」はよろいの意〕
(1)いくさに用いる道具。また,いくさ。
(2)兵士。兵隊。
兵略
へいりゃく [0] 【兵略】
いくさのはかりごと。戦略。軍略。
兵禍
へいか [1] 【兵禍】
戦争によって生じる災い。戦禍。
兵科
へいか [1] 【兵科】
軍隊で,兵員をそれぞれの機能によって分けた職種。例えば旧陸軍でいえば,歩兵・騎兵・砲兵・工兵・輜重兵・航空兵・憲兵の七兵科に分けるが,国によりさまざまな分類がある。
兵種
へいしゅ [1] 【兵種】
旧陸軍で,1940年(昭和15)兵科区分を廃して単一の兵科とした際の,兵員の機能別の分類。歩兵・戦車兵・山砲兵・工兵・輜重(シチヨウ)兵・飛行兵など。
兵站
へいたん [0] 【兵站】
戦場の後方にあって,作戦に必要な物資の補給や整備・連絡などにあたる機関。
兵站線
へいたんせん [0] 【兵站線】
戦場と兵站部を結ぶ輸送路線。
兵站部
へいたんぶ【兵站部】
a commissariat;→英和
a supply department.
兵端
へいたん [0] 【兵端】
戦争のいとぐち。戦端。「―をひらく」
兵範記
ひょうはんき ヒヤウハン― 【兵範記】
⇒へいはんき(兵範記)
兵範記
へいはんき 【兵範記】
院政期の日記。兵部卿平信範著。1132〜71年のうち17年分,二五巻が現存。平安末期の社会情勢を伝え,保元の乱や高倉天皇即位の記事は詳細で正確。人車記。平信記。ひょうはんき。
兵籍
へいせき [0] 【兵籍】
軍人としての身分。軍籍。
兵籍
へいせき【兵籍】
a military register.
兵粮
ひょうろう ヒヤウラウ [0] 【兵糧・兵粮】
(1)将兵の糧食。
(2)近世,武家の食糧とする米。
兵粮料所
ひょうろうりょうしょ ヒヤウラウレウ― [5] 【兵粮料所】
中世,年貢の一部もしくは全部が,武家政権の許に兵糧米として供出されることが定められた所領。
兵糧
ひょうろう【兵糧】
food;→英和
provisions.〜攻めにする starve out <the enemy> .
兵糧
ひょうろう ヒヤウラウ [0] 【兵糧・兵粮】
(1)将兵の糧食。
(2)近世,武家の食糧とする米。
兵糧攻め
ひょうろうぜめ ヒヤウラウ― [0] 【兵糧攻め】
食糧補給の道を断って敵の戦闘力を弱らせる攻め方。兵糧詰め。食(ジキ)攻め。
兵糧米
ひょうろうまい ヒヤウラウ― [0] 【兵糧米】
(1)兵乱時に,武士に供給される米。
(2)中世内乱期,歴代の武家政権が兵糧補給の名目で荘園・国衙領を問わず一律に課した臨時税の一種。
兵舎
へいしゃ【兵舎】
barracks.→英和
兵舎
へいしゃ [1] 【兵舎】
兵隊の生活する建物。兵営。
兵船
へいせん [0] 【兵船】
いくさに用いる船。
兵蟻
へいぎ [1] 【兵蟻】
生殖器の発達しない蟻で,頭とあごが大きく,戦闘の役を受け持つもの。兵あり。兵隊あり。
兵術
へいじゅつ [0] 【兵術】
兵力を用いる術。用兵術。戦術。
兵衛
ひょうえ ヒヤウヱ [1] 【兵衛】
律令制で,兵衛府に属し,宮門の守衛・宮内の宿直・行幸の供奉などにあたった武官。左右兵衛府に四〇〇人ずつ分属し,宮門の守衛・宮内の宿直・行幸の供奉など,天皇の身辺を護衛する親衛隊としての役割を果たした。つわもののとねり。
兵衛佐
ひょうえのすけ ヒヤウヱ― 【兵衛佐】
兵衛府の次官。
兵衛尉
ひょうえのじょう ヒヤウヱ― 【兵衛尉】
兵衛府の判官。
兵衛府
ひょうえふ ヒヤウヱ― [3] 【兵衛府】
律令制で,兵衛を監督し天皇の身辺警固をつかさどった官司。左右二府からなる。衛門府・左右衛士府とともに五衛府(平安初期以降は六衛府)を構成する。つわもののとねりのつかさ。
兵衛府
つわもののとねりのつかさ ツハ― 【兵衛府】
⇒ひょうえふ(兵衛府)
兵衛督
ひょうえのかみ ヒヤウヱ― 【兵衛督】
兵衛府の長官。
兵補
へいほ [1] 【兵補】
第二次大戦中,日本軍によって補助兵力・労働力として動員されたインドネシア人。
兵語
へいご [0][1] 【兵語】
軍事に関する専門用語。軍用語。
兵車
へいしゃ [1] 【兵車】
戦争に用いる車。戎車(ジユウシヤ)。
兵農
へいのう [0] 【兵農】
兵隊と農民。
兵農分離
へいのうぶんり [5] 【兵農分離】
一六世紀末に織豊政権によって開始され,一七世紀前半,徳川政権によって完成された武士と農民との階層分化・身分固定化。それまでの兵農雑居の形態から,検地・刀狩りを通じて,武士の都市集住と農民の武装および転職・移住の禁が確立した。
兵農分離制
へいのうぶんりせい [0] 【兵農分離制】
豊臣秀吉によって構築され,明治初年の諸制度の改革によって廃止された社会体制。身分編成を基本とし,武士による軍事力の独占と,武士の城下町集住とを特徴的な指標とする。石高制・鎖国制とともに,江戸時代の幕藩制国家の基礎であるとされる。
兵道
へいどう [1][0] 【兵道】
兵事の道。武道。兵法。軍学。
兵部
へいぶ 【兵部】
(1)中国の六部の一。隋から清まで,軍政および兵事をつかさどった中央官庁。
(2)兵部(ヒヨウブ)省の唐名。
兵部
ひょうぶ ヒヤウ― [1] 【兵部】
「兵部省」の略。
兵部卿
ひょうぶきょう ヒヤウ―キヤウ [3][0] 【兵部卿】
(1)兵部省の長官。
(2)香の名。数種の香を調合したもので匂い袋に入れて用いる。「身に―,袖にたきかけ/浮世草子・一代男 1」
兵部省
ひょうぶしょう ヒヤウ―シヤウ [3] 【兵部省】
(1)律令制で,太政官八省の一。軍政一般,特に武官人事を担当。つわもののつかさ。
(2)明治初期の軍令・軍政機関。1869年(明治2)に六省の一つとして設置され陸海軍・軍備などを管掌。72年陸・海軍両省の創設に伴い廃止。
兵部省
つわもののつかさ ツハ― 【兵司・兵部省】
(1)律令制の後宮十二司の一。兵器のことをつかさどった。へいし。《兵司》
(2)「ひょうぶしょう(兵部省){(1)}」に同じ。
兵鋒
へいほう [0] 【兵鋒】
(1)刃物のきっさき。刃物の先端。
(2)軍勢のほこさき。
兵長
へいちょう [1] 【兵長】
旧軍隊の階級の一。兵の階級の最上位。陸軍では伍長の下,海軍では二等兵曹の下。
兵隊
へいたい【兵隊】
[軍隊]an army;→英和
troops.⇒兵士.〜にとられる be called up;conscripted.
兵隊
へいたい [0] 【兵隊】
(1)軍隊で下級の兵士。兵卒。兵。
(2)兵士を隊に編制した集団。軍隊。「―に取られる(=兵役ニツカセラレル)」
(3)ある社会集団の中で,もっぱら使役されている者。
兵隊勘定
へいたいかんじょう [5] 【兵隊勘定】
費用を頭割りにすること。割り勘(カン)。
兵隊蟻
へいたいあり [3] 【兵隊蟻】
(1)社会生活をするシロアリの集団における階級の一。頭部がよく発達し,外敵から巣を防衛する任務に専念するアリ。兵アリ。
(2)社会生活をするアリの集団で,働きアリの階級の中で,特に頭部の巨大な個体。主として巣の防衛に当たる。兵アリ。
兵難
へいなん [0] 【兵難】
戦争のために受ける災難。
兵革
へいかく [0] 【兵革】
〔古くは「へいがく」とも〕
(1)いくさの道具。武器。兵甲。
(2)戦争。戦乱。「内裏には東国の―,南都の火災によて,朝拝とどめられ/平家 6」
兵額
へいがく [0] 【兵額】
兵士の人数。また,兵士。兵員。
兵食
へいしょく [0] 【兵食】
(1)兵士と食糧。
(2)兵隊の食糧。
兵馬
へいば [1] 【兵馬】
(1)兵隊と軍馬。兵器と軍馬。転じて,戦争。
(2)軍隊。軍備。
(3)いくさに用いる馬。軍馬。
兵馬の権
へいばのけん 【兵馬の権】
軍を編制・統帥する権力。統帥権。「―をにぎる」
兵馬俑
へいばよう [3] 【兵馬俑】
兵士や騎馬将軍をかたどった俑。1974年に発掘された中国の秦(シン)の始皇帝陵の兵馬俑が有名。
→俑(ヨウ)
兵馬俑[カラー図版]
兵馬倥偬
へいばこうそう [1] 【兵馬倥偬】
戦争のためにせわしく忙しいこと。
其
そ [1] 【其・夫】 (代)
中称の指示代名詞。それ。「植ゑし田も蒔きし畑も朝ごとに凋み枯れ行く―を見れば心を痛み/万葉 4122」「まことに,―は知らじを/枕草子 137」「―が言ひけらく/土左」「―もまた程なくうせて/徒然 30」
其
し [1] 【其・汝】 (代)
(1)中称の指示代名詞。物や人をさす。それ。「枯(カラ)野(=船ノ名)を塩に焼き―が余り琴に作り掻き弾くや/古事記(下)」
(2)二人称。おまえ。相手を軽んじあるいは親しんでいう語。「さきくさの中にを寝むと愛(ウツク)しく―が語らへば/万葉 904」
(3)反照代名詞。自身をさす。「老人(オイヒト)も女童も―が願ふ心足らひに撫でたまひ/万葉 4094」
〔すべて格助詞「が」を伴った形で用いられている〕
其の
その [0] 【其の】
〔代名詞「そ」に格助詞「の」が付いた語〕
■一■ (連体)
(1)話し手からは離れていて,聞き手に近い関係にある物事をさし示す。「―本は君のですか」
(2)相手または自分がすぐ前に話したことや,お互いに了解している事柄であることを示す。「―事は何も聞いていない」「右に曲がると公園がある。―前にバス停がある」
(3)ばくぜんと物事をさし示す。「―あたりでやめておいたほうがいい」
■二■ (感)
言葉につまったり,言いよどんだりした時につなぎに発する語。そのう。「ええと,―,なんです」
其の上
そのかみ [3] 【其の上】
(1)過ぎ去ったその時。そのむかし。「―関白にならせ給へる二位中将殿と/平家 3」
(2)その時。「―塗籠に入りにけり/大和 103」
其の上
そのうえ [0] 【其の上】 (接続)
(1)それに加えて。それだけでなく。さらに。「ごちそうになり,―お土産まで頂いて恐縮です」「道に迷い,―あたりは暗くなってきた」
(2)それ以上に。「もう遊びたいだけ遊んだのだから,―いうことはない」
其の人
そのひと [4][2] 【其の人】
■一■ (代)
三人称。相手側の人,また,話題になっている人をさしていう。「そのかた」より敬意が低い。「―の名は知りません」
■二■ (名)
(1)他のだれでもなくその人自身。本人。当人。上の語と同格の関係にたち,その語を強める。「その時現れたのがほかならぬ社長―だった」
(2)(「その人あり」の形で)代表的人物。「財界に―ありと知られた人」
(3)名や素性を伏せていう語。
(ア)だれそれ。「その月,なにのをり,―のよみたるはいかに/枕草子 23」
(イ)例の人。「京に,―の御もとにとて,文書きてつく/伊勢 9」
(4)それに適した人。適任者。「左衛門督,―ならぬをたてまつりて,咎めありけれども/源氏(乙女)」
其の他
そのた [2] 【其の他】
それ以外。そのほか。「―大勢」
其の代り
そのかわり [0] 【其の代(わ)り】 (接続)
それとひきかえに。「テレビ-ゲームをやってもいいが,―,終わったら勉強するんだよ」
其の代わり
そのかわり [0] 【其の代(わ)り】 (接続)
それとひきかえに。「テレビ-ゲームをやってもいいが,―,終わったら勉強するんだよ」
其の伝
そのでん [3] 【其の伝】
そのやり方。そういう考え方。
其の儀
そのぎ [0][3] 【其の儀】
そのような事情。そのこと。「―に及ばぬ」
其の儘
そのまま [4] 【其の儘】
(1)今までの状態のとおり。あるがまま。「―動くな」「聞いたことを―話す」
(2)よく似ていること。そっくり。「本物―に作られた偽造品」
(3)間をおかずすぐに。「鞄(カバン)を置くなり―遊びに行った」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
其の内
そのうち [0] 【其の内】 (副)
近いうち。近日。「―また来ます」「―わかるだろう」
其の分
そのぶん [3] 【其の分】
(1)それに相当する程度。それだけ。「収入は増えたが,―責任が重くなった」
(2)その状態・ようす。そのままの状態。「―では外出は無理だ」「今度会ったら―にはおかん」
(3)そのとおり。そうした事情・わけ。「しかと―か/咄本・昨日は今日」
其の割に
そのわりに 【其の割に】 (連語)
聞いて予測された程度をやや超えているさま。割合に。「三日も寝込んだそうだが―(は)元気だった」
其の向き
そのむき [3] 【其の向き】
(1)その方面。その方向。「―の本」
(2)その方面を取り締まる役所。そのすじ。
其の場
そのば [0] 【其の場】
(1)物事の行われた場所。また,物事の行われる所。「―に居合わせる」「―に臨む」
(2)(「その場で」の形で)その席上で。即座に。「―で解決する」
(3)各務支考(カガミシコウ)が唱えた俳諧の付合(ツケアイ)方法論「七名八体(シチミヨウハツタイ)」の八体の一。前句の場面を見定めて句を付けること。
其の場凌ぎ
そのばしのぎ [4] 【其の場凌ぎ】
「其の場逃れ」に同じ。「―の借金」
其の場逃れ
そのばのがれ [4] 【其の場逃れ】
一時的にその場だけをごまかしてのがれようとすること。一時のがれ。その場しのぎ。「―の答弁」
其の場限り
そのばかぎり [4] 【其の場限り】
ただその場,その時だけであること。「―の話」
其の外
そのほか [2] 【其の外】
それ以外。その他。
其の定
そのじょう 【其の定】
そのような次第。その儀。「―ならば,ただ出家して山林に入りぬべきぞ/栄花(初花)」
其の実
そのじつ [0] 【其の実】
実際のところ。本当のところ。副詞的にも用いる。「外からは景気よく見えてはいるが,―(は)火の車だ」
其の当座
そのとうざ [0] 【其の当座】
そのことがあってしばらく。
其の後
そのご [0] 【其の後】
それからあと。以後。そののち。副詞的にも用いる。「―彼とは会っていない」「―の消息」
其の手
そのて [3] 【其の手】
(1)そういう方法。そういう計略。「―にはもう乗らない」「―は食わぬ」
(2)そのような事柄。「―の事にはかかわりたくない」
其の折
そのおり [0] 【其の折】
その時。その当時。その節。
其の方
そのかた [4][3] 【其の方】 (代)
三人称。相手側の人,また話題になっている人をさしていう。「その人」より敬意が高い。「―なら存じております」
其の方
そのほう [3] 【其の方】 (代)
二人称。室町・江戸時代,武士・僧侶などが目下の者を呼ぶのに用いる。おまえ。「―よくも量り知つて,時政が家来を追退け,今の難義を救ふたるは/浄瑠璃・千本桜」
其の方様
そのかたざま 【其の方様】
そちらに関係のある人。そちらの方。「少き者なんど引き具して,知らぬ傍(アタリ)にやすらはば,誰か落人の―と思はざらん/太平記 9」
其の日
そのひ [3] 【其の日】
(1)その当日。
(2)今日現在。一日一日。「―をなりはひに送りけるに/浮世草子・永代蔵 3」
其の日其の日
そのひそのひ [3][3] 【其の日其の日】
毎日毎日。一日一日。その日ごと。「―の生活に追われる」
其の日暮し
そのひぐらし [4] 【其の日暮(ら)し】
(1)その日の収入でやっとその日を送ること。また,そのようなゆとりのない生活。
(2)将来に対する方針・計画もなく,ただその場その場をしのいでゆくことのたとえ。
其の日暮らし
そのひぐらし [4] 【其の日暮(ら)し】
(1)その日の収入でやっとその日を送ること。また,そのようなゆとりのない生活。
(2)将来に対する方針・計画もなく,ただその場その場をしのいでゆくことのたとえ。
其の日稼ぎ
そのひかせぎ [4] 【其の日稼ぎ】
職業が一定せず,その日その日に得た日当で暮らすこと。
其の日過ぎ
そのひすぎ 【其の日過ぎ】
「其の日暮らし」に同じ。「妻子を持たず口ひとつを―にして/浮世草子・永代蔵 4」
其の昔
そのむかし [0] 【其の昔】
むかし。「むかし,むかし,―」
其の様
そのよう [3] 【其の様】 (形動)
そういうようす。そのとおり。「私は―に聞いています」「―なことはお引き受けできません」
其の段
そのだん [3] 【其の段】
そのような事情。その儀。
其の気
そのき [0] 【其の気】
状況や人の言葉に同意する気持ち。そのような気持ち。「おだてられて―になる」
其の為
そのため [0] 【其の為】 (接続)
そういうわけで。だから。それゆえ。「今年は夏が寒かった。―米が不作で…」
其の物
そのもの [4][2] 【其の物・其の者】
(1)いま問題になっているもの。それ自体。当のもの。「―ずばり」
(2)他のなにものでもなく,まさしくそれ自身。上の語と同格の関係にたち,その語を強める。「計画―に無理があった」「まじめ―」
(3)とりたてていうほどのもの。「―ともなけれど,やどり木といふ名,いとあはれなり/枕草子 40」
其の癖
そのくせ [0] 【其の癖】 (接続)
(1)上述の事柄をうけ,それとは相反する関係にあることを表す。それでいながら。それでいて。「えらそうなことを言って,―なにもできないんだ」
(2)その上。それに加えて。「わしも仲間の太々講で―講親といふものだから/滑稽本・膝栗毛 5」
其の筈
そのはず [0] 【其の筈】
そうあって当然なこと。あたりまえ。もっとも。「断るのも―」
其の筋
そのすじ [3] 【其の筋】
(1)その道。その方面。「―の専門家」
(2)そのことを取り扱う官庁。特に,警察のこと。おかみ。「―のお達し」
其の節
そのせつ [2][3] 【其の節】
(1)過去のあの折。あの時。「―はお世話になりました」
(2)未来のその折。その時。「来月上京いたしますので,―はまたよろしく」
其の者
そのもの [4][2] 【其の物・其の者】
(1)いま問題になっているもの。それ自体。当のもの。「―ずばり」
(2)他のなにものでもなく,まさしくそれ自身。上の語と同格の関係にたち,その語を強める。「計画―に無理があった」「まじめ―」
(3)とりたてていうほどのもの。「―ともなけれど,やどり木といふ名,いとあはれなり/枕草子 40」
其の許
そのもと 【其の許】 (代)
二人称。やや目下の者に用いる。おまえ。そなた。君。「これさ若い人,そりや―の覚え違ひ/浄瑠璃・千本桜」
其の辺
そのへん [0] 【其の辺】
(1)そのあたり。「―まで御一緒しましょう」
(2)そのぐらい。その程度。「―で手を打とう」
(3)その事柄に関する方面。「―のいきさつがどうもよくわからない」
其の連れ
そのつれ 【其の連れ】
そのようなこと。そんなこと。「おのれ―をいふて,ここを明ずはふみ破りてはいるが/狂言・鈍太郎(虎寛本)」
其の道
そのみち [0] 【其の道】
(1)ある専門の方面。「―の権威」「―に明るい人」
(2)好色の方面。色の道。
其の都度
そのつど [3] 【其の都度】
そのたびごとに。「―注意をする」
其の間
そのかん [3] 【其の間】
ある物事が行われているあいだ。そのあいだ。
其の頃
そのころ [3] 【其の頃】
それと同じ時分。
其れ
それ [0] 【其れ】 (代)
□一□中称の指示代名詞。
(1)話し手からは少し離れていて,聞き手の方に近いと考えられる物事を指し示す。「あれじゃない,―だ」「君のわきにある,そう,―だ」
(2)話し手が聞き手と共通の話題としてとり上げたり,今述べられたりした物事を指し示す。「―とこれとは話が別だ」「―は―として」
(3)話し手が,聞き手と共通の話題にしている時を指し示す。「―以来つきあっていない」「―までは旧式の機械を使っていた」
(4)直前に出た言葉を,すぐ次に繰り返す代わりに用いる語。「ヘーゲルの弁証法とマルクスの―とは全く似て非なるものだ」
(5)直前に話題にした人。その人。「その時の女御,多賀幾子と申すみまそがりけり。―うせたまひて/伊勢 77」
□二□人代名詞。二人称。あなた。おまえ。「―はさこそ思すらめども,おのれは都に久しく住みて/徒然 141」
□三□不定の指示代名詞。事物の名を伏せていうときなどに用いる。「―の年の師走の二十一日の戌の時に/土左」
其れこそ
それこそ [3] 【其れこそ】
(1)特にそれは。「―ぼくの言いたいことだ」
(2)まさしく。それはもう。「先生に見つかったら,―大変よ」
(3)それはあたかも。それはまるで。「―つかみかからんばかりのけんまくで詰め寄る」
其れっ切り
それっきり [5] 【其れっ切り】
「それきり」の転。「―何の音さたもない」「別れたまま―になってしまった」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
其れながら
それながら 【其れながら】 (連語)
そのまま。そっくり。「花の色も宿も昔の―変れるものは露にぞありける/拾遺(哀傷)」
其れなり
それなり [0] 【其れなり】
(1)その状態のまま。そのまま。それきり。副詞的にも用いる。「予算の関係で中止したまま,―になっている」「―向こうに居着いてしまった」「―にお寝(ヨ)つたら,お泊め申さう/歌行灯(鏡花)」
(2)限界や欠点はあるが,それはそうとして。それ相応に。「―にうまくやっている」「―の効果はある」
其れ丈
それだけ [4][0] 【其れ丈】
(1)ほかのことはともかく,特にそれは。「―はごめんだ」
(2)それで全部。それかぎり。それきり。「言いたいことは―か」
(3)それくらい。その程度。「―あれば十分だ」
(4)その程度にふさわしいこと。それ相応。「年をとると,―疲れやすくなる」
其れ丈に
それだけに [4] 【其れ丈に】 (接続)
その事情に相応して。そうであるからいっそう。「作るのに三年もかかった。―愛着がある」
其れ位
それくらい [0] 【其れ位】
〔「それぐらい」とも〕
前述の事柄と比較して,それと同じ程度・量であることを表す語。副詞的にも用いる。それほど。そのくらい。「―のことは子供にもわかる」「―がまんしなさい」「一日分としては―が適当だ」
其れ体
それてい 【其れ体】
その程度のこと。そのくらい。「児共は―におめぬがよきぞと言ふ/沙石 3」
其れ其れ
それぞれ [2][3] 【其れ其れ・夫れ夫れ】
〔代名詞「それ」を重ねた語〕
二つ以上の人や物事の一つ一つ。めいめい。おのおの。「―が十分注意すること」「―の持ち物」「どの品にも―特色がある」
其れ其れ
それそれ [1] 【其れ其れ】
■一■ (代)
不定称。名をいうことを省略して,二人以上の人をいうときに用いる。だれかれ。あの人とあの人と。「誰々か,と問へば,―といふ/枕草子 106」
■二■ (感)
(1)人に注意を促すときに発する語。「―,そこに穴があるから気をつけて」
(2)相手に同意を示すときに発する語。そうそう。「和尚も聞き給ひて―とのたまふ/仮名草子・浮世物語」
其れ処
それどころ [3] 【其れ処】
下に否定の語や反語を伴い,とてもその程度ではない,の意を強めていう語。「とても―ではなかった」
其れ処か
それどころか [3] 【其れ処か】 (接続)
そんなことですむどころか。「お礼も言わない。―悪口を言う始末だ」
其れ切り
それきり [4] 【其れ切り】
(1)それで最後。それかぎり。それっきり。「―になってしまった」「―挨拶にも来ない」「―消息を絶った」
(2)それで全部。それだけ。それっきり。「手持ちはたった―か」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
其れ宿
それやど 【其れ宿】
「其れ屋」に同じ。「うち撥の音,いかに―なればとて/浮世草子・好色盛衰記 4」
其れ屋
それや 【其れ屋】
水商売の店。遊女屋。それやど。「さすが―の女房とて,世間話に気をゆるませ/浄瑠璃・重井筒(中)」
其れ式
それしき [0][2] 【其れ式】
わずかそれぐらい。そんな程度。「―のことでくよくよするな」
其れ故
それゆえ [0][3] 【其れ故】 (接続)
だから。そのため。「最近事故が多発している。―自動車での通勤は禁止する」
其れ様
それさま 【其れ様】 (代)
二人称。そなたさま。あなたさま。多くは女性が用いた。「―へ御状ひとつ,と機嫌のよき折ふしを見合はせ/浮世草子・一代女 2」
其れ相当
それそうとう [0] 【其れ相当】 (名・形動)[文]ナリ
「それ相応」に同じ。「―の理由がある」
其れ相応
それそうおう [0] 【其れ相応】 (名・形動)[文]ナリ
それにつりあうこと。それにふさわしいこと。また,そのさま。それ相当。「悪事を働いた者は,―の報いを受けねばならない」
其れ程
それほど [0] 【其れ程】
(1)物事の程度がはなはだしいことを表す。それくらい。そんなに。副詞的にも用いる。「―欲しいなら上げよう」「―までに思いつめていたのか」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)物事の状態が思ったほどでないことを表す。「評判は高いが―でもない」
其れ等
それら [2] 【其れ等】 (代)
中称。「それ」の複数。
其れ者
それしゃ [2] 【其れ者】
(1)芸者。女郎。「―の出身(アガリ)らしい四十恰好の粋な妻君/社会百面相(魯庵)」
(2)その道に通じた人。くろうと。「世の中の巾着切りも,腹のうちからの―にもあらず/浮世草子・諸艶大鑑 3」
其れ者上がり
それしゃあがり [4] 【其れ者上(が)り】
前に芸者や遊女であった女。「友達の女房は,小意気で婀娜(アダ)で,―か鯨舎あがりで/滑稽本・浮世床(初)」
其れ者上り
それしゃあがり [4] 【其れ者上(が)り】
前に芸者や遊女であった女。「友達の女房は,小意気で婀娜(アダ)で,―か鯨舎あがりで/滑稽本・浮世床(初)」
其れ自体
それじたい [3] 【其れ自体】
「それ自身」に同じ。「発想―に問題がある」
其れ自身
それじしん [3] 【其れ自身】
ほかでもない,そのこと自体。それ自体。「内容―は悪くないが,面白味に欠ける」
其れ許り
そればかり [3] 【其れ許り】
(1)そのことだけ。それだけ。「―気にする」
(2)その程度。「―のことで泣くな」
其れ許りか
そればかりか [3] 【其れ許りか】
■一■ (副)
それだけではなく,その上さらに。「ぼくもこまるが,―,家族みんなに迷惑をかける」
■二■ (接続)
そのことだけでなく,さらにそれに加えて。「遅刻した。―宿題も忘れた」
其れ迄
それまで [3] 【其れ迄】
(1)その状態が限度である意を表す。それで終わり。「ここで落ちたら命は―だ」「やってみてだめなら―のことさ」
(2)そんなにまで。それほどまで。副詞的にも用いる。「―言うのなら,やってみよう」
其乍ら
そながら 【其乍ら】 (連語)
〔代名詞「そ」に副助詞「ながら」が付いたもの〕
そうではあるが。そのままではあるが。「海とのみまどゐの中はなりぬめり―あらぬ影の見ゆれば/後撰(雑一)」
其其
そそ 【其其】 (感)
〔代名詞「そ」を重ねた語〕
人の注意をうながす語。それそれ。そらそら。「あなたに人の声すれば,―などのたまふに/蜻蛉(上)」
其処
そこ [0] 【其処・其所】 (代)
〔「そ」は「それ」の意味の代名詞,「こ」は所の意〕
(1)中称の指示代名詞。
(ア)聞き手に比較的近いところ。「ここから―まで5メートルある」「―で待て」
(イ)今述べた場所。そのところ。「まっすぐ行くと薬屋があるから,―を右に曲がりなさい」
(ウ)今述べた場面。その場面。その時。「友達と話し込んでいると,―へ電話が掛かってきた」
(エ)今述べた点。その点。「今安全だといわれたが,実は―が問題なのだ」
(2)二人称。多く目下の聞き手をさしていう語。おまえ。そなた。「入道殿,この弟御に―は申されぬかと宣はせければ/大鏡(為光)」
其処で
そこで [0] 【其処で】 (接続)
(1)前に述べた事柄が原因・前提となって,次に述べる事柄が起こることを表す。それで。そういうわけで。だから。「人数が増えて手狭になった。―新しい家を見つけたい」
(2)話題を変えるときの言葉。さて。「―本論に戻って」
其処な
そこな 【其処な】 (連体)
〔「そこなる」の転〕
そこにある。そこにいる。「のう,―人/狂言・今参(虎寛本)」
其処ら
そこら [2] 【其処ら】 (代)
中称の指示代名詞。
(1)その辺。そこいら。「―にあるのを持って行く」「そんじょ―」
(2)その程度。「―が彼の実力だろう」
其処ら辺り
そこらあたり [4] 【其処ら辺り】 (代)
中称の指示代名詞。
(1)そこら。その辺。そこら辺。「―にあるだろう」
(2)その程度。「まあ―が適当でしょう」
其処其処
そこそこ [0][2] 【其処其処】 (代)
(1)どこどこ。どこそこ。「ただ今は―になどいひあへり/徒然 50」
(2)どこもそこも。そこにもここにも。なにもかも。「―気のつく職人の,金でかす気ぞ格別なる/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
其処彼処
そこかしこ [3] 【其処彼処】 (代)
そっちやあっち。あちらこちら。ほうぼう。「―でうわさがたつ」
其処所
そこどころ 【其処所】
■一■ (名)
〔下に打ち消しの表現を伴う〕
その程度(ではない)。それどころ。「ああ,もし��,お前のお頼みだが,―ぢやあござりませぬ/歌舞伎・四谷怪談」
■二■ (代)
指示代名詞。
(1)そのところ。「―ともなく,いみじく苦しくて/源氏(若菜下)」
(2)どこそこの所。「教へやらむも―とも覚えぬうちに/宇津保(俊蔭)」
其処故
そこゆえ 【其処故】 (連語)
そこで。それゆえ。「語り放(サ)け見放(サ)くる人目ともしみと思ひし繁し,―に心和(ナ)ぐやと/万葉 4154」
其処此処
そこここ [2] 【其処此処】 (代)
(1)そっちこっち。あちこち。「―に咲く野の花」
(2)そのところとこのところ。「天離る鄙としあれば―も同じ心そ/万葉 4189」
其処程
そこほど 【其処程】 (代)
指示代名詞。その辺。そこらあたり。「このごろの人の家の―にてぞありけんと覚え/徒然 71」
其処許
そこもと [2] 【其処許・其許】 (代)
(1)指示代名詞。その所。そこ。「―に紙の端にかきて,かくおしつく/蜻蛉(下)」
(2)二人称。武士が使った。そなた。お前。「―呼びに参つたは/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
〔近世前期は軽い敬語。後期は目下に多く使った〕
其処退け
そこのけ 【其処退け】 (接尾)
名詞に付いて,その道の人をしのぐほど立派なことを表す。…もかなわないほど。はだし。「本職―の腕前」
〔近世には名詞・形容動詞としても用いられた〕
其奴
そいつ [0] 【其奴】 (代)
〔「そやつ」の転〕
(1)三人称。聞き手に近い人をさす語。さす相手をののしる気持ちを含めて使う。「―を捕まえてくれ」
(2)中称の指示代名詞。その物。その事。それ。「―はしくじったな」
其奴
そやつ [0][1] 【其奴】 (代)
三人称。相手をののしっていう語。そいつ。しゃつ。「―のせいだ」
其奴
すやつ 【其奴】 (代)
〔「そやつ」の転〕
三人称。相手側の人や話題の人をさす。そいつ。「―はいづち行くとも,よくありなむや/落窪 2」
其彼
それかれ 【其彼】 (代)
不定称。その名をいわずに二人以上の人をさしていう語。だれそれ。だれとだれ。「院の殿上には誰誰かありつると人の問へば,―など四五人ばかりいふに/枕草子 108」
其所
そこ [0] 【其処・其所】 (代)
〔「そ」は「それ」の意味の代名詞,「こ」は所の意〕
(1)中称の指示代名詞。
(ア)聞き手に比較的近いところ。「ここから―まで5メートルある」「―で待て」
(イ)今述べた場所。そのところ。「まっすぐ行くと薬屋があるから,―を右に曲がりなさい」
(ウ)今述べた場面。その場面。その時。「友達と話し込んでいると,―へ電話が掛かってきた」
(エ)今述べた点。その点。「今安全だといわれたが,実は―が問題なのだ」
(2)二人称。多く目下の聞き手をさしていう語。おまえ。そなた。「入道殿,この弟御に―は申されぬかと宣はせければ/大鏡(為光)」
其文字
そもじ 【其文字】 (代)
〔「そなた」の文字詞。中世以降女性が用いた〕
二人称。あなた。「此御殿の姫君何やら―に御用有/浄瑠璃・嫗山姥」
其方
そなた [1][2] 【其方】 (代)
(1)中称の指示代名詞。そちら。そちらの方。「―にや参り来べき/蜻蛉(下)」
(2)二人称。あなた。お前。「―が頼うだ塩商の損銀/浄瑠璃・五十年忌(中)」
〔室町時代は軽い敬語,その後だんだん目下に使うようになった〕
其方
そち [1] 【其方】 (代)
(1)中称の指示代名詞。そちら。そっち。「霰なす―より来れば/万葉 199」
(2)二人称。目下の者に対して用いる。なんじ。お前。「たとへ―の花なりとも,其やうにするものか/狂言・若市」
其方
そちら [0] 【其方】 (代)
〔「ら」は接尾語〕
(1)中称の指示代名詞。
(ア)聞き手に近い関係にある方角。その方向。「―へ玉を放る」
(イ)聞き手に近い場所。「―はもう雪が降っていることでしょう」
(ウ)聞き手の近くにあるもの。「―を見せて下さい」
(2)二人称。聞き手,また聞き手の側にいる人。「―さま」
〔「そっち」より丁寧な言い方〕
其方
そっち [3] 【其方】 (代)
〔「そち」の転〕
(1)中称の指示代名詞。「そちら{(1)}」のくだけた言い方。「―の水は苦いぞ」「―がいい」
(2)二人称。「そちら{(2)}」のくだけた言い方。「―の言い分もわからないではない」
其方方
そなたざま 【其方方】 (代)
中称の指示代名詞。そちらの方。「今日はなほ桂殿にとて,―におはしましぬ/源氏(松風)」
其方様
そなたさま 【其方様】 (代)
二人称。主として女性語。あなた。あなたさま。「―の事ならばいかやうの御用なりともききまらせうと思ふに/狂言・泣尼(虎清本)」
其方此方
そちこち [2][3] 【其方此方】
■一■ (代)
あちらこちら。ほうぼう。「―に花が咲く」
■二■ (副)
(1)かれこれ。あれこれ。「―しているうちに出発の時刻となった」
(2)だいたい。おおよそ。かれこれ。「―二時間ほどたった」
其方等
そちとら [0][3] 【其方等】 (代)
二人称。複数・単数ともに用いる。お前たち。てめえら。お前。てめえ。「―,えらそうなこといって,文句でもつける気か」
其方衆
そなたしゅう 【其方衆】 (代)
二人称。対等,または目下の者に用いる。おまえたち。「―に逢うたれば胸の踊も静まつた/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
其方衆
そちしゅう 【其方衆】 (代)
二人称。お前たち。「―がなりは,京の町にあるおきやがりこぼしににたほどに/狂言六義・二人大名」
其方退け
そちのけ [0] 【其方退け】
「そっちのけ」に同じ。
其方退け
そっちのけ [0] 【其方退け】
構わないでほうりっぱなしにしておくこと。相手にしないこと。そちのけ。「勉強―で遊ぶ」
其方達
そちたち [1][3] 【其方達】 (代)
二人称。目下の者たちを呼ぶのに用いる。お前たち。お前ら。
其様
そさま 【其様】 (代)
〔「そなたさま」の略〕
二人称。あなた。そなた。「わしが―を恋ひ病/浄瑠璃・反魂香」
其角
きかく 【其角】
⇒榎本(エノモト)其角
其許
そこもと [2] 【其処許・其許】 (代)
(1)指示代名詞。その所。そこ。「―に紙の端にかきて,かくおしつく/蜻蛉(下)」
(2)二人称。武士が使った。そなた。お前。「―呼びに参つたは/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
〔近世前期は軽い敬語。後期は目下に多く使った〕
其達
そたち [1] 【其達】 (代)
二人称。そなたたち。おまえたち。
其雪影
そのゆきかげ 【其雪影】
俳諧撰集。二冊。高井几董(キトウ)編。1772年刊。父几圭の一三回忌追善集。蕪村一門の作品を中心に集録。蕪村七部集の一。
其面影
そのおもかげ 【其面影】
小説。二葉亭四迷作。1906年(明治39)「東京朝日新聞」連載。観念的な知識によって心をむしばまれた小野哲也の,養家の妻を捨て義妹小夜子に走る事件を通して,自己の立脚点を見いだし得ない知識人の苦悩を描く。
其駒
そのこま 【其駒】
神楽歌(カグラウタ)の一。宮中現行の御神楽の最終曲。
具
ぐ【具】
a tool;→英和
a means (手段).→英和
具
ぐ 【具】
■一■ (名)
□一□
(1) [1]
道具。器具。「物の―」
(2) [1]
物事に利用する材料となるもの。手段。手だて。「政争の―にする」
(3) [0]
料理で,主材料にまぜる副材料となるもの。汁に入れる野菜や五目ずしのたねなど。「雑煮の―」
(4) [1]
顔料に胡粉(ゴフン)・白土などを加えて明度を上げ,かつ不透明にしたもの。絵の具などとする。
□二□
(1)つれそう人。妻。「この宮の御―にては,いとよきあはひなり/源氏(浮舟)」
(2)お相手役。遊び相手。「姫宮の御―にて,いとこよなからぬ御程の人なれば/源氏(蜻蛉)」
■二■ (接尾)
助数詞。一そろいになっている衣服や器具などを数えるのに用いる。そろい。組。「各五十隻を一―と為す/延喜式(兵庫寮)」
具
よろい ヨロヒ 【具】 (接尾)
助数詞。家具・調度などを数える。「御厨子二―/宇津保(国譲上)」「屏風一―/義経記 5」
具える
そな・える ソナヘル [3] 【備える・具える】 (動ア下一)[文]ハ下二そな・ふ
(1)将来おこると予想されることにうまく対処できるよう,前もって準備する。「台風に―・えて懐中電灯を買う」「商品を豊富に用意して新装開店に―・える」「朝庭を動かし傾けむとして兵を―・ふる時に/続紀(天平神護一宣命)」
(2)設備・備品として,物を置く。「火災報知機を―・えた部屋」
(3)生まれつき身につけて持つ。自然に持っている。「これだけの条件を―・えた物件はそうはありませんよ」「資質を―・える」「具体的な形を―・える」
〔「備わる」に対する自動詞〕
具す
ぐ・す 【具す】 (動サ変)
⇒ぐする(具)
具する
ぐ・する [2] 【具する】 (動サ変)[文]サ変 ぐ・す
(1)そなえる。そろえる。「差別の中に平等を―・する/善の研究(幾多郎)」
(2)そなわっている。そろっている。「いづれも仏性―・せる身を/平家 1」
(3)連れて行く。従える。「木曾殿は信濃よりともゑ・山吹とて二人の便女(ビンジヨ)を―・せられたり/平家 9」
(4)ついて行く。従って行く。「保昌に―・して丹後へ下りたるに/古本説話 6」
(5)夫婦としてつれそう。「かのおとどに―・し給ひければ/大鏡(師輔)」
(6)携える。持つ。「わりご―・しておはしたりけるに/多武峰少将」
具に
つぶさに【具に】
in detail;fully;minutely.→英和
具に
つぶさに [1] 【具に・備に】 (副)
(1)細かで詳しいさま。詳細に。「事件の経過を―語る」
(2)ことごとく。もれなく。「―辛苦を嘗(ナ)める/高野聖(鏡花)」
具ふ
そな・う ソナフ 【供ふ・備ふ・具ふ】 (動ハ下二)
⇒そなえる(供)
⇒そなえる(備・具)
具わる
そなわ・る ソナハル [3] 【備わる・具わる】 (動ラ五[四])
(1)その人の人格の一部として能力・気品などがある。「彼女には気品が―・っている」「自然(オノズカラ)―・る威儀人品/いさなとり(露伴)」
(2)条件を満たしている。「受験資格が―・っている」「天分が身に―・る」
(3)設備・備品などが置かれている。「最新設備の―・った研究室」
(4)その地位に就く。「万乗の位に―・り給へり/平家 9」
〔「備える」に対する自動詞〕
具体
ぐたい【具体】
concreteness.〜的(に) concrete(ly);→英和
specific(ally).→英和
〜化する put <a plan> into concrete[definite]shape;materialize <a plan> .→英和
‖具体案 a definite plan.具体策(例) a concrete measure (instance).
具体
ぐたい [0] 【具体】
人間の感覚でとらえられるものであること。形や内容を備えていること。
⇔抽象
具体化
ぐたいか [0] 【具体化】 (名)スル
はっきりした形や内容を備えてくること。実体を備えてくること。
⇔抽象化
「計画が―する」
具体性
ぐたいせい [0] 【具体性】
形や内容などがはっきりしていること。具体的であること。
⇔抽象性
「―に欠ける」
具体案
ぐたいあん [2] 【具体案】
具体的な考え。
具体概念
ぐたいがいねん [4] 【具体概念】
〔論〕
(1)個々の事物を指示する概念。例えば,「人間」「大きいもの」「正直者」など。具象概念。
⇔抽象概念
(2)「単独概念」に同じ。
具体的
ぐたいてき [0] 【具体的】 (形動)
〔concrete〕
(1)実際に形や内容を備え,はっきり知ることができるさま。「―な形を示す」「―な案を作る」
(2)一般的なものや観念的なものではなく,個々の事実によっているさま。「―に例をあげる」
⇔抽象的
具体的普遍
ぐたいてきふへん [0] 【具体的普遍】
ヘーゲルの用語。真に普遍的なものが自己を特殊化する弁証法的運動の中で自己自身であり続けること。悟性が現実を捨象して取り出してくる形式的・抽象的普遍に対する。
具体策
ぐたいさく [2] 【具体策】
具体的な対策。
具体美術協会
ぐたいびじゅつきょうかい 【具体美術協会】
1954年(昭和29)に吉原治良が中心となって結成した前衛美術家の集団。72年吉原が没するまで独自の活動理念の宣言,さまざまな発表形式の試みなど,世界的にも先駆的な活動を展開し,戦後美術界に影響を与えた。
具体音楽
ぐたいおんがく [4] 【具体音楽】
⇒ミュージック-コンクレート
具備
ぐび [1] 【具備】 (名)スル
必要なものが十分にそろっていること。完全に備えていること。「必要条件を―する」
具合
ぐわい [0] 【具合(い)・工合(い)】
「ぐあい(具合)」に同じ。
〔歴史的仮名遣い未詳〕
具合
ぐあい [0] 【具合・工合】
〔「ぐわい」とも〕
(1)物事の機能の状態。かげん。あんばい。「エンジンの―がおかしい」「体の―が悪い」
(2)都合。「今日は忙しくて,―が悪い」「―よく,タクシーが来た」
(3)ていさい。かっこう。「仮病がばれてどうも―が悪い」
(4)物事のやりかた。方法。あんばい。「こんな―にやればうまくいく」
具合
ぐあい【具合】
[状態]a condition;→英和
a state;→英和
fitness (適否);a manner (方法).→英和
〜が良い(悪い) be[feel](un)well (健康が);→英和
be in (good) order (out of order) (機械などの調子が);be (in)convenient (都合が).〜良く luckily; <go> well.
具合い
ぐわい [0] 【具合(い)・工合(い)】
「ぐあい(具合)」に同じ。
〔歴史的仮名遣い未詳〕
具平親王
ともひらしんのう 【具平親王】
(964-1009) 平安後期の漢学者・歌人。村上天皇の皇子。六条宮・千種殿・後中書王と呼ばれ,前中書王兼明親王と並称される。諸芸に秀(ヒイ)で,詩文・書に長ずる。和歌は「拾遺集」などに,詩文は「本朝文粋」に載る。仏教にも関心を示し,天台宗の重要典籍を注解して,「弘決外典抄(グケツゲテンシヨウ)」を著した。
具徳
ぐとく [0][1] 【具徳】
徳がそなわっていること。「―の士」
具志川
ぐしかわ グシカハ 【具志川】
沖縄県,沖縄島中部東岸にある市。サトウキビ栽培・養豚,闘牛が盛ん。
具書
ぐしょ [1] 【具書】
中世,訴訟の際に,訴状または陳状に添えて提出した証拠書類。多くは案文。
具有
ぐゆう [0] 【具有】 (名)スル
(性質・能力・条件などを)そなえもっていること。「千手千足千眼を―せる異形の人なるかと/月世界旅行(勤)」
具格
ぐかく [1] 【具格】
〔instrumental〕
格にかかわる文法範疇の一。手段・道具(…デ)などの意を表す。
具案
ぐあん [0] 【具案】
(1)原案を立てること。また,その案。
(2)一定の手段・方法がそなわった案。
具注暦
ぐちゅうれき 【具注暦】
奈良時代以後,陰陽寮(オンヨウリヨウ)で作成された漢字書きの暦本。巻子本で,干支・七曜・月齢・歳位・吉凶などを漢文で注記したもの。筆写により少数を頒布。行間の空白や裏面を利用して,公家らがしばしば日記を記した。明治初年まで発行。真名(マナ)暦。
具状
ぐじょう [0] 【具状】 (名)スル
具体的に書き述べること。また,その文章。「火山力爆裂の多炎残酷なる得て―すべからず/日本風景論(重昂)」
具現
ぐげん [0] 【具現】 (名)スル
実際の形やものとして現すこと。具体的に現すこと。「理想を―する」
具現
ぐげん【具現】
an embodiment.〜する embody <an idea> ;→英和
realize (実現).→英和
具申
ぐしん [0] 【具申】 (名)スル
上役や上級機関に計画・意見などをくわしく申し述べること。「意見を―する」
具申する
ぐしん【具申する】
report <to> .→英和
具申書 a (written) report.
具疏
ぐそ [1] 【具疏】
箇条書きにした奏文。「総督の印を以て―して駕を迎ひ/佳人之奇遇(散士)」
具相
ぐそう [0] 【具相】
仏がそなえている顔かたち。すぐれた相好(ソウゴウ)。「微妙浄法身,―三十二/謡曲・海士」
具眼
ぐがん [0] 【具眼】
物事の善悪や是非を判断する見識や能力をそなえていること。「―の士」
具瞻
ぐせん [0] 【具瞻】
多くの人がともに尊んで仰ぎ見ること。「博陸―の徳/太平記 39」
具臣
ぐしん [0] 【具臣】
(数を満たしているだけで)役に立たない家来。
具象
ぐしょう [0] 【具象】 (名)スル
(1)目に見える形のあること。姿や形をもっていること。具体。
⇔抽象
「―画」
(2)形でわかりやすく表すこと。
具象
ぐしょう【具象】
⇒具体.
具象的
ぐしょうてき [0] 【具象的】 (形動)
形体をそなえているさま。(美術などで)個体をそのまま写しているさま。
⇔抽象的
具足
ぐそく [0] 【具足】 (名)スル
(1)物事が十分にそなわっていること。過不足なくそろっていること。「―円満」「基督(キリスト)は最高度に芸術家の態度を―したるものなりとは/草枕(漱石)」
(2)皆具の鎧(ヨロイ)。また,単に甲冑(カツチユウ)。
(3)「当世(トウセイ)具足」の略。
(4)家具。調度品。「手なれし―なども心もなくて/徒然 29」
(5)連れて行くこと。同行すること。「女性―をしたる体に見せて/太平記 2」
(6)そえること。また,そえる物。特に,強飯(コワメシ)にそえる盛り物。「高坏に八種の―し/御伽草子・文正」
(7)身に備えていること。所有すること。「至つて心つたなき物はわが身に―したることをだにもわきまへず/仮名草子・伊曾保物語」
具足る
そだ・る 【具足る】 (動ラ四)
十分にそなわる。具備する。「三十余(ミソチアマ)り二つの相(カタチ)八十種(ヤソクサ)と―・れる人の踏みし足跡どころ稀にもあるかも/仏足石歌」
具足下
ぐそくじた [0] 【具足下】
当世具足の下に着る装束。
具足奉行
ぐそくぶぎょう [4] 【具足奉行】
江戸幕府の職名。御留守居支配に属し,甲冑(カツチユウ)の保管をつかさどった。
具足屋
ぐそくや [0] 【具足屋】
甲冑(カツチユウ)を作り,また商う店。
具足師
ぐそくし [3] 【具足師】
甲冑(カツチユウ)を作る職人。
具足帷子
ぐそくかたびら [4] 【具足帷子】
当世具足の下に着る半袖の単衣(ヒトエ)。こかたびら。
具足戒
ぐそくかい [3] 【具足戒】
僧の守るべき戒律。完全な戒,すべての戒の意とされ,一般に男僧に二五〇戒,尼僧に三四八戒があるとされる。具戒。大戒。
具足棚
ぐそくだな [0][3] 【具足棚】
床の間・書院などの脇に設けられる棚の一種。
具足櫃
ぐそくびつ [3] 【具足櫃】
甲冑(カツチユウ)を入れる箱。
具足櫃[図]
具足武者
ぐそくむしゃ [4] 【具足武者】
甲冑(カツチユウ)を着用した武士。
具足煮
ぐそくに [0] 【具足煮】
〔殻を鎧(ヨロイ)に見たてていう〕
イセエビ・クルマエビを殻のついたまま筒切りにして煮た料理。
具足細工
ぐそくざいく [4] 【具足細工】
甲冑(カツチユウ)を細工すること。また,その職人。
具足羽織
ぐそくばおり [4] 【具足羽織】
⇒陣羽織(ジンバオリ)
具足親
ぐそくおや [3][0] 【具足親】
武家時代,元服して甲冑の着初めをする時に世話をする人。
具足金
ぐそくがね 【具足金】
武士がいざという時の備えに具足櫃に入れておく金。「此時―,十両有りしに/浮世草子・武家義理物語 1」
具足開き
ぐそくびらき 【具足開き】
武家の年中行事の一。正月に男子が甲冑(カツチユウ)にそなえた具足餅を,日を決めて食べた。江戸時代,幕府は正月二〇日,1652年からは一一日に行なった。女子の鏡開きに相応する。具足の祝い。具足の鏡開き。
具足餅
ぐそくもち [3] 【具足餅】
「鎧餅(ヨロイモチ)」に同じ。
具足鯛
ぐそくだい [3] 【具足鯛】
エビスダイの別名。
具陳
ぐちん [0] 【具陳】 (名)スル
くわしく述べること。事細かに申し述べること。「難渋の模様を―して,警官の同情に訴へて/飇風(潤一郎)」
典
てん [1] 【典】
(1)儀式。作法。「華燭の―」
(2)原則。きまり。「田園を開拓する者は賞与の―あり/日本風景論(重昂)」
(3)律令制で,国司の主典(サカン)。
典す
てん・す 【典す】 (動サ変)
〔「てんず」とも〕
質に入れる。「質屋に衣類を―・し五円を得/欺かざるの記(独歩)」
典仁親王
すけひとしんのう 【典仁親王】
(1733-1794) 江戸中期の皇族。閑院宮第二代。直仁親王の王子。光格天皇の父。1884年(明治17)慶光天皇と追号された。
→尊号事件
典令
てんれい [0] 【典令】
法律や命令。
典例
てんれい [0] 【典例】
よりどころとなる先例。典故。
典侍
すけ [2] 【典侍】
(1)「内侍典侍(ナイシノスケ)」の略。
(2)上級の女官。
典侍
てんじ [1] 【典侍】
(1)明治以後,宮中の最高位の女官。
(2)「ないしのすけ(典侍)」に同じ。
典侍
ないしのすけ 【典侍】
内侍司の次官。定員四人。初め従六位相当,のち従四位相当。てんじ。
典儀
てんぎ [1] 【典儀】
(1)儀式。
(2)律令制で,朝賀・即位などの大礼に際して臨時に任ぜられ,儀式をつかさどる職。
典具帖
てんぐじょう [0] 【天具帖・典具帖】
良質の楮(コウゾ)の繊維で作った,薄い和紙。貴重品の包装紙,美術書の隔紙,木版の版下などに用いる。近世,美濃国(岐阜県)郡上(グジヨウ)郡で盛んに抄造された。
典則
てんそく [0] 【典則】
規則。のり。
典医
てんい [1] 【典医】
(1)医薬をつかさどって仕える者。御典医。
(2)1869年(明治2),宮内省に置かれた医官。奏任官。75年廃止。
典厩
てんきゅう [0] 【典厩】
左右の馬寮(メリヨウ)とその頭(カミ)の唐名。
典型
てんけい【典型】
a model;→英和
a type;→英和
a pattern.→英和
〜的な typical;→英和
model;ideal.→英和
典型
てんけい [0] 【典型】
(1)基準となる型。模範。手本。
(2)同類の中でその種類の特徴などを最もよく表しているもの。代表的な例として挙げられるもの。「悪人の―だ」
(3)芸術理論において,そのものの本質・特徴を最もよく具現している形象をいう。
典型元素
てんけいげんそ [5] 【典型元素】
周期表において,1 ,2 族および 12〜18 族に属する元素群。12 族を入れない場合がある。各族の電子配置がきまった型をもち,とり得る酸化数は各族ごとに大体きまっていて,類似の性質をもつ。化合物は一般に無色が多い。
典型契約
てんけいけいやく [5] 【典型契約】
法律によって名称・内容が規定されている契約。民法上は贈与・売買・交換・消費貸借・使用貸借・賃貸借・雇傭・請負・委任・寄託・組合・終身定期金・和解の一三種で,ほかに特別法により規定されるものがある。有名契約。
⇔非典型契約
典型的
てんけいてき [0] 【典型的】 (形動)
ある種のものの特徴・性格などをよく表しているさま。「―な英国紳士」「―な例を挙げる」
典常
てんじょう [0] 【典常】
模範とすべき不変の道。
典座
てんぞ [1] 【典座】
〔仏〕
〔「ぞ」は唐音〕
六知事の一。禅寺で,多くの僧の床座・食事などの雑事をつかさどる役僧。のちには特に食事係の僧をいうようになった。
典座
てんざ [1] 【典座】
⇒てんぞ(典座)
典当
てんとう [0] 【典当】
質入れ。担保。かた。
典拠
てんきょ【典拠】
(an) authority;→英和
a source.→英和
典拠
てんきょ [1] 【典拠】
(文献上の)確かな根拠。よりどころ。「―を示す」「…を―とする」
典掌
てんしょう [0] 【典掌】 (名)スル
つかさどること。担当すること。「軍事を―する」
典故
てんこ [1] 【典故】
よりどころとなる習わし。典例と故実。
典書
てんしょ [1] 【典書】
平安時代,書司(フミノツカサ)の次官。
典物
てんぶつ [0] 【典物】
質(シチ)に入れること。また,その品物。
典獄
てんごく [0] 【典獄】
(1)監獄で,事務を扱う官吏。
(2)旧制で,監獄の長。
典礼
てんれい [0] 【典礼】
(1)儀式。作法。
(2)キリスト教会が行う公の儀式。洗礼・聖餐など。「―書」
→サクラメント
典礼問題
てんれいもんだい 【典礼問題】
一七,八世紀,中国での布教方法をめぐって起こったカトリック諸派の宗教上の論争。中国人信者の儒教的な伝統儀礼(典礼)への参加の可否について,これを認めるイエズス会と認めないドミニコ会などが対立。1704年教皇の典礼否認により,康煕(コウキ)帝はイエズス会以外の布教を禁じ,23年雍正(ヨウセイ)帝はキリスト教の布教を全面的に禁じた。儀礼論争。
典章
てんしょう [0] 【典章】
規則。きまり。
典範
てんぱん [0][1] 【典範】
模範となるおきて。よるべき規則。
典籍
てんじゃく [0] 【典籍】
〔「じゃく」は呉音〕
⇒てんせき(典籍)
典籍
てんせき [0][1] 【典籍】
〔「てんじゃく」とも〕
書物。書籍。
典膳
てんぜん [0] 【典膳】
(1)中国で,天子の膳部のことをつかさどった官。
(2)律令制で,内膳司(ナイゼンシ)の次官。
(3)律令制で,膳司(ゼンシ)の次官。
典舗
てんぽ [1] 【典舗・典鋪】
質屋。質店。
典蔵
くらのすけ 【典蔵】
蔵司(クラノツカサ)の次官。
典薬
てんやく [0][1] 【典薬】
(1)「典薬寮」の略。
(2)律令制で,後宮十二司の薬司の次官。くすりのすけ。
典薬助
てんやくのすけ 【典薬助】
典薬寮の次官。くすりのすけ。
典薬寮
くすりのつかさ 【薬司・典薬寮】
(1)後宮十二司の一。医薬のことをつかさどった。やくし。
(2)「てんやくりょう(典薬寮)」に同じ。
典薬寮
てんやくりょう [4] 【典薬寮】
律令制で,宮内省に属する官司。宮中の医薬・薬園,官人の医療などをつかさどった。くすりのつかさ。
典薬頭
てんやくのかみ 【典薬頭】
典薬寮の長官。くすりのかみ。
典薬頭
くすりのかみ 【典薬頭】
(1)「尚薬(シヨウヤク)」に同じ。
(2)「てんやくのかみ(典薬頭)」に同じ。
典論
てんろん 【典論】
中国,魏(ギ)の文帝曹丕(ソウヒ)の文学評論。「論文」一編が伝わる。文体や建安七子の文学を論ずる。「けだし文章は経国の大業,不朽の盛事」の一節がある。
典鋪
てんぽ [1] 【典舗・典鋪】
質屋。質店。
典鋳司
てんちゅうし テンチウ― [3] 【典鋳司】
〔「てんじゅし」とも〕
律令制で,大蔵省に属し,金属器・ガラス器・玉器の製作に携わった官司。774年,内匠寮に併合された。いもののつかさ。
典鎰
てんやく [0] 【典鑰・典鎰】
律令制で,中務省の職員。諸役所の蔵の鍵を管理した。かぎのつかさ。
典鑰
かぎのつかさ 【典鑰】
「典鑰(テンヤク)」に同じ。
典鑰
てんやく [0] 【典鑰・典鎰】
律令制で,中務省の職員。諸役所の蔵の鍵を管理した。かぎのつかさ。
典雅
てんが [1] 【典雅】 (形動)[文]ナリ
整っていて上品なさま。みやびなさま。「―な女性」「―な儀式」
[派生] ――さ(名)
典雅な
てんが【典雅な】
refined;elegant;→英和
graceful.→英和
典麗
てんれい [0] 【典麗】 (名・形動)[文]ナリ
言葉や文章が整っていて美しい・こと(さま)。「―な文章」
兼
−けん【兼】
居間兼寝室 a bed-sitting-room.首相〜外相 Prime Minister and (concurrently) Foreign Minister.
兼
けん [1] 【兼】
(1)二つの事をかねること。接続詞的に用いる。「食堂―居間」
(2)主たる官職のほかに他の官職をかねること。
兼す
けん・す 【兼す】 (動サ変)
〔「けんず」とも〕
兼任する。「右衛門督を―・して検非違使別当になり給ふ/平家 2」
兼ぬ
か・ぬ 【兼ぬ】 (動ナ下二)
⇒かねる
兼ねて
かねて【兼ねて】
at the same time.商用を〜 <go to a place> partly on business.
兼ねない
かね∘ない 【兼ねない】 (連語)
(動詞の連用形の下に付いて)…しないとはいえない。…するかもしれない。「あいつならやり―∘ない」「秘密をもらし―∘ない」
→兼ねる
兼ねる
か・ねる [2] 【兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 か・ぬ
(1)二つ以上のはたらき・役割を併せもつ。「食堂と居間を―・ねた部屋」「趣味と実益を―・ねた仕事」
(2)本務の他に別の職務を同時に務める。「首相が外相を―・ねる」
(3)遠慮する。心をおしはかる。気兼ねする。「気を―・ねる」「母親が兄の手前を―・ねて/春の鳥(独歩)」「虎は又,十郎が心を―・ねて/曾我 6」
(4)将来のことまで予定する。「千年を―・ねて定めけむ奈良の都は/万葉 1047」
(5)長い時間または広い距離に及ぶ。「あらたまの年月―・ねてぬばたまの夢に見えけり君が姿は/万葉 2956」「桜咲く四方の山辺を―・ぬるまに/山家(春)」
(6)(動詞の連用形に付いて)
(ア)しようとしてもできない。…することに堪えられない。「引き受け―・ねる」「見るに見―・ねて手伝う」
(イ)(「…かねない」の形で)その可能性があることを表す。…するかもしれない。…しそうだ。「放っておいたら自殺し―・ねない」「そのまま出て行き―・ねない」
[慣用] 大は小を―
兼ねる
かねる【兼ねる】
(1) combine <one thing with another> ;→英和
unite (兼用).→英和
(2) hold <the other office> concurrently (兼職).
(3) cannot;→英和
be unable <to do> ;hesitate <to do> .→英和
兼ね備える
かねそな・える [5] 【兼(ね)備える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かねそな・ふ
(両立しがたい二つの要素を)両方とも持ち合わせる。兼備する。「知恵と勇気を―・える」
兼ね合い
かねあい [0] 【兼(ね)合い】
つりあい。均衡・バランス。「費用との―」「―がむずかしい」
兼ね合ふ
かねあ・う 【兼ね合ふ】 (動ハ四)
(1)互いにつりあう。「―・うて熊手も持つた間引売り/雑俳・冠付後の栞」
(2)互いに遠慮しあう。「兄弟心を―・ひて/浄瑠璃・持統天皇」
兼ね宣旨
かねせんじ 【兼ね宣旨】
⇒けんせんじ(兼宣旨)
兼ね役
かねやく [0] 【兼ね役】
二つ以上の職務を兼ねること。また,その役。兼務。兼勤。
兼任
けんにん [0] 【兼任】 (名)スル
二つ以上の仕事を同時にかねること。
⇔専任
「選手とコーチを―する」
兼任
けんにん【兼任】
<hold> an additional post.文相を〜する hold concurrently the Minister of Education.‖兼任教師 a part-time teacher.
兼併
けんぺい [0] 【兼併】 (名)スル
あわせて一つにすること。他人の土地・財産を奪い自分のものとすること。「他国の土地を―する/文明論之概略(諭吉)」
兼修
けんしゅう [0] 【兼修】 (名)スル
同時に二つ以上の事を学ぶこと。
兼備
けんび [1] 【兼備】 (名)スル
二つ以上のものを兼ね備えていること。「智勇を―する」「才色―」
兼備える
かねそな・える [5] 【兼(ね)備える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かねそな・ふ
(両立しがたい二つの要素を)両方とも持ち合わせる。兼備する。「知恵と勇気を―・える」
兼備する
けんび【兼備する】
combine[unite] <one thing with another> .→英和
才色〜の (both) beautiful and intelligent.
兼元
かねもと 【兼元】
室町中期,美濃の刀工。本名孫六。初代兼元の子。美濃,赤坂に住し(美濃,関に住んだ兼元は別人),俗に関孫六と呼ばれる。兼定と並ぶ美濃刀工の代表者。
兼光
かねみつ 【兼光】
南北朝期,備前の刀工。景光の嫡男。孫左衛門尉と称する。当時の長船鍛冶の頭領。古来大業物(ワザモノ)として名高い。兼光は二代にわたるとの説もある。
兼六園
けんろくえん 【兼六園】
〔「宏大・幽邃(ユウスイ)・人力・蒼古・水泉・眺望」の六を兼ねる意〕
金沢市にある池泉回遊式庭園。前田家第二代藩主利長の時代に作庭が始まり,文政年間(1818-1830)修復され現在の形となる。日本三名園の一。
兼兼
かねがね [2][3] 【予予・兼兼】 (副)
前々から。かねてから。「御高名は―承っておりました」
兼務
けんむ [1] 【兼務】 (名)スル
二つ以上の任務を兼ねること。兼任。兼勤。「経理と営業の部長職を―する」
兼務する
けんむ【兼務する】
serve concurrently <as> .
兼勤
けんきん [0] 【兼勤】 (名)スル
「兼務」に同じ。「先生の口が,喫飯(メシ)と返事を―する/虞美人草(漱石)」
兼合い
かねあい [0] 【兼(ね)合い】
つりあい。均衡・バランス。「費用との―」「―がむずかしい」
兼吉
かねよし 【兼吉】
室町初期,美濃,関の刀工。本名清次郎。法名善定。室町期に栄える関鍛冶七流中の筆頭,善定派の開祖。
兼営
けんえい [0] 【兼営】 (名)スル
本業のほかに他の営業も行うこと。「花屋と喫茶店を―する」
兼国
けんごく 【兼国】
(1)本官のほかに国司や大宰帥(ダザイノソツ)を兼任すること。
(2)国を合わせ持つこと。他国を併合すること。
兼好
けんこう ケンカウ 【兼好】
⇒吉田(ヨシダ)兼好
兼好法師
けんこうほうし ケンカウホフシ 【兼好法師】
⇒吉田(ヨシダ)兼好
兼学
けんがく [0] 【兼学】 (名)スル
二つ以上の学問や宗派を合わせ学ぶこと。「八宗―」
兼官
けんかん [0] 【兼官】 (名)スル
二つ以上の官を兼任すること。また,兼任した官。権官。かけづかさ。
兼官の除目
けんかんのじもく 【兼官の除目】
臨時の除目の一。任大臣の節会で,大臣・大中納言・参議以外の官を任ずること。
兼定
かねさだ 【兼定】
室町中期,美濃,関の刀工。和泉守。吉右衛門尉と称したとも伝える。関七流徳永派。「定」の字のウ冠の下を「之」と切るところから之定(ノサダ)と呼ばれる。兼元と並ぶ美濃刀工の代表者。
兼宣旨
けんせんじ 【兼宣旨】
平安時代以降,大臣・大将に任ずべき人に,前もって任じられる日時を伝える宣旨。かねせんじ。「十一月九日,―をかうぶり,十四日太政大臣にあがらせ給ふ/平家 1」
兼寿
けんじゅ 【兼寿】
蓮如(レンニヨ)の諱(イミナ)。
兼帯
けんたい [0] 【兼帯】 (名)スル
(1)二つ以上の役目をかねること。兼用。「朝食(アサメシ)―の午の膳に/明暗(漱石)」
(2)二つ以上の官職や職務をかねること。兼任。「手代が商売しながら自から取締の事をも―する/福翁百話(諭吉)」
兼常
かねつね 【兼常】
(1425-1484) 室町中期,美濃,関の刀工。福三郎と称す。関七流奈良太郎派の頭領。地鉄の美しさと切れ味は,当時の明国にも聞こえた。
兼平
かねひら 【兼平】
能の一。二番目物。近江の粟津(アワヅ)で,今井兼平の霊が現れ,主君木曾義仲の最期のさまを語る。
兼康
かねやす 【兼康】
江戸時代,本郷にあった歯磨き粉・歯痛薬を商った店。「本郷も―までは江戸のうち」
兼愛
けんあい [0] 【兼愛】
古代中国の思想家,墨子の倫理説。自他・親疎の区別なく,人々を全く同じように愛すること。孟子からは君父を無視する説として批判された。
兼掌
けんしょう [0] 【兼掌】 (名)スル
二つ以上の職務を担当すること。兼務。「政教の二務を―すべき者/明六雑誌 6」
兼摂
けんせつ [0] 【兼摂】 (名)スル
兼任すること。兼ねること。「警視総監の職務をも自づから―し/鬼啾々(夢柳)」
兼日
けんじつ [0] 【兼日】
(1)〔「兼ねての日」の音読み〕
期日より前の日。あらかじめ。日頃。「―ヨリ申スコトデゴザル/日葡」
(2)〔「兼日題」の略〕
あらかじめ題が示されている歌会。また,その題で歌を詠み,準備しておくこと。兼題。
⇔当座
「―の会には,みな歌を懐中にして/無名抄」
兼明親王
かねあきらしんのう 【兼明親王】
(914-987) 平安中期の政治家・文人。醍醐天皇の皇子。小倉親王・前中書王と称される。左大臣に至るが,藤原兼通に讒(ザン)され,嵯峨小倉に隠遁(イントン)。詩文・書に長じ,「本朝文粋」「和漢朗詠集」に詩文が残る。書に「池亭記」がある。
兼有
けんゆう [0] 【兼有】 (名)スル
あわせもつこと。「天資才美の二つを―す/世路日記(香水)」
兼業
けんぎょう [0] 【兼業】 (名)スル
本業のかたわら他の仕事や営業を行うこと。「医者と小説家を―する」
兼業
けんぎょう【兼業】
a side job[business,line].〜する pursue <a job> as a side business.‖兼業農家 a farmer with a side-line business.
兼業農家
けんぎょうのうか [5] 【兼業農家】
世帯員が自家の農業以外の仕事から収入を得ている農家。農業所得を主とする第一種兼業農家と,農外(兼業)所得を主とする第二種兼業農家に分けられる。
⇔専業農家
兼氏
かねうじ カネウヂ 【兼氏】
南北朝期の刀工。美濃国志津に住したことから志津三郎と称される。直江志津派の祖で,初期美濃鍛冶の中で最も名が高い。大和鍛冶出身との説もある。太刀は少なく,短刀・長巻などが多い。
兼用
けんよう [0] 【兼用】 (名)スル
(1)一つの物を二つ以上の用途にあてること。また,一つの物を二人以上の人が使うこと。「冷暖房―の空調機」「弟と―している部屋」
(2)一つの目的のために二つ以上の物を併せ用いること。「ペンと筆を―して書く」
⇔専用
兼用する
けんよう【兼用する】
use <a thing> both as …and….〜になる serve both as…and….
兼用種
けんようしゅ [3] 【兼用種】
家畜で,二つ以上の用途を兼ねもった品種。牛では乳・肉兼用のブラウンスイス,鶏では卵・肉兼用のプリマスロックなど。
兼約
けんやく 【兼約】 (名)スル
前もって約束すること。また,その約束。「明後卯の刻合戦の節―相違有るべからず/浄瑠璃・義経新高館」
兼職
けんしょく [0] 【兼職】 (名)スル
本来の職務以外の職務を兼ねつとめること。また,兼任している職業。
兼行
けんこう [0] 【兼行】 (名)スル
(1)通常の倍の行程を行くこと。「昼夜―する」
(2)二つ以上の仕事を兼ね行うこと。「女人入眼の,孝養報恩の方も―してよからめと/愚管 3」
兼補
けんぽ [1] 【兼補】 (名)スル
本来の職務のほかに,他の職務をあわせて任命されること。兼任。
兼言
かねごと 【予言・兼言】
前もって言っておいた言葉。約束の言葉。また,将来を予測して言う言葉。「昔せし我が―の悲しきは/後撰(恋三)」
兼載
けんさい 【兼載】
⇒猪苗代(イナワシロ)兼載
兼題
けんだい [0] 【兼題】
歌会・句会などで,前もって出された題で作るもの。また,その題。兼日(ケンジツ)。
⇔席題
冀
き 【冀】
(1)中国,周代の国名。今の山西省河津県。
(2)中国,河北省の別名。
冀う
こいねが・う コヒネガフ [1][4] 【乞い願う・希う・冀う・庶幾う】 (動ワ五[ハ四])
強くねがい望む。切望する。「安静を切に―・つた/それから(漱石)」
冀くは
こいねがわくは コヒネガハク― [5][4] 【乞い願わくは・希くは・冀くは・庶幾くは】 (副)
〔「こひねがふ」のク語法に助詞「は」が付いた語。漢文訓読に由来する語〕
頼み・願い事をするときなどに使う語。なにとぞ。お願いだから。「―初志を貫徹されんことを」
冀図
きと [2][1] 【希図・冀図】 (名)スル
希望して計画すること。もくろみ。「運動をなさんと―したりしが/妾の半生涯(英子)」
冀察政務委員会
きさつせいむいいんかい 【冀察政務委員会】
〔冀は河北省,察はチャハル省の別名〕
1935年12月,日本軍の華北分離工作の圧力のもとで,国民政府によってつくられた親日的地方政権。委員長は宋哲元。
冀望
きぼう [0] 【希望・冀望】 (名)スル
(1)ある事の実現を願いのぞむこと。また,その願い。のぞみ。「早期の実現を―する」「―を述べる」「―がかなえられる」
(2)将来によせる期待。見通し。「―を失う」
(3)文法で,ある動作・作用を実現することを願い望む意を表す言い方。口語では助動詞「たい」,文語では助動詞「たし」「まほし」を付けて言い表す。
冀東防共自治政府
きとうぼうきょうじちせいふ キトウバウキヨウ― 【冀東防共自治政府】
〔「冀」は河北省のこと〕
1935〜38年,中国河北省東部にあった日本の傀儡(カイライ)政権。首都は通州,長官は殷汝耕(インジヨコウ)。日本商品の密貿易の窓口となった。
冀求
ききゅう [0] 【希求・冀求】 (名)スル
願いもとめること。望み欲すること。「自由と平和を―する」
冂構え
けいがまえ [3] 【冏構え・冂構え】
漢字の構えの一。「冏(ケイ)」「再」などの「冂」の部分。まきがまえ。どうがまえ。
冂構え
まきがまえ [3] 【冂構え】
「冏(ケイ)構え」に同じ。
内
ない [1] 【内】
(1)うち。なか。内側。
(2)〔仏〕 仏教の側から,仏教の立場をとる教え,書物などをさす言葉。
⇔外(ゲ)
内
うち [0] 【内】
■一■ (名)
(1)空間的に設定されたある範囲の内部。内側。
⇔そと
「部屋の―にこもる」「屋敷の―には他人を一歩も入れない」
(2)時間的に設定されたある範囲の内部。あいだ。「若い―が花だ」「朝の―に仕事をすます」「ぐずぐずしている―に日が暮れてしまった」「会議は混乱の―に終わった」
(3)抽象的に設定されたある範囲の内部。領域内。
⇔そと
「これも仕事の―だ」「そんなのは親切の―にはいらない」
(4)具体的な事物についてある範囲を限定し,その範囲内で事が考えられるべきことを表す語。なか。「三人の―で一番背が高いのはだれか」「メンバーの―のだれかを代表に指名して下さい」
(5)心のなか。内心。「―に秘めた情熱」「―にこもった怨念」
〔(1)〜(5)は「中」とも書く〕
(6)自分の所属している,会社・役所・学校などの団体や機関。
⇔そと
「―の社長」「―の学校」
(7)内裏。宮中。「相撲(スマイ)のことにより―にさぶらひつれど/蜻蛉(下)」
(8)天皇。みかど。「しばしこの事もらし侍らじ。―にも奏せさせ給ふな/源氏(賢木)」
(9)
(ア)妻。「こなたも―(=自分ノ妻)ぢやと思し召しては,又例の我がままが出ませう程に/狂言・右近左近(虎寛本)」「お袋さまやお―さま(=奥様)が,はやはや,お大体(タイテイ)さまではござりませぬ/滑稽本・浮世風呂 4」
(イ)(自分の)夫。「わたしらが―なんぞは出好きでの/滑稽本・浮世風呂 2」
(10)仏教。仏者の側から儒教など仏教以外の教えを「そと」「ほか」というのに対する。「―には五戒を保つて慈悲を先とし,外には五常を乱さず礼儀を正しうし給ふ人なれば/平家 2」
■二■ (代)
一人称。わたし。主として関西方言で,女性や子供が用いる。「―が悪かったんや」
〔もともと「なか」が前後・左右・上下などの両端を除いた中間部・中央部をいうのに対して,「うち」はある範囲の内部をいう。古くは「と(外)」と対立していたが,中世以降「そと」「ほか」と対立するようになった〕
内
うち【内】
(1)[内部]the inside;→英和
the interior;→英和
[うちに]in;→英和
inside;within;→英和
<stay> indoors.→英和
(2)[宅]one's home[house].(3)[時][…のうちに]in[within] <a few days> ;during <the vacation> ;→英和
while <young> ;→英和
before <dark> .→英和
(4)[中(で)]of;→英和
between (二つの);→英和
among (三つ以上の); <nine> out of <ten> .
〜にいる(いない) be in (out)[at (away from) home].
内々
ないない【内々】
⇒内緒.
内々の
うちうち【内々の】
⇒内緒.
内つ
うちつ 【内つ】 (連語)
〔「つ」は格助詞〕
(1)内の。奥の。
(2)宮中の。内裏の。
内つ国
うちつくに 【内つ国】
(1)都のある土地。また,都に近い地域。畿内。「今そむけりし者ふつくに誅(ツミ)に伏す。―事無し/日本書紀(崇神訓)」
(2)外国に対して,日本の国。
⇔外国(トツクニ)
内つ官家
うちつみやけ 【内つ官家】
「屯倉(ミヤケ){(2)}」に同じ。
内つ臣
うちつおみ 【内つ臣】
⇒ないしん(内臣)
内の
うちの [0] 【内の】
〔「うちの者」の略〕
夫または妻が,他人に対して自分の配偶者をいう語。「―に伺わせます」
内の人
うちのひと [5] 【内の人】
(1)生活をともにしている人。家族。
(2)妻が他人に対して自分の夫をいう語。
内の大殿
うちのおおいどの 【内の大殿】
⇒ないだいじん(内大臣)
内の大野
うちのおおの 【内の大野・宇智の大野】
奈良県五條市,旧宇智郡北宇智村付近にあった野。古代,狩猟の地。宇智野。内野。((歌枕))「たまきはる―に馬並めて/万葉 4」
内の奴
うちのやつ [4] 【内の奴】
夫が自分の妻を他人に対して謙遜していう語。「―がうるさくてね」
内の姫御子
うちのひめみこ 【内の姫御子】
内親王。
内の帝
うちのみかど 【内の帝】
天皇。「―さへ,御心寄せ,殊にきこえ給へば/源氏(若菜下)」
内の御子
うちのみこ 【内の御子】
内親王。
内の昇殿
うちのしょうでん 【内の昇殿】
清涼殿の殿上の間に出仕すること。「上皇御感のあまりに―を許さる/平家 1」
内の者
うちのもの [5] 【内の者】
家族・使用人など,自分の身内に属している者。「―に届けさせます」
内の重
うちのえ 【内の重】
(1)内裏の内郭の内側(宣陽・陰明・玄輝・承明などの諸門の内)の称。
→外(ト)の重
→中の重
(2)幾重もの垣の,内側の垣根。また,その内部。奥まった所。宮中。
⇔外(ト)の重
「―に仕へ奉りて/万葉 443」
内ゲバ
うちゲバ [0] 【内―】
〔ゲバはゲバルト((ドイツ) Gewalt)の略〕
(一組織内,あるいは類似の傾向をもつ党派間で)主導権争いのために行われる暴力的な内部闘争。
内ゲバ
うちゲバ【内ゲバ】
an intra-[inter-]group strife;infighting.→英和
内ポケット
うちポケット [4] 【内―】
洋服の上着の内側にあるポケット。
内ポケット
うちポケット【内ポケット】
an inside[inner]pocket.
内モンゴル自治区
うちモンゴルじちく 【内―自治区】
中国の北部にある自治区。1947年成立。モンゴル国の南,万里の長城の北に位置する。古来,モンゴル人と漢人の接触地帯で遊牧民が多い。西部はゴビ砂漠。区都,ホフホト。別名,内蒙。
内上げ
うちあげ [0] 【内揚(げ)・内上げ】
(1)衣服の縫い揚げを,裏側の隠れる位置にしたもの。《内揚》
(2)借金や代金の一部を支払うこと。内金。《内上》「米屋へ金子三両―にして/浮世草子・文反古 1」
内之浦
うちのうら 【内之浦】
鹿児島県大隅(オオスミ)半島東端部にある町。宇宙空間観測所がある。
内乱
ないらん [0] 【内乱】
(1)国内の騒乱。
(2)政府転覆を目的とする反政府勢力と,それを鎮圧しようとする政府側との国内武力抗争。
内乱
ないらん【内乱】
a civil war;a rebellion.→英和
〜を起こす rebel <against> .→英和
内乱罪
ないらんざい [3] 【内乱罪】
政府の転覆など国家の基本組織を不法に破壊することを目的として暴動を起こすことにより成立する罪。
内乳
ないにゅう [0] 【内乳】
種子植物に普通にみられる胚乳組織の一。胚乳(ハイニユウ)。内胚乳。
→胚乳
内争
ないそう [0] 【内争】
内部の者どうしで争うこと。内紛。
内事
ないじ [1] 【内事】
うちわのこと。宮中・国・家などの内々のこと。
⇔外事
内井戸
うちいど [0] 【内井戸】
家のなかに掘ってある井戸。
内交渉
ないこうしょう【内交渉(をする)】
(carry on) informal[preliminary]negotiations <with> ;talk privately <with> .
内交渉
ないこうしょう [3] 【内交渉】
正式の交渉の前に,相手の意向を知るために行う,非公式の交渉。予備交渉。
内人
うちびと [0] 【内人】
〔「うちひと」とも〕
伊勢神宮・熱田神宮などで,禰宜(ネギ)の次に位し,宿直や酒食のことをつかさどった神職。うちんど。
内仏
ないぶつ [0] 【内仏】
仏壇など,身近な所に安置して信仰する仏像。持仏。
内付
ないふ [1] 【内付】
ある国に従属すること。服属。
内位
ないい [1] 【内位】
律令制で,出自や族姓の高い者に与えられた位。外位(ゲイ)に対する。内階。
内住み
うちずみ 【内住み】
女官などが内裏に住むこと。宮中で生活すること。
⇔里住み
「心細くておはしまさむよりは,―せさせ給ひて/源氏(桐壺)」
内侍
うちさぶらい 【内侍】
主殿の中に設けた警護の武士の詰め所。うちざむらい。
⇔外侍
⇔遠侍
「―には一門源氏上座して/平家 8」
内侍
ないし [1] 【内侍】
(1)律令制で,内侍司の職員である尚侍(ナイシノカミ)・典侍(ナイシノスケ)・掌侍(ナイシノジヨウ)の総称。本来は天皇の日常生活に供奉(グブ)する女官であるが,平安中期には,妃・夫人・嬪(ヒン)ら天皇の「妾」に代わる存在となり,また,単に内侍といえば,掌侍をさし,その筆頭者を勾当(コウトウノ)内侍と呼ぶようになる。
(2)斎宮寮の女官の一。他に女別当・宣旨(センジ)が知られる。
(3)安芸国厳島(イツクシマ)神社に仕える巫女(ミコ)。
内侍司
ないしのつかさ 【内侍司】
律令制で,後宮十二司の一。天皇の日常生活に奉仕した。勅や奏の取り次ぎも行うことから奈良末期以降急速にその地位が高まり,平安中期に後宮諸司が廃絶していく中,後宮を代表する官司となった。
内侍宣
ないしせん [3] 【内侍宣】
勾当(コウトウノ)内侍が天皇の命を口頭で伝える内容を記した文書。内宣。
内侍所
ないしどころ [4] 【内侍所】
(1)三種の神器の一つである神鏡(八咫(ヤタ)の鏡)を安置する場所。宮中では温明殿(ウンメイデン)にある。古来内侍がこれを守護した。賢所(カシコドコロ)。
(2)転じて,神鏡のこと。「―しるしの御箱,鳥羽につかせ給ふ/平家 11」
内供
ないぐ 【内供】
「内供奉(ナイグブ)」の略。「法師は律師・―/枕草子 175」
内供奉
ないぐぶ [3] 【内供奉】
宮中の内道場に奉仕し,天皇の御斎会(ゴサイエ)の読師などの勤めをする僧。高徳の僧一〇人を選び任ずる。十禅師。供奉。内供(ナイグ)。
内借
ないしゃく [0] 【内借】 (名)スル
(1)内密に借金すること。
(2)「内借り」に同じ。
内借り
うちがり [0] 【内借り】 (名)スル
賃金などの一部を前借りすること。ないしゃく。「月給を―する」
内側
うちがわ [0] 【内側】
物の内の方の側。また,仕切りの中の方。
⇔外側
「箱の―」「―から鍵をかける」
内側
うちがわ【内側】
the inside.→英和
〜の inside;inner.→英和
〜から from within[the inside].
内偵
ないてい [0] 【内偵】 (名)スル
相手にわからないようにひそかに探ること。「汚職容疑で―する」
内偵する
ないてい【内偵する】
investigate secretly.
内債
ないさい [0] 【内債】
発行者の居住する国内で募集される債券。内国債。
⇔外債
内儀
ないぎ [1] 【内議・内儀・内義】
(1)内々の相談。「平家はかやうに日頃源氏の―支度のあるをも知らず/盛衰記 22」
(2)内々のこと。内証。「―ヲモウス/日葡」
内儀
ないぎ [1] 【内儀・内義】
他人の妻を敬っていう語。近世,特に町家の妻に対して用いられた。「お―」「―の姪に二貫目つけてめをとにし/浄瑠璃・曾根崎心中」
内兜
うちかぶと [3] 【内兜・内冑】
(1)かぶとの目庇(マビサシ)の内側。また,目庇に接する額(ヒタイ)の部分。「―を射させてひるむところに/平家 4」
(2)内幕。内情。手のうち。「―質屋へ見せる口おしさ/柳多留 19」
内入り
うちいり 【内入り】
(1)自分の家にはいる時の機嫌・態度。「祭の料理出来て有るかと―よきに/浄瑠璃・夏祭」
(2)収入。もうけ。みいり。「旦那の陰で今日も―がよござります/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
内八文字
うちはちもんじ [5] 【内八文字】
両足先を内側に向けて八の字を描くようにする歩き方。遊女が道中するときの歩き方。
⇔外八文字
内典
ないてん [0] 【内典】
仏教で,仏教の経典をいう。
⇔外典(ゲテン)
内内
うちうち [0][2] 【内内】
■一■ (名)
(1)家庭の中。「―のようす」
(2)表立たないこと。内輪(ウチワ)。「―でお祝いをすます」
■二■ (副)
ないないで。ひそかに。「建保の比,―百首御歌よみ給へりしを/増鏡(おどろの下)」
内内
ないない [0] 【内内】
〔「うちうち」の漢字表記「内内」を音読みした語〕
■一■ (名)
(1)表向きではないこと。外に現れ出ないこと。うちわ。「―で処分する」「―の話」「―の処は其女を御新造として/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)心の中。「―では喜んでいる」
■二■ (副)
(1)ひそかに。内密に。うちわに。「―意向を打診する」
(2)心中ひそかに思うさま。「―案じておりました」「諦(アキラ)めても,…―自分の不運を泣きますは/五重塔(露伴)」
内内陣
ないないじん [3] 【内内陣】
神社の本殿のいちばん奥の間。また,内陣の中の厨子(ズシ)。神体を安置する所。
内冑
うちかぶと [3] 【内兜・内冑】
(1)かぶとの目庇(マビサシ)の内側。また,目庇に接する額(ヒタイ)の部分。「―を射させてひるむところに/平家 4」
(2)内幕。内情。手のうち。「―質屋へ見せる口おしさ/柳多留 19」
内冠
うちこうぶり 【内冠】
従五位下の内位。また,その位に叙せられること。「七日の日―給へり/宇津保(菊の宴)」
内出血
ないしゅっけつ [3] 【内出血】 (名)スル
組織の内部や体腔内に出血すること。
⇔外出血
内出血
ないしゅっけつ【内出血】
internal bleeding.
内分
ないぶん [0] 【内分】 (名)スル
(1)表ざたにしないこと。内密。内聞。「―にしておく」
(2)〔数〕 ある線分上の一点で,その線分を二つの線分に分かつこと。
⇔外分
内分泌
ないぶんぴ [3] 【内分泌】
⇒ないぶんぴつ(内分泌)
内分泌
ないぶんぴ【内分泌】
internal secretion.内分泌腺 an endocrine gland.
内分泌
ないぶんぴつ [3] 【内分泌】
腺(内分泌腺)でつくられる物質(ホルモン)が,直接,血液やリンパ液に分泌される現象。ないぶんぴ。
⇔外分泌
内分泌腺
ないぶんぴつせん [0] 【内分泌腺】
内分泌を行う腺。脊椎動物では脳下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・膵臓のランゲルハンス島・生殖腺・胸腺など,無脊椎動物ではサイナス腺・アラタ体・前胸腺など。
⇔外分泌腺
内則
ないそく [0] 【内則】
内部だけに適用される規則。内規。
内剛外柔
ないごうがいじゅう ナイガウグワイジウ [0] 【内剛外柔】
「外柔内剛(ガイジユウナイゴウ)」に同じ。「―の質」
内割
うちわり [0] 【内割】
(1)歩合高の元高に対する比。
(2)内耗(ウチベリ)によって減った分量。
⇔外割
内力
ないりょく [1] 【内力】
(1)系内で,系を構成する物体・質点相互の間にはたらく力。
(2)地球内部からの力によって地形を変化させる力。火山・地震・造山・造陸などの作用のこと。一般に地形の起伏を複雑にする。内的営力。
⇔外力
内劣り
うちおとり 【内劣り】
外面はよく見えるが,内情は劣っていること。「そのみかどをば―の外めでたとぞ,世の人申し/大鏡(伊尹)」
内助
ないじょ [1] 【内助】
内部から与える援助。
内助によって
ないじょ【内助によって】
through the help of one's wife.内助の功 the faithful aid of one's wife.
内助の功
ないじょのこう [1][1][1] 【内助の功】
表立たない,内側での功績。夫の外部での働きを支える妻の功績をいうことが多い。
内勅
ないちょく [0] 【内勅】
内々の勅命。
内務
ないむ【内務】
home affairs.‖内務省 <米> the Department of the Interior; <英> the Home Office.内務大臣 <英> the Home Secretary.内務長官 <米> the Secretary of the Interior.
内務
ないむ [1] 【内務】
(1)国内の政務。
⇔外務
(2)警察・土木・衛生・地方行政などに関する行政の総称。
(3)軍隊で兵営内の日常生活に関する仕事。「軍隊―令」
内務卿
ないむきょう [3][0] 【内務卿】
内務省の長官。初代は大久保利通。1885年(明治18)内閣制度創設とともに内務大臣となる。
内務大臣
ないむだいじん [4] 【内務大臣】
旧内務省の長官。広範な権限をもち,総理大臣につぐ重要な地位であった。内相。
内務班
ないむはん [3] 【内務班】
旧日本陸軍で,兵営内で起居する際の最小単位。二〇〜四〇人の兵を内務班長たる下士官が統率した。
内務省
ないむしょう [3] 【内務省】
第二次大戦前の警察・地方行政などを統轄した中央官庁。1873年(明治6)設置され,国民統制機関の中枢となった。1947年(昭和22)廃止。
内務省警保局
ないむしょうけいほきょく [3][3] 【内務省警保局】
1876年(明治9)に内務省の内局として設置され,警察事務を担当した部局。特に全国に特別警察網をしいて反政府運動や労働運動を取り締まった。
内勤
ないきん [0] 【内勤】 (名)スル
官庁・会社などで,勤務先の内部で仕事をすること。また,その人。
⇔外勤
内勤
ないきん【内勤】
office[desk,indoor]work.内勤社員 an office worker.
内包
ないほう【内包】
《論》connotation.
内包
ないほう [0] 【内包】 (名)スル
(1)内部にもつこと。「危険性を―する」
(2)〔論〕
〔intension; connotation〕
ある概念において,その適用される事物(外延)が共通に有する性質。概念に含まれる意味・内容。例えば,「人間」の内包は人間を特徴づけるさまざまな性質。さらに「日本人」の内包は,これに「日本国籍をもつ」などが加わる。「日本人」は「人間」に対して内包を増すが,外延は減ずる。
⇔外延
→概念
内包量
ないほうりょう [3] 【内包量】
同一種類の,加え合わせても意味のない量。温度など。
⇔外延量
内匠
たくみ [0] 【内匠】
〔「たくみ(匠)」から〕
宮廷の工匠。
内匠寮
たくみりょう [3] 【内匠寮】
(1)728年設置の令外官。中務省に属し,調度の作製・装飾をつかさどった役所。たくみづかさ。うちのたくみのつかさ。
(2)旧制で,宮内省の部局名。宮殿などの建築・土木・造園などを管掌した。
内匠寮
うちのたくみのつかさ 【内匠寮】
⇒たくみりょう(内匠寮)(1)
内匠寮
たくみづかさ 【内匠寮】
⇒たくみりょう(内匠寮)(1)
内匠頭
たくみのかみ [4] 【内匠頭】
内匠寮の長官。うちのたくみのかみ。
内匠頭
うちのたくみのかみ 【内匠頭】
内匠寮(タクミリヨウ)の長官。
内印
ないいん [0] 【内印】
天皇の印。大きさは方三寸で,印文は「天皇御璽(ギヨジ)」と二行に篆刻(テンコク)される。五位以上の位記および諸国に下す公文書に使用された。
→外印(ゲイン)
→御璽(ギヨジ)
内印[図]
内原
うちはら 【内原】
茨城県中央部,東茨城郡の町。水戸市の西に位置する。満蒙開拓青少年義勇軍訓練所があった。
内参り
うちまいり 【内参り】
(1)宮中に行くこと。参内(サンダイ)。「よろづの事かぎりありて―にも似ず/源氏(若菜上)」
(2)女御(ニヨウゴ)・更衣などに内定した女性が宮中にはいること。入内(ジユダイ)。「かく―やなにやと/源氏(紅梅)」
内反足
ないはんそく [3] 【内反足】
足首の関節の異常により,足の裏が内方に向く状態となった足。立ったとき,足の裏の外側部のみが地面につく。先天性のものが多い。内翻足(ナイホンソク)。
⇔外反足
内取り
うちどり [0] 【内取り】
(1)平安時代,七月二八日の相撲(スマイ)の節会(セチエ)の二日前に宮中で行われた練習相撲。
(2)部屋で行う稽古相撲。
(3)貸し金や代金などの一部を受け取ること。「六俵で―に願ひやせう/破戒(藤村)」
内史
ないし [1] 【内史】
(1)古代中国の官名。漢代の首都を治める官職など。唐代では中書令の異名。
(2)内記{(1)}の唐名。
内合
ないごう [0] 【内合】
内惑星が太陽と地球の間にあるときの合(ゴウ)。
⇔外合
→合
内向
ないこう [0] 【内向】 (名)スル
心のはたらきが外に向かわず,自分の内面に向かうこと。
⇔外向
「気持ちが―する」
内向き
うちむき [0] 【内向き】
(1)内側に向いていること。
⇔そと向き
(2)家の中のこと。内輪のこと。家事。私事。
⇔そと向き
「―のことは女房に任せてある」
(3)弓に矢をつがえるとき,走り羽の羽表が射手の方に向くように矧(ハ)いであること。
⇔外(ト)向き
内向性
ないこうせい [0] 【内向性】
〔心〕 ユングによる性格タイプの一。内気・控えめで思慮深いが,実行力に乏しく,周囲の社会的なものへの興味をもたず,自己の内面に関心をもつ性格。
⇔外向性
内向性
ないこう【内向性】
《心》introversion.→英和
〜的 introversive.〜的な人 an introvert.→英和
内向的
ないこうてき [0] 【内向的】 (形動)
心のはたらきが内向性であるさま。内気。「―な性格」
内君
ないくん [1] 【内君】
他人の妻の敬称。内室。奥方。「―の性質如何は最も大切なる箇条にして/福翁百話(諭吉)」
内含
ないがん [0] 【内含】 (名)スル
「含意(ガンイ){(2)}」に同じ。
内周
ないしゅう [0] 【内周】
二重にとりまいた線などの内側の方。また,その長さ。うちまわり。
⇔外周
内呼吸
ないこきゅう [3] 【内呼吸】
動物体内で血液と細胞との間で行われるガス交換,および細胞が酸素を得て養分を二酸化炭素と水とに分解し,エネルギーを発生する過程。細胞呼吸。組織呼吸。
⇔外呼吸
内命
ないめい【内命】
an informal[unofficial]order;informal instructions.
内命
ないめい [0] 【内命】 (名)スル
表立っていない,内々の命令。
内命婦
ないみょうぶ [3] 【内命婦】
律令制で,五位以上の位階をもつ女官の称。うちのみょうぶ。
→外命婦(ゲミヨウブ)
内命婦
うちのみょうぶ 【内命婦】
⇒ないみょうぶ(内命婦)
内問
ないもん [0] 【内問】
内々に問うこと。内々の取り調べ。
内回り
うちまわり [3] 【内回り】
内側をまわること。また,そうしたもの。
⇔外回り
「山手線の―電車」
内因
ないいん [0] 【内因】
(1)その物事の内部にある原因。
⇔外因
「組織分裂の―」
(2)病気の原因の一種。外部からの原因に対し反応する生体内部の素地。
内国
ないこく [0] 【内国】
その国のうち。国内。
内国の
ないこく【内国の】
home;→英和
domestic.→英和
内国郵便 domestic mail.
内国人
ないこくじん [4] 【内国人】
その国の国籍をもつ人。
⇔外国人
内国会社
ないこくがいしゃ [5] 【内国会社】
日本国内で日本の法令に準拠して設立された会社。
⇔外国会社
内国債
ないこくさい [4] 【内国債】
⇒内債(ナイサイ)
内国勧業博覧会
ないこくかんぎょうはくらんかい 【内国勧業博覧会】
明治期,殖産興業政策の一環として開催された博覧会。1877年(明治10)東京上野を皮切りに,1902年までに五回開催された。
内国民
ないこくみん [4] 【内国民】
その国の国民。内国人。
内国民待遇
ないこくみんたいぐう [7] 【内国民待遇】
通商・航海・入国・居住・営業などに関して,相手国民を自国民と同等に待遇すること。自国民待遇。
内国法
ないこくほう [4][3][0] 【内国法】
⇒法廷地法(ホウテイチホウ)
内国為替
ないこくかわせ [5] 【内国為替】
国内での隔地者間の貸借関係を,現金ではなく,手形・小切手などを用いて決済する仕組み。
⇔外国為替
内国航路
ないこくこうろ [5] 【内国航路】
その国の領土内を結ぶ,船・航空機の路線。国内航路。
⇔外国航路
内国貨物
ないこくかもつ [5] 【内国貨物】
輸入手続の済んだ外国産貨物と輸出手続の済まない国内貨物。
内国貿易
ないこくぼうえき [5] 【内国貿易】
国内で対外貿易と同じように外貨の出入りを生じる取引。例えば,国内にいる外国人(非居住者)との取引など。
⇔外国貿易
内国郵便
ないこくゆうびん [5] 【内国郵便】
その国の領土内で発送・受信される郵便。国内郵便。
⇔外国郵便
内国郵便為替
ないこくゆうびんかわせ [9] 【内国郵便為替】
その国内での郵便為替。
⇔外国郵便為替
内圧
ないあつ [0] 【内圧】
(国や組織の)内部からの圧力。
⇔外圧
内在
ないざい [0] 【内在】 (名)スル
(1)そのものの中にそのものの本質と深くかかわりあって存在すること。
⇔外在
「官僚機構に―する形式主義」
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Immanenz〕
(ア)神やイデアが現象(世界・個物)の内に本質として存在すること。
(イ)カントでは,可能な経験の範囲内にあること。
(ウ)現象学で,意識の対象が意識作用の内に志向的に存在すること。{
(ア)}〜{
(ウ)}
⇔超越
内在批評
ないざいひひょう [5] 【内在批評】
芸術作品や思想を,その立場を一応認め,それに即して批評すること。
⇔外在批評
内在的
ないざい【内在的】
immanent;→英和
inherent.→英和
内地
ないち【内地】
inland;→英和
the home land (外国に対し);the mainland (島に対して).→英和
〜の inland;→英和
domestic;→英和
home.→英和
〜産の home-grown;native.→英和
‖内地製品 home products.内地米 home-grown rice.
内地
ないち [1] 【内地】
(1)一国の国土の中。国内。
(2)(第二次大戦前,海外の植民地を外地(ガイチ)と称したのに対して)日本本国の土地。
⇔外地
(3)北海道・沖縄などの人が本州などをさしていう称。
(4)海岸から遠ざかった土地。内陸。
内地留学
ないちりゅうがく [4] 【内地留学】 (名)スル
国内の大学・研究所・企業などに,公務員・教員などがその身分のまま出張して一定期間の研修をすること。
内地米
ないちまい [0] 【内地米】
(外国産の輸入米に対して)日本国内産の米。
⇔外米(ガイマイ)
⇔外国米
内地雑居
ないちざっきょ [4] 【内地雑居】
居留地を設けずに,外国籍の人を自由に国内に居住させること。
内堀
うちぼり [0] 【内堀・内濠・内壕】
城に巡らした二重の堀のうち,内側のもの。
⇔外堀
内堀[濠]
うちぼり【内堀[濠]】
an inner moat.
内報
ないほう【内報】
unofficial information;a secret report.〜する inform <a person> unofficially <of> ;tell <a person> privately <about> .
内報
ないほう [0] 【内報】 (名)スル
内々に知らせること。また,その知らせ。「監督官庁に―する」
内壁
ないへき [0] 【内壁】
内側の壁面。
⇔外壁
内壕
うちぼり [0] 【内堀・内濠・内壕】
城に巡らした二重の堀のうち,内側のもの。
⇔外堀
内声
ないせい [0] 【内声】
多声部楽曲で最高声部と最低声部との中間を埋める声部。例えば,混声四部合唱曲のアルトとテノールの声部。
⇔外声
内変
ないへん [0] 【内変】
内部の変化。国内の変事。
内外
うちそと【内外】
⇒内外(ないがい).
内外
うちそと [3] 【内外】
(1)内と外。うちと。ないがい。「家の―を見回る」
(2)その程度の数量であることを示す。「五十年の―何して暮せばとて/浮世草子・永代蔵 4」
内外
ないがい【内外】
(1)[内外の]internal and external;home[domestic]and foreign <affairs> ; <friends> at home and abroad.(2)[およそ]about;→英和
around.→英和
〜に inside and outside <a house> ;at home and abroad.
内外
ないげ 【内外】
(1)内と外。「造道十余町を見下して―に鳥居を立てたり/盛衰記 33」
(2)貴人のところに出入りすること。「今は―も許させ給ひてむとぞ頼み侍りける/源氏(朝顔)」
(3)奥向きと表向き。万事。「―につけて申しければ/盛衰記 19」
(4)「内外典(ナイゲテン)」に同じ。「真言を極め―の文の道に足れり/今昔 31」
内外
ないがい [1] 【内外】
(1)うちとそと。「建物の―」
(2)国内と国外。「緊迫した―の情勢」
(3)数量・時間を表す語の下に付いて,だいたいその見当であることを示す。ぐらい。前後。「一週間―で出発する」「千円―で足りる」
内外
うちと 【内外】
(1)内と外。「―に侍(サブライ)あり/平家 8」
(2)「内外の宮」の略。「かたそぎの千木は―に変れども誓ひはおなじいせの神風/風雅(神祇)」
(3)その程度の数量であることを示す。ないがい。「三町が―の物ははづさずつよう射けり/平家 11」
(4)〔内教と外教(ゲキヨウ)の意〕
仏教と儒教。
内外の典
うちとのふみ 【内外の典】
仏教の経典と儒教の経書。内典と外典(ゲテン)。
内外の宮
うちとのみや 【内外の宮】
伊勢神宮の内宮と外宮。
内外価格差
ないがいかかくさ [7] 【内外価格差】
日本と欧米諸国との価格の差。通産省・経済企画庁が毎年発表。
内外典
ないげてん [3] 【内外典】
内典(ナイテン)(仏教の書)と外典(ゲテン)(仏教以外の書)。内外。
内外宮
ないげくう [3] 【内外宮】
伊勢神宮の内宮と外宮。
内大臣
うちのおとど 【内大臣】
⇒ないだいじん(内大臣)
内大臣
ないだいじん [3] 【内大臣】
(1)令外の官の一。権限などは左右大臣に準ずる。669年に藤原鎌足が任ぜられたのが最初だが,常置されたのは一〇世紀以後。うちのおとど。うちのおおおみ。うちのおおいどの。うちのおおまえつぎみ。内府。
(2)1885年(明治18),内閣制度の創設により行政府から独立して設置された宮中の官。天皇に常侍して補佐にあたり,特に大正・昭和期大きな政治的発言力をもった。第二次大戦後廃止。内府。
内大臣
うちのおおまえつぎみ 【内大臣】
⇒ないだいじん(内大臣)
内大臣
うちのおおおみ 【内大臣】
⇒ないだいじん(内大臣)
内奏
ないそう [0] 【内奏】 (名)スル
(1)正式の手続きを経ずに天皇に奏上して請願すること。
(2)近臣や後宮を通じて天皇に奏上し事を運ぶこと。
内奥
ないおう [0] 【内奥】
(精神などの)内部の奥深いところ。
内妻
ないさい [0] 【内妻】
内縁関係にある妻。
⇔正妻
⇔本妻
内婚
ないこん [0] 【内婚】
〔endogamy〕
ある集団の成員どうしの婚姻を規範とする婚姻制。狭義には血縁集団について,広義には身分・階級・職業・宗派・地縁集団などの社会集団についてもいう。族内婚。
⇔外婚
内嫌い
うちぎらい [3] 【内嫌い】
家にいることが嫌いで外出ばかりしたがること。また,そのような人。
⇔外嫌い
内子
うちこ 【内子】
愛媛県西部,喜多郡の町。明治・大正期には蝋(ロウ)の産地。大洲(オオズ)半紙の集散地。新谷(ニイヤ)との間に内子線(5.3キロメートル 。JR 四国)が通る。
内子鮭
いれこざけ [3] 【入れ子鮭・内子鮭】
腹に卵をもっている鮭。子籠(コゴモリ)鮭。
内存
ないぞん [0] 【内存】
心の内で思うこと。内々の所存。
内学
ないがく 【内学】
(仏教の側から)仏教に関する学問のこと。
⇔外学(ゲガク)
内孫
ないそん [0] 【内孫】
「うちまご(内孫)」に同じ。
⇔外孫
内孫
うちまご [0] 【内孫】
〔普通,同じ家に住むことから〕
自分の跡取りの夫婦から生まれた子。ないそん。
⇔外孫
内官
ないかん [0] 【内官】
律令制で在京の諸司,あるいはその官人。京官。
⇔外官(ゲカン)
内官の除目
ないかんのじもく 【内官の除目】
⇒司召(ツカサメシ)の除目(ジモク)
内定
ないてい【内定】
an unofficial[informal]decision.〜する decide unofficially.
内定
ないてい [0] 【内定】 (名)スル
公表されてはいないが,内々で定まること。また,決めること。「採用が―する」
内実
ないじつ [0] 【内実】
(1)内部の実情。うちまく。「―はお粗末なものだ」
(2)(副詞的に用いて)実際。本当のところ。その実。「彼のお節介には―閉口(ヘイコウ)している」「―挨拶に困つて了ひました/社会百面相(魯庵)」
内宣
ないせん [0] 【内宣】
⇒内侍宣(ナイシセン)
内室
ないしつ [0] 【内室】
貴人の妻の敬称。また,広く一般に他人の妻の敬称。令室。
内室造り
うちむろづくり [5] 【内室造り】
天井を張らずに化粧屋根裏とした家の造り方。一室造り。
内宮
ないくう [3][0] 【内宮】
伊勢皇大神宮のこと。
⇔外宮(ゲクウ)
内宮
ないぐう【内宮】
the Inner Shrine (of Ise).
内宴
ないえん [0] 【内宴】
平安時代,正月二一日頃の子(ネ)の日に,帝が仁寿殿(ジジユウデン)に出御し,群臣・文人を召して催した宮中の私宴。「―に召されて/宇津保(菊の宴)」
内容
ないよう【内容】
contents;substance (実質).→英和
形式と〜 form and matter.‖内容証明郵便 contents-certified mail.内容見本 specimen pages (書物などの).
内容
ないよう [0] 【内容】
(1)入れ物などの中に含まれているもの。中身。「荷物に―を表示する」
(2)一定の形式をとって形をなすものの中を満たして,そのものを成り立たせている事柄。物事の実質や価値。「小説の―」「―に乏しい議論」「―のない人間」
(3)〔哲〕
(ア)事物を成り立たせる実質や素材。
(イ)事物がもっている意味・価値。
⇔形式
内容教科
ないようきょうか [5] 【内容教科】
理科などのように,知識内容の学習を中心とする教科。
⇔用具教科
内容積
ないようせき [3] 【内容積】
冷蔵庫などの中の容積。
内容美
ないようび [3] 【内容美】
芸術作品の表している,思想・感情・生の充実感など,内容にかかわる美しさ。
⇔形式美
内容見本
ないようみほん [5] 【内容見本】
主に書籍類で,趣旨・内容や推薦文・組み体裁などを示した宣伝用の小冊子。
内容証明
ないようしょうめい [5] 【内容証明】
郵便物の特殊取扱の一。郵便物の内容(文書・日付・差出人・あて先)を謄本で証明するもの。内容を後日の証拠として残しておく必要のあるときに利用される。
内容語
ないようご [0] 【内容語】
〔言〕
〔content word〕
名詞・動詞・形容詞など,文法的な機能はほとんどもたず,主として語彙的意味を表す語。
→機能語
内寄り合い
うちよりあい [3] 【内寄(り)合い】
親戚・縁者など内輪の者が寄り合って相談すること。
内寄合い
うちよりあい [3] 【内寄(り)合い】
親戚・縁者など内輪の者が寄り合って相談すること。
内密
ないみつ [0] 【内密】 (名・形動)[文]ナリ
表ざたにしない・こと(さま)。ないしょ。内々。「―の話」「―にする」
内密の
ないみつ【内密の】
secret;→英和
behind the scenes.
内対角
ないたいかく [3] 【内対角】
〔数〕
(1)三角形の場合,三角形の一つの外角から,これに隣り合わない二つの角をさして内対角と呼ぶ。
(2)四角形の場合,一つの外角から,これに隣り合う内角に対する角をさして内対角と呼ぶ。
内小作
うちこさく [3] 【内小作】
江戸時代,地主の家に使われている下人などに一定期間小作をさせたもの。
内局
ないきょく [0] 【内局】
中央各省庁の内部機関として設置される局。
⇔外局
内属
ないぞく [0] 【内属】 (名)スル
(1)他国に服従して属国になること。「三韓入朝し百済―するに至りて/日本開化小史(卯吉)」
(2)〔哲〕
〔inherence〕
物の諸性質と,その諸性質を有する実体としての物との関係をいう。
内層
ないそう [0] 【内層】
内側の層。
⇔外層
内山
うちやま 【内山】
姓氏の一。
内山
うちやま [0] 【内山】
江戸時代,入会(イリアイ)林野の一。一村の村民のみが共同して使用・収益できる林野。
内山完造
うちやまかんぞう 【内山完造】
(1885-1959) 内山書店店主。岡山県生まれ。京都でキリスト教に入信。上海(シヤンハイ)・東京で書店を経営し,魯迅(ロジン)ら中国文化人と交流。日中の友好に尽力した。著「花甲録」
内山峠
うちやまとうげ 【内山峠】
群馬県下仁田(シモニタ)町と長野県佐久市との境にある峠。海抜1066メートル。中山道の脇往還が通じ,現在も国道が通る。
内山真竜
うちやままたつ 【内山真竜】
(1740-1821) 江戸中・後期の国学者。遠江(トオトウミ)の人。賀茂真淵に学び「風土記」「日本書紀」などを研究。また,多くの門人を育成した。
内山紙
うちやまがみ [4] 【内山紙】
和紙の一。長野県の東北端,飯山市・野沢温泉村・栄村などで産する。楮(コウゾ)を原料とするきめの細かい高級障子紙。内山書院紙。
内巻
うちまき [0] 【内巻(き)】
内側に巻くこと。特に毛先を内側に巻くこと。
内巻き
うちまき [0] 【内巻(き)】
内側に巻くこと。特に毛先を内側に巻くこと。
内帑
ないど [1] 【内帑】
〔「帑」はかねぐらの意〕
(1)皇室の所有する財貨を入れる倉庫。
(2)君主の所有する財貨。
内帑金
ないどきん [0][3] 【内帑金】
君主のお手元金。「御(ゴ)―」
内帯
ないたい [0] 【内帯】
西南日本の,中央構造線より北側の部分。花崗岩類の分布が著しく,高原状で断層地塊が発達する。
⇔外帯
内幕
うちまく [0] 【内幕】
(1)〔(2)の意から〕
外からはわからない内部の事情。内情。「政治の―」
(2)戦陣で外幕(トマク)の内に張った幕。半幕。小幕。
⇔外幕(トマク)
内幕
うちまく【内幕】
the real condition;the inside (story);→英和
the truth[fact].→英和
〜を知っている be in the know.→英和
内幕
ないまく [0] 【内幕】
うちわの事情。うちまく。
内府
だいふ 【内府】
「ないふ(内府)」に同じ。「―が命をば重うして/平家 2」
内府
ないふ [1] 【内府】
(1)内大臣の別名。だいふ。
(2)貢物などを収める宮中の倉庫。
内庭
ないてい [0] 【内庭】
うちにわ。なかにわ。
内庭
うちにわ [0] 【内庭】
建物に囲まれた庭。
内庭
うちにわ【内庭】
an inner court.
内廷
ないてい [0] 【内廷】
宮廷の内部。君主が私的生活をする所。
⇔外廷
内廷費
ないていひ [3] 【内廷費】
皇室費の一種。御手元金(オテモトキン)として,天皇をはじめ内廷の皇族の日常生活費その他にあてられる。
内弁
ないべん [1] 【内弁】
〔承明門内で諸事を弁備(用意)する意から〕
中古,即位や節会(セチエ)などの儀式の責任者。左大臣を原則とするが,障りのあるとき,摂関兼務のときには次位の人が務めた。
⇔外弁(ゲベン)
内弁慶
うちべんけい [3] 【内弁慶】
家では威張っているが,外では意気地がないこと。また,その人。陰弁慶。炬燵(コタツ)弁慶。
内弁慶
うちべんけい【内弁慶】
a lion at home and a mouse abroad.
内引き
うちびき [0] 【内引き】
三枚におろした魚の皮を下,尾を右にして尾の端を左手で押さえ,尾の方から包丁を入れて皮をはぐこと。身の崩れやすい魚に用いる。
→外引き
内弟子
うちでし [0] 【内弟子】
師匠の家に住み込んで,家事の手伝いをしながら,技芸を習う弟子。「―をとる」「―をおく」
内弟子
うちでし【内弟子】
a private pupil;an apprentice.→英和
内張
うちばり [0] 【内張(り)】 (名)スル
〔「うちはり」とも〕
(1)内側に布などを張ること。また,張ったもの。「宝石箱の―」
(2)「浮張(ウケバリ)」に同じ。
内張り
うちばり [0] 【内張(り)】 (名)スル
〔「うちはり」とも〕
(1)内側に布などを張ること。また,張ったもの。「宝石箱の―」
(2)「浮張(ウケバリ)」に同じ。
内張り
うちばり【内張り】
lining;→英和
[船の]ceiling.→英和
内径
ないけい【内径】
the inside diameter.
内径
ないけい [0] 【内径】
円筒などの内側の直径。
⇔外径
内御書所
うちのごしょどころ 【内御書所】
平安時代,宮中で天皇の読む書物を保管した所。内裏承香殿の東片庇(カタビサシ)にあった。
→御書所
→内裏
内御簾
うちみす [0] 【内御簾】
江戸時代,歌舞伎劇場の見物席で東西の下桟敷(サジキ)のうち,舞台から八間の称。
⇔外御簾
内徳
ないとく [0] 【内徳】
人知れず積んで,外に表さない美徳。
内心
ないしん【内心】
one's mind;one's heart.〜を打ち明ける confide <one's troubles to> .→英和
〜は at heart;in one's mind.
内心
ないしん [0] 【内心】
(1)(表面には現れない)心の中。胸の奥。副詞的にも用いる。「―の動揺を隠しきれない」「―穏やかでない」
(2)〔数〕 三角形に内接する円の中心。三つの角の二等分線の交点。
⇔外心
内心如夜叉
ないしんにょやしゃ 【内心如夜叉】
「外面似菩薩内心如夜叉(ゲメンジボサツナイシンニヨヤシヤ)」の略。
内応
ないおう [0] 【内応】 (名)スル
内部の者がひそかに敵に通ずること。裏切り。内通。「敵に―する」
内性器
ないせいき [3] 【内性器】
身体内部にあって生殖機能をつかさどる器官。男性では精巣(睾丸(コウガン))・精巣上体(副睾丸)・精管・精嚢(セイノウ)・前立腺など,女性では卵巣・卵管・子宮・膣(チツ)。内部生殖器。
⇔外性器
内患
ないかん [0] 【内患】
内部のうれえ。特に,国内の心配事。内憂。
⇔外患
「―外憂」
内情
ないじょう【内情】
private circumstances;the internal conditions.〜に通じている be familiar with the inside affairs.
内情
ないじょう [0] 【内情・内状】
外に現れていない内部の事情。うちわのいきさつ。「政界の―に通じている」
内惑星
ないわくせい [3] 【内惑星】
太陽系のうち,地球の軌道の内側に軌道をもつ惑星。水星と金星がこれにあたる。内遊星。
⇔外惑星
内意
ないい [1] 【内意】
心中の考え。内々の意向。「―を伝える」
内意
ないい【内意】
one's intention[wish];one's personal opinion (私見).〜を受けて by secret order.
内憂
ないゆう【内憂】
(a) domestic trouble.内憂外患 troubles at home and abroad.
内憂
ないゆう [0] 【内憂】
内部の心配事。特に,国内の心配事や困難。内患。
⇔外憂
内憂外患
ないゆうがいかん [0] 【内憂外患】
国内の心配事と外国からもたらされる心配事。内外の憂患。
内憤
ないふん [0] 【内憤】
表には出さない,心中のいきどおり。
内懐
うちぶところ [3] 【内懐】
(1)肌に近い,内側のふところ。
⇔外懐(ソトブトコロ)
「―深くしまう」
(2)内心。内情。内幕。「―を見透かされる」
(3)相撲で,かまえた両腕と胸の間の空間。「―が深い」「―に飛びこむ」
内戚
ないしゃく 【内戚】
〔「しゃく」は呉音〕
父方の親戚(シンセキ)。ないせき。
⇔外戚(ゲシヤク)
「―にも外戚にも女といふものなむ乏しく侍る/宇津保(初秋)」
内戚
ないせき [0] 【内戚】
「ないしゃく(内戚)」に同じ。
⇔外戚
内戦
ないせん【内戦】
a civil war.
内戦
ないせん [0] 【内戦】
一国内における,同じ国の人どうしの戦争。内乱と同義に用いる場合もある。
⇔外戦
内房
うちぼう 【内房】
千葉県房総半島南部,東京湾・浦賀水道に面する地域。
→外房(ソトボウ)
内房線
うちぼうせん 【内房線】
JR 東日本の鉄道線。千葉市蘇我と安房鴨川間,119.4キロメートル。沿線に木更津・館山などがある。
内払い
うちばらい【内払い(として)】
(as,in) part[partial]payment;earnest money (手付金).
内払い
うちばらい [3] 【内払い】 (名)スル
内金を渡すこと。代金の一部をまず支払うこと。うちわたし。「半金を―する」
内挙
ないきょ [1] 【内挙】 (名)スル
内々に推挙すること。
内挿法
ないそうほう ナイサフハフ [0] 【内挿法】
⇒補間法(ホカンホウ)
内掃部司
うちのかにもりのつかさ 【内掃部司】
律令制で,宮内省に属し,殿中の設備・調度の調達・管理などをつかさどった役所。820年掃部司と合併して掃部寮となる。うちのかもりのつかさ。うちのかもんづかさ。
内掛
うちがけ [0] 【内掛(け)】
相撲で,四つに組んで両手でまわしを引きつけ,足を相手の足の内側から掛けて倒す技。
→外掛け
内掛け
うちがけ [0] 【内掛(け)】
相撲で,四つに組んで両手でまわしを引きつけ,足を相手の足の内側から掛けて倒す技。
→外掛け
内探
ないたん [0] 【内探】 (名)スル
ひそかにさぐること。内偵。
内接
ないせつ [0] 【内接】 (名)スル
〔数〕
(1)一つの円(または球)が他の円(または球)の内部にあって一点を共有すること。
(2)
(ア)多角形のすべての頂点が一つの円の周上にある時,この多角形はその円に内接するという。
(イ)円が一つの多角形のすべての辺に接する時,この円はその多角形に内接するという。
(3)
(ア)多面体のすべての頂点が一つの球面上にある時,この多面体はその球に内接するという。
(イ)球が一つの多面体のすべての面に接する時,この球はその多面体に内接するという。
⇔外接
内接する
ないせつ【内接する】
be inscribed <in a circle> .内接円 an inscribed circle.
内接円
ないせつえん [4] 【内接円】
〔数〕
(1)円の内部にあって,これに接する(一点を共有する)円。
(2)多角形に内接する円。
⇔外接円
内揚
うちあげ [0] 【内揚(げ)・内上げ】
(1)衣服の縫い揚げを,裏側の隠れる位置にしたもの。《内揚》
(2)借金や代金の一部を支払うこと。内金。《内上》「米屋へ金子三両―にして/浮世草子・文反古 1」
内揚げ
うちあげ [0] 【内揚(げ)・内上げ】
(1)衣服の縫い揚げを,裏側の隠れる位置にしたもの。《内揚》
(2)借金や代金の一部を支払うこと。内金。《内上》「米屋へ金子三両―にして/浮世草子・文反古 1」
内攻
ないこう【内攻】
retrocession.〜する strike inwards.〜性の retrocessive.
内攻
ないこう [0] 【内攻】 (名)スル
(1)ある病気が身体の表面に現れず,身体の内部で浸潤し内臓や精神をおかすこと。
(2)気持ちが外に表れず,内部に向かうこと。「恋しいと思ふ念が,―するやうに奥深く潜んで/雁(鴎外)」
内政
ないせい【内政】
home[domestic]administration[affairs].〜干渉する intervene in the domestic affairs <of another country> .
内政
ないせい [0] 【内政】
国内の政治。
⇔外政
内政不干渉の原則
ないせいふかんしょうのげんそく 【内政不干渉の原則】
一国の内政問題はそれぞれの国家の自由にゆだねられており,他国はこれに干渉してはならないという国際法上の原則。
内政干渉
ないせいかんしょう [0][5] 【内政干渉】
他国が,ある国の内政問題に強制的に介入し,主権を侵害すること。
内教
ないきょう [0] 【内教】
仏教以外の教えに対して,仏教のこと。内道。
⇔外教(ゲキヨウ)
内教坊
ないきょうぼう [3] 【内教坊】
奈良・平安時代,舞姫を置き,節会(セチエ)や内宴などに行う女楽・踏歌の教習をつかさどった令外(リヨウゲ)の官。長官は別当。
内数
うちすう [3] 【内数】
ある統計値に条件を付加した場合の部分値を,元の値に対して内数という。元の数値の傍らに,括弧(カツコ)付きで併記されることが多い。例えば総支出額とその内の食費。
→外数
内整理
ないせいり [3] 【内整理】
経営状態が極端に悪化した会社が,破産・和議・会社更生その他の法的整理手続によらないで,債権者と債務の一部棚上げや返済条件の変更などの話し合いに入っている状態。
内文
うちぶみ 【内文】
「ないぶん(内文)」に同じ。
内文
ないぶん [0] 【内文】
内印(ナイイン)を押した文書。ないもん。うちぶみ。
⇔外文(ゲブン)
内文
ないもん [0] 【内文】
⇒ないぶん(内文)
内方
ないほう [0] 【内方】
(1)中のほう。内側。
⇔外方
(2)(「内宝」とも書く)他人の妻の敬称。内室。内儀。うちかた。「貴方が恩人の―になつてゐるから/真景累ヶ淵(円朝)」
内方
うちかた 【内方】
(1)(外に対して)家の中,内部。(店に対して)奥。「丁稚(デツチ)は又―へ聞こゆる程手本読みて/浮世草子・胸算用 2」
(2)他人の妻の敬称。奥方。裏方。「―は悋気(リンキ)ふかし/浮世草子・一代女 4」
(3)他人の家を敬っていう語。お宅。「―に居さんす半七殿に/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
内方
うちがた 【内方】
内裏に仕える人々。天皇方の人。「長日の御修法・御読経など―よりも始めさせ給ひ/栄花(花山)」
内旨
ないし [1] 【内旨】
朝廷からの内々の沙汰。内命の趣旨。
内明
ないみょう [0] 【内明】
五明(ゴミヨウ)の一。仏教の立場から仏教に関する学問をいう。仏教学。
→五明
内普請
うちぶしん [3] 【内普請】
建物内部を修理・改造すること。
内暖簾
うちのれん [3] 【内暖簾】
商家などで,店と奥とを仕切るために掛けるのれん。
内曇
うちぐもり [0] 【内曇(り)】
(1)上下に雲形を漉(ス)き出した鳥の子紙。色紙・短冊として用いる。普通は上部が青色,下部は紫色,仏事の際には上下を反対にする。雲紙。
(2)杯の一種。内側に黒く三つ星の模様を焼いたもの。
(3)京都鳴滝山より出る砥石(トイシ)。淡黄色に紫の模様がある。
内曇り
うちぐもり [0] 【内曇(り)】
(1)上下に雲形を漉(ス)き出した鳥の子紙。色紙・短冊として用いる。普通は上部が青色,下部は紫色,仏事の際には上下を反対にする。雲紙。
(2)杯の一種。内側に黒く三つ星の模様を焼いたもの。
(3)京都鳴滝山より出る砥石(トイシ)。淡黄色に紫の模様がある。
内曲輪
うちぐるわ [3] 【内郭・内曲輪】
城郭で,全体をとりまく外郭に対し,その内部に設けた郭の称。
内書
ないしょ [1][0] 【内書】
将軍家や大名が発給する文書の一形式。御教書・奉書ではなく,自らが直接発給する書状のうち多分に私的な要素の濃いもの。
→御内書(ゴナイシヨ)
内服
ないふく [0] 【内服】 (名)スル
薬を飲むこと。内用。
⇔外用
「風邪薬を―する」
内服ワクチン
ないふくワクチン [5] 【内服―】
口腔を通じて投与するワクチン。急性灰白髄炎の予防に用いられている弱毒生ワクチンなど。
内服薬
ないふく【内服薬】
an internal medicine.
内服薬
ないふくやく [4] 【内服薬】
口から投与される薬。内用薬。飲み薬。
⇔外用薬
内朝
ないちょう [0] 【内朝】
宮中で,天子の起居する部屋。
内村
うちむら 【内村】
姓氏の一。
内村鑑三
うちむらかんぞう 【内村鑑三】
(1861-1930) キリスト教思想家。江戸生まれ。札幌農学校在学時キリスト教に入信。日露戦争開戦にあたっては非戦論を唱えた。雑誌「聖書之研究」を創刊。従来の教会的キリスト教に対し無教会主義を主唱。著「基督(キリスト)信徒の慰め」「求安録」など。
内果皮
ないかひ [3] 【内果皮】
果皮の最内層で,種子を包む層。種によって発達の程度は異なり,ウメ・モモなどの核果では厚くかたく,スイカなどの液果では液質。
→果皮
内枠
うちわく [0] 【内枠】
(1)内側の枠。競走路の内側のコース。
⇔外枠
「―から出走する」
(2)割りあてられた数のなか。枠の内。枠内(ワクナイ)。「予算の―におさまる」
内染司
ないせんし [3] 【内染司】
律令制で,宮内省に属し,天皇・皇后の用に供する染色のことをつかさどった官司。のちに中務省縫殿寮(ヌイドノノツカサ)に併合。うちのそめもののつかさ。
内柔外剛
ないじゅうがいごう ナイジウグワイガウ [0] 【内柔外剛】
〔易経(否卦)〕
内心は柔弱なのに外見は強そうに見えること。
⇔外柔内剛
内校
うちこう [0] 【内校】
著者または出版社に校正刷りを渡す前に,印刷所が行う校正。
内核
ないかく [0] 【内核】
地球の核のうち,5100キロメートル以深の部分。ほとんど鉄からなる固体状と考えられている。
→外核
→地球
内格子
うちごうし [3] 【内格子】
(1)家の内側に持ち上げて開ける格子。
⇔外格子
(2)家の内側にある格子。
⇔外格子
(3)江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西上桟敷(ウワサジキ)の舞台から八間をいった。
内案
ないあん [0] 【内案】
内々にとどめておくために作成された文案。
内検
ないけん [0] 【内検】
(1)内々で調べること。下検分。
(2)荘園領主や国衙(コクガ)が,風水害などの天災の際に農民の年貢減免要求に応じて臨時に行なった検注。
内検使
ないけんし [3] 【内検使】
内検のために現地へ下向(ゲコウ)した使者。
内検地
ないけんち [3] 【内検地】
近世,領主が私的に部分的に行う検地。うちけんち。
内検地
うちけんち [3] 【内検地】
⇒ないけんち(内検地)
内樋
うちどい [2] 【内樋】
建築で,軒壁などの内側に設けた外から見えない樋。
⇔外樋
内歯車
うちはぐるま [4] 【内歯車】
円周の内側に歯のある歯車。小さい歯車を内接させて回す。
内殻
ないかく [0] 【内殻】
内部にある殻(カラ)。
内殿
ないでん [0][1] 【内殿】
「内陣(ナイジン)」に同じ。
内毒素
ないどくそ [3] 【内毒素】
グラム陰性菌の細胞壁に存在するリポ多糖類,またはこれとタンパク質との複合体。菌体の破壊によってのみ毒性を示し,その作用は外毒素より弱い。菌体内毒素。エンドトキシン。
→外毒素
→細菌毒素
内気
うちき [0] 【内気】 (名・形動)[文]ナリ
おとなしく,遠慮深い性質。人前ではきはきしない,気の弱い性質。また,そのさま。「―な人」
[派生] ――さ(名)
内気な
うちき【内気な】
shy;→英和
bashful;→英和
reserved.
内気配
うちけはい [3] 【内気配】
(1)近く正式に取引される予定の株に予想でつけられた相場。
(2)次の立ち会いの相場についての予想。うちきはい。
内水
ないすい [0] 【内水】
一国の国家領域にある水域。国内の湖沼・河川・運河・港湾・内海など。
内水氾濫
ないすいはんらん [5] 【内水氾濫】
豪雨時に堤内地に水がたまって氾濫する現象。
内水面漁業
ないすいめんぎょぎょう [7] 【内水面漁業】
湖沼・河川などの内水面で行われる漁業。
⇔海面漁業
内決
ないけつ [0] 【内決】 (名)スル
内部での決定。内々で決定すること。
内沙汰
うちざた 【内沙汰】
(1)うちうちでの処理。
⇔表沙汰
「その儀でござるならば,まづ―にしてみさつしやれい/狂言記・内沙汰」
(2)狂言「右近左近(オコサコ)」の別題。
内治
ないち [1] 【内治】
〔「ないじ」とも〕
国内の政治。内政。
内法
ないほう [0][1] 【内法】
仏家で,他の教法に対して,仏教をいう。仏法。内道。
⇔外法(ゲホウ)
内法
うちのり [0] 【内法】
(1)箱・管などの内側のさしわたしの寸法。また,二本の柱の向き合った面から面までの寸法。
⇔外法(ソトノリ)
(2)敷居と鴨居との間の距離。
内法
うちのり【内法】
the inside measurement <of> .〜で in the clear.→英和
内法長押
うちのりなげし [5] 【内法長押】
鴨居の上にある長押。普通の長押のこと。
内洋
ないよう [0] 【内洋】
うちうみ。内海。
⇔外洋
内浦
うちうら [0] 【内浦】
海または湖水が陸地に弓形にはいり込んでいる所。
内浦湾
うちうらわん 【内浦湾】
北海道南西部,渡島(オシマ)半島東側にある湾。噴火湾。
内海
うちうみ【内海】
an inland sea;a bay (湾).→英和
内海
うちうみ [0][3] 【内海】
(1)半島・岬や島で囲まれ外洋と海峡でつながっている海。入り海。ないかい。
⇔外海
(2)湖。
(3)茶入れの一種。大海(タイカイ)のやや小形のもの。ないかい。
内海
ないかい【内海】
an inland sea.瀬戸内海 the Inland Sea.
内海
ないかい [0] 【内海】
(1)陸地に囲まれ,海峡によって外海と連絡している海。うちうみ。瀬戸内海など。中海(チユウカイ)。
⇔外海
(2)〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り巻く七つの海。須弥山と七重の山である七金山(シチコンセン)の間に帯状にはさまれている。
(3)「うちうみ(内海){(3)}」に同じ。
内済
ないさい [0] 【内済】 (名)スル
表ざたにせずに,内々に事を済ませること。「金を支払って―にする」
内済
ないさい【内済】
private settlement.〜にする settle <a matter> privately;compound.→英和
内渡し
うちわたし【内渡し】
[金の]part(ial) payment;[貨物の]part delivery.〜する pay[deliver]in part.⇒内払い.
内渡し
うちわたし [3][0] 【内渡し】 (名)スル
渡すことになっている金や品物の一部をまず渡すこと。また,その金品。「―金」
内港
ないこう [0] 【内港】
港湾の内側の区域で,船客の乗降や荷物の積み降ろしを行う所。
⇔外港
内湯
うちゆ [0] 【内湯】
温泉場で旅館などの屋内に設けた浴場。
⇔外湯(ソトユ)
内湾
ないわん [0] 【内湾】
奥行のある湾。
内濠
うちぼり [0] 【内堀・内濠・内壕】
城に巡らした二重の堀のうち,内側のもの。
⇔外堀
内灘
うちなだ 【内灘】
石川県中部,河北郡の町。日本海と河北潟間の砂丘地帯。
内灘事件
うちなだじけん 【内灘事件】
米軍基地反対闘争事件。1952年(昭和27)日米合同委員会が内灘町の砂丘地を米軍の砲弾試射場として接収すると決定したことに,地元住民を中心に反対闘争が組織されたが,53年接収が強行された。
内火艇
ないかてい ナイクワ― [0] 【内火艇】
内燃機関で走る小艇。
内炎
ないえん [0] 【内炎】
ほのおの内層。可燃性気体が集まって不完全燃焼をしている部分で,外炎にくらべ温度が低い。還元炎。
⇔外炎
→炎(ホノオ)
内無双
うちむそう [3] 【内無双】
相撲の決まり手の一。四つに組んだとき,上手を下に伸ばして相手の足の内側に入れ,体をひねりながら肩を下げ相手を倒す技。
→外無双
内熱
ないねつ [0] 【内熱】
体内にこもって抜けない熱。
内燃機関
ないねんきかん [6][5] 【内燃機関】
燃料の燃焼によって生じた高温・高圧のガスを直接利用して作動する機関。燃焼室内で燃料を燃焼させてピストンなどを作動させる容積型(ガソリン機関・ディーゼル機関など)と,燃焼ガスを噴出させて羽根車を回したり(ガス-タービン-エンジン),直接推力としたり(ジェット-ロケット)する速度型に大別される。
⇔外燃機関
内燃機関
ないねんきかん【内燃機関】
an internal combustion engine.
内状
ないじょう [0] 【内情・内状】
外に現れていない内部の事情。うちわのいきさつ。「政界の―に通じている」
内猫
うちねこ [0] 【内猫】
飼い猫のこと。
⇔外猫
内猿楽
うちさるがく [3] 【内猿楽・内申楽】
屋内で演ずる猿楽。
内玄関
ないげんかん [3] 【内玄関】
⇒うちげんかん(内玄関)
内玄関
うちげんかん [3] 【内玄関】
家人など内輪の人が日常出入りする玄関。ないげんかん。
⇔表玄関
内珠皮
ないしゅひ [3] 【内珠皮】
胚珠をおおう珠皮が二枚ある場合の内側のもの。
⇔外珠皮
→珠皮
内生
ないせい [0] 【内生】
(1)内部に生じること。
(2)心の中のさまざまな思考・感情などの内面的生活。
内生変数
ないせいへんすう [5][7] 【内生変数】
あるシステムを数理モデルとして表現する方程式体系において,その体系内で決定される変数。
→外生変数
内生活
ないせいかつ [3] 【内生活】
内面の生活。精神的生活。「さういふ奴は―が貧弱です/青年(鴎外)」
内用
ないよう [0] 【内用】 (名)スル
(1)薬を飲んで用いること。内服。
⇔外用
「もっぱら―する薬」
(2)内々の用事。また,うちわの入費。「二十両三十両の御―申しこされ/浮世草子・諸艶大鑑 3」
内用薬
ないようやく [3] 【内用薬】
⇒内服薬(ナイフクヤク)
内田
うちだ 【内田】
姓氏の一。
内田五観
うちだいつみ 【内田五観】
(1805-1882) 幕末・明治初期の数学者。江戸の人。通称,恭,のち弥太郎。蘭学を高野長英に,数学を日下誠(1764-1839)に学ぶ。維新後,太陽暦への改暦にあたった。
内田吐夢
うちだとむ 【内田吐夢】
(1898-1970) 映画監督。岡山県生まれ。「人生劇場」「裸の町」「限りなき前進」「土」「歴史」で骨太のリアリズムを開花。「飢餓海峡」を頂点に「血槍富士」「浪花の恋の物語」や「大菩薩峠」「宮本武蔵」に重厚感を発揮。
内田康哉
うちだこうさい 【内田康哉】
(1865-1936) 政治家。熊本の生まれ。東大卒。明治末から外相を五回務め,満州国承認・国際連盟脱退など強硬外交を展開。
内田清之助
うちだせいのすけ 【内田清之助】
(1884-1975) 鳥類学者。東京生まれ。東大卒。農林技師として鳥獣保護に尽力。「鳥博士」として知られた。著「日本鳥類図説」
内田百閒
うちだひゃっけん 【内田百閒】
(1889-1971) 小説家・随筆家。岡山県生まれ。本名,栄造。別号,百鬼園。東大卒。漱石門下。「冥途」をはじめとする超現実的作風と,ユーモラスな味わいをもつ随筆で知られた。著「百鬼園随筆」「阿房列車」など。
内田祥三
うちだよしかず 【内田祥三】
(1885-1972) 建築家。建築学者。東京生まれ。安田講堂をはじめとする震災後の東京大学復興計画を担当。鉄筋コンクリートなどの建築構造学から都市計画学にまで及ぶ幅広い研究で建築学諸分野の基礎を築いた。東大総長。
内田良平
うちだりょうへい 【内田良平】
(1874-1937) 右翼運動家。福岡県生まれ。玄洋社に学ぶ。1901年(明治34)頭山満(トウヤマミツル)を顧問に黒竜会を創立し,大アジア主義を主唱。対露開戦・韓国併合の主張,孫文の革命運動支援などを行なった。31年(昭和6)大日本生産党を創立し,総裁。
内田銀蔵
うちだぎんぞう 【内田銀蔵】
(1872-1919) 経済史学者。東京生まれ。京大教授。経済学とヨーロッパにおける経済史の研究方法をとり入れて,日本経済史を初めて体系化。主著「日本経済史の研究」
内田魯庵
うちだろあん 【内田魯庵】
(1868-1929) 評論家・翻訳家・小説家・随筆家。東京生まれ。本名,貢。社会小説「くれの廿八日」「社会百面相」,評論・随筆の代表作に「文学者となる法」「思ひ出す人々」など。
内申
ないしん [0] 【内申】 (名)スル
内々に申し伝えること。また,その文書。「職員の採用に関して―する」
内申
ないしん【内申】
a confidential report.〜する report confidentially.‖内申書 a school recommendation.
内申書
ないしんしょ [5][0] 【内申書】
(1)内々に申し述べる事項を記した書。
(2)「調査書」の学校での通称。
内申楽
うちさるがく [3] 【内猿楽・内申楽】
屋内で演ずる猿楽。
内界
ないかい [0] 【内界】
人間の心・意識など,内面の世界。
⇔外界
内界の財貨
ないかいのざいか 【内界の財貨】
学問・芸能・技術などのように,形には表れない無形の財貨。
内疾
ないしつ [0] 【内疾】
内臓の病気。
内発的
ないはつてき [0] 【内発的】 (形動)
外からの刺激によらずに,内部から自然に起こるさま。
⇔外発的
内発的発展
ないはつてきはってん [0] 【内発的発展】
欧米をモデルとするのではなく,途上国の開発は,その地域・民衆の中から内発的に生み出されるべきであるとする考え方。
内的
ないてき【内的】
inner;→英和
mental (心の).→英和
内的
ないてき [0] 【内的】 (形動)
(1)(物事の)内部に関するさま。
⇔外的
「―な要因」「―問題」
(2)精神・心に関するさま。内面的。「―経験」
内的営力
ないてきえいりょく [5] 【内的営力】
⇒内力(ナイリヨク)
内的生活
ないてきせいかつ [5] 【内的生活】
人間の生活の精神面に関する部分をいう語。精神生活。内面生活。
内的言語学
ないてきげんごがく [7] 【内的言語学】
〔(フランス) linguistique interne〕〔言語学者ソシュールが用いた語〕
文化史・政治史・地理的分布のような言語外の事柄は考慮に入れないで,言語そのもののみを研究する言語学。
⇔外的言語学
内皮
ないひ [1] 【内皮】
(1)植物の皮層の最も内側の層。中心柱まれに個々の維管束の外側を囲む一層の柔細胞群。種子植物の根や羊歯(シダ)類に普通にみられる。
(2)脊椎動物の血管・リンパ管・心臓の閉鎖された内腔の壁をおおう一層の薄い上皮細胞群。
→外皮
内相
ないしょう [0] 【内相】
内務大臣のこと。
内相府
ないしょうふ [3] 【内相府】
内大臣の唐名。
内省
ないせい【内省】
introspection.→英和
〜的 introspective.→英和
〜する reflect on oneself.
内省
ないせい [0] 【内省】 (名)スル
(1)自分自身の心のはたらきや状態をかえりみること。
(2)〔心〕「内観(ナイカン){(3)}」に同じ。
内着
うちぎ 【内着・打ち着】
(1)日常の着物。ふだん着。「―のまま順慶町で正月の買い物/洒落本・虚実柳巷方言」
(2)下着。「おまへも其着物(ベベ)着かへと―の帷子を渡せば/洒落本・南遊記」
内破音
ないはおん [3] 【内破音】
母音から子音に移るときに生じる,調音器官が閉鎖を形成する音。開放を伴わない点に特徴がある。例えば,「勝った」などにみられる促音の前半はこれにあたる。
⇔外破音
内示
ないじ【内示】
an unofficial notice.〜する notify[show]unofficially[privately].
内示
ないじ [0] 【内示】 (名)スル
公式ではなく,内々に示すこと。「転任の―を受ける」
内礼司
ないらいし [3] 【内礼司】
律令制で,中務省に属し,宮中の礼儀をつかさどり,違法を取り締まった官司。のち弾正台に併合。うちのいやのつかさ。
内礼司
うちのいやのつかさ 【内礼司】
⇒ないらいし(内礼司)
内祝
うちいわい [3] 【内祝(い)】
(1)身内や親しい者だけでする祝い事。
(2)自分の家の祝い事の記念として,交際のある人々に贈り物をすること。また,その贈り物。
内祝
うちいわい【内祝(の贈物)】
(a little present as a token of) a family celebration.
内祝い
うちいわい [3] 【内祝(い)】
(1)身内や親しい者だけでする祝い事。
(2)自分の家の祝い事の記念として,交際のある人々に贈り物をすること。また,その贈り物。
内祝言
ないしゅうげん [3] 【内祝言】
うちわの祝言。家族やごく親しい知人だけで済ませる祝言。
内神
うちがみ [0] 【内神】
屋敷内にまつる同族神的性格をもつ神。北関東地方から東北地方,および九州地方南部などにみられる。うちがんさあ。うっがん。
内福
ないふく [0] 【内福】 (名・形動)[文]ナリ
見かけより内実の裕福な・こと(さま)。「―な公家衆隠居の左り笏/柳多留(別中)」
内科
ないか [0] 【内科】
臨床医学の基礎をなす医学の一分科。患者の病気を診断し,病気の本態と原因を明らかにし,外科的操作によらず治療するもの。循環器・消化器・呼吸器・泌尿器・血液・内分泌など広範な領域にわたる。
内科
ないか【内科】
internal medicine;[医局]the internal department.内科医 a physician.→英和
内科医
ないかい [3] 【内科医】
内科を専門とする医師。
内秘
ないひ [1] 【内秘】
(1)内々の秘密。外にもらしてはならない秘密。
(2)〔仏〕 外観は小乗の修行者の姿をとっているが,内実は慈悲・利他といった大乗の菩薩の信仰を行なっていること。
内税
うちぜい [2] 【内税】
表示されている価額に消費税が含まれていること。内税方式。
→外税
内種皮
ないしゅひ [3] 【内種皮】
種子の周囲をおおっている二枚の皮膜のうちの内側の膜。内珠皮が発達したもの。
⇔外種皮
→種皮
内稽古
うちげいこ [3] 【内稽古】
弟子を自宅に来させて稽古をつけること。
⇔出稽古(デゲイコ)
内積
ないせき [0] 【内積】
〔数〕 二つのベクトル OA,OB のなす角を θ とする時,|OA|・|OB| cos θ を内積という。二つのベクトルが直交することと,内積の値が 0 となることとは同値である。
内端
うちば [0] 【内端】
(1)物事に控えめなこと。内気。「性質が―だけに学問には向くと見えて/浮雲(四迷)」
(2)数量が実際より少ないこと。うちわ。「―に取て新銀三百五十匁/浄瑠璃・天の網島(中)」
内管領
ないかんれい [3] 【内管領】 (名)スル
北条氏嫡流(得宗)家執事の通称。北条氏の家臣を統轄するとともに幕府の侍所の所司(次官)を兼ね,鎌倉後期政治に大きな影響を与えた。うちかんれい。
内管領
うちかんれい [3] 【内管領】
⇒ないかんれい(内管領)
内箱
うちばこ [0] 【内箱】
芸者屋にかかえられていて芸者の世話をする者。「―の女から水仕(ミズシ)の奉公人まで/腕くらべ(荷風)」
内篇
ないへん [0] 【内編・内篇】
中国古代の書物で,著者の説の要旨を記した主要部分。
⇔外編
内約
ないやく [0] 【内約】 (名)スル
内々に約束すること。また,その約束。「―を得る」「両社の提携を―する」
内紛
ないふん【内紛】
an internal trouble;domestic discord.
内紛
ないふん [0] 【内紛】
内部に起こる争い。内部のごたごた。うちわもめ。「―が絶えない」
内紫
うちむらさき [4] 【内紫】
(1)ザボンの一品種で,果肉が淡紅紫色のもの。
(2)海産の二枚貝。殻は四角張ってふくらみ,殻長約8センチメートル。殻表は淡褐色で粗い輪脈があり,殻の内側は暗紫色。食用。浅海の泥底にすむ。
内給
ないきゅう [0] 【内給】
平安中期以降,天皇に与えられた年給。諸国の掾(ジヨウ)二人・目(サカン)三人・一分(イチブ)(史生(シシヨウ)およびそれに準ずる地方官)二〇人の年官からなり,その任料を内裏(ダイリ)の経費にあてた。
→年給
→年官
内緒
ないしょ [3][0] 【内緒・内証】
〔「ないしょう(内証)」の転。「内所」とも書いた〕
(1)表向きにせず,こっそりすること。秘密。内密。「―で外出する」
(2)うちわの事情。特に,暮らし向き。家計。「―は苦しい」
(3)表向きでない場所。奥向きのところ。特に,台所。勝手。「―へ行て火のまはりよくよく見れども/咄本・昨日は今日」
(4)遊女屋の主人。また,その居間。「―へ行て三弦(ネコ)を一挺(イツチヨウ)かりこんでくんせえな/西洋道中膝栗毛(魯文)」
内緒
ないしょ【内緒】
a secret (秘密).→英和
〜にする keep <a matter> secret[private].〜の secret;private;→英和
confidential.→英和
〜で secretly;→英和
in secret;privately;→英和
in private;→英和
confidentially.→英和
‖内緒話 <have> a private talk <with> .
内緒事
ないしょごと [0][5] 【内緒事・内証事】
秘密のこと。隠し事。ないしょうごと。
内緒話
ないしょばなし [4] 【内緒話・内証話】
人に知れないように,こっそりする話。内密の話。ないしょうばなし。「―をするな」
内線
ないせん [0] 【内線】
(1)内側の線。
(2)構内の電話線。事業所などで,内部間の連絡に使われる電話線。
⇔外線
「―に切り替える」「―番号」
内線
ないせん【内線】
indoor wiring (電気の);an extension (電話の).→英和
‖内線番号 an extension number.
内編
ないへん [0] 【内編・内篇】
中国古代の書物で,著者の説の要旨を記した主要部分。
⇔外編
内縁
ないえん [0] 【内縁】
(1)実質的には夫婦関係にありながら,婚姻の届出をしていないために法律上の夫婦とは認められない男女関係。準婚として法律上の婚姻に準じて扱われる。「―の妻」
(2)内側のへり。
⇔外縁
(3)内々の関係。「―をさつぱりと切つて仕舞はば/浄瑠璃・先代萩」
内縁
ないえん【内縁】
<contract> a common-law marriage.〜の夫婦となる live together without being legally married.〜の妻 a common-law wife.
内罐
うちがま [0] 【内罐・内釜】
湯を沸かすかまが浴槽の一部として取り付けてある風呂。また,そのかま。
→外罐
内罰的
ないばつてき [0] 【内罰的】 (形動)
⇒自責的(ジセキテキ)
内羅
ないら 【内羅】
(1)馬の内臓の病気。また,猫の病気にもいう。[書言字考節用集]
(2)競馬界で,馬の風邪(カゼ)。
内義
ないぎ [1] 【内議・内儀・内義】
(1)内々の相談。「平家はかやうに日頃源氏の―支度のあるをも知らず/盛衰記 22」
(2)内々のこと。内証。「―ヲモウス/日葡」
内義
ないぎ [1] 【内儀・内義】
他人の妻を敬っていう語。近世,特に町家の妻に対して用いられた。「お―」「―の姪に二貫目つけてめをとにし/浄瑠璃・曾根崎心中」
内翅類
ないしるい [3] 【内翅類】
昆虫類中で完全変態をする一群の総称。幼虫から成虫になる間に蛹(サナギ)の時期を経過する。はねになる部分が幼虫期には体内に存在し,蛹になって初めて外部に現れるのでこの名がある。チョウ・ガ・ハエ・ハチなど。完全変態類。
⇔外翅類
内翻足
ないほんそく [3] 【内翻足】
⇒内反足(ナイハンソク)
内考
ないこう 【内考】
律令制で,内位の者に対する勤務評定。
⇔外考(ゲコウ)
内耗
うちべり [0] 【内耗】
(1)穀物を精白する際,はじめの全量の何割かが減ること。また,その減った分量。
⇔外耗(ソトベリ)
(2)歩合計算で,元高に対する減り高の割合。
内耳
ないじ【内耳(炎)】
(the inflammation of) the internal ear.
内耳
ないじ [1] 【内耳】
脊椎動物の耳の最奥部。複雑な形の骨に包まれ,内部にほぼ同形の膜様構造物がある。半規管・前庭・渦巻管に分けられ,前二者は平衡感覚を,後者は聴覚を感受する。迷路。
→骨迷路
→膜迷路
内耳炎
ないじえん [3] 【内耳炎】
内耳の炎症。めまい・悪心・耳鳴り・難聴などが起こる。迷路炎。
内耳神経
ないじしんけい [4] 【内耳神経】
⇒聴神経(チヨウシンケイ)
内聖外王
だいせいがいおう [0] 【内聖外王】
内に聖人,外に王者の徳を兼備した者。「―の儀に背き,有徳無為の道に違へり/太平記 24」
内聞
ないぶん [0] 【内聞】 (名)スル
(1)内々に聞くこと。非公式に高貴な人の耳に入ること。「―に達する」
(2)表ざたにしないこと。内分。「御―に願います」
内聞にする
ないぶん【内聞にする】
keep <a matter> private[secret].
内職
ないしょく [0] 【内職】 (名)スル
(1)本来の職務のほかに,お金を得るためにする仕事。アルバイト。
(2)主に主婦が,家事の合間にする賃仕事。
(3)俗に,授業・会議の席で,隠れて行う他の作業。
内職
ないしょく【内職】
a side job; <as> a sideline (兼業).→英和
内肛動物
ないこうどうぶつ ナイカウ― [5] 【内肛動物】
動物分類上の一門。体長数ミリメートルの小動物。海産,まれに淡水産。単体,または群体で定着生活する。個虫はワイン-グラスに似た体形で,上端に触手が環状に生える。幼生はトロコフォラ型で,自由遊泳する。
内股
うちもも [0] 【内股・内腿】
ももの内側。うちまた。
⇔外股
内股
うちまた [0] 【内股】
(1)ふとももの内側。ひざから上の足の内側。うちもも。
(2)歩くとき両足の爪先(ツマサキ)を内側に向ける歩き方。
⇔外股
「―に歩く」
(3)柔道で,足を相手の内股にかけて投げる足技。
内股
うちまた【内股】
the inside of the thigh.→英和
〜に歩く walk pigeon-toed;toe in.‖内股膏薬 (人) a double-dealer;a timeserver.
内股膏薬
うちまたごうやく [5] 【内股膏薬】
〔内股に貼った膏薬が右側にくっついたり左側にくっついたりするように〕
定見・節操がなく,その時次第であちらについたり,こちらについたりすること。また,そのような人。股座膏薬(マタグラゴウヤク)。
内胚葉
ないはいよう [3] 【内胚葉】
後生動物の発生途中に生ずる三胚葉の一。原腸形成の時期(嚢胚期)に原腸壁の全部または一部を構成する。消化管の主要部分とその付属腺(肝臓・膵臓),甲状腺,鰓(エラ)・肺などの呼吸器官に発達する。
→胚葉
内腿
うちもも [0] 【内股・内腿】
ももの内側。うちまた。
⇔外股
内膜
ないまく [1] 【内膜】
体内器官の内壁をおおう膜組織。心内膜・子宮内膜など。漿膜。
内膳
ないぜん [0] 【内膳】
「内膳司(ナイゼンシ)」の略。「―に仰せ言ありければ/宇津保(初秋)」
内膳司
ないぜんし [3] 【内膳司】
律令制で,宮内省に属し天皇の食膳の調理をつかさどった官司。うちのかしわでのつかさ。
内膳司
うちのかしわでのつかさ ウチノカシハデ― 【内膳司】
⇒ないぜんし(内膳司)
内膳屋
ないぜんや 【内膳屋】
内膳司の厨房。かまどを置いて御膳の調理を行なった建物。
内膳正
ないぜんのかみ 【奉膳・内膳正】
内膳司(ナイゼンシ)の長官。定員二人。高橋・安曇(アズミ)の二氏より任ずるのを例とし,「奉膳」と表記するが,他氏の場合には「正」と表記する。うちのかしわでのかみ。
内臓
ないぞう [0] 【内臓】
動物の胸腔や腹腔にある器官の総称。消化呼吸系・泌尿生殖系・内分泌系の器官をいう。普通は腹腔内にある胃・腸・肝・腎・膵などをいう。漢方では五臓六腑という。
内臓
ないぞう【内臓】
the internal organs;the intestines.内臓病 an internal disease.内臓逆位症 heterotaxia.
内臓感覚
ないぞうかんかく [5] 【内臓感覚】
臓器の状態に伴う感覚。内臓痛・飢餓・渇き・満腹・悪心・痛み・尿意・便意・性欲など。臓器感覚。
内臓筋
ないぞうきん [3][0] 【内臓筋】
脊椎動物の内臓器官を構成する筋肉。心筋と食道の上部以外は平滑筋。
⇔骨格筋
内臓頭蓋
ないぞうとうがい [5] 【内臓頭蓋】
頭蓋のうち顔面部にある骨格部分。上顎骨・口蓋骨・頬骨・下顎骨・舌骨の五種の骨から成る。顔面頭蓋。
→頭蓋
内臣
ないしん [0] 【内臣】
古代の官職の一。645年,中臣鎌足が任ぜられる。地位・職掌は未詳。律令施行後も,数名任ぜられたが名誉職的なものであったらしい。うちつおみ。
内舎人
うどねり [2] 【内舎人】
〔「うちとねり」の転〕
(1)律令制で,中務省の文官。帯刀し,宮中の宿直,天皇身辺の警護・雑事にあたる。四位以下五位以上の者の子弟が選ばれたが,平安時代には低い家柄の者も任ぜられた。
(2)明治の官制で,東宮職・主殿寮(トノモリヨウ)の職員。殿中の雑務にあたった判任官。
内舎人
うちとねり 【内舎人】
⇒うどねり(内舎人)
内航
ないこう [0] 【内航】
国内の航路。
⇔外航
内航船
ないこうせん [0] 【内航船】
内国航路に就航している船舶。
⇔外航船
内芸者
うちげいしゃ [3] 【内芸者】
料理屋・遊女屋などに抱えておく芸者。内抱え。内箱。
内苑
ないえん [0] 【内苑】
皇居や神社の中庭。
⇔外苑
内蒙古
ないもうこ 【内蒙古】
モンゴル高原の南,中国の内モンゴル自治区のゴビ砂漠にあたる地域。うちもうこ。
内蒙古
うちもうこ 【内蒙古】
⇒ないもうこ(内蒙古)
内蓋
うちぶた [0] 【内蓋】
蓋が二重になっている容器の内側の蓋。中蓋。
⇔外(ソト)蓋
内蔵
うちくら [0] 【内蔵】
(1)古代,朝廷の官物を収めた蔵。三蔵の一。律令制で内蔵寮(クラリヨウ)となる。うちのくら。うちつくら。
(2)〔「うちぐら」とも〕
住居に接して設け,住居から出入りする土蔵。畳を敷き,座敷として使う場合もある。
→庭蔵
内蔵
うちのくら 【内蔵】
(1)「うちくら(内蔵){(1)}」に同じ。
(2)「内蔵寮(ウチノクラノツカサ)」の略。
内蔵
ないぞう [0] 【内蔵】 (名)スル
その物の内部におさめ持っていること。「フラッシュを―したカメラ」「高度文明社会が―する問題」
内蔵助
くらのすけ 【内蔵助】
内蔵寮(クラリヨウ)の次官。
内蔵寮
くらづかさ 【内蔵寮】
⇒くらりょう(内蔵寮)
内蔵寮
くらりょう [2] 【内蔵寮】
律令制で,中務省に属し,御座所に近い宝蔵を管理した役所。金銀・宝器などの管理や,佳節の膳,供進の服,祭儀の奉幣などのことをつかさどった。くらづかさ。うちのくらのつかさ。くらのつかさ。
内蔵寮
うちのくらのつかさ 【内蔵寮】
⇒くらりょう(内蔵寮)
内蔵寮
くらのつかさ 【蔵司・内蔵寮】
(1)後宮十二司の一。神璽(シンジ)・関契,天皇皇后の衣服などの管理にあたった。ぞうし。くらづかさ。《蔵司》
(2)「くらりょう(内蔵寮)」に同じ。
内蔵式の
ないぞう【内蔵式の】
self-contained;built-in.
内蔵頭
くらのかみ 【内蔵頭】
内蔵寮(クラリヨウ)の長官。
内薬司
ないやくし [3] 【内薬司】
律令制で,中務省に属し天皇・中宮・東宮の診療・投薬のことを担当した官司。のち典薬寮に併合。うちのくすりのつかさ。
内藤
ないとう 【内藤】
姓氏の一。
内藤丈草
ないとうじょうそう 【内藤丈草】
(1662-1704) 江戸前期の俳人。通称,林右衛門。別号,仏幻庵など。尾張犬山藩士。致仕後出家して上洛し芭蕉に入門。蕉門十哲の一人。著「ねころび草」「丈草発句集」など。
内藤多仲
ないとうたちゅう 【内藤多仲】
(1886-1970) 建築構造学者。山梨県生まれ。早大教授。独自の耐震理論に基づく鉄骨鉄筋コンクリート造で1923年(大正12)旧日本興業銀行本店を完成,関東大震災で耐震理論の有効性を実証した。他に東京タワーを設計。
内藤新宿
ないとうしんじゅく 【内藤新宿】
品川・千住・板橋とともに,江戸四駅の一。1698年武蔵国豊島郡(現在の東京都新宿区一〜三丁目)の高遠藩内藤氏下屋敷の近くに新設された甲州街道の第一宿。宿はずれの追分で青梅街道が分岐。江戸の歓楽地として繁栄,商業も盛んであった。
内藤湖南
ないとうこなん 【内藤湖南】
(1866-1934) 東洋史学者。秋田県生まれ。本名,虎次郎。新聞記者として中国論を展開,のち京大教授となり東洋史の京都学派をなした。主著「近世文学史論」「支那史学史」
内藤露沾
ないとうろせん 【内藤露沾】
(1655-1733) 江戸前・中期の俳人。本名,義栄。風虎の二男。父の影響で俳諧を好み,門人の指導も行なった。隠棲後も其角・沾徳ら江戸俳壇と交流。
内藤風虎
ないとうふうこ 【内藤風虎】
(1619-1685) 江戸前期の俳人・歌人。奥州磐城平城主。本名,義概(ヨシムネ)。その俳席は門流にかかわらず広く開かれ,江戸初期俳壇の活性化に貢献。著「桜川」
内藤鳴雪
ないとうめいせつ 【内藤鳴雪】
(1847-1926) 俳人。江戸松山藩邸で生まれる。名は素行(ナリユキ)。四六歳のとき,子規に師事し,日本派の長老として当時を代表した。著「鳴雪俳話」「鳴雪句集」「鳴雪自叙伝」など。
内衆
うちしゅ 【内衆】
家来や奉公人。「お国までも御―が悪名立てるが悲しい/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
内行
ないこう [0] 【内行】
家庭内でのおこない。私生活上の行為。「他人の―に探りを入れるにした所で/彼岸過迄(漱石)」
内行花文鏡
ないこうかもんきょう ナイカウクワモンキヤウ [0] 【内行花文鏡】
中国,漢代の鏡の一。半円に近い内に向かう弧線を連ねた文様を特徴とする。後漢代に盛行し,日本では弥生時代の遺跡や前期の古墳から多数出土している。
内衛
ないえ [1] 【内衛】
平安時代の六衛府のうち,左右の近衛府の称。
⇔外衛(ゲエ)
内衣
ないえ 【内衣】
〔仏〕
(1)三衣の一。「安陀会(アンダエ)」に同じ。
(2)「裙子(クンス)」に同じ。
内袖
うちそで [2] 【内袖】
和服や洋服の一枚袖では前面の袖,二枚袖では下側の小さい方の袖。
内装
ないそう [0] 【内装】 (名)スル
建物などの,内部の壁・床・天井などの仕上げや装飾および設備の配置。また,その工事。
⇔外装
「―工事」
内装
ないそう【内装】
interior design[decoration];trim (自動車).→英和
内装制限
ないそうせいげん [5] 【内装制限】
火災時に建築物内部が容易に燃えないように,仕上げ材を不燃性や難燃性のものとして安全性を確保するための制限。建築基準法に定められる。
内裏
うちうら [0] 【内裏】
(1)内輪(ウチワ)。内証。「―の事情に通じない正雄の母は/大川端(薫)」
(2)着物の裏につける布。
内裏
だいり [1][0] 【内裏】
(1)天皇の住居としての宮殿。大内裏の中にある。皇居。禁裏。禁中。御所。
(2)「内裏雛」の略。
内裏(1)=1[図]
内裏(1)=2[図]
内裏(1)=3[図]
内裏(1)=4[図]
内裏式
だいりしき 【内裏式】
有職書。三巻。821年藤原冬嗣ら撰進,833年清原夏野ら修補。後世,宮中儀式の典範として尊重された。
内裏様
だいりさま [4][5] 【内裏様】
(1)天皇や内裏に住む人を敬っていう語。
(2)「内裏雛」に同じ。
内裏雛
だいりびな [4] 【内裏雛】
天皇・皇后の姿に似せた男女一対の雛人形。三月三日の雛祭りに最上段に飾る。内裏様。内裏。[季]春。
内裏雛
だいりびな【内裏雛】
the doll Emperor and Empress.
内製
ないせい [0] 【内製】
自社の内部で製造すること。
内製化
ないせいか [0] 【内製化】
下請けなど外部に生産委託していたものをとりやめ,自らの会社内部で生産すること。
内襠
うちまち [3] 【内襠】
袴・股引(モモヒキ)の内側の襠。
内見
ないみ [0] 【内見】
⇒ないけん(内見)(2)
内見
ないけん [0] 【内見】 (名)スル
(1)内々で見ること。内覧。
(2)江戸時代,代官による検見(ケミ)の前に,あらかじめ村役人と地主が各田地ごとの収穫量を調べること。この結果を内見帳に記し,耕地絵図をつけて代官所へ提出する。ないみ。
→検見
内規
ないき [0][1] 【内規】
ある団体の内部にだけ通用するきまり。部内の規定。「―を定める」
内規
ないき【内規】
a bylaw.
内視鏡
ないしきょう【内視鏡】
an endoscope.→英和
内視鏡
ないしきょう [0] 【内視鏡】
内臓や体腔の内部を観察する器械の総称。気管支鏡・胃鏡・腹腔鏡・大腸鏡など検査する部位に応じた種類があり,直接肉眼で見るもの,グラス-ファイバーによって伝達される像を見るもの,電子技術を用いたものなどがある。
→ファイバー-スコープ
内覧
ないらん [0] 【内覧】 (名)スル
(1)内々で見ること。非公式に見ること。「書類を―する」
(2)太政官から天皇に奏上する文書を,摂政・関白または特に宣旨を受けた者があらかじめ内見し,政務を代行すること。また,その人。
内覧
ないらん【内覧】
(a) private inspection.
内親
ないしん [0] 【内親】
父方の親類。内戚(ナイシヤク)((ナイセキ))。
内親王
ないしんのう [5] 【内親王】
(1)律令制で,天皇の姉妹・皇女。うちのみこ。うちのひめみこ。
(2)皇室典範では,嫡出の皇女および嫡男系嫡出の皇孫である女子。
⇔親王
内親王
ないしんのう【内親王】
an Imperial princess.
内観
ないかん [0] 【内観】 (名)スル
(1)〔仏〕 精神を集中して自分の心を観ずることによって,自己の内部にある真理や自己の真実の姿を知ろうとする瞑想による修行法。観心(カンジン)。
(2)自己の内面を見つめ,そこにあるものを探求すること。内省。
(3)〔心〕
〔introspection〕
自分自身の心の動き・状態を自分で観察すること。自己観察。内省。
内観法
ないかんほう [0] 【内観法】
〔心〕 心の動きや状態を計画的・意図的に内観することによって得られた知識を用いて,心理過程を明らかにしようとする研究方法。意識過程の分析を主とし,行動主義的方法と対比される。内省法。自己観察法。
内観療法
ないかんりょうほう [5] 【内観療法】
浄土真宗の修行法に着想を得て,吉本伊信が確立した心理療法。身近な人について,していただいたこと,して返したこと,迷惑をかけたことの三点を集中して徹底的に想起する。
内角
ないかく [0] 【内角】
(1)〔数〕 多角形の隣り合った辺がつくる多角形の内部の角。
(2)野球で,本塁ベースの打者寄りの側。インコーナー。「―低めの球」
⇔外角
内角
ないかく【内角】
《数》an interior angle;《野》inside.→英和
〜をつく《野》pitch a ball inside.‖内角球 an inside pitch.
内言語
ないげんご [3] 【内言語】
本を黙読したり思考活動をしたりするときなどに心の中で用いられる具体的発声を伴わない言語。内語。
⇔外言語
内訌
ないこう [0] 【内訌】 (名)スル
〔「訌」は乱れる,の意〕
内部の乱れ。うちわもめ。内乱。内紛。「―が起こる」
内訓
ないくん [0] 【内訓】
内密の訓令。また,内部に対する訓令・訓示。
内記
ないき [1] 【内記】
(1)律令制で中務省に置かれた官職。詔書・勅旨や位記の起草,御所の記録などをつかさどった。大・中・少各二人であったが,平安初期に中内記が廃され,新たに内記史生(シシヨウ)四人が置かれた。うちのしるすつかさ。
⇔外記(ゲキ)
(2)「書状侍者(シヨジヨウジシヤ)」に同じ。
内許
ないきょ [1][0] 【内許】
非公式の許可。内々の許可。
内訳
うちわけ [0] 【内訳】
金銭・物品の総高に対して,その内容を項目ごとに分けたもの。明細。「支出の―」
内訳
うちわけ【内訳】
the items;details.内訳書[表]a list of items.
内訴
ないそ [1][0] 【内訴】
(1)内々で訴えること。
(2)鎌倉幕府の訴訟制度で,正規の訴訟手続以外に直接幕府要人へ非公式に請願する行為。
内診
ないしん [0] 【内診】 (名)スル
(1)婦人の生殖器の内部を診察すること。
(2)「宅診」に同じ。
内証
ないしょう [3][0] 【内証】
(1)仏教で,自分の心のうちで真理を悟ること。また,心の中で体験する悟り。内心の悟り。
(2)「ないしょ(内緒){(1)}」に同じ。「今,目の前でいただくも,―にて状でいただくも,同し事と/浮世草子・一代男 7」
(3)「ないしょ(内緒){(2)}」に同じ。「おもては立派で―はくるしい/黄表紙・金生木」
(4)「ないしょ(内緒){(3)}」に同じ。「―より内儀声を立て/浮世草子・諸国はなし 1」
(5)「ないしょ(内緒){(4)}」に同じ。「あれ程うつくしきはまたもなきに,天神になしけるは―に悪き事のありや/浮世草子・一代女 2」
(6)表向きにしないで,内々にしてある考えや意向。「御―にかなふ事をつとめらるるごとく/どちりなきりしたん」
(7)他人の妻妾を敬っていう語。内室。「御亭主はまだか。御―は/洒落本・遊子方言」
(8)身内(ミウチ)。親族。「私は―の者でござる/狂言記・鱸庖丁」
内証
ないしょ [3][0] 【内緒・内証】
〔「ないしょう(内証)」の転。「内所」とも書いた〕
(1)表向きにせず,こっそりすること。秘密。内密。「―で外出する」
(2)うちわの事情。特に,暮らし向き。家計。「―は苦しい」
(3)表向きでない場所。奥向きのところ。特に,台所。勝手。「―へ行て火のまはりよくよく見れども/咄本・昨日は今日」
(4)遊女屋の主人。また,その居間。「―へ行て三弦(ネコ)を一挺(イツチヨウ)かりこんでくんせえな/西洋道中膝栗毛(魯文)」
内証事
ないしょうごと [0][6] 【内証事】
「ないしょごと(内緒事)」に同じ。
内証事
ないしょごと [0][5] 【内緒事・内証事】
秘密のこと。隠し事。ないしょうごと。
内証向き
ないしょうむき [0] 【内証向き】
家事・家計に関すること。暮らし向き。
内証話
ないしょばなし [4] 【内緒話・内証話】
人に知れないように,こっそりする話。内密の話。ないしょうばなし。「―をするな」
内証話
ないしょうばなし [5] 【内証話】
「ないしょばなし(内緒話)」に同じ。
内評
ないひょう [0] 【内評】
うちわでの批評や評議。
内語
ないご [1] 【内語】
(1)その国の言語。国語。
⇔外語
(2)「内言語」に同じ。
内談
ないだん [0] 【内談】 (名)スル
(1)内々で話し合うこと。内密の相談。「役員数人で―した結果」
(2)室町幕府の引付(ヒキツケ)の通称。また,引付における評議をいう。
内談
ないだん【内談】
a private talk.〜する talk privately <with a person> .
内談衆
ないだんしゅう 【内談衆】
室町幕府の職名で,訴訟にあたる引付衆のこと。
内談頭人
ないだんとうにん 【内談頭人】
室町幕府の引付の長官。
内論議
ないろんぎ [3] 【内論議】
⇒うちろんぎ(内論議)
内論議
うちろんぎ [3] 【内論議】
朝廷の年中行事の一。正月一四日御斎会(ゴサイエ)結願(ケチガン)の日,大極殿の天皇の御前で行われた論議。問者・講師の役を定めて経文の意義を論争させた。ないろんぎ。
内諭
ないゆ [1][0] 【内諭】
内々にさとすこと。また,そのさとし。
内諾
ないだく【内諾(を与える)】
(give) an informal consent <to> .
内諾
ないだく [0] 【内諾】 (名)スル
内々に承諾すること。「―を得る」「就任を―する」
内謁
ないえつ [0] 【内謁】 (名)スル
内々で謁見すること。
内議
ないぎ [1] 【内議・内儀・内義】
(1)内々の相談。「平家はかやうに日頃源氏の―支度のあるをも知らず/盛衰記 22」
(2)内々のこと。内証。「―ヲモウス/日葡」
内豎
ないじゅ [1] 【内豎】
奈良・平安時代,宮中で雑用に奉仕した者。多くは年少者であった。ちいさわらわ。
内豎所
ないじゅどころ [4] 【内豎所】
内豎を管理監督した令外(リヨウゲ)の官。
内貸し
うちがし [0] 【内貸し】 (名)スル
賃金など後日支払うべき金の一部を前金で払うこと。前貸し。先貸し。
内転筋
ないてんきん [3] 【内転筋】
骨格筋の一。身体の中心軸に四肢や指などを近づける働きをする筋肉。
内輪
うちわ [0] 【内輪】
(1)家族・親戚・仲間など親しい者だけで,それ以外の者をまじえないこと。「―だけの集まり」
(2)外部には知られていない内部の事情。内情。「―のことは話したくない」
(3)数量など控えめにみること。「―に見積もる」
(4)爪先(ツマサキ)を内側に向けること。また,その足。
内輪
ないりん [0] 【内輪】
内側の円。また,円形の内側。
内輪の
うちわ【内輪の】
private[family] <affairs> ;→英和
informal <party> .→英和
〜で <settle a matter> among ourselves.〜に見積もって at a moderate estimate.‖内輪もめ a domestic[family]trouble (家族の);an internal trouble (仲間の).
内輪喧嘩
うちわげんか [4] 【内輪喧嘩】 (名)スル
「内輪揉(モ)め」に同じ。
内輪山
ないりんざん [3] 【内輪山】
複式火山の中央火口を直接に取り巻く環状の山稜。また,中央火口丘をいう場合もある。
内輪差
ないりんさ [3] 【内輪差】
自動車の旋回時に内側前輪の軌跡と内側後輪の軌跡が示す回転半径の差。
内輪揉め
うちわもめ [0] 【内輪揉め】
家族や仲間どうしの争い。内輪喧嘩。「―を起こす」
内輪話
うちわばなし [4] 【内輪話】
身内や仲間内に関する話。また,他人に知られたくない内々の話。
内辺
うちわたり 【内辺】
(1)内裏。宮中。「除目の頃など,―いとをかし/枕草子 3」
(2)天皇。「―にも聞し召して/源氏(総角)」
内辺
ないへん [0] 【内辺】
内側。内面。
⇔外辺
内通
ないつう【内通】
treachery;→英和
betrayal;→英和
secret communication <with the enemy> .〜する communicate secretly <with> ;betray <a friend> .→英和
‖内通者 a betrayer.
内通
ないつう [0] 【内通】 (名)スル
(1)味方がひそかに敵に通ずること。内応。「敵と―する」
(2)男女がひそかに情を交わすこと。密通。私通。「誰だらう,其様(ソン)な―する女(ヒト)は/魔風恋風(天外)」
(3)あらかじめ話を通じておくこと。
内通事
ないつうじ [3] 【内通事・内通詞】
江戸時代,長崎で,奉行所による認可を受けずに個人の資格で貿易・商談の仲介に携わったオランダ語・中国語通訳。
内通詞
ないつうじ [3] 【内通事・内通詞】
江戸時代,長崎で,奉行所による認可を受けずに個人の資格で貿易・商談の仲介に携わったオランダ語・中国語通訳。
内道
ないどう [0] 【内道】
仏教。仏道。また,その信者。仏家で,他の教え,特に外道(ゲドウ)と区別していう語。内教。
⇔外道
内道場
ないどうじょう [3] 【内道場】
宮中で仏道修行や仏事を行う建物。日本では834年,唐の制にならい空海の奏請によって真言院が設けられた。内寺。
内達
ないたつ [0] 【内達】 (名)スル
正式の通達より前に内々で通達すること。また,その通達。
内部
ないぶ【内部】
the inside;→英和
the interior.→英和
〜の internal;→英和
interior.〜から from within.‖内部抗争 infighting.内部告発者 a whistle-blower.
内部
ないぶ [1] 【内部】
(1)物の内側。「建物の―」
(2)ある組織や集団の中。うちわ。「―の事情に詳しい」
⇔外部
内部エネルギー
ないぶエネルギー [5] 【内部―】
物質系のエネルギーのうち,系全体としての位置エネルギーおよび運動エネルギーを除いた残余。微視的には系を構成する分子間の位置エネルギー,分子の並進運動の運動エネルギー,分子の回転・振動によるエネルギーの総和をいう。
内部光電効果
ないぶこうでんこうか [8] 【内部光電効果】
⇒光電効果(コウデンコウカ)
内部労働市場
ないぶろうどうしじょう [8] 【内部労働市場】
通常の労働市場の労働需給以外に,企業内部の規約・慣行などに基づく配置転換や昇進が,労働力の配分や賃金形成に大きく影響を及ぼしているとして,これを内部労働市場という。
内部告発
ないぶこくはつ [4] 【内部告発】
組織内の人間が,その組織の悪事や不正を公にすること。
内部寄生
ないぶきせい [4] 【内部寄生】
ある生物が他の生物(宿主)の体内に侵入して,養分をとって生活すること。内寄生。
⇔外部寄生
内部工作
ないぶこうさく [4] 【内部工作】
ある目的達成のため,組織の内部の者に働きかけること。
内部抵抗
ないぶていこう [4] 【内部抵抗】
電気機器・電池・電気計器などの内部に存在する電気抵抗。
内部摩擦
ないぶまさつ [4] 【内部摩擦】
物体に加えられた変形エネルギーを熱エネルギーに変化させることによって消費する過程。ばねの減衰振動や流体の粘性などはその例。
内部牽制組織
ないぶけんせいそしき [8] 【内部牽制組織】
会計事務や事務一般の不正・誤りを会社内部で防止するための組織。記帳を二人以上の係員に分担させたり,現金の出納,保管と記帳とを別にしたりする。
内部環境
ないぶかんきょう [4] 【内部環境】
多細胞動物の組織細胞を包み,その生存を維持する環境,すなわち体液のこと。この環境の恒常性が保たれることが生命維持の条件とされる。
→恒常性
内部生命論
ないぶせいめいろん 【内部生命論】
論文。北村透谷著。1893年(明治26)発表。山路愛山との論争のなかで書かれたもの。肉体的(外部)生命に対し,人間独自の精神的(内部)生命の実存を主張。
内部留保
ないぶりゅうほ [4] 【内部留保】
⇒社内留保(シヤナイリユウホ)
内部監査
ないぶかんさ [4] 【内部監査】
企業内部の監査人が行う会計監査。近年は,経営全般について評価・検証・改善策の提案などを行うことをも含めていう。
内部経済
ないぶけいざい [4] 【内部経済】
企業の生産規模を拡大することで,生産量一単位当たりの平均費用の低下をもたらすこと。
⇔外部経済(2)
内部者取引
ないぶしゃとりひき [5][6] 【内部者取引】
⇒インサイダー取引
内部資本
ないぶしほん [4] 【内部資本】
⇒自己資本(ジコシホン)
内部金融
ないぶきんゆう [4] 【内部金融】
企業が資金を調達する際,企業の外部に依存せず内部で調達する方法。減価償却積立金・社内留保の利用がこれに該当する。
⇔外部金融
内部障害
ないぶしょうがい [4] 【内部障害】
身体障害者福祉法で規定する身体障害の一。心臓・腎臓・呼吸器・膀胱または直腸・小腸の機能障害で,永続し,日常生活が著しい制限を受ける程度のものをいう。
内郭
うちぐるわ [3] 【内郭・内曲輪】
城郭で,全体をとりまく外郭に対し,その内部に設けた郭の称。
内郭
ないかく [0] 【内郭】
(1)内側の囲い。
(2)城の外郭の内側に設けた曲輪(クルワ)。
⇔外郭
内郭門
ないかくもん [4] 【内郭門】
(1)城などの内郭の門。
(2)内裏(ダイリ)の諸門。閤門(コウモン)。
⇔外郭門
内野
うちの 【内野】
京都市上京区の南西部一帯の旧地名。平安京大内裏のあった地域であるが,たびたび火災に遭い,律令国家の衰退に伴って荒廃。のち,この一角に豊臣秀吉が聚楽第を建てた。
内野
ないや【内野】
《野》the infield.→英和
内野手 an infielder.→英和
内野席 infield stands;infield bleachers.
内野
ないや [0] 【内野】
(1)野球で,一塁・二塁・三塁・本塁を結ぶ線がつくる四角形の区域の内側。インフィールド。ダイヤモンド。
⇔外野
(2)「内野手」の略。
内野安打
ないやあんだ [4] 【内野安打】
野球で,打者の打った球が外野まで達しないでヒットになったもの。
内野手
ないやしゅ [3] 【内野手】
内野を守る選手。一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手の総称。投手・捕手を加えることもある。インフィールダー。内野。
⇔外野手
内金
うちきん [0][3] 【内金】
売買や請負などで,全額の代金・報酬の支払いに先立ってその一部を支払うこと。また,その金。
⇔後金(アトキン)
「一割の―を入れる」
→手付け金
内金として払う
うちきん【内金として払う】
pay <2,000yen> on account.⇒内払い.
内釜
うちがま [0] 【内罐・内釜】
湯を沸かすかまが浴槽の一部として取り付けてある風呂。また,そのかま。
→外罐
内鍵
うちかぎ [0] 【内鍵】
内側からかけるかぎ。
内鑯
うちぜん [0] 【内鑯】
刃のついた面が外側に湾曲した,桶の内側や屋根のこけら板などを削るかんな。
⇔外鑯
内閉性
ないへいせい [0] 【内閉性】
〔心〕 外界への関心を示さず,自分自身のうちに閉じこもりがちな状態・性質。自閉性。
内開き
うちびらき [3] 【内開き】
ドアや窓が室内側へ開くこと。
⇔外開き
内閣
ないかく【内閣】
a Cabinet;a Ministry.〜を作る form a Cabinet.〜に入る(を倒す) go into (overthrow) the Cabinet.‖内閣改造 the reshuffle of the Cabinet.内閣官房長官 the Secretary-General of the Cabinet.内閣総辞職 a general resignation of the Cabinet.内閣総理大臣 the Prime Minister.
内閣
ないかく [1] 【内閣】
(1)内閣総理大臣とその他の国務大臣で組織し,国の行政権を担当する最高の合議機関。閣議による意思決定にもとづいて行政権を行使し,国会に対して連帯してその責任を負う。また,天皇の国事行為について助言と承認を行い,その責任を負う。さらに一般行政事務,条約の締結,予算の作成など多くの重要な職務権限を有する。
(2)中国で,明・清代の最高政治機関。明初の永楽帝が宰相の廃止に伴って内閣大学士をおき,皇帝の顧問として政務に参与させたことに始まる。清の雍正帝が軍機処をおいてのち実権は失われた。
内閣不信任案
ないかくふしんにんあん [1][4] 【内閣不信任案】
議会が内閣を信任しない旨を決議するよう議会に提出する案。現行憲法では衆議院がこの案を可決したときには内閣は一〇日以内に衆議院を解散するか,または総辞職しなければならない。
内閣大学士
ないかくだいがくし [7] 【内閣大学士】
中国,明清代の官。もと,天子の秘書官で教育係であったが,上奏文に対する天子の決裁(批答)の原案(票擬)を作成し事実上宰相の役割をになうようになった。のち軍機処が設立されるまでほぼ実権を握った。
内閣官房
ないかくかんぼう [5] 【内閣官房】
閣議事項の整理,内閣の庶務,行政各部の施策の総合調整などを行う内閣の機関。官房長官および二名の副長官をおく。
内閣官房長官
ないかくかんぼうちょうかん [1][5] 【内閣官房長官】
内閣官房の長官。国務大臣があてられる。内閣官房の事務を統轄し,内閣総理大臣の政務を補佐する。
内閣審議会
ないかくしんぎかい [7] 【内閣審議会】
1935年(昭和10)に内閣調査局とともに設置された内閣の諮問機関。
内閣情報局
ないかくじょうほうきょく [1][3] 【内閣情報局】
第二次大戦中,言論・思想の統制にあたった内閣直属機関。1940年(昭和15)設置,戦後廃止。
内閣情報調査室
ないかくじょうほうちょうさしつ [1][7] 【内閣情報調査室】
内閣総理府の調査機関。内閣調査室として1952年(昭和27)に設置。内閣の政策に関する情報の収集調査を行う。86年改称。
内閣文庫
ないかくぶんこ 【内閣文庫】
東京都千代田区北の丸公園内にある,国所蔵の図書をおさめる文庫。1884年(明治17)各庁所蔵の図書いっさいを収集・管理するため太政官文庫として創設。翌年内閣文庫となる。紅葉山文庫・昌平坂学問所などの蔵書をも引き継ぐ。1971年(昭和46)以降,国立公文書館内に移り,同館が管理。
内閣書記官長
ないかくしょきかんちょう [1][3] 【内閣書記官長】
1879年(明治12)に設置され1947年(昭和22)まで存続した内閣総理大臣の補佐官。
内閣法制局
ないかくほうせいきょく [1][3] 【内閣法制局】
閣議に付される法令の立案・審査や法制に関する調査をするために内閣に設置されている機関。
→議院法制局
内閣総理大臣
ないかくそうりだいじん [1][4] 【内閣総理大臣】
内閣の首長である国務大臣。同時に総理府の長もつとめる。国会議員の中から国会の議決により指名され,天皇により任命される。他の国務大臣の任免権をもち閣議を主宰するほか,内閣を代表して行政各部を指揮監督する。総理。総理大臣。首相。
内閣総辞職
ないかくそうじしょく [1][3] 【内閣総辞職】
内閣を組織する内閣総理大臣と国務大臣が全員連帯して辞職すること。衆議院の内閣不信任決議から一〇日以内に衆議院を解散しない場合,内閣総理大臣が欠けた場合,衆議院総選挙後にはじめて国会の召集があった場合などに行われる。総辞職。
内閣調査局
ないかくちょうさきょく [7] 【内閣調査局】
1935年(昭和10)に内閣審議会とともに設置された内閣の調査機関。
内閲
ないえつ [0] 【内閲】 (名)スル
(1)内々で閲覧すること。
(2)内内で検閲すること。「原稿を―する」
内院
ないいん [0] 【内院】
(1)寺院の奥にある道場。
(2)〔仏〕 兜率天(トソツテン)の内部にあり,弥勒菩薩(ミロクボサツ)が説教を行なっている場所。善法堂。
(3)斎宮寮の三院の一。斎王の常の御座所。
→外院(ゲイン)
→中院
(4)矢の的(マト)の三重の黒輪に囲まれた最も中央の部分。内規。
内陣
ないじん [0] 【内陣】
神社や寺院の内部で,神体または本尊を安置する最も奥の部分。内殿。
⇔外陣(ゲジン)
内陳
ないちん [0] 【内陳】
内々に意見などを申し上げること。
内陸
ないりく [0] 【内陸】
海岸から遠く離れた陸地。
内陸
ないりく【内陸】
inland (areas).→英和
内陸国
ないりくこく [4][3] 【内陸国】
海岸をもたない大陸内部にある国。内陸国は公海の自由を享有するため,海岸との間にある国を,その国との合意により自由に通過できる。
内陸工業地帯
ないりくこうぎょうちたい [9][10] 【内陸工業地帯】
内陸に発達した工業地帯。
⇔臨海工業地帯
内陸気候
ないりくきこう [5] 【内陸気候】
海岸から離れた内陸部に見られる気候。その特徴は大陸性気候に似るが,地域の規模は小さい。
⇔海岸気候
内陸河川
ないりくかせん [5] 【内陸河川】
内陸にあって,その河口が海洋に開いていない川。ボルガ川・タリム川・シルダリア・アムダリアなど。
内階
ないかい [0] 【内階】
⇒内位(ナイイ)
内障
そこひ [0] 【底翳・内障】
角膜・前房・虹彩(コウサイ)に異常がないのに視力障害(くもり)が生ずる眼病の俗称。黒内障・白内障・緑内障などをさす。内障眼。
→上翳(ウワヒ)
内障
ないしょう [0] 【内障】
〔仏〕 心のうちにあり,悟りを得る障害となる煩悩(ボンノウ)。うちのさわり。
内障眼
ないしょうがん [3] 【内障眼】
⇒底翳(ソコヒ)
内隠し
うちかくし [3] 【内隠し】
洋服の内ポケット。うらかくし。
内需
ないじゅ【内需】
domestic demand.
内需
ないじゅ [1] 【内需】
輸出によらない国内の需要。
⇔外需
内露地
うちろじ [0][3] 【内露地】
茶室の中門または中潜(ナカクグ)りより内側の露地。茶室の前庭となる所。
→外露地
内面
ないめん [0][3] 【内面】
(1)物事の内側。外側からは見えない部分。内部。「胃の―」
(2)精神・心理に関する方面。「―の苦悩」
⇔外面
内面
ないめん【内面】
the inside.→英和
〜的 internal;→英和
inner.→英和
‖内面生活 one's inner life.
内面
うちづら [0] 【内面】
家族や内輪の人に見せる顔つきや態度。
⇔外面(ソトヅラ)
「外面はいいが―は悪い」
内面がいい
うちづら【内面がいい(悪い)】
be affable (hard to please) at home.
内面描写
ないめんびょうしゃ [5] 【内面描写】
文学作品などで,人物の心理や感情などの心的状態を描くこと。
⇔外面描写
内面生活
ないめんせいかつ [5] 【内面生活】
「内的生活(ナイテキセイカツ)」に同じ。
内面的
ないめんてき [0] 【内面的】 (形動)
物事の内部,特に精神に関するさま。内的。
⇔外面的
「―な変化」
内鞘
ないしょう [0] 【内鞘】
高等植物の茎や根の内皮のすぐ内側にある柔組織。側根の原基となる。
内項
ないこう [0] 【内項】
比例式で,内側にある二つの項。�:�=�:� における � と �。
⇔外項
内題
ないだい [0] 【内題】
書物の表紙にではなく,本文の最初や扉に書かれてある題。
→外題(ゲダイ)
内顧
ないこ [1] 【内顧】 (名)スル
内部のことをかえりみること。家族のことや国の内部のことなどに気を配ること。「国内に威福の行はれて―の患なかりしこと/文明論之概略(諭吉)」
内風呂
うちぶろ [0] 【内風呂】
(1)母屋の内部にある風呂。
(2)自分の家にある風呂。
⇔外風呂
内馬場
うちばば [0] 【内馬場】
(1)大内裏の武徳殿前の馬場。うちのばば。
(2)柵(サク)のある馬場。[日葡]
(3)競馬場で,本コースの柵の内側。
内骨格
ないこっかく [3] 【内骨格】
動物体内にある骨格。脊椎動物によく発達し,体を支持するとともに,筋肉が付着するため運動器官としてもはたらく。
⇔外骨格
内高
うちだか [0][3] 【内高】
江戸時代,大名・知行取りの実質上の石高。実高。
⇔表高
内鰐
うちわに [0] 【内鰐】
鰐足の一。爪先(ツマサキ)を内に向ける歩き方。
⇔外鰐
内鰓
ないさい [0] 【内鰓】
脊椎動物の鰓(エラ)のうち,鰓裂内に生じて体外に露出しないもの。魚類および無尾両生類(カエルなど)の幼生の一時期にみられる。
⇔外鰓
円
えん【円】
(1)[円形]a circle.→英和
(2)[貨幣]yen <¥> .→英和
〜を描く draw a circle.〜の対米(英)為替相場 the yen-dollar(-sterling) exchange rate.‖円為替 the yen exchange.円高(安) a strong (weak[low]) yen rate.
円
まる 【丸・円】
〔「まろ(丸)」の転〕
■一■ [0] (名)
(1)まるい形。まるい物。
(ア)円。球。また,それに近い形。「指先で―を描く」
(イ)正解・優良などを示す〇の印。また,正しいこと,良いこと。「テストで―をもらう」
(2)俗に,金銭のこと。しばしば親指と人差し指で円を作って示す。
(3)城郭の内部の一区画。《丸》「一の―」
(4)表記の記号。
(ア)句点。
(イ)半濁点。
(5)紋章で,輪郭が円形であること。「鶴の―」
(6)〔甲が丸いことから〕
近世,関西地方でスッポンのこと。
(7)完全であること。欠けるところなく満ちていること。
(ア)欠いたり割ったりしてないこと。もとのままの全部であること。「―のまま」「―ごと」
(イ)数や条件を満たしていること。「吾輩は最早(モウ)―の百姓だ/思出の記(蘆花)」「まだ―で八年といふねんなれば/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
(8)重さの単位。一丸は五〇斤(約30キログラム)。《丸》「打綿幾―か江戸に廻し/浮世草子・永代蔵 5」
(9)和紙の量を示す単位。奉書紙は一〇束,半紙は六締め,美濃紙は四締めで一丸とする。
(10)遊里で,揚げ銭が倍になる日。吉原では,五節句・盆など。
■二■ (接頭)
(1)数詞に付いて,その数が欠けることなく満ちている意を表す。満(マン)。「飲まず食わずで―一日過ごした」「日本を離れて―一〇年たった」
(2)名詞に付いて,完全にその状態であるという意を表す。「―抱え」「―もうけ」
円
えん ヱン [1] 【円】
(1)まるいこと。また,そのもの。まる。「―を描く」
(2)〔数〕 一平面上で定まった一点(中心)から一定の距離にある点全体からなる図形。円周。また,これに囲まれた平面の部分。
(3)1871年(明治4)に制定された日本の貨幣の単位。一円は一〇〇銭。
円い
まろ・い 【円い・丸い】 (形)[文]ク まろ・し
〔「まるい」の古形〕
まるい。「からたちも秋はみのるよ。―・い―・い金のたまだよ/からたちの花(白秋)」
円い
まる・い [0][2] 【丸い・円い】 (形)[文]ク まる・し
〔「まろし」の転。中世以降の語〕
(1)まるの形である。
(ア)円形である。「―・いテーブル」「紙を―・く切る」「目を―・くする」
(イ)球形である。「―・いボール」「地球は―・い」
(ウ)輪形である。「土星の―・い輪」
(2)曲線になっている。かどばっていない。「板のかどを―・くけずる」「―・い肩」
(3)おだやかだ。かどかどしくない。円満だ。「その場を―・くおさめる」「―・い人柄」
[派生] ――さ(名)――み(名)
円か
まどか [1] 【円か】 (形動)[文]ナリ
〔古くは「まとか」とも〕
(1)まるくて欠けたところのないさま。「―な月」
(2)穏やかなさま。円満なさま。欠けたところのないさま。「―ナヒト/日葡」
[派生] ――さ(名)
円かす
まろか・す 【丸かす・円かす】 (動サ四)
(1)まるくする。まるめて一つにする。「沈の箱に瑠璃の坏二つすゑて,おほきに―・しつつ入れ給へり/源氏(梅枝)」
(2)頭髪を剃(ソ)る。まるめる。[ヘボン(三版)]
円かる
まろか・る 【円かる】
■一■ (動ラ下二)
〔「まろがる」とも〕
まるく固まる。雑然と一つに固まる。「―・れたる御額髪,ひきつくろひ給へど/源氏(朝顔)」
■二■ (動ラ四)
{■一■}に同じ。「ひとへに―・り合ひたる程に/狭衣 1」
円ぐ
まろ・ぐ 【丸ぐ・円ぐ】 (動ガ下二)
まるめる。ひとまとめにする。「是を―・げて皆買はむ人もがな/宇治拾遺 2」
円し
まる・し 【円し・丸し】 (形ク)
⇒まるい
円し
まろ・し 【円し】 (形ク)
⇒まろい
円み
まろみ [0] 【丸み・円み】
「まるみ(丸)」に同じ。
円み
まるみ [0] 【丸み・円み】
まるいようす。まるい程度。まろみ。「―を帯びる」「味に―がでる」「人柄に―がでる」
円やか
まろやか [2] 【円やか】 (形動)[文]ナリ
(1)形がまるいさま。まるみを帯びているさま。「―な月」
(2)穏やかなさま。円満なさま。「―な味」
[派生] ――さ(名)
円やか
まどやか [2] 【円やか】 (形動)[文]ナリ
かどがなくて,穏やかなさま。まどか。「―な性格」
円やかな
まろやか【円やかな】
mild;→英和
mellow.→英和
円ら
つぶら [0][1] 【円ら】 (形動)[文]ナリ
まるく,かわいらしいさま。「―な瞳」
円らか
まろらか 【円らか】 (形動ナリ)
まろやか。「腕(カイナ)をさし出でたるが,―にをかしげなる程も/源氏(宿木)」
円らか
つづらか 【円らか】 (形動ナリ)
目を大きくみはるさま。「そこに目も―なる小法師にて/栄花(花山)」
円らか
つぶらか 【円らか】 (形動ナリ)
まるいさま。つぶら。「いと―に白く肥え給へり/宇津保(国譲下)」
円らな
つぶらな【円らな】
beady[round] <eyes> .→英和
円グラフ
えんグラフ ヱン― [3] 【円―】
(1)円を半径によって分割し,その面積によって全体に対する各部分の内訳を表すようにした図表。扇形グラフ。パイグラフ。
(2)数量の大小を比較するのに,大小種々の円で表したグラフ。
円タク
えんタク ヱン― [0] 【円―】
〔「一円タクシー」の略〕
大正末期から昭和初期にかけて,一円均一で市内特定地域を走ったタクシー。メーター制になってからも,しばらく流しのタクシーの意味で使われた。
円ピッチ
えんピッチ ヱン― [3] 【円―】
⇒サーキュラー-ピッチ
円丘
えんきゅう ヱンキウ [0] 【円丘】
(1)頂の丸い,なだらかな丘。
(2)円形の塚(ツカ)。円形の陵墓。
(3)古代中国で,天子が冬至に天をまつるとき,天をかたどって円く築く壇。
円仁
えんにん ヱンニン 【円仁】
(794-864) 平安初期の天台宗の僧。下野の人。諡(オクリナ)は慈覚大師,俗姓は壬生(ミブ)氏。838〜847年,唐で密教を学ぶ。854年第三代天台座主となり,天台密教を充実させ,日本天台宗の教義を大成させた。著「入唐求法巡礼行記」
円位
えんい ヱンヰ 【円位】
西行(サイギヨウ)の法名。
円作り
まるづくり [3] 【円作り・丸作り】
太刀の拵(コシラエ)の一。鞘(サヤ)・柄ともに断面が楕円形に近いもの。
円価
えんか【円価】
the yen value.〜を維持する protect the yen.→英和
円価
えんか ヱン― [1] 【円価】
円の価値。日本円と外国貨幣との交換価値。
円借款
えんしゃっかん ヱンシヤククワン [3] 【円借款】
発展途上国への経済協力の一環として,政府間の合意に基づいて,日本政府の行う円資金による信用供与。実施機関は日本輸出入銀行・海外経済協力基金など。
円偏光
えんへんこう ヱンヘンクワウ [3] 【円偏光】
⇒回転偏光(カイテンヘンコウ)
円光
えんこう ヱンクワウ [0] 【円光】
(1)円形の光。月や日の光。[日葡]
(2)仏・菩薩の頭頂の後ろから放つ円輪の光明。後光(ゴコウ)。
円光大師
えんこうだいし ヱンクワウ― 【円光大師】
法然(ホウネン)の諡号(シゴウ)。
円光寺版
えんこうじばん ヱンクワウジ― 【円光寺版】
⇒伏見版(フシミバン)
円円
つぶつぶ 【円円】 (副)
肥えふとっているさま。「いと白うをかしげに,―と肥えて/源氏(空蝉)」
円刃
まるば [0] 【円刃・丸刃】
〔「まるは」とも〕
研ぎが悪く,丸くなって切れなくなった刃先。「錆てゐようが,―であらうが/怪談牡丹灯籠(円朝)」
円助
えんすけ ヱン― [1] 【円助】
(明治期から昭和初期にかけて,花柳界で)一円をいう隠語。
円匙
えんぴ ヱン― [1] 【円匙】
〔「えんし(円匙)」の誤読から〕
野営用のシャベル。主に旧軍隊で使われた語。
円匙
えんし ヱン― [1] 【円匙】
⇒えんぴ(円匙)
円卓
えんたく ヱン― [0] 【円卓】
まるいテーブル。
円卓
えんたく【円卓(会議)】
<sit at> a round table (conference).
円卓会議
えんたくかいぎ ヱン―クワイ― [5] 【円卓会議】
上下・席次の差別なく円卓を囲んでする会議。
円卓物語
えんたくものがたり ヱン― [7] 【円卓物語】
アーサー王と円卓の騎士をめぐる物語群の総称。
→アーサー王伝説
円口類
えんこうるい ヱンコウ― [3] 【円口類】
脊椎動物無顎類のヤツメウナギやメクラウナギの仲間の総称。最も原始的な魚類。一般にウナギ形で骨格は軟骨からなり,鱗(ウロコ)・胸びれ・腹びれ・肋骨・顎骨がない。口は円形の吸盤状ないし漏斗状で,大形魚類に吸いつき歯で穴をあけ,体液や筋肉を餌(エサ)とする。ビタミン A を豊富に含み,食用にもする。
→無顎類
円周
えんしゅう【円周】
circumference.→英和
円周率《数》the circular constant.
円周
えんしゅう ヱンシウ [0] 【円周】
円を形づくる曲線。
→円
円周ピッチ
えんしゅうピッチ ヱンシウ― [5] 【円周―】
⇒サーキュラー-ピッチ
円周率
えんしゅうりつ ヱンシウ― [3] 【円周率】
円周の直径に対する比の値。記号π(パイ)で表す。その値は 3.141592… で超越数であることがリンデマンによって証明された。
円周角
えんしゅうかく ヱンシウ― [3] 【円周角】
円周上の一点から引いた二つの弦が作る角。
円唇化
えんしんか ヱンシンクワ [0] 【円唇化】
調音を行う際に,二次的特徴として唇のまるめを顕著に伴うもの。主として母音についていう。
→唇音化
円唇母音
えんしんぼいん ヱンシン― [5] 【円唇母音】
唇のまるめを伴う母音。日本語ではオのみが,微弱ながら円唇母音に入る。
円地
えんち ヱンチ 【円地】
姓氏の一。
円地文子
えんちふみこ ヱンチ― 【円地文子】
(1905-1986) 小説家・劇作家。東京生まれ。本名,富美。上田万年の次女。日本女子大付属高女中退。豊かな古典の教養をもとに女の性や業を描いた。「妖」「女坂」「なまみこ物語」など。
円坐
えんざ ヱン― [0] 【円座・円坐】 (名)スル
(1)たくさんの人が,円く円の形をつくってすわること。車座(クルマザ)。「―して語り合う」
(2)わら・藺(イ)・菅(スゲ)などの植物の茎を,渦巻のかたちに円く平らに編んでつくった敷物。すわる時に敷く。わろうだ。[季]夏。《君束ねば―さみしくしまひけり/村上鬼城》
(3)茶道で,腰掛け待合に置く敷物。真菰(マコモ)・竹の皮などを円形に編んだもので,蒲(ガマ)の葉製が最上とされる。
円堂
えんどう ヱンダウ [0] 【円堂】
(1)寺院建築で,平面が六角形・八角形あるいはそれ以上の多角形の堂。法隆寺夢殿など。
(2)899年,宇多天皇が仁和寺に建てた院。
円堂点
えんどうてん ヱンダウ― [0][3] 【円堂点】
ヲコト点の一。平安中期以降,主として仁和寺などで用いられたもの。
円塚
まるづか [0] 【円塚・丸塚】
半球形に盛り土をした墳墓。円墳。まるか。
円墳
えんぷん ヱン― [0] 【円墳】
丸く土を盛り上げた,土饅頭(ドマンジユウ)形の古墳。古墳の中で最も普通の形態。
→古墳
円壔
えんとう ヱンタウ [0] 【円壔】
「円柱(エンチユウ){(2)}」に同じ。「―形」
円太郎馬車
えんたろうばしゃ ヱンタラウ― [6] 【円太郎馬車】
〔落語家の四代目橘家(タチバナヤ)円太郎が,高座でその御者(ギヨシヤ)のまねをして評判になったことから〕
明治時代,乗り合い馬車の称。がた馬車。円太郎。
円安
えんやす ヱン― [0] 【円安】
外国為替(カワセ)相場で,外国通貨に対して円の価値が低くなっている状態。
⇔円高
円宗
えんしゅう ヱン― [0][1] 【円宗】
〔仏〕
〔「円頓(エンドン)宗」の略〕
天台宗の別名。円頓の教えを旨とするところからいう。
〔近世では「えんじゅう」といった〕
円実頓悟
えんじつとんご ヱンジツ― [5] 【円実頓悟】
〔仏〕 円満欠けるところのない教えを,速やかに悟ること。天台宗の教えをたたえた言葉。円頓。
円寂
えんじゃく ヱン― [0] 【円寂】
〔仏〕
(1)涅槃(ネハン)。また,涅槃に入ること。
(2)仏あるいは高僧が死ぬこと。入寂。遷化(センゲ)。「俄に病に侵され―し給ひけるとかや/太平記 4」
円居
まどい [0][2] 【円居・団居】 (名)スル
〔古くは「まとい」。円(マト)居(ヰ)の意〕
(1)まるく居並ぶこと。車座になること。「若き紳士等は中等室の片隅に―して/金色夜叉(紅葉)」
(2)親しい人たちが集まり,語り合ったりして楽しい時間を過ごすこと。団欒(ダンラン)。「ストーブを囲んでの―を楽しむ」
円居る
まと・いる 【円居る・団居る】 (動ワ上一)
車座になる。また,団欒(ダンラン)する。「氏人の―・ゐる今日は春日野の松にも藤の花ぞ咲くらし/宇津保(春日詣)」
円屋根
まるやね [0] 【丸屋根・円屋根】
半球形の屋根。
円山
まるやま 【円山】
姓氏の一。
円山
まるやま [0] 【丸山・円山】
(1)形の丸い山。
(2)円墳や前方後円墳の円部の墳丘の俗称。奈良県橿原市・大阪府羽曳野市古市(フルイチ)丸山古墳など,各地にある。
円山公園
まるやまこうえん 【円山公園】
(1)京都市東山区にある庭園式公園。八坂神社・知恩院の境内に接し,公園中央部のシダレザクラは夜桜の名所。
(2)札幌市中央区,円山山麓にある公園。園内に総合運動場・動物園・天然記念物の円山原始林がある。
円山応挙
まるやまおうきょ 【円山応挙】
(1733-1795) 江戸中期の画家。円山派の祖。丹波の生まれ。幼名,岩次郎。俗称,主水(モンド)。初め狩野派の石田幽汀に学ぶ。のち眼鏡絵の制作や明・清の写生画および西洋画の遠近法を研究し,伝統的な装飾画様式に遠近・写実を融和させた新様式を確立した。代表作「保津川図屏風」「雪松図屏風」など。
円山派
まるやまは 【円山派】
江戸時代の日本画の一派。円山応挙を祖とし写実的な様式をもつ。
円座
わろうだ ワラフダ [2][0] 【藁蓋・円座】
〔「わらふた」の転〕
わら・菅(スゲ)・藺(イ)などでひもを編み,渦巻状に組んだ敷物。綾(アヤ)や錦(ニシキ)で包んだものもある。円座(エンザ)。
円座
えんざ ヱン― [0] 【円座・円坐】 (名)スル
(1)たくさんの人が,円く円の形をつくってすわること。車座(クルマザ)。「―して語り合う」
(2)わら・藺(イ)・菅(スゲ)などの植物の茎を,渦巻のかたちに円く平らに編んでつくった敷物。すわる時に敷く。わろうだ。[季]夏。《君束ねば―さみしくしまひけり/村上鬼城》
(3)茶道で,腰掛け待合に置く敷物。真菰(マコモ)・竹の皮などを円形に編んだもので,蒲(ガマ)の葉製が最上とされる。
円座
わらうだ [2][0] 【藁蓋・円座】
⇒わろうだ(藁蓋)
円座柿
えんざがき ヱン― [3] 【円座柿】
柿の一種。実が大きくて丸く,へたの周りの肉が盛り上がっているもの。
円座虫
えんざむし ヱン― [3] 【円座虫】
〔外敵にあうと渦巻状に体を巻くことから〕
ヤスデの異名。ことにヒメヤスデ類をいう。
円建て
えんだて ヱン― [0] 【円建て】
輸出入契約や資金の貸借などで,円による価格表示を行うこと。
円建て債
えんだてさい ヱン― [4] 【円建て債】
外国政府・国際機関・外国企業など非居住の発行者がわが国で発行する債券で,円建て(円表示で円で払い込み・償還される)となっているもの。通称サムライ-ボンド。円建て外債。
円建て相場
えんだてそうば ヱン―サウ― [5] 【円建て相場】
邦貨建て外国為替(カワセ)相場の一。外国通貨の一単位に対する円の額をもって表された相場。
円弧
えんこ ヱン― [1] 【円弧】
円周の一部分。弧。
→優弧
→劣弧
円形
まるがた [0] 【円形】
まるい形。えんけい。
円形
えんけい ヱン― [0] 【円形】
円の形。まるい形。
円形
えんけい【円形】
a circle.→英和
〜の round;→英和
circular.→英和
‖円形劇場 an amphitheater.円形舞台 an arena-type stage.
円形劇場
えんけいげきじょう ヱン―ヂヤウ [5] 【円形劇場】
(1)古代ローマの劇場形式の一。スポーツ試合や猛獣との格闘などを見せるための円形または楕円形の建造物。中央に競技場があり,観客席はこれを取り巻いて階段式に作られている。ローマのコロセウムが有名。
(2)舞台の四方に観客席を設けた劇場の形式。
円形動物
えんけいどうぶつ ヱン― [5] 【円形動物】
⇒線形動物(センケイドウブツ)
円形脱毛症
えんけいだつもうしょう ヱン―シヤウ [0] 【円形脱毛症】
頭部の一部が円形状に脱毛する皮膚疾患。自律神経障害・アレルギー・栄養障害などによるといわれる。円形禿髪(トクハツ)。台湾坊主。
円心
えんしん ヱン― [0] 【円心】
(1)円の中心。
(2)〔仏〕 完全な涅槃(ネハン)を求める心。
円成
えんじょう ヱンジヤウ [0] 【円成】
〔仏〕 円満に仏の心を成就すること。
円成実性
えんじょうじっしょう ヱンジヤウ―シヤウ [5] 【円成実性】
〔仏〕 三性の一。円満に諸法の功徳を成就する実性の意。煩悩(ボンノウ)や妄執を去ったときに明らかになる真理。真如。実相。
円成寺
えんじょうじ ヱンジヤウ― 【円成寺】
奈良市忍辱(ニンニク)山町にある真言宗の寺。山号,忍辱山。もと忍辱施寺と称し,756年唐僧虚滝(コロウ)の開基。のち,京都鹿ヶ谷の円成寺を移して現号に改称。本尊の阿弥陀如来は定朝作と伝え,また運慶作の大日如来を蔵している。白山堂・春日堂は鎌倉時代の作で国宝。
円提灯
まるちょうちん [3] 【丸提灯・円提灯】
丸い形の提灯。
円教
えんぎょう ヱンゲウ [0][1] 【円教】
〔仏〕 完全・円満な究極の教え。天台宗では主に法華経の教えを,華厳宗では華厳経の教えを,台密では大日経の教えを,浄土真宗では本願一乗の他力の教えをいう。
円教寺
えんきょうじ ヱンケウ― 【円教寺】
兵庫県姫路市にある天台宗の寺。山号,書写山。966年性空の開山。花山天皇の宣によって勅願寺となり,天皇・公卿・将軍らの崇敬をうけ,一時は西の比叡山と称される盛況を呈した。西国三十三所の第二七番霊場。書写寺。
円明園
えんめいえん ヱンメイヱン 【円明園】
中国清代,北京の北西にあった離宮。バロック様式の宮殿で,付属する長春園・綺春園を合わせて広大な敷地を占めた。1860年,アロー戦争の際に英仏軍に破壊された。ユワンミン-ユワン。
円明園[カラー図版]
円明流
えんみょうりゅう ヱンミヤウリウ 【円明流】
⇒二天一流(ニテンイチリユウ)
円月
えんげつ ヱンゲツ 【円月】
⇒中巌(チユウガン)円月
円朝
えんちょう ヱンテウ 【円朝】
⇒三遊亭(サンユウテイ)円朝
円本
えんぽん ヱン― [0] 【円本】
昭和初期,定価一冊一円で発売された全集物。1926年(大正15)改造社版「現代日本文学全集」に始まる。その質に比して廉価であったため,異常な売れ行きを示し,各社の企画が続出して,文芸・出版界の大衆化の一時期を画すものとなった。
円村
えんそん ヱン― [0] 【円村】
中央に円形の広場があり,それを取り囲むように家屋が配置されている集村。広場に教会があり,集会や,定期市が立つ。ドイツ北東部からポーランドにかけての地域に分布。環村。
円板
えんばん ヱン― [0] 【円板】
円形の平面板。
円板クラッチ
えんばんクラッチ ヱン― [6] 【円板―】
クラッチの一種。原軸と従軸とにつけた円板を接触させ,その摩擦を利用して動力を伝えるもの。ディスク-クラッチ。
円枘方鑿
えんぜいほうさく ヱンゼイハウサク [5] 【円枘方鑿】
「円鑿方枘(エンサクホウゼイ)」に同じ。
円柄
まるづか [0] 【円柄】
断面が楕円形に近い刀の柄。
円柱
えんちゅう【円柱】
a column;→英和
《数》cylinder.→英和
円柱状の columnar.→英和
円柱
えんちゅう ヱン― [0] 【円柱】
(1)まるい柱。
(2)一つの円のすべての点から円の平面外の直線(母線)に平行に引いた直線によってつくられた曲面(円柱面)と,この曲面を切る互いに平行な二平面に囲まれた立体。母線が底面と垂直なものを直円柱という。円筒。円壔(エントウ)。
(3)腎疾患のとき,尿中に出現する病的な沈渣物。尿円柱。
円柱レンズ
えんちゅうレンズ ヱン― [5] 【円柱―】
両面が円柱面からなるレンズ。片面が平面の蒲鉾(カマボコ)型のものもある。光は円柱の軸と直角の方向に屈折し,直角方向に拡大された像をつくる。乱視の補正などに使う。シリンドリカル-レンズ。
円柱図法
えんちゅうずほう ヱン―ヅハフ [5] 【円柱図法】
⇒円筒図法(エントウズホウ)
円椎
つぶらじい [3] 【円椎】
ブナ科の常緑高木。スダジイとともに一般にシイと呼ばれている。小椎(コジイ)。
円機活法
えんきかっぽう ヱンキクワツパフ 【円機活法】
中国,明代の作詩用の辞書。二四巻。天文・地理など四四部門からなり,故事成語などを分類編集したもの。明の楊淙著とも王世貞編とも伝えられる。円機詩学活法全書。
円正方化問題
えんせいほうかもんだい ヱンセイハウクワ― [1][6] 【円正方化問題】
⇒円積問題(エンセキモンダイ)
円派
えんぱ ヱン― [1] 【円派】
仏師の一派。長勢に始まり,これを継いだ円勢以下,名に円の字をつけた者が多いのでこの呼び名がある。平安中期より京都を中心に活躍したが,明円(ミヨウエン)以降衰微した。
→三条仏所
円満
えんまん【円満】
perfection;→英和
harmony;→英和
smoothness.→英和
〜な(に) perfect(ly);→英和
harmonious(ly);→英和
peaceful(ly).→英和
〜な解決 an amicable settlement.〜な人格 all-round character.〜さを欠く be at odds <with> .〜に暮らす live in harmony.
円満
えんまん ヱン― [0] 【円満】 (名・形動)[文]ナリ
(1)満ち足りていて,不満や争いのない・こと(さま)。「夫婦―」「―な家庭」「紛争は―に解決した」
(2)性格が穏やかで,かどのない・こと(さま)。「―な人柄」
(3)十分に満ちて,まるいこと。また,そのさま。「―ノ月/日葡」
(4)完全である・こと(さま)。「遂に―明白なる光を見るに至るまで/西国立志編(正直)」
(5)〔仏〕 悟り・智慧・往生・願いなどが完全に実現すること。成就すること。「浄土に生まれん事,自然(オノズカ)ら―しなん/今昔 7」
〔(5)が原義〕
[派生] ――さ(名)
円満井座
えんまいざ ヱンマヰ― 【円満井座】
大和猿楽四座の一。大和国竹田にあった。のちに金春(コンパル)座となった。
円満具足
えんまんぐそく ヱン― [0] 【円満具足】 (名)スル
すべてが十分に満ち足りて,不足なく備わっていること。「―した顔」
円満院
えんまんいん ヱンマンヰン 【円満院】
滋賀県大津市にある単立宗教法人の寺。園城寺三門跡の一。987年,京都岡崎の地に,村上天皇皇子悟円法親王が開山,平等院と称した。天文年間(1532-1555)現在地に移建。
円滑
えんかつ ヱンクワツ [0] 【円滑】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言行が角立たず,なめらかな・こと(さま)。「―な人柄」
(2)物事がすらすらと滞りなく運ぶ・こと(さま)。「交渉が―に運ぶ」「工事の―な進行をはかる」
[派生] ――さ(名)
円滑な
えんかつ【円滑な】
smooth;→英和
harmonious.→英和
〜に smoothly;→英和
harmoniously;→英和
without a hitch.→英和
円為替
えんかわせ ヱンカハセ [3] 【円為替】
円建ての外国為替。
円熟
えんじゅく【円熟】
maturity;→英和
perfection.→英和
〜する ripen;→英和
mature;→英和
mellow.→英和
〜した ripe;→英和
mature;→英和
mellow.→英和
円熟
えんじゅく ヱン― [0] 【円熟】 (名)スル
人格や知識・技術などが十分に発達し,豊かな内容をもつようになること。「―の境に入る」「―した演技」
円熟味
えんじゅくみ ヱン― [4][0] 【円熟味】
円熟を感じさせるおもむき。
円爾
えんに ヱンニ 【円爾】
⇒弁円(ベンエン)
円物
まるもの [0] 【丸物・円物】
(1)欠けていないもの。そろっているもの。
(2)歌舞伎の大道具で,立体的に作った物。
→切り出し
(3)金。銭。丸しき。「とかく正味の―でなけりや夜が明ぬ/歌舞伎・韓人漢文」
(4)「小袖」に同じ。[貞丈雑記]
(5)競射用の的の一。円形で,桁(ケタ)から吊るす。また,それを射ること。「さらば四半か―か下げ針を遊ばせ見う/狂言・八幡の前」
丸物(5)[図]
円珍
えんちん ヱンチン 【円珍】
(814-891) 平安前・中期,天台宗寺門派の開祖。天台座主。讃岐の人。諡(オクリナ)は智証大師,俗姓は和気氏。母は空海の姪という。853〜858年唐で修学。帰朝後,延暦寺別院として園城寺(オンジヨウジ)を再興。台密を完成させた。著「法華論記」「大日経指帰」など。
円珠庵雑記
えんじゅあんざっき ヱンジユアン― 【円珠庵雑記】
随筆。二巻。契沖著。1699年成立,1812年刊。和歌・物語などの語を考証解釈したもの。漢詩における詩話のように,和歌に歌話をつくろうとした。
円珠経
えんじゅきょう ヱンジユキヤウ 【円珠経】
平安時代,博士家における「論語」の異名。
円球
えんきゅう ヱンキウ [0] 【円球】
まるいたま。球(キユウ)。
円理
えんり ヱン― [1] 【円理】
和算用語。円周・円弧の長さ,円・弓形の面積,球の面積・体積を級数を用いて求め,さらにこの方法で楕円その他の曲線の長さ,曲面の表面積や体積などまでも求めようとした学問。江戸中期,関孝和・建部賢広・安島直円らによって完成された。
円環
えんかん ヱンクワン [0] 【円環】
まるくつながった輪。「―構造」
円環面
えんかんめん ヱンクワン― [3] 【円環面】
〔数〕 平面上に円 C と,C と交わらない直線 � があって,� を軸として円 C を回転したとき,作られる図形の表面。輪環面(リンカンメン)。トーラス。
円環面[図]
円盆
まるぼん [0] 【丸盆・円盆】
円形の盆。
⇔角盆
円盤
えんばん ヱン― [0] 【円盤】
(1)まるい板状のもの。「空飛ぶ―」
(2)木を胴体とし,両面に金属の板をはめ込み金属の縁をつけたスポーツ用具。円盤投げに用いる。
(3)レコード盤。音盤。
円盤
えんばん【円盤】
a disk[discus (競技用)].→英和
円盤投げ(選手) a discus throw(er).
円盤投げ
えんばんなげ ヱン― [0] 【円盤投げ】
陸上競技の一種目。円盤をサークル内から投げてその距離を競う競技。
円相
えんそう ヱンサウ [0][3] 【円相】
〔仏〕
(1)禅僧などが完全な悟り,心の本来の姿を示すために描く円のこと。一円相。
(2)曼荼羅(マンダラ)に描かれた仏を取り囲む円。
(3)〔京都五山の僧たちの用いた語〕
銭一貫文のこと。
円相場
えんそうば ヱンサウバ [3] 【円相場】
円と他国通貨との交換比率。
円石
えんせき ヱン― [0] 【円石】
まるい石。
円石藻
えんせきそう ヱン―サウ [4] 【円石藻】
プランクトン生活をするハプト藻類の海産鞭毛(ベンモウ)藻。二本の鞭毛のほかに,ハプトネマと呼ばれる細い鞭毛を持つ。体の外側に,円石と呼ばれる炭酸カルシウムからできる殻を備えている。海洋の重要な有機物生産者。
円積問題
えんせきもんだい ヱンセキ― 【円積問題】
古代ギリシャに始まる幾何学三大問題の一。与えられた円と等しい面積をもつ正方形を定規とコンパスとで求める作図問題。1882年,リンデマンが作図不能であることを証明した。
円空
えんくう ヱンクウ 【円空】
(1632-1695) 江戸前期の僧侶。美濃の人。関東・東北・北海道を行脚し布教した。その間,一二万体の造像を願ったといわれ,鑿(ノミ)で荒く彫るだけという独特な彫法で多くの仏像を残した。
円空仏
えんくうぶつ ヱンクウ― [3] 【円空仏】
円空がつくった木彫りの仏像。現在二千数百体が確認されている。
円空仏[図]
円窓
えんそう ヱンサウ [0] 【円窓】
円形の窓。まるまど。
円窓
まるまど [0] 【丸窓・円窓】
円形の窓。
円筒
えんとう【円筒】
a cylinder.→英和
〜状の cylindrical.
円筒
えんとう ヱン― [0] 【円筒】
(1)丸い筒。「―形」
(2)「円柱{(2)}」に同じ。
円筒ゲージ
えんとうゲージ ヱン― [5] 【円筒―】
(1)穴の内径や円筒の外径を検査する標準ゲージ。基準寸法より径が公差だけ大きいものと,小さいものとが対になっている。
(2)測定工具を検査するための,直径が標準寸法に作られた円筒。
円筒図法
えんとうずほう ヱン―ヅハフ [5] 【円筒図法】
視点を地球の中心におき,地球にかぶせた円筒面に投影して地図を描く方法。代表的なものが正角円筒図法(メルカトール図法)。経線・緯線ともそれぞれ平行な直線で,しかも互いに直交している。方位が正しく表されるので海図として広く利用されている。円柱図法。円壔(エントウ)図法。円柱投影法。
円筒土器
えんとうどき ヱン― [5] 【円筒土器】
東北地方北部から北海道南西部に分布する,縄文前期および中期前半の土器。円筒形をしている。
円筒埴輪
えんとうはにわ ヱン― [5] 【円筒埴輪】
円筒形の埴輪。古墳の外周や埋葬部などを囲むように立てられている。埴輪円筒。
→形象埴輪
→埴輪
円筒研削盤
えんとうけんさくばん ヱン― [0] 【円筒研削盤】
円筒形の物体を研削する機械。外面・内面・テーパー軸などの研削に用いる。
円縹
まるはなだ 【円縹】
襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに縹色。
円舞
えんぶ ヱン― [1] 【円舞】
(1)大勢が輪になって踊るダンス。輪舞。ロンド。
(2)ワルツやポルカなどのように,男女一組ずつで踊る社交ダンス。
円舞曲
えんぶ【円舞曲】
a waltz.→英和
円舞曲
えんぶきょく ヱン― [3] 【円舞曲】
ワルツ。
円蓋
えんがい ヱン― [0] 【円蓋】
半球形の屋根。ドーム。
円蓋
えんがい【円蓋】
a cupola;→英和
a dome.→英和
円虫類
えんちゅうるい ヱンチユウ― [3] 【円虫類】
⇒線虫類(センチユウルイ)
円融
えんにゅう ヱンユウ [0][1] 【円融】
「えんゆう」の連声。
円融
えんゆう ヱン― [0][1] 【円融】
〔連声で「えんにゅう」とも〕
〔仏〕 個々のものが,それぞれの立場を保ちながら融和し,さまたげのないこと。完全にとけあっていること。天台宗・華厳宗の教理で多く使われる。
円融三諦
えんゆうさんだい ヱン― [5] 【円融三諦】
天台教学における根本主張。空諦・仮諦(ケダイ)・中諦の三諦が互いにとけあって円融無碍(ムゲ)であること。
円融天皇
えんゆうてんのう ヱンユウテンワウ 【円融天皇】
(959-991) 第六四代天皇(在位 969-984)。村上天皇の第五皇子。名は守平。985年出家。法諱(ホウキ)を金剛法と号した。
円融無碍
えんゆうむげ ヱン― [5] 【円融無碍】
完全にとけあって,一切の障害のないこと。
円規
えんき ヱン― [1] 【円規】
⇒コンパス(1)
円覚
えんがく ヱン― [0] 【円覚】
〔仏〕 完全な悟り。
円覚寺
えんがくじ ヱンガク― 【円覚寺】
鎌倉市にある臨済宗円覚寺派の大本山。山号,瑞鹿山。鎌倉五山の第二位。1282年北条時宗が創建。開山は宋僧無学祖元。鎌倉時代の代表的な禅宗寺院で,特に禅宗様建築の舎利殿(国宝)は有名。
円覚寺派
えんがくじは ヱンガク― 【円覚寺派】
臨済宗の一派。無学祖元を派祖とする。
円覚経
えんがくきょう ヱン―キヤウ 【円覚経】
円覚を主題とする仏教経典の名称。中国選述の偽経かといわれるが,禅宗などで多く用いられた。
円谷
つぶらや 【円谷】
姓氏の一。
円谷英二
つぶらやえいじ 【円谷英二】
(1901-1970) 映画カメラマン・特撮監督。福島県生まれ。戦時中の「ハワイ・マレー沖海戦」の特撮を担当し,一躍脚光を浴びる。日本初の怪獣映画「ゴジラ」では日本の特撮技術を世界的レベルにまで高めた。代表作「ラドン」「日本海大海戦」
円貨
えんか ヱンクワ [1] 【円貨】
日本の円単位の貨幣。
円貨手形
えんかてがた ヱンクワ― [4] 【円貨手形】
手形面の記載金額が円単位で表示されている外国為替(カワセ)手形。円為替。
⇔外貨手形
円転
えんてん ヱン― [0] 【円転】 (名)スル
(1)円く回ること。
(2)角立たず,なめらかに移っていくこと。自由自在なこと。「運筆の―にして放逸なる所は/もしや草紙(桜痴)」
円転滑脱
えんてんかつだつ ヱン―クワツ― [0] 【円転滑脱】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事がとどこおらずに,すらすらと運ぶ・こと(さま)。「―に事を進める」
(2)人との応接が角立たず巧みな・こと(さま)。「―な人物」
円転自在
えんてんじざい ヱン― [0] 【円転自在】 (名・形動)[文]ナリ
言動が意のままになめらかに行われる・こと(さま)。「―の舌」
円通
えんずう ヱンヅウ [0] 【円通】
⇒えんつう(円通)
円通
えんつう ヱン― [0] 【円通】
〔「えんずう」とも〕
(1)〔仏〕
(ア)真理があまねく行き渡っていること。
(イ)修行者や仏・菩薩の知慧がすべてに及んでいること。
(2)〔「論語」は小編であるが闊達(カツタツ)で世界を包含することから〕
「論語」の教え。儒教。円珠教。
(3)「円通大士」の略。
円通大士
えんずうだいし ヱンヅウ― 【円通大士】
⇒えんつうだいし(円通大士)
円通大士
えんつうだいし ヱン― 【円通大士】
観世音菩薩の別名。
円速度
えんそくど ヱン― [3] 【円速度】
⇒宇宙速度(ウチユウソクド)(1)
円運動
えんうんどう ヱン― [3] 【円運動】
円周上を回る運動。等速円運動のときは常に円の中心に向かう向心力が働く。
円鉋
まるがんな [3] 【円鉋】
曲面を作り出すための鉋。丸溝を作るときに用いる刃が中高の外丸(ソトマル)と,材を丸く削るときに用いる刃台が中窪(ナカクボ)の内丸(ウチマル)がある。
円錐
えんすい ヱン― [0] 【円錐】
円の平面外の一定点とこの円周上のすべての点とを結んでできる面(円錐面)と,もとになった円(底面)とで囲まれた立体。円錐面を円錐ということもある。定点(頂点)と底面の中心を結ぶ直線が底面に垂直なものを直円錐という。
円錐
まるぎり [0] 【円錐】
「壺錐(ツボギリ)」に同じ。
円錐図法
えんすいずほう ヱン―ヅハフ [5] 【円錐図法】
視点を地球の中心に置き,地球にかぶせた円錐の面に投影して地図を描く方法。経線は放射状に,緯線は同心円で描かれる。部分図として用いられる。円錐投影法。
円錐形
えんすい【円錐形】
a cone.→英和
円錐台 a truncated cone.
円錐形
えんすいけい ヱン― [0] 【円錐形】
円錐の形。あるいは円錐に似た形。
円錐振り子
えんすいふりこ ヱン― [5] 【円錐振(り)子】
振り子のおもりが水平面内で支点を通る鉛直軸の周りに円運動をし,糸が円錐を描く振り子。おもりの重力,糸の張力の合力が向心力になる。
円錐振子
えんすいふりこ ヱン― [5] 【円錐振(り)子】
振り子のおもりが水平面内で支点を通る鉛直軸の周りに円運動をし,糸が円錐を描く振り子。おもりの重力,糸の張力の合力が向心力になる。
円錐曲線
えんすいきょくせん ヱン― [5] 【円錐曲線】
双方に無限に伸びた直円錐の円錐面を頂点を通らない平面で切ったときできる切り口の曲線。切る平面の傾きによって円・楕円・放物線・双曲線が得られる。これらの曲線はいずれも二変数の二次方程式と対応させられるので,円錐曲線はまた二次曲線ともいう。
円錐曲線[図]
円錐細胞
えんすいさいぼう ヱン―バウ [5] 【円錐細胞】
⇒錐状体(スイジヨウタイ)
円錐花序
えんすいかじょ ヱン―クワ― [5] 【円錐花序】
無限花序のうちの総状花序の一種。花序の軸が数回分枝し,最終の枝が総状花序となり,全体が円錐形をしているもの。ナンテン・イネなど。複総状花序。
円鏡
えんきょう ヱンキヤウ [0] 【円鏡】
(1)円形の鏡。
(2)鏡餅。[日葡]
円鏡
まるかがみ [3] 【円鏡】
(1)円形の鏡。
(2)鏡餅。えんきょう。
円鑿
まるのみ [0] 【円鑿】
丸い穴をあけるのに用いる,刃の丸い鑿。
→鑿
円鑿方枘
えんさくほうぜい ヱンサクハウゼイ 【円鑿方枘】
〔史記(孟軻伝)〕
円い穴に四角な枘(ホゾ)を入れる意で,物事がうまくかみ合わないたとえ。円孔方木。
円関数
えんかんすう ヱンクワンスウ [3] 【円関数】
⇒三角関数(サンカクカンスウ)
円陣
えんじん ヱンヂン [0] 【円陣】
(1)多くの人が円く並ぶこと。「―を組む」
(2)円形の陣立て。
円陣
えんじん【円陣】
<form> a circle.→英和
円面硯
えんめんけん ヱンメン― 【猿面硯・円面硯】
古代の硯(スズリ)の一形態。陶質で,中央に平らな陸(オカ)を設けそのまわりに溝をめぐらし,下方に台脚をつけたもの。
円頂
えんちょう ヱンチヤウ [0] 【円頂】
(1)まるい,いただき。
(2)まるい頭。坊主頭。また,僧。出家。「方袍―の身/太平記 24」
円頂黒衣
えんちょうこくい ヱンチヤウ― [5] 【円頂黒衣】
まるい頭に墨染めの衣。僧の姿。
円順列
えんじゅんれつ ヱン― [3] 【円順列】
相異なる � 個のものを円周上に並べる順列のこと。その並べ方は(�−1)! 通りある。
円頓
えんどん ヱン― 【円頓】
〔仏〕 完全な悟りをただちに実現すること。主として,天台宗で自宗の教義をいうが,他宗でも自宗をほめていうことがある。「―の学者鬼病免れたる事/沙石 5」
円頓宗
えんどんしゅう ヱン― 【円頓宗】
天台宗の異名。
円頓戒
えんどんかい ヱン― 【円頓戒】
最澄の唱えた梵網経に基づく,天台宗の戒。円戒。大戒。
円頓戒壇
えんどんかいだん ヱン― 【円頓戒壇】
日本の天台宗で円頓戒を授けるための戒壇。
円頓教
えんどんきょう ヱン―ケウ 【円頓教】
円頓の教義。天台宗の教義をいう。
円領
えんりょう ヱンリヤウ [0] 【円領】
⇒丸襟(マルエリ)(2)
円頭
えんとう ヱン― [0] 【円頭】
(1)髪を剃り落とした,丸い頭。僧の頭。
(2)頭部の丸いこと。「―の大刀(タチ)」
(3)刀剣の,棟が丸みをもったもの。丸棟。
円顔
まるがお [0] 【丸顔・円顔】
輪郭の丸い顔。
円顱
えんろ ヱン― [1] 【円顱】
〔「顱」は頭の骨の意〕
(1)まるい頭。
(2)髪をそったまるい頭。僧侶。
円餅
まるもち [0] 【円餅】
丸い形に作った餅。
→切り餅
円高
えんだか ヱン― [0] 【円高】
外国為替(カワセ)相場で,外国通貨に対して円の価値が高くなっている状態。
⇔円安
円高差益
えんだかさえき ヱン― [5] 【円高差益】
円高によって外国商品の輸入者に発生する利益。外貨建て契約の商品の輸入価格は下がるが,国内販売価格が不変であれば,その下落分が利益となる。
円鱗
えんりん ヱン― [0] 【円鱗】
硬骨魚類の骨鱗の一種。ほぼ円形で,とげのないうろこ。同心円状に年輪ができる。
冉伯牛
ぜんはくぎゅう 【冉伯牛】
中国,春秋時代,魯(ロ)の人。孔門十哲の一。名は耕,伯牛は字(アザナ)。徳行にすぐれた。
冉冉
ぜんぜん [0] 【冉冉】 (ト|タル)[文]形動タリ
次第に進んでいくさま。徐々に侵し広がるさま。「異香―として春風に薫じ/花柳春話(純一郎)」
冉求
ぜんきゅう 【冉求】
中国,春秋時代の魯(ロ)の人。孔門十哲の一。字(アザナ)は子有。行政的手腕を買われ,魯の季氏に仕えて斉の大軍を撃破した。生没年未詳。
冉雍
ぜんよう 【冉雍】
中国,春秋時代,魯の人。孔門十哲の一人。字(アザナ)は仲弓。徳行をもって知られた。
冊
さつ 【冊】 (接尾)
助数詞。本・雑誌・帳面など,とじてあるものを数えるのに用いる。「三―の本」
冊
さつ【冊】
a volume;→英和
a copy.→英和
二冊本 a two-volume book.
冊
さく [1] 【冊】
昔,中国で天子が后妃・諸侯を立てたり,封禄・爵位を授けるときに発する勅書。
冊す
さく・す 【冊す】 (動サ変)
勅命によって皇太子・皇后・諸侯などを立てる。
冊命
さくめい [0] 【冊命】
皇后・皇太子・宰相などを立てるとき,詔書を書いて命じること。
冊子
さっし【冊子】
a booklet;→英和
a pamphlet.→英和
冊子
さっし [1][0] 【冊子】
〔「さくし」の転〕
(1)書いたものや印刷したものをとじたもの。「小―」
(2)書物の装丁の仕方の一。粘葉(デツチヨウ)・大和綴(ヤマトトジ)など,巻子本(カンスボン)以外のものの総称。草子。草紙。とじほん。
冊子
そうし サウ― [1] 【草紙・草子・双紙・冊子】
〔「さくし(冊子)」の転〕
(1)綴(ト)じてある本。字などを書いたものも書いてないものもいう。
(2)仮名書きの物語・日記・歌などの総称。「古今の―を御前におかせ給ひて/枕草子 23」
(3)書き散らした原稿。したがき。「書きおかれける歌の―どもの/十六夜」
(4)「絵草紙」「草双紙」などの略。
(5)字の練習用に紙を綴じたもの。
冊子本
さっしぼん [0] 【冊子本】
綴じた本。
→巻子(カンス)本
冊封
さくほう 【冊封】
古く,中国で冊をもって爵位を授けること。また,その書状。
冊封
さっぽう 【冊封】
⇒さくほう(冊封)
冊封使
さくほうし 【冊封使】
中国で,天子の勅を奉じて近隣の属国に使いとして行き,その国王に封爵を授ける使節。
冊府元亀
さっぷげんき 【冊府元亀】
中国の類書。北宋の王欽若(オウキンジヤク)・楊億(ヨウオク)らが真宗の勅命を受けて撰。一〇〇〇巻,目録一〇巻。1013年完成。古代から五代までの君臣の事蹟を三一部一一一五門に分類して列挙する。
冊数
さっすう [3] 【冊数】
書物・ノートなどの数。
冊立
さくりゅう [0] 【冊立】
「さくりつ(冊立)」に同じ。
冊立
さくりつ [0] 【冊立】 (名)スル
勅命によって皇太子・皇后などを正式に定めること。さくりゅう。
再
さい 【再】 (接頭)
ふたたび,もう一度の意を表す。「―提出」「―開発」
再−
さい−【再−】
re-.→英和
再び
ふたたび [0] 【再び・二度】
(1)同じ動作状態などの重なること。にど。副詞的にも用いる。「同じ事を―三度(ミタビ)と繰り返す」「―巡ってきた絶好のチャンス」
(2)二度目。「―の御祓へのいそぎ/源氏(葵)」
(3)生まれかわり。再来。「大師の―と,これをおろかにせざりしに/浮世草子・織留 4」
再び
ふたたび【再び】
again;→英和
once more.
再三
さいさん [0] 【再三】 (副)
二度も三度も。何度も。たびたび。「―注意したのにまだ改めない」「―の頼み」「―にわたる申し入れ」
再三
さいさん【再三(再四)】
again and again;over and over again;more than once;repeatedly.→英和
再三再四
さいさんさいし [5] 【再三再四】 (副)
何度も何度も。たびたび。「再三」を強めていう語。「―忠告する」
再下付
さいかふ【再下付】
a renewal.→英和
〜する reissue;→英和
regrant.
再交付
さいこうふ【再交付(する)】
reissue.→英和
再任
さいにん [0] 【再任】 (名)スル
続けて同じ役職に任命されること。また,前に一度就いたことのある役職にもう一度就くこと。「助役に―される」
再任
さいにん【再任】
reappointment.
再会
さいかい [0] 【再会】 (名)スル
別れた者が久しぶりに会うこと。「一〇年ぶりに―する」「―を期する」
再会する
さいかい【再会する】
<promise to> meet again.
再伸
さいしん [0] 【再伸】
手紙の追って書きに用いる語。追伸。
再保険
さいほけん [3] 【再保険】
危険を縮小または分散するために,保険者が引き受けた保険責任の一部または全部を,さらに他の保険者に再び引き受けさせること。
再入学
さいにゅうがく【再入学】
readmission;reentrance <to> .〜を許す readmit <to> .
再再
さいさい [0] 【再再】 (副)
たびたび。再三。何度も。「―申し入れたとおり」「―にわたる警告」
再処理
さいしょり【再処理】
reprocessing.再処理工場 a reprocessing plant.
再処理
さいしょり [3] 【再処理】
〔「核燃料再処理」の略〕
原発で燃やした(核分裂させた)使用済み核燃料から,プルトニウムと残りのウランを抽出する工程。
再出
さいしゅつ [0] 【再出】 (名)スル
再び出ること。再び出すこと。
再出発
さいしゅっぱつ [3] 【再出発】 (名)スル
出直すこと。新たにもう一度とりかかること。「新たな気分で―する」
再出発する
さいしゅっぱつ【再出発する】
make a fresh start.
再刊
さいかん【再刊】
republication.→英和
〜する republish;reprint;→英和
reissue.→英和
再刊
さいかん [0] 【再刊】 (名)スル
休刊・廃刊になっていた刊行物をふたたび刊行すること。
再利用する
さいりよう【再利用する】
recycle;→英和
reclaim.→英和
再刻本
さいこくぼん [0] 【再刻本】
以前に刊行したものを,再び版木を彫り直して出版した本。
再割引
さいわりびき [3] 【再割引】
一度,金融機関によって割り引きされた手形を,中央銀行あるいは他の金融機関が再び割り引くこと。
再割引適格手形
さいわりびきてきかくてがた [3][5] 【再割引適格手形】
日本銀行が金融機関に対し手形割引での貸し出しをする際,日銀が適格と認めた商業手形。
再吟味
さいぎんみ [3] 【再吟味】 (名)スル
もう一度吟味すること。もう一度念入りに取り調べること。「実験結果を―する」
再吟味する
さいぎんみ【再吟味する】
reexamine;→英和
review.→英和
再変
さいへん [0] 【再変】 (名)スル
(1)再び変化すること。
(2)再び起こった変事。
再婚
さいこん【再婚】
a second marriage;remarriage.〜する marry again.
再婚
さいこん [0] 【再婚】 (名)スル
配偶者と死別または離婚した人が,もう一度結婚すること。三度目以上についてもいう。「良縁を得て―する」
再婚禁止期間
さいこんきんしきかん [8][9] 【再婚禁止期間】
⇒待婚(タイコン)期間
再嫁
さいか [1] 【再嫁】 (名)スル
女性が二度目の結婚をすること。再婚。「能く貞操を守りて―せず/花柳春話(純一郎)」
再審
さいしん【再審(査)】
reexamination; <apply for> a new trial (裁判).〜する reexamine;→英和
try again.
再審
さいしん [0] 【再審】 (名)スル
(1)二度目の審査をすること。
(2)〔法〕 確定判決の取り消しと事件の再審理を求める申し立て・手続きおよびその審判。一定の重大な理由がある場合にだけ認められ,特に刑事訴訟法では一事不再理の原則に基づき,被告人の利益のためにのみ許される。
再審抗告
さいしんこうこく [5] 【再審抗告】
民事訴訟法上,決定・命令に対する再審。準再審。
再帰
さいき [1] 【再帰】
(1)再び帰ること。
(2)ヨーロッパ諸語の文法で,主語と目的語が同一者であること。
再帰代名詞
さいきだいめいし [6] 【再帰代名詞】
(1)ヨーロッパ諸語で,動作が自分自身に及ぶ場合,すなわち主語と目的語とが同一の場合に,その目的語に用いる人称代名詞。主に再帰動詞の目的語にいう。フランス語の se mouvoir(動く)の se の類。
(2)日本語では,「おのれを知る者」の「おのれ」「自分」などの代名詞をいう場合がある。反照代名詞。
再帰代名詞
さいき【再帰代名詞】
《文》a reflexive pronoun.
再帰動詞
さいきどうし [4] 【再帰動詞】
ヨーロッパ諸語で,他動詞のうち目的語として再帰代名詞を伴うもの。
再帰熱
さいきねつ【再帰熱】
recurrent fever.
再帰熱
さいきねつ [3] 【再帰熱】
⇒回帰熱(カイキネツ)
再度
さいど【再度】
a second time;twice;→英和
again.→英和
〜の second;→英和
another.→英和
再度
さいど [1] 【再度】
二度。ふたたび。副詞的にも用いる。「―挑戦する」
再建
さいけん [0] 【再建】 (名)スル
(1)失われていた建造物をもう一度建てること。さいこん。「五重の塔を―する」
(2)衰えたりしていた団体・組織・文明などをもう一度たて直すこと。「組織の―に努める」「会社を―する」
再建
さいけん【再建】
<embark on> reconstruction;→英和
rebuilding.〜する reconstruct;→英和
rebuild.→英和
‖再建費 rebuilding expenses.産業再建 industrial reconstruction.
再建
さいこん [0] 【再建】 (名)スル
〔「こん」は呉音〕
神社・仏閣などの建築物を再び造ること。さいけん。
再往
さいおう 【再往】 ・ ―オウ 【再応】
ふたたび。再度。多く副詞的に用いる。「一応も―も訊ね問うて/浄瑠璃・津国女夫池」
再従兄
さいじゅうけい [3] 【再従兄】
年上のまたいとこ。
再従兄弟
はとこ [2] 【再従兄弟・再従姉妹】
双方の親がいとこである子の関係。またいとこ。
再従姉妹
はとこ [2] 【再従兄弟・再従姉妹】
双方の親がいとこである子の関係。またいとこ。
再従弟
さいじゅうてい [3] 【再従弟】
年下のまたいとこ。
再復
さいふく [0] 【再復】
旧に復すること。
再応
さいおう 【再往】 ・ ―オウ 【再応】
ふたたび。再度。多く副詞的に用いる。「一応も―も訊ね問うて/浄瑠璃・津国女夫池」
再思
さいし [1] 【再思】 (名)スル
再び考えること。考え直すこと。再考。「―三考」「―せざるべけんや/明六雑誌 11」
再感染
さいかんせん [3] 【再感染】
すでに感染したことのある人がその病原菌に再び感染すること。
再戦
さいせん [0] 【再戦】 (名)スル
一度戦った相手と再び戦うこと。
再抗告
さいこうこく [3] 【再抗告】
民事訴訟で,抗告裁判所の決定に,憲法・法令違背があることを理由にさらに抗告すること。
→特別抗告
再抗弁
さいこうべん [3] 【再抗弁】
民事訴訟で,抗弁に対してさらにそれを排斥する事由を主張すること。
再拝
さいはい [0] 【再拝】 (名)スル
(1)二度礼拝すること。
(2)手紙の末尾に添えて敬意を表す語。「敬具」より敬意の度合が強い。「頓首―」
再挙
さいきょ [1] 【再挙】 (名)スル
一度失敗した事柄を再び起こすこと。「態勢を立て直して―する」
再挙
さいきょ【再挙】
<make> a second attempt.
再掲
さいけい [0] 【再掲】 (名)スル
前に掲げたものをもう一度示すこと。
再放送
さいほうそう [3] 【再放送】 (名)スル
ラジオ・テレビなどで,以前に放送した番組を再び放送すること。
再放送
さいほうそう【再放送】
rebroadcasting;a rerun.→英和
〜する rebroadcast;→英和
rerun.
再教育
さいきょういく [3] 【再教育】 (名)スル
すでに一通りの教育を受けている者に対し,もう一度職務上の教育などを施すこと。「中堅社員を―する」
再教育
さいきょういく【再教育】
reeducation.〜する reeducate;→英和
retrain.
再映
さいえい [0] 【再映】 (名)スル
同じ映画やテレビ番組を再び上映・放映すること。
再来
さいらい [0] 【再来】 (名)スル
(1)また来ること。また現れること。「一〇年前の黄金時代が―する」
(2)一度死んだ人がまた生まれてくること。また,ある人の生まれ変わりだと思わせるような人。「芭蕉の―といわれる」
再来
さいらい【再来】
the second coming;a reincarnation.〜する come again.‖ミルトンの再来 <be> a second Milton.
再来年
さらいねん [0] 【再来年】
来年の次の年。明後年。
再来年
さらいねん【再来年】
the year after next.
再来月
さらいげつ【再来月】
the month after next.
再来月
さらいげつ [0][2] 【再来月】
来月の次の月。次の次の月。
再来週
さらいしゅう [0] 【再来週】
来週の次の週。次の次の週。
再来週
さらいしゅう【再来週】
the week after next.
再校
さいこう【再校】
《印》the second revision (再校訂);the second proof (再校正).
再校
さいこう [0] 【再校】
初校に次ぐ二度目の校正。また,その校正刷り。二校。
再検
さいけん [0] 【再検】 (名)スル
もう一度検査すること。もう一度検討すること。再検査。再検討。
再検査する
さいけんさ【再検査する】
reexamine.→英和
再検討
さいけんとう [3] 【再検討】 (名)スル
もう一度検討すること。「税制を―する」「入試制度に―を加える」
再検討する
さいけんとう【再検討する】
reexamine;→英和
reappraise;review.→英和
再構
さいこう [0] 【再構】 (名)スル
元どおりに組み立てること。
再武装する
さいぶそう【再武装する】
rearm.→英和
再治
さいじ [1] 【再治】
調べなおして正しくすること。「―本」
再注文
さいちゅうもん【再注文】
a repeated order.→英和
〜する renew an order.
再洗礼派
さいせんれいは [0] 【再洗礼派】
一六世紀スイス・オーストリア(チロル地方)・ドイツ・オランダを中心に出現したキリスト教急進派の総称。宗教改革思想を徹底し幼児洗礼を否定したため弾圧され,多くはアメリカ大陸に移住。フッタライト派(フッター派)・メノナイト派(アーミッシュを含む)など。アナバプティスト。
再演
さいえん [0] 【再演】 (名)スル
(1)芝居・オペラなどで,同じ作品をもう一度上演すること。再上演。
(2)同じことを再び行うこと。「逆転劇を―する」
再演
さいえん【再演】
a second presentation;another showing (映画).〜する stage[show]again.
再熱タービン
さいねつタービン [5] 【再熱―】
蒸気タービンの一。膨張途中の温度の下がった蒸気をボイラーに戻して再熱器で加熱し,再びタービンに送りこむもの。
再燃
さいねん [0] 【再燃】 (名)スル
(1)一度消えた火がまた燃え出すこと。再燃焼。
(2)一時おさまっていた物事がまた問題になること。「財政問題が―する」
再燃する
さいねん【再燃する】
revive;→英和
break out again.
再版
さいはん【再版】
a reprint;→英和
<run into> a second edition[impression (第二刷)].〜する reprint.
再版
さいはん [0] 【再版】 (名)スル
初版と同じ版を用いて,同一の書籍を再び出版すること。また,その本。
再犯
さいぼん 【再犯】
〔「ぼん」は呉音〕
「さいはん(再犯)」に同じ。「―赦さざるは法令の定まる所/太平記 2」
再犯
さいはん [0] 【再犯】
(1)〔古くは「さいぼん」とも〕
一度罪を犯したものが再び罪を犯すこと。
(2)〔法〕 懲役刑を受けた者が,刑の執行を終わり,または執行の免除のあった日から五年以内にさらに罪を犯し,有期懲役に処すべき場合をいう。
再犯
さいはん【再犯】
repetition of an offense;→英和
a second offense[offender (人)].
再犯加重
さいはんかじゅう [5] 【再犯加重】
再犯者に対して,本来その犯罪に対して定められている刑よりも重い刑を科すこと。
再現
さいげん【再現】
reappearance.→英和
〜する appear again.
再現
さいげん [0][3] 【再現】 (名)スル
もう一度現れること。また,もう一度現すこと。「名場面を―する」
再現部
さいげんぶ [3] 【再現部】
三部形式に基づく楽曲の第三部で,第一部の主題が復帰する部分。ソナタ形式において顕著。
再生
さいせい【再生】
(1)[蘇生]a return to life.(2)[再び生まれる]rebirth;→英和
regeneration (トカゲのしっぽなど).
(3)[廃品の]reclamation.(4)[録音物の]playback.→英和
〜する come to life again;revive;→英和
reclaim;→英和
regenerate;→英和
play back.〜の思いがする feel greatly relieved.〜利用する recycle.→英和
‖再生ゴム reclaimed rubber.
再生
さいせい [0] 【再生】 (名)スル
(1)死にかかっていたもの,死んでいたものが生き返ること。蘇生(ソセイ)。
(2)心を改め,くずれた生活からまともな生活に戻ること。更生。「―を誓う」
(3)廃品となったものを再び新しい製品に作りなおすこと。「―した紙」「―品」
(4)録音・録画したものを機械にかけてもとの音・画像を出すこと。「映画の名場面を―する」「―装置」
(5)再びこの世に生まれること。「弘法大師を―せしめ/文明論之概略(諭吉)」
(6)失われた生体の一部が再び作り出されること。下等生物ほど再生能力が強い。
(7)〔心〕 記憶の第三段階で,記銘され保持された経験内容を再現すること。想起。
→記銘
→保持
再生ゴム
さいせいゴム [5] 【再生―】
古ゴムを粉末状にしてアルカリまたは油と混ぜ,加熱・加圧するなどして再び塑性をもたせたもの。生ゴムに混ぜて,堅さや耐油性を増すのに用いる。
再生タイヤ
さいせいタイヤ [5] 【再生―】
⇒更生(コウセイ)タイヤ
再生不良性貧血
さいせいふりょうせいひんけつ [10] 【再生不良性貧血】
骨髄の障害により造血機能が減弱して起こる疾患。貧血・出血・感染症状を呈する。原因不明の症例が大部分を占めるが,放射線や,抗癌(コウガン)剤・クロロマイセチンなど薬剤によるものがある。特定疾患の一。
再生検波
さいせいけんぱ [5] 【再生検波】
発振の起こらない範囲で正のフィードバックを加えて感度を高める検波方式。
再生毛
さいせいもう [3] 【再生毛】
再生された毛繊維。ウール製品のくずから回収して原毛の代用にするもの。
再生産
さいせいさん【再生産】
reproduction.→英和
再生産
さいせいさん [3] 【再生産】 (名)スル
(1)商品の生産と流通・消費の過程が不断に繰り返されること。また,その過程。
(2)フェミニズムで,労働力が不断に生みだされることをいう。また,その過程。出産・育児・世話など。
→家事労働
(3)ブルデューの社会理論で,教育や文化などを通じて職業・階級・社会的地位などが,次世代に引き継がれること。
再生産労働
さいせいさんろうどう [7] 【再生産労働】
労働力再生産のための労働。
→家事労働
再生産表式
さいせいさんひょうしき [7] 【再生産表式】
マルクスが展開した経済循環を表す図式。毎年同量が再生産される場合を単純再生産,前年より生産量が増える再生産を拡大再生産という。
再生紙
さいせいし [3] 【再生紙】
一度使った紙を溶解して再生パルプとし,漉(ス)き直した紙。
再生繊維
さいせいせんい [5] 【再生繊維】
セルロースなどの天然高分子化合物を,化学的処理によって溶解し,これを細孔などから引き出して紡糸した化学繊維。パルプを原料とした銅アンモニア-レーヨンやビスコース-レーヨンなど。
再生芽
さいせいが [3] 【再生芽】
動物の再生の初期に作られる,未分化の細胞からなる突起。
再生資源利用促進法
さいせいしげんりようそくしんほう 【再生資源利用促進法】
古紙等の廃物を再生し,資源としての利用を図ることを目的とした法律。1991年(平成3)制定。リサイクル法。
再発
さいほつ [0] 【再発】
「再発(サイハツ)」に同じ。「事件を―させては大変だ/行人(漱石)」
再発
さいはつ [0] 【再発】 (名)スル
同じ病気や事故などがもう一度起こること。「一〇年前の病気が―する」
再発
さいはつ【再発】
recurrence;a relapse.→英和
〜する recur;→英和
have a relapse (人が).
再発見
さいはっけん [3] 【再発見】 (名)スル
今まで見すごしていたことに気づき,改めて認識しなおすこと。「下町文化の―」
再発足
さいほっそく [3] 【再発足】 (名)スル
一度消滅した組織や計画などが,改めて活動を始めること。
再発足する
さいほっそく【再発足する】
make a fresh start;start afresh.
再確認
さいかくにん【再確認】
(a) reaffirmation;(a) reconfirmation (予約など).〜する reaffirm;reconfirm.→英和
再祚
さいそ [1] 【再祚】 (名)スル
いったん退位したのちに再び皇位に就くこと。重祚(チヨウソ)。復辟(フクヘキ)。復祚。
再突入
さいとつにゅう [3] 【再突入】 (名)スル
宇宙船などが,宇宙空間から再び地上に向けて大気圏内に戻ること。
再競売
さいけいばい [3] 【再競売】
競落(ケイラク)後,競落人が代金を支払わない場合に再び行われる競売。
再築
さいちく [0] 【再築】 (名)スル
再度建築すること。再建。
再結晶
さいけっしょう [3] 【再結晶】
(1)〔化〕 固体物質の精製法の一。目的の固体物質を適当な溶媒に溶かし,再び結晶を析出させて不純物を除く方法。普通,温度による溶解度の差を利用して,高温度でつくった飽和溶液を冷却するか,あるいは,飽和溶液から溶媒を徐々に蒸発させる。
(2)〔地〕 岩石をつくる鉱物が,温度・圧力などの変化により,固体の状態を保ちながら新しい結晶になること。
→変成作用
再編
さいへん [0] 【再編】 (名)スル
編成し直すこと。再編成。
再編成
さいへんせい【再編成】
reorganization.〜する reorganize.→英和
再編成
さいへんせい [3] 【再編成】 (名)スル
編成し直すこと。組み直すこと。「業界の―」「チームを―する」
再縁
さいえん [0] 【再縁】 (名)スル
配偶者を失っていた者が,別の人と結ばれること。多く婦人についていう。再婚。再嫁。
再考
さいこう [0] 【再考】 (名)スル
同じ問題・課題などをもう一度考えなおすこと。「―を促す」「冷静になって―する」
再考
さいこう【再考】
<There is no room for> reconsideration.〜する reconsider.→英和
〜の上(で) on second thought[ <英> thoughts].
再臨
さいりん [0] 【再臨】 (名)スル
(1)再びその場にのぞむこと。
(2)世界の終わりに,キリストが最後の審判を行うため再びこの世に現れること。
再興
さいこう【再興】
revival;→英和
restoration.→英和
〜する revive;→英和
restore.→英和
再興
さいこう [0] 【再興】 (名)スル
衰滅したものをもう一度盛んにすること。ふたたび盛んになること。「主家を―する」
再製
さいせい [0] 【再製】 (名)スル
一度製品となったものを原料に戻し,再び製品にしなおすこと。再生。「あめを―する」
再製する
さいせい【再製する】
remake;→英和
reclaim (廃品を).→英和
再製品 reclaimed articles.
再製酒
さいせいしゅ [3] 【再製酒】
⇒混成酒(コンセイシユ)
再見
さいけん [0] 【再見】
同じものをもう一度見ること。また,もう一度見いだすこと。「茶器の―を願う」「日本美―」
再見
ツァイチェン [1] 【再見】 (感)
〔中国語〕
さようなら。ごきげんよう。
再言
さいげん [0] 【再言】 (名)スル
同じことをもう一度言うこと。繰り返し言うこと。
再訂
さいてい [0] 【再訂】 (名)スル
書物・文章などの誤りや不備を再び訂正すること。また,その訂正したもの。「―新版」
再訂する
さいてい【再訂する】
revise again.再訂版 a second revised edition.
再訪
さいほう [0] 【再訪】 (名)スル
再びおとずれること。
再訴
さいそ [1] 【再訴】 (名)スル
却下された訴訟や取り下げた嘆願などを再び出すこと。
再診
さいしん [0] 【再診】
二度目以降の診察。
⇔初診
再評価
さいひょうか [3] 【再評価】 (名)スル
(1)評価しなおすこと。
(2)貨幣価値の変動があったとき,資産の帳簿上の価格を適正な値に評価しなおすこと。
再評価
さいひょうか【再評価】
revaluation.〜する revaluate;revalue;→英和
reassess.→英和
再試合
さいしあい【再試合(入場券)】
a rematch (a rain check).
再試験
さいしけん【再試験】
<sit for> a reexamination.〜をする reexamine.→英和
再話
さいわ [0] 【再話】
昔からの物語や伝説・民話などを,主として子供向きにわかりやすく書き直すこと。
再認
さいにん [0] 【再認】 (名)スル
(1)再び認可すること。再び認知すること。
(2)〔心〕 以前に経験したことを再び知覚したとき,同一のものであると認めること。
再認識
さいにんしき [3] 【再認識】 (名)スル
しばらく忘れていたり,一度価値のないものとして見捨てていたものを再び認識すること。「重要性を―する」
再認識する
さいにんしき【再認識する】
have a new understanding <of> .
再誕
さいたん 【再誕】
再びこの世に生まれること。「故亡父尊霊―し給はずは/平家 11」
再説
さいせつ [0] 【再説】 (名)スル
同じ趣旨のことを繰り返し説明したり書いたりすること。「前回―したとおり」
再読
さいどく [0] 【再読】 (名)スル
もう一度読むこと。読み返すこと。「―三読」「熱心に―する」
再読する
さいどく【再読する】
read again;reread.
再読字
さいどくじ [4] 【再読字】
漢文を訓読するとき,二度訓読する必要のある字。例えば「未来」は「イマダきたらズ」と読むが,その「未」を「イマダ…ズ」と読むこと。再読文字。
再調
さいちょう [0] 【再調】 (名)スル
調べなおすこと。また,ととのえなおすこと。
再調査
さいちょうさ【再調査】
reexamination.
再論
さいろん [0] 【再論】 (名)スル
同じ事柄についてもう一度論ずること。また,その論。
再議
さいぎ【再議】
reconsideration.〜する reconsider;→英和
discuss again.
再議
さいぎ [1] 【再議】 (名)スル
(1)もう一度評議すること。「一事不―」
(2)地方公共団体の長が,一定の場合に,議決された案件を再度議会の議に付すこと。「提案を―する」
再販
さいはん [0] 【再販】
「再販売価格維持契約」の略。「―価格」
再販
さいはん【再販】
a resale.‖再販制度 the resale system.
再販制
さいはんせい [0] 【再販制】
⇒再販売価格維持契約(サイハンバイカカクイジケイヤク)
再販売価格維持契約
さいはんばいかかくいじけいやく [7][3][12] 【再販売価格維持契約】
商品の信用維持や販路統制のために,販売業者は生産者があらかじめ指定した卸・小売り価格以下では販売しないという契約。公正取引委員会が指定する商品に限り認められる。再販契約。再販制。
再起
さいき【再起】
a comeback;→英和
<be beyond> recovery.〜する come back;rise again;recover.→英和
再起
さいき [1] 【再起】 (名)スル
(1)病気が治って元気になること。「―不能の重傷」
(2)失敗や挫折(ザセツ)から元の状態に立ち直ること。「―を図る」「どん底から―する」
再軍備
さいぐんび【再軍備】
rearmament.〜する rearm.→英和
再軍備
さいぐんび [3] 【再軍備】 (名)スル
撤廃あるいは制限された軍備に,ふたたび取り組むこと。
再転
さいてん [0] 【再転】 (名)スル
なりゆきがふたたび変わること。「状況が―する」
再転相続
さいてんそうぞく [5] 【再転相続】
相続人が相続の承認も放棄もしないで死亡したため,第二の相続が開始すること。
再輸入
さいゆにゅう [3] 【再輸入】 (名)スル
一度輸出した物品を再び輸入すること。多くは輸出した原料や半製品を加工・精製された製品として輸入することにいう。
再輸入
さいゆにゅう【再輸入】
reimport(ation).→英和
〜する reimport.‖再輸入品 reimports.
再輸出
さいゆしゅつ [3] 【再輸出】 (名)スル
一度輸入した物品を再び輸出すること。多くは輸入した原料を加工・精製して輸出することにいう。
再輸出
さいゆしゅつ【再輸出】
reexport(ation).→英和
〜する reexport.‖再輸出品 reexports.
再送
さいそう [0] 【再送】 (名)スル
もう一度おくること。
再造
さいぞう [0] 【再造】 (名)スル
もう一度つくること。建て直すこと。再興。再建。「人間の内部の生命を―する者なり/内部生命論(透谷)」
再進
さいしん 【再進】
〔再び進む,進める意から〕
飯・汁などのお代わりをすすめること。おかわり。「布袋(ホテイ)を食はぬといふて蛸(タコ)の―を乞ふたり/咄本・露が咄」
再遊
さいゆう [0] 【再遊】 (名)スル
再び訪れて楽しみ遊ぶこと。「五年目に光悦寺に―せうと思ふ/続風流懺法(虚子)」
再選
さいせん [0] 【再選】 (名)スル
前に選ばれた者が再度選ばれること。また,再度の選挙。「会長職に―される」
再選
さいせん【再選(挙)】
(a) reelection.〜される be reelected.
再選挙
さいせんきょ [3] 【再選挙】
選挙の全部,または一部が無効となった場合や当選人が無かったり不足したりする場合に行う,やりなおしの選挙。
再配当
さいはいとう [3] 【再配当】
会社が不時の利益を得たときに,通常配当のほかに特別に行う配当。特別配当。
再醮
さいしょう [0] 【再醮】
〔「醮」は飲酒の儀式の意〕
二度の嫁入り。再婚。再嫁。
再録
さいろく [0] 【再録】 (名)スル
(1)以前に公開した文章などを,もう一度書物や記録などに掲載すること。
(2)一度録音または録画したことのあるものを再度録音・録画すること。
再開
さいかい [0] 【再開】 (名)スル
いったんやめていた物事を再び始めること。また,再び始まること。「国会を―する」「運転―は五時からの予定」
再開
さいかい【再開】
reopening;resumption.〜する resume <business> ;→英和
reopen.→英和
再開発
さいかいはつ [3] 【再開発】 (名)スル
土地の有効利用を図るために,既存の建築物を取り払って,新たな構想・配置のもとに開発し直すこと。「駅前を―する」
再開発する
さいかいはつ【再開発する】
redevelop.
再雇用
さいこよう [3] 【再雇用】
退職者を再び雇用すること。「定年後―」
再顧
さいこ [1] 【再顧】
もう一度かえりみること。
冏構え
けいがまえ [3] 【冏構え・冂構え】
漢字の構えの一。「冏(ケイ)」「再」などの「冂」の部分。まきがまえ。どうがまえ。
冒す
おか・す ヲカス [2][0] 【冒す】 (動サ五[四])
〔「犯す」と同源〕
(1)困難や危険を乗り越えて行動する。「風雪を―・して救助に向かう」
(2)病気などが人の心身をそこなう。また,薬品が他の物質をそこなう。「結核に―・されている」「アルミは酸に―・されやすい」「念仏の時,睡(ネブリ)に―・されて/徒然 39」
(3)他人の姓を名乗る。「他姓を―・す」「高橋の姓は養家のを―・したので,僕の元の姓は大塚といふです/運命論者(独歩)」
[可能] おかせる
冒涜
ぼうとく【冒涜】
profanity;→英和
blasphemy.〜する profane;→英和
defile;→英和
sully.→英和
冒瀆
ぼうとく [0] 【冒瀆】 (名)スル
神聖・尊厳なものや清純なものをけがすこと。「神を―する」
冒疾
ぼうしつ [0] 【冒疾・娼嫉】 (名)スル
ねたみにくむこと。「求めて得れば則ちその人を―する/浮雲(四迷)」
冒称
ぼうしょう [0] 【冒称】 (名)スル
勝手に他人の姓氏を名乗ること。他姓を冒(オカ)すこと。「耶蘇の門徒と―し国権を攬んと欲するものの名/自由之理(正直)」
冒陳
ぼうちん [0] 【冒陳】
「冒頭陳述」の略。
冒険
ぼうけん【冒険】
an adventure;→英和
a risk.→英和
〜的な adventurous;risky.→英和
〜する run the risk <of doing> ;take a chance[risk].→英和
‖冒険家 an adventurer.
冒険
ぼうけん [0] 【冒険】 (名)スル
(1)危険を伴うことをあえてすること。「―談」「―旅行」
(2)成功の見込みの少ないことを無理にすること。「今,その事業に手を出すのはちょっと―だね」
〔venture, adventure の訳語として明治期から用いられた語〕
冒険家
ぼうけんか [0] 【冒険家】
好んで冒険をする人。
冒険小説
ぼうけんしょうせつ [5] 【冒険小説】
主人公の冒険を内容とした小説。
冒頓単于
ぼくとつぜんう 【冒頓単于】
(?-前174) 匈奴(キヨウド)の第二代君主(在位 (前209-前174))。東胡・月氏を破り,全モンゴルを統一。漢の高祖劉邦と講和,公主を妃とし歳貢を約させた。さらに西域を支配して大帝国を建設。匈奴全盛期を現出。
冒頭
ぼうとう [0] 【冒頭】 (名)スル
(1)文章・談話のはじめ。また,一般に物事のはじめ。「―に述べる」「会議は―から険悪な雰囲気に包まれた」
(2)前置き。また,前置すること。「信じ難い話ですがと―して話しはじめた」「二十四で奥さんが御有りなさるのは当り前ぞなもしと―を置いて/坊っちゃん(漱石)」
冒頭
ぼうとう【冒頭】
<at> the beginning;the opening.→英和
冒頭陳述 an opening statement.
冒頭陳述
ぼうとうちんじゅつ [5] 【冒頭陳述】
刑事裁判で,証拠調べの初めに,検察官などが証拠によって証明しようとする事実を明らかにするための陳述。
冕
べん [1] 【冕】
⇒冕冠(ベンカン)
冕冠
べんかん [0] 【冕冠】
天子が儀礼の際にかぶる冠。珠玉をひもで連ねた冕旒(ベンリユウ)を前または前後に垂らした冕板(ベンバン)が,冠の頂にのる。玉冠。冕。
冕冠[図]
冕旒
べんりゅう [0] 【冕旒】
冕冠に垂らす,ひもで連ねた珠玉の飾り。
→冕冠
冕服
べんぷく [0] 【冕服】
貴人が礼式に用いる冠と衣服。
冖冠
べきかんむり [3] 【冖冠】
⇒ワ冠(ワカンムリ)
冗冗
じょうじょう [0] 【冗冗】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)長々と,くどくどと話すさま。「―と長口舌をふるう」
(2)入り乱れているさま。「紛々―」
冗句
じょうく [1] 【冗句】
むだな言葉。不必要な句。「―を削る」
冗員
じょういん [0] 【冗員・剰員】
余分な人員。余った人員。
冗員
じょういん【冗員】
a superfluous official.〜が多い be overstaffed.‖冗員整理 dismissal of supernumeraries.
冗字
じょうじ [1][0] 【冗字】
むだな文字。
冗官
じょうかん [0] 【冗官】
むだな官職。余分な官職。
冗文
じょうぶん [0] 【冗文】
むだの多い,長々しい文章。
冗漫
じょうまん【冗漫】
diffuseness;→英和
tediousness.〜な diffuse <style> ;→英和
verbose;→英和
tedious.→英和
冗漫
じょうまん [0] 【冗漫】 (名・形動)[文]ナリ
無駄が多く,しまりのない・こと(さま)。「―な文章」
[派生] ――さ(名)
冗筆
じょうひつ [0] 【冗筆】
いたずらに書いたもの。つまらない書画やむだの多い文章。
冗話
じょうわ [1] 【冗話】
むだばなし。冗談。
冗語
じょうご【冗語】
a redundant[superfluous]word.
冗語
じょうご [0] 【冗語・剰語】
むだな言葉。よけいな言葉。むだ口。
冗語法
じょうごほう [0] 【冗語法】
強調など,修辞的効果を上げるために,必ずしも必要ではない語を加える表現法。
冗談
じょうだん [3] 【冗談】
(1)ふざけて言う言葉。たわむれに言う話。「―を言う」「―を真(マ)に受ける」
(2)ふざけてすること。たわむれ。いたずら。「―にも程がある」「―な女どもだ。みんな着物をかぶつてくるは/滑稽本・膝栗毛 6」
冗談
じょうだん【冗談】
a joke;→英和
a jest;→英和
a prank.→英和
〜に jestingly;for fun;in jest.〜半分に half in joke[jest].〜を言う crack[make]a joke.〜言うな You don't say so!/Don't joke.
冗談事
じょうだんごと [0] 【冗談事】
ふざけてしたこと。たわむれごと。「―ではすまされない」
冗談半分
じょうだんはんぶん [5] 【冗談半分】
ことばに,本心と冗談が入り交じっていること。冗談にまぎらわして言いにくい話などをするときの言い方。「―に話す」
冗談口
じょうだんぐち [3][0] 【冗談口】
ふざけて言う話。また,むだ口。「―をたたく」
冗談関係
じょうだんかんけい [5] 【冗談関係】
〔joking relationship〕
文化人類学で,母方のおじと甥,祖父母と孫,特定のクラン(氏族)の特定の成員間で,互いに揶揄(ヤユ)や卑語を交わしたり,相手の物を盗んだりすることが許されている関係をいう語。
→忌避関係
冗費
じょうひ【冗費(を節約する)】
(cut down) useless[unnecessary]expenses.
冗費
じょうひ [1][0] 【冗費】 (名)
むだな費用。「―を節約する」
冗長
じょうちょう [0] 【冗長】 (名・形動)[文]ナリ
くだくだしく長いこと。無駄が多くだらだら長いさま。「―な文」
[派生] ――さ(名)
冗長
じょうちょう【冗長】
diffuseness;→英和
redundancy.〜な diffuse;→英和
lengthy;→英和
redundant.→英和
冗長度
じょうちょうど [3] 【冗長度】
情報理論で,信号や文字列に,情報として余分な部分がどの程度含まれるかを表す量。リダンダンシー。
冗長性
じょうちょうせい [0] 【冗長性】
〔redundancy〕
言語による伝達の際,ある情報が必要最小限よりも数多く表現されること。冗長性があれば雑音などで伝達を妨げられても情報伝達に成功することがある。余剰性。
写し
うつし [3] 【写し】
(1)写すこと。また,かき写したもの。
(2)控えに写しておく文書。謄本(トウホン)。副書。「契約書の―をとる」
(3)原品になぞらえてつくること。また,その品。模造品。
写し
うつし【写し】
a copy;→英和
[副本]a duplicate;→英和
[模写]a reproduction;→英和
a facsimile.→英和
〜をとる make a copy <of> ;copy;reproduce.→英和
写し出す
うつしだ・す [4][0] 【映し出す・写し出す】 (動サ五[四])
(1)光をあてて物の形・姿などを他の物の上にあらわし出す。「スクリーンに―・された姿」
(2)絵や文章に描き出す。「白(セリフ)は可成(ナルベク)其時代の人を―・すのが主で/吾輩は猫である(漱石)」
[可能] うつしだせる
写し取る
うつしと・る [4][0] 【写し取る】 (動ラ五[四])
(1)あるものをまねてそのままそっくり書く。書き写す。転写する。「古文書(コモンジヨ)を―・る」
(2)もとの物のとおりに作る。模倣する。「いとかしこき人にて,みな―・りて行ふをも/宇津保(忠こそ)」
[可能] うつしとれる
写し染め
うつしぞめ [0] 【写し染め】
⇒型紙捺染(カタガミナツセン)
写し物
うつしもの [5][0] 【写し物】
(1)書物・文書などを書き写すこと。
(2)書物・文書などを書き写したもの。うつし。うつしぼん。写本。
写し絵
うつしえ [3] 【写し絵】
(1)描き写した絵。「はあ,これは誠の鯉,―とはさら��思はれず/浄瑠璃・双生隅田川」
(2)似顔絵。写生画。「お僧の―なるぞ/読本・春雨(樊噲)」
写す
うつ・す [2] 【写す】 (動サ五[四])
〔「移す」と同源〕
(1)絵・文字などをまねて,そのままにかき表す。模写する。転写する。「ノートを―・す」
(2)形・色あるいは気分・様子などを,絵や文章に表す。描写する。「江戸情緒を―・した文章」
(3)写真やフィルムに収める。撮影する。「写真を―・す」
(4)他人のやり方・前例などをまねる。ならう。「節会の日は内裏の儀式を―・して/源氏(乙女)」
(5)他人のことばをまねて言う。口まねをする。「兄弟の言葉を―・し/曾我 11」
[可能] うつせる
写り
うつり [3] 【映り・写り】
(1)色・光,物の姿・形などが映っている状態。「写真―のよい人」「テレビの―が悪い」
(2)色や模様などの取り合わせ。釣り合い。調和。「―のよい帯」
写り込み
うつりこみ [0] 【写り込み】
写真で,予期しない余計なものが写ること。「光源の―防止」
写る
うつ・る [2] 【写る】 (動ラ五[四])
〔「映る」と同源〕
(1)フィルムや印画紙に画像が残る。「暗くてもよく―・るフィルム」
(2)裏側にある物が透けて見える。
写仏
しゃぶつ [0] 【写仏】 (名)スル
仏像などを模写して描くこと。
写像
しゃぞう [0] 【写像】
(1)〔数〕
〔mapping〕
集合 � の任意の要素に対し,集合 � の一つの要素を対応させる規則を � から � への写像という。
(2)物体から出た光が鏡やレンズで反射・屈折されたのち,集まってできる像。
写出
しゃしゅつ [0] 【写出】 (名)スル
写し出すこと。「本論は唯(タダ)学者流の思想を―したるまでにして/福翁百話(諭吉)」
写図器
しゃずき シヤヅ― [2] 【写図器】
図面を拡大あるいは縮小して写す道具。縮図器。パンタグラフ。
写場
しゃじょう [0] 【写場】
写真の撮影設備のある部屋。また,写真館。フォト-スタジオ。
写声語
しゃせいご [0] 【写声語】
「擬声語」に同じ。オノマトペ。
写字
しゃじ [0][1] 【写字】
文字を書き写すこと。
写字生
しゃじせい [2] 【写字生】
写字を職業とする人。書記。
写実
しゃじつ [0] 【写実】 (名)スル
物事をありのままに文章や絵などに描くこと。
写実
しゃじつ【写実】
real picture.〜的な(に) realistic(ally).→英和
‖写実主義 realism.
写実主義
しゃじつしゅぎ [4] 【写実主義】
〔realism〕
一般に,現実をありのままに模写・再現しようとする芸術上の傾向。特に,一九世紀中葉ヨーロッパに興った芸術思潮をいう。現実を尊重し,主観による改変・装飾を排して客観的に観察し,その個性的特質をありのままに描き出す傾向または様式。リアリズム。
写実小説
しゃじつしょうせつ [4] 【写実小説】
写実主義に基づいて書かれた小説。
写実的
しゃじつてき [0] 【写実的】 (形動)
事実をありのままに描き出そうとするさま。リアリスティック。「―な手法」
写影
しゃえい [0] 【写影】
(1)物の姿を写すこと。
(2)明治初期,写真をいう語。「銀汞―の技の如き/明六雑誌 19」
写意
しゃい [1] 【写意】
絵画などで,形を主とせず,対象の内容・精神,さらには画家の精神性を表現すること。
→形似
写本
しゃほん [0] 【写本】
(1)本を手書きで書きうつすこと。また,そうした本。
→版本
→刊本
(2)原本に対して,その直接また間接の写しである本のこと。
写本
しゃほん【写本】
a manuscript <MS> ;→英和
a handwritten copy.
写植
しゃしょく [0] 【写植】
「写真植字」の略。しゃちょく。
写植
しゃちょく [0] 【写植】
「しゃしょく(写植)」の,印刷・出版界での慣用読み。
→写真植字
写楽
しゃらく 【写楽】
⇒東洲斎(トウシユウサイ)写楽
写瓶
しゃびょう [0] 【瀉瓶・写瓶】
〔仏〕
〔瓶(ビン)の水を他の瓶にうつしかえる意〕
仏教の奥義を師から弟子にもれなく伝えること。写瓶相承。
写生
しゃせい【写生】
sketching;a sketch (作品).→英和
〜する sketch;paint[draw]from life.〜にゆく go sketching.
写生
しゃせい [0] 【写生】 (名)スル
実際の景色や物をありのままに写しとること。スケッチ。絵画から出て,短歌・俳句・文章についてもいう。
写生文
しゃせいぶん [2][0] 【写生文】
事物を見たとおり忠実に写そうとして書かれる文章。明治中期,正岡子規が絵画の方法から学んで提唱した散文の一様式。高浜虚子・坂本四方太・長塚節(タカシ)・伊藤左千夫らが発展させた。
写生画
しゃせいが [0] 【写生画】
直接に実物・実景を見て描いた絵。スケッチ。
→臨画
写真
しゃしん【写真】
a photograph;→英和
a photo;→英和
a picture;→英和
photography (術).→英和
〜を現像する develop a film.→英和
〜をとる (take a) photograph <of> ;have a photograph taken (とって貰う).〜を焼きつける(引き伸ばす) print (enlarge) a photograph.‖写真家 a photographer.写真機 a camera.写真植字 photocomposition.写真植字機 a photocomposer.写真帳 an album.写真電送 facsimile.写真版 a photogravure (凹版);a phototype (凸版).写真複写 a photocopy;a photostat (コピーなど).写真屋[館]a photo studio.全(半)身写真 a full-(half-)length photograph.
写真
しゃしん [0] 【写真】
(1)光学的方法で感光材料面に写しとった物体の映像。一般には物体からの光を写真レンズで集めてフィルム・乾板などに結像させ,これを現像液で処理して陰画とし,印画紙などに焼き付けて陽画を作る。日本では1857年に島津斉彬を撮影したのが最初といわれる。
(2)絵画・小説などで事物のありのままを写しとること。写生。写実。「しかるをしひて―を旨として…専ら真物(マモノ)の情態をばただありのままに演出せば/小説神髄(逍遥)」
(3)〔「活動写真」の略〕
映画。
写真レンズ
しゃしんレンズ [4] 【写真―】
写真機に用いるレンズ。屈折率の異なる数枚の凸レンズと凹レンズの組み合わせから成り,全体として凸レンズとなる。標準レンズのほか,交換レンズに用いる広角レンズ・望遠レンズなどがある。
→標準レンズ
写真乳剤
しゃしんにゅうざい [4] 【写真乳剤】
感光性の著しいハロゲン化銀の微粒子をゼラチン液中に分散させたもの。写真のフィルム-ベース・印画紙などの表面に塗布し,感光膜層とする。感光乳剤。
写真写り
しゃしんうつり [4] 【写真写り】
写真に撮ったときの写り具合。「―のいい人」
写真凸版
しゃしんとっぱん [4] 【写真凸版】
写真製版によって製版した凸版。絵柄によって線画凸版と網目凸版(網版)に,また版材によって亜鉛凸版・銅凸版などに区別される。
写真凹版
しゃしんおうはん [4] 【写真凹版】
グラビアのこと。
写真判定
しゃしんはんてい [4] 【写真判定】 (名)スル
スポーツ競技・競馬などの勝負を,撮影した写真で判定すること。着順判定ではスリット-カメラが用いられる。
写真天頂筒
しゃしんてんちょうとう [0] 【写真天頂筒】
精密な時刻および緯度を観測するための装置。天頂に向けて望遠鏡を垂直に立て,対物レンズによる星像を基部に置かれた水銀盤面で反射させて乾板上に写す。
写真家
しゃしんか [0] 【写真家】
写真を表現手段とする芸術家。
写真帖
しゃしんちょう [0] 【写真帖】
写真をはって整理保存するための帳面。アルバム。
写真平版
しゃしんへいはん [4] 【写真平版】
写真製版によって製版した平版。描(カ)き版や転写による製版と区別していう。オフセット印刷の刷版はこの方式。
→平版
写真感度
しゃしんかんど [4] 【写真感度】
写真のネガティブ-フィルムの感光性能を示す数値。ISO 写真感度など。
写真染
しゃしんぞめ [0] 【写真染(め)】
写真の焼き付けと同じく,布に感光剤を塗り,模様を感光させて染め付ける方法。
写真染め
しゃしんぞめ [0] 【写真染(め)】
写真の焼き付けと同じく,布に感光剤を塗り,模様を感光させて染め付ける方法。
写真植字
しゃしんしょくじ [4] 【写真植字】
写真植字機によって,文字を一字ずつ印画紙またはフィルムに印字し,写真製版用の版下や焼き付け用のフィルム原板を作ること。写植。
写真植字機
しゃしんしょくじき [6] 【写真植字機】
字母が陰画になっている文字盤から必要な文字を選択し,印画紙やフィルムに写しとり文字組版を行う機械。レンズを用いて拡大・縮小・変形ができるので,一つの母型となる文字から各種の印字が得られる。
写真機
しゃしんき [2] 【写真機】
写真を撮影する機械。テレビ・映画などの撮影機は含まない。カメラ。
写真測量
しゃしんそくりょう [4] 【写真測量】
空中または地上から地形を写真にとり,地図を作るために測定すること。
写真版
しゃしんばん [0] 【写真版】
写真を用いて製作した印刷用の版。
写真相場
しゃしんそうば [4] 【写真相場】
ある市場の相場が,そっくりそのまま他の市場の相場になること。
写真等級
しゃしんとうきゅう [4] 【写真等級】
天体の明るさを写真に写った明るさで表した等級。青い星は実視等級よりも明るい等級を示す。
写真織
しゃしんおり [0] 【写真織(り)】
濃淡の糸の組み合わせで人物・風景などを写真のように織り出した紋織物。壁掛けや額など装飾に用いる。
写真織り
しゃしんおり [0] 【写真織(り)】
濃淡の糸の組み合わせで人物・風景などを写真のように織り出した紋織物。壁掛けや額など装飾に用いる。
写真製版
しゃしんせいはん [4] 【写真製版】
写真を応用して印刷に用いる版を製作する方法の総称。凸版・平版・凹版・孔版のいずれにも応用される。
写真鏡
しゃしんきょう [2] 【写真鏡】
(1)レンズを通してすりガラスの上に像を結ばせるようにした暗箱。「顔色(ガンシヨク)は十二神楽の汐吹を―で見たやうだし/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)写真機のこと。「船中にては―を出し下曾根及び其余の人体を写し取しが/近世紀聞(延房)」
写真館
しゃしんかん [2] 【写真館】
記念写真・見合い写真等,客の注文に応じてスタジオで写真撮影をする店。日本では1862年横浜に下岡蓮杖が開設したのが最初とされる。
写経
しゃきょう [0] 【写経】 (名)スル
経文を書写すること。また,書写された経文。そもそもは経典を広めるために行われたが,のちには功徳のある行為とされ,供養や祈願のために行われるようになった。
写経司
しゃきょうし [2] 【写経司】
奈良時代,写経のために設けられた役所。のち写経所と改称。
写角
しゃかく [0] 【写角】
「画角(ガカク)」に同じ。
写譜
しゃふ [0] 【写譜】 (名)スル
楽譜を書き写すこと。「―ペン」
写音文字
しゃおんもじ [4] 【写音文字】
(1)言語学で,音声を表すために作った特殊な文字。音声符号。
(2)「表音文字」に同じ。
冠
さか 【冠・鶏冠】
とさか。[和名抄] [名義抄]
冠
かぶり [3] 【被り・冠】
(1)かぶること。また,かぶる物。《被》「あねさん―」「薦(コモ)―」
(2)現像または焼き付けしたフィルムや印画紙が,画像とは無関係に薄黒くなっている状態。現像過多,材料の品質不良,カメラの光線漏れなどによる。《被》
(3)かんむり。こうぶり。《冠》「御―奉りてさしいでおはしましたりける/大鏡(宇多)」
(4)冠位。《冠》「因りて―一級給ふ/日本書紀(舒明訓)」
(5)負担。損失。《被》「土場六ひとり―となりしかば/滑稽本・和合人」
(6)しくじること。《被》「知れると大―さ/洒落本・古契三娼」
(7)劇場で,大入り。
(8)芝居の打ち出し。
冠
こうぶり カウブリ 【冠】
〔「かがふり」の転〕
(1)衣冠束帯のとき頭にかぶるもの。かんむり。「赤き衣を着て―したる者来たりて/今昔 11」
(2)元服して初めて冠を着けること。初冠(ウイコウブリ)。「三日はみかどの御―とて,世はさはぐ/蜻蛉(下)」
(3)位階。くらい。「さらに官(ツカサ)も―も賜はらじ/枕草子 244」
(4)五位に叙せられること。「やがて―賜ひて殿上せさせ給ふ/宇津保(俊蔭)」
(5)「年爵(ネンシヤク)」に同じ。「御封加はり官(ツカサ)・―などみな添ひ給ふ/源氏(藤裏葉)」
冠
かん クワン [1] 【冠】
■一■ (名)
かんむり。
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
最も優れているさま。最高と認められるさま。多く「冠たる」の形で用いる。「世界に―たる日本の技術」
冠
かん【冠】
a crown.→英和
世界に〜たり hold the first place in the world.→英和
冠
かんむり 【冠】
姓氏の一。
冠
かんぶり 【冠】
「かんむり(冠)」に同じ。
冠
かんむり【冠】
a crown;→英和
a coronet.→英和
お冠である be in a bad humor.
冠
かむり [0] 【冠】
(1)「かんむり(冠)」に同じ。
(2)トンネルの天盤からその真上の地表面までの距離。かんむり。
(3)俳諧などで,発句の初めの五文字。「―付け」
冠
かんむり [0][3] 【冠】
〔「かうぶり」の転〕
(1)地位・階級などを表すため頭にかぶるもの。また,特に平安時代以後行われた,礼服着用時のかぶりもの。額・巾子(コジ)・簪(カンザシ)・纓(エイ)などから成る。束帯・衣冠の際,直衣(ノウシ)で参朝する際に着用した。壮年では厚額(アツビタイ),若年では薄額,五位以上は有文(ウモン)の羅,六位以下は無文の縵(カトリ)で仕立てるなど,身分・年齢,文官・武官の別などにより形状・素材などを異にした。かぶり。かむり。かんぶり。かがふり。
(2)漢字の構成部分の名称。「宇」の「宀(=ウかんむり)」,「花」の「艹(=草かんむり)」など,字の上部にかぶせるもの。かしら。
→おかんむり
(3)催し物・スポーツ大会などの名称に,主催者・協賛者などの名や商品名などを冠したものである意を表す。「―コンサート」「―大会」
冠(1)[図]
冠
かがふり 【冠】
(1)頭を覆うこと。また,覆うもの。かんむり。[新撰字鏡]
(2)〔冠によって位階を表したことから〕
位階。「五位の―/万葉 3858」
冠す
かん・す クワン― 【冠す】 (動サ変)
⇒かんする(冠)
冠する
かん・する クワン― [3] 【冠する】 (動サ変)[文]サ変 くわん・す
(1)上にかぶせる。「『新』の字を―・した社名」「称号を―・する」
(2)冠をかぶる。また,元服する。
冠たる
かんたる クワン― [1] 【冠たる】
⇒かん(冠)■二■
冠の板
かぶりのいた 【冠の板】
鎧の金具廻(カナグマワ)りの一。袖や栴檀(センダン)の板の一番上の板。または,籠手(コテ)の最も上の板。
冠の板
かんむりのいた [6] 【冠の板】
甲冑(カツチユウ)の部分名。袖や栴檀(センダン)の板の上端につける鉄板。
→大鎧
冠る
かぶ・る [2] 【被る・冠る】 (動ラ五[四])
〔「かがふる」が「かうぶる」を経て転じたもの〕
(1)頭の上にのせる。上にかけて覆う。「帽子を―・る」「布団を頭から―・って寝る」
(2)(水・粉などを)上から浴びる。《被》「水を―・る」「波を―・る」
(3)身に受ける。《被》
(ア)本来,他人が負うべき借金・罪などを身に負う。「罪を―・る」「泥を―・る」
(イ)恩恵など好ましいものを受ける。こうむる。「盛徳を―・らんとて/宇津保(祭の使)」
(4)写真で,フィルムや印画に,画像とは関係なく薄黒いところができる。
(5)〔終演になると観客が総立ちになり,ほこりが立つので手拭いをかぶったことから〕
一日の芝居などが終わる。終演になる。はねる。
(6)(寄席芸人仲間などの用語)寄席などが,大入り満員になる。
(7)〔「毛氈(モウセン)を被る」の意〕
失敗する。しくじる。「―・つたら来やれと通な烏帽子親/柳多留 87」
〔「かぶらせる」に対する自動詞〕
[可能] かぶれる
[慣用] 仮面を―・猫を―
冠る
かむ・る [2] 【被る・冠る】 (動ラ五[四])
「かぶる」に同じ。「頭に手ぬぐいを―・る」
冠下
かんむりした [0] 【冠下】
⇒かむりした(冠下)
冠下
かむりした 【冠下】
公家が冠を着ける時に結った髷(マゲ)。髪を頭頂で束ね元結で巻いて棒のようにし,髪の先を房のように出す。かんむりした。
冠下[図]
冠不全
かんふぜん クワン― [3] 【冠不全】
冠状動脈硬化症や大動脈炎,ショックなどによって,心臓に必要な酸素が十分に供給できない状態。狭心症や心筋梗塞などの原因になる。
冠付け
かんむりづけ [0] 【冠付け】
⇒かむりづけ(冠付)
冠付け
かむりづけ [0] 【冠付け】
雑俳の一種。点者が出した上五文字(冠)に中七文字・下五文字を付けて一句立てにするもの。元禄(1688-1704)頃より行われた。一般に江戸での称で,上方では笠付(カサヅ)けと称した。「夜も寝ずに」という冠に対し,「かるたに痩(ヤ)する松の内」と付ける類。烏帽子(エボシ)付け。頭(カシラ)付け。かんむり付け。冠句。
→沓付(クツヅ)け
冠位
かんい クワンヰ [1] 【冠位】
(1)冠(カンムリ)と位。
(2)冠の色や材料によって表す官人の朝廷における位階,およびその制度。推古天皇の時(603年),冠位十二階を定めたのに始まる。その後天武天皇の時,親王四階,諸王八階,諸臣四十八階に改められたが,文武天皇の時(701年),位記をもって代えられるまで約百年間続いた。
冠位十二階
かんいじゅうにかい クワンヰジフニ― [1][3] 【冠位十二階】
603年,聖徳太子が制定した冠による位階制。徳・仁・礼・信・義・智をそれぞれ大小に分けて十二階とし,冠を六種の色(紫・青・赤・黄・白・黒)で,大小はその濃淡で区分けして,位階を示した。
冠冕
かんべん クワン― 【冠冕】
(1)冕板(ベンバン)のついた冠。「臣下は北面にして階下に―を低(ウチタ)る/太平記 24」
(2)首位。第一等。「欧陽公の五代史…古今の―たり/童子問」
冠動脈
かんどうみゃく クワン― [3] 【冠動脈】
「冠状動脈(カンジヨウドウミヤク)」に同じ。
冠句
かんく クワン― [1] 【冠句】
⇒冠付(カムリヅ)け
冠婚葬祭
かんこんそうさい【冠婚葬祭】
ceremonial occasions.
冠婚葬祭
かんこんそうさい クワン―サウ― [0] 【冠婚葬祭】
元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀のこと。古来最も重要とされてきた四つの大きな儀式。
冠字連歌
かむりじれんが [5] 【冠字連歌】
連歌の一体。ある連続した言葉を一音ずつ分けて,毎句の初めに詠み込むもの。いろは連歌・名号連歌・法楽連歌など。
冠履
かんり クワン― [1] 【冠履】
(1)冠(カンムリ)とくつ。
(2)上位と下位。尊卑。
冠履顛倒
かんりてんとう クワン―タウ [1] 【冠履顛倒】 (名・形動)[文]ナリ
上下の順序が逆なこと。物事が乱れているさま。冠履倒置。「なんぼ―な世の中で/社会百面相(魯庵)」
冠師
かんむりし [4] 【冠師】
冠を作ることを職業とする人。かぶりし。かむりし。
冠帯
かんたい クワン― [0] 【冠帯】
冠と帯。また,衣冠束帯の礼装。
冠帯の国
かんたいのくに クワン― [0] 【冠帯の国】
礼儀にあつい国。夷狄(イテキ)に対して中国をいう。
冠帽
かんぼう クワン― [0] 【冠帽】
かぶりもの。かんむり。「これを以て,婦人の―衣裳を買ふて/西国立志編(正直)」
冠座
かんむりざ [0] 【冠座】
〔(ラテン) Corona Borealis〕
七月中旬の宵,南中する星座。七つの微光星が半円形に連なって冠状をなす。南半球にある「南の冠座」と区別するため「北の冠座」ともいう。へっつい星。鬼の釜(カマ)。
冠木
かぶき [0] 【冠木】
(1)鳥居や門の上方にあって,両方の柱を貫く横木。
(2)「冠木門」の略。
冠木門
かぶきもん [3] 【冠木門】
門の一。門柱に,冠木を渡した門。
冠木門[図]
冠松次郎
かんむりまつじろう 【冠松次郎】
(1883-1970) 登山家。東京生まれ。沢登りを好み,黒部川源流を初めて紹介した。名文家として知られる。著「黒部渓谷」「山渓記」など。
冠桶
かぶりおけ 【冠桶】
冠(カンムリ)を入れる丸い箱。かぶりばこ。
冠棚
かんむりだな [4][0] 【冠棚】
(1)冠を載せておく棚。のちには香炉の台としても用いるようになった。冠台。かむり棚。
(2)書院や床の間などに設ける違い棚の形式の一。かむり棚。
冠棚
かむりだな [3][0] 【冠棚】
⇒かんむりだな(冠棚)
冠毛
かんもう クワン― [0] 【冠毛】
キク科植物のタンポポ・アザミなどの下位子房の果実上端に生ずる毛状の突起。萼(ガク)の変形したもので,果実が熟したあと,乾燥して放射状に開き,種子を散布するのに役立つ。
冠毛
かんもう【冠毛】
《生》a crest (動物の);→英和
a pappus (植物の).
冠水
かんすい クワン― [0] 【冠水】 (名)スル
洪水などで,田畑や作物が水をかぶること。「堤防が決壊して田畑が―した」
冠水する
かんすい【冠水する】
be[get]submerged[flooded].
冠泥
かんでい クワン― [0] 【冠泥】 (名)スル
洪水などで,田畑・道路・家屋などが泥をかぶること。
冠注
かんちゅう クワン― [0] 【冠注】
頭注。
冠物
かぶりもの [0][5] 【被り物・冠物】
笠・頭巾(ズキン)など,頭にかぶるものの総称。「―を取る」
冠状
かんじょう クワンジヤウ [0] 【冠状】
かんむりのような形。かんむり状。
冠状の
かんじょう【冠状の】
coronary.→英和
冠状動脈[静脈]coronary artery[vein].
冠状動脈
かんじょうどうみゃく クワンジヤウ― [5] 【冠状動脈】
大動脈の基部から枝分かれして心臓壁を上から下へとりまいている動脈。心臓組織に酸素や栄養を供給する。冠動脈。
冠状循環
かんじょうじゅんかん クワンジヤウ―クワン [5] 【冠状循環】
心臓が機能するために必要な物質を供給するため,冠状動脈が行う血液の循環。
冠直衣
こうぶりのうし カウブリナホシ 【冠直衣】
⇒かんむりのうし(冠直衣)
冠直衣
かんむりのうし 【冠直衣】
直衣装束で烏帽子(エボシ)にかえて冠をかぶること。許された者が直衣で宮中に入るときなどに用いる。こうぶりのうし。
⇔烏帽子直衣
冠省
かんしょう クワンシヤウ [0] 【冠省】
手紙で,時候の挨拶(アイサツ)など前文を省略すること。また,その時に書く語。前略。
〔これを用いた時は,「草々」「匆々(ソウソウ)」「不一」などで結ぶ〕
冠着山
かむりきやま 【冠着山】
長野県中央部,更級郡にある山。
→姨捨山(オバステヤマ)
冠石
かむりいし [3] 【冠石】
⇒笠石(カサイシ)(2)
冠筑紫鴨
かんむりつくしがも [8] 【冠筑紫鴨】
カモ目カモ科の鳥。雄は後頭に長い黒色の冠羽をもつ。顔と頸は灰色,胸は黒色,翼の雨覆いは白色。くちばしと脚は淡紅色。ウラジオストクから朝鮮・中国の東北部に分布,北海道に少数が渡来したらしい。三標本が知られ,絶滅したとされるが,目撃の報告もあり生存の可能性がある。
冠絶
かんぜつ クワン― [0] 【冠絶】 (名)スル
比較するものがないほどに優れていること。「史上に―する大文学」「文芸学術の世界に―する/明六雑誌 1」
冠纓
かんえい クワン― [0] 【冠纓】
冠(カンムリ)のひも。
冠羽
かんう クワン― [1] 【冠羽】
鳥の頭にあって,周りより長く伸びた羽毛。冠毛。羽冠。
冠者
かざ クワ― 【冠者】
〔「かじゃ」の直音表記〕
元服をした少年。かんじゃ。「―の君のおはしつる/源氏(乙女)」
冠者
かじゃ クワ― 【冠者】
〔「かんじゃ」の撥音「ん」の無表記〕
「かんじゃ(冠者)」に同じ。「源太―はなきか/平治(中)」
冠者
かんじゃ クワン― [1] 【冠者】
(1)元服式を済ませて,冠を着けている少年。また,若者。「其の―しかるべき所に宮仕へしける程に/今昔 29」
(2)六位で無官の人。「匡房卿いまだ無官にて江―とてありけるを/十訓 1」
(3)召し使いの若者。
〔室町後期以降撥音の無表記形から出た「くわじゃ」の語形も多く用いられるようになった〕
冠落とし造り
かんむりおとしづくり [8] 【冠落とし造り】
刀剣の刃の形の一。鎬(シノギ)造りの一種で鎬地(シノギジ)の元の方三分の一ほどを残し,先の肉を落としたもの。横手筋はなく,切っ先は菖蒲(シヨウブ)造りと同じ。短刀に多い。鵜(ウ)の首造りと同じとする立場もある。
→鵜の首造り
冠詞
かんし クワン― [0] 【冠詞】
英語・ドイツ語・フランス語などで,名詞あるいは名詞的用法の語の前に添え,ある限定を加える語。定冠詞・不定冠詞・部分冠詞などがあり,言語によっては名詞の性・数・格によって語形を変える。
冠詞
かんし【冠詞】
《文》an article.→英和
定(不定)冠詞 a definite (an indefinite) article.
冠講座
かんむりこうざ [4] 【冠講座】
⇒寄付講座(キフコウザ)
冠辞
かんじ クワン― [0] 【冠辞】
(1)語に冠して修飾を加える詞(コトバ)。
(2)枕詞(マクラコトバ)。
冠辞考
かんじこう クワンジカウ 【冠辞考】
枕詞(マクラコトバ)の辞書。一〇巻。賀茂真淵著。1757年成立。記紀・万葉の枕詞の意味・用法を記す。
冠雪
かんせつ クワン― [0] 【冠雪】 (名)スル
雪が降って山や物の上にかぶさること。また,その雪。「山頂は―している」「初―」
冠鳩
かんむりばと [5] 【冠鳩】
(1)ハト目ハト科カンムリバト属の鳥の総称。大形のハトで,頭上に大きな冠羽をもつ。ニューギニアとその属島に分布。
(2){(1)}の一種。全長80センチメートルに達する大形のハト。全身空色で,頭上に扇子を広げたような大きな冠羽をもつ。
冠鶴
かんむりづる [5] 【冠鶴】
ツル目ツル科の鳥。全長1メートル内外。上体青灰色で,翼は白く尾は茶褐色,頭上に金色の冠羽をもち美しい。アフリカ中部・南東部の草原にすむ。
冠鷲
かんむりわし [4] 【冠鷲】
タカ目タカ科の鳥。全長55センチメートル内外。全身暗褐色で,黒と白の冠羽をもつ。森林にすみ,主にヘビ・トカゲ・カエルなどを食う。南アジアに分布し,日本では沖縄県八重山諸島にのみ見られる。特別天然記念物。絶滅危惧種。
冢
つか [2] 【塚・冢】
(1)土が小高く盛り上がっている所。目印などにするために土を高く盛った所。「一里―」
(2)土を小高く盛って築いた墓。また一般に,墓。「十三―」
冢中
ちょうちゅう [0] 【冢中】
墓の中。塚の中。
冢中の枯骨
ちょうちゅうのここつ 【冢中の枯骨】
〔蜀書(先主伝)〕
死んだ人。また,無能の人をあざけっていう語。
冢宰
ちょうさい [0] 【冢宰】
中国の官名。周代,六卿(リクケイ)の一。天官の長。天子を補佐して,百官を統率した。宰相。大宰(タイサイ)。
冢田
つかだ 【冢田】
姓氏の一。
冢田大峯
つかだたいほう 【冢田大峯】
(1745-1832) 江戸後期の儒者。名は虎,字(アザナ)は叔貔(シユクヒ),通称,多門。信濃の人。貧窮の中で独学。寛政異学の禁に反対を唱える。のち尾張藩校明倫堂督学となり,自説を教授。著「聖道得門」など。
冤
えん ヱン [1] 【冤】
無実の罪。ぬれぎぬ。「―をすすぐ」
冤屈
えんくつ ヱン― [0] 【冤屈】
(1)志を曲げること。「暴君の圧制を受けて―に甘んずるでせうか/露団々(露伴)」
(2)心が鬱屈すること。
(3)無実の罪におとしいれられること。
冤枉
えんおう ヱンワウ [0] 【冤枉】
〔「冤」「枉」ともに無実の罪の意〕
無実の罪。冤罪(エンザイ)。ぬれぎぬ。「―をそそぐ」
冤罪
えんざい【冤罪】
a false charge.〜を被る be falsely accused.
冤罪
えんざい ヱン― [0] 【冤罪】
罪がないのに,疑われたり罰を受けたりすること。無実の罪。ぬれぎぬ。「―をこうむる」
冤鬼
えんき ヱン― [1] 【冤鬼】
無実の罪で処刑された人の恨みのこもった霊魂。「夢中の―の詞に従へば/経国美談(竜渓)」
冥き途
くらきみち 【冥き途】
(1)俗世間。煩悩(ボンノウ)に迷う現世。「山を出でて―にぞたどり来し/和泉式部日記」
(2)「冥途(メイド)」の訓読み。死後の世界。
冥冥
めいめい [0] 【冥冥】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)暗いさま。暗くて見分けがつかないさま。「―として咫尺(シセキ)も分らぬ昏闇(クラヤミ)/薄命のすず子(お室)」
(2)奥深く遠いさま。「黄泉―として往きて返るなし/ひとりね」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■}に同じ。「効能は―なるが如きも実は甚だ顕著/日本風景論(重昂)」
冥冥
みょうみょう ミヤウミヤウ [0] 【冥冥】 (形動タリ)
暗いさま。「―として人もなく/平家 2」
冥冥裏
めいめいり [3] 【冥冥裏】
「冥冥の裡(ウチ)」に同じ。
冥利
みょうり ミヤウ― [1] 【冥利】
(1)〔仏〕 仏や菩薩が知らず知らずのうちに与える利益。
(2)知らず知らずのうちに神仏から受ける利益。「まづ第一―が能いわさ/滑稽本・浮世風呂(前)」
(3)ある立場・状態にあることによって受ける恩恵・しあわせ。「役者―」「商売―で折ふしまぐれあたりで/安愚楽鍋(魯文)」
(4)身分・職業などを表す言葉の下に付けて,約束をたがえれば冥利を受けられなくてもかまわない,の意を表す。「男―商ひ―虚言ござらぬ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
冥利
みょうり【冥利】
⇒冥加.
冥加
みょうが【冥加】
divine providence;fortune.→英和
〜につきる be too good <for me> .
冥加
みょうが ミヤウ― [1] 【冥加】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 知らぬうちに受ける神仏の援助・保護。冥利。「―人にすぐれて/今昔 17」
(2)非常に好運である・こと(さま)。「嬢様別してのお情ぢやわ,生命(イノチ)―な,お若いの/高野聖(鏡花)」
(3)〔神仏の恩恵に対するお礼の意から〕
お礼。報恩。「薬代を―のためにつかはしたし/浮世草子・永代蔵 6」
(4)「冥加金」の略。
(5)違約や悪事をしたら神仏の加護が尽きても仕方ないという意で用いる自誓の言葉。「あの君七代まで太夫―あれ/浮世草子・一代男 7」
冥加無し
みょうがな・し ミヤウガ― 【冥加無し】 (形ク)
(1)神仏の加護がない。「兄に向つて弓をひかんが―・きとは理り也/保元(中・古活字本)」
(2)(「無し」が否定ではなく,強調に用いられて)冥加に尽きるさまである。ありがたい。「はああ―・い,有難いと夫婦わつと泣出し/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
冥加金
みょうがきん ミヤウ― [0][3] 【冥加金】
(1)社寺へ奉納する金銭。神仏の加護の祈願,またはそれへの謝礼の意味で納める。冥加銭。
(2)近世の雑税の一。商工業者・旅宿・質屋などが,営業免許・特権付与の代償として領主(大名)に献上する金穀をいう。原則として銭納であったが,物納もしくは労役の場合もあった。
冥助
みょうじょ ミヤウ― [1] 【冥助】
神仏の助け。冥加(ミヨウガ)。
冥合
みょうごう ミヤウガフ [0] 【冥合】 (名)スル
知らず知らずのうちに,一つに合すること。
冥合
めいごう 【冥合】 (名)スル
⇒みょうごう(冥合)
冥土
めいど [0] 【冥土・冥途】
〔仏〕 死者の霊魂が行く暗黒の世界。冥界。よみじ。
冥土の旅
めいどのたび 【冥土の旅】
死出の旅。
冥境
めいきょう [0] 【冥境】
冥土。冥界。よみじ。
冥官
みょうかん ミヤウクワン [0] 【冥官】
地獄の閻魔(エンマ)の庁にいる役人。
冥府
めいふ [1] 【冥府】
死後の世界。冥土。また,地獄。
冥応
みょうおう ミヤウ― [0] 【冥応】
〔仏〕 知らない間に神仏が感応して利益(リヤク)を授けること。冥感(ミヨウカン)。「これひとへに摩利支天の―/太平記 5」
冥恩
みょうおん ミヤウ― [0] 【冥恩】
人々が気づかぬうちに神仏が施す恩徳。冥加(ミヨウガ)。「これ天照大神の―なり/盛衰記 40」
冥想
めいそう [0] 【瞑想・冥想】 (名)スル
目を閉じて心を静め,無心になって想念を集中させること。「―にふける」
〔明治期に作られた語〕
冥感
みょうかん ミヤウ― [0] 【冥感】
〔仏〕「冥応(ミヨウオウ)」に同じ。
冥慮
みょうりょ ミヤウ― [1] 【冥慮】
神仏のみ心。神仏のおぼしめし。「仏陀の―にそむくべからず/平家 2」
冥慮
めいりょ [1] 【冥慮】
⇒みょうりょ(冥慮)
冥捜
めいそう [0] 【瞑捜・冥捜】 (名)スル
目を閉じて,心の中に探し求めること。「夫婦が地下に齎(モタラ)せし念々を―したり/金色夜叉(紅葉)」
冥暗
めいあん [0] 【冥暗・冥闇】
(1)暗いこと。くらやみ。「一生―の中に向つて/太平記 4」
(2)くらい冥途でのまよい。「君孝行たらばわが―を助けよ/謡曲・海士」
冥漠
めいばく [0] 【冥漠・冥邈】 (ト|タル)[文]形動タリ
くらくて遠く,はっきり見えない・こと(さま)。「此―たる小説界に一点の光明を輝かし/筆まかせ(子規)」
冥王星
めいおうせい メイワウ― [3] 【冥王星】
〔Pluto〕
太陽系の第九惑星。1930年アメリカのローウェル天文台の C = W =トンボーが発見。太陽からの平均距離は地球のそれの三九・五四倍。公転周期二四七・八年。極大光度一三・六等。自転周期六・三八七日。直径は月の約三分の二。78年に衛星が発見された。
冥王星
めいおうせい【冥王星】
Pluto.→英和
冥界
みょうかい ミヤウ― [0] 【冥界】
(1)「めいかい(冥界)」に同じ。
(2)六道(ロクドウ)のうち,地獄・餓鬼(ガキ)・畜生の三道。
(3)特に,地獄道。
冥界
めいかい [0] 【冥界】
死後の世界。冥途(メイド)。みょうかい。
冥福
みょうふく ミヤウ― [0] 【冥福】
⇒めいふく(冥福)
冥福
めいふく [0] 【冥福】
死後の幸福。みょうふく。「―を祈る」
冥福を祈る
めいふく【冥福を祈る】
pray for the repose of a person's soul.
冥罰
みょうばつ ミヤウ― [0][1] 【冥罰】
神仏が懲らしめに下す罰。
冥色
めいしょく [0] 【瞑色・冥色】
夕方の気配。暮色。
冥衆
みょうしゅ ミヤウ― [1] 【冥衆】
〔仏〕 人の目に見えない,鬼神や閻魔王(エンマオウ)のような諸神。
冥譴
みょうけん ミヤウ― [0] 【冥譴】
人間の目には見えない,神仏の罰。「―何ぞ遁(ノガ)るることを得ん/太平記 17」
冥護
めいご 【冥護】
⇒みょうご(冥護)
冥護
みょうご ミヤウ― [1] 【冥護】
神仏がひそかに守ってくれること。「神明の―に拠らんと/金色夜叉(紅葉)」
冥途
めいど【冥途】
Hades;→英和
the world of the dead.→英和
冥途
めいど [0] 【冥土・冥途】
〔仏〕 死者の霊魂が行く暗黒の世界。冥界。よみじ。
冥途の飛脚
めいどのひきゃく 【冥途の飛脚】
人形浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。通称「梅川忠兵衛」。1711年初演。大坂淡路町の飛脚忠兵衛は為替金の封印を切って遊女梅川を身請けし,故郷新口村まで逃げるが捕らえられる。
冥道
めいどう [0] 【冥道】
⇒みょうどう(冥道)
冥道
みょうどう ミヤウダウ [0] 【冥道】
(1)「冥界(メイカイ)」に同じ。
(2)冥界を支配する神々。めいどう。「炎魔王界にして冥官・―の前につなぎつけ引きすゑられて/沙石 3」
冥道供
みょうどうく ミヤウダウ― [3] 【冥道供】
閻魔大王を本尊として罪障消滅を願う供養。
冥邈
めいばく [0] 【冥漠・冥邈】 (ト|タル)[文]形動タリ
くらくて遠く,はっきり見えない・こと(さま)。「此―たる小説界に一点の光明を輝かし/筆まかせ(子規)」
冥鑑
みょうかん ミヤウ― [0] 【冥鑑】
人の目には見えないが,神仏が常に衆生(シユジヨウ)を明らかに見ていること。冥見。「諸寺諸社に仰て,―の政をぞあふがれける/保元(中・古活字本)」
冥闇
めいあん [0] 【冥暗・冥闇】
(1)暗いこと。くらやみ。「一生―の中に向つて/太平記 4」
(2)くらい冥途でのまよい。「君孝行たらばわが―を助けよ/謡曲・海士」
冥顕
みょうげん ミヤウ― [0] 【冥顕】
冥界と顕界。「―につけてその恐れ少なからず候/平家 3」
冥鬼
めいき [1] 【冥鬼】
冥土にいる鬼。
冪
べき [1] 【冪・巾】
〔数〕 同一の数や文字を何度か掛け合わせたもの。累乗。
冪
べき【冪】
a power.→英和
3乗冪 the third power.
冪冪
べきべき [0] 【冪冪】 (ト|タル)[文]形動タリ
雲などが一面におおうさま。「―たる雲を貫ぬいて/趣味の遺伝(漱石)」
冪指数
べきしすう [4][3] 【冪指数】
累乗(ルイジヨウ)の指数。
→累乗
冪根
べきこん [0] 【冪根】
⇒累乗根(ルイジヨウコン)
冪然
べきぜん [0] 【冪然】 (ト|タル)[文]形動タリ
おおいかぶさるさま。「―たる爆発物が抛(ナ)げ出されるか/虞美人草(漱石)」
冪級数
べききゅうすう [3][5] 【冪級数】
��+���+���²+���³+…+����+… の形をした級数を � の冪級数という。整級数。
冪集合
べきしゅうごう [3] 【冪集合】
集合 � のすべての部分集合の集合を � の冪集合という。2� で表す。
冬
ふゆ【冬(の)】
winter.→英和
冬
ふゆ [2] 【冬】
四季の一。秋と春の間の季節。現行の太陽暦では一二月から二月まで。陰暦では一〇月から一二月まで。また,二十四節気では立冬から立春の前日まで。天文学上では冬至から春分の前日まで。一年中でもっとも寒い季節。[季]冬。
冬さる
ふゆさ・る 【冬さる】 (連語)
冬になる。「―・れば嵐のこゑもたかさごの松につけてぞ聞くべかりける/拾遺(冬)」
冬ざれ
ふゆざれ [0] 【冬ざれ】
冬の,草木の枯れて荒涼たる様子。また,その季節。[季]冬。《―や小鳥のあさる韮畠/蕪村》
冬の旅
ふゆのたび 【冬の旅】
〔原題 (ドイツ) Winterreise〕
シューベルトの歌曲集。1827年作曲。W =ミュラーの二四編の連作詩に作曲。恋に破れた青年の絶望を歌い,ドイツ-ロマン派の歌曲に新生面を開いた。「菩提樹」「辻音楽師」が特に有名。
冬の日
ふゆのひ 【冬の日】
俳諧撰集。一冊。山本荷兮(カケイ)編。1685年刊。「野ざらし紀行」の途次,芭蕉が尾張の連中(レンジユウ)と巻いた歌仙五巻を収める。蕉風を確立した書。俳諧七部集の一。尾張五歌仙。
冬の日
ふゆのひ [0] 【冬の日】
日の短い冬の一日。また,冬の太陽や日ざし。[季]冬。
冬の月
ふゆのつき [5] 【冬の月】
青白く寒々と照る月。[季]冬。
冬の花蕨
ふゆのはなわらび [6] 【冬の花蕨】
ハナワラビ科のシダ植物。日本各地の山地・草地に自生。秋に根茎から一本の茎を出し,栄養葉と胞子葉に分枝する。葉は羽状複葉で冬に緑色,翌春枯れる。ハナワラビ。
冬の蜂
ふゆのはち [0] 【冬の蜂】
冬を越す,動きの鈍いハチ。[季]冬。
冬の蠅
ふゆのはえ [0] 【冬の蠅】
冬まで生き残っているハエ。[季]冬。《弁当を開けば―の来る/虚子》
冬めく
ふゆめ・く [3] 【冬めく】 (動カ五[四])
冬らしくなる。冬が来たという感じがする。[季]冬。
冬仔
ふゆご [2] 【冬子・冬仔】
冬に生まれた,動物の子。
冬休み
ふゆやすみ [3] 【冬休み】
冬の寒い時期に学校の授業などを休みにすること。冬期休暇。[季]冬。
冬休み
ふゆやすみ【冬休み】
the winter holidays[vacation].
冬作
ふゆさく [0] 【冬作】
冬の間に栽培し,春から夏に収穫する作物。ムギ・ソラマメなど。冬作物。
⇔夏作
冬作物
ふゆさくもつ [4] 【冬作物】
⇒冬作(フユサク)
冬凪
ふゆなぎ [0] 【冬凪】
吹きすさぶ冬の季節風が一時的におさまり,海が穏やかになること。寒(カン)なぎ。[季]冬。
冬化粧
ふゆげしょう [3] 【冬化粧】 (名)スル
雪が降って,いかにも冬らしい風情を添えること。「―した山」
冬北斗
ふゆほくと [3] 【冬北斗】
冬の夜の北斗七星。
冬向き
ふゆむき [0] 【冬向き】
冬にふさわしいこと。「―の服装」
冬向きの
ふゆむき【冬向きの】
winter <wear> ;→英和
for winter.
冬営
とうえい [0] 【冬営】
(1)軍隊などが,陣営で冬を越すこと。冬の陣営。
(2)冬を越すための準備。
冬囲い
ふゆがこい [3] 【冬囲い】
(1)冬の風雪を防ぐために家や植木のまわりに作るかこい。
(2)冬の間の食糧として,野菜などを土中に埋めて保存すること。
(3)冬季,使用しない船を,陸上に引き揚げてかこうこと。
冬型気圧配置
ふゆがたきあつはいち [8] 【冬型気圧配置】
冬季に現れやすい気圧配置。日本では西高東低型が典型的。
→西高東低型
冬場
ふゆば [0] 【冬場】
冬の時期。冬の間。
冬天
とうてん [0] 【冬天】
冬の天気。冬ぞら。冬の空。
冬子
ふゆご [2] 【冬子・冬仔】
冬に生まれた,動物の子。
冬子
どんこ [0] 【冬子・冬菇】
冬季に育ったシイタケ。肉厚で乾物は最高級品とされる。
冬季
とうき [1] 【冬季】
冬の季節。冬。
冬季オリンピック
とうきオリンピック [7][1][4] 【冬季―】
⇒オリンピック冬季競技大会(トウキキヨウギタイカイ)
冬安居
とうあんご [3] 【冬安居】
〔仏〕 陰暦一〇月一六日から翌年1月15日まで,僧が一か所にこもって修行すること。雪(ユキ)安居。ふゆあんご。[季]冬。
→安居(アンゴ)
冬安居
ふゆあんご 【冬安居】
「とうあんご(冬安居)」に同じ。[季]冬。《行脚ここに名山にあひぬ―/松瀬青々》
冬官
とうかん 【冬官】
(1)中国,周代の六官(リクカン)の一。土木工作のことをつかさどった。
(2)宮内省の唐名。
冬宮
とうきゅう 【冬宮】
ロシア連邦,サンクトペテルブルクにあるバロック式の宮殿。一八世紀に建てられ,ロシア皇帝の居所であったが,現在はエルミタージュ美術館の一部をなす。
冬将軍
ふゆしょうぐん【冬将軍】
Jack Frost.
冬将軍
ふゆしょうぐん [3] 【冬将軍】
〔モスクワを攻めたナポレオンが厳寒に勝てず敗走したことから〕
寒気の厳しさを擬人化していう語。また,冬のこと。「―の訪れ」
冬小麦
ふゆこむぎ [3] 【冬小麦】
秋から初冬にかけて種をまき,翌年の初夏に収穫する小麦。アメリカ合衆国のカンザス州とオクラホマ州・アルゼンチンのパンパ・オーストラリアの南東部・中国の華北・インドのパンジャブ地方など,春まき小麦地帯よりも冬が温暖で,越年栽培が可能な地域で栽培される。世界の小麦生産地の大部分を占める。冬まき小麦。
⇔春小麦
冬尺
ふゆしゃく [0][2] 【冬尺】
シャクガ科のガのうち,冬にだけ羽化する種の総称。雌のはねは退化し,雄だけが飛ぶ。
冬山
ふゆやま [0] 【冬山】
(1)冬の季節の山。冬枯れの山。[季]冬。
(2)冬期の登山の対象となる山。
⇔夏山
冬山に登る
ふゆやま【冬山に登る】
climb mountains in the winter.→英和
冬帝
とうてい [0] 【冬帝】
冬の神。[季]冬。
冬座敷
ふゆざしき [3] 【冬座敷】
襖(フスマ)・障子や調度などを冬らしくしつらえ,暖房を備えた座敷。[季]冬。
冬扇夏炉
とうせんかろ [5] 【冬扇夏炉】
⇒夏炉冬扇(カロトウセン)
冬支度
ふゆじたく [3] 【冬支度】 (名)スル
(1)衣類や室内調度を調えて冬を迎える準備をすること。[季]秋。
(2)冬季の服装。
冬日
とうじつ [0] 【冬日】
(1)冬の日光。
(2)冬の日。冬。
冬日
ふゆび 【冬日】
(1) [0]
冬の太陽。冬の日光。冬の日差し。ふゆひ。[季]冬。
(2) [2]
一日の最低気温が摂氏〇度未満の日。
⇔夏日
→真冬日
冬日和
ふゆびより [3] 【冬日和】
(1)穏やかに晴れた冬の日。[季]冬。
(2)冬の天気。冬の空模様。
冬景色
ふゆげしき【冬景色】
winter scenery.
冬晴
ふゆばれ [0] 【冬晴(れ)】
穏やかに晴れた冬の日。冬びより。[季]冬。《―や立ちて八つ岳を見浅間を見/虚子》
冬晴れ
ふゆばれ [0] 【冬晴(れ)】
穏やかに晴れた冬の日。冬びより。[季]冬。《―や立ちて八つ岳を見浅間を見/虚子》
冬月
とうげつ [1] 【冬月】
(1)冬の季節。
(2)冬の夜の月。寒月。
冬服
ふゆふく【冬服】
winter clothes[clothing].
冬服
ふゆふく [0] 【冬服】
冬に着る洋服。[季]冬。
冬期
とうき【冬期(休暇)】
(the) winter (vacation).→英和
冬期
とうき [1] 【冬期】
冬の期間。冬の間。「―は通行不能」
冬木
ふゆき [0] 【冬木】
〔「ふゆぎ」とも〕
(1)冬の木。落葉樹・常緑樹ともにいう。[季]冬。
(2)落葉しない木。[日葡]
冬木立
ふゆこだち [3] 【冬木立】
冬木の立ち並んでいるもの。冬枯れの木々。[季]冬。《其中に境垣あり―/虚子》
冬枯れ
ふゆがれ [0] 【冬枯れ】 (名)スル
(1)冬に草木の枯れること。また,一面に枯れ色になった荒涼たる景色。[季]冬。「―の野」「真黒に―して居る林檎園に/あめりか物語(荷風)」
(2)冬,特に二月,商店などで,客が少なく不景気になること。
冬枯れの景色
ふゆがれ【冬枯れの景色】
a desolate winter landscape.
冬桜
ふゆざくら [3] 【冬桜】
冬に咲くサクラ。カンザクラ・ヒザクラなど。[季]冬。
冬椿
ふゆつばき [3] 【冬椿】
冬に咲く早咲きのツバキ。寒椿(カンツバキ)。[季]冬。
冬構え
ふゆがまえ [3] 【冬構え】
冬を迎える支度。家屋・庭園に防寒の備えをすること。[季]冬。《古寺の簀子も青し―/凡兆》
冬毛
ふゆげ [0] 【冬毛】
獣の,秋に抜けかわった毛。冬場の柔らかい毛。
⇔夏毛
冬水鶏
ふゆくいな [3] 【冬水鶏】
クイナ{(2)}の別名。
冬牡丹
ふゆぼたん [3] 【冬牡丹】
(1)「寒牡丹(カンボタン)」に同じ。[季]冬。
(2)〔炭火を牡丹の花にたとえたものという〕
火鉢の異名。[俚言集覧]
(3)イノシシ肉の異名。ぼたん。「冷症で廿日ほど食ふ―/柳多留 92」
冬物
ふゆもの【冬物】
winter clothing[wear](衣類);winter goods (品物).
冬物
ふゆもの [0] 【冬物】
冬に用いる衣服・服飾品・布地など。
冬珊瑚
ふゆさんご [3] 【冬珊瑚】
タマサンゴの別名。
冬瓜
とうがん [3][0] 【冬瓜】
〔「とうが」の転〕
ウリ科のつる性一年草。アジアの熱帯・温帯で野菜として古くから栽培する。雌雄同株。果実は大きな楕円形ないし球形の液果。果皮は淡緑色で熟すと蝋(ロウ)質の白粉を帯びる。果実を食用とし,種子は利尿薬などとする。氈瓜(カモウリ)。[季]秋。
冬瓜
とうがん【冬瓜】
a wax gourd.
冬瓜
とうが [3] 【冬瓜】
「とうがん(冬瓜)」に同じ。[季]秋。
冬田
ふゆた [0] 【冬田】
冬の田。冬枯れの田。[季]冬。
冬眠
とうみん [0] 【冬眠】 (名)スル
動物が生活活動を中止した状態で冬を過ごすこと。ハリネズミ・リス・ヤマネなど小型の哺乳類にみられるが,広義には昆虫・カエル・ヘビなど陸生の変温動物の越冬も含む。多くの種は冬眠中に定期的にめざめて,排泄・摂食を行う。クマ・スカンクの冬ごもりは体温の降下も小さく,睡眠状態に近い。
→夏眠
冬眠
とうみん【冬眠】
hibernation.〜する hibernate.→英和
冬眠腺
とうみんせん [0] 【冬眠腺】
⇒褐色脂肪組織(カツシヨクシボウソシキ)
冬着
ふゆぎ [0][3] 【冬着】
冬に着る衣服。特に,和服についていう。
→冬服
冬篭り
ふゆごもり【冬篭り】
hibernation (冬眠).〜する hibernate (冬眠);→英和
keep indoors during winter.
冬籠り
ふゆごもり 【冬籠り】
■一■ [3][0] (名)スル
(1)冬の間,動物が巣の中に入りじっとしていること。冬眠と異なるが,睡眠状態に近い。
(2)冬の間,寒さを避けて家にこもっていること。[季]冬。《薪をわる妹一人―/正岡子規》
■二■ (枕詞)
「春」「張る」にかかる。語義・かかり方に諸説あるが未詳。「―春へを恋ひて植ゑし木の/万葉 1705」
冬籠る
ふゆごも・る 【冬籠る】 (動ラ四)
冬の寒い間,家の中に引きこもる。「み吉野の奥にはたれか―・るらん/隆信集」
冬緑油
とうりょくゆ [4] 【冬緑油】
北米の山地に自生するツツジ科の植物の葉から採る揮発性の油。主成分はサルチル酸メチル。現在は化学的に合成される。特有の匂いをもち,歯磨き用香料,また筋肉痛などの消炎剤として軟膏などに用いられる。
冬羽
ふゆばね [0][2] 【冬羽】
冬に見られる鳥の羽衣(ウイ)。多くの鳥では非生殖羽に一致する。
冬羽織
ふゆばおり [3] 【冬羽織】
冬に着る袷(アワセ)や綿入れの羽織。[季]冬。《うれしさや着たり脱いだり―/村上鬼城》
冬耕
とうこう [0] 【冬耕】 (名)スル
冬に田畑を鋤(ス)き返すこと。[季]冬。《―の畝長くしてつひに曲る/山口青邨》
冬至
とうじ [0] 【冬至】
二十四節気の一。太陽の黄経が二七〇度に達した時をいい,現行の太陽暦で一二月二二日頃。北半球では太陽の南中高度が最も低く,昼間が最も短い。一一月中気。南至。
⇔夏至(ゲシ)
[季]冬。
冬至
とうじ【冬至】
the winter solstice.
冬至カボチャ
とうじカボチャ [4] 【冬至―】
冬至の日に食べるカボチャ。中風の予防によいという。
冬至梅
とうじうめ [3] 【冬至梅】
冬至の頃に咲く,早咲きの梅。
冬至点
とうじてん [3] 【冬至点】
黄道上の黄経二七〇度の点。
→冬至
冬至粥
とうじがゆ [3] 【冬至粥】
冬至の日に食べる小豆(アズキ)がゆ。厄を払うという。[季]冬。
冬至線
とうじせん [0] 【冬至線】
南回帰線の別名。
冬芽
とうが [1] 【冬芽】
夏から秋にかけて作られ,越冬する芽。ふゆめ。
→夏芽(カガ)
冬芽
ふゆめ [2] 【冬芽】
「とうが(冬芽)」に同じ。[季]冬。
冬苺
ふゆいちご [3] 【冬苺】
バラ科のつる性常緑低木。山中の林内に自生。キイチゴの類で,茎にとげはない。葉は円心形。八〜一一月,白色の小花をつける。果実は冬に赤く熟し,食べられる。寒苺(カンイチゴ)。[季]冬。
冬草
ふゆくさ [0] 【冬草】
(1)冬の枯れた草。
(2)冬も青々としている枯れない草。[季]冬。
冬草の
ふゆくさの 【冬草の】 (枕詞)
冬草の枯れる意から「離(カ)る」にかかる。「わが待たぬ年は来ぬれど―離れにし人はおとづれもせず/古今(冬)」
冬菇
どんこ [0] 【冬子・冬菇】
冬季に育ったシイタケ。肉厚で乾物は最高級品とされる。
冬菊
ふゆぎく [2] 【冬菊】
「寒菊(カンギク)」に同じ。[季]冬。《―のまとふはおのがひかりのみ/水原秋桜子》
冬菜
ふゆな [0][2] 【冬菜】
(1)白菜・水菜・小松菜など,冬に栽培する菜の総称。[季]冬。
(2)トウナの異名。
冬葵
ふゆあおい [3] 【冬葵】
アオイ科の多年草。アジアの亜熱帯・温帯に自生。古く日本に渡来し,種子を薬用,葉を食用とした。茎は直立し,高さ約80センチメートル。葉は円心形で浅く五裂する。春から秋まで,葉腋に小さい淡紅色の五弁花をつける。アオイ。
冬蔦
ふゆづた [2] 【冬蔦】
キヅタの別名。
冬薔薇
ふゆそうび [3] 【冬薔薇】
冬に咲くバラ。ふゆばら。[季]冬。《―かたくなに濃き黄色かな/長谷川かな女》
冬虫夏草
とうちゅうかそう [5] 【冬虫夏草】
子嚢菌(シノウキン)類のきのこの一群。土中の昆虫類・クモ類に寄生した菌糸から地上に子実体を作る。セミタケやサナギタケなどがあり,薬用とされる。冬は虫であったものが夏には草となる意から名付けられたもの。
冬衣
ふゆごろも [3] 【冬衣】
冬に着る衣服。
冬越し
ふゆごし [0] 【冬越し】
冬を越すこと。越冬。「観葉植物の―」
冬野
ふゆの [0] 【冬野】
冬の野。[季]冬。
冬隣
ふゆどなり [3] 【冬隣】
冬がすぐそこまで来たことを感じさせるような晩秋のたたずまい。[季]秋。
冬霞
ふゆがすみ [3] 【冬霞】
冬にかかる霞。[季]冬。
冬青
とうせい [0] 【冬青】
(1)ソヨゴの異名。
(2)モチノキの異名。
冬青
そよご [0] 【冬青】
モチノキ科の常緑低木。暖地の山中に生える。葉は互生し,卵形で質が厚い。雌雄異株。初夏,葉腋に白色の四弁花をつける。核果は球形で赤熟する。材は堅く算盤(ソロバン)玉などとする。フクラシバ。
冬頭
ふゆがしら [3] 【冬頭】
漢字の冠(カンムリ)の一。「冬」などの「夂」の部分。ちにょう。
→夊繞(スイニヨウ)
冬鳥
ふゆどり [2][0] 【冬鳥】
秋,北方から渡来して越冬し,春,北方に去ってそこで繁殖する渡り鳥。日本ではガン・カモ・ツグミなど。
⇔夏鳥
冰
ひ 【氷・冰】
(1)こおり。「我が衣手に置く霜も―にさえ渡り/万葉 3281」
(2)雹(ヒヨウ)。「つぶてのやうなる―降り/宇津保(吹上・下)」
冱え
さえ [2] 【冴え・冱え】
〔動詞「さえる」の連用形から〕
(1)澄みきっていること。「音の―」
(2)考え・感覚などが鋭くはたらくこと。「頭の―」
(3)技術や腕前があざやかで際立っていること。「上手投げに―を見せる」
(4)(遊里で)興がますこと。また,遊興。酒宴。「これより辰巳の里と出かけ,あらゆる―をつくしけり/黄表紙・栄花夢」
冱える
さ・える [2] 【冴える・冱える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 さ・ゆ
〔「さやか」の「さや」と同源〕
(1)月や星が寒い夜空にくっきりと見える。「―・えた月の光」
(2)楽器の澄んだ音色がはっきり聞こえる。「笛の―・えた音色」
(3)色がくっきり鮮やかに感じられる。また,顔色や表情が生き生きとする。「―・えた青」「近頃顔色が―・えない」
(4)意識がはっきりする。
(ア)頭脳のはたらきが明晰(メイセキ)である。「朝のうちは頭が―・えている」「―・えた頭脳の持ち主」
(イ)(「目がさえる」の形で)(興奮して)眠気がなくなる。「目が―・えてなかなか眠れない」
(5)腕前や技術が際立って鮮やかである。「―・えた撥(バチ)さばき」
(6)にぎやかに盛り上がる。「紙屋仲間の御参会―・えるの―・えるの/浄瑠璃・紙屋治兵衛」
(7)寒さが厳しくなる。冷える。「春わかず―・ゆる河辺の葦の芽は/宇津保(春日詣)」
→さえない
冱え冱え
さえざえ [3] 【冴え冴え・冱え冱え】 (副)スル
非常にすっきりとしてさわやかな感じを与えるさま。「―とした秋の月」「深く―とした彼女の黒瞳/家(藤村)」
冱つ
い・つ 【凍つ・冱つ】 (動タ下二)
⇒いてる
冱てる
い・てる 【凍てる・冱てる】 (動タ下一)[文]タ下二 い・つ
こおる。こおりつく。[季]冬。「冬寒み―・てし氷を埋め置きて/堀河百首」
冱て返る
いてかえ・る [3] 【凍て返る・冱て返る】 (動ラ五[四])
春になって暖かくなりかけて,また急に寒くなる。いったんゆるんだ寒気が再びもとに戻る。[季]春。《―・る冱ゆるみたるまゝの土/村上正》
冱ゆ
さ・ゆ 【冴ゆ・冱ゆ】 (動ヤ下二)
⇒さえる
冱寒
ごかん [0] 【冱寒】
〔「冱」は凍るの意〕
凍りつくような厳しい寒さ。極寒。「―にして雪多く/緑簑談(南翠)」
冲する
ちゅう・する [3] 【沖する・冲する】 (動サ変)[文]サ変 ちゆう・す
高くのぼる。「天に―・する火柱」
冲る
ひひ・る 【冲る】 (動ラ四)
⇒ひいる
冲る
ひい・る ヒヒル 【冲る・沖る】 (動ラ四)
(1)ひらひらと舞い上がる。高く飛び上がる。「竜のごとに―・りて/日本書紀(欽明訓)」
(2)高くそびえる。「この峰は天漢の中に―・りて/海道記」
冲天
ちゅうてん [0] 【沖天・冲天】
天にのぼること。空高くあがること。多く,人の勢いなどが非常に強いことにいう。「―の勢い」「―の猛志を懐ゐて/思出の記(蘆花)」
冲融
ちゅうゆう [0] 【沖融・冲融】 (名・形動タリ)
とけやわらいだ気分が満ちあふれている・こと(さま)。「―とか澹蕩とか云ふ詩人の語は/草枕(漱石)」
冴え
さえ【冴え】
頭の冴え keen intelligence.腕の冴え <show> one's skill <in> .
冴え
さえ [2] 【冴え・冱え】
〔動詞「さえる」の連用形から〕
(1)澄みきっていること。「音の―」
(2)考え・感覚などが鋭くはたらくこと。「頭の―」
(3)技術や腕前があざやかで際立っていること。「上手投げに―を見せる」
(4)(遊里で)興がますこと。また,遊興。酒宴。「これより辰巳の里と出かけ,あらゆる―をつくしけり/黄表紙・栄花夢」
冴えない
さえ∘ない 【冴えない】 (連語)
(1)暗く沈んでいる。「―∘ない顔」
(2)いま一つ物足りない感じである。満足できない様子だ。「―∘ない成績」
(3)魅力に乏しい。「―∘ない男」
(4)つまらない。おもしろくない。「―∘ない話だ」
冴える
さえる【冴える】
be bright[clear](澄む);→英和
be skilled (腕が).冴えた bright <color> ;clear <head> .→英和
目が〜 be wakeful.冴えない look unwell (顔色が);be depressed (気分が).
冴える
さ・える [2] 【冴える・冱える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 さ・ゆ
〔「さやか」の「さや」と同源〕
(1)月や星が寒い夜空にくっきりと見える。「―・えた月の光」
(2)楽器の澄んだ音色がはっきり聞こえる。「笛の―・えた音色」
(3)色がくっきり鮮やかに感じられる。また,顔色や表情が生き生きとする。「―・えた青」「近頃顔色が―・えない」
(4)意識がはっきりする。
(ア)頭脳のはたらきが明晰(メイセキ)である。「朝のうちは頭が―・えている」「―・えた頭脳の持ち主」
(イ)(「目がさえる」の形で)(興奮して)眠気がなくなる。「目が―・えてなかなか眠れない」
(5)腕前や技術が際立って鮮やかである。「―・えた撥(バチ)さばき」
(6)にぎやかに盛り上がる。「紙屋仲間の御参会―・えるの―・えるの/浄瑠璃・紙屋治兵衛」
(7)寒さが厳しくなる。冷える。「春わかず―・ゆる河辺の葦の芽は/宇津保(春日詣)」
→さえない
冴え冴え
さえざえ [3] 【冴え冴え・冱え冱え】 (副)スル
非常にすっきりとしてさわやかな感じを与えるさま。「―とした秋の月」「深く―とした彼女の黒瞳/家(藤村)」
冴え冴えしい
さえざえし・い [5] 【冴え冴えしい】 (形)[文]シク さえざえ・し
(1)冴えた上にもよく冴えている。非常に澄みきっていてすがすがしい。「眼の色の殊に―・しかりし頃は/ふところ日記(眉山)」
(2)気持ちがはればれとしている。「―・い顔をして野々宮君の家を出た/三四郎(漱石)」
冴え冴えて
さえさえて 【冴え冴えて】 (副)
冴えた上にもよく冴えて。いやが上にも寒くなって。「衣手によごの浦風―こだかみ山に雪ふりにけり/金葉(冬)」
冴え勝る
さえまさ・る 【冴え勝る】 (動ラ四)
(1)冷たさがまさってくる。「ひとりぬる我が衣手ぞ―・りける/古今(恋二)」
(2)いっそう冴えてくる。澄み渡る。「あまの川瀬は氷るらむ月の光の―・るかな/千載(秋上)」
冴え渡る
さえわた・る [4][0] 【冴え渡る】 (動ラ五[四])
(1)あたりの空気が冷たく澄んで,物の形や風景などがくっきりと見える。「―・る冬の夜の月」
(2)あたり一面が冷え冷えとする。「我が衣手に置く霜も氷(ヒ)に―・り/万葉 3281」
冴え返る
さえかえ・る [0][3] 【冴え返る】 (動ラ五[四])
(1)光・音などが澄み切る。「―・った冬の月」
(2)春になってから,寒さがぶり返す。[季]春。《冴え返り冴え返りつゝ春なかば/西山泊雲》
(3)厳しく冷え込む。「―・り更け行く風に霰降るなり/新後拾遺(冬)」
冴ゆ
さ・ゆ 【冴ゆ・冱ゆ】 (動ヤ下二)
⇒さえる
冶工
やこう [0] 【冶工】
金属をきたえ,加工する職人。鍛冶(カジ)屋。鋳物(イモノ)師。
冶金
やきん [0] 【冶金】
鉱石から金属を取り出し,精製する技術。広義には,鋳造・溶接など,取り出した金属を加工する技術をも含む。製錬。
冶金学
やきんがく【冶金学(者)】
metallurgy (a metallurgist).→英和
冶金学
やきんがく [2] 【冶金学】
冶金の原理や技術を研究する学問。金属工学の一分野。
冷
れい [1] 【冷】 (名・形動)[文]ナリ
(1)つめたいこと。ひややかなこと。また,そのさま。「衣の薄ふして且つ―なるを覚へ/花柳春話(純一郎)」
(2)「冷酒(レイシユ)」の略。
冷え
ひえ [2] 【冷え】
(1)冷えること。また,その程度。
(2)特に,下半身の冷える病気。婦人に多い。
冷えたる曲
冷えたる曲
淡々と演じられ,閑寂の中に人に感銘を与える無限の情趣をたたえた,能の極致に達した曲。「さびさびとしたる中に,何とやらん感心のある所あり。是を―とも申す也/花鏡」
冷える
ひ・える [2] 【冷える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 ひ・ゆ
(1)物の温度が下がって冷たくなる。また,そのように感じる。普通は常温よりも冷たくなる場合にいうが,高温から常温にまで下がる場合にもいう。「よく―・えたビール」「朝晩はかなり―・える」「足が―・えて眠れない」「溶岩が―・えて固まる」「(死期ガ近ク)むげに―・え果てさせ給ひぬれば/狭衣 2」
(2)物事に対する熱意や,男女間の愛情・二者間の友好関係などがなくなる。「二人の仲が―・える」「両国の関係は―・えてしまっている」
〔「冷やす」に対する自動詞〕
冷える
ひえる【冷える】
get cold;feel cold.
冷え入る
ひえい・る 【冷え入る】 (動ラ四)
(1)寒さが身にしみわたる。「わが身も―・るやうに思ほえて/源氏(幻)」
(2)体の温かみがなくなる。つめたくなる。「ただ冷えに―・りて,息は疾(ト)く絶え果てにけり/源氏(夕顔)」
冷え冷え
ひえびえ [3] 【冷え冷え】 (副)スル
(1)非常に冷えているさま。「人気のない―(と)した部屋」
(2)心がむなしく,寂しいさま。「―(と)した気持ち」
冷え冷えする
ひえびえ【冷え冷えする】
feel chilly.〜した chilly <morning> .
冷え切る
ひえき・る [3][0] 【冷え切る】 (動ラ五[四])
(1)すっかり冷える。「―・った体を暖める」
(2)感情がさめてしまう。熱意や愛情がなくなる。国家間の友好関係がなくなる意でもいう。「夫婦の間が―・っている」「―・った両国の関係」
冷え性
ひえしょう [2][3] 【冷え性】
手足や腰などがいつも冷たく感じる症状。また,その体質。女性に多い。
冷え性
ひえしょう【冷え性(である)】
(have) a cold constitution.
冷え物
ひえもの [0][2] 【冷え物】
冷えたもの。冷たいもの。
冷え込み
ひえこみ [0] 【冷え込み】
寒さが強くなること。「朝の―がきびしい」
冷え込む
ひえこ・む [0][3] 【冷え込む】 (動マ五[四])
(1)寒さが強くなる。「あすの朝は―・むでしょう」
(2)寒さのために体がすっかりひえる。「―・んだ体を暖める」
冷かし
ひやかし【冷かし】
[からかい]banter;→英和
jeer;→英和
window-shopping (店などの);a window-shopper (人).
冷し
ひやし [3] 【冷(や)し】
(1)冷やすこと。また,そのもの。多く,他の語と複合して用いる。「―汁」「―そば」
(2)〔中世女性語〕
つめたい水。[日葡]
(3)ひやかすこと。また,ひやかし客。「憚りながら―へ鼈甲ぬく仲居/雑俳・化粧紙」
冷し中華
ひやしちゅうか [4] 【冷(や)し中華】
ゆでた中華そばを冷やして皿に盛り,種々の具をのせ,酸味のきいたスープをかけた食べ物。冷やしそば。
冷し物
ひやしもの [0][5] 【冷(や)し物】
水や氷で冷やした料理の総称。夏の料理。
冷す
ひや・す [2] 【冷(や)す】 (動サ五[四])
(1)物の温度が下がるようにする。つめたくする。ひえるようにする。「ビールを冷蔵庫で―・す」「おなかを―・さないようにする」
(2)冷静になるようにする。「少し頭を―・して来い」
(3)身の危険を感じてどきっとする。ぞっとする。「肝(キモ)を―・す」「二人は死入るばかり,―・す心の奥に/浄瑠璃・宵庚申(中)」
(4)刀で人を斬る。「神輿をけがす無道者さはらば―・せ/浄瑠璃・都の富士」
〔「冷える」に対する他動詞〕
[可能] ひやせる
冷たい
つめた・い [0][3] 【冷たい】 (形)[文]ク つめた・し
〔「爪(ツメ)痛し」の転という〕
(1)物の温度が低くてひややかである。
⇔熱い
「―・い飲み物」「風が―・い」「―・い水」
(2)愛情や思いやりがない。やさしさ・あたたかさがない。冷淡だ。
⇔あたたかい
「心の―・い人」「―・い仕打ち」「わざと―・く当たる」
(3)寒い。「いと―・きころなれば/枕草子 184」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
冷たい
つべた・い [0] 【冷たい】 (形)
つめたい。「―・くなった飯」
冷たい
つめたい【冷たい】
[温度]cold;→英和
chilly;[心の]cold;coldhearted.〜態度をとる give the cold shoulder <to> .冷たい戦争 a cold war.冷たくなる become[get]cold;cool off (態度が);die.→英和
冷たい戦争(センソウ)
冷たい戦争(センソウ)
⇒冷戦(レイセン)
冷たくなる
冷たくな・る
(1)死んで体温がなくなる。死ぬ。
(2)愛情がさめて冷ややかになる。冷淡になる。
冷たし
つめた・し 【冷たし】 (形ク)
⇒つめたい
冷っこい
ひやっこ・い [4] 【冷(や)っこい】 (形)
〔「ひやこい」の転〕
つめたい。「谷川の雪どけ水は―・い」
[派生] ――さ(名)
冷で飲む
ひや【冷で飲む】
drink <sake> cold.
冷まじい
すさまじ・い [4] 【凄まじい・冷まじい】 (形)[文]シク すさま・じ
□一□
(1)恐怖を感ずるほどすごい。逃げ出したくなるほど恐ろしい。「―・い形相」「―・い爆音」「―・い虐殺シーン」
(2)勢いや程度が異常に激しい。「―・い人気」「―・い食欲」
(3)あきれるほどひどい。非常識きわまりない。「このサービスの悪さで一流ホテルとは―・い話だ」
□二□
(1)物足りずさびしい。荒涼としている。情趣がない。「白馬(アオウマ)やなどいへども,心地―・じうて七日も過ぎぬ/蜻蛉(下)」「―・じきもの,昼ほゆる犬。春の網代/枕草子 25」
(2)さむざむしい。ひえびえする。[季]秋。「十一月十九日の朝なれば,河原の風さこそ―・じかりけめ/平家 8」
〔動詞「すさむ」の形容詞形。本来,興ざめがするさまを表す□二□(1)が原義。自然に対して用いた場合□二□(2)の意となった。中世には□一□(1)の意が生じた。古くは「すさまし」であるが鎌倉時代頃には「すさまじ」となり室町時代末期では清濁両形が用いられていた〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
冷ます
さます【冷ます】
(1)[冷やす](let <a thing> ) cool;→英和
bring down <the fever> .
(2)[興などを]spoil one's pleasure.
冷ます
さま・す [2] 【冷ます】 (動サ五[四])
〔「覚ます」と同源〕
(1)熱いものを冷やす。
(ア)熱いものを,冷やしたり放置したりして,適当な温度にまで下げる。「お湯を―・す」「熱を―・す薬」
(イ)高まった気持ち・感情・興味を静める。「興奮を―・す」「興(キヨウ)を―・す」
〔「興をさます」は「醒ます」とも書く〕
(2)つれなくあしらう。「あんまり―・しなんすな。おめえにほれてゐんすとさ/洒落本・傾城買四十八手」
[可能] さませる
冷む
さ・む 【冷む・覚む・醒む・褪む】 (動マ下二)
⇒さめる(冷)
⇒さめる(覚)
⇒さめる(褪)
冷める
さ・める [2] 【冷める】 (動マ下一)[文]マ下二 さ・む
〔「覚める」と同源〕
(1)熱いものが放置されて温度が下がる。「お茶が―・める」「お風呂が―・めないうちにはいりなさい」「御飯が―・める」
(2)高まった気持ち・感情が静まる。「いまだ興奮―・めやらぬ面持ち」「ほとぼりが―・める」「興が―・める」「然(サ)う讃められちやお座が―・める/歌行灯(鏡花)」
〔「興がさめる」は「醒める」とも書く〕
冷める
さめる【冷める】
cool (down);→英和
get cold;subside (体熱などが);→英和
cool down (興が).
冷や
ひや [1] 【冷や】
(1)冷たい水。「お―」
(2)燗をしていない酒。冷や酒。「―でいっぱいひっかける」
(3)名詞の上に付いて複合語をつくり,「冷たい」「あたためていない」などの意を表す。「―奴(ヤツコ)」「―水」「―汗」
冷やか
ひやか 【冷やか】 (形動ナリ)
「ひややか」に同じ。「うちそそく秋のむら雨―にて/拾遺愚草員外」
冷やか
ひややか [2] 【冷(や)やか】 (形動)[文]ナリ
(1)なんとなく冷たく感じるさま。冷えていると感じるさま。[季]秋。「高原の―な風」
(2)思いやりのないさま。つれないさま。冷淡。「―な扱いをうける」「―な視線をあびる」
(3)とりすましたさま。冷静なさま。「―な立ち居振る舞い」
[派生] ――さ(名)
冷やかし
ひやかし [0] 【冷やかし・素見】
(1)相手が困ったり恥ずかしがったりするような冗談を言うこと。からかうこと。「―半分に言っただけだ」
(2)買う気がないのに値段をきいたり品定めしたりすること。また,その人。素見(スケン)。「―客」
(3)遊里で,登楼せず張り見世の遊女をからかったり品定めしたりすること。また,その人。素見。
冷やかす
ひやかす【冷やかす】
[からかう]banter;→英和
tease;→英和
make fun of;[店を]just look <at goods> ;window-shop.
冷やかす
ひやか・す [3] 【冷やかす・素見す】 (動サ五[四])
(1)相手が恥ずかしがったり当惑したりするような冗談を言う。からかう。「新婚夫婦を―・す」
(2)買うつもりがないのに品定めをしたり,値段をきいたりする。「縁日の夜店を―・す」
(3)遊里で,登楼せず張り見世の遊女をからかったり品定めをしたりする。
(4)冷えるようにする。[ヘボン]
冷やかな
ひややか【冷やかな(に)】
cold(ly);→英和
indifferent(ly).→英和
冷やく
ひや・く 【冷やく】 (動カ下二)
⇒ひやける
冷やける
ひや・ける [3] 【冷やける】 (動カ下一)[文]カ下二 ひや・く
十分に冷える。つめたくなる。「井戸ニツケタ西瓜ワヨク―・ケル/ヘボン(三版)」
冷やこい
ひやこ・い [3] 【冷やこい】 (形)[文]ク ひやこ・し
「ひやっこい」に同じ。「―・い物が肌にふれる」
冷やし
ひやし [3] 【冷(や)し】
(1)冷やすこと。また,そのもの。多く,他の語と複合して用いる。「―汁」「―そば」
(2)〔中世女性語〕
つめたい水。[日葡]
(3)ひやかすこと。また,ひやかし客。「憚りながら―へ鼈甲ぬく仲居/雑俳・化粧紙」
冷やし中華
ひやしちゅうか [4] 【冷(や)し中華】
ゆでた中華そばを冷やして皿に盛り,種々の具をのせ,酸味のきいたスープをかけた食べ物。冷やしそば。
冷やし物
ひやしもの [0][5] 【冷(や)し物】
水や氷で冷やした料理の総称。夏の料理。
冷やす
ひやす【冷やす】
cool;→英和
ice (氷で).→英和
冷やす
ひや・す [2] 【冷(や)す】 (動サ五[四])
(1)物の温度が下がるようにする。つめたくする。ひえるようにする。「ビールを冷蔵庫で―・す」「おなかを―・さないようにする」
(2)冷静になるようにする。「少し頭を―・して来い」
(3)身の危険を感じてどきっとする。ぞっとする。「肝(キモ)を―・す」「二人は死入るばかり,―・す心の奥に/浄瑠璃・宵庚申(中)」
(4)刀で人を斬る。「神輿をけがす無道者さはらば―・せ/浄瑠璃・都の富士」
〔「冷える」に対する他動詞〕
[可能] ひやせる
冷やぞろ
ひやぞろ 【冷やぞろ】
〔近世女中言葉〕
冷やした素麺(ソウメン)。また,冷や麦。
冷やっこい
ひやっこ・い [4] 【冷(や)っこい】 (形)
〔「ひやこい」の転〕
つめたい。「谷川の雪どけ水は―・い」
[派生] ――さ(名)
冷やっと
ひやっと [2] 【冷やっと】 (副)スル
つめたさや恐怖を感じて,「ひやり」とするさま。
冷やつく
ひやつ・く [3] 【冷やつく】 (動カ五[四])
つめたい感じになる。ひやひやする。「夕方の―・く風/社会百面相(魯庵)」
冷ややか
ひややか [2] 【冷(や)やか】 (形動)[文]ナリ
(1)なんとなく冷たく感じるさま。冷えていると感じるさま。[季]秋。「高原の―な風」
(2)思いやりのないさま。つれないさま。冷淡。「―な扱いをうける」「―な視線をあびる」
(3)とりすましたさま。冷静なさま。「―な立ち居振る舞い」
[派生] ――さ(名)
冷や冷や
ひやひや [1] 【冷や冷や】 (副)スル
(1)冷たく感じられるさま。「夜気が―とする」
(2)心配で,また恐ろしくて気が気でないさま。びくびく。「気づかれはしないかと―した」
冷や冷やする
ひやひや【冷や冷やする】
(1)[寒さ] <feel> cold[chilly].→英和
(2)[恐怖で]be in great fear;be nervous.〜させる put <a person> in fear;make <a person> nervous.
冷や奴
ひややっこ [3] 【冷や奴】
よく冷やした豆腐を,醤油・薬味で食べる夏向きの料理。奴(ヤツコ)豆腐。冷や豆腐。[季]夏。
冷や水
ひやみず [2] 【冷や水】
冷たい水。れいすい。ひや。「年寄りの―」
冷や汁
ひやじる [3] 【冷や汁】
夏,器ごと冷やして供する澄まし汁・味噌汁などの汁物。冷やし汁。[季]夏。
冷や汗
ひやあせ [3] 【冷や汗】
恥ずかしいとき,恐ろしいとき,緊張したときなどに出る汗。
冷や素麺
ひやそうめん [3] 【冷や素麺】
素麺をゆでて水や氷で冷やし,つけ汁をつけて食べるもの。[季]夏。
冷や豆腐
ひやどうふ [3] 【冷や豆腐】
「冷や奴(ヤツコ)」に同じ。[季]夏。
冷や酒
ひやざけ [0][2] 【冷や酒】
燗(カン)をしない酒。つめたいままの酒。冷や。
⇔燗酒
[季]夏。「―をあおる」
冷や飯
ひやめし [0] 【冷や飯】
(1)冷えた飯。
(2)「冷や飯食い」の略。
(3)役者が,芝居を不首尾でやめさせられること。
冷や飯草履
ひやめしぞうり [5] 【冷や飯草履】
わらの緒のついた粗末なわら草履。
冷や飯食い
ひやめしぐい [4][0] 【冷や飯食い】
(1)冷遇されている人。
(2)いそうろう。食客。
(3)〔家督を相続する長男に比較して冷遇されたので〕
次男以下の者の俗称。
冷や麦
ひやむぎ [3][2] 【冷や麦】
細打ちにしたうどんを水や氷で冷やし,汁をつけて食べるもの。ひやしむぎ。[季]夏。
冷ゆ
ひ・ゆ 【冷ゆ】 (動ヤ下二)
⇒ひえる
冷光
れいこう [0] 【冷光】
(1)冷たく感じる光。
(2)熱を伴わない光。ホタルの発光,生物体の腐敗によるリン光など。
→ルミネセンス
冷冷
れいれい [0] 【冷冷】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)清く涼しいさま。つめたく涼しい感じ。「暁風―として青黒き海原を掃ひ来り/自然と人生(蘆花)」
(2)態度がよそよそしく,ひややかなさま。「我々朋友たる者が―黙過する訳に行かん事だと思ふんだが/吾輩は猫である(漱石)」
(3)音などがすきとおっているさま。「時に小懸泉の岩間に滴瀝するあり,―として絃の如く琴に似/日本風景論(重昂)」
冷冷淡淡
れいれいたんたん [0] 【冷冷淡淡】 (形動)[文]ナリ
「冷淡」を強調した語。「外面の祭祀礼儀を除くときは―にして毫も生気あらず/新聞雑誌 60」
冷冷然
れいれいぜん [5] 【冷冷然】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「冷然」を強めた語〕
いかにも態度がひややかなさま。「駅員は―として衝(ツ)と去つて/婦系図(鏡花)」
冷凍
れいとう [0] 【冷凍】 (名)スル
食品などの腐敗を防ぐためにこおらせること。「肉を―しておく」「―室」「―船」
冷凍する
れいとう【冷凍する】
freeze;→英和
refrigerate.→英和
‖冷凍庫 a freezer;a deep freeze.冷凍食品(肉,魚) frozen foods (meat,fish).冷凍車 a refrigerator car.急速冷凍 quick-freezing.
冷凍乾燥
れいとうかんそう [5] 【冷凍乾燥】
⇒凍結乾燥(トウケツカンソウ)
冷凍庫
れいとうこ [3] 【冷凍庫】
食品を冷凍したり,冷凍食品を長く保存するための箱や区画。冷蔵庫より低温。
冷凍機
れいとうき [3] 【冷凍機】
冷凍を行う機械の総称。
冷凍船
れいとうせん [0] 【冷凍船】
(主に漁獲物の鮮度を保って輸送するため)冷凍設備と冷蔵庫を備えた船。
冷凍食品
れいとうしょくひん [5] 【冷凍食品】
冷凍庫に冷凍保存し,食べるときに出して調理できるように加工した食品類。
冷凍麻酔
れいとうますい [5] 【冷凍麻酔】
氷などを用いて局所を冷却し,無痛状態にすること。四肢切断手術の麻酔法として応用。
冷処
れいしょ [1] 【冷所・冷処】
つめたい場所。温度の低い所。「―にて保存のこと」
冷却
れいきゃく [0] 【冷却】 (名)スル
(1)冷たくすること。冷やすこと。「食物を―して保存する」「―装置」
(2)愛情・情熱・興奮などの気分をしずめること。「二国間の関係も―していった」
冷却する
れいきゃく【冷却する】
[冷やす]cool;→英和
refrigerate;→英和
cool down[off](さめる).‖冷却器 a cooler;a refrigerator;a freezer;a radiator (エンジンの).冷却期間《法》a cooling-off period.冷却剤[材]a coolant;a refrigerant.
冷却の法則
れいきゃくのほうそく 【冷却の法則】
物体が表面からの熱放射で単位時間に失う熱量は,物体と周囲の温度差に比例するという法則。温度差が小さいときの近似法則。ニュートンの冷却の法則。
冷却剤
れいきゃくざい [4] 【冷却剤】
冷却するために使用する物質。特に,冷房・冷凍機に用いる冷媒。
冷却器
れいきゃくき [4][3] 【冷却器】
(1)発熱体につけて放熱を行い,温度を下げるもの。放熱器。ラジエーター。
(2)冷房装置・冷凍機などで,熱を吸収する部分。フリーザー。
(3)蒸気を冷却して凝縮させるガラス製器具。
冷却期間
れいきゃくきかん [6][5] 【冷却期間】
争い事などがこじれたとき,当事者双方が冷静な判断ができるよう,交渉などをしばらく停止する期間。「―をおく」
冷却材
れいきゃくざい [4] 【冷却材】
反応装置の発熱制御,高温物体の冷却に用いられる物質。代表的な例は,原子炉の炉心を冷却し,熱を炉外に取り出して動力源として利用するために用いる物質。空気・二酸化炭素・軽水・重水・ナトリウムなどが用いられる。
冷却水
れいきゃくすい [4] 【冷却水】
高熱を発する機械などを冷やすために用いる水。
冷却鰭
れいきゃくひれ [4] 【冷却鰭】
表面積を大きくして冷却効果をよくするために設けるひれ状の突起。空冷式エンジン・ラジエーター・コンプレッサーなどにつける。フィン。
冷厳
れいげん [0] 【冷厳】 (形動)[文]ナリ
(1)落ち着いていて,厳格なさま。冷静できびしいさま。「―な態度で宣告する」
(2)重大で,冷静にしっかり見つめなければならないさま。重大できびしいさま。「人間の死という―な事実」
冷厳な事実
れいげん【冷厳な事実】
grim[stern,stark]realities.
冷嘲
れいちょう [0] 【冷嘲】 (名)スル
冷淡に嘲笑すること。冷笑。「過ぎし時を―すれば今も空と卑しむ可きなり/欺かざるの記(独歩)」
冷塊
れいかい [0] 【冷塊】
つめたいかたまり。
冷夏
れいか【冷夏】
a cool summer.
冷夏
れいか [1] 【冷夏】
平年に比べて気温の低い日が続く夏。
冷奴
ひややっこ【冷奴】
bean curd served cold.
冷媒
れいばい [0] 【冷媒】
冷房・冷凍機で,温度を下げるために用いる熱媒体となる物質。アンモニア・フロンなどのガス。冷却剤。
冷害
れいがい【冷害】
<suffer much> damage from[by]cold weather.
冷害
れいがい [0] 【冷害】
主として北日本において,夏季の低温のために稲作などに被害を受けること。また,その被害。
冷寒
れいかん [0] 【冷寒】 (名・形動)[文]ナリ
冷たく寒い・こと(さま)。寒冷。「―の候」
冷帯
れいたい [0] 【冷帯】
⇒亜寒帯(アカンタイ)
冷床
れいしょう [0] 【冷床】
寒冷を防ぐだけで,人工的に熱を加えることをしない苗床(ナエドコ)。
⇔温床
冷徹
れいてつ [0] 【冷徹】 (名・形動)[文]ナリ
冷静で,物事の根本まで深く鋭く見通している・こと(さま)。「―な目」「―に事の推移を見通す」
[派生] ――さ(名)
冷感
れいかん [0] 【冷感】
つめたい感じ。肌寒い感じ。
冷感症
れいかんしょう【冷感症】
frigidity.
冷感症
れいかんしょう [0][3] 【冷感症】
⇒不感症(フカンシヨウ)(1)
冷戦
れいせん【冷戦】
a cold war.
冷戦
れいせん [0] 【冷戦】
〔cold war〕
武力を用いず,経済・外交・情報などを手段として行う国際的対立抗争。特に第二次大戦後,アメリカを中心とする資本主義陣営とソ連を中心とする社会主義陣営との激しい対立。冷たい戦争。
冷房
れいぼう [0] 【冷房】 (名)スル
屋内を涼しくすること。
⇔暖房
[季]夏。「館内を―する」「全館―」
冷房病
れいぼうびょう [0] 【冷房病】
過度に冷房された室内にいたことによって生ずる体の冷えや疲れ,胃腸・生理障害などの症状。
冷房車
れいぼう【冷房車】
an air-conditioned car[train].冷房装置 <install> an air-conditioning unit.冷房装置のある be air-conditioned.完全冷房 <掲示> Air-conditioned.
冷所
れいしょ [1] 【冷所・冷処】
つめたい場所。温度の低い所。「―にて保存のこと」
冷暖
れいだん [0] 【冷暖】
つめたいことと暖かいこと。
冷暖房
れいだんぼう [3] 【冷暖房】
冷房と暖房。
冷暖房
れいだんぼう【冷暖房】
air conditioning.‖冷暖房完備 <掲示> Air-conditioned.
冷暖自知
れいだんじち [5] 【冷暖自知】
〔仏〕 水の冷暖は自分で飲んでみて知るように,真の悟りは修行を積み重ね,自分で会得するものであることのたとえ。
冷暗所
れいあんしょ [0] 【冷暗所】
温度が低く,直射日光が当たらない場所。「―に貯蔵のこと」
冷染染料
れいせんせんりょう [5] 【冷染染料】
⇒氷染染料(ヒヨウセンセンリヨウ)
冷殺
れいさつ [0] 【冷殺】 (名)スル
ひややかな態度で人の気をそぐこと。「此一冷語にて―せられて/其面影(四迷)」
冷気
れいき【冷気】
<feel> cold;→英和
<feel> a chill.→英和
冷気
れいき [1] 【冷気】
つめたい空気。
冷気流
れいきりゅう [3] 【冷気流】
放射冷却により山地斜面上の空気が冷えて重くなり下方に流れ出す空気の流れ。
冷気湖
れいきこ [3] 【冷気湖】
放射冷却で冷えた冷気が,窪地(クボチ)や谷間などの低地に滞留したもの。
冷水
れいすい [0] 【冷水】
つめたい水。ひやみず。
⇔温水
冷水
れいすい【冷水】
cold water.‖冷水摩擦をする rub oneself with a cold wet towel.冷水浴をする take a cold bath.
冷水域
れいすいいき [3] 【冷水域】
冷水塊が長期にわたって滞留する海域。紀伊半島沖や遠州灘(ナダ)沖などに出現することが多い。
冷水塊
れいすいかい [3] 【冷水塊】
周囲より低い水温をもつ海水の渦。
→冷水域
冷水摩擦
れいすいまさつ [5] 【冷水摩擦】 (名)スル
冷たい水に浸して絞ったタオルなどで皮膚をこすることにより,抵抗力をつけることを目的とする健康法。「毎朝―する」
冷水浴
れいすいよく [3] 【冷水浴】 (名)スル
冷たい水をかぶること。皮膚を丈夫にし,体を強くするという。
冷汗
ひやあせ【冷汗】
cold sweat.〜をかく be in a cold sweat.
冷汗
れいかん [0] 【冷汗】
ひやあせ。
冷汗三斗
れいかんさんと [5] 【冷汗三斗】
非常に恥ずかしい,あるいは恐ろしい思いをして,ひどく汗をかくこと。
冷泉
れいせん [0] 【冷泉】
(1)摂氏二五度以下の水温の地下水。冷たい鉱泉。
⇔温泉
(2)冷たい泉。
冷泉
れいぜい 【冷泉】
(1)平安京の東西に通じる小路の一。
(2)浄瑠璃の節の名。抒情的な文句に用いる優美な曲調。冷泉節。
冷泉
れいぜい 【冷泉】
藤原氏北家の一門,御子左家(ミコヒダリケ)の分家の一。為家の子為相(タメスケ)にはじまる。歌道を伝え,京極家を助けて保守伝統的な二条家と争った。室町時代以後,上冷泉家と下冷泉家に分かれた。
冷泉
れいせん【冷泉】
a cold spring[spa].
冷泉天皇
れいぜいてんのう 【冷泉天皇】
(950-1011) 第六三代天皇(在位 967-969)。名は憲平(ノリヒラ)。村上天皇第二皇子。在位中に安和(アンナ)の変が起きた。
冷泉富小路殿
れいぜいとみのこうじどの 【冷泉富小路殿】
⇒富小路殿(トミノコウジドノ)
冷泉為村
れいぜいためむら 【冷泉為村】
(1712-1774) 江戸中期の歌人。冷泉家中興の祖。古今伝授を霊元法皇より受ける。著「樵夫問答」「為村卿和歌」
冷泉為相
れいぜいためすけ 【冷泉為相】
⇒藤原(フジワラノ)為相
冷泉院
れいぜいいん 【冷泉院】
平安時代,京都堀川西にあった建物。弘仁年間(810-824)に嵯峨天皇が造営。その後代々の天皇・上皇が後院・里内裏(サトダイリ)とした。
冷涼
れいりょう [0] 【冷涼】 (名・形動)[文]ナリ
ひややかで涼しい・こと(さま)。「―の気」「高原の―な大気」「―な気候」
冷淡
れいたん [3] 【冷淡】 (名・形動)[文]ナリ
(1)関心や興味を示さないこと。熱心でないこと。また,そのさま。無関心。「あの両親は子供の教育に―だ」
(2)同情を示さないこと。不親切なこと。そっけないこと。また,そのさま。「―な態度」「―な応対」
[派生] ――さ(名)
冷淡な
れいたん【冷淡な(に)】
cold(ly);→英和
indifferent(-ly) (無関心).→英和
〜になる grow cold <toward> .
冷温
れいおん [0] 【冷温】
(1)つめたいことと,あたたかいこと。寒暖。
(2)つめたい温度。「―で貯蔵する」
冷温帯
れいおんたい [0] 【冷温帯】
狭義の温帯のうち,亜寒帯に近い地帯。植物帯の山地帯に相当し,ブナ・クヌギ・クリなどの落葉広葉樹林が分布する。
冷湿布
れいしっぷ [3] 【冷湿布】
つめたい湿布。
⇔温湿布
冷灰
れいかい [0] 【冷灰】
火の気がなくなったあとの,冷たくなった灰。
冷点
れいてん [1][0] 【冷点】
感覚点の一。皮膚と粘膜の一部に点在し,皮膚より低い温度刺激を感ずる。温点より多くあり,部位によって密度は異なる。寒点。
⇔温点
冷然
れいぜん [0] 【冷然】 (ト|タル)[文]形動タリ
他人への思いやりのないさま。態度のひややかなさま。「通を気取る劇評家がわざと―として芝居を見る如く/放浪(泡鳴)」
冷然たる
れいぜん【冷然たる(として)】
cold(ly);→英和
indifferent(ly).→英和
冷熱
れいねつ [1][0] 【冷熱】
(1)冷たいことと熱いこと。
(2)冷淡なことと熱心なこと。
冷燻
れいくん [0] 【冷燻】
四〇度以下で三〜五週間かけて燻製にする方法。水分が少なく,長期間保存できる。
⇔温燻
冷用
れいよう [0] 【冷用】
温めないで,あるいは冷やして飲むこと。
冷用酒
れいようしゅ [3] 【冷用酒】
燗(カン)をしないで,あるいは冷やして飲む日本酒。
冷眼
れいがん [0] 【冷眼】
冷ややかな目つき。また,冷静な目。
冷眼視
れいがんし [3] 【冷眼視】 (名)スル
冷ややかな目で見ること。
冷笑
れいしょう [0] 【冷笑】 (名)スル
あざ笑うこと。さげすんで笑うこと。「―することを禁じなかつた医者は/土(節)」
冷笑
れいしょう【冷笑】
a sneer;→英和
a derision.→英和
〜する sneer[mock,scoff] <at> .
冷索
れいさく [0] 【冷索】 (形動)[文]ナリ
つめたくさびしいさま。
冷罨法
れいあんぽう [3] 【冷罨法】
氷嚢(ヒヨウノウ)や冷水・薬液などに浸した湿布で患部を冷やし,痛みや腫(ハ)れをひかせる治療法。冷湿布。
⇔温罨法
冷罵
れいば [1] 【冷罵】 (名)スル
さげすみののしること。「運命の―を感ぜずにはゐられなかつたのです/こころ(漱石)」
冷罵を浴びせる
れいば【冷罵を浴びせる】
shower abuses <upon> .
冷肉
れいにく [0] 【冷肉】
牛・鶏などの肉を蒸し焼きにして,そのままつめたく冷やした料理。コールド-ミート。
冷色
れいしょく [0] 【冷色】
「寒色(カンシヨク)」に同じ。
⇔温色
冷艶
れいえん [0] 【冷艶】
ひややかな感じの美しさ。「更に白襟の―物の類(タグ)ふべき無く/金色夜叉(紅葉)」
冷茶
れいちゃ [0] 【冷茶】
つめたくひやした茶。
冷菓
れいか [1] 【冷菓】
アイスクリームやシャーベットなどの冷たい菓子。
冷菜
れいさい [0] 【冷菜】
中国料理の前菜に出るつめたい料理。
冷蔵
れいぞう [0] 【冷蔵】 (名)スル
飲食物を低温で貯蔵すること。「一週間分の食料品を―する」
冷蔵する
れいぞう【冷蔵する】
refrigerate;→英和
chill.→英和
‖冷蔵庫 a refrigerator; <米> an icebox; <英話> a fridge.
冷蔵庫
れいぞうこ [3] 【冷蔵庫】
食品の冷却や貯蔵のために使用される,内部を低温に保つ装置を施した箱。[季]夏。「電気―」
冷血
れいけつ [0] 【冷血】
(1)体温が比較的低いこと。
⇔温血
(2)人間らしいあたたかい心をもっていないこと。人情味のないこと。非人間的。冷酷。
⇔熱血
冷血の
れいけつ【冷血の】
cold-blooded <animals> .冷血漢 a cold-blooded[cruel,heartless]villain.
冷血動物
れいけつどうぶつ [5] 【冷血動物】
⇒変温動物(ヘンオンドウブツ)
冷血漢
れいけつかん [4][3] 【冷血漢】
人情味にかけている人。冷酷な人間。
冷製
れいせい [0] 【冷製】
西洋料理で,調理したのちさましたり冷やしたりして供する料理。テリーヌ・ゼリー寄せ・コールド-ビーフなど。
冷視
れいし [1] 【冷視】 (名)スル
ひややかな目で見ること。「人を―した態度」
冷覚
れいかく [0][1] 【冷覚】
皮膚感覚の一。皮膚および粘膜にある冷点が刺激を受けて温度が下降したことを感じるはたらき。
⇔温覚
冷評
れいひょう [0] 【冷評】 (名)スル
ひややかな調子で批評すること。「新人の作品を―する」
冷評する
れいひょう【冷評する】
make a sarcastic criticism[remark] <on> .
冷遇
れいぐう [0] 【冷遇】 (名)スル
冷淡に待遇すること。
⇔優遇
「少数派なので―される」「―に甘んじる」
冷遇する
れいぐう【冷遇する】
treat <a person> coldly;give[show,turn]the cold shoulder <to> .
冷酒
れいしゅ [0] 【冷酒】
(1)燗(カン)をしてない酒。ひや酒。
(2)燗をしないで飲むようにつくった酒。冷用酒。[季]夏。
冷酒
れいしゅ【冷酒】
cold[chilled]sake.
冷酒
ひやざけ【冷酒】
cold sake.
冷酷
れいこく [0] 【冷酷】 (名・形動)[文]ナリ
思いやりがなく,冷たく,むごい・こと(さま)。「―な人間」「―な仕打ち」「―無残」
[派生] ――さ(名)
冷酷な
れいこく【冷酷な】
cruel;→英和
heartless;→英和
harsh.→英和
冷酷無情
れいこくむじょう [0] 【冷酷無情】 (名・形動)[文]ナリ
冷酷で,思いやりの気持ちが全くないこと。
冷間圧延
れいかんあつえん [5] 【冷間圧延】
金属を加熱せずに行う圧延加工。大きな変形はできないが,表面状態の仕上がりがよい。多く仕上げ段階に利用される。
⇔熱間圧延
冷雨
れいう [1] 【冷雨】
つめたい雨。ひさめ。
冷静
れいせい [0] 【冷静】 (名・形動)[文]ナリ
感情的にならずに,落ち着いている・こと(さま)。「―をよそおう」「―を失う」「―な態度で話す」「―に状況を判断する」「沈着―」
[派生] ――さ(名)
冷静な
れいせい【冷静な】
cool <judgment> ;→英和
calm <attitude> .→英和
〜に <think about a matter> calmly; <take things> coolly.→英和
〜さを失う lose one's head[temper];be upset[excited].
冷風
れいふう [0] 【冷風】
つめたい風。ひやりと感ずる風。
冷食
れいしょく [0] 【冷食】
(1)煮炊きしない物を食べること。
(2)「寒食(カンシヨク)」に同じ。
冷飯
れいはん [0] 【冷飯】
冷や飯(メシ)。
冷飯を食わされる
ひやめし【冷飯を食わされる】
be ignored[slighted].
冷麺
れいめん [1] 【冷麺】
朝鮮料理の一。緑豆の粉で製した麺に,肉・キムチ・野菜などをのせて冷たいつゆをかけたもの。ネンミョン。
凄い
すごい【凄い】
(1)[恐ろしい]terrible;→英和
horrible;→英和
awful;→英和
[気味の悪い]ghastly;→英和
weird.→英和
(2)[すばらしい]wonderful;→英和
great;→英和
amazing;[非常な]awful;→英和
terrible.〜美人 a fascinating beauty.
凄い
すご・い [2] 【凄い】 (形)[文]ク すご・し
(1)ぞっとするほど恐ろしく思う。たいそう気味が悪い。「―・い目つきでにらまれる」「―・い絶壁」
(2)常識では考えられないほどの能力・力をもっている。並はずれている。「―・い怪力」「―・い根性」
(3)恐ろしいほどすぐれている。ぞっとするほどすばらしい。「―・い性能の車」「―・い腕前」「―・い美人」
(4)程度がはなはだしい。「デパートは―・いこみようだ」
→すごく(凄く)
(5)ひどくものさびしい。ぞっとするほど荒涼としている。「かれがれなる虫の音に松風―・く吹きあはせて/源氏(賢木)」「古畑の岨(ソバ)の立つ木にゐる鳩の友呼ぶ声の―・き夕暮/新古今(雑中)」
(6)ぞっと身にしみて寒気を感じるようだ。鬼気迫るようなおそろしさだ。「あたりさえ―・きに,板屋のかたはらに堂建てて行へる尼の住まひ/源氏(夕顔)」
〔心に強い衝撃を受けて,ぞっと身にしみるさまの意が原義。平安時代から見える語で,良い意味でも悪い意味でも用いられた。近代以降,心理的圧迫感を伴わない用法が生じた〕
[派生] ――さ(名)――み(名)
凄く
すごく [2] 【凄く】 (副)
〔形容詞「すごい」の連用形から〕
程度がはなはだしいさま。大変に。大層。非常に。主に会話で用いられる。「―速い」「朝晩―冷える」「―酔っぱらう」
凄し
すご・し 【凄し】 (形ク)
⇒すごい
凄まじい
すさまじい【凄まじい】
terrific <speed> ;→英和
fearful <face> ;→英和
dreadful <scene> ;→英和
threatening <look> .→英和
凄まじい
すさまじ・い [4] 【凄まじい・冷まじい】 (形)[文]シク すさま・じ
□一□
(1)恐怖を感ずるほどすごい。逃げ出したくなるほど恐ろしい。「―・い形相」「―・い爆音」「―・い虐殺シーン」
(2)勢いや程度が異常に激しい。「―・い人気」「―・い食欲」
(3)あきれるほどひどい。非常識きわまりない。「このサービスの悪さで一流ホテルとは―・い話だ」
□二□
(1)物足りずさびしい。荒涼としている。情趣がない。「白馬(アオウマ)やなどいへども,心地―・じうて七日も過ぎぬ/蜻蛉(下)」「―・じきもの,昼ほゆる犬。春の網代/枕草子 25」
(2)さむざむしい。ひえびえする。[季]秋。「十一月十九日の朝なれば,河原の風さこそ―・じかりけめ/平家 8」
〔動詞「すさむ」の形容詞形。本来,興ざめがするさまを表す□二□(1)が原義。自然に対して用いた場合□二□(2)の意となった。中世には□一□(1)の意が生じた。古くは「すさまし」であるが鎌倉時代頃には「すさまじ」となり室町時代末期では清濁両形が用いられていた〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
凄み
すごみ [3][0] 【凄み】
(1)すごい様子。すごい感じ。「―のある顔」
(2)相手をおどすような態度や文句。「―をきかせる」
凄む
すご・む [2] 【凄む】 (動マ五[四])
相手をおそれさせるような態度をとる。おどす。「座敷に上がり込んで―・む」
凄む
すごむ【凄む】
⇒凄味(をきかせる).
凄凄
せいせい [0] 【凄凄】 (形動タリ)
(1)冷たくものさびしいさま。冷ややかなさま。「―たる微陽の前,遠路に臨んで眼をきはむ/平家 5」
(2)寒く冷たいさま。風雨で寒冷なさま。
(3)雨雲のおこるさま。[色葉字類抄]
凄切
せいせつ [0] 【凄切】 (名・形動)[文]ナリ
身にしみてさびしい・こと(さま)。「一種言ふべからざる―の調/即興詩人(鴎外)」
凄味
すごみ【凄味】
grimness;→英和
weirdness.→英和
〜のある ghastly;→英和
weird;→英和
uncanny.→英和
〜をきかせる threaten;→英和
intimidate.→英和
凄寥
せいりょう [0] 【凄寥】 (ト|タル)[文]形動タリ
すさまじいまでにものさびしいさま。ぞっとするほどさびしいさま。「―たる光景」
凄惨
せいさん [0] 【凄惨・悽惨】 (名・形動)[文]ナリ
目もあてられないほどむごたらしい・こと(さま)。「―な事故現場」
[派生] ――さ(名)
凄惨な
せいさん【凄惨な】
ghastly;→英和
gruesome;→英和
appalling.
凄惻
せいそく [0] 【悽惻・凄惻】 (名・形動タリ)
ひどく悲しむこと。いたましく思うこと。また,そのさま。「沈痛―人生を穢土なりとのみ観ずる/厭世詩家と女性(透谷)」
凄文句
すごもんく [3] 【凄文句】
相手を恐れさせるような文句。
凄楚
せいそ [1] 【凄楚】
非常に悲しく思うこと。「悲凉―の声を以て/日本風景論(重昂)」
凄気
せいき [1] 【凄気】
すさまじい気配。「彼は謂知(イイシ)らぬ―に打れて/金色夜叉(紅葉)」
凄涼
せいりょう [0] 【凄涼】 (ト|タル)[文]形動タリ
ぞっとするほどものさびしいさま。「帰雁は影―として/世路日記(香水)」
凄烈
せいれつ [0] 【凄烈】 (形動)[文]ナリ
すさまじくはげしいさま。「―な戦い」
[派生] ―― さ(名)
凄然
せいぜん [0] 【凄然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)寒く冷ややかなさま。
(2)ものさびしく,いたましいさま。「―として眼冷かに,散士を望むものの如し/佳人之奇遇(散士)」
凄絶
せいぜつ [0] 【凄絶】 (名・形動)[文]ナリ
非常にすさまじい・こと(さま)。「―な戦い」「―をきわめる」「恐慌し,―哀絶なる啼声を放ちて/日本風景論(重昂)」
[派生] ―― さ(名)
凄腕
すごうで [0] 【凄腕】 (名・形動)
人並みはずれた腕前。また,そのようなさまや人。辣腕(ラツワン)。「―の部長」
凄艶
せいえん [0] 【凄艶】 (名・形動)[文]ナリ
ぞっとするほどあでやかな・こと(さま)。「細君の―な姿は/俳諧師(虚子)」
凄風
せいふう [0] 【凄風】
すさまじい風。「―蕭々として戸外に鳴り/花柳春話(純一郎)」
准
じゅん 【準・准】 (接頭)
名詞に付いて,それに次ぐものである,それに近いものであるという意を表す。「―決勝」「―優勝」「―社員」
准える
なぞら・える ナゾラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なぞら・ふ
(1)同類・同格とみなす。たとえる。「人生を旅に―・える」
(2)他のものに似せる。「富士山に―・えた築山」
(3)比べる。「昔に―・へて知りぬべし/方丈記」
准える
なずら・える ナズラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なずら・ふ
(1)「なぞらえる{(1)}」に同じ。「女性の美しさを花に―・える」
(2)「なぞらえる{(2)}」に同じ。「右の例に―・へて白馬引き/源氏(少女)」
准じる
じゅん・じる [0][3] 【準じる・准じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「準ずる」の上一段化〕
「準ずる」に同じ。「給与は社員に―・じる」
准ずる
じゅん・ずる [0][3] 【準ずる・准ずる】 (動サ変)[文]サ変 じゆん・ず
(1)ある根拠に従う。のっとる。「通則に―・じて取り扱う」
(2)正規なものにならう。なぞらえる。「幼稚園児の料金は学童の料金に―・ずる」「優勝に―・ずる成績」
准ひ
なずらい ナズラヒ 【準ひ・准ひ・擬ひ】
本物に準ずること。似ていること。また,そのもの。なずらえ。「―におぼさるるだにいとかたき世かなと/源氏(桐壺)」
准ふ
なずら・う ナズラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】
■一■ (動ハ四)
準ずる。匹敵する。「かへりくる道にぞけさはまどふらむこれに―・ふ花なきものを/後撰(雑三)」
■二■ (動ハ下二)
⇒なずらえる
准ふ
なぞら・う ナゾラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】
■一■ (動ハ四)
準ずる。匹敵する。なずらう。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に―・へるいろにさかねば/後撰(春中・片仮名本)」
■二■ (動ハ下二)
⇒なぞらえる
准ふ
なそ・う ナソフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 (動ハ下二)
〔後世は「なぞう」〕
見たてる。なぞらえる。「灯火を月夜(ツクヨ)に―・へその影も見む/万葉 4054」
准へ
なぞえ ナゾヘ 【準へ・准へ】
なぞらえること。「―なく高き卑しき苦しかりけり/伊勢 93」
准へ
なずらえ ナズラヘ 【準へ・准へ・擬へ】
似た他のものと同等にみなすこと。なぞらえ。「少し―なる世を見るまじきか/狭衣 3」
准三后
じゅんさんごう 【准三后】
「准后(ジユゴウ)」に同じ。
准三后
じゅさんごう [2] 【准三后】
「准后(ジユゴウ)」に同じ。
准三宮
じゅさんぐう [2] 【准三宮】
「准后(ジユゴウ)」に同じ。
准三宮
じゅんさんぐう 【准三宮】
「准后(ジユゴウ)」に同じ。
准例
じゅんれい [0] 【準例・准例】
従うべき前例。
准后
じゅんこう 【准后】
⇒じゅごう(准后)
准后
じゅごう [0] 【准后】
〔「准三后(ジユサンゴウ)」の略〕
平安時代以降,三宮(太皇太后・皇太后・皇后)に準ずる待遇で,年官・年爵が給せられた人。親王・法親王・摂政・女御・大臣などが対象となったが,のちには年官・年爵はなくなり,名目上の名誉称号的なものとなった。じゅんこう。
准士官
じゅんしかん [4][3] 【准士官】
旧陸海軍武官の階級の一。下士官の上,少尉の下に位する官。陸軍の准尉,海軍の兵曹長。
准大臣
じゅんだいじん [3] 【准大臣】
平安時代以後,大臣に闕官(ケツカン)がないとき,大臣に昇進すべき人に与えた称号。内大臣の下,大納言の上の待遇。儀同三司(ギドウサンシ)。
准如
じゅんにょ 【准如】
(1577-1630) 浄土真宗本願寺派の第一二世。西本願寺初世。顕如の第四子。諱(イミナ)は光昭。豊臣氏の命令で長兄教如(のち東本願寺を興す)が引退に追い込まれ,代わって法統を継いだ。
准将
じゅんしょう【准将】
[陸軍] <米> a brigadier general; <英> a brigadier;→英和
[海軍] <米・英> a commodore;→英和
[空軍] <米> a brigadier general; <英> an air commodore.
准将
じゅんしょう [0] 【准将】
アメリカなどの軍隊の階級の一。大佐と少将の中間の階級の将官。代将。
准尉
じゅんい [1] 【准尉】
陸上・海上・航空自衛隊の自衛官の階級区分。尉官の下の位で,それぞれ准陸尉,准海尉,准空尉と称する。
准布
じゅんぷ [1] 【准布】
奈良時代から鎌倉時代にかけて,物の価を布の量に換算したこと。また,その布。
准摂政
じゅんせっしょう [3] 【准摂政】
摂政に準じて政務を行うこと。また,その人。天皇が政務を行えないとき,関白あるいは大臣に宣旨を下して政務儀式の中の一部分を摂政に準じて行わせた。
准教員
じゅんきょういん [3] 【準教員・准教員】
旧制の小学校で,本科正教員を補助した教員。
准母
じゅんぼ [1] 【准母】
天皇の母に准ずること。主に内親王に皇后または院号を賜るときの称。
准看
じゅんかん [0] 【准看】
「准看護婦」の略。
准看護婦
じゅんかんごふ [5] 【准看護婦】
看護婦の資格の一。中学卒業後,二年以上の教育訓練を受け,都道府県知事の行う准看護婦試験に合格した者に与えられる。准看。
准胝
じゅんでい 【准胝】
〔梵 caṇḍi〕
「准胝観音」の略。
准胝法
じゅんでいほう [0] 【准胝法】
准胝観音を本尊として除災・延命・求児などのために祈る修法。
准胝観音
じゅんでいかんのん 【准胝観音】
七観音,また真言系の六観音の一。三目一八臂(ビ)の像が一般的。密教では七倶胝仏母(シチグテイブツモ)。
准行
じゅんこう [0] 【準行・准行】 (名)スル
他のものを基準にして行うこと。
准門跡
じゅんもんぜき [3] 【准門跡】
門跡に准ぜられる寺院。起源は中世後期で,格式として制度化されたのは江戸時代。東・西本願寺など,脇門跡。
→門跡
凋む
しぼ・む [0] 【萎む・凋む】 (動マ五[四])
(1)(植物が)生気をなくしてちぢまる。なえしなびる。「花が―・む」「鼻いと小さく―・み/今昔 28」
(2)張りつめていたものが,ゆるみちぢむ。「―・む闘争心」
凋む
しぼむ【凋む】
fade;→英和
wither;→英和
droop;→英和
deflate (風船などが).→英和
凋弊
ちょうへい テウ― [0] 【凋弊】 (名)スル
おとろえつかれること。「此戦連綿として長く打続きしかば諸国次第に―し/日本開化小史(卯吉)」
凋枯
ちょうこ テウ― [1] 【凋枯】 (名)スル
草木が枯れてしぼむこと。枯凋。
凋残
ちょうざん テウ― [0] 【凋残】 (名)スル
しぼみそこなわれること。衰残。「国破れ家亡び,親戚―す/佳人之奇遇(散士)」
凋萎
ちょうい テウヰ [1] 【凋萎】 (名)スル
なえしおれること。
凋落
ちょうらく テウ― [0] 【凋落】 (名)スル
(1)勢いがおとろえること。おちぶれること。「―の一途をたどる」「かつての栄華は見るかげもなく―する」
(2)草木がしぼみ枯れること。「咲き乱れたる百花の―飛散するに譬へて/福翁百話(諭吉)」
(3)容色がおとろえること。「鏡の中には最早(モウ)―し尽くした女が映つて居た/家(藤村)」
(4)おとろえ死ぬこと。「茶山の友人は次第に―して行くのであつた/伊沢蘭軒(鴎外)」
凋落する
ちょうらく【凋落する】
decline.→英和
凋衰
ちょうすい テウ― [0] 【凋衰】 (名)スル
やつれ衰えること。凋残。「隆冬を経て―せざるのみならず/日本風景論(重昂)」
凋零
ちょうれい テウ― [0] 【凋零】 (名)スル
花などがしぼみ落ちること。転じて,人の勢いなどが衰えること。「今是の人の斯る―せる有様を/経国美談(竜渓)」
凌ぎ
しのぎ [3][0] 【凌ぎ】
〔動詞「しのぐ(凌)」の連用形から〕
(1)その時の障害や困難に耐え,またそれを克服すること。また,その手段。「当座の―にはなるだろう」
(2)〔「一時をしのぐ」意から〕
会葬者に振る舞う食事。非時食(ヒジジキ)。
(3)〔接尾語的に用いる〕
しのぐこと。「その場―」「退屈―」
凌ぐ
しのぐ【凌ぐ】
[耐える]endure;→英和
bear;→英和
stand;→英和
[防ぐ]keep out;shelter oneself from;[切り抜ける]tide over;[追い越す]exceed;→英和
surpass;→英和
get ahead <of> .凌ぎやすい mild <climate> .→英和
凌ぐ
しの・ぐ [2][0] 【凌ぐ】 (動ガ五[四])
(1)苦痛や困難に屈しないで,耐えしのぶ。苦難を乗り越える。また,防ぎ止める。「弾圧を―・ぐ」「飢えを―・ぐ」「―・ぎやすい気候」「雨風を―・ぐ」
(2)あるものを超えてそれ以上になる。…にまさる。「若者を―・ぐ気力」「身長では兄を―・ぐ」「全盛時を―・ぐ人気」
(3)押さえつける。押し伏せる。「高山の菅(スガ)の葉―・ぎ降る雪の/万葉 1655」
(4)草や波を押しわけて進む。「宇陀の野の秋萩―・ぎ鳴く鹿も/万葉 1609」「はるばると波路を―・いで行く/平家 2」
(5)侮る。軽んずる。「何処までも人を―・いだ仕打な薬売は/高野聖(鏡花)」
[可能] しのげる
[慣用] 糊口(ココウ)を―
凌ず
りょう・ず 【凌ず・陵ず】 (動サ変)
責めさいなむ。痛めつける。「けふの生贄にあたりつる人のゆかりを―・じわづらはすべからず/宇治拾遺 10」
凌侮
りょうぶ [1] 【凌侮・陵侮】 (名)スル
あなどりはずかしめること。凌辱(リヨウジヨク)。凌蔑。「五大洲の―を受く/近世紀聞(延房)」
凌虐
りょうぎゃく [0] 【陵虐・凌虐】 (名)スル
(1)ひどくはずかしめ,しいたげること。「何とて民を―して/慨世士伝(逍遥)」
(2)〔法〕 特別公務員暴行陵虐罪では,暴行以外の方法で,精神的・肉体的にはずかしめ,苦痛を与えること。裸にする,食事を与えない,睡眠を妨害するなど。
凌轢
りょうれき [0] 【凌轢・陵轢】 (名)スル
ふみにじること。ふみつけにすること。りょうりゃく。「邑に君あり村に長あり各相―して之を統一する事なからしむ/新聞雑誌 40」
凌辱
りょうじょく [0] 【陵辱・凌辱】 (名)スル
(1)人をあなどって,はずかしめること。「―の限りを尽くす」「大にして強なるものは,小にして弱なるものを―することあらん/真善美日本人(雪嶺)」
(2)女を力ずくで犯すこと。暴行。
凌辱する
りょうじょく【凌辱する】
insult (侮辱する);→英和
[女を]violate;→英和
rape.→英和
凌雲
りょううん [0] 【凌雲】
(1)雲の上に突き出すように高いこと。
(2)俗世間を超越していること。
凌雲台
りょううんだい 【凌雲台】
中国,魏(ギ)の文帝が築かせた高い楼閣。凌雲観。
凌雲閣
りょううんかく 【凌雲閣】
東京浅草公園にあった一二階建てのれんが造りの建物。関東大震災で倒壊。通称,十二階。
凌雲集
りょううんしゅう リヨウウンシフ 【凌雲集】
最初の勅撰漢詩集。一巻。嵯峨天皇の下命により,小野岑守(オノノミネモリ)・菅原清公(スガワラノキヨトモ)らが撰。814年成立。嵯峨天皇・小野岑守ら作者二四人,詩数九一首を収める。凌雲新集。
凌霄
りょうしょう [0] 【凌霄】
「凌霄花(リヨウシヨウカ)」に同じ。
凌霄花
りょうしょうか [3] 【凌霄花】
ノウゼンカズラの漢名。
凌霄花
のうぜんかずら [5] 【凌霄花】
ノウゼンカズラ科のつる性落葉木本。中国原産。気根を出して他物をはい上がる。葉は羽状複葉。夏,黄赤色の大きい漏斗状の花を多数つける。漢名,凌霄花(リヨウシヨウカ)。のうぜん。のうぜんか。[季]夏。
凌霄花[図]
凌霄花
のうぜんかずら【凌霄花】
《植》a trumpet creeper.
凌霄葉蓮
のうぜんはれん [5] 【凌霄葉蓮】
キンレンカの別名。
凌駕
りょうが [1] 【凌駕・陵駕】 (名)スル
他のものを追い抜いてその上に立つこと。「総合力で他チームを―する」
凌駕する
りょうが【凌駕する】
surpass;→英和
excel;→英和
exceed;→英和
outdo;→英和
be far ahead of.
凍える
こごえる【凍える】
freeze;→英和
be numbed[become numb]with cold.凍え死ぬ be frozen to death.
凍える
こご・える [0] 【凍える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 こご・ゆ
寒さのために体が冷え切って,感覚がなくなり,自由がきかなくなる。「手が―・えて字がうまく書けない」
凍え死に
こごえじに [0] 【凍え死に】 (名)スル
こごえて死ぬこと。
凍え死ぬ
こごえし・ぬ [4] 【凍え死ぬ】 (動ナ五)[文]ナ四・ナ変 こごえし・ぬ
寒さのために,こごえて死ぬ。凍死(トウシ)する。「寒波で―・ぬ者も出た」
凍つ
い・つ 【凍つ・冱つ】 (動タ下二)
⇒いてる
凍てつく
いてつく【凍てつく】
freeze.→英和
凍てる
い・てる 【凍てる・冱てる】 (動タ下一)[文]タ下二 い・つ
こおる。こおりつく。[季]冬。「冬寒み―・てし氷を埋め置きて/堀河百首」
凍て付く
いてつ・く [0][3] 【凍て付く】 (動カ五[四])
こおりつく。「―・くような寒さ」「―・いた道」
凍て土
いてつち [0][2] 【凍て土】
凍りついた地面。
凍て星
いてぼし [2] 【凍て星】
凍りついたように光のさえた,冬の夜空の星。[季]冬。
凍て空
いてぞら [3] 【凍て空】
凍りつくように寒い冬の空。寒天。[季]冬。
凍て緩む
いてゆる・む [4][0] 【凍て緩む】 (動マ五[四])
凍っていた大地が,春になって解けてゆるむ。凍て解ける。[季]春。
凍て蝶
いてちょう [0] 【凍て蝶】
冬まで生きのびて,ほとんど動かない蝶。また,凍てて死んだ蝶。[季]冬。《―の己が魂追うて飛ぶ/虚子》
凍て解け
いてどけ [0] 【凍て解け】
こおっていた大地が,春になって解けゆるむこと。また,早春の頃,夜間凍っていた地面が朝日を受けたり暖かい風が吹いたりして,急にぬかるみになること。[季]春。《―の径光りそむ行手かな/野村泊月》
凍て返る
いてかえ・る [3] 【凍て返る・冱て返る】 (動ラ五[四])
春になって暖かくなりかけて,また急に寒くなる。いったんゆるんだ寒気が再びもとに戻る。[季]春。《―・る冱ゆるみたるまゝの土/村上正》
凍て雲
いてぐも [0] 【凍て雲】
冬空に凍りついたように動かぬ雲。[季]冬。
凍て鶴
いてづる [0] 【凍て鶴】
凍ったように動かない寒中の鶴。[季]冬。《―の首を伸して丈高き/虚子》
凍み
しみ [0] 【凍み】
凍ること。こおり。「夕暮のみぞれに―やとけぬらむ/永久百首」
凍みる
し・みる [0] 【凍みる】 (動マ上一)[文]マ上二 し・む
温度が低くなって水などが凍る。また,凍りつくように冷たい。冷え込む。「今日はたいそう―・みるなあ」「朝夕涼みもなきころなれど身も―・むる心地して/源氏(若菜下)」
凍み大根
しみだいこん [3] 【凍み大根】
大根を薄く切り,寒中に凍らせたのち乾かしたもの。水で戻して煮物などに使う。
凍み豆腐
しみどうふ [3] 【凍み豆腐】
「高野豆腐(コウヤドウフ)」に同じ。[季]冬。
凍み餅
しみもち [2] 【凍み餅】
「凍(コオ)り餅(モチ)」に同じ。
凍む
し・む 【凍む】
■一■ (動マ四)
凍る。凍りつく。「風吹き,いかづちなり,―・み氷たるにも,また暑く苦しき夏も一日もかかず/宇治拾遺 2」
■二■ (動マ上二)
⇒しみる
凍ゆ
こご・ゆ 【凍ゆ】 (動ヤ下二)
⇒こごえる
凍ゆ
こ・ゆ 【凍ゆ】 (動ヤ上二)
こごえる。「我よりも貧しき人の父母は飢ゑ―・ゆらむ/万葉 892」
凍らす
こおらす【凍らす】
freeze.→英和
凍らせる
こごらせる【凍らせる】
freeze;→英和
congeal.→英和
凍り
こおり コホリ [0] 【氷・凍り】
〔動詞「凍る」の連用形から〕
(1)水が氷点以下の温度で固体になったもの。[季]冬。「池に―が張る」「―のように冷たい手」
〔古代では,「こおり」は水面に張ったものをさすことが多く,塊は「ひ」ということが多かった〕
(2)「氷水(コオリミズ)」の略。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は打った白,裏は白張。
凍り付く
こおりつ・く コホリ― [4] 【凍り付く】 (動カ五[四])
(1)凍って,他の物にくっつく。「窓が―・いてあかない」
(2)完全に凍って固くなる。いてつく。凍結する。「道路が―・く」
凍り付く
こおりつく【凍り付く】
be frozen.〜ような freezing <cold> .
凍り蒟蒻
こおりこんにゃく コホリ― [4] 【氷蒟蒻・凍り蒟蒻】
蒟蒻を適当な大きさに切って煮たあと,寒気にさらして凍らせてから干したもの。精進料理などに用いる。[季]冬。
凍り豆腐
こおりどうふ コホリ― [4] 【凍り豆腐】
「高野豆腐(コウヤドウフ)」に同じ。[季]冬。
凍り餅
こおりもち コホリ― [3] 【氷餅・凍り餅】
寒中にさらして凍らせたのち,干した餅。陰暦六月一日(氷の朔日(ツイタチ))などに食べる。東北地方・信州で作る。[季]夏。
凍る
こおる【凍る】
freeze;→英和
be frozen <over> .
凍る
こお・る コホル [0] 【凍る・氷る】 (動ラ五[四])
(1)水など液体のものが,温度が低いために固体になる。氷が張る。「―・り渡れる薄氷(ウスラビ)の/万葉 4478」[季]冬。《手拭も豆腐も―・る横川かな/蕪村》
(2)(比喩的に)非常に冷たく感じられる。「―・れる月影」「早朝の―・った空気」
凍上
とうじょう [0] 【凍上】
地中の水分が凍って,地面が持ち上げられる現象。鉄道や建築物に害を及ぼすことがある。しみあがり。
凍傷
とうしょう [0] 【凍傷】
極度の寒冷が体に作用して起こる全身的または局所的な組織の傷害。程度により四段階に分ける。第一度は皮膚に紅斑を生じた状態(俗にいうしもやけ),第二度は水疱形成,第三度は皮膚全層の壊死(エシ)で潰瘍の形成,第四度は深層部の組織が壊死を起こした状態をいう。[季]冬。
凍傷
とうしょう【凍傷】
⇒霜焼け.
凍原
とうげん [0] 【凍原】
⇒ツンドラ
凍土
とうど [1] 【凍土】
凍った土。夏季に融解する季節的凍土と,夏をはさんで二冬以上凍結が続く永久凍土とがある。
凍害
とうがい [0] 【凍害】
植物,特に農作物が寒さで凍ったために被害を受けること。また,その被害。
凍寒
とうかん [0] 【凍寒】
こおりつくような厳しい寒さ。
凍死
とうし [0] 【凍死】 (名)スル
寒さでこごえ死ぬこと。[季]冬。「眠ったら―する」
凍死する
とうし【凍死する】
be frozen to death.
凍港
とうこう [0] 【凍港】
氷にとざされた港。[季]冬。
凍瘡
とうそう [0] 【凍瘡】
しもやけ。
→凍傷
凍石
とうせき [0][1] 【凍石】
滑石の一種。比較的純粋に近い組成をもち,緻密で塊状。
凍結
とうけつ [0] 【凍結】 (名)スル
(1)こおりつくこと。氷結。「冬には―する湖」
(2)資金・資産などの移動や使用を一時的に禁止すること。「海外資産を―する」
(3)物事の解決・処理を一時的に保留の状態にすること。「その論議は一時―する」
凍結する
とうけつ【凍結する】
freeze.→英和
‖凍結資産 frozen assets.賃金凍結 a wage freeze.
凍結乾燥
とうけつかんそう [5] 【凍結乾燥】
物を凍らせて,真空中に置き水分を昇華させて除く乾燥法。物理的・化学的変化を受けないので,医薬品・インスタント食品などに利用される。フリーズ-ドライ。
凍雨
とうう [1] 【凍雨】
(1)冬の雨。氷のように冷たい雨。
(2)落下中の雨滴が地上付近の冷たい大気に触れて氷結し,無定形の氷の粒となって降る現象。また,その氷の粒。
凍雲
とううん [0] 【凍雲】
雪を降らしそうな雲。冬の寒々とした雲のたとえ。「当時―片々,青嵐漠々/著聞 20」
凍霜害
とうそうがい [3] 【凍霜害】
作物の受ける災害のうち,凍害と霜害。
凍露
とうろ [1] 【凍露】
露が凍結してできた氷粒。
凍餒
とうたい [0] 【凍餒】
こごえ飢えること。生活が苦しいこと。「激浪中に漂ふうち,疲労と―との為め/此一戦(広徳)」
凍餓
とうが [1] 【凍餓】 (名)スル
寒さにこごえ,飢えること。
凛
りん [1] 【凛】 (形動タリ)
態度などがひきしまっているさま。りりしいさま。多く「凛と」の形で用いられる。
→凛と(副)
凛々しい
りりしい【凛々しい】
manly;→英和
valiant.→英和
凛と
りんと [1] 【凛と】 (副)
〔形容助詞「凛たり」の連用形から〕
(1)態度や姿などがりりしくひきしまっているさま。「―した態度で会議に臨む」「―した,涼しい目元で/幇間(潤一郎)」
(2)声や音がよく響くさま。「丑松の―した声が起つた/破戒(藤村)」
(3)寒気のきびしいさま。
凛乎
りんこ [1] 【凛乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
きりっとして勇ましいさま。りりしいさま。凛然(リンゼン)。「―たる態度」「彼方(カナタ)を睨(ニラ)みし有様は,―として四下(アタリ)を払ひ/慨世士伝(逍遥)」
凛冽
りんれつ [0] 【凛冽・凛烈】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
寒さが厳しく身にしみいるさま。凛凛。「―たる風雪を/八十日間世界一周(忠之助)」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■}に同じ。「―な寒気と闘つて/飇風(潤一郎)」
凛凛
りんりん [0] 【凛凛】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)寒さが厳しく身にしみいるさま。凛冽。「―たる九冬風雪の寒さに/自由の凱歌(夢柳)」
(2)勇ましく勢いのあるさま。りりしいさま。凛乎。凛然。「勇気―として出で立つ」
(3)声などが鋭く響くさま。「声も―と冴えた/婦系図(鏡花)」
凛凛しい
りりし・い [3] 【凛凛しい】 (形)[文]シク りり・し
きりりとひきしまっていて勇ましい。「―・いいでたち」「眼元口元の―・い顔に/少年(潤一郎)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
凛烈
りんれつ [0] 【凛冽・凛烈】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
寒さが厳しく身にしみいるさま。凛凛。「―たる風雪を/八十日間世界一周(忠之助)」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■}に同じ。「―な寒気と闘つて/飇風(潤一郎)」
凛然
りんぜん [0] 【凛然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)寒さの厳しいさま。「―として寒冷(サムサ)膚へに徹り/竜動鬼談(勤)」
(2)りりしく勇ましいさま。凛乎(リンコ)。「―たる態度」「精神爽(サワ)やかに意気―として/復活(魯庵)」
凝し
こご・し 【凝し】 (形シク)
岩などがごつごつしている。「岩が根の―・しき道の石床(イワトコ)の/万葉 3329」
凝った
こった【凝った】
elaborate <workmanship> ;→英和
exquisite.→英和
凝っては思案(シアン)に能(アタ)わず
凝っては思案(シアン)に能(アタ)わず
物事に熱中しすぎると冷静な判断ができなくなる。凝っては思案に余る。
凝らす
こら・す [2] 【凝らす】 (動サ五[四])
(1)意識をひとつの物事に集中させる。そそぎこむ。「目を―・して舞台を見つめる」「息を―・す」「工夫を―・す」「数寄を―・す」
(2)筋肉などが固くなるようにする。「あまり肩を―・してしまうと健康に悪いよ」
(3)物が寄り集まって固まるようにする。「雲を―・せり/御伽草子・秋夜長」
〔「凝る」に対する他動詞〕
凝らす
こらす【凝らす】
concentrate <one's attention on> ;→英和
elaborate <a plan> .→英和
瞳(ひとみ)を〜 strain one's eyes <to see> .
凝り
こり [2] 【凝り】
(1)何か一つのことに熱中すること。こること。「―性」「―屋」
(2)こってできたしこり。「肩の―」
凝り
こり【凝り】
stiffness <in the shoulders> .
凝り
しこり [0] 【凝り・痼り】
(1)筋肉や皮下組織などがこること。また,そのかたまり。「肩の―をもみほぐす」
(2)物事が一段落したあとに残るすっきりしない気分。「あとあと―が残る人事」
凝り
こごり [0] 【凝り】
(1)こごること。また,そのもの。
(2)魚の煮汁をこごらせたもの。煮こごり。
凝り固まり
こりかたまり [0] 【凝り固まり】
(1)物がこり固まること。また,こり固まったもの。
(2)一つのことをかたくなに信じこみ,他を顧みないこと。また,その人。
凝り固まる
こりかたまる【凝り固まる】
(1)[凝結]congeal;→英和
coagulate;→英和
curdle.→英和
(2)[熱中]be absorbed <in> .
凝り固まった fanatic <believer> .→英和
凝り固まる
こりかたま・る [5][0] 【凝り固まる】 (動ラ五[四])
(1)物が寄り集まって固まる。凝固する。「樹液が―・る」
(2)一つの考えにとらわれ,適切な判断力を失う。「一時代前の考えに―・っている」
(3)こわばる。「―・ったような表情」
凝り屋
こりや [2] 【凝り屋】
凝り性の人。
凝り性
こりしょう [2][3] 【凝り性】 (名・形動)
物事に熱中する性質。また,物事をいい加減にすませることができず,徹底的にするさま。「大変―な質(タチ)で」
凝り性の
こりしょう【凝り性の】
single-minded;fastidious.→英和
凝り豆腐
こごりどうふ [4] 【凝り豆腐】
⇒高野豆腐(コウヤドウフ)
凝り鮒
こごりぶな [4] 【凝り鮒】
煮て,その煮汁を冷やし固まらせた鮒の料理。[季]冬。
凝る
こ・る [1] 【凝る】 (動ラ五[四])
(1)(「…にこる」の形で)趣味・スポーツなどに夢中になる。ふける。「盆栽に―・る」「占いに―・る」
(2)細かい点まで趣味を貫く。意匠をこらす。「―・ったデザイン」「あのレストランは食器類まで―・っている」
(3)筋肉が張ってこわばる。「肩が―・る」
(4)一か所に寄り集まる。また,氷結する。「銀精いまだ―・り成さざる如き水/不二の高根(麗水)」「雪衾(フスマ)のごと―・りて/宇津保(吹上・下)」
〔「凝らす」に対する自動詞〕
凝る
こご・る [0] 【凝る】 (動ラ五[四])
(1)水分を含んだものが冷えて固体やゼリー状になる。「魚の煮汁が―・る」「息が―・る」
(2)手足がかじかむ。「手―・つて弓をひくに叶はず/太平記 4」
凝る
しこ・る [0][2] 【凝る・痼る】 (動ラ五[四])
(1)身体の一部に筋肉のこりかたまりができる。「首が―・る」
(2)寄り集まって一団となる。「ニンジュ(=人数)ガ―・ッテ/日葡」
(3)ある行為や考えに熱中する。また,興奮する。「手代が困るこつちは―・る親父は叱る/浄瑠璃・夏祭」
(4)動詞の連用形の下に付いて,しきりに…する意を表す。「奥には猶も飲み―・り踊るやら歌ふやら/浄瑠璃・生玉心中(上)」
凝る
こる【凝る】
(1) be absorbed[engrossed] <in> ;devote oneself <to> .
(2) grow[get]stiff (肩などが).
(3) be finical[fastidious](服装などに).
凝った elaborate.→英和
肩が〜 have a stiff shoulder.
凝固
ぎょうこ [1][0] 【凝固】 (名)スル
(1)こりかたまること。「血液が―する」
(2)〔物〕 液体が固体に変わる現象。分子運動からみると,液体の温度が下がると熱運動が低下し,分子相互の位置関係が規則的な配列となってエネルギーの低い状態に落ち着くこと。
⇔融解(ユウカイ)
(3)〔化〕「凝結(ギヨウケツ){(2)}」に同じ。
凝固する
ぎょうこ【凝固する】
solidify;→英和
congeal;→英和
coagulate (血など).→英和
凝固剤 a coagulant.
凝固因子欠乏症
ぎょうこいんしけつぼうしょう [4][0] 【凝固因子欠乏症】
血液凝固にかかわる因子が欠乏しているために,出血しても止まりにくくなる疾患。
→血友病
凝固点
ぎょうこてん [3] 【凝固点】
一定圧力のもとで凝固の起こる温度。
⇔融点(ユウテン)
凝固点降下
ぎょうこてんこうか [6] 【凝固点降下】
(1)溶媒に他の物質が溶けて溶媒の凝固点が下がる現象。その大きさは溶液の濃度が低い場合は,溶質の種類に無関係で溶液の重量モル濃度に比例する。これを利用して溶質の分子量や解離度の測定ができる。融点降下。氷点降下。
(2)圧力を増すと凝固点が下がる現象。水の場合は一〇〇気圧で摂氏〇・六八度降下する。
凝固熱
ぎょうこねつ [3] 【凝固熱】
凝固するときに放出される熱量。その値は融解熱の値に等しい。
→融解熱
凝塊
ぎょうかい [0] 【凝塊】
こりかたまったもの。
凝当
ぎょうどう 【凝当・凝濁】
(1)酒杯の底に残った酒。また,それを捨てること。「―と申し侍るは,そこに凝りたるを捨つるにや候ふらん/徒然 158」
(2)杯の底に残った酒を捨てる器。魚道(ギヨドウ)。
凝念
ぎょうねん [0] 【凝念】
思いをこらすこと。じっと考えること。また,その思い。
凝望
ぎょうぼう [0] 【凝望】 (名)スル
遠くの一点をみつめること。目を据えてみること。
凝析
ぎょうせき [0] 【凝析】
(1)疎水コロイドに少量の電解質を加えると,電荷を帯びているコロイド粒子が電気的に中和され,大きな粒子となって沈殿すること。
(2)「凝結{(2)}」に同じ。
凝注
ぎょうちゅう [0] 【凝注】 (名)スル
ある物事に心・視線を集中させること。「瞳は,とこしへに苧環(オダマキ)の上に―せり/即興詩人(鴎外)」
凝滞
ぎょうたい [0] 【凝滞】 (名)スル
とどこおって先へ進まないこと。渋滞。「物は―せずよく世と推移(オシウツ)る/蜃中楼(柳浪)」
凝濁
ぎょうどう 【凝当・凝濁】
(1)酒杯の底に残った酒。また,それを捨てること。「―と申し侍るは,そこに凝りたるを捨つるにや候ふらん/徒然 158」
(2)杯の底に残った酒を捨てる器。魚道(ギヨドウ)。
凝灰岩
ぎょうかいがん ギヨウクワイ― [3] 【凝灰岩】
火砕岩の一種。主に火山灰がかたまってできた岩石。
凝灰角礫岩
ぎょうかいかくれきがん ギヨウクワイ― [8] 【凝灰角礫岩】
火砕岩の一種。多量の火山灰が火山岩塊の間を埋めて固結してできた岩石。
凝然
ぎょうねん 【凝然】
(1240-1321) 鎌倉時代の華厳宗の僧。伊予の人。円照ほかに師事。東大寺戒壇院の長老となり,国師号を与えられる。諸宗に詳しく仏教以外の思想にも通じた。著「八宗綱要」「三国仏法伝通縁起」など。
凝然
ぎょうぜん [0] 【凝然】 (ト|タル)[文]形動タリ
じっと動かずにいるさま。「―として立ち尽くす」「在りけるままに―と坐したり/金色夜叉(紅葉)」
凝煎
ぎょうせん [0] 【凝煎】
「地黄煎(ジオウセン)」に同じ。
凝着
ぎょうちゃく [0] 【凝着】 (名)スル
⇒凝集(ギヨウシユウ)
凝立
ぎょうりつ [0] 【凝立】 (名)スル
動かずにじっと立っていること。「色を喪ひて―すること/即興詩人(鴎外)」
凝結
ぎょうけつ [0] 【凝結】 (名)スル
(1)こりかたまること。「千古の堅氷を―せる白山絶頂/日本風景論(重昂)」
(2)〔化〕 液体や気体中に分散しているコロイド粒子が,集合して大きな粒子となり沈殿する現象。凝固。凝析。
(3)〔物〕「凝縮(ギヨウシユク){(2)}」に同じ。
(4)〔気〕
(ア)気体から液体に相変化すること。
(イ)水蒸気が水に変化すること。
凝結する
ぎょうけつ【凝結する】
congeal;→英和
coagulate (血など);→英和
curdle (牛乳など);→英和
freeze (冷凍).→英和
‖凝結剤 a coagulant.
凝結核
ぎょうけつかく [4] 【凝結核】
水蒸気が凝結して雲粒などの細かい水滴を生ずる際に芯となる微小粒子。大気中に浮遊する海塩粒子や火山灰,燃焼生成物などが凝結核となる。
凝結高度
ぎょうけつこうど [5] 【凝結高度】
地上付近の空気が上昇するとき,上昇に伴って温度が下がり,水蒸気が凝結を始める高さ。
凝縮
ぎょうしゅく [0] 【凝縮】 (名)スル
(1)ばらばらのものが一つに固まって縮まること。「皆の気持ちを一つの言葉に―させる」
(2)〔物〕 飽和蒸気の温度を下げたり圧縮したりすると,蒸気の一部が液体に変わる現象。凝結。
凝縮
ぎょうしゅく【凝縮(する)】
condensation (condense).
凝縮器
ぎょうしゅくき [4] 【凝縮器】
気体を冷却して,液化する装置。蒸留器・冷却器などに用いられる。蒸気機関のものは復水器と呼ばれる。
凝縮熱
ぎょうしゅくねつ [4] 【凝縮熱】
凝縮のときに放出される熱量。その値は気化熱の値に等しい。
凝聚
ぎょうしゅう [0] ―シフ 【凝集】 ・ ―シユウ 【凝聚】 (名)スル
(1)一か所にこり集まること。「全員の力を―する」
(2)〔化〕 安定性を失ったコロイドなどの粒子が寄り集まって塊になる現象。また,分子・原子などが集合する現象。
(3)赤血球や細菌などが,酵素や抗体の働きで結びつけられて塊になる現象。凝集反応。凝着反応。
凝脂
ぎょうし [1] 【凝脂】
(1)かたまった脂肪。
(2)なめらかで,白く艶(ツヤ)のある肌。
凝華舎
ぎょうかしゃ ギヨウクワ― 【凝華舎】
平安京,内裏五舎の一。紫宸殿(シシンデン)の西北,襲芳舎(シユウホウシヤ)と飛香舎(ヒギヨウシヤ)の間にある女官用の部屋。前庭の西側に白梅,東側に紅梅があるので,通称を梅壺という。
→内裏
凝血
ぎょうけつ【凝血】
coagulated[clotted]blood.
凝血
ぎょうけつ [0] 【凝血】 (名)スル
体外に出た血が固まること。また,固まった血。
凝視
ぎょうし [1][0] 【凝視】 (名)スル
目をこらしてじっと見つめること。「相手を―する」
凝視する
ぎょうし【凝視する】
stare[gaze] <at> .→英和
凝議
ぎょうぎ [1] 【凝議】 (名)スル
熱心に相談すること。「進退に関して―する/此一戦(広徳)」
凝集
ぎょうしゅう [0] ―シフ 【凝集】 ・ ―シユウ 【凝聚】 (名)スル
(1)一か所にこり集まること。「全員の力を―する」
(2)〔化〕 安定性を失ったコロイドなどの粒子が寄り集まって塊になる現象。また,分子・原子などが集合する現象。
(3)赤血球や細菌などが,酵素や抗体の働きで結びつけられて塊になる現象。凝集反応。凝着反応。
凝集剤
ぎょうしゅうざい [3] 【凝集剤】
コロイド粒子を凝集させるために加える物質。浄水工程で,水道原水中のにごり等を除去するためなどに用いられる。硫酸アルミニウムなど。
→硫酸礬土(リユウサンバンド)
凝集力
ぎょうしゅうりょく [3] 【凝集力】
固体・液体でそれを構成する原子・分子・イオンの間にはたらいている引力のこと。
凝集原
ぎょうしゅうげん [3] 【凝集原】
赤血球・細菌などの表面にある抗原で,抗体(凝集素)と結びついて凝集を起こさせる性質のあるもの。凝着原。
凝集素
ぎょうしゅうそ [3] 【凝集素】
赤血球・細菌などの凝集原(抗原)と反応し,それらを凝集させる抗体。凝着素。
凝霜
ぎょうそう [0] 【凝霜】
雨滴が氷点下の地物について氷となり,植物や岩石をおおったもの。雨氷(ウヒヨウ)。
几
おしまずき オシマヅキ 【几】
(1)脇息(キヨウソク)。[和名抄]
(2)机のこと。「ただ―にかかりて夕の空に向ふのみ/笈日記」
(3)牛車(ギツシヤ)の前後の口の下に張った低い仕切りの板。軾(シヨク)。戸閾(トジキミ)。[名義抄]
几下
きか [1][2] 【机下・几下】
〔相手の机の下に差し出す意〕
書簡文で,相手を敬ってあて名に添える脇付(ワキヅケ)の一。案下。
几帳
きちょう [0] 【几帳】
〔「几(オシマズキ)にかけた帳(トバリ)」の意〕
寝殿造りに用いた室内調度の一。室内に立てて間仕切りとし,また座のわきに立てて隔てとした。台に二本の柱を立て,その上に一本の横木をわたし,帳を垂らしたもの。高さ三尺のものと四尺のものとがあり,三尺には四幅(ヨノ),四尺には五幅(イツノ)の帳を垂らす。基帳。木丁。
几帳[図]
几帳尺
きちょうじゃく [2] 【几帳尺】
曲尺(カネジヤク)の古称。平安時代以降,几帳の寸法を測るのに用いたのでいう。
几帳面
きちょうめん [4][0] 【几帳面】
■一■ (形動)[文]ナリ
きちんとしているさま。すみずみまで規則正しくするさま。「―な性格」
■二■ (名)
柱などの角に施した面の一。方形の角を落として鋭角に削り,その両側に刻みを入れたもの。もと几帳の柱に用いられたことからいう。
几帳面■二■[図]
几帳面な
きちょうめん【几帳面な(に)】
exact(ly);→英和
methodical(ly);→英和
punctual(ly).→英和
几案
きあん [0] 【几案・机案】
〔「几」「案」とも机(ツクエ)の意〕
机。
几董
きとう 【几董】
⇒高井(タカイ)几董
凡
おおし オホシ 【凡】 (副)
およそ。だいたい。「―,かいもとのあるじ,はなはだ非常(ヒゾウ)に侍りたうぶ/源氏(乙女)」
凡
おお オホ 【凡】 (形動ナリ)
(1)ぼんやりしているさま。ほのか。「天数ふ大津の子が逢ひし日に―に見しくは今ぞ悔やしき/万葉 219」
(2)おろそかであるさま。いいかげん。「己が命(オ)を―にな思ひそ/万葉 3535」
(3)普通であるさま。平凡。「―ならばかもかも為(セ)むをかしこみと/万葉 965」
〔「おぼ」であった可能性もあり,「おぼろ」「おほろか」の「おぼ」「おほ」と同意。「おほ(大)」と同源〕
凡
おほ 【凡】 (形動ナリ)
⇒おお(凡)
凡
ぼん [1] 【凡】 (名・形動)[文]ナリ
平凡であること。すぐれ劣りのないこと。目立つ点のないこと。
⇔非凡
「人品礼儀の―ならざるに驚き/花柳春話(純一郎)」
凡そ
およそ [0] 【凡そ】
〔「おおよそ」の転〕
■一■ (名)
物事の大体のありさま。あらまし。おおよそ。「犯人の―の見当はついている」「―の見通し」「事件の―がわかった」
■二■ (副)
(1)大体のところ。約。「駅から―五百メートル」
(2)話を切り出す時に用いる。そもそも。一体。「―人間として生まれた以上,…」
(3)(主に否定的な表現を伴って)まったく。「政治とは―縁がない」
凡そ
およそ【凡そ】
(1) about[some,around] <fifty books> (約);→英和
nearly;→英和
roughly;approximately.→英和
(2) entirely (まったく);→英和
all <nonsense> .→英和
〜…するくらいなら if <you do> at all.
凡て
すべて [1] 【凡て・総て・全て】
〔動詞「統(ス)ぶ」の連用形に助詞「て」の付いたもの〕
■一■ (名)
全部。みんな。「関係者―が賛成した」「事件の―を詳しく報道する」
■二■ (副)
(1)ことごとく。一つも残さず。全部。「問題は―解決された」
(2)一般的にいって。大体。総じて。「―これはもろもろにまさりていみじう時めき給へば/栄花(花山)」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。一向に。「山にこもり水に入りて―人を近づけず候/著聞 12」
凡に
おおに オホ― 【凡に】
⇒おお(凡)
凡ミス
ぼんミス [0] 【凡―】
つまらない失敗。
凡下
ぼんげ [1] 【凡下】
(1)平凡なこと。また,平凡な人。凡夫。凡人。「―の一念こえずとか/梁塵秘抄」
(2)主に鎌倉時代に用いられた身分的な呼称。武士身分に属さない一般庶民のこと。甲乙人。
凡主
ぼんしゅ [1] 【凡主】
凡愚な主人,また,主君。
凡人
ぼんじん【凡人】
an ordinary man.
凡人
ぼんじん [0] 【凡人】
普通の人。平凡人。「われわれ―には思いつかぬこと」
凡人
ぼんにん [0] 【凡人】
(1)普通の人。ぼんじん。
(2)身分の低い人。臣下。「賢王猶御あやまりあり,況や―においてをや/平家 2」
凡作
ぼんさく [0] 【凡作】
平凡でつまらない作品。
凡例
はんれい [0] 【凡例】
書物の初めに,その編集目的・方針・使い方などを箇条書きに記した部分。例言。
凡例
はんれい【凡例】
explanatory notes.
凡俗
ぼんぞく [0] 【凡俗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)普通並みで,まさっていないこと。世間並みのこと。また,そのさま。「―の風習に染まる」「―な人物」
(2)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)に支配されて生きている人。凡人。俗人。「―の理解を超える」
凡俗の人々
ぼんぞく【凡俗の人々】
common people.
凡僧
ぼんそう [0] 【凡僧】
〔仏〕
(1)僧綱に任ぜられてない,下位の僧。
(2)凡愚な僧。
凡兆
ぼんちょう ボンテウ 【凡兆】
(?-1714) 江戸前・中期の俳人。金沢の生まれ。野沢氏または宮城氏・宮部氏・越野氏とも。別号,加生。京都で医を業とする。芭蕉の門人で,去来と「猿蓑」を共編。のち,芭蕉から離れた。作風は印象鮮明。
凡凡
ぼんぼん [0] 【凡凡】 (ト|タル)[文]形動タリ
きわめて平凡なさま。「―たる人生を送る」
凡器
ぼんき [1] 【凡器】
〔仏〕 凡人。凡夫。
凡境
ぼんきょう [0] 【凡境】
(1)(霊地などに対して)普通の場所。ぼんけい。
(2)凡夫の境界。迷いの世界。
凡夫
ぼんぷ【凡夫】
⇒凡人.
凡夫
ぼんぷ [1] 【凡夫】
〔「ぼんぶ」とも〕
(1)平凡な普通の人。凡人。
(2)〔仏〕 仏教の真理に目ざめることなく,欲望や執着などの煩悩(ボンノウ)に支配されて生きている人間。異生(イシヨウ)。
凡失
ぼんしつ [0] 【凡失】
野球などで,つまらぬ失策。
凡将
ぼんしょう [0] 【凡将】
特別にすぐれたところのない平凡な将軍。
凡小
ぼんしょう [0] 【凡小】 (名・形動)[文]ナリ
(1)平凡で心などの小さい・こと(さま)。また,その人。「―な人物」
(2)〔仏〕 凡夫と小乗の人。
凡常
ぼんじょう [0] 【凡常】
平凡であること。普通。なみ。
凡庶
ぼんしょ [1] 【凡庶】
なみの人。普通の人。凡人。
凡庸
ぼんよう [0] 【凡庸】 (名・形動)[文]ナリ
すぐれた点もなく平凡なこと。また,その人やさま。並み。平凡。凡人。「―な作品」
[派生] ――さ(名)
凡庸
ぼんよう【凡庸】
mediocrity.→英和
〜な ordinary;→英和
common.→英和
凡情
ぼんじょう [0] 【凡情】
凡人の抱くようなつまらない感情。
凡愚
ぼんぐ [1] 【凡愚】 (名・形動)[文]ナリ
平凡で,特別賢くもないこと。また,そのような人やそのようなさま。「―な考え」「われわれ―の及ぶところではない」
凡慮
ぼんりょ [1] 【凡慮】
凡人の考え。平凡な考え。「―の及ぶところではない」
凡戦
ぼんせん [0] 【凡戦】
平凡な戦い。また,つまらない試合。
凡手
ぼんしゅ [1] 【凡手】
平凡な腕前。また,その人。
凡才
ぼんさい【凡才】
⇒凡人.
凡才
ぼんさい [0] 【凡才】
普通の才能。また,平凡な才能の人。
凡打
ぼんだ [1] 【凡打】 (名)スル
野球で,ヒットまたは犠打にならない打撃。また,その打球。
凡打
ぼんだ【凡打(する)】
《野》(hit) an easy fly[grounder].
凡智
ぼんち [1] 【凡知・凡智】
普通の知恵。普通の才能。
凡書
ぼんしょ [0][1] 【凡書】
(1)ありふれたつまらない本。
(2)平凡な筆跡。
凡河内
おおしこうち オホシカフチ 【凡河内】
姓氏の一。
凡河内躬恒
おおしこうちのみつね オホシカフチ― 【凡河内躬恒】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。紀貫之と並ぶ延喜朝歌壇の重鎮。古今和歌集の撰者の一人。生没年未詳。家集「躬恒集」
凡界
ぼんかい [0] 【凡界】
凡俗の世界。俗界。
凡百
はんぴゃく [0] 【凡百】
⇒ぼんぴゃく(凡百)
凡百
ぼんぴゃく [0] 【凡百】
〔「ぼんびゃく」とも〕
いろいろ。さまざま。かずかず。万般。はんびゃく。「―の相談に応じる」
凡眼
ぼんがん [0] 【凡眼】
凡人の目。平凡な眼識。
⇔慧眼(ケイガン)
凡知
ぼんち [1] 【凡知・凡智】
普通の知恵。普通の才能。
凡策
ぼんさく [0] 【凡策】
平凡な策略。つまらない策略。
凡聖
ぼんしょう [0] 【凡聖】
〔仏〕
〔「ぼんじょう」とも〕
凡夫と聖者。迷っている人と悟った人。
凡聖一如
ぼんしょういちにょ [6] 【凡聖一如】
凡夫も聖人も,その本性においては同一であること。凡聖不二。
凡身
ぼんしん [0] 【凡身】
〔仏〕 凡夫の身。
凡近
ぼんきん [0] 【凡近】 (名・形動)[文]ナリ
平凡で身近な・こと(さま)。「しだいに奇怪の条を除き荒唐無稽の脚色(スジ)を省きて事を―にとりて/小説神髄(逍遥)」
凡退
ぼんたい [0] 【凡退】 (名)スル
野球で,打者が出塁することも,犠打を打つこともできずに退くこと。「三者―」
凡退する
ぼんたい【凡退する】
《野》be easily put out.三者凡退 The three went out in quick order.
凡骨
ぼんこつ [0] 【凡骨】
人並みの腕前や器量の人。平凡な人間。
凡[総]て
すべて【凡[総]て】
all;→英和
wholly;→英和
entirely;→英和
on the whole.→英和
〜の all;→英和
every;→英和
whole.〜の点で in every respect;in all points.
処
か 【処】
名詞または動詞の連用形の下に付いて,場所の意を表す。ところ。「あり―」「住み―」「奥―」「山―(ヤマガ)」
処
こ 【処】 (接尾)
名詞・代名詞に付いて,その場所を表す。「こ―」「そ―」「あそ―」
処
ところ [0] 【所・処】
□一□空間的な位置・場所。
(1)ある地点。また,そのあたり。「遠い―から来た」「町を出た―に橋がある」「時と―を考える」「窓の―に立つ」
(2)ある地域。地方。「―変われば品変わる」
(3)住んでいる場所。住所。居所。「―番地」「書類に―と名前を書き込む」「―払い」
(4)家庭・会社・地域など,所属している社会。「兄の―は五人家族だ」「あなたの―では何人社員がいますか」「私の―ではまだそんな風習が残っている」
(5)ある箇所。部分。「口の上の―に吹き出物ができる」
(6)その者が所有している領地。「―には地頭強して,領家は弱く/太平記 1」
(7)都から離れたいなか。在所。「かの人々を待ちて―の名所をも尋ねばや/謡曲・求塚」
(8)「蔵人(クロウド)所」「武者所」の略。
□二□抽象的な事柄についての位置や場面など。
(1)ふさわしい部署・地位。「―を得た人事配置」
(2)時間の流れの中のある部分を漠然とさす。場面。段階。「今の―は心配がない」「今日の―はこの程度にしておきます」「すんでの―で助かる」
(3)連体修飾語を受けて用いる。
(ア)ちょうど何かをしようとする,あるいは,何かをしたばかりの場面・状況であることを表す。ちょうどその時。ほかならぬその時点。「出かけようとする―に来客があった」「もうすぐ式が始まる―だ」「今し方外出した―だ」
(イ)特定の状況における事態を表す。場合。「彼女が一人で歩いている―を見たことがある」「普通の人間なら当然おこり出す―だ」
(ウ)抽象的な箇所を表す。点。部分。「彼には人をひきつける―がある」「小説のおもしろい―だけ話す」
(エ)そこに示されている内容のことであることを表す。…すること。…であること。「自分の信ずる―を述べる」「聞く―によると」
(4)数量を表す語に「が」を介して付いて,そのぐらいの程度であることを表す。くらい。「千円が―損をした」
□三□(形式名詞)
(1)〔漢文の「為 A 所 B 」を「 A の B するところとなる」と訓読したことから〕
状態。成り行き。「人の知る―となった」
(2)〔漢文訓読で連体修飾の「所」を直訳したことから生じた用法。近代では西洋語の関係代名詞の翻訳にも用いられるようになった〕
用言に付き,「…ところの」の形で,連体修飾語をつくる。「彼のめざす―の理想」「私が愛する―の家族」
□四□(「どころ」の形で)
(1)動詞の連用形の下に付いて,それをするのにふさわしい部分・場所を表す。「見―」「つかみ―がない」
(2)名詞の下に付いて,それがたくさんとれるところを表す。「米―」「茶―」
(3)名詞・形容動詞の語幹の下に付いて,それに該当する人たちの意を表す。「きれい―」「社の幹部―が集まった」
(4)名詞の下に付いて,それを扱う場所・役所を表す。「台盤―」「御息(ミヤスン)―」「大歌―」「蔵人(クロウド)―」
→ところが
→ところで
→ところに
→ところへ
→ところを
処
と 【所・処】
ところ。「隈所(クマト)」など複合した形でみられる。「ふしど(臥所)」「ねど(寝所)」のように「ど」ともなる。
処々で
しょしょ【処々で】
at[in]various places;here and there.〜から from all over[far and near].
処す
しょ・す [1] 【処す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「処する」の五段化〕
「処する」に同じ。「厳罰には―・さない」
■二■ (動サ変)
⇒しょする(処)
処する
しょする【処する】
(1)[振舞う]conduct oneself;behave oneself;act;→英和
[処理する]manage;→英和
deal <with> .→英和
(2)[刑に]condemn[sentence] <to death> .→英和
難局に〜 rise to the occasion.→英和
罰金に処せられる be fined.
処する
しょ・する [2] 【処する】 (動サ変)[文]サ変 しよ・す
□一□(自動詞)
(1)状況に応じて行動する。対処する。「危機に―・する」「世に―・する道」
(2)落ち着いてある場所にいる。「本地滑涼の月は安養界に―・すと雖(イエド)も/太平記 18」
□二□(他動詞)
(1)適切に処理する。「事を―・する」
(2)刑罰を定める。また,執行する。「死刑に―・する」
(3)(「身を処する」の形で)状況に応じた行動をする。「教師としていかに身を―・するべきか」
処世
しょせい【処世】
conduct of life.‖処世訓 the rules of conduct in life; <one's> motto(es).処世術 the art of living.
処世
しょせい [0] 【処世】
この世の中で生きてゆくこと。暮らしを立ててゆくこと。世渡り。
処世術
しょせいじゅつ [2] 【処世術】
生きてゆく術策。世渡りの術。
処世訓
しょせいくん [2] 【処世訓】
生きてゆく上で役立つ教え。
処処
しょしょ [1] 【所所・処処】
ところどころ。あちこち。「―の寺社をめぐる」「―方々」「―に農家が点在する」
処分
しょぶん [1] 【処分】 (名)スル
(1)不要な物などを捨てたり,他に売り払ったりすること。かたをつけること。「廃棄―」「土地を―する」
(2)規則に反した者などを処罰すること。「厳重に―する」「―を受ける」
(3)物事を処理すること。「書生下女を差図して家事を―し/花間鶯(鉄腸)」
(4)〔法〕
(ア)具体的場合について,公権力を行使する行為。
→行政処分
→強制処分
→保護処分
(イ)私法上,「処分行為」に同じ。
処分
しょぶん【処分】
disposal;→英和
management;→英和
punishment (処罰).〜する dispose <of> ;→英和
do <with> ;→英和
get rid <of> ;punish.→英和
処分
そぶん 【処分】
遺産を分配すること。また,その遺産。そうぶん。「尾張の熱田の社などをぞ御―ありける/増鏡(あすか川)」
処分権主義
しょぶんけんしゅぎ [6] 【処分権主義】
民事訴訟法上,訴訟について当事者自身による処分や解決を認める主義。処分主義。
→当事者主義
処分行為
しょぶんこうい [4] 【処分行為】
〔法〕 財産の現状を変更する行為ならびに売買などのように財産権の変動を生じさせる法律行為。処分。
→管理行為
処刑
しょけい【処刑】
punishment.〜される be punished[executed (死刑に)].
処刑
しょけい [0] 【処刑】 (名)スル
刑に処すること。特に,死刑を執行すること。「反逆者を―する」
処務
しょむ [1] 【処務】
事務の処理。また,処理すべき事務。
処士
しょし [1] 【処士】
仕官しない人。在野の人。処子。
処女
しょじょ [1] 【処女】
(1)〔家に処(イ)る女の意〕
未婚の女性。男性と交わったことのない女性。きむすめ。おとめ。バージン。
(2)他の漢語の上に付いて用いる。
(ア)人が一度も手をつけていないこと。「―雪」
(イ)初めての経験であること。「―演説」
処女
しょじょ【処女】
a virgin;→英和
a maiden.→英和
〜の virgin;maiden.〜を失う be deprived of one's virginity.‖処女航海(作) a maiden voyage (work).処女性 virginity;maidenhood.処女地 virgin soil.処女膜《解》the hymen.
処女作
しょじょさく [2] 【処女作】
最初の作品。特に,初めて発表した作品。
処女地
しょじょち [2] 【処女地】
(1)まだ開墾されていない土地。
(2)まだ研究されていない分野・方面。
処女塚
おとめづか ヲト― [3] 【乙女塚・処女塚】
(1)妻争い伝説のおとめを葬ったといわれる墓。下総(シモウサ)国葛飾(カツシカ)の真間の手児奈や葦屋(アシヤ)の菟原処女(ウナイオトメ)の塚など。
(2)能楽「求塚(モトメヅカ)」の別名。
処女宮
しょじょきゅう [2] 【処女宮】
黄道十二宮の第六宮。乙女座に相当していたが,現在は歳差のためずれている。秋分点がこの宮の終点。室女宮。
処女峰
しょじょほう [2] 【処女峰】
まだだれも頂上まで登ったことのない山。
処女林
しょじょりん [2] 【処女林】
一度も人の手のはいったことのない自然のままの森林。原始林。
処女生殖
しょじょせいしょく [3] 【処女生殖】
⇒単為生殖(タンイセイシヨク)
処女膜
しょじょまく [2] 【処女膜】
処女の膣口にある薄い膜。ヒーメン。
処女航海
しょじょこうかい [3] 【処女航海】
その船にとって最初の航海。
処女降誕
しょじょこうたん [3] 【処女降誕】
神々や英雄の誕生を,処女の超自然的な懐胎によるものとする観念・信仰。キリスト教ではイエスを聖霊によって懐胎した処女マリアから生まれた神の子とし,それゆえ原罪を免れていると説かれることが多い。
処子
しょし [1] 【処子】
(1)まだ結婚していない女性。処女。
(2)「処士(シヨシ)」に同じ。
処弁
しょべん [0] 【処弁】 (名)スル
取り計らうこと。処理。処分。「余は停車場に出張して百事を―す/浮城物語(竜渓)」
処断
しょだん [0] 【処断】 (名)スル
決断を下すこと。きまりをつけること。「法に照らして―する」
処断する
しょだん【処断する】
⇒処分.
処断刑
しょだんけい [2] 【処断刑】
法定刑に,法律上・裁判上の加重・軽減を加えたもの。刑の宣告刑はこの範囲内で決定される。
処方
しょほう [0] 【処方】 (名)スル
(1)処置する方法。「―をあやまる」
(2)医師が患者の病気に応じて医薬品の調合や服用法を指示すること。「風邪薬を―する」
処方
しょほう【処方】
<write> a prescription;→英和
a recipe.→英和
〜通りに as prescribed.‖処方箋(せん) a prescription (slip).
処方箋
しょほうせん [0] 【処方箋】
(1)医師が患者に与えるべき薬の処方を記載した書類。これによって薬剤師が調剤する。薬箋。
(2)(比喩的に)物事の処理法や解決法。
処暑
しょしょ [1] 【処暑】
二十四節気の一。太陽の黄経が一五〇度の時,現行の太陽暦の八月二三日の頃。暑さがやむの意で,朝夕しだいに冷気が加わってくる。七月中気。
処決
しょけつ [0] 【処決】 (名)スル
(1)はっきりと,処置をつけること。「懸案を―する」
(2)覚悟をきめること。「事情已(ヤム)を得んから―してくれと云はれた/坊っちゃん(漱石)」
処理
しょり [1] 【処理】 (名)スル
物事をさばいて始末をつけること。しまつ。処置。「紛争を―する」「ごみ―場」「化学―」
処理
しょり【処理】
disposition;→英和
management;→英和
transaction;treatment.→英和
〜する manage;→英和
dispose <of> ;→英和
treat.→英和
処置
しょち【処置】
disposition;→英和
disposal;→英和
a measure (方策);→英和
treatment (手当).→英和
〜する dispose <of> ;→英和
manage;→英和
deal <with> ;→英和
treat.→英和
〜を誤る take wrong measures.〜を取る take <drastic,necessary> steps.〜なし be beyond hope.
処置
しょち [1] 【処置】 (名)スル
(1)状況などを勘案して扱いを決めること。また,その扱い。「早急に―する」
(2)けがや病気の治療・手当てをすること。「応急―」
処置無し
しょちなし [0] 【処置無し】 (名・形動)
良い方法・手段がみつからず,どうしてよいかわからないさま。「こんなにまちがわれては―だ」
処罰
しょばつ【処罰】
punishment;penalty.→英和
〜する punish.→英和
処罰
しょばつ [1][0] 【処罰】 (名)スル
罰を加えること。「規則に違反した者を―する」「―を受ける」
処遇
しょぐう【処遇】
treatment.→英和
〜する treat;→英和
deal with.
処遇
しょぐう [0] 【処遇】 (名)スル
(1)人を評価し,それぞれに応じた扱いをすること。またその扱い。「冷たい―を受ける」「先輩として―する」
(2)社会福祉において,福祉サービスの利用者に対する処置・待遇のこと。トリートメント。
凧
いか [0] 【紙鳶・凧】
〔形が烏賊(イカ)に似ていたことから〕
凧(タコ)。いかのぼり。関西地方でいう。「―のぼせし空をも見ず/浮世草子・一代男 1」
凧
たこ [1] 【凧・紙鳶】
竹などで作った骨組みに紙を張り,糸をつけ,風を利用して空高く揚げるもの。春の行事とするところが多かった。いかのぼり。いか。はた。[季]春。「絵―」「奴(ヤツコ)―」「―合戦」
〔「凧」は国字〕
→凧揚げ
凧
いかのぼり [3] 【紙鳶・凧】
〔烏賊幟(イカノボリ)の意〕
凧(タコ)。いか。[季]春。《―昨日の空のありどころ/蕪村》
凧
はた [2] 【凧】
凧(タコ)のこと。[季]春。
凧
たこ【凧】
<fly> a kite.→英和
凧合戦
たこがっせん [3] 【凧合戦】
揚げた凧の高さを競ったり,糸の切り合いをしたりすること。
凧揚げ
たこあげ [2][3] 【凧揚げ】 (名)スル
凧を空に揚げること。多く,正月の子供の遊び。地方により,節句その他にも揚げる。はたあげ。
凧糸
たこいと [0] 【凧糸】
凧につけてあげる糸。
凧絵
たこえ [2] 【凧絵】
凧にかく絵。
凩
こがらし [2] 【木枯らし・凩】
(1)〔木を吹き枯らす風の意〕
初冬に吹く強い風。[季]冬。《―に浅間の煙吹き散るか/虚子》
(2)〔近世女性語〕
すりこぎ。
凩[木枯し]
こがらし【凩[木枯し]】
a cold wintry wind.
凪
なぎ [2] 【凪・和】
なぐこと。風がやんで,波がなくなり,海面が穏やかになった状態。
⇔時化(シケ)
「夕―」
凪
なぎ【凪】
a calm;→英和
a lull.→英和
〜になる The wind drops[lulls].
凪ぐ
なぐ【凪ぐ】
calm down (海が);drop (風が).→英和
凪ぐ
な・ぐ [1] 【凪ぐ・和ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔「薙(ナ)ぐ」と同源か〕
風や波がおさまる。「海が―・ぐ」「風が―・ぐ」
■二■ (動ガ上二)
(1)心が静まる。「我(ア)が心どの―・ぐる日もなし/万葉 4173」
(2)穏やかになる。「雲もなく―・ぎたる朝の我なれや/古今(恋五)」
〔上代は上二段活用,のち四段活用〕
凭す
もた・す [2] 【持たす・凭す】
■一■ (動サ五[四])
(1)立てかける。よせかける。もたせる。「椅子の背に坊主頭を―・して/それから(漱石)」
(2)保たせる。もたせる。「冷凍して鮮度を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒もたせる(持)
⇒もたせる(凭)
凭せる
もた・せる 【凭せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もた・す
〔「持たせる」と同源〕
寄せて支えさせる。立て掛ける。「立ち木に身を―・せる」
凭せ掛ける
もたせか・ける [0][5] 【凭せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もたせか・く
(1)しっかりした物に寄りかからせて立てる。「電車の扉に体を―・ける」「材木を壁に―・ける」
(2)相手が喜ぶようにしむける。思わせぶりをする。「弱みを見せじと偽に―・けたる我心/浄瑠璃・賢女の手習」
凭せ掛ける
もたせかける【凭せ掛ける】
rest[lean] <a thing against the wall> .→英和
凭り掛かり
よりかかり [0] 【寄り掛(か)り・倚り懸(か)り・凭り掛(か)り】
(1)よりかかること。また,そのもの。脇息(キヨウソク)の類。
(2)椅子(イス)の,座ったとき,よりかかる部分。
(3)和船で艫(トモ)の上枻(ウワダナ)の延長部が高くそり上がっている部分の船側の板。
凭り掛かる
よりかか・る [4] 【寄り掛(か)る・倚り懸(か)る・凭り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)からだを物にもたせかける。「壁に―・る」
(2)他人を頼りにする。依存する。「兄に―・って生活する」
[可能] よりかかれる
凭り掛り
よりかかり [0] 【寄り掛(か)り・倚り懸(か)り・凭り掛(か)り】
(1)よりかかること。また,そのもの。脇息(キヨウソク)の類。
(2)椅子(イス)の,座ったとき,よりかかる部分。
(3)和船で艫(トモ)の上枻(ウワダナ)の延長部が高くそり上がっている部分の船側の板。
凭り掛る
よりかか・る [4] 【寄り掛(か)る・倚り懸(か)る・凭り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)からだを物にもたせかける。「壁に―・る」
(2)他人を頼りにする。依存する。「兄に―・って生活する」
[可能] よりかかれる
凭る
もた・る 【凭る・靠る】 (動ラ下二)
⇒もたれる
凭れ
もたれ [3] 【凭れ・靠れ】
(1)もたれること。「胃の―」
(2)相場で,現物が多くだぶつくこと。
凭れる
もた・れる [3] 【凭れる・靠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もた・る
(1)物に,体をよせかける。よりかかる。「壁に―・れる」
(2)食物が消化されないで重く感じる。「もちを食べすぎて胃が―・れる」
(3)人に頼る。甘える。「扨も―・れし女かな/浄瑠璃・主馬判官」
凭れる
もたれる【凭れる】
(1)[寄りかかる]lean <on,against> .→英和
(2)[食物が]lie[sit]heavy on the stomach.→英和
凭れ合う
もたれあ・う [4][0] 【凭れ合う】 (動ワ五[ハ四])
互いによりかかり合う。「―・って生きる」
凭れ掛かる
もたれかか・る [5] 【凭れ掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)支えになる物に身体をもたせかける。「壁に―・る」
(2)他の人に依存する。「いつまでも親に―・っている」
凭れ掛る
もたれかか・る [5] 【凭れ掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)支えになる物に身体をもたせかける。「壁に―・る」
(2)他の人に依存する。「いつまでも親に―・っている」
凭れ込む
もたれこ・む [4][0] 【凭れ込む】 (動マ五[四])
自分の体をすっかり相手に寄りかからせる。「相手の懐に―・む」
凱旋
がいせん [0] 【凱旋】 (名)スル
戦争に勝って帰ってくること。成功を収めて帰ってくること。「母国に―する」「―公演」
凱旋する
がいせん【凱旋する】
return in triumph.‖凱旋門(式) a triumphal arch (celebration).
凱旋将軍
がいせんしょうぐん [5] 【凱旋将軍】
凱旋する軍隊を指揮する将軍。
凱旋門
がいせんもん [3] 【凱旋門】
戦勝を記念したり,凱旋軍を歓迎するために,主要街路などに建てられた門。古代ローマに始まる。
→エトワール凱旋門
凱歌
がいか【凱歌】
a triumphal song.〜をあげる sing in triumph;win a victory <over> .→英和
凱歌
がいか [1] 【凱歌】
戦勝を祝う歌。かちどき。
凱陣
がいじん [0] 【凱陣】 (名)スル
戦いに勝って,自陣に帰ること。「隊伍斉整と―して/八十日間世界一周(忠之助)」
凱風
がいふう [0] 【凱風】
〔「凱」はやわらぐ意〕
南風。初夏のそよ風。
凵
うけばこ [2] 【凵】
「凵繞(カンニヨウ)」に同じ。
凵繞
かんにょう [0] 【凵繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「凶」「函」などの「凵」の部分。うけばこ。
凶
きょう [1] 【凶・兇】
運が悪いこと。縁起が悪いこと。不運。不吉(フキツ)。
⇔吉
凶
きょう【凶】
ill[bad]luck;misfortune.→英和
〜の unlucky.→英和
凶乱
きょうらん [0] 【凶乱・兇乱】
凶悪な反乱。「―を鎮める」
凶事
きょうじ [1] 【凶事】
不吉な事柄。不幸な事柄。わざわい。
⇔吉事
凶事
きょうじ【凶事】
an unlucky affair.
凶人
きょうじん [0] 【凶人・兇人】
凶悪な人。凶暴な悪人。
凶会日
くえにち クヱ― 【凶会日】
暦注の一。月ごとに干支(エト)によって最凶とする日。二四種あり,それぞれに忌むべき事柄が定められている。悪日。
凶作
きょうさく【凶作】
a bad[poor]crop[harvest].
凶作
きょうさく [0] 【凶作】
自然災害・天候不順などで農作物の収穫が平年をはるかに下回ること。不作。
⇔豊作
凶兆
きょうちょう【凶兆】
an ill[evil]omen.
凶兆
きょうちょう [0] 【凶兆】
不吉なしるし。悪いことの前兆。
⇔吉兆(キツチヨウ)
凶党
きょうとう [0] 【凶党・兇党】
悪者の仲間。悪党。
凶刃
きょうじん [0] 【凶刃・兇刃】
人殺しのための刃物。
凶刃に倒れる
きょうじん【凶刃に倒れる】
be assassinated.
凶器
きょうき [1] 【凶器・兇器】
(1)人を殺傷するに足る器具。銃砲・刀剣類などのほか,用法によっては殺傷の道具となりうるものも含まれる。
(2)人を殺傷するのに用いられた器具。
凶器
きょうき【凶器】
a lethal weapon.
凶器準備集合罪
きょうきじゅんびしゅうごうざい [9] 【凶器準備集合罪】
二人以上の者が他人に害を与える目的で,凶器を準備して集合し,また準備のあることを知って集合した場合に成立する罪。1958年(昭和33)刑法に追加。
凶報
きょうほう [0] 【凶報】
(1)悪い知らせ。
⇔吉報
(2)死去の知らせ。
凶報
きょうほう【凶報】
bad news.
凶変
きょうへん【凶変】
a calamity;→英和
(an) assassination (暗殺).
凶変
きょうへん [0] 【凶変・兇変】
悪い出来事。不吉な変事。
凶夢
きょうむ [1] 【凶夢】
不吉な夢。縁起の悪い夢。
⇔吉夢
凶年
きょうねん【凶年】
a bad year (不吉の);a lean year (不作の).
凶年
きょうねん [0] 【凶年】
(1)農作物の実りの悪い年。不作の年。
⇔豊年
(2)凶事のあった年。
凶弾
きょうだん [0] 【凶弾・兇弾】
暗殺者など凶悪な者の撃った銃弾。「―に斃(タオ)れる」
凶弾に倒れる
きょうだん【凶弾に倒れる】
be killed by an assassin's bullets.
凶徒
きょうと【凶徒】
a gang of ruffians.
凶徒
きょうと [1] 【凶徒・兇徒】
殺人・強盗・謀反など凶悪な犯罪を行う者。
凶悪
きょうあく [0] 【凶悪・兇悪】 (名・形動)[文]ナリ
性質が残忍で,悪いことを平気でやる・こと(さま)。「―な犯罪」「―犯」
[派生] ――さ(名)
凶悪な
きょうあく【凶悪な】
atrocious;→英和
heinous.→英和
凶悪犯人(犯罪) an atrocious criminal (crime).
凶手
きょうしゅ [1] 【凶手・兇手】
人を殺そうとねらっている人。また,その手段。「暗殺者の―に倒れる」
凶手に倒れる
きょうしゅ【凶手に倒れる】
be assassinated.
凶日
きょうじつ [0] 【凶日】
縁起の悪い日。不吉な日。
⇔吉日(キチジツ)
凶星
きょうせい [0] 【凶星】
不吉な星。悪い星。
凶暴
きょうぼう [0] 【凶暴・兇暴】 (名・形動)[文]ナリ
性質が悪く行動が荒々しいこと。凶悪で乱暴なこと。また,そのさま。「―な性格」「―性をあらわす」
[派生] ――さ(名)
凶暴な
きょうぼう【凶暴な】
brutal;→英和
ferocious.→英和
凶暴性 brutality;ferocity.→英和
凶歉
きょうけん [0] 【凶歉】
〔「歉」は穀物の実らない意〕
農作物が著しく不作であること。凶荒。「連年―にして大軍糧食を得るに易からず/経国美談(竜渓)」
凶歳
きょうさい [0] 【凶歳】
穀物が不作の年。飢饉(キキン)の年。凶年。
凶殺
きょうさつ [0] 【凶殺・兇殺】
人殺し。殺人。
凶漁
きょうりょう [0] 【凶漁】
ひどい不漁。
⇔豊漁
凶漢
きょうかん [0] 【凶漢・兇漢】
凶悪な男。悪者。悪漢。
凶漢
きょうかん【凶漢】
a ruffian;→英和
an assailant;an assassin (暗殺者).→英和
凶状
きょうじょう [3][0] 【凶状・兇状】
凶悪な犯罪を犯した事実。罪状。
凶状持
きょうじょうもち [3][5] 【凶状持(ち)】
凶悪犯,また凶悪犯罪の前科者や逃亡犯。
凶状持ち
きょうじょうもち [3][5] 【凶状持(ち)】
凶悪犯,また凶悪犯罪の前科者や逃亡犯。
凶猛
きょうもう [0] 【凶猛・兇猛】 (名・形動)[文]ナリ
荒々しく凶悪な・こと(さま)。「―なる敵の/此一戦(広徳)」
凶相
きょうそう [0] 【凶相】
(1)占いで,悪い運勢と判断されるしるし。
(2)悪い人相。凶悪な人相。
凶禍
きょうか [1] 【凶禍】
わざわい。
凶聞
きょうぶん [0] 【凶聞】
凶事の知らせ。凶報。
凶荒
きょうこう [0] 【凶荒】
農作物の実りが非常に悪いこと。凶作。飢饉(キキン)。凶歉(キヨウケン)。
凶行
きょうこう【凶行】
(an) outrage;→英和
murder (殺人);→英和
<commit> a crime.→英和
凶行
きょうこう [0] 【凶行・兇行】
凶悪な犯行。「―に及ぶ」
凶賊
きょうぞく [0] 【凶賊・兇賊】
乱暴で凶悪な賊徒。
凶険
きょうけん [0] 【凶険・兇険】 (名・形動)[文]ナリ
心が悪く,腹黒い・こと(さま)。「―無頼の徒と雖も/近世紀聞(延房)」
凶音
きょうおん [0] 【凶音】
悪い知らせ。特に,死去の知らせ。訃報(フホウ)。きょういん。
凶饉
きょうきん [0] 【凶饉】
不作。飢饉(キキン)。
凸
でこ [1] 【凸】
(1)突き出ていること。また,そのもの。
⇔凹(ボコ)
(2)額(ヒタイ)。また,額が突き出ていること。
凸
とつ [1] 【凸】
(1)盛りあがった状態であること。「―レンズ」
⇔凹(オウ)
(2)〔数〕 凸集合・凸関数であること。
凸む
つばく・む 【凸む】 (動マ四)
〔「つはくむ」とも〕
凹凸がある。「まなこの玉―・み出でて/仮名草子・伊曾保物語」
凸レンズ
とつレンズ【凸レンズ】
a convex lens.
凸レンズ
とつレンズ [3] 【凸―】
中央部が厚く,縁(フチ)にいくほど薄くなっているレンズ。平行光線を収束する作用があり,遠視用眼鏡・老眼鏡,また凹レンズと組み合わせて光学器機に用いる。
⇔凹レンズ
凸凹
とつおう [0] 【凸凹】
盛りあがったものと,へこんだもの。でこぼこ。おうとつ。
凸凹
でこぼこ [0] 【凸凹】 (名・形動)スル
(1)平らでないこと。物の表面に高低があること。また,そのさま。「―をならす」「道が―している」「―な頭」
(2)数量などのつりあいがとれていない・こと(さま)。「仕事量の―を調整する」
〔「―する」などの場合,アクセントは [1]〕
凸凹
だくぼく 【凸凹】
道などに高低のあること。でこぼこ。「胸はだく��―の,坂の下へと別れける/浄瑠璃・丹波与作(中)」
凸凹の
でこぼこ【凸凹の】
uneven;→英和
rough;→英和
bumpy.→英和
凸凹調整 leveling.
凸凹野郎
でこぼこやろう [5] 【凸凹野郎】
人をののしっていう語。でこすけ。
凸助
でこすけ [2] 【凸助】
(1)額。また,額の出た人。「―をむつくりと持上げたから/滑稽本・七偏人」
(2)人をののしっていう語。凸凹野郎。「この―め」
凸多角形
とつたかくけい [4] 【凸多角形】
多角形で,すべての内角が二直角より小さいもの。
⇔凹多角形
凸形
とつけい [0] 【凸形】
中央部が出っ張った形。なか高の形。とつがた。
⇔凹形(オウケイ)
凸柑
ポンかん [3][0] 【椪柑・凸柑】
〔ポンはインド西部の地名 Poona による〕
ミカン科の常緑小高木。南アジア原産。ミカンの一種で,果実はやや大きい球形。一二〜一月黄赤色に熟す。果肉は多汁で甘味が強く,香りが高い。
凸版
とっぱん [0] 【凸版】
印刷版式の一。印刷しようとする画線を凸状に製版した印刷版。活字組版・鉛版・網凸版などがある。
→凹(オウ)版
→平版
凸版印刷
とっぱん【凸版印刷】
relief printing.
凸角
とつかく [2] 【凸角】
二直角より小さい角。
⇔凹角(オウカク)
凸起
とっき [0] 【凸起】 (名)スル
中央が高く盛りあがること。また,そのようなもの。「骨張った無下に―した額ではない/女難(独歩)」
凸間凹間
でくまひくま 【凸間凹間】
突き出た所とくぼんだ所。でこぼこ。「屋根にでえぶ―のある内だ/滑稽本・膝栗毛(初)」
凸関数
とつかんすう [3] 【凸関数】
〔数〕 グラフ上の二点をとったとき,その二点間でグラフがその二点を結ぶ線分の下方にあるような関数。この時,この関数のグラフは下に凸(上に凹)であるという。同様に線分の上方にある場合は,上に凸(下に凹)であるという。
凸集合
とつしゅうごう [3] 【凸集合】
〔数〕 平面または空間内の点の集合 � において,� の任意の二点を結ぶ線分が � に含まれるとき,� を凸集合という。
凸面
とつめん [0] 【凸面】
中央部がなだらかに盛り上がっている面。
⇔凹面
凸面鏡
とつめんきょう [0] 【凸面鏡】
表面が凸面になっている反射鏡。普通,球面鏡をいう。自動車のバック-ミラーなどに用いる。
⇔凹面鏡
凸面鏡
とつめん【凸面鏡】
a convex mirror.
凹
くぼ [0][1] 【凹・窪】
(1)くぼんだ所。くぼみ。
(2)女陰。「―の名をば何とかいふ/催馬楽」
凹
ぼこ [1] 【凹】
くぼんでいること。また,くぼんでいるもの。
⇔凸(デコ)
凹
おう アフ [1] 【凹】
くぼんだ状態であること。
⇔凸(トツ)
「―レンズ」
凹い
くぼ・い [2][0] 【凹い・窪い】 (形)[文]ク くぼ・し
〔「くぼ」「くぼむ」と同源〕
(1)周囲より低い。くぼんでいる。「三吉は―・く掘下げられた崖を眼下(メシタ)にして/家(藤村)」「田舎合子のきはめて大きに,―・かりけるに/平家 8」
(2)人並み以下である。ひけをとる。「御推量の通り,―・い商売を致します/浄瑠璃・いろは蔵三組盃」
凹か
くぼか 【凹か・窪か】 (形動ナリ)
「くぼやか」に同じ。[新撰字鏡]
凹し
くぼ・し 【凹し・窪し】 (形ク)
⇒くぼい
凹ます
へこます【凹ます】
(1) depress;→英和
make a dent <in> .→英和
(2)[屈服さす]put down;silence (沈黙さす).→英和
凹ます
へこま・す [0] 【凹ます】 (動サ五[四])
(1)へこむようにする。「腹を―・す」「指で―・す」
(2)やりこめて屈服させる。へこませる。「先生を―・して喜ぶ」
凹まる
くぼま・る [0] 【凹まる・窪まる】 (動ラ五[四])
まわりに比べて,そこだけがへこんでいる。くぼんだ状態になる。「―・った所に水がたまった」
凹み
へこみ【凹み】
a dent;→英和
a depression;→英和
a hollow.→英和
凹み
へこみ [0] 【凹み】
(1)へこむこと。また,へこんだ所。くぼみ。
(2)失敗したりやりこめられたりして困りきること。「恥をかき大―の所へ/滑稽本・和合人」
凹み
くぼみ [0] 【凹み・窪み】
くぼんでいること。くぼんでいる部分。へこみ。くぼ。
凹み石
くぼみいし [3] 【凹み石】
縄文時代の石器。
(1)扁平(ヘンペイ)な河原石の片面または両面にくぼみのある石器。物をすりつぶしたりたたいたりするのに用いたもの。
(2)多数の小穴のある石器。発火のために用いたものという。
凹む
へっこ・む [3] 【凹む】 (動マ五[四])
「へこむ」の転。「おなかが―・む」
凹む
へこむ【凹む】
(1) be dented;be depressed;sink.→英和
(2) ⇒屈服.
凹む
へこ・む [0] 【凹む】 (動マ五[四])
(1)押されたりしてくぼむ。へっこむ。「指で押すと―・む」
(2)屈服する。また,ひるむ。「失敗して―・む様な意気地無しなら/魔風恋風(天外)」
(3)損をする。「相場で大分―・んだ」「よく��見ると縮緬の単衣(ヒトエ)だからわたしも少し―・んだて/洒落本・一目土堤」
凹む
くぼ・む [0] 【凹む・窪む】
■一■ (動マ五[四])
(1)まわりに比べて,そこだけが低く落ち込む。へこむ。「―・んだ所」「―・んだ眼」
(2)恵まれない地位・境遇にある。おちぶれる。「―・める身をも哀れとは見よ/新撰六帖 2」
■二■ (動マ下二)
⇒くぼめる
凹める
くぼ・める [0][3] 【凹める・窪める】 (動マ下一)[文]マ下二 くぼ・む
ある部分を周囲よりも低くする。へこませる。「背を―・め,四足を伸ばし/うたかたの記(鴎外)」
凹やか
くぼやか 【凹やか・窪やか】 (形動ナリ)
くぼんでいるさま。くぼか。「大きなる坏(ツキ)の―なるを/今昔 28」
凹レンズ
おうレンズ アフ― [3] 【凹―】
中央部は薄く,周辺にいくほど厚くなっているレンズ。平行光線を発散する作用がある。近視用眼鏡や,凸レンズと組み合わせて光学器械に用いる。光散レンズ。
⇔凸レンズ
凹レンズ
おうレンズ【凹レンズ】
a concave lens.
凹凸
おうとつ アフ― [0] 【凹凸】
物の表面が平らでないこと。でっぱりとへこみ。でこぼこ。「表面に―がある」
凹凸のある
おうとつ【凹凸のある】
uneven <ground> .→英和
凹凹
くぼくぼ 【凹凹・窪窪】 (副)
くぼんでいるさま。「目は―と落ち入りて/盛衰記 10」
凹地
くぼち [0] 【凹地・窪地】
周囲よりへこんでいる土地。
凹坏
くぼつき 【窪坏・凹坏・窪器】
深めの容器。壺皿(ツボザラ)の類。「―に菓物盛りて/宇津保(蔵開中)」
凹多角形
おうたかくけい アフ― [4] 【凹多角形】
多角形で,少なくとも一つの内角が二直角より大きいもの。
⇔凸多角形
凹形
おうけい アフ― [0] 【凹形】
中央がへこんだ形。
⇔凸形
凹溜り
くぼたまり [0] 【凹溜り・窪溜り】
(1)くぼんだ場所。くぼみ。
(2)くぼんで水のたまった所。
凹版
おうはん アフ― [0] 【凹版】
印刷版式の一。印刷しようとする画線が版材面よりへこんでいる印刷版。彫刻凹版・エッチング版・グラビア版などがある。
→凸版(トツパン)
→平版
凹版
おうはん【凹版(印刷)】
intaglio (printing).→英和
凹田
くぼた [0] 【凹田・窪田】
低い所にある田。
⇔上げ田
凹目
くぼめ [0][3] 【凹目・窪目】
深く落ちこんだ目。金壺眼(カナツボマナコ)。奥目。
凹角
おうかく アフ― [0] 【凹角】
大きさが二直角(一八〇度)と四直角(三六〇度)の間にある角。
⇔凸角(トツカク)
凹面
おうめん アフ― [0] 【凹面】
中央がなだらかにへこんでいる面。
⇔凸面(トツメン)
凹面
おうめん【凹面(鏡)】
(a) concave (mirror).→英和
凹面鏡
おうめんきょう アフ―キヤウ [0] 【凹面鏡】
反射面が凹面になっている反射鏡。普通,球面鏡をいう。光源の集光用や,反射望遠鏡・投光器などに利用する。
⇔凸面鏡
出
で【出】
(1)[出身]come of <a good family> .⇒出身.
(2)[水・インクの]flow <easily> ;→英和
have <an easy> flow <of ink> ;draw <well> (茶の).→英和
(3)[月の]the rise <of the moon> .→英和
(4)[程度・分量]It's quite a long way <to> (歩きで);last long (使いで).
出
で [0][1] 【出】
(1)内から外へ出ること。また,出る具合・程度。「人の―が少ない」「水の―が悪い」
(2)勤め人・役者・芸者などが仕事の場に出ること。「午後からの―」「楽屋で―を待つ」「早―」
(3)ほかの物や基準の線から突き出ていること。「日の―」「軒の―」
(4)物事をする時のしはじめ。でだし。「―が一拍遅れる」
(5)何らかの作用によって,物事が現れること。また,その具合。「色の―が悪い」
(6)人や物の経てきたところ。出身・出自・素性・出所など。「この壺(ツボ)なら―は確かでございます」「高校―の選手」
(7)予想以上に労力・時間を要すること。また,それによって得られる充実感・満足感。「歩いてみると歩き―がある」「読み―がない」「使い―がある」
出
ず ヅ 【出】 (動ダ下二)
⇒でる
出
しゅつ [2] 【出】
■一■ (名)
(1)出席すること。出勤すること。
⇔欠
(2)そこから出ること。また,出るもの。
(3)ある血族・土地の出身であること。「信卿の子,宇野氏の―/伊沢蘭軒(鴎外)」
(4)そこをぬけ出ること。「―エジプト記」
■二■ (名・形動ナリ)
出しゃばること。さしでがましいこと。また,そのさま。「もとより楽阿弥は,―なる面差(ツラザシ)にて/狂言・楽阿弥」
出
いだし 【出】
(動詞「出だす」の連用形)
出がけに
でがけ【出がけに】
just as one is about to go out;just when one is going out.
出ぐすみ
でぐすみ 【出ぐすみ】
〔「でくすみ」とも〕
出るのをしりごみすること。また,出るのに手間取ること。「はて―をしてゐるは。それでは果てぬ/浄瑠璃・新版歌祭文」
出し
だし [2] 【出し】
(1)「出し汁」のこと。「昆布で―をとる」
(2)出し汁をとるための昆布・鰹節(カツオブシ)・煮干しなど。
(3)利益を得るために利用するもの。口実。方便。
→だしにする
(4)晩春から夏にかけて,山越しに吹く暖かい風。山から吹き出す風の意とも,船出に有利な風の意ともいう。出し風。
(5)旗指物(ハタサシモノ)の竿の先端につける,飾り物や布切れ。
(6)城の出丸(デマル)。[日葡]
〔(1)(2)(3)は「出汁」とも書く〕
出しっ放し
だしっぱなし [0] 【出しっ放し】
出したままにすること。「水道の水を―にする」
出しっ放しにする
だしっぱなし【出しっ放しにする】
[水・ガスを]leave <the water,gas> flowing[running];[物を]leave <a thing> lying about.
出しな
でしな [0] 【出しな】
〔「しな」は接尾語〕
出ようとする時。でぎわ。でがけ。「―に呼びとめられた」
出しなに
でしな【出しなに】
⇒出がけ.
出しゃばり
でしゃばり【出しゃばり】
a busybody (人).→英和
〜な nosy;→英和
meddlesome;→英和
pushing.→英和
出しゃばる
でしゃばる【出しゃばる】
thrust one's nose <into everything> ;be (too) pushing[forward,nosy,meddlesome].〜な! Mind your own business.
出し入れ
だしいれ [2][1] 【出し入れ】 (名)スル
物品などを出すことと入れること。出したり入れたりすること。
出し入れ
だしいれ【出し入れ】
depositing and drawing (貯金の);receipts and payments.
出し切る
だしき・る [3][0] 【出し切る】 (動ラ五[四])
あるものすべてを出す。出し尽くす。「力を―・る」
[可能] だしきれる
出し切手
だしきって 【出し切手】
江戸時代,大坂にあった諸藩の蔵屋敷が発行した,米などの保管物品との引換券。
出し前
だしまえ [0] 【出し前】
何人かで費用を分担するとき,その人が負担すべき費用。
出し割り
だしわり [0] 【出し割り】
醤油・酢などを出し汁で薄めたもの。つけ汁・掛け汁などにする。
出し合い
だしあい【出し合い(で)】
(by) a joint contribution <of> (寄付);(at) the joint expense <of> (負担).
出し合う
だしあう【出し合う】
raise money <among> ;pool <a fund> ;→英和
chip in <1,000 yen to buy a thing> ;pay one's share <in the expenses> .
出し合う
だしあ・う [3][0] 【出し合う】 (動ワ五[ハ四])
数人が集まって,あることのために金品などを出す。「お金を―・って記念品を贈る」
[可能] だしあえる
出し塀
だしべい [2] 【出し塀】
敵の監視や射撃のため,城の塀の一部を外側に突き出させたもの。
出し子
だしこ [0] 【出し子】
煮出して出しをとるのに用いる雑魚(ザコ)。煮干しなど。
出し山
だしやま [0] 【出し山】
山から伐採した木を搬出すること。引き山。
出し巻き卵
だしまきたまご [5] 【出し巻き卵】
だし汁を加えて柔らかく仕上げた卵焼き。
出し店
だしみせ [0] 【出し見世・出し店】
床店(トコミセ)。でみせ。
出し惜しみ
だしおしみ [0] 【出し惜しみ】 (名)スル
出し惜しむこと。「わずかな金を―する」
出し惜しむ
だしおしむ【出し惜しむ】
be unwilling to give[pay];be stingy;grudge.→英和
出し惜しむ
だしおし・む [4][0] 【出し惜しむ】 (動マ五[四])
金・物・力などを出すことを惜しがる。出し渋る。「会費を―・む」
出し投げ
だしなげ [0] 【出し投げ】
相撲の決まり手の一。相手が寄ろうとしたとき,一方の足を大きく引いて体を開きながら,まわしを引きすえるようにして相手を投げ,はわせるように倒す。
出し抜き
だしぬき 【出し抜き】
「だしぬけ(出抜)」に同じ。「―にあはし給ふな/浮世草子・胸算用 2」
出し抜く
だしぬ・く [0][3] 【出し抜く】 (動カ五[四])
他人の油断につけこんだり,相手をだましたりして,人より先に物事をする。「同業者に―・かれる」
[可能] だしぬける
出し抜く
だしぬく【出し抜く】
(1)[機先を制する]anticipate <a person,a request> ;→英和
steal a march on <a person> ;scoop <its rivals on the story> (新聞が).→英和
(2) outwit (だます).→英和
出し抜け
だしぬけ [0] 【出し抜け】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事が思いもかけずに起こる・こと(さま)。不意。いきなり。「―の質問」「物陰から―にあらわれる」「―になぐりかかる」
(2)他人のすきを見て先に物事をする・こと(さま)。「おれを―にして皆出たな/滑稽本・浮世風呂 2」
出し抜けに
だしぬけ【出し抜けに】
suddenly;unexpectedly;→英和
[予告なしに]without notice;by surprise.〜に訪問する pay a surprise visit.
出し文机
だしふづくえ 【出し文机】
⇒いだしふづくえ(出文机)
出し昆布
だしこぶ [3] 【出し昆布】
出し汁をとるのに使う昆布。だしこんぶ。
出し桁
だしげた [2] 【出し桁】
建築で,腕木や梁(ハリ)の端に載せて柱より外方に出した桁。
出し梁
だしばり [0] 【出し梁】
先端を側柱より外方に長く突出させて取りつけた梁。軒桁(ノキゲタ)などを支える。
出し櫓
だしやぐら [3] 【出し矢倉・出し櫓】
(1)城郭で,石垣の外に張り出して造られたやぐら。
(2)大型和船の外艫(ソトドモ)の上に突き出して設けたやぐら。出し屋根。
(3)四本の柱で支え,移動のできるやぐら。かきやぐら。
出し殻
だしがら [0] 【出し殻】
(1)出し汁をとったあとに残ったかす。
(2)茶を出したあとの葉。茶がら。
出し汁
だしじる [0][3] 【出し汁】
鰹節(カツオブシ)・昆布などを煮出した,うまみのある汁。煮出し汁。だし。
出し渋る
だししぶる【出し渋る】
⇒出し惜しむ.
出し渋る
だししぶ・る [4][0] 【出し渋る】 (動ラ五[四])
金品・労力などを,出すことをいやがる。出し惜しむ。「寄付金を―・る」
出し物
だしもの【出し物】
a program.→英和
最初の(おもな)〜 the first (highlight) on the program.
出し物
だしもの [3][2] 【出し物】
(1)芝居などで,上演される作品。演目。
(2)その俳優が得意とする役のある芝居。
(3)〔出す物の意から〕
料理。酒のさかな。「見せへ出る―はみんな切火にさつせえ/洒落本・福神粋語録」
(4)方便に使われる者。「どういふ訳合でおれを―にする/洒落本・辰巳婦言」
出し矢倉
だしやぐら [3] 【出し矢倉・出し櫓】
(1)城郭で,石垣の外に張り出して造られたやぐら。
(2)大型和船の外艫(ソトドモ)の上に突き出して設けたやぐら。出し屋根。
(3)四本の柱で支え,移動のできるやぐら。かきやぐら。
出し網
だしあみ [0] 【出し網】
建て網の一。帯状に張った垣網。これで魚を一定の場所に誘導し,巻き網・敷き網などで取る。
出し置き
だしおき [0] 【出し置き】
容器から出したまま長い間置くこと。また,そうしてあるもの。
出し茶
だしちゃ [2] 【出し茶】
煎(セン)じて用いる茶。煎じ茶。
出し衣
だしぎぬ 【出し衣】
⇒いだしぎぬ(出衣)
出し見世
だしみせ [0] 【出し見世・出し店】
床店(トコミセ)。でみせ。
出し貝
だしがい [2] 【出し貝】
貝合わせの際,各自が持っていて,場に出し地貝(ジガイ)に合わせる貝。
⇔地貝
出し遅れ
だしおくれ [0] 【出し遅れ】
出すのが遅くなること。多く,その結果が不利になることについていう。「証文の―」
出し遅れる
だしおく・れる [0][5] 【出し遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 だしおく・る
(1)出すのが遅くなる。また,出す機会を逃し,出せなくなる。「返信を―・れる」
(2)言い出すのをためらう。「―・れてゐる中に吉田方より申し出して/浮世草子・一代男 6」
出し雑魚
だしじゃこ [0][3] 【出し雑魚】
「煮干し{(2)}」に同じ。
出し風
だしかぜ [2] 【出し風】
⇒だし(出)(4)
出し鬢
だしびん 【出し鬢】
鬢を出っ張らして髪を結うこと。また,その髪形の鬢。「―少しつと有つて/浮世草子・猿源氏色芝居」
出し鮫
だしざめ [0] 【出し鮫】
刀の柄(ツカ)を鮫皮で巻いただけで,その上に糸を巻かないもの。近世の短刀に多い。
出す
だ・す [1] 【出す】 (動サ五[四])
〔「いだす」の転。中世頃から用いられた〕
(1)中にあったものを外へ,または,人に見える所に,移す。
⇔入れる
「冷蔵庫から牛乳を―・す」「かばんから書類を―・す」「ゴミを家の前に―・す」「うみを―・す」「銀行へ行ってお金を―・して来る」
(2)外の方へ出っぱらせる。突き出す。
⇔引っ込める
「脈をみますから左手を―・してください」「窓から顔を―・す」「庇(ヒサシ)を深く―・す」
(3)人に見える場所に設置・掲示・展示する。
⇔引っ込める
「へいに掲示を―・す」「見本をウインドーに―・す」「看板を表に―・す」
(4)おおわれていた物を露出させる。
⇔隠す
「白い歯を―・して笑う」「真相を明るみに―・す」「木が芽を―・す」
(5)世の中に広く発表する。「同人誌を―・す」「新製品を―・す」「広告を―・す」「一〇〇万円寄付しますが,私の名前は―・さないでください」
(6)乗り物を出発,または運行させる。「臨時列車を―・す」「迎えの車を―・す」「波が高いので船を―・すことができない」
(7)店舗をある場所に設ける。「駅前に店を―・す」
(8)人や動物を内側から外へ,またはよく見える所に,移す。
⇔入れる
「子供を外へ―・す」「犬を庭に―・す」
(9)人をいつもいる場所から,離れた所へ行かせる。「息子を東京へ―・してやる」
(10)自分の子供を,他の家族の一員となるよう家族から離れさせる。送り出す。「娘を嫁に―・す」「息子を奉公に―・す」
(11)学校を卒業させる。「大学まで―・した」
(12)人々を接待するところに仕事に行かせる。「娘を店に―・す」「若い子をお座敷に―・す」
(13)多くの人々が見たり聞いたりするものに登場させる。「子供をピアノの発表会に―・す」「社員をテレビに―・す」「絵を展覧会に―・す」
(14)人の前に連れて来る。「『社長を―・せ』とわめいている」「責任者を電話口に―・してください」
(15)客などに,飲食物や金品を供する。与える。「来客にお茶を―・す」「客におしぼりを―・す」「社員にボーナスを―・す」
(16)金を支払う。
(ア)代金を支払う。「一万円―・して買ったネクタイ」「学資を親に―・してもらう」
(イ)ある事業のための費用を負担する。出資する。拠出する。「会社設立の資金を―・す」「みんなで金を―・す」
(17)物をしかるべき所に渡す。差し出す。提出する。「スーツをクリーニングに―・す」「入学願書を―・す」「答案を―・す」
(18)手紙・小包などを発信・発送する。「恩師に手紙を―・す」
(19)活字になったものや話などの中に登場させる。「家庭内のことを職場で話題に―・す」
(20)ある集団が役員を選出する。また,ある場所が,結果として,世の中で活躍している人を生みだす。「本県からは総理大臣を二人―・している」「クラスごとに PTA の役員を―・してください」
(21)論理の結論や根拠を明らかにして提示する。「まだ結論を―・すには早すぎる」「この問題に明確な答えを―・すのはむずかしい」「各自,意見を―・してください」「そんなことを言うなら証拠を―・せ」
(22)感情を表面に表す。「彼女はすぐに感情を顔に―・す」「不満を口に―・す」
(23)内に秘められている能力を発揮する。「さあ,元気を―・して」「あまりスピードを―・すな」「もっと大きな声を―・しなさい」
(24)体内にある液体をそとにあふれ出させる。「涙を―・す」「汗を―・す」
(25)ある現象や事態を発生させる。結果としてそうなる場合にもいう。「火事を―・す」「熱を―・す」「赤字を―・す」「一〇人の怪我人を―・した事故」「余りを―・す」「新記録を―・した K 選手」「このピアノはいい音を―・す」
(26)それらしい雰囲気や特徴が表れるようにする。「もっと感じを―・して台詞(セリフ)を言ってください」
(27)命令・依頼などの指示・働きかけを行う。
⇔取り消す
「問屋に注文を―・す」「生徒に宿題を―・す」「部下に指示を―・す」「気象台が大雨警報を―・す」「部長がこの企画にゴー-サインを―・した」
(28)(動詞の連用形の下に付いて)
(ア)…し始める意を表す。「車が動き―・す」「雨が降り―・す」
(イ)外へ移動するよう,または外へ現れるようにする。「道路へとび―・す」「外へはみ―・す」「姿を照らし―・す」
〔「出る」に対する他動詞〕
[可能] だせる
[慣用] 顎を―・足を―・顔を―・口を―・地金を―・舌を―・尻尾を―・駄目を―・ちょっかいを―・角を―・手を―・暇を―・襤褸(ボロ)を―/噯(オクビ)にも出さない
出す
−だす【−出す】
[始める]begin[start] <to do,doing> .→英和
出す
だす【出す】
(1)[声を]give[utter] <a cry> .→英和
(2)[力・勇気を]put forth <one's strength> ;pluck up <one's courage> .
(3)[差し出す・突き出す]hold[reach]out <one's hand> ;put[thrust]out <one's tongue> ;stick <one's head> out <of the window> .
(4)[露出]expose <one's knees> .→英和
(5)[取り出す]take out;produce <a ticket from one's pocket> .→英和
(6)[送る]send[post, <米> mail] <a letter> ;→英和
turn out <graduates> .
(7)[金を]pay;→英和
give;[寄付]contribute;→英和
donate;→英和
invest (投資).→英和
(8)[飲食物を]serve <lunch> .→英和
(9)[提出]hand in <one's paper> ;send in <an application> .
(10)[発行]publish[issue] <a magazine> .→英和
(11)[店を]open[start] <a shop> .→英和
(12)[運転]run[operate] <a special train> .→英和
(13)[ガス・水道を]turn on <gas,water> .
(14)[速力を]make[have]a speed <of> .→英和
(15)[死傷者を]cause[result in] <many casualties> .→英和
出すことは舌(シタ)を出すのも嫌(キラ)い
出すことは舌(シタ)を出すのも嫌(キラ)い
非常にけちであることのたとえ。
出ず入らず
でずいらず [3] 【出ず入らず】
余分でも不足でもなく,ちょうどよいこと。適度なこと。
出たがり
でたがり [3][0] 【出たがり】
自分から進んで人目につく場面に出たいと思うこと。また,その人。「―屋」
出たとこ勝負でいく
でたとこしょうぶ【出たとこ勝負でいく】
take a chance.→英和
出た所勝負
でたとこしょうぶ [5] 【出た所勝負】
〔さいころ博打(バクチ)で,出た賽(サイ)の目で勝負を決めることから〕
計画や準備をしないで,その場の成り行きで事を運ぶこと。行き当たりばったり。「―の交渉」
出だし
でだし【出だし】
〜が良い(悪い) make a good (bad) start.〜から from the beginning.
出だす
いだ・す 【出だす】 (動サ四)
(1)人や物を中から外へ移動させる。「帳の内よりも―・さずいつき養ふ/竹取」
(2)かげに隠れていたものを,表面に現れるようにする。目に見えるようにする。「杯(サカズキ)の皿に歌を書きて―・したり/伊勢 69」「世の人聞きにこの事―・さじ,とせちにこめ給へど/源氏(行幸)」
(3)それまでなかったものを,出現・発生させる。「きのふ事―・したりし童(ワラワベ)捕ふべし/大鏡(伊尹)」
(4)声に出す。吟じる。「高砂を,―・して謡ふ/源氏(賢木)」
(5)動詞の連用形の下に付いて,複合動詞を作る。
(ア)中から外に向かって動作を行う意を表す。「言い―・す」「見―・す」
(イ)ある動作を開始するという意を表す。…し始める。「走り―・す」
〔自動詞「出(イ)ず」に対する他動詞。口語では「だす」となる〕
出っ会す
でっくわ・す [0][4] 【出っ会す】
■一■ (動サ五[四])
「でくわす」に同じ。「珍しい人に―・した」
■二■ (動サ下二)
⇒でっくわせる
出っ会せる
でっくわ・せる [0][5] 【出っ会せる】 (動サ下一)[文]サ下二 でつくは・す
「でっくわす{■一■}」に同じ。「あの支那人に―・せないやうになさいまし/露団々(露伴)」
出っ尻
でっちり [1] 【出っ尻】
〔「でじり」の転〕
尻の出っ張っていること。また,そういう尻の人。「―鳩胸」
出っ張り
でっぱり [0] 【出っ張り】
外へ突き出ていること。また,そのもの。「屋根の―」
出っ張る
でっぱ・る [0][3] 【出っ張る】 (動ラ五[四])
〔「ではる」の転〕
その部分だけが突き出る。「腹が―・る」
出っ張る
でっぱる【出っ張る】
⇒出張(でば)る.
出っ放し
でっぱなし [0] 【出っ放し】
出るにまかせること。ずっと出ていること。「水道の水が―だ」
出っ歯
でっぱ [1] 【出っ歯】
〔「でば」の転〕
上の前歯が普通より前に出ていること。また,そのような歯の人。そっぱ。
出っ端
でっぱな [0] 【出っ端・出っ鼻】
「でばな」を強めていう語。「計画の―からつまずく」
出っ腹
でっぱら [0][1] 【出っ腹】
「でばら(出腹)」を強めていう語。
出っ鼻
でっぱな [0] 【出っ端・出っ鼻】
「でばな」を強めていう語。「計画の―からつまずく」
出づ
い・ず イヅ [1] 【出づ】 (動ダ下二)
(1)内から外へ移動する。でる。「都―・でて今日みかの原いづみ川/古今(羇旅)」
(2)開けた場所に行く。でる。「浜に―・でて海原見れば/万葉 4360」
(3)所属していた家・団体などから去る。離れる。でる。「家をも―・で世をものがれたりせば/平家 1」
(4)人の前に姿を現す。「翁―・でて曰く,…/竹取」
(5)中の物が自然に移動して外に現れる。でる。「足柄の刀比の河内に―・づる湯の/万葉 3368」
(6)境界をこえる。でる。「この度,生死の境を―・でなんと/宇治拾遺 1」
(7)前や外に突き出る。でっぱる。「雄島が磯は,地つづきて海に―・でたる島なり/奥の細道」
(8)登場する。出現する。「兵衛佐殿,流人でおはすれども…もし世に―・でてたづねらるる事もこそあれ/平家 12」「春の初めに水なん多く―・づる/枕草子 38」
(9)山陰・雲などにさえぎられていた太陽・月などが現れる。でる。「遅く―・づる月にもあるかな足引きの山のあなたも惜しむべらなり/古今(雑上)」
(10)表面に現れる。できる。「身に瘡(カサ)も一つ二つ―・でたり/伊勢 96」
(11)発生する。起こる。でる。「音もいと二なう―・づる琴ども/源氏(明石)」
(12)生まれる。産出する。でる。「この四家よりあまたのさまざまの国王,大臣・公卿,多く―・で給ひて/大鏡(道長)」
(13)由来する。原因がある。「アルレゴリイと勧懲主眼の小説との差別(ケジメ)を知らぬに―・でたることにて/小説神髄(逍遥)」
(14)内面のものを表面化させる。「言(コト)に―・でて言はばゆゆしみ/万葉 4008」
〔自動詞はのちに下一段活用となり,「い」が脱落して「でる」となった〕
出づ
い・づ 【出づ】 (動ダ下二)
⇒いず(出)
出て失(ウ)せる
出て失(ウ)・せる
出て行っていなくなる。普通,命令形で用いられ,ののしっていう場合に使う。「じゃまだ,―・せろ」
出て行けがし
でてゆけがし [4] 【出て行けがし】 (形動)
いかにも出て行けというように冷たくあしらうさま。「ます��文三を憎んで,―に待遇(モテナ)す/浮雲(四迷)」
出でがてに
いでがてに 【出でがてに】 (連語)
〔古くは「いでかてに」とも〕
出られなく。出にくく。「うき世にはかどさせりともみえなくになどかわが身の―する/古今(雑下)」
→がてに
出で入り
いでいり 【出で入り】
(1)出たり入ったり。ではいり。「あさ夕の―につけても/源氏(帚木)」
(2)振る舞い。動作。「家の人の―,にくげならず/土左」
(3)訴訟沙汰。でいり。「其約束をのばし,―になる事なりしに/浮世草子・永代蔵 1」
出で座し
いでまし 【出で座し】
天皇のお出かけ。行幸(ギヨウコウ)。「天皇(スメロキ)の神の御子の―の/万葉 230」
出で座しの宮
いでましのみや 【出で座しの宮】
行幸の際の仮の住居。行宮(アングウ)。
出で座し処
いでましどころ 【出で座し処】
天皇の行幸になる所。
出で座す
いでま・す 【出で座す】 (動サ四)
〔動詞「いづ(出)」に尊敬の意を表す補助動詞「ます」が付いて一語化したもの〕
(1)お出になる。お行きになる。「君と時どき―・して遊びたまひし/万葉 196」
(2)こちらへおいでになる。「闇ならばうべも来まさじ梅の花咲ける月夜に―・さじとや/万葉 1452」
(3)おられる。いらっしゃる。「父母が殿の後(シリエ)のももよ草百代―・せわが来(キタ)るまで/万葉 4326」
出で来
いで・く 【出で来】 (動カ変)
(1)出て,ここに来る。「大君の命かしこみ―・来れば/万葉 4358」
(2)現れる。「象―・きてその山をこしつ/宇津保(俊蔭)」
(3)発生する。生まれる。「国高安の郡に,いきかよふ所―・きにけり/伊勢 23」
(4)出くわす。巡り合う。「風も吹かずよき日―・きて漕ぎゆく/土左」
(5)可能である。うまくできる。「もし能よく―・れば,勝つ事は治定あるべし/風姿花伝」
〔中世以降「でく」となる。「できる」の祖形〕
出で湯
いでゆ [0] 【出で湯】
温泉。「―の町」
出で潮
いでしお 【出で潮】
満ちてくる潮。「この浦舟に帆を上げて,月もろともに―の/謡曲・高砂」
出で立ち
いでたち [0] 【出で立ち】
〔(2)が原義〕
(1)装い。身なり。身支度。「派手な―で登場する」
(2)旅行などに出発すること。旅立ち。門出。出発。
(3)世間に出ること。立身出世。「大臣ののちにて,―もすべかりける人の/源氏(若紫)」
(4)門を出たところ。門前。「―の百枝槻の木/万葉 213」
(5)旅立ちの際の食事。でたち。「―ヲスル/日葡」
出で立つ
いでた・つ 【出で立つ】 (動タ四)
(1)外に出て立つ。「月夜には門に―・ち夕占(ケ)問ひ/万葉 736」
(2)旅立つ。出立(シユツタツ)する。「遠き所も―・つあしもとよりはじまりて/古今(仮名序)」
(3)出世する。「この道より―・ち給へる上達部などは/源氏(乙女)」
(4)進む。進展する。「返す返す物は序(ツイデ)落とさず―・ちつべきものなり/宇津保(藤原君)」
(5)装う。身支度する。「左衛門尉源行遠,心ことに―・ちて/宇治拾遺 11」
出で逢ふ
いであ・う 【出で逢ふ】 (動ハ四)
出て会う。面会する。「御使に竹取―・ひて泣く事かぎりなし/竹取」
出の唄
でのうた [4] 【出の唄】
歌舞伎で,主要人物が登場する時歌われる,その役柄に合った下座唄(ゲザウタ)。
出る
でる【出る】
(1)[現われる]come out <of> ;appear;→英和
rise (日・月が);→英和
be out (星が);[芽が]be out;come into <bud,leaf> ;be exposed (露出);be on the market (市場に);→英和
be in season (果物・野菜が);be haunted <by ghosts> (幽霊が);be attacked <by robbers> (おいはぎが).
(2)[外へ出る]go[be]out;get out <of> ;[出発]start;→英和
leave;→英和
flow[run]out (流出);gush out (血が).
(3)[出席]attend;→英和
be present <at> ;[参加]join;→英和
take part in;work <at,in,for> (勤める);→英和
stand <for an election> (選挙に).→英和
(4)[起きる] <Fires> start;break out;be caused <by> (死傷者・病気が);rise (風・波が).
(5)[産出]be produced.
出る
でる [1] 【出る】 (動ダ下一)[文]ダ下二 づ
(1)内側から外へ,または人からよく見える所へ移動する。
⇔はいる
「ベルを鳴らすと奥さんが〈で〉てきた」「宿題を忘れた者は前に〈で〉なさい」
(2)主要な居所としていたところを離れて別の場所へ行く。「妻も働きに〈で〉ている」「旅に〈でる〉」
(3)それまで社会的に所属していたところから去る。
⇔はいる
「学校を〈で〉てから一〇年たった」「婚家を〈でる〉」
(4)仕事や学業などの活動をするために行く。「店に〈でる〉」「会社に〈でる〉」
(5)多くの人々が見たり聞いたりするものの中に登場する。「試合に〈でる〉(=出場スル)」「芝居に〈でる〉(=出演スル)」
(6)(「電話にでる」の形で)電話をうける。
(7)集まりなどに出席・参加する。「同窓会に〈でる〉」「ゴルフのコンペに〈でる〉」
(8)新たな社会的な活動に乗り出す。「彼は今度の選挙に〈でる〉(=立候補スル)そうだ」「社交界へ〈でる〉」
(9)相手に対してある態度をとる。「下手(シタテ)に〈でる〉」「横柄な態度に〈でる〉」
(10)物が移動して中から外,または人の目に見える所に現れる。
⇔はいる
「煙突から煙が〈でる〉」「蛇口をひねれば水が〈でる〉」
(11)外の方へ出っぱる。突き出る。「釘が〈で〉ているから気をつけなさい」「腹がだいぶ〈で〉てきた」
(12)人に見える場所に設置・掲示・展示される。「『本日休業』の札が〈で〉ている」「展覧会に歌麿の名品が〈で〉ている」
(13)おおわれていたものが露出される。「雪がとけて山肌が〈で〉ている」「地が〈でる〉」
(14)広く世の中全体に向かって発表される。「四月号が〈でる〉」
(15)乗り物が出発する。または運行される。
⇔はいる
「まもなくバスが〈でる〉」「この町から大阪行きのバスが〈で〉ています」
(16)隠れていたり,どこにいったか分からなくなっていたものが見つかる。「畑から土器が〈でる〉」「なくした鍵が〈で〉てきた」
(17)恐ろしいものが人前に現れる。「追いはぎが〈で〉そうなさびしい道」「幽霊が〈でる〉」
(18)飲食物や金品が供される。与えられる。「昼食にはカレーが〈で〉た」「褒美が〈でる〉」
(19)商品や金が他所に渡る。
⇔はいる
「この手の物はよく〈でる〉(=売レル)」
(20)活字になったものや話などの中に登場する。「この本に作り方が〈で〉ている」「ギリシャ神話に〈で〉てくる女神」「さっき話に〈で〉た店へ行ってみよう」
(21)人がそこで生まれ育つ。また,物が産出される。「この学校からは多くの音楽家が〈で〉た」「金の〈でる〉山」
(22)ある物事があきらかな形で示される。「判決が〈でる〉」「答えが〈でる〉」「検査の結果が〈でる〉」
(23)人の感情などが外に表れる。「怒りが顔に〈でる〉」「いつもの癖が〈でる〉」
(24)内に秘められている能力などが発揮される。「このテレビは音が〈で〉ない」「食欲が〈でる〉」
(25)ある現象や事態が発生する。起きる。「夕方になって風が〈で〉てきた」「雲が〈でる〉」「咳が〈でる〉」「死者が〈でる〉」「赤字が〈でる〉」
(26)雰囲気や特徴が表れるようになる。「この絵はよく感じが〈で〉ている」「体に丸みが〈でる〉」「いい色が〈で〉た」
(27)命令・依頼などのはたらきかけがなされる。「本社から指令が〈でる〉」「聴衆からは何の質問も〈で〉なかった」
(28)境界線・限界を越える。「素人の域を〈で〉ない作品」
(29)…の系統を引く。…に由来する。「相撲用語から〈で〉た言葉」
(30)(「世に出る」の形で)世間の人々に知られるようになる。評判になる。「彼はこの小説で世に〈で〉た」
〔「づ(出)」は,下二段動詞「いづ(出)」の頭音「い」の落ちたもので,上代から例が見られるが,広く用いられるようになったのは中世以降。「穂に〈で〉し君が見えぬこのころ/万葉 3506」「カノ島ヲ〈ヅル〉ニ臨ウデ/天草本伊曾保」。「でる」は,「づ」の下一段化したもので,近世以降一般化した。「出す」に対する自動詞〕
[慣用] 足が―・裏目に―・顔から火が―・叩けば埃が―・喉(ノド)から手が―・火の―よう・芽が―/ぐうの音も出ない・手も足も出ない・身から出た錆(サビ)
出ると負け
出ると負け
試合に出る度に必ず負けること。
出る幕(マク)ではない
出る幕(マク)ではない
出て行って口をはさんだりよけいなことをしたりする場面ではない。
出る所へ∘出る
出る所へ∘出る
公的な場所に訴え出て,対決する。「―∘出て決着をつける」
出る杭(クイ)は打たれる
出る杭(クイ)は打たれる
(1)頭角を現す者はとかく他の人から憎まれ邪魔をされる。出る釘は打たれる。
(2)よけいなことをする者は他から制裁を受ける。
出る船の纜(トモヅナ)を引く
出る船の纜(トモヅナ)を引く
〔纜を引いて船を引き戻そうとする意〕
未練がましい振る舞いをすることのたとえ。
出ん所
でんど 【出ん所】
〔出る所の意〕
(1)公の場所。人中。また,往来。「あの生玉の―にて九平次めに踏ませては/浄瑠璃・曾根崎心中」
(2)出るべき所。法廷。公儀。「とつくり様子聞いた上,―へ出すとも/歌舞伎・お染久松色読販」
出エジプト記
しゅつエジプトき 【出―記】
〔Exodus〕
旧約聖書中の第二書。モーセ五書の一。モーセがイスラエル民族を率いてエジプトを脱出,シナイ山に至るまでを記す。モーセの十戒はこの書二〇章にある。
出三斗
でみつと [2] 【出三斗】
斗栱(トキヨウ)の組み方で,平三斗(ヒラミツト)を十字に組んだもの。肘木(ヒジキ)を十字に交差させ,その上に斗をのせる。
出三斗[図]
出不精
でぶしょう [2][3] 【出不精】 (名・形動)
外出をめんどうがること。外出したがらないこと。また,そのさま。「―な人」
出世
しゅっせ [0] 【出世】 (名)スル
(1)世に出て高い地位につき,世間に名が知られる身分になること。「立身―」「―街道」
(2)地位があがること。「係長に―する」
(3)この世に生まれ出ること。出生。「先づ老子―し次に孔子出/雑談 9」
(4)〔仏〕
(ア)「出世間」に同じ。
(イ)諸仏が衆生(シユジヨウ)救済のためにこの世界に姿を現すこと。
(ウ)比叡山で公卿の子息が剃髪(テイハツ)して僧となったこと。
(エ)禅宗で僧が大寺院の住職となること。特に,勅許の紫衣道場の住職となること。
〔(1)(2)は(4)
(ウ)から転義したもので,その昇進が特に早かったことからいう〕
出世
しゅっせ【出世】
success in life.〜する rise in the world;→英和
succeed in life;rise to greatness.‖出世作 a work that has brought the author fame.
出世作
しゅっせさく [3] 【出世作】
若い芸術家などが,世に出るきっかけとなった作品。
出世力士
しゅっせりきし [4] 【出世力士】
(1)前相撲で勝って,序の口にあがる新弟子。初めて番付に名前が載る。
(2)番付のあがった力士。
出世払い
しゅっせばらい [4] 【出世払い】
世に出て,成功した時に返済するという約束。
出世景清
しゅっせかげきよ 【出世景清】
人形浄瑠璃。時代物。通称「景清」。近松門左衛門作。1685年初演。初世竹本義太夫のために近松が初めて執筆した作品。幸若舞曲・古浄瑠璃に取材。源頼朝を討とうとして果たせず入牢させられた平景清が,観音の功徳に助けられ,最後に自らの非を悟り両眼をえぐって日向(ヒユウガ)に下るというもの。説話的な古浄瑠璃を脱した画期的な作品で,これ以後を,新浄瑠璃の時代とする。
出世本懐
しゅっせほんがい [4] 【出世本懐】
〔仏〕 釈迦がこの世に生まれた真の目的。天台宗では法華経,浄土宗では浄土三部経,浄土真宗では無量寿経を出世本懐を説いた経とする。
出世証文
しゅっせしょうもん [4] 【出世証文】
将来出世して,返済能力ができた時に返済することを記した証文。
出世間
しゅっせけん [3] 【出世間】
(1)〔仏〕
(ア)この世の悩み・迷いから離れること。世俗を超越した仏道。また,その境地。出世。
(イ)出家すること。僧になること。
(2)世間の俗事から離れて超然としていること。「殿井様は…―の芸術家だもの/魔風恋風(天外)」
出世間的
しゅっせけんてき [0] 【出世間的】 (形動)
世間のわずらわしさから超然としているさま。「独仙君は超然として―である/吾輩は猫である(漱石)」
出世頭
しゅっせがしら [4] 【出世頭】
一族や同級生などのなかで,最も立派な身分となった人。出世が一番早い人。
出世魚
しゅっせうお [3] 【出世魚】
成長にしたがって名称の変わる魚。「スバシリ・イナ・ボラ・トド」と呼び名が変わる鯔(ボラ)のほか,鱸(スズキ)・鰤(ブリ)など。
→出世魚[表]
出丸
でまる [0] 【出丸】
本城から張り出して設けられた曲輪(クルワ)。出曲輪。
出京
しゅっきょう [0] 【出京】 (名)スル
(1)地方から都へ出ること。上京。「叔父を便(タヨ)つて―したは明治十一年/浮雲(四迷)」
(2)都から地方へ出ること。離京。
出人別
でにんべつ 【出人別】
江戸時代,その地の戸籍から離れること。また,それをひかえた帳簿。
出仕
しゅっし [0] 【出仕】 (名)スル
(1)勤めに出ること。特に,公の勤めにつくこと。「役所に―する」
(2)明治初期の官制で,正式任用前の仮採用中の役人。また,定員外の臨時採用中の役人。
(3)その場所に出ること。その席につくこと。「―して饗膳などにつく時も/徒然 60」
出仕事
でしごと [2] 【出仕事】
外に出てする仕事。
出代り
でがわり [0] 【出替(わ)り・出代(わ)り】
〔「でかわり」とも〕
(1)先の人の出たあとに,次の人が入ること。入れ替わり。交代。「客が此れと決つてないので,引断(ヒツキリ)なしに―がある/魔風恋風(天外)」
(2)出替わり奉公の者が一年または半年の年季を終えて交替すること。また,その日。春(一年)または春秋(半年)が交代期であった。[季]春。
出代わり
でがわり [0] 【出替(わ)り・出代(わ)り】
〔「でかわり」とも〕
(1)先の人の出たあとに,次の人が入ること。入れ替わり。交代。「客が此れと決つてないので,引断(ヒツキリ)なしに―がある/魔風恋風(天外)」
(2)出替わり奉公の者が一年または半年の年季を終えて交替すること。また,その日。春(一年)または春秋(半年)が交代期であった。[季]春。
出任せ
でまかせ【出任せ】
⇒出放題.
出任せ
でまかせ [0] 【出任せ】 (名・形動)
口から言葉が出るに任せること。いい加減な事を言うこと。出放題。「―を言う」
出会
しゅっかい [0] 【出会】 (名)スル
であうこと。であい。邂逅(カイコウ)。「此地にて不図二三の有志者に―し/経国美談(竜渓)」
出会い
であい【出会い】
an encounter.→英和
出会い
であい [0] 【出会い・出合い】
(1)出あうこと。初めて顔を合わせること。「偶然の―」「―から三年目の春」
(2)〔「出合い」と書く〕
二つの川・沢の合流する所。支流が本流に合流する所。「一ノ倉沢の―」
(3)〔「出合い」と書く〕
合うこと。
(ア)調和すること。「松茸と柚子は―の物だ」
(イ)売り手と買い手の言い値が一致して売買の契約が成立すること。
(4)男女がしめし合わせて会うこと。密会。「あの若衆めも―ぢやも知れぬ/歌舞伎・お染久松色読販」
(5)付き合い。交際。知り合い。「わいらは住吉で初めて逢うてそれからの―/浄瑠璃・夏祭」
(6)出て立ち向かうこと。勝負。「必ず突くべいと思ひなさるな,それは一人二人の―の時は不苦/雑兵物語」
(7)順序などをあらかじめ定めないで,出るにまかせること。出任せ。「鉦(カネ)の拍子も―ごん��/浄瑠璃・天の網島(上)」
(8)連歌・俳諧で,一座の者が順序を定めないで句のできた者から付けていくこと。
(9)「出合い茶屋」の略。
出会い頭
であいがしら [4] 【出会い頭・出合い頭】
出会った瞬間。出会い拍子。「―に衝突する」
出会う
であう【出会う】
meet (with);→英和
come across;run into <a person> ;be caught <in a rain> .⇒会う.
出会う
であ・う [2] 【出会う・出合う】 (動ワ五[ハ四])
〔「いであう」の転〕
(1)偶然に人や動物に会う。行きあう。遭遇する。「二人が初めて―・った所」「山道で熊に―・う」
(2)ふと目にする。事件を体験する。目にとまる。「こんな奇妙な文章に―・ったことはない」「大事件に―・う」
(3)出て行って相手になる。多く命令形で用いる。「なう人殺しがある―・へ―・へ/狂言・胸突」
(4)出て行って会う。特に男女がしめし合わせて会うことをいう。「中二階にあがれば樽屋―・ひ/浮世草子・五人女 2」
[可能] であえる
出会す
でくわ・す [0][3] 【出会す】 (動サ五[四])
たまたま出会う。行きあう。でっくわす。「ばったりと旧友に―・す」
出会貿易
であいぼうえき [4] 【出会貿易】
江戸初期における日明貿易の形態。明の海禁政策により,両国の商人が台湾・呂宋(ルソン)などで落ち合って取引するもの。
出作
でさく [0] 【出作】
(1)荘園制下,荘園や国衙(コクガ)領に居住する農民が,境を越えて,付近の荘園・国衙領などを耕作すること。でづくり。
(2)近世,農民がその居住する村以外の田畑を耕作すること。でづくり。
⇔入り作
出作り
でづくり [2] 【出作り】
⇒でさく(出作)
出俗
しゅつぞく [0] 【出俗】
俗世界をはなれること。脱俗。
出保管
でほかん [2] 【出保管】
倉庫業者が他の業者や生産者の倉庫にある貨物の保管を引き受けること。
出先
でさき [0][3] 【出先】
(1)出掛けて行った先。「―から電話する」
(2)「出先機関」の略。
(3)芸者の呼ばれて行く所。待合など。
(4)物の出所(デドコロ)。「凶器の―を調べる」
出先
でさき【出先】
<I don't know> where <he> has gone.出先機関 a branch office <of> .
出先機関
でさききかん [5][4] 【出先機関】
政府・中央官庁・本社などが,外国や地方に設けている出張所・支社などの機関。
出入
しゅつにゅう [0] 【出入】 (名)スル
(1)出ることと入ること。また,出たり入ったりすること。でいり。「服装(ミナリ)の美(イ)い男も―する様子/魔風恋風(天外)」
(2)出すことと入れること。だしいれ。「―の多い貯金通帳」
出入する
しゅつにゅう【出入する】
go in and out;⇒出入(ではい)り(する).‖出入国記録 an embarkation/disembarkation card.
出入り
でいり [0][1] 【出入り】 (名)スル
(1)出ることと入ること。ではいり。「人の―が多い家」「車が―する」「―口(グチ)」
(2)その家を度々訪れて,親しく付き合っていること。また,商人・職人などが贔屓(ヒイキ)になっていて,しばしばその家を訪れること。「親の代から親しく―している」「―の骨董(コツトウ)屋」
(3)数量がある基準より多くなることと少なくなること。増減。「三〇人の予定だが多少の―はあるかもしれない」
(4)けんか。もめごと。いざこざ。「やくざの―」
(5)金が出ることと入ること。勘定。また,勘定を済ませること。「金の―をすまして置いて一番言ふことがある/洒落本・二日酔巵觶」「此間の股引の―はどうしなさる/滑稽本・膝栗毛 7」
(6)出入り筋(スジ)による争い。訴訟。公事(クジ)。「とつ様の―も夏の物共人手に渡し/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(7)囲碁の寄せの段階で,ある部分に自分が打つのと相手から打たれた場合との目数(メカズ)の差。「―一〇目(モク)」
出入り
ではいり [0][1] 【出入り・出這入り】 (名)スル
「でいり」に同じ。「人の―が激しい」「―するのに不自由だ」
出入り
でいり【出入り】
coming and going;[収支]receipts and payments;[もめごと](a) trouble;→英和
a fight.→英和
〜する ⇒出入(はい)り.〜の(大工) (a carpenter) in one's regular employ.
出入りする
ではいり【出入りする】
go in and out;often go to[frequent] <a place> .
出入り先
でいりさき [0] 【出入り先】
商人や職人がいつも出入りしている相手の家や店。得意先。
出入り口
でいりぐち [3] 【出入り口】
建物の,人が出入りするところ。
出入り場
でいりば [0] 【出入り場】
親しく出入りしている家。得意先。「―の旦那どのさ/滑稽本・浮世風呂 2」
出入り奉公
でいりぼうこう [4] 【出入り奉公】
住み込みではなく,自宅から通って奉公すること。「先づ両人は別家を持たせ,一日替りに―と定め/浮世草子・織留 2」
出入り子
でいりこ [3] 【出入り子】
サメの子。母体の口から胎内に出入りすると考えられていた。
出入り筋
でいりすじ [3] 【出入り筋】
江戸時代の訴訟手続の一。奉行所など裁判機関が原告・被告の双方を出頭させ,対決審問して判決を与えるもの。主に民事事件に行われる。
⇔吟味(ギンミ)筋
出入口
でいりぐち【出入口】
an entrance.→英和
出入国
しゅつにゅうこく [3] 【出入国】
出国と入国。
出入国管理及び難民認定法
しゅつにゅうこくかんりおよびなんみんにんていほう 【出入国管理及び難民認定法】
外国人の入国・上陸・在留・出国・退去強制,日本人の出国・帰国,難民の認定などについて規定する法律。1981年(昭和56)出入国管理令を改正,改称したもの。入管法。
出兵
しゅっぺい [0] 【出兵】 (名)スル
軍隊を出動させること。
⇔撤兵
「シベリアに―する」
出兵する
しゅっぺい【出兵する】
dispatch[send]troops <to> .
出典
しゅってん【出典】
the source;→英和
an authority.→英和
〜を示す give the source.
出典
しゅってん [0] 【出典】
故事成語あるいは引用した語句などの出所である書物。典拠。「用例の―を明らかにする」
出処
でどこ [0][3] 【出所・出処】
「でどころ{(1)}」に同じ。「金の―」
出処
でどころ [0] 【出所・出処】
(1)それが出てきたもとの所。でどこ。「うわさの―」
(2)出口。
(3)出るべき場合・場面。「―をまちがえる」
(4)出る所。法廷。「―へつれて出て,首に縄をかけうか/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
出処
しゅっしょ [0] 【出所・出処】 (名)スル
(1)物事の出て来たところ。出どころ。「―を明らかにする」
(2)生まれたところ。出生地。出身地。
(3)受刑者が釈放され,刑務所を出ること。《出所》「刑期を終えて―する」
〔(3)の場合アクセントは [1]〕
出処進退
しゅっしょしんたい [4][1] 【出処進退】
官職や地位にとどまっていることと,やめて退くこと。身の振り方や身の処し方。「―を明らかにする」「―を誤らない」
出処進退
しゅっしょしんたい【出処進退】
<define> one's attitude; <decide on> one's course of action.
出出し
でだし [0] 【出出し】
物事の始まり。はじまりの部分。しはじめ。すべり出し。「―は好調だったが」
出刃
でば [1] 【出刃】
「出刃包丁(ボウチヨウ)」の略。
出刃包丁
でばぼうちょう [3] 【出刃包丁・出刃庖丁】
和包丁の一。刃幅が広く,棟の厚い重い包丁。魚をおろしたり骨をたたき切ったりするのに用いる。出刃。
→包丁
出刃庖丁
でばぼうちょう [3] 【出刃包丁・出刃庖丁】
和包丁の一。刃幅が広く,棟の厚い重い包丁。魚をおろしたり骨をたたき切ったりするのに用いる。出刃。
→包丁
出切る
でき・る [0] 【出切る】 (動ラ五[四])
(1)中に入っていたものが全部出る。出尽くす。「意見が―・ったので採決する」
(2)完全に外に出る。「森を―・った所に小川がある」
出切れ
でぎれ [0] 【出切れ】
衣服を作るときに裁断して余った布。端切れ。
出初
でぞめ [0] 【出初(め)】
(1)はじめて出ること。また,新年に,はじめて一同が出そろってする行事。初出(ハツデ)。
(2)「出初め式」に同じ。[季]新年。
出初
でぞめ【出初】
<make> one's debut.〜式 the Firemen's New Year Parade.
出初め
でぞめ [0] 【出初(め)】
(1)はじめて出ること。また,新年に,はじめて一同が出そろってする行事。初出(ハツデ)。
(2)「出初め式」に同じ。[季]新年。
出初め
ではじめ [0] 【出初め】
ものの出るはじめ。出たばかり。
出初め式
でぞめしき [3] 【出初(め)式】
一月初旬に行われる消防関係の仕事初めの式。消火演習や,鳶(トビ)の者のはしご乗りなどが行われる。[季]新年。
出初式
でぞめしき [3] 【出初(め)式】
一月初旬に行われる消防関係の仕事初めの式。消火演習や,鳶(トビ)の者のはしご乗りなどが行われる。[季]新年。
出前
でまえ【出前】
catering service.〜をする send[deliver]food from a restaurant.→英和
〜を取る have a meal delivered from a restaurant.‖出前持ち a delivery boy.
出前
でまえ [0] 【出前】 (名)スル
飲食物を,注文した人の家に届けること。また,届ける料理や人。
出前持
でまえもち [3][2] 【出前持(ち)】
出前の飲食物を届ける人。でまえ。
出前持ち
でまえもち [3][2] 【出前持(ち)】
出前の飲食物を届ける人。でまえ。
出力
しゅつりょく [2] 【出力】 (名)スル
〔output〕
(1)原動機・ポンプなど,機械や装置が入力を受けて,外部へ仕事として出すことのできる仕事の量。「―五〇キロワット」
(2)機器・装置が入力を受けて仕事をし,外部に結果を出すこと。また,その結果。コンピューターが入力データを処理して,処理結果を出すなど。アウトプット。
⇔入力
「検索結果を―する」
出力
しゅつりょく【出力】
an output;→英和
generating power.
出力装置
しゅつりょくそうち [5] 【出力装置】
コンピューターの出力のための装置。ライン-プリンター・プロッター・ディスプレー装置など。
出動
しゅつどう [0] 【出動】 (名)スル
(隊として編制されたものが)活動するために出かけること。「警官隊が―する」
出動する
しゅつどう【出動する】
[軍隊が]march;→英和
be mobilized;sail (艦隊);→英和
[その他]go out;be sent out.
出務
しゅつむ [1] 【出務】 (名)スル
出勤して勤務すること。「倶楽部に―して,何角(ナニカ)と協議しつつありしに/蜃中楼(柳浪)」
出勝ち
でがち [0] 【出勝ち】
連歌・連句の付け順の方法の一。一座一巡ののち,付句のできた者から付けること。でき次第。であい。
出勤
しゅっきん [0] 【出勤】 (名)スル
勤めに出ること。
⇔欠勤
⇔退勤
「会社へ―する」
出勤
しゅっきん【出勤】
attendance (at office).→英和
〜する go[come]to (the) office.→英和
〜している be at one's office.〜が遅れる be late for the office.‖出勤日 a workday.出勤簿 an attendance book.
出勤簿
しゅっきんぼ [3] 【出勤簿】
役所・会社などで,出勤したことを記録する帳簿。
出口
でぐち 【出口】
姓氏の一。
出口
でぐち [1] 【出口】
外へ出る口。
⇔入り口
出口
でぐち【出口】
a way out;an exit.→英和
出口の柳
でぐちのやなぎ 【出口の柳】
地歌の一。杵屋(キネヤ)長五郎作曲,宇治加賀掾作詞。宝永(1704-1711)頃の作。傾城が勤めの辛さをうたったもの。元禄期(1688-1704)の歌祭文(ウタザイモン)の曲風を残す。
出口の茶屋
でぐちのちゃや 【出口の茶屋】
京都島原・江戸吉原の遊郭の大門口を入った所にあった茶屋町。
出口ナオ
でぐちなお 【出口ナオ】
(1837-1918) 大本教の開祖。京都府生まれ。名は,なを・直とも。金光教を信仰していたが,神がかりして1892年(明治25)大本教を開く。
出口延佳
でぐちのぶよし 【出口延佳】
⇒度会(ワタライ)延佳
出口王仁三郎
でぐちおにさぶろう 【出口王仁三郎】
(1871-1948)
〔名は「わにさぶろう」とも〕
宗教家。本名,上田喜三郎。出口ナオの女婿となり,ナオを教祖として大本教を組織。弾圧を受け,不敬罪などで投獄されたが第二次大戦後無罪となった。
出口調査
でぐちちょうさ [4] 【出口調査】
投票所の出口で選挙民の投票態度をたずねる調査。選挙結果予測のために報道機関が行う。
出合い
であい [0] 【出会い・出合い】
(1)出あうこと。初めて顔を合わせること。「偶然の―」「―から三年目の春」
(2)〔「出合い」と書く〕
二つの川・沢の合流する所。支流が本流に合流する所。「一ノ倉沢の―」
(3)〔「出合い」と書く〕
合うこと。
(ア)調和すること。「松茸と柚子は―の物だ」
(イ)売り手と買い手の言い値が一致して売買の契約が成立すること。
(4)男女がしめし合わせて会うこと。密会。「あの若衆めも―ぢやも知れぬ/歌舞伎・お染久松色読販」
(5)付き合い。交際。知り合い。「わいらは住吉で初めて逢うてそれからの―/浄瑠璃・夏祭」
(6)出て立ち向かうこと。勝負。「必ず突くべいと思ひなさるな,それは一人二人の―の時は不苦/雑兵物語」
(7)順序などをあらかじめ定めないで,出るにまかせること。出任せ。「鉦(カネ)の拍子も―ごん��/浄瑠璃・天の網島(上)」
(8)連歌・俳諧で,一座の者が順序を定めないで句のできた者から付けていくこと。
(9)「出合い茶屋」の略。
出合い相場
であいそうば [4] 【出合い相場】
外国為替の持ち高調整のため,為替銀行が市場で為替の買い埋めや売り埋めをする場合に成り立つ相場。
出合い頭
であいがしら [4] 【出会い頭・出合い頭】
出会った瞬間。出会い拍子。「―に衝突する」
出合う
であ・う [2] 【出会う・出合う】 (動ワ五[ハ四])
〔「いであう」の転〕
(1)偶然に人や動物に会う。行きあう。遭遇する。「二人が初めて―・った所」「山道で熊に―・う」
(2)ふと目にする。事件を体験する。目にとまる。「こんな奇妙な文章に―・ったことはない」「大事件に―・う」
(3)出て行って相手になる。多く命令形で用いる。「なう人殺しがある―・へ―・へ/狂言・胸突」
(4)出て行って会う。特に男女がしめし合わせて会うことをいう。「中二階にあがれば樽屋―・ひ/浮世草子・五人女 2」
[可能] であえる
出合ひ女
であいおんな 【出合ひ女】
出合い宿で売春をする女。出合い者。「月懸りの手かけ者,―,残らずさがして/浮世草子・一代男 2」
出合ひ妻
であいづま 【出合ひ妻】
人目を忍んで会う女。「忍び��の―/浄瑠璃・妹背山」
出合ひ宿
であいやど 【出合ひ宿】
江戸時代,男女が密会に用いる家。中宿(ナカヤド)。「女の―,隠してもしるる事ぞと/浮世草子・一代男 3」
出合ひ者
であいもの 【出合ひ者】
「出合ひ女」に同じ。「寺中の上白・安白・―,仕懸者の名人共を連れられ/浮世草子・禁短気」
出合ひ茶屋
であいぢゃや 【出合ひ茶屋】
男女の逢い引きに用いた茶屋。待ち合い茶屋。出合い。「―の暖簾(ノンレン)に赤手拭(アカテヌグイ)結び置きぬ/浮世草子・一代男 4」
出合遠近
であいえんきん [4] 【出合遠近】
俳席の掟三箇条の一。千句興行の席上で同時に複数の連衆から付句が出されたとき,懐紙で近くに付句の出ている者より遠い者の付句を採用すること。
→一句一直(イツクイツチヨク)
→諸礼停止(シヨレイチヨウジ)
出合頭にぶつかった
であいがしら【出合頭にぶつかった】
They bumped into each other as they passed.
出向
しゅっこう [0] 【出向】 (名)スル
命令を受けて,他の会社や官庁の仕事につくこと。「子会社へ―する」「―社員」
出向く
でむ・く [2] 【出向く】 (動カ五[四])
自分の方から出かけて行く。「わざわざ―・くことはない」
[可能] でむける
出向く
でむく【出向く】
go[proceed] <to> .→英和
出向する
しゅっこう【出向する】
be temporarily transferred <to> .
出品
しゅっぴん [0] 【出品】 (名)スル
展覧会・展示会などに作品などを出すこと。「絵を―する」
出品する
しゅっぴん【出品する】
exhibit <in a gallery> ;→英和
display;→英和
show;→英和
send <to an exhibition> .→英和
出品物 an exhibit.
出唄い
でうたい [2] 【出唄い】
歌舞伎で,長唄連中が山台(ヤマダイ)や雛壇(ヒナダン)へ並んで演奏すること。
出問
しゅつもん [0] 【出問】 (名)スル
試験問題を出すこと。出題。
出喰わす
でくわす【出喰わす】
⇒出会う.
出囃子
でばやし [2] 【出囃子】
(1)歌舞伎舞踊・舞踊劇で,伴奏の長唄・浄瑠璃・三味線・鳴物の奏者が,舞台上の雛段(ヒナダン)に居並んで演奏すること。
⇔陰囃子
⇔御簾内(ミスウチ)
(2)寄席(ヨセ)で,演者が高座に出る際に奏する三味線の陰囃子。
出回り
でまわり [0] 【出回り】
出回ること。「天候不順で野菜の―が遅れる」
出回り
でまわり【出回り】
the supply <of apples> .→英和
出回る arrive[appear]on the market.→英和
‖出回り期 <The oysters are> in season.
出回り米
でまわりまい [0] 【出回り米】
もと米穀取引で,生産地から集散地または市場に回送した米。
出回る
でまわ・る [0][3] 【出回る】 (動ラ五[四])
その商品が市場に行き渡り,あちこちで見られるようになる。「秋の果物が―・る」「にせ物が大量に―・る」
出国
しゅっこく [0] 【出国】 (名)スル
国内を出て外国へ行くこと。
⇔入国
「―手続き」「隠密に―する」
出国する
しゅっこく【出国する】
leave a country.→英和
‖出国カード an embarkation card.出国許可証 a departure permit.
出土
しゅつど [0] 【出土】 (名)スル
考古学の資料となる遺物や化石などが土の中から掘り出されること。「土器が―する」
出土する
しゅつど【出土する】
be excavated.‖出土品 an excavation;an excavated article.
出土品
しゅつどひん [0] 【出土品】
土中から出てきた過去の物。原始・古代の土器・石器・金属器など遺物や美術品,地質学的な化石など。
出城
でじろ [0] 【出城】
戦術的必要に応じて,中心となる城から離して設けた城。
⇔根城
出域
しゅついき [0] 【出域】 (名)スル
その域内から出ること。
出場
でば [2][0] 【出場】
「出場所(デバシヨ)」に同じ。
出場
しゅつじょう [0] 【出場】 (名)スル
(1)演技・競技などをするために,その場所(競技場)へ出ること。
⇔欠場
「全国大会に―する」
(2)救急車・消防車などが現場へかけつけること。出動。
(3)改札口・出入り口などを通って,構内・場内から外へ出ること。
⇔入場
出場する
しゅつじょう【出場する】
appear on the stage;→英和
be present <at> ;participate[take part] <in> .→英和
出場者 an entrant;→英和
a participant.→英和
出場所
でばしょ [0][3] 【出場所】
(1)出るべき場所・場面。出所(デドコロ)。出場(デバ)。
(2)出てくる所。産地。出所。出場。
出塁
しゅつるい [0] 【出塁】 (名)スル
野球で,打者が安打・四死球・野手選択・敵失などにより,塁へ出ること。
出塁する
しゅつるい【出塁する】
get to first base.〜している be on <second> base.
出塵
しゅつじん [0] 【出塵】
世俗を棄てて,清らかな境界にあること。出家すること。
出外れ
ではずれ [0] 【出外れ】
ではずれた所。町や村のはずれ。
出外れる
ではず・れる [0][4] 【出外れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ではづ・る
町などの中心から離れる。「町を―・れた所にお寺がある」
出奔
しゅっぽん [0] 【出奔】 (名)スル
(1)逃げて,姿をくらますこと。逐電(チクデン)。「奉公先から―する」「―したり,窃盗(ヌスミ)をしたり/魔風恋風(天外)」
(2)江戸時代,徒士(カチ)以上の身分の者が脱藩して姿をくらますこと。
出奔する
しゅっぽん【出奔する】
abscond;→英和
decamp;→英和
run away;fly.→英和
‖出奔者 a runaway.
出女
でおんな [2] 【出女】
(1)江戸時代,宿場の旅籠(ハタゴ)に抱えられ,客引きや客の世話をした女。売春もした。おじゃれ。飯盛り。「所在こそ―なれ,お大名へも知られた関の小まんがてて親を/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(2)江戸時代,江戸から出て行く女。
→入り鉄砲(デツポウ)に出女
出好き
でずき【出好き(な人)】
a gadabout.→英和
出好き
でずき [0] 【出好き】
外出することが好きなこと。また,その人。
⇔出嫌い
出嫌い
でぎらい【出嫌い】
⇒出無精.
出嫌い
でぎらい [2] 【出嫌い】
外出の嫌いな性質。また,その人。出不精。
⇔出好(デズ)き
出定
しゅつじょう [0] 【出定】 (名)スル
〔仏〕 止観や禅定などの瞑想的な修行を終わって,瞑想状態をやめること。禅定から出ること。
⇔入定(ニユウジヨウ)
出定後語
しゅつじょうこうご シユツヂヤウ― 【出定後語】
二巻。江戸中期の思想家富永仲基の主著。1745年刊。経典の批判によって大乗仏教が仏説でないことを明らかにし,世の中に大きな衝撃を与えた。
出定笑語
しゅつじょうしょうご シユツヂヤウセウゴ 【出定笑語】
三巻または四巻。平田篤胤著。1811年成立。「出定後語」に模した,国学者の立場からの仏教排斥書。
出家
でいえ [0] 【出家】
分家(ブンケ)。
出家
しゅっけ [0] 【出家】 (名)スル
〔仏〕 家庭などとの関係を切り,世俗を離れ,戒を受けて僧になること。また,その人。現代では,各宗派の定めにしたがって,僧としての資格を得ること。僧侶。僧。
⇔在家
「世をはかなんで―する」
出家
しゅっけ【出家】
a priest;→英和
a bonze.→英和
〜する become a priest.
出家とその弟子
しゅっけとそのでし 【出家とその弟子】
戯曲。序曲と六幕。倉田百三作。1916年(大正5)に一部を発表,19年初演。親鸞とその弟子唯円を中心に,一門の求道生活と唯円の恋愛問題を描いたもの。
出家得度田
しゅっけとくどでん [6] 【出家得度田】
平安時代,持ち主が出家したため官に収めた田地。
出家落ち
しゅっけおち 【出家落ち】
堕落して還俗(ゲンゾク)した僧。「―のやうなる人/浮世草子・栄花一代男 3」
出小作
でこさく [2] 【出小作】
他村の田地を借りる小作。また,その人。
⇔入り小作
出尻
でじり [1] 【出尻】
(1)尻の突き出ていること。でっちり。
(2)出ぎわ。「―荒したる跡にて/浮世草子・織留 5」
出尽くす
でつく・す [0][3] 【出尽(く)す】 (動サ五)
残らず出て,あとに何も残らない状態になる。「議論が―・す」
出尽す
でつく・す [0][3] 【出尽(く)す】 (動サ五)
残らず出て,あとに何も残らない状態になる。「議論が―・す」
出居
いでい [0] 【出居】
(1)家の中の,庭に近い所へ出て座ること。「殊に端近なる―などせぬを/源氏(薄雲)」
(2)寝殿造りで,寝殿と中門廊の間や,寝殿の庇(ヒサシ)の間や,二棟廊に設けられた接客のための部屋。主人の居間としても用いられた。いでいどの。いでいのざ。
(3)朝廷で,射儀・相撲の儀式などに際して庭上に設けられる臨時の座。いでいのざ。
出居
でい [1] 【出居】
「出居(イデイ){(2)(3)}」に同じ。
出居の座
いでいのざ 【出居の座】
(1)「いでい{(2)}」に同じ。
(2)「いでい{(3)}」に同じ。
出居殿
いでいどの 【出居殿】
「いでい{(2)}」に同じ。
出居衆
でいし デヰ― [2] 【出居衆】
〔「でいしゅ」の転〕
「でいしゅう(出居衆){(2)(3)}」に同じ。「者(シヤ)がいくたり,子供が何人,その内…,―がどれ��/洒落本・辰巳婦言」
出居衆
でいしゅう デヰ― [2] 【出居衆】
〔「でいしゅ」とも〕
(1)中世,将軍家など貴人の邸宅の出居(イデイ)に伺候して申次・供奉などの任にあたる人々。
(2)近世,町家に寄宿して武家・商家に奉公したり土木労役の作業をした出稼ぎ者。しばしば幕府による禁制の対象となった。
(3)近世,主人に抱えられず,自前で営業した芸娼妓。
出居衆
でいしゅ デヰ― [2] 【出居衆】
「でいしゅう(出居衆)」に同じ。
出展
しゅってん [0] 【出展】 (名)スル
展示会などに出品すること。
出山
しゅっさん [0] 【出山】
(1)僧が自分のいる寺から外へ出ること。
⇔帰山
(2)釈迦が修行を終えて,雪山(セツセン)をおりたこと。
出山の釈迦
しゅっさんのしゃか 【出山の釈迦】
六年の苦行を終え,成道して雪山を出る釈迦。画題として描かれる。
出島
でじま 【出島】
(1)長崎市の地名。1634年,ポルトガル商人を収容するため建設した扇形の人工島。ポルトガル船来航禁止以後は,オランダ人の居住地。鎖国時代,唯一の貿易地であった。1903年(明治36),付近が埋め立てられて市街地と地続きになった。
(2)茨城県中南部,新治(ニイハリ)郡の村。霞ヶ浦へ半島状に突出し,先端の歩崎(アユミザキ)は景勝地。
出差
しゅっさ [1] 【出差】
月の黄経運動の不等(遅速)の一種で,太陽摂動によるものとしては最大のもの。振幅一・二七度。周期三一・八一二日。
出帆
しゅっぱん [0] 【出帆】 (名)スル
船が港を出ること。出港。「横浜港を―する」
出帆
しゅっぱん【出帆】
sailing;→英和
departure.→英和
〜する (set) sail <for> ;→英和
leave <for> ‖出帆日 a sailing day.
出師
すいし [1] 【出師】
軍隊を繰り出すこと。出兵。
出師の表
すいしのひょう 【出師の表】
中国,蜀(シヨク)の丞相諸葛亮(シヨカツリヨウ)(孔明)が227年出陣に際し,後主劉禅(リユウゼン)に奉じた上表文。先主劉備の遺徳を高めるように説いたもので,誠忠の情あふれた名文として有名。ほかに「後出師の表」(228年)がある。
出席
しゅっせき【出席】
presence;→英和
attendance.→英和
〜する attend;→英和
be present <at> ;present oneself <at> .〜が多い(少ない) <There are> a large (small) attendance.→英和
〜を取る call the roll.→英和
‖出席者 a person present;attendance (総称).出席簿 a roll book.出席率 the percentage of attendance.
出席
しゅっせき [0] 【出席】 (名)スル
(1)会合に参加すること。「町内会に―する」
(2)学校の授業に出ること。
⇔欠席
出席停止
しゅっせきていし [0] 【出席停止】
衆参両院議員に対する懲罰の一。その登院を三〇日以内に限って停止するもの。
出席簿
しゅっせきぼ [4] 【出席簿】
学校などで,出席・欠席・遅刻などを記録する帳簿。
出帰り
でかえり [0] 【出帰り】
「出戻(モド)り」に同じ。
出幕
でまく [0] 【出幕】
芝居などで,出演する幕のこと。
出店
でだな [0] 【出店】
〔「でたな」とも〕
でみせ。支店。「わたくしことは京都の―に居り/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
出店
でみせ【出店】
a branch shop[office].
出店
でみせ [0] 【出店】
(1)本店から分かれて,よそに出した店。支店。「隣町に―を設ける」
(2)街頭などで物を売る店。露店。「―が並ぶ」
出店
しゅってん [0] 【出店】 (名)スル
新たに店を出すこと。「駅ビルに―する」
出府
しゅっぷ [0] 【出府】 (名)スル
地方から都へ出ること。上京。特に,江戸時代,武士が幕府のある江戸へ出ること。「自分も従つて―して,或官立学校にはいつて/薄命のすず子(お室)」
出座
しゅつざ [0] 【出座】 (名)スル
貴人が座に出ること。
出庫
しゅっこ [0] 【出庫】 (名)スル
(1)倉庫から品物を出すこと。
(2)車庫から電車・バスなどが出ること。
⇔入庫
出庫物
でこもの [0] 【出庫物】
決算前などに,在庫品を処分するため,倉庫から出して安く売る品物。蔵払いの品物。
出廬
しゅつろ [2] 【出廬】 (名)スル
〔諸葛孔明が劉備の三顧の礼に感激して草廬を出て仕官したという故事から〕
隠遁(イントン)していた人が,再び世に出て官職につくこと。
出廷
しゅってい [0] 【出廷】 (名)スル
裁判に関することで法廷へ出ること。「証人として―する」
出廷する
しゅってい【出廷する】
appear in court.〜しないときは in case of nonappearance.
出張
しゅっちょう【出張】
an official[a business]trip.〜する make an official[a business]trip;travel on business.〜を命じられる be dispatched <to> .‖出張教授する give lessons at one's pupil's house.出張所 an agency;a branch office.出張旅費 a traveling allowance.
出張
でばり [0] 【出張(り)】
〔「ではり」とも〕
(1)外へ突き出ていること。また,そのもの。でっぱり。
(2)仕事などのために,よそに出かけて行くこと。「美濃尾張まで―して/浄瑠璃・花飾」
(3)戦いのために他の場所へ出向くこと。「五百余騎にて矢矧に―して/太平記 35」
(4)本城から離れた要所に設けた城やとりで。「信州吊川と申す所に―を築き/箕輪軍記」
(5)出向いて仕事をする所。支店。「じやがたらのこんぱんやは,おらんだの―にござい/滑稽本・浮世床(初)」
出張
しゅっちょう [0] 【出張】 (名)スル
〔「でばる」の漢字表記「出張」を音読みした語〕
(1)仕事で,勤め先・職場を離れて,他の土地に出かけること。「海外に―する」
(2)戦争の場におもむくこと。「土方歳三を一大隊の将として二股口へ―さすれば/近世紀聞(延房)」
出張り
でばり [0] 【出張(り)】
〔「ではり」とも〕
(1)外へ突き出ていること。また,そのもの。でっぱり。
(2)仕事などのために,よそに出かけて行くこと。「美濃尾張まで―して/浄瑠璃・花飾」
(3)戦いのために他の場所へ出向くこと。「五百余騎にて矢矧に―して/太平記 35」
(4)本城から離れた要所に設けた城やとりで。「信州吊川と申す所に―を築き/箕輪軍記」
(5)出向いて仕事をする所。支店。「じやがたらのこんぱんやは,おらんだの―にござい/滑稽本・浮世床(初)」
出張る
でばる【出張る】
[出っぱる]stick[stand,jut]out;project;→英和
protrude.→英和
出張る
でば・る [2][0] 【出張る】 (動ラ五[四])
〔「ではる」とも〕
(1)外に突き出る。でっぱる。「―・りたる窓に立てるは/即興詩人(鴎外)」
(2)仕事などのために出向く。出張する。「京町に―・つてゐる写真の先生/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
出張所
しゅっちょうじょ [0][5] 【出張所】
官公庁・会社などの出先機関として事務を取り扱う所。
出役
しゅつやく [0] 【出役】
(1)役目のために出張すること。また,その役人。
(2)江戸時代,役人が臨時の職務を兼ねること。また,その役。
(3)「関東取締出役(デヤク)」の略。
出役
でやく 【出役】
江戸時代,幕府・諸藩で行われた一種の兼任制度。すでにある地位にあるものが,臨時または半ば恒久的に別の職務を執行すること。幕府職制の場合,特に関東取締出役をさすことがある。しゅつやく。
出征
しゅっせい [0] 【出征】 (名)スル
(1)戦争に行くこと。戦地に行くこと。
(2)召集令を受け,軍隊へ入ること。「―軍人」
出征する
しゅっせい【出征する】
go to the front.→英和
出御
しゅつぎょ [2] 【出御】 (名)スル
(1)天皇・皇后・皇太后・太皇太后がおでましになること。
(2)将軍がおでましになること。
⇔入御(ジユギヨ)
出懸かる
でかか・る [3][0] 【出掛(か)る・出懸(か)る】 (動ラ五[四])
今にも出ようとする。もう少しで出る。「門口へ―・る」「喉(ノド)まで―・った言葉をこらえる」
出懸る
でかか・る [3][0] 【出掛(か)る・出懸(か)る】 (動ラ五[四])
今にも出ようとする。もう少しで出る。「門口へ―・る」「喉(ノド)まで―・った言葉をこらえる」
出戻り
でもどり【出戻り】
a divorced woman.
出戻り
でもどり [0] 【出戻り】
(1)結婚した女性が,離婚して生家に帰ること。また,その人。
(2)一度出た職場などにもう一度もどること。
(3)出港した船が,出た港に引き返すこと。
出所
でどこ [0][3] 【出所・出処】
「でどころ{(1)}」に同じ。「金の―」
出所
でどころ [0] 【出所・出処】
(1)それが出てきたもとの所。でどこ。「うわさの―」
(2)出口。
(3)出るべき場合・場面。「―をまちがえる」
(4)出る所。法廷。「―へつれて出て,首に縄をかけうか/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
出所
しゅっしょ【出所】
[出典]the origin;→英和
the source.→英和
(刑務所から)〜する be discharged[released]from prison.
出所
でどころ【出所】
⇒出所(しゆつしよ).
出所
しゅっしょ [0] 【出所・出処】 (名)スル
(1)物事の出て来たところ。出どころ。「―を明らかにする」
(2)生まれたところ。出生地。出身地。
(3)受刑者が釈放され,刑務所を出ること。《出所》「刑期を終えて―する」
〔(3)の場合アクセントは [1]〕
出払う
ではらう【出払う】
be all out (人が);be sold out (品物が).
出払う
ではら・う [3][0] 【出払う】 (動ワ五[ハ四])
人や車が全部出てしまって残っていない。「家族が皆―・ったあと」
出抜ける
でぬ・ける [0][3] 【出抜ける】 (動カ下一)[文]カ下二 でぬ・く
〔近世語〕
通り過ぎる。通って向こう側へ出る。「太郎様の門前まで―・けるうちがごく難儀だ/歌舞伎・天衣紛」
出挙
すいこ [1] 【出挙】
古代の,利息を付けて稲や財物を貸し付ける制度。春に農民に官稲を貸し付け,秋に三割から五割の利稲とともに回収する。国が行う公出挙(クスイコ)と私人が行う私出挙(シスイコ)とがある。公出挙は初め勧農・救貧を目的としたが,奈良中期以降強制的に行われ,一種の税となった。私出挙は稲のほかに銭や物を貸し付け五割から一〇割の高利を認められ,中世まで広く行われた。
出挙
しゅっきょ 【出挙】
⇒すいこ(出挙)
出挙
すいきょ 【出挙】
⇒すいこ(出挙)
出挙帳
すいこちょう 【出挙帳】
官から出挙した稲の出納を記録した帳簿。
出挙稲
すいことう 【出挙稲】
出挙のために貸し付けた稲(イネ)。
出振る舞ひ
でぶるまい 【出振(る)舞ひ】
客を料理屋・茶屋などに招いて,もてなすこと。「東山の―の折ふし/浮世草子・一代女 1」
出振舞ひ
でぶるまい 【出振(る)舞ひ】
客を料理屋・茶屋などに招いて,もてなすこと。「東山の―の折ふし/浮世草子・一代女 1」
出捐
しゅつえん [0] 【出捐】 (名)スル
(1)金銭や品物を寄付すること。
(2)〔法〕 当事者の一方が自分の意思によって財産上の損失をして,他方に利益を得させること。
出掛かる
でかか・る [3][0] 【出掛(か)る・出懸(か)る】 (動ラ五[四])
今にも出ようとする。もう少しで出る。「門口へ―・る」「喉(ノド)まで―・った言葉をこらえる」
出掛け
でがけ [0] 【出掛け】
〔「でかけ」とも〕
出掛けようとする時。また,出たばかりのところ。「―に来客がある」
出掛ける
でかける【出掛ける】
go out <for a walk> ;go[start] <on a trip> ;→英和
go <shopping> .
出掛ける
でか・ける [0] 【出掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 でか・く
(1)家などを出て他所へ行く。「買い物に―・ける」「親類の家へ―・ける」
(2)その場所から出ようとする。出かかる。「玄関を―・けた時に雨が降り出した」
(3)しようとする,手をつけようとすることのしゃれた言い方。「今日は天満の社内の茶屋で,酒と―・けて遊ばんと/浄瑠璃・生玉心中(上)」
出掛け姿
でがけすがた [4] 【出掛け姿】
(1)出かける時のよそおい。
(2)遊女が客によばれて揚屋へ行く時の姿。「此夕ざれの―,端居(ハシイ)して見せまいらすに/浮世草子・一代女 2」
出掛る
でかか・る [3][0] 【出掛(か)る・出懸(か)る】 (動ラ五[四])
今にも出ようとする。もう少しで出る。「門口へ―・る」「喉(ノド)まで―・った言葉をこらえる」
出揃う
でそろう【出揃う】
be all present (人)[ready (品物),out (芽),in ear (穂)].
出揃う
でそろ・う [3][0] 【出揃う】 (動ワ五[ハ四])
出るはずの人や物がすっかり出る。残らず出る。「代表チームが―・う」
出撃
しゅつげき【出撃】
a sally.→英和
〜する sally (forth);make a sortie.→英和
出撃
しゅつげき [0] 【出撃】 (名)スル
敵を攻撃するために自分の陣地を出ること。「―準備完了」「敵をもとめて―する」
出放題
でほうだい [2] 【出放題】 (名・形動)
(1)出るにまかせる・こと(さま)。「水を―にする」
(2)口から出まかせにいいかげんなことを言う・こと(さま)。でまかせ。「―を言う」
出放題
でほうだい【出放題】
<talk> nonsense[at random];→英和
<say> irresponsible things; <be> left to flow[run]out (水が).
出教授
できょうじゅ [2] 【出教授】
先方へ行って教えること。出張教授。出稽古(デゲイコ)。
出文机
いだしふづくえ 【出文机】
中世,僧侶・貴族などの住宅に壁から張り出して設けられた,作りつけの机。また,付け書院の古称。
出文棚
いだしふみだな 【出文棚】
「出文机(イダシフヅクエ)」に同じ。
出方
でかた【出方】
one's attitude <toward> (態度);[流出]⇒出(で).
出方
でかた 【出方】
(1) [2][3]
出る様子・方法。「枝の―」「世の中への―に問題がある」
(2) [2][3]
交渉などに臨むときの態度・方針。「相手の―を見る」
(3) [0]
相撲茶屋・劇場などで,客の世話や雑用をする男。
出時
でどき [0] 【出時】
(1)出る時。また,出るべき時。
(2)人の出さかる時間。でざかり。「―の人ごみ」
出曲輪
でぐるわ [2] 【出郭・出曲輪】
城から張り出して,あるいは少し離して設けた曲輪。出丸。
出替はる
でかわ・る 【出替はる】 (動ラ四)
〔「でがわる」とも〕
(1)交替する。「二月(キサラギ)は草も―・る雪間かな/崑山集」
(2)出替わり奉公の奉公人が交替する。「―・りし身のかたづきや草枕/井華集」
出替り
でがわり [0] 【出替(わ)り・出代(わ)り】
〔「でかわり」とも〕
(1)先の人の出たあとに,次の人が入ること。入れ替わり。交代。「客が此れと決つてないので,引断(ヒツキリ)なしに―がある/魔風恋風(天外)」
(2)出替わり奉公の者が一年または半年の年季を終えて交替すること。また,その日。春(一年)または春秋(半年)が交代期であった。[季]春。
出替り奉公
でがわりほうこう [5] 【出替(わ)り奉公】
江戸時代,一年または半年を期限として奉公すること。下男・下女に多かった。期限は三月五日と九月五日と定められていた。
出替わり
でがわり [0] 【出替(わ)り・出代(わ)り】
〔「でかわり」とも〕
(1)先の人の出たあとに,次の人が入ること。入れ替わり。交代。「客が此れと決つてないので,引断(ヒツキリ)なしに―がある/魔風恋風(天外)」
(2)出替わり奉公の者が一年または半年の年季を終えて交替すること。また,その日。春(一年)または春秋(半年)が交代期であった。[季]春。
出替わり奉公
でがわりほうこう [5] 【出替(わ)り奉公】
江戸時代,一年または半年を期限として奉公すること。下男・下女に多かった。期限は三月五日と九月五日と定められていた。
出札
しゅっさつ [0] 【出札】 (名)スル
乗車券・入場券などの切符を売り出すこと。「臨時窓口で―する」「―係」
出札係
しゅっさつ【出札係】
<米> a ticket agent; <英> a booking clerk.出札所 <米> a ticket[ <英> booking]office.
出村
でむら [0] 【出村】
新田開発や出作などによって,本村から離れた所にある村。分村。新在家。
出来
しゅつらい [0] 【出来】 (名)スル
〔「いできたる」の漢字表記「出来」を音読みした語。「しゅったい」とも〕
(1)事件などが起こること。「大事件が―する」
(2)物事ができ上がること。成就。「語彙と称する日本字引編集あるよし追々―すべしと/新聞雑誌 6」
出来
でき [0] 【出来】
(1)できること。できあがること。「今―の品」「―高」
(2)できあがったもののようす。作られ方。でき具合。できばえ。「昔の物は―が違う」「いつもより―が悪い」「上―」
(3)農作物の実り具合。収穫。「米は七分の―だ」
(4)釣りで,魚が孵化(フカ)して一年以内であること。当歳。「―ハゼ」
(5)よくできていること。「是も―でござる/狂言・角水聟」
(6)接頭語的に用いて,一時的に生じたこと,急になり上がることの意を表す。「―心」「―分限」
出来
で・く 【出来】 (動カ変)
〔「いでく(出来)」の転〕
(1)出て来る。生ずる。「父がなうてはどこから―・こうぞ/史記抄 6」
(2)仕上がる。作られる。できる。「明日の今比―・くるやうに頼みまらせう/狂言・仏師」
〔中世以降,打ち消しに「できぬ」の形が生じたため,カ変か上二段か判断のつかないものが多い〕
出来
しゅったい [0] 【出来】 (名)スル
〔「しゅつらい」の転〕
(1)物事が起こること。「大事件が―する」「要用の―したるにや,突然手紙を寄せて/福翁百話(諭吉)」
(2)物事ができあがること。完成。
→しゅつらい(出来)
出来(デカ)した
出来(デカ)した
あることをやりとげた時,あるいはうまくやった時のほめ言葉。でかいた。
出来した
でかした 【出来した】
⇒「出来(デカ)す」の句項目
出来す
でか・す [2] 【出来す】 (動サ五[四])
(1)出て来させる。作り上げる。こしらえる。また,よくない事態を招く。「おめえが―・したことだから斯議論をつめられちやあ/西洋道中膝栗毛(魯文)」「今日中に―・す約束で誂へてござるほどに/狂言・麻生」
(2)見事に成し遂げる。うまくやる。「是は大事の物だと思つて尻輪へひつ付けたが,―・したではないか/雑兵物語」
出来ず
できず【出来ず】
《株》No dealings <in K.stocks> .
出来た
できた 【出来た】 (連語)
(1)人柄などが円満で立派だ。「よく―人」
(2)物事をうまくやりとげた。よくやった。でかした。感動詞的に用いる。「元信其外門弟等―,―,あつぱれ��御分別/浄瑠璃・反魂香」
→出来る
出来たての
できたて【出来たての】
new;→英和
newly[just]made;brand-new;→英和
<bread> hot from the oven.→英和
出来たら
できたら【出来たら】
if possible.
出来ない相談
出来ない相談
初めから無理とわかっているような事柄。無理な相談。まとまるはずのない相談。「急に百万円出せなんて言われても―だ」
出来の良い
でき【出来の良い(悪い)】
of fine (poor) workmanship (品物);[成績]bright (dull) <boy> ;→英和
be doing well (poorly) <at school> ; <have> a good (poor) crop <of> (農作物).
出来る
で・きる [2] 【出来る】 (動カ上一)
〔カ変動詞「でく」の連体形「でくる」が上一段化したもの〕
(1)自然に生じる。
(ア)それまでなかった物が生じる。「顔ににきびが―・きる」「海底火山の爆発で島が―・きる」
(イ)ある人にある事態が出現する。おこる。生じる。「急に用事が―・きたので失礼します」「暇が―・きたら行ってみよう」
(2)新たに作られて完成する。「駅前に本屋が―・きるそうだ」「―・きたばかりのパン」
(3)作物が成熟する。また,作物が生長する。「うちの畑で―・きたスイカ」「北海道ではミカンは―・きない」
(4)課せられた作業・課題や準備が完成・完了する。仕上がる。「ご注文の写真は明日の夕方―・きます」「覚悟は―・きている」
(5)材質・つくりが…である。「この机は頑丈に―・きている」
(6)人が…するように生まれついている。教育されている。「いつも苦労するように―・きている」
(7)能力・人柄がすぐれている。「クラスで一番―・きる子」「彼は人物が―・きている」
(8)世間に知られないうちに,男女が情交を結ぶような親しい仲になる。「あの二人はどうも―・きてるようだ」
(9)能力・可能性がある。近世以降の用法。
(ア)おこないうる。「そんなこと私には―・きません」「―・きる限りの援助をする」
(イ)それをうまく行える。「彼はスキーが―・きる」「この問題はむずかしくてだれにも―・きない」
(ウ)動作性の名詞を受けて,…をすることが可能であるという意を表す。「泳ぎが―・きない」「車の運転が―・きる」
(エ)サ変動詞の語幹に付いて,…することが可能であるの意を表す。「よく理解―・きた」「八時にはスタート―・きる」
出来る
できる【出来る】
(1)[能力][人が主語]can <do> ;→英和
be able to <do> ;be capable of <doing> ;[事が主語]be possible.(2)[出来上がる]be ready[completed,finished].(3)[製作]be made[manufactured,produced].(4)[作物]grow;→英和
be raised.(5)[生じる] <Pools> form;→英和
be born;come into being.〜だけ(つとめて,早く) as (much,soon) as possible[one can].
出来る
で・ける 【出来る】 (動カ下一)
〔「できる」の転。近世語〕
「できる」に同じ。「いつごろ―・けませう/狂言記・仏師」
〔現在も関西地方その他で用いる〕
出来るだけ
出来るだけ
できる範囲のことはすべて。力の及ぶかぎり。可能なかぎり。「―早く帰る」「―の手は打った」
出来れば
できれば 【出来れば】 (連語)
可能ならば。出来ることならば。「―今日中に仕上げてほしい」
出来上がり
できあがり【出来上がり】
⇒仕上げ.出来上がる be finished[completed].
出来上がり
できあがり [0] 【出来上(が)り】
(1)物ができあがること。完成すること。「―は明後日になります」
(2)でき具合。できばえ。「―はあまりよくない」
出来上がる
できあが・る [0][4] 【出来上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)完成する。作り終わる。仕上がる。「その家はまもなく―・る」
(2)酒に酔って,いい気持ちになる。「先に来た連中はもうすっかり―・っている」
出来上り
できあがり [0] 【出来上(が)り】
(1)物ができあがること。完成すること。「―は明後日になります」
(2)でき具合。できばえ。「―はあまりよくない」
出来上る
できあが・る [0][4] 【出来上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)完成する。作り終わる。仕上がる。「その家はまもなく―・る」
(2)酒に酔って,いい気持ちになる。「先に来た連中はもうすっかり―・っている」
出来不出来
できふでき [1] 【出来不出来】
できあがりのよしあし。「天候が農作物の―を左右する」
出来不申
できもうさず [3] 【出来不申】
取引市場で,売買が成立しないで株価が生まれないこと。出来ず。
出来事
できごと【出来事】
an event;→英和
an incident;→英和
an accident (事故);→英和
<daily> happenings.
出来事
できごと [2] 【出来事】
起こった事柄・事件。「今日の―」
出来値
できね [2] 【出来値】
取引市場で売買の成立した時の株価。
出来値
できね【出来値】
《株》a sale price;quotations.
出来具合
できぐあい [3] 【出来具合】
できあがったようす。できばえ。できあがり。「―は上上(ジヨウジヨウ)」
出来出頭
できしゅっとう 【出来出頭】
急に主君に取り立てられた臣下。「南江主膳といふ―/浮世草子・武道伝来記 7」
出来分別
できふんべつ 【出来分別】
急に思いついた考え。出来心。「―にて,息も引きとらぬうちより,女は後夫のせんさくを耳に掛け/浮世草子・五人女 5」
出来分限
できぶげん 【出来分限】
急に金持ちになること。また,その人。成金。梅の木分限。にわかぶげん。「一日に銭の山,白銀の洞も―/浮世草子・織留 1」
出来合い
できあい [0] 【出来合い】
(1)注文によって作るのではなく,すでにできていること。また,そのもの。既製。
⇔あつらえ
「―の服」
(2)にわか仕立て。即席。「―のなまくら武士のしるしとて/滑稽本・膝栗毛 3」
(3)「出来合い夫婦(フウフ)」の略。
出来合いの
できあい【出来合いの】
ready-made;ready-to-wear; <米> store <clothes> .→英和
‖出来合いの服 a ready-made clothes; <英話> a reach-me-down; <米話> a hand-me-down.
出来合い夫婦
できあいふうふ [5] 【出来合い夫婦】
正式な手順を経ないで二人だけでいっしょになった夫婦。
出来合う
できあ・う [0] 【出来合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ちょうどよい時に出来る。「幸イ―・ッタ品ガゴザリマス/ヘボン」
(2)男女が,深い関係になっている。密通する。「女主と―・つてゐた K は/黴(秋声)」
出来商人
できあきんど [4] 【出来商人】
にわかに金持ちになった商人。俄分限(ニワカブゲン)。
出来役
できやく [0] 【出来役】
花札で,勝負の結果手に入れた札でできた役。
→手役(テヤク)
出来得
でき・う 【出来得】 (動ア下二)
することができる。することが可能である。「できうべくんば」「できうる限り」「できうれば」などの言い方で用いる。「―・うべくんば彼とは友好的でありたかった」「―・うる限りの努力をする」「―・うればその仕事は私がやりたい」
出来心
できごころ [3] 【出来心】
その場で急に起こった悪心。もののはずみで生じたよくない考え。「ほんの―」
出来心で
できごころ【出来心で】
on the spur[impulse]of the moment.→英和
出来損ない
できそこない [0] 【出来損ない】
(1)めざした物ができないで,欠陥があったり,相違があったりすること。また,そのもの。「―のオムレツ」
(2)能力などが人並みより劣っている者をののしって言う語。「この―め」
出来損ない
できそこない【出来損ない】
a failure <as a teacher> .→英和
〜の defective (不完全な);→英和
badly done <dishes> (出来の悪い).
出来損なう
できそこなう【出来損なう】
be badly made;fail;→英和
prove a failure.→英和
出来損なう
できそこな・う [0][5] 【出来損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)不完全なものができる。「―・ったオムレツ」
(2)できるはずのものができないでしまう。「去年―・った同好会を今年こそ作ろう」
出来星
できぼし [2] 【出来星】
急に出世したり金持ちになったりした人。成り上がり。「骨折らずに儲(モウ)けた―の金持なのが直ぐ解(ワカ)る/復活(魯庵)」
出来映え
できばえ [0] 【出来栄え・出来映え】
(1)でき上がりの具合。「―がいい」
(2)でき上がりのすぐれていること。「意外なる―にて/当世書生気質(逍遥)」
出来栄え
できばえ【出来栄え】
the result (結果).→英和
〜がよい be a success.→英和
⇒出来.
出来栄え
できばえ [0] 【出来栄え・出来映え】
(1)でき上がりの具合。「―がいい」
(2)でき上がりのすぐれていること。「意外なる―にて/当世書生気質(逍遥)」
出来次第
できしだい [3] 【出来次第】
(1)でき上がると直ちに次のことをすること。「―お届けいたします」
(2)でき具合がどうであるかによること。結果によって左右されること。「会員に推すかどうかは作品の―だ」
(3)起こるままにしておくこと。成り行きに任せること。「さやうなる薬さつぱり用ゐずして―に致し置き候ふ所/一茶書簡」
出来物
できもの 【出来物】
(1) [3][0]
吹き出物。おでき。
(2) [0]
よくできた物。また,すぐれた人。「近きころの遊君の―ぢや/仮名草子・東海道名所記」
出来物
できぶつ [0] 【出来物】
人格・才能がすぐれた人物。できた人。「なかなかの―だ」
出来物
できもの【出来物】
<get> a tumor;→英和
a swelling (はれもの);→英和
an eruption (吹出物);a boil (ねぶと);→英和
an abscess (うみの出る).→英和
出来秋
できあき [0][2] 【出来秋】
秋の,稲の実る頃。[季]秋。
出来立て
できたて [0] 【出来立て】
できてまもないこと。また,そのもの。「―の料理」「―のほやほや」
出来過ぎ
できすぎ [0] 【出来過ぎ】 (名・形動)[文]ナリ
出来ばえがよすぎる・こと(さま)。「子供にしては―だ」「わが家には―の嫁」
出来過ぎる
できす・ぎる [0] 【出来過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 できす・ぐ
(1)普通以上に,または適当である以上によくできる。「―・ぎて処分に困る」
(2)信じられないほど,うまく出来ている。「―・ぎた話」
(3)利口すぎる。「娘子供の―・ぎたはわりい/人情本・梅児誉美(後)」
出来高
できだか [2][0] 【出来高】
(1)できあがった量。また,収穫量。
(2)取引所内で売買が成立した株数。
出来高
できだか【出来高】
a crop (穀物の);→英和
an output (製品の);→英和
dealings (売買高);(a) turnover (株式の);→英和
the amount of work (done) (仕事の).‖出来高払い(で働く) (work on) a piece rate;(do) piecework.
出来高払
できだかばらい [5] 【出来高払(い)】
労働時間数とは無関係に,できた数量によって賃金を払うこと。また,その賃金。仕上げ払い。仕事高払い。出来高給。
→賃金形態
出来高払い
できだかばらい [5] 【出来高払(い)】
労働時間数とは無関係に,できた数量によって賃金を払うこと。また,その賃金。仕上げ払い。仕事高払い。出来高給。
→賃金形態
出来高給
できだかきゅう [4][0] 【出来高給】
「出来高払(バラ)い」に同じ。
出来魚
できうお [2][0] 【出来魚】
その年に生まれた魚。
出校
しゅっこう [0] 【出校】 (名)スル
(1)学校に出ること。登校。「早めに―する」
(2)校正刷りが印刷所から出ること。
出校する
しゅっこう【出校する】
go to[attend]school.⇒登校.
出格
しゅっかく [0] 【出格】
格式にはずれること。破格。「―のお取立をなされたものぢや/阿部一族(鴎外)」
出格子
でごうし [2] 【出格子】
外に張り出して造った格子。
出格子[図]
出梅
しゅつばい [0] 【出梅】
梅雨の終わり。およそ七月の中旬。梅雨明け。つゆあがり。
⇔入梅
出梅
つゆあけ [0] 【梅雨明け・出梅】 (名)スル
梅雨が終わること。また,その日。陰暦では夏至のあとの庚(カノエ)の日とする。[季]夏。
出棺
しゅっかん [0] 【出棺】 (名)スル
葬式のとき,死者の棺を家から送り出すこと。「三時に―します」
出様
でよう [2] 【出様】
(1)出る様子・方法。出方(デカタ)。
(2)ある事柄に対してとる態度・行動。出方。「相手の―を見る」
出機
でばた [0] 【出機】
織物業者が糸などを提供して,下職などに織らせること。
出欠
しゅっけつ [0] 【出欠】
出席と欠席。出勤と欠勤。「―をとる」
出欠をとる
しゅっけつ【出欠をとる】
call the roll.→英和
出歌
いだしうた 【出歌】
五節(ゴセチ)の舞のときに歌う歌。
出歩く
である・く [0][3] 【出歩く】 (動カ五[四])
家などにじっとしていないで,あちこちに出掛ける。「年中―・いている」
[可能] であるける
出歩く
であるく【出歩く】
go out;gad about.
出歯
でっぱ【出歯】
a protruding tooth;a bucktooth.→英和
出歯
でば [1] 【出歯】
⇒でっぱ(出っ歯)
出歯亀
でばかめ [0] 【出歯亀】
のぞきの常習者。また,変質者。
〔1908年(明治41),女湯のぞきの常習者で出っ歯の池田亀太郎が猟奇殺人事件を引き起こしたことから〕
出殻
でがら [0] 【出殻】
「出涸(デガ)らし」に同じ。
出水
しゅっすい【出水(する)】
a flood (be flooded[inundated]).→英和
出水
でみず [0] 【出水】
大雨や長雨のあと河川・湖沼が氾濫すること。特に,梅雨の頃についていう。[季]夏。《田の上を小舟行くなり梅雨―/青木月斗》
→秋出水
出水
いずみ イヅミ 【出水】
鹿児島県北西部の市。藩政時代以来,県北部の行政・商業の中心。ナベヅルなどの飛来地。
出水
しゅっすい [0] 【出水】 (名)スル
(1)水が出ること。「坑内に―する」
(2)大水。洪水。でみず。
出水管
しゅっすいかん [0] 【出水管】
二枚貝の二本の水管のうち,背側にあるもの。鰓(エラ)を通った水を排出する管。入水管より細く短い。
出汁
だし【出汁】
[煮出汁]broth;→英和
stock.→英和
〜がきいている be richly flavored.〜に使う[手先]use <a person> as a tool;→英和
make a cat's-paw <of> .〜にして[口実] ⇒口実.
出没
しゅつぼつ [0] 【出没】 (名)スル
(1)現れたり隠れたりすること。「―自在」
(2)どこからともなく,時々,現れること。「この辺にはタヌキが―する」
出没する
しゅつぼつ【出没する】
appear and disappear;haunt;→英和
appear frequently.
出洲
でず [0] 【出洲】
州の突き出たところ。砂嘴(サシ)。
出流れ
でながれ [0] 【出流れ】
「出がらし」に同じ。「―の茶」
出液
しゅつえき [2][0] 【出液】
⇒溢泌(イツピツ)
出涸らし
でがらし [0] 【出涸らし】
茶などを煎じ出したり,煮出したりして味や香りが薄くなること。また,そのもの。でがら。
⇔出花
「―のお茶」
出涸らしの茶
でがらし【出涸らしの茶】
old[weak]tea.
出渋る
でしぶ・る [0][3] 【出渋る】 (動ラ五[四])
出るのをいやがる。外出するのをめんどうがる。
出港
しゅっこう【出港】
departure.→英和
〜する leave (port);→英和
clear a port;→英和
set sail.‖出港停止(を解く) (take off) an embargo.
出港
しゅっこう [0] 【出港】 (名)スル
船が港を出ること。
⇔入港
「漁場へ―する」
出湯
でゆ [1][0] 【出湯】
地中から湧き出る湯。温泉。いでゆ。
出漁
しゅつぎょ 【出漁】 (名)スル
⇒しゅつりょう(出漁)
出漁
しゅつりょう [0] 【出漁】 (名)スル
漁に出かけること。
出漁する
しゅつりょう【出漁する】
go[sail]out fishing.出漁区域 a fishing area.
出演
しゅつえん [0] 【出演】 (名)スル
舞台・映画・放送などに出ること。「テレビに―する」「―者」
出演
しゅつえん【出演】
one's appearance on the stage;→英和
performance.→英和
〜する appear on the stage;make one's debut (初演).‖出演者 a performer.出演料 a performance[a singer's,an actor's]fee.
出潮
でしお [0] 【出潮】
(1)月の出とともに満ちてくる潮。差し潮。
(2)出る頃合い。
出火
しゅっか [0] 【出火】 (名)スル
火事を出すこと。火災が起こること。「○○さん方から―して五棟が全焼」
出火
しゅっか【出火】
an outbreak of fire;→英和
a fire.〜する A fire breaks out.〜の原因 the cause of a fire.
出炉
でろ [0] 【出炉】
茶室の炉の切り方。点前畳に接した外側の畳に切った炉。道具畳に切った炉を入炉と呼ぶ。
出炭
しゅったん [0] 【出炭】 (名)スル
石炭を掘り出すこと。「―量」
出炭量
しゅったんりょう【出炭量】
a coal output.
出無精な人
でぶしょう【出無精な人】
a stay-at-home;a homekeeper.
出爪
でづめ [1] 【出爪】
出がけに爪を切ること。縁起が悪いとして忌む俗信があった。
出版
しゅっぱん [0] 【出版】 (名)スル
文書・図画などを印刷して発売・頒布(ハンプ)すること。「自伝を―する」「―界」「―業」
出版
しゅっぱん【出版】
publication;→英和
publishing.〜する publish;→英和
issue.→英和
〜される be published;come out.〜されている(いない) be in (out of) print.‖出版界 the publishing world.出版記念会 a party in honor of the publication <of> .出版業 publishing (business).出版者[元]the publisher(s).出版社 a publishing company[house].出版物 a publication.限定出版 a limited edition.
出版の自由
しゅっぱんのじゆう 【出版の自由】
出版という手段を用いて表現活動を行う自由。憲法により保障される。
出版契約
しゅっぱんけいやく [5] 【出版契約】
著作物の出版に関し,著作権者はその使用を許諾して原稿をひき渡す義務を負い,出版者は原稿を忠実に複製して出版する義務を負う契約。
出版条例
しゅっぱんじょうれい [5] 【出版条例】
1869年(明治2)制定された出版取り締まりのための法規。
出版権
しゅっぱんけん [3] 【出版権】
(1)著作権の権能の一つで,ある著作物を印刷・刊行できる独占的・排他的権利。
(2)著作権者が設定行為によって出版権者に付与する権利で,著作物を原作のまま複製し発売・頒布する独占権。出版権者には第三者に複製を許諾する権利はない。
出版法
しゅっぱんほう 【出版法】
出版物の取り締まりを目的として制定された法律。1893年(明治26)制定,1949年(昭和24)廃止。
出版物
しゅっぱんぶつ [3] 【出版物】
出版された書物・絵画・写真など。
出版社
しゅっぱんしゃ [3] 【出版社】
出版を業とする会社。
出版者
しゅっぱんしゃ [3] 【出版者】
出版業を営む者。
出牢
しゅつろう [0] 【出牢】 (名)スル
囚人が釈放されて獄舎を出ること。出獄。
⇔入牢
出物
でもの [0] 【出物】
(1)できもの。おでき。また,屁(ヘ)。
(2)売りに出された物。特に,古道具・骨董や格安の品にいう。
(3)芝居などの演目。出し物。「こよひの―なる楽劇の本読といふ曲は/即興詩人(鴎外)」
(4)客に出す料理。特に,芝居茶屋が観客席に出す料理や茶菓。「奥より巴屋新八―を持て出て来り/歌舞伎・お染久松色読販」
出物
でもの【出物】
an article for sale;a find (堀出し物);→英和
[できもの]⇒出来物.
出狂坊
でくるぼう 【出狂坊】
「木偶(デク)の坊{(1)}」に同じ。「六段ながらの―動き出でける/浮世草子・一代男 5」
出猟
しゅつりょう [0] 【出猟】 (名)スル
狩りに出かけること。
出獄
しゅつごく [0] 【出獄】 (名)スル
受刑者が刑期を終え,刑務所から釈放されること。
⇔入獄
「刑期を終えて―する」
出獄する
しゅつごく【出獄する】
be discharged[released]from prison;be set free.出獄者 a released convict.
出玉
でだま [0] 【出玉】
パチンコで,球が当たりの穴に入って出てきた玉。
出現
しゅつげん【出現(する)】
(make) an appearance.→英和
〜させる bring <a thing> into existence.
出現
しゅつげん [0] 【出現】 (名)スル
いままでなかったものや見えなかったものが形をとって現れること。「新兵器の―」「大型新人が―する」
出生
しゅっしょう [0] 【出生】 (名)スル
〔「しゅっせい」とも〕
(1)子供が生まれること。
(2)生まれた場所や家系。氏素性(ウジスジヨウ)。生まれ。
(3)才能などがそなわっていること。「をのづから上手に―したる瑞力(ズイリキ)の見所(ケンジヨ)を,骨とや申べき/至花道」
(4)生け花で,植物が生まれてくる姿や植物の自然の姿。
出生
すいさん 【出生】
〔「さん」は唐音。衆生(シユジヨウ)の食を出す意〕
〔仏〕「生飯(サバ)」の異名。
出生
しゅっせい【出生】
⇒出生(しゆつしよう).
出生
しゅっせい [0] 【出生】 (名)スル
「しゅっしょう(出生)」に同じ。「―地」
出生する
しゅっしょう【出生する】
⇒生まれる.‖出生届 the report of a birth.出生率 a birthrate.出生地 one's birthplace.
出生前診断
しゅっしょうぜんしんだん [7] 【出生前診断】
出生前に,胎児の遺伝性疾患や健康状態などを診断すること。
出生地
しゅっしょうち [3] 【出生地】
生まれた所。
出生地主義
しゅっしょうちしゅぎ [6] 【出生地主義】
国籍の取得に関して,子は両親の国籍とは関係なく,出生地の国籍が与えられるとする考え。生地主義。
→血統主義
出生外傷
しゅっしょうがいしょう [5] 【出生外傷】
出産時に胎児が経験する精神的な苦痛。精神分析の概念で,成長してからの神経症的な不安や恐怖の原型となるとされる。
出生届
しゅっしょうとどけ [5] 【出生届(け)】
子供を出生した際に行う届け。父母などの届け出義務者が,医師などの作成した出生証明書を添付して,一四日以内に出生地の市区町村役場へ出す。
出生届け
しゅっしょうとどけ [5] 【出生届(け)】
子供を出生した際に行う届け。父母などの届け出義務者が,医師などの作成した出生証明書を添付して,一四日以内に出生地の市区町村役場へ出す。
出生率
しゅっしょうりつ [3] 【出生率】
人口に対する出生数の割合。出産率。
→普通出生率
→合計特殊出生率
出産
しゅっさん [0] 【出産】 (名)スル
(1)子供を産むこと。子供が生まれること。「無事男子を―する」
(2)産物が出ること。産出。
出産
しゅっさん【出産】
a birth;→英和
childbirth;→英和
delivery.〜する give birth <to> ;be delivered <of> .‖出産休暇 a maternity leave.出産予定日 the date one's child is due.
出産休暇
しゅっさんきゅうか [5] 【出産休暇】
出産予定の女性労働者に与えられる産前産後の休暇。労働基準法で定める。
出産率
しゅっさんりつ [3] 【出産率】
⇒出生率(シユツシヨウリツ)
出番
でばん【出番】
one's turn[time].
出番
でばん [0][2] 【出番】
(1)勤務につく番。
(2)役者が舞台に出る番。「―を待つ」
(3)出て,活躍すべき場面。「おやじの―だ」
(4)江戸時代,商家の奉公人が主家から公休をもらう番。藪入り・宿下がりの類。
出癖
でぐせ [0] 【出癖】
外出したがる傾向。「―がつく」
出発
しゅっぱつ【出発】
departure.→英和
〜する start[depart] <from> ;→英和
set out <from> ;leave <Kobe> .→英和
〜を誤る make a wrong start.‖出発係 a starter (競技の).出発点 the starting point.
出発
しゅっぱつ [0] 【出発】 (名)スル
(1)目的地へ向かって出かけること。出立(シユツタツ)。「次の訪問地へ向かって―する」「タビジニ―スル/ヘボン(三版)」
(2)物事の始まり。「新家庭の―を祝う」
〔明治初期につくられた語〕
出発点
しゅっぱつてん [4][3] 【出発点】
(1)出発する地点。
(2)新しい事をはじめる時。
出盛り
でさかり【出盛り】
[人の]the time when <the street> is most crowded;the rush hour(s);[果物などの] <Apples are now> in season;→英和
the season <for apples> .
出盛り
でさかり [0] 【出盛り】
(1)人が一番多く出る時刻・時期。「―の人ごみ」
(2)季節ごとの野菜や果物などが最も多く市場に出ること。また,その時期。旬(シユン)。
出盛る
でさか・る [3][0] 【出盛る】 (動ラ五[四])
(1)人が盛んに出てくる。人出が多くなる。「晴れた日を幸ひに―・る人々を眺めやうと/あめりか物語(荷風)」
(2)季節の農産物などがたくさん出る。「露地物の―・る時分」
出監
しゅっかん [0] 【出監】 (名)スル
監獄を出ること。出獄。
出目
でめ [1] 【出目】
(1)普通より飛び出した目。
⇔奥目
(2)二つの数量に差があるとき,その多い量。余分。余剰。また,差額。
(3)「出目金(キン)」の略。
出目
でめ 【出目】
姓氏の一。安土桃山時代から江戸時代にかけての面打ちの家。近江井関・越前・大野と三家あり,井関から河内,越前から満照,大野から是閑(ゼカン)・友閑・洞白(トウハク)・洞水らが出た。
出目の
でめ【出目の】
goggle-eyed;pop-eyed.出目金 a pop-eyed goldfish.
出目是閑
でめぜかん 【出目是閑】
(1527-1616) 安土桃山時代の能面作者。名は吉満。大野出目家の初代。越前の人。のち京都に移り,豊臣秀吉の知遇をうけた。強い感じの男面・女面を得意とした。
出目米
でめまい 【出目米】
⇒延米(ノベマイ)
出目金
でめきん [0] 【出目金】
金魚の品種の一。目が大きく飛び出している。体形はリュウキンと同じ。体色は黒・赤・三色など。でめ。
出直し
でなおし [0] 【出直し】 (名)スル
出なおすこと。「一から―する」
出直す
でなおす【出直す】
come[call]again;start afresh (新規に).
出直す
でなお・す [0][3] 【出直す】 (動サ五[四])
(1)いったん引き返し,改めて出かける。「もう一度―・してまいります」
(2)最初からやり直す。「裸一貫から―・す」
[可能] でなおせる
出直り
でなおり [0] 【出直り】
(1)取引で,相場が底値から上昇に転ずること。市況が立ち直ること。
(2)深川の岡場所などで,女郎が一つの席からすぐほかの客の席に出ること。「おはくさんは―だよ/洒落本・仕懸文庫」
出石
いずし イヅシ 【出石】
兵庫県北東部,出石郡にある町。出石縮緬(チリメン)・出石焼などの伝統産業がある。城下町時代の町並みが残る。
出石焼
いずしやき イヅシ― [0] 【出石焼】
出石で産する磁器。1784年に伊豆屋弥左衛門が桜尾に土焼窯を開いたのに始まる。磁器の製造は93年より行われ,有田焼系で,染め付けが中心。
出石神社
いずしじんじゃ イヅシ― 【出石神社】
兵庫県出石郡出石町にある神社。但馬(タジマ)国一の宮。新羅(シラギ)の王子天日槍(アマノヒボコ)の将来したという八種の神宝を神体とする。
出社
しゅっしゃ [0] 【出社】 (名)スル
会社へ出勤すること。
⇔退社
出社する
しゅっしゃ【出社する】
go to (the) office.
出稼ぎ
でかせぎ [0] 【出稼ぎ】 (名)スル
家を離れて一定期間他の地方や国で働くこと。多く農業従事者の季節労働をいう。
出稼ぎに行く
でかせぎ【出稼ぎに行く】
go to <Tokyo> to work.出稼ぎ労働者 a seasonal worker.
出稽古
でげいこ [2] 【出稽古】
(1)芸事などの師匠が先方に出張して教えること。
(2)相撲で,よその部屋に出かけて稽古をつけてもらうこと。
出稿
しゅっこう [0] 【出稿】 (名)スル
新聞・雑誌などに広告を出すこと。
出穂
しゅっすい [0] 【出穂】
稲などの穂が出ること。
出穂
でほ [2][1] 【出穂】
穂が出ること。しゅっすい。
出突っ張り
でずっぱり [0] 【出突っ張り】
一人の俳優が,すべての出し物や幕,あるいは一幕中ずっと出ること。転じて,一般に,出つづけることをいう。でづっぱり。
出突っ張り
でづっぱり [0] 【出突っ張り】
⇒でずっぱり
出窓
でまど【出窓】
a bow[bay]window.
出窓
でまど [0] 【出窓】
壁面より外に張り出している窓。張り出し窓。
出立
いでたち【出立】
dress;→英和
an outfit (装い).→英和
出立
しゅったつ [0] 【出立】 (名)スル
(1)旅に出ること。旅立ち。「早朝―する」
(2)物事を始めること。「此(コノ)根本義から―した代助は/それから(漱石)」
出立ち
でたち [0] 【出立ち】
(1)旅立ち。出発。しゅったつ。「―は七つといひふくめたるに/旅賦」
(2)はじまり。第一歩。発端。「千里ひと飛び,出世の―/歌舞伎・春花五大力」
(3)よそおい。服装。いでたち。「ばつとしたる―に陰陽の神ものりうつり給ひて/浮世草子・一代男 7」
(4)旅立ちや出棺の際に出す食事。「目覚めて,―たく女に/浮世草子・一代男 2」
出立ちの杯
でたちのさかずき 【出立ちの杯】
旅立ちや出棺の際に,参会者に出す酒。でたちざけ。
出立ちの膳
でたちのぜん 【出立ちの膳】
出棺の際に,参会者に供する一膳飯。でたちめし。
出立つ
でた・つ 【出立つ】 (動タ四)
〔「いでたつ」の転〕
(1)出かける。「貴賤上下見物セウト―・ツコト限リモ無ウテ/天草本伊曾保」
(2)(仕事や外出の)身支度を調える。「器量によせて―・つたりやと声をそろへほめたりけり/幸若・高館」
出立て
でたて [0] 【出立て】
出たばかりであること。また,そのもの。「―の新芽」「学校を―の新入社員」
出立点
しゅったつてん [4] 【出立点】
出発する地点。また,物事を始めるよりどころ。「あなたの御考は―が間違つてゐます/虞美人草(漱石)」
出端
では [2] 【出端】
(1)立ち出るおり。出しな。出ばな。
(2)出る便宜。出るきっかけ。「―を失う」「―のない行き留りに立つ位なら/彼岸過迄(漱石)」
(3)古典芸能一般で,人物の登場のこと。また,その際に奏される音楽。
⇔入端
(ア)能楽で,神仏・鬼畜などの後ジテが登場するときの囃子。
(イ)歌舞伎で,登場して花道の七三(シチサン)で演ずるやや長い演技。また,そのときに奏する下座。
(ウ)民俗舞踊で,踊り手の登場の際の舞踊。
出端
でばな [0] 【出端・出鼻】
〔「ではな」とも〕
(1)出たばかりの時。でぎわ。
(2)物事を始めてすぐ。始まったばかりの,勢いの盛んな時期。「新五郎は二十一歳で,誠に何うも水の―でごさいます/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)「出花(デバナ)」に同じ。
出精
しゅっせい [0] 【出精】 (名)スル
精を出すこと。物事に励むこと。「其子の学問に―するを見て/学問ノススメ(諭吉)」
出糸突起
しゅっしとっき [4] 【出糸突起】
クモ類の腹部,肛門の前方にある突起。普通三対ある。出糸腺の分泌物がこの突起から体外へ出る。紡績突起。
出糸腺
しゅっしせん [0] 【出糸腺】
クモ類の腹部にある外分泌腺。分泌物は体外へ出て空気に触れると固まって糸状となる。クモの巣はこれで作られる。紡績腺。
出納
しゅつのう [0] 【出納】
(1)「すいとう(出納)」に同じ。[ヘボン]
(2)平安時代,役所や寺院などで物品の出し入れを役とした者。「伴大納言の―の家の幼き子/宇治拾遺 10」
出納
すいとう【出納】
receipts and disbursements.‖出納係 a cashier;a teller (銀行の).出納簿 an account book.
出納
すいとう [0] 【出納】 (名)スル
〔「とう」は慣用読み〕
(1)金銭や物品を出し入れすること。「現金を―する」
(2)「しゅつのう(出納){(2)}」に同じ。
出納簿
すいとうぼ [3] 【出納簿】
金銭や物品の出し入れを記入する帳簿。「金銭―」
出納責任者
すいとうせきにんしゃ [7] 【出納責任者】
公職選挙の立候補者が,その選挙運動に関する収入および支出の責任者として選任して選挙管理委員会に届け出たもの。
→連座制
出納長
すいとうちょう [0] 【出納長】
都道府県の会計事務の担当責任者。都道府県議会の同意を得て,都道府県知事が任命。任期は四年。
→収入役
出組
でぐみ [0] 【出組(み)】
〔建〕 大斗(ダイト)の上に三斗(ミツド)を十字に組み,その外方の巻斗(マキト)の上にさらに壁面と平行に三斗を置き,そこで丸桁(ガギヨウ)をささえるもの。一手先(ヒトテサキ)斗栱(トキヨウ)。
出組み[図]
出組み
でぐみ [0] 【出組(み)】
〔建〕 大斗(ダイト)の上に三斗(ミツド)を十字に組み,その外方の巻斗(マキト)の上にさらに壁面と平行に三斗を置き,そこで丸桁(ガギヨウ)をささえるもの。一手先(ヒトテサキ)斗栱(トキヨウ)。
出組み[図]
出群
しゅつぐん [0] 【出群】
他よりも飛び抜けてすぐれていること。抜群。[日葡]
出羽
でわ デハ 【出羽】
〔「いでは」の転〕
旧国名の一。山形県・秋田県の二県に当たる。1868年(明治1),羽前・羽後の二国に分割。羽州。
出羽
いでわ イデハ 【出羽】
⇒でわ(出羽)
出羽三山
でわさんざん デハ― 【出羽三山】
山形県中央部にある,月山(ガツサン)・湯殿山・羽黒山の総称。古くから修験道の道場として名高い。
出羽富士
でわふじ デハ― 【出羽富士】
鳥海山(チヨウカイサン)の別名。
出羽弁
いでわのべん イデハ― 【出羽弁】
平安中期の女流歌人。出羽守平季信(スエノブ)の女(ムスメ)。上東門院彰子,後一条天皇の中宮威子,また章子内親王に出仕。古来「栄花物語」続編の作者に擬せられている。生没年未詳。家集「出羽弁集」
出羽柵
でわのさく デハ― 【出羽柵】
奈良時代,東北経営のために置かれた城柵。八世紀初頭に山形県最上川河口付近に置かれたが版図拡大に伴ってのちに,秋田県雄物川河口付近に移された。でわのき。
出羽神社
でわじんじゃ デハ― 【出羽神社】
山形県の羽黒山にある神社。祭神は伊氐波神(イデハノカミ)。月山神社・湯殿山神社と合祀(ゴウシ)されたので三山神社とも呼ばれ,修験者の霊場として知られる。いではじんじゃ。
出者
でもの 【出者】
(1)厚かましい人。でしゃばり者。[日葡]
(2)のけ者にされる人。特に,遊里で冷遇される客。「此の六蔵はおちやつぴい,―に成つて今は此のざま/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(3)能で,役柄のこと。「―の品々によりて/能作書」
出職
でしょく [0] 【出職】
注文に応じて他に出かけ仕事をする職業。左官・庭師など。
⇔居職(イジヨク)
出腹
でばら [0] 【出腹】
太っていて腹が出ていること。また,そういう人。でっぱら。
出臍
でべそ【出臍】
a protruding navel.
出臍
でべそ [1] 【出臍】
突き出ているへそ。
出自
しゅつじ [2][0] 【出自】
(1)でどころ。うまれ。出所。
(2)文化人類学で,個人が生まれた時から認識される系譜関係。血縁。「―集団」
出航
しゅっこう [0] 【出航】 (名)スル
船が航海に出ること。「ハワイへ向けて―する」
出航する
しゅっこう【出航する】
leave (port);→英和
clear a port;→英和
(set) sail <from Kobe for Moji> .→英和
出船
でふね【出船】
an outgoing ship.出船入船 ships going out and coming in.
出船
しゅっせん [0] 【出船】 (名)スル
船が港を出ること。でふね。「一時碇泊して直に―する乎/浮城物語(竜渓)」
出船
でふね [0] 【出船】
〔「でぶね」とも〕
船が港を出て行くこと。また,出て行く船。
⇔入り船
出船繋ぎ
でふねつなぎ [4] 【出船繋ぎ】
船首を沖に向けるつなぎ方。
出色
しゅっしょく [0] 【出色】 (名・形動)[文]ナリ
他より一段とすぐれている・こと(さま)。「―の出来」
出色の
しゅっしょく【出色の】
distinguished;→英和
prominent;→英和
conspicuous.→英和
出花
でばな [0] 【出花】
(1)番茶・煎茶などの,最初の一煎。「鬼も十八,番茶も―」
(2)茶のこと。主に花柳界で用いられた。
出芽
しゅつが [0] 【出芽】 (名)スル
(1)植物が芽を出すこと。めぶくこと。「麦が一斉に―する」
(2)無性生殖の一型で,親の体にできた小突起から新個体ができること。単細胞生物では酵母菌,多細胞生物では海綿動物・腔腸動物(刺胞動物)などで見られる。芽生生殖。
(3)ある種のウイルスが成熟する時,宿主細胞の細胞膜,核膜などに芽状のふくらみを形成すること。
出茶屋
でぢゃや [2] 【出茶屋】
道端などに小屋掛けをしている茶店。掛け茶屋。
出荷
しゅっか【出荷】
shipment;→英和
forwarding.→英和
〜する ship[forward]goods.‖出荷先 a destination.
出荷
しゅっか [0] 【出荷】 (名)スル
(1)商品を市場へ出すこと。
(2)荷物を積み出すこと。「初荷を―する」
出荷組合
しゅっかくみあい [4] 【出荷組合】
共同出荷のために,農・漁・林業などの生産者が組織する組合。
出藍
しゅつらん [0] 【出藍】
〔荀子(勧学)「青出�于藍�而青�于藍�」から〕
青は藍(アイ)より出(イ)でて藍より青し,ということから,弟子が師よりもすぐれていること。「―の誉れ」
出藍の誉れあり
しゅつらん【出藍の誉れあり】
excel[surpass]one's master[teacher].
出血
しゅっけつ【出血】
<stop> bleeding;→英和
hemorrhage;→英和
[犠牲]sacrifices;victims.〜する bleed.→英和
〜多量のため from excessive bleeding.‖出血販売 a sacrifice[below-cost]sale.脳出血 cerebral hemorrhage.
出血
しゅっけつ [0] 【出血】 (名)スル
(1)体から血が流れ出ること。「傷口から―する」
(2)血液が血管の外に出ること。「内―」
(3)損害。犠牲。
(ア)人員の損傷・犠牲。「―を最小限にくいとめる」
(イ)商売上の損害・赤字。「―サービス」
出血毒
しゅっけつどく [4] 【出血毒】
「血液毒」に同じ。
出衣
いだしぎぬ 【出衣】
(1)下着の衵(アコメ)や袿(ウチキ)の裾をのぞかせて着ること。古くは指貫(サシヌキ)の裾から,のちには直衣(ノウシ)や狩衣の前裾からのぞかせた。出褄(イダシヅマ)。出衵(イダシアコメ)。出袿(イダシウチキ)。
(2)牛車(ギツシヤ)の下簾(シタスダレ)や御簾(ミス)の下から女房装束の袖口や裳(モ)の裾などを出すこと。また,その衣。うちいでのきぬ。おしいだしぎぬ。「下簾より―をいだして女房車の体に見せ/太平記 2」
出衣(1)[図]
出衵
いだしあこめ 【出衵】
「いだしぎぬ{(1)}」に同じ。「直衣(ノウシ)のながやかにめでたき裾より,青き打たる―して/宇治拾遺 11」
出袿
いだしうちき [4] 【出袿】
「いだしぎぬ{(1)}」に同じ。「桜の直衣(ノウシ)に―して/枕草子 4」
出褄
いだしづま 【出褄】
「いだしぎぬ{(1)}」に同じ。「上達部の―の姿ども目とまりてぞ見ゆる/弁内侍日記」
出要
しゅつよう [0] 【出要】
〔仏〕 生死の輪廻(リンネ)を解脱する方法・教え。出離の要道。
出見浜
いでみのはま 【出見浜】
大阪市住吉区,住吉神社の西方にあった浜。((歌枕))「住吉(スミヨシ)の―に柴な刈りそねをとめごが赤裳たれひき濡れてゆかむみむ/古今大帖 4」
出角
ですみ [0] 【出隅・出角】
〔建〕 壁などの二つの面が,ある角度で出合った所の外側の部分。
⇔入隅(イリズミ)
出訴
しゅっそ [1] 【出訴】 (名)スル
訴え出ること。訴訟をおこすこと。「此上は其筋へ―なしても/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
出語り
でがたり [0][2] 【出語り】
歌舞伎で,浄瑠璃太夫と三味線弾きが舞台に設けられた席に出,見物人に姿を見せて演奏すること。義太夫節は御簾内(ミスウチ)で語る場合もあるが,常磐津節・富本節・清元節は出語りが原則。
⇔御簾内
出講
しゅっこう [0] 【出講】 (名)スル
(よその学校や教室に)出向いて講義をすること。「非常勤講師として―する」
出講する
しゅっこう【出講する】
(give a) lecture <at> ;→英和
teach <at> .→英和
出買い
でがい [0] 【出買い】
(1)買い手が売り手の所へ行って買うこと。
(2)江戸時代,仲介を通さず港湾に係留している廻船から直接積み荷を買い取ること。禁制。「―舟(ブネ)」
出費
しゅっぴ [0] 【出費】 (名)スル
費用を出すこと。また,その費用。「―がかさむ」「骨董品に―する」
出費
しゅっぴ【出費】
expenses; <make> (a) <great> outlay <for> .→英和
〜が蒿(かさ)む <Expenses> increase.→英和
出資
しゅっし【出資】
investment.→英和
〜する invest <money in> ;→英和
contribute <money to> ;→英和
finance <an enterprise> .→英和
‖出資者 an investor.
出資
しゅっし [0] 【出資】 (名)スル
資金を出すこと。資本を出すこと。「友人の会社に―する」「―者」
出資法
しゅっしほう [0] 【出資法】
貸金業者の取り締まりを目的とし,暴利を禁圧する法律。1954年(昭和29)制定。
出走
しゅっそう [0] 【出走】 (名)スル
競馬などで競走に出場すること。「―馬」「―時刻」
出超
しゅっちょう [0] 【出超】
「輸出超過」の略。
⇔入超
出超
しゅっちょう【出超】
an excess of exports (over imports).
出足
であし [0] 【出足】
(1)動き始めるときの速さや状態。「―の鋭い車」
(2)催しなどに人が出かける状態。人の出方。「客の―は上々だ」
(3)相撲で,前へ攻めて出るときの,足の運び具合。「―がつく」
出足が良かった
であし【出足が良かった(悪かった,にぶった)】
made a good (bad) start;There was a good (slow) turnout <in the balloting> .
出足払い
であしばらい [4] 【出足払い】
柔道の技の名。相手の体重が片足に乗ろうとした瞬間に,その足を払う足技。
出身
しゅっしん [0] 【出身】
(1)どこを経て現在に至ったか,ということ。出生地,卒業した学校,勤めたところ,社会階層などについていう。「山形県―」「理科系―」
(2)職,特に官職につくこと。また,出世。「生徒入校成業の上は他途より―するを要せず/新聞雑誌 47」
出車
しゅっしゃ [0] 【出車】 (名)スル
車庫などから車が出ること。
出車
いだしぐるま 【出車】
女房たちが出衣(イダシギヌ)をして乗っている牛車(ギツシヤ)。「むかへの―十二,本所の人々乗せてなむありける/源氏(宿木)」
出軍
しゅつぐん [0] 【出軍】
軍隊をくり出すこと。出兵。
出輦
しゅつれん [0] 【出輦】
〔「輦」は天子の乗り物の意〕
天子のおでまし。行幸。
出迎え
でむかえ [0] 【出迎え】
出て行って迎えること。また,その人。「―の車」「―の人」
出迎える
でむか・える [0][4] 【出迎える】 (動ア下一)[文]ハ下二 でむか・ふ
出て行って迎える。「駅まで―・える」
出迎える
でむかえる【出迎える】
meet <a person at the station> ;→英和
receive <a guest> ;→英和
welcome.→英和
出迎えを受ける
でむかえ【出迎えを受ける】
be met <by> .
出途
しゅっと [0][1] 【出途】
(1)旅立ち。門出。
(2)費用の出どころ。
出這入り
ではいり [0][1] 【出入り・出這入り】 (名)スル
「でいり」に同じ。「人の―が激しい」「―するのに不自由だ」
出遅れ
でおくれ [0] 【出遅れ】
物事を開始するのがおくれること。
出遅れる
でおく・れる [0] 【出遅れる】 (動ラ下一)
出かけるのが遅れる。また,取り掛かるのが遅れる。「選挙戦に―・れる」
出遊
しゅつゆう [0] 【出遊】 (名)スル
(1)郷里を出て他郷に行くこと。遊学すること。
(2)家を出て,野山に遊ぶこと。「露子姫は昨日郊外に―せられ/露子姫(忍月)」
出過ぎ
ですぎ [0] 【出過ぎ】
ですぎること。でしゃばること。
出過ぎる
ですぎる【出過ぎる】
stick too far out (出っぱる);be too strong (お茶が).⇒出しゃばる.
出過ぎる
です・ぎる [3][0] 【出過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ下二 です・ぐ
(1)限度を超えて,出る。「半襟が―・ぎる」
(2)分を超えて,口出しをしたり行動したりする。差し出がましい行動をする。でしゃばる。「―・ぎたまねをするな」
出過ぎ者
ですぎもの [0] 【出過ぎ者】
出過ぎた言動をする人。でしゃばり。
出違い
でちがい [0] 【出違い】
入れ違いに外へ出ること。
出違ふ
でちが・う 【出違ふ】 (動ハ四)
訪問者と入れ違いに外出する。「きやつに逢うてはむつかしと,東の方へ―・へば/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
出遣い
でづかい [2] 【出遣い】
(1)金銭をむだづかいすること。
(2)操り人形で,人形遣いが舞台に体を出して,見物人に姿を見せて人形を遣うこと。
(3)三人遣い人形で,人形遣いが黒衣(クロゴ)姿でなく,袴または裃(カミシモ)姿などの盛装で舞台に出て遣うこと。
出郭
でぐるわ [2] 【出郭・出曲輪】
城から張り出して,あるいは少し離して設けた曲輪。出丸。
出郷
しゅっきょう [0] 【出郷】 (名)スル
故郷を離れ,他の地へ行くこと。離郷。「都会にあこがれて―する」
出金
しゅっきん [0] 【出金】 (名)スル
金銭を出すこと。また,その金銭。
⇔入金
「供養のために―する」「―がかさむ」
出金
しゅっきん【出金】
payment;→英和
(an) investment (出資);→英和
(a) contribution (寄付).→英和
〜する pay;→英和
invest money <in> ;contribute <to> .→英和
出金伝票
しゅっきんでんぴょう [5] 【出金伝票】
⇒支払伝票(シハライデンピヨウ)
出銭
でせん [0] 【出銭】
支払う金銭。出費。
出門
しゅつもん [0] 【出門】 (名)スル
(1)門を出ること。外出すること。
(2)出入りする門。
出開帳
でがいちょう [2] 【出開帳】 (名)スル
開帳のとき,寺の本尊などを寺院外の場所に移して公開すること。
⇔居開帳
[季]春。《炎上をまぬがれたまひ―/清原枴童》
出院
しゅついん [0] 【出院】 (名)スル
(1)議員が議院・議会に出ること。登院。「―すれども議論決す可きの機なければ/花柳春話(純一郎)」
(2)入院患者が治って病院を出ること。退院。「お鈴の―すると間もなく/薄命のすず子(お室)」
出陣
しゅつじん [0] 【出陣】 (名)スル
戦場に出て行くこと。戦いに行くこと。
出陣する
しゅつじん【出陣する】
go to battle;take the field.→英和
出陣式
しゅつじんしき [3] 【出陣式】
(1)武人が戦争に出かけるときの儀式。平安時代から行われ,物の具をつけて床几(シヨウギ)にすわり,「打ち,勝ち,喜ぶ」を願って打ち鮑(アワビ)・搗(カ)ち栗・昆布を食べた。
(2)転じて,大がかりな行動を始めようとするとき,関係者が集まって気勢をあげること。
出陳
しゅっちん [0] 【出陳】 (名)スル
展覧会などに作品を出して陳列すること。出品。「此画と木彫の人形数箇とを…某会に―すると云つて/渋江抽斎(鴎外)」
出隅
ですみ [0] 【出隅・出角】
〔建〕 壁などの二つの面が,ある角度で出合った所の外側の部分。
⇔入隅(イリズミ)
出際
でぎわ [0] 【出際】
出ようとする間際。出掛け。出しな。「―に雨が降りだした」
出離
しゅつり [2] 【出離】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)を断ち,迷いの境地を離れること。仏門に入ること。「仏法を修行して皆―の計を求む/今昔 7」
出離れる
ではな・れる [0][4] 【出離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ではな・る
その区域から出る。「町を―・れると海が見える」
出離生死
しゅつりしょうじ [2][1] 【出離生死】
〔仏〕 生死の苦がある現世を離れて,悟りの境地に入ること。「―の方法をおしへ,証大菩提の直道をしめし給へ/平家 6」
出雲
いずも イヅモ 【出雲】
(1)旧国名の一。島根県東部に相当。雲州(ウンシユウ)。
(2)島根県北東部の市。出雲平野の中央を占める。商工業が発達。
出雲の国造
いずものくにのみやつこ イヅモ― 【出雲の国造】
古代,出雲地方の豪族出雲氏が帯びた職。古くは政治面にも大きな力をもったが,後世はもっぱら神事を司祭。南北朝時代以降,千家・北島両家に分かれて受け継がれた。
出雲の大社
いずものおおやしろ イヅモ―オホヤシロ 【出雲の大社】
⇒いずもたいしゃ(出雲大社)
出雲の神
いずものかみ イヅモ― 【出雲の神】
(1)〔毎年10月に全国の神が出雲に集まって,氏子の間の縁結びを相談するという俗信から〕
縁結びの神。「―よりえびすの紙(=恋ヨリ紙幣)」
(2)出雲大社の祭神。大国主神(オオクニヌシノカミ)。
出雲信仰
いずもしんこう イヅモ―カウ [4] 【出雲信仰】
出雲大社に対する信仰。農業神である主神の大国主命と,仏教の大黒天とが習合して,一般に農作・福徳・縁結びの神として信仰される。また,神無月(カンナヅキ)には,神々が出雲に集まるという民間伝承も広く行われる。
出雲国風土記
いずものくにふどき イヅモ― 【出雲国風土記】
713年の詔により作られた風土記の一。一巻。出雲国九郡の地理,地名などの由来や伝承などを記す。733年完成。現存する五つの風土記の中で,唯一の完本。
出雲大社
いずもたいしゃ イヅモ― 【出雲大社】
島根県簸川(ヒカワ)郡大社町杵築(キヅキ)東にある神社。祭神は大国主命で,ほかに天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)・高皇産霊神(タカミムスビノカミ)など五神を配祀(ハイシ)。その建築様式は大社造りといわれ,神明造りとともに,古代神社建築様式の代表的なもの。杵築大社。いずものおおやしろ。
出雲大社教
いずもたいしゃきょう イヅモ―ケウ 【出雲大社教】
神道十三派の一。出雲大社宮司千家尊福(センケタカトミ)が,1873年(明治6)出雲大社敬神講を発足させたのに始まる。82年に「大社教」と称して独立。大国主神の経国治世の精神と敬神崇祖を説く。いずもおおやしろきょう。
出雲寺
いずもでら イヅモ― 【出雲寺】
京都の毘沙門堂(ビシヤモンドウ)の別名。
出雲崎
いずもざき イヅモ― 【出雲崎】
新潟県中央部,日本海に面する漁業町。北陸街道の旧宿場町で,良寛の出生地。
出雲平野
いずもへいや イヅモ― 【出雲平野】
島根県東部,宍道(シンジ)湖の西にひろがる斐伊(ヒイ)川と神戸(カンド)川による沖積平野。米作地帯。簸川(ヒノカワ)平野。
出雲焼
いずもやき イヅモ― [0] 【出雲焼】
出雲国で焼かれる陶器の総称。藩窯の楽山焼,民窯の布志名(フジナ)焼,ほかに意東(イトウ)焼,母里(モリ)焼などを含む。
出雲琴
いずもごと イヅモ― [4] 【出雲琴】
「八雲琴(ヤクモゴト)」に同じ。
出雲神楽
いずもかぐら イヅモ― [4] 【出雲神楽】
民間に伝承される神楽の分類名称。前段の採物舞(トリモノマイ)と後段の神能(シンノウ)の二部分より成る神楽の総称。全国的に広く分布するが,出雲地方に典型がみられるのでこの称がある。出雲流神楽。岩戸神楽もこの系統に属する。
出雲筵
いずもむしろ イヅモ― 【出雲筵】
出雲の国から産した目の粗い筵。「まことの―の畳/枕草子 149」
出雲節
いずもぶし イヅモ― 【出雲節】
江戸時代に山陰地方の船乗り相手の女たちが唄った酒盛り唄。全国に広まり,多数の民謡の源流となった。船方節。
出雲系神話
いずもけいしんわ イヅモ― [6] 【出雲系神話】
記紀・出雲国風土記などに見えるもので,出雲地方を舞台とする神話。素戔嗚尊(スサノオノミコト)の大蛇(オロチ)退治,因幡(イナバ)の白兎,大国主命(オオクニヌシノミコト)の国譲り,八束水臣津野命(ヤツカミズオミツノノミコト)の国引きなどがある。
出雲轡
いずもぐつわ イヅモ― [4] 【出雲轡】
鏡の部分を十文字形に彫りすかした轡。平安末期,源平の時代に明珍出雲守紀宗介が作り始めたという。
出雲阿国
いずものおくに イヅモ― 【出雲阿国】
安土桃山時代から江戸初期にかけて活躍した阿国歌舞伎の創始者で,歌舞伎の始祖とされる女性。出雲大社の巫女(ミコ)であったといわれ,芸能団を組織して各地を歩き,1603年京都四条河原で念仏踊りを興行して人気を得,さらに簡単な所作を加えて阿国歌舞伎に発展させた。一座の狂言師三十郎(三九郎)あるいは名古屋山三(ナゴヤサンザ)の協力があったといわれる。生没年未詳。
出面
でめん [0] 【出面】
⇒でづら(出面)(1)
出面
でづら [0] 【出面・出頬】
(1)建築などの現場に出た,大工・左官など職種別労働者の一日当たりの人数。また,その労働者に支払われる日当。でめん。《出面》
(2)顔出しすること。「あの態(ザマ)で此の中へ―は何事/浄瑠璃・最明寺殿」
出頬
でづら [0] 【出面・出頬】
(1)建築などの現場に出た,大工・左官など職種別労働者の一日当たりの人数。また,その労働者に支払われる日当。でめん。《出面》
(2)顔出しすること。「あの態(ザマ)で此の中へ―は何事/浄瑠璃・最明寺殿」
出頭
しゅっとう [0] 【出頭】 (名)スル
(1)官庁などの呼び出しを受けて出かけること。「―を求める」「裁判所に―する」「―命令」
(2)他より抜きん出ること。立身出世すること。「主君の気に入りて知行を取り―しける程に/仮名草子・浮世物語」
(3)主君のそば近くつとめること。主君の寵愛(チヨウアイ)を受けること。また,その人。「鎌倉殿の―を鼻にかけ/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
出頭する
しゅっとう【出頭する】
attend <a place> ;→英和
appear <in court> ;→英和
present[report]oneself <at> .‖出頭命令 a summons.
出頭の天
しゅっとうのてん 【出頭の天】
〔「夫」という字の字形から〕
「夫(オツト)」をいう隠語。「彼女芳紀既に二十二,三,未だ―無しなのだ/火の柱(尚江)」
出頭人
しゅっとうにん [0] 【出頭人】
(1)室町時代から江戸時代初期にかけて,主君の側にあって政務に参与した者。出頭衆。
(2)主君の寵(チヨウ)を得て,権勢をふるっている者。「男盛の―/浮世草子・織留 3」
出頭命令
しゅっとうめいれい [5] 【出頭命令】
裁判所が被告人に対して指定の場所に出頭を命ずること。正当な理由なく応じない場合は勾引することができる。
出頭家老
しゅっとうがろう [5] 【出頭家老】
主君の側にあって権勢のある家老。一番家老。
出頭第一
しゅっとうだいいち 【出頭第一】
最も権勢のある家臣。「扨は―の玄蕃をねたみそねんでのあてことか/歌舞伎・毛抜」
出題
しゅつだい [0] 【出題】 (名)スル
(1)試験などの問題を出すこと。「難問を―する」
(2)詩歌の題を出すこと。
出額
でびたい 【出額】
突き出た額。おでこ。「―のかしらを自剃して/浮世草子・一代女 6」
出願
しゅつがん [0] 【出願】 (名)スル
官庁などに願いを出すこと。「特許―中」「石油の採掘権を―する」
出願
しゅつがん【出願】
<the time limit for> an application.→英和
〜する apply[make an application] <for> ;→英和
file an application <with> .‖出願者 an applicant.
出風
しゅっぷう [0] 【出風】
能で,外部に現出した風体のこと。「是れは,為手の感力(カンリキ)の―なり/能作書」
出養生
でようじょう [4][2] 【出養生】
他所に出かけて養生すること。転地療養。「遊散(ユサン)をかぬる―/当世書生気質(逍遥)」
出馬
しゅつば [0] 【出馬】 (名)スル
(1)馬に乗って出かけること。特に,一軍の将が戦場に乗り込むこと。
(2)高い地位にある者が,その場へ出向くこと。「会長の―を請う」
(3)選挙などに立候補すること。「総選挙に―する」
(4)競馬で,出走登録をすること。でんま。「―表」
出馬する
しゅつば【出馬する】
<米> run[ <英> stand]for <election> ;go in person (自分で出かける).
出駕
しゅつが [0] 【出駕】 (名)スル
高貴な人が駕籠(カゴ)や車で出かけること。おでまし。
出鱈目
でたらめ【出鱈目】
<talk> nonsense.→英和
〜な irresponsible;→英和
unreliable;thoughtless.→英和
〜に at random;irresponsibly;→英和
carelessly.→英和
出鱈目
でたらめ [0] 【出鱈目】 (名・形動)[文]ナリ
〔「出鱈目」は当て字。「め」はさいころの「目」で,「出たら出たその目」の意〕
筋の通らないことやいい加減なことを言ったりしたりする・こと(さま)。また,そのような言葉。「―な話」「―を言う」「―な男」
[派生] ――さ(名)
出鼻
でばな [0] 【出端・出鼻】
〔「ではな」とも〕
(1)出たばかりの時。でぎわ。
(2)物事を始めてすぐ。始まったばかりの,勢いの盛んな時期。「新五郎は二十一歳で,誠に何うも水の―でごさいます/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)「出花(デバナ)」に同じ。
出鼻
でばな [0][1] 【出鼻】
山・岬などの,突き出た所。
出鼻を挫かれる
でばな【出鼻を挫かれる】
be frustrated[disheartened,baffled]at the start.→英和
函
はこ 【箱・函・筥・匣・筐】
■一■ [0] (名)
(1)物を入れておく器。多くは直方体で蓋(フタ)が付く。
(2)列車の車両。「どの―も満員だ」
(3)三味線を入れる物。また,三味線。また,三味線を持って芸者に従って行く男や芸者をもいう。
(4)得意にしている物事。箱入り
→おはこ
(5)厠(カワヤ)に置いて大便を受けるもの。しのはこ。また,大便。「―すべからず/宇治拾遺 5」
(6)挟み箱。
(7)「箱入り娘」の略。
■二■ (接尾)
助数詞。{■一■(1)}の形をしたもの,あるいは,それに入れたものを数えるのに用いる。「みかん二(フタ)―」
函丈
かんじょう [0] 【函丈】
〔礼記(曲礼上)「席間函�丈」による。「函」は中に入れる意。師に対して一丈(約3メートル)ほどの距離を置いて席をとること〕
師に対する敬称。先生や目上の人に奉る書状のあて名に添える敬称。
函南
かんなみ 【函南】
静岡県東部,田方郡の町。狩野川に沿い,イチゴなどの施設園芸が盛ん。リゾート開発が進む。
函嶺
かんれい 【函嶺】
箱根山(ハコネヤマ)の異称。
函数
かんすう [3] クワン― 【関数】 ・ カン― 【函数】
〔数〕
〔function〕
二つの変数 �・� の間に,ある対応関係があって,� の値が定まるとそれに対応して � の値が従属的に定まる時の対応関係。また,� の � に対する称。この時 � は単に変数または独立変数と呼ばれる。� が � の関数であることを �=�(�)などと表す。ふつう関数といえば,� の値に対して � の値が一つ定まるもの,すなわち一価関数をさす。従属変数。
函架
かんか [1] 【函架】
図書を架蔵する棚,または箱。「―目録」
函樋
はこひ [0] 【函樋・箱樋】
箱形のとい。長い板を組んで作り,多く水車などの水の通路とする。はこどい。
函渠
かんきょ [1] 【函渠】
横断面が方形の地下水路。
函石浜遺跡
はこいしはまいせき 【函石浜遺跡】
京都府熊野郡久美浜町にある弥生時代中期の遺跡。海岸の砂丘に遺物が散在しており,砂丘によって破壊された集落跡とみられている。函石浜遺物包含地。
函蓋
かんがい [0] 【函蓋】
はことふた。両者が相応じて一体となっているもののたとえ。「―相応せり/太平記 9」
函谷関
かんこくかん 【函谷関】
中国,河南省西部にあった関所。長安・洛陽間の要衝。もと現在の霊宝県にあったが,漢の武帝の時,東方の新安県に移した。
函迫
はこせこ [0] 【筥迫・函迫】
江戸時代に奥女中や中流以上の武家の若い娘が持った鼻紙入れ。現在は和服の礼装の際の装飾として使われる。
箱迫[図]
函館
はこだて 【函館】
〔古くは「箱館」と書いた〕
北海道南西部,渡島(オシマ)半島の南部,津軽海峡に面する市。渡島支庁所在地。もと,江戸幕府の直轄地。缶詰・魚網・水産加工業が盛ん。北洋漁業基地・青函連絡船の発着地として発展した。五稜郭・トラピスチヌ修道院で知られる。
函館大学
はこだてだいがく 【函館大学】
私立大学の一。1938年(昭和13)創立の函館経理学校を源とし,65年設立。本部は函館市。
函館山
はこだてやま 【函館山】
函館市の南西端にある山。海抜332メートル。山頂からの函館市街の夜景で知られる。臥牛山(ガギユウザン)。
函館本線
はこだてほんせん 【函館本線】
JR 北海道の鉄道線。函館から小樽・札幌・岩見沢・滝川・旭川(423.1キロメートル),大沼・鹿部・森(35.3キロメートル)間。北海道を南北に縦断する。
刀
かたな【刀】
a sword.→英和
〜を抜く(さやにおさめる) draw (sheathe) a sword.→英和
刀
とう タウ [1] 【刀】
(1)かたな。刀剣。ナイフ。
(2)解剖・手術用の小刀。メス。
(3)中国古代の青銅貨幣の一。
→刀銭
刀
かたな [3][2] 【刀】
〔「かた」は片,「な」は刃の意〕
(1)武器として用いる刃物。
(ア)(両刃(モロハ)の「剣(ツルギ)」に対して)細長い片刃の刃物。
(イ)(短い「脇差(ワキザシ)」に対して)長い刃物。大刀(ダイトウ)。
(2)(長い「太刀(タチ)」に対して)小形の護身用の刃物。腰刀(コシガタナ)。短刀。「我は元来,太刀も―も持たず/太平記 2」
(3)小さい刃物。小刀(コガタナ)。「よき細工は,少し鈍き―をつかふ/徒然 229」
刀(1)[図]
刀
とう【刀】
a sword;→英和
a saber;→英和
a (surgical) knife (外科の).
刀の刃渡り
かたなのはわたり [6] 【刀の刃渡り】
刀の刃の上を素足で歩く曲技。山伏や行者が寺社の境内などで行い,剣難よけの札(フダ)を出したりした。刃渡り。
刀下
とうか タウ― [1] 【刀下】
刀(カタナ)の下。やいばの下。「命を―に落し/月世界旅行(勤)」
刀伊
とい 【刀伊】
〔朝鮮語で「夷狄」の意〕
中国大陸,沿海州地方から黒竜江省にかけて占居していた女真族。1019年,壱岐・対馬に入寇し博多湾まで襲来したが,大宰権帥藤原隆家と大宰府軍の活躍によって撃退された。
刀俎
とうそ タウ― [1] 【刀俎】
包丁とまないた。
刀傷
かたなきず [3] 【刀疵・刀傷】
刀で切られた傷。また,その傷跡。
刀傷
とうしょう タウシヤウ [0] 【刀傷】
刀で切られたきず。かたなきず。
刀刃
とうじん タウ― [0] 【刀刃】
刀のは。刀。刀剣。
刀削麺
ダオシャオメン [3] 【刀削麺】
〔中国語〕
中国山西省名物の,こしの強いめん。小麦粉をこねたあと,専用の包丁で削りながら湯の中に落としてゆでる。
刀剣
とうけん タウ― [0] 【刀剣】
刀や剣(ツルギ)の総称。かたな類。
刀剣
とうけん【刀剣(商)】
(a dealer in) swords.
刀創
とうそう タウサウ [0] 【刀創】
刀で切った傷。かたなきず。刃創(ジンソウ)。
刀匠
とうしょう タウシヤウ [0] 【刀匠】
刀をつくる人。刀鍛冶(カタナカジ)。刀工。
刀圭
とうけい タウ― [0] 【刀圭】
(1)薬を盛るさじ。
(2)医術。また,医者。
刀圭家
とうけいか タウ― [0] 【刀圭家】
医者。医師。
刀子
とうす タウ― [1] 【刀子】
(1)短刀。小さめな刀。とうし。
(2)考古学・美術史などで,小刀をいう語。
刀子
とうし タウ― [0] 【刀子】
⇒とうす(刀子)
刀尋段段壊
とうじんだんだんえ タウジンダンダンヱ [7] 【刀尋段段壊】
〔仏〕
⇒念彼観音力(ネンピカンノンリキ)
刀尖
とうせん タウ― [0] 【刀尖】
刀のきっさき。
刀山
とうせん タウ― [0] 【刀山】
〔仏〕 地獄にあるという剣を植えた山。つるぎの山。
刀工
とうこう タウ― [0] 【刀工】
刀剣を製作する人。刀かじ。刀匠。
刀布
とうふ タウ― [1] 【刀布】
刀銭と布銭の併称。
刀幣
とうへい タウ― [0] 【刀幣】
「刀銭(トウセン)」に同じ。
刀引き
かたなびき 【刀引き】
宴会などで刀を引き出物として贈ること。[貞丈雑記]
刀心
とうしん タウ― [0] 【刀心】
「中子(ナカゴ)」に同じ。
刀懸
かたなかけ [3] 【刀掛(け)・刀懸(け)】
(1)刀を横にしてかけておく道具。刀架。
(2)武術に劣る武士をあざけっていう語。
(3)茶席の外壁に設けられた木枠で作った棚。往時は,帯刀をこの棚に置いて入席した。
刀懸け
かたなかけ [3] 【刀掛(け)・刀懸(け)】
(1)刀を横にしてかけておく道具。刀架。
(2)武術に劣る武士をあざけっていう語。
(3)茶席の外壁に設けられた木枠で作った棚。往時は,帯刀をこの棚に置いて入席した。
刀持ち
かたなもち [3] 【刀持ち】
武家で,主人の刀を持って従った家来。
刀掛
かたなかけ [3] 【刀掛(け)・刀懸(け)】
(1)刀を横にしてかけておく道具。刀架。
(2)武術に劣る武士をあざけっていう語。
(3)茶席の外壁に設けられた木枠で作った棚。往時は,帯刀をこの棚に置いて入席した。
刀掛け
かたなかけ [3] 【刀掛(け)・刀懸(け)】
(1)刀を横にしてかけておく道具。刀架。
(2)武術に劣る武士をあざけっていう語。
(3)茶席の外壁に設けられた木枠で作った棚。往時は,帯刀をこの棚に置いて入席した。
刀杖
とうじょう タウヂヤウ [0] 【刀杖】
かたなとつえ。また,刀剣類の総称。「弓箭・―を儲けて待つに/今昔 1」
刀架
とうか タウ― [1] 【刀架】
刀(カタナ)を掛けておく用具。刀かけ。
刀槍
とうそう タウサウ [0] 【刀槍】
かたなとやり。
刀汚し
かたなよごし 【刀汚し】
切る値打ちのないもの。刀のけがれ。「―の蠅侍(ハイザムライ)/浄瑠璃・信州川中島」
刀狩
かたながり [0] 【刀狩(り)】
武士以外の者の武器所有を禁止し,没収すること。豊臣政権の行なったものが有名で,検地・身分統制と並んで兵農分離策の一環を成した。
刀狩り
かたながり [0] 【刀狩(り)】
武士以外の者の武器所有を禁止し,没収すること。豊臣政権の行なったものが有名で,検地・身分統制と並んで兵農分離策の一環を成した。
刀玉
かたなだま [0][3] 【刀玉】
小刀・玉などを次々と投げ上げては受け,また投げ上げる曲芸。古く散楽中の一曲として西域から中国を経て伝わり,のち,猿楽や田楽の中で演じられ,江戸時代には放下師・太神楽の芸となった。品玉(シナダマ)。
刀環
とうかん タウクワン [0] 【刀環】
(1)刀のつかにかけた環。
(2)〔漢書(李陵伝)〕
故郷に帰ること。望郷の思い。
刀疵
かたなきず [3] 【刀疵・刀傷】
刀で切られた傷。また,その傷跡。
刀痕
とうこん タウ― [0] 【刀痕】
刀で切られた傷のあと。
刀痕
とうこん【刀痕】
a sword cut[scar].
刀目利き
かたなめきき [4] 【刀目利き】
刀剣の真偽を鑑定し,価値を評価すること。また,その人。室町期より職業化し,本阿弥家が名高い。
刀研ぎ
かたなとぎ [3] 【刀磨ぎ・刀研ぎ】
刀剣をとぎみがくこと。また,その職人。
刀砥
かたなと [3] 【刀砥】
刀を研ぐのに用いる砥石(トイシ)。
刀磨ぎ
かたなとぎ [3] 【刀磨ぎ・刀研ぎ】
刀剣をとぎみがくこと。また,その職人。
刀禰
とね 【刀禰】
(1)律令制で,主典(サカン)以上の官人の総称。
(2)平安時代,左右京の保(ホ){(3)}ごとに置かれ,行政・警察の雑務を行なった役人。
(3)村・里の有力者。
(4)伊勢神宮・賀茂神社などに置かれた神職。「伊勢志摩の海人の―らが焚く火(ホ)の気(ケ)おけおけ/神楽歌」
(5)川舟の船頭。「室兵庫船頭,淀河尻―/庭訓往来」
(6)中世,港湾取り締まりの役人。
刀筆
とうひつ タウ― [0] 【刀筆】
(1)昔,中国で紙の発明以前に用いた,竹簡に文字を記す筆とその誤りを削る小刀。
(2)転じて,筆。
(3)記録。また,記録をつかさどる小吏。
刀筆の吏
とうひつのり タウ― 【刀筆の吏】
(1)文字を記録するだけの小吏。
(2)下級の役人。
刀箪笥
かたなだんす [4] 【刀箪笥】
刀剣を入れておくための箪笥。
刀背
とうはい タウ― [0] 【刀背】
刀のみね。
刀背打ち
みねうち [0] 【峰打ち・刀背打ち】
刀の峰で相手を打つこと。相手を斬らず,打撃を与えるために行う。むねうち。
刀背打ち
むねうち [0] 【棟打ち・刀背打ち】
「峰打(ミネウ)ち」に同じ。
刀自
とじ 【刀自】
〔戸主(トヌシ)の意。「刀自」は当て字〕
(1)一家の主婦。いえとじ。「我(ア)が子の―を/万葉 723」
(2)老女の尊称。とうじ。「いませ母―面変はりせず/万葉 4342」
(3)他家に仕えて雑役をする女。「宮々の―・をさめにても/栄花(若生え)」
(4)宮中の台盤所・御厨子所(ミズシドコロ)・内侍所などに仕えた下級の女官。「台盤所の―といふ者の/枕草子 138」
刀自
−とじ【−刀自】
[敬称]Madame[Mrs.] <Kato> .
刀自
とうじ [1] 【刀自】
「とじ(刀自)」の転。
刀豆
なたまめ [0] 【鉈豆・刀豆】
マメ科のつる性一年草。熱帯アジア原産。江戸初期に渡来。夏,淡紅紫色または白色の花をつける。花後,長さ約25センチメートルの平たい湾曲した豆果を結ぶ。若い豆果は福神漬けなどに用いる。[季]秋。《―の鋭きそりに澄む日かな/川端茅舎》
刀貨
とうか タウクワ [1] 【刀貨】
「刀銭(トウセン)」に同じ。
刀身
とうしん【刀身】
the blade (of a sword).→英和
刀身
とうしん タウ― [0] 【刀身】
刀の,鞘(サヤ)に納まっている部分。
刀途
とうず タウヅ [1] 【刀途】
〔仏〕 三途(サンズ)の一。餓鬼道(ガキドウ)。
刀銘
かたなめい [3] 【刀銘】
刀剣を刃を上にして差した時,中子(ナカゴ)の差し表側になる方に入れた作者の銘。
⇔太刀(タチ)銘
刀銘
とうめい タウ― [0] 【刀銘】
刀剣の銘。
刀銭
とうせん タウ― [0] 【刀銭】
中国古代の青銅貨幣の一種。刀子(トウス)にかたどり,戦国時代を中心に燕・斉など主に河北・山東で使われた。刀貨。刀幣。刀。
刀鍛冶
かたなかじ [3] 【刀鍛冶】
鉄を打ってきたえ,刀を作る人。刀工。刀匠。
刁斗
ちょうと テウ― [1] 【刁斗】
古く,中国の軍隊で,昼は食物を煮る鍋とし,夜は打ち鳴らして陣の警戒に用いた銅器。
刃
じん [1] 【刃】
やいば。はもの。
刃
やいば【刃】
a sword.→英和
刃
は【刃】
an edge;→英和
a blade (刀身).→英和
〜が鋭い(鈍い) have a sharp (dull) edge.
刃
やいば [1][0] 【刃】
〔「焼き刃」の転〕
(1)焼き入れをして硬化させた刃。また,刃の表面に見える波形の模様。
(2)刀剣など刃のついたものの総称。「―に掛ける(=刀デ斬ル)」
(3)鋭いさま,威力のあるさまの形容。「氷の―」「飛ぶ鳥も祈り落とすほどの―の験者とぞ聞こえし/平家 5」
刃
は [1] 【刃】
〔「歯」と同源〕
物を切る道具の,切ったり削ったりするために薄く鋭くしてある部分。「―を研ぐ」「刀の―が欠ける」
刃傷
じんじょう 【刃傷】
⇒にんじょう(刃傷)
刃傷
にんじょう [1] 【刃傷】
刃物で人を傷つけること。じんじょう。「―に及ぶ」
刃傷に及ぶ
にんじょう【刃傷に及ぶ】
shed blood.刃傷沙汰 an affair of bloodshed.
刃傷沙汰
にんじょうざた [0] 【刃傷沙汰】
刃物を持って争うこと。刃物で他人を傷つけること。
刃元
はもと [0] 【刃元】
刃物の柄に近いもとの方。
⇔刃先
刃先
はさき [0][3] 【刃先】
刀などの刃の先端。きっさき。
⇔刃元
刃切れ
はぎれ [0] 【刃切れ】
刀のきずの一。刃先から刃境に向かって直角に割れたきず。
刃創
じんそう [0] 【刃創】
かたなきず。刀創(トウソウ)。
刃区
はまち [0] 【刃区】
刀の,刀身と茎(ナカゴ)の境にある区(マチ)で刃の側の区。
⇔棟区(ムネマチ)
刃叩き
はたたき [2] 【刃叩き】
肉や魚を包丁の刃で叩いて細かくすること。
刃向かう
はむかう【刃向かう】
oppose;→英和
resist.→英和
刃向かう
はむか・う [3] 【歯向かう・刃向かう】 (動ワ五[ハ四])
〔刃物を持ったり,歯をむき出したりして,向かってゆく意から〕
強いもの,力のあるものに反抗して向かってゆく。逆らう。てむかう。「権力に―・う」
[可能] はむかえる
刃向く
はむ・く 【歯向く・刃向く】 (動カ四)
はむかう。敵対する。「―・いたる兵は四方へばつとぞ逃げにける/謡曲・景清」
刃境
はざかい [2] 【刃境】
刀の,刃と地の境。
刃広
はびろ [0] 【刃広】
(1)刃物の刃の幅が広いこと。また,その刃物。
(2)斧(オノ)の一種。小形の鉞(マサカリ)。
刃引
はびき [0] 【刃引(き)】
刃を引きつぶして,切れないようにした刀。
刃引き
はびき [0] 【刃引(き)】
刃を引きつぶして,切れないようにした刀。
刃文
はもん [0] 【刃文】
日本刀で,焼き入れによって刀身に生じた模様。直刃(スグハ)・乱れ刃など。流派・時代によって形状が異なるため,鑑賞・鑑定の上で重要視される。
刃文
じんもん [0] 【刃文】
⇒はもん(刃文)
刃毀れ
はこぼれ [2] 【刃毀れ】 (名)スル
固いものなどを切ったために刃物の刃がかけること。また,その部分。
刃渡り
はわたり [2] 【刃渡り】
(1)刃物の刃の長さ。「―一尺七寸の脇差」
(2)「刀(カタナ)の刃渡(ハワタ)り」に同じ。
刃渡り9インチの
はわたり【刃渡り9インチの】
<a dagger> with a blade nine inches long.
刃物
はもの【刃物】
an edged tool;cutlery (総称).刃物師 a cutler.→英和
刃物
はもの [1] 【刃物】
物を切断したり削ったりする,刃のついている道具。包丁・刀など。「―を振り回す」
刃物三昧
はものざんまい [4] 【刃物三昧】 (名)スル
やたらと刃物を振り回して暴れること。「女が―しても彼奴(アイツ)には敵(カナ)はないし/真景累ヶ淵(円朝)」
刃物師
はものし [3] 【刃物師】
刃物を製造する職人。
刃物立て
はものだて 【刃物立て】
みだりに刃物を振り回すような振る舞い。「尾籠至極の―/浄瑠璃・島原蛙合戦」
刃金
はがね [0] 【鋼・刃金】
(1)鉄を主成分とする加工用金属材料の総称。炭素含有量,添加元素の違いにより種々の性質をもつ。鋼鉄。
(2)刀剣の刃にする鉄。また,刀剣。
(3)強靭な本質。「度々―を顕はして逞ましき者なり/盛衰記 1」
→鋼(1)[表]
刃針
はばり [0] 【刃針・披鍼】
(1)ランセットに同じ。ひしん。
(2)鍼術(シンジユツ)に用いられる諸刃(モロハ)で先のとがった鍼。ひしん。
刃風
はかぜ [0] 【刃風】
刀で激しく切るときに生じる風。
分
ぶん【分】
(1)[分け前]a[one's]share.→英和
(2)[資力]one's means.(3)[本分]one's duty.(4)[分量]a portion <of roast beef> (一人分);→英和
a dose (薬の一回分).→英和
この〜なら at this rate.〜に応じて(不相応に) <live> within (above) one's means.〜に安んじる be content with one's lot.〜を知る know oneself[one's place].〜をつくす do one's duty.…の3分の1(2) one third (two thirds) of….
‖アルコール分 alcoholic contents.
分
ふん [1] 【分】
(1)時間の単位。一秒の六〇倍。一時間の六〇分の一。記号 min
→秒
(2)角度の単位。一度の六〇分の一。数字の右肩に「′」を付けて示す。
(3)尺貫法の目方の単位。一匁(モンメ)の一〇分の一。主に薬方で用いられた。ぶ。
分
ふん【分】
a minute.→英和
‖15分 fifteen minutes;a quarter (of an hour).北緯30度15分 30 degrees 15 minutes north latitude;lat.30°15′ N.
分
ぶ [0] 【分】
(1)単位の名。
(ア)尺貫法における長さの単位。寸の一〇分の一。尺の一〇〇分の一。
(イ)数の単位。一〇分の一。「五―五―」
(ウ)歩合(ブアイ)の単位。割の一〇分の一。すなわち一〇〇分の一の意。歩。
(エ)目方の単位。匁(モンメ)の一〇分の一。
〔多く「ふん」と読んだ〕
(オ)江戸時代の貨幣単位。両の四分の一。
→両
→銖(シユ)
(カ)足袋(タビ)・靴などの大きさで,文(モン)の一〇分の一。(キ)体温の単位。度の一〇分の一。
(2)うまくいく度合。有利な情勢。「―がある」
(3)厚さの度合。厚み。「―が厚い」
分
ぶん [1] 【分】
■一■ (名)
(1)分け与えられたもの。わけまえ。わりあて。「この菓子は弟の―に残しておく」
(2)人が置かれた立場や身分。また,人が備えている能力の程度。分際。「―をわきまえる」「―に応じた仕事を選ぶ」「―に過ぎたお褒めを戴く」
(3)本分。つとめ。「学生の―を尽くす」
(4)物事の様子・状態。また,程度。くらい。「この―なら大丈夫だ」「軽い仕事をする―には差し支えない」
(5)当然そうであること。「―の敵を討て,非分のものを討たず/読本・弓張月(後)」
(6)名詞の下に付いて用いる。
(ア)一定の関係にあることを表す。「兄弟―」「兄貴―」
(イ)それに相当するもの,またはそれに当てられるものの意を表す。「五人―の料理」「来年度―の予算」
■二■ (名・形動)
一般と異なっていること。一般とちがってすぐれていること。また,そのさま。格別。特別。「勘当が赦されたいと思召す男の心は―な物じや/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
分かず
わか∘ず 【分かず】 (連語)
〔四段動詞「分く」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
区別をしない。区別ができない。「昼夜を―∘ず作業する」「老若を―∘ず」「文目(アヤメ)も―∘ぬ闇」
分かたず
わかたず 【分かたず】 (連語)
〔動詞「分かつ」の未然形に助動詞「ず」の付いたもの〕
区別せず。問わず。分かず。「四季を―咲くバラ」「昼夜を―」
分かち
わかち [3] 【分かち・別ち】
(1)わかつこと。区別。差別。「老若の―もなく尽力する」
(2)わきまえ。分別。思慮。「全く衆道の―,おもひよらず/浮世草子・一代男 1」
(3)わけ。事情。有り様。「御幼稚なれ共天皇は始終の―を聞し召し/浄瑠璃・千本桜」
分かち合う
わかちあ・う [4] 【分かち合う】 (動ワ五[ハ四])
分けあう。「喜びを―・う」
[可能] わかちあえる
分かち書き
わかちがき [0] 【分かち書き】
(1)文を書く時,ある単位ごとに区切って,その間に空白を置くこと。また,その書き方。「たかいやまへのぼる」の類。単語ごとに分ける,文節ごとに分ける,両者を折衷するなどがある。分別書き方。
(2)注などを小さく二行に分けて書くこと。割り書き。
分かち難い
わかちがた・い [5] 【分かち難い】 (形)[文]ク わかちがた・し
分けることが難しい。密接な関係にある。切っても切れない。「権力と富が―・く結び付いている」
[派生] ――さ(名)
分かつ
わか・つ [2] 【分かつ・別つ】 (動タ五[四])
(1)分けて別にする。分割する。区分する。「上下二巻に―・つ」「貴賤を―・つ」「斎食の時毎に飯を―・ちて鳥に施し/霊異記(下訓注)」
(2)(「頒つ」とも書く)分けてくばる。分配する。「実費で―・つ」
(3)けじめをわきまえる。「是非を―・つ」「黒白を―・つ」「清濁を―・ち/平家 3」
[可能] わかてる
[慣用] 袂(タモト)を―
分かぬ
わかぬ 【分かぬ】 (連語)
(連体詞的に用いる)区別ができない。「文目(アヤメ)も―闇(ヤミ)」
→分かず
分からず屋
わからずや【分からず屋】
an obstinate person;a blockhead.→英和
分からず屋
わからずや [0] 【分からず屋】
物事の道理をわきまえない人。また,頑固で柔軟性のない人。
分かり
わかり【分かり】
[理解]⇒理解.〜の良い[理解力のある]intelligent;→英和
bright;→英和
sensible (物のよく分かった).→英和
〜の早い(遅い) quick (slow) of understanding;bright (dull).
分かり
わかり [3] 【分かり・解り・判り】
物事が分かること。分別。了解。「―のいい人」「―の早い子供」
分かり切った
わかりきった 【分かり切った】 (連語)
すっかりわかっている。あたりまえの。「―ことを言う」
分かり切った
わかりきった【分かり切った】
[明白な]obvious;→英和
evident;→英和
indisputable (争われない).→英和
分かり切る
わかりき・る [0][4][2] 【分かり切る】 (動ラ五[四])
すっかりわかる。十分明らかである。「そんなことは―・っている」
分かり易い
わかりやす・い [5] 【分かり易い】 (形)[文]ク わかりやす・し
平易で,理解することが簡単である。
⇔わかりにくい
「―・い解説」
[派生] ――さ(名)
分かり易い
わかりやすい【分かり易い】
easy (to understand);→英和
simple;→英和
plain;→英和
intelligible (文面などが);→英和
legible (字体などが).→英和
分かり易く intelligibly;→英和
plainly.→英和
分かり易く言えば to put it plainly.→英和
分かり良い
わかりよ・い [4] 【分かり良い】 (形)[文]ク わかりよ・し
〔「わかりいい」とも〕
理解しやすい。「―・い解説」
[派生] ――さ(名)
分かり難い
わかりにく・い [5] 【分かり難い】 (形)[文]ク わかりにく・し
理解することが困難である。
⇔わかりやすい
「―・い説明」
[派生] ――さ(名)
分かり難い
わかりにくい【分かり難い】
hard[difficult]to understand;unintelligible (文面などが);→英和
illegible (字体などが).→英和
分かる
わかる【分かる】
(1)[理解]understand;→英和
see;→英和
follow (説明・講義などが);→英和
<話> get.→英和
(2)[知る]know;→英和
(can) tell (見当がつく);→英和
learn (聞いて知る);→英和
recognize (人を見分ける).→英和
(3)[事柄が明らかになる][人が主語]find;→英和
realize (悟る);→英和
be identified <as> (誰それと分かる);[物が主語]be found <to be> ;turn out[prove] <to be> .
(4)[鑑賞する]appreciate.→英和
(5)[道理が]be sensible.
分かる
わか・る [2] 【分かる・解る・判る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)物事の意味・価値などが理解できる。「意味が―・る」「音楽が―・らない人」「英語の―・る人」
(2)はっきりしなかった物事が明らかになる。知れる。「真犯人が―・る」「答えが―・る」
(3)相手の事情などに理解・同情を示す。「―・った,なんとかしよう」「話の―・った人」
(4)離れる。分かれる。「八宗九宗に―・りてより/浮世草子・禁短気」
■二■ (動ラ下二)
⇒わかれる
分かれ
わかれ [3] 【別れ・分かれ】
(1)わかれること。離れること。《別》「―の挨拶(アイサツ)」
(2)死別。《別》「長の―」
(3)一つの源から分かれて出たもの。分派。傍系。「本家は源氏の―だ」
分かれる
わか・れる [3] 【分かれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わか・る
(1)一つであったものが別々の,区別できるまとまりとなる。「この論文は五章に―・れている」「三台に―・れて乗る」「天地の―・れし時ゆ/万葉 1520」
(2)道などがある点から方向を異にする。分岐する。「道が―・れる」「枝が―・れる」
(3)一つにまとめることができない状態になる。差異が生ずる。「評価が―・れる」「意見が―・れる」「いづことも露のあはれは―・れじを/更級」
〔「分ける」に対する自動詞〕
分かれ出る
わかれでる【分かれ出る】
branch off <from> .
分かれ目
わかれめ【分かれ目】
(1)[道の]a parting of the ways (分岐点);a crossroads (十字路);a junction (鉄道の).→英和
(2)[転機]a turning point.
分かれ目
わかれめ [0][4] 【分かれ目】
(1)分かれるところ。「線路の―」
(2)将来の成り行きが決定する点。「勝敗の―」
分かれ道
わかれみち【分かれ道】
a branch road;a fork <in the road> ;→英和
a crossroads (十字路).
分き
わき 【分き・別】
〔四段動詞「わく(分)」の連用形から〕
(1)差別。区別。「夜昼といふ―知らず我(ア)が恋ふる/万葉 716」
(2)分別。思慮。「我は子うむ―も知らざりしに/大鏡(序)」
分きて
わきて 【別きて・分きて】 (副)
とりわけ。特に。格別。「人よりも―露けき袂かな/玉葉(秋上)」
分き分きし
わきわき・し 【分き分きし】 (形シク)
明白である。はっきりしている。わいわいし。「其の国の神宝を検校(カムガ)へしむと雖も,―・しく申言(モウ)す者も無し/日本書紀(垂仁訓)」
分く
わ・く 【分く・別く】
■一■ (動カ四)
(1)区別する。「白雪の所も―・かず降りしけば/古今(冬)」
(2)識別する。判別する。「歌のもじも定まらず…事の心―・きがたかりけらし/古今(仮名序)」
■二■ (動カ下二)
⇒わける
分け
わけ [2] 【分け・別け】
(1)分けること。また,分けたもの。
(2)勝負がつかないこと。引き分け。
(3)村落の中の小区分。
(4)区別。相違。「乱世にならでは君子小人の―は見えぬぞ/中華若木詩抄」
(5)食べ残し。「蒲鉾の―をすてたる祇園会の跡/徳和歌後万載集」
(6)芸娼妓などが,稼ぎを抱え主と折半すること。また,その芸娼妓。
(7)花代が五分の女郎。「端女郎は鹿恋(カコイ)より下,みせ女郎といふなり。…位は一を壱寸とも,月(ガチ)ともいふ。…又五を五歩とも―とも北むきともそろりともいへり/浮世草子・御前義経記」
(8)勘定。支払い。「道頓堀にての遊興の―の立ぬ事/浮世草子・永代蔵 5」
分け
わけ【分け】
⇒引分け.
分けて
わけて [1] 【分けて・別けて】 (副)
〔動詞「わける」の連用形に助詞「て」がついたもの〕
特別に。ことさら。「―今夜は寒さが身にしみる」
分けらし
わけら・し 【訳らし・分けらし】 (形シク)
(1)事情があるらしい。いわれがありそうだ。「上書悉く破りしは,―・しく見えて/浮世草子・一代男 2」
(2)色めいている。粋だ。「いかさま衆道の―・しき風俗なり/浮世草子・男色大鑑 2」
分ける
わける【分ける】
(1)[分割]divide <a thing into parts> ;→英和
part <one's hair> .→英和
(2)[分離]separate;→英和
part <quarreling persons> .
(3)[区別]distinguish <A from B,between A and B> ;→英和
classify (分類する);→英和
sort out (より分ける).
(4)[分配]divide <among,between> ;distribute <among,to> ;→英和
share <a thing with> .→英和
(5)[与える]⇒譲る.
分ける
わ・ける [2] 【分ける・別ける】 (動カ下一)[文]カ下二 わ・く
(1)全体を,いくつかのより小さなまとまりにする。分割する。「五回に―・けて支払う」「二組に―・けて試合をする」
(2)区別して,別々のまとまりにする。分類する。「夏物と冬物に―・ける」「学年別に―・ける」
(3)境界を設けて区切る。「髪を七三に―・ける」
(4)障害物などを押し開いて進む。「波を―・けて進む」「さ雄鹿の露―・け鳴かむ/万葉 4297」
(5)いくつかの部分にして,人に与える。くばる。「獲物は皆で―・ける」「水を―・けて下さい」
(6)争いの仲裁をする。また,引き分けにする。「けんかを―・ける」「勝負がつかずに―・けた」
(7)理非を区別する。判断する。「事を―・けて話す」
(8)売ることを遠まわしにいう。「―・けて下さいませんか」「お―・けいたしましょう」
〔「分かれる」に対する他動詞〕
[慣用] 馬の背を―・血を―・暖簾(ノレン)を―
分け与える
わけあた・える [0][5] 【分け与える】 (動ア下一)[文]ハ下二 わけあた・ふ
分割してそれぞれに与える。分配する。「財産を三人に―・える」
分け入る
わけいる【分け入る】
make[force]one's way through.
分け入る
わけい・る [0] 【分け入る】 (動ラ五[四])
分けてはいる。道を開いて進む。「茂みに―・る」
[可能] わけいれる
分け前
わけまえ【分け前】
a share.→英和
〜にあずかる (have a) share <in> .
分け前
わけまえ [3][0] 【分け前】
おのおのに分配される分。とりまえ。
分け取り
わけどり [0][4] 【分け取り】 (名)スル
各人が分けあって自分のものにすること。
分け合う
わけあ・う [0][3] 【分け合う】 (動ワ五[ハ四])
一つのものやひとまとまりのものを分割して取得したり負担したりする。「一個の握り飯を―・って食べる」
[可能] わけあえる
分け合う
わけあう【分け合う】
share a thing <with> .→英和
分け売り
わけうり [0] 【分け売り】 (名)スル
いくつかに分けて売ること。ぶんばい。
分け目
わけめ [3][0] 【分け目】
(1)分けたところ。分けた箇所。「髪の―」
(2)勝敗・成否などの定まるところ。わかれめ。「天下―の戦い」
分け目
わけめ【分け目】
(1)[分ける線]a dividing line; <米> a part[ <英> parting](髪の).→英和
(2)[危機]a critical moment;a crisis.→英和
‖天下分け目の戦い a decisive battle.
分け里
わけざと 【分け里・訳里】
〔「分け有る里」の意〕
遊里。遊郭。色里。
分け隔てする
わけへだて【分け隔てする】
discriminate <in favor of,against> .→英和
〜なく without discrimination;all alike.
分ず
ぶん・ず 【分ず】 (動サ変)
二つに分かれる。「おれが兵衛が二人になつた,奴(ヤツコ)が―・じた与勘平/浄瑠璃・蘆屋道満」
分つ
あか・つ 【分つ・頒つ】 (動タ四)
(1)分配する。「わりごもてきぬれば,さまざま―・ちなどして/蜻蛉(中)」
(2)ばらまく。「すなはち鬚髯(ヒゲ)を抜き―・つ/日本書紀(神代上訓)」
分る
くま・る 【分る】 (動ラ四)
「くばる」の古形。分配する。「分を訓みて―・りと云ふ/古事記(上訓注)」
分れ分れ[別れ別れ]に
わかれわかれに【分れ分れ[別れ別れ]に】
apart;→英和
separately.→英和
〜なる part;→英和
break up;scatter;→英和
be separated <from> .
分一
ぶいち [1] 【分一】
江戸時代の雑税の一種。商業・運送・狩猟・林産などに従事する者から,その売上高・収穫高の何分の一かを徴収したもの。
分与
ぶんよ [1] 【分与】 (名)スル
分け与えること。「財産を―する」
分乗
ぶんじょう [0] 【分乗】 (名)スル
何人かの一行が,分かれて乗り物に乗ること。「三台のバスに―する」
分乗する
ぶんじょう【分乗する】
ride separately.
分付
ぶんつけ 【分附・分付】
江戸時代,検地帳の記載上の一形式。名請人の名前の肩に「某(本百姓名)分」と本百姓名を付けて登録する形式。
分任
ぶんにん [0] 【分任】 (名)スル
任務を分けて担当すること。
分会
ぶんかい [0] 【分会】
組織や会の本部の下に,地域・専門などによって小分けして設けた会。
分倍河原
ぶばいがわら ブバイガハラ 【分倍河原】
東京都府中市北西部の旧地名。多摩川の沖積地。鎌倉街道が通る。南北朝時代の古戦場。
分光
ぶんこう【分光】
《光》spectrum.→英和
分光器 a spectroscope.→英和
分光
ぶんこう [0] 【分光】 (名)スル
光をスペクトルに分けること。
分光光度計
ぶんこうこうどけい [0] 【分光光度計】
分光器と光電管などを組み合わせて,光のスペクトルの強度分布を測定するための装置。物質の同定・定量・構造研究などに利用する。分光測光器。スペクトロフォトメーター。
分光分析
ぶんこうぶんせき [5] 【分光分析】
物質が吸収または放出する電磁波の波長・強度などを測定することによって行う化学分析の総称。X 線分光分析・紫外可視分光分析・赤外分光分析・核磁気共鳴分析・原子吸光分析などがある。
分光化学
ぶんこうかがく [5] 【分光化学】
分光学の理論・測定方法を応用して,物質の構造や化学的性質・分析法などを研究する化学の一分野。赤外・可視・紫外・ X 線スペクトル,核磁気共鳴吸収,さらには閃光法などが分子構造の解明などに利用されている。
分光器
ぶんこうき [3] 【分光器】
光をスペクトルに分解する装置。プリズム・回折格子・干渉計などを用いる。スペクトロスコープ。
分光学
ぶんこうがく [3] 【分光学】
物質が放出または吸収する光のスペクトルを測定し,物質の組成や物理状態を研究する学問。量子論の確立に大きく寄与し,また特に天文学において有効な方法。現在は光分光学のほか,マイクロ波・ベータ線・ガンマ線・中性子線などの分光学も発達している。
分光視差法
ぶんこうしさほう [6] 【分光視差法】
スペクトル分析によって恒星が矮星(ワイセイ)であるか巨星であるかを判別し,それによって恒星の絶対光度を求め,見かけの光度との関係から恒星までの距離を求める方法。
分光計
ぶんこうけい [0] 【分光計】
目盛りの読みから波長を測定できるようにした分光器。特に,角度目盛りをもつもの。スペクトロメーター。
分光連星
ぶんこうれんせい [5] 【分光連星】
接近し過ぎているため望遠鏡では分離して見えないが,分光器によるスペクトル分析によって連星と認められるもの。
分冊
ぶんさつ [0] 【分冊】 (名)スル
一つの書物を何冊かに分けること。また,その分けられたそれぞれの書物。
⇔合冊
分冊
ぶんさつ【分冊】
a (separate) volume.〜で <sell> singly;→英和
separately.→英和
分分
ぶんぶん 【分分】
分に応じていること。身分相応であること。「各々勢長じて―に威勢を施し/今昔 3」
分分し
わいわい・し 【分分し】 (形シク)
〔「わきわきし」の転〕
明白である。はっきりしている。「刑理を好み,法令に―・し/日本書紀(武烈訓)」
分切れ
ぶぎれ [0] 【分切れ】
物品の寸法や量目が表示された数値に足りないこと。
分列
ぶんれつ [0] 【分列】 (名)スル
分かれて並ぶこと。また,分けて並べること。
分列式
ぶんれつしき [4][3] 【分列式】
軍隊の儀礼的行進の一。各部隊が隊形を整え,順次に行進して観閲者の前で規定の敬礼を行うもの。
分列式
ぶんれつしき【分列式】
<hold> a parade.→英和
分別
ふんべつ [1][0] 【分別】 (名)スル
(1)物事の是非・道理を判断すること。わきまえること。また,そのような能力。「事態を―する」「思慮―がある」
(2)〔仏〕 虚妄である自他の区別を前提として思考すること。転じて,我(ガ)にとらわれた意識。「―みだりに起こりて,得失止む時なし/徒然 75」
→ぶんべつ(分別)
分別
ぶんべつ [0] 【分別】 (名)スル
種類・性格などによって別々に分けること。区別すること。「国家と君主とを―せし如く/民約論(徳)」
→ふんべつ(分別)
分別
わいだめ 【弁別・分別】
〔古くは「わいため」〕
けじめ。区別。差別。「老若男女の―なく/安愚楽鍋(魯文)」「神物官物,また,未だ―せず/古語拾遺」
分別
ふんべつ【分別】
good sense;discretion;→英和
prudence.→英和
〜のある sensible;→英和
thoughtful;→英和
prudent.→英和
〜のない thoughtless;→英和
imprudent.→英和
分別む
わきた・む 【弁別む・分別む】 (動マ下二)
〔後世「わきだむ」「わいだむ」とも〕
(1)弁別する。わきまえる。「親ら罪無きことを―・め/日本書紀(応神訓)」
(2)弁償する。「千両が万両もきつと―・め申すべし/浄瑠璃・日本西王母」
分別らしい
ふんべつらし・い [6] 【分別らしい】 (形)[文]シク ふんべつら・し
いかにも分別があるように見える。「―・い顔つき」
分別収集
ぶんべつしゅうしゅう [5] 【分別収集】
家庭などから出る廃棄物を燃えるごみ,燃えないごみ,資源ごみ(缶・びん・古紙など),有害ごみ(乾電池など)などに分けて集めること。
分別所
ふんべつどころ [5] 【分別所】
(1)よく考えるべき場合。思案どころ。
(2)〔静かに思案にふける所の意〕
便所のこと。
分別智
ふんべつち [4] 【分別智】
〔仏〕 自他の区別を前提として行われる,煩悩(ボンノウ)をもつ人間の思考。凡夫の思考。世俗的思惟。
⇔無分別智
分別書き方
ぶんべつかきかた [7] 【分別書き方】
「分かち書き{(1)}」に同じ。ぶんべつがき。
分別沈殿
ぶんべつちんでん [5] 【分別沈殿】
二成分以上の溶質を含む溶液に沈殿剤を加え,生ずる沈殿の溶解度の差を利用してそれぞれを分離する操作。普通は,沈殿生成と溶解を多数回繰り返すことにより分離を完全なものとする。
分別盛り
ふんべつざかり [5] 【分別盛り】
人生の経験も豊富で知識も多く,最もよく物事の道理がわきまえられる年ごろ。また,その人。
分別結晶
ぶんべつけっしょう [5] 【分別結晶】
二成分以上の性質の類似した溶質を含む溶液から,わずかな溶解度の差を利用して各成分を分離する操作。混合溶液を濃縮あるいは冷却して析出した結晶を分離し,これを再び溶媒に溶解させた溶液と,残りの母液のそれぞれについて同じ操作を繰り返し行う。
分別臭い
ふんべつくさ・い [6] 【分別臭い】 (形)[文]ク ふんべつくさ・し
いかにも分別がありそうである。「子供のくせに―・いことを言う」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
分別蒸留
ぶんべつじょうりゅう [5] 【分別蒸留】
二種以上の揮発成分を含む混合物を蒸留し,沸点の差を利用してそれぞれ分離すること。石油工業などで物質の分離・精製に広く使われる。分留。
→精留
分別顔
ふんべつがお [0] 【分別顔】
いかにも分別がありそうな顔つき。わきまえた顔つき。
分利
ぶんり [0][1] 【分利】
高熱が数時間のうちに平熱まで下がること。
→渙散(カンサン)
分刻み
ふんきざみ [3] 【分刻み】
一分ずつ時間を数えること。「―のスケジュール」
分割
ぶんかつ【分割】
division;→英和
partition.→英和
〜する divide <a thing into> .→英和
〜払いで買う buy <a thing> by installments.
分割
ぶんかつ [0] 【分割】 (名)スル
ある物をいくつかに分けること。「黄金―」「領土を―する」
分割払い
ぶんかつばらい [5] 【分割払い】
代金などを何度かに分けて支払う方法。
→一時払い
分割相続
ぶんかつそうぞく [5] 【分割相続】
共同相続の場合に,遺産を相続分に応じて分割する相続形態。
分割統治
ぶんかつとうち [5] 【分割統治】
支配者が被支配者の民族・宗教・利害などの相違対立を利用して相互に分立させ,統一的反対勢力の形成を困難にして支配の安定をはかる方法。
分劃
ぶんかく [0] 【分画・分劃】 (名)スル
(1)分割し区画すること。また,その区画。
(2)混合物質を,それを構成する成分に分けること。または,分けられたそれぞれの成分。
分力
ぶんりょく [1][0] 【分力】
一つの力を,作用点が等しく互いに向きの異なる二つ以上の力の合力と考えるときの,それぞれの力。
⇔合力
分包
ぶんぽう [0] 【分包】 (名)スル
粉薬・丸薬などを一包みずつに分けて包むこと。「薬を―する」
分化
ぶんか【分化】
differentiation;specialization.〜する differentiate;→英和
specialize.→英和
分化
ぶんか [1][0] 【分化】 (名)スル
(1)単純なもの・等質なものが,複雑なもの・異質なものに分かれてゆくこと。「学問がますます―する」
(2)生物の発生の過程で,分裂増殖する細胞がそれぞれ形態的・機能的に変化して,役割に応じた特異性が確立していく現象。生物種族のたどる形態変化にもあてはまる。
(3)〔心〕 条件づけにおいて,二つ以上の刺激の中の特定の刺激に対してだけ反応を形成すること。
⇔汎化
分厘
ふんりん [0] 【分厘】
ごくわずかであること。「―の価値も無しと/たけくらべ(一葉)」
分厚
ぶあつ [0] 【分厚・部厚】 (形動)
かなりの厚みがあるさま。「―な本」
分厚い
ぶあつ・い [0][3] 【分厚い・部厚い】 (形)[文]ク ぶあつ・し
(本・板など平らなものに)かなりの厚みがある。「―・い封書」「―・い唇」
[派生] ――さ(名)
分厚い
ぶあつ【分厚い】
thick.→英和
分収林
ぶんしゅうりん ブンシウ― [3] 【分収林】
造林者と土地所有者が異なり,両者が造林による収益を分け合う契約をした山林。成育途上の森林に育林費用の提供を受け,後に収入を分け合う分収育林と,植林を含む契約で行う分収造林の方式がある。
分合
ぶんごう [0] 【分合】 (名)スル
分けることと合わせること。分割と併合。「農地の交換―」
分営
ぶんえい [0] 【分営】
本営から分かれて作られた軍営。
分団
ぶんだん [0] 【分団】
(1)ある団体から分かれてつくられた組織。
(2)分けてつくられた小さな集団。グループ。
分国
ぶんこく [0] 【分国】
(1)平安末期,院・宮・公卿などが,国司の職権を付与されて知行する国。
(2)守護大名・戦国大名の領国。
分国法
ぶんこくほう [0][4] 【分国法】
戦国大名が領国統治のために制定した法令。その分国内にのみ有効。国法。壁書。戦国家法。
→分国法[表]
分圧
ぶんあつ [0] 【分圧】
混合気体の各成分気体がそれぞれ独立に,同温度で混合気体と同体積を占めるときに示す圧力。
→全圧
分圧の法則
ぶんあつのほうそく 【分圧の法則】
⇒ドルトンの法則(ホウソク)
分地
ぶんち [1][0] 【分地】 (名)スル
土地を分けること。土地を分けて相続させること。また,その土地。
分地制限令
ぶんちせいげんれい [6] 【分地制限令】
江戸時代,幕府が出した田畑分割相続の制限令。耕地の零細化を防止し,年貢徴収を確保することを目的とした。1673年が初見。
分場
ぶんじょう [0] 【分場】
本部から分かれて別の所に設けられた試験場や作業場など。
分売
ぶんばい [0] 【分売】 (名)スル
一まとまりになっているものを分けて売ること。「全集を―する」
分売する
ぶんばい【分売する】
sell <things> singly.
分外
ぶんがい [0][1] 【分外】 (名・形動)[文]ナリ
(1)分際を超えていてふさわしくない・こと(さま)。過分。「―な望みをいだく」「―の光栄」
(2)思いのほかであること。格別であること。「人民を信ずる事は,―に少き/西国立志編(正直)」
分娩
ぶんべん【分娩】
(a) childbirth.→英和
〜する be delivered of <a boy> ;give birth to <a boy> .‖分娩室 a labor[delivery]room.
分娩
ぶんべん [0] 【分娩】 (名)スル
子を産むこと。胎児を母体外へ産み出すこと。出産。
分娩損傷
ぶんべんそんしょう [5] 【分娩損傷】
分娩時に胎児が受ける外傷。産道を通過するときに受ける圧迫のほか,鉗子分娩などの介助や手術などによることもある。
分子
ぶんし【分子】
(1)《化》a molecule;→英和
《数》a numerator.→英和
(2)[一部の者]an element;→英和
elements.‖分子式 a molecular formula.分子生物学 molecular biology.分子量 molecular weight.
分子
ぶんし [1] 【分子】
(1)〔molecule〕
各物質の化学的性質をもった最小の単位粒子。希ガスのように一原子の分子もあるが,普通は複数個の原子が主として共有結合によって結合してできた電気的に中性な粒子。原子数が数千,数万にもなるものを高分子という。金属結合による金属の結晶やイオン結合性の強い食塩などの無機塩類の結晶には分子は存在しない。
(2)団体の中の各個人。成員。「不平―」
(3)分数または分数式で,割られる方の数または式。
⇔分母
→分数
分子スペクトル
ぶんしスペクトル [5] 【分子―】
分子が吸収または放出する光のスペクトル。線状のスペクトルが数多く密集して帯状をなす。その吸収・放出に関するエネルギー準位は,分子内の電子の状態,分子を構成する原子核の振動状態,およびそれらの重心のまわりの回転状態による。帯スペクトル。
分子ポンプ
ぶんしポンプ [4] 【分子―】
真空ポンプの一種。高速回転体に接している気体が,その粘性によってひきずられて流れることを利用した超高真空ポンプ。
分子上昇
ぶんしじょうしょう [4] 【分子上昇】
⇒モル沸点上昇(フツテンジヨウシヨウ)
分子化合物
ぶんしかごうぶつ [5] 【分子化合物】
単独でも安定な二種以上の分子が直接結合してできる化合物で,比較的容易にもとの成分に分解できるもの。
分子命題
ぶんしめいだい [4] 【分子命題】
〔molecular sentence〕
記号論理学の用語。もはやそれ以上分解不可能な原子命題が「かつ」「または」などの論理結合子で結合されて形成された命題。原子命題とは異なり,対応する実在的対象をもたない。その真理値は原子命題の真理値から機械的に導出される。
分子容
ぶんしよう [3] 【分子容】
物質一モルの占める体積。モル体積。
分子式
ぶんししき [3] 【分子式】
元素記号を用いて分子に含まれる原子の種類と数を表す化学式。
分子時計
ぶんしどけい [4] 【分子時計】
DNA の塩基配列の置換や欠失が起きる確率がほぼ一定であることを利用し,DNA の塩基配列やその産物であるタンパク質のアミノ酸配列を比較して,生物種が進化上で分岐した年代を推定すること。
分子模型
ぶんしもけい [4] 【分子模型】
分子の立体構造を表すために,原子を表す球や多面体を化学結合に対応するように結びつけた模型。
分子熱
ぶんしねつ [3] 【分子熱】
⇒モル熱(ネツ)
分子生物学
ぶんしせいぶつがく [7] 【分子生物学】
現代生物学の一分野。生命現象を分子のレベルで理解しようとする学問。特に核酸・タンパク質などの生体高分子の構造・機能について化学反応を通じて明らかにする。DNA の構造と機能が明らかにされて以来,急速に発展。
分子病
ぶんしびょう [0] 【分子病】
遺伝病のこと。先天性疾患のうち,突然変異遺伝子を起因とするもの。病因が DNA の塩基配列の変更に基づくタンパク質分子の一次構造の異常によることから名づけられた。
分子線
ぶんしせん [0] 【分子線】
分子の粒子線。多くのスリットを通過させることで同一方向の分子線が得られ,シャッターの遮断・開放によって制御することが可能。
分子線エピタキシー法
ぶんしせんエピタキシーほう [10] 【分子線―法】
〔molecular beam epitaxy〕
超高真空下で原料となる金属などを加熱して分子線を発生させ,目標の基板の結晶に照射し薄膜を成長させる方法。最先端のデバイス開発に用いられる。分子線エピタキシャル法。MBE 。
分子蒸留
ぶんしじょうりゅう [4] 【分子蒸留】
高度の真空下で,蒸発面と凝縮面との距離を分子の平均自由行程以下にして行う蒸留。普通の減圧蒸留では蒸留できない高沸点物質や熱に不安定な物質の蒸留が可能で,各種のビタミン・グリセリンなどの精製に用いられる。
分子説
ぶんしせつ [3] 【分子説】
1811年イタリアのアボガドロがドルトンの原子説と気体反応の法則との間の矛盾を解くために提出した学説。気体状態の物質の基本構成単位として複数の原子から成る分子を想定した。その後,分子の概念は気体状態以外の物質にも適用され,化学全般の基礎的概念となった。
分子軌道
ぶんしきどう [4] 【分子軌道】
分子内のそれぞれの電子の状態を記述する波動関数。分子内の各電子が特定の原子に所属するのではなく,分子全体に広がるものとして分子の電子状態を考える際の波動関数。
分子進化
ぶんししんか [4] 【分子進化】
(1)生体の遺伝情報をになう DNA 分子の塩基配列が,長期間にわたる突然変異の蓄積によって変化してゆくこと。生物進化を分子レベルでとらえたもので,これに基づき従来の自然淘汰説に対して,淘汰に中立な突然変異遺伝子の蓄積が進化の要因であるとする,中立説が提唱された。
→中立説
(2)
⇒化学進化
分子運動
ぶんしうんどう [4] 【分子運動】
物質を構成する分子・原子が行う,不規則・無秩序な微視的運動。振動・回転・並進の三種に分けられる。分子運動の激しさを表す尺度が温度である。
分子遺伝学
ぶんしいでんがく [5] 【分子遺伝学】
遺伝の仕組みを DNA 分子の塩基配列によって解明しようとする学問分野。
分子配向
ぶんしはいこう [4] 【分子配向】
⇒配向(ハイコウ)(1)(2)
分子量
ぶんしりょう [3] 【分子量】
分子をつくる原子の原子量の和。分子一モルの質量をグラム単位で表したときの数値にあたる。
分子間力
ぶんしかんりょく [4] 【分子間力】
分子と分子の間に働く力。きわめて近い距離では強い反発力となり,これから遠ざかると弱い引力となる。狭義には,分子間の引力をさす。ファンデルワールス力。
分子降下
ぶんしこうか [4] 【分子降下】
⇒モル凝固点降下(ギヨウコテンコウカ)
分子雲
ぶんしうん [3] 【分子雲】
低温・高密度の星間雲。一つの広がりで太陽の一万〜一〇〇〇万倍の質量をもち,この中から恒星が生成される。
分室
ぶんしつ【分室】
a branch (office).→英和
分室
ぶんしつ [0] 【分室】
(1)小さく分けられた部屋。
(2)本部・本社などから他の場所に分けてつくられた事務所。
分家
ぶんけ【分家】
a branch family.〜する set up a separate[new]family.
分家
ぶんけ [0] 【分家】 (名)スル
家族の一員がその属する家から離れて新しく一家をかまえること。また,その家。民法旧規定では,本家に従属するものとされたが,現在は本家・分家に法律的意味はない。
⇔本家
「祖父の代に―した」
分宿
ぶんしゅく [0] 【分宿】 (名)スル
何人かの一行が,分かれて宿をとること。「三軒の旅館に―する」
分封
ぶんぽう [0] 【分封】 (名)スル
(1)領地を分け与えて,その地を支配させること。また,分けた領地。
(2)春や夏に,ミツバチ類に新しい女王蜂が出現したとき,今までの女王蜂を含む一群が古い巣を譲り渡して新しい巣を作ること。巣分かれ。
分局
ぶんきょく【分局】
a branch (office).→英和
分局
ぶんきょく [0] 【分局】
本局から分かれて作られた局。
分岐
ぶんき [0][1] 【分岐】 (名)スル
分かれること。またになること。「支線を―させる」
分岐する
ぶんき【分岐する】
diverge;→英和
branch off;ramify.→英和
分岐点 a turning point;a junction (鉄道の);→英和
a crossroads.
分岐点
ぶんきてん [3] 【分岐点】
(1)道路・鉄道などの分かれる地点。
(2)物事の分かれ目。「人生の―」「損益―」
分布
ぶんぷ [0] 【分布】 (名)スル
(1)分かれてあちこちにあること。また,分けてあちこちに置くこと。
(2)その事象が空間的・時間的なある範囲内に存在すること。また,その存在する状態。「方言の―を調べる」「人口の―」「本州中部以南の海浜に―する植物」
(3)〔数〕 確率分布のこと。
分布
ぶんぷ【分布】
(a) distribution.→英和
〜する be distributed;range <from a place to another> .→英和
分店
ぶんてん [0] 【分店】
本店から分かれて独立した店。
分度
ぶんど [1] 【分度】
(1)はかりわけること。
(2)〔「分限度合」の意。二宮尊徳の唱えた語〕
経済面での自分の実力を知り,それに応じて生活の限度を定めること。
分度器
ぶんどき【分度器】
a protractor.→英和
分度器
ぶんどき [3] 【分度器】
角度をはかるための道具。半円形・円形の合成樹脂の板などに角度目盛りをほどこしたもの。
分弁
ぶんべん [0] 【分弁】 (名)スル
物の区別を明らかにすること。「事の真偽を―する」
分引
ぶびき [0] 【分引(き)・歩引(き)】 (名)スル
割引をすること。「―ヲスル/ヘボン」
分引き
ぶびき [0] 【分引(き)・歩引(き)】 (名)スル
割引をすること。「―ヲスル/ヘボン」
分所
ぶんしょ [0][1] 【分所】
本部から分かれて設けられた事務所や営業所。
分担
ぶんたん【分担】
one's share;→英和
(an) allotment (割当);→英和
one's duty (義務).〜する share in <the work> ;share <the work with a person> ;pay one's share <of the expenses> .‖分担金 one's allotted charge.
分担
ぶんたん [0] 【分担】 (名)スル
仕事・責任・費用などを分けて受け持つこと。分けて負担すること。「組み立て作業を―する」「―金」
分持ち
ぶもち [0] 【分持ち】
仕事や費用を分担すること。ぶんもち。
分捕り
ぶんどり [0] 【分捕り】
ぶんどること。特に戦場で,敵の武器などを奪い取ること。「予算の―合戦」「―品」
分捕り
ぶんどり【分捕り】
capture;→英和
plunder.→英和
分捕品 booty;→英和
spoil(s).→英和
分捕る
ぶんど・る [3] 【分捕る】 (動ラ五[四])
(1)戦場で敵の武器などを奪い取る。「戦車を―・る」
(2)他人のものを奪い取る。「あいつの車を―・ってやる」
[可能] ぶんどれる
分捕る
ぶんどる【分捕る】
capture;→英和
seize.→英和
分掌
ぶんしょう [0] 【分掌】 (名)スル
分けて職務や仕事を受け持つこと。「政務を―する」「業務―規程」
分損
ぶんそん [0] 【分損】
損害保険では,保険の付された財産の一部損害。海上保険では,船舶または積み荷の一部に被る損害。
分教場
ぶんきょうじょう [0] 【分教場】
辺地の小・中学校などで,本校のほかに設けられた教場。現在は分校という。
分散
ぶんさん【分散】
dispersion.〜する[させる]disperse.→英和
分散
ぶんさん [0] 【分散】 (名)スル
(1)分かれ散らばること。分けて散らすこと。
⇔集中
「全員を―して前進させる」
(2)光がプリズムや回折格子などを通過するとき,その波長によって分かれること。一般には,波の速度が振動数によって変化することをいう。
(3)資料の散らばりの度合を表すもの。平均値と各資料値の差(偏差)を二乗し,それを算術平均したもの。分散の数値が小さいほど資料は平均値のまわりに集まっている。標準偏差は分散の正の平方根である。
→標準偏差
(4)〔化〕 ある物質が,他の均一な物質の中に,微粒子状になって一様に散在していること。
(5)江戸時代,破産。債務者の申し出による自己破産をいう。「―にあへば,衣類・刃物も皆人手にわたりて/浮世草子・永代蔵 1」
分散処理システム
ぶんさんしょりシステム [7] 【分散処理―】
データ処理を複数の処理装置で行うシステム。処理能力・信頼性などの点ですぐれている。
⇔集中処理システム
分散剤
ぶんさんざい [3] 【分散剤】
固体の微粒子を液体中へ分散させるために用いる薬剤。墨汁で炭素の微粒子を水中に分散するための膠(ニカワ)など。
分散和音
ぶんさんわおん [5] 【分散和音】
和音を構成する各音を順次に演奏する音型。
→アルペッジョ
分散投資
ぶんさんとうし [5] 【分散投資】
特定の商品や金融資産に集中的に投資せずにいろいろな種類の金融資産や銘柄に分散して投資すること。これにより集中投資のリスクの回避とポートフォリオ全体の収益の安定を図る。
分散系
ぶんさんけい [0] 【分散系】
一つの均一な物質の中に他の物質が微細粒子として散在している混合系。懸濁液・乳濁液・コロイド溶液・真の溶液など。
分数
ぶんすう【分数】
a fraction.→英和
分数
ぶんすう [3] 【分数】
整数 � を 0 ではない整数 � で割った結果を � で表したもの。横棒の下にある数を分母,横棒の上にある数を分子という。�,� が正の整数である時,分数 � は 1 を � 等分したものを � 個集めたものと考えることもできる。
分数式
ぶんすうしき [3] 【分数式】
式を整理したとき,分母が文字を含む整式であるような代数式。
分断
ぶんだん [0] 【分断】 (名)スル
分けて別々にすること。分けてきれぎれにすること。「東西に―された国家」
分断国家
ぶんだんこっか [5] 【分断国家】
一つの国家が人為的に分裂させられた国家。第二次大戦後の朝鮮・ベトナム・ドイツなど。現在では朝鮮のみ。
分明
ふんみょう 【分明】 (名・形動)
〔「ぶんみょう」とも〕
「ぶんめい(分明)」に同じ。「その仮名(ケミヨウ)・実名(ジツミヨウ)―ならず/平家 11」
分明
ぶんめい [0] 【分明】 (名・形動)スル [文]ナリ
〔古くは「ふんめい」とも〕
(1)はっきりしていること。明らかなこと。また,そのさま。ぶんみょう。「結論を―にする」「既に勝負は―にして/金色夜叉(紅葉)」
(2)明らかになること。
分時
ふんじ [1] 【分時】
一分(イツプン)の時間。わずかな時間。
分暁
ぶんぎょう [0] 【分暁】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)夜が明けようとすること。
(2)明らかに悟ること。「この道理の原因を―せざるもの/自由之理(正直)」
(3)明らかなさま。「神経の功用を論ずる説,甚だ混淆して―ならず/西国立志編(正直)」
分有
ぶんゆう [0] 【分有】 (名)スル
一つのものを何人かで分けて所有すること。「土地を―する」
分服
ぶんぷく [0] 【分服】 (名)スル
薬を何回かに分けてのむこと。
分村
ぶんそん [0] 【分村】 (名)スル
(1)本村から分かれた村。
(2)村の多くの者が集団で移住して新たにつくった村。
分析
ぶんせき【分析】
(an) analysis;→英和
an assay (鉱石の).→英和
〜的な analytic(al).〜する analyze;→英和
assay.
分析
ぶんせき [0] 【分析】 (名)スル
〔analysis〕
(1)ある事柄の内容・性質などを明らかにするため,細かな要素に分けていくこと。
⇔総合
「事態を―して対処方針を立てる」
(2)知的活動の過程・方法の一。所与の対象・表象・概念などを,それを構成する部分・要素・条件などに分け入って解明すること。
⇔総合
(3)物質に含まれている成分の種類や量を化学的・物理的に求めること。
分析判断
ぶんせきはんだん [5] 【分析判断】
〔哲〕
〔(ドイツ) analytisches Urteil〕
主語となる概念の内包のうちにすでに述語が含まれる判断。確実性を有するが,なんら知識を拡張させる判断ではない。
⇔総合判断
分析化学
ぶんせきかがく [5] 【分析化学】
化学分析の方法とその理論を研究する化学の一分野。
→化学分析
分析哲学
ぶんせきてつがく [6][5] 【分析哲学】
〔analytic philosophy〕
二〇世紀に主として英米を中心に展開された哲学。哲学的問題はそれを表現する言語形式を分析し,意味を明確化することによって解明または消去されるべきだと主張する。フレーゲ・ラッセルらによって創始された。記号論理学を用いた論理分析を重視する人工言語学派(前期ウィトゲンシュタイン,カルナップなど)と日常言語の使用形態を緻密に分析する日常言語学派(後期ウィトゲンシュタイン,ライル,オースティンなど)とに大別される。アメリカではプラグマティズムと結びついて独自の発展を遂げた(クワイン,デイビッドソン,ローティなど)。
分析心理学
ぶんせきしんりがく [4] 【分析心理学】
ユングの創始した広義の精神分析の一派。
分析的
ぶんせきてき [0] 【分析的】 (形動)
ある事象をその構成要素に即して考察するさま。
⇔総合的
分析的定義
ぶんせきてきていぎ [7] 【分析的定義】
〔論〕 定義の方法の一。定義される概念内容の本質的属性を分析的に規定するもの。
⇔発生的定義
分枝
ぶんし [0][1] 【分枝】 (名)スル
茎や幹から出た枝が何本かに分かれること。枝分かれ。「上方で多数―する」
分校
ぶんこう【分校】
a branch school.
分校
ぶんこう [0] 【分校】
地理的事情などから,本校から分離して設けられる学校。古くは分教場ともいった。
⇔本校
分根
ぶんこん [0] 【分根】
根を分けて移し植えること。根分け。
分業
ぶんぎょう【分業】
division of labor.
分業
ぶんぎょう [0] 【分業】 (名)スル
(1)手分けをして仕事をすること。
(2)〔division of labour〕
生産の過程で,工程の一部を互いに分担して労働する形態(個別的分業)。また広く社会の成員の間で,職業分化など経済的・技術的・社会的に分化された役割を担う形態(社会的分業)。
→協業
分極
ぶんきょく [0] 【分極】
(1)一般に,電荷または磁荷の分布が変化して,電気双極子モーメントまたは磁気双極子モーメントが生じること。また,その単位体積当たりの双極子モーメントの大きさ。電界中に置かれた誘電体に電気双極子モーメントが生じる現象は電気分極・誘電分極あるいは単に分極と呼ばれ,磁界中に置かれた磁性体に磁気双極子モーメントが生じる現象は,特に磁気分極あるいは磁化と呼ばれる。
(2)分子中の二原子間の結合または分子全体に電荷の分布の偏りがあって,電気双極子モーメントをもっていること。
(3)電気分解や電池の反応で,電流が流れているときの電極電位が,電流の流れていないときの電位(平衡電位)と異なる値になること。電気化学的分極。
(4)〔生〕 細胞膜のイオンの選択透過性により,その外側が正,内側が負に帯電して電位差が生じていること。
→膜電位
分極
ぶんきょく【分極】
《電》polarization.
分極化
ぶんきょくか [0] 【分極化】 (名)スル
相対立する二つの勢力や立場に分化すること。
分極電荷
ぶんきょくでんか [5] 【分極電荷】
分極によって生ずる電荷。系全体で合計すればゼロになり,系外に取り出すことはできない。
分権
ぶんけん [0] 【分権】
権力を一か所に集中しないで,分けること。
⇔集権
「地方―」
分権
ぶんけん【分権】
decentralization (of authority).
分段
ぶんだん [0] 【分段】
(1)きざみ。区切り。段落。
(2)〔仏〕「分段生死(シヨウジ)」の略。
分段同居
ぶんだんどうご [5] 【分段同居】
〔仏〕
〔この世に凡夫と仏・菩薩が共にある意〕
娑婆(シヤバ)の世界。人間の住む世界。
分段無常
ぶんだんむじょう [5][0] 【分段無常】
〔仏〕 分段生死の身は,たちまちのうちに死んでゆくはかないものだということ。
分段生死
ぶんだんしょうじ [5] 【分段生死】
〔仏〕 三界を輪廻(リンネ)している衆生(シユジヨウ)の生死・寿命や姿に一定の限度がある,凡夫・人間の生死。
→変易(ヘンヤク)生死
分段輪廻
ぶんだんりんね [5] 【分段輪廻】
〔仏〕 分段生死の身が生まれかわり,死にかわるという生涯を繰り返すこと。
分母
ぶんぼ【分母】
《数》a denominator.
分母
ぶんぼ [1] 【分母】
分数または分数式で,割る方の数または式。
⇔分子
→分数
分毫
ふんごう [0] 【分毫】
〔「ぶんごう」とも〕
ほんのわずか。寸毫。「―も放縦ならしめざらん/西国立志編(正直)」
分水
ぶんすい [0] 【分水】 (名)スル
水路を造って河川から水を分けること。また,分かれて流れること。
分水
ぶんすい 【分水】
新潟県中部,西蒲原郡の町。信濃川と大河津分水路(新信濃川)の分水地に位置する。中心の地蔵堂地区は河川交通で繁栄。西行や良寛ゆかりの地。
分水嶺
ぶんすいれい [3] 【分水嶺】
分水界になっている山脈。雨水を異なった水系に分かつ山の峰々。分水山脈。
分水嶺
ぶんすいれい【分水嶺】
a divide;→英和
a watershed.→英和
分水工
ぶんすいこう [3] 【分水工】
水路の流水を必要な所へ分流させる施設。
分水界
ぶんすいかい [3] 【分水界】
雨水の流れる方向を分かつ境界。分水線。
分水路
ぶんすいろ [3] 【分水路】
河川から水を分けて流すために設けた水路。
分泌
ぶんぴ [0] 【分泌】 (名)スル
「ぶんぴつ(分泌)」の慣用読み。
分泌
ぶんぴつ [0] 【分泌】 (名)スル
〔secretion〕
細胞が生体にとって特殊な用途をもつ生産物を排出すること。そのような機能をもつ細胞を腺(セン)細胞といい,それによって構成される器官を腺という。分泌の形態によって内分泌と外分泌とに分ける。ぶんぴ。
分泌
ぶんぴつ【分泌(物)】
(a) secretion.〜する secrete.→英和
‖分泌腺 a secreting gland.
分泌液
ぶんぴつえき [4] 【分泌液】
細胞または腺(セン)の活動によって産生される液体。動物では消化液・ホルモン・乳汁など。植物では蜜・乳液・樹脂・ゴム液など。
分泌物
ぶんぴつぶつ [4] 【分泌物】
腺細胞から分泌される物質。消化酵素・ホルモンが代表的。
分泌腺
ぶんぴつせん [0] 【分泌腺】
内分泌または外分泌を行う器官。
分派
ぶんぱ [1] 【分派】 (名)スル
(1)枝のように分かれ出ること。また,分かれたもの。
(2)団体などで,主流となるものから分かれ出ること。また,その分かれ出た流派や仲間。「主流から―する」「―活動」
分派
ぶんぱ【分派】
a faction;→英和
a sect.→英和
分派活動 factional activities.
分流
ぶんりゅう [0] 【分流】 (名)スル
(1)本流から分かれて流れること。また,その流れ。「利根川から―して東京湾に注ぐ放水路」
(2)本派から分かれ出た派。分派。
分流器
ぶんりゅうき [3] 【分流器】
電流計の測定範囲を拡大したいとき,電流計に並列に接続する抵抗器。シャント。
分液漏斗
ぶんえきろうと [5] 【分液漏斗】
互いに混ざり合わない二種の液体を分離するのに用いるガラス器具。液体に溶けている特定の成分を,その液体と混ざり合わないもう一つの液体へ抽出して分離するのにも用いることができる。
分液漏斗[図]
分溜
ぶんりゅう [0] 【分留・分溜】 (名)スル
「分別蒸留(ブンベツジヨウリユウ)」の略。
分点
ぶんてん [1] 【分点】
天球上で,赤道と黄道との交点。すなわち春分点と秋分点。
→至点
分点月
ぶんてんげつ [3] 【分点月】
月が春分点を通過して天球を回り,再び春分点に戻るまでの時間の平均値。二七・三二一五八二日に相当する。回帰月。
分生子
ぶんせいし [3] 【分生子】
菌類にみられる無性胞子の一種。分生子柄という特定の菌糸に生じる。分生胞子。
分田
ぶんでん [0] 【分田】
中世,下地(シタジ)を分け与えること。また,その田。
分画
ぶんかく [0] 【分画・分劃】 (名)スル
(1)分割し区画すること。また,その区画。
(2)混合物質を,それを構成する成分に分けること。または,分けられたそれぞれの成分。
分画製剤
ぶんかくせいざい [5] 【分画製剤】
⇒血液成分製剤
分界
ぶんかい [0] 【分界】 (名)スル
分けて境目をつけること。また,その境目。「其徳と不徳との―には/学問ノススメ(諭吉)」
分留
ぶんりゅう [0] 【分留・分溜】 (名)スル
「分別蒸留(ブンベツジヨウリユウ)」の略。
分留塔
ぶんりゅうとう [0] 【分留塔】
分別蒸留を効率的に行うための,内部が多数の段に分けられた塔形の直立管。
分番
ぶんばん 【分番】
「番上(バンジヨウ)」に同じ。
分疏
ぶんそ [1] 【分疏】 (名)スル
(1)個条を分けて申し述べること。
(2)言い開きをすること。弁解。いいわけ。
分益小作
ぶんえきこさく [5] 【分益小作】
小作制度の一形態。小作地の収穫物のうち一定の割合を小作料として支払うもの。現在の農地法は定額金納を定め,これを認めていない。刈り分け小作。
分相応
ぶんそうおう [1] 【分相応】 (名・形動)[文]ナリ
その人の能力や地位にふさわしい・こと(さま)。「―の収入を得る」「―な扱い」「―に暮らす」
分県
ぶんけん [0] 【分県】
日本全国を都道府県別に分けたもの。
分県地図
ぶんけんちず [5] 【分県地図】
都道府県別に分けた地図。
分知
ぶんち [1] 【分知】
江戸時代,大名・旗本が知行所を親族で分割相続すること。
分社
ぶんしゃ [0][1] 【分社】 (名)スル
(1)本社から神霊を分けてまつった神社。
(2)一つの会社から事業を分けて別の会社として設立すること。また,その会社。「―化」
分社経営
ぶんしゃけいえい [4] 【分社経営】
工場・支店・事業部といった事業単位を独立の会社にしたうえで,それらを統括する本社的機能をもった会社を作り,集団的に経営するシステム。
分祀
ぶんし [0][1] 【分祀・分祠】 (名)スル
本社と同じ祭神を他所の新しい神社にまつること。また,その新しい神社。
分祠
ぶんし [0][1] 【分祀・分祠】 (名)スル
本社と同じ祭神を他所の新しい神社にまつること。また,その新しい神社。
分福茶釜
ぶんぶくちゃがま 【文福茶釜・分福茶釜】
(1)昔話の一。狸(狐の話もある)が助けてくれた人に恩返しをするため,茶釜などいろいろなものに化けてその人を裕福にするというもの。笑い話化したものが多い。群馬県館林の茂林寺にまつわる話が有名。
(2) [1]
ウニの一種。背面はほぼハート形で殻長約5センチメートル。背面に五本の放射状の溝がある。全身淡褐色。相模湾以南の沿海に分布。
分科
ぶんか【分科】
a section;→英和
a branch.→英和
分科委員会 a subcommittee.→英和
分科
ぶんか [1] 【分科】
学問や物事で科目を分けること。また,分けられた科目。
分科会
ぶんかかい [3] 【分科会】
大きな会議などの場合,全体会議に対し,各専門分野に分かれて開く会合。
分科大学
ぶんかだいがく [4] 【分科大学】
旧制の帝国大学を構成した各分科の称。法科大学・医科大学・工科大学・文科大学・理科大学・農科大学があった。1919年(大正8)から学部と改称。
分秒
ふんびょう [0] 【分秒】
一分とか一秒とかというような,きわめて短い時間。寸刻。「―を惜しむ」
分立
ぶんりつ [0] 【分立】 (名)スル
分けて立てること。また,分かれて立つこと。ぶんりゅう。「三権―」「小国家が―する」
分立
ぶんりつ【分立】
separation;→英和
independence.→英和
〜する separate <from> ;→英和
become independent <of> .
分筆
ぶんぴつ [0] 【分筆】 (名)スル
土地登記簿上,一筆の土地をいくつかに分割すること。
⇔合筆(ガツピツ)
分節
ぶんせつ [0] 【分節】
(1)一続きになっている全体をいくつかの部分に分けること。また,その分けられた部分。
(2)ゲシュタルト心理学で,それ自体の要素的分析ではなく,全体との関連のなかでのみ問題になり得る,全体のなかの構成部分。例えば,身体における各肢の機能など。
分籍
ぶんせき [0] 【分籍】 (名)スル
戸籍を分けて,新戸籍を作ること。
分米
ぶんまい [0] 【分米】
(1)中世,土地の年貢米。斗代(トダイ)に土地面積をかけあわせたもの。
(2)近世,検地による土地の公式の収穫高。石盛(コクモリ)に面積をかけあわせたもの。
分納
ぶんのう【分納】
an installment payment (金銭の).〜する pay by[in]installments.
分納
ぶんのう [0] 【分納】 (名)スル
何回かに分けて納めること。「税金を―する」
分級
ぶんきゅう [0] 【分級】 (名)スル
流体から受ける抗力を利用して,粒子をその大きさにしたがって選り分けること。
分給
ぶんきゅう [0] 【分給】 (名)スル
分け与えること。「歩卒に―すべき事/西国立志編(正直)」
分置
ぶんち [1] 【分置】 (名)スル
分けて配置すること。
分署
ぶんしょ [1] 【分署】
本署から分かれて設けられた警察署や消防署など。
分署
ぶんしょ【分署】
a substation.→英和
分脈
ぶんみゃく [0] 【分脈】
主脈から分かれ出た血脈・山脈・鉱脈など。
分荼離迦
ふんだりか 【分荼離迦】
〔梵 puṇdarīka〕
〔仏〕
(1)地獄の東西南北の門の外にあるという小地獄の一。白い蓮華(レンゲ)の咲く池がある。
(2)白蓮華のこと。
分葱
わけぎ【分葱】
《植》a scallion.→英和
分葱
わけぎ [2] 【分葱】
ユリ科の野菜。ネギの変種。中国を経て古く渡来。葉はネギより細く淡緑色で高さ約30センチメートル。鱗茎(リンケイ)は白色でほとんどふくらまない。和名は,株分けで繁殖させることから。古名,冬葱(フユキ)。[季]春。
分蘖
ぶんけつ [0] 【分蘖】 (名)スル
〔「ぶんげつ」とも〕
主にイネ科植物が根に近い茎の節から枝分かれすること。株張り。
分蜜糖
ぶんみつとう [0] 【分蜜糖】
糖蜜成分を分離して製造した砂糖。
⇔含蜜糖(ガンミツトウ)
分袂
ぶんべい [0] 【分袂】 (名)スル
たもとを分かつこと。人と別れること。訣別(ケツベツ)。「大井,小林と―し,新井と共に渡航の途に就き/妾の半生涯(英子)」
分裂
ぶんれつ【分裂】
a split;→英和
(a) division.→英和
〜する split <into factions> ;break up.‖核分裂 nuclear fission.細胞分裂 segmentation.
分裂
ぶんれつ [0] 【分裂】 (名)スル
(1)いくつかに分かれること。「党が二つに―する」
(2)
(ア)生物の細胞・組織・器官・個体などが二つまたはそれ以上に分かれること。
(イ)単細胞生物および多細胞生物における無性生殖の主要な方法。
分裂植物
ぶんれつしょくぶつ [6] 【分裂植物】
生殖法が主に分裂{(2)
(イ)}によっている植物の総称。細菌類と藍藻(ランソウ)類とをまとめた群。
分裂気質
ぶんれつきしつ [5] 【分裂気質】
クレッチマーの分類による気質の一。非社交的・控えめ・きまじめで,感情が極端に敏感だったり,逆にひどく鈍感だったりする。
分裂病
ぶんれつびょう [0] 【分裂病】
⇒精神分裂病(セイシンブンレツビヨウ)
分裂組織
ぶんれつそしき [5] 【分裂組織】
細胞分裂を行なっている細胞よりなる組織。細胞は小さく,原形質に富み,細胞壁は薄い。植物の茎や根の成長点や形成層などがこれにあたる。
⇔永久組織
分裂装置
ぶんれつそうち [5] 【分裂装置】
分裂期の細胞にみられる染色体・紡錘体・中心小体・星状体などの細胞小器官の総称。娘染色体群の分配と細胞の分裂に関与する。種子植物には中心小体と星状体は存在しない。
分見
ぶんけん [0] 【分見・分間】
街道などの距離・高低などを測量すること。また,その結果を縮尺して書き表した図。地図。
分見絵図
ぶんけんえず [5] 【分見絵図・分間絵図】
実測図をもとに,絵画的な表現を取り入れて作製した絵地図。江戸時代,主に旅行案内地図として用いられた。1690年刊「東海道分間絵図」が有名。
分解
ぶんかい [0] 【分解】 (名)スル
(1)一つにまとまっていた物がいくつかに分かれること。また,分けること。「自転車を―する」
(2)一つの化合物から,複数のより簡単な化合物または単体が生成する反応。
(3)事の道理を細かく分けてとくこと。「看官宜く下文の―を読て知る可し/花柳春話(純一郎)」
分解
ぶんかい【分解】
(1)[分析](an) analysis.→英和
(2)[物質の]resolution;→英和
decomposition;disintegration.〜する (1)[分析]analyze;→英和
take <a machine> to pieces;overhaul (分解修理).→英和
(2)[物質が,を]resolve <into> ;→英和
dissolve;→英和
decompose.→英和
‖分解写真 a photographic playback.
分解ガソリン
ぶんかいガソリン [5] 【分解―】
原油の高沸点留分の熱分解や接触分解により得られる低沸点の炭化水素。一般にオクタン価が高い。
分解者
ぶんかいしゃ [3] 【分解者】
生態系において,生物の死体や排出物などの有機化合物を無機化合物に分解する生物。生態系中での物質の循環に大きな役割を果たす。通常は菌類や細菌類をさす。
分解能
ぶんかいのう [3] 【分解能】
器械装置などで物理量を測定・識別できる能力。特に望遠鏡・顕微鏡などでは見分けられる最小の距離または視角をさし,分光器ではある波長のところで見分けられる最小波長差で,その波長を割ったものをさす。
分解蒸留
ぶんかいじょうりゅう [5] 【分解蒸留】
石油のクラッキング。
分詞
ぶんし【分詞】
《文》a participle.→英和
〜の participial.‖分詞構文 a participial construction.現在(過去)分詞 a present (past) participle.
分詞
ぶんし [0] 【分詞】
〔participle〕
ヨーロッパ諸語において,動詞が語形変化して,形容詞の機能をもつようになったもの。現在分詞・過去分詞などがある。
分課
ぶんか [0][1] 【分課】 (名)スル
(1)仕事を分担するためにいくつかの課にわけること。
(2)分けて賦課すること。
分譲
ぶんじょう [0] 【分譲】 (名)スル
分けて譲ること。特に,土地を区分して売ること。「整地して―する」
分譲する
ぶんじょう【分譲する】
sell <land> in lots.‖分譲マンション a condominium.分譲住宅 a house for installment sale.分譲地 land for sale in lots.
分譲住宅
ぶんじょうじゅうたく [5] 【分譲住宅】
不特定多数への販売を目的に建築される住宅。土地付き戸建て,土地所有権(借地権)共有持ち分の集合住宅がある。
分譲地
ぶんじょうち [3] 【分譲地】
いくつかの区画に分割して売り出す土地。
分賦
ぶんぷ [1] 【分賦】 (名)スル
分けて課すること。また,分け与えること。「其時代の人民に―せる智徳の有様なり/文明論之概略(諭吉)」
分路
ぶんろ [1] 【分路】
電気回路の中の二点を別の導線で連絡した場合のその導線。シャント。
分身
ぶんしん [0] 【分身】 (名)スル
〔古くは「ふんじん」とも〕
(1)一つの身体や,一つのものが,二つ以上に分かれること。また,その分かれ出たもの。「主人公は作者の―だ」「我国の神仏は…幾柱にも―して/当世書生気質(逍遥)」
(2)〔仏〕 仏や菩薩が衆生(シユジヨウ)を教化するために慈悲によって種々の姿をとって出現すること。また,その姿。化身。
分身
ぶんしん【分身】
the other self.
分載
ぶんさい [0] 【分載】 (名)スル
(1)分けて積み載せること。
(2)作品などを分割して雑誌などに掲載すること。
分轄
ぶんかつ [0] 【分轄】 (名)スル
いくつかに分けて管轄すること。「所領を―する」
分送
ぶんそう [0] 【分送】 (名)スル
分けて送ること。
分速
ふんそく [0] 【分速】
一分間あたりに進む距離で表した速度。
分遣
ぶんけん [0] 【分遣】 (名)スル
本隊から分けて派遣すること。「―隊」「士を撰んで鎮西の諸国に―し/日本開化小史(卯吉)」
分配
ぶんぱい【分配】
distribution.→英和
〜する distribute <things among,to> ;→英和
divide <things among[between]> .→英和
〜にあずかる have a share <of,in> .→英和
分配
ぶんぱい [0] 【分配】 (名)スル
(1)いくつかに分けて配ること。配分。「もうけを―する」「―金」
(2)生産物あるいはそれを販売して得た代金を,生産要素の提供者の間で分けること。地主は地代,資本家は利潤,労働者は賃金という形をとる。
分配国民所得
ぶんぱいこくみんしょとく [9] 【分配国民所得】
国民所得を生産に参加した生産要素への支払い(分配)の側面からとらえたもの。被用者所得・企業所得・財産所得などで構成される。
分配法則
ぶんぱいほうそく [5] 【分配法則】
〔数〕 加法と乗法についての法則。�×(�+�)=�×�+�×�,(�+�)×�=�×�+�×� を分配法則という。配分法則。
分里
ぶんり 【分里】
〔「わけざと(分里)」の音読み〕
遊里。「―の数女(スジヨ)/浮世草子・一代女 2」
分野
ぶんや【分野】
a field;→英和
a line;→英和
a branch.→英和
分野
ぶんや [1] 【分野】
物事のある方面,ある一定の範囲。領域。「専門の―」
分量
ぶんりょう [3] 【分量】 (名)スル
(1)重さ・割合・量などの,多さ・大きさなどの程度。量。「水の―が多い」「相当の―の仕事」
(2)物の長さ・重さなどの,量をはかること。「薬を―する」
(3)身のほど。分際。「人の―,智恵の程をしらざる人は/滑稽本・放屁論後編」
分量
ぶんりょう【分量】
a quantity;→英和
a dose (薬の一回分).→英和
⇒量.
分針
ふんしん【分針】
[時計の]the minute hand.
分針
ふんしん [0] 【分針】
時計の,分(フン)を表す針。長針。
分銅
ふんどう [0] 【分銅】
(1)竿秤(サオバカリ)や天秤(テンビン)とともに用いて,物の目方を量る際に標準とする金属製のおもり。法馬(ホウマ)。ふんどん。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
(3)昔,金銀のかたまりを,秤のおもりの形に鋳造したもの。不時の用に備えた。
(4)均衡をとったりおもりとしたりするもの。
分銅(2)[図]
分銅
ふんどう【分銅】
a weight.→英和
分銅座
ふんどうざ [0] 【分銅座】
江戸幕府が分銅を統一する目的で1665年設けた座。彫金家後藤家が世襲し,その製作・頒布・検定に当たった。1876年(明治9)廃止。
分銭
ぶんせん [0] 【分銭】
中世,現物の代わりに納めた年貢銭。
分間
ぶんけん [0] 【分見・分間】
街道などの距離・高低などを測量すること。また,その結果を縮尺して書き表した図。地図。
分間絵図
ぶんけんえず [5] 【分見絵図・分間絵図】
実測図をもとに,絵画的な表現を取り入れて作製した絵地図。江戸時代,主に旅行案内地図として用いられた。1690年刊「東海道分間絵図」が有名。
分附
ぶんつけ 【分附・分付】
江戸時代,検地帳の記載上の一形式。名請人の名前の肩に「某(本百姓名)分」と本百姓名を付けて登録する形式。
分附百姓
ぶんつけひゃくしょう [5] 【分附百姓】
江戸時代,検地帳に分附で記載された隷属農民。農家の次・三男,あるいは使用人で,総領・主家から田畑を譲与または貸与されて耕作し,年貢・諸役も総領・主家を通して上納した百姓。
分限
ぶげん [0][1] 【分限】
〔「ぶんげん」とも〕
(1)身のほど。分際。「―に過ぎたる財(タカラ)/読本・雨月(貧福論)」
(2)財力があること。また,財産家。富者。「万両―の大商人/西洋道中膝栗毛(魯文)」
分限
ぶんげん [3][0] 【分限】
(1)上下・尊卑の区別などによって定まる身分。身のほど。分際。ぶげん。「―をわきまえる」
(2)財力。財産。また,金持ち。ぶげん。「田舎の―」「―者」
(3)公務員の身分に関する基本的なことがら。身分保障・転職・降任・免職など。
(4)それ相応の能力や力。「しかるを園城は―なきによつて/平家 7」
分限帳
ぶんげんちょう [0] 【分限帳】
(1)近世大名の家臣団を対象とし,その一人一人について藩内における地位・格式・知行高・所領の内訳などを詳細に記した一種の人名録。侍帳。
(2)江戸・大坂などの大都市にしばしば流布された富豪の番付。
分限者
ぶげんしゃ [2] 【分限者】
金持ち。財産家。ぶんげんしゃ。
分限裁判
ぶんげんさいばん [5] 【分限裁判】
裁判官の免官・懲戒について行われる裁判。
分院
ぶんいん [0] 【分院】
本院とは別に設置した建物。
分院
ぶんいん【分院】
a branch hospital.
分陰
ふんいん [0] 【分陰】
ちょっとの時間。寸陰。「―を惜しむ」
分隊
ぶんたい [0] 【分隊】
軍隊の編制単位の一。旧陸軍では最小の集団。旧海軍では陸軍の中隊に相当。
分隊
ぶんたい【分隊】
a squad (陸軍);→英和
a division (海軍).→英和
分隊長 a squad leader;a divisional officer.
分際
ぶんざい [0][3] 【分際】
(1)身分の程。身の程。ぶん。「子供の―で生意気なことを言う」
(2)それぞれの人や物に応じた程度。また,物事の程度や状況。「敵に勢の―を見へじと/太平記 7」
分離
ぶんり [0] 【分離】 (名)スル
(1)分けはなすこと。「政教―」「イギリスから―し,新共和国として独立する」
(2)物質の混合物をある成分を含む部分と含まない部分とに分けること。一つの成分のみを取り出すことを単離ともいう。
(3)〔生〕 減数分裂によって親の対立遺伝子が分かれ,それぞれ生殖細胞に分配されること。
分離
ぶんり【分離】
(a) separation;→英和
segregation;(a) secession (脱退);→英和
<have a good> selectivity (電波).→英和
〜する[離す]separate <a thing from> ;→英和
isolate;→英和
[離れる]be separated <from> ;secede <from> .→英和
〜出来ない inseparable.→英和
‖分離課税 separate taxation.分離器 a separator.
分離の法則
ぶんりのほうそく 【分離の法則】
雑種第一代において,両親から受け継いだ一対の対立遺伝子が融合せず,配偶子形成の際に分離し,それぞれの配偶子に受け継がれること。
→メンデルの法則
分離公判
ぶんりこうはん [4] 【分離公判】
同一の刑事事件に関与した複数の被告人について,別々の法廷で公判手続を進めること。
⇔統一公判
分離型ワラント債
ぶんりがたワラントさい [9] 【分離型―債】
発行後,新株引受権証書(ワラント)部分と社債部分とを切り離して別々に売買できる新株引受権付社債(ワラント債)。海外で発行されるのはほとんどこのタイプであるが,日本では当初,非分離型だったため,この名が付いた。
分離帯
ぶんりたい [0] 【分離帯】
車などの交通の流れを分離して安全を確保するため,路上に設けた帯状の施設。
分離派
ぶんりは [0] 【分離派】
⇒ゼツェシオン
分離課税
ぶんりかぜい [4] 【分離課税】
特定の所得につき,他の所得と合算せずに単独で課税する方法。
⇔総合課税
分電盤
ぶんでんばん [0] 【分電盤】
屋内配線において,幹線と分岐回路との分岐点に設け,スイッチ・ブレーカーなどを取り付けた配電盤。
分霊
ぶんれい [0] 【分霊】
ある神社の祭神の霊を分けて,他の神社にまつること。また,そのみたま。
分霊社
ぶんれいしゃ [3] 【分霊社】
他の神社の祭神の霊を分けてまつった神社。分社。
分領
ぶんりょう [0] 【分領】 (名)スル
分けて領有すること。また,その領地・領分。
分類
ぶんるい [0] 【分類】 (名)スル
(1)ある基準に従って,物事を似たものどうしにまとめて分けること。「図書を―する」
(2)〔論〕
〔classification〕
物事を徹底的に区分し,類種系列の形をとった体系を形成すること。
→区分
分類
ぶんるい【分類】
(a) classification.→英和
〜する classify <into groups> ;→英和
divide <into classes> .→英和
‖分類学 taxonomy.分類表 a classified list.
分類学
ぶんるいがく [3] 【分類学】
生物界を一定の規則に従って,門・綱・目・科・属・種・品種などの段階にまとめて整理し,これらの相互関係や系統分化などを研究する学問。
分館
ぶんかん [0] 【分館】
本館から分かれてつくられた施設。
分骨
ぶんこつ【分骨(する)】
(bury) part of a person's ashes.
分骨
ぶんこつ [0] 【分骨】 (名)スル
死者の骨を二か所以上に分けて納めること。また,分けて納められた骨。
分[歩]
ぶ【分[歩]】
[割合]percent;→英和
percentage;→英和
[勝ち目] <have> a better chance <of success> (歩がよい).⇒歩合.3〜の利息 3% interest.→英和
〜が良い(悪い) be at an advantage (a disadvantage).→英和
切
せつ [1] 【切】 (形動)[文]ナリ
(1)思いがひたすらで強いさま。せち。「―なる願い」「成功を祈ること―である」
→切に
(2)感にうたれるさま。身にしみて強く感ずるさま。
(3)切迫(セツパク)しているさま。
切
せち 【切】 (形動ナリ)
(1)心に強く感ずるさま。身にしみるさま。痛切。「物の興―なる程に,御前に皆琴ども参れり/源氏(藤裏葉)」
(2)一生懸命事を行うさま。熱心。「―なりし宣旨の恐しさに/宇津保(俊蔭)」
(3)物事のさし迫っているさま。緊要。「―なること申さむといふ/宇津保(忠こそ)」
(4)(「せちに」の形で)
(ア)きわめて。特に。「物のいと―にいぶせき折々は/源氏(明石)」
(イ)どうしても。是非とも。「かしこにいと―に見るべき事の侍るを/源氏(若紫)」
切った張った
切った張った
⇒きったはった(独立項目)
切った張った
きったはった 【切った張った】 (連語)
〔「張る」は平手でたたく意〕
切ったりたたいたりすること。転じて,暴力を伴う争いのこと。「―の大さわぎ」
切って
きって 【切って】 (接尾)
地域・場所を表す語に付いて,その範囲の中でもっともすぐれている意を表す。「駿遠三から美濃尾張,江州―子供までその名を知られた義賊の張本/歌舞伎・青砥稿」
〔現代語では,一般に「きっての」の形で用いられる〕
切っても切れ∘ない
切っても切れ∘ない
縁を切ろうとしてもどうしても切れない。「―∘ない親子のきずな」
切って取る
切って取・る
(スポーツ・勝負事などで)鮮やかに打ち取る。「三振に―・る」
切って捨(ス)てる
切って捨(ス)・てる
思い切りよく切り捨てる。
切って落とす
切って落と・す
(1)勢いよく切って下へ落とす。
(2)
⇒幕を切って落とす(「幕」の句項目)
切っ付け
きっつけ 【切っ付け】
馬具の名。下鞍(シタグラ)(普通,二枚重ね)の上の方のものをいう。
⇔肌付け
切っ先
きっさき [0] 【切っ先】
(1)刀などの刃物の先端部。刃先。「―をかわす」
(2)相手に挑む勢い。「追及の―が鈍る」
切っ先
きっさき【切っ先】
the point of a sword.→英和
切っ先上がり
きっさきあがり [5] 【切っ先上(が)り】
刀の先端を柄(ツカ)の方よりも上にあげた構え。また,その構えできりかかること。「内甲(ウチカブト)へ―に,二つ三つすき間もなく入れたりけるに/太平記 2」
切っ先上り
きっさきあがり [5] 【切っ先上(が)り】
刀の先端を柄(ツカ)の方よりも上にあげた構え。また,その構えできりかかること。「内甲(ウチカブト)へ―に,二つ三つすき間もなく入れたりけるに/太平記 2」
切っ先下がり
きっさきさがり [5] 【切っ先下(が)り】
刀の先端を柄の方より下にさげた構え。また,その構えできりかかること。「肩先より左の小脇まで,―に切りつけられて/太平記 29」
切っ先下り
きっさきさがり [5] 【切っ先下(が)り】
刀の先端を柄の方より下にさげた構え。また,その構えできりかかること。「肩先より左の小脇まで,―に切りつけられて/太平記 29」
切っ刃
きっぱ [0] 【切っ刃】
〔「きりは」の転〕
刀の刃の部分。
切っ掛け
きっかけ【切っ掛け】
a chance;→英和
an opportunity (機会);→英和
a start (初め);→英和
a clue (手掛り);→英和
a cue (芝居の).→英和
切っ掛け
きっかけ [0] 【切っ掛け】
(1)物事を始めるための手がかりや機会。また,物事が始まる原因や動機。「話の―をさがす」「ひょんな―で友人となる」
(2)(普通「キッカケ」と書く)歌舞伎などで,演技や効果などの開始,次への進行を指示する種々の合図。
(3)体面。意地。「男道の―をはづしても勘忍いたせ/甲陽軍鑑(品一六)」
(4)符号。しるし。「稽古本の所々へ〇(マルイモノ)や△(ウロコ)や,いろ��な―をして覚えたといふ奴だ/滑稽本・浮世床(初)」
切っ立つ
きった・つ [3] 【切っ立つ】 (動タ五[四])
〔「切り立つ」の転〕
切りそいだようにまっすぐにそびえる。「―・った岩壁」
切っ立て
きったて [0] 【切っ立て】
(1)切りそいだようにまっすぐ立っていること。
(2)衣服などの仕立てあがったばかりのもの。「―の褌(フンドシ)/婦系図(鏡花)」
切っ端
きっぱし [0] 【切っ端】
きれはし。
切ない
せつな・い [3] 【切ない】 (形)[文]ク せつな・し
(1)(寂しさ・悲しさ・恋しさなどで)胸がしめつけられるような気持ちだ。つらくやるせない。「―・い胸の内を明かす」
(2)大切に思っている。深く心を寄せている。「義経に心ざしの―・き人もあるらん/幸若・清重」
(3)苦しい。肉体的に苦痛だ。「湯を強ひられるも―・いもんだ/咄本・鯛の味噌津」
(4)せっぱ詰まった状態である。「詮議つめられ―・く川中に飛び込み/浮世草子・武家義理物語 3」
(5)生活が苦しい。「―・いに絹の襦袢でけいこさせ/柳多留 12」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
切ない
せつない【切ない】
painful;→英和
trying;→英和
suffocating (息苦しい).
切ない時の神頼(カミダノ)み
切ない時の神頼(カミダノ)み
苦境に陥ったときだけ神の加護を祈ること。苦しいときの神だのみ。
切ない時は親を出せ
切ない時は親を出せ
苦しいときや困ったときには,親を口実にしてその場を切り抜けろの意。「これ,―と言ふが,親の代りに子を出すとは/歌舞伎・名歌徳」
切なる
せつなる 【切なる】
〔文語形容動詞「切(セツ)(なり)」の連体形〕
⇒せつ(切)
切なる
せつなる【切なる(に)】
eager(ly);→英和
earnest(ly);→英和
fervent(ly);→英和
sincere(ly).→英和
切に
せつに [1] 【切に】 (副)
強く思うさま。心から。「―お願い申し上げます」「ご健闘を―祈る」
→せつ(切)
切らす
きらす【切らす】
be[run]short <of fuel> ;be out of stock (品切れ)[gas (ガソリン)].息を〜 be out[short]of breath;pant.→英和
切らす
きら・す [2] 【切らす】 (動サ五[四])
(1)切れた状態にする。「鼻緒を―・す」「息を―・す」「しびれを―・す」
(2)物の手持ちがなくなった状態のままにする。たやす。「タバコを―・した」
切られ与三
きられよさ 【切られ与三】
歌舞伎「与話情浮名横櫛(ヨワナサケウキナノヨコグシ)」の通称。また,主人公与三郎の異名。
切り
きり 【切り・限り】
■一■ [2] (名)
(1)物事がそこで終わりになる切れ目。区切り。ひと区切り。「―のいいところでやめる」「―をつける」
(2)かぎり。限界。限度。「ぐちを言い出せば―がない」
(3)芸能で,終わりの部分。
(ア)能で,一曲の終わりの部分。また,「切能(キリノウ)」の略。
(イ)浄瑠璃・歌舞伎で,一段・一幕の終わりの部分。また,「大切り」「切狂言(キリキヨウゲン)」の略。
(ウ)寄席(ヨセ)で,その日の席の最後の出し物。また,その演者。
(4)商品・株式取引で,定期取引の受け渡し期限。限月(ゲンゲツ)。《限》「先―(サキギリ)」「当―(トウギリ)」
■二■ (接尾)
助数詞。やや厚めに切ったものを数えるのに用いる。きれ。「ほし瓜三―ばかり食ひ切りて/宇治拾遺 7」
切り
きり【切り】
limits (際限);an end;→英和
a period (文の).→英和
〜のない endless;→英和
limitless.→英和
〜をつける put an end to.
切りたんぽ
きりたんぽ [3] 【切りたんぽ】
〔たんぽ槍の形に似ることからいう〕
秋田地方特産の食品。炊きたての飯を擂(ス)り鉢に入れてつきつぶし,杉串にぬりつけて焼いたもの。串を抜いて幅3センチメートルぐらいに切り,肉・きのこ・ゴボウ・ネギ・セリなどといっしょに薄味の醤油汁で煮て食べる。[季]秋。
切り上げ
きりあげ [0] 【切(り)上げ】
(1)適当なところで切りをつけること。「ここらで―にする」
(2)計算で,求める位に満たない端数を取り去り,求める位に一を加えること。
⇔切り捨て
(3)通貨の対外価値を引き上げること。
⇔切り下げ
切り上げ
きりあげ【切り上げ】
[平価の]revaluation.
切り上げる
きりあ・げる [4][0] 【切(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きりあ・ぐ
(1)適当なところで区切りをつけて終わりにする。切りをつける。一段落つける。「この辺で―・げよう」
(2)計算で,求める位に満たない端数を取り去り,求める位に一を加える。
⇔切り捨てる
「端数を―・げる」
(3)通貨の対外価値を引き上げる。
⇔切り下げる
切り上げる
きりあげる【切り上げる】
close;→英和
leave off <work> ;wind up <a talk> ;cut short;raise <to a unit> (端数を);→英和
revaluate (upward) (平価を).
切り下げ
きりさげ [0] 【切(り)下げ】
(1)きりさげること。
(2)「切り下げ髪(ガミ)」の略。
(3)ある国の通貨の価値を対外的に引き下げること。
⇔切り上げ
「ポンドの―」
切り下げる
きりさげる【切り下げる】
cut <wages> ;→英和
reduce;→英和
devaluate (平価を).→英和
切り下げる
きりさ・げる [4][0] 【切(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きりさ・ぐ
(1)(「斬り下げる」とも書く)上から下の方へ向けて刃物を振りおろし,切る。きりおろす。「右の肩より―・げたるが,此にても猶死絶えず/遠野物語(国男)」
(2)通貨の対外価値を引き下げる。
⇔切り上げる
(3)切って下に垂らす。「甲の吹返しを目の上へ―・げられて/太平記 17」
切り下げ髪
きりさげがみ [4] 【切(り)下げ髪】
(1)髪の毛を首のつけ根のあたりで切りそろえて垂らしたもの。未亡人の髪形。
(2)「切り髪{(1)}」に同じ。
切り下ろす
きりおろ・す [4][0] 【切(り)下ろす・斬り下ろす】 (動サ五[四])
刃物を上から下の方へ振り下ろして切る。切り下げる。
切り人
きりびと 【切り人】
主君のお気に入りで,権勢をふるう人。切り者。切れ者。きりうど。「殿のましまさぬ間に院の―してやうやう讒奏(ザンソウ)せられ候ふなれ/平家 8」
切り付け
きりつけ [0] 【切(り)付け】
(1)布をさまざまの形に切り抜いて衣類にかがり付けたもの。切り付け模様。
(2)仮装本で,表紙を本文と同時に裁断すること。また,その表紙。切り付け表紙。
(3)信用取引などで,保証金等の追加がないときに仲買人が該当物件を売却すること。
切り付ける
きりつ・ける [4][0] 【切(り)付ける・斬り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりつ・く
(1)刃物で切ろうと襲いかかる。「不意に横から―・ける」
(2)刃物できざみをつける。彫りつける。「法(ノリ)の道を作れる石橋に名を―・け/浮世草子・織留 5」
切り付け本
きりつけぼん [0] 【切(り)付け本】
仮装本の一。表紙を「切り付け{(2)}」にした本。ペーパー-バックスはその例。
切り付け模様
きりつけもよう [5] 【切(り)付け模様】
「切り付け{(1)}」に同じ。
切り付け紋
きりつけもん [4] 【切(り)付け紋】
無地の衣服・羽織などに,別布に描(カ)いて切り抜いた紋を貼り付けたもの。貼り付け紋。貼り紋。昌平(シヨウヘイ)紋。
切り伏せる
きりふ・せる [4][0] 【切(り)伏せる・斬り伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 きりふ・す
相手を刀で切って倒す。切り倒す。「一刀のもとに―・せる」
切り倒す
きりたおす【切り倒す】
cut down;fell <a tree> .→英和
切り倒す
きりたお・す [4][0] 【切(り)倒す・斬り倒す】 (動サ五[四])
立っているものを切って倒す。「大木を―・す」
[可能] きりたおせる
切り傷
きりきず [2] 【切(り)傷】
刃物などで切った傷。創傷(ソウシヨウ)。
切り具足
きりぐそく [3] 【切(り)具足】
太刀・長刀(ナギナタ)など,敵を切るのに使う武器。打ち物具足。
切り出し
きりだし [0] 【切(り)出し】
(1)話や相談ごとを言い出すこと。「頼みごとは―がむずかしい」
(2)森林から材木を切って運び出すこと。
(3)先端に斜めに幅広く刃をつけた片刃の小刀。
(4)大道具の一。板・厚紙などを切り抜いて,石灯籠(イシドウロウ)・立ち木などに作ったもの。平物(ヒラモノ)。
切り出し(3)[図]
切り出す
きりだ・す [3][0] 【切(り)出す】 (動サ五[四])
(1)切ることをはじめる。「板を―・す」
(2)木材や石などを切って運び出す。「山から木材を―・す」
(3)話や相談などを始める。「折をみて,見合いの話を―・す」
(4)(「鑽り出す」とも書く)火打ち石を打ったり,木をすり合わせたりして火を出す。
[可能] きりだせる
切り刃
きりは [2][0] 【切(り)刃】
(1)よく切れる刃。
(2)「切り刃造り」の略。
切り刃造り
きりはづくり [4] 【切(り)刃造り】
刀剣の刃の形の一。刃方の肉を表裏とも急な角度で落としたもの。古墳時代の直刀に多い。
切り分ける
きりわける【切り分ける】
carve (肉を).→英和
切り刻む
きりきざむ【切り刻む】
cut in(to) pieces.
切り刻む
きりきざ・む [4][0] 【切(り)刻む】 (動マ五[四])
小さく切る。何度も切る。
切り前
きりまえ [0][2] 【切(り)前】
(1)浄瑠璃で,切りの前にあたる中・次(ツギ)を語る太夫。
(2)一日の興行の,最後より一つ前の出し物。芝居・寄席などでいう。
切り割り
きりわり [0] 【切(り)割り】
(1)物を切り割ること。また,そのもの。
(2)山や丘を切り割って開いた道路。切り通し。
切り割る
きりわ・る [3][0] 【切(り)割る】 (動ラ五[四])
物を切って分ける。きりさく。「城壁を―・つた大通/ふらんす物語(荷風)」
切り取り
きりとり [0] 【切(り)取り・斬り取り】
〔「きりどり」とも〕
(1)きりとること。
(2)土地を平らにしたり,道路や鉄道を通すために高い部分の土を削り取ること。切り土。
⇔盛り土
(3)武力を用いて他の領土を奪い取ること。
(4)人を切って所持品を奪うこと。「もし盗賊か―か,道からふつと出来心/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
切り取り線
きりとりせん [0] 【切(り)取り線】
切り離す部分を示した線。多くは点線で示す。
切り取る
きりと・る [3][0] 【切(り)取る】 (動ラ五[四])
(1)一部分を切って分離する。「絵を―・る」
(2)武力で土地の一部分を自分のものにする。「国ヲ―・ル/日葡」
[可能] きりとれる
切り取る
きりとる【切り取る】
cut off[out,away].
切り口
きりくち [2] 【切(り)口】
(1)物を切った面。切った所。
(2)切りきずの傷口。
(3)切り方の腕前。「主君の太刀の―見て思ひ出にせん/浄瑠璃・扇八景」
(4)〔数〕 立体と平面とが交わってできる平面図形。切断面。
(5)家紋の一。梨の実をたて割りにした切り口にかたどったもの。
(6)イワナの地方型。側線部に暗紅色を呈すること,瞳孔が大きく周囲が黒ずんでいることで他のイワナと区別される。イワナ類の世界の最南限の一つである十津川周辺の極めて狭い地域で生息。環境破壊・密漁により個体数が激減。
切り口上
きりこうじょう [3] 【切(り)口上】
一句または一語ずつ,はっきり区切っていう口上。形式ばったかたくるしい話し方。「―で挨拶(アイサツ)をする」
切り台盤
きりだいばん [3] 【切(り)台盤】
食器をのせる台の一種。普通の台盤を半分に切った長さのもの。
→台盤
切り合い
きりあい [0] 【切(り)合い・斬り合い】
(1)互いに刃物で相手を切ろうとして争うこと。
(2)「切り合い勘定」の略。
切り合い勘定
きりあいかんじょう [5] 【切(り)合い勘定】
頭割りで勘定を出し合うこと。割り勘。
切り合う
きりあ・う [3][0] 【切(り)合う・斬り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)刃物を持って互いに相手に切りつける。切り結ぶ。「敵と―・う」
(2)各自が金を出し合う。「十文づつがの―・つて目(モク)で一つ呑でいこ/浄瑠璃・三日太平記」
切り味噌
きりみそ [0] 【切(り)味噌】
三州味噌などを,擂(ス)り鉢で擂る代わりに包丁で切ったもの。出汁(ダシ)で静かに洗って漉(コ)すと,味噌臭くない清汁(スマシ)ができる。
切り回し
きりまわし【切り回し】
management.→英和
〜のうまい人 a good manager.
切り回し
きりまわし [0] 【切(り)回し】
物事を切り回すこと。切りもり。「仕事の―がうまい」
切り回す
きりまわす【切り回す】
manage <a household> ;→英和
run <the house> .→英和
切り回す
きりまわ・す [4][0] 【切(り)回す】 (動サ五[四])
(1)中心となって物事を処理する。中心となって組織などを動かす。「女手一つで大所帯を―・す」
(2)物の周囲をぐるりと切る。「明り障子の破ればかりを禅尼手づから小刀して―・しつつ張られければ/徒然 184」
(3)むやみに切る。「無二無三に―・し/浄瑠璃・用明天皇」
[可能] きりまわせる
切り図
きりず [2] 【切(り)図】
全体の一部を区切って作った地図。
切り土
きりつち [2] 【切(り)土】
「切り取り{(2)}」に同じ。
切り土
きりど [2] 【切(り)土】
「切り取り{(2)}」に同じ。
切り場
きりば [0] 【切(り)場】
(1)「切り羽(ハ)」に同じ。
(2)連続講談などを次回に譲ることにして,とめておく場所。
(3)浄瑠璃で,一段を口(クチ)・切り,または口・中(ナカ)・切りに分けた場合,一段の中心となる最後の切りの部分。
切り墨
きりずみ [2] 【切(り)墨】
切る所を示すために,材木に引いた墨の線。
切り売り
きりうり [0] 【切(り)売り】 (名)スル
(1)ひとまとまりのものを小さく切って少しずつ売ること。「スイカの―」
(2)比喩的に,もっている能力などをまとまった成果として世に問うのではなく,小出しにして収入を得ること。「知識の―」
(3)近世,下級の遊女が時間を限って客と接すること。「比丘尼の方よりつきつけの―をいたし侍ることの悲しさよ/仮名草子・東海道名所記」
切り壺
きりつぼ [0] 【切り壺】
小さな美濃(ミノ)壺。昔,油を入れるのに用いた。
切り外す
きりはず・す [0][4] 【切(り)外す】 (動サ五[四])
(1)付着したものを切って離す。
(2)切りそこなう。「追ひつきて―・し―・しつつ追ひ逃して/宇治拾遺 9」
[可能] きりはずせる
切り子
きりこ [3][2] 【切(り)子・切り籠】
(1)立方体のそれぞれの角を切り落とした形。
(2)「切り籠灯籠(ドウロウ)」の略。[季]秋。
(3)「切り子ガラス」の略。
切り子ガラス
きりこガラス [4] 【切(り)子―】
種々の彫刻・切り込みなどをほどこしたガラス器。カット-グラス。
切り子玉
きりこだま [0] 【切(り)子玉】
古墳時代後期に,勾玉(マガタマ)・管玉(クダタマ)などとともに用いられた装身具の一。切り子の形をした玉で,水晶で作られたものが多い。中央にある穴にひもを通してつなぐ。
切り封じ
きりふうじ 【切(り)封じ】
(1)封書の裏のとじめに記した「〆」のしるし。
(2)「腰文(コシブミ)」に同じ。
切り屑
きりくず [3][2] 【切り屑】
物を切ったときの不用の部分。断ちくず。
切り山椒
きりざんしょう [3][0] 【切(り)山椒】
菓子の一。糝粉(シンコ)に砂糖とサンショウの汁または粉を混ぜて蒸したあと,ついて細長く切ったもの。[季]新年。
切り岸
きりぎし [0] 【切(り)岸】
切り立った崖。絶壁。断崖。きりきし。
切り崩し
きりくずし [0] 【切(り)崩し】
切り崩すこと。「対立候補の地盤の―を図る」
切り崩す
きりくず・す [4][0] 【切(り)崩す】 (動サ五[四])
(1)ものを切ったり,けずり取ったりしてもとの形でなくする。「丘を―・して宅地にする」
(2)相手側のまとまりを崩し,勢力を弱める。「敵の一角を―・す」「反対派を―・す」
[可能] きりくずせる
切り崩す
きりくずす【切り崩す】
cut through;level <a hill> ;→英和
break <a strike> ;→英和
split <the opposing party> .→英和
切り嵌め
きりばめ [0] 【切り嵌め】
布地の一部を切り取り,別の布地を嵌め込んで模様を構成する技法。また,そのように染めた模様。
切り幕
きりまく [2] 【切(り)幕】
(1)揚げ幕の別名。
(2)歌舞伎で,一日の興行の最後の狂言。切り狂言。切り。
切り干し
きりぼし [0] 【切(り)干し】
(1)野菜を薄切りや千切りにして干した保存食品。
(2)「切り干し大根」の略。[季]冬。《―の煮ゆる香座右に針仕事/虚子》
切り干し大根
きりぼしだいこん [5] 【切(り)干し大根】
千切りあるいは薄切りにして干した大根。
切り干し藷
きりぼしいも [4] 【切(り)干し藷】
薄く切って日に干したサツマイモ。
切り広げる
きりひろ・げる [0][5] 【切(り)広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きりひろ・ぐ
(1)切り開いて広くする。「林道を―・げる」
(2)切開する。「御女(ムスメ)を目の前に,生きながらなますに作り,―・げさせては見給はん/宇治拾遺 10」
切り張り
きりばり [0] 【切(り)張り・切り貼り】 (名)スル
(1)障子の破れた部分のみを切りとって張り直すこと。「―した障子」
(2)切り抜いたものを貼りつけること。
切り懸け
きりかけ [0] 【切(り)掛け・切(り)懸け】
(1)物を切る途中,また途中まで切ったもの。
(2)柱の間に,板を横によろい戸のように張った板塀。目隠し用のもので,中庭の坪などに立てた。
(3){(2)}のように作った,室内用の衝立(ツイタテ)。たてきりかけ。
(4)御幣(ゴヘイ)につける紙四手(カミシデ)。
(5)指物(サシモノ)の一。紙四手に似たもの。
切り掛け(2)[図]
切り戸
きりど [2] 【切(り)戸】
(1)大きな扉や戸などに設けた,小さな戸。また,門のわきにあるくぐり戸。
(2)「切り戸口」の略。
切り戸口
きりどぐち [3] 【切(り)戸口】
(1)くぐり戸をつけた庭の小門。
(2)能舞台の奥,右手にある,楽屋へ通じるくぐり戸。演能時には,主として地謡・後見などが出入りする。切り戸。臆病口(オクビヨウグチ)。忘れ口。
→能舞台
切り払う
きりはらう【切り払う】
cut away.
切り払う
きりはら・う [4] 【切(り)払う・斬り払う】 (動ワ五[ハ四])
(1)草木などを切りとる。また,開墾する。「枝を―・う」「柏原の地を―・つて宮室をつくり給へり/平家 5」
(2)敵を斬って追い散らす。
[可能] きりはらえる
切り抜き
きりぬき [0] 【切(り)抜き】
(1)切り抜くこと。また,切り抜いたもの。「新聞の―」
(2)「切り抜き絵」「切り抜き細工(ザイク)」の略。
切り抜き帳
きりぬきちょう [0] 【切(り)抜き帳】
新聞・雑誌などから必要な記事を切り抜いて,貼っておく帳面。スクラップ-ブック。
切り抜き細工
きりぬきざいく [5] 【切(り)抜き細工】
色紙などを切り抜いて,いろいろな形を作る細工。また,そうしてできあがったもの。
切り抜き絵
きりぬきえ [4] 【切(り)抜き絵】
物の形を切り抜いてとるように描(カ)いた絵・印刷物。また,その切りとった絵。
切り抜く
きりぬく【切り抜く】
clip[cut out] <from a newspaper> .→英和
切り抜く
きりぬ・く [0][3] 【切(り)抜く】
■一■ (動カ五[四])
あるものの一部分を切って抜き取る。「新聞記事を―・く」
[可能] きりぬける
■二■ (動カ下二)
⇒きりぬける
切り抜ける
きりぬ・ける [4][0] 【切(り)抜ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりぬ・く
(1)苦しい立場や困難な状態からやっと逃れ出る。「野党の追及をなんとか―・ける」
(2)敵の囲みを切り破って逃れ出る。「四五千の敵に取まかれて―・けたれ/応仁記」
切り抜ける
きりぬける【切り抜ける】
cut[fight]one's way through;tide over <a crisis> ;muddle through.切抜け策 a way out.
切り捨て
きりすて [0] 【切(り)捨て・斬り捨て】
(1)人などを刀で切り,そのまま放っておくこと。
(2)計算などで,求める位に満たない端数を無視すること。
⇔切り上げ
切り捨てる
きりすてる【切り捨てる】
(1) omit (省略);→英和
discard <fractions> .→英和
(2) ⇒斬り殺す.
切り捨てる
きりす・てる [4][0] 【切(り)捨てる・斬り捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きりす・つ
(1)必要でない部分を切って捨てる。「大根のしっぽを―・てる」
(2)計算で,求める位に満たない端数を無視する。
⇔切り上げる
「小数点以下は―・てる」
(3)ある基準以下のものを無視する。「弱者を―・てる政策」
(4)人などを刀で切り,そのまま放っておく。切ってしまう。「一刀のもとに―・てる」
切り捨て御免
きりすてごめん [0] 【切(り)捨て御免】
江戸時代,武士に与えられた特権の一。非礼な働きをした下士・庶民を切り捨てても咎(トガ)められなかったこと。ただし,正当な理由がない場合は処罰の対象となった。
切り捲る
きりまく・る [4][0] 【切り捲る・斬り捲る】 (動ラ五[四])
次から次へと相手を切る。
切り掛かる
きりかか・る [4] 【切り掛(か)る・斬り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)刃物を振り上げて切ろうとする。「太刀を振りかざして―・る」
(2)切りはじめる。また,切る行動を途中までする。「布を―・ったところで,電話に出る」
切り掛け
きりかけ [0] 【切(り)掛け・切(り)懸け】
(1)物を切る途中,また途中まで切ったもの。
(2)柱の間に,板を横によろい戸のように張った板塀。目隠し用のもので,中庭の坪などに立てた。
(3){(2)}のように作った,室内用の衝立(ツイタテ)。たてきりかけ。
(4)御幣(ゴヘイ)につける紙四手(カミシデ)。
(5)指物(サシモノ)の一。紙四手に似たもの。
切り掛け(2)[図]
切り掛ける
きりか・ける [0][4] 【切(り)掛ける・斬り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりか・く
(1)切りはじめる。また,途中まで切る。「―・けて,やめる」
(2)刃物を振るって,切ろうとして立ち向かう。切りつける。「いやといはば―・けんず/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(3)切ったものを他のものにかける。多く首を獄門などにかけさらす際にいう。「戦場にしてうたるる大衆千余人,少々は般若寺の門の前に―・け/平家 5」
(4)鑽(キ)り火を他へ向けてうちかける。「三つの清火を―・け―・け/浄瑠璃・唐船噺」
切り掛け作り
きりかけづくり [5] 【切(り)掛け作り・切(り)掛け造り】
刺身の作り方の一。切り身の皮側に切れ目が残るように,一刃おきに切り離すような切り方。
切り掛け造り
きりかけづくり [5] 【切(り)掛け作り・切(り)掛け造り】
刺身の作り方の一。切り身の皮側に切れ目が残るように,一刃おきに切り離すような切り方。
切り掛る
きりかか・る [4] 【切り掛(か)る・斬り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)刃物を振り上げて切ろうとする。「太刀を振りかざして―・る」
(2)切りはじめる。また,切る行動を途中までする。「布を―・ったところで,電話に出る」
切り接ぎ
きりつぎ [0] 【切(り)接ぎ・切(り)継ぎ】 (名)スル
(1)切って接ぎあわせること。また,そのもの。「―した紙」
(2)接ぎ木法の一。台木に縦に切り込みを入れ,下部を斜めにそいだ接ぎ穂をさしこみ,上から縛って密着・癒合させる法。
(3)勅撰集などの撰歌後,部分的取捨・訂正のために稿本を切りついだこと。また,そのもの。
(4)仮名料紙の一種。異なる料紙二枚を直線に切り,2ミリメートルくらい重ねて貼る。斜めに継ぐことが多い。《切継》
→破り継ぎ
→重ね継ぎ
切り揃える
きりそろ・える [5] 【切り揃える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きりそろ・ふ
切って同じ長さや形にする。「髪を―・える」
切り換え
きりかえ [0] 【切(り)替え・切(り)換え】
(1)きりかえること。「ポイントの―」「頭の―が早い」
(2)洋裁で,身頃やポケットなどをひとつづきとせず,別布または共布をはぎ合わせること。
(3)「切り替え畑(バタ)」の略。
切り換える
きりか・える [4][3][0] 【切(り)替える・切(り)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きりか・ふ
(1)今までのものをやめて,別のものに替える。「暖房を冷房に―・える」「考えを―・える」
(2)証文を書き替えて更新する。
切り放し
きりはなし [0] 【切(り)放し】
(1)切りはなすこと。また,そのもの。
(2)江戸時代,火災など非常の際に獄中の囚人を一時釈放したこと。きりはなち。
切り放す
きりはな・す [4][0] 【切(り)離す・切(り)放す】 (動サ五[四])
一続きのものを分けて別々にする。分離する。「後ろの車両を―・す」「その問題は―・して別途検討する」
[可能] きりはなせる
切り暖簾
きりのれん [3] 【切り暖簾】
商家で用いる丈の短い暖簾。上から半分ほど縫ってあり,下部が開いている。
切り替え
きりかえ [0] 【切(り)替え・切(り)換え】
(1)きりかえること。「ポイントの―」「頭の―が早い」
(2)洋裁で,身頃やポケットなどをひとつづきとせず,別布または共布をはぎ合わせること。
(3)「切り替え畑(バタ)」の略。
切り替える
きりか・える [4][3][0] 【切(り)替える・切(り)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きりか・ふ
(1)今までのものをやめて,別のものに替える。「暖房を冷房に―・える」「考えを―・える」
(2)証文を書き替えて更新する。
切り替え畑
きりかえばた [4] 【切(り)替え畑】
山林・原野と畑作りとを,ある期間ごとに切り替えて行う方式の畑。三〜五年間耕作し,地力が衰えると植林したりそのまま放置したりして,六,七年たってから樹木を切り倒し,焼いて再び畑として用いる。きりはた。なぎはた。林畑。
切り替る
きりかわ・る [4][0] 【切り替(わ)る】 (動ラ五[四])
今までとっていた方法・手段・制度などが別のものにかわる。「新方式に―・る」
切り替わる
きりかわる【切り替わる】
switch.→英和
切り替わる
きりかわ・る [4][0] 【切り替(わ)る】 (動ラ五[四])
今までとっていた方法・手段・制度などが別のものにかわる。「新方式に―・る」
切り札
きりふだ [2] 【切(り)札】
(1)トランプ遊びで,他の札を全部負かす強い力をもつと決められた札。
(2)とっておきの,他を圧倒し得る人やもの。最後に出す最も強力な手段。「―的存在」「最後の―を出す」
切り杭
きりくい 【切り杭】
(1)木の切り株。
(2)〔切り株から若芽の生え出るのにたとえていう語〕
平安時代,正月の女官叙位のとき,宮中の女官が,自分の年功に母の年功を合算して叙爵を申請したこと。
切り株
きりかぶ [2][0] 【切(り)株】
木を切ったあとの根もとの部分。
切り棒駕籠
きりぼうかご キリバウ― 【切(り)棒駕籠】
短い棒でかつぐ駕籠。きりぼう。
⇔長棒駕籠
切り欠き
きりかき [0] 【切(り)欠き】
(1)接合のために材料の一部を切り取ってできた穴・溝・段付きなどの部分。集中応力が現れやすい。
(2)材料力学の強度試験で,試験片の縁に切り込みを入れた箇所。
(3)流量の測定のため,堰板(セキイタ)に三角形または四角形の切り口をつけたもの。
切り欠き滑車
きりかきかっしゃ [5] 【切(り)欠き滑車】
枠の一部分が開閉できるようになっていて,ロープの途中からでもかけられるようにした滑車。
切り死に
きりじに [0] 【切(り)死に・斬り死に】 (名)スル
人と切りあって,切られて死ぬこと。「乱戦のうちに―した」
切り殺す
きりころ・す [4][0] 【切(り)殺す・斬り殺す】 (動サ五[四])
刃物で切って殺す。「一刀のもとに―・す」
切り水
きりみず [2] 【切(り)水】
(1)花を切り取ってすぐに切り口を水に入れること。
(2)玄関や庭石などに水をまくこと。打ち水。まき水。
切り溜め
きりだめ [0] 【切り溜め】
(1)たくさん切ってためておくこと。
(2)料理場で,切った野菜やできあがった料理を入れるのに使う木製の箱。長方形で,ふたのある薄漆塗りの箱で,入れ子になっている。
(3)「箱膳(ハコゼン)」に同じ。
切り漬け
きりづけ [0] 【切(り)漬け】
大根・瓜(ウリ)などを適当に切って漬けること。また,その漬物。
切り火
きりび [0][2] 【切(り)火・鑽り火】
(1)ヒノキなどの堅い板にヤマビワなどの堅い棒を錐(キリ)のようにもみこんで起こした火。また,火打ち石と火打ち金とを打ち合わせて起こした火。古代から行われた発火法の一。
(2)旅立ちの人,仕事に出る芸人などに打ちかける清めの火。
切り火縄
きりひなわ [3] 【切(り)火縄】
火縄銃に使うために適当な長さに切った火縄。
切り炬燵
きりごたつ [3] 【切り炬燵】
床に炉(ロ)を切って,その上にやぐらを据えた炬燵。掘り炬燵。[季]冬。
→置き炬燵
切り炭
きりずみ [2] 【切(り)炭】
使いやすい大きさに切った炭。
切り物
きりもの [2] 【切(り)物】
(1)刻んで汁に入れる,ユズ・ミカンの皮,タデ・シソの葉などの薬味。
(2)刀身に施した梵字(ボンジ)・竜などの彫刻。
切り畑
きりはた [0] 【切(り)畑】
山腹や林などを切り開いて新しくつくった畑。きりばたけ。
切り盛り
きりもり [0][2] 【切(り)盛り】 (名)スル
(1)料理で,食べ物を切って盛り分けること。
(2)仕事や家事をさばくこと。切りまわし。「家計を巧みに―する」
切り目
きりめ [3] 【切(り)目】
(1)物の表面に切ってつけた傷。また,切り口。「包丁で―を入れる」
(2)物事の区切り。切れ目。「仕事の―」
(3)「切り身」に同じ。
切り目板
きりめいた [4] 【切(り)目板】
切り目縁に張った縁板。
切り目縁
きりめえん [3] 【切(り)目縁】
縁の長手方向に対して直角に縁板を張った縁。木口縁。
⇔榑縁(クレエン)
切り目長押
きりめなげし [4] 【切(り)目長押】
敷居と縁板の間に設ける長押。
切り石
きりいし [2] 【切(り)石】
(1)用途に応じて,さまざまな形に切った石材。
(2)石畳。
切り石積み
きりいしづみ [0] 【切(り)石積み】
規則正しく切った石を,一定の規則に従って積み上げる石の積み方。また,そのようにして作った石垣などの構造物。
切り破る
きりやぶ・る [4][0] 【切(り)破る】 (動ラ五[四])
(1)切って裂け目や穴をあける。「袋を―・る」
(2)切り込んで敵の囲みを打ち破る。「敵陣を―・る」
切り禿
きりかむろ 【切り禿】
幼童男女の髪形の一。頭髪を肩のあたりで切りそろえて,結ばないでいるもの。また,その髪形の童。かぶろ。きりかぶろ。
切り穴
きりあな [0] 【切(り)穴】
歌舞伎の舞台にあけてある方形の穴。池などの穴,道具などのせり出し,幽霊・変化など超自然的なキャラクターの出入りなどに用いる。
〔花道七三に設けるものを,特に「すっぽん」という〕
切り窓
きりまど [0][3] 【切(り)窓】
壁・羽目板などを切り抜いてつくった明かりとりの窓。
切り立った
きりたった【切り立った】
sheer;→英和
steep.→英和
切り立つ
きりた・つ [0][3] 【切(り)立つ】
■一■ (動タ五[四])
岩・山・崖(ガケ)などが,垂直に近い角度でそびえている。「垂直に―・った岩壁」
■二■ (動タ下二)
(1)斜面や崖(ガケ)などを切り崩して,険しくする。「東の岸を高く屏風の如くに―・てたれば/太平記 14」
(2)切りかかって追い立てる。「信連が衛府の太刀に―・てられて/平家 4」
切り立て
きりたて [0] 【切(り)立て】
(1)切ってからまだ間がないこと。「―の食パン」
(2)仕立ててから間がないこと。新調。「―の上田の小袖/洒落本・傾城買四十八手」
(3)蹴鞠(ケマリ)の庭の四隅に植えた木。
切り端
きりは [0] 【切(り)羽・切(り)端】
鉱石または石炭を掘り取る現場。採掘場。切り場。
切り箔
きりはく [0] 【切り箔】
(1)方形に細かく切った金銀の箔。
(2)金銀の箔を漆などで和紙に貼りつけ,糸状に細く切ったもの。織物の緯(ヨコ)糸に用いる。
切り籠
きりこ [3][2] 【切(り)子・切り籠】
(1)立方体のそれぞれの角を切り落とした形。
(2)「切り籠灯籠(ドウロウ)」の略。[季]秋。
(3)「切り子ガラス」の略。
切り籠灯籠
きりこどうろう [4] 【切り籠灯籠】
切り籠の形に組んだ枠の四方に,造花や細かく切った紙・きれなどの飾りを下げた灯籠。盂蘭盆会(ウラボンエ)に用いる。[季]秋。
切り籠灯籠[図]
切り紙
きりかみ [0][2] 【切(り)紙】
〔「きりがみ」とも〕
(1)切った紙。また,紙を切って種々の形を表す細工。
(2)奉書・鳥の子・杉原などの和紙を二つに折り,折り目どおりに切り離したもの。また,その紙に書いた手紙。半切り。
→立て紙
→折り紙
(3)〔「切紙免許(メンキヨ)」の略〕
芸能・武芸などで,最初のゆるし。初等の免許状。切り紙に書きつけたのでいう。
切り紙細工
きりかみざいく [5] 【切(り)紙細工】
紙を切り抜いて種々の形を作る手芸。きりぬきざいく。
切り紙絵
きりかみえ [4] 【切(り)紙絵】
紙を切り抜いて,台紙に貼り込み,人・動物などを表したもの。切り絵。
切り細裂く
きりこまざ・く [5] 【切(り)細裂く】 (動カ五[四])
切って細かに裂く。ずたずたに切り裂く。
切り組み
きりくみ [0] 【切(り)組み・斬り組み】
(1)木造建築で,柱・梁(ハリ)などを所定の寸法・形に加工し,組むこと。きぎみ。
(2)能で,斬り合いの場面。「烏帽子折(エボシオリ)」「橋弁慶」「夜討曾我(ヨウチソガ)」などにある。
切り組み灯籠絵
きりくみとうろうえ [7] 【切(り)組み灯籠絵】
錦絵(ニシキエ)風に印刷した人物・風景絵で,これを切りぬいて,板の上に糊(ノリ)で舞台のように組み立てて,前後または中央に火をともして眺めるもの。
切り組み絵
きりくみえ [4] 【切(り)組み絵】
子供向けの一枚摺りの錦絵(ニシキエ)。教育用でもあり玩具でもあった。絵双六や姉様絵など。切って組み合わせたり,多少の細工を施して用いることもあった。江戸後期から流布し,明治期まで続いた。
切り組む
きりく・む [0][3] 【切(り)組む・斬り組む】 (動マ五[四])
材木などを切って組み合わせる。
切り結ぶ
きりむす・ぶ [4][0] 【切(り)結ぶ・斬り結ぶ】 (動バ五[四])
刀を打ち合わせて切り合う。「打打(チヨウチヨウ)発止と―・ぶ」
切り絵
きりえ【切り絵】
a cutout (picture).→英和
切り絵
きりえ [0] 【切(り)絵】
「切り紙絵」に同じ。
切り絵図
きりえず [3] 【切(り)絵図】
全図を地域別・地目別などの小区域に分けて拡大・詳述した図。江戸時代から明治にかけて作成された。分限図。切り図。
切り継ぎ
きりつぎ [0] 【切(り)接ぎ・切(り)継ぎ】 (名)スル
(1)切って接ぎあわせること。また,そのもの。「―した紙」
(2)接ぎ木法の一。台木に縦に切り込みを入れ,下部を斜めにそいだ接ぎ穂をさしこみ,上から縛って密着・癒合させる法。
(3)勅撰集などの撰歌後,部分的取捨・訂正のために稿本を切りついだこと。また,そのもの。
(4)仮名料紙の一種。異なる料紙二枚を直線に切り,2ミリメートルくらい重ねて貼る。斜めに継ぐことが多い。《切継》
→破り継ぎ
→重ね継ぎ
切り羽
きりは [0] 【切(り)羽・切(り)端】
鉱石または石炭を掘り取る現場。採掘場。切り場。
切り羽支保
きりはしほ [3] 【切(り)羽支保】
切り羽の天井を支えるための支柱や梁(ハリ)などの構造物。
切り胡麻
きりごま [0] 【切り胡麻】
炒(イ)り胡麻を包丁で細かくみじんにしたもの。
切り艾
きりもぐさ [3] 【切り艾】
紙で巻き,細かく切ったもぐさ。
切り花
きりばな [2] 【切(り)花】
枝や茎をつけて切り取った草木の花。生け花などに用いる。
切り苛む
きりさいな・む [5] 【切り苛む・斬り苛む】 (動マ五[四])
むごたらしく切る。「身を―・まれる思い」
切り落し
きりおとし [0] 【切り落(と)し】
(1)江戸時代の劇場で,平土間に設けた大衆席。桝席(マスセキ)とせず,客を何人でも詰めこんだので追い込み場ともいう。大入り場。
〔古くは舞台であった部分を切り落として作ったところからの名という〕
(2)魚・肉などの切り身の半端な部分。
切り落し口
きりおとしぐち [5] 【切り落(と)し口】
土蔵・倉庫などの二階の床に設けた開口部。荷物の上げ下ろしのためのもの。
切り落す
きりおと・す [4][0] 【切り落(と)す】 (動サ五[四])
(1)ものの一部を切って本体から落とす。「余分な枝を―・す」
(2)堤防を破壊して,中の水を流す。「堤を―・す」
(3)劇場で,吊(ツ)ってある幕の留め具を,綱の操作で一斉に外し,幕を下に落とす。切って落とす。振り落とす。
→浅葱(アサギ)幕
[可能] きりおとせる
切り落とし
きりおとし [0] 【切り落(と)し】
(1)江戸時代の劇場で,平土間に設けた大衆席。桝席(マスセキ)とせず,客を何人でも詰めこんだので追い込み場ともいう。大入り場。
〔古くは舞台であった部分を切り落として作ったところからの名という〕
(2)魚・肉などの切り身の半端な部分。
切り落とし口
きりおとしぐち [5] 【切り落(と)し口】
土蔵・倉庫などの二階の床に設けた開口部。荷物の上げ下ろしのためのもの。
切り落とす
きりおとす【切り落とす】
chop off;cut off[down].
切り落とす
きりおと・す [4][0] 【切り落(と)す】 (動サ五[四])
(1)ものの一部を切って本体から落とす。「余分な枝を―・す」
(2)堤防を破壊して,中の水を流す。「堤を―・す」
(3)劇場で,吊(ツ)ってある幕の留め具を,綱の操作で一斉に外し,幕を下に落とす。切って落とす。振り落とす。
→浅葱(アサギ)幕
[可能] きりおとせる
切り蓋
きりぶた [2] 【切り蓋】
煮物などのとき,鍋のふたを少しずらしてかぶせること。
切り藁
きりわら [0] 【切り藁】
(1)切ったり,刻んだりしたわら。
(ア)荒壁の土に混ぜるわらきれ。苆(スサ)。
(イ)牛・馬の飼料とする,刻んだわら。
(2)わらを切って束ねた,たわし。
(3)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。鬘の形が{(2)}に似ているのでいう。
切り虎落
きりもがり [3] 【切り虎落】
(1)竹などを切って結び構えた垣根。
(2)勧進能・田楽・芝居などの興行の際,見物人のまわりに結った竹矢来。
切り袴
きりばかま [3] 【切り袴】
足首までの長さの袴。半袴(ハンバカマ)。
⇔長袴(ナガバカマ)
切り裂き
きりさき [0] 【切(り)裂き】
指物(サシモノ)やのぼりの一種。縁(ヘリ)を適当に切り裂いて,なびきやすくしたもの。
切り裂く
きりさく【切り裂く】
rip;→英和
cut up.
切り裂く
きりさ・く [3][0] 【切(り)裂く】 (動カ五[四])
切れ目を入れて開く。また,切ってばらばらにする。「身を―・く」
切り解く
きりほど・く [4][0] 【切(り)解く・斬り解く】 (動カ五[四])
(1)結んだひも・縄などを切ってときはなす。「箱の縄を―・く」
(2)切り結んだ両者の刀をひきはなす。「切り結びては―・き/浄瑠璃・用明天皇」
切り詰める
きりつめる【切り詰める】
cut short;reduce[cut down (on)] <expenses> .→英和
切り詰めた生活をする lead a frugal life.
切り詰める
きりつ・める [4][0] 【切(り)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 きりつ・む
(1)一部分を切って短くする。「袖を―・める」
(2)経費などを節約する。「食費を―・める」
切り語り
きりがたり [0][3] 【切(り)語り】
(1)浄瑠璃一段のうち,最も重要な切りの部分を語ること。また,それを語る太夫。口語(クチガタ)りよりも格の高い太夫が受けもつ。
→口語り
(2)講釈師などが演題の一部を語ること。
切り貼り
きりばり [0] 【切(り)張り・切り貼り】 (名)スル
(1)障子の破れた部分のみを切りとって張り直すこと。「―した障子」
(2)切り抜いたものを貼りつけること。
切り賃
きりちん [2] 【切(り)賃】
(1)(草・薪(マキ)・樹木などを)切る仕事に支払われる報酬。
(2)江戸時代,両替屋の両替手数料。鎌倉時代には替え賃,室町時代には和利(ワリ)などといった。打ち賃。打ち銭。両替賃。切替賃。
切り身
きりみ [3] 【切(り)身】
魚の身を一切れがちょうど一人前ほどの大きさに切ったもの。
切り躾
きりじつけ [3] 【切り躾】
裁縫で,絹・レース・毛織物など,へらやチャコの使えない布に糸で印をつける方法。また,その印。
切り込み
きりこみ [0] 【切(り)込み】
(1)敵の中に切り込むこと。「敵陣深く―をかける」「―隊長」
(2)物の一部分だけに深く切り目を入れること。「大きな―を入れる」
(3)ぶつ切りの魚肉を塩漬けにしたもの。
(4)裁縫で,縫い代などがつれるときに,はさみで斜めに切り目を入れること。また,その切り目。
(5)「切り込み砂利(ジヤリ)」の略。
切り込み桟瓦
きりこみさんがわら [7] 【切(り)込み桟瓦】
左上部と右下部に切り込みのある桟瓦。
切り込み炭
きりこみたん [0] 【切(り)込み炭】
採掘したままで,塊炭(カイタン)と粉炭が混じりあっている石炭。
切り込み砂利
きりこみじゃり [4] 【切(り)込み砂利】
採取したままふるい分けをしていない,砂の混じった砂利。
切り込む
きりこ・む [3][0] 【切(り)込む・斬り込む】 (動マ五[四])
(1)物の中まで深く切る。「 V 字形に―・む」
(2)刀を抜いて敵中に攻め入る。「敵陣深く―・む」
(3)議論のすきを鋭くつく。「論証の不備をついて―・む」
(4)材木を切り欠いて接合する。[ヘボン]
(5)切って中に入れる。「大鍋へすぐに―・む/織留 4」
[可能] きりこめる
切り込む
きりこむ【切り込む】
cut[fight]one's way <into> ;make a raid <on> ;→英和
attack.→英和
切り返し
きりかえし [0] 【切(り)返し】
(1)切りかかって来た相手に逆に切りつけること。
(2)剣道の基本動作の一。相手の正面および左右の面を交互に打ち,相手はそれを受ける練習法。
(3)相撲の決まり手の一。相手の膝の後ろ側に自分の足を当て,それをてこにして後方に倒す技。
(4)田の土を細かに耕すこと。田ほどき。
(5)樹木の剪定(センテイ)法の一。脇枝(ワキエダ)をすべて切りつめるもの。
(6)映画における演出法の一。対峙する被写体を交互に提示すること。
切り返す
きりかえす【切り返す】
[反撃]make a counterattack <on,against> .→英和
切り返す
きりかえ・す [3][0] 【切(り)返す】 (動サ五[四])
(1)切りかかって来た相手に逆にこちらから切りつける。
(2)柔道で,相手の投げ技の逆をとって後ろへ倒す。
(3)相撲で,切り返しの技を仕掛ける。
(4)議論などで,相手の追及に対して,すばやくやりかえす。「『そういうあなたこそ没論理じゃないですか』と―・された」
(5)自動車の運転で,一方に回したハンドルをすぐに反対に回す。
切り通し
きりどおし [0] 【切(り)通し】
〔「きりとおし」とも〕
(1)山・丘などを切り開いて通した道。「湯島の―」
(2)滞らず物事を処理すること。「政務―にして/保元(上・古活字本)」
切り遣い
きりづかい 【切(り)遣い】
金や銀を適当な分量に切って貨幣として使用すること。江戸初期に貨幣が鋳造されるまで行われた。
→切り金
→切り銀
切り金
きりがね [2][0] 【切(り)金】
(1)江戸時代,借金などの訴訟に負けた債務者に,分割で返済を行わせた方法。きりきん。
(2)「きりきん(切金){(1)}」に同じ。
切り金
きりきん [0] 【切(り)金】
(1)室町時代,鋳造された延(ノ)べ金(ガネ)などを必要に応じて切り取ってはかりにかけて貨幣として用いた金。竿金(サオガネ)・板金(バンキン)・延べ金などを切って使った。きりがね。
(2)「きりがね(切金){(1)}」に同じ。
切り金
きりかね [2][0] 【切(り)金・截り金】
(1)金銀をのばしひろげた薄い板。箔(ハク)より少し厚く,種々の形に切って蒔絵(マキエ)の面にはめこむ。細金(サイキン)。
(2)金銀をのばしひろげて細かく切った薄い板を,仏画・仏像に貼りつけて彩色効果を高める技法。平安時代から鎌倉時代にかけて盛んに行われた。切り金彩色(ザイシキ)。細金。
切り釘
きりくぎ [2] 【切り釘】
両端ともとがった釘。木材と木材とを継ぎ合わせるときに使う。
切り鉄
きりてつ [0] 【切(り)鉄】
鉄製の石割り道具。頭部が四角で先がとがっており,げんのうで打って使う。
切り銀
きりぎん [0] 【切(り)銀】
切り金(キン){(1)}と同様に用いた銀。
切り鏨
きりたがね [3] 【切り鏨】
彫金工作,ことに刀剣に銘を刻むときに使うたがね。
切り開く
きりひら・く [4][0] 【切(り)開く】 (動カ五[四])
(1)表を覆うものを切って口をあける。「腹を―・く」
(2)木を切り倒したり山を切り崩したりして,田畑・宅地・道などにする。「山を―・いて畑にする」
(3)敵の囲みから逃げ出す出口をつくる。「退路を―・く」
(4)新しい道をつける。「自らの運命を―・く」
[可能] きりひらける
切り開く
きりひらく【切り開く】
cut (open);→英和
clear <a land> ;→英和
cut one's way <through> .
切り離す
きりはなす【切り離す】
cut off;sever.→英和
切り離せない.inseparable.→英和
切り離す
きりはな・す [4][0] 【切(り)離す・切(り)放す】 (動サ五[四])
一続きのものを分けて別々にする。分離する。「後ろの車両を―・す」「その問題は―・して別途検討する」
[可能] きりはなせる
切り離れ
きりはなれ [0] 【切(り)離れ】
(1)切れてはなればなれになること。また,切れて離れたもの。
(2)「切れ離れ」に同じ。
切り面
きりめん [0] 【切(り)面】
面の一。材木の角を四五度に削りとって面としたもの。
切り飯
きりめし [0] 【切(り)飯】
型に詰めて押し固めたのち,適当な大きさに切った飯。弁当などにした。
切り餅
きりもち [2] 【切り餅】
(1)(正月用の)のし餅を四角く切ったもの。[季]冬。
→円餅
(2)〔(1)に形が似ているところから〕
江戸時代,一分銀百枚,すなわち二五両を四角く紙に包んで封をしたもの。
切り首
きりくび [2] 【切(り)首・斬り首】
(1)首を斬ること。また,斬り落とした首。首級。
(2)歌舞伎の小道具。斬り落とした首のつくりもの。
切り馬道
きりめどう [3] 【切り馬道】
「馬道(メドウ)」に同じ。
切り高台
きりこうだい [3] 【切(り)高台】
茶碗の高台の一部を篦(ヘラ)で深く切り込んだもの。
切り髪
きりかみ [2] 【切(り)髪】
〔「きりがみ」とも〕
(1)近世から明治にかけての婦人の髪の結い方の一。髪を頭頂で束ね,髷(マゲ)を結わずに先を切りそろえて下げておくもの。未亡人などが出家の意味で結った。切り下げ髪。
(2)切り取った髪の毛。「さし出でたるを見るに―を包みたり/平中 38」
(3)少女の髪形で,肩のあたりで切りそろえたもの。振り分け髪。「―のよち子を過ぎ/万葉 3307」
切り髪(1)[図]
切り麦
きりむぎ [0] 【切(り)麦】
小麦粉を練り,うどんよりも細く切ってゆでた麺(メン)。ひやして食べるのが,ひやむぎ。
切る
き・る [1] 【切る・斬る・伐る・截る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)刃物などを使って一続きのものを分離させる。断ち分ける。《切・伐・截》「大根を包丁で―・る」「爪を―・る」「型紙どおりに布地を―・る」「志賀の山いたくな―・りそ/万葉 3862」
〔「伐」は木をきりたおす時,「截」は布・紙などをきる時に用いる〕
(2)刃物などで自分の体の一部を傷つける。意図的な場合と,不注意による場合とがある。「腹を―・って死ぬ」「ナイフで手を―・る」「すすきの葉で指を―・る」
(3)刃物で傷つけ殺す。斬り殺す。《切・斬》「罪人を―・る」「敵兵を―・る」
(4)塞がっているものや閉じているものをあける。《切》「封を―・る」「口を―・る」
(5)空間的に連続しているもの,流れているものを分断する。《切》「船が波を―・って進む」「肩で風を―・って歩く」「道を―・る」
(6)話や文章を続けないで区切りをつける。《切》「この文は長すぎるから,ここで一旦―・った方がいい」
(7)電流を止める。《切》
⇔いれる
「電源を―・る」「電灯のスイッチを―・る」
(8)関係やつながりをなくす。《切》
⇔むすぶ
「あの人とは縁を―・りたい」
(9)時間的に継続しているものを中断させる。打ち切る。《切》「電話を―・る」「彼はそこで言葉を―・った」
(10)本体やグループから外す。取り除く。《切・斬》「六〇点以下の者は―・る」「反対派を―・る」
(11)手術をして取り去る。「胃を―・る」
(12)ぬれた物から振ったりして水分を取り去る。《切》「洗濯物の水気を―・る」「揚げ物の油を―・る」
(13)ものごとを作り出す。出現させる。《切》
(ア)一部分を掘りとって作る。「溝を―・る」「ねじを―・る」「炉が―・ってある」
(イ)手を動かして形を作る。「十字を―・る」
(ウ)断定的な言葉を発する。「たんかを―・る」「しらを―・る」
(エ)目に立つような所作をする。「見得を―・る」「とんぼを―・る」
(14)日時・数量などに限定をつける。《切》「日を―・って金を貸す」「人数を―・って参加を受け付ける」
(15)ものごとに決着をつける。「未だ勝負も―・らぬに/今昔 28」
(16)数値が,ある目安・限界よりも小さくなる。割る。《切》「一〇〇メートル競走で一〇秒を―・る」「上昇率が一〇パーセントを―・る」
(17)ある動作・行動を起こす。始める。《切》「スタートを―・る」「伝票を―・る」
(18)乗り物の進行方向を変える操作をする。また,それによって進行方向を変える。《切》「右にハンドルを―・る」「カーブを―・る」
(19)(比喩的に)欠点をあばいて攻撃する。糾弾する。《切・斬》「世相を―・る」「官界の腐敗を―・る」
(20)テニスや卓球で,ボールが強く回転するように打つ。カットする。《切》
(21)囲碁で,相手の石のつながりを断つ。《切》
(22)トランプやカルタなどで,札の数がそろったりしないようにまぜあわせる。《切》「札をよく―・ってから配る」
(23)トランプで,切り札を使って勝負をつける。《切》「切り札を―・る」
(24)(動詞の連用形について)《切》
(ア)量的な限界点までその運動をする。…しおえる。「厚い本を読み―・る」「あり金を使い―・る」「ドーバー海峡を泳ぎ―・る」
(イ)運動が完全にその終局点に到達する。すっかり…する。「ほとほと困り―・る」「疲れ―・った表情」
(25)(近世,竿金(サオガネ)などを必要なだけ切って使ったことから)
(ア)両替をする。「和尚が小判が―・つてもらひたいとおつしやる/歌舞伎・男伊達初買曾我」
(イ)気前よく金を払う。「鉢植の梅に一朱を―・つて買ひ/柳多留 101」
〔「きれる」に対する自動詞〕
[可能] きれる
■二■ (動ラ下二)
⇒きれる
[慣用] 口火を―・札片(サツビラ)を―・自腹を―・堰(セキ)を―・手を―・火蓋(ヒブタ)を―・見得(ミエ)を―・身銭(ミゼニ)を―
切る
きる【切る】
(1) cut;→英和
hash (刻む);→英和
slice (薄く);→英和
saw (のこぎりで);→英和
shear (はさみで);→英和
punch (切符を).→英和
(2) fell (切り倒す);→英和
cut[chop]down.(3) turn[switch]off (電灯・ラジオなどを);ring off (電話を).
(4) shuffle (トランプを).→英和
手[縁]を〜 break with.日時を〜 fix the date.→英和
切っても切れぬ inseparable;→英和
closely bound together.ハンドルを〜 turn the wheel.→英和
切れ
きれ【切れ】
(1) a piece;→英和
a slice (薄片);→英和
a scrap (切れ端);→英和
a cut (切片);→英和
a slip[strip](細片);→英和
a chop (肉の);→英和
a tip (木の).→英和
(2)[布]cloth.→英和
切れ
きれ 【切れ】
■一■ [2] (名)
(1)刃物の切れ具合。切れ味。「ナイフの―がにぶる」
(2)切り離した部分。切れ端。「紙―」
(3)水気などの脱け具合。「油の―がよい」
(4)(「布」「裂」とも書く)布地。生地。「スカートの―が余った」
(5)(「裂」とも書く)織物の断片。また,絵巻や書物などであったものの一小部分。「古今集の高野―」「古筆―」
(6)物事の判断や処理をする能力の鋭さ。「頭の―がいい」
(7)(野球などで)進む球の曲がり具合の鋭さ。「―のいいカーブ」
(8)(人の目が)目じりの方へ切れ込んでいる具合。「―の長い目」
(9)石材・コンクリートの体積の単位。一切れは一立方尺(約0.0278立方メートル)。
(10)(「ぎれ」の形で)名詞の下に付いて,そのものを使い終わっている意を表す。「時間―」「会費―」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)切ったものを数えるのに用いる。「パンひと―」「ひと―のハム」
(2)江戸時代,一分金を数えるのに用いる。「白銀五百匁二包,小判二十五両二歩合て四十―/浄瑠璃・二枚絵草紙(中)」
切れっ処
きれっと [2][1] 【切れっ処・切れっ戸】
尾根が V 字形に深く険しく切れ込んだ所。鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間の「八峰(ハチミネ)きれっと」などが有名。きれと。
切れっ戸
きれっと [2][1] 【切れっ処・切れっ戸】
尾根が V 字形に深く険しく切れ込んだ所。鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間の「八峰(ハチミネ)きれっと」などが有名。きれと。
切れっ端
きれっぱし [0] 【切れっ端】
「きれはし(切端)」に同じ。
切れる
き・れる [2] 【切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 き・る
(1)一続きのものが,刃物によって力を加えられたり,引っ張られたりして,離ればなれになる。「ザイルが―・れる」「紙が―・れる」
(2)傷がついたり裂け目ができたりする。また,ひび・あかぎれができる。「唇が―・れて血が出る」「ひびの―・れた手」「常陸房が太刀は四十二所―・れたりけり/平家 12」
(3)物がこわれたり破れたりする。「堤防が―・れて大水が出る」「袖口が―・れる」
(4)人と人とのつながりがなくなる。「縁が―・れる」「切っても―・れぬ仲」
(5)言葉・文章が途切れたり,区切りができたりする。また,通信が継続しなくなる。「この和歌は第三句で―・れる」「電話が―・れる」
(6)続いているものにすき間・切れ目が現れる。また,続いていたものがそこで終わりになる。「雲が―・れて日がさす」「五分も歩くと家並みが―・れる」「車の流れが―・れるのを待つ」
(7)つながっていた電気回路がつながらなくなる。「一定の温度になるとスイッチが自動的に―・れる」
(8)数値がある基準を下回る。不足する。「目方が―・れる」「元値が―・れる」
(9)与えられた時間がなくなる。限りがくる。有効期間が終わる。「定期が―・れた」「来月で保険が―・れる」
(10)使ったり売れたりして,尽きてなくなる。「ご注文のノートは今―・れています」「油が―・れる」
(11)電池などに貯えられていた力がなくなる。「電池が―・れる」
(12)ぬれていたものから,水分がしずくとなって落ちつくす。「てんぷらは余分な油が―・れてから盛りつける」
(13)進む方向が変わる。「ポストの所で右に―・れる」
(14)刃物が鋭利である。「よく―・れるナイフ」
(15)事を処理する能力に富む。特に頭の働きがすぐれている。「頭が―・れる」
(16)トランプや花札の札がうまくまざる。「よく―・れていないのか,ダイヤの札ばかりがくる」
(17)(動詞の連用形について)
(ア)完全に…できる,最後まで…できるなどの意を表す。「食べ―・れるかどうか」「売り―・れる」
(イ)(多く心理的な動詞について)強く…する,すっきりと…できるなどの意を表す。多く打ち消しの表現を伴って用いられる。「そうとも言い―・れない」
(18)結末がつく。「よき事もわろき事もその時事は―・るるなり/愚管 5」
→事切れる
(19)金銭を派手に使って気前のいいところを見せる。「是でもはづむ所では随分―・れて見せるよ/滑稽本・浮世床(初)」
(20)顔がきく。勢力がある。「わしやあこではえらう―・れるがな/滑稽本・膝栗毛 5」
〔「切る」に対する自動詞〕
切れる
きれる【切れる】
(1)[物や事]cut well (刃物が);be sharp (鋭利);→英和
break (切断);→英和
snap (ぷっつりと);→英和
be worn out (すれて);be rent (裂けて);be cut off (電話が);run out (尽きる);be out of stock (商品が)[gas (ガソリンが)];expire (期限が);→英和
give way (堤防が).
(2)[頭脳]〔形〕sharp;shrewd;→英和
able.→英和
切れ上がる
きれあが・る [0][4] 【切れ上(が)る】 (動ラ五[四])
上の方まで切れている。上の方へ向かって切れている。「小股(コマタ)の―・った女性」「目元が―・る」
切れ上る
きれあが・る [0][4] 【切れ上(が)る】 (動ラ五[四])
上の方まで切れている。上の方へ向かって切れている。「小股(コマタ)の―・った女性」「目元が―・る」
切れ切れ
きれぎれ [0] 【切れ切れ】 (名・形動)[文]ナリ
いくつにも細かく切れて分かれているさま。断続的につづいているさま。また,そのようなもの。「言葉も―に話す」「職人が二人―な話をして/青年(鴎外)」
切れ切れの
きれぎれ【切れ切れの】
broken;→英和
fragmentary.→英和
切れ口
きれくち [2] 【切れ口】
(1)切れて開いた口。また,切断面。きりくち。
(2)きっぱり言い切ること。見事な言葉。「―をきいてその時死ぬが嫌になつたら/洒落本・妓情返夢解」
切れ味
きれあじ [2][0] 【切れ味】
(1)刃物の切れ具合。「ナイフの―」
(2)批評などで,立論・論評の仕方の鋭さ。「―のいい人物評論」
(3)野球・バレーボールなどの球技で,ボールのもつ鋭い力。「―のいいカーブ」
切れ味の良い
きれあじ【切れ味の良い(悪い)】
sharp (blunt).→英和
切れ地
きれじ [0] 【切れ地】
(1)織物・反物のきれはし。
(2)織物。生地(キジ)。布地。
切れ字
きれじ [0][2] 【切れ字】
連歌・俳諧の発句や近代俳句で,句の表現が完結し独立するために,句中または句末で特別に切れるはたらきをする字(語)のこと。「や」「かな」などの終助詞や活用語の終止形・命令形などの類。きりじ。
切れ字十八字
きれじじゅうはちじ [7] 【切れ字十八字】
一八の重要な切れ字。二条良基作と仮託される連歌秘伝書「一紙品定」に説かれて以来おおむね継承された。「かな」「けり」「もがな」「らん」「し」「ぞ」「か」「よ」「せ」「や」「つ」「れ」「ぬ」「ず」「に」「へ」「け」「じ」の一八をいい,「せ」「れ」「へ」「け」は動詞の命令形活用語尾,「し」は形容詞語尾,「に」は副詞の「いかに」にあたる。のちには二二字に増えた。
切れ手
きれて 【切れ手】
(1)気前のよい人。金離れのよい人。「あの旦那は―だから,そこが得意(トリエ)さね/人情本・籬の梅」
(2)やり手。切れ者。「ここの内ぢゆうでの―だといふぜ/洒落本・船頭深話」
切れ文
きれぶみ 【切れ文】
縁切りの書状。離縁状。「いかの墨で―を書いて/歌舞伎・吾嬬鑑」
切れ物
きれもの [2] 【切れ物】
(1)物を切るのに用いる道具。刃物。
(2)よく切れる刃物。「自らの刀の―なる由を言ひしを聞きて/折たく柴の記」
(3)品切れの物。また,めったにない物。
切れ痔
きれじ [2] 【切れ痔・裂れ痔】
肛門の皮膚と粘膜との境がただれたり,細かく裂けたりする病気。排便時に痛みを感じ出血がある。肛門裂創(レツソウ)。裂肛。さけじ。
切れ目
きれめ [3] 【切れ目】
(1)物の途中で切れている所。
(2)物事のひと区切り。段落。「話の―」
(3)物事のなくなる時。終わり。「金の―が縁の―」
切れ目
きれめ【切れ目】
(1) a gap;→英和
a break (途切れ).→英和
(2) a pause;→英和
an interval.→英和
切れ端
きれはし [0] 【切れ端】
物の,切り離された小部分。きれっぱし。「布の―」
切れ端
きれはし【切れ端】
odds and ends;scraps.
切れ者
きれもの【切れ者】
an able[a shrewd]person.
切れ者
きれもの [0] 【切れ者】
頭の働きが素早く,すぐれた手腕をもつ者。やり手。敏腕家。「財界随一の―と評判の男」
切れ込み
きれこみ【切れ込み】
a cut;→英和
a notch;→英和
a slit.→英和
切れ込み
きれこみ [0] 【切れ込み】
(1)切れ込むこと。また,切れ込んだ部分。きりこみ。刻み。「―のあるスカート」
(2)葉や花弁などの周りの刻み。欠刻(ケツコク)。
(3)写真で,画像の鮮明度をいう語。ピントの合い方の鋭さ。「―のいいレンズ」
切れ込む
きれこ・む [0][3] 【切れ込む】 (動マ五[四])
(1)深いところまで切れ目が入り込んでいる。「深く―・んだ尾根」
(2)ある方向へ入り込む。「草原へ―・む,双六岳の崖の下まで来ると/日本北アルプス縦断記(烏水)」
切れ長
きれなが [0] 【切れ長】 (名・形動)[文]ナリ
目尻が細長く切れ込んでいる・こと(さま)。「―の目」
切れ長の
きれなが【切れ長の】
long and slim <eyes> .
切れ間
きれま [3] 【切れ間】
物が切れてあいた部分。絶え間。「雲の―から日がさす」「―なく車の列が続く」
切れ間
きれま【切れ間】
a break <in> ;→英和
an interval <between> .→英和
切れ離れ
きれはなれ [0] 【切れ離れ】
〔「きればなれ」とも〕
(1)さっぱりと思い切ること。あきらめ。「―よく向を変へて右の坂をすたすたと/高野聖(鏡花)」
(2)金ばなれ。気前。「―の善かつた先代に反対(ヒキカ)へて/社会百面相(魯庵)」
切上げ
きりあげ [0] 【切(り)上げ】
(1)適当なところで切りをつけること。「ここらで―にする」
(2)計算で,求める位に満たない端数を取り去り,求める位に一を加えること。
⇔切り捨て
(3)通貨の対外価値を引き上げること。
⇔切り下げ
切上げる
きりあ・げる [4][0] 【切(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きりあ・ぐ
(1)適当なところで区切りをつけて終わりにする。切りをつける。一段落つける。「この辺で―・げよう」
(2)計算で,求める位に満たない端数を取り去り,求める位に一を加える。
⇔切り捨てる
「端数を―・げる」
(3)通貨の対外価値を引き上げる。
⇔切り下げる
切下げ
きりさげ【切下げ】
(a) cut;→英和
(a) reduction;→英和
devaluation (平価の).
切下げ
きりさげ [0] 【切(り)下げ】
(1)きりさげること。
(2)「切り下げ髪(ガミ)」の略。
(3)ある国の通貨の価値を対外的に引き下げること。
⇔切り上げ
「ポンドの―」
切下げる
きりさ・げる [4][0] 【切(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きりさ・ぐ
(1)(「斬り下げる」とも書く)上から下の方へ向けて刃物を振りおろし,切る。きりおろす。「右の肩より―・げたるが,此にても猶死絶えず/遠野物語(国男)」
(2)通貨の対外価値を引き下げる。
⇔切り上げる
(3)切って下に垂らす。「甲の吹返しを目の上へ―・げられて/太平記 17」
切下げ髪
きりさげがみ [4] 【切(り)下げ髪】
(1)髪の毛を首のつけ根のあたりで切りそろえて垂らしたもの。未亡人の髪形。
(2)「切り髪{(1)}」に同じ。
切下ろす
きりおろ・す [4][0] 【切(り)下ろす・斬り下ろす】 (動サ五[四])
刃物を上から下の方へ振り下ろして切る。切り下げる。
切下文
きりくだしぶみ 【切下文】
平安時代,大蔵省から諸国に租税の未納を催促する際に発した公文書。
切付け
きりつけ [0] 【切(り)付け】
(1)布をさまざまの形に切り抜いて衣類にかがり付けたもの。切り付け模様。
(2)仮装本で,表紙を本文と同時に裁断すること。また,その表紙。切り付け表紙。
(3)信用取引などで,保証金等の追加がないときに仲買人が該当物件を売却すること。
切付ける
きりつ・ける [4][0] 【切(り)付ける・斬り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりつ・く
(1)刃物で切ろうと襲いかかる。「不意に横から―・ける」
(2)刃物できざみをつける。彫りつける。「法(ノリ)の道を作れる石橋に名を―・け/浮世草子・織留 5」
切付け本
きりつけぼん [0] 【切(り)付け本】
仮装本の一。表紙を「切り付け{(2)}」にした本。ペーパー-バックスはその例。
切付け模様
きりつけもよう [5] 【切(り)付け模様】
「切り付け{(1)}」に同じ。
切付け紋
きりつけもん [4] 【切(り)付け紋】
無地の衣服・羽織などに,別布に描(カ)いて切り抜いた紋を貼り付けたもの。貼り付け紋。貼り紋。昌平(シヨウヘイ)紋。
切伏せる
きりふ・せる [4][0] 【切(り)伏せる・斬り伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 きりふ・す
相手を刀で切って倒す。切り倒す。「一刀のもとに―・せる」
切倒す
きりたお・す [4][0] 【切(り)倒す・斬り倒す】 (動サ五[四])
立っているものを切って倒す。「大木を―・す」
[可能] きりたおせる
切傷
きりきず【切傷】
a cut <from a knife> ;→英和
a scar.→英和
切傷
きりきず [2] 【切(り)傷】
刃物などで切った傷。創傷(ソウシヨウ)。
切具足
きりぐそく [3] 【切(り)具足】
太刀・長刀(ナギナタ)など,敵を切るのに使う武器。打ち物具足。
切出し
きりだし [0] 【切(り)出し】
(1)話や相談ごとを言い出すこと。「頼みごとは―がむずかしい」
(2)森林から材木を切って運び出すこと。
(3)先端に斜めに幅広く刃をつけた片刃の小刀。
(4)大道具の一。板・厚紙などを切り抜いて,石灯籠(イシドウロウ)・立ち木などに作ったもの。平物(ヒラモノ)。
切り出し(3)[図]
切出し
きりだし【切出し】
a pointed knife.
切出す
きりだ・す [3][0] 【切(り)出す】 (動サ五[四])
(1)切ることをはじめる。「板を―・す」
(2)木材や石などを切って運び出す。「山から木材を―・す」
(3)話や相談などを始める。「折をみて,見合いの話を―・す」
(4)(「鑽り出す」とも書く)火打ち石を打ったり,木をすり合わせたりして火を出す。
[可能] きりだせる
切刃
きりは [2][0] 【切(り)刃】
(1)よく切れる刃。
(2)「切り刃造り」の略。
切刃造り
きりはづくり [4] 【切(り)刃造り】
刀剣の刃の形の一。刃方の肉を表裏とも急な角度で落としたもの。古墳時代の直刀に多い。
切分法
せつぶんほう [0] 【切分法】
⇒シンコペーション
切分音
せつぶんおん【切分音】
《楽》syncopation.
切切
せつせつ [0] 【節節・折折・切切】
たびたび。しばしば。また,時々。「恁(コ)うして―おいでなさる/婦系図(鏡花)」「―ノ御音信ヲクダサルル/日葡」
〔多く副詞的に用いる〕
切切
せつせつ [0] 【切切】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)思いが胸に迫るさま。「―たる帰心」
(2)人の心を動かすほどに心がこもっているさま。「―たる願い」「―と訴える」
(3)音や声がしみじみと人の心を打つさま。また,音や声が細々として絶えないさま。「窓間の竹数十竿,相摩戞(マカツ)して声―已(ヤ)まず/草枕(漱石)」「小絃は―として私語(ササメゴト)に異ならず/謡曲・経政」
■二■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「遊覧の志―なれども/海道記」
切刻む
きりきざ・む [4][0] 【切(り)刻む】 (動マ五[四])
小さく切る。何度も切る。
切削
せっさく [0] 【切削】 (名)スル
金属などを切り削ること。
切削加工
せっさくかこう [5] 【切削加工】 (名)スル
金属材料を,バイト・フライス・ドリルなどの工具を用いて切ったり削ったりしながら所定の寸法形状に加工すること。
切前
きりまえ [0][2] 【切(り)前】
(1)浄瑠璃で,切りの前にあたる中・次(ツギ)を語る太夫。
(2)一日の興行の,最後より一つ前の出し物。芝居・寄席などでいう。
切割り
きりわり [0] 【切(り)割り】
(1)物を切り割ること。また,そのもの。
(2)山や丘を切り割って開いた道路。切り通し。
切割る
きりわ・る [3][0] 【切(り)割る】 (動ラ五[四])
物を切って分ける。きりさく。「城壁を―・つた大通/ふらんす物語(荷風)」
切創
せっそう [0] 【切創】
刃物でつけた傷。きりきず。
切匙
せっかい [1] 【狭匙・切匙】
すりばちの内側などについたものをかき落とすのに使う具。飯しゃもじを縦に半分に切ったような形のもの。[日葡]
切取り
きりとり [0] 【切(り)取り・斬り取り】
〔「きりどり」とも〕
(1)きりとること。
(2)土地を平らにしたり,道路や鉄道を通すために高い部分の土を削り取ること。切り土。
⇔盛り土
(3)武力を用いて他の領土を奪い取ること。
(4)人を切って所持品を奪うこと。「もし盗賊か―か,道からふつと出来心/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
切取り線
きりとりせん [0] 【切(り)取り線】
切り離す部分を示した線。多くは点線で示す。
切取る
きりと・る [3][0] 【切(り)取る】 (動ラ五[四])
(1)一部分を切って分離する。「絵を―・る」
(2)武力で土地の一部分を自分のものにする。「国ヲ―・ル/日葡」
[可能] きりとれる
切取線
きりとりせん【切取線】
a perforated[dotted]line; <注意書き> Cut Here.
切口
きりくち [2] 【切(り)口】
(1)物を切った面。切った所。
(2)切りきずの傷口。
(3)切り方の腕前。「主君の太刀の―見て思ひ出にせん/浄瑠璃・扇八景」
(4)〔数〕 立体と平面とが交わってできる平面図形。切断面。
(5)家紋の一。梨の実をたて割りにした切り口にかたどったもの。
(6)イワナの地方型。側線部に暗紅色を呈すること,瞳孔が大きく周囲が黒ずんでいることで他のイワナと区別される。イワナ類の世界の最南限の一つである十津川周辺の極めて狭い地域で生息。環境破壊・密漁により個体数が激減。
切口
きりくち【切口】
an opening (傷);→英和
a cut end (木の).
切口上
きりこうじょう [3] 【切(り)口上】
一句または一語ずつ,はっきり区切っていう口上。形式ばったかたくるしい話し方。「―で挨拶(アイサツ)をする」
切口上で言う
きりこうじょう【切口上で言う】
use formal language;speak in a stiff manner.
切台盤
きりだいばん [3] 【切(り)台盤】
食器をのせる台の一種。普通の台盤を半分に切った長さのもの。
→台盤
切合い
きりあい [0] 【切(り)合い・斬り合い】
(1)互いに刃物で相手を切ろうとして争うこと。
(2)「切り合い勘定」の略。
切合い勘定
きりあいかんじょう [5] 【切(り)合い勘定】
頭割りで勘定を出し合うこと。割り勘。
切合う
きりあ・う [3][0] 【切(り)合う・斬り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)刃物を持って互いに相手に切りつける。切り結ぶ。「敵と―・う」
(2)各自が金を出し合う。「十文づつがの―・つて目(モク)で一つ呑でいこ/浄瑠璃・三日太平記」
切味噌
きりみそ [0] 【切(り)味噌】
三州味噌などを,擂(ス)り鉢で擂る代わりに包丁で切ったもの。出汁(ダシ)で静かに洗って漉(コ)すと,味噌臭くない清汁(スマシ)ができる。
切回し
きりまわし [0] 【切(り)回し】
物事を切り回すこと。切りもり。「仕事の―がうまい」
切回す
きりまわ・す [4][0] 【切(り)回す】 (動サ五[四])
(1)中心となって物事を処理する。中心となって組織などを動かす。「女手一つで大所帯を―・す」
(2)物の周囲をぐるりと切る。「明り障子の破ればかりを禅尼手づから小刀して―・しつつ張られければ/徒然 184」
(3)むやみに切る。「無二無三に―・し/浄瑠璃・用明天皇」
[可能] きりまわせる
切図
きりず [2] 【切(り)図】
全体の一部を区切って作った地図。
切土
きりつち [2] 【切(り)土】
「切り取り{(2)}」に同じ。
切土
きりど [2] 【切(り)土】
「切り取り{(2)}」に同じ。
切地[布地]
きれじ【切地[布地]】
cloth;→英和
material.→英和
切場
きりば [0] 【切(り)場】
(1)「切り羽(ハ)」に同じ。
(2)連続講談などを次回に譲ることにして,とめておく場所。
(3)浄瑠璃で,一段を口(クチ)・切り,または口・中(ナカ)・切りに分けた場合,一段の中心となる最後の切りの部分。
切墨
きりずみ [2] 【切(り)墨】
切る所を示すために,材木に引いた墨の線。
切売する
きりうり【切売する】
sell <things> by the piece;→英和
peddle <one's knowledge> .→英和
切売り
きりうり [0] 【切(り)売り】 (名)スル
(1)ひとまとまりのものを小さく切って少しずつ売ること。「スイカの―」
(2)比喩的に,もっている能力などをまとまった成果として世に問うのではなく,小出しにして収入を得ること。「知識の―」
(3)近世,下級の遊女が時間を限って客と接すること。「比丘尼の方よりつきつけの―をいたし侍ることの悲しさよ/仮名草子・東海道名所記」
切外す
きりはず・す [0][4] 【切(り)外す】 (動サ五[四])
(1)付着したものを切って離す。
(2)切りそこなう。「追ひつきて―・し―・しつつ追ひ逃して/宇治拾遺 9」
[可能] きりはずせる
切妻
きりづま [0] 【切妻】
(1)「切妻屋根」の略。
(2)「切妻造り」の略。
(3)切妻屋根の両端の部分。
切妻
きりづま【切妻】
《建》a gable.→英和
切妻屋根
きりづまやね [5] 【切妻屋根】
屋根の形式の一。棟の両側に流れる二つの斜面からできている山形の屋根。真屋(マヤ)。
切妻屋根[図]
切妻破風
きりづまはふ [5] 【切妻破風】
切妻屋根にとりつけた破風。
切妻造り
きりづまづくり [5] 【切妻造り】
屋根を切妻屋根につくる建築様式。また,そのような建物や屋根の形式。甍(イラカ)造り。
切子
きりこ [3][2] 【切(り)子・切り籠】
(1)立方体のそれぞれの角を切り落とした形。
(2)「切り籠灯籠(ドウロウ)」の略。[季]秋。
(3)「切り子ガラス」の略。
切子
きりこ【切子】
a facet.→英和
切子ガラス cut glass.
切子ガラス
きりこガラス [4] 【切(り)子―】
種々の彫刻・切り込みなどをほどこしたガラス器。カット-グラス。
切子玉
きりこだま [0] 【切(り)子玉】
古墳時代後期に,勾玉(マガタマ)・管玉(クダタマ)などとともに用いられた装身具の一。切り子の形をした玉で,水晶で作られたものが多い。中央にある穴にひもを通してつなぐ。
切実
せつじつ [0] 【切実】 (形動)[文]ナリ
(1)心に深く感じるさま。身にしみて感じるさま。「人生の悲哀を―に感じる」
(2)直接かかわりがあって重要なさま。「―な問題」「―に悩む」
(3)実情によく当てはまっているさま。きわめて適切なさま。「―な表現」
[派生] ――さ(名)
切実な
せつじつ【切実な】
acute;→英和
keen;→英和
urgent;→英和
earnest.→英和
〜に keenly;heartily;sincerely;→英和
strongly.
切封
きりふう 【切封】
⇒腰文(コシブミ)
切封じ
きりふうじ 【切(り)封じ】
(1)封書の裏のとじめに記した「〆」のしるし。
(2)「腰文(コシブミ)」に同じ。
切屑
きりくず【切屑】
scraps;chips (木の).
切山椒
きりざんしょう [3][0] 【切(り)山椒】
菓子の一。糝粉(シンコ)に砂糖とサンショウの汁または粉を混ぜて蒸したあと,ついて細長く切ったもの。[季]新年。
切岸
きりぎし [0] 【切(り)岸】
切り立った崖。絶壁。断崖。きりきし。
切峰面
せっぽうめん [3] 【接峰面・切峰面】
山頂に接する仮想的な曲面。地形図を適当な大きさの方眼に分け,各方眼内の最高点の位置と高度とから等高線を描いて得る。複雑な山地地形を概観することができる。
切崩し
きりくずし [0] 【切(り)崩し】
切り崩すこと。「対立候補の地盤の―を図る」
切崩す
きりくず・す [4][0] 【切(り)崩す】 (動サ五[四])
(1)ものを切ったり,けずり取ったりしてもとの形でなくする。「丘を―・して宅地にする」
(2)相手側のまとまりを崩し,勢力を弱める。「敵の一角を―・す」「反対派を―・す」
[可能] きりくずせる
切幕
きりまく [2] 【切(り)幕】
(1)揚げ幕の別名。
(2)歌舞伎で,一日の興行の最後の狂言。切り狂言。切り。
切幣
きりぬさ [0] 【切麻・切幣】
祓(ハラエ)の具の一。麻または紙を細かく切って米とまぜ,祓い清めるために神前にまき散らすもの。小幣(コヌサ)。
〔旅行に出る際,麻を細かく切って携帯し,道の神に供えた古習俗に淵源するという〕
切干し
きりぼし [0] 【切(り)干し】
(1)野菜を薄切りや千切りにして干した保存食品。
(2)「切り干し大根」の略。[季]冬。《―の煮ゆる香座右に針仕事/虚子》
切干し大根
きりぼしだいこん [5] 【切(り)干し大根】
千切りあるいは薄切りにして干した大根。
切干し藷
きりぼしいも [4] 【切(り)干し藷】
薄く切って日に干したサツマイモ。
切広げる
きりひろ・げる [0][5] 【切(り)広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 きりひろ・ぐ
(1)切り開いて広くする。「林道を―・げる」
(2)切開する。「御女(ムスメ)を目の前に,生きながらなますに作り,―・げさせては見給はん/宇治拾遺 10」
切店
きりみせ 【切店・切見世】
(1)時間ぎめで客をとった,下級の遊女屋。局見世(ツボネミセ)。
(2)「切店女郎」の略。
切店女郎
きりみせじょろう [5] 【切店女郎】
切店に勤める下級の女郎。長屋女郎。局(ツボネ)女郎。
切張する
きりばり【切張する】
patch (up).→英和
切張り
きりばり [0] 【切(り)張り・切り貼り】 (名)スル
(1)障子の破れた部分のみを切りとって張り直すこと。「―した障子」
(2)切り抜いたものを貼りつけること。
切当
せっとう [0] 【切当】 (名・形動)[文]ナリ
適切で,よく目的にかなっている・こと(さま)。「謄本は,謬誤ありて―ならず/西国立志編(正直)」
切情
せつじょう [0] 【切情】
せつなる思い。ひたすら思う心。「―を訴える」「私の―は梅子さん,疾く御諒承下(クダ)さるでせう/火の柱(尚江)」
切意
せつい [1] 【切意】
解釈すること。言いかえること。
切愛
せつあい [0] 【切愛】 (名)スル
深く愛すること。
切懸け
きりかけ [0] 【切(り)掛け・切(り)懸け】
(1)物を切る途中,また途中まで切ったもの。
(2)柱の間に,板を横によろい戸のように張った板塀。目隠し用のもので,中庭の坪などに立てた。
(3){(2)}のように作った,室内用の衝立(ツイタテ)。たてきりかけ。
(4)御幣(ゴヘイ)につける紙四手(カミシデ)。
(5)指物(サシモノ)の一。紙四手に似たもの。
切り掛け(2)[図]
切戸
きりど【切戸】
a small garden gate.
切戸
きりど [2] 【切(り)戸】
(1)大きな扉や戸などに設けた,小さな戸。また,門のわきにあるくぐり戸。
(2)「切り戸口」の略。
切戸口
きりどぐち [3] 【切(り)戸口】
(1)くぐり戸をつけた庭の小門。
(2)能舞台の奥,右手にある,楽屋へ通じるくぐり戸。演能時には,主として地謡・後見などが出入りする。切り戸。臆病口(オクビヨウグチ)。忘れ口。
→能舞台
切所
せっしょ 【切所・殺所・節所】
峠などの難所。また,要害の場所。「東山道は―なれば/義経記 7」
切手
きって [0] 【切手】
(1)「郵便切手」の略。
(2)「商品切手」の略。商品券。
(3)関所や乗船場で示した通行証。手形。「御通しあるべしと―を見せて/浮世草子・一代男 4」
切手
きって【切手】
a (postage) stamp.→英和
〜を張る put a stamp <on> .‖切手収集(家) stamp collecting (a stamp collector);philately (a philatelist).
切払う
きりはら・う [4] 【切(り)払う・斬り払う】 (動ワ五[ハ四])
(1)草木などを切りとる。また,開墾する。「枝を―・う」「柏原の地を―・つて宮室をつくり給へり/平家 5」
(2)敵を斬って追い散らす。
[可能] きりはらえる
切抜
きりぬき【切抜】
<米> a clipping;→英和
<英> a cutting.→英和
切抜帳 a scrapbook.→英和
切抜き
きりぬき [0] 【切(り)抜き】
(1)切り抜くこと。また,切り抜いたもの。「新聞の―」
(2)「切り抜き絵」「切り抜き細工(ザイク)」の略。
切抜き帳
きりぬきちょう [0] 【切(り)抜き帳】
新聞・雑誌などから必要な記事を切り抜いて,貼っておく帳面。スクラップ-ブック。
切抜き細工
きりぬきざいく [5] 【切(り)抜き細工】
色紙などを切り抜いて,いろいろな形を作る細工。また,そうしてできあがったもの。
切抜き絵
きりぬきえ [4] 【切(り)抜き絵】
物の形を切り抜いてとるように描(カ)いた絵・印刷物。また,その切りとった絵。
切抜く
きりぬ・く [0][3] 【切(り)抜く】
■一■ (動カ五[四])
あるものの一部分を切って抜き取る。「新聞記事を―・く」
[可能] きりぬける
■二■ (動カ下二)
⇒きりぬける
切抜ける
きりぬ・ける [4][0] 【切(り)抜ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりぬ・く
(1)苦しい立場や困難な状態からやっと逃れ出る。「野党の追及をなんとか―・ける」
(2)敵の囲みを切り破って逃れ出る。「四五千の敵に取まかれて―・けたれ/応仁記」
切捨て
きりすて [0] 【切(り)捨て・斬り捨て】
(1)人などを刀で切り,そのまま放っておくこと。
(2)計算などで,求める位に満たない端数を無視すること。
⇔切り上げ
切捨てる
きりす・てる [4][0] 【切(り)捨てる・斬り捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きりす・つ
(1)必要でない部分を切って捨てる。「大根のしっぽを―・てる」
(2)計算で,求める位に満たない端数を無視する。
⇔切り上げる
「小数点以下は―・てる」
(3)ある基準以下のものを無視する。「弱者を―・てる政策」
(4)人などを刀で切り,そのまま放っておく。切ってしまう。「一刀のもとに―・てる」
切捨て御免
きりすてごめん [0] 【切(り)捨て御免】
江戸時代,武士に与えられた特権の一。非礼な働きをした下士・庶民を切り捨てても咎(トガ)められなかったこと。ただし,正当な理由がない場合は処罰の対象となった。
切掛け
きりかけ [0] 【切(り)掛け・切(り)懸け】
(1)物を切る途中,また途中まで切ったもの。
(2)柱の間に,板を横によろい戸のように張った板塀。目隠し用のもので,中庭の坪などに立てた。
(3){(2)}のように作った,室内用の衝立(ツイタテ)。たてきりかけ。
(4)御幣(ゴヘイ)につける紙四手(カミシデ)。
(5)指物(サシモノ)の一。紙四手に似たもの。
切り掛け(2)[図]
切掛ける
きりか・ける [0][4] 【切(り)掛ける・斬り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりか・く
(1)切りはじめる。また,途中まで切る。「―・けて,やめる」
(2)刃物を振るって,切ろうとして立ち向かう。切りつける。「いやといはば―・けんず/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(3)切ったものを他のものにかける。多く首を獄門などにかけさらす際にいう。「戦場にしてうたるる大衆千余人,少々は般若寺の門の前に―・け/平家 5」
(4)鑽(キ)り火を他へ向けてうちかける。「三つの清火を―・け―・け/浄瑠璃・唐船噺」
切掛け作り
きりかけづくり [5] 【切(り)掛け作り・切(り)掛け造り】
刺身の作り方の一。切り身の皮側に切れ目が残るように,一刃おきに切り離すような切り方。
切掛け造り
きりかけづくり [5] 【切(り)掛け作り・切(り)掛け造り】
刺身の作り方の一。切り身の皮側に切れ目が残るように,一刃おきに切り離すような切り方。
切接ぎ
きりつぎ [0] 【切(り)接ぎ・切(り)継ぎ】 (名)スル
(1)切って接ぎあわせること。また,そのもの。「―した紙」
(2)接ぎ木法の一。台木に縦に切り込みを入れ,下部を斜めにそいだ接ぎ穂をさしこみ,上から縛って密着・癒合させる法。
(3)勅撰集などの撰歌後,部分的取捨・訂正のために稿本を切りついだこと。また,そのもの。
(4)仮名料紙の一種。異なる料紙二枚を直線に切り,2ミリメートルくらい重ねて貼る。斜めに継ぐことが多い。《切継》
→破り継ぎ
→重ね継ぎ
切換え
きりかえ [0] 【切(り)替え・切(り)換え】
(1)きりかえること。「ポイントの―」「頭の―が早い」
(2)洋裁で,身頃やポケットなどをひとつづきとせず,別布または共布をはぎ合わせること。
(3)「切り替え畑(バタ)」の略。
切換える
きりか・える [4][3][0] 【切(り)替える・切(り)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きりか・ふ
(1)今までのものをやめて,別のものに替える。「暖房を冷房に―・える」「考えを―・える」
(2)証文を書き替えて更新する。
切放し
きりはなし [0] 【切(り)放し】
(1)切りはなすこと。また,そのもの。
(2)江戸時代,火災など非常の際に獄中の囚人を一時釈放したこと。きりはなち。
切放す
きりはな・す [4][0] 【切(り)離す・切(り)放す】 (動サ五[四])
一続きのものを分けて別々にする。分離する。「後ろの車両を―・す」「その問題は―・して別途検討する」
[可能] きりはなせる
切斑
きりふ [0] 【切斑・切生】
白羽に幾筋かの黒いまだらがある鷲(ワシ)の尾羽。また,その尾羽で作った矢羽根。大切斑・小切斑・薄切斑などの種類がある。
→矢羽根
切斑の矢
きりふのや [5] 【切斑の矢】
矢羽根を切斑で矧(ハ)いだ矢。
切断
せつだん [0] 【切断・截断】 (名)スル
(1)物をたち切ること。切り離すこと。「鉄板を―する」
(2)〔数〕
(ア)直線で平面図形を,また平面で立体を切ること。
(イ)有理数を二つのグループに分けること。ドイツの数学者デデキント(1831-1916)は切断の概念を用いて無理数を厳密に定義した。
切断
せつだん【切断】
cutting off.〜する cut (off);→英和
chop;→英和
amputate (手足の).→英和
‖切断面 a section.
切断面
せつだんめん [3] 【切断面】
切断した切り口の面。断面。
切替え
きりかえ [0] 【切(り)替え・切(り)換え】
(1)きりかえること。「ポイントの―」「頭の―が早い」
(2)洋裁で,身頃やポケットなどをひとつづきとせず,別布または共布をはぎ合わせること。
(3)「切り替え畑(バタ)」の略。
切替え
きりかえ【切替え】
a change(over);→英和
renewal (更新).→英和
〜る change[switch]over <to> ;renew.→英和
頭を〜る change one's way of thinking; <米> switch over.‖切替えスイッチ a changeover switch.
切替える
きりか・える [4][3][0] 【切(り)替える・切(り)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きりか・ふ
(1)今までのものをやめて,別のものに替える。「暖房を冷房に―・える」「考えを―・える」
(2)証文を書き替えて更新する。
切替え畑
きりかえばた [4] 【切(り)替え畑】
山林・原野と畑作りとを,ある期間ごとに切り替えて行う方式の畑。三〜五年間耕作し,地力が衰えると植林したりそのまま放置したりして,六,七年たってから樹木を切り倒し,焼いて再び畑として用いる。きりはた。なぎはた。林畑。
切替手形
きりかえてがた [5] 【切替手形】
⇒延期手形(エンキテガタ)
切望
せつぼう【切望】
an earnest desire.〜する desire earnestly;crave;→英和
long <for> ;→英和
be most anxious <for,to do> .
切望
せつぼう [0] 【切望】 (名)スル
熱心に望むこと。たっての願い。「実現を―する」「国民の―にこたえる」
切札
きりふだ [2] 【切(り)札】
(1)トランプ遊びで,他の札を全部負かす強い力をもつと決められた札。
(2)とっておきの,他を圧倒し得る人やもの。最後に出す最も強力な手段。「―的存在」「最後の―を出す」
切札
きりふだ【切札】
a trump (card).→英和
〜を出す (play a) trump;play one's trump card (奥の手を出す).‖最後の切札 one's last resort.
切枝
せっし [0][1] 【截枝・切枝】
樹木の枝を切り取って,その切り口から新しい枝を発芽させる作業。
切柄杓
きりびしゃく [3] 【切柄杓】
茶の湯で,釜の湯を一柄杓汲み出して茶碗に注ぎ,残りを釜に戻したのち,柄杓を釜の上にのせる際の柄杓の扱い方。
切株
きりかぶ [2][0] 【切(り)株】
木を切ったあとの根もとの部分。
切株
きりかぶ【切株】
a stump (木の);→英和
a stubble (稲などの).→英和
切棒駕籠
きりぼうかご キリバウ― 【切(り)棒駕籠】
短い棒でかつぐ駕籠。きりぼう。
⇔長棒駕籠
切棟
きりむね [2][0] 【切棟】
屋根の棟の両端を切りたてたもの。切妻屋根。
切欠き
きりかき [0] 【切(り)欠き】
(1)接合のために材料の一部を切り取ってできた穴・溝・段付きなどの部分。集中応力が現れやすい。
(2)材料力学の強度試験で,試験片の縁に切り込みを入れた箇所。
(3)流量の測定のため,堰板(セキイタ)に三角形または四角形の切り口をつけたもの。
切欠き滑車
きりかきかっしゃ [5] 【切(り)欠き滑車】
枠の一部分が開閉できるようになっていて,ロープの途中からでもかけられるようにした滑車。
切歯
せっし [1] 【切歯】 (名)スル
(1)歯ぎしりすること。歯をくいしばること。
(2)非常に残念がること。大いに憤慨すること。「時世に慷慨―する/雪中梅(鉄腸)」
(3)「門歯」に同じ。
切歯扼腕
せっしやくわん [1] 【切歯扼腕】 (名)スル
〔史記(張儀伝)〕
歯ぎしりしたり自分の腕を握り締めたりすること。ひどく残念がったり怒ったりすることにいう。
切歯扼腕する
せっし【切歯扼腕(やくわん)する】
grind one's teeth with indignation.
切死に
きりじに [0] 【切(り)死に・斬り死に】 (名)スル
人と切りあって,切られて死ぬこと。「乱戦のうちに―した」
切殺す
きりころ・す [4][0] 【切(り)殺す・斬り殺す】 (動サ五[四])
刃物で切って殺す。「一刀のもとに―・す」
切水
きりみず [2] 【切(り)水】
(1)花を切り取ってすぐに切り口を水に入れること。
(2)玄関や庭石などに水をまくこと。打ち水。まき水。
切漬け
きりづけ [0] 【切(り)漬け】
大根・瓜(ウリ)などを適当に切って漬けること。また,その漬物。
切火
きりび [0][2] 【切(り)火・鑽り火】
(1)ヒノキなどの堅い板にヤマビワなどの堅い棒を錐(キリ)のようにもみこんで起こした火。また,火打ち石と火打ち金とを打ち合わせて起こした火。古代から行われた発火法の一。
(2)旅立ちの人,仕事に出る芸人などに打ちかける清めの火。
切火縄
きりひなわ [3] 【切(り)火縄】
火縄銃に使うために適当な長さに切った火縄。
切炭
きりずみ [2] 【切(り)炭】
使いやすい大きさに切った炭。
切点
せってん [1] 【接点・切点】
(1)〔数〕 二つの曲線が一点 P を共有し,P における接線が一致し,かつ互いに他の曲線を横断しないような P 。曲面どうし,曲線と曲面に関してもいう。
(2)電流が狭い面積の接触によって流れたり切られたりしている部分。
(3)接触する場所。「東西文明の―」
切片
せっぺん [0] 【切片】
(1)もののきれはし。
(2)直線が � 軸と交わる点の � 座標および � 軸と交わる点の � 座標。
(3)染色や顕微鏡による観察を容易にするため,生物の器官や組織を薄く切ったもの。
切物
きりもの [2] 【切(り)物】
(1)刻んで汁に入れる,ユズ・ミカンの皮,タデ・シソの葉などの薬味。
(2)刀身に施した梵字(ボンジ)・竜などの彫刻。
切狂言
きりきょうげん [3] 【切狂言】
⇒大切(オオギ)り(2)
切瑳
せっさ [1] 【切磋・切瑳】 (名)スル
〔玉・石・骨などを切ってみがく意〕
学問・伎芸などに励むこと。また,それによって人格を磨くこと。
切生
きりふ [0] 【切斑・切生】
白羽に幾筋かの黒いまだらがある鷲(ワシ)の尾羽。また,その尾羽で作った矢羽根。大切斑・小切斑・薄切斑などの種類がある。
→矢羽根
切畑
きりはた [0] 【切(り)畑】
山腹や林などを切り開いて新しくつくった畑。きりばたけ。
切盛り
きりもり【切盛り】
management.→英和
〜をする manage;→英和
run <the house> .→英和
切盛り
きりもり [0][2] 【切(り)盛り】 (名)スル
(1)料理で,食べ物を切って盛り分けること。
(2)仕事や家事をさばくこと。切りまわし。「家計を巧みに―する」
切目
きりめ [3] 【切(り)目】
(1)物の表面に切ってつけた傷。また,切り口。「包丁で―を入れる」
(2)物事の区切り。切れ目。「仕事の―」
(3)「切り身」に同じ。
切目山
きりべやま 【切目山】
和歌山県南西部,日高郡印南(イナミ)町にある山。海に突出した切目崎は熊野街道の難所。切目王子社がある。きりめやま。
切目板
きりめいた [4] 【切(り)目板】
切り目縁に張った縁板。
切目縁
きりめえん [3] 【切(り)目縁】
縁の長手方向に対して直角に縁板を張った縁。木口縁。
⇔榑縁(クレエン)
切目長押
きりめなげし [4] 【切(り)目長押】
敷居と縁板の間に設ける長押。
切直
せっちょく [0] 【切直】 (名・形動)[文]ナリ
(1)悪いことを正すこと。切正。「わたくしを諫めてくれた。…其―の言を聞いて/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)適切で正しい・こと(さま)。「此法言の厳明―なることを/民約論(徳)」
切石
きりいし【切石】
a hewn stone.
切石
きりいし [2] 【切(り)石】
(1)用途に応じて,さまざまな形に切った石材。
(2)石畳。
切石積み
きりいしづみ [0] 【切(り)石積み】
規則正しく切った石を,一定の規則に従って積み上げる石の積み方。また,そのようにして作った石垣などの構造物。
切破る
きりやぶ・る [4][0] 【切(り)破る】 (動ラ五[四])
(1)切って裂け目や穴をあける。「袋を―・る」
(2)切り込んで敵の囲みを打ち破る。「敵陣を―・る」
切破風
きりはふ [3][0] 【切破風】
切妻造りの破風。きりづまはふ。
切磋
せっさ [1] 【切磋・切瑳】 (名)スル
〔玉・石・骨などを切ってみがく意〕
学問・伎芸などに励むこと。また,それによって人格を磨くこと。
切磋琢磨
せっさたくま [1][1] 【切磋琢磨】 (名)スル
〔「琢磨」は玉や石を細工しみがく,の意〕
「切磋」に同じ。「たがいに―して学問に励む」
切穴
きりあな [0] 【切(り)穴】
歌舞伎の舞台にあけてある方形の穴。池などの穴,道具などのせり出し,幽霊・変化など超自然的なキャラクターの出入りなどに用いる。
〔花道七三に設けるものを,特に「すっぽん」という〕
切窓
きりまど [0][3] 【切(り)窓】
壁・羽目板などを切り抜いてつくった明かりとりの窓。
切立つ
きりた・つ [0][3] 【切(り)立つ】
■一■ (動タ五[四])
岩・山・崖(ガケ)などが,垂直に近い角度でそびえている。「垂直に―・った岩壁」
■二■ (動タ下二)
(1)斜面や崖(ガケ)などを切り崩して,険しくする。「東の岸を高く屏風の如くに―・てたれば/太平記 14」
(2)切りかかって追い立てる。「信連が衛府の太刀に―・てられて/平家 4」
切立て
きりたて [0] 【切(り)立て】
(1)切ってからまだ間がないこと。「―の食パン」
(2)仕立ててから間がないこと。新調。「―の上田の小袖/洒落本・傾城買四十八手」
(3)蹴鞠(ケマリ)の庭の四隅に植えた木。
切端
きりは [0] 【切(り)羽・切(り)端】
鉱石または石炭を掘り取る現場。採掘場。切り場。
切符
きっぷ【切符】
a ticket <for the 8:30 train> ;→英和
a coupon (切取式の).→英和
‖切符売口 a ticket window.切符売場 a ticket[ <英> a booking]office (乗車券などの);a box office (劇場の).切符切り a ticket puncher.片道(往復)切符 a one-way[ <英> single](round-trip[ <英> return]) ticket.
切符
きっぷ [0] 【切符】
(1)運賃や入場料などを支払った証拠となる紙片。
(2)特定の物品の購入や引き換えに用いる紙片。
(3)(比喩的に,競技会などに出場する)資格や権利。「決勝進出の―を手にする」
(4)違反切符のこと。
(5)割符(サイフ)。
切符
きりふ 【切符】
(1)年貢・公事(クジ)などの割り当てを記した文書。きっぷ。
(2)「割符(サイフ)」に同じ。
切米
きりまい [2][0] 【切米】
(1)江戸時代,幕府・諸藩の家臣のうち,知行所を与えられていなかった者に支給された扶持米または金銭。春二月・夏五月・冬一〇月の三季に分割支給された。特に,冬に支給されたものをいう場合もある。
(2)給金。「して―は何程ほしい/浄瑠璃・薩摩歌」
切米取
きりまいとり 【切米取】
⇒蔵米(クラマイ)取
切米手形
きりまいてがた 【切米手形】
江戸時代,切米の代わりに支給された証券。
切紙
きりかみ [0][2] 【切(り)紙】
〔「きりがみ」とも〕
(1)切った紙。また,紙を切って種々の形を表す細工。
(2)奉書・鳥の子・杉原などの和紙を二つに折り,折り目どおりに切り離したもの。また,その紙に書いた手紙。半切り。
→立て紙
→折り紙
(3)〔「切紙免許(メンキヨ)」の略〕
芸能・武芸などで,最初のゆるし。初等の免許状。切り紙に書きつけたのでいう。
切紙伝授
きりかみでんじゅ [5] 【切紙伝授】
(1)古今伝授のうち,その奥秘とする諸箇条を,各々別個の切り紙に書いて伝授した形式。東常縁が宗祇に伝えたのが初めといわれる。
(2)神道その他で,口伝(クデン)は誤りを生じやすいとして,切り紙に書きつけて伝授したこと。
切紙細工
きりかみざいく [5] 【切(り)紙細工】
紙を切り抜いて種々の形を作る手芸。きりぬきざいく。
切紙絵
きりかみえ [4] 【切(り)紙絵】
紙を切り抜いて,台紙に貼り込み,人・動物などを表したもの。切り絵。
切素絹
きりそけん [3] 【切素絹】
対丈に仕立てた素絹。半素絹。
⇔長素絹
切細裂く
きりこまざ・く [5] 【切(り)細裂く】 (動カ五[四])
切って細かに裂く。ずたずたに切り裂く。
切組み
きりくみ [0] 【切(り)組み・斬り組み】
(1)木造建築で,柱・梁(ハリ)などを所定の寸法・形に加工し,組むこと。きぎみ。
(2)能で,斬り合いの場面。「烏帽子折(エボシオリ)」「橋弁慶」「夜討曾我(ヨウチソガ)」などにある。
切組み灯籠絵
きりくみとうろうえ [7] 【切(り)組み灯籠絵】
錦絵(ニシキエ)風に印刷した人物・風景絵で,これを切りぬいて,板の上に糊(ノリ)で舞台のように組み立てて,前後または中央に火をともして眺めるもの。
切組み絵
きりくみえ [4] 【切(り)組み絵】
子供向けの一枚摺りの錦絵(ニシキエ)。教育用でもあり玩具でもあった。絵双六や姉様絵など。切って組み合わせたり,多少の細工を施して用いることもあった。江戸後期から流布し,明治期まで続いた。
切組む
きりく・む [0][3] 【切(り)組む・斬り組む】 (動マ五[四])
材木などを切って組み合わせる。
切結ぶ
きりむす・ぶ [4][0] 【切(り)結ぶ・斬り結ぶ】 (動バ五[四])
刀を打ち合わせて切り合う。「打打(チヨウチヨウ)発止と―・ぶ」
切絵
きりえ [0] 【切(り)絵】
「切り紙絵」に同じ。
切絵図
きりえず [3] 【切(り)絵図】
全図を地域別・地目別などの小区域に分けて拡大・詳述した図。江戸時代から明治にかけて作成された。分限図。切り図。
切継ぎ
きりつぎ [0] 【切(り)接ぎ・切(り)継ぎ】 (名)スル
(1)切って接ぎあわせること。また,そのもの。「―した紙」
(2)接ぎ木法の一。台木に縦に切り込みを入れ,下部を斜めにそいだ接ぎ穂をさしこみ,上から縛って密着・癒合させる法。
(3)勅撰集などの撰歌後,部分的取捨・訂正のために稿本を切りついだこと。また,そのもの。
(4)仮名料紙の一種。異なる料紙二枚を直線に切り,2ミリメートルくらい重ねて貼る。斜めに継ぐことが多い。《切継》
→破り継ぎ
→重ね継ぎ
切緊
せっきん [0] 【切緊】 (名・形動)[文]ナリ
非常に大切な・こと(さま)。緊切。
切線
せっせん [1] 【接線・切線】
曲線上の二点 P ・ Q を通る直線を考え,点 Q を点 P に限りなく近づけたとき,二点 P ・ Q を通る直線が限りなく近づく直線を,その曲線の点 P における接線といい,点 P を接点という。
切羽
せっぱ [1] 【切羽】
(1)刀の鍔(ツバ)が,柄(ツカ)と鞘(サヤ)に接するところの両面に添える薄い金物。
(2)さしせまった困難。きわめて困難な時。「生きる死ぬるの―ぞと/浄瑠璃・雪女」
切羽
きりは【切羽】
《鉱山》a (coal,working) face.
切羽
きりは [0] 【切(り)羽・切(り)端】
鉱石または石炭を掘り取る現場。採掘場。切り場。
切羽支保
きりはしほ [3] 【切(り)羽支保】
切り羽の天井を支えるための支柱や梁(ハリ)などの構造物。
切羽詰まる
せっぱつまる【切羽詰まる】
be driven into a corner[to the wall];→英和
be at one's wit's end;be at a pinch.→英和
切羽詰まる
せっぱつま・る [1] 【切羽詰(ま)る】 (動ラ五[四])
物事がさしせまって,どうにも切り抜けられなくなる。追いつめられて全く窮する。「―・って口から出まかせを言う」
切羽詰る
せっぱつま・る [1] 【切羽詰(ま)る】 (動ラ五[四])
物事がさしせまって,どうにも切り抜けられなくなる。追いつめられて全く窮する。「―・って口から出まかせを言う」
切能
きりのう [2] 【切能・尾能】
能の番組で最後に演ずる能。五番立ての演能で五番目に演じられる曲の一類。天狗(テング)物・鬼畜物・鬼神物・早舞(ハヤマイ)物などで,その後場はテンポが速く,太鼓が入り,にぎやかで壮快な趣のものが多い。五番目物。
切腹
せっぷく【切腹】
<perform> hara-kiri.
切腹
せっぷく [0] 【切腹】 (名)スル
(1)自分で腹を切って死ぬこと。平安末期以降,武士の自決法とされた。はらきり。割腹。屠腹(トフク)。
(2)江戸時代,武士に科した死罪の一。武士の名誉を重んじた死罪で,切腹は形だけで実際は背後から介錯(カイシヤク)人が首をはねた。
切腹物
せっぷくもの [0] 【切腹物】
切腹しなければならないほどの大きな失敗や不始末。
切花
きりばな【切花】
a cut flower.
切花
きりばな [2] 【切(り)花】
枝や茎をつけて切り取った草木の花。生け花などに用いる。
切蛆
きりうじ [0][2] 【切蛆】
ガガンボの一種キリウジガガンボの幼虫。稲や麦の苗を食害する。
切裂き
きりさき [0] 【切(り)裂き】
指物(サシモノ)やのぼりの一種。縁(ヘリ)を適当に切り裂いて,なびきやすくしたもの。
切裂く
きりさ・く [3][0] 【切(り)裂く】 (動カ五[四])
切れ目を入れて開く。また,切ってばらばらにする。「身を―・く」
切要
せつよう [0] 【切要】 (名・形動)[文]ナリ
非常に大切な・こと(さま)。肝要。肝心。「人生日用の間,甚だ―なるものなり/西国立志編(正直)」
切見世
きりみせ 【切店・切見世】
(1)時間ぎめで客をとった,下級の遊女屋。局見世(ツボネミセ)。
(2)「切店女郎」の略。
切解く
きりほど・く [4][0] 【切(り)解く・斬り解く】 (動カ五[四])
(1)結んだひも・縄などを切ってときはなす。「箱の縄を―・く」
(2)切り結んだ両者の刀をひきはなす。「切り結びては―・き/浄瑠璃・用明天皇」
切言
せつげん [0] 【切言】 (名)スル
(1)心から相手のことを思い,言葉を尽くして説得すること。忠言。「新しく出直すよう―する」
(2)鋭く言うこと。痛切に論じること。「―すれば自然主義は必らずロマンチシズムを通過したものでなくてはならぬ/文芸上の自然主義(抱月)」
切診
せっしん [0] 【切診】
漢方で,四診の一。患者に触れて行う診療法。脈診・腹診などが含まれる。
切詰める
きりつ・める [4][0] 【切(り)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 きりつ・む
(1)一部分を切って短くする。「袖を―・める」
(2)経費などを節約する。「食費を―・める」
切語り
きりがたり [0][3] 【切(り)語り】
(1)浄瑠璃一段のうち,最も重要な切りの部分を語ること。また,それを語る太夫。口語(クチガタ)りよりも格の高い太夫が受けもつ。
→口語り
(2)講釈師などが演題の一部を語ること。
切論
せつろん [0] 【切論】 (名)スル
熱心に論ずること。「其不可なる所以(ユエン)を―する/もしや草紙(桜痴)」
切諫
せっかん [0] 【切諫】 (名)スル
強く諫言すること。「礼温(レオン)は巴氏に向て此行の甚だ不利なるを―しぬ/経国美談(竜渓)」
切賃
きりちん [2] 【切(り)賃】
(1)(草・薪(マキ)・樹木などを)切る仕事に支払われる報酬。
(2)江戸時代,両替屋の両替手数料。鎌倉時代には替え賃,室町時代には和利(ワリ)などといった。打ち賃。打ち銭。両替賃。切替賃。
切身
きりみ【切身】
a slice[cut] <of fish> ;→英和
fillet.→英和
切身
きりみ [3] 【切(り)身】
魚の身を一切れがちょうど一人前ほどの大きさに切ったもの。
切込み
きりこみ [0] 【切(り)込み】
(1)敵の中に切り込むこと。「敵陣深く―をかける」「―隊長」
(2)物の一部分だけに深く切り目を入れること。「大きな―を入れる」
(3)ぶつ切りの魚肉を塩漬けにしたもの。
(4)裁縫で,縫い代などがつれるときに,はさみで斜めに切り目を入れること。また,その切り目。
(5)「切り込み砂利(ジヤリ)」の略。
切込み桟瓦
きりこみさんがわら [7] 【切(り)込み桟瓦】
左上部と右下部に切り込みのある桟瓦。
切込み炭
きりこみたん [0] 【切(り)込み炭】
採掘したままで,塊炭(カイタン)と粉炭が混じりあっている石炭。
切込み砂利
きりこみじゃり [4] 【切(り)込み砂利】
採取したままふるい分けをしていない,砂の混じった砂利。
切込む
きりこ・む [3][0] 【切(り)込む・斬り込む】 (動マ五[四])
(1)物の中まで深く切る。「 V 字形に―・む」
(2)刀を抜いて敵中に攻め入る。「敵陣深く―・む」
(3)議論のすきを鋭くつく。「論証の不備をついて―・む」
(4)材木を切り欠いて接合する。[ヘボン]
(5)切って中に入れる。「大鍋へすぐに―・む/織留 4」
[可能] きりこめる
切返し
きりかえし【切返し】
《映》a cutback;→英和
《鉄道》a switchback;→英和
[反撃]a counterattack.→英和
切返し
きりかえし [0] 【切(り)返し】
(1)切りかかって来た相手に逆に切りつけること。
(2)剣道の基本動作の一。相手の正面および左右の面を交互に打ち,相手はそれを受ける練習法。
(3)相撲の決まり手の一。相手の膝の後ろ側に自分の足を当て,それをてこにして後方に倒す技。
(4)田の土を細かに耕すこと。田ほどき。
(5)樹木の剪定(センテイ)法の一。脇枝(ワキエダ)をすべて切りつめるもの。
(6)映画における演出法の一。対峙する被写体を交互に提示すること。
切返す
きりかえ・す [3][0] 【切(り)返す】 (動サ五[四])
(1)切りかかって来た相手に逆にこちらから切りつける。
(2)柔道で,相手の投げ技の逆をとって後ろへ倒す。
(3)相撲で,切り返しの技を仕掛ける。
(4)議論などで,相手の追及に対して,すばやくやりかえす。「『そういうあなたこそ没論理じゃないですか』と―・された」
(5)自動車の運転で,一方に回したハンドルをすぐに反対に回す。
切迫
せっぱく [0] 【切迫】 (名)スル
(1)期限などがさしせまること。「期限が―する」
(2)緊張した状態になってくること。「事態は―している」「―の度を高める」
切迫する
せっぱく【切迫する】
draw near;be imminent.→英和
〜した pressing;→英和
imminent.
切迫流産
せっぱくりゅうざん [5] 【切迫流産】
流産が始まりかけている状態。早急に適切な処置を行えば妊娠の継続は可能。
切通し
きりどおし [0] 【切(り)通し】
〔「きりとおし」とも〕
(1)山・丘などを切り開いて通した道。「湯島の―」
(2)滞らず物事を処理すること。「政務―にして/保元(上・古活字本)」
切通し
きりどおし【切通し】
a <railway> cutting;→英和
<米> a cut.→英和
切遣い
きりづかい 【切(り)遣い】
金や銀を適当な分量に切って貨幣として使用すること。江戸初期に貨幣が鋳造されるまで行われた。
→切り金
→切り銀
切金
きりかね [2][0] 【切(り)金・截り金】
(1)金銀をのばしひろげた薄い板。箔(ハク)より少し厚く,種々の形に切って蒔絵(マキエ)の面にはめこむ。細金(サイキン)。
(2)金銀をのばしひろげて細かく切った薄い板を,仏画・仏像に貼りつけて彩色効果を高める技法。平安時代から鎌倉時代にかけて盛んに行われた。切り金彩色(ザイシキ)。細金。
切金
きりがね [2][0] 【切(り)金】
(1)江戸時代,借金などの訴訟に負けた債務者に,分割で返済を行わせた方法。きりきん。
(2)「きりきん(切金){(1)}」に同じ。
切金
きりきん [0] 【切(り)金】
(1)室町時代,鋳造された延(ノ)べ金(ガネ)などを必要に応じて切り取ってはかりにかけて貨幣として用いた金。竿金(サオガネ)・板金(バンキン)・延べ金などを切って使った。きりがね。
(2)「きりがね(切金){(1)}」に同じ。
切鉄
きりてつ [0] 【切(り)鉄】
鉄製の石割り道具。頭部が四角で先がとがっており,げんのうで打って使う。
切銀
きりぎん [0] 【切(り)銀】
切り金(キン){(1)}と同様に用いた銀。
切銭
きりぜに 【切銭】
鎌倉時代通行の銭の一種。民間で竹流し金のように銅を薄く長く適宜に鋳造しておき,必要に応じて切って銭のように用いたものともいい,また,輪郭が欠損したり文字不明になった銭ともいう。「―を用ふる事,之を停止すべし/東鑑(弘長三)」
切開
せっかい [1][0] 【切開】 (名)スル
切り開くこと。特に治療の目的で体の一部を切り開くこと。「患部を―する」
切開く
きりひら・く [4][0] 【切(り)開く】 (動カ五[四])
(1)表を覆うものを切って口をあける。「腹を―・く」
(2)木を切り倒したり山を切り崩したりして,田畑・宅地・道などにする。「山を―・いて畑にする」
(3)敵の囲みから逃げ出す出口をつくる。「退路を―・く」
(4)新しい道をつける。「自らの運命を―・く」
[可能] きりひらける
切開する
せっかい【切開する】
incise;→英和
cut out.切開手術 a surgical operation.
切除
せつじょ【切除】
excision.〜する excise;→英和
cut off.
切除
せつじょ [1] 【切除】 (名)スル
切って取り除くこと。特に人体の病巣などを切り取ること。「胃の潰瘍部を―する」
切離す
きりはな・す [4][0] 【切(り)離す・切(り)放す】 (動サ五[四])
一続きのものを分けて別々にする。分離する。「後ろの車両を―・す」「その問題は―・して別途検討する」
[可能] きりはなせる
切離れ
きりはなれ [0] 【切(り)離れ】
(1)切れてはなればなれになること。また,切れて離れたもの。
(2)「切れ離れ」に同じ。
切離低気圧
せつりていきあつ [6] 【切離低気圧】
上層の偏西風帯の蛇行が増大し,本流から低緯度側に切り離されてできる寒冷な低気圧。
切離高気圧
せつりこうきあつ [6] 【切離高気圧】
上層の偏西風帯が南北に大きく蛇行(ダコウ)し,高緯度側に延びた部分が本流から切り離されてできる背の高い温暖な高気圧。特に発達して長く停滞するものをブロッキング高気圧という。しばしば異常気象をもたらす。
→ブロッキング
切面
きりめん [0] 【切(り)面】
面の一。材木の角を四五度に削りとって面としたもの。
切韻
せついん [0] 【切韻】
⇒反切(ハンセツ)
切韻
せついん セツヰン [0] 【切韻】
中国最古の韻書。五巻。陸法言らの編。601年成立。韻によって字を掲げ,反切・字義を示す。後代の韻書の範となり,字音研究の基本資料として重要な位置を占める。
切頭
せっとう [0] 【截頭・切頭】
頭部を切り取ること。また,先端が切り取られたような植物の葉や花の形状。
切頭錐体
せっとうすいたい [5] 【切頭錐体】
錐体の頭部を底面と平行な平面で切り取った残りの部分の立体。角錐台・円錐台など。
切願
せつがん [0] 【切願】 (名)スル
熱心に願うこと。切に願うこと。「留学を―する」
切願する
せつがん【切願する】
entreat[implore] <a person to do> .→英和
切飯
きりめし [0] 【切(り)飯】
型に詰めて押し固めたのち,適当な大きさに切った飯。弁当などにした。
切首
きりくび [2] 【切(り)首・斬り首】
(1)首を斬ること。また,斬り落とした首。首級。
(2)歌舞伎の小道具。斬り落とした首のつくりもの。
切高台
きりこうだい [3] 【切(り)高台】
茶碗の高台の一部を篦(ヘラ)で深く切り込んだもの。
切髪
きりかみ [2] 【切(り)髪】
〔「きりがみ」とも〕
(1)近世から明治にかけての婦人の髪の結い方の一。髪を頭頂で束ね,髷(マゲ)を結わずに先を切りそろえて下げておくもの。未亡人などが出家の意味で結った。切り下げ髪。
(2)切り取った髪の毛。「さし出でたるを見るに―を包みたり/平中 38」
(3)少女の髪形で,肩のあたりで切りそろえたもの。振り分け髪。「―のよち子を過ぎ/万葉 3307」
切り髪(1)[図]
切麦
きりむぎ [0] 【切(り)麦】
小麦粉を練り,うどんよりも細く切ってゆでた麺(メン)。ひやして食べるのが,ひやむぎ。
切麻
きりぬさ [0] 【切麻・切幣】
祓(ハラエ)の具の一。麻または紙を細かく切って米とまぜ,祓い清めるために神前にまき散らすもの。小幣(コヌサ)。
〔旅行に出る際,麻を細かく切って携帯し,道の神に供えた古習俗に淵源するという〕
切[伐]り出す
きりだす【切[伐]り出す】
(1) cut down (木を);quarry (石を).→英和
(2) broach <a subject> (話を).→英和
刈り上げ
かりあげ [0] 【刈(り)上げ】
(1)髪形で,後ろと横の頭髪を普通よりも上の方まで短く刈ること。
(2)稲・麦を刈り終えること。
刈り上げる
かりあ・げる [4][0] 【刈(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かりあ・ぐ
(1)後頭部の頭髪を下から上に次第に長く残るように刈る。
(2)草などを刈り終える。また,残らず刈る。
刈り上げる
かりあげ【刈り上げる】
have one's hair cut short.〜にした髪 bobbed hair.
刈り上げ祝い
かりあげいわい [5] 【刈(り)上げ祝い】
稲刈り後に田の神に感謝する祝い。刈り上げ祭り。鎌上げ。鎌納め。
刈り入れ
かりいれ [0] 【刈(り)入れ】 (名)スル
稲・麦などを刈って取り入れること。収穫。「―どき」「一家総出で―する」
刈り入れる
かりい・れる [4][0] 【刈(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かりい・る
稲・麦などを刈って取り入れる。収穫する。「稲を―・れる」
刈り分け小作
かりわけこさく [5] 【刈(り)分け小作】
地主と小作人の間で,小作地の総収穫物の取分比率を決めておき,毎年収穫時にその比率に従い分配する小作形態。中世末から戦後の農地改革に至るまで行われた。かりわけ。
刈り取り
かりとり [0] 【刈(り)取り】 (名)スル
穀物などを収穫すること。
刈り取り機
かりとりき [4] 【刈(り)取り機】
稲・麦・草などを刈り取る機械。バリカン式とロータリー式がある。
刈り取る
かりと・る [3] 【刈(り)取る】 (動ラ五[四])
(1)稲・麦・草などを刈って取り込む。「稲を―・る」
(2)取り除く。つまみとる。「悪の芽を未然に―・る」
[可能] かりとれる
刈り取る
かりとる【刈り取る】
(1) reap;→英和
harvest (刈り入れ).→英和
(2) mow;→英和
cut down (草など).
‖刈取機 a reaping machine;a harvester.
刈り干し
かりぼし [0] 【刈(り)干し】
刈り取った稲や草を干すこと。
刈り干し切り唄
かりぼしきりうた 【刈り干し切り唄】
宮崎県の民謡で,西臼杵郡高千穂町近辺の仕事唄。秋に,長柄(ナガエ)の大鎌(オオガマ)で萱(カヤ)などを刈ったり,それを牛馬の背につけて運んだりするときに唄うが,本来は牛曳(ヒ)き唄らしい。
刈り払い
かりはらい [3] 【刈(り)払い】
造林地で,苗の生長の妨げになる雑草や低木を植え付け前に除去すること。
刈り払い機
かりはらいき [5] 【刈(り)払い機】
山林などの雑草を刈り取るための小型エンジンつきの機械。
刈り株
かりかぶ [0] 【刈(り)株】
稲・麦を刈ったあとに残る切り株。
刈り株
かりかぶ【刈り株】
a stubble.→英和
刈り根
かりね [0] 【刈(り)根】
刈ったあとの草などの根。「仮寝」にかけて用いられる。「難波江の葦の―の一夜故/千載(恋三)」
刈り田
かりた 【刈り田】
稲を刈ったあとの田。[季]秋。「我が門の―のねやにふす鴫の/新古今(冬)」
刈り田働き
かりたばたらき 【刈り田働き】
「刈り田狼藉」に同じ。「―に日を送る/常山紀談」
刈り田狼藉
かりたろうぜき 【刈り田狼藉】
中世,他人の田の稲を暴力的に刈り取ること。刈り田働き。
刈り穂
かりほ [0] 【刈(り)穂】
刈った稲の穂。
刈り穂の庵
かりほのいお 【刈(り)穂の庵】
「刈り穂」に「仮庵(カリホ)」をかけた語。仮に作った庵(イオリ)。かりいお。「秋の田の―の苫(トマ)をあらみ/後撰(秋中)」
刈り菰
かりこも 【刈り菰・刈り薦】
〔「かりごも」とも〕
刈り取った真菰(マコモ)。また,それで織ったむしろ。「―の一重を敷きてさ寝(ヌ)れども/万葉 2520」
刈り菰の
かりこもの 【刈り菰の】 (枕詞)
(1)刈った菰の乱れやすいことから,「みだる」にかかる。「―乱れば乱れさ寝しさ寝てば/古事記(下)」
(2)刈った菰のしおれやすいことから「心もしのに」にかかる。「―心もしのに人知れずもとなそ恋ふる/万葉 3255」
刈り葱
かりぎ [0] 【刈り葱】
ネギの一種。丈は短く,葉は細くて柔らかい。晩冬から初夏にかけて若葉を数度にわたって刈り取ることができる。なつねぎ。
刈り薦
かりこも 【刈り菰・刈り薦】
〔「かりごも」とも〕
刈り取った真菰(マコモ)。また,それで織ったむしろ。「―の一重を敷きてさ寝(ヌ)れども/万葉 2520」
刈り込み
かりこみ [0] 【刈(り)込み】 (名)スル
(1)植木の余分な枝を切り落として形を整えること。「―ばさみ」
(2)頭髪を刈って,形を整えること。
刈り込む
かりこ・む [3] 【刈(り)込む】 (動マ五[四])
(1)手入れのために髪の毛や草木の枝葉などを刈る。「生け垣を―・む」
(2)文章の不要な部分を削る。「もう少し―・んだ方がいい文になる」
(3)穀物などを刈り取って蓄える。「―・みし麦の匂ひや宿(シユク)の内(利牛)/炭俵」
[可能] かりこめる
刈り高
かりだか 【刈(り)高】
稲の束刈(ソクガリ)で表示された田畑の高。近世初頭まで奥羽地方で行われた。
刈る
か・る [0] 【刈る・苅る】 (動ラ五[四])
草・毛など生えているものを,根元を残して切り取る。「草を―・る」「羊の毛を―・る」
[可能] かれる
刈る
かる【刈る】
(1)[髪]cut;→英和
crop (短く).→英和
(2)[穀物]reap;→英和
harvest.→英和
(3)[草木]trim (木);→英和
mow (草).→英和
刈る萱の
かるかやの 【刈る萱の】 (枕詞)
萱の穂の意から「ほに出づ」に,また,刈り取ったカヤは乱れやすいので「乱る」にかかる。「―ほに出て物を言はねども/古今六帖 6」
刈上げ
かりあげ [0] 【刈(り)上げ】
(1)髪形で,後ろと横の頭髪を普通よりも上の方まで短く刈ること。
(2)稲・麦を刈り終えること。
刈上げる
かりあ・げる [4][0] 【刈(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かりあ・ぐ
(1)後頭部の頭髪を下から上に次第に長く残るように刈る。
(2)草などを刈り終える。また,残らず刈る。
刈上げ祝い
かりあげいわい [5] 【刈(り)上げ祝い】
稲刈り後に田の神に感謝する祝い。刈り上げ祭り。鎌上げ。鎌納め。
刈入れ
かりいれ【刈入れ】
a harvest.→英和
〜る reap in;harvest.‖刈入れ時 the harvest time.
刈入れ
かりいれ [0] 【刈(り)入れ】 (名)スル
稲・麦などを刈って取り入れること。収穫。「―どき」「一家総出で―する」
刈入れる
かりい・れる [4][0] 【刈(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かりい・る
稲・麦などを刈って取り入れる。収穫する。「稲を―・れる」
刈分け小作
かりわけこさく [5] 【刈(り)分け小作】
地主と小作人の間で,小作地の総収穫物の取分比率を決めておき,毎年収穫時にその比率に従い分配する小作形態。中世末から戦後の農地改革に至るまで行われた。かりわけ。
刈取り
かりとり [0] 【刈(り)取り】 (名)スル
穀物などを収穫すること。
刈取り機
かりとりき [4] 【刈(り)取り機】
稲・麦・草などを刈り取る機械。バリカン式とロータリー式がある。
刈取る
かりと・る [3] 【刈(り)取る】 (動ラ五[四])
(1)稲・麦・草などを刈って取り込む。「稲を―・る」
(2)取り除く。つまみとる。「悪の芽を未然に―・る」
[可能] かりとれる
刈安
かりやす [0] 【刈安・青茅】
(1)イネ科の多年草。中部・近畿地方の山地に自生。茎は高さ約1メートル,長線形の葉を根生および茎上につける。夏から秋にかけ,茎頂に数本の花序を直立し,ススキに似た小穂をつける。全草を黄色の染料とする。オウミカリヤス。
(2)伊豆八丈島で,コブナグサをいう。黄八丈の染料に用いる。
(3)「刈安染め」の略。
刈安(1)[図]
刈安染
かりやすぞめ [0] 【刈安染(め)】
カリヤスの茎や葉を煮て染めること。また,染めたもの。かりやす。
刈安染め
かりやすぞめ [0] 【刈安染(め)】
カリヤスの茎や葉を煮て染めること。また,染めたもの。かりやす。
刈干し
かりぼし [0] 【刈(り)干し】
刈り取った稲や草を干すこと。
刈払い
かりはらい [3] 【刈(り)払い】
造林地で,苗の生長の妨げになる雑草や低木を植え付け前に除去すること。
刈払い機
かりはらいき [5] 【刈(り)払い機】
山林などの雑草を刈り取るための小型エンジンつきの機械。
刈敷
かりしき [0] 【刈敷】
伝統的な施肥法の一。春先から初夏,山林から刈り取った柴草・雑木の若葉・若芽や稲わら・麦わらなどを水田に敷き込むこと。
刈株
かりかぶ [0] 【刈(り)株】
稲・麦を刈ったあとに残る切り株。
刈根
かりね [0] 【刈(り)根】
刈ったあとの草などの根。「仮寝」にかけて用いられる。「難波江の葦の―の一夜故/千載(恋三)」
刈穂
かりほ [0] 【刈(り)穂】
刈った稲の穂。
刈穂の庵
かりほのいお 【刈(り)穂の庵】
「刈り穂」に「仮庵(カリホ)」をかけた語。仮に作った庵(イオリ)。かりいお。「秋の田の―の苫(トマ)をあらみ/後撰(秋中)」
刈茅
かるかや [2] 【刈萱・刈茅】
(1)イネ科の多年草。山野に自生。高さ1メートル内外。葉は線形で細長く,他部とともにまばらに白毛がある。秋,長い芒(ホウ)のある穂をつける。ひげ状の堅い根はたわしとする。メガルカヤ。[季]秋。
(2)屋根を葺(フ)くために刈り取るカヤの通称。メガルカヤ・オガルカヤ・メリケンカルカヤなど。
刈萱
かるかや [2] 【刈萱・刈茅】
(1)イネ科の多年草。山野に自生。高さ1メートル内外。葉は線形で細長く,他部とともにまばらに白毛がある。秋,長い芒(ホウ)のある穂をつける。ひげ状の堅い根はたわしとする。メガルカヤ。[季]秋。
(2)屋根を葺(フ)くために刈り取るカヤの通称。メガルカヤ・オガルカヤ・メリケンカルカヤなど。
刈谷
かりや 【刈谷】
愛知県中部の市。もと水野氏の城下町。自動車・製鋼・工作機械などの工業地域を形成。
刈込み
かりこみ [0] 【刈(り)込み】 (名)スル
(1)植木の余分な枝を切り落として形を整えること。「―ばさみ」
(2)頭髪を刈って,形を整えること。
刈込み
かりこみ【刈込み】
cutting (頭髪の);→英和
a haircut;→英和
trimming (植木の).→英和
刈り込む trim <the hair,a tree> .→英和
刈込む
かりこ・む [3] 【刈(り)込む】 (動マ五[四])
(1)手入れのために髪の毛や草木の枝葉などを刈る。「生け垣を―・む」
(2)文章の不要な部分を削る。「もう少し―・んだ方がいい文になる」
(3)穀物などを刈り取って蓄える。「―・みし麦の匂ひや宿(シユク)の内(利牛)/炭俵」
[可能] かりこめる
刈高
かりだか 【刈(り)高】
稲の束刈(ソクガリ)で表示された田畑の高。近世初頭まで奥羽地方で行われた。
刊
かん [1] 【刊】
刊行。出版。「一九九五年―」
刊する
かん・する [3] 【刊する】 (動サ変)[文]サ変 かん・す
出版する。刊行する。「自伝を―・する」
刊本
かんぽん [0] 【刊本】
(1)印刷された本。印本。
→写本
→版本
(2)特に,近世の木活字本・銅活字本・整版本(版本(ハンポン))などのこと。
刊行
かんこう【刊行】
publication.→英和
〜する publish;→英和
issue.→英和
‖刊行物 a publication.定期刊行物 a periodical.
刊行
かんこう [0] 【刊行】 (名)スル
書籍・図画などを,印刷して世に出すこと。出版。「美術全集を―する」
刊行物
かんこうぶつ [3] 【刊行物】
刊行された書物・図画など。「定期―」
刊記
かんき [1] 【刊記】
昔の刊本で,出版の時・所・刊行者名などを記した奥付に相当する部分。
刎ぬ
は・ぬ 【刎ぬ】 (動ナ下二)
⇒はねる
刎ね
はね 【刎ね】 (接尾)
〔「撥ね」と同源〕
助数詞。兜(カブト)などを数えるのに用いる。「鎧二領に兜二―/謡曲・碇潜」
刎ねる
は・ねる [2] 【刎ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 は・ぬ
〔「撥ねる」と同源〕
(人の)首を切って落とす。「敵将の首を―・ねる」
刎ね荷
はねに [0] 【撥ね荷・刎ね荷】
「打ち荷」に同じ。
刎木
はねぎ [0] 【跳ね木・刎木・桔木】
梃子(テコ)の原理を応用して,長く突き出た軒先の低下を防ぐために軒裏に用いる材。上方を小屋束(コヤヅカ)に固定し,土居桁(ドイゲタ)や出梁上の桔木枕などを支点として軒先を支える。
→小屋組
刎死
ふんし [0] 【刎死】 (名)スル
みずから首をはねて死ぬこと。
刎頚の友
ふんけい【刎頚の友】
a sworn friend.
刎頸
ふんけい [0] 【刎頸】
首をはねること。首を斬ること。
刑
けい [1] 【刑】
法律や規則によって科せられる罰。刑罰。「五年の―に処す」「―を科す」
刑
けい【刑】
<inflict> a punishment <on> ;a penalty;→英和
a sentence (宣告).→英和
〜に服する serve a sentence.〜に処する condemn <a person> to a penalty.
刑す
けい・す 【刑す】 (動サ変)
⇒けいする(刑)
刑する
けい・する [3] 【刑する】 (動サ変)[文]サ変 けい・す
刑罰を加える。刑に処する。特に,死刑にする。
刑事
けいじ【刑事】
a (police) detective.〜上の criminal.→英和
‖刑事事件 a criminal case.刑事責任 criminal liability.刑事訴訟 a criminal action[suit].
刑事
けいじ [1] 【刑事】
(1)犯罪の捜査や犯人の逮捕を任務とする警察官の通称。私服で勤務することが多い。法律上の職名ではなく,警察職員としての身分は巡査または巡査部長。「ベテラン―」
(2)刑法その他の刑罰法規の適用を受けるべき事柄。
⇔民事
「―犯」「―事件」
刑事事件
けいじじけん [4] 【刑事事件】
刑事裁判の対象となる事件。
→民事事件
→行政事件
刑事免責
けいじめんせき [4] 【刑事免責】
(1)労働組合の争議行為など正当なものであれば,行為そのものは違法の形をとっても違法性がないものとされ,刑法上,犯罪として処罰されないということ。
(2)〔immunity〕
アメリカ合衆国の刑事訴訟上の制度の一。検察官が証言を得るために,その証言を証拠として将来証人を訴追しないという,証人に与える特権。訴追免除。免責特権。
刑事処分
けいじしょぶん [4] 【刑事処分】
犯罪者に刑罰を科する処分。
刑事学
けいじがく [3] 【刑事学】
犯罪および刑罰を対象とする学問。
刑事巡査
けいじじゅんさ [4] 【刑事巡査】
刑事係の巡査。刑事。「―の話を新聞で読んだ/それから(漱石)」
刑事手続
けいじてつづき [5] 【刑事手続】
犯罪の捜査・起訴・審判および行刑に関する手続き。
刑事政策
けいじせいさく [4] 【刑事政策】
犯罪の実態と原因および刑罰制度の機能などの研究に基づき,犯罪の予防や犯罪者の矯正のためにとられる諸政策。
刑事施設
けいじしせつ [4] 【刑事施設】
刑罰や勾留などに用いられる,刑事に関する収容施設の総称。刑務所・拘置所など。刑事収容施設。
刑事法
けいじほう [0] 【刑事法】
刑罰権の行使を規律する法の総称。刑法・刑事訴訟法・監獄法など。
→民事法
刑事特別法
けいじとくべつほう 【刑事特別法】
日米安全保障条約に基づいて,米軍基地への立ち入りや機密探知などを処罰し,基地内での逮捕・捜索などの手続きを定める。1952年(昭和27)制定。
刑事犯
けいじはん [3] 【刑事犯】
刑法に規定してある犯罪のように,その行為自体が反社会的・反道徳的である犯罪。
→自然犯
刑事罰
けいじばつ [3] 【刑事罰】
犯罪を行なった者に対して国家が科す制裁。刑罰。
刑事被告人
けいじひこくにん [0] 【刑事被告人】
刑事訴訟において,犯罪者として公訴され,訴訟当事者となっている者。被告人。
刑事裁判
けいじさいばん [4] 【刑事裁判】
犯罪事実の有無を調べ,有罪・無罪などを判断する裁判。
刑事補償
けいじほしょう [4] 【刑事補償】
抑留・拘禁・刑の執行・拘置を受けた者が無罪の裁判(再審も含む)を受けた際に,その被った被害について,請求により国が損害賠償すること。1950年(昭和25)制定の刑事補償法がその要件・手続きを規定する。
刑事訴訟
けいじそしょう [4] 【刑事訴訟】
犯罪の認定と刑罰を科するための裁判手続き。
刑事訴訟法
けいじそしょうほう 【刑事訴訟法】
刑事事件につき,事案の真相を明らかにし,刑罰法令を適正かつ迅速に適用・実現するため,必要な手続きを定めた法律。1948年(昭和23)従来のものを全面改正して制定。
刑事警察
けいじけいさつ [4] 【刑事警察】
刑法上の事項に関する警察活動。警察活動の大半を占め,犯罪の予防と事後の捜査とを行う。
刑事責任
けいじせきにん [4] 【刑事責任】
犯罪者が刑罰として負わなければならない責任。
刑事責任年齢
けいじせきにんねんれい [8] 【刑事責任年齢】
刑事責任を問うことが可能かつ妥当とされる年齢。刑法の規定は満一四歳だが,少年法により実質的には一六歳に引き上げられている。
刑人
けいじん [0] 【刑人】
刑罰を受ける人。前科のある人。
刑余
けいよ [1] 【刑余】
前に刑罰を受けたことのあること。また,その人。前科者。「―の身」
刑具
けいぐ [1] 【刑具】
罪人の処刑・拷問(ゴウモン)などに使う道具。むち・かせなど。
刑典
けいてん [0] 【刑典】
刑罰に関する法典。刑法を記した書物。
刑務官
けいむかん [3] 【刑務官】
行刑施設において保安を担当する矯正職員。
刑務所
けいむしょ [3][0] 【刑務所】
自由刑に処せられた者を拘禁する施設およびその管理機関。
刑務所
けいむしょ【刑務所】
a prison;→英和
a jail;→英和
<英> a gaol.→英和
〜に入れられる be imprisoned.‖刑務所長 a warden; <英> a prison governor.
刑名
けいめい [0] 【刑名】
(1)刑罰の名称。死刑・懲役・禁錮など。
(2)「形名(ケイメイ)」に同じ。
刑名学
けいめいがく [3] 【刑名学】
名と実との一致を本旨とする中国戦国時代の政治学・法律学。申不害・商鞅(シヨウオウ)・韓非子など法家が唱えた。
刑吏
けいり [1] 【刑吏】
刑,特に死刑の執行にあたる官吏。
刑場
けいじょう [0] 【刑場】
処刑をする所。処刑場。しおきば。「―に引かれる」「―の露と消える」
刑場
けいじょう【刑場】
an execution ground.
刑屍
けいし [1] 【刑屍】
死刑に処せられた者の死体。
刑律
けいりつ [1][0] 【刑律】
刑罰に関する法律。刑法。
刑徒
けいと [1] 【刑徒】
刑に処せられたもの。罪人。
刑戮
けいりく [0] 【刑戮】 (名)スル
刑罰に処すこと。死刑。
刑政
けいせい [0] 【刑政】
(1)刑罰と政治。
(2)罪人を刑する法。
刑期
けいき [1] 【刑期】
懲役・禁錮・拘留の自由刑が科せられる期間。
刑期
けいき【刑期】
a prison term.〜をつとめる do one's time.
刑死
けいし [0] 【刑死】 (名)スル
刑に処せられて死ぬこと。
刑殺
けいさつ [0] 【刑殺】 (名)スル
法に従って罪人を殺すこと。死刑にすること。
刑法
けいほう【刑法】
the criminal law[code (法典)].〜上の penal <offense> .→英和
刑法
けいほう [1] 【刑法】
犯罪とそれに対する刑罰を規定した法律。1907年(明治40)公布。広義には,犯罪および刑罰について規定する法律の総称。
刑法官
けいほうかん [3] 【刑法官】
明治政府成立時の最高司法機関。1868年(明治1)の政体書により設置。翌年刑部省に改組。
刑罪
けいざい [1] 【刑罪】
つみ。刑罰。
刑罰
けいばつ【刑罰】
<inflict> a punishment[penalty] <on> .
刑罰
けいばつ [1] 【刑罰】
(1)犯罪を行なった者に国家権力が科する制裁。刑。「―を科す」
(2)法によって罰すること。特に,死刑にすること。「其の罪を―せられずは,天下の静謐(セイヒツ)何れの時をか期(ゴ)し候べき/太平記 26」
刑罰不遡及の原則
けいばつふそきゅうのげんそく 【刑罰不遡及の原則】
罪刑法定主義から派生する原則で,実行の時に犯罪とされていない行為は,その後,法律により犯罪にあたるとされても,さかのぼって処罰されることはないという原則。刑法不遡及の原則。
刑罰権
けいばつけん [4] 【刑罰権】
犯罪者に対して刑罰を科する国家の権能。
刑訴
けいそ [1] 【刑訴】
「刑事訴訟法」の略。
刑辟
けいへき [1][0] 【刑辟】
〔「辟」は刑,法の意〕
つみ。刑罰。また,刑法。
刑部
けいぶ 【刑部】
⇒ぎょうぶ(刑部)
刑部
ぎょうぶ ギヤウ― [1] 【刑部】
「刑部省」などの略。
刑部卿
ぎょうぶきょう ギヤウ―キヤウ [3][0] 【刑部卿】
刑部省の長官。正四位下に相当。
刑部梨子地
ぎょうぶなしじ ギヤウ―ヂ [4] 【刑部梨子地】
梨子地蒔絵(マキエ)の一。梨子地漆の上に,刑部梨子地粉といわれる不定形の金銀粉末をすき間なく置いて,その上に梨子地漆を塗り重ね,研ぎ出したもの。江戸時代,蒔絵師刑部太郎の創案という。
刑部狐
おさかべぎつね 【刑部狐】
姫路城天守閣五層目にすむという老狐。姫路城の守護神という。刑部大明神。
刑部省
うたえただすつかさ ウタヘ― 【刑部省】
⇒ぎょうぶしょう(刑部省)
刑部省
うたえのつかさ ウタヘ― 【刑部省】
⇒ぎょうぶしょう(刑部省)
刑部省
ぎょうぶしょう ギヤウ―シヤウ [3] 【刑部省】
(1)律令制による太政(ダイジヨウ)官の八省の一。刑罰・裁判をつかさどった役所。うたえのつかさ。うたえただすつかさ。
(2)1869年(明治2)設置された司法機関。71年廃止され,司法省となる。
刑部親王
おさかべしんのう 【忍壁親王・刑部親王】
(?-705) 天武天皇の皇子。681年帝紀などの修史事業に参加。701年藤原不比等らと大宝律令を編纂。
划竜
ペーロン [1][0] 【飛竜・剗竜・划竜・白竜】
〔中国語〕
九州南西部で行われる,中国伝来の舟漕ぎ競走。また,それに用いる舟。極端に細長い和船に二,三〇人が乗り,櫂(カイ)を漕ぎ,銅鑼(ドラ)・太鼓ではやしながら競走する。六月に行われる長崎のものが有名。競渡(ケイト)。[季]夏。
列
れつ【列】
a line;→英和
a row;→英和
a rank (横の);→英和
a file (縦の);→英和
a column (縦隊);→英和
a procession (行列);→英和
a queue (買物などの).→英和
〜を作る form a line[queue];line[queue]up.一(二,三)〜に並ぶ line up in a single file (two files,three files).
列
れつ 【列】
■一■ [1] (名)
(1)長く並んだもの。行列。「―を作る」「―を乱す」
(2)仲間。「閣僚の―に加わる」
(3)〔数〕
(ア)ある一定の規則に従って数などを並べたもの。「数―」「点―」
(イ)行列または行列式で,たての並びをいう。
■二■ (接尾)
助数詞。並んでいるもののつらなりを数えるのに用いる。「トマトは二―五百円だよ」
列
つら 【連・列】
(1)連なること。並んでいること。列(レツ)。「秋ごとに―を離れぬかりがねは/後撰(秋下)」
(2)同列。同類。仲間。「はらからの―に思ひきこえ給へれば/源氏(竹河)」
列する
れっ・する [0][3] 【列する】 (動サ変)[文]サ変 れつ・す
(1)並ぶ。並べる。仲間にはいる。仲間にいれる。「世界の五大国に―・する」「貴族に―・せられる」
(2)出席する。「会議の席に―・する」「式典に―・する」
列する
れっする【列する】
[出席する]attend;→英和
be present <at> ;[肩を並べる]rank with.
列なる
つらな・る [3] 【連なる・列なる】 (動ラ五[四])
(1)一列にならんで続く。切れることなく続く。「雁が―・る」「国境に―・る山々」
(2)会などに出席する。列席する。「卒業式に―・る」「末席に―・る」
(3)団体などの一員として加わる。「幹事に―・る」
(4)つながる。関係を持つ。「忽に釈迦の遺弟に―・り/平家(灌頂)」
(5)連れ立つ。「同じ郷の者三人と―・りて水銀を掘る所に行きぬ/今昔 17」
〔「連ねる」に対する自動詞〕
列ぬ
つら・ぬ 【連ぬ・列ぬ】 (動ナ下二)
⇒つらねる
列ね
つらね [0] 【連ね・列ね】
〔動詞「連ねる」の連用形から〕
(1)中世芸能の猿楽や延年舞で,長い言葉や歌を連ねて吟唱する芸能。
(2)歌舞伎で,主として荒事の主役が,物の趣意・由来・効能などを朗々と面白く述べる長ぜりふ。「暫(シバラク)」のものが代表的。
列ねる
つら・ねる [3] 【連ねる・列ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 つら・ぬ
(1)一列に並ぶようにする。「軒を―・ねる」「車を―・ねて,五戸に向ふ/十和田湖(桂月)」
(2)次から次へと続ける。「美辞麗句を―・ねる」「百万言を―・ねて説得する」
(3)団体や組織などにその一員として加わる。「発起人として名を―・ねる」
(4)言葉を並べて詩歌を作る。「念者心静かに十念して,一首かく―・ねし/咄本・昨日は今日」
(5)伴う。引き連れる。「老(オイ)人,これを―・ねてありきけると思ひて/源氏(空蝉)」
〔「連なる」に対する他動詞〕
[慣用] 袖(ソデ)を―・袂(タモト)を―/枝を連ぬ・星を列ぬ
列ら
つらら 【列ら】 (形動ナリ)
つらなり続いているさま。「海人の娘子(オトメ)は,小舟乗り―に浮けり/万葉 3627」
列らく
つらら・く 【列らく】 (動カ四)
つらなる。並び続く。「沖へには小舟―・く/古事記(下)」
列世
れっせい [0] 【列世】
代々。歴代。「―将軍伝」
列代
れつだい [2][0] 【列代】
世々。代々。歴世。
列伍
れつご [1] 【列伍】
人が並んでできた列。隊伍。
列伝
れつでん [0] 【列伝】
(1)人々の伝記を連ね記したもの。「英雄―」
(2)紀伝体の歴史の分類の一。人臣の伝記を並べた記録。
→本紀
→世家
列伝
れつでん【列伝】
biographies;lives.→英和
列伝体
れつでんたい [0] 【列伝体】
列伝の形式による歴史記述の方法。
→紀伝体
列位
れつい [1] 【列位】
(1)位置に並びつくこと。
(2)並ぶ順序。
列侯
れっこう [0] 【列侯】
多くの大名。諸侯。
列列椿
つらつらつばき 【列列椿】
つらなって咲いている椿。「つらつら」を言い出すための序。[季]春。「巨勢山(コセヤマ)の―つらつらに見つつ偲(シノ)はな巨勢の春野を/万葉 54」
列卒
せこ [1] 【勢子・列卒】
狩猟で鳥獣を狩り出したり,逃げるのを防いだりする人夫。かりこ。
列参
れっさん 【列参】
つれだって参集すること。「いかに内侍どもは何事の―ぞ/平家 2」
列叙
れつじょ [1] 【列叙】
ならべること。ならべて書くこと。
列品
れっぴん [0] 【列品】
品物が並べてあること。陳列してある品物。
列国
れっこく【列国】
the Powers;the nations (of the world).
列国
れっこく [0] 【列国】
多くの国々。諸国。「―の首脳が一堂に会する」
列国議会同盟
れっこくぎかいどうめい 【列国議会同盟】
〔Inter-Parliamentary Union〕
各国の議員による国際的な機構。1889年に設立,本部はジュネーブ。議員の交流・討議を通して,国際平和と諸国民の協調に寄与することを目的とする。万国議員同盟。IPU 。
列女
れつじょ [1] 【烈女・列女】
節操が固くて気性のはげしい女。烈婦。「―の鑑(カガミ)」
→列女伝
列女伝
れつじょでん レツヂヨ― 【列女伝】
中国,古代の婦人の伝記。七巻。前漢末の劉向(リユウキヨウ)撰とされる。賢母烈婦の話を集め母儀・賢明・仁智・貞順・節義・弁通・孼嬖(ゲツヘイ)の七目に分類したもの。古烈女伝。
列子
れっし 【列子】
(1)中国,戦国時代の思想家。名は禦寇(ギヨコウ)。老子よりあと,荘子より前の時代の道家というが,伝記・生没年とも未詳。唐の玄宗から沖虚真人と追号された。
(2)中国,古代の寓話集。八巻。戦国時代の道家,列子{(1)}とその弟子が書いたとされるが,晋代の偽作とする説もある。
列島
れっとう [0] 【列島】
並び続いている多数の島々。「日本―」「小スンダ―」
列島
れっとう【列島】
(a chain of) islands.千島列島 the Kuril(e) Islands.
列帖装
れっちょうそう レツテフサウ [3][0] 【列帖装】
「綴葉装(テツヨウソウ)」に同じ。
列席
れっせき [0] 【列席】 (名)スル
式や会合などに出席すること。その席に連なること。列座。「祝賀会に―する」
列席する
れっせき【列席する】
attend;→英和
be present <at> .多数の〜がある be attended by a large number of <guests> .‖列席者 attendants;an <a large> attendance (総称);the guests (来賓).
列座
れつざ [1][0] 【列座】 (名)スル
その場にいること。また,多くの人が並んですわっていること。「―の人々」「―している者全員が賛成した」
列強
れっきょう [0] 【列強】
多くの強い国。世界の諸強国。
列強
れっきょう【列強】
the (world) Powers.
列拝
れっぱい [0] 【列拝】 (名)スル
大勢が並んで拝礼すること。
列挙
れっきょ [1] 【列挙】 (名)スル
一つ一つ数えあげること。並べたてること。「罪状を―する」
列挙する
れっきょ【列挙する】
enumerate;→英和
list.→英和
列星
れっせい [0] 【列星】
天空につらなる星。列宿。
列柱
れっちゅう [0] 【列柱】
何本もならんでいる柱。
列植
れっしょく [0] 【列植】 (名)スル
植物を並べて植えること。「蒼樹の轍路を夾んで…―せる如き美景を/八十日間世界一周(忠之助)」
列氏温度
れっしおんど [4] 【列氏温度】
〔「列氏」は考案者であるフランスの物理学者レオミュールのこと〕
氷点を〇度,水の沸点を八〇度とする温度目盛り。レオミュール温度計。記号 �
→摂氏温度
→華氏温度
列火
れっか [1] 【列火】
漢字の脚の一。「烈」「然」などの「灬」の部分。れんが。
〔漢和辞典では一般に「火」(四画)部に配列される〕
列生
れっせい [0] 【列生】 (名)スル
並んで生えること。
列禦寇
れつぎょこう 【列禦寇】
⇒列子(レツシ)(1)
列立
れつりつ [0] 【列立】 (名)スル
人が列をなして立つこと。「衆多の衛士―するの席あり/経国美談(竜渓)」
列聖
れっせい [0] 【列聖】
(1)歴代の君主。代々の天皇。「―御集」
(2)カトリック教会で,聖人の位に列すること。
列藩
れっぱん [0] 【列藩】
並び立ついくつかの藩。多くの藩。諸藩。「奥羽越―同盟」
列見
れっけん [0] 【列見】
奈良・平安時代,毎年2月11日に行われた年中行事。式部・兵部両省で,六位以下の下級官人の勤務状況を調べ,昇進させるべき者を,太政官において,大臣もしくは式部・兵部卿が閲見したもの。
列記
れっき [1][0] 【列記】 (名)スル
並べて書き記すこと。「注意事項を―する」
列訴
れっそ 【列訴】
多くの者が連れ立って訴え出ること。「公武に―を致す事あり/太平記 40」
列車
れっしゃ【列車】
a train.→英和
⇒汽車.‖列車係 a train dispatcher.列車事故 a train[ <米> railroad]accident.列車自動停止装置 an automatic train control <ATC> .
列車
れっしゃ [0][1] 【列車】
旅客・貨物の輸送のために仕立てられた車両の一つらなり。「夜行―」「急行―」
列車ダイヤ
れっしゃダイヤ [4] 【列車―】
一定区間の各列車の運転状態を一枚の図に表したもの。横軸に時刻,縦軸に距離をとり,各列車の運転計画を線で記入する。列車運行図表。
列車運行図表
れっしゃうんこうずひょう [8][1][5] 【列車運行図表】
⇒列車(レツシヤ)ダイヤ
列車集中制御
れっしゃしゅうちゅうせいぎょ [8] 【列車集中制御】
⇒シー-ティー-シー( CTC )
初
うい ウヒ [1] 【初】
(1)最初。初め。「我はけさ―にぞ見つる花の色を/古今(物名)」
(2)名詞の上に付いて,「初めての」「最初の」の意を表す。「―陣」「―孫」「―産」
初
ぞめ 【初(め)】
〔動詞「初める」の連用形から〕
動詞の連用形に付いて,その動作をはじめてすることをいう。
(1)その人が生まれてはじめてすること。「食い―」
(2)ある物ができてからはじめて使ったりしたりすること。「渡り―」
(3)新年になってはじめてすること。「書き―」「うたい―」「出―」
初
はつ [2] 【初】
(1)最初。はじめて。「お―にお目にかかる」「―の成功」
(2)名詞の上に付けて接頭語的に用い,はじめての,あるいは新しいの意を表す。また,その年はじめてのという意を表すことも多い。「―公開」「―節句」「―がつお」「―詣で」「―仕事」
初
うぶ [1] 【初・初心・産・生】 (名・形動)[文]ナリ
□一□
(1)年が若く世間ずれしていない・こと(さま)。純情なさま。《初・初心》「―な青年」「―で困るよ」
(2)男女の情に通じていないさま。《初・初心》「まだ―な娘」
□二□(「産」「生」と書く)
(1)生まれたときのままであること。「然らば汝(オノレ)―の匹夫下郎に違ひないな/浄瑠璃・奥州安達原」
(2)自然のままであること。また,できたときのままであること。「品が―で胡粉一つ剥げてないなんてものは/社会百面相(魯庵)」
(3)名詞の上に付いて複合語をつくり,生まれたときの,生まれたままの,などの意を表す。《産》「―着」「―毛」「―声」
初々しい
ういういしい【初々しい】
innocent;→英和
naïve;unsophisticated;→英和
fresh.→英和
初い
うぶ・い [2] 【初い・初心い】 (形)
ういういしい。「―・い感覚」
初っ切り
しょっきり [0] 【初っ切り】
(1)花相撲や巡業の余興として演ずる滑稽な取組。
(2)物事の初め。
初っ端
しょっぱな [0] 【初っ端】
物事のはじめ。最初。
初な
うぶ【初な】
innocent;→英和
naïve.
初の
はつ【初の】
first;→英和
new.→英和
初まり
はじまり [0] 【始まり・初まり】
(1)はじまること。また,はじまる時。「戦いの―を告げるゴング」
(2)事の起こり。発端。また,起源。「うそは泥棒の―」「相撲の―」
初む
そ・む 【初む】 (動マ下二)
⇒そめる
初め
ぞめ 【初(め)】
〔動詞「初める」の連用形から〕
動詞の連用形に付いて,その動作をはじめてすることをいう。
(1)その人が生まれてはじめてすること。「食い―」
(2)ある物ができてからはじめて使ったりしたりすること。「渡り―」
(3)新年になってはじめてすること。「書き―」「うたい―」「出―」
初め
はじめ [0] 【初め・始め】
(1)はじめること。
⇔終わり
「仕事―」
(2)はじめたばかりの段階・時。副詞的にも用いる。「―にお断り申し上げます」「―気がつかなかった」
(3)起源。起こり。また,先例。「国の―」「これを―とする」
(4)多くのもののうち,第一番目のもの,また,先の方のもの。「―が男の子で次が女だ」「―の五首が良い」
(5)それが代表的な例であることを表す。「社長を―として社員一同」
(6)「始め終わり{(2)}」に同じ。「―を語り/浮世草子・五人女 5」
〔普通,順序の意には「初」,開始の意には「始」を用いる〕
初めて
はじめて [2] 【初めて・始めて】 (副)
(1)その状態・事柄をそれまで経験していないさま。最初。「―お目にかかります」
(2)ある経過を経てやっと。「失って―偉大さに気づく」
初めまして
はじめまして 【初めまして・始めまして】 (連語)
初対面の人に対するあいさつの言葉。「―,私,中村と申します」
初める
そ・める [2] 【初める】 (動マ下一)[文]マ下二 そ・む
〔「染める」と同源〕
動詞の連用形の下に付いて,…しはじめる,はじめて…するの意を表す。「明け―・める」「散り―・める」「見―・める」「恋い―・める」
初一念
しょいちねん [3] 【初一念】
思い立ったときの最初の決心。初心。「何でも―を通さなきや不可(イカ)ん/魔風恋風(天外)」
初七日
しょなぬか【初七日】
the seventh day after (a person's) death.
初七日
しょなぬか [2] 【初七日】
⇒しょなのか(初七日)
初七日
しょしちにち [3] 【初七日】
(1)「しょなのか(初七日)」に同じ。
(2)最初の七日間。[日葡]
初七日
しょなのか [2] 【初七日】
(仏教で)人の死後七日目。また,その日に行われる仏事。しょなぬか。しょしちにち。
初三
しょさん 【初三】
月のはじめの第三日。また,月のはじめの三日間。
初三の月
しょさんのつき 【初三の月】
みかづき。新月。
初不動
はつふどう [3] 【初不動】
その年最初の不動の縁日(一月二八日)。[季]新年。
初丑
はつうし [0] 【初丑】
夏の土用の最初の丑の日。鰻(ウナギ)を食べる,牛を川で洗う,入浴するなどの風習がある。
初世
しょせい [1] 【初世】
「初代」に同じ。
初中後
しょちゅうご 【初中後】
(1)はじめとなかとおわり。物事の三段階。「稽古の―と申す事/吾妻問答」
(2)(多く副詞的に)最初から最後までずっと。「―ひとりの太夫を七年が間買いつづけ/浮世草子・桜陰比事(五・五)」
初乗り
はつのり [0] 【初乗り】
(1)新年に初めて乗り物や馬に乗ること。のりぞめ。初騎(ノ)り。[季]新年。
(2)初めて乗り物などに乗る経験をすること。また,新たに所有した乗り物などに初めて乗ること。のりぞめ。
(3)タクシー・電車などの乗りはじめの最低料金の区間。しょのり。「―運賃」
初乗り運賃
はつのり【初乗り運賃】
a starting[minimum]fare.
初乳
しょにゅう [0] 【初乳】
分娩後数日間分泌される水様透明の特別な乳。低脂肪・低乳糖で,固形分が多くタンパク質・無機物・ビタミン類や免疫物質などが含まれている。
初事
ういごと ウヒ― 【初事】
初めてすること。し始めたばかりのこと。「そのきはきはをまだ思ひ知らぬ―ぞや/源氏(帚木)」
初交
しょこう [0] 【初交】
はじめての性交。
初亥
はつい [0] 【初亥】
正月最初の亥の日。亥の日は摩利支天の縁日で,特に初亥には参詣者が多い。[季]新年。
初仕事
はつしごと [3] 【初仕事】
(1)新年になって初めてする仕事。
(2)新しい職場で初めてする仕事。
初他火
ういたび ウヒ― 【初他火】
〔「他火」は月経中の女性が炊事を別火ですること〕
娘の初潮の祝宴。初花(ハツハナ)祝い。
初代
しょだい【初代】
the founder.→英和
〜の the first.→英和
初代
しょだい [1][0] 【初代】
家系・流派・学統などで,その系統の最初の人。その系統を起こした人。また,代々受け継がれている地位などの,最初の人。初世。「―名人」
初任
しょにん [0] 【初任】
はじめて職につくこと。
初任給
しょにんきゅう【初任給】
a starting salary.
初任給
しょにんきゅう [2] 【初任給】
ある職についたとき最初に支給される給料。
初任者研修制度
しょにんしゃけんしゅうせいど [9][2][5] 【初任者研修制度】
1988年(昭和63)教育公務員特例法改正により導入された教員研修制度。公立学校の全教員が採用後一年間,指導教員や教育委員会などの指導を受ける。
初伏
しょふく [0] 【初伏】
三伏(サンプク)の一。夏至の後,三番目の庚(カノエ)の日の称。
→中伏
→末伏
初会
しょかい [0] 【初会】
(1)はじめて出会うこと。特に,遊郭で,遊女が初めてその客と会うこと。
(2)初めて開いた会合。初(ハツ)会合。
初伝
しょでん [0] 【初伝】
最初に伝授される段階のもの。初手(シヨテ)許し。初許し。
初位
しょい [1] 【初位】
〔「そい」とも〕
律令制で,最下位の位階。さらに大初位上・大初位下・少初位上・少初位下の四階に分ける。
初位
そい 【初位】
⇒しょい(初位)
初体験
はつたいけん [3] 【初体験】
(1)初めての体験。
(2)特に,初めての性体験。しょたいけん。
初体験
しょたいけん [2] 【初体験】
⇒はつたいけん(初体験)
初便
しょびん [0] 【初便】
最初の便(ビン)。第一便。
初便り
はつだより [3] 【初便り】
新年最初の便り。[季]新年。《蓬莱に聞かばや伊勢の―/芭蕉》
初値
はつね [0] 【初値】
取引所の初立ち会いでついた相場。
初僧祇
しょそうぎ [2] 【初僧祇】
〔仏〕 菩薩が修行して仏果に至るまでの長い時間である三阿僧祇劫のうちの第一。
初元結
はつもとゆい [3] 【初元結】
(1)元服の時,初めて髪の髻(モトドリ)を結ぶこと。また,その紐(ヒモ)。公卿は紫の組紐を用いた。「いときなき―に/源氏(桐壺)」
(2)元服。「髪をはやして祝言の,言の葉添ふる―/謡曲・元服曾我」
初入
はつしお 【初入】
(1)染め物で,染料に浸す一回目。一入(ヒトシオ)。
(2)草木の色づきはじめること,涙で袖の濡れることなどのたとえ。「浅みどり―染むる春雨に/風雅(春中)」「袖の涙の―に染むる心の深さ見えまし/新千載(恋四)」
初入り
しょいり [0] 【初入り】
茶の湯で,客が初めて茶席に入ること。手水(チヨウズ)を使い,躙(ニジ)り口から席中に入り,床(トコ)・釜(カマ)・風炉(フロ)または炉を拝見する。席入り。初座入り。
⇔後入(ゴイ)り
初入染め
はつしおぞめ 【初入染め】
一度だけ染料に浸して染め上げること。「紫の―のにひ衣/清輔集」
初公演
はつこうえん【初公演】
the first performance <of a play> .
初冠
ういかぶり ウヒ― 【初冠】
⇒ういこうぶり(初冠)
初冠
ういかんむり ウヒ― [3] 【初冠】
(1)「ういこうぶり(初冠)」に同じ。
(2)能で用いる巻纓(ケンエイ)または,垂纓(スイエイ)の冠の小道具。高貴な人物に用いる。ういかむり。
初冠
しょかん 【初冠】
「ういこうぶり」に同じ。「あらいつくしの―や/幸若・烏帽子折」
初冠
ういこうぶり ウヒカウブリ 【初冠】
元服して初めて冠をつけること。初元結(ハツモトユイ)。元服。ういかがふり。ういかぶり。ういかむり。「むかし,をとこ,―して/伊勢 1」
初冠雪
はつかんせつ [3] 【初冠雪】
夏をすぎて,初めて山頂が白く冠雪すること。その年の季節の遅速の目安となる。
初冬
しょとう【初冬】
early winter.
初冬
しょとう [0] 【初冬】
(1)冬のはじめ。はつふゆ。[季]冬。「―を思わせる寒さ」
(2)陰暦一〇月の異名。孟冬。
初冬
はつふゆ [0] 【初冬】
冬の初め。しょとう。[季]冬。
初凪
はつなぎ [0] 【初凪】
元日の,穏やかななぎ。[季]新年。
初出
しょしゅつ [0] 【初出】 (名)スル
はじめて出ること。現れること。「三年生で―する漢字」
初刊
しょかん [0] 【初刊】
最初の刊行。また,その刊行物。
初列風切
しょれつかぜきり [4] 【初列風切】
鳥の翼の先端部にある丈夫な羽。はばたくことで,前進する力を得る。しょれつかざきり。
初初しい
ういういし・い ウヒウヒ― [5] 【初初しい】 (形)[文]シク うひうひ・し
(1)ものなれない感じで,好感のもてるさま。いかにもうぶに感じられるさま。「―・い花嫁」
(2)新しいことなので落ち着かない。てれくさく,気恥ずかしい。「今は,さやうの事も―・しくすさまじく思ひなりにたれば/源氏(若菜上)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
初刷
はつずり [0] 【初刷(り)】
(1)「しょずり(初刷){(1)}」に同じ。
(2)新年になって初めての印刷。また,その印刷物。特に一月一日付の新聞についていうことが多い。[季]新年。
初刷
しょさつ [0] 【初刷】
⇒初刷(シヨズ)り(1)
初刷
しょずり [0] 【初刷(り)】
(1)書籍の同一の版による第一回目の印刷。また,第一回目に印刷された書籍。第一刷り。初刷(シヨサツ)。
(2)「はつずり(初刷){(2)}」に同じ。
初刷り
はつずり [0] 【初刷(り)】
(1)「しょずり(初刷){(1)}」に同じ。
(2)新年になって初めての印刷。また,その印刷物。特に一月一日付の新聞についていうことが多い。[季]新年。
初刷り
しょずり [0] 【初刷(り)】
(1)書籍の同一の版による第一回目の印刷。また,第一回目に印刷された書籍。第一刷り。初刷(シヨサツ)。
(2)「はつずり(初刷){(2)}」に同じ。
初刷り
しょずり【初刷り】
the first impression (第一刷).
初動
しょどう [0] 【初動】
(1)最初の行動。
(2)ある地点に地震波が到達してひきおこす,大地の最初の動き。地震波には,P 波,S 波等各種の波が含まれているが,P 波が最も速く,最初に到達するので,通常 P 波初動をさす。
初動分布
しょどうぶんぷ [4] 【初動分布】
地震波(特に P 波)初動の,地表面または地球表面全体での分布。またその分布を,震源を中心とする仮想的な小球面上の分布に直したものもいう。
初動捜査
しょどうそうさ [4] 【初動捜査】
犯罪事件で,犯行があってからすぐ行われる,犯行現場を中心とした捜査。
初化粧
はつげしょう [3] 【初化粧】
(1)新年に初めて化粧すること。初鏡(ハツカガミ)。[季]新年。
(2)山などにその冬初めて雪が降り積もって,山が化粧したように美しく見えること。
初午
はつうま [0] 【初午】
二月最初の午の日。稲荷神社で初午祭りが行われる。一の午。[季]春。「―詣で」
初午祭
はつうままつり [5] 【初午祭(り)】
初午の日に稲荷神社で行われる祭礼。
初午祭り
はつうままつり [5] 【初午祭(り)】
初午の日に稲荷神社で行われる祭礼。
初卯
はつう [0] 【初卯】
正月最初の卯の日。[季]新年。
初卯詣で
はつうもうで [4] 【初卯詣で】
正月初卯の日に神社に参詣すること。はつうまいり。[季]新年。
初参
ういざん ウヒ― 【初参】
平安・鎌倉時代に主従関係を結ぶ際,従臣となる者が初めて主君に会うこと。また,その儀式。
初参
しょさん [0] 【初参】
新しく参加すること。また,新たに仕えること。新参。
初参り
はつまいり [3] 【初参り】 (名)スル
「初詣で」に同じ。
初口
しょくち [0] 【初口】
物事のはじまり。はじめ。いとぐち。
初句
しょく [1] 【初句】
詩歌・文章の初めの句。
初句切れ
しょくぎれ [0][4] 【初句切れ】
和歌で,初句の終わりに意味上の切れめのあるもの。平安以後の和歌に多い。
初号
しょごう [1][0] 【初号】
(1)最初の号。第一号。
(2)「初号活字」の略。
初号活字
しょごうかつじ [4] 【初号活字】
号数活字中の最大のもの。四二ポイント相当の活字。初号。
初名
しょめい [0] 【初名】
(役者などの)最初の名。はじめの名前。
初名月
はつめいげつ [3] 【初名月】
(「後(ノチ)の月」に対して)陰暦八月一五日の夜の月。芋名月。「―やいもあらひ/浄瑠璃・淀鯉(上)」
初名草
はつなぐさ 【初名草】
寒梅の異名。
初咲き
はつざき [0] 【初咲き】
植木などに初めて花が咲くこと。また,季節の初めに他の花にさきがけて咲くこと。
初唐
しょとう [0] 【初唐】
中国文学史上,唐代を四分した第一期。唐の初めから睿宗(エイソウ)の大極までの約百年間(618-712)。文運の復興期で,陳子昂(チンスゴウ)らが出た。
→盛唐
→中唐
→晩唐
初商い
はつあきない [4][3] 【初商い】
新年になって初めてのあきない。初売り。[季]新年。
初回
しょかい【初回】
the first time[inning,round].
初回
しょかい [0] 【初回】
第一回。
初国
はつくに 【肇国・初国】
初めにできあがった状態の国。国家の最初の段階。「―小さく作らせり/出雲風土記」
初土俵
はつどひょう【初土俵(を踏む)】
(make) one's debut as a sumo wrestler.
初地
しょじ [1] 【初地】
〔仏〕 十地(ジユウジ)の第一位。歓喜地。
初場所
はつばしょ [0] 【初場所】
大相撲の一月場所。[季]新年。
初場所
はつばしょ【初場所】
the New Year sumo tournament.
初売り
はつうり [0] 【初売り】
新年初めてのあきない。初商い。売りぞめ。
⇔初買い
[季]新年。
初夏
しょか【初夏】
early summer; <at> the beginning of summer.
初夏
しょか [1] 【初夏】
(1)夏の初め。首夏。はつなつ。[季]夏。
(2)陰暦四月の異称。孟夏。
初夏
はつなつ [0] 【初夏】
夏のはじめ。しょか。[季]夏。
初夜
そや 【初夜】
「しょや(初夜){(2)(3)(4)}」に同じ。「―行ふとて法師そそけば/蜻蛉(中)」
初夜
しょや [1] 【初夜】
(1)最初の夜。特に,新婚の夫婦が迎える最初の夜。「新婚―」
(2)六時{(1)}の一。夜を三分した最初の時間。ほぼ現在の午後六時から一〇時頃。また,その間に行う勤行。
→中夜
→後夜(ゴヤ)
(3)夕方から夜半まで。
(4)漏刻で,亥(イ)の二刻から子(ネ)の二刻まで。
初夜
しょや【初夜】
the wedding night (結婚の).
初夜権
しょやけん [2] 【初夜権】
結婚に際し,領主・祭司・僧侶などが,花嫁に対してもつ初交の権利。
初夢
はつゆめ [0] 【初夢】
(1)その年最初に見る夢。元日の夜または正月二日の夜に見る夢。[季]新年。
(2)節分の夜に見る夢。「年くれぬ春来べしとは思ひ寝むまさしく見えてかなふ―/山家(春)」
初夢
はつゆめ【初夢】
the first dream of the New Year.
初夢合せ
はつゆめあわせ [5] 【初夢合(わ)せ】
初夢によって吉凶を判断すること。
初夢合わせ
はつゆめあわせ [5] 【初夢合(わ)せ】
初夢によって吉凶を判断すること。
初夢漬
はつゆめづけ [0] 【初夢漬(け)】
うす塩に漬けた小さいナスを,芥子(カラシ)と麹(コウジ)とで漬けたもの。
初夢漬け
はつゆめづけ [0] 【初夢漬(け)】
うす塩に漬けた小さいナスを,芥子(カラシ)と麹(コウジ)とで漬けたもの。
初大師
はつだいし [3] 【初大師】
一月二一日,新年最初の弘法大師の縁日。初弘法。[季]新年。
初天神
はつてんじん [3] 【初天神】
一月二五日,天満宮の新年最初の縁日。[季]新年。
初天辺
しょてっぺん [2] 【初天辺】
はじめ。最初。「何でもから,―に,おれが盃をさしておいた/滑稽本・膝栗毛 5」
初太刀
しょだち [1] 【初太刀】
最初に斬りつける太刀。最初の一太刀。
初姿
はつすがた [3] 【初姿】
(1)初めてその装いをした姿。
(2)新年の着飾った姿。
初婚
しょこん [0] 【初婚】
最初の結婚。
初婚
しょこん【初婚】
one's first marriage.
初子
ういご ウヒ― [0] 【初子】
夫婦の間に初めて生まれた子。はつご。
初子
はつご [0] 【初子】
初めて生まれた子。ういご。
初子
はつね [0] 【初子】
(1)その月の最初の子の日。
(2)正月最初の子の日。古く,朝廷では宴を催し,また,小松引き,若菜摘みなどの野遊びが行われた。
(3)一一月最初の子の日。大黒天の祭りが行われる。
初学
しょがく [1] 【初学】
学びはじめたばかりであること。また,その人。「―の人」「―者」
初学び
ういまなび ウヒ― 【初学び】
学問を学び始めること。また,学問が未熟であること。にいまなび。「今の世に―のともがらの詠み出でたる歌は/玉勝間」
初学者
しょがく【初学者】
a beginner.〜者向きの elementary;→英和
for beginners.
初孫
ういまご ウヒ― [0] 【初孫】
初めて生まれた孫。
初孫
ういまご【初孫】
one's first grandchild.
初孫
はつまご [0] 【初孫】
初めての孫。ういまご。
初寅
はつとら [0] 【初寅】
正月最初の寅の日。毘沙門天(ビシヤモンテン)に参詣する風習がある。福寅。[季]新年。
初富士
はつふじ [0] 【初富士】
元日に望み見る富士山。[季]新年。
初審
しょしん【初審】
<at> the first hearing.
初審
しょしん [0] 【初審】
裁判で,第一回の審判。一審。
初対面
しょたいめん [2] 【初対面】
その人とはじめて向かい合って会うこと。
初対面
しょたいめん【初対面】
the first meeting.〜の挨拶をする introduce oneself <to> .〜の人 a stranger.→英和
初尾花
はつおばな [3] 【初尾花】
秋になって,初めて穂の出るススキ。
初山
はつやま [0] 【初山】
(1)その年初めて霊山に詣でること。特に,相模(サガミ)の大山に詣でること。
(2)「初山入り」に同じ。
初山
はつやま 【初山】
姓氏の一。
初山入り
はつやまいり [3] 【初山入り】
正月,山に入って薪をとるなど山仕事をすること。山始め。はつやま。
初山滋
はつやましげる 【初山滋】
(1897-1973) 挿絵画家。東京生まれ。童話や児童雑誌に幻想的で抒情味豊かな絵を描いた。
初山踏み
ういやまぶみ ウヒ― 【初山踏み】
〔初めて山に登る意〕
(1)修験者が初めて大峰(オオミネ)・葛城(カツラギ)山などの,道場のある山へ登ること。
(2)学芸の道への入門。学問の初歩。
初島
はつしま 【初島】
静岡県熱海市の市街の南東方10キロメートルの沖合にある小島。近世以降戸数を四二戸前後に保ち共同体の生活を守った。1980年(昭和55)の送水パイプ完成後は観光地化が進んだ。旧名,端島(ハシマ)。
初嵐
はつあらし [3] 【初嵐】
秋の初めに吹く強い風。[季]秋。《萩叢の一ゆれしたり―/大橋越央子》
初巳
はつみ [0] 【初巳】
正月最初の巳の日。弁財天に参詣する風習がある。[季]新年。
初巻
しょかん [0] 【初巻】
〔「しょがん」とも〕
最初の巻。
初市
はついち [0][3] 【初市】
新年になって初めて開く市。普通,正月二日に開く。[季]新年。
初席
はつせき [0] 【初席】
新年に初めて行われる寄席(ヨセ)の興行。また,芸人が新年初めて出演すること。
初幕
しょまく [0] 【初幕】
多幕物の芝居の最初の幕。
初幟
はつのぼり [3] 【初幟】
男の子の初節句を祝って立てる幟。また,その祝い。[季]夏。
初年
しょねん [0] 【初年】
(1)最初の年。第一年。
(2)ある期間の,はじめの頃。「昭和―の文学」
初年
しょねん【初年】
the first year;the early years <of Meiji> (初期).
初年兵
しょねんへい [2] 【初年兵】
軍隊に入営して一年目の兵。新兵。
初年度
しょねんど [2] 【初年度】
最初の年度。第一年度。
初店
はつみせ [0] 【初店・初見世】
遊女が初めて店に出て客をとること。
初庚申
はつこうしん [3] 【初庚申】
その年の最初の庚申の日。その年最初の帝釈天(タイシヤクテン)の縁日。
初度
しょど [1] 【初度】
第一回。初回。初手。「―の会見の折の出来事を/青年(鴎外)」
初座入り
しょざいり [0] 【初座入り】
「初入(シヨイ)り」に同じ。また,初入りの席。
初弘法
はつこうぼう [3] 【初弘法】
「初大師(ハツダイシ)」に同じ。[季]新年。
初役
はつやく [0] 【初役】
その俳優が初めて演じる役。
初御空
はつみそら [4] 【初御空】
「初空(ハツゾラ)」に同じ。[季]新年。《―八咫の鴉は東へ/皿井旭川》
初心
しょしん [0] 【初心】 (名・形動)[文]ナリ
(1)何かしようと決心したときの純粋な気持ち。「―にかえる」
(2)学問・技芸などを習いはじめて間がないこと。初学。「―の人」
(3)物事に慣れていないこと。世慣れないこと。「―なる女郎は脇からも赤面してゐられしに/浮世草子・一代男 7」
初心
うぶ [1] 【初・初心・産・生】 (名・形動)[文]ナリ
□一□
(1)年が若く世間ずれしていない・こと(さま)。純情なさま。《初・初心》「―な青年」「―で困るよ」
(2)男女の情に通じていないさま。《初・初心》「まだ―な娘」
□二□(「産」「生」と書く)
(1)生まれたときのままであること。「然らば汝(オノレ)―の匹夫下郎に違ひないな/浄瑠璃・奥州安達原」
(2)自然のままであること。また,できたときのままであること。「品が―で胡粉一つ剥げてないなんてものは/社会百面相(魯庵)」
(3)名詞の上に付いて複合語をつくり,生まれたときの,生まれたままの,などの意を表す。《産》「―着」「―毛」「―声」
初心い
うぶ・い [2] 【初い・初心い】 (形)
ういういしい。「―・い感覚」
初心の
しょしん【初心の】
inexperienced;→英和
untrained.〜忘るべからず Never forget your first resolution.‖初心者 a beginner;a novice.初心者向きの for beginners.
初心者
しょしんしゃ [2] 【初心者】
習いはじめの人。未熟な者。
初心者
しょしんもの [0] 【初心者】
世なれない人。うぶな人。
初心者マーク
しょしんしゃマーク [5] 【初心者―】
⇒若葉(ワカバ)マーク
初志
しょし【初志(を貫徹する,翻す)】
(carry out,give up) one's original intention.
初志
しょし [1] 【初志】
思い立ったときの,最初の気持ち。「―を貫徹する」
初念
しょねん [0][1] 【初念】
はじめに抱いた思い。初一念。初思。
初恋
はつこい【初恋】
one's first love.
初恋
はつこい [0] 【初恋】
初めての恋。「―の人」
初恵比須
はつえびす [3] 【初恵比須】
「十日戎(トオカエビス)」に同じ。[季]新年。
初意
しょい [1] 【初意】
最初の意見や考え。「―を翻す」
初感
しょかん [0] 【初感】
初めて感染すること。初感染。
初懐紙
はつかいし [3] 【初懐紙】
新年最初の俳席で巻いた連句。
初戦
しょせん [0] 【初戦】
最初の戦い・試合。第一戦。「―を飾る」
初手
しょて [1][0] 【初手】
(1)囲碁・将棋で,最初の手。
(2)初め。最初。しょっぱな。「当たらないものと―からあきらめている」
初手から
しょて【初手から】
from the beginning.
初手水
はつちょうず [3] 【初手水】
元旦に,若水(ワカミズ)で顔や手を洗い清めること。手水始め。[季]新年。
初手許し
しょてゆるし [3] 【初手許し】
⇒初許(シヨユル)し
初折
はつおり [0] 【初折】
⇒しょおり(初折)
初折
しょおり [0] 【初折】
連歌・連句で,懐紙の一枚目。百韻では,表に八句,裏に一四句,歌仙では,表に六句,裏に一二句しるす。
初斎院
しょさいいん [2] 【初斎院】
斎宮・斎院が卜定(ボクジヨウ)後一,二年の間,宮城内で潔斎の生活を送る所。その後に野宮(ノノミヤ)に移る。
初旅
はつたび [0] 【初旅】
年が明けて初めての旅行。[季]新年。
初日
しょじつ [0] 【初日】
「しょにち(初日)」に同じ。
初日
はつひ [0] 【初日】
元旦の太陽。初日の出。[季]新年。
初日
しょにち [0] 【初日】
何日間か続けて行われる催し物などの最初の日。
初日
しょにち【初日】
the first[opening]day[night].
初日の出
はつひので【初日の出】
the sunrise on New Year's Day.
初日の出
はつひので [3] 【初日の出】
元旦の日の出。はつひ。[季]新年。
初日カバー
しょにちカバー [4] 【初日―】
記念切手をはり,切手の発行日の消印を押した封筒。
初日影
はつひかげ [3] 【初日影】
元旦の太陽の光。初日の光。はつひ。[季]新年。
初旬
しょじゅん [0] 【初旬】
月のはじめの一〇日間。上旬。
初旬に
しょじゅん【初旬に】
at the beginning <of May> ;early <in May> .→英和
初明かり
はつあかり [3] 【初明(か)り】
元日の朝,東天がほのぼのと明るくなること。また,さしてくる明け方の光。[季]新年。
初明り
はつあかり [3] 【初明(か)り】
元日の朝,東天がほのぼのと明るくなること。また,さしてくる明け方の光。[季]新年。
初昔
はつむかし [3] 【初昔】
(1)上等の抹茶の銘の一。白みを帯びた茶。徳川将軍家で後昔(アトムカシ)とともに愛飲された。後昔より古くから製せられていたことによる名という。後世,「昔」を「廿一日」の合字とし,旧暦三月二一日,あるいは八十八夜を含む前後二一日のうち,初昔は前一〇日に,後昔は後一〇日に摘んで製した茶などと付会された。
(2)元日に前年をさしていう語。旧年(フルトシ)。
初春
はつはる【初春】
the New Year (新年);early spring (早春).
初春
しょしゅん【初春】
early spring.
初春
しょしゅん [0] 【初春】
(1)春のはじめ頃。早春。[季]春。
(2)陰暦正月の異名。孟春。[季]新年。
初春
はつはる [0] 【初春】
新年。新春。初年(ハツトシ)。[季]新年。
初春月
はつはるづき [4] 【初春月】
陰暦正月の異名。
初春狂言
はつはるきょうげん [5] 【初春狂言】
正月に興行する歌舞伎狂言。江戸時代,年間の興行のうち,重要なものの一。春芝居。春狂言。
初時雨
はつしぐれ [3] 【初時雨】
その冬最初の時雨。[季]冬。《―猿も小蓑をほしげ也/芭蕉》
初暦
はつごよみ [3] 【初暦】
年が明けて初めてその年の暦を使うこと。また,その暦。[季]新年。《未知の日々神に委ねる―/景山筍吉》
初更
しょこう [0] 【初更】
五更の第一。また,戌(イヌ)の刻。一更。甲夜。
初月
しょげつ [1] 【初月】
(1)一月。正月。
(2)はじめの月。第一回目の月。
(3)陰暦で,その月に初めて出る月。新月。みかづき。
初月
はつつき [2] 【初月】
正月の異名。
初月
はつづき [0][2] 【初月】
新月。特に,陰暦八月初めの月。[季]秋。「まだ―の宵々に/謡曲・融」
初朔日
はつついたち [3] 【初朔日】
二月一日の異名。
→太郎の朔日
→次郎の朔日
初朝
はつあさ [3] 【初朝】
元日の朝。元朝。元旦。
初期
しょき [1] 【初期】
初めの時期。はじまって間がない時。「江戸時代―」
初期
しょき【初期】
the first stage;the early days[years];the incipient stage (病気の).〜の early;→英和
initial.→英和
初期キリスト教
しょきキリストきょう [1] 【初期―教】
二世紀前半からコンスタンティヌス大帝(四世紀前半)に至る期間のキリスト教の通称。
→原始キリスト教
初期化
しょきか [0] 【初期化】 (名)スル
ディスクやメモリー中の既存のデータを消去し,新たに書き込める状態にすること。イニシャライズ。
初期微動
しょきびどう [3] 【初期微動】
地震動のうち,最初に P 波が到達してから S 波が到達するまでの部分の振動。通常は,直達 P 波や種々の反射 P 波等からなり,S 波より振幅が小さく,周期が短いことが多いので,こう呼ばれる。
初期条件
しょきじょうけん [3] 【初期条件】
(1)〔物〕 物理量の時間変化を記述するときに必要とする,時刻ゼロにおけるいくつかの物理量の値。
(2)〔数〕 微分方程式で,独立変数が特定の値をとるときの解の値。
初東雲
はつしののめ [3] 【初東雲】
元日の夜明け方。
初松魚
はつがつお [3] 【初鰹・初松魚】
初夏の走りのカツオ。近世,ことに江戸で珍重された。[季]夏。《目には青葉山ほととぎす―/素堂》
初枕
はつまくら [3] 【初枕】
男女が初めて共寝すること。にいまくら。
初校
しょこう【初校】
the first proof.
初校
しょこう [0] 【初校】
原稿をもとに組まれた最初の校正刷り。また,その校正。
初桜
はつざくら [3] 【初桜】
「初花(ハツハナ){(2)}」に同じ。[季]春。
初歩
しょほ【初歩】
the first step;rudiments;elements;the ABC <of> .→英和
〜の elementary;→英和
rudimentary.
初歩
しょほ [1] 【初歩】
学問・技芸などの学びはじめの段階。初学。「―からやり直す」
初歩的
しょほてき [0] 【初歩的】 (形動)
学問・技芸などが,学びはじめの段階にあるさま。「―なミス」
初段
しょだん [0] 【初段】
(1)最初の一段。
(2)碁・将棋・柔道・剣道・珠算などで,技量に応じて与える段位の最初のもの。
初段
しょだん【初段】
the first grade;a first-grade expert <in judo> .
初氷
はつごおり [3] 【初氷】
その冬に初めて張った氷。[季]冬。
初汐
はつしお [0] 【初潮・初汐】
(1)製塩のためにその年最初に汲む潮。
(2)陰暦八月一五日の大潮。陰暦二月の春潮(シユンチヨウ)とともに干満の差が最も激しい。葉月潮。[季]秋。《―に追はれてのぼる小魚かな/蕪村》
初涼
しょりょう [0] 【初涼】
初秋のすずしさ。新涼。
初湯
はつゆ [0] 【初湯】
(1)新年に初めて入る湯。正月二日の湯。初風呂。[季]新年。
(2)産湯(ウブユ)。
初演
しょえん【初演】
the first public performance.
初演
しょえん [0] 【初演】 (名)スル
演劇・音楽などで,初めて上演・演奏すること。「本邦―」「 N 響によって―された」
初潮
はつしお [0] 【初潮・初汐】
(1)製塩のためにその年最初に汲む潮。
(2)陰暦八月一五日の大潮。陰暦二月の春潮(シユンチヨウ)とともに干満の差が最も激しい。葉月潮。[季]秋。《―に追はれてのぼる小魚かな/蕪村》
初潮
しょちょう [0] 【初潮】
はじめての月経。初経。
初潮
しょちょう【初潮】
《生理》the first menstrual period;menarche.
初瀬
はせ 【初瀬】
奈良県桜井市の一地区。初瀬川の北岸にあり,長谷寺の門前町。上代,泊瀬(ハツセ)朝倉宮・泊瀬列城宮(ハツセノナミキノミヤ)が置かれた。古名,はつせ。
初瀬
はつせ 【初瀬・泊瀬】
奈良県桜井市初瀬(ハセ)の古名。((歌枕))「三諸(ミモロ)つく三輪山見ればこもりくの―の檜原(ヒバラ)思ほゆるかも/万葉 1095」
初瀬寺
はつせでら 【初瀬寺】
⇒長谷寺(ハセデラ)(1)
初瀬山
はつせやま 【初瀬山】
初瀬付近の山。((歌枕))「つのさはふ磐余(イワレ)も過ぎず―/万葉 282」
初瀬川
はつせがわ 【初瀬川】
■一■ (名)
初瀬(ハセ)川の古名。((歌枕))
■二■ (枕詞)
流れが速いことから,「早く」にかかる。「―はやくみしよの古里に/南都百首」
初瀬川
はせがわ 【初瀬川】
⇒大和川(ヤマトガワ)
初瀬詣で
はつせもうで 【初瀬詣で】
初瀬寺に参詣すること。「―のたよりに対面して侍りし/源氏(宿木)」
初炭
しょずみ [0] 【初炭】
茶の湯で,最初に行う炭手前(スミテマエ)。風炉(フロ)の折は懐石がすんだのち,炉では席入り後,亭主の挨拶(アイサツ)のあとすぐに行う。三炭の一。
初烏
はつがらす [3] 【初烏・初鴉】
元日,ことに早朝に鳴く,または見る烏。[季]新年。《ばら��に飛んで向うへ―/高野素十》
初版
しょはん [0] 【初版】
出版された書籍の最初の版。第一版。
初版
しょはん【初版】
the first edition.初版本 a first edition.⇒初刷り.
初物
はつもの [0] 【初物】
(1)その季節の最初にとれた野菜・果物・穀物・魚など。また,走りの物。
(2)処女または童貞のこと。
初物
はつもの【初物】
the first (fruits,vegetables) of the season.→英和
初物食い
はつものぐい [0][4] 【初物食い】
初物を好んで食べる人。新しい物,珍しい物を喜ぶ人。
初犯
しょはん [0] 【初犯】
はじめて犯罪行為を行うこと。
→再犯
→累犯
初犯
しょはん【初犯】
the first offence;a first offender (人).
初狂言
はつきょうげん [3] 【初狂言】
新年になって初めて上演される歌舞伎狂言。初芝居。
初生
しょせい [0] 【初生】
(1)はじめて生まれること。新しく生ずること。
(2)生まれて間がないこと。「然るに此仏法も―の時より治者の党に入て/文明論之概略(諭吉)」
初生り
はつなり [0] 【初生り】
その年,初めてなった果実。
初生児
しょせいじ [2] 【初生児】
「新生児(シンセイジ)」に同じ。
初生雛
しょせいひな [4] 【初生雛】
孵化(フカ)後,餌付(エヅ)けしたばかりの鶏の雛。この期間に雌雄の鑑別をする。
初産
ういざん ウヒ― [1][2] 【初産】
初めて子供をうむこと。
初産
ういざん【初産】
one's first childbirth.
初産
しょさん [0] 【初産】
〔「しょざん」とも〕
はじめてのお産。ういざん。
初産
はつざん [2] 【初産】
初めてのお産。ういざん。しょさん。
初田植
はつたうえ [3] 【初田植(え)】
本田植えに先だって,田の神を迎えまつる儀礼。苗を三本または三把植える地方が多い。さおり。さびらき。
初田植え
はつたうえ [3] 【初田植(え)】
本田植えに先だって,田の神を迎えまつる儀礼。苗を三本または三把植える地方が多い。さおり。さびらき。
初発
しょはつ [0] 【初発】
(1)はじまり。おこり。しょほつ。
(2)「始発{(1)}」に同じ。
初発
しょほつ 【初発】
「しょはつ(初発){(1)}」に同じ。
初発心
しょほっしん [2] 【初発心】
〔仏〕 悟りに向かう心(菩提心)をはじめておこすこと。また,その人。新発意(シンボチ)。
初登攀
はつとうはん [3] 【初登攀】
登山で,だれもまだ登ったことのない山の頂上に立つこと。
初盆
はつぼん [0] 【初盆】
「新盆(ニイボン)」に同じ。[季]秋。
初硯
はつすずり [3] 【初硯】
書きぞめ。
初祖
しょそ [1] 【初祖】
家系の初代。流派の初代。
初禅天
しょぜんてん [2] 【初禅天】
〔仏〕 四禅天の第一。
初秋
しょしゅう【初秋】
early fall[ <英> autumn].
初秋
しょしゅう [0] 【初秋】
(1)秋のはじめ頃。はつあき。[季]秋。
(2)陰暦七月の異名。孟秋。
初秋
はつあき [0][3] 【初秋】
秋のはじめ。新秋。しょしゅう。[季]秋。《―や軽き病に買ひ薬/虚子》
初稽古
はつげいこ [3] 【初稽古】
(1)入門して初めての稽古。
(2)新年になって最初の稽古。稽古始め。[季]新年。
初穂
はつほ【初穂】
the first rice harvest of the season (米の).→英和
初穂
はつお [0] 【初穂】
⇒はつほ(初穂)
初穂
はつほ [0] 【初穂】
〔「はつお」とも〕
(1)その年最初に実った稲穂。また,穀物・野菜・果物などの初物。
(2)神仏や朝廷に奉る,その年初めて収穫した穀物。おはつほ。
(3)神仏へ奉納する金銭・食物・酒など。「―料」
初空
はつぞら [3] 【初空】
元旦の大空。初御空(ミソラ)。[季]新年。
初竈
はつかまど [3] 【初竈】
新年になって初めてかまどに火を入れること。たきぞめ。[季]新年。
初笑い
はつわらい [3] 【初笑い】
新年になって初めて笑うこと。笑い初(ゾ)め。[季]新年。《口あけて腹の底まで―/虚子》
初筆
しょひつ [0] 【初筆】
「しょふで(初筆)」に同じ。
初筆
しょふで [0][1] 【初筆】
(1)初めに書きしるすこと。最初の一筆。しょひつ。
(2)「書き出し{(3)}」に同じ。
(3)筆頭(ヒツトウ)。
初等
しょとう [0] 【初等】
最初の等級。初級。
初等の
しょとう【初等の】
elementary.→英和
初等教育 <米> elementary[ <英> primary]education.
初等中等教育局
しょとうちゅうとうきょういくきょく [11] 【初等中等教育局】
文部省の一部局。小学校・中学校の義務教育および高等学校教育に関する指導などの業務を行う。
初等幾何学
しょとうきかがく [5] 【初等幾何学】
点・直線・円などの平面図形を対象にし,ユークリッド幾何学の方法で研究する幾何学の部門。立体もこれに準ずる。図形を直接取り扱い,解析的な方法など他の手段を用いない。
初等教育
しょとうきょういく [4] 【初等教育】
初歩的基本的な普通教育。小学校の教育がこれにあたる。
→中等教育
→高等教育
初等数学
しょとうすうがく [4] 【初等数学】
算術および代数・幾何・三角法の初等部分の総称。現在では微積分学・解析幾何学の初等部分をもいうことがある。明確な規定はない。
初答状
しょとうじょう [0] 【初答状】
「初陳状(シヨチンジヨウ)」に同じ。
初節句
はつぜっく [3] 【初節句】
(1)生まれた子が初めて迎える節句。女子は三月三日,男子は五月五日。
(2)特に,男子の初めての節句。[季]夏。
初篇
しょへん [0] 【初編・初篇】
書物・物語などの最初の一編。
初紅葉
はつもみじ [3] 【初紅葉】
(1)秋,最初に目にする色づきはじめたもみじ。[季]秋。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄(モエギ),裏は薄萌黄。秋に着用。
初級
しょきゅう [0] 【初級】
学問・技芸などの最初の等級。最も低い級。「―講座」
初級
しょきゅう【初級】
the beginners' class.
初経
しょけい [0] 【初経】
初めての月経。初潮(シヨチヨウ)。
初給
しょきゅう [0] 【初給】
(1)就職してはじめてもらう給料。
(2)初任給。
初編
しょへん [0] 【初編・初篇】
書物・物語などの最初の一編。
初縁
しょえん [0] 【初縁】
(1)最初の縁組。初婚。
(2)初めてその縁に接すること。「発心―の形なれ/謡曲・高野物狂」
初老
しょろう【初老】
middle age.〜の middle-aged.
初老
しょろう [0] 【初老】
(1)老境に入りかけの人。老化を自覚するようになる年頃。
(2)四〇歳の異称。
初老い
はつおい [0] 【初老い】
四〇歳の異名。しょろう。
初耳
はつみみ [0] 【初耳】
初めて聞くこと。「その話は―だ」
初耳だ
はつみみ【初耳だ】
I've never heard of it./That's news to me.
初聖体
はつせいたい [3] 【初聖体】
カトリック教会で,幼児洗礼の数年後に初めて聖体を拝領する儀式。初聖体拝領。
初舞台
はつぶたい [3] 【初舞台】
(1)役者などが初めて舞台に上がり,観衆の前で演技などをすること。「―を踏む」
(2)自分の存在を初めて広く知らせるような,晴れの場。
初舞台
はつぶたい【初舞台(を踏む)】
(make) one's <stage> debut.
初航海
はつこうかい【初航海】
a maiden voyage.
初芝居
はつしばい [3] 【初芝居】
歌舞伎芝居の正月興行。曾我物が行われることが多い。初狂言。[季]新年。
初花
はつはな [0] 【初花】
(1)その季節になって最初に咲く花。また,その草木に初めて咲く花。
(2)その年初めて咲いた桜の花。初桜。[季]春。
(3)年ごろになったばかりの娘。
(4)初潮。
初花染め
はつはなぞめ [0] 【初花染め】
ベニバナの初花で染めること。また,染めたもの。
初花祝
はつはないわい [5] 【初花祝(い)】
女子の初潮時の祝い。初他火(ウイタビ)。
初花祝い
はつはないわい [5] 【初花祝(い)】
女子の初潮時の祝い。初他火(ウイタビ)。
初茜
はつあかね [3] 【初茜】
初日の出る直前の茜色の空。[季]新年。
初茸
はつたけ [0] 【初茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。初秋,松林に生える。茎は短く中空。傘は径4〜17センチメートルで,中央部がくぼみ,十分開くと漏斗状になる。表面は淡赤褐色で濃色の環紋があり,ところどころに青藍色のしみがある。日本特産。食用。アイタケ。ロクショウハツ。[季]秋。
初茸[図]
初荷
はつに [0] 【初荷】
(1)正月の初商いの日に,荷を美しく飾って送り出すこと。また,その荷。[季]新年。
(2)季節商品などの,その年最初の荷。
初荷
はつに【初荷】
the first load (of the New Year).
初葉
しょよう [0] 【初葉】
ある時代・時期の最初の頃。「一七世紀―」
初薬師
はつやくし [3] 【初薬師】
一月八日,新年最初の薬師の縁日。[季]新年。
初虧
しょき [1] 【初虧】
⇒第一接触(ダイイチセツシヨク)
初蝉
はつぜみ [0] 【初蝉】
その年に初めて鳴く蝉。[季]夏。
初蝶
はつちょう [0] 【初蝶】
春になって初めて見る蝶。[季]春。
初表
はつおもて [3] 【初表】
⇒しょおもて(初表)
初表
しょおもて [2] 【初表】
連歌・連句で,一枚目の懐紙の表。初折の表。
⇔初裏(シヨウラ)
初袷
はつあわせ [3] 【初袷】
陰暦四月一日,綿入れなどを脱いで初めて袷を着ること。また,その袷。[季]夏。「端午の礼の―,今日ぞ廓の衣更へ/浄瑠璃・賀古教信」
初裏
はつうら [0] 【初裏】
⇒しょうら(初裏)
初裏
しょうら [0] 【初裏】
連歌・連句で,一枚目の懐紙の裏。初折(シヨオリ)の裏。
⇔初表(シヨオモテ)
初裳
ういも ウヒ― 【初裳】
女子が成人したしるしに初めて裳をつけること。また,その裳。裳着(モギ)。「おなじ男,女の―着けるに/伊勢 133」
初見
しょけん [0] 【初見】
(1)初めて見ること。「―の資料」
(2)初めて会うこと。初対面。「―の人」
(3)初めて見た楽譜で演奏または歌唱すること。「―視唱」
初見世
はつみせ [0] 【初店・初見世】
遊女が初めて店に出て客をとること。
初見参
ういげんざん ウヒ― 【初見参】
初めて対面すること。初対面。「小舅殿の―,引出物も持ち合はせず/浄瑠璃・天神記」
初観音
はつかんのん [3] 【初観音】
一月一八日,観世音菩薩の最初の縁日。[季]新年。
初許し
しょゆるし [2] 【初許し】
茶の湯・生け花などの芸事の伝授の最初の許し。初手許し。
→奥許し
初許し
はつゆるし [3] 【初許し】
諸芸で,師匠から受ける最初の段階の免許。初伝。しょゆるし。
初訳
しょやく [0] 【初訳】 (名)スル
はじめての翻訳。「本邦―」
初診
しょしん [0] 【初診】
最初の診察。
⇔再診
「―料」
初診
しょしん【初診】
the first medical examination.初診患者 a new patient.
初詣で
はつもうで [3] 【初詣で】 (名)スル
新年に初めて社寺に参詣すること。はつまいり。[季]新年。
初買い
はつがい [0] 【初買い】
一月二日,新年になって最初の買い物をすること。
⇔初売り
[季]新年。
初足
しょそく 【初足】
病後などにはじめて出歩くこと。あるきぞめ。「かゝる野末迄の御―/浮世草子・男色大鑑 1」
初速
しょそく [0] 【初速】
初速度。
初速度
しょそくど [2] 【初速度】
運動する物体の,運動を始めた瞬間における速度。
初酉
はつとり [0] 【初酉】
「一(イチ)の酉(トリ)」に同じ。
初釜
はつがま [0] 【初釜】
茶の湯で,新年に初めて釜をかけること。また,新年初の茶会,あるいは稽古始め。[季]新年。
初鏡
はつかがみ [3] 【初鏡】
新年に初めて鏡に向かって化粧すること。初化粧。[季]新年。《人のうしろに襟合せたり―/中村汀女》
初陣
ういじん ウヒヂン [0] 【初陣】
初めて戦いに出ること。また,その戦い。初めて試合や競技会などに出ることにもいう。「―を飾る」
初陣
ういじん【初陣】
<set out upon> one's first campaign.
初陳状
しょちんじょう [2] 【初陳状】
鎌倉・室町時代の訴訟で,原告の最初の訴状に対する被告の反論の文書。初陳。初答状。支状。
→三問三答
初陽
しょよう [0] 【初陽】
(1)あさひ。日の出。
(2)春のはじめ。
初雀
はつすずめ [3] 【初雀】
元旦の雀。また,そのさえずり。[季]新年。《―翅ひろげて降りにけり/村上鬼城》
初雁
はつかり [3][0] 【初雁】
秋,北方から最初に渡って来る雁。はつかりがね。[季]秋。《―や月のほとりより顕はるゝ/樗良》
初雁
はつかりがね [3] 【初雁が音・初雁】
「初雁(ハツカリ)」に同じ。また,その鳴き声。「秋風に―ぞきこゆなる/古今(秋上)」
初雁が音
はつかりがね [3] 【初雁が音・初雁】
「初雁(ハツカリ)」に同じ。また,その鳴き声。「秋風に―ぞきこゆなる/古今(秋上)」
初雁の
はつかりの 【初雁の】 (枕詞)
(1)「はつか」にかかる。「―はつかに声をききしより/古今(恋一)」
(2)「なく」にかかる。「―なきてわたると人しるらめや/古今(恋四)」
初雛
はつひな [3] 【初雛】
〔「はつびな」とも〕
女の子の初節句の祝い。また,そのときに飾る雛人形。[季]春。
初雪
はつゆき [0] 【初雪】
(1)その冬初めて降る雪。しょせつ。[季]冬。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに白。冬着用。
初雪
はつゆき【初雪】
the first snow(fall) of the season.→英和
初雪の見参
はつゆきのげんざん 【初雪の見参】
平安時代,初雪の降った日に群臣が参内したこと。また,その儀式。
初雷
はつがみなり [3] 【初雷】
その年になって初めて鳴る雷。はつらい。
初雷
はつらい [0] 【初雷】
立春後初めて鳴る雷。はつかみなり。[季]春。《―のごろ��と二度鳴りしかな/河東碧梧桐》
初電
しょでん [0] 【初電】
(1)起点となる駅からの始発電車。
⇔終電
(2)あることについての,最初の電報。
初電話
はつでんわ [3] 【初電話】
新年に初めてかける,あるいはかかってくる電話。[季]新年。
初霜
はつしも [0] 【初霜】
その冬に初めて降りる霜。[季]冬。
初霜月
はつしもづき [4] 【初霜月】
陰暦一〇月の異名。
初霞
はつがすみ [3] 【初霞】
初春の頃に立つ霞。[季]新年。
初霰
はつあられ [3] 【初霰】
その冬初めて降る霰。[季]冬。
初音
はつね [0] 【初音】
鳥の,その季節に初めて鳴く声。特に,鶯(ウグイス)についていう。[季]春。《この里の通りすがりの―かな/山口青邨》
初頭
しょとう【初頭】
<from> the beginning[outset].
初頭
しょとう [0] 【初頭】
ある期間や年代のはじめ。「二〇世紀―の事件」
初顔
はつがお [0] 【初顔】
(1)「初顔合わせ{(2)}」に同じ。
(2)会合などに初めて参加した人。
初顔合せ
はつかおあわせ [5] 【初顔合(わ)せ】
(1)関係者などが全員初めて集まること。「編集スタッフの―」
(2)相撲などで,初めて対戦すること。また,映画などで,初めて共演すること。はつがお。
初顔合わせ
はつかおあわせ [5] 【初顔合(わ)せ】
(1)関係者などが全員初めて集まること。「編集スタッフの―」
(2)相撲などで,初めて対戦すること。また,映画などで,初めて共演すること。はつがお。
初風
はつかぜ [2][3] 【初風】
その季節の初めに吹く風。特に,初秋の風。
初風呂
はつぶろ [0] 【初風呂】
「初湯(ハツユ){(1)}」に同じ。[季]新年。
初髪
はつかみ [0] 【初髪】
新年に,初めて女子が髪を結うこと。また,その髪。結いぞめ。初結い。[季]新年。
初鰹
はつがつお [3] 【初鰹・初松魚】
初夏の走りのカツオ。近世,ことに江戸で珍重された。[季]夏。《目には青葉山ほととぎす―/素堂》
初鳴日
しょめいび [2] 【初鳴日】
ウグイス・ツクツクホウシなど,鳥や昆虫がその季節にはじめて鳴いた日。
⇔終鳴日
初鴉
はつがらす [3] 【初烏・初鴉】
元日,ことに早朝に鳴く,または見る烏。[季]新年。《ばら��に飛んで向うへ―/高野素十》
初鶏
はつとり [0] 【初鶏】
(1)元日の早朝に聞く鶏の鳴き声。[季]新年。《―や動きそめたる山かづら/虚子》
(2)一番鶏。
初鶯
はつうぐいす [4] 【初鶯】
その年の春に初めて鳴く鶯。また,その鳴き声。
初[始]め
はじめ【初[始]め】
the beginning;the start;→英和
the outset;→英和
the origin (起源).→英和
〜から from the beginning[start].〜からやり直す begin over again.〜の first;→英和
original;→英和
early (初期の).→英和
〜に first;at the beginning.〜は at first.
初[始]めて
はじめて【初[始]めて】
for the first time;first.→英和
この土地は〜です I have never been here before.
判
ばん 【判】
⇒はん(判)(4)
判
ばん【判】
size.→英和
大〜の large(-sized).→英和
中〜の medium(-sized).→英和
判
はん [1] 【判】
(1)是非や優劣を考えて定めること。「―を下す」
(2)印。印形。はんこ。「書類に―を押す」「―をつく」
(3)書き判。花押(カオウ)。
(4)〔連濁して「ばん」とも〕
「判型」の略。「四六―」「 A 5 ―」
判
はん【判】
a seal;→英和
a stamp;→英和
a seal mark (押された判).〜を押す seal;stamp.
判じ
はんじ [0][3] 【判じ】
判ずること。判断。
判じる
はん・じる [0][3] 【判じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「判ずる」の上一段化〕
「判ずる」に同じ。「吉凶を―・じる」
判じる
はんじる【判じる】
[解く]interpret;→英和
decipher;→英和
guess (推量).→英和
判じ物 a puzzle.→英和
判じ物
はんじもの [0] 【判じ物】
なぞの一種。文字・図画などに,ある意味を隠し,人に判断させて当てさせるもの。「ごたごた書かれていてまるで―だ」
判じ絵
はんじえ [3] 【判じ絵】
判じ物にした絵。
判ずる
はん・ずる [0][3] 【判ずる】 (動サ変)[文]サ変 はん・ず
(1)物事の優劣・適否・可否を見きわめる。「合否を―・ずる」
(2)推測・推量によって不明なものを判断する。「吉凶を―・ずる」
判り
わかり [3] 【分かり・解り・判り】
物事が分かること。分別。了解。「―のいい人」「―の早い子供」
判る
ことわ・る 【判る】 (動ラ四)
〔「ことわる(断)」と同源〕
(1)優劣・是非を判定・判断する。「劣りまされりは見ゆれど,さかしう―・らむもあひなくて/蜻蛉(下)」
(2)物事を理解する。思い知る。「いかで人にも―・らせ奉らむ/源氏(蛍)」
判る
わか・る [2] 【分かる・解る・判る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)物事の意味・価値などが理解できる。「意味が―・る」「音楽が―・らない人」「英語の―・る人」
(2)はっきりしなかった物事が明らかになる。知れる。「真犯人が―・る」「答えが―・る」
(3)相手の事情などに理解・同情を示す。「―・った,なんとかしよう」「話の―・った人」
(4)離れる。分かれる。「八宗九宗に―・りてより/浮世草子・禁短気」
■二■ (動ラ下二)
⇒わかれる
判事
はんす [1] 【半使・判事】
高麗茶碗の一種。やや黄みをおびた鼠(ネズミ)色の釉(ウワグスリ)がかかり,釉中に淡紅色の円い斑点のあるものが多い。
〔一説に,「半使」は朝鮮の通訳官のことで,半使が日本に伝えたことにちなむ名という〕
判事
はんじ【判事】
a judge.→英和
首席判事 the presiding judge.
判事
はんじ [1] 【判事】
(1)裁判官の官名の一。高等裁判所では,長官とともに,地方裁判所・家庭裁判所では判事補とともに裁判事務を行う。任期10年,再任されうる。
(2)律令制で,刑部省・大宰府に置かれ,裁判審理・裁定をつかさどった官職。
(3)1869年(明治2),刑部省設置に伴って置かれた官名。
判事補
はんじほ [3] 【判事補】
裁判官の官名の一。司法修習を終了した者のうちから任命され,地方裁判所・家庭裁判所に配属される。任期10年,再任されうる。
判人
はんにん [0] 【判人】
(1)証人として判をおす人。
(2)江戸時代,遊女の身売りの保証人となる人。女衒(ゼゲン)。
判任
はんにん [0] 【判任】
(1)律令制で,式部・兵部省が選考し,太政官に上申して任命すること。また,その任命された官。主政・主帳・家令・内舎人(ウドネリ)など。
→勅任
(2)「判任官」の略。
判任官
はんにんかん [3] 【判任官】
旧官吏制度における官吏の等級の一。各省大臣・地方長官などの権限で任用された。
判例
はんれい [0] 【判例】
過去の裁判において,裁判所が示した判断。
判例
はんれい【判例】
《法》a judicial precedent.
判例法
はんれいほう [0] 【判例法】
判例の集積によって成立した法体系。
判別
はんべつ [0] 【判別】 (名)スル
見分けること。他と区別すること。識別。「ヒナの雌雄を―する」
判別
はんべつ【判別】
⇒識別.
判別式
はんべつしき [4] 【判別式】
二次方程式 ��²+��+�=0 において,�=�²−4�� をこの二次方程式の判別式という。もとの方程式は �>0 ならば二つの実根,�<0 ならば二つの虚根,�=0 ならば実数の重根をもつ。三次方程式以上にも判別式がある。
判印
はんいん [0] 【判印】
書き判,または印。
判取り
はんとり [4][3] 【判取り】
(1)同意や領収の証拠として,相手に印証をおしてもらうこと。
(2)「判取り帳」の略。
判取り帳
はんとりちょう [0] 【判取り帳】
商家で金品を渡した証拠として,相手に印証をおしてもらう帳面。
判型
はんけい [0] 【判型】
本の大きさ。A 5 判・ B 4 判など。
判型
はんがた [0] 【判形・判型】
(1)浮世絵版画の紙の大きさ。大判・間判(アイバン)・中判・小判・細判・柱絵がある。
(2)「はんけい(判型)」に同じ。
判士
はんし [1] 【判士】
(1)柔・剣道などの試合で審判をする人。審判官。
(2)旧陸海軍の軍法会議を構成した武官の裁判官。
判始め
はんはじめ [3] 【判始め】
(1)室町時代,将軍が位について,初めて御教書(ミギヨウシヨ)に花押(カオウ)を自署した儀式。
(2)江戸時代,毎年正月三日に,老中が順番に花押を自署した儀式。
判子
はんこ [3] 【判子】
〔「はんこう(版行)」の転〕
印。印鑑。印章。判。「―を捺(オ)す」「―を作る」
判官
じょう [1] 【判官】
律令制の四等官の第三位。その官司の職員をとりしまり,主典(サカン)の作成した文案を審査し,宿直を差配するのが主な役目。官司によって表記を異にする。ぞう。
→四等官
判官
まつりごとびと 【判官・政人】
「じょう(判官)」に同じ。[和名抄]
判官
ほうがん ハウグワン [1] 【判官】
〔「はんぐわん」の転。「はんがん」とも〕
(1)「じょう(判官)」に同じ。
(2)衛府の尉で,検非違使を兼ねるもの。
(3)〔検非違使の尉であったところから〕
源義経の称。
判官
はんがん [1] 【判官】
(1)「ほうがん(判官)」に同じ。
(2)裁判官のこと。
判官代
ほうがんだい ハウグワン― [3] 【判官代】
(1)院庁の職員で,別当・執事・年預(ネンヨ)に次ぐ者。五位・六位の蔵人(クロウド)を当てた。
(2)国衙(コクガ)領・荘園の現地にあって,土地の管理や年貢の徴収などをつかさどった職員。
判官物
ほうがんもの ハウグワン― [0] 【判官物】
判官説話に取材した能・幸若舞・浄瑠璃・歌舞伎などの作品。幸若舞や能の「烏帽子折(エボシオリ)」,幸若の「富樫(トガシ)」,能の「安宅」「橋弁慶」,浄瑠璃の「義経千本桜」「御所桜堀河夜討」など。
判官説話
ほうがんせつわ ハウグワン― [5] 【判官説話】
源義経を主人公とする説話。平治の乱で母常盤(トキワ)御前に抱かれて落ちた時期から,平泉での最期まで,多くのモチーフがある。「義経記」としてまとめられているほか,幸若舞・能などに「判官物」として脚色されている。
判官贔屓
はんがんびいき [5] 【判官贔屓】
「ほうがんびいき(判官贔屓)」に同じ。
判官贔屓
ほうがんびいき ハウグワン― [5] 【判官贔屓】
〔源義経が兄頼朝に滅ぼされたのに人々が同情したことから〕
弱者や薄幸の者に同情し味方すること。また,その気持ち。はんがんびいき。
判官館
ほうがんだち ハウグワン― [3] 【判官館】
源義経が居住したと伝えられる衣川の館(タテ)の別名。高館(タカダチ)。
判定
はんてい【判定】
a judgment;a decision.→英和
〜する judge;→英和
decide.→英和
‖判定勝ち <win> a decision.
判定
はんてい [0] 【判定】 (名)スル
(1)ものごとを見きわめて,決定すること。判断して定めること。「―が下りる」「―が下る」「―規準」「成績を―する」
(2)ボクシング・レスリング・柔道などで,規定時間を過ぎても勝敗が明瞭でない場合,技術の上下,反則の有無,優勢劣勢などの採点によって,審判者が勝敗を決定すること。また,その決定。「―勝ち」
判形
はんがた [0] 【判形・判型】
(1)浮世絵版画の紙の大きさ。大判・間判(アイバン)・中判・小判・細判・柱絵がある。
(2)「はんけい(判型)」に同じ。
判形
はんぎょう [0][3] 【判形】
書き判。また,印形(インギヨウ)。
判授
はんじゅ [1] 【判授】
律令制の叙位法の一。文官は式部省,武官は兵部省,女官は中務省の評定に基づき,外八位・内外初位の者については奏聞を経ずに直接に叙位を行うこと。
→奏授
→勅授
判教
はんぎょう [0] 【判教】
〔仏〕「教相判釈(キヨウソウハンジヤク)」の略。
判文
はんもん [0] 【判文】
判決を書いた文書。判決文。
判断
はんだん【判断】
(a) judgment;(an) interpretation (解釈).→英和
〜する judge;→英和
pass[form a]judgment <on> ;decide (決定);→英和
interpret.→英和
…から〜すると judging from….
判断
はんだん [1] 【判断】 (名)スル
(1)物事を理解して,考えを決めること。論理・基準などに従って,判定を下すこと。「―を下す」「―をあおぐ」「善悪を―する」「―がつかない」
(2)吉凶をうらなうこと。「姓名―」
(3)〔論〕
〔英 judgement; (ドイツ) Urteil〕
ある対象について何事かを断定する人間の思惟作用。命題を内容とする思考の働き。また,命題自体。
判断中止
はんだんちゅうし [1] 【判断中止】
⇒エポケー
判断力
はんだんりょく [3] 【判断力】
(1)正当な判断を下しうる能力。知性・感情・意志などが具体的な状況に正しく対応する力。
(2)〔(ドイツ) Urteilskraft〕
カントの用語。特殊なものを普遍的規則と結び付け,悟性と理性あるいは意欲と認識を媒介する能力。美および目的はこれで把握されるとして,美学および生命現象の学が構想される。
判明
はんめい [0] 【判明】 (名)スル
(1)はっきりとすること。明らかになること。「投票結果が―する」
(2)〔論〕 概念の内包が明らかであって,他の諸概念とはっきり区別されているさま。
→明晰(メイセキ)
判明する
はんめい【判明する】
[…とわかる]prove[turn out] <to be…> ;→英和
be identified.〜しない be unknown;be not identified.
判決
はんけつ [0] 【判決】 (名)スル
(1)事の是非・善悪などをきめること。「其地質の適当せるや否やを能く―するを得せしむ可し/新聞雑誌 10」
(2)裁判所が口頭弁論を経て行う裁判。民事訴訟では法定の形式による原本を作成し,当事者にその言い渡しを行う。刑事訴訟では裁判所が,口頭弁論に基づいて被告人に有罪・無罪・免訴などを言い渡す。「―を下す」「―を言い渡す」
判決
はんけつ【判決】
a judgment;a decision;→英和
a sentence.→英和
〜を言い渡す deliver judgment <on a person> .〜を下す pass judgment <on a case> ;sentence <a person to death> ;decide.→英和
‖判決文 the decision.判決例 a judicial precedent.
判決主文
はんけつしゅぶん [5] 【判決主文】
判決の結論部分。民事訴訟では,訴えの却下または請求の当否の判断を示す。刑事訴訟では,刑の言い渡し・公訴棄却・免訴・無罪などを示す。
判決文
はんけつぶん [0][4] 【判決文】
⇒判決書(ハンケツシヨ)
判決書
はんけつしょ [0] 【判決書】
判決の主文・理由などを記載し,裁判官が署名・捺印(ナツイン)した公文書。法曹界では「はんけつがき」と読みならわす。
判決理由
はんけつりゆう [5] 【判決理由】
判決で,主文の結論に達するまでの判断の経路を示した部分。判決の基礎となる事実・証拠・法律の解釈適用などについて示す。
判決請求権
はんけつせいきゅうけん [7] 【判決請求権】
⇒訴権(ソケン)
判然
はんぜん [0] 【判然】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
はっきりしているさま。「意図が―としない」
■二■ (名)スル
はっきりとわかること。「stray sheep の意味が是で漸く―した/三四郎(漱石)」
判然
はんぜん【判然】
⇒はっきり.
判物
はんもつ [0] 【判物】
古文書の一様式。室町時代以降,将軍や大名が書判すなわち花押を加えて所領の宛行(アテオコナイ)・安堵などを行なった下達文書。御判。御判物。
判示
はんじ [1][0] 【判示】 (名)スル
判決文などの中で,事実の認定や法の解釈について裁判所の判断を示すこと。
判立て
はんたて [0] 【判立て】
⇒杣判(ソマハン)
判者
はんじゃ [1] 【判者】
(1)歌合(ウタアワセ)・句合などの際,歌・句の優劣・可否などを判定する人。はんざ。
(2)物事の正邪・優劣などを判定する人。
判詞
はんし [1] 【判詞】
歌や句の優劣の判定を述べた詞(コトバ)。
判読
はんどく [0] 【判読】 (名)スル
読みづらい文字や理解しにくい内容を見当をつけながら読むこと。「―に苦しむ」「―しがたい」
判読する
はんどく【判読する】
make out;decipher (暗号などを).→英和
判賃
はんちん [1] 【判賃】
江戸時代,奉公人や借家人の保証人となって契約書に判をおした者が,その報酬として受け取る金銭。
判金
はんきん [0] 【判金・版金】
〔「ばんきん」とも〕
大判金と小判金。特に,大判金。
判鑑
はんかがみ [3] 【判鑑】
江戸時代,照合用として,あらかじめ関所・番所などに届け出ておく印影の見本。
別
わけ 【別】
古代の姓(カバネ)の一。皇族出身者が地方官として下り,地名を冠して用いたのがはじめとされる。
別
べつ【別】
[相違](a) difference;→英和
(a) distinction (区別);→英和
discrimination (差別).⇒区別,差別.〜の different;→英和
another;→英和
separate;→英和
extra (余分の).→英和
〜に ⇒別々,特に.…は〜として except…;→英和
apart from….男女の〜なく regardless of sex.〜にしておく set <a thing> apart.
別
わき 【分き・別】
〔四段動詞「わく(分)」の連用形から〕
(1)差別。区別。「夜昼といふ―知らず我(ア)が恋ふる/万葉 716」
(2)分別。思慮。「我は子うむ―も知らざりしに/大鏡(序)」
別
べつ [0] 【別】 (名・形動)[文]ナリ
(1)違い。差異。区別。「男女の―を問わない」「長幼の―をわきまえる」
(2)あるものと同じでない・こと(さま)。「それはまた話が―だ」「―の人に頼んでみる」「―な物を探す」
(3)他と同様でない・こと(さま)。特別。「彼は―として,普通はみなそうする」
→別に
別
べち 【別】 (名・形動ナリ)
〔呉音〕
「べつ(別)」に同じ。「―の子細候はず/平家 7」
別々の
べつべつ【別々の】
different;→英和
separate;→英和
respective (それぞれの).→英和
〜に separately;→英和
severally (それぞれ).→英和
〜にする separate;→英和
keep <things> separate (しておく).
別きて
わきて 【別きて・分きて】 (副)
とりわけ。特に。格別。「人よりも―露けき袂かな/玉葉(秋上)」
別く
わ・く 【分く・別く】
■一■ (動カ四)
(1)区別する。「白雪の所も―・かず降りしけば/古今(冬)」
(2)識別する。判別する。「歌のもじも定まらず…事の心―・きがたかりけらし/古今(仮名序)」
■二■ (動カ下二)
⇒わける
別け
わけ [2] 【分け・別け】
(1)分けること。また,分けたもの。
(2)勝負がつかないこと。引き分け。
(3)村落の中の小区分。
(4)区別。相違。「乱世にならでは君子小人の―は見えぬぞ/中華若木詩抄」
(5)食べ残し。「蒲鉾の―をすてたる祇園会の跡/徳和歌後万載集」
(6)芸娼妓などが,稼ぎを抱え主と折半すること。また,その芸娼妓。
(7)花代が五分の女郎。「端女郎は鹿恋(カコイ)より下,みせ女郎といふなり。…位は一を壱寸とも,月(ガチ)ともいふ。…又五を五歩とも―とも北むきともそろりともいへり/浮世草子・御前義経記」
(8)勘定。支払い。「道頓堀にての遊興の―の立ぬ事/浮世草子・永代蔵 5」
別けて
わけて【別けて(も)】
particularly;→英和
especially.→英和
別けて
わけて [1] 【分けて・別けて】 (副)
〔動詞「わける」の連用形に助詞「て」がついたもの〕
特別に。ことさら。「―今夜は寒さが身にしみる」
別けても
わけても [1] 【別けても】 (副)
「わけて」を強めた言い方。その中でも特に。とりわけ。
別ける
わ・ける [2] 【分ける・別ける】 (動カ下一)[文]カ下二 わ・く
(1)全体を,いくつかのより小さなまとまりにする。分割する。「五回に―・けて支払う」「二組に―・けて試合をする」
(2)区別して,別々のまとまりにする。分類する。「夏物と冬物に―・ける」「学年別に―・ける」
(3)境界を設けて区切る。「髪を七三に―・ける」
(4)障害物などを押し開いて進む。「波を―・けて進む」「さ雄鹿の露―・け鳴かむ/万葉 4297」
(5)いくつかの部分にして,人に与える。くばる。「獲物は皆で―・ける」「水を―・けて下さい」
(6)争いの仲裁をする。また,引き分けにする。「けんかを―・ける」「勝負がつかずに―・けた」
(7)理非を区別する。判断する。「事を―・けて話す」
(8)売ることを遠まわしにいう。「―・けて下さいませんか」「お―・けいたしましょう」
〔「分かれる」に対する他動詞〕
[慣用] 馬の背を―・血を―・暖簾(ノレン)を―
別け隔て
わけへだて [0][3] 【別け隔て】 (名)スル
差別をすること。「―なくかわいがる」
別して
べして 【別して】 (副)
「べっして」に同じ。「此客―惚れられる気もなく/洒落本・娼妓絹籭」
別して
べっして [0] 【別して】 (副)
とりわけ。特別に。「―親しくおつきあい願います」「―感心なのは嬢様だね/社会百面相(魯庵)」
別ち
わかち [3] 【分かち・別ち】
(1)わかつこと。区別。差別。「老若の―もなく尽力する」
(2)わきまえ。分別。思慮。「全く衆道の―,おもひよらず/浮世草子・一代男 1」
(3)わけ。事情。有り様。「御幼稚なれ共天皇は始終の―を聞し召し/浄瑠璃・千本桜」
別つ
わか・つ [2] 【分かつ・別つ】 (動タ五[四])
(1)分けて別にする。分割する。区分する。「上下二巻に―・つ」「貴賤を―・つ」「斎食の時毎に飯を―・ちて鳥に施し/霊異記(下訓注)」
(2)(「頒つ」とも書く)分けてくばる。分配する。「実費で―・つ」
(3)けじめをわきまえる。「是非を―・つ」「黒白を―・つ」「清濁を―・ち/平家 3」
[可能] わかてる
[慣用] 袂(タモト)を―
別に
べつに [0] 【別に】 (副)
とりたてて。特別に。下に打ち消しの語を伴って用いる。「―用はありません」「―変わった様子もない」「『寒くないのかい』 『―』」
別る
あか・る 【散る・別る】 (動ラ下二)
集まっていたものがばらばらになる。
(1)その場所から離れる。退出する。「人人―・るるけはひなどすなり/源氏(空蝉)」
(2)分散する。「火しめりぬめりとて―・れぬれば/蜻蛉(下)」
別れ
わかれ [3] 【別れ・分かれ】
(1)わかれること。離れること。《別》「―の挨拶(アイサツ)」
(2)死別。《別》「長の―」
(3)一つの源から分かれて出たもの。分派。傍系。「本家は源氏の―だ」
別れ
あかれ 【散れ・別れ】
(1)別々になること。わかれ散ること。「弘徽殿の御―ならむと見給へつる/源氏(花宴)」
(2)いくつかあるうちの,ある一つ。そちらの分。「明石の御―の三つ/源氏(若菜下)」
別れ
わかれ【別れ】
(1)[分かれ目]⇒分かれ目.
(2)[別離]parting;→英和
farewell (告別);→英和
(a) separation (離別).→英和
〜を惜しむ[がつらい]be sorry to part.〜を告げる say good-by <to> ;take (one's) leave <of a person> .
ながの〜となる part never to meet again.‖別れ <号令> Dismiss!
別れしな
わかれしな [0] 【別れしな】
〔「しな」は接尾語〕
別れようとする時。別れぎわ。
別れの櫛
わかれのくし 【別れの櫛】
平安時代,斎宮(イツキノミヤ)が伊勢に下るときに天皇みずから斎宮の髪にさして与えた黄楊(ツゲ)の櫛。別れのみくし。
別れる
わか・れる [3] 【別れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わか・る
〔「分かれる」と同源〕
(1)人や場所から離れて去る。「駅で―・れる」「夫婦が―・れて暮らす」「相棒と―・れる」「たらちねの母を―・れて/万葉 4348」「いにし年,京を―・れし時/源氏(須磨)」
(2)離婚する。また,死別する。「―・れた妻」「三歳で母に―・れた」
別れる[分かれる]
わかれる【別れる[分かれる]】
(1)[分離]branch off <from> ;part;→英和
(be) split <into> ;→英和
fork.→英和
(2)[区分]be divided <into> .
(3)[別離]part <from a friend> ;break up (解散する).
別れて[別れ別れに]住む live apart <from> ;live separately.妻と別れる divorce one's wife;be separated from one's wife.
別れ別れ
わかれわかれ [4] 【別れ別れ】
べつべつ。はなればなれ。「一家は―になる」
別れ別れ
あかれあかれ 【別れ別れ】 (副)
(「に」を伴うこともある)別々に。わかれわかれに。「おとこ君達の御母,みな―におはしましき/大鏡(為光)」
別れ方
わかれざま [0] 【別れ様・別れ方】
別れぎわ。
別れ様
わかれざま [0] 【別れ様・別れ方】
別れぎわ。
別れ話
わかればなし [4] 【別れ話】
夫婦や恋人の間で起こる,別れることについての話し合い。また,その話。「―がもち上がる」
別れ話が持ち上がっている
わかればなし【別れ話が持ち上がっている】
be considering divorce.
別れ路
わかれじ [3] 【別れ路】
(1)本道から分かれ出た道。枝道。
(2)人と別れて,行く道。また,人との別れ。「―の心細くも思ほゆる哉/古今(羇旅)」
(3)冥途へ行く道。よみじ。「―は遂の事ぞと思へども/栄花(本の雫)」
別れ道
わかれみち [3] 【別れ道】
(1)本道から分かれて行く道。道の分かれる所。
(2)進路の分かれる所。「人生の―」
別れ際
わかれぎわ [0] 【別れ際】
まさに別れようとする,その時。「―の一言」
別れ霜
わかれじも [3] 【別れ霜】
春に降りる最後の霜。わすれじも。[季]春。「八十八夜の―」
別丁
べっちょう [0] 【別丁】
本に綴じ込む,本文とは紙質の異なる別刷りの印刷物。口絵・折り込み図表など。
別世界
べっせかい【別世界】
another world.
別世界
べっせかい [3] 【別世界】
(1)地球以外の世界。この世とは違う世界。「―の生物」
(2)自分のいる世界とは全く異なった環境。また,俗世間からかけ離れた場所。別天地。「都会に比べると―のような静けさだ」
別乾坤
べっけんこん [3] 【別乾坤】
世俗とかけはなれた世界。別天地。別世界。
別事
べつじ [1][0] 【別事】
(1)別の事。ほかの事。
(2)普通とは変わった特別なこと。「―なく暮らす」
別人
べつじん【別人】
another[a different]person.
別人
べつにん 【別人】
⇒べつじん(別人)
別人
べつじん [0] 【別人】
ほかの人。その人とは別の人。「賭け事となると―のようになる」
別仕立て
べつじたて [3] 【別仕立て】
特別に仕立てること。また,そのもの。「―の列車」
別仕立の
べつじたて【別仕立の】
special;→英和
of special make.
別件
べっけん [0] 【別件】
別の事件。別の用件。
別件逮捕
べっけんたいほ [5] 【別件逮捕】
犯罪の被疑者について逮捕し得る有力な証拠が発見できないとき,その被疑者を別の犯罪により逮捕すること。
別件逮捕する
べっけんたいほ【別件逮捕する】
arrest on another charge.
別伝
べつでん [0] 【別伝】
(1)特別の伝授。
(2)〔仏〕「教外(キヨウゲ)別伝」の略。
別伝派
べつでんは 【別伝派】
日本禅宗二十四流の一。室町初期の創始。建仁寺の別伝妙胤を祖とし,臨済宗に所属。
別体
べったい [0] 【別体】
(1)形体・様式が異なっていること。
(2)漢字の俗字・古字・略字などの総称。
別使
べっし [1] 【別使】
別の使い。また,特別の使者。
別便
べつびん [0] 【別便】
(1)別のたより。本便とは別に出す郵便物。
(2)別に用いる輸送機関・輸送手段。「荷物は―で送る」
別便で送る
べつびん【別便で送る】
send <a thing> by separate mail[ <英> post].
別個
べっこ [0] 【別個・別箇】 (名・形動)[文]ナリ
(1)他と切り離された別のものである・こと(さま)。「それとこれとは全く―のものだ」「―の立場に立つ」「幼いとはいえ親とは―の人格だ」
(2)一つ一つ分離している・こと(さま)。「―に会見する」「それぞれに―の条件がある」
別個の
べっこ【別個の】
another;→英和
different (違った);→英和
separate (別々の).→英和
〜に separately.→英和
別働隊
べつどうたい [0] 【別働隊・別動隊】
本隊と離れて独立に活動し,本隊の行動を有利に導くための隊。
別儀
べつぎ [0][1] 【別儀】
〔古くは「べちぎ」とも〕
(1)ほかのこと。別事。「君を呼び出したのは―ではない」
(2)特別の理由。特別の事情。
(3)別の意味。
(4)(下に打ち消しの語を伴って)さしつかえ。「久兵衛さへ合点なら,身共に―ござらぬと/浄瑠璃・八百屋お七」
別冊
べっさつ [0] 【別冊】
書物の付録として別にとじた冊子。また,雑誌などで,定期的に刊行される本誌とは別に臨時につくったもの。「―付録」「夏季―特集号」
別冊
べっさつ【別冊】
a separate volume;an extra number (雑誌).
別処
べっしょ [0] 【別所・別処】
(1)別のところ。別の場所。
(2)〔仏〕 本寺の周辺にあり,修行者が草庵などを建てて集まっている地域。平安後期から鎌倉時代にかけ浄土信仰の興隆とともに盛んになった。
(3)新たに開墾した土地。
別別
べつべつ [0] 【別別】 (名・形動)[文]ナリ
ばらばらであること。それぞれに分かれていること。また,そのさま。「二人は―に出発した」「―の勘定」「行きは一緒だが帰りは―だ」
別刷
べつずり [0] 【別刷(り)】
(1)本文とは別に色・用紙などを変えて印刷すること。また,その印刷物。
(2)書籍・雑誌の一部を,その部分だけ別に印刷すること。また,その印刷物。抜き刷り。
別刷り
べつずり [0] 【別刷(り)】
(1)本文とは別に色・用紙などを変えて印刷すること。また,その印刷物。
(2)書籍・雑誌の一部を,その部分だけ別に印刷すること。また,その印刷物。抜き刷り。
別勅
べっちょく [0] 【別勅】
特別の勅命。令(リヨウ)の規定以外のことを命ずるときや先例のないことを行う際に発せられた。
別動隊
べつどうたい [0] 【別働隊・別動隊】
本隊と離れて独立に活動し,本隊の行動を有利に導くための隊。
別動隊
べつどうたい【別動隊】
a detached corps.
別勘定
べつかんじょう【別勘定】
a separate account.
別口
べつくち [0] 【別口】
(1)別の方面。別の種類。「―に声をかける」「―の話」
(2)別の取引。また,別の口座。
別口の
べつくち【別口の】
another.→英和
別号
べつごう [0] 【別号】
(1)別につけた称号・呼び名。
(2)出家者が法名・道号のほかにつけた呼び名。
別名
べつめい [0] 【別名】
本名以外の名。異名。べつみょう。
別名
べつめい【別名】
another name;an alias.→英和
別命
べつめい [0] 【別命】
別の命令。また,特別の命令。「―を受ける」「―あるまで待機せよ」
別品
べっぴん [0] 【別品】
(1)別の品物。また,特別によい品物。
(2)「別嬪(ベツピン)」に同じ。
別問題
べつもんだい【別問題】
another[a different]question[matter].…は〜として ⇒別.
別問題
べつもんだい [3] 【別問題】
直接関係のない異質の事柄。
別報
べっぽう [0] 【別報】
別の知らせ。
別墅
べっしょ [0][1] 【別墅】
別荘。別宅。「住める方は人に譲り,杉風(サンプウ)が―に移るに/奥の細道」
別天つ神
ことあまつかみ 【別天つ神】
「古事記」神統譜で,天つ神の中の別格の神。天地開闢(カイビヤク)の時出現した,天之御中主神(アマノミナカヌシノカミ)・高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)・神産巣日神(カミムスヒノカミ)・宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジノカミ)・天之常立神(アマノトコタチノカミ)の五神。
別天地
べってんち [3] 【別天地】
俗世間とは異なった環境の場所。また,理想の土地。別世界。「野生動物の―」
別天地
べってんち【別天地】
⇒別世界.
別姓
べっせい [0] 【別姓】
(1)別の姓。
(2)法律上夫婦である男女が,それぞれ別の姓を持つこと。
→夫婦別姓
別嬪
べっぴん [0] 【別嬪】
非常に美しい女。美人。別品。「―さん」
別子銅山
べっしどうざん 【別子銅山】
愛媛県東部,新居浜市と別子山村にまたがる,層状含銅硫化鉄鉱鉱床からなる銅山。1690年以来採掘が行われてきたが,1973年(昭和48)閉山。
別字
べつじ [0] 【別字】
ほかの文字。誤って書いた別の字。
別学
べつがく [0] 【別学】
男女がそれぞれ別の学校で学ぶこと。
⇔共学
別宅
べったく [0] 【別宅】
本宅以外にもっている邸宅。別邸。
別宅
べったく【別宅】
a second house;a detached house.⇒別荘.
別室
べっしつ【別室】
another[a separate]room.
別室
べっしつ [0] 【別室】
(1)別の部屋。また,特別に設けられた部屋。
(2)側室。
別宮
べつぐう [0][3] 【別宮】
(1)本社または本宮に付属して,別に設けられた神社。
⇔本宮
(2)離宮。
別宴
べつえん [0] 【別宴】
わかれの宴(ウタゲ)。送別の宴。
別家
べっか [0][1] 【別家】
⇒べっけ(別家)
別家
べっけ [0] 【別家】 (名)スル
(1)本家から分かれて新しく一家を立てること。また,その家。分家。
(2)主家の暖簾(ノレン)を分けてもらって新しい店を出すこと。また,その店。暖簾分け。
(3)別の家。また,別宅。
別宿
べっしゅく [0] 【別宿】
別に宿をとること。
別封
べっぷう [0] 【別封】 (名)スル
(1)それぞれを別々に封じること。また,別に封じたもの。
(2)別に添えた封書。
別尊
べっそん [0] 【別尊】
〔仏〕
(1)寺院で供養している本尊以外の尊像。
(2)修法を行う時,本尊とされる大日如来以外の曼荼羅内の一仏神。
別尊曼荼羅
べっそんまんだら [5] 【別尊曼荼羅】
別尊を中心とする曼荼羅。
別尊法
べっそんほう [0] 【別尊法】
密教で,別尊を本尊として行う修法。
別小作
べつこさく [3] 【別小作】
江戸時代,質に取った田畑を質入れ主以外の人に小作させること。別人小作。
別居
べっきょ【別居】
<legal> separation.→英和
〜する live separately;live apart <from> .〜中の妻 a separated wife;a grass widow.別居手当 alimony.→英和
別居
べっきょ [0] 【別居】 (名)スル
(親子・夫婦などが)別れて住むこと。
⇔同居
「仕事のつごうで家族と―する」
別屋
べつおく [0] 【別屋】
母屋とは別に建てた家屋。はなれや。別院。
別巻
べっかん [0] 【別巻】
全集などの本体となる巻に追加した巻。
別席
べっせき [0] 【別席】
(1)別の座席。別室。
(2)席を別々にすること。
別府
べっぷ [0][1] 【別符・別府】
既存の国衙(コクガ)領・荘園の領域に含まれる部分が,国司の免符などをうけて単独の所領として分化した状態。一一世紀中葉から一三世紀にかけて成立した所領形態で,特に九州諸国に多い。べふ。
別府
べっぷ 【別府】
姓氏の一。
別府
べっぷ 【別府】
大分県中部,別府湾奥にある市。日本有数の温泉地・観光地。温泉熱利用の研究所・療養所・保養所が集中する。
別府大学
べっぷだいがく 【別府大学】
私立大学の一。1947年(昭和22)創設の別府女子専門学校を母体に,50年別府女子大学として設立。54年現名に改称。本部は別府市。
別府晋介
べっぷしんすけ 【別府晋介】
(1847-1877) 陸軍軍人。少佐。薩摩藩士。西郷隆盛とともに下野,私学校創設に尽力。西南戦争で転戦,鹿児島の城山で西郷の自刃を介錯し戦死。
別府湾
べっぷわん 【別府湾】
大分県中部,国東(クニサキ)半島と佐賀関(サガノセキ)半島の間にある湾。湾岸に大分市・別府市がある。
別建て
べつだて [0] 【別建て】
別々に分けて取り扱うこと。「新幹線と在来線の料金は―だ」
別当
べっとう [3] 【別当】
〔本官をもつ人が他の職務の統轄に当たるときに補任される職名〕
(1)令外の官衙(カンガ)(検非違使庁・蔵人所など)の長官。
(2)平安時代以降,院・親王家・摂関家などの政所の長官。また,政所の一部局(文殿・厩司など)の長官もいう。
(3)鎌倉幕府の政所・侍所・公文所などの長官。
(4)東大寺・興福寺・四天王寺などの諸大寺で,三綱の上位にあって寺務を総裁した者。
(5)神宮寺(宇佐・鶴岡・石清水など)で,庶務をつかさどる者。検校に次ぐ。
(6)盲人の官位の一。四階級の第二で,検校の下。
(7)(院の厩の別当から転じて)馬を飼育する人。馬丁。
別当代
べっとうだい [3] 【別当代】
別当の代理をつとめる者。
別当宣
べっとうせん [3] 【別当宣】
検非違使別当の発給する文書。勅宣に準ずるものとされた。
別当寺
べっとうじ [0][5] 【別当寺】
神宮寺の一種。神社境内に建てられ,別当が止住し,読経・祭祀(サイシ)・加持祈祷とともに神社の経営管理を行なった寺。
別後
べつご [1] 【別後】
別れたあと。別れてからのち。
別心
べっしん [0] 【別心】
謀反(ムホン)を起こそうとする心。ふたごころ。異心。「少シモ―ワ無イ/天草本伊曾保」
別意
べつい [1] 【別意】
(1)別の考え。他意。「―はさらさらない」
(2)別れる時の悲しい気持ち。
別懇
べっこん [0] 【別懇】 (名・形動)[文]ナリ
特別に親しい・こと(さま)。昵懇(ジツコン)。「彼とは―にしている」「―な間でございますのに,何でお手打に遊ばした/真景累ヶ淵(円朝)」
別戸
べっこ [1][0] 【別戸】
別に一戸をかまえること。また,その家。別家。「―をかまえる」
別所
べっしょ 【別所】
姓氏の一。
別所
べっしょ [0] 【別所・別処】
(1)別のところ。別の場所。
(2)〔仏〕 本寺の周辺にあり,修行者が草庵などを建てて集まっている地域。平安後期から鎌倉時代にかけ浄土信仰の興隆とともに盛んになった。
(3)新たに開墾した土地。
別所温泉
べっしょおんせん 【別所温泉】
長野県上田市,湯川沿いにある温泉。泉質は硫化水素泉。
別所長治
べっしょながはる 【別所長治】
(1558-1580) 安土桃山時代の武将。東播磨三木城主。羽柴秀吉の中国攻めに抗戦,二年間籠城ののち自害によって城兵の命を許された。
別才
べっさい [0] 【別才】
特別の才能。また,別の才能。
別掲
べっけい [0] 【別掲】 (名)スル
別にかかげること。別のところに掲載すること。「―の図を参照せよ」
別教
べっきょう [0] 【別教】
(1)天台宗の教判である五時八教の化法四教の第三番目。前後三教(蔵教・通教・円教)とは異なり菩薩のみを対象とする教えで,空仮中の三諦を超えた高次の中への道を説く。
(2)華厳宗の教判で,五教の最高である円教の一。三乗を超越した絶対の教えをいう。
別時
べつじ [1][0] 【別時】
〔「べちじ」とも〕
(1)別れの時。
(2)別の時。特に,来世など遠い将来。
(3)「別時念仏」の略。
別時念仏
べつじねんぶつ [4] 【別時念仏】
日々行う尋常念仏や死に臨んで行う臨終念仏に対し,特定の期間を限って行う念仏。
別書
べっしょ [0] 【別書】
別に書くこと。また,別に書いたもの。
別木
べつき 【別木】
姓氏の一。
別木庄左衛門
べつきしょうざえもん 【別木庄左衛門】
(?-1652) 江戸初期の軍学者。姓は戸次(ヘツギ)とも。慶安事件(1651年)の翌年,徳川秀忠夫人二七回忌法要を機として老中討ち取りを企てたが,内通者がでて失敗,同志の浪人とともに磔刑(タクケイ)にされた(承応事件)。
別本
べっぽん [0] 【別本】
(1)別の本。特に系統を同じくするが,本文の内容を異にする本。異本。一本(イツポン)。
(2)控えの本。副本。
別条
べつじょう [0] 【別条】
変わった事柄。「―なく過ごす」
別条がない
べつじょう【別条がない】
be fine[quite well];be safe.〜なく safely;→英和
without accident.
別杯
べっぱい [0] 【別杯・別盃】
別れを惜しんで酌み交わす杯。
別枠
べつわく [0] 【別枠】
決められた基準や範囲とは別に設定されること。また,そのもの。「―を設ける」「―の予算」
別格
べっかく [0] 【別格】
きまった格式によらないこと。特別であること。例外的な扱いを受けること。「あの人は―だ」「―の扱い」
別格の
べっかく【別格の】
special.→英和
別格官幣社
べっかくかんぺいしゃ [7] 【別格官幣社】
旧社格の一。官幣小社と同格に扱われた。国家に功労のあった人をまつる。
別格寺
べっかくじ [0][5] 【別格寺】
寺の階級の一。特別由緒のある寺をいう。
別格本山
べっかくほんざん [5] 【別格本山】
大本山に準じて別格の扱いを受ける寺。
別棟
べつむね [0] 【別棟】
棟が別であること。また,その家。
別業
べつぎょう [0] 【別業】
(1)別の職業。他の仕事。
(2)〔「業」は屋敷の意〕
別荘。「葉山の―の土蔵の/自然と人生(蘆花)」
別様
べつよう [0] 【別様】
様子・様式などが他と異なっていること。「―の見方をする」
別段
べつだん [0] 【別段】
■一■ (名)
常と異なること。「―のことはない」「―の取り扱い」
■二■ (副)
(多く下に打ち消しの語を伴って)特別。とりわけ。「―変わったこともない」
別段
べつだん【別段】
⇒特に.
別段預金
べつだんよきん [5] 【別段預金】
銀行業務に付随して発生する未決済・未整理あるいは雑預り金など,一般預金に該当しない資金を一時的に保管する勘定科目。雑預金。
別殿
べつでん [0] 【別殿】
本殿とは別につくった宮殿・社殿。
別法
べっぽう [0] 【別法】
別の方法。別のやり方。
別派
べっぱ【別派】
a different sect (宗派)[school (流派)].
別派
べっぱ [0][1] 【別派】
別の派閥。別の流派。
別流
べつりゅう [0] 【別流】
別の流儀。別の流派。
別海
べっかい 【別海】
北海道東部,根室支庁野付郡の町。根室海峡に臨み,根釧台地では酪農中心の機械化農業が行われる。ハクチョウが飛来する風蓮湖がある。
別涙
べつるい [0] 【別涙】
別れを惜しんで流す涙。
別添
べってん [0] 【別添】 (名)スル
別に添えること。「―の書類」
別火
べっか [0][1] 【別火】
神事を行う者が,けがれを忌んで別に鑽(キ)り出した火を用いて食物を調理すること。また,服喪中の者や月経中の女性など,けがれがあるとされる者が,炊事の火を別にすること。べつび。
→合い火(ビ)
別火
べつび [0][1] 【別火】
⇒べっか(別火)
別火屋
べつびや 【別火屋】
けがれを忌み,煮炊きする火を別にするための家。葬儀の際の精進屋,婦人が月経の時にこもった他家(タヤ)など。
別物
べつもの [0] 【別物】
(1)異なる品物。別の物。
(2)特別な物や人。例外。「彼だけは―として扱うべきだ」
別物
べつもの【別物】
another[a different]thing.
別状
べつじょう [0] 【別状】
普通とは変わっている状態。異状。「命に―はなさそうだ」
別異
べつい [1] 【別異】 (名)スル
(1)特別かわっている点。別条。
(2)違いを弁別すること。「諸国と―することなきは此れが為めなり/三酔人経綸問答(兆民)」
別盃
べっぱい [0] 【別杯・別盃】
別れを惜しんで酌み交わす杯。
別科
べっか [0][1] 【別科】
簡易な程度において特別の技能教育を施す課程。高校・大学に設置し,その卒業者または同等の学力を有する者を対象とする。
→専攻科
別称
べっしょう [0] 【別称】
別の呼び名。別名。
別種
べっしゅ [0] 【別種】
別の種類。「同属だが―の植物」
別種
べっしゅ【別種】
a different kind <of> ;a variety (変種).→英和
別符
べっぷ [0][1] 【別符・別府】
既存の国衙(コクガ)領・荘園の領域に含まれる部分が,国司の免符などをうけて単独の所領として分化した状態。一一世紀中葉から一三世紀にかけて成立した所領形態で,特に九州諸国に多い。べふ。
別策
べっさく [0] 【別策】
別の策略。ほかの手段。
別箇
べっこ [0] 【別個・別箇】 (名・形動)[文]ナリ
(1)他と切り離された別のものである・こと(さま)。「それとこれとは全く―のものだ」「―の立場に立つ」「幼いとはいえ親とは―の人格だ」
(2)一つ一つ分離している・こと(さま)。「―に会見する」「それぞれに―の条件がある」
別納
べつのう【別納】
separate payment.料金別納郵便 <米> postpaid;→英和
<英> post-free.
別納
べつのう [0] 【別納】 (名)スル
(1)料金や品物などを別に納めること。「料金―郵便」
(2)中世,年貢を通常の手続きを経ないで,直接領主に納付すること。
(3)中世,特定の領主に下文などによって与えられた,国衙(コクガ)使などの入部を拒否する特権。
別紙
べっし [0][1] 【別紙】
別の紙。そのものとは別に添えた紙。
別紙
べっし【別紙(の通り)】
(as stated on) another sheet.
別給
べっきゅう [0] 【別給】
平安時代,親王の年給の一。巡給とは別に,別勅によって,皇后から生まれた第一皇子の年給として,毎年諸国の掾(ジヨウ)の任命権を与えること。
別置
べっち [1] 【別置】 (名)スル
図書館で,新刊書などを別の書棚に並べておくこと。
別腹
べっぷく 【別腹】
父を同じくし母を異にすること。はらちがい。異腹。べつばら。「―ノ子/日葡」
別腹
べつばら [0] 【別腹】
「べっぷく(別腹)」に同じ。「―ノ兄弟/ヘボン(三版)」
別荘
べっそう【別荘】
a villa;→英和
a country house.⇒別宅.
別荘
べっそう [3] 【別荘】
暑さや寒さなどを避けるために,本宅とは別の所に建てた家。海辺や山中につくる。
別行
べつぎょう [0] 【別行】
(1)別の行。
(2)仏事などを特別に行うこと。べちぎょう。
別行動
べつこうどう [3] 【別行動】 (名)スル
仲間から離れて別に行動すること。「―を取る」
別表
べっぴょう [0] 【別表】
本文に添えた表。
別製
べっせい [0] 【別製】
特別にこしらえること。また,そのもの。特別製。特製。
別製の
べっせい【別製の】
special.→英和
別言
べつげん [0] 【別言】 (名)スル
言い方を変えること。ほかの言葉で言うこと。換言。「―すれば」
別記
べっき [0][1] 【別記】 (名)スル
主要な文章とは別に書き添えること。また,その文章。「細則は―する」
別記
べっき【別記】
⇒別項.
別訴
べっそ [1] 【別訴】
別の訴え。
別誂え
べつあつらえ [3] 【別誂え】 (名)スル
規格にない特別のものを注文すること。また,そのもの。「―の品」
別誂えの
べつあつらえ【別誂えの】
<shoes> (specially) made to order.
別語
べつご [0] 【別語】
別の言葉。別の語。
別趣
べっしゅ [0] 【別趣】
他と異なったおもむき。
別載
べっさい [0] 【別載】 (名)スル
別に掲載・記載すること。
別辞
べつじ [1][0] 【別辞】
別れの挨拶(アイサツ)。別れの言葉。
別送
べっそう [0] 【別送】 (名)スル
別にして送ること。「代金―」
別途
べっと [0][1] 【別途】
別のやり方。別の方面。副詞的にも用いる。「―会計」「―支給する」「その点は―考慮する」
別途の
べっと【別途の】
another;→英和
special <income> .→英和
別途積立金
べっとつみたてきん [0] 【別途積立金】
使用の目的が特に限定されていない任意準備金。
別選
べっせん [0] 【別選】
特別に選ぶこと。
別邸
べってい【別邸】
⇒別宅,別荘.
別邸
べってい [0] 【別邸】
本宅とは別に設けた邸宅。別宅。
別郭
べつくるわ [3] 【別郭】
城の郭のうち,一郭ずつ独立して築かれた郭。
別鍋
べつなべ [0] 【別鍋】
他の者とは別の鍋で煮炊きした食事をすること。他の家族とは別仕立ての,家長や長男の食事,忌中の人の食事など。
別間
べつま [0] 【別間】
別の部屋。別室。
別院
べついん [0] 【別院】
(1)本寺・本山の支院として別の所に建てられた寺院。
(2)七堂伽藍(ガラン)とは別に,僧の住居として建てられた堂舎。
(3)「別屋(ベツオク)」に同じ。
別院
べついん【別院】
a branch temple.
別除権
べつじょけん ベツヂヨ― [3] 【別除権】
破産財団に属する特定の財産から,破産手続きによらずに破産債権者に優先して弁済を受ける権利。特別の先取特権・質権・抵当権を有する者などに認められる。
別集
べっしゅう [0] 【別集】
漢籍の分類法の一。個人別の詩文集のこと。
別離
べつり【別離】
(a) separation.→英和
別離
べつり [1] 【別離】 (名)スル
別れること。別れ。
別電
べつでん [0] 【別電】
別に打った電報。別の経路から来た電報。
別面
べつめん [0] 【別面】
新聞で,別の紙面。別のページ。
別項
べっこう [0] 【別項】
別の条項。別の項目。
別項
べっこう【別項】
another[a separate]paragraph[clause,section].〜の通り as stated elsewhere[in another section].
別願
べつがん [0] 【別願】
菩薩が仏になろうと修行しているときに立てる願のうち,それぞれの菩薩によって異なる願。阿弥陀の四十八願,薬師の十二願など。
別館
べっかん [0] 【別館】
本館とは別に設けた建物。
別館
べっかん【別館】
an annex <to> .→英和
別駕
べつが [1] 【別駕】
(1)中国で,刺史の巡察に随行する官。
(2)諸国の介(スケ)・権介の唐名。
利
り【利】
(1)[利益]⇒利益.
(2)[利子]⇒利子.
(3)[勝利]victory.→英和
〜にさとい have a quick eye for gain;be shrewd.
利
くほさ 【利・贏】
〔「くぼさ」とも〕
利益。利潤。「国の為に―有りなむ/日本書紀(推古訓)」
利
このしろ 【利】
〔「子の代」の意〕
貸金の利息。利子。「凡そ負債者は…―を収(ト)ること莫れ/日本書紀(持統訓)」
利
と 【利・鋭】
〔形容詞「とし(利)」の語幹から〕
するどいこと。すばやいこと。多く「利目(トメ)」「利心(トゴコロ)」など複合した形でみられる。
利
り [1] 【利】
(1)もうけ。利益。「―にさとい」「―をはかる」
(2)都合のよいこと。役に立つこと。「地の―を得る」
(3)優勢であること。「我に―あらず」
(4)利子。利息。「―を生む」
利
かが 【利】
利益。「若し国家に―あらしめ/日本書紀(天武下訓)」
利いた風
きいたふう [4] 【利いた風】 (名・形動)
(1)いかにも知っているような態度をとって生意気なさま。「―なことを言うな」
(2)気が利いている・こと(さま)。「少し―しやべる手合五六人/滑稽本・膝栗毛 4」
利いた風な
きいたふう【利いた風な】
knowing;→英和
saucy.→英和
利かし
きかし [0] 【利かし】
囲碁で,相手が応ぜざるを得ず,しかも将来のはたらきを含んだ手。「―を打つ」
利かす
きか・す [0] 【利かす】
■一■ (動サ五[四])
「利かせる」に同じ。「唐辛子を―・す」「すごみを―・す」「気を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒きかせる
利かせる
きか・せる [0] 【利かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 きか・す
(1)十分効きめがあるようにさせる。「塩を―・せる」「にらみを―・せる」
(2)心をはたらかせる。「気を―・せる」
[慣用] 幅を―・羽振りを―
利かない
きか∘ない 【聞かない・利かない】 (連語)
〔「聞き入れない」の意から〕
(子どもが)人に負けたり,人の言いなりになったりするのを嫌う,強情な性格だ。「―∘ない子だな」
→きく(利)
→きく(聞)
利かぬ気
きかぬき [0] 【聞かぬ気・利かぬ気】
⇒きかんき(聞かん気・利かん気)
利かん坊
きかんぼう [0] 【聞かん坊・利かん坊】 (名・形動)
〔「きかん」は「きかぬ」の転。「きかんぼ」とも〕
負けず嫌いで,人の言うことをきかない子供。また,そのような性質であるさま。「この子は―でこまります」
利かん気
きかんき [0] 【聞かん気・利かん気】 (名・形動)
〔「きかぬき(聞かぬ気)」の転〕
人に負けたり言いなりになるのを嫌うさま。また,そのような性質。「―な子供」
利かん気の
きかんき【利かん気の】
stiff-necked.
利き
きき [0] 【利き・効き】
(1)効果が現れること。効能。ききめ。「薬の―が遅い」
(2)他の語と複合して,そのはたらきのすぐれている意を表す。《利》「―腕」「左―」「腕―」
利き所
ききどころ [0] 【利(き)所】
(1)効き目のあるところ。「指圧の―」
(2)要点となるところ。肝心な点。「―を押さえる」
利き手
ききて [0] 【利(き)手】
「利き腕(ウデ)」に同じ。
利き猪口
ききぢょく [2][0] 【利き猪口】
利き酒のときに用いる猪口。純白の磁器で,底に青い蛇(ジヤ)の目模様がある小振りの湯呑み風の杯が多く用いられる。
利き目
ききめ [0] 【利(き)目・効(き)目】
ある物の作用によって現れる効果。きいたしるし。効能。「―の早い薬」「忠告しても―がない」
利き者
ききもの 【利き者】
「利け者」に同じ。「通俗三国志の―/歌舞伎・助六」
利き腕
ききうで [0] 【利(き)腕】
よく働き,力の出る方の腕。ききて。
利き腕
ききうで【利き腕】
<take a person by> the right arm.
利き茶
ききちゃ [0] 【利(き)茶・聞(き)茶】
(1)「嗅(カ)ぎ茶」に同じ。
(2)茶の味を飲みわけること。
利き足
ききあし [0] 【利(き)足】
よく働き,力の出せる方の足。「―で踏み切る」「―でボールを蹴る」
利き酒
ききざけ [0] 【聞(き)酒・利(き)酒】 (名)スル
酒を味わってよしあしを鑑定すること。また,そのための酒。
利き駒
ききごま [0] 【利き駒】
将棋で,敵陣を攻めるのに働きのすぐれた駒。また,敵の駒の働きをおさえている駒。
利く
きく【利く】
be efficacious;have effect <on> ;be good <for> ;do <a person> good;tell <on> .→英和
からだが利かない be unable to move one's limbs.
利く
き・く [0] 【利く・効く】 (動カ五[四])
(1)作用・効果が現れる。「薬が―・く」「糊(ノリ)の―・いたシーツ」「ブレーキが―・かない」「双六打つに敵(カタキ)の采(サイ)―・きたる/枕草子(一六二・能因本)」
(2)機能が働く。能力が十分発揮される。「痛くて踏ん張りが―・かない」「スプリングの―・いたベッド」「犬は鼻が―・く」「目が―・く」「手ノ―・イタ細工/日葡」
(3)可能である。有効に働かせることができる。「無理が―・く」「洗濯が―・く」「展望が―・く」「つけの―・く店」
(4)「聞く{(6)}」に同じ。
[慣用] 押しが―・潰(ツブ)しが―
利け者
きけもの [0] 【利け者】
腕利きの者。はばをきかせている者。ききもの。「土佐村さんは自由党でも―の方だから/社会百面相(魯庵)」
利し
と・し 【利し・鋭し】 (形ク)
(1)するどい。よく切れる。「―・き刀を取りて,自ら舌を切らんとす/今昔 4」
(2)勢いがはげしい。すさまじい。「ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあらしかも―・き/万葉 1101」
利する
りする【利する】
[人が主語]profit <by> ;→英和
gain <a thing from> ;→英和
[事物が主語]do <one> good.
利する
り・する [2] 【利する】 (動サ変)[文]サ変 り・す
(1)利益をえる。得をする。「読者になんら―・するところがない」
(2)利益を与える。ためになるようにする。「敵を―・する行為」
(3)利用する。「地位を―・して私益を得る」
(4)救済する。「―・するところは下界衆生/海道記」
利上げ
りあげ [0][3] 【利上げ】 (名)スル
(1)利息を高くすること。利率を上げること。
⇔利下げ
(2)借金・質物の期限が来たとき,利息だけ払って期限をのばすこと。「銀のかんざしは―しておこなあ/洒落本・短華蘂葉」
利上げ
りあげ【利上げ(する)】
a rise in (raise) the rate of interest.
利下げ
りさげ [0] 【利下げ】 (名)スル
利率を下げること。
⇔利上げ
利下げする
りさげ【利下げする】
reduce the (rate of) interest.
利世
りせい [0] 【利世】
世の中に利益を与えること。「―安国」
利久色
りきゅういろ リキウ― [0] 【利休色・利久色】
暗い灰緑色。
利久茶
りきゅうちゃ リキウ― [2] 【利休茶・利久茶】
わずかに緑色を帯びた茶色。
利久鼠
りきゅうねずみ リキウ― [4] 【利休鼠・利久鼠】
わずかに緑色を帯びた鼠色。
利他
りた [1] 【利他】
(1)自分を犠牲にしても他人の利益を図ること。
(2)〔仏〕 自己の善行の功徳によって他者を救済すること。
⇔自利
利他主義
りたしゅぎ【利他主義】
altruism.→英和
〜的 altruistic.‖利他主義者 an altruist.
利他主義
りたしゅぎ [3] 【利他主義】
(1)自分を犠牲にしても他人の利益を図る態度・考え方。愛他主義。
⇔利己主義
(2)〔哲〕
〔altruism〕
他人の福祉の増進を道徳の基礎とする主義。
利付
りつき [0][3] 【利付】
公債・株式などで,利子・配当の付いているもの。
利付き
りつき【利付き】
cum[with]interest; <米> interest on.利付き公債 an active[interest-bearing]bond.
利付債
りつきさい [3] 【利付債】
券面に利札(リサツ)の付いた債券。一般に償還期限が長い事業債や地方債・政府保証債に多い。
→割引債
利付手形
りつきてがた [4] 【利付手形】
手形に記載されている金額のほかに,決算日までの利息も支払う手形。利付為替手形。
利付資本
りつきしほん [4] 【利付資本】
⇒利子生(リシウ)み資本(シホン)
利休
りきゅう リキウ 【利休】
□一□
⇒千利休(センノリキユウ)
□二□
(1)「利休下駄(リキユウゲタ)」の略。
(2)料理で,材料にゴマを加えて調理したもの。「―揚げ」「―煮」
利休下駄
りきゅうげた リキウ― [2] 【利休下駄】
日和(ヒヨリ)下駄の一種。木地のままの台に薄い歯を入れたもの。浅い爪革(ツマカワ)をかけたものが多い。利休。
利休好み
りきゅうごのみ リキウ― [4] 【利休好み】
千利休が好んだとする流儀・器具・色彩など。利休箸(バシ)・利休色の類。茶人風。
利休形
りきゅうがた リキウ― [0] 【利休形】
〔なだらかな丸みをもった形にいう〕
(1)櫛(クシ)の形の一。三日月形の両端を切り取ったような,歯の浅い小形のもの。
(2)(「利久形」とも書く)鼻紙入れなどの形。「丸角屋が骨折りの―/洒落本・辰巳之園」
利休忌
りきゅうき リキウ― [2] 【利休忌】
千利休(センノリキユウ)の忌日。陰暦二月二八日。[季]春。
利休箪笥
りきゅうだんす リキウ― [4] 【利休箪笥】
「旅箪笥(タビダンス)」に同じ。
利休箸
りきゅうばし リキウ― [4] 【利休箸】
両端を細く,中央をやや太くした杉の角箸。懐石で用いる。
利休色
りきゅういろ リキウ― [0] 【利休色・利久色】
暗い灰緑色。
利休茶
りきゅうちゃ リキウ― [2] 【利休茶・利久茶】
わずかに緑色を帯びた茶色。
利休鼠
りきゅうねずみ リキウ― [4] 【利休鼠・利久鼠】
わずかに緑色を帯びた鼠色。
利便
りべん [0][1] 【利便】
便利なこと。都合のよいこと。便宜。「―をはかる」「此所より登山するを以て最も―とす/日本風景論(重昂)」
[派生] ――さ(名)
利兵
りへい [0][1] 【利兵】
鋭い兵器。「―堅きを破て/太平記 15」
利刀
りとう [0] 【利刀】
よく切れる刀。鋭利な刀。
⇔鈍刀
利刃
りじん [0] 【利刃】
鋭い刃物。よく切れる刀。「顋のあたりに―がひらめく時分には/草枕(漱石)」
利剣
りけん [0][1] 【利剣】
(1)切れ味の鋭い剣。
(2)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)や悪魔を打ち破る仏の智慧(チエ)。「降魔(ゴウマ)の―」
利勘
りかん [0] 【利勘】 (名・形動)
まず損得を考える・こと(さま)。勘定ずく。「伊勢から出て来て一代に仕上げた人さ,其代り―だ/滑稽本・浮世風呂(前)」
利口
りこう [0] ―コウ 【利口】 ・ ―カウ 【利巧・悧巧】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)頭がいいこと。かしこいこと。また,そのさま。利発。
⇔馬鹿
「―な動物」「―になる」
(2)(特に子供について)聞きわけのいいこと。物分かりがよくて素直なこと。また,そのさま。「お―さんだから静かにしなさい」
(3)抜け目がないこと。要領のいいこと。また,そのさま。「―者」「―に立ち回る」
(4)弁舌が巧みな・こと(さま)。巧言。「行きて―に云ひ聞かせよ/今昔 28」
(5)冗談を言うこと。「もとどり切られてそれにもこりず,猶―しありきける程に/著聞 16」
〔「利口」は,もと弁舌の巧みなことをいう語であったが,生まれつき利発なことを意味する「利根(リコン)」と混同され,意味が変化し,「利巧・悧巧」とも表記されるようになった〕
[派生] ――さ(名)
利口な
りこう【利口な】
clever;→英和
bright;→英和
intelligent;→英和
wise;→英和
[抜け目のない]shrewd;→英和
smart.→英和
利口ぶる
りこうぶ・る [4] 【利口ぶる】 (動ラ五)
自分がさも道理をわきまえたかしこい人間であるかのように振る舞う。
利器
りき [1] 【利器】
(1)鋭利な刃物。鋭い武器。
⇔鈍器
(2)便利な道具・機械。「文明の―」
(3)すぐれた能力。
利回し
りまわし [2] 【利回し】
金銭などを貸し付けて利益を得ること。
利回り
りまわり [2] 【利回り】
投資によって得られる利益の,投資金額に対する割合。株価に対する配当額の割合など。
利回りが良い
りまわり【利回りが良い】
bear[yield]a good interest[return].6分の〜になる yield 6%.→英和
利回り曲線
りまわりきょくせん [5] 【利回り曲線】
⇒イールド-カーブ
利回り格差
りまわりかくさ [5] 【利回り格差】
債券の残存期間,クーポン-レート,銘柄・種類など,債券の属性や市場の要因によって生じる,債券の銘柄間の利回りの差。イールド-スプレッド。
利売
りばい [0] 【利売】
利益を得て売ること。
利子
りし【利子】
interest <on a deposit> .→英和
〜がつく bear[yield]interest <at 6%> .〜をつけて with interest.〜を取る charge interest.〜を払う pay interest <on> .高い(安い,5分の)〜で at high (low,5%) interest.無〜で free of[without]interest.‖利子平衡税 the interest equalization tax.利子所得 the income from interests.
利子
りし [1] 【利子】
他人に金銭を預けまたは貸した場合に,他人がそれを運用した見返りとして,金額と期間に比例して受け取る金銭。利息。
利子所得
りししょとく [3] 【利子所得】
預貯金・公社債の利子,公社債投資信託などの収益の分配にかかわる所得。
利子率
りしりつ [2] 【利子率】
⇒利率(リリツ)
利子生み資本
りしうみしほん [5] 【利子生み資本】
所有者が利子を獲得するための資本として使用する貨幣。利子付資本。利付資本。貸付資本。
利子税
りしぜい [2] 【利子税】
国税の延納または法人税の納税申告書の提出期限の延長が認められた場合,その延納期間などに応じて課される付帯税。
利子補給
りしほきゅう [3] 【利子補給】
特定の融資を行なった金融機関に対して,借入者の利子負担を軽減するため,その利子の一部または全部に相当する金額を給付すること。特定産業の発展や被災者の助成のために行われる。
利子課税
りしかぜい [3] 【利子課税】
利子所得に課せられる税。
利害
りがい【利害】
interests.〜にかかわる be of great concern <to one> .‖利害関係がある have an interest <in> .利害関係者 the persons concerned;the interested parties.利害得失 advantages and disadvantages.
利害
りがい [1] 【利害】
利益と損害。得と損。「―が相反する」
利害得失
りがいとくしつ [1] 【利害得失】
利害と損得。
利害関係
りがいかんけい [4] 【利害関係】
利害が互いに影響し合う関係。「―のからんだ事件」
利導
りどう [0] 【利導】 (名)スル
有利な方に導くこと。
利尻島
りしりとう 【利尻島】
北海道北部,日本海にある島。面積182.8平方キロメートル。島全体が成層火山利尻山(海抜1721メートル,利尻富士とも)の山体をなす。
利尻礼文サロベツ国立公園
りしりれぶんサロベツこくりつこうえん 【利尻礼文―国立公園】
利尻・礼文の二島と対岸のサロベツ原野を含む国立公園。火山景観・高山植物群落,河跡湖などの湿原を特色とする。
利尿
りにょう【利尿】
diuresis.利尿剤 a diuretic.→英和
利尿
りにょう [0] 【利尿】
尿の排泄(ハイセツ)を促進すること。「―作用」
利尿薬
りにょうやく [2] 【利尿薬】
尿量を増加させる作用をもつ薬剤。腎臓障害・循環障害などによる浮腫(フシユ)の治療に用いられる。アミノフィリン・塩化カリウム・フロセミドなど。
利島
としま 【利島】
伊豆七島の一。大島の南西方にある火山島。椿油が主産物。
利巧
りこう [0] ―コウ 【利口】 ・ ―カウ 【利巧・悧巧】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)頭がいいこと。かしこいこと。また,そのさま。利発。
⇔馬鹿
「―な動物」「―になる」
(2)(特に子供について)聞きわけのいいこと。物分かりがよくて素直なこと。また,そのさま。「お―さんだから静かにしなさい」
(3)抜け目がないこと。要領のいいこと。また,そのさま。「―者」「―に立ち回る」
(4)弁舌が巧みな・こと(さま)。巧言。「行きて―に云ひ聞かせよ/今昔 28」
(5)冗談を言うこと。「もとどり切られてそれにもこりず,猶―しありきける程に/著聞 16」
〔「利口」は,もと弁舌の巧みなことをいう語であったが,生まれつき利発なことを意味する「利根(リコン)」と混同され,意味が変化し,「利巧・悧巧」とも表記されるようになった〕
[派生] ――さ(名)
利己
りこ [1] 【利己】
自分の利益だけを大事にし,他人のことは考えないこと。「―主義」
利己主義
りこしゅぎ [3] 【利己主義】
(1)自分の利益を最優先にし,他人や社会全般の利害など考えようとしない態度。身勝手な考え方。エゴイズム。自己主義。
⇔利他主義
(2)〔哲・倫〕
〔egoism〕
倫理的なものの存在を自我自身が追求する善(目的)によって基礎づける倫理説。ホッブズ・エルベシウスなど。
利己心
りこしん [2] 【利己心】
自分の利益だけを考え,他人の迷惑をかえりみない心。「―むきだしの行為」
利己的
りこてき [0] 【利己的】 (形動)
自分の利益だけを追求しようとするさま。「―な行為」「―な人」
利己的な
りこ【利己的な】
selfish;→英和
egoistic.利己主義(者) selfishness (a selfish man);→英和
egoism (an egoist).→英和
利幅
りはば [0] 【利幅】
利益の大きさ。「―の大きい商品」
利府
りふ 【利府】
宮城県中部,宮城郡の町。仙台市の北に接し,松島湾に臨む。石巻街道の宿駅として発達。梨の産地。
利弊
りへい [0] 【利弊】
利益と弊害。
利得
りとく【利得】
⇒利益.不当利得 an undue profit.
利得
りとく [0] 【利得・利徳】 (名)スル
(1)利益を得ること。利益。もうけ。「―を求める」「不当―」
(2)増幅器の入出力間における電圧または電流比。増幅器の増幅機能を表す値で,単位はデシベル(dB)。ゲイン。
利徳
りとく [0] 【利得・利徳】 (名)スル
(1)利益を得ること。利益。もうけ。「―を求める」「不当―」
(2)増幅器の入出力間における電圧または電流比。増幅器の増幅機能を表す値で,単位はデシベル(dB)。ゲイン。
利心
とごころ 【利心・鋭心】
するどい心。しっかりした心。「焼き大刀の―も我(アレ)は思ひかねつも/万葉 4479」
利息
りそく【利息】
⇒利子.
利息
りそく [0] 【利息】
利子。
利息債権
りそくさいけん [4] 【利息債権】
利息の支払いを内容とする債権。
利息制限法
りそくせいげんほう 【利息制限法】
利率の最高限を定め,高利の取り締まりを目的とする法律。1954年(昭和29)制定。
利息算
りそくざん [3] 【利息算】
〔数〕 利息に関する計算をする算法。元金・利率・期間・利息のうち,三項の値を知って他の一項の値を算出するもの。
利所
ききどころ [0] 【利(き)所】
(1)効き目のあるところ。「指圧の―」
(2)要点となるところ。肝心な点。「―を押さえる」
利手
ききて [0] 【利(き)手】
「利き腕(ウデ)」に同じ。
利払い
りばらい [2] 【利払い】
利息の支払い。
利払い
りばらい【利払い】
<suspension of> interest payment.
利敵
りてき [0] 【利敵】
敵にとって有利となるようにすること。「―行為」
利方
りかた [0] 【利方】 (名・形動)[文]ナリ
得するやり方。便利なこと。また,そのさま。「月給を与(ヤ)らなくて済むだけ―だ/社会百面相(魯庵)」
利札
りふだ【利札】
a coupon.→英和
利札
りさつ [0] 【利札】
債券類についている債券利子の支払保証券。りふだ。
利札
りふだ [1][0] 【利札】
⇒りさつ(利札)
利根
とね 【利根】
茨城県南部,北相馬郡の町。利根川下流北岸にあり,かつては河港として栄えた。
利根
りこん 【利根】 (名・形動)[文]ナリ
(1)生まれつき賢いこと。利発なこと。また,そのさま。利口。
⇔鈍根
「誠にあのやうな―な女はござるまい/狂言・右近左近」
(2)口がしこい・こと(さま)。「さのみ―にいはぬもの/浄瑠璃・曾根崎心中」
利根川
とねがわ 【利根川】
関東地方を北西から南東に流れる川。群馬県北部の丹後山付近に源を発し,関東平野を貫流して銚子市で太平洋に注ぐ。日本最大の流域面積をもつ。長さ322キロメートル。坂東太郎。
利根川図誌
とねがわずし トネガハヅシ 【利根川図誌】
地誌。六巻。下総布川(フカワ)(茨城県利根町)の人,赤松宗旦著。1855年成立。関宿あたりから銚子に至る利根川中下流域の名勝・伝説・民俗・寺社などを絵入りで詳述。
利根運河
とねうんが 【利根運河】
千葉県北西部,利根川と江戸川を結ぶ運河。東京・銚子間の内陸水運を短縮する目的で1890年(明治23)作られた。長さ8キロメートル余。
利権
りけん【利権】
rights;concessions (鉱山・鉄道などの).利権屋 a concession hunter; <米> a grafter.→英和
利権
りけん [0] 【利権】
利益を伴う権利。特に,業者が政治家・役人などと結び公的機関の財政・経済活動に便乗して手に入れる,巨額の利益を伴う権利。「―をあさる」「―を掌中にする」
利権屋
りけんや [0] 【利権屋】
利権を得ようとする人のために,取引の仲介や斡旋(アツセン)をして手数料を取る人。
利権料
りけんりょう [2] 【利権料】
産油国が,メジャーなどに石油の採掘権を認めた対価として受け取る利益。鉱区使用料。
利欲
りよく [1] 【利欲】
利益に対する欲望。「―に目がくらむ」
利欲
りよく【利欲】
greed for gain;avarice.→英和
利殖
りしょく [0] 【利殖】 (名)スル
資金をうまく運用し,利子や利益を得て,財産をふやすこと。「―の道に詳しい」
利殖
りしょく【利殖】
money-making.利殖法 a money-making scheme.
利民
りみん [0][1] 【利民】
人民を利すること。「―安国」「富国―の策を講じ/うもれ木(一葉)」
利水
りすい【利水(工事)】
irrigation (works).
利水
りすい [0] 【利水】
(1)水の流れをよくすること。
(2)河川の水を農業用水や都市用水に利用すること。「―ダム」
利沢
りたく [0] 【利沢】
(1)利益と恩沢。
(2)もうけ。利潤。
利潤
りじゅん [0] 【利潤】
(1)利益。もうけ。「莫大な―をあげる」
(2)企業において,総収入から生産のための費用(賃金・地代・利子・減価償却費など)を差し引いた残り。なお生産過程で労働力の搾取によって生み出される剰余価値の転化した形態という見方もある。
利潤
りじゅん【利潤】
⇒利益.
利潤原理
りじゅんげんり [4] 【利潤原理】
設備投資の規模は企業利潤(もしくは産出量)の水準に依存するという投資理論。これらの水準の変化量を問題にする加速度原理と区別する意味で速度原理とも呼ばれる。
利潤最大化仮説
りじゅんさいだいかかせつ [9] 【利潤最大化仮説】
企業の経済活動の目的は,利潤を最大にすることであるという経済学の基本的仮説の一つ。
利潤率
りじゅんりつ [2] 【利潤率】
投下総資本に対する利潤の比率。
利点
りてん【利点】
an advantage.→英和
利点
りてん [0] 【利点】
有利な点。便利な点。都合のいいところ。「都会生活の―と欠点」
利物
りもつ [0][1] 【利物】
(1)利益。収益。[日葡]
(2)〔「物」は衆生(シユジヨウ)の意〕
〔仏〕 仏・菩薩が衆生に利益(リヤク)を与えること。人々を悟りへ導くこと。
利率
りりつ [0] 【利率】
元金に対する利子の割合。利子率。
利率
りりつ【利率】
<raise,lower> the rate of interest.
利瑪竇
りまとう 【利瑪竇】
⇒マテオ=リッチ
利生
りしょう [0] 【利生】
〔仏〕 仏神が人々を救済し,悟りに導くこと。祈念などに応じて,利益(リヤク)を与えること。また,その利益。仏の恵み。
利生塔
りしょうとう [0] 【利生塔】
安国寺{(1)}に建てた舎利(シヤリ)塔。
利生方便
りしょうほうべん [4] 【利生方便】
〔仏〕 仏が衆生に利益を与える便宜的な方法。「―を施し給ひし天神の社壇これなり/太平記 26」
利用
りよう [0] 【利用】 (名)スル
(1)物の機能・利点を生かして用いること。また,単に用いること。「出張に新幹線を―する」「火力を―する」「臨時窓口をご―ください」「廃物―」
(2)自分の利益になるようにうまく使うこと。手段・方便として用いること。「機会を―する」「地位を―する」「縁故関係を―して出世する」
利用する
りよう【利用する】
use;→英和
make (good) use <of> ;utilize;→英和
take[avail oneself of] <an opportunity> (機会などを);→英和
take advantage of (つけこむ);make a cat's-paw <of> (人を);make the best[most]of (最大限に).〜できる(できない) be (un)available.‖利用価値がある(ない) be of (no) utility value.利用者 a user;a visitor (図書館などの).
利用価値
りようかち [4] 【利用価値】
利用するだけの値打ち。利用して生じる効果。「―のある物」
利用厚生
りようこうせい [0] 【利用厚生】
〔書経(大禹謨)〕
世の中を便利にし,人々の暮らしを豊かにすること。
利用行為
りようこうい [4] 【利用行為】
管理行為の一。代理の目的物の性質を変えない範囲で,利用し収益をはかる行為。
→保存行為
→改良行為
利発
りはつ [0] 【利発】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔「利口発明」の意〕
賢いこと。頭の回転の速いこと。また,そのさま。「小さいのに―な子」「―者(モノ)」
(2)役に立つこと。有益なさま。「―なる小判を長櫃の底に入置/浮世草子・永代蔵 6」
[派生] ――さ(名)
利発な
りはつ【利発な】
⇒利口.
利発立て
りはつだて [0] 【利発立て】 (名)スル
利発らしく振る舞うこと。「―しての告げ口/桐一葉(逍遥)」
利益
りやく [1] 【利益】
〔「やく」は呉音〕
人々を救済しようとする仏神の慈悲や,人々の善行・祈念が原因となって生ずる,宗教的あるいは世俗的なさまざまの恩恵や幸福。利生(リシヨウ)。「観音様のご―」
→りえき(利益)
利益
りえき【利益】
(1)[利潤]a profit;→英和
a gain;→英和
a return.→英和
(2)[便益]benefit;→英和
advantage.→英和
〜のある profitable;→英和
paying;beneficial;→英和
advantageous.→英和
〜になる profit <one> ;do <one> good;be to one's benefit[advantage];be to[for]one's interest(s).‖利益代表国 a protecting power (非国交関係国における).
利益
りえき [1] 【利益】 (名)スル
(1)もうけ。得(トク)。収入から費用を引いた残り。利潤。
⇔損失
「―をあげる」「―金」
(2)役に立つこと。ためになること。「公共の―」「知っておけばなんらかの―になる」「国家を―する為めの経済策/社会百面相(魯庵)」
→りやく(利益)
利益代表
りえきだいひょう [4] 【利益代表】
選出母体の利益や要求を代弁する代表。
利益処分計算書
りえきしょぶんけいさんしょ [4][0] 【利益処分計算書】
期末の未処分利益を,利益準備金・税金・配当金・役員賞与金・任意積立金などの形で株主総会の決議を経て留保ないし分配した結果を記した計算書。
利益準備金
りえきじゅんびきん [0] 【利益準備金】
会社が毎決算期の利益を財源として積み立てる法定準備金。
→資本準備金
利益率
りえきりつ [3] 【利益率】
売上高または投下資本などに対する利益の割合。
利益相反取引
りえきそうはんとりひき [8][9] 【利益相反取引】
⇒自己(ジコ)取引
利益相反行為
りえきそうはんこうい [8][1][5] 【利益相反行為】
当事者の間で利益が相反することになる法律行為。後見人が被後見人から財産を譲り受ける場合など。法は,公正の見地から,一方が他方を代理すること,一人が双方を代理することを禁ずる。
利益社会
りえきしゃかい [4] 【利益社会】
〔(ドイツ) Gesellschaft〕
ドイツの社会学者テニエスが唱えた社会類型の一。人間がある目的達成のため作為的に形成した集団。基本的に合理的・機械的な性格をもち,近代の株式会社をその典型とする。近代社会は共同社会に対してこの利益社会が優越的であるところから,近代社会の性格を示す言葉としても使われる。ゲゼルシャフト。
⇔共同社会
利益衡量
りえきこうりょう [4] 【利益衡量】
法律の合理的な解釈のために,当事者や利害関係人の利益その他の公益などを比較すること。
利益配当
りえきはいとう [4] 【利益配当】
会社・組合などで,株主・社員または組合員に,純益を分配すること。配当。
利益集団
りえきしゅうだん [4] 【利益集団】
特定の利益を共有する人々によって形成された集団。
利目
ききめ [0] 【利(き)目・効(き)目】
ある物の作用によって現れる効果。きいたしるし。効能。「―の早い薬」「忠告しても―がない」
利福
りふく [1] 【利福】
利益と幸福。さいわい。福利。
利胆薬
りたんやく [2] 【利胆薬】
胆汁の分泌を促進させる薬。胆道・胆嚢(タンノウ)疾患の治療に用いる。利胆剤。
利腕
ききうで [0] 【利(き)腕】
よく働き,力の出る方の腕。ききて。
利茶
ききちゃ [0] 【利(き)茶・聞(き)茶】
(1)「嗅(カ)ぎ茶」に同じ。
(2)茶の味を飲みわけること。
利落ち
りおち [0] 【利落ち】 (名)スル
公債や有価証券の利子または利益配当が支払済みとなったこと。
利足
ききあし [0] 【利(き)足】
よく働き,力の出せる方の足。「―で踏み切る」「―でボールを蹴る」
利運
りうん [1] 【理運・利運】
■一■ (名)
〔(3)が原義〕
(1)よいめぐり合わせ。また,幸運・利益。「百中八十の―あり/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)当然出合うべき運。そうなるのが当然であること。「去んぬる月此事有り。―の災か/小右記」
(3)道理にかなっていること。正当であること。「たとひ―の事の相違もいでき/十訓 9」
(4)戦いにおける勝運。勝利。「合戦の忠功をぬきんでずして,―の冠をえる事あるべからず/こんてむつすむん地」
■二■ (名・形動)
幸運に乗じて傍若無人なこと。高慢で気ままなこと。また,そのさま。「身に誤りあればこそ段々の詫言,あんまり―過ぎました/浄瑠璃・天の網島(中)」
利達
りたつ [1] 【利達】 (名)スル
立身出世すること。栄達。「懶惰なる人は決して―すること能ず/西国立志編(正直)」
利酒
ききざけ【利酒】
wine[sake]tasting.
利酒
ききざけ [0] 【聞(き)酒・利(き)酒】 (名)スル
酒を味わってよしあしを鑑定すること。また,そのための酒。
利金
りきん [0][1] 【利金】
(1)利息の金。利子。利銀(リギン)。「日歩とかや言ひて―安からぬ借りなれど/たけくらべ(一葉)」
(2)もうけた金。利益。
利金ファンド
りきんファンド [4] 【利金―】
証券会社が顧客から預かっている国債など公共債からの利息を,顧客との契約によって自動的に受け入れて運用する投資信託。
利鈍
りどん [1][0] 【利鈍】
(1)刃物などの,鋭いことと鈍いこと。
(2)賢いことと愚かなこと。利口と馬鹿。
利銀
りぎん 【利銀】
利子。利金。「二割三割の―/浮世草子・一代女 2」
利銭
りせん 【利銭】
利子付きで金銭を貸すこと。また,その利息。りぜに。「商ひ―の事には金言妙句を申/甲陽軍鑑(品一二)」
利鎌
とがま [0] 【利鎌】
〔「とかま」とも〕
鋭利な鎌。よく切れる鎌。
利鞘
りざや【利鞘】
a (profit) margin; <米話> scalp.→英和
利鞘
りざや [0] 【利鞘】
売買によって生じる差額利益。売買差益金。マージン。「―をかせぐ」
利食い
りぐい【利食い】
profit taking (株式の).〜売りする sell <one's stocks> at a profit.→英和
利食い
りぐい [0] 【利食い】 (名)スル
相場の変動によって利益勘定になった株や商品を,転売したり買い戻したりして,利益を手に入れること。「―買い」
刪定
さんてい [0] 【刪定】
文章の不要な所を削り悪い所を整えること。刪正。「後年の―を経たもの/北条霞亭(鴎外)」
刪正
さんせい [0] 【刪正】
「刪定(サンテイ)」に同じ。
刪潤
さんじゅん [0] 【刪潤】 (名)スル
文章の悪い部分をけずり,いたらない部分を補って,整え飾ること。「ハツバス・ダアダアは必ずおのれが―せしを告ぐ/即興詩人(鴎外)」
刪補
さんぽ [1] 【刪補】 (名)スル
文章の不要な字句を削り,必要な字句を補うこと。
刪除
さんじょ [1] 【刪除】 (名)スル
不要な字句をけずりとること。削除。「稿を―するが如き/佳人之奇遇(散士)」
刮ぐ
こそ・ぐ [2] 【刮ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
「こそげる{(1)}」に同じ。「風は…うなりをたてて杉叢を―・いで通りぬけた/或る女(武郎)」
■二■ (動ガ下二)
⇒こそげる
刮ぐ
きさ・ぐ 【刮ぐ・削ぐ】 (動ガ下二)
削り取る。削り落とす。こそぐ。「�貝比売(キサガイヒメ)―・げ集めて/古事記(上)」
刮げる
こそ・げる [0][3] 【刮げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 こそ・ぐ
(1)物の表面を刃物などで削る。また,表面に付着したものを削りとる。「靴の泥をへらで―・げる」「不潔(ジジムサ)をば―・げるやうに奇麗にして/多情多恨(紅葉)」
(2)髪やひげをそる。「夫婦は頭―・げて諸国行脚の身となりぬ/浮世草子・好色万金丹」
刮目
かつもく クワツ― [0] 【刮目】 (名)スル
〔「刮」はこする意〕
目をこすってよく見ること。注意して見ること。刮眼。「―に値する」「請ふ,―して百年の後を見ん/文学史骨(透谷)」
到る
いた・る [2] 【至る・到る】 (動ラ五[四])
(1)その場所に行き着く。到達する。「この道は京都を経て大阪に―・る」「ここから頂上に―・るまでの間には岩場が二か所もある」
(2)その時期・時刻になる。「会議は紛糾し,深夜に―・っても結論が出ない」「四月から八月に―・る五か月間」「先月家を出たまま,今に―・るまで連絡がない」
(3)その段階・状態になる。「大事に―・らぬうちに火事を消し止める」「事ここに―・ってはもう手の打ちようがない」
(4)極端な例であることを示す。
(ア)(「…から…にいたるまで」の形で)両端のものを挙げて,すべてのものの意を表す。「社長から新人社員に―・るまで全社こぞって」「髪の毛の長さからソックスの色に―・るまで規制する」
(イ)(「…にいたっては」の形で)前に示したものよりももっと極端な例を示す。「その日は遅刻する人が多く,S 君に―・っては一時間も遅れて来た」
(5)注意が十分に行き渡る。行き届く。「爰(ココ)は―・つた茶屋ぢやぞや/浮世草子・風流曲三味線 2」
→いたらぬ
(6)到来する。「好機―・れり」「悲喜こもごも―・る」「万感こもごも―・る」
(7)程度が高くなる。
(ア)最高の段階になる。「これは徳―・りたる翁(オキナ)どもにて候/大鏡(昔物語)」
(イ)高い地位に達する。「京上りして,大納言に―・る/宇治拾遺 1」
(8)それのもたらした結果である。「若気の―・る所にや,かぶりの板におしあてて/狂言・文蔵」
〔「いたす」に対する自動詞〕
[可能] いたれる
到底
とうてい タウ― [0] 【到底】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)どんなにしても。どうしても。しょせん。「―成功しない」「―助からない」
(2)つまるところ。結局。ついに。「ええ,―辞職もんでせう/それから(漱石)」
到底
とうてい【到底】
<not> at all;by no means;hardly;→英和
[全く]quite <impossible> ;→英和
absolutely;→英和
beyond <comparison> ;→英和
[結局]after all.
到彼岸
とうひがん タウ― [3] 【到彼岸】
〔仏〕 此岸(シガン)から彼岸である涅槃(ネハン)に至ること。
到来
とうらい タウ― [0] 【到来】 (名)スル
(1)ある時期がやってくること。「チャンスが―する」
(2)他人から物が届くこと。特に贈り物が届くこと。「田舎から―の品」
到来する
とうらい【到来する】
come[be sent] <from> ;→英和
[機会が]arrive;→英和
arise.→英和
到来物 a present.→英和
到来物
とうらいもの タウ― [0] 【到来物】
もらい物。頂戴物。
到着
とうちゃく タウ― [0] 【到着】 (名)スル
目的とする地点に行きつくこと。届くこと。到達。着到。「無事,終点に―する」
到着する
とうちゃく【到着する】
arrive <at,in> ;→英和
reach;→英和
get to.‖到着駅(ホーム) an arrival station (platform).到着時刻 the time of arrival.到着次第 upon[immediately on one's]arrival;as soon as one arrives.到着順に in order of arrival.
到着値段
とうちゃくねだん タウ― [5] 【到着値段】
商品が買い手の所に到着した時点での値段。生産者価格に運送費など到着までに要した費用が加算されたもの。
到着時
とうちゃくじ タウ― [4] 【到着時】
各種の地震波(特に一番速い P 波)が,ある一つの観測点に到着する時刻。発現時または発震時ともいう。
到達
とうたつ タウ― [0] 【到達】 (名)スル
行き着くこと。ある点に達すること。到着。「目的地に―する」「結論に―する」「―点」
到達する
とうたつ【到達する】
arrive <at,in> ;→英和
reach.→英和
到達主義
とうたつしゅぎ タウ― [5] 【到達主義】
意思表示の効力が発生する時期を,それが相手方に到達した時とする立場。民法は,到達主義を原則とする。受信主義。
→発信主義
→了知主義
到達度評価
とうたつどひょうか タウ―ヒヤウカ [6] 【到達度評価】
教育評価の一つの考え方。教育目標を到達可能な形に設定し,子供の基礎学力を保障する評価方法。
到頭
とうとう【到頭】
at last[length];finally; <not> after all.
到頭
とうとう タウ― [1] 【到頭】 (副)
最終的な結果として物事が実現した,あるいは実現しなかったという意を表す。ついに。結局。「―ここまで来てしまった」「ずいぶん待ったが―来なかった」「―承諾してしまった」
刳い
えぐ・い ヱグイ [2] 【蘞い・刳い・醶い】 (形)[文]ク ゑぐ・し
(1)あくが強くてのどを刺激するような味や感じがする。えがらっぽい。えごい。「十分に熟していないので―・い」
(2)気が強い。また,思いやりがない。「根つからよめりせずに立て歩く―・い代物さ/洒落本・列仙伝」
[派生] ――さ(名)
刳し
えぐ・し ヱグシ 【蘞し・刳し】 (形ク)
⇒えぐい
刳り
さくり 【決り・刳り】
〔動詞「決(サク)る」の連用形から〕
(1)畑のうねの溝。うね。「山里の―の上に尻かけて/行宗集」
(2)流鏑馬(ヤブサメ)・笠懸(カサガケ)などの騎射のとき,馬の走るコースを示すため,最初に馬を走らせてつけた足跡。また,印として馬場に掘った浅い溝。
(3)馬などの足あと。「馬の―をたどる程に/曾我 1」
(4)敷居・鴨居(カモイ)の溝。[下学集]
刳り
くり [2] 【刳り】
くること。また,くった部分。「襟の―」
刳り
えぐり ヱグリ [3] 【抉り・刳り】
(1)えぐること。刃物などでくりぬくこと。
(2)風変わりな趣向で人を驚かすこと。うがち。
刳り小刀
くりこがたな [3] 【刳り小刀】
穴をくるための小刀。
刳り形
くりかた [0] 【刳り形】
(1)建築・建具・家具で,えぐって装飾としたもの。
(2)三宝(サンボウ)・衝重(ツイガサネ)・文箱の蓋などにみられる,くりあけた穴,または,くぼみ。
刳り舟
えぐりぶね ヱグリ― [4] 【刳り舟】
一本の大木の中をえぐりとってつくる舟。丸木舟。彫り舟。くりぶね。
刳り舟
くりふね [0] 【刳り舟】
一本の太い丸太をくりぬいて作った舟。丸木舟。うつお舟。
刳り貫く
くりぬ・く [3][0] 【刳り貫く】 (動カ五[四])
えぐって穴をあけ,中のものを取り出す。「カボチャの中身を―・く」
刳り貫く
くりぬく【刳り貫く】
hollow[scoop]out.
刳り鉋
くりがんな [3] 【刳り鉋】
穴をくるための鉋。[ヘボン]
刳り鉢
くりばち [2] 【刳り鉢】
木をくって作った鉢。
刳り鬢
くりびん 【刳り鬢】
江戸時代の髪形の一。女性が鬢を大きく張り出し,髱(タボ)を小さく結ったもの。また,中間などの月代(サカヤキ)を刳り下げて剃り込んだ髪形。
刳る
しゃく・る [0] 【決る・抉る・刳る】 (動ラ五[四])
〔「さくる」の転〕
(1)中をえぐる。また,溝を切る。「西瓜をスプーンで―・って食べる」
(2)液体や粉などをすくい取る。しゃくう。「ひしゃくで水を―・る」
(3)綱などを,すくうような動作で上下左右に動かす。「鞭ヲ―・ル/ヘボン」
(4)あごを軽く突き出すようにして上げる。人に横柄に指示する時の動作。「あっちへ行け,とあごを―・った」
(5)戸を持ち上げるようにして動かす。「こりや何で門口閉めたと言ひつつ―・る潜戸(クグリド)の/浄瑠璃・夏祭」
(6)おだてて,そそのかす。「お前小林から何か―・られたね/明暗(漱石)」
[可能] しゃくれる
刳る
えぐ・る ヱグル [2] 【抉る・刳る・剔る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)刃物などをつきさしぐるりと回してくり抜く。「木を―・った椀」
(2)人の心に激しい苦痛・動揺などを与える。「肺腑(ハイフ)を―・る話」
(3)真相を明らかにしようとして容赦なく追及する。「現代の世相を―・る」
[可能] えぐれる
■二■ (動ラ下二)
⇒えぐれる
刳る
く・る [1] 【刳る】 (動ラ五[四])
刃物でえぐって穴をあける。中のものをえぐりとって中空にする。「丸太を―・っただけの舟」「ホガミノ辺リガ―・ルヤウニ痛ウテ/天草本伊曾保」
[可能] くれる
刳味
えぐみ ヱグ― [3] 【蘞味・刳味】
あくが強くて,舌やのどがひりひりとするような感じや味。
刳形
くりかた [0] 【繰形・刳形】
(1)建具などに装飾的に用いるくりぬいた板。多く,ある形を連続して用い,模様をつくる。
(2)「モールディング」に同じ。
制
−せい【−制】
a system.→英和
一日8時間〜 an eight-hour day.四年〜大学 a four-year college.
制
せい [1] 【制】
(1)さだめ。のり。制度。禁制。「―をたてる」「―を犯す」
(2)勅命。天子の命令。
制し声
せいしごえ [4] 【制し声】
貴人の通行の時などに,路上の人に注意をうながすためのかけ声。警蹕(ケイヒツ)。
制す
せい・す [1] 【制す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「制する」の五段化〕
「せいする(制)」に同じ。「勝ちを―・す」
■二■ (動サ変)
⇒せいする(制)
制する
せいする【制する】
control;→英和
govern;→英和
restrain;→英和
check.→英和
制する
せい・する [3] 【制する】 (動サ変)[文]サ変 せい・す
(1)人が何かしようとするのを抑えとどめる。「発言を―・する」
(2)(相手をおさえて)自分のものとする。自分の勢力下におく。支配する。「先んずれば人を―・する」「勝ちを―・する」「死命を―・する」
(3)気持ちなどを抑える。おしとどめる。「はやる気持ちを―・する」
(4)規定などをさだめる。きめる。「律令を―・する」
制の詞
せいのことば 【制の詞】
中世歌学上,その使用をいましめた歌語。先人の表現から盗用した語や露骨で聞きづらい語など。制詞。
制令
せいれい [0] 【制令】 (名)スル
(1)おきて。おふれ。
(2)命じ制すること。「静聴せよとぞ―しぬ/慨世士伝(逍遥)」
制作
せいさく [0] 【制作】 (名)スル
芸術作品などをつくること。「彫刻を―する」「卒業―」
→製作
制勅
せいちょく [0] 【制勅】
みことのり。詔勅。
制動
せいどう [0] 【制動】 (名)スル
動きを制すること。ブレーキをかけること。
制動放射
せいどうほうしゃ [5] 【制動放射】
高速の荷電粒子が電場を通過する時に,加速度を受けて電磁波を放出すること。また,その電磁波。
制動機
せいどうき【制動機】
<apply> a brake.→英和
手動(空気)制動機 a hand (an air) brake.
制動機
せいどうき [3] 【制動機】
ブレーキ。
制動馬力
せいどうばりき [5] 【制動馬力】
「ブレーキ馬力」に同じ。
制勝
せいしょう [0] 【制勝】 (名)スル
勝ちを制すること。勝つこと。
制可
せいか [1] 【制可】 (名)スル
天皇が裁可すること。
制吐剤
せいとざい [3] 【制吐剤】
吐き気や嘔吐を止める薬剤。
制吒迦童子
せいたかどうじ 【制吒迦童子・勢多迦童子】
〔梵 Ceṭaka〕
不動明王八大童子の一人。矜羯羅(コンガラ)童子とともに不動明王の脇侍。像は右手に金剛棒,左手に三鈷(サンコ)を持って怒りの相を表す。制吒迦。
制吒迦童子[図]
制圧
せいあつ [0] 【制圧】 (名)スル
力ずくで押さえつけて支配下におくこと。「首都を―する」
制圧する
せいあつ【制圧する】
(bring under one's) control;→英和
gain mastery <over> .
制外
せいがい [0] 【制外】
制度の範囲外。おきての外。
制多
せいた 【誓多・逝多・制多】
〔梵 Jeta〕
祇陀太子(ギダタイシ)の別名。
制定
せいてい【制定】
enactment;→英和
establishment.→英和
〜する enact;→英和
establish;→英和
institute.→英和
制定
せいてい [0] 【制定】 (名)スル
法律・規則などを定めること。「憲法を―する」
制定法
せいていほう [0] 【制定法】
権限を有する機関によって,一定の手続きを経て定立された法。不文法である慣習法・判例法に対していう語。成文法。
制帽
せいぼう【制帽】
a regulation[school]cap.
制帽
せいぼう [0] 【制帽】
学校・会社などで,そこに属する人々がかぶるように定められた一定の型の帽子。
制度
せいど【制度】
<adopt> a system;→英和
an institution.→英和
〜を施行(廃止)する enforce (abolish) a system.‖現行(教育)制度 the existing (educational) system.
制度
せいど [1] 【制度】
(1)国家・社会・団体を運営していく上で,制定される法や規則。「社会保障―」
(2)社会的に公認され,定型化されているきまりや慣習。「徒弟―」「家族―」
→社会制度
制度学派
せいどがくは [4] 【制度学派】
アメリカで一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて形成された経済学の学派。経済現象を慣習の体系である制度とみなし,その進化をとらえようとする立場。T =ベブレン・ J = R =コモンズ・ W = C =ミッチェルらが代表的。
制度的
せいどてき [0] 【制度的】 (形動)
物事が,法律・規則など社会の仕組みに関係しているさま。「―な問題」
制度的保障
せいどてきほしょう [0] 【制度的保障】
憲法上の規定において,個人の権利ではなく一定の制度が保障されることにより,間接的にその内容が国民の権利として保障されること。婚姻・家族・地方自治などがその例。
制式
せいしき [0] 【制式】
定められた様式。きまり。
制御
せいぎょ【制御】
control;→英和
governing.〜する control;→英和
govern;→英和
check;→英和
manage.→英和
〜し易い(難い) easy (hard) to control.
制御
せいぎょ [1] 【制御・制禦・制馭】 (名)スル
(1)おさえつけて自分の意のままにすること。「欲望を―する」
(2)機械・装置などを目的とする状態に保つために,適当な操作を加えること。「運転機器を―する」「―装置」
制御棒
せいぎょぼう [3][0] 【制御棒】
原子炉の連鎖反応を加減するために,炉の中に出し入れする棒。核分裂により発生する中性子を吸収しやすいホウ素・カドミウム・ハフニウムなどからなる。
→原子炉
制御盤
せいぎょばん [0] 【制御盤】
機械・装置の遠隔操作などにおいて,制御用の計器類・スイッチ類を一か所に集中設備した盤。
制御符号
せいぎょふごう [4] 【制御符号】
コンピューターで,印字される文字に対して機器の制御に用いる符号。
制戒
せいかい [0] 【制戒】
仏の定めた禁制。戒律。
制抑
せいよく [0] 【制抑】 (名)スル
勢いや動きをおさえ止めること。抑制。「思想界には―なし/文学史骨(透谷)」
制挙
せいきょ [1] 【制挙】
中国,唐代以降,天子の制勅により推挙された人材に,天子自ら作成の試験を課して官吏を登用した制度。
制教
せいきょう [0] 【制教】
律宗で行う教説を二種に分類したうちの一。心身の悪行を禁ずる戒律。
⇔化教(ケキヨウ)
制服
せいふく [0] 【制服】
■一■ (名)
学校や会社その他の団体などで,所属する人が着るように定められている服装。ユニホーム。
⇔私服
■二■ (名)スル
相手の力を抑え,これを服従させること。征服。「未だ能く之を―するの力あるにあらざるなり/日本開化小史(卯吉)」
制服
せいふく【制服】
<wear> a uniform.→英和
制服制帽で in cap and uniform.制服の警官 a uniformed policeman.
制札
せいさつ [0] 【制札】
一般に知らせる禁止事項や伝達事項を書いて,路傍などに立てておく札。たてふだ。「―場」
制欲
せいよく [0] 【制欲】 (名)スル
欲情・欲望をおさえること。禁欲。
制欲説
せいよくせつ [4] 【制欲説】
⇒節欲説(セツヨクセツ)
制止
せいし [0] 【制止】 (名)スル
相手の言葉や行動をおさえ,とどめること。「発言を―する」
制止
せいし【制止】
control;→英和
restraint.→英和
〜する restrain;→英和
check;→英和
keep <a person> from <doing> .〜しきれない be beyond one's control.
制水弁
せいすいべん [3] 【制水弁】
管などの中を通す水の流量を調節するための弁。
制汗
せいかん [0] 【制汗】
発汗を抑えること。「―作用」
制汗剤
せいかんざい [3] 【制汗剤】
発汗を抑制する薬剤。止汗剤。
制法
せいほう [0] 【制法】
定められた法規。おきて。法律。
制海権
せいかいけん【制海権】
<secure,lose> the command of the sea.→英和
制海権
せいかいけん [3] 【制海権】
一定海域を海軍力などの兵力により支配しうる権力。
制球
せいきゅう [0] 【制球】
野球で,投手のねらいどおりのコースに球を投げる技。
制球力
せいきゅうりょく [3] 【制球力】
野球で,投手がうまく制球できるかどうかの能力。コントロール。
制球力
せいきゅうりょく【制球力】
《野》 <have good> control of the ball.→英和
制癌剤
せいがんざい [3] 【制癌剤】
制癌物質のうち,副作用が少なく,人体に使用可能で,ある程度臨床的に効果があると判断されている薬剤。アルキル化剤・抗生物質・免疫増強剤・ホルモン剤など。抗癌剤。
制癌性の
せいがん【制癌性の】
anticancer <drugs> .→英和
制癌物質
せいがんぶっしつ [5] 【制癌物質】
癌(腫瘍)細胞の発育や増殖を抑制する物質の総称。細胞の DNA 合成や代謝を阻害する物質が主体で,選択的に腫瘍細胞のみを破壊するのが困難なため副作用の強いものが多い。
→制癌剤
制禁
せいきん [0] 【制禁】
ある行為をさし止めること。禁制。
制禦
せいぎょ [1] 【制御・制禦・制馭】 (名)スル
(1)おさえつけて自分の意のままにすること。「欲望を―する」
(2)機械・装置などを目的とする状態に保つために,適当な操作を加えること。「運転機器を―する」「―装置」
制空権
せいくうけん【制空権】
the mastery[command]of the air.→英和
制空権
せいくうけん [3] 【制空権】
主として航空兵力によって,一定範囲の空中を支配する権力。
制立
せいりつ [0] 【制立】 (名)スル
設け定めること。制定。「法律を―する所の者/民約論(徳)」
制符
せいふ [0] 【制符】
禁止・制約すべき事柄を書いた文書。
制約
せいやく【制約】
a restriction;a limitation.→英和
〜する restrict;→英和
limit.→英和
制約
せいやく [0] 【制約】 (名)スル
(1)制限や条件をつけて,自由に活動させないこと。「時間に―される」「―を受ける」
(2)物事の成立に必要な条件や規定。
制統
せいとう [0] 【制統】 (名)スル
制約し統制すること。
制縛
せいばく [0] 【制縛】 (名)スル
制限や制裁を加えて自由を束縛すること。「吾人の筆は軍機の桎梏と,国交の鉄鎖とに―せられ/此一戦(広徳)」
制肘
せいちゅう【制肘】
restraint;→英和
control.→英和
〜する restrain;→英和
restrict.→英和
〜をうける be under restraint;→英和
be restricted.
制裁
せいさい [0] 【制裁】 (名)スル
社会や集団の規則・慣習などにそむいた者に加えられるこらしめや罰。また,その罰を加えること。「―を加える」
制裁
せいさい【制裁】
punishment;chastisement;→英和
a <legal> sanction.→英和
〜を加える punish;→英和
take <economic> sanction.
制覇
せいは【制覇】
conquest;→英和
championship (優勝).→英和
〜する conquer;→英和
dominate;→英和
win a championship (優勝).→英和
制覇
せいは [1] 【制覇】 (名)スル
(1)覇権をにぎること。「世界―の野望」
(2)競技・試合などに優勝すること。「全国大会を―する」
制規
せいき [1] 【制規】
定められた規則。
制詞
せいし [0] 【制詞】
(1)戒めのことば。
(2)「制の詞(コトバ)」に同じ。
制輪子
せいりんし [3] 【制輪子】
鉄道車両などの車輪に押しつけて,摩擦力により制動をかける部品。ブレーキ-シュー。
制酸剤
せいさんざい【制酸剤】
<胃薬> (an) antacid.→英和
制酸薬
せいさんやく [3] 【制酸薬】
胃液中の塩酸を化学的に中和し,胃酸過多や消化性潰瘍などの治療に用いる薬。重曹・酸化マグネシウムなど。制酸剤。
制限
せいげん [3] 【制限】 (名)スル
物事の限界を定めること。また,その限度。「応募資格を―する」
制限
せいげん【制限】
(a) restriction;(a) limitation;→英和
a limit.→英和
〜する restrict;→英和
limit.〜を受ける be subject to restriction.〜なく without limit.〜内で within the limit.‖制限速度 a limited speed;speed limit.電力制限 restriction on power consumption.年齢(時間)制限 an age (a time) limit.
制限君主制
せいげんくんしゅせい [0] 【制限君主制】
「立憲君主制」に同じ。
制限外発行
せいげんがいはっこう [7] 【制限外発行】
銀行券の発行者(日本では日本銀行)が,法定の発行額の制限を超えて銀行券を発行すること。限外発行。
制限戦争
せいげんせんそう [5] 【制限戦争】
「限定戦争」に同じ。
制限時間
せいげんじかん [5] 【制限時間】
その中である事を終えるように設定された時間のわく。
制限法貨
せいげんほうか [5] 【制限法貨】
強制通用力に一定の制限がある通貨。補助貨幣は額面の二〇倍以内で強制通用力をもつ。
⇔無制限法貨
制限物権
せいげんぶっけん [5] 【制限物権】
特定の目的のためにだけ認められる,ある物を支配する権利。用益物権と担保物権に分かれる。
制限選挙
せいげんせんきょ [5] 【制限選挙】
選挙権が財産・性別・人種などにより制限されている選挙制度。
⇔普通選挙
制限酵素
せいげんこうそ [5] 【制限酵素】
核酸分解酵素の一。DNA の特定の塩基配列を識別してこれを切断する酵素で,細胞に侵入してくる外来の DNA を切断排除する細菌の自己防御機構。生物界に広く分布しているが,種特異性が強く,種々の細菌類からそれぞれの酵素が純化されている。DNA 塩基配列の決定や遺伝子工学に重要な役割を果たす。
制電加工
せいでんかこう [5] 【制電加工】
繊維に界面活性剤を付けて親水性を与え,静電気の発生や帯電を防止する加工。
制震
せいしん [0] 【制震】
地震,あるいは新幹線などから受ける振動を低減するために,何らかの装置・機構によって制御すること。「―材」「―構造」
制馭
せいぎょ [1] 【制御・制禦・制馭】 (名)スル
(1)おさえつけて自分の意のままにすること。「欲望を―する」
(2)機械・装置などを目的とする状態に保つために,適当な操作を加えること。「運転機器を―する」「―装置」
刷
さつ 【刷】 (接尾)
助数詞。書物などで,同じ版から印刷した順次を示す。すり。「第二版第六―」
刷
すり [2] 【刷(り)・摺り】
(1)印刷すること。また,印刷の具合。《刷》「―の悪い本」
(2)(多く「ずり」の形で)書籍などで,同じ版から印刷された刷り数を表したもの。また,その本。さつ。奥付に表示する。《刷》「第二版第五―」
(3)草木の汁で布に文様を染めつけること。《摺》「次次のは朽葉・香重ね,いろいろの―の大海の裳なり/宇津保(楼上・上)」
刷く
はだ・く 【刷く】 (動カ下二)
こする。掻く。かきなでる。「我顔の白物を―・けて/雑談 2」
刷り
すり [2] 【刷(り)・摺り】
(1)印刷すること。また,印刷の具合。《刷》「―の悪い本」
(2)(多く「ずり」の形で)書籍などで,同じ版から印刷された刷り数を表したもの。また,その本。さつ。奥付に表示する。《刷》「第二版第五―」
(3)草木の汁で布に文様を染めつけること。《摺》「次次のは朽葉・香重ね,いろいろの―の大海の裳なり/宇津保(楼上・上)」
刷りが良い
すり【刷りが良(悪)い】
be well(badly)printed.⇒印刷.
刷り上がる
すりあがる【刷り上がる】
be off the press.→英和
刷り上がる
すりあが・る [4] 【刷り上(が)る】 (動ラ五[四])
印刷が完了する。「きれいに―・る」「今―・った新聞」
刷り上げる
すりあ・げる [0][4] 【刷(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 すりあ・ぐ
印刷をし終える。「チラシは今日中に―・げる」
刷り上げる
すりあげる【刷り上げる】
finish printing;print off.
刷り上る
すりあが・る [4] 【刷り上(が)る】 (動ラ五[四])
印刷が完了する。「きれいに―・る」「今―・った新聞」
刷り本
すりほん [0] 【刷(り)本・摺り本】
(1)版木で刷った書物。版本。
(2)印刷が終わって,製本工程に入る前の紙。
刷り物
すりもの [2] 【刷(り)物・摺り物】
版木を用いて刷ったもの。また,一般に,印刷物。
刷り直す
すりなおす【刷り直す】
print again;reprint.→英和
刷り込み
すりこみ [0] 【刷(り)込み】
鳥類や哺乳類の生後ごく早い時期に起こる特殊な学習。その時期に身近に目にした動く物体を親として追従する現象で,鳴き声やにおいもこの学習の刺激となる。他の学習と異なり,一生持続する。刻印づけ。インプリンティング。
刷り込む
すりこ・む [3][0] 【刷(り)込む】 (動マ五[四])
他のものに加えて刷る。「社章を―・んだ便箋」
[可能] すりこめる
刷り込む
すりこむ【刷り込む】
stencil;→英和
insert.→英和
刷る
する【刷る】
(put in) print.→英和
良く刷れている be well printed.
刷る
す・る [1] 【刷る・摺る】 (動ラ五[四])
〔「する(擦・摩)」と同源〕
(1)印刷する。《刷》「新聞を―・る」「輪転機で―・る」
(2)版木などに墨や絵の具などをつけ,紙などに当て,こすって写し取る。「版画を―・る」
(3)植物や染料を布にこすり付けて模様を染め出す。《摺》「月草に衣は―・らむ/古今(秋上)」
[可能] すれる
刷れる
す・れる [2] 【刷れる】 (動ラ下一)
印刷が仕上がる。
刷上げる
すりあ・げる [0][4] 【刷(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 すりあ・ぐ
印刷をし終える。「チラシは今日中に―・げる」
刷印
さついん [0] 【刷印】 (名)スル
「印刷」に同じ。「五彩を以て―するの始は/文芸類纂(芳野)」
刷子
さっし [1][0] 【刷子】
はけ。ブラシ。
→ブラシ(3)
刷新
さっしん [0] 【刷新】 (名)スル
事態を改めて,全く新しいものにすること。「選挙制度を―する」「政治の―」
刷新
さっしん【刷新】
<carry out a radical> reform;→英和
renovation.〜する reform;innovate.→英和
政界の刷新 a political cleanup.
刷本
すりほん [0] 【刷(り)本・摺り本】
(1)版木で刷った書物。版本。
(2)印刷が終わって,製本工程に入る前の紙。
刷毛
はけ [2] 【刷毛】
(1)獣毛などを束ねて,柄をつけたもの。糊や塗料などを塗ったり,ほこりを払ったりするのに用いる。
(2)男の髷(マゲ)の先端。刷毛先。
刷毛
はけ【刷毛】
a brush.→英和
刷毛先
はけさき [0][4] 【刷毛先】
(1)はけの先端。
(2)男の髷(マゲ)の先。はけ。「―をすつとひつこきとしたい/洒落本・遊子方言」
刷毛序で
はけついで [3] 【刷毛序で】
刷毛で塗ったついでにほかのものも塗ること。ついでに片付けてしまうこと。ことのついで。「ぬけまゐりの―に/滑稽本・膝栗毛 7」
刷毛書き
はけがき [0] 【刷毛書き】
文字や絵を,はけで書くこと。また,書いたもの。
刷毛機
さつもうき [3] 【刷毛機】
織物仕上げ機械の一。円筒形のブラシで,織物のごみを取り,毛並みをそろえ,光沢をつける。ブラシ機。
刷毛目
はけめ [0][3] 【刷毛目】
(1)刷毛で塗料などを塗ったあとにつく筋。「―がつく」
(2)刷毛で白泥(ハクデイ)を塗った上に釉(ウワグスリ)をかけた陶磁器。朝鮮陶器で始められたもの。
(3)二色の糸を,たて糸・よこ糸ともに一本おきに用いて平織りにした細い縞。片面は縦縞,他の面は横縞。刷毛目縞。
刷毛絵
はけえ [2] 【刷毛絵】
はけで描いた絵。
刷毛長
はけなが [0] 【刷毛長】
江戸後期の男性の髪形の一。刷毛先の長いもの。侠客(キヨウカク)などが好んだ。
刷版
さっぱん [1] 【刷版】
主として平版印刷で,実際の印刷に使用する版。原版と区別していう。
刷物
すりもの【刷物】
printed matter.
刷物
すりもの [2] 【刷(り)物・摺り物】
版木を用いて刷ったもの。また,一般に,印刷物。
刷立ての
すりたて【刷立ての】
<papers> wet from the press.→英和
刷紙
さっし [1][0] 【刷紙】
印刷に用いる紙。すりがみ。
刷込み
すりこみ [0] 【刷(り)込み】
鳥類や哺乳類の生後ごく早い時期に起こる特殊な学習。その時期に身近に目にした動く物体を親として追従する現象で,鳴き声やにおいもこの学習の刺激となる。他の学習と異なり,一生持続する。刻印づけ。インプリンティング。
刷込む
すりこ・む [3][0] 【刷(り)込む】 (動マ五[四])
他のものに加えて刷る。「社章を―・んだ便箋」
[可能] すりこめる
券
けん【券】
a ticket;→英和
a coupon (切取り式);→英和
a bond (債券).→英和
券
けん [1] 【券】
(1)金額・条件・資格などを書き記してある紙片。債券・証券・入場券・乗車券・食券など。切符。
(2)荘園や田地を所有しているしるしに発行された手形。割符(ワリフ)。
券売機
けんばいき [3] 【券売機】
乗車券・入場券などの販売機。
券売機[切符自動販売機]
けんばいき【券売機[切符自動販売機]】
a ticket slot-machine.
券契
けんけい [0] 【券契】
地券・手形・割符などの総称。特に,土地などの財産に関する権利証書。
券状
けんじょう [0] 【券状】
手形。証文。券書。
券面
けんめん [0][3] 【券面】
金額を記した証券の表面。「―額」
刹
さつ 【刹・檫】
仏塔の中心となる柱。せつ。
刹利
せつり [1] 【刹利】
「刹帝利(セツテイリ)」の略。
刹帝利
せっていり [3] 【刹帝利】
⇒クシャトリヤ
刹竿
せっかん [0] 【刹竿】
寺の門前や仏堂の前に立てる長い旗竿。説法のあることなどを知らせるもの。
刹那
せつな【刹那】
a moment;→英和
an instant.→英和
〜的(に) momentary(-ily).→英和
刹那
せつな [1] 【刹那】
〔梵 kṣaṇa〕
きわめて短い時間。瞬間。念。「―の快楽を求める」「爆発が起こった―」「一弾指の間に六十五の―ありて/正法眼蔵」
〔本来,仏教でいう時間の最小単位で,一つの意識の起こる時間。その長さについては諸説がある〕
刹那主義
せつなしゅぎ [4] 【刹那主義】
現在の瞬間を生きることに全力を尽くすという考え方。一般には一時的な快楽を追求する考え方をいう。
刹那的
せつなてき [0] 【刹那的】 (形動)
(1)非常に短い時間であるさま。瞬間的。
(2)目の前の快楽を求めるさま。「―な喜び」
刹鬼
せっき 【殺鬼・刹鬼】
人を殺し,物を滅ぼす恐ろしいもの。羅刹。無常の理(コトワリ)にたとえても用いる。「されども無常の―情なく別離の苦患(クゲン)は遁(ノガレ)難し/沙石 3」
刺
いら 【刺・苛】
(1)草木のとげ。
(2)魚の背びれのとげ。
(3)イラクサの異名。
刺
とげ【刺】
a thorn (いばらの);→英和
a prickle (草の);→英和
a splinter (木などの);→英和
a spine (魚の背の).→英和
〜のある thorny;→英和
prickly;→英和
spiny;→英和
[比喩的]⇒とげとげしい.〜が刺さる A thorn runs into[sticks in] <one's finger> .
刺
とげ [2] 【刺・棘】
(1)植物の体表にあるとがった針状の硬い突起物。多くは枝が変形したものであるが,葉・茎・托葉の性質をもつものがあり,順に葉針(サボテンなど)・茎針(クコなど)・托葉針(サンショウなど)という。刺毛。
(2)動物の消化器や体表にある先の鋭くとがった付属突起物。毛が変質したもの(ヤマアラシなど),鱗(ウロコ)が変形したもの(ハリセンボン),表皮からつくられたもの(ウニ)などがある。
(3)竹・木などのとがった細片。「指に―がささる」
(4)かたくてとがった小片。魚の骨など。「―が喉(ノド)にささる」
(5)人の心をつきさすような意地の悪い言葉や仕打ち。「―のある物の言い方」「―を含んだ言葉」
刺
し [1] 【刺】
名刺。
刺
さし [2] 【刺(し)】
(1)刺すこと。他の語と複合して「ざし」となることが多い。「串―(クシザシ)」「目―」
(2)「米刺(コメサ)し」に同じ。
(3)「刺身」の略。「馬―」「いか―」
刺々しい
とげとげしい【刺々しい】
sharp <criticism> ;→英和
harsh <language> ;→英和
stinging <words> .
刺さる
ささ・る [2] 【刺さる】 (動ラ五[四])
先のとがった物がくいこんではいる。「指にとげが―・る」
刺さる
ささる【刺さる】
stick;→英和
be stuck.
刺し
さし [2] 【刺(し)】
(1)刺すこと。他の語と複合して「ざし」となることが多い。「串―(クシザシ)」「目―」
(2)「米刺(コメサ)し」に同じ。
(3)「刺身」の略。「馬―」「いか―」
刺し傷
さしきず [3][2] 【刺(し)傷】
とがったもので突いてできた傷。
刺し子
さしこ【刺し子】
a quilt;→英和
quilted clothes.
刺し子
さしこ [3] 【刺(し)子】
綿布を重ね合わせ一面に細かく刺し縫いにすること。また,そのようにして縫われたもの。保温力があり非常に丈夫なので,柔道着・剣道着・消防服などに用いる。さしっ子。
刺し子[図]
刺し子半纏
さしこばんてん [4] 【刺(し)子半纏】
刺し子で作った半纏。火消しが用いた。
刺し子着
さしこぎ [0] 【刺(し)子着】
刺し子に縫った着物。
刺し子織り
さしこおり [0] 【刺(し)子織り】
平織りに同色あるいは色の違う経(タテ)糸または緯(ヨコ)糸を浮かせて刺し子のような文様を表した綿織物。柔道着などに用いる。
刺し止める
さしと・める [4][0] 【刺(し)止める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしと・む
(1)突き刺して動かないようにする。「昆虫の標本を虫ピンで―・める」
(2)刺し殺す。「重季も心緩(ユル)さず,すわといはば―・めんと/読本・弓張月(前)」
刺し殺す
さしころ・す [4][0] 【刺(し)殺す】 (動サ五[四])
刃物で突き刺して殺す。「ナイフで人を―・した」
[可能] さしころせる
刺し殺す
さしころす【刺し殺す】
stab <a person> to death.
刺し毛
さしげ [2][0] 【差(し)毛・刺(し)毛】
(1)動物の毛で,全体の部分と違った色の毛が交じっていること。また,そのような毛や動物。
(2)兜(カブト)や帽子などに挿した羽毛。
刺し竿
さしざお [2] 【差し竿・刺し竿】
小鳥をとるために,竿先にとりもちをつけた竿。
刺し箸
さしばし [2] 【刺し箸】
ものを突き刺して取る箸づかい。無作法とされる。
刺し継ぎ
さしつぎ [0][2] 【刺(し)継ぎ】
布地の弱って薄くなった所を裏から共布をあて,同色・同質の糸で刺して丈夫にすること。
刺し網
さしあみ [0][2] 【刺(し)網】
海中に張って,網目に頭をさし込ませたり体をからませたりさせて魚を捕獲する網。浮刺し網・底刺し網などがある。
刺し網[図]
刺し縫い
さしぬい [0][2] 【刺(し)縫い】
(1)布を幾枚も重ねて一針抜きに縫うこと。また,そのもの。
(2)日本刺繍(シシユウ)の技法の一。比較的広い面をすき間なく刺すものに用いる。
〔「刺し繍い」とも書く〕
刺し貫く
さしつらぬ・く [0][5] 【刺(し)貫く】 (動カ五[四])
突き刺して,反対側まで通す。刺し通す。「槍で胸を―・く」
[可能] さしつらぬける
刺し足袋
さしたび [0][2] 【刺(し)足袋】
細かく刺し縫いにした足袋。また,足袋を刺し縫いすること。
刺し身
さしみ [3] 【刺(し)身】
新鮮な魚介類などの肉を,生のまま薄く切って醤油などをつけて食べる料理。つくりみ。おつくり。
刺し身包丁
さしみぼうちょう [4] 【刺(し)身包丁】
刺身を作るのに用いる包丁。刃の幅が狭くて刀身が長い。
刺し通す
さしとお・す [3][0] 【刺(し)通す】 (動サ五[四])
刺して,裏まで突き通す。「腹から背中まで―・す」
[可能] さしとおせる
刺し通す
さしとおす【刺し通す】
pierce;→英和
thrust <a dagger> (into);→英和
run <a sword> through.
刺し違え
さしちがえ [0] 【刺(し)違え】
刀などで刺し違えること。
刺し違える
さしちが・える [0][5] 【刺(し)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしちが・ふ
互いに相手を刀などで刺し合って死ぬ。「敵の大将と―・える」
刺し鯖
さしさば [2] 【刺し鯖】
サバを背開きにして二尾を一刺しとした塩味の干物。江戸時代,盆の贈答品とされた。
刺す
さす【刺す】
(1)[突き刺す]pierce;→英和
stab;→英和
prick;→英和
stick.→英和
(2)[虫が]bite;→英和
sting.→英和
(3)[縫う]sew;→英和
stitch.→英和
(4)《野》put[throw]out <a runner> .
鳥を〜 catch a bird.→英和
刺す
さ・す [1] 【刺す】 (動サ五[四])
(1)細長くて先の鋭い固い物を,他の物の中に無理に突き入れる。つきさす。「注射針を腕に―・す」「指にとげを―・した」「短刀で人を―・す」「暴漢に―・される」「団子をくしに―・す」「とどめを―・す」
(ア)(「螫す」とも書く)虫が人の肌に針を突きたてる。「蜂に―・される」
(イ)ひと針ひと針縫う。「雑巾を―・す」
(2)(「差す」とも書く)船を進めるために,さおを水底に突き立てる。また,舟を進める。「さおを―・す」
(3)とりもちを塗ったさおで小鳥や虫を捕まえる。「鳥を―・す」
(4)野球で,走者をタッチ-アウトにする。「牽制球で一塁のランナーを―・す」
(5)目・鼻・舌・皮膚などに鋭い刺激を与える。「明るい太陽の光が目を―・す」「異様なにおいが鼻を―・した」「寒気が肌を―・す」
(6)糸やひもで,いくつもの物を貫き通してまとめる。「おどろきて御紐―・し給ふ/源氏(浮舟)」
[可能] させる
[慣用] 釘を―・止(トド)めを―・流れに棹(サオ)―
刺すような
さすような【刺すような】
biting;cutting;→英和
sharp;→英和
shooting.→英和
刺すように(寒い) biting[bitterly,piercing](cold).
刺す竹の
さすたけの 【刺す竹の】 (枕詞)
〔「さすだけの」とも。勢いよく茂る竹のようなの意〕
「君」「大宮人」「皇子(ミコ)」「舎人(トネリ)」などにかかる。「―大宮人の家と住む/万葉 955」
刺亀虫
さしがめ [2] 【刺椿象・刺亀虫】
半翅目サシガメ科の昆虫の総称。体は扁平でやや細く,頭部は円筒状で複眼が突出する。口吻は湾曲して先端がとがる。多くは昆虫を捕らえて吸血するので害虫の天敵となるが,人血を吸うものもある。
刺傷
さしきず [3][2] 【刺(し)傷】
とがったもので突いてできた傷。
刺傷
ししょう [0] 【刺傷】 (名)スル
刺して傷つけること。また,その傷。
刺傷
さしきず【刺傷】
a stab;→英和
a nail wound (釘の);a puncture.→英和
刺刀
さすが [0] 【刺刀】
(1)腰に差す短刀。腰刀。「六郎殿の―は蝦夷(エゾ)の突き折れ/田植草紙」
(2)細工用の小刀。
刺刺
とげとげ [1] 【刺刺】 (副)スル
とげ立っているさま。また,態度や言動がきつくて親近感を欠いているさま。「癯(ヤツ)れてゐる故(セイ)か顔の造作が―してゐて/浮雲(四迷)」
刺刺しい
とげとげし・い [5] 【刺刺しい】 (形)[文]シク とげとげ・し
(1)ものの言い方や表情などがいかにも意地悪できつい。かどだっている。「―・い顔つきで子供をしかる」「―・い皮肉を浴びせる」
(2)とげ立っている。とげが多い。「―・い木を差込んだ花瓶なぞを/うづまき(敏)」
[派生] ――さ(名)
刺創
しそう [0] 【刺創】
突き刺されてできるきず。さしきず。
刺史
しし [1] 【刺史】
(1)中国の地方官。漢代では地方監察官,隋・唐代では州の長官。宋以後廃止。
(2)国守(コクシユ)の唐名。
刺子
さしこ [3] 【刺(し)子】
綿布を重ね合わせ一面に細かく刺し縫いにすること。また,そのようにして縫われたもの。保温力があり非常に丈夫なので,柔道着・剣道着・消防服などに用いる。さしっ子。
刺し子[図]
刺子半纏
さしこばんてん [4] 【刺(し)子半纏】
刺し子で作った半纏。火消しが用いた。
刺子着
さしこぎ [0] 【刺(し)子着】
刺し子に縫った着物。
刺子織り
さしこおり [0] 【刺(し)子織り】
平織りに同色あるいは色の違う経(タテ)糸または緯(ヨコ)糸を浮かせて刺し子のような文様を表した綿織物。柔道着などに用いる。
刺客
しかく [0] 【刺客】
暗殺をする人。しきゃく。せっかく。「―をさしむける」
刺客
しかく【刺客(の手にかかる)】
(fall a victim to) an assassin.→英和
刺客
しきゃく [0] 【刺客】
⇒しかく(刺客)
刺客
せっかく セキ― [0] 【刺客】
〔「せき」は漢音〕
「しかく(刺客)」に同じ。「―の刃(ヤイバ)に命を隕(オト)した/渋江抽斎(鴎外)」
刺戟
しげき [0] 【刺激・刺戟】 (名)スル
(1)外部から働きかけて,感覚や心に反応を起こさせること。また,その働きをする物事。「―が強い」「自分の新しい化粧法がどんな風に岡の目を―するか/或る女(武郎)」
(2)生体に作用して何らかの反応を引き起こさせること。また,その働きの要因となる物事。
〔明治期に作られた語〕
刺抜き
とげぬき [3][0] 【刺抜き】
皮膚にささった刺を抜くこと。また,その道具。
刺抜き地蔵
とげぬきじぞう 【刺抜き地蔵】
東京都豊島区巣鴨にある曹洞宗の寺,高岩寺の俗称。本尊延命地蔵菩薩は刺抜きに霊験があるとされる。
刺捕り
さいとり [0][4] 【刺捕り】
〔「さしとり」の転〕
刺捕り竿で鳥を捕ること。また,その人。
刺捕り竿
さいとりざお [4] 【刺捕り竿】
鳥を捕るために,先端に鳥もちを塗った竿。
刺撃
しげき [0] 【刺撃】 (名)スル
(1)武器でさしたり,うったりすること。
(2)「しげき(刺激){(1)}」に同じ。「横合より国民の思想を―し/文学史骨(透谷)」
刺椿象
さしがめ [2] 【刺椿象・刺亀虫】
半翅目サシガメ科の昆虫の総称。体は扁平でやや細く,頭部は円筒状で複眼が突出する。口吻は湾曲して先端がとがる。多くは昆虫を捕らえて吸血するので害虫の天敵となるが,人血を吸うものもある。
刺止める
さしと・める [4][0] 【刺(し)止める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしと・む
(1)突き刺して動かないようにする。「昆虫の標本を虫ピンで―・める」
(2)刺し殺す。「重季も心緩(ユル)さず,すわといはば―・めんと/読本・弓張月(前)」
刺殺
しさつ [0] 【刺殺】 (名)スル
(1)刃物で刺し殺すこと。せきさつ。「途中に待伏して―せんとの巧みなり/経国美談(竜渓)」
(2)野球で,守備側のプレーヤーがボールを捕り,打者や走者を直接アウトにすること。プット-アウト。
刺殺す
さしころ・す [4][0] 【刺(し)殺す】 (動サ五[四])
刃物で突き刺して殺す。「ナイフで人を―・した」
[可能] さしころせる
刺殺する
しさつ【刺殺する】
stab <a person> dead;《野》put <a runner> out.
刺毛
さしげ [2][0] 【差(し)毛・刺(し)毛】
(1)動物の毛で,全体の部分と違った色の毛が交じっていること。また,そのような毛や動物。
(2)兜(カブト)や帽子などに挿した羽毛。
刺毛
しもう [0] 【刺毛】
(1)植物の表皮にあるかたい毛。毛の内部に刺激性の液を蓄えている。イラクサのとげなど。
(2)ドクガ科・イラガ科などの幼虫の体表にある腺毛の一種。ヒトの皮膚などに刺さると刺激性の液を浸出する。
刺激
しげき [0] 【刺激・刺戟】 (名)スル
(1)外部から働きかけて,感覚や心に反応を起こさせること。また,その働きをする物事。「―が強い」「自分の新しい化粧法がどんな風に岡の目を―するか/或る女(武郎)」
(2)生体に作用して何らかの反応を引き起こさせること。また,その働きの要因となる物事。
〔明治期に作られた語〕
刺激
しげき【刺激】
a stimulus;→英和
an impulse;→英和
an incentive.→英和
〜する stimulate;→英和
excite;→英和
spur.→英和
〜的 exciting;sensational.→英和
〜性の stimulative;→英和
incentive.〜となる serve as an incentive.→英和
〜のない dull;→英和
monotonous.→英和
〜を求める look for some excitement.‖刺激剤 a stimulant.
刺激伝導系
しげきでんどうけい [0] 【刺激伝導系】
心臓の内壁に存在し,心臓の機械的な収縮を引き起こすための電気的な刺激を発生,伝導する特殊な心筋細胞の系。
刺激剤
しげきざい [3][0] 【刺激剤】
(1)生体の一部に刺激を与えて,生理的活動・生理作用などを促進させる薬剤。
(2)人の心に働きかけて,発奮させる原因となる物事のたとえ。
刺激反応説
しげきはんのうせつ [6] 【刺激反応説】
⇒エス-アール説(セツ)
刺激療法
しげきりょうほう [4] 【刺激療法】
疾病に対する回復力を高めるため,人体に適度な物理的または化学的な刺激を加える療法。発熱療法・鍼灸(シンキユウ)など。
刺激的
しげきてき [0] 【刺激的】 (形動)
感性を強く触発するさま。「―な論文」
刺激閾
しげきいき [3] 【刺激閾】
ある感覚を引き起こすのに必要な,最小の刺激の強さ。
→閾
刺突
しとつ [0] 【刺突】 (名)スル
つきさすこと。「漁師と共に,河魚を―し/西国立志編(正直)」「銃剣で―する」
刺立つ
とげだ・つ [3] 【刺立つ】 (動タ五[四])
(1)とげが立つ。「―・った枝」
(2)いらだつ。とげとげしくなる。「心が―・つ」
刺竹
しちく [0] 【刺竹】
タケの一種。中国南部原産。沖縄・九州などで防風用に栽植され,高さ20メートルにもなる。よく分枝し,下方の小枝は退化して丈夫な刺(トゲ)になる。トゲダケ。
刺米
さしまい [2][0] 【刺米・差米】
江戸時代,検査のために米刺しを俵に入れて取り出した米。鑑定人・仲介人などが手数料としてとる風習があったので,俵に詰めるとき,あらかじめその分を見込んで入れてある。
刺細胞
しさいぼう [2] 【刺細胞】
ヒドロ虫や鉢クラゲなどの刺胞動物類の触手や胃腔の内面にある細胞。内部に毒液を含んだ刺胞を有し,その刺針に触れるものがあるとそれにつながる螺旋糸(ラセンシ)が反転して毒液を発射し,捕食や防御に役立てる。
→刺胞
刺絡
しらく [0] 【刺絡・刺胳】
⇒瀉血(シヤケツ)
刺継ぎ
さしつぎ [0][2] 【刺(し)継ぎ】
布地の弱って薄くなった所を裏から共布をあて,同色・同質の糸で刺して丈夫にすること。
刺網
さしあみ [0][2] 【刺(し)網】
海中に張って,網目に頭をさし込ませたり体をからませたりさせて魚を捕獲する網。浮刺し網・底刺し網などがある。
刺し網[図]
刺縫い
さしぬい [0][2] 【刺(し)縫い】
(1)布を幾枚も重ねて一針抜きに縫うこと。また,そのもの。
(2)日本刺繍(シシユウ)の技法の一。比較的広い面をすき間なく刺すものに用いる。
〔「刺し繍い」とも書く〕
刺繍
ししゅう【刺繍】
embroidery.〜する embroider <figures on> .→英和
‖刺繍糸 embroidery thread.
刺繍
ししゅう [0] 【刺繍】 (名)スル
糸を通した針を刺し布に模様や絵を表すこと。縫い取り。「ハンカチに―する」
刺繍台
ししゅうだい [0] 【刺繍台】
日本刺繍で,布を張る台。
刺羽
さしば [0] 【翳・刺羽・指羽】
羽毛や絹布などを張ったうちわ形のものに,長柄をつけたもの。貴人に左右からさしかざして,その顔を隠す。天皇の即位・朝賀などの際用いた。かざしのは。は。
翳[図]
刺股
さすまた [0] 【刺股・指叉】
江戸時代の捕り物道具の一。U 字形の鉄金具に2〜3メートルの柄をつけたもの。金具で相手の喉(ノド)・腕などを塀や地面に押しつけて捕らえる。
→袖搦(ソデガラ)み
→突棒(ツクボウ)
刺股[図]
刺胞
しほう [1] 【刺胞】
刺胞動物の刺細胞でつくられた細胞器官。
→刺細胞
刺胞動物
しほうどうぶつ [4] 【刺胞動物】
動物分類上の門の一。従来の腔腸動物からクシクラゲ類(有櫛(ユウシツ)動物)を除いたもの。
→有櫛動物
刺胳
しらく [0] 【刺絡・刺胳】
⇒瀉血(シヤケツ)
刺草
しそう [0] 【刺草】
アザミの別名。
刺草
いらくさ【刺草】
a nettle.→英和
刺草
いらくさ [0][2] 【刺草・蕁麻】
イラクサ科の多年草。日陰地に自生。高さ80センチメートル内外。葉は心臓形で粗い鋸歯(キヨシ)がある。秋,葉腋(ヨウエキ)に緑白色の雄花穂と雌花穂をつける。葉・茎にあるとげはギ酸を含み,触れると痛く,水疱ができる。若葉は食用。茎から繊維をとる。イタイタグサ。
刺草織
いらくさおり [0] 【刺草織(り)】
イラクサの茎皮の繊維から紡いだ糸で織った織物。
刺草織り
いらくさおり [0] 【刺草織(り)】
イラクサの茎皮の繊維から紡いだ糸で織った織物。
刺虫
いらむし [2] 【刺虫】
イラガの幼虫。
刺蛾
いらが [0] 【刺蛾】
イラガ科のガ。開張約33ミリメートル。前ばねは黄色で二本の褐色の線がある。幼虫はイラムシと呼ばれる毛虫で,毒針をもち,人が触れると痛みを与える。カキ・ナシ・リンゴ・ナツメなどの害虫。繭はスズメノショウベンタゴ・スズメノタゴなどといい,卵形でかたい。六〜九月頃に羽化。日本各地とアジア東部に分布。
刺蠅
さしばえ [2] 【刺蠅】
サシバエ科のハエ。体長6ミリメートル内外。胸部背面に四本の暗褐色の縦条があり,腹部は灰黄色で六個の褐色斑がある。口吻は細長く突出し,人や家畜から吸血する。世界各地に分布。
刺衝
ししょう [0] 【刺衝】 (名)スル
突き刺すこと。刺激すること。「政府や国会を―する輿論を造り出だして/花間鶯(鉄腸)」
刺貫く
さしつらぬ・く [0][5] 【刺(し)貫く】 (動カ五[四])
突き刺して,反対側まで通す。刺し通す。「槍で胸を―・く」
[可能] さしつらぬける
刺足袋
さしたび [0][2] 【刺(し)足袋】
細かく刺し縫いにした足袋。また,足袋を刺し縫いすること。
刺身
さしみ【刺身】
sashimi;slices of raw fish.鮪(まぐろ)の刺身 sliced raw tuna.
刺身
さしみ [3] 【刺(し)身】
新鮮な魚介類などの肉を,生のまま薄く切って醤油などをつけて食べる料理。つくりみ。おつくり。
刺身包丁
さしみぼうちょう [4] 【刺(し)身包丁】
刺身を作るのに用いる包丁。刃の幅が狭くて刀身が長い。
刺通す
さしとお・す [3][0] 【刺(し)通す】 (動サ五[四])
刺して,裏まで突き通す。「腹から背中まで―・す」
[可能] さしとおせる
刺違え
さしちがえ [0] 【刺(し)違え】
刀などで刺し違えること。
刺違える
さしちが・える [0][5] 【刺(し)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしちが・ふ
互いに相手を刀などで刺し合って死ぬ。「敵の大将と―・える」
刺鉄
さすが [0] 【刺鉄】
鉸具(カコ)についている,釘(クギ)形の止め金。鐙(アブミ)や革帯の金具として用いた。
刺鑿
さすのみ [0][2] 【刺鑿】
のみの一種。柄の長さ約30センチメートルで,槌(ツチ)で打たずに手で突くようにして,木材にやや大きい穴を開けるもの。
刺青
しせい [0] 【刺青】
いれずみ。ほりもの。
刺青
いれずみ [0] 【入れ墨・刺青・文身】 (名)スル
(1)肌に針や刃物で傷をつけ,墨汁・朱・ベンガラ・緑青などの色素をすり込んで,文字・紋様・絵柄を描き出すこと。近世では,遊侠(ユウキヨウ)の徒の間で盛んに行われた。彫り物。
(2)昔の刑罰の一。顔や腕に束ねた針で墨を刺し入れて前科者のしるしとした。江戸時代には,江戸追放などの付加刑として行われた。黥(ゲイ)。
刺鼠
とげねずみ [3] 【刺鼠】
ネズミの一種。頭胴長12〜18センチメートルで,体に長さ2センチメートル余りの硬く先が鋭い針状の毛を密生する。奄美大島・徳之島と沖縄本島特産の世界的な珍種。天然記念物。
刻
こく [1] 【刻】
(1)(「剋」とも書く)陰暦で用いられた時間の単位。水時計(=漏刻)の刻み目に由来する。
(ア)一昼夜を一二分し,それに十二支を配した時間。「子(ネ)の刻」などという。定時法では昼夜の別なく一二等分するが,不定時法では昼夜を別々に六等分するため,季節により一刻の長さが一定でない。民間では多く後者が用いられた。一刻をさらに四分して「辰(タツ)の一刻」「丑(ウシ)三つ」などといい,また一刻を三分して上・中・下を区別し,「寅(トラ)の上刻」「卯(ウ)の下刻」などと称した。
(イ)一昼夜を一〇〇刻に分けた時間。定時法では昼夜を一〇〇等分するが,不定時法では春分・秋分で昼夜各五〇刻,夏至には昼六〇刻,夜四〇刻,冬至にはその逆となる。
(2)きざむこと。彫ること。「名人の―になる彫像」
刻
きざ [2] 【刻・段】
きざみ目。きざみ。
刻々
こっこく【刻々】
every moment[hour].
刻する
こく・する [3] 【刻する】 (動サ変)[文]サ変 こく・す
(1)石・木などにほりつける。きざむ。「石上に弥陀三尊来迎の像を―・す/日本風景論(重昂)」
(2)〔版木をほる意から〕
本を出版する。「僕曾て書を―・せり/花柳春話(純一郎)」
刻み
きざみ 【刻み】
■一■ [0] (名)
(1)刻むこと。また刻み目。「材木に―を入れる」
(2)「刻みタバコ」の略。
(3)歌舞伎などで,拍子木を短い間隔で連続して打つこと。
(4)時の流れを区切った一刻。その時。場合。「いまはの―/源氏(夕顔)」「笠置の城攻め落さるる―/太平記 4」
(5)階級。位。「下の―といふ際になれば,殊に耳たたずかし/源氏(帚木)」
■二■ (接尾)
短い時間・長さや少ない量などを表す数詞に付いて,規則的にその間隔をおく意を表す。…ごと。「十分―で計算する」「目盛りは一グラム―」
刻みタバコ
きざみタバコ [4] 【刻み―】
葉タバコを細かく刻んだもの。煙管(キセル)に詰めて吸う。きざみ。
刻み付ける
きざみつ・ける [5] 【刻み付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きざみつ・く
(1)彫って,あとをつける。「石碑に句を―・ける」
(2)しっかりと心にとどめておく。「感動を心に―・ける」
刻み拍子
きざみびょうし [4] 【刻み拍子】
能楽の足拍子の一。足を細かに数多く踏むもの。
刻み昆布
きざみこぶ [4] 【刻み昆布】
コンブを乾かし,細かく削ったもの。きざみこんぶ。
刻み漬け
きざみづけ [0] 【刻み漬け】
大根・蕪(カブ)などを細切りにし,刻んだ葉や茎などと一緒に塩漬けにしたもの。切り漬け。
刻み目
きざみめ [0] 【刻み目】
刻みのついた箇所。刻みをつけたあと。「―をつける」
刻み目
きざみ【刻み目(をつける)】
a notch (notch).→英和
刻みタバコ cut[pipe]tobacco.
刻み荒布
きざみあらめ [4] 【刻み荒布】
アラメを煮て乾かし,強くおしつけて小口からかんなで細長く削ったもの。
刻み足
きざみあし [3][0] 【刻み足】
小さい歩幅で速く歩くこと。「―に歩く」
刻み込む
きざみこ・む [4] 【刻み込む】 (動マ五[四])
(1)彫りつける。「細い線が―・まれた柱」
(2)心に深くとどめる。「故郷の山河を脳裏に―・む」
[可能] きざみこめる
刻み階
きざみばし 【刻み階】
〔古くは「きざみはし」〕
段。階段。きざはし。[ヘボン(三版)]
刻み鞘
きざみざや [3] 【刻み鞘】
刀の鞘に横輪をいくつも連ねたような刻み目をつけたもの。
刻む
きざむ【刻む】
cut (fine);→英和
mince (肉を);→英和
carve (彫刻);→英和
tick (off,away) <the time> (時を).→英和
刻む
きざ・む [0] 【刻む】 (動マ五[四])
〔「きざ」は段(キダ)と同源〕
(1)刃物で細かく切る。切って細かくする。「ネギを―・む」
(2)浅く狭い切れ目を入れる。刻み目をつける。「文字を―・む」「柱に―・む」
(3)彫刻する。彫って像などを作る。「仏像を―・む」
(4)細かい区切りをつけながら進行する。「目盛りを―・む」「時を―・む」
(5)深く心にとどめる。「教訓を心に―・む」
(6)責めさいなむ。「わが身を只今までいろいろに―・まれ/浮世草子・万の文反古」
(7)入れ墨をする。「天皇瞋(イカ)りて面(オモテ)を―・みて/日本書紀(雄略訓)」
[可能] きざめる
刻一刻
こくいっこく [1] 【刻一刻】 (副)
時が次第に過ぎていくさま。一瞬一瞬。刻刻(コツコク)。「―(と)変わる景色」「出発の時が―(と)迫る」
刻一刻
こくいっこく【刻一刻】
every moment[hour].
刻下
こっか コク― [1] 【刻下】
いま現在。もっか。「―の急務」
刻刻
きざきざ 【刻刻・段段】 (形動ナリ)
ずたずたに切りきざむさま。きだきだ。「悲しみの腸(ハラワタ)―に断(タ)つとは/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
刻刻
ぎざぎざ 【刻刻・段段】
■一■ [0][4] (名・形動)
鋸(ノコギリ)の歯のようなきざみ目。また,それが連続的についているさま。「―のある葉」「―な岩礁」
■二■ [1] (副)スル
鋸の歯のようなきざみ目が連続してついているようす。「―した稜線」「葉のふちが―している」
刻刻
こくこく [0] 【刻刻】 (副)
⇒こっこく(刻刻)
刻刻
こっこく コク― [0] 【刻刻】
〔「こくこく」の転〕
■一■ (名)
時間の一区切り一区切り。一刻ごと。「時々―」
■二■ (副)
時間の経過につれて情勢の変化するさま。刻一刻。「雲の形が―(に)変わる」「発車の時は―(と)迫ってくる」
刻印
こくいん【刻印】
a stamp;→英和
a mark.→英和
〜を打つ stamp with a die;→英和
hallmark.→英和
刻印
こくいん [0] 【刻印】 (名)スル
(1)印を彫って作ること。また,その印。印刻。
(2)「極印(ゴクイン){(2)}」に同じ。
(3)硬貨の縁のきざみ。ぎざ。
刻印付け
こくいんづけ [0] 【刻印付け】
⇒刷(ス)り込(コ)み
刻器
こっき コク― [1] 【刻器】
石器の一。打撃を加えて刃部を作り出したものの総称。木や骨に溝を彫るのに使われた。ビュラン。グレーバー。彫器。
刻子
コーツ [1] 【刻子】
〔中国語〕
麻雀用語。同種同牌が三枚そろったもの。
刻字
こくじ [0] 【刻字】
文字をほりつけること。また,その文字。「碑文の―」
刻意
こくい [1] 【刻意】
心を深く用いること。苦心。腐心。「春の感じを―に添へつつある/草枕(漱石)」
刻本
こくほん [0] 【刻本】
版木に刻んで印刷した書物。版本。
刻板
こくはん [0] 【刻板・刻版】
版木にきざむこと。また木版で印刷すること。
刻漏
こくろう [0] 【刻漏】
水時計。漏刻。
刻版
こくはん [0] 【刻板・刻版】
版木にきざむこと。また木版で印刷すること。
刻舟
こくしゅう [0] 【刻舟】
〔船外に剣を落とした人が,あとで探す時のために,船の動くのも考えずに船べりに目印を付けておいたという「呂氏春秋(察今)」の故事から〕
古いしきたりを守って,時代の移り変わりに気のつかないことのたとえ。舟に刻(コク)して剣を求む。
刻苦
こっく コク― [1] 【刻苦】 (名)スル
自らを苦しめ努力すること。「―精励」「蛍雪(ケイセツ)の窓に―して/慨世士伝(逍遥)」
刻苦する
こっく【刻苦する】
work hard (diligently).
刻苦勉励
こっくべんれい コク― [1] 【刻苦勉励】 (名)スル
非常に苦労して,仕事・勉学などにはげむこと。
刻苧
こくそ [1][0] 【木屎・粉糞・刻苧】
漆に繊維くずや木粉を練りまぜたもの。漆塗りの下地の合わせ目・割れ目などを埋めるために用いる。
刻薄
こくはく [0] 【酷薄・刻薄】 (名・形動)[文]ナリ
むごく,思いやりがない・こと(さま)。「残忍な―な人間/平凡(四迷)」
[派生] ――さ(名)
刻銘
こくめい [0] 【刻銘】
金属や石の器物に製作者の名などを刻むこと。また,その刻まれた文字。
刻限
こくげん [3][2] 【刻限】
(1)指定した時刻。定刻。「―に遅れる」「返済の―を切る」
(2)時刻。時間。「日の暮れる―」
刻限
こくげん【刻限】
time;→英和
a time limit (期限);the fixed[appointed]time.
剃り
そり [2] 【剃り】
(1)そること。また,そった具合。「―を入れる」
(2)かみそり。「三日に一度は是非―を当てなくつちや/草枕(漱石)」
剃りたての
そりたて【剃りたての】
clean-shaven.
剃り上げる
そりあ・げる [0][4] 【剃り上げる】 (動ガ下一)
(1)上の方へ剃る。「ひげを―・げる」
(2)剃ることが終わる。
剃り下げ
そりさげ 【剃り下げ】
月代(サカヤキ)を広く剃り下げて,鬢(ビン)を狭く残した髪の結い方。近世,中間(チユウゲン)・奴(ヤツコ)などがしていた髪形。「十ばかりの―の,ちつぽけな馬方が/浄瑠璃・丹波与作(上)」
剃り下げる
そりさ・げる [0][4] 【剃り下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 そりさ・ぐ
頭頂から下のほうへ剃る。頭髪を剃り下げにする。「地体から―・げたる頭(ツムリ)つき,いつともなしにすつきりと禿げて/浮世草子・好色万金丹」
剃り下げ奴
そりさげやっこ 【剃り下げ奴】
髪を剃り下げにした奴。また,その髪形。「頭巾を取れば,髷(ワゲ)はぼんのくぼにある―なり/滑稽本・膝栗毛 7」
剃り下ろす
そりおろ・す [0][4] 【剃り下ろす】 (動サ五[四])
下の方へ剃る。「髪を―・す」
剃り刃
そりば [2] 【剃り刃】
安全かみそりの刃。
剃り味
そりあじ [2] 【剃り味】
毛を剃るときに肌に触れる,かみそりの感じ。
剃り毀す
そりこぼ・す [4] 【剃り毀す】 (動サ五[四])
「そりこぼつ」に同じ。「ごそと―・して尼になりたるこそ/色懺悔(紅葉)」
剃り毀つ
そりこぼ・つ 【剃り毀つ】 (動タ四)
毛を剃り落とす。「罪障(ツミ)消滅(ホロボ)しの為に頭を―・つて/真景累ヶ淵(円朝)」
剃り立て
そりたて [0] 【剃り立て】
剃ったばかりであること。
剃り落す
そりおと・す [0][4] 【剃り落(と)す】 (動サ五[四])
毛をそって取り去る。「ひげを―・す」
[可能] そりおとせる
剃り落とす
そりおと・す [0][4] 【剃り落(と)す】 (動サ五[四])
毛をそって取り去る。「ひげを―・す」
[可能] そりおとせる
剃り跡
そりあと [0] 【剃り跡】
かみそりで毛を剃った跡。
剃り込み
そりこみ [0] 【剃り込み】
生え際などを深く剃り込むこと。また,そのようにして剃った生え際の線。
剃り込む
そりこ・む [0][3] 【剃り込む】 (動マ五[四])
生え際などを深く剃る。「額を―・む」
剃る
す・る [1] 【剃る】 (動ラ五[四])
「そる(剃)」の転。「顔を―・る」
[可能] すれる
剃る
そる【剃る】
shave <one's beard,chin,face> ;→英和
shave oneself (顔を);have[get]a shave (剃らせる).
剃る
そ・る [1] 【剃る】 (動ラ五[四])
かみそりでひげや髪の毛などを根元から切る。する。古くは剃髪(テイハツ)する意で用いた。「ひげを―・る」「かしらを―・る人も,師に就きて僧となるこそ/宇津保(俊蔭)」
[可能] それる
剃刀
かみそり【剃刀】
a razor.→英和
〜を当てる (have a) shave.→英和
〜のような sharp.→英和
‖剃刀負け barber's itch.安全剃刀 a safety razor.電気剃刀 an electric shaver.
剃刀
かみそり [3][4] 【剃刀】
〔「髪剃(ソ)り」の意〕
(1)頭髪や髭(ヒゲ)をそるための鋭利な刃物。
(2)切れ味の鋭いさま,才気鋭いさまのたとえ。「―パンチ」「―のように切れる男」
剃刀気触れ
かみそりかぶれ [5] 【剃刀気触れ】
剃刀で髭をそったあとに皮膚に生じる小さな炎症。
剃刀貝
かみそりがい [4] 【剃刀貝】
マテガイの別名。
剃刀負け
かみそりまけ [0] 【剃刀負け】 (名)スル
剃刀かぶれができること。
剃度
ていど [1] 【剃度】
剃髪して僧・尼になること。得度(トクド)。
剃頭
ていとう [0] 【剃頭】
頭をそること。剃髪。
剃髪
ていはつ [0] 【剃髪】 (名)スル
(1)髪を剃(ソ)ること。特に髪を剃り落として仏門に入ること。薙髪(チハツ)。「無常を観じて―する」
(2)「剃髪の祝い」に同じ。
(3)江戸時代の女子の閏刑(ジユンケイ)の一。姦通罪などに科し,髪を剃って親族にひきわたすもの。
剃髪する
ていはつ【剃髪する】
have one's head shaved;be tonsured.
剃髪の祝
ていはつのいわい 【剃髪の祝(い)】
生まれた児の産毛を剃る祝い。産剃(ウブゾ)り。
剃髪の祝い
ていはつのいわい 【剃髪の祝(い)】
生まれた児の産毛を剃る祝い。産剃(ウブゾ)り。
剃髪式
ていはつしき [4][3] 【剃髪式】
仏教で俗人が僧・尼となる際に行う剃髪の儀式。剃度式。得度式。
剃髪染衣
ていはつぜんえ [5] 【剃髪染衣】
頭髪を剃り,墨染めの法衣を着ること。出家して仏門に入ること。
則
のり [2] 【法・則・矩】
〔動詞「のる(宣・告)」の連用形から。上位の者が下位の者に与えた宣告の意が原義〕
❶のっとるべき事柄。
(1)法律。法令。「商返(アキカエ)しをすとの御―あらばこそ/万葉 3809」
(2)道理。道徳。「諍ひ諫めて節に死するは是れ臣下の―なり/太平記 4」
(3)方式。やり方。「ことばに定まれる―なし。只心を得て思ひを述べば,必ず感応あるべし/沙石 5」
(4)〔仏〕
〔「法」の訓読みから〕
仏法。仏教。仏典。《法》「色にのみそめし心のくやしきを空しと説ける―ぞうれしき/新古今(釈教)」
❷基準とする長さ。《法》
(1)距離。みちのり。「道ノ―五里ナリ/日葡」
(2)寸法。さしわたし。「内―」
(3)建築・土木で,垂直を基準にした傾斜の度合。また,その傾斜した面。
則
そく 【則】
■一■ [1] (名)
きまり。規則。
■二■ (接尾)
助数詞。法則・規定などを数えるのに用いる。「第五―」
則する
そく・する [3] 【則する】 (動サ変)[文]サ変 そく・す
ある事を基準として,それに従う。手本にする。「前例に―・する」
則ち
すなわち スナハチ [2] 【則ち・即ち・乃ち】
■一■ (接続)
(1)言い換えれば。とりもなおさず。「国会は二院,―衆議院と参議院より成る」「子の喜びは,―親の喜びである」
(2)(多く「…ば」を受けて)そのときは。つまり。「戦えば―勝つ」「狂人の真似とて大路を走らば―狂人なり/徒然 85」
■二■ (名)
(1)そのとき。その途端。「綱絶ゆる―に,八島の鼎の上にのけざまに落ち給へり/竹取」
(2)その頃。当時。「爰には―より,御夜中暁の事も知らでやと歎き侍りしかど/落窪 3」
■三■ (副)
(1)即座に。すぐに。「御願も―成就して/平家 3」
(2)とりもなおさず。つまり。「竜神は―千手の廿八部衆の其一なれば/平家 2」
〔本来,名詞で,■二■(1) が原義。「即時」の意の「即」の訓として用いられたものが,他の意の場合の「即」や「乃」「則」などの訓としても用いられるようになり,そこから接続詞や副詞としての用法が成立した〕
則る
のっと・る [3] 【則る・法る】 (動ラ五[四])
〔「のりとる(則)」の転〕
手本として従う。規準・規範とする。「法律に―・る」「先例に―・る」「三后の道に―・つて行はうとて/毛詩抄 16」
則る
のっとる【則る】
[従う]follow;→英和
be based <on> ;model <on> (ならう).→英和
則光
のりみつ 【則光】
(1406-?) 室町中期,備前長船の刀工。助右衛門則光の子。五郎左衛門尉と名乗る。美作(ミマサカ)にても作刀。美しい地鉄の作品が多く,寛正則光と称され,室町中期の備前を代表する刀工。
則天去私
そくてんきょし [5] 【則天去私】
夏目漱石が晩年理想とした心境。我執を捨て,諦観(テイカン)にも似た調和的な世界に身をまかせること。「明暗」はその実践作とされる。
則天武后
そくてんぶこう 【則天武后】
(624-705) 中国,唐の高宗の皇后。姓は武。諡(オクリナ)は則天大聖皇后。高宗の死後,中宗・睿宗(エイソウ)を廃位させ,690年,国号を周(武周 690-705)と改め帝位につく。独裁政治を行なったが,人材を登用し治政に努めた。武后。武則天。
則宗
のりむね 【則宗】
(1152-1214) 平安末・鎌倉初期,備前福岡の刀工。定則の子。福岡一文字派の祖。後鳥羽院御番鍛冶中の第一に位したと伝えられる。丁子(チヨウジ)乱れ刃を創始。裏と表に「一」の太刀銘を切るところから福岡一文字と呼ばれる。
則闕の官
そっけつのかん ソクケツ―クワン 【則闕の官】
〔適任者がいなければ欠員としたことから〕
太政大臣(ダイジヨウダイジン)の異名。
剉剤
ざざい [0] 【剉剤】
草の根や木の皮をこまかく刻んだ薬剤。浸剤・煎剤とする。
剉桑
ざそう [0] 【剉桑】
蚕に与える桑の葉をきざむこと。また,その葉。「―育」
削がれる
そが∘れる [3] 【殺がれる・削がれる】
「そぐ」の受け身形。
削ぎ
そぎ [2] 【削ぎ・枌】
〔動詞「削ぐ」の連用形から。古くは「そき」〕
削(ソ)ぎ板。
削ぎ切り
そぎぎり [0] 【削ぎ切り】
料理で,材料に包丁を斜めに当ててけずるように切ること。
削ぎ取る
そぎと・る [0][3] 【削ぎ取る・殺ぎ取る】 (動ラ五[四])
刃物でけずりとる。「かみそりで―・る」
[可能] そぎとれる
削ぎ尼
そぎあま 【削ぎ尼】
髪を肩のあたりで切りそろえた髪型の尼。「墨染の袈裟に変りし―姿/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
削ぎ板
そぎいた [0] 【削ぎ板・枌板】
〔古くは「そきいた」〕
そいで作った薄い木の板。屋根を葺(フ)くのに用いる。そぎ。
削ぎ棄つ
そぎす・つ 【削ぎ棄つ】 (動タ下二)
(1)省略する。簡単にする。「いみじく事ども―・てて,…省かせ給へど/源氏(若菜下)」
(2)髪を切る。また,出家する。「―・てまほしう思さるる御髪をかき出でて見給へば/源氏(夕霧)」
削ぎ竹
そぎだけ [2] 【削ぎ竹・殺ぎ竹】
先端を斜めにそいだ竹。
削ぎ芽接ぎ
そぎめつぎ [3] 【削ぎ芽接ぎ】
接ぎ木で,芽接ぎの一。台木の側面をけずり,芽を含む接ぎ穂を密着させて,上からしばる方法。
削ぎ落す
そぎおと・す [0][4] 【削ぎ落(と)す】 (動サ五[四])
不要な部分をけずって取り去る。けずり落とす。「りんごの傷んだところを―・す」
[可能] そぎおとせる
削ぎ落とす
そぎおと・す [0][4] 【削ぎ落(と)す】 (動サ五[四])
不要な部分をけずって取り去る。けずり落とす。「りんごの傷んだところを―・す」
[可能] そぎおとせる
削ぎ葺き
そぎぶき [0] 【削ぎ葺き】
削ぎ板で屋根を葺くこと。また,その屋根。
削ぎ袖
そぎそで [2][0] 【削ぎ袖】
丸みが大きく,そいだように見える形の袖。近世初期に流行。
削ぎ襟
そぎえり [0] 【削ぎ襟】
「掛け襟」に同じ。
削ぎ身
そぎみ [2] 【削ぎ身】
包丁を寝かせるようにして削ぎ取った肉や魚。
削ぐ
そ・ぐ [1] 【削ぐ・殺ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔古くは「そく」と清音〕
(1)先端や突き出た部分を,刃物で斜めに切り落とす。「竹を―・ぐ」「鼻を―・ぐ」
(2)先をとがらせる。「石筆ヲ―・グ/ヘボン」
(3)髪の先を切る。「髪を―・ぐ」
(4)勢いを弱くする。なくなるようにする。《殺》「興趣を―・がれる」「気勢を―・がれる」「力が―・がれる」
(5)省略する。節約する。「よろづを,―・がせ給ておはしましぬ/栄花(御裳着)」
〔「そげる」に対する他動詞〕
[可能] そげる
■二■ (動ガ下二)
⇒そげる
削ぐ
そぐ【削ぐ】
chip;→英和
slice off;cut aslant.
削ぐ
きさ・ぐ 【刮ぐ・削ぐ】 (動ガ下二)
削り取る。削り落とす。こそぐ。「�貝比売(キサガイヒメ)―・げ集めて/古事記(上)」
削げ
そげ [1][2] 【削げ・殺げ】
〔動詞「そげる」の連用形から〕
(1)竹や木の,薄くそげたもの。また,ささくれ。とげ。
(2)「削げ者」に同じ。「―めが頬(ツラ)は見たうもない/浄瑠璃・夏祭」
削げる
そげる【削げる】
split;→英和
splinter.→英和
頬の削げた hollow-cheeked.
削げる
そ・げる [2] 【削げる・殺げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 そ・ぐ
(1)刃物で削り取られる。また,刃物で削り取られたような状態になる。「病気でほおの肉が―・げる」
(2)横道へそれる。普通と変わっている。「当世は歴々方の公達ほど,唐桟の広袖仕立なぞと,―・げた所を好み給ひ/滑稽本・指面草」
〔「そぐ」に対する自動詞〕
削げ立つ
そげだ・つ [3] 【削げ立つ】 (動タ五[四])
肉が落ちて骨張っている。「頬(ホオ)が―・った顔」
削げ者
そげもの 【削げ者】
偏屈者。変人。そげ。「京中の―の寄合,さも有るべし/浮世草子・一代男 7」
削げ落ちる
そげお・ちる [0][4] 【削げ落ちる】 (動タ上一)
けずりとったように,その部分がなくなる。「頬(ホオ)が―・ちる」
削り
けずり ケヅリ [0] 【削り】
(1)けずること。多く複合語として用いられる。「鉛筆―」
(2)髪をとかすこと。くしけずること。「御―。御元結なかはし/御湯殿上(永禄六)」
削り
はつり [0] 【斫り・削り】
鑿(ノミ)や鏨(タガネ)で金属・石・木材などを薄く削りとること。「―工」
削り友達
けずりともだち ケヅリ― 【削り友達】
〔「けずり」は近世の大工の隠語で酒のこと〕
酒飲み仲間。「是はあまりなるくらしと,近所の―が打ち寄つて/滑稽本・膝栗毛(発端)」
削り取る
けずりと・る ケヅリ― [4] 【削り取る】 (動ラ五[四])
削って,除き去る。「余分なところを―・る」
[可能] けずりとれる
削り回し
けずりまわし ケヅリマハシ 【削り回し】
頭を剃(ソ)った人をののしっていう語。「臆病第一の―,踏み殺しておれも死にたい/浄瑠璃・津国女夫池」
削り掛
けずりかけ ケヅリ― [3] 【削り掛(け)】
ヤナギ・ヌルデ・ニワトコなどの枝を細く削り,茅花(ツバナ)の形に垂らした祭具。正月一五日前後に作り,門戸につるす。邪気を払い福を招来するとした。削り花。[季]新年。
削り掛け[図]
削り掛け
けずりかけ ケヅリ― [3] 【削り掛(け)】
ヤナギ・ヌルデ・ニワトコなどの枝を細く削り,茅花(ツバナ)の形に垂らした祭具。正月一五日前後に作り,門戸につるす。邪気を払い福を招来するとした。削り花。[季]新年。
削り掛け[図]
削り掛けの神事
けずりかけのしんじ ケヅリ― 【削り掛けの神事】
京都の八坂神社で行われた神事。一二月二八日に神官がきりだして社内の金灯籠に移した火を,元旦の丑(ウシ)の刻に一二本の削り掛けの木に移し,おけらを加えて焼く。その煙の流れる方向により,丹波国(西)と近江国(東)の豊凶を占う。参詣人は悪口を言い合い,勝つと吉兆を得るともいい,また,この火を火縄に移して家に帰り,元日の雑煮を煮た。
→おけら祭り
削り昆布
けずりこんぶ ケヅリ― [4] 【削り昆布】
コンブを薄い食酢に浸し,柔らかくして削ったもの。削り方によって朧(オボロ)昆布,とろろ昆布などがある。
削り木
けずりぎ ケヅリ― 【削り木】
皮を削り取って,芯(シン)を現した小枝。大嘗会(ダイジヨウエ)などに用いた。「紙屋紙にかかせてたてぶみにて―につけたり/蜻蛉(中)」
削り氷
けずりひ ケヅリ― 【削り氷】
氷を削ったもの。かき氷。「―にあまづら入れて,新しき金鋺(カナマリ)に入れたる/枕草子 42」
削り節
けずりぶし【削り節】
flaked dried bonito.
削り節
けずりぶし ケヅリ― [0] 【削り節】
鰹節(カツオブシ)を削って薄片状にしたもの。鯖節(サバブシ)・鰯節(イワシブシ)も使う。
削り花
けずりばな ケヅリ― [3] 【削り花】
(1)丸木を薄く長く削り掛けにして,花びらが開いたような形にこしらえたもの。多く,御仏名(オブツミヨウ)に用いる。
(2)「削り掛け」に同じ。
削り防風
けずりぼうふう ケヅリバウ― [4] 【削り防風】
茎の先端を細かく裂いて削り掛けのようにしたハマボウフウ。さしみのつまなどにする。
削り際
けずりぎわ ケヅリギハ 【削り際】
犬追物(イヌオウモノ)をする馬場の囲い。
削る
けずる【削る】
shave;→英和
plane (鉋(かんな)で);→英和
sharpen <a pencil> ;→英和
strike[cross]out (削除);curtail <the budget> (削減);→英和
cut down <expenses> ;reduce <the salary> .→英和
削る
はつ・る [2] 【斫る・削る】 (動ラ五[四])
(1)金属・材木などの表面を薄く削りとる。「木を―・る」
(2)皮をはぐ。「兎を取りて皮を―・りて/霊異記(上訓注・三昧院本)」
(3)少しだけ削り取る。「師匠の咄聞き―・つた儀もあり/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
削る
けず・る ケヅル [0] 【削る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)(刃物・やすりなどで)物の表面をそぎ取る。「ナイフでえんぴつを―・る」「出っぱった部分をやすりで―・る」
(2)全体の中から一部分をなくす。減らす。「予算を―・る」
(3)取り去る。「項目を―・る」「リストから名前を―・る」
(4)(官吏の名を記した木簡の表面を削って名前を抹消したことから)官職を罷免する。「遂に御簡―・られ/源氏(須磨)」
[可能] けずれる
■二■ (動ラ下二)
⇒けずれる
[慣用] 鎬(シノギ)を―
削れる
けず・れる ケヅレル [0] 【削れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 けづ・る
削られたようになる。「大雨のたびに堤防が少しずつ―・れる」
削剥
さくはく [0] 【削剥】 (名)スル
(1)けずりはぐこと。すりへらすこと。
(2)風化・浸食によって地表がけずり取られ,地下の岩石が露出すること。また,その結果,全面的に地表が低下すること。「―作用」
削去
さっきょ サク― [1] 【削去】 (名)スル
けずりさること。削除。
削器
さっき サク― [1] 【削器】
⇒スクレーパー(3)
削岩機
さくがんき【削岩機】
a rock[pneumatic]drill; <米> a jackhammer.→英和
削弱
さくじゃく [0] 【削弱】 (名)スル
勢力などをけずり取って弱くすること。「豊臣氏を―する/日本開化小史(卯吉)」
削正
さくせい [0] 【削正】
(1)他人の詩文の語句を添削すること。斧正(フセイ)。
(2)物を削って正しい形に整えること。
削減
さくげん [0] 【削減】 (名)スル
削ってへらすこと。「軍事予算を―する」
削減
さくげん【削減】
(a) reduction;→英和
a <drastic> cut.→英和
〜する cut (down);curtail.→英和
削磨
さくま [1] 【削磨】 (名)スル
(1)すりへらすこと。削ってみがくこと。
(2)風・水の作用などで,岩石などが削られること。
削蹄
さくてい [0] 【削蹄】
家畜,特に馬の伸びたひづめをけずって形を整えること。
削除
さくじょ [1] 【削除】 (名)スル
文章などの一部をけずってのぞくこと。「不穏当な文句を―する」
削除
さくじょ【削除】
elimination;deletion.〜する eliminate;→英和
cancel;→英和
delete;→英和
strike[cross]out.
剋する
こく・する [3] 【剋する・克する】 (動サ変)[文]サ変 こく・す
(1)克服する。打ち勝つ。「夫を―・する顔だ/吾輩は猫である(漱石)」
(2)五行説で,一つが他に勝つ。相剋する。
前
さき [0] 【先・前】
(1)物の先端。出っ張ったところ。はな。「―のとがった棒」「指の―」
(2)進んで行く一番前。先頭。「―を切って走る」「行列の―」
(3)時間的に早いこと。
⇔あと
「―に出かける」「―に着いた順に並ぶ」
(4)順序が前であること。
⇔あと
「代金を―に払う」
(5)その時よりも前。以前。
⇔のち
「―に申したとおり」「転ばぬ―の杖」「―の世」
(6)後につづく部分。後につづく段階。つづき。「早く―を読みたい」「―を急ぐ」
(7)これからあとのこと。将来。前途。行くすえ。「―が思いやられる」「お―まっくらだ」「三年―が楽しみだ」
(8)そこより遠い所。「この―行き止まり」「大阪より―へは行ったことがない」「霧で一〇メートル―も見えない」
(9)出かけて行く場所。「旅行―」「出張―」「勤め―」
(10)取引や交渉などをする相手。先方。「―がこわがつて相手にしねへから/安愚楽鍋(魯文)」
(11)かつて,ある官職にあったこと。前(ゼン)。多く「さきの」の形で用いる。「―の関白」
(12)先払い。先駆。「大久米のますら健男を―に立て/万葉 4465」
(13)第一。まっ先。「おだやかなる思ひを―とすべし/十訓 2」
〔 アクセント(5)(11)は [0][1]〕
前
ぜん 【前】
■一■ [1] (名)
(1)ある時より先。まえ。以前。「―の会社では」「吾輩の爪は―申す通り皆後ろ向きであるから/吾輩は猫である(漱石)」
(2)
(ア)官職・地位を表す名詞の上に付いて,「すぐまえの」「ひとつまえの」の意を表す。「―総理大臣」「―議員」
(イ)時代を表す名詞の上に付いて,それより先立つことを表す。「―近代」
(ウ)名詞の下に付いて,それ以前である意を表す。「紀元―」「使用―」「第一次大戦―」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)机・脇息(キヨウソク)・懸盤(カケバン)などを数えるのに用いる。「二―の膳(ソナエ)を供せんとす/今昔 13」
(2)神や社殿を数えるのに用いる。「摂社・末社すべて三十余―/滑稽本・膝栗毛 8」
前
まえ【前】
the front.→英和
〜の front;previous;→英和
former;→英和
last;→英和
foregoing.→英和
〜に ago (今から…前に);→英和
before;→英和
in front;previously.→英和
〜で before;→英和
in front of;in the presence of.
前
まえ マヘ 【前】
〔「ま(目)へ(辺)」の意より〕
■一■ [1] (名)
(1)顔や視線の向いている方向,または場所。
⇔うしろ
⇔しりえ
「―を見て歩く」「お父さんの―でもう一度言ってみなさい」
(2)
(ア)(事物に方向があると考えて)正面の方向,または場所。
⇔うしろ
⇔しりえ
「家の―に空き地がある」「計画の―に立ちはだかる障害」
(イ)事物の前方の部分。「バスの―の方の席につく」
(ウ)身体の正面の部分。着物などを着たとき,身体の正面にくる部分。「―がはだける」
(エ)人間の陰部。「―を隠して風呂にはいる」
(3)順序の先の方。初めの方。さき。「電話帳では青田より青木の方が―にある」
(4)(時間的に)
(ア)現在またはある時点より以前。「三十分ほど―に電話があった」「この話は―から変だと思っていた」
(イ)ある行為・事態が成立する以前。「食事の―に手を洗う」「客が来る―に準備を調えておいた」
(ウ)(「前の」の形で)さきの。直前の。
⇔あと
⇔のち
「―の首相」「―の正月」
(5)前歴。特に,過去の罪。前科。「―がある」
(6)(人を指す語句を受けて)その人に対する気がね・遠慮・体面などを示す。「たたきつけてかへらうと思つたけれどなかやどの―もあるから/安愚楽鍋(魯文)」
(7)形式名詞として用い,かねて思っていたとおりであること,ある判断に基づいていることを表す。「それは元から覚悟の―であるのだ/魔風恋風(天外)」
(8)
(ア)貴人の面前。また,貴人に伺候すること。「正月(ムツキ)のついたち頃に―許されたりけるに/後撰(春上詞)」
(イ)(上に「おお」「お」「み」を付けて)貴人その人をさす。「お―にこそわりなく思さるらめ/源氏(夕顔)」
(ウ)(「…のまえ」の形で)女性の名に添えて敬意を表す。「名をば千手の―と申し候ふ/平家 10」
(9)僧侶に対するもてなしの食膳。「講師の―,人にあつらへさせなどして/宇治拾遺 9」
■二■ (接尾)
(1)名詞や動詞の連用形などに付いて,それに相当する分量や部分などを表す。ぶん(分)。「一人―」「分け―」
(2)人に関する名詞に付いて,その属性・機能などを強調する意を表す。「男―」「腕―」「気―」
前−
ぜん−【前−】
[以前の]former;→英和
ex- <M.P.> .→英和
前々日
ぜんぜんじつ【前々日】
two days before;the day before yesterday (一昨日).
前つ戸
まえつと マヘ― 【前つ戸】
家の表口。前方の戸口。「―よい行き違ひ/古事記(中)」
前のめり
まえのめり マヘ― [3][0] 【前のめり】
倒れそうに体が前方へ傾くこと。「つまずいて―になる」
前ピン
まえピン マヘ― [0] 【前―】
〔ピンはピントの略〕
写真で,焦点が被写体より手前にずれて像がぼけること。
⇔後ピン
前七子
ぜんしちし 【前七子】
中国,明代の,李夢陽(リムヨウ)・何景明・徐禎卿(ジヨテイケイ)・辺貢・康海・王九思・王廷相の七人の文人。文は漢・魏(ギ),詩は漢・魏および初唐・盛唐を模範とし,その格律声調を模倣せよと主張した。
→後七子
前下がり
まえさがり マヘ― [3] 【前下(が)り】
(1)前の部分が,後ろの部分より下がっていること。
(2)婦人服の製図で,前身頃の中央で背丈の基礎線よりも下がっている部分。また,その長さ。和服では,羽織などの前身丈を後ろ身丈より長くすること。また,その寸法。
前下り
まえさがり マヘ― [3] 【前下(が)り】
(1)前の部分が,後ろの部分より下がっていること。
(2)婦人服の製図で,前身頃の中央で背丈の基礎線よりも下がっている部分。また,その長さ。和服では,羽織などの前身丈を後ろ身丈より長くすること。また,その寸法。
前世
さきせ 【前世】
「ぜんせ(前世)」に同じ。「是も―の因果かや/浄瑠璃・万年草(上)」
前世
ぜんせ [1] 【前世】
〔古くは「ぜんぜ」〕
■一■ (名)
〔仏〕 三世の一。この世に生まれてくる前の世。過去世。
→現世
→後世
■二■ (副)
(下に打ち消しの語を伴って)今まで一度も。全く。「―下された事はなけれども/狂言六義・松楪」
前世
ぜんせい [1] 【前世】
むかし。いにしえ。
→ぜんせ(前世)
前世
ぜんせ【前世】
a previous[one's former]life.〜の約束 predestination;karma.→英和
前世界
ぜんせかい [3] 【前世界】
有史以前の世界。現在の世界が成立する以前の世界。
前世紀
ぜんせいき [3] 【前世紀】
今の世紀の一つ前の世紀。また,古い時代。「―の遺物」
前中書王
さきのちゅうしょおう 【前中書王】
兼明(カネアキラ)親王の別称。中務卿であったことからいう。
→中書王
前主
ぜんしゅ [1] 【前主】
(1)前の君主。先主。
(2)前の主人。
(3)前の持ち主。
前九年の役
ぜんくねんのえき 【前九年の役】
平安末期,陸奥の豪族安倍頼時・貞任(サダトウ)・宗任(ムネトウ)らの反乱を源頼義・義家らが平定した戦い。1051年から62年の12年にわたる。後三年の役とともに,源氏が東国に勢力を築く契機となった。
→後三年の役
前事
ぜんじ [1] 【前事】
以前にあった事柄。昔の事柄。
前人
ぜんじん [0] 【前人】
これまでの人。昔の人。前代の人。先人。
⇔後人
前人未到
ぜんじんみとう [0] ―タウ 【前人未到】 ・ ―タフ 【前人未踏】
今までだれも到達していないこと。また,だれも足を踏み入れていないこと。「―の業績」
前人未到の
ぜんじん【前人未到の】
unprecedented;→英和
original;→英和
unexplored;→英和
virgin <forest> .→英和
前人未踏
ぜんじんみとう [0] ―タウ 【前人未到】 ・ ―タフ 【前人未踏】
今までだれも到達していないこと。また,だれも足を踏み入れていないこと。「―の業績」
前仏
ぜんぶつ [1] 【前仏】
(1)釈迦以前に世に出て教えを垂れた仏。迦葉仏(カシヨウブツ)などをいう。
(2)弥勒(ミロク)菩薩を後仏(ゴブツ)というのに対して,釈迦をいう。
⇔後仏
前仕手
まえじて マヘ― [0] 【前仕手】
〔「まえして」とも〕
前後二場面の能・狂言で,中入りの前に出るシテ。
⇔後仕手(ノチジテ)
〔普通「前ジテ」と書く〕
前付け
まえづけ マヘ― [0] 【前付け】
書籍の本文の前につける題字・序文・目次・凡例など。
⇔後付(アトヅ)け
前代
ぜんだい [1] 【前代】
(1)前の時代。先代。
⇔後代
(2)当主の前の代。先代。
(3)「前代未聞」の略。「―の曲者/狂言記・烏帽子折」
前代未聞
ぜんだいみもん [1] 【前代未聞】
今まで聞いたこともないような珍しい,または大変なこと。前代。「―の珍事」
前代未聞の
ぜんだい【前代未聞の】
unprecedented.→英和
前以て
まえもって マヘ― [3] 【前以て】 (副)
前から。あらかじめ。「―連絡する」
前以て
まえもって【前以て】
beforehand;→英和
in advance.
前件
ぜんけん [0] 【前件】
(1)前記の箇条。前述の事柄。
(2)〔論〕
〔antecedent〕
仮言命題において,帰結または結果を示す命題に対して,条件を示す部分。
⇔後件
前任
ぜんにん [0] 【前任】
前にその任務・地位に就いていたこと。また,その人。
⇔後任
「―者」「―地」
前任の
ぜんにん【前任の】
former <mayor> .→英和
前任者 the predecessor <in a post> .→英和
前作
ぜんさく [0] 【前作】
(1)前に作った作品。
(2)同一田畑で二種以上の作物を前後して栽培するとき,前に栽培する作物。まえさく。
⇔後作(アトサク)
前作
まえさく マヘ― [0] 【前作】
「ぜんさく(前作){(2)}」に同じ。
前例
ぜんれい【前例】
⇒先例.
前例
ぜんれい [0] 【前例】
(1)「先例(センレイ)」に同じ。
(2)前に掲げた例。
前便
ぜんびん【前便】
<in> one's last[previous]letter.
前便
ぜんびん [0] 【前便】
前回の便り。先便。
⇔後便
前信
ぜんしん [0] 【前信】
前に出した手紙。先便(センビン)。
前倒し
まえだおし [3][0] 【前倒し】
(1)前にたおすこと。
(2)予算で,主要な収入支出が,年度の早い時期に計上されていること。
前借
ぜんしゃく [0] 【前借】 (名)スル
まえがりすること。また,その金銭。「来月分の月給を―する」
前借り
まえがり マヘ― [0] 【前借り】 (名)スル
決められた期日より前に給料などを借りること。
⇔前貸し
「退職金を―する」
前借りをする
まえがり【前借りをする】
have an advance <of 50,000 yen on one's salary> .→英和
前借金
ぜんしゃくきん [0] 【前借金】
(1)まえがりした金銭。
(2)雇用契約のときに,雇い主が貸す,まとまった金銭。
前傾
ぜんけい [0] 【前傾】 (名)スル
体を前に傾けること。また,前に傾くこと。「―した姿勢」
前兆
さが 【祥・前兆】
〔「性(サガ)」と同源〕
しるし。きざし。「大雨狭穂より発(フ)り来て面(カオ)を濡らすとみつるは,是何の―ならむ/日本書紀(垂仁訓)」
前兆
ぜんちょう [0] 【前兆】
ある物事が起きる前ぶれ。きざし。予兆。「大地震の―」
前兆
ぜんちょう【前兆】
an omen;→英和
a sign;→英和
a symptom.→英和
前先
まえさき マヘ― 【前先】
これから先。先の見通し。また,先の見通しがきくこと。「―の見えねえことは言ひやせん/滑稽本・早変胸機関」
前出
ぜんしゅつ [0] 【前出】
(論文などで)そこより前に示してあること。また,示したこと。前掲。先出。
⇔後出
前列
ぜんれつ [1] 【前列】
前方の列。
⇔後列
前列
ぜんれつ【前列】
the front rank[row].
前前
まえまえ マヘマヘ [0] 【前前】
以前。かねて。ずっと前。「―から気になっていた」「―からの約束」
前前
ぜんぜん [0] 【前前】
(1)名詞の上に付けて,「前の前」の意を表す。先先。「―回」「―条」「―月」
(2)以前。かつて。「―から其話は有りましたので御座いますが/金色夜叉(紅葉)」
前功
ぜんこう [0] 【前功】
(1)前人の功績。
(2)前に立てた勲功。
前勘定
まえかんじょう マヘカンヂヤウ [3] 【前勘定】
前もって代金を支払うこと。前勘。前金。
前半
ぜんはん,−ぱん【前半】
the first half.
前半
ぜんはん [0] 【前半】
〔「ぜんぱん」とも〕
前後二つに分けたうちの前の半分。
⇔後半
「試合の―は優勢であった」
前半生
ぜんはんせい [3] 【前半生】
一生涯の前の半分。
⇔後半生
前厄
まえやく マヘ― [0] 【前厄】
厄年の前の年。凶事があるとして慎む。
⇔後厄(アトヤク)
前原
まえばる マヘバル 【前原】
福岡県北西部の市。福岡市の西に接し,住宅化が著しい。ミカン栽培が盛ん。三世紀の伊都国(イトノクニ)は市内に中心があったと伝えられる。
前原
まえばら マヘバラ 【前原】
姓氏の一。
前原一誠
まえばらいっせい マヘバラ― 【前原一誠】
(1834-1876) 政治家。長州藩出身。前名,佐世八十郎。松下村塾に学び,討幕運動に参加。維新後,参議・兵部大輔などを歴任したが職を辞して帰郷,萩の乱を起こし刑死した。
前受金
まえうけきん【前受金】
an advance.→英和
前口上
まえこうじょう マヘコウジヤウ [3] 【前口上】
本題にはいる前に述べる言葉。まえおき。「―が長い」「芝居の―」
前古
ぜんこ [1] 【前古】
むかし。いにしえ。
前古未曾有
ぜんこみぞう [1] 【前古未曾有】
昔からかつてなかったほど珍しいこと。古今未曾有。「維新の革命は―の革命にして/文学史骨(透谷)」
前句
まえく マヘ― [0] 【前句】
(1)連歌・俳諧で,付句の直前に位置する句。
(2)「前句付け」の古称。
前句付け
まえくづけ マヘ― [0] 【前句付け】
(1)俳諧で,七・七または五・七・五の前句に句を付けること。江戸前期に俳諧の入門・稽古のため流行。前句付俳諧。
(2)雑俳の一。出題された前句に付句を付けて点取りを競う遊戯的な俳諧。元禄(1688-1704)頃より盛んとなり,江戸中期に流行。のちに川柳となる。「ぬらりくらりとぬらりくらりと」に「団(ウチワ)では思ふやうには叩かれず」と付ける類。
前史
ぜんし [1] 【前史】
(1)ある重要な歴史的事柄にかかわる,それ以前の歴史。
(2)「先史」に同じ。
前号
ぜんごう [0][1] 【前号】
新聞・雑誌などの前の号。先号。
前号
ぜんごう【前号】
the preceding number.
前司
ぜんじ 【前司】
前任の国司。「信濃―行長(ユキナガ)」
前向き
まえむき マヘ― [0] 【前向き】 (名・形動)
(1)前の方を向くこと。「―にすわる」
(2)考え方や取り組み方が積極的・建設的である・こと(さま)。「―に検討する」
⇔後ろ向き
前向きの
まえむき【前向きの】
positive;→英和
constructive;→英和
forward-looking.
前哨
ぜんしょう【前哨(線)】
an outpost (line).→英和
前哨戦 a skirmish.→英和
前哨
ぜんしょう [0] 【前哨】
敵陣近くに軍隊が陣を張る場合,敵状を偵察したり敵の奇襲を防ぐために前方に配置する部隊。
前哨戦
ぜんしょうせん [0] 【前哨戦】
(1)前哨の部隊間で行われる小規模の戦闘。主力の戦闘に先立つ戦闘。
(2)本格的な活動に入る前の手始めの活動。「総選挙の―」
前哲
ぜんてつ [0] 【前哲】
⇒せんてつ(先哲)
前唄
まえうた マヘ― [0] 【前歌・前唄】
地歌・箏曲(ソウキヨク)の手事物(テゴトモノ)の曲の,手事の前の歌の部分。
⇔後歌(アトウタ)
前回
ぜんかい【前回】
the last time[occasion].〜の last;→英和
preceding.前〜の the last but one.
前回
ぜんかい [1][0] 【前回】
前の回。ひとつ前の回。
前因
ぜんいん [0] 【前因】
前世の因縁。
前垂
まえだれ マヘ― [0] 【前垂(れ)】
「前掛け」に同じ。
前垂れ
まえだれ マヘ― [0] 【前垂(れ)】
「前掛け」に同じ。
前垂れ掛け
まえだれがけ マヘ― [0] 【前垂(れ)掛け】
(1)前垂れをかけている姿。「紺の筒袖にめくら縞の―/歌行灯(鏡花)」
(2)商家に奉公している身分。
前垂れ被
まえだれかずき マヘ―カヅキ 【前垂れ被】
〔雨よけに前垂れをかぶるところから〕
奉公人たちの出替わりの頃降る雨。陰暦の三月,九月に降る雨。「―の雨に涙こぼすを見るやうな/浮世草子・織留 5」
前垂掛け
まえだれがけ マヘ― [0] 【前垂(れ)掛け】
(1)前垂れをかけている姿。「紺の筒袖にめくら縞の―/歌行灯(鏡花)」
(2)商家に奉公している身分。
前場
ぜんば [0] 【前場】
証券・商品取引所の午前の立ち会い。本場。
⇔後場(ゴバ)
前場
ぜんば【前場】
《株》the first[morning]session.
前売り
まえうり マヘ― [0] 【前売り】 (名)スル
入場券・乗車券などを,当日よりも前に売ること。また,その券。「―券」
前売りする
まえうり【前売りする】
sell <a thing> in advance.前売券 an advance[a reserved]ticket.
前壺
まえつぼ マヘ― [2][1] 【前壺】
下駄や草履(ゾウリ)の前緒。
前夜
ぜんや【前夜】
the previous night;the night before;the eve <of> (祭日の).→英和
クリスマス前夜 <on> Christmas Eve.
前夜
ぜんや [1] 【前夜】
(1)前日の晩。昨夜。
(2)特別なことのある日の前の夜。「革命―を思わせる混乱」
前夜祭
ぜんやさい [3] 【前夜祭】
(1)特別な行事の前夜に,その行事を祝って行う催し。
(2)神葬祭の儀式の一。仏式の通夜(ツヤ)に当たる。
前太平記
ぜんたいへいき 【前太平記】
歌舞伎脚本の題材とされる世界の一。俗史書「前太平記」中の物語・人物を脚色したもの。源頼光とその四天王が活躍する。
前夫
ぜんぷ【前夫】
⇒先夫.
前夫
ぜんぷ [1] 【前夫】
「先夫(センプ)」に同じ。
前奏
ぜんそう [0] 【前奏】
楽曲の冒頭に置かれ,続く主要部への導入を果たす部分。例えば独唱(奏)曲では,曲頭の伴奏だけの部分。
⇔後奏
前奏
ぜんそう【前奏】
a prelude;→英和
an introduction.→英和
前奏曲 an overture;→英和
a prelude.
前奏曲
ぜんそうきょく [3] 【前奏曲】
(1)〔(フランス) prélude〕
一般に導入的性格の器楽曲。古くから礼拝に先立って奏されるオルガン曲として存在したが,一七,八世紀には,フーガと対になってその前に置かれるもの,組曲など多楽章曲の冒頭曲などとしても作られた。一九世紀には自由な形式の独立した小曲となる。プレリュード。
(2)一九世紀以後のオペラで幕が開く前に演奏される曲。序曲の一種だが,劇本体との結びつきがより強く,各幕ごとにつけられる。
(3)ある事柄の前触れ。「春の訪れの―」
→前奏曲/ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲(ワグナー)[音声]
前妻
こなみ 【嫡妻・前妻】
一夫多妻制の時代に,先にめとった妻。もとからの妻。
⇔後妻(ウワナリ)
「この後妻―一日一夜よろづの事をいひ語らひて/大和 141」
前妻
ぜんさい [0] 【前妻】
「せんさい(先妻)」に同じ。
前婚
ぜんこん [0] 【前婚】
再婚した場合,前の婚姻をいう。
前婦
ぜんぷ [1] 【前婦】
「先婦(センプ)」に同じ。
前官
ぜんかん [0] 【前官】
(1)前に任じられていた官職。
(2)前にその官職に就いていた人。前任者。
前官礼遇
ぜんかんれいぐう [5][0] 【前官礼遇】
もと,国務大臣・枢密院議長・宮内大臣・内大臣などとして功労のあった者に対し,退官後も在官当時と同様の礼遇を与えたこと。
前宣伝
まえせんでん マヘ― [3] 【前宣伝】
売り出し・催し物などの,始まる前に行う宣伝。事前宣伝。
前審
ぜんしん [0] 【前審】
裁判で,前の審理。
前導
ぜんどう [0] 【前導】 (名)スル
「先導」に同じ。「児―して貴客を延(ヒ)かん/花柳春話(純一郎)」
前屈
ぜんくつ [0] 【前屈】 (名)スル
体などを前に曲げること。前方に曲がっていること。
⇔後屈
前屈み
まえこごみ マヘ― [3][0] 【前屈み】
「まえかがみ(前屈)」に同じ。「―になって細かい仕事をする」
前屈み
まえかがみ マヘ― [3][0] 【前屈み】
上半身を前の方にかがめること。前こごみ。「―になって歩く」
前屈みになる
まえかがみ【前屈みになる】
bend forward;stoop.→英和
前山
さきやま [0] 【先山・前山】
(1)炭鉱・鉱山などで,直接に切羽(キリハ)で採掘に当たる経験豊かな作業員。後山(アトヤマ)と一組みになって仕事をする。
⇔後山
(2)山林で,集材の際の木寄せおよび玉掛けをする作業員または作業班。
前島
まえじま マヘジマ 【前島】
姓氏の一。
前島密
まえじまひそか マヘジマ― 【前島密】
(1835-1919) 政治家。越後の人。維新後,渡英して郵便制度を調査,「郵便」「切手」などの名称を定め日本の郵便事業を創始。国字改良論者としても知られる。
前川
まえかわ マヘカハ 【前川】
姓氏の一。
前川レポート
まえかわレポート マヘカハ― [6] 【前川―】
中曾根康弘元首相の私的諮問機関であった経済構造調整研究会が1986年(昭和61)に提出した報告。内需拡大の必要が主張された。座長の前川春雄元日銀総裁の名から。
前川国男
まえかわくにお マヘカハクニヲ 【前川国男】
(1905-1986) 建築家。新潟県生まれ。東京帝大卒。ル=コルビュジエの下に学ぶ。日本の近代建築の動向に大きな影響を与えた。代表作に東京文化会館・東京海上火災ビル本館・東京都美術館など。
前差
まえざし マヘ― [0] 【前挿(し)・前差(し)】
女の髷(マゲ)の前の方にさすかんざし。
⇔後ろ挿し
前差し
まえざし マヘ― [0] 【前挿(し)・前差(し)】
女の髷(マゲ)の前の方にさすかんざし。
⇔後ろ挿し
前巾着
まえぎんちゃく マヘ― [3] 【前巾着】
「前提(マエサ)げ」に同じ。
前帯
まえおび マヘ― [0] 【前帯】
帯を前で結ぶこと。また,前で結んだ帯。近世,元服後,多くは既婚の女性の風俗。のち,遊女の風俗となった。かかえ帯。
⇔後ろ帯
前幅
まえはば マヘ― [2] 【前幅】
和服で,裾ではかった脇縫い目から衽(オクミ)付けまでの寸法。
前年
ぜんねん [0] 【前年】
(1)前の年。「卒業の―」
(2)以前の年。過ぎ去ったある年。先年。
前年
ぜんねん【前年】
<in> the previous[preceding]year;the year before.
前広に
まえびろに マヘビロ― 【前広に】 (副)
前もって。あらかじめ。「―手形しやう為に呼びに遣つた/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
前座
ぜんざ [0] 【前座】
講釈師や落語家の階級で,最初になるもの。寄席などの興行で,正式の番組の前に演じたり,楽屋で立ち働いたりする。説教僧の前座(マエザ)より出た語。
前座
ぜんざ【前座】
an opening performance.〜を勤める play second fiddle <to a person> .
前庭
まえにわ マヘニハ [0] 【前庭】
建物の前にある庭。
前庭
ぜんてい [0] 【前庭】
(1)建物の前方の庭。
⇔後庭
(2)解剖学などで,ある部位の手前にある平らな部分。
(3)内耳の一部。渦巻管と半規管との間にある不規則な卵形および球形の部分。半規管とともに平衡感覚を感受する。
前庭
ぜんてい【前庭】
a front garden[yard].
前庭窓
ぜんていそう [3] 【前庭窓】
中耳と内耳との間にある小窓の一。中耳の耳小骨のあぶみ骨がここにはまり込んで内耳の渦巻管のリンパ液に接している。音刺激による骨の振動はこのリンパ液の振動に変わって聴神経に伝えられる。卵円窓。
前引け
ぜんびけ [0] 【前引け】
前場(ゼンバ)の立会いが終わること。また,前場の終わり値。
前張
さいばり 【前張】
宮廷の神楽(カグラ)で,中間部に歌われる一連の曲の総称。大前張・小前張に分かれる。一六曲ある。
前張大口
さいばりおおくち [5] 【前張大口】
⇒おおくちばかま(大口袴)(3)
前張大口
まえばりおおくち マヘバリオホクチ [5] 【前張大口】
⇒おおくちばかま(大口袴)(3)
前弾き
まえびき マヘ― [0][4] 【前弾き】
音曲で,歌を歌いだす前に楽器だけを弾く部分。前奏。
前後
ぜんご【前後】
(1)[前と後]front and rear;before and after (時).
(2)[順序]order;→英和
sequence.→英和
(3)[およそ]about;→英和
or so.〜の見境なく recklessly.→英和
〜不覚となる lose one's consciousness.〜を見回す look around one.〜を忘れる be beside oneself <with> .
20歳〜 <be> about twenty.5時〜に around five.
前後
ぜんご [1] 【前後】 (名)スル
(1)(空間や位置的に)物のまえとうしろ。「車の―」「行列の―」「供を―に従える」「―を振り返る」
(2)(時間的に)ある事柄のさきとあと。「休日の―は混雑する」
(3)物事や出来事のあとさきの状況・事情。「―をわきまえない」「―を考えるゆとりもない」
(4)年代・時間・年齢や,数量を表す語などに付いて,それにごく近いことを表す。ぐらい。ごろ。内外。「五人―」「七時―」「入社した―から習い始める」
(5)順序が逆になること。「話が―する」
(6)間を置かず物事が行われること。また,起こること。相前後すること。「両人は―してやって来た」
前後
まえしりえ マヘシリヘ 【前後】
前方と後方。また,競技などの左方と右方。「―分きて装束(ソウゾ)けば/蜻蛉(下)」
前後ろ
まえうしろ マヘ― [1][3] 【前後ろ】
(1)まえとうしろ。ぜんご。
(2)「うしろまえ」に同じ。「シャツを―に着る」
前後不覚
ぜんごふかく [1] 【前後不覚】
物事のあとさきもわからないほど正体を失うこと。「泥酔して―になる」
前後左右
ぜんごさゆう [1][1] 【前後左右】
まえうしろとみぎひだり。四方。「―に気を配る」
前後撞着
ぜんごどうちゃく [1][0] 【前後撞着】
物事の前後が一貫しないこと。つじつまが合わないこと。「―に陥る」
前後賞
ぜんごしょう [3] 【前後賞】
宝くじなどで,当たりくじの番号の前後の番号のくじに出す賞。
前志
ぜんし [1] 【前志】
(1)前からのこころざし。かねてからの願い。
(2)昔の記録や書籍。
前悪
ぜんあく [0] 【前悪】
前に行なった悪事。また,前世の悪事。
前意識
ぜんいしき [3] 【前意識】
精神分析の用語。その時は意識していないが思い出そうと思えば思い出すことのできる心の領域。意識と無意識の中間にある。下意識。
前懸け縄
まえかけなわ マヘカケナハ [4] 【前懸け縄】
和船で,舵(カジ)の前へまわして車立(シヤタツ)にとめる綱。おおまわし。
前成説
ぜんせいせつ [3] 【前成説】
生物の個体がもつ構造や形態は,あらかじめなんらかの状態で準備されており,発生の過程でそれが成長するという説。一九世紀以後,衰退したが,前成説的な考え方は現在も存在する。
→後成説
前戯
ぜんぎ【前戯】
foreplay.
前打音
ぜんだおん [3] 【前打音】
装飾音の一。ある音の前に小さい音符で付加される。記譜と奏法はさまざまだがアクセントは常に前打音のほうにある。倚音(イオン)。アッポジアトゥーラ。フォアシュラーク。
前払
まえばらい【前払】
advance payment.〜する pay in advance.‖前払金 an advance.運賃前払 <send a parcel> freight prepaid.
前払い
まえばらい マヘバラヒ [3] 【前払い】 (名)スル
代金・料金・給料などを先に払うこと。先払い。
⇔後(アト)払い
「代金を―する」
前払式証票
まえばらいしきしょうひょう マヘバラヒ―シヨウヘウ [0][0] 【前払式証票】
プリペード-カードや商品券のように,あらかじめ金銭を支払い,物品の給付等を受けることのできるカード・証票等で,乗車券・入場券等以外のもの。
前拝
ぜんぱい [0] 【前拝】
社寺で,前面にある向拝(コウハイ)。
⇔後拝(ゴハイ)
前振り
まえぶり マヘ― 【前振り】
元服前の少年の,前髪をつけた姿。「あつたら―を惜しきは常の人こころ/浮世草子・武道伝来記 8」
前挽き
まえびき マヘ― [0] 【前挽き】
一人挽き用の刃渡りの短い縦挽き鋸(ノコギリ)。二人で木材を挽き割る大鋸(オガ)に代わって近世初頭に現れ,もっぱら板材を挽くために用いられた。前挽き大鋸。
→大鋸
前挽き[図]
前挿
まえざし マヘ― [0] 【前挿(し)・前差(し)】
女の髷(マゲ)の前の方にさすかんざし。
⇔後ろ挿し
前挿し
まえざし マヘ― [0] 【前挿(し)・前差(し)】
女の髷(マゲ)の前の方にさすかんざし。
⇔後ろ挿し
前捌き
まえさばき マヘ― [3] 【前捌き】
相撲で,立ち合い後,自分の得意の体勢になるために,両者が互いに相手の手をはねかえして争うこと。「―のうまい力士」
前掛
まえかけ マヘ― [0][3] 【前掛(け)】
帯のあたりから体の前面に下げて,衣服の汚れを防ぐ布。室町末期頃から女子の仕事着。近世以降,商家の男子にも広く用いられた。前垂れ。
前掛け
まえかけ マヘ― [0][3] 【前掛(け)】
帯のあたりから体の前面に下げて,衣服の汚れを防ぐ布。室町末期頃から女子の仕事着。近世以降,商家の男子にも広く用いられた。前垂れ。
前掛け
まえかけ【前掛け】
an apron.→英和
前掲
ぜんけい [0] 【前掲】 (名)スル
文章などで,それより前の箇所でかかげ示してあること。前出。「―した図を参照せよ」
前掲の
ぜんけい【前掲の】
shown above;above-mentioned.前掲書 op.cit.
前提
ぜんてい [0] 【前提】
(1)ある事が成り立つためのもとになる条件。「他言しないことを―に打ち開ける」「原状回復を―に貸与する」
(2)〔論〕
〔premise〕
推理において結論が導き出される理由ないし根拠となる命題。
⇔結論
前提
ぜんてい【前提】
《論》a premise;→英和
《言》(a) presupposition;a preamble (文章など);→英和
a prerequisite (要件).→英和
…を〜として on the assumption <that…> ;→英和
supposing <that…> .‖大(小)前提 a major (minor) premise.
前提げ
まえさげ マヘ― 【前提げ】
ひもをつけて帯の前にさげる巾着(キンチヤク)。安永(1772-1781)頃,京坂で流行した。まえぎんちゃく。
前文
ぜんぶん【前文】
the above[foregoing]sentence;the preamble (条約・法文など).→英和
前文
ぜんぶん [0] 【前文】
(1)法令や規約の条項の前に置かれる文章。制定の理由・目的や原則などを述べる。
(2)手紙の初めに書く時候・安否などについての文章。
(3)前に書いた文。また,前に述べた文。
前方
ぜんぽう [0] 【前方】
前の方。前面。
⇔後方
前方
まえかた マヘ― [0] 【前方】
■一■ (名)
(1)その時より前。以前。副詞的に用いる。「―拝見致いた事がござる/狂言・比丘貞(虎寛本)」
(2)時間的に二分した,早いほう。また,早いほうに属する人や物。「賭弓(ノリユミ)あれば―うしろ方と/栄花(歌合)」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)時代おくれであること。古くさいこと。また,そのさま。「そんな―なる仕掛の涙などにふれと乗る男にあらず/浮世草子・色三味線」
(2)熟達していないこと。未熟であること。また,そのさま。「そりや―なる若手の男にして見せられたがよい筈/浮世草子・禁短気」
(3)ひかえめな・こと(さま)。「調子に乗りても物は―に言ふべし/浮世草子・禁短気」
前方の
ぜんぽう【前方の】
(in) front.→英和
〜に in front <of> ;forward.→英和
10メートル前方に 10 meters ahead.
前方後円墳
ぜんぽうこうえんふん ゼンパウコウヱン― [7] 【前方後円墳】
円形の墳丘(後円部)に方形の墳丘(前方部)を付設した,古墳の一形式。後円部に遺骸が埋葬され,前方部は祭式の場とされる。大和を中心に本州・四国・九州と南朝鮮に分布。大山古墳(仁徳陵)・誉田山(コンダヤマ)(応神陵)はその最大級のもの。車塚(クルマヅカ)。瓢塚(ヒサゴヅカ)。茶臼山。二子山。
前方後方墳
ぜんぽうこうほうふん ゼンパウコウハウ― [7] 【前方後方墳】
方形の墳丘に方形の墳丘が付設された,古墳の一形式。栃木県上待塚古墳など。
前日
まえび マヘ― [1][0] 【前日】
その日の前の日。ぜんじつ。
前日
ぜんじつ [0] 【前日】
その前の日。「出発の―」
前日
ぜんじつ【前日】
the day before;the previous[preceding]day.
前時代的
ぜんじだいてき [0] 【前時代的】 (形動)
(今より)一つ前の時代のようであるさま。前近代的。「―な印象を受ける」
前晩
ぜんばん [1] 【前晩】
前の晩。前夜。
前景
ぜんけい【前景】
the foreground.→英和
前景
ぜんけい [0] 【前景】
(1)手前に見える景色。
(2)絵や写真で中景・遠景に対して前方に配置されたもの。また,舞台装置で後景・背景に対して観客に近い位置に置かれたもの。
前景気
まえげいき マヘ― [3] 【前景気】
事が始まる前の景気。「―をあおる」「―は上々」
前書
まえがき【前書】
a preface <to> ;→英和
an introduction <to> .→英和
前書
ぜんしょ [1] 【前書】
(1)前に出した手紙。
(2)前に記した文。以前に書かれた書物。
前書き
まえがき マヘ― [0] 【前書き】
書物・論文などで,本文の前に書き添える文。序。端書き。
⇔後書き
前月
ぜんげつ [1][0] 【前月】
(1)先月。
(2)(ある月の)前の月。
前朝
ぜんちょう [0][1] 【前朝】
前の朝廷。先朝。
前期
ぜんき【前期】
the first[former]term;the first semester[half year].前期繰越金 the balance brought forward from the last term.
前期
ぜんき [1] 【前期】
(1)一つ前の期。
(2)ある期間をいくつかに分けた時,その最初の期間。「―の試験」
前期中等教育
ぜんきちゅうとうきょういく [1][5] 【前期中等教育】
中等教育の前半分。日本では中学校段階の教育をさす。
→後期中等教育
前期繰越金
ぜんきくりこしきん [1] 【前期繰越金】
前期の会計期間の損益計算の結果,次期に繰り越された金額。
前期量子論
ぜんきりょうしろん [6] 【前期量子論】
量子力学が成立する以前に原子スペクトルなどを説明するために考えられた理論。プランクによるエネルギー量子の導入に始まり,ボーアやゾンマーフェルトらにより発展した。古典量子論。
前条
ぜんじょう【前条(の)】
(as mentioned in) the preceding article.
前条
ぜんじょう [1] 【前条】
前の条項。前のくだり。前項。
前板
まえいた マヘ― [0] 【前板】
(1)「帯板」に同じ。
(2)牛車(ギツシヤ)の前後の口に横に渡した板。踏み板。
(3)「揺(ユルギ)の板」に同じ。
前根
ぜんこん [0] 【前根】
脊髄の前外側溝から左右に出る神経繊維の束。運動神経繊維が主体をなし,自律神経繊維も含む。運動根。
⇔後根
前栽
せんざい [0] 【前栽】
(1)木や草を植え込んだ庭。
(2)庭に植えた草木。庭の植え込み。「―の,木立(コダチ)めぐりてあちこちと/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
前栽合せ
せんざいあわせ [5] 【前栽合(わ)せ】
平安時代の物合わせの一。左右に分かれて,自然の風景を模した植え込みを作り,その優劣や,それを詠んだ歌の優劣を競ったもの。
前栽合わせ
せんざいあわせ [5] 【前栽合(わ)せ】
平安時代の物合わせの一。左右に分かれて,自然の風景を模した植え込みを作り,その優劣や,それを詠んだ歌の優劣を競ったもの。
前栽売り
せんざいうり 【前栽売り】
前栽物を商う者。八百屋。「―は往過てしまふ/滑稽本・浮世風呂 4」
前栽物
せんざいもの 【前栽物】
青物。野菜。前栽。「―を買ふにそんな真似しちやゐねえ/滑稽本・浮世風呂 4」
前桐
まえぎり マヘ― [0] 【前桐】
たんすなどで,前面にだけ桐を用いること。また,そのもの。
→総桐
→三方桐
前業
ぜんごう [0][3] 【前業】
〔仏〕 この世における苦楽の原因となる前世でのおこない。先業。宿業。
前橋
まえばし マヘバシ 【前橋】
群馬県中部,利根川中流域の市。県庁所在地。近世,宿場町,酒井氏・松平氏の城下町。南西の高崎市とともに県の商工業の中心地。旧称,厩橋(ウマヤバシ)。
前檣
ぜんしょう【前檣】
the foremast.→英和
前檣
ぜんしょう [0] 【前檣】
船首の方にある帆柱。
前歌
まえうた マヘ― [0] 【前歌・前唄】
地歌・箏曲(ソウキヨク)の手事物(テゴトモノ)の曲の,手事の前の歌の部分。
⇔後歌(アトウタ)
前歯
まえば【前歯】
a front tooth.
前歯
まえば マヘ― [1] 【前歯】
(1)口の前面に生えている歯。門歯。切歯(セツシ)。
⇔奥歯
(2)下駄の歯の前方のもの。
前歴
ぜんれき【前歴】
one's past record[life].
前歴
ぜんれき [0] 【前歴】
これまでの経歴。
前段
ぜんだん [0] 【前段】
前の段落。前の一区切り。
⇔後段
前殿
ぜんでん [0] 【前殿】
(1)前の方にある殿舎。
(2)紫宸殿(シシンデン)のこと。「天皇皇后並びて―に御す/続紀(延暦七)」
前沢
まえさわ マヘサハ 【前沢】
岩手県南部,胆沢(イサワ)郡の町。北上川中流の河港,陸羽街道の宿駅として栄えた。
前涼
ぜんりょう 【前涼】
五胡十六国の一。漢人の涼州刺史張軌が自立して建国(301-376)。前秦の苻堅(フケン)に滅ぼされた。
前渡し
まえわたし マヘ― [0][3] 【前渡し】 (名)スル
(1)金品を期日よりも前に渡すこと。「お金を―する」
(2)手付け。手金。
前渡り
まえわたり マヘ― 【前渡り】
(1)前を通り過ぎること。「ひまなき御―に人の御心をつくし給ふも/源氏(桐壺)」
(2)人を越えて昇進すること。「左大弁の―まかりならぬものなり/宇津保(国譲上)」
(3)体裁をつくろって渡って行くこと。「しんぞ命を揚げ巻の,これ助六が―/長唄・助六」
前漢
ぜんかん 【前漢】
中国,古代の統一王朝。秦の滅亡後,劉邦(高祖)が建国((前202-後8))。都は長安。武帝のとき,最盛期を迎えたが,その死後,外戚・宦官(カンガン)が実権を握り,王莽(オウモウ)に国を奪われた。西漢。
前漢書
ぜんかんじょ 【前漢書】
⇒漢書(カンジヨ)
前灯
ぜんとう [0] 【前灯】
「前照灯(ゼンシヨウトウ)」に同じ。
前照灯
ぜんしょうとう ゼンセウ― [0] 【前照灯】
自動車・電車などで,前方を照らし出す明かり。前灯。ヘッド-ライト。
前燕
ぜんえん 【前燕】
五胡十六国の一。鮮卑族の慕容皝(ボヨウコウ)が建国(337-370)。前秦に滅ぼされた。
前狂言
まえきょうげん マヘキヤウゲン [3] 【前狂言】
(1)江戸時代,歌舞伎で三番叟(サンバソウ)と大序との間に演じられた狂言。脇狂言。
(2)明治末頃まで京坂の歌舞伎で,一番目狂言の称。中(ナカ)狂言・切(キリ)狂言に対していう。
前王
ぜんおう [3] 【前王】
前代の王。前代の君主。先王。
前王廟陵記
ぜんおうびょうりょうき ゼンワウベウリヨウキ 【前王廟陵記】
歴代天皇の陵墓の研究書。二巻。松下見林著。1696年成立,1778年刊。
前生
ぜんしょう [1][0] 【前生】
〔仏〕 この世の前の世。前世。
⇔今生(コンジヨウ)
⇔後生(ゴシヨウ)
前田
まえだ マヘダ 【前田】
姓氏の一。
前田利家
まえだとしいえ マヘダトシイヘ 【前田利家】
(1538-1599) 安土桃山時代の武将。加賀藩の祖。尾張の人。幼名,犬千代。幼少より織田信長に仕える。賤ヶ岳の戦いでは柴田勝家についたが,のち豊臣秀吉と和を結び,金沢に封ぜられた。五大老の一人として秀頼を補佐したが,秀吉没後一年にして死んだ。
前田夏蔭
まえだなつかげ マヘダ― 【前田夏蔭】
(1793-1864) 江戸末期の国学者。江戸の人。清水浜臣に師事。徳川慶喜に国学を講じた。「蝦夷(エゾ)志料」編集の命を受けるが,業半ばにして没した。
前田夕暮
まえだゆうぐれ マヘダユフグレ 【前田夕暮】
(1883-1951) 歌人。神奈川県生まれ。本名,洋造。「詩歌」を主宰。「明星」の浪漫主義に対抗し自然主義を標榜(ヒヨウボウ),若山牧水と並び称された。のちに口語自由律短歌をも手がける。歌集「収穫」「生くる日に」など。
前田家
−け【前田家】
the Maeda family;the Maedas.
前田寛治
まえだかんじ マヘダクワンヂ 【前田寛治】
(1896-1930) 洋画家。鳥取県生まれ。東京美術学校卒。渡仏してクールベに傾倒。帰国後「1930年協会」を創立。独自の写実主義を目指した。
前田正名
まえだまさな マヘダ― 【前田正名】
(1850-1921) 明治期の官僚・農政家。薩摩の人。松方正義の上からの殖産興業政策に反対し,下からの地方産業振興を提唱。著「興業意見」など。
前田河
まえだこう マヘダカウ 【前田河】
姓氏の一。
前田河広一郎
まえだこうひろいちろう マヘダカウヒロイチラウ 【前田河広一郎】
(1888-1957) 小説家。宮城県生まれ。徳富蘆花に師事。1921年(大正10)小説「三等船客」を発表,プロレタリア作家として立つ。「種蒔く人」「文芸戦線」の同人。他に「赤い馬車」「大暴風雨時代」「蘆花伝」など。
前田流
まえだりゅう マヘダリウ 【前田流】
平曲の流派の一。江戸初期の総検校前田九一を祖とし,江戸・名古屋を中心に行われた。江戸中期に荻野検校がこの流儀の譜本を整えて「平家正節(ヘイケマブシ)」を著した。
前田玄以
まえだげんい マヘダ― 【前田玄以】
(1539-1602) 安土桃山時代の武将。名は宗向。美濃の人。初め比叡山の僧。のち織田信忠・豊臣秀吉に仕え,丹波亀山五万石を領した。豊臣氏五奉行の一人。
前田綱紀
まえだつなのり マヘダ― 【前田綱紀】
(1643-1724) 加賀第五代藩主。幼名,犬千代。諡号(シゴウ),松雲公。三歳で藩主となる。農政改革を推進。文書・典籍を収集保存し,尊経閣文庫の基礎を築いた。
前田青邨
まえだせいそん マヘダ― 【前田青邨】
(1885-1977) 日本画家。岐阜県生まれ。本名,廉造。新しい感覚で歴史画・人物・武者絵・花鳥など幅広く描いた。東京芸大教授。代表作「洞窟の頼朝」「唐獅子」など。
前申し
まえもうし マヘマウシ 【前申し】
主君などの前で直接に言上すること。「御―こそ,御いとまひまなかるべかめれど/蜻蛉(下)」
前略
ぜんりゃく 【前略】
(1) [1][0]
手紙で,時候の挨拶(アイサツ)などの儀礼的な文を省略する意で冒頭に書く語。「草々」「不一」「不尽」などの語で結ぶ。冠省。
(2) [0]
文章を引用するとき,前の部分を省略すること。
→中略
→後略
前略
ぜんりゃく【前略(御免下さい)】
I hasten to inform you <that…> .
前癌の
ぜんがん【前癌の】
precancerous <condition> .→英和
前癌症状 precancerosis.
前癌状態
ぜんがんじょうたい [5] 【前癌状態】
癌になる確率が比較的高い病的状態。胃癌に対する萎縮性胃炎,肝癌に対する肝硬変など。
前相
ぜんそう [0] 【前相】
予兆。前ぶれ。「此れ,前々の如く塔を壊(ヤブ)るべき―也/今昔 12」
前相撲
まえずもう マヘズマフ [3] 【前相撲】
まだ番付にのらない,入門したばかりの力士の取組。二連勝で一つの勝ち星となり,その勝ち星二つで本中(ホンチユウ)へ進む。
前知
ぜんち [1] 【前知】 (名)スル
前もって知ること。予知。「未だ―せざる洋海に進み往き/西国立志編(正直)」
前石
まえいし マヘ― [0][1] 【前石】
(1)茶室の露地で,蹲(ツクバイ)の前に据えた石。この上で手水(チヨウズ)を使う。
→蹲
(2)石灯籠(イシドウロウ)の前に据えた石。普通の飛び石より少し高めに据える。
前礼
ぜんれい [0] 【前礼】
茶会への招待に対する承諾の挨拶(アイサツ)。自身で相手方に出向くか,電話などでする。
⇔後礼(ゴレイ)
前祝
まえいわい マヘイハヒ [3] 【前祝(い)】
ある事がよい結果になるようにと,前もって祝うこと。また,その祝い。「合格の―」
前祝い
まえいわい マヘイハヒ [3] 【前祝(い)】
ある事がよい結果になるようにと,前もって祝うこと。また,その祝い。「合格の―」
前祝い
まえいわい【前祝い】
celebration in advance.〜をする celebrate beforehand.
前神
まえがみ マヘ― [1] 【前神】
二柱以上の神をまつってある神社で,主神を除いたその他の神のこと。
前科
ぜんか [1] 【前科】
(1)以前に罪を犯して有罪となったことのあること。「―一犯」
(2)比喩的に,以前にした好ましくないおこないや失敗。「宴席で大暴れした―がある」
前科
ぜんか【前科】
a previous offense; <have> a criminal record.〜三犯 a man with three previous convictions.‖前科者 an ex-convict.
前科者
ぜんかもの [0] 【前科者】
前科のある者。
前秦
ぜんしん 【前秦】
五胡十六国の一。氐(テイ)族の苻健(フケン)が建国(351-394)。第三代苻堅のとき,一時華北を統一したが,東晋(トウシン)との淝水(ヒスイ)の戦いに敗れ,後秦に滅ぼされた。苻秦。
前程
ぜんてい [0] 【前程】
行く先の道のり。前途。
前立
まえだて マヘ― [0][4] 【前立】
「前立物」の略。
前立ち
まえだち マヘ― 【前立ち】
(1)前に立つもの。特に,仏像を守護するために前に立つもの。「―にあるは楊柳観世音/柳多留 49」
(2)名義上,表面に立てておく人。「揚巻の―,白酒の糟兵衛といふ者/歌舞伎・助六」
前立て
まえたて マヘ― [0] 【前立て】
洋裁で,ブラウスやズボンの前開きの上前につける細長い布。
前立物
まえだてもの マヘ― [0] 【前立物】
兜(カブト)の立物(タテモノ)のうち前面に付けられたもの。鍬形(クワガタ)・半月・天衝(テンツキ)など。前立。
前立腺
ぜんりつせん【前立腺】
《解》the prostate (gland).
前立腺
ぜんりつせん [0] 【前立腺】
男性性器の一部で,膀胱(ボウコウ)の下にあって後部尿道を輪状にとりまく栗の実大の腺。乳白色の前立腺液を分泌して,精子の運動を活発にする。摂護腺。
前立腺癌
ぜんりつせんがん [5] 【前立腺癌】
前立腺にできる癌。高齢の男子に多く,骨盤や脊椎などの骨に転移しやすい。
前立腺肥大症
ぜんりつせんひだいしょう [0] 【前立腺肥大症】
前立腺が病的に増大して,頻尿や排尿困難をきたした状態。高齢の男子に多い。
前章
ぜんしょう【前章】
the preceding chapter.
前章
ぜんしょう [0] 【前章】
(1)ひとつ前の章。
(2)全体を二分したうちの前の章。
前端
ぜんたん [0] 【前端】
前の方の端。
前節
ぜんせつ [0][1] 【前節】
(1)前半の節。
⇔後節
(2)一つ前の節。この前の節。
→節
前節
ぜんせつ【前節】
<in> the foregoing paragraph.
前篇
ぜんぺん [0] 【前編・前篇】
ある作品のいくつかに分かれたもののうち最初の部分。
前簾
まえすだれ マヘ― [3] 【前簾】
牛車(ギツシヤ)や輿(コシ)の前面にかける簾。
⇔後ろ簾
前簾
まえかど マヘ― 【前簾】
(1)以前。前々。「宿よりは―の書き出し/浮世草子・一代男 6」
(2)(副詞的に用いて)前もって。あらかじめ。「―北国へお飛脚に行かれた足の軽い足軽殿か/浄瑠璃・忠臣蔵」
前約
ぜんやく [0] 【前約】
前にした約束。先約。
前納
ぜんのう [0] 【前納】 (名)スル
前もって納めること。期限前に納めること。先納。「会費を―する」
前納
ぜんのう【前納】
payment in advance.〜する pay in advance;prepay.→英和
前紡縮緬
ぜんぼうちりめん ゼンバウ― [5] 【前紡縮緬】
経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸ともに紡績絹糸を用いた下等な縮緬。半襟などに用いる。
前結び
まえむすび マヘ― [3] 【前結び】
帯を前で結ぶこと。また,その結んだもの。
⇔後ろ結び
前緒
まえお マヘヲ [0] 【前緒】
履物の前壺(マエツボ)にすげるほうの緒。
前線
ぜんせん【前線】
the front (line).→英和
寒冷(温暖)前線 a cold (warm) front.停滞前線 a stationary front.
前線
ぜんせん [0] 【前線】
(1)最も敵陣に近く,敵と直接交戦する戦線。第一線。「―基地」
(2)異なった気団の境界面が地表と交わってできる線。数十キロメートルから数百キロメートルの幅をもって長く伸びる。両側にある気団の移動の仕方によって温暖前線・寒冷前線などの区別があり,また地理的な位置によって北極前線・寒帯前線などの種類がある。
前線(2)=1[図]
前線(2)=2[図]
前線(2)=3[図]
前線(2)=4[図]
前線雷
ぜんせんらい [3] 【前線雷】
⇒界雷(カイライ)
前線面
ぜんせんめん [3] 【前線面】
密度が異なり,また気温差のある二つの気団の境界面。地表と交わって前線をつくる。前線面に沿っては雲が発生し,雨が降りやすい。前面。
前編
ぜんぺん [0] 【前編・前篇】
ある作品のいくつかに分かれたもののうち最初の部分。
前編
ぜんぺん【前編】
the first volume[part].
前縁
ぜんえん [0] 【前縁】
(1)前のほうの縁(フチ)。
(2)前世の因縁。
前置き
まえおき【前置き】
an introduction;→英和
preliminary remarks.〜として by way of introduction.
前置き
まえおき マヘ― [0] 【前置き】 (名)スル
本題にはいる前に関連のあることなどを述べること。また,その言葉。前口上。「彼の話は―が長い」「長々と―する」
前置詞
ぜんちし [3] 【前置詞】
〔preposition〕
西欧語の文法における品詞の一。名詞・代名詞などの前にあって,文中の他の語との関係を示す語。英語の of, on, フランス語の à, de, ドイツ語の auf, mit の類。
→後置詞
前置詞
ぜんちし【前置詞】
《文》a preposition.→英和
〜の prepositional.→英和
前翅
ぜんし [1] 【前翅】
昆虫のはねのうち,前部の一対。中胸部に付属する。
前者
ぜんしゃ [1] 【前者】
二つあげたうち,前のもの。
⇔後者
前者
ぜんしゃ【前者】
the former <the latter に対して> ;→英和
that <this に対して> .→英和
前聖
ぜんせい [0] 【前聖】
昔の聖人。
前聞
ぜんぶん [0] 【前聞】
以前に聞いた事柄。
前聯
ぜんれん [0] 【前聯】
⇒頷聯(ガンレン)
前職
ぜんしょく [1][0] 【前職】
(1)前に従事していた職業・職務。
(2)以前にその職にあった人。前任者。
前肛動物
ぜんこうどうぶつ ゼンカウ― [5] 【前肛動物】
肛門が体の前端部に開口している動物群の総称。コケムシ類・ホウキムシ類・腕足類など。多くは海産で,固着生活をする。
前肢
まえあし マヘ― [0][2] 【前足・前脚・前肢】
(1)獣や昆虫などの前方の二本の足。
⇔うしろあし
(2)前に踏み出した方の足。「―に重心をかける」
前肢
ぜんし【前肢】
a forelimb;a foreleg.→英和
前肢
ぜんし [1] 【前肢】
(1)四本の足をもつ動物の前の二本の足。前足(マエアシ)。
(2)昆虫の前胸部の付属肢。
前胸腺
ぜんきょうせん [0] 【前胸腺】
昆虫の幼虫・蛹(サナギ)にみられる内分泌器官。脱皮ホルモンの一つである前胸腺ホルモン(エクジソン)を分泌する。
前脚
まえあし マヘ― [0][2] 【前足・前脚・前肢】
(1)獣や昆虫などの前方の二本の足。
⇔うしろあし
(2)前に踏み出した方の足。「―に重心をかける」
前脚
ぜんきゃく [0] 【前脚】
まえのあし。まえあし。
⇔後脚
前脳
ぜんのう [0] 【前脳】
脊椎動物の個体発生の途上に形成される脳胞の最前部。やがて前半の左右に眼胞が突き出し,前半は大脳に,後半は間脳になる。
前脳
ぜんのう【前脳】
《解》the prosencephalon;the forebrain.→英和
前腎
ぜんじん [0] 【前腎】
脊椎動物の個体発生時に最初に現れ,最前方に位置する排出器官。円口類では一生泌尿器としてはたらくが,魚類・両生類は幼生時までに中腎に代わり,羊膜類では痕跡的に形成される。
前腕
ぜんわん [0] 【前腕】
腕の肘(ヒジ)から手首までの部分。前膊(ゼンハク)。
前腕骨
ぜんわんこつ [3] 【前腕骨】
前腕を形成する骨。平行する二本の長骨からなり,親指側を橈骨(トウコツ),小指側を尺骨という。前膊(ゼンハク)骨。
前膊
ぜんはく [0] 【前膊】
⇒前腕(ゼンワン)
前臼歯
ぜんきゅうし [3] 【前臼歯】
⇒小臼歯(シヨウキユウシ)
前舌母音
まえじたぼいん マヘジタ― [5] 【前舌母音】
〔front vowel〕
前舌面を持ち上げることによって調音する母音。日本語のイは,この典型。
前舌母音
ぜんぜつぼいん [5] 【前舌母音】
⇒まえじたぼいん(前舌母音)
前舞台
まえぶたい【前舞台】
a proscenium (カーテンより前の部分).→英和
前船
まえぶね マヘ― [3] 【前船】
歌舞伎劇場で,二階正面の桟敷(サジキ)の前に張り出して作られた席(引船(ヒキフネ))の最前列の席。明治時代まであった。本船(ホンフネ)。
→引船
前芸
まえげい マヘ― [0] 【前芸】
曲芸・手品などで,本芸にはいる前に小手調べとして行う軽い芸。
前菜
ぜんさい [0] 【前菜】
食事の最初に酒のつまみ,あるいは食欲を高めるために出す軽い料理。オードブル。
前菜
ぜんさい【前菜】
an hors d'oeuvre.
前葉
ぜんよう [0] 【前葉】
脳下垂体の前部。
→脳下垂体
前葉体
ぜんようたい [0] 【前葉体】
シダ植物の配偶体。胞子が発芽したもの。独立生活を営む心臓形をした緑色の小さな葉状体で,造卵器と造精器とを生ずる。原葉体。
前著
ぜんちょ [1] 【前著】
前に書いた書物。
前蜀
ぜんしょく 【前蜀】
五代十国の一。唐の節度使王建が四川に建国(907-925)。後唐に滅ぼされた。蜀。
前行
ぜんこう [0] 【前行】
(1)先に行くこと。先行。
(2)以前のおこない。
(3)行幸の時,先に立って案内する役。「高御座(タカミクラ)の行幸に―とかやなにとかやいふことなど勤め給ふ/増鏡(久米のさら山)」
前衛
ぜんえい [0] 【前衛】
(1)軍隊で,戦闘の最前線にあって,戦線の突破口を開く部隊。
⇔後衛
(2)階級闘争において労働者階級の先頭に立って指導する集団・部隊。レーニンによってマルクス主義政党の組織原則となった。
(3)芸術運動で,先駆的で実験的な創作を試みるグループ。アバン-ギャルド。「―的」
(4)テニス・バレーボールなどで,自陣の前方で攻撃・守備にあたるもの。
⇔後衛
→フォワード
前衛
ぜんえい【前衛】
an advanced guard (軍の);a forward player (テニス);a forward (球技).→英和
〜をする play forward.‖前衛生け花 flower-arrangement of the avant-garde school.前衛音楽(美術) avant-garde music (art).
前衛俳句
ぜんえいはいく [5] 【前衛俳句】
金子兜太(トウタ)の「造型俳句論」をよりどころとした,社会性・抽象性に富む傾向の無季俳句。昭和30年代に登場した。
前衛劇
ぜんえいげき [3] 【前衛劇】
固定化した演劇様式を打破して,新しい表現形式を試みようとする演劇。
前衛書道
ぜんえいしょどう [5] 【前衛書道】
文字を非具象的に表現し,造形美などの点を強調する書芸術。墨象(ボクシヨウ)。
前衛派
ぜんえいは [0] 【前衛派】
⇒アバン-ギャルド
前衛的
ぜんえいてき [0] 【前衛的】 (形動)
時代に先がけているさま。「―な芸術」
前衛芸術
ぜんえいげいじゅつ [5] 【前衛芸術】
⇒アバン-ギャルド
前表
ぜんぴょう [0][1] 【前表】
「先表(センピヨウ)」に同じ。「何かの―に違ない/夢かたり(四迷)」
前装
ぜんそう [0] 【前装】
銃砲の筒先から弾薬を装填すること。後装に比べ旧式のもの。さきごめ。
⇔後装
「―銃」
前褌
まえみつ マヘ― [0] 【前褌】
相撲で,力士がまわしを締めたとき,体の前面で横にまわっている部分。前まわし。
前触れ
まえぶれ【前触れ】
a (previous) notice (予告);a forerunner (先がけ).→英和
前触れ
まえぶれ マヘ― [0] 【前触れ】 (名)スル
(1)前もって告げ知らせること。さきぶれ。予告。「―もなく訪ねて来た」「喇叭(ラツパ)を吹きて,祭の―する男も/即興詩人(鴎外)」
(2)何かが起こるしるし。前兆。「大地震の―」
前言
ぜんげん [0] 【前言】 (名)スル
(1)前に言った言葉。「―を翻す」
(2)昔の人の残した言葉。先言。
(3)将来のことを述べること。「過去に証して将来を―する/福翁百話(諭吉)」
前言を取り消す
ぜんげん【前言を取り消す】
withdraw one's previous statement.〜を飜(ひるがえ)す eat one's words.
前言往行
ぜんげんおうこう [0] 【前言往行】
昔の人の言葉とおこない。
前記
ぜんき [1] 【前記】 (名)スル
前の部分に書き記すこと。また,書き記したもの。上記。前述。「―したとおり」
前記の
ぜんき【前記の】
above-mentioned;above;→英和
aforesaid.→英和
前評判
まえひょうばん マヘヒヤウバン [3] 【前評判】
ある事が行われる前の評判。「―ほどでない」「―は上々だ」
前説
まえせつ マヘ― [0] 【前説】
〔「前説明」の略〕
実況生(ナマ)中継や公開録画などの番組が始まる前に,全体の構成や軽い話などをして会場の雰囲気を盛り上げる役。
前説
ぜんせつ【前説】
<withdraw,hold to> one's former opinion.
前説
ぜんせつ [0] 【前説】
(1)前に述べた説。「―をくつがえす」
(2)前人の説。
(3)本題に入る前に述べる説明。まえ説。
前貸し
まえがし【前貸し】
[金]an advance (of money).→英和
〜をする advance <money> ;pay <wages> in advance.
前貸し
まえがし マヘ― [0] 【前貸し】 (名)スル
決められた期日以前に給料などを支払うこと。
⇔前借り
前賢
ぜんけん [0] 【前賢】
先の世の賢人。先賢。先哲。
前趙
ぜんちょう 【前趙】
五胡十六国の一。南匈奴(キヨウド)の劉淵(リユウエン)が漢と号して建国(304-329)。のち一族の劉曜が簒奪(サンダツ)して国号を趙(チヨウ)(前趙)と改めたが,後趙の石勒(セキロク)に滅ぼされた。
前足
まえあし【前足】
a forefoot;→英和
a foreleg;→英和
a paw (動物).→英和
前足
まえあし マヘ― [0][2] 【前足・前脚・前肢】
(1)獣や昆虫などの前方の二本の足。
⇔うしろあし
(2)前に踏み出した方の足。「―に重心をかける」
前路
ぜんろ [1] 【前路】
前方のみち。ゆくて。
前蹤
ぜんしょう [0] 【前蹤】
「先蹤」に同じ。「儀式―を守らず/盛衰記 23」
前身
ぜんしん [0] 【前身】
(1)ある人の以前の身分・職業・経歴。
(2)団体・組織の以前の状態。「師範学校を―とする大学」
(3)〔仏〕 前世における身体。
⇔後身
前身
ぜんしん【前身】
<investigate> one's past life;the predecessor (前のもの).→英和
〜のいかがわしい人 a man with a past.→英和
前身
まえみ マヘ― [1] 【前身】
「前身頃(マエミゴロ)」の略。
前身頃
まえみごろ マヘ― [3] 【前身頃】
衣服の身頃のうち,胴体の前の部分をおおうもの。前身。
⇔後ろ身頃
前車
ぜんしゃ【前車】
a preceding vehicle.
前車
ぜんしゃ [1] 【前車】
前方を行く車。
⇔後車
前軍
ぜんぐん [0] 【前軍】
前方にある軍隊。先陣。
⇔後軍
前転
ぜんてん [0] 【前転】
前方に体を回転すること。
⇔後転
前輪
まえわ マヘ― [0] 【前輪】
(1)鞍(クラ)の前部の,山形に高くなっている部分。
⇔後輪(シズワ)
→鞍橋(クラボネ)
(2)前の車輪。ぜんりん。
前輪
ぜんりん [0] 【前輪】
自動車・自転車などの,前の車輪。
⇔後輪
前輪
ぜんりん【前輪】
a front wheel.‖前輪駆動 front-wheel drive.
前輪駆動
ぜんりんくどう [5] 【前輪駆動】
〔front-engine front-drive〕
自動車で,車体前部にあるエンジンの動力が,後輪にではなく前輪に伝わる方式。FF 。「―車」
前輿
さきごし [0] 【先輿・前輿】
輿の轅(ナガエ)の前方をかつぐこと。また,その人。先棒。
⇔後輿(アトゴシ)
前轍
ぜんてつ [0] 【前轍】
(1)先に通った車のわだち。
(2)前の人の犯した失敗。
前轍を踏む
ぜんてつ【前轍を踏む】
follow a person's example.⇒轍(てつ).
前近代的
ぜんきんだいてき [0][1] 【前近代的】 (形動)
古めかしく封建的で,現代的でないさま。「―な考え方」「―雇用形態」
前述
ぜんじゅつ [0] 【前述】 (名)スル
前に述べたこと。前陳。先述。
⇔後述
「その点については―したので省く」
前述の
ぜんじゅつ【前述の】
⇒前記(の).
前追い
さきおい [0] 【先追い・前追い】
「先払い{(3)}」に同じ。
前追ふ
さきお・う 【先追ふ・前追ふ】 (動ハ四)
先払い{(3)}をする。「―・ひて渡る車の侍りしを/源氏(夕顔)」
前途
ぜんと [1] 【前途】
(1)これからさき。将来。「―ある若者」「―有望」「―を祝す」「―洋々」
(2)目的地までの道のり。ゆくさき。「―ほど遠い」
前途
ぜんと【前途】
one's future;prospects.‖前途有望な promising.前途有望だ have a bright future.前途遼遠(りようえん)だ[人が主語]have a long way before <one> ;[事が主語]be far off.
前途無効
ぜんとむこう [1] 【前途無効】
途中下車した場合,そこから先は切符が無効になること。
前途遼遠
ぜんとりょうえん [1] 【前途遼遠】 (形動)
目的地までの道のりや,目的達成までの今後の行程が,非常に遠く長いさま。
前週
ぜんしゅう [0] 【前週】
今の週の前の週。先週。
前進
ぜんしん【前進】
an advance.→英和
〜する advance;march forward.‖前進 <号令> Forward! 前進基地 an advanced base.
前進
ぜんしん [0] 【前進】 (名)スル
(1)前へ進むこと。
⇔後退
⇔後進
「部隊を―させる」
(2)程度などが進んだ段階になること。「―の跡が見られる」
前進的論証
ぜんしんてきろんしょう [0][7] 【前進的論証】
〔論〕
〔progressive probation〕
前提から一歩一歩理由を積み重ねていって,最後に結論に到達する論証。総合的論証。
⇔後退的論証
前部
ぜんぶ【前部】
the front[fore](part).→英和
前部
ぜんぶ [1] 【前部】
前の部分。
⇔後部
「車体の―」
前野
まえの マヘノ 【前野】
姓氏の一。
前野良沢
まえのりょうたく マヘノリヤウタク 【前野良沢】
(1723-1803) 江戸中期の蘭学者。豊前(ブゼン)中津藩医の子。江戸生まれ。号は楽山・蘭化,良沢は通称。中津藩の医官。青木昆陽にオランダ語を学ぶ。杉田玄白・中川淳庵らとの「解体新書」翻訳に指導的役割を果たす。著「和蘭訳筌」
前金
まえきん マヘ― [0] 【前金】
売買や貸借に際して,前もって代金を支払うこと。また,その金。ぜんきん。まえせん。「―を納める」
前金
まえきん【前金】
an advance;→英和
a deposit (手付).→英和
〜で払う ⇒前払.
前金
ぜんきん [0] 【前金】
「まえきん(前金)」に同じ。「―で雇はれる仕事と違ひ/鉄仮面(涙香)」
前銭
まえせん マヘ― [0] 【前銭】
「前金(マエキン)」に同じ。
前鑑
ぜんかん [0] 【前鑑】
先人の残した手本。
前門
ぜんもん [0] 【前門】
前の門。表門。
⇔後門
前門の虎,後門の狼
ぜんもん【前門の虎,後門の狼】
find oneself between the devil and the deep sea[between Scylla and Charybdis].
前開き
まえあき マヘ― [0] 【前開き】
衣服の前部にあきがあること。
前陣
ぜんじん [0] 【前陣】
本陣の前の方に構えた陣。また,本陣の前方に配置した隊。
⇔後陣
前集
ぜんしゅう [1] 【前集】
詩歌集・文集などで,前に集めたもの。
⇔後集
前震
ぜんしん [0] 【前震】
本震の発生前に,その震源域と近傍で発生する小さい地震で,本震の前触れと考えられるもの。
前非
ぜんぴ [1] 【前非】
過去に犯した過ち。先非。「―を悔いる」
前非を悔いる
ぜんぴ【前非を悔いる】
repent of one's past error.
前面
まえづら マヘ― [0] 【前面】
前の方。前面。また,顔の前の部分。
前面
ぜんめん【前面】
the front;→英和
the façade (建築の).〜の (in) front.〜に in front <of> .
前面
ぜんめん [0][3] 【前面】
(1)前の方。表の方。「社会福祉を―に押し出す」「交渉の―に出ない」
(2)前線面のこと。
前項
ぜんこう【前項】
<in> the preceding clause[paragraph].
前項
ぜんこう [1][0] 【前項】
(1)前にあげた箇条。前の項目。
(2)〔数〕 比 �:� における �。
⇔後項
前頭
ぜんとう【前頭(部)】
《解》the sinciput.‖前頭葉 the frontal lobe.
前頭
まえがしら マヘ― [3] 【前頭】
力士の位の一。小結の下,十両の上。平幕。「―筆頭」
前頭
ぜんとう [0] 【前頭】
(1)頭のまえの方。頭の前部。前額。
⇔後頭
(2)一番まえ。また,まえ。「壮士を従て―に進む/経国美談(竜渓)」
前頭筋
ぜんとうきん [0] 【前頭筋】
前頭部にある筋肉。眉を上げ,額に横じわを生じさせたりする筋肉。
前頭葉
ぜんとうよう [3] 【前頭葉】
大脳半球の中心を左右に走る溝から前方の部分。運動の神経中枢と運動性言語中枢があり,前端部は思考・判断など高等な精神作用が営まれる場所と考えられている。
前頭骨
ぜんとうこつ [3] 【前頭骨】
頭蓋骨の前頭部を構成する骨。眼窩(ガンカ)の上部を形成し,頭頂骨と接する。
前額
ぜんがく [0] 【前額】
ひたい。おでこ。
前額
ぜんがく【前額(部)】
the forehead.→英和
前駆
ぜんく [1] 【前駆】 (名)スル
〔古くは「せんぐ」「ぜんぐ」とも〕
馬に乗って,行列などを先導すること。また,その人。さきのり。さきがけ。先駆。「騎馬で―する」
前駆
ぜんく【前駆】
an outrider;a forerunner.→英和
〜する lead the way.→英和
‖前駆症状 a premonitory symptom.
前駆体
ぜんくたい [0] 【前駆体】
一連の生化学的反応過程の中で着目したある物質よりも前の段階にあって,一ないし数段階の反応によってその物質に変わりうる物質。例えば,インシュリンに対するプロインシュリンなど。前駆物質。先駆体。プレカーサー。
前駆症状
ぜんくしょうじょう [4] 【前駆症状】
ある病気や発作の前兆として現れる症状。
前髪
まえがみ マヘ― [0] 【前髪】
(1)額に垂らした頭髪。
⇔後ろ髪
「―をかきあげる」
(2)昔,童子や婦人が額の上の部分の頭髪を束ねていたもの。向こう髪。「この―の散るあはれ/浮世草子・五人女 4」
(3)元服前の少年。「や―めにまけうか/浄瑠璃・平家女護島」
前髪(2)[図]
前髪
まえがみ【前髪】
the forelock;→英和
bangs[ <英> a fringe](切り下げた).
前髪立ち
まえがみだち マヘ― 【前髪立ち】
元服前の少年が,その前髪をまだ残していること。また,その者。「子細は―の時/浮世草子・男色大鑑 2」
前鰓類
ぜんさいるい [3] 【前鰓類】
腹足綱前鰓亜綱の軟体動物の総称。螺旋(ラセン)形の殻をもち,肛門・鰓(エラ)は前方を向く。海産・淡水産の巻貝の大部分が含まれる。
剔る
えぐ・る ヱグル [2] 【抉る・刳る・剔る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)刃物などをつきさしぐるりと回してくり抜く。「木を―・った椀」
(2)人の心に激しい苦痛・動揺などを与える。「肺腑(ハイフ)を―・る話」
(3)真相を明らかにしようとして容赦なく追及する。「現代の世相を―・る」
[可能] えぐれる
■二■ (動ラ下二)
⇒えぐれる
剔出
てきしゅつ [0] 【剔出】 (名)スル
ほじくり出すこと。あばき出すこと。摘出。「秘密を―する」
剔抉
てっけつ テキ― [0] 【剔抉】 (名)スル
ほじくり出すこと。あばき出すこと。「不正・汚職を―する」
剔紅
てっこう テキ― [0] 【剔紅】
堆朱(ツイシユ)の中国での呼称。じっこう。
剕
ひ [1] 【剕】
古代中国で,五刑の一。膝蓋骨(シツガイコツ)を切り去るもの。あしきりの刑。
剖判
ほうはん [0] 【剖判】 (名)スル
(1)(天地が)二つに分かれること。「清濁―して最霊権与たり/三教指帰」
(2)はっきりと区別すること。区別がつくこと。「混沌として黒眼と白眼が―しない位/吾輩は猫である(漱石)」
剖析
ぼうせき [0] 【剖析】 (名)スル
ばらばらにすること。細分すること。「有形無形の罪悪を―すると同時に/復活(魯庵)」
剖検
ぼうけん [0] 【剖検】 (名)スル
解剖して調べること。
剗竜
ペーロン [1][0] 【飛竜・剗竜・划竜・白竜】
〔中国語〕
九州南西部で行われる,中国伝来の舟漕ぎ競走。また,それに用いる舟。極端に細長い和船に二,三〇人が乗り,櫂(カイ)を漕ぎ,銅鑼(ドラ)・太鼓ではやしながら競走する。六月に行われる長崎のものが有名。競渡(ケイト)。[季]夏。
剛
ごう ガウ [1] 【剛・豪】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「こう」〕
強く勇ましい・こと(さま)。
⇔柔
「―の者」「柔よく―を制す」「精神の―なる今に赫たり/明六雑誌 36」
剛の者
ごう【剛の者】
a brave man;a veteran.→英和
剛の者
ごうのもの ガウ― [1][5] 【剛の者】
〔古くは「こうのもの」〕
(1)勇敢で強い人。豪傑。「あっぱれ,―」
(2)あることに並外れて強い人。また,気性の激しい人。「酒にかけては―だ」
剛体
ごうたい ガウ― [0] 【剛体】
外部から力が働いたときに,その変形が無視できると考えられる物体。質点とともに,力学上重要なモデル。
剛体力学
ごうたいりきがく ガウ― [6][5] 【剛体力学】
質点系の力学をもとに剛体に働く力と剛体の運動との関係を調べる力学。
剛体振り子
ごうたいふりこ ガウ― [5] 【剛体振(り)子】
剛体に軸を通して水平に支え,その軸の周(マワ)りに回転できるようにしたもの。重力によって振り子の運動をする。重力の加速度や地震の測定などに使われる。実体振り子。物理振り子。複振り子。
剛体振子
ごうたいふりこ ガウ― [5] 【剛体振(り)子】
剛体に軸を通して水平に支え,その軸の周(マワ)りに回転できるようにしたもの。重力によって振り子の運動をする。重力の加速度や地震の測定などに使われる。実体振り子。物理振り子。複振り子。
剛健
ごうけん ガウ― [0] 【剛健】 (名・形動)[文]ナリ
心身ともに強くたくましい・こと(さま)。「質実―の気風」
[派生] ――さ(名)
剛健
ごうけん【剛健(な)】
manliness (manly);virility (virile).
剛力
ごうりき ガウ― [0][4] 【強力・剛力】 (名・形動)[文]ナリ
(1)力の強い・こと(さま)。「―無双の男」
(2)登山者の荷物を背負い山の案内に立つ人。
(3)山伏・修験者などの荷物を運ぶ従者。
剛勇
ごうゆう ガウ― [0] 【剛勇・豪勇】 (名・形動)[文]ナリ
人並みはずれて,強く勇気がある・こと(さま)。「―にして屈せず/西国立志編(正直)」
[派生] ――さ(名)
剛勇
ごうゆう【剛勇】
valor;→英和
intrepidity.
剛吟
ごうぎん ガウ― [0] 【剛吟・強吟】
⇒つよぎん(強吟)
剛吟
つよぎん [0] 【強吟・剛吟】
能の謡の二種の吟型の一。厳粛・荘重・勇壮・爽快(ソウカイ)・男性的などの感じを表現する謡い方。ヨワ吟と音階が異なり,音域も狭く,ナビキ(ビブラート)が不規則なため音高がとらえにくく,旋律感が希薄である。剛吟(ゴウギン)。
⇔弱吟
〔普通「ツヨ吟」と書く〕
剛塊
ごうかい ガウクワイ [0] 【剛塊】
⇒クラトン
剛強
ごうきょう ガウキヤウ [0] 【剛強】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「こうきょう」とも〕
たけくつよい・こと(さま)。「身体―にして,鉄の如し/西国立志編(正直)」
剛性
ごうせい ガウ― [0] 【剛性】
物体に外力を加えて変形しようとするとき,物体がその変形に抵抗する程度。特に,ねじれ・ずれに対する弾性をいう。
剛性率
ごうせいりつ ガウ― [3] 【剛性率】
弾性率の一種。弾性体に弾性限界内でずれ応力を作用させたときの,ずれ応力とずれによる歪(ヒズミ)の比。ずれ弾性率。せん断弾性率。
剛悍
ごうかん ガウ― [0] 【剛悍】 (名・形動)[文]ナリ
強く荒々しい・こと(さま)。「女の―なる者/明六雑誌 32」
剛情
ごうじょう ガウジヤウ [0][3] 【強情・剛情】 (名・形動)[文]ナリ
かたくなに意地を張ること。自分の考えなどをなかなか変えようとしないこと。また,そのさま。「―を張る」「―な聴かぬ気の腕白小僧/門(漱石)」
〔「強盛(ゴウジヨウ)」から出た語〕
[派生] ――さ(名)
剛愎
ごうふく ガウ― [0] 【剛愎】 (名・形動)[文]ナリ
強情で人に従わない・こと(さま)。片意地。「―なるぶんせいむを屈伏させん/露団々(露伴)」
剛戻
ごうれい ガウ― [0] 【剛戻】
〔「戻」はそむく意〕
強情でひねくれていること。剛愎(ゴウフク)。
剛敵
ごうてき ガウ― [0] 【強敵・剛敵】
強い敵。手ごわい敵。
剛柔
ごうじゅう ガウジウ [1] 【剛柔】
かたいこととやわらかいこと。強いこととやさしいこと。「―よろしきを得よ」
剛構造
ごうこうぞう ガウコウザウ [3] 【剛構造】
(1)建築の耐震構造の一。柱や梁(ハリ)などの部材の接合点を剛接合とし,耐震壁を設けて外力に対して変形しにくい構造としたもの。
⇔柔構造
(2)鉄骨構造のこと。
剛毅
ごうき【剛毅】
fortitude.→英和
〜な stouthearted;plucky.→英和
剛毅
ごうき ガウ― [1] 【剛毅・豪毅】 (名・形動)[文]ナリ
意志がしっかりしていて物事にひるまない・こと(さま)。「―な人柄」「―なる人物を慕ふ/欺かざるの記(独歩)」
剛毛
ごうもう ガウ― [0] 【剛毛】
かたい毛。こわい毛。
⇔柔毛
剛気
ごうき ガウ― [1] 【豪気・剛気】 (名・形動)[文]ナリ
気が強く何物にも屈しない・こと(さま)。「性質―にして他人の為めに我が説を枉(マ)ぐることなく/谷間の姫百合(謙澄)」
→ごうぎ(強気)
[派生] ――さ(名)
剛猛
ごうもう ガウマウ [0] 【剛猛・豪猛】 (名・形動)[文]ナリ
強くたけだけしい・こと(さま)。「―の志意を以て/西国立志編(正直)」
剛球
ごうきゅう【剛球】
a fast[speed]ball.
剛球
ごうきゅう ガウキウ [0] 【剛球・豪球】
野球で,スピードが速く球質が重く,威力のあるたま。「―投手」
剛直
ごうちょく ガウ― [0] 【剛直】 (名・形動)[文]ナリ
気性が強く信念を曲げない・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)
剛縁
ごうえん ガウ― 【強縁・剛縁】
権力者との縁故。また,それを利用してわがままに振る舞うこと。「―を取ると思ひて喜ぶ事限りなし/今昔 26」
剛胆
ごうたん ガウ― [3][0] 【豪胆・剛胆】 (名・形動)[文]ナリ
肝が太く,ものに動じない・こと(さま)。「―なる男子にても身の毛逆立(ヨダ)つ/鉄仮面(涙香)」
[派生] ――さ(名)
剛腕
ごうわん ガウ― [0] 【豪腕・剛腕】
すぐれた腕前(ウデマエ)。また,強い腕力。「―投手」
剛腹
ごうふく ガウ― [0][1] 【剛腹】 (名・形動)[文]ナリ
度胸がすわっていて,度量の大きい・こと(さま)。ふとっぱら。「恋愛は―な青木を泣かせた/春(藤村)」
剛臆
ごうおく ガウ― 【剛臆・強臆】
〔「こうおく」とも〕
剛勇と臆病。「大男の―は知らねども/平治(上)」
剛臆の座
ごうおくのざ ガウ― 【剛臆の座】
戦場の働きによって,剛勇の者と臆病の者とを分けて座らせたこと。源義家が後三年の役で始めたという。
剛[強]力
ごうりき【剛[強]力】
great physical strength (力);a (mountain) guide.
剞劂
きけつ [0] 【剞劂】
〔「剞」は曲がった刀,「劂」は曲がった鑿(ノミ)〕
(1)彫刻用の小刀と鑿。また,それを用いて彫ること。彫刻。
(2)版木を彫ること。上梓(ジヨウシ)。出版。
剞劂氏
きけつし [3] 【剞劂氏】
版木を彫る人。版木屋。
剡渓訪戴
えんけいほうたい [0][0] 【剡渓訪戴】
「世説新語」の故事による山水画の画題。雪の夜,王子猷(オウシユウ)(王徽之)が,思い立って曹娥江(ソウガコウ)上流の剡渓に戴逵(タイキ)を訪ねたが,門前まできて引き返した。人にその理由を尋ねられて,興にまかせて行ったが,興が尽きたので引き返したまでだと答えたという。王子猷訪戴。雪夜訪戴。
剣
けん【剣】
a sword;→英和
a saber (軍力);→英和
a dagger (短剣);→英和
a sting (蜂の).→英和
剣
けん [1] 【剣】
(1)元来は両刃の刀をいうが,一般には片刃の刀をも含めて大刀をいう。つるぎ。
(2){(1)}を使ってする武術。剣術。剣道。
(3)小銃の先端につける短い刀。銃剣。
(4)ハチなどのしりについたはり。
(5)昆虫の雌のしりにある細長い産卵器。
(6)家紋の一。剣をかたどったもの。三つ剣・六つ剣・三叉(ミツマタ)剣などがある。
剣
つるぎ [0][3] 【剣】
〔古くは「つるき」とも〕
刀身の両側に刃のついた刀。諸刃(モロハ)の刀。また,片刃の太刀(タチ)を含めて,刀剣(トウケン)の総称として用いる。けん。
剣
つるぎ【剣】
a sword.→英和
剣の刃渡り
つるぎのはわたり [6] 【剣の刃渡り】
(1)曲芸の一。刀の刃の上を素足で渡るもの。
(2)転じて,非常に危険なことのたとえ。
剣の太刀
つるぎのたち 【剣の太刀】
つるぎ。つるぎたち。「我が置きし―その大刀はや/古事記(中)」
剣の山
つるぎのやま 【剣の山】
地獄にあるという,刃を上に向けた剣を植えた山。
剣の舞
つるぎのまい [0] 【剣の舞】
(1)「剣舞(ケンブ)」に同じ。
(2)刀を振り回して切りかかること。
剣ヶ峰
けんがみね [3] 【剣ヶ峰】
(1)噴火口の周縁。特に,富士山のものをいう。
(2)相撲で,土俵の俵の一番高い部分。
(3)追いつめられて,もう余裕のない状態。絶体絶命。「首相は防衛問題で―に立たされた」
剣付き鉄砲
けんつきでっぽう [5] 【剣付(き)鉄砲】
先端に剣をつけた小銃。銃槍(ジユウソウ)。銃剣。
剣付鉄砲
けんつきでっぽう [5] 【剣付(き)鉄砲】
先端に剣をつけた小銃。銃槍(ジユウソウ)。銃剣。
剣先
けんさき [0][3] 【剣先】
(1)剣の先。切っ先。
(2)とがったものの先。
(3)和服で,衽(オクミ)の,前身頃と襟とに接するとがったところ。衽先(オクミサキ)。
(4)北斗七星を剣に見立てて,その剣先に当たる星。破軍星。剣先星。
(5)「剣先船」の略。
剣先烏帽子
けんさきえぼし [5] 【剣先烏帽子】
頂を剣の先のようにとがらせた烏帽子。能楽では,普通黒の漆塗り,歌舞伎などでは朱の丸を書いたものなどを使う。
剣先烏帽子[図]
剣先烏賊
けんさきいか [4] 【剣先烏賊】
イカの一種。胴の長さ35センチメートル内外で,他のイカに比べて細長い。肉が厚く,美味。するめとして最高級品。本州以南の近海に分布。アカイカ。ゴトウイカ。
剣先船
けんさきぶね [5] 【剣先船】
〔船の先が剣のようにとがっているところから〕
近世初頭以後使われた川船の一。摂津・大和・河内など大坂周辺の川を往来して貨物輸送にあたった。
剣先鏨
けんさきたがね [5] 【剣先鏨】
切っ先が左右から剣先のようにとがっているたがね。彫金で毛彫りに用いる。
剣先鯣
けんさきするめ [5] 【剣先鯣】
ケンサキイカでつくったするめ。一番するめ。
剣光
けんこう [0] 【剣光】
刀剣の光。つるぎの輝き。
剣光帽影
けんこうぼうえい [0] 【剣光帽影】
軍隊が武装して整列したようす。
剣劇
けんげき [0] 【剣劇】
刀で斬り合う場面を興味の中心とする演劇や映画。ちゃんばら劇。「女―」
剣劇
けんげき【剣劇】
a sword play.
剣呑
けんのん [0][3] 【剣呑・険難・険呑】 (形動)[文]ナリ
〔「剣難」の転かという〕
あぶないさま。不安なさま。「直ぐ欄(テスリ)の倒れるやうな―なものは出来上らんと思ふがね/酒中日記(独歩)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
剣士
けんし [1] 【剣士】
剣術に巧みな人。剣客。
剣太刀
つるぎたち 【剣太刀】
■一■ [3] (名)
刀。鋭利な刀剣。つるぎのたち。
■二■ (枕詞)
刀の刃を「な」といったところから同音の「名」「汝」に,剣を身に近く置くことや磨(ト)ぐことから,比喩的に「身に副へ」「磨ぐ」などにかかる。「―みに副へ寝ねばぬばたまの/万葉 194」「―名の惜しけくも我はなし/万葉 616」
剣客
けんかく [0] 【剣客】
剣道を修業する者。剣術にすぐれた人。剣士。けんきゃく。
剣客
けんきゃく [0] 【剣客】
⇒けんかく(剣客)
剣尺
けんじゃく [1] 【剣尺】
物差しの一種。曲尺(カネジヤク)の一尺二寸(約36センチメートル)を八等分した目盛りがつけてある。刀剣・仏像などを測り,吉凶を占ったりもした。玉尺(ギヨクシヤク)。
剣山
けんざん [1] 【剣山】
生け花用の花留めの一。金属の台に針を上向きに植えたもの。
剣山
つるぎさん 【剣山】
徳島県中央部,剣山地の主峰。海抜1955メートル。中世以降修験道の信仰登山が盛ん。
剣山国定公園
つるぎさんこくていこうえん 【剣山国定公園】
剣山を中心とする山岳国定公園。祖谷渓(イヤダニ)・大歩危(オオボケ)・小歩危(コボケ)などが有名。
剣崎
けんざき 【剣崎】
⇒つるぎざき(剣崎)
剣崎
つるぎざき 【剣崎】
神奈川県三浦市,三浦半島南東端の岬。先端に1871年(明治4)建設(関東大震災後再建)の剣埼灯台がある。けんざき。
剣帯
けんたい [0] 【剣帯】
剣をつるすために腰につける帯。
剣幕
けんまく【剣幕】
<with> a threatening attitude[look].
剣幕
けんまく [1] 【剣幕・見幕・権幕】
〔「険悪(ケンアク)」の連声とも。「剣幕・見幕・権幕」は当て字〕
勢い込んで,相手と争おうとするような態度や言葉。見脈。「ものすごい―でつめよる」
剣微塵子
けんみじんこ [3] 【剣微塵子】
橈脚(ジヨウキヤク)亜綱キクロプス属の甲殻類の総称。体長は数ミリメートルで雌雄異体。海水にも淡水にも生息し,魚類の天然の餌(エサ)となる。サナダムシの第一中間宿主。
剣戟
けんげき [0] 【剣戟】
(1)つるぎとほこ。武器。兵器。
(2)刀剣を使って戦うこと。「おりから起こる―の響き」
剣持
けんもち 【剣持】
姓氏の一。
剣持勇
けんもちいさむ 【剣持勇】
(1912-1971) インテリア-デザイナー。東京生まれ。東京高等工芸卒。剣持勇デザイン研究所を設立。「籐丸椅子」はニューヨーク近代美術館永久保存作品。
剣林地獄
けんりんじごく [5] 【剣林地獄】
〔仏〕 叫喚地獄にある一六小地獄の一。剣樹の林の中で,罪人が全身を傷つける苦しみを受ける地獄。剣樹地獄。剣林処。
剣槍
けんそう [0] 【剣槍・剣鎗】
剣と槍。転じて,武力。
剣樹
けんじゅ [1] 【剣樹】
地獄にあるという,枝・葉・花などがすべて剣でできているという木。
剣樹地獄
けんじゅじごく [4] 【剣樹地獄】
「剣林(ケンリン)地獄」に同じ。
剣歯虎
けんしこ [3] 【剣歯虎】
ネコ科の哺乳(ホニユウ)類。八千年くらい前に絶滅し,化石で発見される。現生のライオンほどの大きさで,上顎の犬歯が牙状に長く発達している。サーベル-タイガー。スミロドン。
剣法
けんぽう【剣法】
swordsmanship.→英和
剣法
けんぽう [1] 【剣法】
「剣術(ケンジユツ)」に同じ。
剣玉
けんだま [0] 【剣玉・拳玉】
玩具の一。一端をとがらせ,一端を皿状に刳(ク)った柄に,両端が皿状の台を横向きにつけ,柄の中ほどに糸を結んでその先に穴をあけた球をつけたもの。球を振りあげて柄のとがった先端にはめたり,くぼみに乗せたりして遊ぶ。
剣玉[図]
剣璽
けんじ [1] 【剣璽】
草薙(クサナギ)の剣(ツルギ)と八尺瓊(ヤサカニ)の勾玉(マガタマ)。また,三種の神器。
剣璽の案
けんじのあん 【剣璽の案】
草薙(クサナギ)の剣(ツルギ)と八尺瓊(ヤサカニ)の勾玉(マガタマ)を置いた棚。清涼殿の夜御殿(ヨルノオトド)にあった。
剣璽渡御
けんじとぎょ [4] 【剣璽渡御】
譲位の時,剣璽を先帝から新帝に渡す儀式。
剣相
けんそう [0][3] 【剣相】
刀剣の地肌・焼刃などの様子。
剣石
けんいし [1] 【剣石】
「要石(カナメイシ){(2)}」に同じ。
剣禅一致
けんぜんいっち [1] 【剣禅一致】
〔沢庵(タクアン)和尚の「不動智神妙録」にある語〕
剣道の究極の境地は,禅の無念無想の境地と同じであるということ。
剣突くを食う
けんつく【剣突くを食う(食わせる)】
get scolded (scold);meet (give) a rebuff.→英和
剣竜
けんりゅう [1] 【剣竜】
中生代ジュラ紀に栄えた恐竜の一種。背中に直立した骨板をもち,四肢は太く短い。草食性。ステゴサウルスがよく知られる。
剣羽
つるぎば [3] 【剣羽】
「思い羽」に同じ。
剣聖
けんせい [0] 【剣聖】
剣の道にすぐれその奥義を極めた人。剣における聖人。
剣舞
けんばい [0] 【剣舞】
東北各地および新潟県などに見られる芸能。大念仏・念仏剣舞・鬼剣舞・雛子剣舞などがあり,念仏踊りから出たと思われる。赤熊(シヤグマ)のかぶり物に鬼の面をつけ,抜刀して踊る鬼剣舞は特に有名。
剣舞
けんぶ [1] 【剣舞】
詩吟にあわせ,剣をふるって舞う舞。つるぎのまい。
剣舞
けんぶ【剣舞】
<perform> a sword dance.
剣菱
けんびし [1] 【剣菱】
(1)家紋の一。菱形の四隅を剣先のようにとがらせたもの。
(2)摂津国伊丹(イタミ)で産する銘酒。江戸時代,最も賞味され,将軍の御膳酒ともなった。
剣術
けんじゅつ【剣術】
fencing;swordsmanship.→英和
剣術
けんじゅつ [0] 【剣術】
刀剣をもってたたかう武術。剣法。
剣術使い
けんじゅつつかい [5] 【剣術使い】
剣術に巧みな人。剣術者。
剣豪
けんごう [0] 【剣豪】
剣術の達人。「―小説」
剣豪
けんごう【剣豪】
a master[great]swordsman.
剣道
けんどう【剣道】
<practice> kendo;(Japanese) fencing.〜の先生(道場) a fencing master (school).
剣道
けんどう [1] 【剣道】
防具を着用し,互いに竹刀(シナイ)で定められた部位を打突して勝負を争う格技。「―具」「―場」
剣道[図]
剣酢漿草
けんかたばみ [3] 【剣酢漿草】
家紋の一。三枚のカタバミの葉の間に剣を配した形のもの。
→酢漿草
剣鋒
けんぽう [0] 【剣鋒】
つるぎのきっさき。剣鋩(ケンボウ)。
剣鎗
けんそう [0] 【剣槍・剣鎗】
剣と槍。転じて,武力。
剣難
けんなん [0] 【剣難】
刃物で殺傷される災難。「―の相」
剤
ざい 【剤】 (接尾)
助数詞。調合した薬を数えるのに用いる。「呉茱萸丸・芍薬丸・温白丸各一―/延喜式(神祇五)」
剤型
ざいけい [0] 【剤形・剤型】
医薬品を患者に投与できる形に整えたもの。投与する方法に応じて錠剤・散剤・注射剤などがある。
剤形
ざいけい [0] 【剤形・剤型】
医薬品を患者に投与できる形に整えたもの。投与する方法に応じて錠剤・散剤・注射剤などがある。
剥がし暦
はがしごよみ [4] 【剥がし暦】
日めくりの暦。めくり暦。
剥がす
へが・す [2] 【剥がす】 (動サ五[四])
はがす。へぐ。「朝鮮薊の頭を食べる時,一片(ヒラ)づつを―・しては/うづまき(敏)」
剥がす
はが・す [2] 【剥がす】 (動サ五[四])
表面に付着している物やおおっている物を,めくりとる。はぎとる。「ポスターを―・す」「生爪を―・す」
[可能] はがせる
剥がす
はがす【剥がす】
⇒剥ぐ.
剥がる
はが・る 【剥がる】 (動ラ下二)
⇒はがれる
剥がる
へが・る 【剥がる】 (動ラ下二)
⇒へがれる
剥がれる
はが・れる [3] 【剥がれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はが・る
表面に付いていた物が剥げて,めくれたり落ちたりする。「表面のビニールの皮膜が―・れる」「爪が―・れてしまう」「ばけの皮が―・れる」
剥がれる
へが・れる [3] 【剥がれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 へが・る
(1)はがれる。むける。へげる。「木の皮が―・れる」
(2)少なくなる。薄くなる。「所せかりし御ぐしの少し―・れたるしもいみじうめでたきを/源氏(明石)」
剥き出し
むきだし [0] 【剥き出し】 (名・形動)[文]ナリ
(1)おおい隠さずあらわにしている・こと(さま)。「背中を―にする」「コンクリートが―の壁」
(2)感情・欲望などを隠さず,言葉や態度・表情などにありのままに示す・こと(さま)。露骨なさま。「感情を―にする」「真個(ホントウ)に貴郎(アナタ),―で宜(イ)いわ/社会百面相(魯庵)」
剥き出しの
むきだし【剥き出しの】
naked;→英和
bare;→英和
uncovered;[率直]frank;→英和
straightforward.→英和
〜に openly;→英和
frankly.⇒剥き出す.
剥き出す
むきだす【剥き出す】
show;→英和
uncover;→英和
lay bare;stare <at> (目を).→英和
剥き出す
むきだ・す [3] 【剥き出す】 (動サ五[四])
おおい隠さないで,あらわに出す。露出する。「歯を―・して笑う」
剥き取る
すきと・る [3] 【剥き取る】 (動ラ五[四])
薄く切り取る。「皮を―・る」
[可能] すきとれる
剥き海老
むきえび [2] 【剥き海老】
小エビの頭を取り,殻をむいたもの。ゆでて干したものにもいう。
剥き身
すきみ [0] 【剥き身】
魚肉などの薄く切ったもの。
剥き身
むきみ [0] 【剥き身】
(1)アサリ・ハマグリなどの貝殻を除いた中の肉。抜き身。
(2)「剥き身隈(グマ)」の略。
剥き身
むきみ【剥き身】
[貝の]stripped shellfish.
剥き身隈
むきみぐま [3] 【剥き身隈】
歌舞伎の隈取(クマド)りの一。紅で目頭より眉(マユ)にかけてぼかしを入れて隈取るもの。「助六」や「対面」の五郎など色気のある荒事役に用いる。
→隈取り
剥ぎ取る
はぎと・る [3][0] 【剥ぎ取る】 (動ラ五[四])
(1)表面に付いている物を,はいで取る。「樹皮を―・る」
(2)人の身に着けているものを無理やり奪い取る。「身ぐるみ―・られた」
[可能] はぎとれる
剥ぎ取る
はぎとる【剥ぎ取る】
tear[strip]off;strip[deprive] <a person of a thing> (奪う).→英和
剥く
す・く 【剥く】 (動カ五[四])
そぐ。「鱈(タラ)を―・いたもの」
剥く
むく【剥く】
[皮を]peel <a fruit> ;→英和
pare;→英和
husk (穀類を).→英和
剥く
む・く [0] 【剥く】
■一■ (動カ五[四])
外側をおおっているものを取り去る。「りんごの皮を―・く」「牙(キバ)を―・く」「目を―・いて怒る」「一皮―・けば詐欺師だ」「唐の梨子の―・きたるを/古事談 3」
[可能] むける
■二■ (動カ下二)
⇒むける
剥ぐ
はぐ【剥ぐ】
[樹皮などを]bark <a tree> ;→英和
peel <an apple> ;→英和
[動物の皮を]skin <a rabbit> ;→英和
flay.→英和
⇒剥ぎ取る.
剥ぐ
は・ぐ [1] 【剥ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
(1)おおっているものを,めくるようにして取り除く。「皮を―・ぐ」「仮面を―・ぐ」
(2)身につけているものを取り去る。脱がす。「布団を―・ぐ」
(3)奪い取る。取り上げる。「身ぐるみ―・ぐ」「官位を―・ぐ」
[可能] はげる
■二■ (動ガ下二)
⇒はげる(剥)
剥ぐ
へ・ぐ [1] 【剥ぐ・折ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
(1)表面を薄く削り取る。はぐ。「木ノ皮ヲ―・グ/ヘボン」
(2)少なくする。へずる。「知行ヲ―・グ/日葡」
(3)かすめ取る。「馬飼の者それを皆―・ぎて己が徳とし/仮名草子・浮世物語」
[可能] へげる
■二■ (動ガ下二)
⇒へげる
剥ける
むける【剥ける】
come off;peel off.
剥ける
む・ける [0] 【剥ける】 (動カ下一)[文]カ下二 む・く
表面をおおっていた皮などがはがれて中身があらわれる。「皮が―・ける」「渋皮の―・けた女/あめりか物語(荷風)」
剥げ
はげ [2] 【剥げ】
塗ったものがはげること。また,はげたあと。「ペンキの―が目立つ」
剥げちょろ
はげちょろ [0] 【剥げちょろ・禿げちょろ】 (名・形動)
塗料などがところどころはげていること。織物・毛皮などがところどころすり減っていること。また,そのさま。はげちょろけ。「―のカーペット」
剥げる
へ・げる [2] 【剥げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 へ・ぐ
はがれる。はげ落ちる。「壁土が―・げる」
剥げる
はげる【剥げる】
(1) come[peel]off.(2) ⇒褪(あ)せる.
剥げる
は・げる [2] 【剥げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 は・ぐ
(1)物の表面の皮膜や塗りつけた物が,取れて離れる。「ペンキが―・げる」「白粉(オシロイ)が―・げる」
(2)染め付けた色が薄くなる。色があせる。「カーテンの色が―・げてしまった」
[慣用] 鍍金(メツキ)が―
剥げ石
へげいし [2] 【剥げ石】
板状節理に沿って,たやすく平らに割れる石材。鉄平石・根府川石など。
剥げ落ちる
はげお・ちる [4][0] 【剥げ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 はげお・つ
剥げて落ちる。また,色などがあせる。「塗りの―・ちた壁」
剥る
へつ・る 【剥る】 (動ラ四)
⇒へずる
剥る
へず・る ヘヅル [2][0] 【剥る】 (動ラ五[四])
〔古くは「へつる」〕
すこしけずり取る。減らす。はつる。「端を―・る」「大ヲ―・ッテ小ニタッス/ヘボン」[名義抄]
剥る
むく・る 【剥る】
■一■ (動ラ四)
(1)剥(ム)く。はがす。まくる。「奪い取り剥ぎ―・りければ/太平記 35」
(2)腹を立てる。むくれる。「侍めがひどく―・つて/滑稽本・八笑人」
■二■ (動ラ下二)
⇒むくれる
剥れる
むく・れる [0] 【剥れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 むく・る
(1)はがれて取れる。むける。「皮が―・れる」
(2)怒ってむっとした顔をする。腹を立てる。「何をそんなに―・れているの」
剥奪
はくだつ [0] 【剥奪】 (名)スル
はぎとること。うばいとること。「着衣を―する」「地位を―する」
剥奪
はくだつ【剥奪】
⇒奪う.
剥片
はくへん [0] 【剥片】
(1)剥(ハ)げ落ちた切れはし。
(2)石器をつくるために原石から剥がされた小片。削りくず(チップ)とは区別する。フレーク。
剥片石器
はくへんせっき [5] 【剥片石器】
旧石器の一。剥片を加工した石器。フレーク-ツール。
→石核(セツカク)石器
剥皮機
はくひき [3] 【剥皮機】
⇒バーカー
剥脱
はくだつ [0] 【剥脱】 (名)スル
表面が薄い膜のようにはげてとれること。また,はがしとること。「表皮が―する」
剥茸
むきたけ [2] 【剥茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。秋,ブナ・カエデ・ミズナラなどの広葉樹に発生。傘は径5〜10センチメートルの半円形。表面は緑色を帯びた淡黄褐色で,表皮ははげやすい。柄は横につき,短い。食用。
剥落
はくらく [0] 【剥落】 (名)スル
表面が薄い膜のようにはがれておちること。「樹皮が―する」「―しかけた柱の彩色など/朱雀日記(潤一郎)」
剥蝕
はくしょく [0] 【剥蝕】 (名)スル
ぼろぼろになってはげ落ちること。「半ば―せられたる鮮画(フレスコ)は/即興詩人(鴎外)」
剥製
はくせい【剥製】
a stuffed bird[animal].〜にする stuff <a bird> .→英和
〜の stuffed.
剥製
はくせい [0] 【剥製】
動物標本の一。主に哺乳類・鳥類の皮をはぎ,綿などの芯を入れ,生きていたときの外形に似せたもの。
剥離
はくり [1] 【剥離】 (名)スル
剥(ハ)がれてとれること。また,剥がしてとること。「網膜が―する」
剪み切る
はさみき・る [4][0] 【剪み切る】 (動ラ五[四])
はさみで切り取る。
剪む
はさ・む 【剪む・鋏む】 (動マ五[四])
〔「挟む」と同源〕
はさみで切る。「枝を―・む」「いと長き髪をかきなでて尼に―・みつ/平中 38」
[可能] はさめる
剪伐
せんばつ [0] 【剪伐】 (名)スル
枝などを切りとること。
剪刀
はさみ [3][2] 【鋏・剪刀】
〔「挟(ハサ)み」と同源〕
(1)二枚の刃ではさんで物を切る道具。裁ち鋏・花鋏など。
(2)切符などに穴をあける道具。パンチ。
(3)(「螯」「鉗」と書く)カニ・サソリなどの脚の,可動指があって,餌(エサ)などをはさむことのできる部分。
(4)じゃんけんで,二本の指を伸ばした形。ちょき。
剪刀
せんとう [0] 【剪刀】
はさみ。主に外科手術の際に用いる洋式のはさみをいう。
剪剃
せんてい [0] 【剪剃】 (名)スル
頭髪やひげをきったり,そったりすること。
剪定
せんてい [0] 【剪定】 (名)スル
(1)果樹の生育や結実を調節するため,枝の一部を切り取ること。[季]春。《―の長き枝屑いま落ちぬ/阿波野青畝》
(2)庭木などの形を整えること。
剪定
せんてい【剪定】
pruning.〜する prune;→英和
trim.→英和
‖剪定ばさみ pruning sears.
剪断
せんだん [0] 【剪断】 (名)スル
(1)はさみ切ること。たち切ること。
(2)物体内部の面にそって面の両側に同じ大きさの反対向きの力が加わって物体内部でずれが生じること。
剪断応力
せんだんおうりょく [5] 【剪断応力】
⇒ずれ応力
剪枝
せんし [1] 【剪枝】 (名)スル
木の枝を切ること。
剪根
せんこん [0] 【剪根】
植物の根の一部を切ること。果樹などで樹勢が強すぎて結実がよくない場合などにする。
剪毛
せんもう [0] 【剪毛】 (名)スル
(1)羊の毛を刈りとること。
(2)毛織物の仕上げ工程の一。表面に出ているけばを切って長さをそろえ,織り目を明らかにすること。
剪滅
せんめつ [0] 【剪滅】
討ちほろぼすこと。
剪灯新話
せんとうしんわ 【剪灯新話】
中国,明代の文語体の短編怪異小説集。四巻。瞿佑(クユウ)著。1378年頃成立。原本の「剪灯録」四〇巻のうち散逸をまぬがれた四巻を著者自身が校訂したもの。日本には室町時代に伝来し,江戸時代以降,浅井了意「御伽婢子(オトギボウコ)」,上田秋成「雨月物語」,三遊亭円朝「怪談牡丹(ボタン)灯籠」などに翻案された。
剪紙
せんし [1][0] 【剪紙】
切り紙細工。切り紙絵。
剪裁
せんさい [0] 【剪裁】
(1)布などを裁つこと。
(2)文章に手を入れること。「―の杜撰(ズサン)を免れない/伊沢蘭軒(鴎外)」
剪除
せんじょ [1] 【剪除】 (名)スル
切って取り除くこと。「擾乱を―すべし/日本開化小史(卯吉)」
副
ふく [2] 【副】
(1)主となるものにつきそって,その助けとなること。また,そのものや人。
⇔正
「幹事は正一名,―二名とする」
(2)書類などで,主となるもののひかえ。うつし。「正―各一通ずつの書類」
副−
ふく−【副−】
vice-;→英和
deputy.→英和
‖副会長[社長,大統領]a vice-president.副議長 a vice-chairman.副支配人 an assistant manager.副操従士 a co-pilot.副知事 a deputy governor.副領事 a vice-consul.
副い臥し
そいぶし ソヒ― [0] 【添い臥し・副い臥し】 (名)スル
(1)そいね。「たぐひなやまがきに忍ぶ姫ゆりの―したる常夏の露/為尹千首」
(2)東宮・皇子などの元服の夜,公卿などの娘を添い寝させること。また,その娘。のちに配偶者になることが多かった。
副う
そ・う ソフ [0][1] 【沿う・添う・副う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)主となるものから離れないようにする。《沿》
(ア)長い線状のもののわきを進む。そばを行く。「流れに―・った道」「線路に―・って歩く」
(イ)決まり・方針などに従う。「政府の方針に―・って実施される」
(2)要望・目的などにかなう。《添・副》「御期待には―・えません」
(3)離れずに,そばにいる。また,付き従う。《添・副》「影のように―・う」「身に―・ふ妹をとりみがね/万葉 3485」
(4)人と親しく交わる。「人には―・うてみよ,馬には乗ってみよ」
(5)男女が夫婦となって一緒に暮らす。《添》「二人を―・わせる」
(6)さらに別の物事が加わる。付け加わる。《添》「趣が―・う」「御位―・ひて牛車ゆるされて/源氏(薄雲)」
〔「そえる」に対する自動詞〕
[可能] そえる
■二■ (動ハ下二)
⇒そえる
副え
そえ ソヘ [0] 【添え・副え】
(1)主となる物にそえること。そえたもの。おまけ。「さまざまの芸を―にして薬を売に同じう/浮世草子・禁短気」
(2)人に従う人。補佐する人。「―になつて力を仮してはくれまいか/五重塔(露伴)」
(3)生け花で,中心となる枝を助ける働きをする枝。《副》
(4)ごはんのおかず。
(5)かもじ。添え髪。
副える
そ・える ソヘル [0][2] 【添える・副える】 (動ア下一)[文]ハ下二 そ・ふ
(1)主なもののそばに置く。「贈り物にカードを―・える」「肉に野菜を―・える」
(2)補助・支えとなる物・行為などを付け加える。「軽く右手を―・えて持つ」「口を―・える」「今日の催しに彩りを―・える女声コーラス」
(3)ある人に別の人を付き添わせる。「御使に人を―・へ,…御ありか見せむと尋ぬれど/源氏(夕顔)」
(4)なぞらえる。擬する。「たな霧らひ雪も降らぬか梅の花咲かぬが代に―・へてだに見む/万葉 1642」
(5)身近に寄せる。「剣大刀身に―・へ寝けむ/万葉 217」
〔「そう」に対する他動詞〕
[慣用] 錦上に花を―
副え木
そえぎ ソヘ― [0] 【添(え)木・副え木】
(1)草木などに,支えとして添えた木。支柱。
(2)骨折・捻挫(ネンザ)の治療の際に,患部を固定するために当てる板。副木(フクボク)。副子(フクシ)。
副え馬
そえうま ソヘ― [0] 【副え馬】
馬車などで,主な馬に従わせる補助・予備の馬。そいうま。
副へ使ひ
そえづかい ソヘヅカヒ 【副へ使ひ】
「ふくし(副使)」に同じ。「院宣の―に西国へ下りたりければ/盛衰記 38」
副交感神経
ふくこうかんしんけい [7] 【副交感神経】
交感神経とともに自律神経系を構成する神経。多くは交感神経と拮抗(キツコウ)的にはたらく。興奮すると末端からアセチルコリンを分泌して心臓のはたらきの抑制,消化器のはたらきの促進などの作用をする。
→自律神経
副低気圧
ふくていきあつ [5] 【副低気圧】
低気圧の周辺に二次的にできる小低気圧。温帯低気圧の場合,大部分は寒冷前線上に形成される。
副作用
ふくさよう【副作用】
a (harmful) aftereffect;a side effect.
副作用
ふくさよう [3] 【副作用】
治療・予防・診断などのために用いた医薬品の本来の効果と異なる作用。人体に有害な作用であることが多い。副反応。「薬の―」
副使
ふくし [2][0] 【副使】
正使に従って,その補佐や代理などをつとめる使者。そえづかい。ふうす。
副助詞
ふくじょし [3] 【副助詞】
助詞の一類。種々の語に付いて,下の用言や活用連語の意味を限定するはたらきをもつもの。口語では,「さえ」「まで」「ばかり」「だけ」「ほど」「くらい(ぐらい)」「など」「なんか」「なんて」「なり」「やら」「ぞ」「か」「ずつ」など,文語では,「だに」「すら」「さへ」「のみ」「ばかり」「など」「まで」「し」「ばし」などがある。
〔副助詞とは,副詞に似た機能をもつ助詞の意で,山田孝雄の用語に始まる〕
副反応
ふくはんのう [3] 【副反応】
化学反応が起こるときに,生成量は少ないが並発して起こる別の反応。
→副作用
副収入
ふくしゅうにゅう [3] 【副収入】
副業などによる収入。
副収入
ふくしゅうにゅう【副収入】
an additional income.
副司
ふうす [1] 【副寺・副司】
〔唐音〕
禅宗で六知事の一。金銭・穀物などの出入りをつかさどる役僧。
副啓
ふっけい フク― [0] 【副啓】
手紙で,本文に追加して記すとき,その冒頭に置く語。追啓。二伸。追伸。
副啓
ふくけい [0] 【副啓】
⇒ふっけい(副啓)
副因
ふくいん [0] 【副因】
主でない二次的な原因。
副子
そえこ ソヘ― [0] 【副子】
腰刀の差裏(サシウラ)に差した小刀。裏差(ウラザシ)。
副子
ふくし [2] 【副子】
添え木。副木(フクボク)。
副官
ふくかん【副官】
⇒副官(ふつかん).
副官
ふくかん [0] 【副官】
⇒ふっかん(副官)
副官
ふっかん【副官】
《兵》an adjutant;→英和
an aide-de-camp.高級副官 a senior adjutant.
副官
ふっかん フククワン [0] 【副官】
軍隊で,司令官や隊長に直属して事務の整理・監督にあたる士官。
副審
ふくしん [0] 【副審】
主審を補佐する審判員。
副寺
ふうす [1] 【副寺・副司】
〔唐音〕
禅宗で六知事の一。金銭・穀物などの出入りをつかさどる役僧。
副将
ふくしょう [0] 【副将】
主将の次に位して,それを補佐する者。副帥(フクスイ)。
副将軍
ふくしょうぐん [3] 【副将軍】
(1)将軍または大将軍を助ける臨時の官名。
(2)江戸時代,水戸藩主の称。特に,二代藩主徳川光圀をいう。
副尺
ふくしゃく [0] 【副尺】
⇒バーニヤ
副島
そえじま ソヘジマ 【副島】
姓氏の一。
副島種臣
そえじまたねおみ ソヘジマ― 【副島種臣】
(1828-1905) 政治家。佐賀藩出身。通称,二郎。号,蒼海。維新の際の功によって明治政府の参与・参議・外務卿。征韓論を唱えて下野。のち枢密院顧問官・内務大臣。豪快な書でも知られる。
副帥
ふくすい [0] 【副帥】
「副将(フクシヨウ)」に同じ。
副手
ふくしゅ [0][2] 【副手】
(1)主となる人の仕事を補助する人。助手。
(2)大学で,助手の下の教務補佐員のこと。
副搬送波
ふくはんそうは [5] 【副搬送波】
カラー-テレビジョン信号のうち,色信号と白黒信号とを合わせて運ぶための搬送波。
副教材
ふくきょうざい [3] 【副教材】
補助的な教材。特に教科書のほかに用いる教材。
副文
ふくぶん [0] 【副文】
主として条約や契約などで,正文にそえられた文章。解釈上の基準とはされない。
副書
ふくしょ [0] 【副書】
原本の写し。副本。
副木
ふくぼく [0] 【副木】
添え木。
副本
ふくほん【副本】
a duplicate[copy].→英和
副本
ふくほん [0] 【副本】
(1)原本のうつし。ひかえ。
(2)〔法〕 正本の予備などのために,それと同一事項を記載した文書。
副査
ふくさ [0] 【副査】
主査を助けて審査する役。
副検事
ふくけんじ [3] 【副検事】
検察官の官名の一。原則として区検察庁の検察官の職にのみ任じられる。
副業
ふくぎょう【副業】
a sideline;→英和
a side job.
副業
ふくぎょう [0] 【副業】
本業以外に行う仕事。
⇔本業
副次的
ふくじてき [0] 【副次的】 (形動)
主たるものや本来的なものに従属した関係にあるさま。二次的。「―な問題」
副流煙
ふくりゅうえん フクリウ― [3] 【副流煙】
火をつけたタバコから立ちのぼる煙。
副港
ふくこう [0] 【副港】
主港に対して,補助的な港。
副産物
ふくさんぶつ【副産物】
a by-product.
副産物
ふくさんぶつ [3] 【副産物】
(1)目的とする産物の生産過程で,付随して得られる他の産物。
(2)転じて,ある物事の発生や進展に伴って起こった他の物事。
副用語
ふくようご [0] 【副用語】
文の骨子となる体言・用言に依存し,それにさまざまな意味をつけくわえる語。副詞・連体詞・接続詞・感動詞など。語形変化がなく,連用または連体のいずれか一方の機能をもち,実質概念の希薄な語の総称として用いられる。
副甲状腺
ふくこうじょうせん [0] 【副甲状腺】
甲状腺の後ろ側に上下二対ある粒状の内分泌器官。体内のカルシウムやリン濃度を調節するパラトルモンを分泌する。上皮小体。傍甲状腺。
副甲状腺ホルモン
ふくこうじょうせんホルモン [9] 【副甲状腺―】
⇒パラトルモン
副申
ふくしん [0] 【副申】 (名)スル
官庁が申請書やその他の文書を上級機関に伝達するとき,その文書に対して参考意見を述べること。また,その参考意見。
副番
そえばん ソヘ― 【副番】
(1)当番の者が出勤できないとき,代わってその任務にあてるためにあらかじめ定めておく番人。「この御所の―に/御湯殿上(文明一二)」
(2)江戸幕府の職名。別館の番人・御殿番の補佐役。
副睾丸
ふくこうがん [3] 【副睾丸】
⇒精巣上体(セイソウジヨウタイ)
副知事
ふくちじ [3] 【副知事】
知事を補佐する役。また,その人。
副砲
ふくほう [0] 【副砲】
軍艦の積載砲のうち,主砲に次ぐ中口径の砲。
副神経
ふくしんけい [3] 【副神経】
第一一脳神経。首を動かす筋肉の一部に分布する運動神経。
副章
ふくしょう [0] 【副章】
正章の勲章に添えて賜る勲章。
副紋
ふくもん [0] 【副紋】
⇒替(カ)え紋(モン)
副総理
ふくそうり [3] 【副総理】
内閣総理大臣の臨時代理として指定された国務大臣の通称。総理大臣に事故のある時,または総理大臣が欠けた時,臨時にその職務を代行する。
副総裁
ふくそうさい [3] 【副総裁】
総裁を補佐する職。また,その人。
副署
ふくしょ【副署】
a countersignature.〜する countersign.→英和
副署
ふくしょ [0] 【副署】 (名)スル
旧憲法下で,補佐の国務大臣が天皇の署名にそえて署名すること。また,その署名。
副職
ふくしょく [0] 【副職】
本職とは別にもつ職業。
副腎
ふくじん【副腎】
adrenal glands.
副腎
ふくじん [0] 【副腎】
左右の腎臓の上に密着する内分泌器官。左は半月状,右は三角形。表層部の皮質と中心部の髄質とに分かれ,前者は副腎皮質ホルモンを,後者は副腎髄質ホルモンを分泌する。腎上体。
副腎皮質
ふくじんひしつ [5] 【副腎皮質】
副腎のうち表層部をしめる組織。球状・索状および網状に排列した立方状または多角形の細胞からなり,生命の維持にきわめて重要な器官。副腎皮質ホルモンを分泌する。
副腎皮質ホルモン
ふくじんひしつホルモン [8] 【副腎皮質―】
副腎皮質から分泌されるホルモンの総称。生命維持に必須で,体内における無機質・水分代謝の調節を行うもの,血糖値の上昇,肝臓におけるグリコーゲンやケトン体の生成を促進するもの,および雄性ホルモンがある。化学的にはいずれもステロイドで,抗アレルギー作用・抗炎症作用が顕著なものは,薬剤として利用される。コルチコイド。
副腎皮質刺激ホルモン
ふくじんひしつしげきホルモン [11] 【副腎皮質刺激―】
下垂体前葉から分泌されるホルモン。副腎皮質に作用し,副腎皮質ホルモンの合成・分泌を促進する。ACTH 。
副腎髄質ホルモン
ふくじんずいしつホルモン [9] 【副腎髄質―】
副腎髄質から分泌されるホルモン。アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の二種類があり,血圧上昇・血糖増加などの作用がある。
副芽
ふくが [0] 【副芽】
二個以上の腋芽(エキガ)が生じた時,休眠芽となる方の芽。コゴメウツギ・ウリノキなどにみられる。
副菜
ふくさい [0] 【副菜】
主菜にそえて出すもの。酢の物・漬物など。
副萼
ふくがく [0] 【副萼】
萼状になった苞葉(ホウヨウ)。ヘビイチゴ・オランダイチゴなどにみられる。外萼。
副葬
ふくそう [0] 【副葬】 (名)スル
死者の生前の愛用品などを遺骸に添えて埋葬すること。「遺品を―する」
副葬品
ふくそうひん [0] 【副葬品】
遺骸に添えて埋葬した品物。遺骸に着装する衣服・装身具・武器や生前のさまざまな所有物,祭具・荘厳具・特製品など。
副詞
ふくし【副詞】
《文》an adverb.→英和
〜(的)の adverbial.‖副詞句(節) an adverbial[adverb]phrase (clause).
副詞
ふくし [0] 【副詞】
品詞の一。自立語で活用がなく,主語・述語になることのない語のうち,主として連用修飾語として用いられるもの。「非常に」「大変」「全然」などの類。どのような語を修飾するかで,状態副詞(すでに・ゆっくり・ひらひら)・程度副詞(もっと・非常に・すこし)・陳述副詞(とうてい・なぜ・まるで)などに分類される。
副読本
ふくどくほん [3] 【副読本】
授業で,教科書に準じて用いられる補助的な図書。
副読本
ふくどくほん【副読本】
a supplementary reader.
副議長
ふくぎちょう [3] 【副議長】
議長を補佐する役。
副賞
ふくしょう【副賞】
an extra[a supplementary]prize.
副賞
ふくしょう [0] 【副賞】
正式の賞に添えて贈られる賞品や賞金。
⇔正賞
副都心
ふくとしん [3] 【副都心】
大都市の都心に準じた役目を果たす地域。都心と郊外を結ぶターミナルを中心に発展する。東京の新宿・渋谷など。
副長
ふくちょう [0] 【副長】
(1)長となる人を補佐する役。
(2)艦艇で,艦長を補佐する役。
副題
ふくだい [0] 【副題】
表題に添えて,内容をわかりやすくするためにつけられた題。サブタイトル。
副題
ふくだい【副題】
a sub-title.
副食
ふくしょく [0] 【副食】
主食とあわせて食べる物。おかず。さい。副食物。
⇔主食
「―費」
副食物
ふくしょくぶつ【副食物】
a side dish.
副鼻腔
ふくびこう [3] 【副鼻腔】
鼻腔の周囲にあって,鼻腔に通ずる四対の空所。
剰え
あまつさえ【剰え】
besides;→英和
moreover.→英和
剰え
あまつさえ [1][2] 【剰え】 (副)
〔「あまりさへ」の転。近世以前は「あまっさへ」。「あまさへ」とも表記した〕
(1)そればかりか。そのうえに。「折りからの大雪,―車の故障」「お国と姦通し,―…中川で殿様を殺さうといふ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)事もあろうに。あろうことか。「南都の大衆同心して,―御むかへにまゐる条,これもつて朝敵なり/平家 5」
剰へ
あまりさえ 【剰へ】 (副)
〔「余り」に助詞「さへ」が付いた語〕
「あまつさえ」に同じ。「―疫癘(エキレイ)うちそひて/方丈記」
剰へ
あまさえ 【剰へ】 (副)
「あまつさへ」の促音「つ」の無表記。「中納言,大納言に経あがつて,―,丞相の位にいたる/平家 1」
剰余
じょうよ [1] 【剰余】
(1)余り。余分。残り。余剰。
(2)割り算で,割り切れずに残った部分。余り。
剰余
じょうよ【剰余】
(a) surplus;→英和
a balance.→英和
‖剰余価値(説) (the theory of) surplus value.剰余金 a surplus (fund).
剰余価値
じょうよかち [4] 【剰余価値】
資本家が商品としての労働力を購入するために投じた貨幣(賃金)以上に,労働者が労働(剰余労働)することによって生む価値。利潤の源泉であり,資本家的生産の動機となる。マルクス経済学の基本概念の一。
剰余労働
じょうよろうどう [4] 【剰余労働】
剰余価値を生む労働。
剰余定理
じょうよていり [4] 【剰余定理】
〔数〕 � の多項式 �(�)を一次式 �−� で割った剰余は � に � を代入した値 �(�)に等しいという定理。
剰余金
じょうよきん [0] 【剰余金】
収入から支出を引いて残っている金額。使い残りの金。
剰員
じょういん [0] 【冗員・剰員】
余分な人員。余った人員。
剰指
じょうし [1] 【剰指】
手足の指が五本以上あること。
剰田
じょうでん [0] 【乗田・剰田】
律令制で,口分田(クブンデン)・位田・職田・賜田などに班給した残りの田。一般農民に一年間貸与し,収穫量の五分の一の地子を太政(ダイジヨウ)官に収めるものとされた。
剰語
じょうご [0] 【冗語・剰語】
むだな言葉。よけいな言葉。むだ口。
剰金
じょうきん [0] 【剰金】
あまった金。剰余金。残金。
割
わり [0] 【割】
〔動詞「割る」の連用形から〕
(1)歩合の単位。一〇分の一。「三―」
(2)ある数量と他の数量との関係。ある数量の変化に応じてもう一方の数量の変化する程度。割合。「三日に一冊の―で本を読む」
(3)ある物事の状態・程度から当然予想される結果を基準として比較した具合。また,他の同種の物事を基準として比較したときの程度。「細い―に丈夫だ」「―のいい仕事」
(4)相撲で,取組。また,取組表。
(5)割り当て。割り前。「―さへかからぬ事でござらば/浮世草子・歌三味線」
(6)道理。理(コトワリ)。訳。「女郎買が出来ねえといふ―でもねえが/洒落本・無陀物語」
(7)「割り麦」に同じ。
(8)「割り床」に同じ。
割かし
わりかし [0] 【割(り)かし】 (副)
「わりかた」の俗語的な言い方。わりかた。わりあい。「―おもしろい」
割き竹
さきたけ [0] 【割き竹】
割りさいた竹。
割き竹の
さきたけの 【割き竹の】 (枕詞)
(1)割き竹がたわみやすいことから,「とををとををに」にかかる。「―とををとををに天の真魚咋(マナグイ)献る/古事記(上)」
(2)割き竹が背中合わせになりやすいことから,「背向(ソガイ)」にかかる。「我が背子をいづち行かめと―そがひに寝しく今し悔しも/万葉 1412」
割き織り
さきおり [0] 【裂(き)織り・割(き)織り】
経(タテ)糸に木綿あるいは麻を用い,古着を細く裂いたものを緯(ヨコ)糸にした厚地の織物。さっこり。ざっくり。
割く
さ・く [1] 【裂く・割く】
■一■ (動カ五[四])
(1)一枚の布や紙を無理に二つ以上に引き離す。ひきやぶる。《裂》「シーツを―・く」「絹を―・くような悲鳴」
(2)動物の腹を刃物で切り開く。「腹を―・いて卵を取り出す」
(3)親密な関係にある人を無理やり引き離す。《裂》「二人の仲を―・く」「生木を―・く」
(4)時間・金・人手・スペースなどの一部分を分けて他の用途に振り向ける。《割》「賞金の一部を―・いて施設に寄付する」「誘拐事件の報道に一面全部を―・く」
(5)目尻などに入れ墨をする。「あめつつ,ちどり,ましととなど―・ける利目(トメ)/古事記(中)」
〔「裂ける」に対する自動詞〕
[可能] さける
■二■ (動カ下二)
⇒さける
割く
さく【割く】
spare <time to do> .→英和
割って入(ハイ)る
割って入(ハイ)・る
双方の間に入る。押し分けて入る。「二人のけんかに―・る」
割と
わりと [0] 【割と】 (副)
わりあいと。わりに。「―楽に試験を通った」「―いい服を着ている」
割に
わりに [0] 【割に】 (副)
わりあいに。わりと。「―楽な登山だった」「―早く終わった」
割に
わりに【割に】
comparatively;→英和
rather;→英和
[意外に]… than one expected.
割の良い
わり【割の良い(悪い)】
(un)profitable;→英和
(dis)advantageous.→英和
〜に合う(合わない) (do not) pay.→英和
…の〜に <clever> for <his age> .→英和
…の〜で ⇒割合.年1〜の利息 a yearly interest of ten percent.
割りかし
わりかし [0] 【割(り)かし】 (副)
「わりかた」の俗語的な言い方。わりかた。わりあい。「―おもしろい」
割りダイス
わりダイス [3] 【割り―】
工具のダイスの一種。直径の調節ができるように,胴の一部が切り離されているもの。
割りピン
わりピン [0] 【割り―】
断面が半円形の針金を,平らな方を内側にして,二つ折りにしたピン。ナットなどの緩み止めに用いる。
割り下
わりした [0] 【割(り)下】
〔「割り下地」の略〕
出し汁を醤油・砂糖・味醂(ミリン)などを加えて調味したもの。
割り下水
わりげすい [3] 【割(り)下水】
掘り割りにした下水道。特に,江戸本所(今の墨田区)にあった掘割およびその近辺。「本所の―あたりでみかけるてあひ/洒落本・通言総籬」
割り付け
わりつけ [0] 【割(り)付け】 (名)スル
印刷物の紙面の仕上がりを考えて,活字の大きさ・字配り・行数,あるいは写真や図の配置などを原稿に指定すること。レイアウト。
割り付ける
わりつ・ける [4] 【割(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 わりつ・く
(1)分割してそれぞれに割り当てる。割り振る。
(2)激しく割る。「敵は右の肩上の外をしたたか―・けられ/色懺悔(紅葉)」
(3)印刷で,「割り付け」をする。
割り付け文
わりつけもん [4] 【割(り)付け文】
和服の文様構成の一。単位文様を規則的に散らしたもの。デザインする時,用紙に縦横の線を引き,交点に文様を割り付けることからの名称。
割り入る
わりい・る [3] 【割(り)入る】 (動ラ五[四])
強引に人の間に入り込む。割り込む。「無理にも―・つて腰を掛けやうと/あめりか物語(荷風)」
割り出し
わりだし [0] 【割(り)出し】
(1)割り出すこと。「犯人の―に手間どる」
(2)相撲の決まり手の一。一方の手でまわしを引きつけ,もう一方の手で相手の二の腕を押し上げるようにして押し出す技。
(3)花札で,手に同種の札が二枚あるとき,一枚を場に打ち出すこと。
割り出し台
わりだしだい [4] 【割(り)出し台】
工作物の円周を任意の数に等分割するための装置。
割り出す
わりだす【割り出す】
calculate (算出);→英和
[推断]conclude;→英和
infer.→英和
割り出す
わりだ・す [3] 【割(り)出す】 (動サ五[四])
(1)割り算をして答えを出す。計算して結果を出す。算出する。「単価を―・す」
(2)ある根拠を基にして結論を導き出す。「犯人を―・す」「医学上の統計から精密に―・されたる結論であつて/吾輩は猫である(漱石)」
[可能] わりだせる
割り切っている
わりきる【割り切っている】
have no doubt <about> ;be not worried <about> .
割り切る
わりき・る [3] 【割(り)切る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)割り算で端数が出ないように割る。「一〇二は三で―・ることができる」
(2)一定の基準で物事の結論をきっぱりと出す。個人的な心情をまじえずに,原則に基づいて考える。「これが仕事と―・って考える」
[可能] わりきれる
■二■ (動ラ下二)
⇒わりきれる
割り切れない
わりきれ∘ない 【割(り)切れない】 (連語)
納得できず,不満足な気持ちが残る状態だ。割りきれぬ。「説明をきいても―∘ない気持ちが残る」「いま一つ―∘ない」
割り切れる
わりき・れる [4] 【割(り)切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わりき・る
(1)(割り算で)端数が出ないで割れる。「一二〇は一五で―・れる」
(2)すっきりと納得できる。
→わりきれない
割り切れる
わりきれる【割り切れる】
can be divided <by> .割り切れない be indivisible;[納得しかねる][人が主語]be not quite satisfied <with> ;[物が主語]leave some room for doubt.
割り判
わりはん [0] 【割(り)判】
⇒割り印(イン)
割り前
わりまえ [0] 【割(り)前】
それぞれに割り当てた額。「―で蕎麦(ソバ)を食つて/多情多恨(紅葉)」
割り前勘定
わりまえかんじょう [5] 【割(り)前勘定】
「割り勘」に同じ。
割り勘
わりかん [0] 【割(り)勘】
〔「割り前勘定」の略〕
費用を各自が均等に分担すること。また,各自が自分の勘定を払うこと。「費用は―にする」
割り印
わりいん [0] 【割(り)印】
二枚の書類が関連していることを証するため,両書類にまたがって一つの印を押すこと。また,その印影。わりはん。
割り合せる
わりあわ・せる [5] 【割り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 わりあは・す
(1)分配する。割り当てる。割り付ける。[ヘボン]
(2)二種以上の物をはぎ合わせる。「白篦(シラノ)に鶴のもと白,鴻の羽を―・せてはいだる矢/平家 11」
割り合わせる
わりあわ・せる [5] 【割り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 わりあは・す
(1)分配する。割り当てる。割り付ける。[ヘボン]
(2)二種以上の物をはぎ合わせる。「白篦(シラノ)に鶴のもと白,鴻の羽を―・せてはいだる矢/平家 11」
割り型
わりがた [0] 【割(り)型】
器物の成形に用いる型のうち,製品を取り出しやすいように二つ以上に分割されるもの。
割り増し
わりまし [0] 【割(り)増し】 (名)スル
一定の額にさらに何割か加えること。また,加えた金額。
⇔割引
「―金」
割り声
わりごえ [0] 【割(り)声】
算盤(ソロバン)用語。割り算の九九に用いる呼び声。俗に,割り九九という。
割り山
わりやま [0] 【割(り)山】
入会山(イリアイヤマ)を入会権者各戸に,一定期間分割して利用させること。山分け。
割り干し
わりぼし [0] 【割(り)干し】
「割り干し大根」の略。
割り干し大根
わりぼしだいこん [5] 【割(り)干し大根】
割って干した大根。主に漬物にする。割り干し。
割り床
わりどこ 【割り床】
(1)一部屋を屏風などで仕切り幾組みかの布団を敷くこと。旅館・女郎屋などでの相部屋をいう。割。「―も面白い/歌舞伎・名歌徳」
(2)〔「わりとこ」という〕
江戸時代の歌舞伎劇場で,下級の俳優・囃子方(ハヤシカタ)の名前を一枚に連記した看板。
割り引く
わりび・く [3] 【割(り)引く】 (動カ五[四])
(1)一定の値段から,何割か引く。安くする。「まとめて買って―・いてもらう」
(2)手形割引をする。
(3)内輪に見つもる。低く評価する。「話を―・いて聞く」
[可能] わりびける
割り当て
わりあて [0] 【割(り)当て】
割り当てること。また,割り当てたもの。「寄付の―」「仕事の―」
割り当てる
わりあ・てる [4] 【割(り)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 わりあ・つ
全体をいくつかに分けたり,順番を決めたりして,それぞれに与えたり,受け持たせたりする。割り振る。「仕事を―・てる」「各人に―・てられた役割」
割り当てる
わりあてる【割り当てる】
assign[allot] <a thing to> ;→英和
divide <a thing among,between> (分配).→英和
割り当てられた仕事 an assignment.→英和
割り戻し
わりもどし [0] 【割(り)戻し】 (名)スル
リベート{(1)}に同じ。
割り戻す
わりもどす【割り戻す】
⇒割戻し.
割り戻す
わりもど・す [4] 【割(り)戻す】 (動サ五[四])
受け取った金額の一部を支払った人に返す。「売上高の1パーセントを―・す」
割り振り
わりふり [0] 【割(り)振り】
わりふること。配分。分配。「部屋の―をする」
割り振る
わりふる【割り振る】
⇒割り当てる.
割り振る
わりふ・る [3] 【割(り)振る】 (動ラ五[四])
全体を分けて,それぞれに割り当てる。「座席を―・る」
[可能] わりふれる
割り接ぎ
わりつぎ [0] 【割(り)接ぎ】
接ぎ木の一法。台木を割り裂いて,くさび形に削った接ぎ穂をさしこむ方法。
割り方
わりかた [0] 【割(り)方】
■一■ (副)
「割合{■二■}」に同じ。「―おもしろかった」「男持としては―骨細に出来た京風の扇/夜明け前(藤村)」
■二■ (名)
割り前。割り当て。割合。「二三人―にして夢通ふ/当流籠抜」
割り書き
わりがき [0] 【割(り)書き】 (名)スル
(1)二行に割って書くこと。「門札に本道外科と―にして/安愚楽鍋(魯文)」
(2)本文の間に小字で二行か三行に割って注などを書き込むこと。また,その書き込み。
(3)角(ツノ)書き。
割り木
わりき [0] 【割(り)木】
細く割った木。たきぎ。
割り束
わりづか [0] 【割り束】
束の下方が割れて人字形をしたもの。法隆寺金堂の勾欄(コウラン)の腰組にみられる。
割り束[図]
割り栗
わりぐり [0] 【割り栗】
「割り栗石」の略。
割り栗石
わりぐりいし [4] 【割り栗石】
道路や建築物の基礎に用いる,適当な大きさに割った石。割り栗。ぐり。
割り楔
わりくさび [3] 【割り楔】
二つの材を直角に組む時に,片方の材の枘(ホゾ)の木口に入れたのこぎり目に打ち込む楔。
割り注
わりちゅう [0] 【割(り)注・割り註】
本文の間に割り書きにした注。
割り目
わりめ [0] 【割(り)目】
割った箇所。
割り石
わりいし [0] 【割(り)石】
石材を任意に割った,一定の形をしていない石。基礎工事などに使う。
割り稽古
わりげいこ [3] 【割り稽古】
茶の湯の点前(テマエ)の基本となる作法を,部分的に取り出して稽古すること。
割り竹
わりだけ [0][2] 【割(り)竹】
丸竹の先をいくつにも割ったもの。夜警が音を響かせて歩いたり,罪人をたたいたりするのに用いた。われだけ。
割り竹形石棺
わりだけがたせっかん [7] 【割(り)竹形石棺】
竹を縦に二つに割った形をした身と蓋(フタ)とから成る石棺。身と蓋を合わせると円筒形になる。古墳時代前・中期のものに見られる。
割り算
わりざん [2] 【割(り)算】 (名)スル
ある数が他の数の何倍にあたるかを求めること。また,その計算法。除法。
⇔掛け算
割り箸
わりばし [0][3] 【割り箸】
中ほどまで割れ目を入れてある箸。使うときに二つに割る。
割り米
わりごめ [0] 【割(り)米】
ひき割った米。こごめ。
割り粥
わりがゆ [0] 【割り粥】
細かくひき割った米で炊いた粥。
割り膝
わりひざ [0] 【割り膝】
膝頭を離して座ること。また,その座り方。男子の正しい座り方とされた。
割り花
わりばな [0] 【割(り)花】
何人分かをまとめて出す祝儀。
割り蓋
わりぶた [0] 【割り蓋】
二枚以上を合わせて一つの蓋とするもの。多く下水・手桶(テオケ)・風呂などの蓋に,また,茶道具で,茶入れや水指(ミズサシ)の蓋に用いる。
割り註
わりちゅう [0] 【割(り)注・割り註】
本文の間に割り書きにした注。
割り込み
わりこみ [0] 【割(り)込み】
(1)割り込むこと。無理に押し割って入ること。
(2)劇場などで,連れではない人と枡(マス)席に同席すること。また,その席。
割り込む
わりこむ【割り込む】
cut[push,force,squeeze]in;intrude <into> ;→英和
jump a queue (列に).→英和
割り込む
わりこ・む [3] 【割(り)込む】 (動マ五[四])
無理に割って入り込む。「話に―・む」「列に―・む」
[可能] わりこめる
割り酢
わりす [0] 【割(り)酢】
酢に,だしや酒・味醂(ミリン)などを加え,酢の味をやわらげたもの。
割り醤油
わりじょうゆ [3] 【割り醤油】
出し割りにした醤油。
割り金
わりきん [0] 【割(り)金】
割り当ての金。
割り飯
わりめし [0] 【割(り)飯】
ひき割り麦を入れた飯。
割り麦
わりむぎ [0][3] 【割(り)麦】
ひき割り麦。わり。
割る
わ・る [0] 【割る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)力を加えて,いくつかの部分に分かれるようにする。「ガラスを―・る」「薪(マキ)を―・る」「卵を―・る」
(2)一つの物をいくつかの部分に分ける。
(ア)まとまった形のものをいくつかに分ける。「桃を二つに―・る」「代金を頭数で―・る」
(イ)割り当てる。「芝居の役を―・る」「費用は五人で―・る」
(ウ)割り算をする。除する。
⇔掛ける
「六を二で―・る」
(3)人々のまとまりをくずす。分裂させる。「党を―・る」「国論を―・る大問題」
(4)無理に離す。押し分ける。「雪を―・って芽が出る」「中に―・って入る」「石戸―・る手力もがも/万葉 419」
(5)ある液体に他の液体を混ぜて濃度を薄くする。「ウイスキーを水で―・る」
(6)数量がある基準を保てなくなる。ある基準からはみ出す。「ドルは一時八〇円を―・った」「今度の選挙で与党は過半数を―・りそうだ」「定員を―・る」
(7)たたいたり,物をぶつけたりして,皮膚に裂け目を作る。「転んで額を―・る」「唇を―・る」
(8)境界線をはみ出す。「土俵を―・る」
(9)手形の割引をする。
(10)破壊する。こわす。「城ヲ―・ル/日葡」
〔「割れる」に対する他動詞〕
[可能] われる
■二■ (動ラ下二)
⇒われる
[慣用] 口を―・腰を―・底を―・腹を―/竹を割ったよう
割る
わる【割る】
(1)[分割]divide <into> ;→英和
cut <into> .→英和
(2)[裂く]split <a bamboo> (縦に);→英和
chop <wood> (小さく).→英和
(3)[こわす]break <a window> ;→英和
crack <a nut> .→英和
(4)[酒などを薄める]mix <whiskey> with <water> .
(5)[相場が]break[drop below]the level of <1,000 yen> ;be less than <1,000> (応募者などが).
割らずに飲む drink <whiskey> straight.
割れ
われ [0] 【割れ】
(1)割れること。また,割れたもの。かけら。「ガラスの―」
(2)勝負のつかないこと。引き分け。
割れる
わ・れる [0] 【割れる・破れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わ・る
(1)力が加えられて,いくつかの部分に分かれる。くだける。「窓ガラスが―・れる」「卵が―・れた」
(2)切れ目や裂け目ができる。「大地震で地面が―・れた」「打たれて額が―・れる」
(3)まとまっていたものの,まとまりが失われる。分裂する。「党が二つに―・れる」「意見が―・れる」「票が―・れる」「ボリュームを上げると音が―・れる」「内輪ガ―・ルル/日葡」
(4)これまでわからなかったことが明らかになる。《割》「身元が―・れる」「話の筋が―・れる」「ほし(=犯人)が―・れる」「種が―・れる」
(5)(「割れるような」などの形で)
(ア)声や音が非常に大きいの意を表す。「―・れるような拍手」「―・れんばかりの大歓声」
(イ)頭痛がはげしい様子をいう。「頭が―・れそうに痛い」
(6)基準としていたある数値よりも小さくなる。《割》「一ドル一〇〇円の大台が―・れた」
(7)手形を割り引いてもらって現金になる。《割》
(8)あれやこれやと思って心が乱れる。「宵のまにいでて入りぬるみか月の―・れて物思ふころにもあるかな/古今(雑体)」
(9)分かれる。「瀬を早み岩にせかるる滝川の―・れても末に逢はむとぞ思ふ/詞花(恋上)」
〔「割る」に対する自動詞〕
[慣用] 尻が―・底が―・面が―
割れる
われる【割れる】
(1)[裂ける]crack;→英和
split;→英和
be cracked[split].(2)[破壊する]break;→英和
be broken <in two,to pieces> .
割れやすい be fragile;break easily.〜ようなかっさい a storm[thunder]of applause.
割れ物
われもの【割れ物】
a fragile article.割れ物注意 <標示> Fragile.
割れ物
われもの [0] 【割れ物・破れ物】
(1)割れやすい物。特に,ガラス器・陶磁器など。「―注意」
(2)割れた物。
割れ目
われめ [0] 【割れ目・破れ目】
割れた所。さけめ。ひび。「コンクリートの―」「壁に―が入る」
割れ目
われめ【割れ目】
a crack <in pottery> ;→英和
a split <in wood> ;→英和
a chasm <in the ground> ;→英和
a crevice <in a rock> .→英和
割れ目噴火
われめふんか [4] 【割れ目噴火】
地表の割れ目からマグマが噴出する現象。数十キロメートルにも及ぶ割れ目から大量の玄武岩質溶岩流を出し,楯(タテ)状火山や広大な溶岩台地をつくる(広域割れ目噴火)。また,火山体の山腹に生ずる小規模なもの(山腹割れ目噴火)もある。裂線噴火。
⇔中心噴火
割れ返る
われかえ・る [3] 【割れ返る】 (動ラ五[四])
すっかり割れる。観衆の拍手・喚声などの大きいさまにいう。「―・るような拍手」
割れ銭
われぜに 【破れ銭・割れ銭】
室町時代,ひびが入ったり,破損したりしている銭。撰(エ)り銭の対象となった。
割れ鍋
われなべ [0] 【破れ鍋・割れ鍋】
割れてひびの入った鍋。
割れ鐘
われがね [0] 【破れ鐘・割れ鐘】
割れてひびの入った鐘。また,大きな濁った声のたとえ。「―のような声でどなる」
割下
わりした [0] 【割(り)下】
〔「割り下地」の略〕
出し汁を醤油・砂糖・味醂(ミリン)などを加えて調味したもの。
割下水
わりげすい [3] 【割(り)下水】
掘り割りにした下水道。特に,江戸本所(今の墨田区)にあった掘割およびその近辺。「本所の―あたりでみかけるてあひ/洒落本・通言総籬」
割付
わりつけ【割付】
(1) ⇒割当.
(2)[印刷の]layout.→英和
割付け
わりつけ [0] 【割(り)付け】 (名)スル
印刷物の紙面の仕上がりを考えて,活字の大きさ・字配り・行数,あるいは写真や図の配置などを原稿に指定すること。レイアウト。
割付ける
わりつ・ける [4] 【割(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 わりつ・く
(1)分割してそれぞれに割り当てる。割り振る。
(2)激しく割る。「敵は右の肩上の外をしたたか―・けられ/色懺悔(紅葉)」
(3)印刷で,「割り付け」をする。
割付け文
わりつけもん [4] 【割(り)付け文】
和服の文様構成の一。単位文様を規則的に散らしたもの。デザインする時,用紙に縦横の線を引き,交点に文様を割り付けることからの名称。
割元
わりもと [0] 【割元・割本】
江戸時代,地方行政にあたった村役人の最上位の者。代官・郡代など地方役人の指揮下に数か村の庄屋・名主を支配し,年貢の割り当て,訴訟の調停などにあたった。割元総代。割元名主。大庄屋。
割入る
わりい・る [3] 【割(り)入る】 (動ラ五[四])
強引に人の間に入り込む。割り込む。「無理にも―・つて腰を掛けやうと/あめりか物語(荷風)」
割出
さいで 【割出】
〔「さきで」の転〕
布を裁って余った切れ端。布切れ。「白き―して頭をつつみて/宇治拾遺 13」
割出し
わりだし [0] 【割(り)出し】
(1)割り出すこと。「犯人の―に手間どる」
(2)相撲の決まり手の一。一方の手でまわしを引きつけ,もう一方の手で相手の二の腕を押し上げるようにして押し出す技。
(3)花札で,手に同種の札が二枚あるとき,一枚を場に打ち出すこと。
割出し台
わりだしだい [4] 【割(り)出し台】
工作物の円周を任意の数に等分割するための装置。
割出す
わりだ・す [3] 【割(り)出す】 (動サ五[四])
(1)割り算をして答えを出す。計算して結果を出す。算出する。「単価を―・す」
(2)ある根拠を基にして結論を導き出す。「犯人を―・す」「医学上の統計から精密に―・されたる結論であつて/吾輩は猫である(漱石)」
[可能] わりだせる
割切る
わりき・る [3] 【割(り)切る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)割り算で端数が出ないように割る。「一〇二は三で―・ることができる」
(2)一定の基準で物事の結論をきっぱりと出す。個人的な心情をまじえずに,原則に基づいて考える。「これが仕事と―・って考える」
[可能] わりきれる
■二■ (動ラ下二)
⇒わりきれる
割切れない
わりきれ∘ない 【割(り)切れない】 (連語)
納得できず,不満足な気持ちが残る状態だ。割りきれぬ。「説明をきいても―∘ない気持ちが残る」「いま一つ―∘ない」
割切れる
わりき・れる [4] 【割(り)切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わりき・る
(1)(割り算で)端数が出ないで割れる。「一二〇は一五で―・れる」
(2)すっきりと納得できる。
→わりきれない
割判
わりはん [0] 【割(り)判】
⇒割り印(イン)
割前
わりまえ [0] 【割(り)前】
それぞれに割り当てた額。「―で蕎麦(ソバ)を食つて/多情多恨(紅葉)」
割前を払う
わりまえ【割前を払う】
pay one's share.
割前勘定
わりまえかんじょう [5] 【割(り)前勘定】
「割り勘」に同じ。
割創
かっそう [0] 【割創】
重量のある刃物(日本刀・出刃包丁・斧など)を打ちおろしてつけた傷。
割勘
わりかん [0] 【割(り)勘】
〔「割り前勘定」の略〕
費用を各自が均等に分担すること。また,各自が自分の勘定を払うこと。「費用は―にする」
割勘にする
わりかん【割勘にする】
go fifty-fifty (折半勘定);go Dutch <for lunch> (各自).
割印
わりいん【割印】
a tally;→英和
a seal.→英和
割印
わりいん [0] 【割(り)印】
二枚の書類が関連していることを証するため,両書類にまたがって一つの印を押すこと。また,その印影。わりはん。
割句
わりく [0][3] 【割句】
言葉遊びの一。一語を二つに割って,川柳形式の句の最初と最後に読み込むもの。
割台詞
わりぜりふ [3] 【割台詞】
歌舞伎で,二人の人物が,一つの関連ある長い文句を各々別の思いの独白として少しずつ交互に述べ,同じ言葉を同時に言って終わるもの。
割合
わりあい [0] 【割合】
■一■ (名)
(1)二つの数量を比べた時に,一方が他方の何倍にあたるかという関係。比率。率。割。「一対二の―で混ぜる」「五本に一本の―で当たりくじがある」
(2)全体を人数などで分けて,それぞれに割り当てた分量・金額。また,分割してそれぞれに割り当てること。割り当て。「おめえここの―をおれによこしなせえ/滑稽本・膝栗毛 3」
(3)「割(ワリ){(3)}」に同じ。「忙しい―にはもうからない」「温度の―には暑い」
■二■ (副)
予想された程度をやや超えているさま。他の物に比べて,ややその傾向が認められるさま。割と。「―(と)早く治る」「―元気だった」
割合
わりあい【割合】
a rate;→英和
a ratio;→英和
proportion (つりあい);→英和
percentage.→英和
〜に rather[comparatively,relatively] <easy> ;→英和
<clever> for <his age> .→英和
…の〜で at the rate of <fifty miles an hour> .
割合に
わりあいに [0] 【割合に】 (副)
「割合{■二■}」に同じ。割に。「―良く出来ている」
割唐子
わりがらこ [3] 【割唐子】
江戸末期から明治初期にかけての女性の髪形の一。髷(マゲ)の部分の髪を二分し,根の左右に輪を作り笄(コウガイ)でとめたもの。
割地
わりち [0] 【割地】
(1)区分した土地。
(2)江戸時代,一定期間土地を分割して村民に割り当て,その期間が過ぎると割り当てをやりなおす方法。地割り。割替。
割型
わりがた [0] 【割(り)型】
器物の成形に用いる型のうち,製品を取り出しやすいように二つ以上に分割されるもの。
割増
わりまし【割増】
a premium (株の).→英和
‖割増金付債券 a bond with a premium.割増料金 an extra charge.
割増し
わりまし [0] 【割(り)増し】 (名)スル
一定の額にさらに何割か加えること。また,加えた金額。
⇔割引
「―金」
割増発行
わりましはっこう [5] 【割増発行】
額面金額を上回る価格で公社債などを発行すること。オーバー-パー発行。
⇔割引発行
割声
わりごえ [0] 【割(り)声】
算盤(ソロバン)用語。割り算の九九に用いる呼び声。俗に,割り九九という。
割安
わりやす [0] 【割安】 (名・形動)[文]ナリ
分量や質の程度に比べて値段が安いこと。また,他のものと比べて安い・こと(さま)。
⇔割高
「―な買い物」
割安である
わりやす【割安である】
be rather cheap (considering the quality[quantity]);The price is rather low.割安品 a good buy.
割小札
わりこざね [3] 【割小札】
近世,当世具足に用いる帯状に作った簡略な札(サネ)に対して,一枚ずつ綴(ツヅ)り合わせる旧来の小札の称。
割山
わりやま [0] 【割(り)山】
入会山(イリアイヤマ)を入会権者各戸に,一定期間分割して利用させること。山分け。
割干し
わりぼし [0] 【割(り)干し】
「割り干し大根」の略。
割干し大根
わりぼしだいこん [5] 【割(り)干し大根】
割って干した大根。主に漬物にする。割り干し。
割引
わりびき【割引】
(a) discount;→英和
(a) reduction.→英和
(2割)〜する make a (20 percent) discount;cut[take]off (20 percent).〜して <sell> at a reduced price;at a discount <of 20 percent> ; <take a story> with a grain of salt (話を).‖割引切符 a reduced rate[fare]ticket.割引券 a discount coupon.割引手形 a discounted bill.割引歩合 a discount rate.
割引
わりびき [0] 【割引】 (名)スル
(1)割り引くこと。
⇔割り増し
「早朝―」
(2)「手形割引」に同じ。
割引く
わりび・く [3] 【割(り)引く】 (動カ五[四])
(1)一定の値段から,何割か引く。安くする。「まとめて買って―・いてもらう」
(2)手形割引をする。
(3)内輪に見つもる。低く評価する。「話を―・いて聞く」
[可能] わりびける
割引価値
わりびきかち [5] 【割引価値】
⇒現在価値
割引債
わりびきさい [4] 【割引債】
利息に相当する金額を額面額から差し引いて発行する債券。政府短期証券・割引金融債・宅地債券など。
→利付債
割引利子率
わりびきりしりつ [6] 【割引利子率】
金融機関が手形を割り引く際の利子率。
→現在価値
割引募集
わりびきぼしゅう [5] 【割引募集】
額面金額を下回る価格で,公社債などの証券を募集すること。なお,額面株式の割引券募集は商法で禁止されている。
→割引発行
割引市場
わりびきしじょう [5] 【割引市場】
商業手形・銀行引受手形などの売買が行われる公開市場。
割引手形
わりびきてがた [5] 【割引手形】
手形割引のなされた手形。商業手形・銀行引受手形・荷為替手形が割引の対象。
→手形割引
割引料
わりびきりょう [4] 【割引料】
手形割引を行う際,手形の額面額から差し引かれる金額。手形の額面額に支払い期日までの日数と割引率とをかける。
割引歩合
わりびきぶあい [5] 【割引歩合】
手形割引の際の割引料計算の基礎となる利率。
割引現在価値
わりびきげんざいかち [9] 【割引現在価値】
⇒現在価値
割引発行
わりびきはっこう [5] 【割引発行】
額面金額を下回る価格で証券を発行すること。ほとんどの公社債で利用。アンダー-パー発行。
⇔割増発行
割引金融債
わりびききんゆうさい [7] 【割引金融債】
額面価額から利息に相当する金額を差し引いて発行する一年ものの金融債。日本興業銀行・日本長期信用銀行・日本債券信用銀行・農林中央金庫・商工組合中央金庫などが発行。
割当
わりあて【割当】
(an) assignment (振当);→英和
(an) allotment (配当);→英和
a ration (配給食).→英和
割当量 a quota;→英和
an allocation.
割当て
わりあて [0] 【割(り)当て】
割り当てること。また,割り当てたもの。「寄付の―」「仕事の―」
割当てる
わりあ・てる [4] 【割(り)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 わりあ・つ
全体をいくつかに分けたり,順番を決めたりして,それぞれに与えたり,受け持たせたりする。割り振る。「仕事を―・てる」「各人に―・てられた役割」
割愛
かつあい [0] 【割愛】 (名)スル
(1)惜しいと思いながら,捨てたり譲ったりすること。「各論は―する」
(2)公務員が,一定の手続きによって他の自治体や大学・民間企業などへ身分を移すこと。「―願い」
(3)愛着の気持ちを断ち切ること。「佇立多時の後,遂に―して林間の路に入れば/日光山の奥(花袋)」
割愛する
かつあい【割愛する】
spare;→英和
part with;give up;omit.→英和
割戻し
わりもどし【割戻し(する)】
(a) rebate;→英和
(allow) a drawback.→英和
割戻し
わりもどし [0] 【割(り)戻し】 (名)スル
リベート{(1)}に同じ。
割戻す
わりもど・す [4] 【割(り)戻す】 (動サ五[四])
受け取った金額の一部を支払った人に返す。「売上高の1パーセントを―・す」
割手
わりて [0] 【割手】
⇒手形割引(テガタワリビキ)
割拠
かっきょ [1] 【割拠】 (名)スル
ある地域を占拠して,そこを根城に勢力を張ること。「群雄―」「地方官が任地に永住し,諸国に―して/一隅より(晶子)」
割拠する
かっきょ【割拠する】
hold one's own ground.
割振り
わりふり [0] 【割(り)振り】
わりふること。配分。分配。「部屋の―をする」
割振る
わりふ・る [3] 【割(り)振る】 (動ラ五[四])
全体を分けて,それぞれに割り当てる。「座席を―・る」
[可能] わりふれる
割接ぎ
わりつぎ [0] 【割(り)接ぎ】
接ぎ木の一法。台木を割り裂いて,くさび形に削った接ぎ穂をさしこむ方法。
割方
わりかた [0] 【割(り)方】
■一■ (副)
「割合{■二■}」に同じ。「―おもしろかった」「男持としては―骨細に出来た京風の扇/夜明け前(藤村)」
■二■ (名)
割り前。割り当て。割合。「二三人―にして夢通ふ/当流籠抜」
割普請
わりぶしん [3] 【割普請】
一つの普請をいくつかに分割して,分担して作業する普請。
割書き
わりがき [0] 【割(り)書き】 (名)スル
(1)二行に割って書くこと。「門札に本道外科と―にして/安愚楽鍋(魯文)」
(2)本文の間に小字で二行か三行に割って注などを書き込むこと。また,その書き込み。
(3)角(ツノ)書き。
割替
わりかえ [0] 【割替】
(1)割り直すこと。
(2)「割地(ワリチ){(2)}」に同じ。
割有
かつゆう [0] 【割有】 (名)スル
分割して所有すること。「武強豪横の徒檀(ホシイママ)に土地を―し/新聞雑誌 40」
割木
わりき [0] 【割(り)木】
細く割った木。たきぎ。
割本
わりもと [0] 【割元・割本】
江戸時代,地方行政にあたった村役人の最上位の者。代官・郡代など地方役人の指揮下に数か村の庄屋・名主を支配し,年貢の割り当て,訴訟の調停などにあたった。割元総代。割元名主。大庄屋。
割札
わりふだ [0] 【割札】
(1)「割符」に同じ。
(2)割引になることを約した札。
(3)江戸時代,何人かが共同で購入した富の札。
割松
さいまつ 【割松】
〔「さきまつ」の転〕
松明(タイマツ)。「御前の御―ともしたる兵衛の尉ども/宇津保(祭の使)」
割殻
われから [1] 【割殻】
〔乾くと体が割れるからという〕
甲殻綱端脚目ワレカラ科の海産の節足動物の総称。体は軟甲でおおわれて細長く,体長5〜30ミリメートル。頭・胸・腹の三部より成るが,胸部が大部分を占める。胸部第二節にカマキリの前脚に似た付属肢を有し,触角が長い。海藻を食べる。トゲワレカラ・オオワレカラなど。動き方や形が奇妙なため,古来,和歌の題材とされた。「我から」に言いかけて詠まれたものが多い。
→我から
割殻[図]
割注
わりちゅう [0] 【割(り)注・割り註】
本文の間に割り書きにした注。
割烹
かっぽう [0] 【割烹】
〔「割」はさく,「烹」は煮る意〕
(1)食物の調理。料理。
(2)「割烹店」に同じ。「―料理」
割烹
かっぽう【割烹】
cooking.‖割烹着 a cooking apron.割烹店 a Japanese restaurant.
割烹店
かっぽうてん [3] 【割烹店】
料理屋。飲食店。日本料理店にいう。
割烹着
かっぽうぎ [3] 【割烹着】
炊事の時につける筒袖(ツツソデ),後ろあきの前掛け。
割球
かっきゅう [0] 【割球】
受精卵の卵割によって生じた未分化の細胞。二細胞期から胞胚期までのものについていう。卵割球。分割球。
割目
わりめ [0] 【割(り)目】
割った箇所。
割看板
わりかんばん [3] 【割看板】
(1)芝居の看板の一。二人以上の俳優の名または演目を一枚に並べて書いた看板。
(2)寄席で,つるし行灯(アンドン)に真打ちおよびそれに準ずる者の名を並べ書いたもの。
割石
わりいし [0] 【割(り)石】
石材を任意に割った,一定の形をしていない石。基礎工事などに使う。
割礼
かつれい【割礼】
(a) circumcision.→英和
割礼
かつれい [0] 【割礼】
〔circumcision〕
陰茎包皮または小陰核を切開したり,その一部を除去したりする習俗。古代より多くの民族の間で行われてきた。今日でも世界的に広く行われている。ユダヤ教では,神との契約のしるしとして生後八日目の男児に対して行う。
割竹
わりだけ [0][2] 【割(り)竹】
丸竹の先をいくつにも割ったもの。夜警が音を響かせて歩いたり,罪人をたたいたりするのに用いた。われだけ。
割竹形石棺
わりだけがたせっかん [7] 【割(り)竹形石棺】
竹を縦に二つに割った形をした身と蓋(フタ)とから成る石棺。身と蓋を合わせると円筒形になる。古墳時代前・中期のものに見られる。
割笄
さきこうがい [3] 【割笄】
(1)笄の一。元が一つで先が二つに分かれている笄。
(2)婦人の髪の結い方。島田に似て髪の余りを千鳥掛けに笄に巻きつけたもの。さきこうがいまげ。
割笄(2)[図]
割符
さいふ 【割符】
〔「さきふ」の転〕
鎌倉・室町時代の為替(カワセ)の証書。わりふ。きりふ。
割符
わりふ [0] 【割符】
(1)木片・竹片・紙片などに文字を記し,証印を押して二つに割ったもの。当事者双方が一片ずつ持ち,合わせて後日の証拠とした。わっぷ。符節。符契(フケイ)。
(2)後日の証拠となる文書や物。
(3)「さいふ(割符)」に同じ。
割符
わりふ【割符】
a tally;→英和
a check.→英和
割符
わっぷ [0] 【割符】
〔「わりふ」の転〕
「わりふ(割符)」に同じ。「糸―」「此一通は来夏舟の―/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
割符屋
さいふや 【割符屋】
中世,割符の取り扱いを業とした者。
割算
わりざん [2] 【割(り)算】 (名)スル
ある数が他の数の何倍にあたるかを求めること。また,その計算法。除法。
⇔掛け算
割算
わりざん【割算】
division.→英和
〜する divide.→英和
割箸
わりばし【割箸】
half-split chopsticks.
割米
わりごめ [0] 【割(り)米】
ひき割った米。こごめ。
割線
かっせん [0][1] 【割線】
円周または曲線と二つ以上の点で交わる直線。
割線
かっせん【割線】
《数》a secant.→英和
割織り
さきおり [0] 【裂(き)織り・割(き)織り】
経(タテ)糸に木綿あるいは麻を用い,古着を細く裂いたものを緯(ヨコ)糸にした厚地の織物。さっこり。ざっくり。
割羽織
さきばおり [3] 【割羽織】
⇒ぶっさきばおり(打裂羽織)
割腔
かっこう [0] 【割腔】
多細胞動物の発生初期に,卵割が進むにつれて胚の内部に生ずる腔所。卵割腔。分割腔。
割腹
かっぷく【割腹】
⇒切腹.
割腹
かっぷく [0] 【割腹】 (名)スル
腹を切ること。切腹。
割花
わりばな [0] 【割(り)花】
何人分かをまとめて出す祝儀。
割菱
わりびし [0][2] 【割菱】
家紋の一。菱形を四つの菱形に等分したもの。武田菱。
割螺鈿
わりらでん [3] 【割螺鈿】
割貝を使った螺鈿。
割譲
かつじょう [0] 【割譲】 (名)スル
所有物・権利などの一部を分けて与えること。特に,条約により自国の領土の一部を他国に分け与えること。「国土を―する」
割譲
かつじょう【割譲】
(a) cession.→英和
〜する cede <a territory> .→英和
割貝
わりがい [2] 【割貝】
螺鈿(ラデン)の技法の一。さまざまに切った貝に人工的に亀裂を作ったものを用いる方法。また,その貝。割螺鈿(ワリラデン)。
割賦
わっぷ [0] 【割賦】
〔「わりふ」の転〕
(1)借金の返済・代金の支払いなどを月賦・年賦など,何回かに分けて行うこと。かっぷ。割賦償還。
(2)割り当てること。配当。
割賦
かっぷ [0] 【割賦】
⇒わっぷ(割賦)
割賦償還
かっぷしょうかん [4] 【割賦償還】
⇒わっぷ(割賦)
割賦償還
わっぷしょうかん [4] 【割賦償還】
⇒割賦(ワツプ)(1)
割賦販売
かっぷはんばい [4] 【割賦販売】
代金を分割して受け取る販売方法。商品の所有権は代金完済まで売り主に留保される。1961年(昭和36)制定の割賦販売法による規制を受ける。
割込み
わりこみ [0] 【割(り)込み】
(1)割り込むこと。無理に押し割って入ること。
(2)劇場などで,連れではない人と枡(マス)席に同席すること。また,その席。
割込む
わりこ・む [3] 【割(り)込む】 (動マ五[四])
無理に割って入り込む。「話に―・む」「列に―・む」
[可能] わりこめる
割酢
わりす [0] 【割(り)酢】
酢に,だしや酒・味醂(ミリン)などを加え,酢の味をやわらげたもの。
割金
わりきん [0] 【割(り)金】
割り当ての金。
割錏
わりしころ [3] 【割錏】
当世兜(トウセイカブト)のしころで,鎧(ヨロイ)の草摺(クサズリ)のように割って垂らしたもの。
割飯
わりめし [0] 【割(り)飯】
ひき割り麦を入れた飯。
割高
わりだか [0] 【割高】 (名・形動)[文]ナリ
分量や品質の割に値段が高いこと。また,他のものと比べて,高い・こと(さま)。
⇔割安
「この品物は―だ」「―になる」「―な買い物」
割高である
わりだか【割高である】
be rather expensive (considering the quality[quantity]);The price is rather high.
割高台
わりこうだい [3] 【割高台】
一か所ないし三,四か所の切り込みを付けた茶碗の高台。また,その茶碗。
割麦
わりむぎ [0][3] 【割(り)麦】
ひき割り麦。わり。
剴切
がいせつ [0] 【剴切】 (名・形動)[文]ナリ
〔「剴」はあたる意〕
ぴったりあてはまること。非常に適切なこと。また,そのさま。「実に肯綮(コウケイ)に中つた―な御考へで/坊っちゃん(漱石)」
創世
そうせい サウ― [0] 【創世】
神が最初に世界をつくること。また,世界のはじめ。
創世
そうせい【創世】
the creation of the world.→英和
創世記 Genesis (旧約聖書の).
創世神話
そうせいしんわ サウ― [5] 【創世神話】
世界・人類・文化などの起源についての神話。神が世界を創造するものと,創造神が介入せずある種の物質から世界が発生するものがある。
創世記
そうせいき サウセイキ 【創世記】
〔Genesis〕
旧約聖書冒頭の書。五〇章。神による世界と人間の創造から,楽園追放,バベルの塔,ノアの箱舟などの神話的伝承と,アブラハム・イサク・ヤコブ・ヨセフらの族長伝承などから成る。
創作
そうさく サウ― [0] 【創作】 (名)スル
(1)それまでなかったものを初めてつくりだすこと。
(2)翻訳などに対して,作家の主体的創造力によって芸術作品をつくりだすこと。また,その作品。「―活動」
(3)事実でなく想像によってつくりだすこと。また,その話など。「苦しまぎれに―した話」
創作
そうさく【創作】
an original work;creation;a novel (小説).→英和
〜する create;→英和
compose;→英和
write a novel.〜的 original;→英和
creative.‖創作家 an author.創作力 creative power.
創作劇
そうさくげき サウ― [4] 【創作劇】
訳劇・翻案劇に対して,作家が新しく書き下ろした戯曲。
創作物
そうさくぶつ サウ― [4] 【創作物】
(1)創作した芸術作品。
(2)人の精神的・思想的産物の総称。著作物・発明品・実用新案・意匠・商標など。
創価大学
そうかだいがく サウカ― 【創価大学】
私立大学の一。1971年(昭和46)設立。本部は八王子市。
創価学会
そうかがっかい サウカガククワイ 【創価学会】
日蓮正宗の講社。1930年(昭和5)牧口常三郎の創立した教育研究団体「創価教育学会」が母体。51年,戸田城聖が会長になって以後,組織的な折伏(シヤクブク)活動を行なって発展した。
創傷
そうしょう サウシヤウ [0] 【創傷】
機械的外力による体組織の外傷・損傷。形状から切創・刺創・割創・挫創などに分ける。
創出
そうしゅつ サウ― [0] 【創出】 (名)スル
新しくつくりだすこと。初めてつくりだすこと。「新たな文化を―する」
創刊
そうかん サウ― [0] 【創刊】 (名)スル
新聞・雑誌など,定期刊行物を新しく刊行すること。
⇔廃刊
「文芸誌の―号」
創刊する
そうかん【創刊する】
found;→英和
start.→英和
1930年〜 First published in 1930.‖創刊号 <issue> the first number <of> .
創唱
そうしょう サウシヤウ [0] 【創唱】 (名)スル
それまでだれも言わなかったことを初めて唱えること。
創始
そうし【創始】
origination;foundation.→英和
〜する originate;→英和
start;→英和
found.→英和
‖創始者 an originator;a founder.
創始
そうし サウ― [1] 【創始】 (名)スル
新しい事業・方式などを始めること。物事のおこり。はじめ。「一派を―する」
創学校啓
そうがっこうけい サウガクカウケイ 【創学校啓】
国学書。一巻。荷田春満(カダノアズママロ)著。1728年成立。幕府・諸藩の教育が儒教中心になされていることを批判し,古道を振興するために国学の学校を創設するよう幕府に上申したもの。
創建
そうけん サウ― [0] 【創建】 (名)スル
初めて建てること。「奈良時代に―された寺」
創建する
そうけん【創建する】
found;→英和
establish.→英和
創意
そうい【創意】
originality;→英和
an original idea.〜に富む〔形〕original;→英和
creative.
創意
そうい サウ― [1] 【創意】
これまでだれも考えつかなかった考え。新しい思いつき。「―工夫」「―に満ちた作品」
創成
そうせい サウ― [0] 【創成】 (名)スル
初めて出来上がること。初めてつくること。「本原の契約は政治会の因て以て―し合同一致する所なれば/民約論(徳)」
創案
そうあん サウ― [0] 【創案】 (名)スル
初めて考え出すこと。また,その考え。思いつき。「新たに―した技法」
創案
そうあん【創案】
an original idea.
創業
そうぎょう サウゲフ [0] 【創業】 (名)スル
事業を始めること。また,事業の基礎を築き始めること。
⇔廃業
「明治時代に―した店」「維新―の名士/日本橋(鏡花)」
創業する
そうぎょう【創業する】
start (business);→英和
found;→英和
establish.→英和
〜以来 since foundation.‖創業者 a founder.創業費 starting expenses.
創業者利得
そうぎょうしゃりとく サウゲフ― [6] 【創業者利得】
株式会社の創業者が株式の売却によって得る,株式の時価と額面価格との差額。起業利得。
創業費
そうぎょうひ サウゲフ― [3] 【創業費】
会社などの設立に要した費用。繰延資産の一。五年以内に償却する。
創氏改名
そうしかいめい サウシ― [1][0] 【創氏改名】
日本の植民地統治下の朝鮮で,朝鮮姓を廃して日本式の氏名に改めさせ,朝鮮人を天皇制のもとに皇民化しようとした政策。1939年(昭和14)法令制定,翌年実施,45年消滅。
創生
そうせい サウ― [0] 【創生】 (名)スル
作り出すこと。「新品種の―」
創痍
そうい サウ― [1] 【創痍】
(1)刀などで受けた傷。また,精神的な痛手。きず。「満身―」
(2)受けた損害。
創痕
そうこん サウ― [0] 【瘡痕・創痕】
きずあと。
創瘢
そうはん サウ― [0] 【瘡瘢・創瘢】
きずあと。瘡痕。
創立
そうりつ サウ― [0] 【創立】 (名)スル
会社・学校などを初めてつくること。設立。「大学を―する」
創立
そうりつ【創立】
foundation;→英和
establishment.→英和
〜する found <a hospital> ;→英和
establish;→英和
set up;organize.→英和
〜50周年(を祝う) (celebrate) the 50th anniversary of the foundation <of the university> .‖創立委員(事務所) the organizing committee (office).創立記念日 Foundation Day.創立者 a founder.創立総会 an inaugural meeting.
創立総会
そうりつそうかい サウ―クワイ [5] 【創立総会】
株式会社の募集設立の場合に,株式引受人によって構成される議決機関。設立に関する事務の監督や決議を行う。
創製
そうせい サウ― [0] 【創製】 (名)スル
初めて作り出すこと。「先代の―した菓子」
創見
そうけん サウ― [0] 【創見】
今までだれも考えつかなかったような考え。独創的な学説。「―に富む」
創見
そうけん【創見】
an original view;originality.→英和
創設
そうせつ【創設】
⇒創立.
創設
そうせつ サウ― [0] 【創設】 (名)スル
初めて設置すること。「会社を―する」
創起
そうき サウ― [1] 【創起】 (名)スル
事業などを最初に始めること。「大事業を―する」「各国の大改革を見る未だ一も当時執権輩の―首唱に因る者あらず/明六雑誌 7」
創造
そうぞう サウザウ [0] 【創造】 (名)スル
(1)それまでなかったものを初めてつくり出すこと。「―力」「白爾(ベル)は蒸気船を―せし人なり/西国立志編(正直)」
(2)神が万物をつくること。「天地―」「―物」
創造
そうぞう【創造】
creation.〜する create.→英和
〜的 original;→英和
creative.‖創造者 a creator;the Creator (神).創造力 creative power.
創造主
そうぞうしゅ サウザウ― [3] 【創造主】
キリスト教で,神のこと。世界と人間を創造した神の超越性を強調する語。つくりぬし。
→被造物
創造的
そうぞうてき サウザウ― [0] 【創造的】 (形動)
それまでにはなかった新しいものを作り出していく力があるさま。「―な研究」
創造的破壊
そうぞうてきはかい サウザウ―ハクワイ [0][7] 【創造的破壊】
企業家のイノベーションによって,古い経済・経営体制は破壊され新たな経済発展が生じるという,シュンペーターの経済発展論の中心概念。
創造的進化
そうぞうてきしんか サウザウ―シンクワ [7] 【創造的進化】
〔(フランス) évolution créatrice〕
ベルクソンの生の哲学の中心概念,およびその主著(1907年刊)の表題。生命は不断の創造的活動として持続し常に飛躍するものであり,完結した世界を前提とする目的論や機械論では説きえないと主張した。
創造社
そうぞうしゃ サウザウ― 【創造社】
中国の文学団体。1921年,郭沫若・郁達夫ら日本留学生によって結成。現実社会に対する反逆を基調にしたロマンチックな芸術至上主義を旗印にしたが,五・三〇事件頃から急速に左翼化,革命文学を唱えた。29年国民党政府の弾圧により解散。
創部
そうぶ サウ― [0] 【創部】 (名)スル
部をつくること。部の創立。
創開
そうかい サウ― [0] 【創開】 (名)スル
初めて開設すること。「西鶴は一種の小説を―せり/獺祭書屋俳話(子規)」
剽悍
ひょうかん ヘウ― [0] 【剽悍・慓悍】 (名・形動)[文]ナリ
すばしこく,しかも荒々しく強い・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)
剽悍な
ひょうかん【剽悍な】
bold;→英和
fearless.→英和
剽掠
ひょうりゃく ヘウ― [0] 【剽掠・剽略】 (名)スル
脅かして他人の物を強奪すること。
剽略
ひょうりゃく ヘウ― [0] 【剽掠・剽略】 (名)スル
脅かして他人の物を強奪すること。
剽疾
ひょうしつ ヘウ― [0] 【剽疾】 (名・形動)[文]ナリ
素早いこと。「―勁捷なるは洵(マコト)に驚くべし/日乗(荷風)」
剽盗
ひょうとう ヘウタウ [0] 【剽盗】
おいはぎ。剽賊。
剽窃
ひょうせつ ヘウ― [0] 【剽窃】 (名)スル
他人の作品・学説などを自分のものとして発表すること。剽賊。「他人の意匠を―する」
剽窃
ひょうせつ【剽窃】
plagiarism;piracy.→英和
〜する plagiarize;→英和
pirate.→英和
‖剽窃者 a plagiarist;a pirate.
剽賊
ひょうぞく ヘウ― [0] 【剽賊】
(1)「剽窃(ヒヨウセツ)」に同じ。
(2)おいはぎ。
剽軽
ひょうきん ヘウ― [3] 【剽軽】 (名・形動)[文]ナリ
〔「きん」は唐音〕
気軽で,滑稽なこと。おどけること。また,そのようなさまや言動・人。「―な男」「―者」
[派生] ――さ(名)
剽軽
ひょうけい ヘウ― [0] 【剽軽】 (名・形動)[文]ナリ
(1)軽はずみな・こと(さま)。軽率。「其本性,―にして物事をば,包蔵(ツツミカク)さぬ性質(モチマエ)なれば/慨世士伝(逍遥)」
(2)身軽ですばやいこと。
(3)気軽でおどけていること。ひょうきん。
剽軽な
ひょうきん【剽軽な】
facetious;→英和
funny.→英和
剽軽玉
ひょうきんだま ヘウ― 【剽軽玉】
ひょうきんなこと。また,ひょうきんな人。「同じ心の―/浮世草子・一代男 5」
剽軽者
ひょうきんもの ヘウ― [0] 【剽軽者】
ひょうきんな人。
剿滅
そうめつ サウ― [0] 【掃滅・剿滅】 (名)スル
すっかりほろぼしてしまうこと。「残敵を―する」
劃
かく クワク 【画・劃】
■一■ (名)
(1) [0][2]
漢字を構成している線や点。線のみをいうこともある。
(2) [1]
易の卦(ケ)を表す横段。�(陽)と�(陰)がある。
■二■ (接尾)
助数詞。漢字を構成している線・点を数えるのに用いる。
劃す
かく・す クワク― [2] 【画す・劃す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「画する」の五段化〕
「画する」に同じ。「一線を―・す」
[可能] かくせる
■二■ (動サ変)
⇒かくする
劃する
かく・する クワク― [3] 【画する・劃する】 (動サ変)[文]サ変 くわく・す
(1)線をひく。また,文字を書く。「砂上(シヤジヨウ)に字を―・する/社会百面相(魯庵)」
(2)範囲や時期を区切る。はっきりと分ける。「一線を―・する」「一時代を―・するに至らず/囚はれたる文芸(抱月)」
(3)計画をたてる。くわだてる。「我輩は畠水練で軍略を―・したのだ/社会百面相(魯庵)」
劃定
かくてい クワク― [0] 【画定・劃定】 (名)スル
区切りをはっきり定めること。「境界を―する」
劃期
かっき クワク― [0][1] 【画期・劃期】
時代を限ること。「―をなす事件」
劃期的
かっきてき クワク― [0] 【画期的・劃期的】 (形動)
時代に一つの区切りをつけるような新しい事態の現れるさま。画時代的。エポック-メーキング。「―な発明」
劃然
かくぜん クワク― [0] 【画然・劃然】 (ト|タル)[文]形動タリ
区別がはっきりしているさま。「―とした違い」「―たる差」「長火鉢が―と両者の間を限つて/俳諧師(虚子)」
劇
げき [1] 【劇】
芸術形式の一。台本や筋書きに基づいて,ある行為が観衆の眼前で実際に演じられるもの。演劇。芝居。ドラマ。「放送―」
劇
げき【劇】
<give,stage> a play;→英和
a drama.→英和
〜的(に) dramatic(ally).→英和
‖劇映画 a feature film.劇作家 a dramatist;a playwright.
劇しい
はげし・い [3] 【激しい・劇しい・烈しい】 (形)[文]シク はげ・し
(1)勢いがきわめて強い。鋭く荒々しい。「風雨が―・い」「戦争が―・かった頃」「戸を―・くたたく」
(2)熱烈である。激情的だ。「―・い恋」「―・い口調」「―・い性格」
(3)程度がはなはだしい。普通の度合でない。「―・い変化」「―・い疲労」「人の出入りが―・い」
(4)けわしい。険阻だ。「―・しき山道の有様を見給ふにぞ/源氏(早蕨)」
[派生] ――さ(名)
劇中劇
げきちゅうげき [3] 【劇中劇】
劇の一場面として演じられる別の劇。
劇作
げきさく【劇作】
playwriting.〜する write a play[drama].→英和
‖劇作家(術) a dramatist[playwright](dramaturgy).
劇作
げきさく [0] 【劇作】 (名)スル
劇の脚本をつくること。
劇作家
げきさくか [0] 【劇作家】
劇の脚本や戯曲を書く人。げきさっか。
劇務
げきむ [1] 【激務・劇務】
非常に忙しいつとめ。激しい仕事。「―に倒れる」「―に耐える」
劇化
げきか [0] 【劇化】 (名)スル
小説などの文芸作品や事件などを脚色して劇にすること。「『坊っちゃん』を―する」
劇化する
げきか【劇化する】
dramatize <a novel> .
劇団
げきだん【劇団】
a theatrical[dramatic]company;a troupe.→英和
‖移動劇団 a traveling troupe.劇団員 a member of a theatrical company.
劇団
げきだん [0] 【劇団】
演劇の上演を目的とする団体。
劇場
げきじょう【劇場】
a theater[-tre];→英和
a playhouse.→英和
映画劇場 a movie house[theater].
劇場
げきじょう [0] 【劇場】
演劇・映画などを上演・観覧するための建物。「昨日は舞場,今日は―/花柳春話(純一郎)」
〔幕末期の訳語〕
劇壇
げきだん【劇壇】
the theatrical world; <go on,leave> the stage.→英和
劇壇
げきだん [0] 【劇壇】
演劇に関係のある人たちの社会。演劇界。「―の消息」
劇変
げきへん [0] 【激変・劇変】 (名)スル
急激に変化すること。普通,悪くなる場合に用いる。「天候が―する」
劇戦
げきせん [0] 【激戦・劇戦】 (名)スル
双方に大きな被害の出るような激しい戦い。「―地」
劇文学
げきぶんがく [3] 【劇文学】
戯曲の形式によって書かれた文学。また,戯曲を文学として着目した場合の称。
劇映画
げきえいが [3] 【劇映画】
物語としての筋をもち,俳優によって演じられる映画。
→記録映画
劇暑
げきしょ [1] 【激暑・劇暑】
はげしい暑さ。酷暑。「―の候」
劇毒
げきどく [0] 【劇毒】
非常に強い毒。猛毒。
劇烈
げきれつ [0] 【激烈・劇烈】 (名・形動)[文]ナリ
非常に激しい・こと(さま)。「―な競争」
[派生] ――さ(名)
劇物
げきぶつ [0][2] 【劇物】
毒劇物取締法により規定される,人体に対して毒性をもつ物質。塩化水素・硝酸・硫酸など。
劇甚
げきじん [0] 【激甚・劇甚】 (名・形動)[文]ナリ
はなはだしいこと。非常に激しいこと。また,そのさま。「―な損害を敵に与える」
劇画
げきが [0] 【劇画】
(1)漫画の一種。筋を重視し,画風・ストーリーともに現実味を志向した比較的長編のもの。
(2)紙芝居。
劇画
げきが【劇画】
a story comic.
劇界
げきかい [0] 【劇界】
演劇関係者の社会。演劇界。劇壇。
劇界
げきかい【劇界】
⇒劇壇.
劇症
げきしょう [0] 【劇症・激症】
病気の症状がひどいこと。
劇症肝炎
げきしょうかんえん [5] 【劇症肝炎】
急性肝炎のうち肝細胞の壊死(エシ)などが急激かつ広範におこったもの。死亡率が高い。
劇痛
げきつう [0] 【激痛・劇痛】
非常にはげしい痛み。「―が走る」「―に苦しむ」「―が襲う」
劇的
げきてき [0] 【劇的】 (形動)
劇を見ているような強い緊張や感動を覚えたり,変化に富んだりしているさま。ドラマチック。「―な瞬間」「―な生涯」
劇職
げきしょく [0] 【激職・劇職】
非常に忙しい職務。
劇臭
げきしゅう [0] 【激臭・劇臭】
刺激の強いにおい。
劇薬
げきやく【劇薬】
a powerful drug;a (deadly) poison (毒薬).
劇薬
げきやく [0] 【劇薬】
激しい薬理作用をもち,使用量をあやまると生命にかかわる薬物。厚生大臣により指定される。
→毒薬
劇評
げきひょう [0] 【劇評】
演劇の批評。
劇評
げきひょう【劇評(家)】
dramatic criticism (a dramatic critic).
劇詩
げきし [0] 【劇詩】
戯曲の形をとって書かれた詩。抒情詩・叙事詩とともに詩の三大部門の一とされる。古代ギリシャ悲劇,シェークスピアの戯曲,日本の謡曲などの類。
劇詩
げきし【劇詩】
dramatic poetry;a dramatic poem.
劇談
げきだん [0] 【劇談】
演劇に関する話。
劇通
げきつう [0] 【劇通】
演劇や演劇界のことにくわしいこと。また,その人。芝居通。
劈く
つんざ・く [3] 【劈く】 (動カ五[四])
〔「つみさく」の転〕
強い力で引き裂く。「耳を―・く雷鳴」「闇を―・く稲光」
劈く
つんざく【劈く】
tear;→英和
split;→英和
pierce;→英和
rend.→英和
〜ような[耳を]sharp;→英和
deafening;→英和
[膚(はだ)を]piercing;biting;cutting.→英和
劈開
へきかい [0] 【劈開】 (名)スル
(1)さき開くこと。切り開くこと。
(2)ひびが入って割れること。
(3)方解石や雲母など,結晶がある特定の方向に沿って割れたり,はがれたりして,平滑な面を現すこと。
劈開面
へきかいめん [3] 【劈開面】
劈開に沿って割れてできた面。
劈頭
へきとう [0] 【劈頭】
〔「劈」はひきさく意〕
物事の一番はじめ。まっさき。冒頭。「会議の―から意見が割れる」
劈頭に
へきとう【劈頭に】
at the (very) beginning <of> ;first of all.
劉伯承
りゅうはくしょう リウ― 【劉伯承】
(1892-1986) 中国の軍人。人民解放軍きっての戦略家といわれる。紅軍総参謀長として長征に参加。解放後は要職を歴任。リウ=ポーチョン。
劉伶
りゅうれい リウ― 【劉伶】
中国,西晋(シン)の思想家。字(アザナ)は伯倫。竹林の七賢の一人。酒を好み,「酒徳頌」を著した。建威参軍となる。生没年未詳。
劉備
りゅうび リウ― 【劉備】
(161-223) 中国,三国の蜀漢(シヨツカン)の初代皇帝(在位 221-223)。字(アザナ)は玄徳,諡(オクリナ)は昭烈皇帝,河北の人。前漢景帝の子孫。関羽・張飛らとともに黄巾の乱鎮圧に尽力。諸葛亮(シヨカツリヨウ)の天下三分の計により,呉の孫権と結んで魏(ギ)の曹操を赤壁で破り,蜀を平定。221年成都で帝位につき国号を漢と号し,諸葛亮を丞相(ジヨウシヨウ)とし呉・魏と天下を争った。
劉勰
りゅうきょう リウケフ 【劉勰】
(465頃-532頃) 中国,南北朝時代の梁(リヨウ)の文学者。字(アザナ)は彦和(ゲンワ),のち仏教に帰依し慧地(エチ)と改名。経論に博通していた。著「文心雕竜(ブンシンチヨウリユウ)」
劉向
りゅうきょう リウキヤウ 【劉向】
〔「りゅうこう」「りゅうしゅう」とも〕
(前79-前8) 中国,前漢の学者。字(アザナ)は子政。秦の焚書(フンシヨ)以来,混乱していた宮中の図書の整理校訂を行い,目録解題を作った。死後,息子の劉歆(リユウキン)がこの事業を継承。著「列女伝」「列仙伝」「新序」「説苑(ゼイエン)」「洪範五行論」
劉向
りゅうこう リウカウ 【劉向】
⇒りゅうきょう(劉向)
劉墉
りゅうよう リウ― 【劉墉】
(1719-1804) 中国,清の書家。字(アザナ)は崇如,号は石菴。清代帖学派の集大成者と称され,「清愛堂石刻」のほか書論「学書偶成」がある。
劉夢得
りゅうぼうとく リウ― 【劉夢得】
⇒劉禹錫(リユウウシヤク)
劉安
りゅうあん リウ― 【劉安】
(前178頃-前122) 中国,前漢の学者。漢の高祖の孫。淮南王(ワイナンオウ)に封ぜられ,「淮南子(エナンジ)」を撰し,武帝から尊重されたが,のちに謀反が発覚し自殺した。
劉少奇
りゅうしょうき リウセウキ 【劉少奇】
(1898-1969) 中国の政治家。湖南省の人。中国共産党はえぬきの革命家で,組織工作の推進,労働運動・抗日運動を指導。人民共和国成立後,国家副主席,1959年国家主席。文化大革命で批判され党籍を剥奪されたが,死後に名誉回復。リウ=シャオチー。
劉希夷
りゅうきい リウ― 【劉希夷】
(651-679) 中国,初唐の詩人。字(アザナ)は廷芝(テイシ)。楽府(ガフ)をふまえた古調で哀切な調べで知られる。代表作「代悲白頭翁」「公子行」
劉復
りゅうふく リウ― 【劉復】
(1891-1934) 中国の文人。字(アザナ)は半農。文学革命の推進者の一人。詩の口語化を提唱。著「中国文法講話」「半農雑文」,詩集「揚鞭(ヨウベン)集」など。リウ=フー。
劉徽
りゅうき リウ― 【劉徽】
中国,魏(ギ)・晋(シン)時代の数学者。数学書「九章算術」に注釈を施す。その補遺が唐初に出版され「海島算経」と称される。円周率・三角法などに創見を示す。生没年未詳。
劉晏
りゅうあん リウ― 【劉晏】
(715-780) 中国,唐の政治家。字(アザナ)は士安。代宗に仕え,塩の専売や南北漕運で利をあげ,安史(アンシ)の乱後の財政再建に成功。
劉歆
りゅうきん リウ― 【劉歆】
(?-23頃) 中国,前漢末の学者。字(アザナ)は子駿(シシユン)。父劉向(リユウキヨウ)の王室図書の整理校訂事業を継承し,書籍分類目録「七略」を完成。政権をとった王莽(オウモウ)の国師となったが,のち暗殺をはかって失敗,自殺した。
劉永福
りゅうえいふく リウ― 【劉永福】
(1837-1917) 中国,清末の軍人。広東省出身。若くして天地会に入り,太平天国の乱後ベトナムに逃れ,阮朝に仕えた。1867年黒旗軍を組織してフランスの侵略と戦い,85年帰国後も排外活動に挺身。
劉淵
りゅうえん リウ― 【劉淵】
(?-310) 中国,五胡十六国の前趙(ゼンチヨウ)の始祖。廟号(ビヨウゴウ)は高祖,字(アザナ)は元海。匈奴族出身。西晋の八王の乱に際し自立,304年漢王,308年漢国皇帝を称して平陽(山西)に遷都。
劉禹錫
りゅううしゃく リウ― 【劉禹錫】
(772-842) 中国,唐代の詩人。字(アザナ)は夢得(ボウトク)。白居易から詩豪と称賛された。湖南省朗州の民謡を改作した「竹枝詞」十余編で知られる。著「劉夢得文集」
劉秀
りゅうしゅう リウシウ 【劉秀】
(前6-後57) 中国,後漢の初代皇帝(在位 25-57)。字(アザナ)は文叔,諡(オクリナ)は光武帝,廟号(ビヨウゴウ)は世祖。漢室の一族。22年南陽に挙兵,王莽軍を昆陽に破り,漢を再興,洛陽(ラクヨウ)に都した。儒学を奨励し,礼教・名節を尊び,万機を親裁し内治に努めた。
劉義慶
りゅうぎけい リウ― 【劉義慶】
(403-444) 中国,南北朝時代の宋の文人。宋の初代皇帝武帝の弟の子として臨川王を継ぎ,広く文学の士を招いて「世説新語」を編んだ。
劉裕
りゅうゆう リウ― 【劉裕】
(356-422) 中国・南朝宋の初代皇帝(在位 420-422)。字(アザナ)は徳輿,諡(オクリナ)は武帝。東晋(シン)の軍人。南燕・後秦を滅ぼし,東晋の恭帝の禅譲で帝位についた。
劉覧
りゅうらん リウ― [0] 【劉覧・瀏覧】 (名)スル
(1)あまねく目を通すこと。通覧。「万巻の書を―する」
(2)「閲覧」の尊敬語。
劉邦
りゅうほう リウハウ 【劉邦】
(前247-前195) 中国,前漢初代皇帝(在位 (前202-前195))。廟号(ビヨウゴウ)は高祖。江蘇省沛(ハイ)の農民の出身。秦末に陳勝・呉広に続いて兵を起こす。項羽軍と連合して秦と戦い,項羽に先んじて関中に入って,秦の都咸陽を占領。前202年項羽を垓下(ガイカ)の戦いで破り天下を統一,都を長安に定め,帝位についた。郡国制を敷き,一族・功臣を分封して王とした。
劉長卿
りゅうちょうけい リウチヤウケイ 【劉長卿】
(?-786?) 中国,中唐の詩人。剛直で権門に逆らい,二度にわたって流謫(ルタク)されたが,晩年に随州刺史となった。近体詩,特に五言詩にすぐれ,「五言の長城」と称された。詩文集「劉随州詩集」
劉鶚
りゅうがく リウ― 【劉鶚】
(1857-1909) 中国,清末の小説家。字(アザナ)は鉄雲。「老残遊記」を著し,清末の官僚政治の腐敗を批判した。また,甲骨文字の発見者で「鉄雲蔵亀」などの著がある。リウ=オー。
劒岳
つるぎだけ 【劒岳】
富山県東部,飛騨山脈立山連峰北部の高峰。海抜2998メートル。峻険な岩峰・岩壁に富み,岩尾根の間には多くの雪渓がある。
劓
はなきり 【劓】
中国古代の五刑の一。罪人の鼻を切り落とすもの。はなそぎ。劓刑(ギケイ)。
劓
はなそぎ 【劓】
「はなきり(劓)」に同じ。
劓刑
ぎけい [0] 【劓刑】
⇒劓(ハナキリ)
力
ちから [3] 【力】
(1)人や動物の体内に備わっていて,自ら動いたりほかの物を動かしたりする作用のもととなるもの。具体的には,筋肉の収縮によって現れる。「拳(コブシ)に―を込める」「―を出す」「子熊でも―は強い」
(2)そのものに本来備わっていて,発揮されることが期待できる働き。また,その程度。効力。「風の―を利用する」「運命の不思議な―」「この車のエンジンは―がある」「薬の―で助かる」
(3)ほかに働きかけて影響を与えるもの。
(ア)ほかの人を支配し,自分の思うとおりに動かすことのできる勢い。権力。勢力。「君主の強大な―を物語る遺跡」「大国間の―の均衡」
(イ)ほかの人が目的を達成しようとするのを助ける働き。骨折り。尽力。「彼の―で八方まるく納まった」「会の発展のために皆様のお―を拝借したい」
(ウ)人の心を動かす力強い勢い。迫力。「―のある文体」
(4)何かをしようとする時に役に立つもの。
(ア)行動のもとになる心身の勢い。気力・体力。精気。「目的達成に向けて―をふるいおこす」「さぞお―を落とされたことでしょう」
(イ)修得・取得した,物事をなしとげるのに役立つ働きをするもの。能力。「国語の―が弱い」「対戦相手の―を分析する」
(ウ)支え。よりどころ。「子供の成長を―にして生きる」「不幸な子供たちの―になる」
(5)〔物〕 物体を変形させたり,動いている物体の速度を変化させる原因となる作用。巨視的な力としては,物体表面に働く圧力や物体内部に生ずる応力などのほか,力の場を形成する重力と電磁気力がある。微視的には,原子核の核子間に働く核力と,原子核・電子間および電子相互間の電磁気力が基本的な力である。さらに,一般的には素粒子の相互作用のことを力とよぶこともある。
→素粒子の相互作用
力
りき [1] 【力】
(1)ちから。体力。「―をつける」「―がある」
(2)能力。実力。
(3)人数を表す語に付いて,その人数分のちからがある意を表す。「十人―」
力
ちから【力】
(1)[体力](physical) strength;→英和
force.→英和
(2)[物理的力] <electric> power;→英和
energy <of heat> .→英和
(3)[能力]ability;→英和
power;competence.(4)[助力]help;→英和
assistance.〜がある be strong;be powerful;have a good command <of English> .
〜が足りない be poor[weak] <in English> .
〜がつく make progress <in English> .
〜がつきる be exhausted.〜になる help;assist.→英和
〜にする rely on.〜のある(ない) able;→英和
(in)capable;→英和
(in)competent.→英和
〜の及ぶかぎり as far[much]as one can.の〜で with the aid of;by the force of;by dint of.〜を合わせて in cooperation <with> ;with united efforts.〜を入れて <speak> with emphasis.〜を落とす be discouraged;lose heart.〜をつける improve <in English> .→英和
〜を尽す make an effort;→英和
endeavor.→英和
力ずくで
ちからずく【力ずくで】
by (sheer) force.
力のモーメント
ちからのモーメント 【力の―】
力が物体をある基準点のまわりを回転させる効果を表す量。その大きさは基準点から力の作用線に下した垂線の長さと力の大きさとの積で表される。
力の平行四辺形
ちからのへいこうしへんけい 【力の平行四辺形】
二つの力の合力を求める際に描かれる平行四辺形。力を表す二つのベクトルを隣り合う二辺とする平行四辺形の対角線が合力のベクトルとなる。
力み
りきみ [0] 【力み】
(1)りきむこと。また,りきんだ様子。「表情に―が見られる」「眼はちとばかり―あれど/当世書生気質(逍遥)」
(2)気負い。「文章に―が感じられる」
(3)強がり。負けん気。「巻き舌をまじへて―を並べるところが/洒落本・辰巳婦言」
力み返る
りきみかえ・る [4][2] 【力み返る】 (動ラ五[四])
はなはだしくりきむ。「腕を撫つて―・つた/くれの廿八日(魯庵)」
力む
りき・む [2] 【力む】 (動マ五[四])
〔名詞「力(リキ)」の動詞化〕
(1)力をこめる。息をつめて力を入れる。「重い石を動かそうと―・む」
(2)実際以上に力のありそうな様子を示す。意気込む。気負う。「むやみに―・んだ口調で話す」
(3)力がある。「眼つきの―・んだ,はなのしやんとした/人情本・恵の花」
[可能] りきめる
力む
りきむ【力む】
strain;→英和
[いばる]boast;→英和
swagger;→英和
bluff.→英和
力んで with all one's might.
力一杯
ちからいっぱい [4] 【力一杯】 (副)
できる限りの力を出すさま。全力をあげるさま。力の限り。「―頑張った」
力一杯に
ちからいっぱい【力一杯に】
with all one's might.〜やる do one's best.
力人
りきじん 【力人】
力の強い人。また,相撲取り。力者。力士。「五人の―をして山を掘り牛を引くに/十訓 7」
力人
ちからびと 【力人・力士・健児】
力の強い人。強健な者。また,勇猛な兵士。「軍士(イクサビト)の中の―軽く捷(ハヤ)きを選り聚めて/古事記(中訓)」
→健児(コンデイ)
力仕事
ちからしごと【力仕事】
heavy labor.
力仕事
ちからしごと [4] 【力仕事】
強い力を必要とする仕事。肉体労働。
力付く
ちからづ・く [4] 【力付く】
■一■ (動カ五[四])
勇気が出る。勢いづく。元気になる。「励ましの言葉に―・いて再び立ち上がる」
■二■ (動カ下二)
⇒ちからづける
力付ける
ちからづける【力付ける】
cheer up <a person> ;encourage.→英和
力付ける
ちからづ・ける [5] 【力付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ちからづ・く
元気を出すように励ます。「あの一言で―・けられた」
力代
ちからしろ 【力代・庸】
律令制で,一年に一〇日間の力役の代わりに納める代納物。
→庸(ヨウ)
力任せ
ちからまかせ [4] 【力任せ】 (名・形動)
あるかぎりの力で事をなす・こと(さま)。「―に殴る」「―に引っ張る」
力任せに
ちからまかせ【力任せに】
⇒力一杯.
力作
りきさく【力作】
one's labored work;a great work;a masterpiece.→英和
力作
りょくさく [0] 【力作】 (名)スル
一生懸命はたらくこと。
→りきさく(力作)
力作
りきさく [0] 【力作】
全力をこめて作った作品。労作。
力価
りきか [1] 【力価】
医薬品が一定の生物学的作用を示す量のこと。抗生物質や生物学的製剤では,同じ力価を示す重量が製造者により異なることがある。
力優り
ちからまさり [4] 【力優り】
力が他にすぐれて強いこと。また,その人。
力力し
ちからぢから・し 【力力し】 (形シク)
いかにも力強いさまである。「爪弾(ツマハジキ)をいと―・しうし給ひて/落窪 1」
力劣り
ちからおとり [4] 【力劣り】
人よりも力が弱いこと。実力が劣ること。また,その人。
力動
りきどう [0] 【力動】
力強く動くこと。「―感にあふれる」
力動説
りきどうせつ [3] 【力動説】
〔哲〕 あらゆるものの存在とその生成を,いくつかの,または一つの力や作用から説明するような考え方や立場。アリストテレス・ライプニッツなどが代表的。ダイナミズム。力本説。
力動風
りきどうふう [0] 【力動風】
世阿弥の能楽用語。形も心も鬼である役を演ずる場合の力強く荒々しい風体。
→砕動風(サイドウフウ)
力合せ
ちからあわせ 【力合(わ)せ】
〔互いの力の強さを競い合う意から〕
相撲。「ながつきの―に勝ちにけり/山家(百首)」
力合わせ
ちからあわせ 【力合(わ)せ】
〔互いの力の強さを競い合う意から〕
相撲。「ながつきの―に勝ちにけり/山家(百首)」
力唱
りきしょう [0] 【力唱】 (名)スル
力をこめて歌うこと。
力垂木
ちからだるき [4] 【力垂木】
軒の補強のために配置する,普通より丈(タケ)を高くするなどして丈夫に作った垂木。
力士
ちからびと 【力人・力士・健児】
力の強い人。強健な者。また,勇猛な兵士。「軍士(イクサビト)の中の―軽く捷(ハヤ)きを選り聚めて/古事記(中訓)」
→健児(コンデイ)
力士
りきし [1][0] 【力士】
〔古くは「りきじ」〕
(1)相撲取り。
(2)力の強い人。「長者の家を守る一人の―あり/今昔 2」
(3)「金剛力士」の略。
力士
りきし【力士】
a (sumo) wrestler.
力士立ち
りきしだち 【力士立ち】
仁王立ち。「刀ぼつ込み―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
力士舞
りきじまい 【力士舞】
伎楽の演目の一。金剛力士にふんした舞人が矛(ホコ)を持って舞う。男根を打ち折る身振り(煩悩摧破(サイハ)の意か)がある。まら振り舞。「池神の―かも白鷺の桙(ホコ)啄(ク)ひ持ちて飛び渡るらむ/万葉 3831」
力学
りきがく【力学】
《理》dynamics;→英和
mechanics.→英和
〜(上)の dynamic.→英和
力学
りきがく [2][0] 【力学】
(1)物理学の一部門。物体にはたらく力と物体の運動との関係を研究する科学。力の平衡を論ずる静力学,力と運動との関係を論ずる動力学,運動だけを論ずる運動学がある。古代ギリシャに研究の萌芽がみられる。ガリレイやニュートンによって基礎が完成された古典力学は,自然現象を数理的手段によって分析しようとする自然科学の研究方法の典型とみなされた。力学といえば,狭義には古典力学をさすが,広義には統計力学や相対論的力学,また,量子力学などをも含めていう。
(2)状況が変化し始めると,新しいつり合いを求めて組織・集団・個人などにはたらく力。ダイナミックス。「群衆心理の―」「政治の―」
(3)努力して学ぶこと。りょくがく。「その英才を以て―せしにより/西国立志編(正直)」
力学対話
りきがくたいわ 【力学対話】
⇒新科学対話(シンカガクタイワ)
力学的エネルギー
りきがくてきエネルギー [8] 【力学的―】
運動エネルギーとポテンシャルエネルギーとの総称。また,それらの総和。外部からの作用がなければ,系の力学的エネルギーは不変に保たれる。機械的エネルギー。
→内部エネルギー
力将棋
ちからしょうぎ [4] 【力将棋】
「手(テ)将棋」に同じ。
力尽く
ちからずく [0] 【力尽く】
(1)ありったけの力を出して事にあたること。「―で押し倒す」
(2)道理を無視して無理やりにすること。暴力や権力による強引なやり方。「―でも奪い取ってみせる」
力嵌め
ちからばめ [0] 【力嵌め】
「締(シ)まり嵌め」に同じ。
力布
ちからぬの [3] 【力布】
ボタンを付ける所・ひだの縫い止まりなど,力のかかる箇所の補強のために裏から当てる布。当て布。
力帯
ちからおび [4] 【力帯】
腹に力が入るように強く引きしめて帯を結ぶこと。
力強い
ちからづよ・い [5] 【力強い】 (形)[文]ク ちからづよ・し
(1)心強い。「友人が応援してくれるので―・い」
(2)力にあふれていてたのもしい。「―・い演技」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
力強い
ちからづよい【力強い】
powerful (強力);→英和
reassuring (頼もしい).力強く思う feel reassured.
力役
りょくえき [0] 【力役】
⇒りきえき(力役)
力役
りきえき [0] 【力役】 (名)スル
体力を使って仕事すること。力仕事。「四時間は―して/福翁百話(諭吉)」
力感
りきかん [0] 【力感】
力のこもった感じ。力強い感じ。「―あふれる演技」
力戦
りきせん [0] 【力戦】 (名)スル
力を尽くして戦うこと。力闘。「強敵を相手に―する」
力戦
りょくせん [0] 【力戦】
⇒りきせん(力戦)
力戦する
りきせん【力戦する】
fight hard.
力戦奮闘
りきせんふんとう [0] 【力戦奮闘】 (名)スル
力のかぎり戦うこと。全力を尽くして努力すること。
力投
りきとう [0] 【力投】 (名)スル
(野球で,投手が)全力をこめて投げること。「ファンの期待にこたえて―する」
力投する
りきとう【力投する】
《野》pitch hard.
力抜け
ちからぬけ [0] 【力抜け】 (名)スル
張りつめていた心がゆるんで力が抜けること。「安心したら―がした」
力拳
ちからこぶし [4] 【力拳】
力を込めたこぶし。げんこつ。にぎりこぶし。
力持
ちからもち [3] 【力持(ち)】
(1)強い力を持っていること。また,その人。「町一番の―」
(2)重い物を持ち上げる武芸,また見世物。また,その人。
力持
ちからもち【力持】
a strong man.
力持ち
ちからもち [3] 【力持(ち)】
(1)強い力を持っていること。また,その人。「町一番の―」
(2)重い物を持ち上げる武芸,また見世物。また,その人。
力攻め
ちからぜめ 【力攻め】
計略を用いず,武力だけに頼って真っ向から攻めること。「シロヲ―ニスル/日葡」
力木
ちからぎ [3] 【力木】
〔建〕 他の部材を補強するためにいる用木。
力本説
りきほんせつ [3] 【力本説】
⇒力動説(リキドウセツ)
力枝
ちからえだ [3] 【力枝】
最も大きく発育した枝。
力柴
ちからしば [3] 【力柴】
ナギの異名。
力業
ちからわざ【力業】
a feat of strength.
力業
ちからわざ [0][5] 【力業】
(1)力のいる仕事。力仕事。重労働。
(2)強い力を頼みに行うわざ。「―で相手をねじふせる」
力比べをする
ちからくらべ【力比べをする】
try[measure]one's strength <with> .
力毛
ちからげ [3] 【力毛】
(1)強壮な人の,胸・腕・脛(スネ)などの毛。
(2)筆の穂先に用いる主要な毛。命毛。
力水
ちからみず [3] 【力水】
相撲で,土俵下に置いて,力士が口をすすいだりする水。化粧水(ミズ)。「―をつける」
力泳
りきえい [0] 【力泳】 (名)スル
力いっぱい泳ぐこと。
力泳する
りきえい【力泳する】
swim with powerful strokes.
力添え
ちからぞえ [0] 【力添え】 (名)スル
助けること。援助。助力。「及ばずながらお―しましょう」「お―を願いたい」
力添え
ちからぞえ【力添え】
help;→英和
aid.→英和
〜する help;→英和
aid;give assistance to.…の〜で with the help[aid]of.
力演
りきえん [0] 【力演】 (名)スル
力いっぱい演ずること。熱演。
力漕
りきそう [0] 【力漕】 (名)スル
全力を出してボートなどをこぐこと。「オールが撓(シナ)わんばかりに―する」
力漕する
りきそう【力漕する】
pull hard[away].
力点
りきてん [3][0] 【力点】
(1)梃子(テコ)で物を動かす時,力を加える所。
→支点
→作用点
(2)力を入れる所。主眼となる点。「民衆に―をおいて歴史を書く」
力無い
ちからな・い [4] 【力無い】 (形)[文]ク ちからな・し
(1)元気がない。気力が抜けている。「―・い足取りで歩く」「―・く笑う」
(2)仕方がない。どうにもならない。「さらんには―・し/平家 4」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
力率
りきりつ [2] 【力率】
交流回路における電流と電圧の位相差の余弦で表される量。実効電流と実効電圧の積に力率を掛けたものが電力である。
力瘤
ちからこぶ [3] 【力瘤】
(1)腕に力を入れてひじを曲げたとき,二の腕に盛り上がる筋肉のかたまり。
(2)(多く「力こぶを入れる」の形で)熱意を込めて行うこと。熱心に尽力すること。「受験指導に―を入れる」
力瘤を入れる
ちからこぶ【力瘤を入れる】
take great interest in;encourage;→英和
back up.
力相撲
ちからずもう [4] 【力相撲】
技よりも力でとる相撲。
力石
ちからいし [3] 【力石】
力くらべに持ち上げる石。神社や村の辻に置いたりした。
力碁
ちからご [3] 【力碁】
囲碁で,激しく戦う棋風。乱戦を好む棋風。
力積
りきせき [0] 【力積】
力が作用した時間と,力との積。力の大きさや方向が時間とともに変化する場合には,力を時間で積分した値。力積は力を受ける物体のその時間内での運動量の変化に等しい。インパルス。
力競べ
ちからくらべ [4] 【力競べ】
(1)力の強さをくらべること。
(2)技量の優劣をきそうこと。
力竹
ちからだけ [3] 【力竹】
数寄屋(スキヤ)造りで,軒の出桁(デゲタ)の端を支えるために立てる竹の柱。
力紙
ちからがみ [3][0] 【力紙】
(1)相撲で,力士が身体をぬぐう白紙。化粧紙。
(2)力が授かるように祈念する時,かんで丸め,仁王像に投げつける紙。
(3)芸能で,力の象徴あるいは呪力をもつものとして使用される白紙。歌舞伎の荒事の鬘(カツラ)に付ける紙,山伏神楽で荒舞の舞い手の指に結ぶ紙など。
(4)綴(ト)じ目の補強のために当てる紙。
力紙(3)[図]
力綱
ちからづな [3] 【力綱】
(1)出産の際,産婦がいきむ力を出すために握る綱。「鍋松様御誕生の時,御座の―を懸け/一話一言」
(2)頼って力とするもの。
力線
りきせん [0] 【力線】
力の場の中に引いた曲線。各点での接線の方向がその点に働く力の方向に一致するように描く。磁力線・電気力線など。
力編
りきへん [0] 【力編】
小説・映画などの,力のこもった作品。
力織機
りきしょっき [3] 【力織機】
動力で動かす織機。特に,一八世紀にカートライトが発明した動力織機をいう。
力者
りきしゃ 【力者】
(1)力の強い者。「あつぱれ―の祐康と勝ちほこつたる帰り足/歌舞伎・小袖曾我」
(2)相撲取り。力士。「飛入の―あやしき角力かな/蕪村句集」
(3)剃髪して院の御所・門跡・公家・武家などに仕えた従者。輿(コシ)をかつぎ,馬の口を取り,長刀(ナギナタ)をもって供をした。力者法師。「御―一人より外は召し仕はるる人もなし/太平記 30」
力自慢
ちからじまん [4] 【力自慢】
力の強さを誇ること。また,その人。
力自慢する
ちからじまん【力自慢する】
be proud[boast]of one's strength.
力芝
ちからしば [3] 【力芝】
イネ科の多年草。道端や畑に多い。大きな株を作り,抜きにくいのでこの名がある。高さ約50センチメートルで,葉は根生し線形。夏から秋にかけ,茎頂に濃紫色の小花がふさふさした尾のように密生する。道芝。狼尾草。
力草
ちからぐさ [3] 【力草】
(1)オヒシバの異名。
(2)タカが,捕らえた鳥の逃れようとするのに抗するため,獲物をつかんでいない方の足でつかむ地面の草。「やう��引き下して―を取り,鶴を引伏せたる所へ/仮名草子・浮世物語」
(3)(「力種」とも書く)力と頼むもの。頼りにするもの。「私は緑さんの詞(コトバ)を―に生て居るのです/谷間の姫百合(謙澄)」
力落し
ちからおとし [4] 【力落(と)し】
落胆して元気がなくなること。がっかりすること。「御主人を亡くされて,さぞお―のことでしょう」
力落とし
ちからおとし [4] 【力落(と)し】
落胆して元気がなくなること。がっかりすること。「御主人を亡くされて,さぞお―のことでしょう」
力行
りきこう [0] 【力行】
⇒りっこう(力行)
力行
りょっこう リヨクカウ [0] 【力行】
力の限り行うこと。りっこう。
力行
りっこう リキカウ [0] 【力行】 (名)スル
努力して仕事などにはげむこと。りょっこう。りきこう。「苦学―する」
力行の士
りっこう【力行の士】
a self-made man.
力詠
りきえい [0] 【力詠】 (名)スル
力をこめて和歌・俳句を詠むこと。また,その作品。
力試し
ちからだめし [4] 【力試し】
体力や能力の程度をためしてみること。「―に受験する」
力説
りきせつ [0] 【力説】 (名)スル
熱心に説くこと。力をこめて述べ立てること。「福祉制度の必要性を―する」
力説する
りきせつ【力説する】
emphasize;→英和
stress;→英和
lay[put]stress[emphasis] <on> .
力負け
ちからまけ [0] 【力負け】 (名)スル
(1)地力(ジリキ)が弱くて負けること。「真っ向から挑んで―する」
(2)力を入れすぎてかえって負けること。
力負けする
ちからまけ【力負けする】
[自我]overshoot oneself;[段違いの力量]be inferior <to> .
力走
りきそう [0] 【力走】 (名)スル
力いっぱい走ること。
力走する
りきそう【力走する】
run hard.
力足
ちからあし [3] 【力足】
(1)力を入れた足。足に力を込めること。「―を踏んでつい立ちあがり/平家 9」
(2)相撲で,四股(シコ)のこと。「―を踏む」
力車
りきしゃ [1] 【力車】
(1)荷車。ちからぐるま。
(2)人力車(ジンリキシヤ)。
力道山
りきどうざん リキダウザン 【力道山】
(1924-1963) プロ-レスラー。本名,百田光浩。朝鮮の生まれ。大相撲力士として関脇まで昇進。のちプロレスに転向,空手チョップで人気を博し,プロレス興隆の基礎を作った。
力量
りきりょう [0] 【力量】
(1)力の強さの度合。また,能力の程度。腕前。「―が問われる」
(2)能力があること。力があること。「武芸―の聞えある上官二人/読本・弓張月(拾遺)」
力量
りきりょう【力量(を表わす)】
(display one's) ability.→英和
〜のある able;→英和
capable;→英和
competent;→英和
<a man> of ability.
力闘
りきとう [0] 【力闘】 (名)スル
全力を出してたたかうこと。
力革
ちからがわ [3] 【力革】
馬具の,鞍橋(クラボネ)の居木(イギ)と,鐙(アブミ)の鉸具頭(カコガシラ)とをつなぐ革。
力頼み
ちからだのみ [4] 【力頼み】
力と頼むこと。たのもしく思うこと。
力餅
ちからもち [3] 【力餅】
(1)食べると力がつくといわれる餅。山越えの時や,気力をつける時などに用いた。
(2)「汁の餅」に同じ。
(3)「餅負(モチオ)い」に同じ。
力饂飩
ちからうどん [4] 【力饂飩】
かけうどんに餅(モチ)を入れたもの。
力骨
ちからぼね [3] 【力骨】
襖(フスマ)などで,補強のため取りつける他より太い材。力子(チカラコ)。
功
こう [1] 【功】
(1)成しとげた仕事。特に成功をおさめた立派な仕事をいう。手柄。いさお。功績。「―を急ぐ」「立案者として―があった」「―に報いる」
(2)経験の蓄積。年功。「年の―」「舞台では随分―を積んだ古強者(フルツワモノ)である/社会百面相(魯庵)」
功
こう【功】
merits;services;credit.→英和
〜により for[in recognition of]one's services.年の〜 the wisdom of age.
功
いさおし イサヲシ [0] 【功・勲】
「いさお(功・勲)」に同じ。「文質偏ならざるをもて,君子の―とす/笈日記」
功
くう 【功】
〔呉音〕
功績。てがら。「このころの我(ア)が恋力(コイヂカラ)記し集め―に申さば五位の冠(カガフリ)/万葉 3858」
功
いたわり イタハリ [0] 【労り・功】
(1)いたわること。思いやりをもって扱うこと。また,ねぎらうこと。「―の言葉をかける」
(2)(「功」と書く)功労。手柄。骨折り。「三族の課役を免して以て其の―を顕したまへ/日本書紀(持統訓)」
(3)(人や物に対して)心を用いること。目をかけて世話をすること。「これかれ御―にて皆なりぬ/宇津保(国譲下)」
(4)病気。「老母の―とてたびたび暇を乞ひ候へども/謡曲・熊野」
功
いさお イサヲ [0] 【功・勲】
国家・民族・社会などに対する功績。手柄。いさおし。「―をたてる」
功し
いさお・し イサヲシ 【功し】 (形シク)
(1)勇ましい。雄々しい。「俊蔭,―・しき心,はやき足をいたして行くに/宇津保(俊蔭)」
(2)勤勉だ。よく努める。「―・しきかな辰爾/日本書紀(敏達訓)」
(3)手柄がある。勲功がある。「天皇厚く野見宿禰の―・しきを賞めたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
功人
こうじん [0] 【功人】
功労のあった人。功者。
功付く
くうづ・く 【功付く】 (動カ四)
年功によって物事に熟達する。年功をつむ。「老いかれにたれどいと―・きて頼もしう聞こゆ/源氏(総角)」
功伐
こうばつ [0] 【功伐・功閥】
〔「伐」「閥」は度重なる手柄の意〕
手柄。
功利
こうり【功利】
utility.→英和
〜的 utilitarian.→英和
‖功利主義 utilitarianism.
功利
こうり [1] 【功利】
(1)行為の結果として得られる名誉や利益。また,幸福と利益。
(2)功名と利得。
功利主義
こうりしゅぎ [4] 【功利主義】
(1)一般に,功利・効用を生活の究極基準とする考え。
(2)〔倫〕
〔utilitarianism〕
快楽と苦痛が人間の行為の原因であるばかりか,行為の正・不正の基準をも提供するという倫理説。利己的快楽と公衆の福祉とを一致させるため,ベンサムは快苦を量的に捉える快楽計算を導入。ミルはこれを修正して,快楽に質的区別を認めた。
→快楽計算
功利的
こうりてき [0] 【功利的】 (形動)
物事の価値を,そこから生み出される効果や利益を第一として判断するさま。「―な考え方」
功力
くりき [1] 【功力】
〔仏〕 功徳の力。効験(クゲン)。
功労
こうろう【功労】
a service;→英和
(a) merit.→英和
〜のある meritorious.→英和
‖功労者 a man of merit.
功労
こうろう [0] 【功労】
功績とそれに伴う労苦。手柄。「―に報いる」
功労株
こうろうかぶ [3] 【功労株】
株式会社の設立・発展などに功労のあった者に対し発行される株式。
功勲
こうくん [0] 【功勲】
てがら。いさお。功績。勲功。
功名
こうめい [0] 【功名】
⇒こうみょう(功名)
功名
こうみょう【功名】
<achieve> a great exploit;distinguished services.〜を立てる distinguish oneself.‖功名心 ambition.
功名
こうみょう [0] 【功名】
手柄を立てて,名誉を手に入れること。また,その手柄。こうめい。「抜け駆けの―」
功名心
こうみょうしん [3] 【功名心】
功名を求める心。「―にはやる」
功夫
カンフー [1] 【功夫】
〔中国語〕
中国拳法。コンフー。
功夫
くふう [0] 【工夫・功夫】 (名)スル
(1)いろいろと考えて,よい手段を見いだすこと。また,考え出した方法・手段。「デザインを―する」「―をこらす」
(2)禅宗で,修行に励むこと。また,よく考え研究すること。
功封
こうふ [1] 【功封】
律令制下,食封(ジキフ)の一。親王一品(イツポン)以下五位以上の者に対し,勲功によって与えられた封戸(フコ)。
功徳
こうとく [0] 【功徳】
功績と徳行。
〔「くどく」と読めば別語〕
功徳
くどく【功徳】
a pious[charitable]act.〜を施す do an act of charity.
功徳
くどく [1] 【功徳】
〔仏〕
(1)よい果報を得られるような善行。普通,供養(クヨウ)・布施(フセ)の類をいう。「―を施す」
(2)以前によいことをしたために,実現したよい報い。神仏が与えるよい報い。
功徳天
くどくてん 【功徳天】
吉祥天(キチジヨウテン)の別名。
功徳日
くどくにち 【功徳日】
〔仏〕 四万(シマン)六千日のように,寺社に参詣すると特に大きな功徳を得られるとされる日。
功徳池
くどくち 【功徳池】
〔仏〕 極楽浄土にある池。八功徳(ハチクドク)の水をたたえているという。
→八功徳水
功徳茶
くどくちゃ 【功徳茶】
〔仏〕 路上で往来の人々に施す湯茶。七月初旬から二四日まで仏家で行う。
功徳蔵
くどくぞう 【功徳蔵】
〔仏〕
(1)功徳を積んだもの。功徳の宝蔵。
(2)阿弥陀仏あるいは,その名号。
(3)仏陀。
功徳衣
くどくえ 【功徳衣】
〔仏〕 安居(アンゴ)を終えた者にのみ五か月の間着用の許される衣。迦絺那衣(カチナエ)。
功徳風呂
くどくぶろ 【功徳風呂】
貧民や僧侶に施しのために設ける風呂。施行(セギヨウ)風呂。
功業
こうぎょう【功業】
an achievement;services.
功業
こうぎょう [0] 【功業】
(1)功績のすぐれた事業。
(2)いさお。功績。
功物
こうぶつ [0] 【功物】
中世,幕府の御家人などが任官の時進献する物品。
功用
こうよう [0] 【功用】
実際に役に立つこと。はたらき。
功田
こうでん [0] 【功田】
律令制で,国家的功労のあった者に与えた田。輸租田で,功の大小によって,面積・所有年限に区別があった。くでん。
功田
くでん 【功田】
⇒こうでん(功田)
功科
こうか [1] 【功科】
成績。功績。
功程
こうてい [0] 【功程】
仕事のはかどりぐあい。「凡(オヨソ)人特に労苦の―に由て非常の業を成就することなり/西国立志編(正直)」
功稲
こうとう [0] 【功稲】
奈良・平安時代,雇われた者に対する報酬として支払われた稲。
→功銭
功績
こうせき [0] 【功績】
すぐれた成果。立派な働き。手柄。「社会福祉に―があった」
功績
こうせき【功績】
<render> distinguished services.
功罪
こうざい【功罪】
merits and demerits.
功罪
こうざい [0] 【功罪】
てがらとあやまち。功績と罪過。
功者
こうしゃ 【功者】 (名・形動)[文]ナリ
「こうしゃ(巧者)」に同じ。「匕先(サジサキ)より口先が―で/滑稽本・浮世風呂(前)」
功能
こうのう [0] カウ― 【効能】 ・ コウ― 【功能】
ききめ。効用。「薬の―」
功能
くのう [0][1] 【功能】
〔「く」は呉音〕
〔仏〕 はたらき。効能。
功臣
こうしん【功臣】
a meritorious retainer.
功臣
こうしん [0] 【功臣】
功労のあった家臣。「創業の―」
功課
こうか [1] 【功課】
(1)仕事のでき具合。また,勤務の評価。成績。「官爵専らに―の賞にあらず/本朝文粋」
(2)供出の義務を課すること。「兵革の弊(ツイエ)の上に此―を悲しめり/太平記 13」
(3)修得すべき課業。学課。
功過
こうか [1] 【功過】
功績と過失。てがらとあやまち。功罪。
功過格
こうかかく [3] 【功過格】
中国,民間で行われた善行を勧めるための道徳律。人の行為を功(善)と過(悪)に分類・計量化し,それによって天の賞罰がくだるとされた。また,それを載せた書(善書)。宋代以降盛行した。
功銭
こうせん [0] 【功銭】
(1)奈良・平安時代,諸官司の雇夫に対して銭貨で支払われる手間賃。
(2)鎌倉時代,幕府の家人などが任官したとき,官に献上する金銭。
功閥
こうばつ [0] 【功伐・功閥】
〔「伐」「閥」は度重なる手柄の意〕
手柄。
加
か [1] 【加】
(1)たし算。「―減乗除」
(2)「加奈陀(カナダ)」の略。「日―貿易」
加うるに
くわうるに クハフル― [3] 【加うるに】 (接続)
それに加えて。その上。くおうるに。
加え
くわえ クハヘ 【加え】
(1)足しふやすこと。
(2)酒を銚子に差し加えるのに用いる提子(ヒサゲ)などの器。「祝言のごとく銚子,―の酒すぎて/浮世草子・一代男 8」
(3)婚礼などで,{(1)}を持ってその座に侍る人。
加えて
くわえて [0] 【加えて】 (接続)
また,そのほかに。さらに。「雨になった。―風も吹き出した」
加える
くわえる【加える】
add <to> ;→英和
sum[add]up;include;→英和
inflict (害などを);→英和
deliver <a blow> .→英和
速力を〜 gather speed.
加える
くわ・える クハヘル [0][3] 【加える】 (動ア下一)[文]ハ下二 くは・ふ
(1)すでにある物に,さらに足し合わせて,その数・量・程度を増す。足してふやす。「三に二を―・えると五になる」「スピードを―・える」「大雨に―・えて風まで吹いてきた」「政局はますます混迷の度を―・えた」
(2)仲間にいれる。参加させる。「メンバーに―・える」
(3)ある作用を他に及ぼす。あたえる。「人に危害を―・える」「敵の陣地に攻撃を―・える」「治療を―・える」「神人等責められ佗びて判を―・へてけり/今昔 31」
〔「加わる」に対する他動詞〕
加え算
くわえざん クハヘ― [3] 【加え算】
足し算。寄せ算。
加ふ
くわ・う クハフ 【加ふ】 (動ハ下二)
⇒くわえる(加)
加ゆ
くわ・ゆ クハユ 【加ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段活用動詞「くはふ(加)」が室町時代頃からヤ行に転じて用いられた語〕
「くわえる」に同じ。「異見ヲ―・ユレドモ/天草本伊曾保」
加わる
くわわる【加わる】
(1) join <the party,in the enterprise> ;→英和
enter;→英和
take part[participate] <in> .
(2) increase <in> ;→英和
gain[gather] <speed> .→英和
加わる
くわわ・る クハハル [0][3] 【加わる】 (動ラ五[四])
(1)すでにある上に,さらに新たな物が合わさっていっしょになり,その数・量・程度が増す。多くなる。「新人が三人―・る」「サービス料が一割―・る」「下り坂でスピードが―・る」
(2)仲間にはいる。列に連る。「メンバーに―・る」「泣ク泣ク烏ノ中ニ―・リ/天草本伊曾保」
(3)他のものにある作用が及ぶ。「圧力が―・る」「高い熱が―・ると溶融する」
〔「加える」に対する自動詞〕
[可能] くわわれる
加世田
かせだ 【加世田】
鹿児島県,薩摩半島西部の市。農作のほか,食品・焼酎・クエン酸製造などの工業が行われる。
加之
しかのみならず [5][2] 【加之】 (接続)
〔副詞「しか」に助詞「のみ」,助動詞「なり」の未然形「なら」,助動詞「ず」の付いた語。主として漢文訓読体に用いられた〕
そればかりでなく。その上。「情勢は少しも好転しなかった。―,新たな困難が生じた」「車室の構造は堅牢…―列車毎に強梗の遏転(ハドメ)器を備へたれば/八十日間世界一周(忠之助)」
加俸
かほう [0] 【加俸】
職務の性質,勤務地の特殊性など,特別の理由で正規の俸給以外に与えられる給与。
加俸
かほう【加俸】
an additional[extra]allowance.
加入
かにゅう [0] 【加入】 (名)スル
団体・組織などの一員としてその中に加わること。「組合に―する」
加入する
かにゅう【加入する】
join;→英和
enter;→英和
become a member <of> ;→英和
subscribe <for a telephone> (電話に).→英和
加入者 a member;a subscriber.
加入電信
かにゅうでんしん [4] 【加入電信】
⇒テレックス
加冠
かかん [0] 【加冠】 (名)スル
(1)男子が元服して初めて冠をつけること。ういこうぶり。「主上明年御元服,御―拝官の御さだめのために/平家 1」
(2)元服の際に冠をかぶらせる役。ひきいれ。「左大臣ぞ―はし給ひける/著聞 8」
加判
かはん [0] 【加判】 (名)スル
(1)公文書に花押(カオウ)(書き判)を加えること。また,その判を加える人。鎌倉時代では連署,江戸時代では老中がその役。
(2)室町・江戸時代,債務者とともに連帯責任を負って借用証文に署名して判を押すこと。連判。連署。
加判人
かはんにん 【加判人】
室町・江戸時代,連帯保証人となって判を押す人。
加功
かこう [0] 【加功】
他人の行為の一部を分担すること。手助けをすること。「稲村が企てしハルマ釈辞の書は,彼が―して其業を助成せりとなり/蘭学事始」
加助郷
かすけごう [2][3] 【加助郷】
江戸時代,交通量の増大に伴って新たに追加された助郷。増(マシ)助郷。
→助郷
加勢
かせい [0] 【加勢】 (名)スル
(1)力を貸して助けること。また,助ける人。助太刀。「負けている方に―する」
(2)援軍を送ること。また,援軍。
加勢
かせい【加勢】
help;→英和
aid;→英和
support;→英和
reinforcements (援兵).〜する help;→英和
support;→英和
take a side[sides] <with a person> (肩を持つ).→英和
加叙
かじょ [1] 【加叙】
位階が昇進すること。加階。
加古川
かこがわ カコガハ 【加古川】
(1)兵庫県南部,播磨灘に面する市。もと山陽道の宿場町。繊維・鉄鋼・肥料などを産する。鶴林寺がある。
(2)兵庫県中南部を流れる川。長さ約90キロメートル。上流は佐治川と篠山川の二川。多くの支流を合わせて高砂市で瀬戸内海に注ぐ。
加古川本蔵
かこがわほんぞう カコガハホンザウ 【加古川本蔵】
「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。桃井家の家老。塩谷(エンヤ)判官が高師直(コウノモロナオ)に刃傷した時,後ろから抱き止める。梶川与惣兵衛頼照に擬した人物。
加古川線
かこがわせん カコガハ― 【加古川線】
JR 西日本の鉄道線。兵庫県加古川・谷川間,48.5キロメートル。県央部を加古川に沿って南北に走る。
加号
かごう [0] 【加号】
たし算の記号。「+」の記号。
加味
かみ [1] 【加味】 (名)スル
(1)味をつけ加えること。
(2)ある事物の上にさらにつけ加えること。「出席率を―した成績」
加味する
かみ【加味する】
add <something to> (付加);→英和
take <something> into account;season[flavor] <with> (調味).→英和
加圧
かあつ [0] 【加圧】 (名)スル
圧力を加えること。
⇔減圧
「旅客機の客室は―されている」「―タンク」
加圧水型原子炉
かあつすいがたげんしろ [10] 【加圧水型原子炉】
軽水を減速・冷却材として使う軽水炉の一方式。原子炉で加熱された加圧水で二次冷却水を加熱し,その蒸気でタービンを回す。
→原子炉
加地子
かじし 【加地子】
(1)中世,名主が土地を貸し与えて耕作させた作人から徴収する地代。小作料。国衙(コクガ)や荘園領主が徴収する本地子(本年貢)に対していう。加得。片子(カタコ)。
(2)江戸時代,小作米の異名。加地子米。
加地子
かちし [2] 【加地子】
⇒かじし(加地子)
加増
かぞう [0] 【加増】 (名)スル
領地・禄高などを加え増すこと。
加太
かだ 【加太】
和歌山市北西端の紀淡(キタン)海峡に面する漁村。古くは紀州から淡路・四国への重要な港。
加子浦
かこうら [0][2] 【水主浦・舸子浦・加子浦】
水主役(カコヤク)を請け負った漁村。地先(ジサキ)漁業の占有権を認められた。
加害
かがい [0] 【加害】
他に害を加えること。
⇔被害
加害
かがい【加害】
an assault.→英和
加害者 an assailant.⇒殺害(者).
加害者
かがいしゃ [2] 【加害者】
他人に危害や損害を与えた者。
⇔被害者
加宿
かしゅく 【加宿】
江戸時代,人家が少なく人馬を出しにくい宿駅で,隣村を加え人馬の供出に当てさせたもの。
加島屋
かじまや 【加島屋】
江戸時代,大坂の豪商。両替と米仲買を営み,大名貸しもした。明治時代,加島銀行を創立。
加州
かしゅう 【加州】
(1)加賀国の別名。
(2)アメリカ合衆国のカリフォルニア州。
加州金銀
かしゅうきんぎん [4] 【加州金銀】
天正(1573-1592)以来約80年,加賀藩で鋳造・使用された領国貨幣。加賀・能登・越中の三国に通用。
加工
かこう [0] 【加工】 (名)スル
原料や材料に手を加えること。「原材料を―して輸出する」
加工する
かこう【加工する】
process;→英和
work (upon).→英和
‖加工業 the processing industry.加工食品 processed food.加工品 processed[manufactured]goods.
加工乳
かこうにゅう [2] 【加工乳】
牛乳または還元牛乳を原料とする飲用の牛乳。成分の調整をして,低脂肪のものや,クリームを入れて濃厚な風味としたものなどがある。
加工紙
かこうし [2] 【加工紙】
化学的・機械的などの人工的処理を施して,もとの性質・色彩・光沢などを,諸種の目的にそって変化させた紙。
加工統計
かこうとうけい [4] 【加工統計】
経済統計の一次調査結果を,加工・調整して,二次的な統計・指数等を求めたもの。国民所得統計・物価指数など。
加工貿易
かこうぼうえき [4] 【加工貿易】
原材料を外国から輸入し,国内で加工した物を輸出する貿易。
→委託加工貿易
→中継(ナカツギ)貿易
→仲介貿易
加工輸入
かこうゆにゅう [4] 【加工輸入】
加工して輸出するために,原材料を輸入すること。
加工食品
かこうしょくひん [4] 【加工食品】
食品の保存性・栄養価などを高めることを目的として加工した食品。
⇔自然食品
加年
かねん [0] 【加年】
「加齢」に同じ。
加役
かやく [0] 【加役】
(1)本職以外の役を臨時に勤めること。また,その人。
(2)歌舞伎で,自分の持ち役以外の役を演じること。立役(タチヤク)が女形や老け役を受けもったりすること。また,そうした時に受ける特別手当。
(3)江戸時代の火付盗賊改(ヒツケトウゾクアラタメ)の称。
加徴
かちょう [0] 【加徴】
(1)租税などを追加・徴収すること。
(2)「加徴米」の略。
加徴米
かちょうまい [0] 【加徴米】
公領・荘園で正規の年貢に加えて徴収する米。鎌倉時代,新補地頭には反別五升の加徴米が認められた。
加恩
かおん [0] 【加恩】
知行などを増し与えること。恩恵を与えること。「ゴ―ヲナサレタ/日葡」
加悦
かや 【加悦】
京都府北西部,与謝(ヨサ)郡の町。大江山の北西麓にあり,丹後縮緬の産地。
加担
かたん [0] 【荷担・加担】 (名)スル
(1)〔(2)が原義〕
仲間に加わって助力すること。「陰謀に―する」
(2)荷物を背負うこと。「三種の神器を自ら―して/太平記 18」
加担する
かたん【加担する】
assist;→英和
support (援助);→英和
side <with> (味方);→英和
participate[take part] <in> (関与);→英和
conspire <with> (共謀).→英和
‖加担者 a confederate.
加持
かじ [1] 【加持】 (名)スル
〔仏〕
〔梵 adhiṣṭhāna〕
(1)諸仏がその不思議な力で衆生(シユジヨウ)を守ること。加護。
(2)密教で,仏の大悲の力と衆生の信心が相応ずること。すなわち仏の力が行者に加えられ,行者がそれを信心によって感得し,両者が一体化すること。
(3)神仏の加護を祈ること。また,その儀式。初め,密教の修法をいったがやがて民間信仰と混合した病気・災難の除去などの現世利益を願う祈祷をもいうようになった。
加持祈祷
かじきとう カヂキタウ [1] 【加持祈祷】
密教の行法に始まり,民間にも広まった祈祷の形態。神仏の加護を求める行法を修し,病気平癒や災いの除去などの現世利益を祈ること。
加持祈祷する
かじ【加持祈祷(とう)する】
perform incantations.
加持身
かじしん カヂ― [2] 【加持身】
(1)密教で修行者が三密の修行をして仏と一体化した時,修行者のなかに現れてくる仏身。
(2)新義真言宗で,大日如来が,利他のためにとる形態。
⇔本地身
加持香水
かじこうずい カヂカウズイ [3] 【加持香水】
密教で,修法の時に浄めに注ぐ香水を,前もって浄化し,神聖なものとするための祈り。また,その香水。
加挙
かきょ 【加挙】
⇒かこ(加挙)
加挙
かこ 【加挙】
律令制下の公出挙(クスイコ)において,例挙(レイコ)以上に出挙すること。
→例挙
加数
かすう [2] 【加数】
加法で,加える方の数。�+� の � をいう。
⇔被加数
加敷
かじき [0] 【加敷・加鋪】
和船の船底で,中棚(ナカダナ)に接して船底材の両外側に取り付ける最下部の棚板。根枻(ネダナ)。横がわら。
加曾利貝塚
かそりかいづか 【加曾利貝塚】
千葉市桜木町にある縄文中期・後期の大貝塚。直径約200メートルの環状貝塚が二つ相接している。指定史跡。
加比の理
かひのり 【加比の理】
〔数〕 比例式で,前項の和と後項の和の比は,もとの比に等しいこと。�:�=�:� ならば(�+�):(�+�)=�:� であること。
加水
かすい [0] 【加水】
水を加えること。
加水分解
かすいぶんかい [4] 【加水分解】 (名)スル
一般に,化合物が水と反応して起こす分解反応。特に,弱酸あるいは弱塩基の塩が水に溶け,生じた弱酸あるいは弱塩基のイオンが水と反応すること。その他,エステルが水と反応して酸とアルコールを生じるなどの有機化合物の水による分解反応。弱酸・弱塩基あるいはその塩類の可逆的な加水分解を加水解離ともいう。
加水分解酵素
かすいぶんかいこうそ [8] 【加水分解酵素】
生体内の加水分解反応を触媒する酵素の総称。ヒドロラーゼ。分解される化合物や結合によりエステラーゼ・グリコシダーゼ・プロテアーゼ・ヌクレアーゼなどがある。
加治木
かじき カヂキ 【加治木】
鹿児島県中部,姶良(アイラ)郡の町。郡の中心地。クモ合戦の行事で知られ,特産品に竜門司焼がある。
加法
かほう【加法】
《数》addition.→英和
加法
かほう [0][1] 【加法】
二つ以上の数を加える計算の方法。その結果を和という。寄せ算。足し算。
⇔減法
加波山
かばさん 【加波山】
茨城県中央部,筑波山の北方にある山。709メートル。
加波山事件
かばさんじけん 【加波山事件】
自由民権運動の一つで,政府転覆を企図した事件。1884年(明治17)自由党急進派が,栃木県令三島通庸(ミチツネ)および政府高官の暗殺を計画して発覚,茨城県の加波山に拠って挙兵したが,数日で鎮圧された。
加減
かげん【加減】
(1) a degree;→英和
an extent (程度).→英和
(2) taste;→英和
flavor;→英和
seasoning (味).→英和
〜をみる try the flavor.(3) health;→英和
condition (健康).→英和
(4) adjustment;regulation (調節);allowance (手心).→英和
(5) addition and subtraction.〜が悪い feel[be]ill.〜する adjust (調節する);→英和
moderate (節する);→英和
make allowance <for> (手心);season (味を);→英和
modulate (音の仰揚を).→英和
‖加減乗除 the four rules of arithmetic.
加減
かげん 【加減】
■一■ (名)スル
(1) [0][1]
加えることと減らすこと。
(2) [0][1]
数学で,加法と減法。
(3) [0]
物の具合や物の程度をほどよくすること。また,ほどよく整えられた具合や程度。「温度を―する」「塩の量を―する」「風呂の―をみる」
(4) [0]
物事の状態や調子。健康状態。また,時候などにもいう。「お―はいかがですか」「陽気の―」
■二■ (接尾)
名詞や動詞の連用形に付く。
(1)程度・具合などの意を表す。「彼の馬鹿さ―にあきれる」「そばのゆで―をみる」
(2)ちょうどよい状態にあることの意を表す。…具合。「飲み―のお茶」
(3)そういう傾向にあること,その気味があることなどの意を表す。「うつむき―に歩く」
加減乗除
かげんじょうじょ [4] 【加減乗除】
加法と減法と乗法と除法。四則演算。
加減例
かげんれい [2] 【加減例】
〔法〕 刑罰を加重または減軽する場合に,その方法・順序などを示した原則。死刑は無期または10年以上の懲役・禁錮,無期の懲役・禁錮は七年以上の有期の懲役・禁錮に減軽するなど。
加減法
かげんほう [0] 【加減法】
連立一次方程式の解き方の一。二つの方程式の両辺に適当な数を掛け一つの未知数の係数を同一にし,二式のそれぞれの両辺を加え,または引くことによって,その未知数を消去して最終的に一元一次方程式を導き解く方法。消去法。
加減物
かげんもの [0] 【加減物】
ほどよく加減することが難しい物事。
加減見
かげんみ [2] 【加減見】
飲食物の味のよしあしを試すこと。味見。毒味。
加減酢
かげんず [2] 【加減酢】
酢に味醂(ミリン)・酒・砂糖などや香辛料を加えて調味したものの総称。甘酢・三杯酢・ワサビ酢など。塩梅酢(アンバイズ)。
加温
かおん [0] 【加温】 (名)スル
冷えないように温度を加えること。「―保存庫」「―服」
加湿器
かしつき【加湿器】
a humidifier.
加湿器
かしつき [3] 【加湿器・加湿機】
室内の乾燥を防ぎ,湿度を保つための電気器具。
加湿機
かしつき [3] 【加湿器・加湿機】
室内の乾燥を防ぎ,湿度を保つための電気器具。
加点
かてん [0] 【加点】 (名)スル
(1)(試験やゲームの)点数を追加してふやすこと。「六回表に一点―する」
(2)漢文に訓点を付けること。漢文に,ヲコト点・返り点・仮名などを書き加えて訓読法を示すこと。施点。
(3)文書に確認・承諾の意を表すため,鉤(カギ)印をを書くこと。
加点本
かてんぼん [0] 【加点本】
訓点の付せられた漢籍,仏典など。現存する年代が明らかな最古のものは,828年(天長5)に加点された東大寺蔵「成実論」である。訓点本。付点本。
加熱
かねつ [0] 【加熱】 (名)スル
熱を加えること。「殺菌のため―する」
加熱
かねつ【加熱】
heating.〜する heat.→英和
‖加熱処理 heat-treatment.
加熱器
かねつき [3][2] 【加熱器】
ガス・電気などによって物体を熱する装置。
加熱炉
かねつろ [3] 【加熱炉】
金属の熱処理に用いる炉。形により横形炉・縦形炉・ピット炉などがあり,熱源には電気・重油・ガスなどが用いられる。炉内に入れる気体の性質により酸性炉・中性炉・還元性炉に分類される。
加用
かよう 【荷用・加用】
(1)配膳・給仕をすること。「修業者ども,時非時(トキヒジ)さばくり―するに/沙石 3」
(2)鎌倉・室町幕府や諸侯の家で,陪膳・給仕をする職。のちには,富家の給仕をもいった。
加番
かばん [0] 【加番】
江戸幕府の職名。人数不足の時,大坂定番(ジヨウバン)・駿府定番を助けて城を警備した者。
→定番
加療
かりょう [0] 【加療】 (名)スル
病気やけがの治療をすること。「一週間の―を要する」
加療
かりょう【加療】
<be under> medical treatment.
加盟
かめい [0] 【加盟】 (名)スル
団体・組織などに一員として加わること。「組合に―する」「―店」
加盟する
かめい【加盟する】
get affiliated <with> ;join;→英和
participate <in> .→英和
加盟国(団体) a member nation (organization).加盟店 a member store.
加硫
かりゅう [0] 【加硫】
(1)生ゴムに硫黄を混ぜて加熱することにより架橋構造をつくり,ゴムの弾性を増加させる操作。和硫。「―ゴム」
(2)有機芳香族化合物に硫黄または硫化ナトリウムを加えて,加熱・融解して硫化染料を作る操作。硫化。和硫。
加禄
かろく [0] 【加禄】
禄高を増やすこと。加増。加秩。
加秩
かちつ [0] 【加秩】
俸禄が増加すること。加禄。加増。
加筆
かひつ [0] 【加筆】 (名)スル
文章や絵に筆を加えて修正や追加をすること。「―訂正」「草稿に―する」
加筆する
かひつ【加筆する】
correct;→英和
retouch.→英和
加算
かさん 【加算】 (名)スル
(1) [0]
ある数に,別の数を加えること。「元金に利子を―する」
(2) [0][1]
たし算。加え算。加法。
⇔減算
加算する
かさん【加算する】
add;→英和
include (算入する).→英和
加算税 an additional tax.
加算税
かさんぜい [2] 【加算税】
国税について,過少申告・無申告・過少納付・納付遅延に対し,制裁として本来の税金に付加して徴収する付帯税。過少申告加算税・無申告加算税・不納付加算税・重加算税の四種。地方税については加算金と称する。
加糖練乳
かとうれんにゅう カタウ― [4] 【加糖練乳】
砂糖を加えて濃縮した牛乳。
→コンデンス-ミルク
加納
かのう カナフ 【加納】
姓氏の一。
加納
かのう 【加納】
荘田の一種。荘民が免税地(本免)以外に耕作した公田。また,これに課税すること。加納田。
加納
かのう カナフ 【加納】
岐阜市南部の地名。加納藩の城下町・中山道の宿場町。和傘・提灯(チヨウチン)・美濃紙を特産する。
加納夏雄
かのうなつお カナフナツヲ 【加納夏雄】
(1828-1898) 幕末・明治の彫金家。京都生まれ。江戸に出て,独力で大成。明治前期を代表する作家と評される。維新後,金・銀貨,勲章の原型を製作。東京美校教授。代表作「月雁(ツキニカリ)図鉄額」
加納諸平
かのうもろひら カナフ― 【加納諸平】
(1806-1857) 江戸後期の国学者・歌人。夏目甕麿(ミカマロ)の長子。紀州藩医加納氏の養子。通称,杏仙。号は柿園(カキゾノ)。遠江の人。本居大平に師事。のち紀州藩の国学所教授。主著「柿園詠草」など。
加級
かきゅう [0] 【加級】
階級を上げること。加階。
加給
かきゅう [0] 【加給】 (名)スル
給料を増すこと。
⇔減給
加線
かせん [0] 【加線】
五線譜で,五線の上下に引く短い線。五線の範囲では書けない高音・低音を表すのに用いる。
加羅
から 【加羅・伽羅・迦羅】
四〜六世紀に,朝鮮半島南部にあった多くの小国。特に,金官加羅(金海)や大加羅(高霊)を指す。また,それら小国群の総称。次第に新羅(シラギ)・百済(クダラ)に併合され,562年滅亡。韓。伽耶(カヤ)。
加耶
かや 【伽耶・伽倻・加耶】
⇒加羅(カラ)
加背
かせ [0] 【加背】
〔鉱山用語〕
坑道やトンネルの断面積を表す語。例えば,四六(シロク)の加背は幅四尺,高さ六尺の坑道の断面のこと。
加能
かのう 【加能】
姓氏の一。
加能作次郎
かのうさくじろう 【加能作次郎】
(1885-1941) 小説家。石川県生まれ。早大卒。田山花袋に師事。「文章世界」編集主任。地味だが情味あふれる作風で知られる。作「世の中へ」「若き日」「乳の匂ひ」など。
加舎
かや 【加舎】
姓氏の一。
加舎白雄
かやしらお 【加舎白雄】
(1738-1791) 江戸中期の俳人。名は吉春。烏明・烏酔に師事。江戸に春秋庵を構え,諸国を遊歴。すぐれた門下生が多い。平明温雅な作風。著「面影集」「加佐里那止」「春秋稿」「寂栞」など。
加色法
かしょくほう [0] 【加色法】
カラー写真技術の一。フィルターを通して赤・緑・青の光の三原色に分解して撮影したフィルムを用い,スクリーン上で三色の光を合成して色を再現する。現在では,減色法がそれにとって代わった。
加茂
かも 【加茂】
姓氏の一。
加茂
かも 【加茂】
(1)新潟県中部の市。近世からの名産桐だんすのほか,木工・金属加工が盛ん。延喜式内社青海(オウミ)神社のある加茂山公園は県木ユキツバキが群落する。
(2)京都府南部,相楽(ソウラク)郡の町。聖武天皇の恭仁(クニ)京が置かれた。
(3)岡山県北部,苫田(トマタ)郡の町。中国山地,吉井川支流の加茂川流域にある。林業が中心。黒木ダムがある。
(4)島根県東部,大原郡の町。斐伊(ヒイ)川支流の赤川の盆地にあり,しばしば水害を受けた。
加茂
かも 【賀茂・加茂】
能の一。脇能(ワキノウ)物。賀茂明神に参詣(サンケイ)した神職の前に神の化身である女が現れ,神体の白羽の矢のいわれを語る。
加茂一揆
かもいっき 【加茂一揆】
1836年,凶作と米価高騰を原因に三河国挙母(コロモ)藩でおこった騒動。騒動は挙母・岡崎藩など五藩と一九の旗本領に展開,記録「鴨の騒立」に,この騒動で世直しが主張されたとあることで知られる。
加茂儀一
かもぎいち 【加茂儀一】
(1899-1977) 科学史・文化史家。神戸市生まれ。東京工大教授・小樽商大学長などを歴任。著「家畜文化史」「レオナルド=ダ=ヴィンチ伝」など。
加茂川
かもがわ 【鴨川・賀茂川・加茂川】
京都市街東部を貫流し,桂川に注ぐ川。北山城山塊の桟敷ヶ岳(サジキガダケ)に源を発する。長さ31キロメートル。高野川との合流点から上流を賀茂川,下流を鴨川と書く。友禅染めの水洗いに利用。「加茂の七石」といわれる水石を産する。((歌枕))「―の水底(ミナゾコ)澄みて照る月をゆきて見むとや夏祓へする/後撰(夏)」
加茂紙
かもがみ [2] 【加茂紙】
新潟県加茂市付近に産する紙。糊(ノリ)を加えないので強い。
加薬
かやく [0] 【加薬】
(1)香辛料として料理に添えるもの。やくみ。
(2)漢方で,主薬に少量の補助の薬を加えること,またその薬。
(3)関西で,五目飯などに入れる肉や野菜。具(グ)。かやくもの。
加薬飯
かやくめし [3][0] 【加薬飯】
関西で,魚・肉・野菜などを炊き込んだり,味付けして混ぜたりした飯をいう。かやくごはん。五目飯。
加薬饂飩
かやくうどん [4] 【加薬饂飩】
関西で,かまぼこ・松茸・のりなど種々の具をいれたうどん。
加藤
かとう 【加藤】
姓氏の一。
加藤千蔭
かとうちかげ 【加藤千蔭】
(1735-1808) 江戸後期の国学者・歌人。本姓,橘氏。江戸の人。号,芳宜園(ハギゾノ)・朮園(ウケラゾノ)など。枝直(エナオ)の子。国学・和歌を賀茂真淵に学ぶ。著「万葉集略解」は平易な万葉集入門書として広く流布。村田春海らとともに江戸派の代表的歌人。書は上代様をきわめ,千蔭流の開祖。著「うけらが花」など。
加藤友三郎
かとうともさぶろう 【加藤友三郎】
(1861-1923) 海軍軍人・政治家。元帥。広島県生まれ。日露戦争の連合艦隊参謀長。四度,海相を歴任。ワシントン軍縮会議の首席全権。翌年首相。
加藤唐九郎
かとうとうくろう 【加藤唐九郎】
(1898-1986) 陶芸家。愛知県瀬戸の生まれ。伝統的陶芸の研究・再現に努め,卓越した技倆を示した。
加藤嘉明
かとうよしあき 【加藤嘉明】
(1563-1631) 安土桃山時代の武将。初名,茂勝。通称,孫六・左馬助。三河の人。豊臣秀吉の臣。賤ヶ岳七本槍の一人。慶長の役の水軍の将。関ヶ原の戦いでは徳川方につき,会津四〇万石を領した。
加藤土師萌
かとうはじめ 【加藤土師萌】
(1900-1968) 陶芸家。愛知県生まれ。本名,一(ハジメ)。陶芸図案家から作陶に進む。富本憲吉とともに色絵磁器の双璧と称された。
加藤宇万伎
かとううまき 【加藤宇万伎】
〔名は「美樹」とも書く〕
(1721-1777) 江戸中期の国学者・歌人。本姓,藤原氏。号,静舎(シズノヤ)。江戸の人。幕臣。賀茂真淵に学び,古典の注解を行う。歌は県門四天王の一人。上田秋成の師。著「雨夜物語だみ言葉」「土佐日記解」「静舎歌集」など。
加藤弘之
かとうひろゆき 【加藤弘之】
(1836-1916) 国法学者。但馬国出石(イズシ)藩士。維新後,啓蒙思想家として活躍。のち,社会進化論の立場から自由民権論を批判。東大総長・枢密顧問官などを歴任。著「人権新説」「真政大意」など。
加藤景正
かとうかげまさ 【加藤景正】
鎌倉時代の陶工。本名,四郎左衛門。通称,藤四郎。晩年入道して春慶。1223年道元に従って入宋。陶法を学び帰国して尾張国瀬戸に開窯したといわれる。陶工の祖と呼ばれ,代々藤四郎の名が継承される。生没年未詳。
加藤暁台
かとうきょうたい 【加藤暁台】
(1732-1792) 江戸中期の俳人。久村(クムラ)氏とも。名,周挙(カネタカ)。別号,暮雨巷(ボウコウ)など。名古屋の生まれ。「秋の日」を刊行,蕉風復興運動のさきがけをなす。蕪村一派と親しみ,優艶な作風に才気を示した。著「蛙啼(アテイ)集」「しおり萩」「暁台句集」など。
加藤枝直
かとうえなお 【加藤枝直】
(1692-1785) 江戸中期の国学者・歌人。本姓,橘氏。号,芳宜園(ハギゾノ)など。千蔭(チカゲ)の父。伊勢の人。江戸南町奉行所の与力。賀茂真淵を師友としたが,歌は古今和歌集初期を理想とし,江戸派を開く。家集「東歌」など。
加藤楸邨
かとうしゅうそん 【加藤楸邨】
(1905-1993) 俳人。東京生まれ。本名,健雄。東京文理大卒。抒情的な自然詠から内面的傾向を深め,人間探求派と称される。その後自然や東洋美術に題材を求める。句集「寒雷」「山脈」など。
加藤民吉
かとうたみきち 【加藤民吉】
(?-1824) 江戸時代の陶工。瀬戸の人。瀬戸の染付磁器創成のため,肥前へ渡り製磁技術を学ぶ。瀬戸の磁祖。
加藤清正
かとうきよまさ 【加藤清正】
(1562-1611) 安土桃山時代の武将。通称,虎之助。尾張の人。幼少より豊臣秀吉に仕え,賤ヶ岳七本槍の一人。熊本城主。文禄・慶長の役の先鋒。関ヶ原の戦いでは徳川方について肥後五二万石領主となる。他方,秀吉亡きあとの豊臣家の安泰もはかった。
加藤盤斎
かとうばんさい 【加藤盤斎】
(1621-1674) 江戸前期の和学者。摂津(一説に播磨)の人。号,踏雪軒など。和歌を松永貞徳に学ぶ。著「新古今増抄」「方丈記抄」「清少納言枕草紙抄」「俳諧談」など。
加藤繁
かとうしげし 【加藤繁】
(1880-1946) 歴史学者。松江市生まれ。東大教授。中国経済史を専攻。著「唐宋時代に於ける金銀の研究」「支那古田制の研究」「支那経済史考証」など。
加藤道夫
かとうみちお 【加藤道夫】
(1918-1953) 劇作家。福岡県生まれ。慶大卒。文学座に参加。ジロドゥーの研究やカミュの翻訳を手がけた。のち自殺。代表作「なよたけ」「思い出を売る男」
加藤高明
かとうたかあき 【加藤高明】
(1860-1926) 政治家。愛知県生まれ。東大卒。岩崎弥太郎の女婿。四度外相。1916年(大正5)憲政会を組織して,第二次護憲運動に参加。24年首相。翌年普通選挙法・治安維持法を制定。
加虐
かぎゃく [0] 【加虐】
他人に苦痛や屈辱を与えること。しいたげ,いじめること。
⇔被虐
「―愛(=サディズム)」
加行
けぎょう [0] 【加行】
〔仏〕 中心的な修行の準備段階として行われる修行。多くは密教で灌頂(カンジヨウ)などの前段階の修行を言う。
→四度加行
加被
かび 【加被】
〔仏〕 仏・菩薩・神が慈悲の力を加えて衆生を助け,願いをかなえること。加護。被護。加持。「もし神明仏陀の―にあらずは/平家 7」
加西
かさい 【加西】
兵庫県中南部の市。中心の北条は山陰・山陽を結ぶ交通の要地。播州白木綿・畳表を産する。電気機械器具工業が発達。玉丘古墳がある。
加計呂麻島
かけろまじま 【加計呂麻島】
鹿児島県奄美諸島の一島。大島海峡をはさんで奄美大島と対する。
加護
かご【加護】
divine protection.
加護
かご [1] 【加護】 (名)スル
神仏が力を加えて守り助けること。「神仏の―を祈る」
加賀
かが 【加賀】
(1)旧国名の一。石川県南部に相当。加州。賀州。
(2)石川県南西端の市。中心市街の大聖寺は加賀藩の支藩大聖寺藩前田氏の旧城下町。自転車部品・繊維工業が発達。山代・片山津の温泉がある。
(3)旧海軍の代表的な航空母艦。基準排水量38200トン。ミッドウェー海戦で沈没。
加賀具足
かがぐそく 【加賀具足】
江戸時代,加賀国で作られた具手足。鉄銹地(テツサビジ)に筋模様の彫り込みを入れた頬当(ホオアテ)・籠手(コテ)などに特色がある。
加賀千代
かがのちよ 【加賀千代】
(1703-1775) 江戸中期の女流俳人。加賀国松任(マツトウ)の人。千代女・千代尼とも。剃髪し素園と号す。「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」などの句で知られる。著「千代尼句集」「松の声」など。
加賀友禅
かがゆうぜん [3] 【加賀友禅】
加賀国金沢で発達した友禅染。技法は京友禅と変わらないが,臙脂(エンジ)・藍・紫色を基調としてぼかしをあしらったものが多い。
加賀奉書
かがほうしょ [3] 【加賀奉書】
加賀国で産する奉書紙。前田利家が領主となってから製紙業が盛んになった。
加賀染
かがぞめ [0] 【加賀染】
(1)加賀国独特の染め方。また,その染め物。加賀梅染や加賀友禅など。
(2)染め色の名。赤に黄色を帯びた色。
加賀梅染
かがうめぞめ 【加賀梅染】
加賀国で産する梅染。
加賀梅鉢
かがうめばち [4] 【加賀梅鉢】
中央の丸から花弁が軸で支えられ,軸の間に短い剣を持つ梅鉢紋。加賀前田家の紋。幼(陽・葉)剣梅鉢。
加賀笠
かががさ 【加賀笠】
加賀国から産出した菅笠(スゲガサ)。町家の女子の外出用。貞享・元禄(1684-1704)頃流行。加賀菅笠。
加賀節
かがぶし [0] 【加賀節】
(1)室町時代の小歌。加賀国の民謡から起こったといわれる。
(2)寛文(1661-1673)から元禄(1688-1704)の頃流行したはやり唄。
(3)「嘉太夫節(カダユウブシ)」に同じ。
加賀米
かがまい [0] 【加賀米】
加賀国の産米。味が劣るとされた。
加賀紋
かがもん [2] 【加賀紋】
友禅染のように彩色した紋。家紋に草花などを図案風に彩色して描いた紋。
加賀絹
かがぎぬ [0] 【加賀絹】
加賀・越中地方で産する絹織物。羽二重に似て光沢があり,横糸が太い。裏地に好まれた。
加賀蓑
かがみの [3][0] 【加賀蓑】
加賀国から産出した上等の蓑。細い草で編み,萌黄糸で編んだ網をかけて使った。
加賀見山旧錦絵
かがみやまこきょうのにしきえ 【加賀見山旧錦絵】
人形浄瑠璃。時代物の一。容楊黛(ヨウヨウタイ)作。1782年初演。松平周防守邸に起こった奥女中の仇討(アダウ)ち事件に,加賀騒動の筋を加えて脚色。足利家の中老尾上が,主家横領をたくらむ局岩藤に草履打ちの侮辱を受け自害したため,その召し使いお初が岩藤に復讐する。「竹刀打(シナイウチ)」「草履打」「奥庭」が見所。
加賀象嵌
かがぞうがん [3] 【加賀象眼・加賀象嵌】
江戸初期,前田家に召し抱えられた山城伏見の金工が,刀剣の小柄・鐔(ツバ)の類に施した象眼。加賀国で発達した。平象眼の上に糸象眼をすることが特色。
加賀象眼
かがぞうがん [3] 【加賀象眼・加賀象嵌】
江戸初期,前田家に召し抱えられた山城伏見の金工が,刀剣の小柄・鐔(ツバ)の類に施した象眼。加賀国で発達した。平象眼の上に糸象眼をすることが特色。
加賀鐙
かがあぶみ [3] 【加賀鐙】
江戸時代,加賀国で作られた鐙。鉄銹地(テツサビジ)に銀象眼で細かな模様・銘を入れる。
加賀騒動
かがそうどう 【加賀騒動】
一八世紀中頃,加賀藩に起こった御家騒動。六代藩主前田吉徳に登用された大槻伝蔵ら改革派と家老前田直躬(ナオミ)ら門閥重臣との対立に端を発し,吉徳の死後七代宗辰の急死,江戸上屋敷における毒物投入事件などが,吉徳の側室真如院と大槻らの家督相続にからむ陰謀とされ,大槻一派は死に追いやられた。読み物・演劇・講談などで広く流布。
加賀鳶
かがとび [0] 【加賀鳶】
(1)江戸時代,加賀の藩主前田家の江戸藩邸に召し抱えられた火消し。体つきが大きく,顔立ちのよい者をそろえ美麗な装束をつけさせた。
(2)歌舞伎の一。世話狂言「盲長屋梅加賀鳶(メクラナガヤウメガカガトビ)」の通称。河竹黙阿弥作。1886年(明治19)初演。
加農砲
かのうほう [2] 【加農砲】
⇒カノン砲
加速
かそく [0] 【加速】 (名)スル
速度を加えること。はやめること。
⇔減速
「―して前の車を追い越す」
加速
かそく【加速】
acceleration.〜する accelerate.→英和
加速償却
かそくしょうきゃく [4] 【加速償却】
企業が機械設備の償却期間を短縮し,通常の場合よりも多額の減価償却引当費を計上すること。積み立てられた減価償却累計額で設備改善などに充当することができる。
加速器
かそくき [2] 【加速器】
〔accelerator〕
原子核または素粒子の実験や放射線源を得るために,電子・陽子・イオンなどの荷電粒子を高速度に加速する装置。線形加速器・サイクロトロン・シンクロトロン・ベータトロンなど。
加速度
かそくど [3][2] 【加速度】
(1)一定時間についての速度変化の割合。
(2)次第に増していく速さ。「―がつく」
加速度
かそくど【加速度】
acceleration.〜的に with accelerated speed.
加速度原理
かそくどげんり [5] 【加速度原理】
設備投資の水準は産出高の増加額によって決定されるという理論。
加速度病
かそくどびょう [0] 【加速度病】
乗り物の速度の変化や動揺に適応できずに起こる病症。乗り物酔い。
加速度的
かそくどてき [0] 【加速度的】 (形動)
変化する度合が次第に大きくなってゆくさま。
加速度計
かそくどけい [0] 【加速度計】
加速度を計る計器。車両・航空機などに使われる。
加速系
かそくけい [0] 【加速系】
慣性系に対して加速度運動をしている座標系。
加速装置
かそくそうち [4] 【加速装置】
(1)機関の回転を速くする装置。
(2)「加速器」に同じ。
加速車線
かそくしゃせん [4] 【加速車線】
高速道路に進入するランプ-ウエーに続く直線路。この区間で加速して本線に合流する。
加速電圧
かそくでんあつ [4] 【加速電圧】
荷電粒子を加速する電場を作るために加えられる電圧。
加配
かはい [0] 【加配】 (名)スル
配給制度のもとで,規定の配給のほかに特別に加えて配給すること。また,その配給。
加重
かじゅう [0] 【加重】 (名)スル
(1)一段と重くすること。責任・負担などがさらに加わること。
(2)〔法〕 法定刑以上に刑罰を重くすること。累犯加重と併合罪加重とがある。刑の加重。かちょう。
⇔減軽
(3)〔生理〕 二つ以上の刺激を神経や筋肉などに与えることにより,個々の刺激による効果以上の大きな効果が得られること。シナプスでの興奮伝達や反復刺激による筋肉の強縮など各種の反応にみられる。
加重
かちょう 【加重】
⇒かじゅう(加重)
加重平均
かじゅうへいきん [4] 【加重平均】
平均値を計算する時,各項の数値にその重要度に比例した係数を掛け,各項に重みをつけてから平均すること。重みつき平均。
加鋪
かじき [0] 【加敷・加鋪】
和船の船底で,中棚(ナカダナ)に接して船底材の両外側に取り付ける最下部の棚板。根枻(ネダナ)。横がわら。
加除
かじょ [1] 【加除】 (名)スル
加えることと除くこと。「条文を―する」
加階
かかい [0] 【加階】
位階が進むこと。加叙。「御たうばりの―などをさへ/源氏(匂宮)」
加集
かしゅう カシフ 【加集】
姓氏の一。
加集珉平
かしゅうみんぺい カシフ― 【加集珉平】
(1796-1871) 江戸末期・明治初期の陶芸家。淡路の人。1829年淡路焼を興し,釉薬の発明,陶法の研究に努め淡路焼の発展に尽力。
加音
かおん [1] 【加音】
⇒結合音(ケツゴウオン)
加須
かぞ 【加須】
埼玉県北東部の市。近郊は稲作地帯。江戸期は青縞を生産。現在は鯉幟(コイノボ)りと柔・剣道着を特産。
加飾
かしょく [0] 【加飾】 (名)スル
器物の表面にさまざまな工芸技法を用いて装飾を加えること。
加養
かよう [0] 【加養】 (名)スル
(1)養生すること。摂養。「御―下さい」
(2)やしなうこと。扶養。「汝宜く母子を扶助―すべし/花柳春話(純一郎)」
加餐
かさん [0] 【加餐】
〔食を加える意〕
栄養をとり,養生すること。手紙などで,相手の健康を願う時に用いる語。「心から御―をお祈り申し上げます」
加齢
かれい [0] 【加齢】 (名)スル
(1)新年または誕生日を迎えて一歳年をとること。加年。
(2)生物が成長・分化・形態の形成などの後に必ず受ける,時間の経過に伴った衰退の過程。エージング。
劣り
おとり 【劣り】
劣っていること。また,そのもの。
劣り方
おとりざま 【劣り方・劣り様】 (形動ナリ)
劣っているさま。「よろづの事,昔には―に浅くなりゆく世の末/源氏(梅枝)」
劣り様
おとりざま 【劣り方・劣り様】 (形動ナリ)
劣っているさま。「よろづの事,昔には―に浅くなりゆく世の末/源氏(梅枝)」
劣り腹
おとりばら 【劣り腹】
家柄や身分の低い母が生んだ子。めかけ腹。「聞けば,かれも―なり/源氏(行幸)」
劣る
おとる【劣る】
be inferior <to> ;be worse <than> ;fall behind.だれにも劣らぬ be second to none.勝(まさ)るとも劣らぬ be not at all inferior <to> .
劣る
おと・る [0][2] 【劣る】 (動ラ五[四])
(1)ほかと比べて,価値・能力・程度などが及ばない。
⇔まさる
「性能が―・る」「体力が―・る」「犬畜生にも―・る奴だ」「一流メーカーの品にまさるとも―・らない」「いずれ―・らぬ名人ぞろい」
(2)「…におとらず」の形で…と同様に,の意を表す。「あしたも今日に―・らず冷えこみそうだ」
(3)身分・地位などが低い。「―・りたる人のゐずまひもかしこまりたるけしきにて/枕草子 146」
(4)年月が後である。年が下である。「年,我より少し―・りたるをば弟の如く哀び/今昔 5」
[慣用] 負けず劣らず
劣位
れつい [1] 【劣位】
劣っている地位・状態。
⇔優位
劣勢
れっせい [0] 【劣勢】 (名・形動)[文]ナリ
勢いが劣っていること。不利な状態。また,そのさま。
⇔優勢
「―を一挙にはねかえす」「―な軍事力」「―に立つ」
劣勢の
れっせい【劣勢の】
inferior in strength[number].
劣化
れっか [0] 【劣化】 (名)スル
(品質や性能などが)悪くなること。「テレビの部品が―する」
劣化ウラン
れっかウラン [4] 【劣化―】
(1)一般に,ウラン二三五の含有率が,天然ウランの0.72パーセント以下になったウラン。ウラン濃縮工場で,天然ウランからウラン二三五を取り出した残りのウランなど。
(2)特に,ウラン二三五の含有率が,当初の核燃料よりも低下したウラン。原子炉の使用済み核燃料など。減損ウラン。
劣弧
れっこ [1] 【劣弧】
〔数〕 円周上の二点が円周を二つの弧に分けるとき,半円より小さい方の弧。
⇔優弧
劣弱
れつじゃく [0] 【劣弱】 (名・形動)[文]ナリ
他より体力などが劣っていて弱い・こと(さま)。「―な体格」「将来の日本人種を―にする/一隅より(晶子)」
劣後
れつご [1] 【劣後】
(1)他のものよりおとりおくれること。
(2)(配当・償還などの)順序があとになること。
劣後ローン
れつごローン [4] 【劣後―】
無担保ローンのうち,劣後特約を付して行われる債権。債務者の債権者に対する元利金の返済は,他の債務より後順位に置かれる。倒産などの場合には返済は不要となるため,債務者にとっては自己資本に近い性格をもつ。
劣後債
れつごさい [3] 【劣後債】
償還の順序が他よりあとまわしになる債券。
劣後株
れつごかぶ [3] 【劣後株】
⇒後配株(コウハイカブ)
劣性
れっせい【劣性】
inferiority.→英和
‖劣性形質 a recessive character.
劣性
れっせい [0] 【劣性】
雑種第一代で,両親のもつ対立形質・遺伝子のうち,発現しない方をいう。潜性。
⇔優性
劣性遺伝
れっせいいでん [5] 【劣性遺伝】
ある形質が劣性の遺伝子によって発現する遺伝。形質が表に現れるのは個体が劣性の遺伝子をホモにもつ場合に限られ,ヒトでは白子・フェニルケトン尿症・先天性聾などが知られる。
劣悪
れつあく [0] 【劣悪】 (形動)[文]ナリ
品質などが劣っていて悪いさま。
⇔優良
「―な商品」「―な環境」
[派生] ――さ(名)
劣悪な
れつあく【劣悪な】
inferior;→英和
poor.→英和
劣情
れつじょう [0] 【劣情】
(1)いやしい心情。
(2)性的な欲望や感情を卑しんで呼ぶ語。いやしい情欲。「―をそそる」
劣情を
れつじょう【劣情を(挑発する)】
(rouse,stir up) one's low passions.
劣才
れっさい [0] 【劣才】
劣っている才能。駑才(ドサイ)。
劣敗
れっぱい [0] 【劣敗】
劣っているものが競争に敗れること。「優勝―」
劣機
れっき [1] 【劣機】
〔仏〕 機根の劣ること。また,その人。
劣生
れっせい [0] 【劣生】 (代)
一人称。男子がへりくだっていうときに用いる。
劣等
れっとう [0] 【劣等】 (名・形動)[文]ナリ
平均的な水準のものと比べて劣っていること。普通のものより劣っていること。また,そのさま。
⇔優等
「―な品質」
劣等な
れっとう【劣等な】
inferior.→英和
‖劣等感 inferiority complex.劣等生 a backward pupil.
劣等コンプレックス
れっとうコンプレックス [8] 【劣等―】
〔心〕
〔inferiority complex〕
劣等感が原因で生ずる,自分をよく見せようとしたり,逆に失敗して傷つくのを恐れたりする心のわだかまり。
→コンプレックス
劣等感
れっとうかん [3] 【劣等感】
自分が他より劣っているという感情。
⇔優越感
劣等生
れっとうせい [3] 【劣等生】
成績が特に劣っている学生や生徒。
劣等財
れっとうざい [3] 【劣等財】
⇒下級財(カキユウザイ)
劣者
れっしゃ [1] 【劣者】
才能・身分などの劣った者。劣等者。
⇔優者
劣角
れっかく [0][1] 【劣角】
〔数〕 一点から出る二つの半直線がつくる角のうち,二直角より小さい方の角。普通,角という場合には劣角をさす。
⇔優角
助
すけ 【助】
■一■ [0][2] (名)
(1)手伝うこと。たすけること。また,その人。すけ手。「小僧二人位を―にして半日でやりました/一隅より(晶子)」
(2)芝居・落語・講談などで,応援出演すること。また,代演すること。「―に出て話をする」
(3)支柱。「―ヲコウ/日葡」
(4)人の杯の酒を手伝って飲むこと。また,その人。「お―を仕れと仰付られ/浮世草子・禁短気」
(5)〔不良仲間の隠語。「なごすけ」の略〕
女。
■二■ (接尾)
〔「…助」と人名に多く使われることから〕
名詞などに付けて人名化した語をつくる。
(1)ある特徴をとらえてその人の呼称とする。「飲み―」「ちび―」
(2)物事を擬人化していう。「甚―(=「腎(ジン)張り」カラ)」「合点承知の―(=「承知した」ノ意)」
助かる
たすか・る [3] 【助かる】 (動ラ五[四])
(1)危険・困難・死などを免れる。「あやうい所を―・る」「事故に遭ったが幸い命は―・った」「後生ヲ―・ル/日葡」
(2)労力・負担・苦痛・費用などが少しですむ。楽になる。「罰金を払わないですんで―・った」「君が手伝ってくれると―・るのだが」
助かる
たすかる【助かる】
[命が]be saved[rescued];survive <a disaster> ;→英和
[省ける]save <a person much trouble> ;→英和
[助けとなる]⇒助け.
助く
す・く 【助く】 (動カ下二)
⇒すける(助)
助く
たす・く 【助く】 (動カ下二)
⇒たすける
助け
たすけ [3] 【助け】
(1)たすけること。また,その人。「―を呼ぶ」「なんの―にもならない」
(2)必要な品。足し。「生活の―にする」「行路の―卓散なり/太平記 22」
助け
たすけ【助け】
(a) help;→英和
aid;→英和
assistance;support;→英和
(a) rescue (救助);→英和
(a) relief (救済).→英和
〜を求める call[ask]for help.〜となる be helpful[a help] <to> ;be of help[service] <to> .
助ける
す・ける [0][2] 【助ける】 (動カ下一)[文]カ下二 す・く
たすける。手伝う。「何(ド)うか私しを―・けて気をつけてお呉れ/谷間の姫百合(謙澄)」「飯台ノ低イ方ニ板ヲ―・ケイ/日葡」
助ける
たすける【助ける】
(1)[助力]help;→英和
aid;→英和
assist;→英和
[支持]support;→英和
back up.(2)[救助]save;→英和
rescue;→英和
relieve (救済);→英和
spare (助命).→英和
(3)[…に資する]contribute to;help (to) do.
助ける
たす・ける [3] 【助ける・扶ける】 (動カ下一)[文]カ下二 たす・く
〔「助(ス)く」に手の意の接頭語「た」が付いて一語化したもの〕
(1)力を添えて人や動物を,死の危険や苦痛・災難から逃れさせる。「池に落ちた子供を―・ける」「災害に遭った人々を―・けよう」
(2)(「援ける」「輔ける」「左ける」などとも書く)他人を補佐して,事がうまく運ぶようにする。助力する。手伝う。「主君を―・けてお家を再興する」「新聞配達をして家計を―・ける」
(3)ある作用を促進させる。悪いことにはいわない。「大根おろしは消化を―・けるそうだ」
(4)(神などが人間を)庇護(ヒゴ)する。「皇祖(スメロキ)の御霊(ミタマ)―・けて…我が御代に顕はしてあれば/万葉 4094」
(5)倒れそうになるのを支える。「左右の戸も皆よろぼひ倒れにければ,をのこども―・けて/源氏(蓬生)」
[慣用] 芸は身を―
助け上げる
たすけあげる【助け上げる】
pick up;rescue.→英和
助け出す
たすけだす【助け出す】
help <out of> ;→英和
rescue <from> .→英和
助け出す
たすけだ・す [4][0] 【助け出す】 (動サ五[四])
危険な場所にいる人や動物を安全な場所に移す。すくい出す。救出する。「けが人を―・す」
[可能] たすけだせる
助け合い
たすけあい [0] 【助け合い】
助け合うこと。「歳末―運動」
助け合い運動
たすけあい【(歳末)助け合い運動】
a (year end) charity drive.
助け合う
たすけあう【助け合う】
help each other[one another].
助け合う
たすけあ・う [4][0] 【助け合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに助けたり助けられたりする。「兄弟で―・う」
[可能] たすけあえる
助け船
たすけぶね [4][3] 【助け船】
(1)水上での遭難者・遭難船を救助する船。救助艇。すくいぶね。
(2)困っているときに助けてくれる人。また,助けとなる物事。「―を出す」
助け船
たすけぶね【助け船】
a lifeboat.→英和
〜を出す go[come]to a person's rescue.
助っ人
すけっと [0] 【助っ人】
けんかなどの加勢をする人。
助仮名
すけがな [0] 【助仮名】
「捨(ス)て仮名{(2)}」に同じ。
助光
すけみつ 【助光】
鎌倉末期,備前吉岡の刀工。一文字助吉の子。紀姓。福岡一文字派の跡を継ぐ吉岡一文字派の代表的鍛冶。太刀銘「一備州吉岡住左近将監紀助光」他。
助六
すけろく 【助六】
歌舞伎十八番の一。「助六所縁江戸桜(スケロクユカリノエドザクラ)」の通称。世話物。一幕。津打治兵衛作。1713年江戸山村座初演。助六,実は曾我五郎は銘刀友切丸の詮議のため吉原へ出入りするが,恋人三浦屋の揚巻の客,髭(ヒゲ)の意休の所持する刀が友切丸と知り,取り戻すという筋。
助六心中
すけろくしんじゅう 【助六心中】
宝永年間(1704-1711)初めにあったという,侠客万屋助六と島原の遊女総角(アゲマキ)との心中事件。歌舞伎「助六心中紙子姿」,浄瑠璃「紙子仕立両面鑑」などに脚色。
助兵衛
すけべえ [2] 【助兵衛】 (名・形動)
〔「すき(好)」の転じた「すけ」を擬人化した語。「すけべ」「すけべい」とも〕
好色な・こと(さま)。そのような人にもいう。助平(スケベイ)。「―な本」
助兵衛ったらしい
すけべえったらし・い スケベヱツ― [8] 【助兵衛ったらしい】 (形)
いかにも助兵衛らしい。好色そうである。助平たらしい。助兵衛たらしい。「―・い目付きをしている」
助兵衛根性
すけべえこんじょう [5] 【助兵衛根性】
(1)男の好色な気持ち。
(2)いろいろなことに手を出したがる気持ち。気の多いこと。「―を出す」「―を起こす」
助剤
じょざい [0] 【助剤】
主な作用をする薬剤以外の薬剤。
助力
じょりょく【助力】
help;→英和
aid;→英和
assistance.〜する help;→英和
aid;→英和
assist.→英和
…の〜で by the help[with the assistance]of…. 〜を仰ぐ ask <a person> for help;→英和
turn <to a person> for assistance.
助力
じょりょく [0][1] 【助力】 (名)スル
力を貸して助けること。てだすけ。「及ばずながら―する」
助動詞
じょどうし [2] 【助動詞】
(1)国語の品詞の一。付属語で活用のあるもの。用言や他の助動詞に付いて,これにいろいろな意味を加えて叙述を助けたり,名詞その他の語について,これに叙述のはたらきを与えたりする。その表す意味によって,受け身・自発・可能・尊敬・使役・打ち消し・過去・完了・推量・意志・希望・伝聞・様態・断定・比況・丁寧などに分類する。動辞。はたらくてにをは。
(2)ヨーロッパ諸語で,もと独立の動詞であった語が,他の動詞を補助してムードやテンスなどを表すはたらきをなすようになった語。たとえば,英語の shall, will などの類。
助動詞
じょどうし【助動詞】
《文》an auxiliary verb.
助勢
じょせい [0] 【助勢】 (名)スル
手助けすること。加勢。「子も早く我々を―せよ/浮城物語(竜渓)」
助博士
すけはかせ 【助博士】
律令制の大学寮に属し,経学を教授し,学生(ガクシヨウ)の課試を取り扱い,明経(ミヨウギヨウ)博士を助けることを任とした者。
助右衛門
すけえもん スケヱモン 【助右衛門】
近世上方の浄瑠璃社会で,「良い」「上等」「美しい」などの意で用いた語。「女子の器量のよいを見てはおかのしろが―といひ。わるいは助四郎といひ/浮世草子・芝居気質」
→助四郎(スケシロウ)
助命
じょめい [0] 【助命】
命をたすけること。「―を願う」
助命する
じょめい【助命する】
spare one's life;give quarter <to> (捕虜を).〜を乞う appeal for mercy.
助四郎
すけしろう スケシラウ 【助四郎】
近世上方の浄瑠璃社会で,「悪い」「下手」「醜い」などの意で用いた語。
→助右衛門(スケエモン)
助士
じょし [0] 【助士】
(運転業務の)補助をする役。また,その人。「機関―」
助変数
じょへんすう [2] 【助変数】
⇒媒介変数(バイカイヘンスウ)
助太刀
すけだち【助太刀】
assistance (助力);a second (人).→英和
〜する assist <a person in a fight> ;→英和
back up;support.→英和
助太刀
すけだち [0] 【助太刀】 (名)スル
(1)敵討ち・果たし合いなどの加勢をすること。また,その人。「義によって―する」
(2)人に加勢をすること。また,その人。手伝い。
助奏
じょそう [0] 【助奏】 (名)スル
オブリガート。
助字
じょじ [0] 【助字】
漢文で,文の組み立てを助ける付属語。文末の「也・焉・哉・乎」,文中で助詞的機能を果たす「於・于・者・之・而」,動詞の態を示す「被・使・令」などの類。助語。助辞。
→実字
助宗鱈
すけそうだら [5][3] 【助宗鱈・助惣鱈】
スケトウダラの別名。
助宗鱈
すけそうだら【助宗鱈】
《魚》an Alaska pollack.
助平
すけべい [2] 【助平】 (名・形動)
「助兵衛(スケベエ)」に同じ。
助平
すけべい【助平】
a lewd[lecherous]person.〜な lewd;→英和
bawdy.→英和
助平
すけひら 【助平】
平安末期の刀工。古備前派の名工。高平・包平と共に備前三平と称される。現存作品は二振りのみ。生没年未詳。
助広
すけひろ 【助広】
(1637-1682) 江戸前期大坂の刀工。摂津の生まれ。津田氏。通称,甚之丞。越前守。初代ソボロ助広の養子となり,二代を継ぐ。後世類似工の多い濤乱刃という焼刃を創始した大坂新刀の第一人者。
助役
じょやく【助役】
an assistant (official);→英和
a deputy mayor (市の);an assistant stationmaster (駅の).
助役
じょやく [0] 【助役】
(1)市・町・村,区などで長を補佐し,また長に事故があるときはその代理をするもの。長が議会の同意を得て選任する。特別職の地方公務員。普通一名で任期は四年。
(2)鉄道で,駅長を補佐し,またその代理をする駅員。
助役
すけやく [0] 【助役】
補佐する役。じょやく。
助惣鱈
すけそうだら [5][3] 【助宗鱈・助惣鱈】
スケトウダラの別名。
助成
じょせい [0] 【助成】 (名)スル
主に経済面で援助して,事業・研究などを完成させること。「―金」「研究を―する」
助成する
じょせい【助成する】
further;→英和
encourage;→英和
assist.→英和
助成金 a subsidy.→英和
助手
じょしゅ【助手】
a help(er);→英和
an assistant.→英和
助手席 a passenger seat.
助手
すけて [0] 【助手】
(1)手助けする人。加勢。手伝い。
(2)「最手脇(ホテワキ)」に同じ。
助手
じょしゅ [0] 【助手】
(1)仕事の手助けをする人。アシスタント。
(2)大学の教職員の職名の一。助教授または専任講師の下。
助手席
じょしゅせき [0] 【助手席】
自動車などの,運転する人が座る席の隣の席。
助教
じょきょう [0] 【助教】
(1)教授・教諭を補佐する職。また,その職。旧制の代用教員など。
(2)律令制で,大学寮の職員。明経科に置かれ,博士を助けて教授や課試にあたった。定員二名。助(スケ)博士。
助教授
じょきょうじゅ [2] 【助教授】
大学・高等専門学校・研究所などの教員のうち,教授に次ぐ職階。
助教授
じょきょうじゅ【助教授】
<米> an assistant professor; <英> a reader.→英和
助教諭
じょきょうゆ [2] 【助教諭】
小・中・高校で,免許資格上,教諭の資格をみたさない教員。
助数詞
じょすうし [2] 【助数詞】
接尾語の一。数を表す語に添えて,どのような事物の数量であるかを示す語。「個」「匹」「羽(ワ)」「枚」「冊」「組」「杯」などの類。
助枝窓
したじまど [4] 【下地窓・助枝窓】
壁を塗り残したように壁下地の木舞(コマイ)を見せた窓。茶室や数寄屋(スキヤ)風書院などに用いられる。塗りさし窓。塗り残し窓。
下地窓[図]
助柱
すけばしら [3] 【助柱・榰柱】
控え柱の別名。すけ。
助柱
すけ [0] 【助柱】
「すけばしら(助柱)」に同じ。
助業
じょごう [0] 【助業】
〔仏〕 正行(シヨウギヨウ){(2)}のうち,称名念仏を除いた読誦(ドクジユ)・観察・礼拝・賛嘆供養をいう。
⇔正業
助法
じょほう [0] 【助法】
手続法のこと。実体法を助ける法であるところからいう。
助演
じょえん [0] 【助演】 (名)スル
脇役として出演すること。
⇔主演
「多くの名作に―した」
助演する
じょえん【助演する】
support;→英和
act <with> .→英和
助演者 a supporting player;a byplayer.
助炭
じょたん [0] 【助炭】
炉や火鉢にかぶせて火持ちをよくする道具。枠に和紙を張る。[季]冬。
助産
じょさん [0] 【助産】
(1)分娩を助け,産婦や新生児の世話をすること。
(2)産業を助成すること。「―事業」
助産婦
じょさんぷ [2] 【助産婦】
厚生大臣の免許を受けて,分娩(ブンベン)を助け,また妊婦・褥婦(ジヨクフ)・新生児に対する世話や保健指導を行うことを業務とする職業。また,その職業についている人。産婆。
助産婦
じょさんぷ【助産婦】
a midwife;→英和
a maternity nurse.
助番
すけばん [0][2] 【助番】
(1)当番が欠勤したとき,その代わりをつとめること。また,その人。[節用集(易林本)]
(2)〔不良仲間の隠語〕
女の番長。
助監督
じょかんとく [2] 【助監督】
主に映画で,監督の助手。
助監督
じょかんとく【助監督】
an assistant director.
助真
すけざね 【助真】
鎌倉時代の刀工。備前の人。福岡一文字派助房の子。惟康親王の命により鎌倉へ下向。鎌倉一文字派を興す。吉房・則房と並ぶ華麗な作風。生没年未詳。
助祭
じょさい [0] 【助祭】
ローマ-カトリック教会における聖職位の一。ミサの際などに司祭を補助する者。
→執事
助筆
じょひつ [0] 【助筆】
他の人の書いた文に筆を加えて直すこと。加筆。「―を乞う」
助老
じょろう [0] 【助老】
〔仏〕 老僧が座禅をするときなどに用いる肘(ヒジ)かけの類。
助色団
じょしょくだん [3] 【助色団】
染料の色原体に結合して,染色性や色調を強めるはたらきをする原子団。水酸基やアミノ基など。
→発色団
助触媒
じょしょくばい [2] 【助触媒】
ある触媒が単独で示す触媒作用を強化する働きをもつ補助成分。アンモニア合成の鉄触媒に添加するアルミナと酸化カリウムはその例。
助言
じょごん [0] 【助言】 (名)スル
「じょげん(助言)」に同じ。「主婦(カミサン)の―を聴いて/魔風恋風(天外)」
助言
じょげん [0] 【助言】 (名)スル
役に立ちそうな言葉をかけること。また,その言葉。アドバイス。「後輩に―する」
助言
じょげん【助言】
(a piece of) advice;→英和
counsel;→英和
a suggestion.→英和
〜する advise;→英和
counsel;→英和
give <a person> advice;suggest.→英和
‖助言者 an adviser;a counselor.
助詞
じょし [0] 【助詞】
国語の品詞の一。付属語で活用のないもの。自立語に付いて,その語と他の語との関係を示したり,その語に一定の意味を添えたりする。文中でのはたらき,接続の仕方,添える意味などによって一般に格助詞・接続助詞・副助詞・係助詞・終助詞・間投助詞などに分類される。なお,これらのほかにも,並立助詞・準体助詞などが加えられることがある。てにをは。助辞。
助詞
じょし【助詞】
《文》a particle.→英和
助語
じょご [1][0] 【助語】
(1)助言(ジヨゲン)。
(2)助詞・助動詞などの総称。助辞。
(3)「助字」に同じ。
助走
じょそう [0] 【助走】 (名)スル
陸上競技・飛び込み・体操などで,勢いをつけるために踏み切りのところまで走ること。
助走路
じょそうろ【助走路】
the runway (競技の);→英和
the approach (スキーの).→英和
助辞
じょじ [0] 【助辞】
(1)「助詞」に同じ。
(2)助詞・助動詞の総称。
(3)「助字」に同じ。
助辞本義一覧
じょじほんぎいちらん 【助辞本義一覧】
語学書。橘守部著。二巻。1838年刊。音義説によって助辞の語源・意味を説く。
助郷
すけごう [0] 【助郷】
江戸時代,宿場常備の人馬が不足する場合,幕府・諸藩によって人馬の提供を命じられた付近の郷村。また,その夫役。初め臨時的なものであったが次第に恒常化し,農村疲弊の大きな原因となった。
助郷帳
すけごうちょう [0] 【助郷帳】
江戸時代,宿駅に備えて所属の助郷に課する人馬の数を記し,徴発の際に用いた帳簿。
助酵素
じょこうそ [2] 【助酵素】
⇒補酵素(ホコウソ)
助長
じょちょう [0] 【助長】 (名)スル
(1)力を添えて,成長・発展を助けること。ある傾向をさらに著しくすること。「発言力を―する」「不良性向を―する」
(2)〔苗の生長を助けようとして無理に引き伸ばし,根を抜いてしまったという「孟子(公孫丑上)」の故事から〕
不要な助力をして,かえってそこなうこと。
助長する
じょちょう【助長する】
encourage;→英和
foster;→英和
further;→英和
promote.→英和
助音
じょおん [0] 【助音】
声明(シヨウミヨウ)・雅楽などで,主唱者・主奏者のあとについて助け歌い,また楽器を奏すること。また,その人。じょいん。
努
ゆめ [1][0] 【努】 (副)
(1)(下に禁止の語句を伴って)けっして(…するな)。かならず。「―疑うな」「―忘れるな」
(2)〔(1)の「ゆめ」を「夢」と混同しての用法か〕
(下に打ち消しの語を伴って)夢にも(…しない)。すこしも(…しない)。「そうなるとは―考えたことはない」「そんなこととは―知らず」
(3)斎(イ)みつつしんで。気をつけて。「わが背子を安眠(ヤスイ)な寝しめ―情(ココロ)あれ/万葉 4179」
〔(3)が原義。語源について,従来,潔斎する意の動詞「ゆむ(斎)」の命令形「ゆめ」とされてきたが,上代特殊仮名遣いの上からみると甲乙が相違するところからこの説は採りがたい。中古以降は「夢」と混同されたとみられる〕
努
ど [1] 【努】
永字八法(エイジハツポウ)の第三筆の縦画。
→永字八法
努む
つと・む 【努む・務む・勤む】 (動マ下二)
⇒つとめる(努)
⇒つとめる(務)
⇒つとめる(勤)
努めて
つとめて [2] 【努めて・勉めて】 (副)
努力して。できるだけ。「―運動するようにしている」「―平静を装う」
努める
つと・める [3] 【努める・勉める】 (動マ下一)[文]マ下二 つと・む
〔「勤める」と同源〕
力を尽くしてあることをする。努力する。「実現に―・める」「療養に―・める」「笑うまいと―・める」「夫のためには随分―・めてきました」
→つとめて
努力
どりょく [1] 【努力】 (名)スル
心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこと。「目標に向かって―する」「―のたまもの」
努力する
どりょく【努力する】
make an effort;→英和
(make an) endeavor;→英和
try[work]hard;do one's best;take pains.〜を惜しむ(まぬ) spare (no) pains.‖努力家 a hard worker.
努努
ゆめゆめ [0][2] 【努努・夢夢】 (副)
〔副詞「ゆめ(努)」を重ねて強めた語〕
(1)(下に禁止の語を伴って)けっして。きっと。《努努》「―おこたってはならぬ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)ゆめにも。少しも。「―そのような考えはもたない」
(3)つとめて。精を出して。「汝,なほ,―仏を念じ奉り,法花経を受持・読誦し奉るべし/今昔 12」
努[勉]める
つとめる【努[勉]める】
try (hard) <to do> ;→英和
make an[every]effort <to do> ;→英和
endeavor.→英和
努めて as much as one can;diligently.→英和
劫
こう コフ 【劫】
(1) [1]
〔仏〕
〔梵 kalpa の音訳「劫波」の略〕
ほとんど無限ともいえるほどの長い時間の単位。具体的な長さは諸説あって一定しない。
(2) [0][1]
囲碁で,交互に相手方の一石を取ることができる形。これを反復すると勝負がつかないため,一手以上他に打ったあとでなければ取れない。「―を立てる」
劫初
ごうしょ ゴフ― [1] 【劫初】
〔仏〕 この世の初め。
⇔劫末
劫奪
こうだつ コフ― [0] 【劫奪】 (名)スル
〔「劫」はおびやかす意〕
脅して奪うこと。きょうだつ。「金を―せしが/新聞雑誌 3」
劫奪
きょうだつ ケフ― [0] 【劫奪】
⇒こうだつ(劫奪)
劫掠
きょうりゃく ケフ― [0] 【劫掠・劫略】
⇒ごうりゃく(劫掠)
劫掠
ごうりゃく ゴフ― [0] 【劫掠・劫略】 (名)スル
〔「こうりゃく」とも〕
おびやかして奪いとること。きょうりゃく。「暫く関東を―して天下の大軍を起こし/太平記 10」
劫末
ごうまつ ゴフ― [0] 【劫末】
〔仏〕 この世の終わり。
⇔劫初
→劫(コウ)
劫材
こうざい コフ― [0] 【劫材】
囲碁で,劫を争うために相手の応手を強要する手。劫種(コウダネ)。
→劫
劫濁
こうじょく コフヂヨク 【劫濁】
〔仏〕 五濁(ゴジヨク)の一つで,時代の汚れの意。人間の寿命が二万歳以下となる時期に現れる戦乱・飢饉(キキン)・流行病などの社会的災悪。また,他の四濁をも総じていう。
劫火
ごうか ゴフクワ [1] 【劫火】
〔「こうか」とも〕
〔仏〕 世界が壊滅するときに,この世を焼き尽くしてしまうという大火。
劫火
こうか コフクワ [1] 【劫火】
⇒ごうか(劫火)
劫略
ごうりゃく ゴフ― [0] 【劫掠・劫略】 (名)スル
〔「こうりゃく」とも〕
おびやかして奪いとること。きょうりゃく。「暫く関東を―して天下の大軍を起こし/太平記 10」
劫略
きょうりゃく ケフ― [0] 【劫掠・劫略】
⇒ごうりゃく(劫掠)
劫立て
こうだて コフ― [0] 【劫立て】 (名)スル
囲碁で,劫にある石を取り返すため,相手が応じなければならないような箇所へ石を打つこと。
→劫(2)
劫臈
こうろう コフラフ [0] 【劫臈・劫臘】
〔「劫」は長い時間,「臈」は年功を積むこと〕
長い年月。また,年功。劫量。
劫臘
こうろう コフラフ [0] 【劫臈・劫臘】
〔「劫」は長い時間,「臈」は年功を積むこと〕
長い年月。また,年功。劫量。
劫量
こうりょう コフリヤウ [0] 【劫量】
「劫臈(コウロウ)」に同じ。「―を経る」
劬労
くろう 【劬労】
苦労して働くこと。[色葉字類抄]
励まし
はげまし [0] 【励まし】
励ますこと。激励。「―の言葉」
励ます
はげま・す [3] 【励ます】 (動サ五[四])
(1)元気や勇気を出すように力づける。激励する。「失意の友を―・す」
(2)いっそう力をこめる。さらに激しくする。「声を―・す」
励ます
はげます【励ます】
(1) encourage;→英和
cheer up.(2)[声を]raise <one's voice> .→英和
励み
はげみ [3] 【励み】
(1)励むこと。精を出すこと。「お―の御様子」
(2)心を励ます支えや頼りとなるもの。「―になる」
励みとなる
はげみ【励みとなる】
be a good incentive <for a person> .
励む
はげ・む [2] 【励む】 (動マ五[四])
(1)熱心に事を行う。精を出す。努める。「家業に―・む」「勉学に―・む」
(2)気力をふるいたてて行う。力を尽くしてする。「とかく祈雨を―・めどもかなはず/著聞 6」
励む
はげむ【励む】
work hard;endeavor[strive] <to do> .→英和
励声
れいせい [0] 【励声・厲声】
声をはりあげること。声を荒くすること。「女の愚痴盲昧を憫れむ勘弁は亡くなつて―叱咜して/くれの廿八日(魯庵)」
励振
れいしん [0] 【励振】
小さな振幅の刺激によって,大きな振幅の振動が引き起こされること。また,引き起こすこと。
励磁
れいじ [0] 【励磁】 (名)スル
コイルに電流を通じて磁束を発生させること。
励磁機
れいじき [3] 【励磁機】
同期機・直流機などの界磁に界磁電流を供給する直流発電機。
励磁電流
れいじでんりゅう [4] 【励磁電流】
発電機・電動機・変圧器・電磁石などのコイルに流して磁束を発生させる電流。
励精
れいせい [0] 【励精・厲精】 (名)スル
心を励まし努力すること。精を出すこと。「文学に―した/伊沢蘭軒(鴎外)」
励行
れいこう [0] 【励行・厲行】 (名)スル
規則や決めた事柄をきちんと実行すること。「シート-ベルト着用を―する」
励行する
れいこう【励行する】
enforce[carry out] <the rules> (施行する);→英和
[守る]observe <the rules> ;→英和
be punctual (時間を).
励起
れいき [1] 【励起】 (名)スル
分子・原子・原子核などの量子力学的な系が外部からエネルギーを得て,初めより高いエネルギーをもつ定常状態(励起状態)に移ること。
励起状態
れいきじょうたい [4] 【励起状態】
量子力学的な系の定常状態のうち,最低エネルギー状態(基底状態)より大きなエネルギーをもつ状態。励起状態にある系は,光を放出したりして,より低いエネルギーの励起状態や基底状態に遷移。
労
ろう【労】
trouble;→英和
service(s);→英和
pains;labor.→英和
〜をとる take the trouble to do[of doing];act as <interpreter> .〜を惜しまない spare no efforts[pains,trouble].〜をねぎらう[多とする]thank <a person> for <his> service[trouble];appreciate <a person's> services.
労
ろう ラウ [1] 【労】
(1)骨折り。体を使うこと。「―をいとわず働く」「―をねぎらう」
(2)功績。手柄。働き。「長年の―に報いる」
(3)長年の経験。熟練。「木工の君といふ人,―ある者にて/宇津保(藤原君)」
(4)長い間使用したこと。「すり平めかし―多きになりたるが/枕草子(二〇二・春曙抄)」
労い
ねぎらい ネギラヒ [3] 【労い・犒い】
相手に苦労をかけたことに対して謝意を表すること。「―の言葉をかける」
労う
ねぎら・う ネギラフ [3] 【労う・犒う】 (動ワ五[ハ四])
〔「労(ネ)ぐ」と同源〕
同等以下の人の苦労・尽力などを慰め,感謝する。「労を―・う」「孫権は…士を―・ひ衆を撫でしかば/太平記 20」
労う
ねぎらう【労う】
thank[reward] <a person for his trouble> .→英和
労がはし
いたずがわ・し イタヅガハシ 【労がはし】 (形シク)
〔「いたづかはし」「いたつかはし」とも〕
(1)御苦労なことだ。「この楽しびを忘れて―・しく外の楽しびを求め/徒然 93」
(2)わずらわしい。面倒だ。「我より上なる人と伴へば―・しき事のみあつて/仮名草子・伊曾保物語」
労き
いたずき イタヅキ [0] 【労き】
⇒いたつき(労)
労き
いたつき [0] 【労き・病き】
〔「いたづき」とも〕
(1)病気。「―ガ身ニイル/ヘボン(三版)」「かくては御身が―も遠ほからずして癒ゆべし/こがね丸(小波)」
(2)苦労。骨折り。「―もなく,人の家刀自にぞなりにける/平中 18」
労く
いたつ・く 【労く】 (動カ四)
〔「いたづく」とも〕
(1)苦労して物事に当たる。努める。「とかうものすることなど―・く人多くて/蜻蛉(上)」
(2)世話をする。いたわる。「かくてねむごろに―・きけり/伊勢 69」
(3)病気になる。疲れる。「イタヅキ参ラセソロ/日葡」
労く
いたず・く イタヅク 【労く】 (動カ四)
⇒いたつく(労)
労ぐ
ね・ぐ 【労ぐ・犒ぐ】 (動ガ上二)
(1)神の心を慰め,加護を願う。「和魂を―・ぎて玉船の鎮としたまふ/日本書紀(神功訓)」
(2)慰労する。ねぎらう。「かき撫でそ―・ぎたまふうち撫でそ―・ぎたまふ/万葉 973」
→ねぎ(禰宜)
労しい
いたわしい【労しい】
piteous;→英和
pitiful.→英和
労しい
いたわし・い イタハシイ [4] 【労しい】 (形)[文]シク いたは・し
〔動詞「いたわる」の形容詞形〕
(1)その人の境遇・立場などへの同情から気の毒に感ぜられる。ふびんだ。かわいそうだ。「奥様は若くして御主人に亡くなられお―・いことだ」
(2)骨が折れる。「願はくは大王(キミ)―・しと雖も猶ほ天皇位(アマツヒツギ)即(シロシメ)せ/日本書紀(允恭訓)」
(3)肉体的に苦痛だ。「己が身し―・しければ/万葉 886」
(4)大切に思う。重んじて大事にする。「なかなか―・しく,やむごとなくもてなし聞こゆるさまをまし給ふ/源氏(若菜下)」
[派生] ――さ(名)
労して功(コウ)なし
労して功(コウ)なし
骨折っても効果があがらない。労多くして功少なし。労多くして益少なし。
労する
ろう・する ラウ― [3] 【労する】 (動サ変)[文]サ変 らう・す
(1)はたらく。ほねおる。苦労する。「―・せずして一点とる」「執筆に―・して机上に居眠りながら/福翁百話(諭吉)」
(2)はたらかせる。疲れさせる。「心身を―・する仕事」
労する
ろうする【労する】
try[take pains] <to do> .→英和
労して功なし try in vain.
労たし
ろうた・し ラウ― 【労たし】 (形ク)
〔「ろう(労)いたし」の転〕
(主に若い女性について)弱々しくかわいらしい。いとおしい。「あな心苦しと,ただいと―・く見ゆ/源氏(夕顔)」
労り
いたわり イタハリ [0] 【労り・功】
(1)いたわること。思いやりをもって扱うこと。また,ねぎらうこと。「―の言葉をかける」
(2)(「功」と書く)功労。手柄。骨折り。「三族の課役を免して以て其の―を顕したまへ/日本書紀(持統訓)」
(3)(人や物に対して)心を用いること。目をかけて世話をすること。「これかれ御―にて皆なりぬ/宇津保(国譲下)」
(4)病気。「老母の―とてたびたび暇を乞ひ候へども/謡曲・熊野」
労る
いたわ・る イタハル [3] 【労る】 (動ラ五[四])
(1)困っている人や病人などに同情の気持ちをもってやさしく接する。大事にする。「年寄りを―・る」「患者を―・る」
(2)慰労する。苦労をねぎらう。「部下を―・る」
(3)養生をする。「病の身を―・る」
(4)苦心する。骨折る。「心ことに設けの物など―・りてし給へ/宇津保(俊蔭)」
(5)病気になる。「日ごろ―・る所侍りて院にも内にも参り侍らぬ/宇津保(国譲下)」
労わる
いたわる【労わる】
take (good) care <of> ;treat <a person> kindly;be kind <to> ;console[speak kindly to](慰める).→英和
労作
ろうさく ラウ― [0] 【労作】 (名)スル
(1)骨を折って作り上げた作品。力作。
(2)骨を折って働くこと。労働。「各々自ら其利を計りて―し/日本開化小史(卯吉)」
労作
ろうさく【労作】
a laborious work.多年の〜 the product of years' labor.
労作唄
ろうさくうた ラウ― [4] 【労作唄】
⇒仕事唄
労作教育
ろうさくきょういく ラウ―ケウ― [5] 【労作教育】
勤労や作業などの身体的活動を通じて人間形成を行おうとする教育。
労使
ろうし ラウ― [1] 【労使】
労働者と使用者。
〔「労資」に代わって用いられるようになった語〕
労使
ろうし【労使】
employers and employees;labor and management.⇒労資.
労使協調
ろうしきょうちょう ラウ―ケフテウ [1] 【労使協調】
労働者と使用者の関係を闘争関係とみず,紛争を排除し協力・調和を図ること。
労使協議制
ろうしきょうぎせい ラウ―ケフギ― [1] 【労使協議制】
生産,投資など経営上の諸問題について労働者と使用者が協議する制度。団体交渉とは協議事項が違うのが原則だが,同じ場合もある。
労働
ろうどう【労働(する)】
labor;→英和
work.→英和
‖労働運動 a labor movement[campaign].労働基準局(法) the Labor Standards Bureau (Law).労働協約 a labor agreement.労働組合 <米> a labor union; <英> a trade(s) union.労働組合員 a union man;a member of a labor[trade]union.労働攻勢 a labor offensive.労働災害 a labor accident.労働時間 working hours.労働者 a laborer;a workman;a worker.労働者階級 the working[laboring]classes.労働省(大臣) the Ministry (Minister) of Labor.労働条件 working[laboring]conditions.労働党 <英> the Labour Party.労働問題(争議) a labor problem (dispute).労働量 a workload.労働力 manpower;labor.
労働
ろうどう ラウ― [0] 【労働】 (名)スル
〔古くは「労動」と書いた。「働」は国字〕
(1)からだを使って働くこと。特に賃金や報酬を得るために働くこと。また,一般に働くこと。「八時間―する」「肉体―」
(2)〔経〕 人間が道具を利用して自然の素材を目的に応じて加工し,生活に必要な財貨を生みだす活動。
労働三権
ろうどうさんけん ラウ― [5] 【労働三権】
労働者の基本的権利である,団結権・団体交渉権・争議権の総称。
労働三法
ろうどうさんぽう ラウ―パフ [5] 【労働三法】
労働組合法・労働基準法・労働関係調整法の総称。
労働争議
ろうどうそうぎ ラウ―サウ― [5] 【労働争議】
労働条件などをめぐり労働者側と使用者側との間で行われる争い。労働関係調整法では,労働関係に関して労使間の主張が一致しないで争議行為が発生し,またその恐れがある状態をいう。
労働争議調停法
ろうどうそうぎちょうていほう ラウ―サウギテウテイハフ 【労働争議調停法】
1926年(大正15)労働争議の調停を目的として制定された法律。46年(昭和21)労働関係調整法の制定により廃止。
労働価値説
ろうどうかちせつ ラウ― [6] 【労働価値説】
生産に要する労働の量によって商品の価値は決定されるとする学説。一七世紀末ペティーによって主張され,スミス・リカードが受け継ぎ,マルクスに至って完成された。
⇔効用価値説
労働党
ろうどうとう ラウ―タウ 【労働党】
(1) [0]
労働者の利益の増進を目的とする政党。労働者政党。
(2)〔Labour Party〕
イギリスの政党の一。労働組合の代表を議会へ送るため1900年に組織された労働者代表委員会を,06年に改称。24年にマクドナルドが内閣を組織して以来,保守党と二大政党を形成。
労働分配率
ろうどうぶんぱいりつ ラウ― [7] 【労働分配率】
国・産業・企業における,所得ないし付加価値額に対する労働者の取り分の割合。
労働力
ろうどうりょく ラウ― [3] 【労働力】
(1)人間が生産活動の際に用いる肉体的・精神的諸能力。労働能力。
(2)労働の担い手。労働者。
労働力人口
ろうどうりょくじんこう ラウ― [7] 【労働力人口】
満一五歳以上の人口(生産年齢人口)のうち,労働の意思と能力をもつ者の人口。就業者(休業者も含む)と完全失業者の合計。
労働力率
ろうどうりょくりつ ラウ― [6] 【労働力率】
生産年齢人口に占める労働力人口の比率。労働力比率。労働比率。
→M 字型労働
→労働力人口
労働協約
ろうどうきょうやく ラウ―ケフ― [5] 【労働協約】
労働組合または労働者団体と使用者またはその団体との間で交わされる,賃金・労働時間などの労働条件その他についての協定。労協。
労働基本権
ろうどうきほんけん ラウ― [6] 【労働基本権】
労働者に保障される基本的権利。憲法の保障する労働権・団結権・団体交渉権・争議権がこれに属する。
労働基準局
ろうどうきじゅんきょく ラウ― [6] 【労働基準局】
労働省の内局の一。労働基準法やそれに関連する法令の施行に関する事項を取り扱う。下部機関として都道府県労働基準局と労働基準監督署がある。
労働基準法
ろうどうきじゅんほう ラウ―ハフ 【労働基準法】
労働契約・賃金・労働時間・安全と衛生・災害補償・就業規則など,労働条件の基準を定めた法律。1947年(昭和22)制定。労基法。
労働基準監督官
ろうどうきじゅんかんとくかん ラウ―カントククワン [11][10] 【労働基準監督官】
労働基準法やそれに関連する法令の実施を監督・指導する公務員。
労働大臣
ろうどうだいじん ラウ― [5] 【労働大臣】
労働省の長である国務大臣。労相。
労働契約
ろうどうけいやく ラウ― [5] 【労働契約】
労働者が使用者に労務を提供し,使用者がこれに対して報酬を支払うことを約する契約。契約の内容は労働基準法によって規制され,具体的には労働協約・就業規則により規定されることが多い。
労働委員会
ろうどういいんかい ラウ―ヰヰンクワイ [6] 【労働委員会】
労使関係の調整をはかるために設置された行政委員会。労働者・使用者・公益を代表する各同数の委員で構成,労働争議の斡旋(アツセン)・調停・仲裁,不当労働行為の審査などを行う。
労働安全衛生法
ろうどうあんぜんえいせいほう ラウ―ヱイセイハフ 【労働安全衛生法】
労働災害を防止し,職場における労働者の安全と健康を確保するとともに,快適な作業環境の形成を積極的に進めることを目的とする法律。1972年(昭和47)制定。
労働密度
ろうどうみつど ラウ― [5] 【労働密度】
一定の時間内に労働者が労働する量。労働強度。
労働対象
ろうどうたいしょう ラウ―シヤウ [5] 【労働対象】
生産手段のうち,労働の対象となるもの。土地・鉱石・木などの天然資源のほか,加工を加えた原材料なども含む。
労働市場
ろうどうしじょう ラウ―ヂヤウ [5] 【労働市場】
資本主義下で,労働者と使用者により,需要・供給の法則に従って労働力を取引商品として形成される抽象的な市場。
労働憲章
ろうどうけんしょう ラウ―シヤウ 【労働憲章】
⇒国際労働憲章(コクサイロウドウケンシヨウ)
労働手段
ろうどうしゅだん ラウ― [5] 【労働手段】
生産手段のうち,人間が労働の対象となるものに働きかけるために,手段として利用するもの。道具・機械・建物・道路など。
労働日
ろうどうび ラウ― [3] 【労働日】
(1)労働する日。特に労働契約により労働者が労働の義務を負う日。
(2)一日あたりの労働時間を一単位とする称。
労働時間
ろうどうじかん ラウ― [5] 【労働時間】
労働者が休憩時間を除いて実際に労働する時間。労働基準法では,一週間四〇時間一日八時間を超えないことを原則とする。
労働時間制
ろうどうじかんせい ラウ― [0] 【労働時間制】
労働基準法に定められている,労働者の労働時間に関する制度。
→フレックス-タイム
→裁量労働制
→変形労働時間制
労働条件
ろうどうじょうけん ラウ―デウ― [5] 【労働条件】
賃金・労働時間・休暇などについて,労働者と使用者との間で交わされる雇用の条件。労働基準法はこの最低基準を定めている。
労働権
ろうどうけん ラウ― [3] 【労働権】
労働の能力と意欲を有する者が国家に対し労働の機会の提供を請求しうる権利。勤労権。
労働歌
ろうどうか ラウ― [3] 【労働歌】
(1)労働運動の中で,団結を強め,意識を高めるために歌う歌。
(2)農耕・山仕事・機織りなどの労働に伴って歌われる歌。仕事唄。労作唄。
労働法
ろうどうほう ラウ―ハフ [0][3] 【労働法】
労働関係・労使関係および労働者の地位の保護・向上などについて規定する法規の総称。労働三法のほか,職業安定法・最低賃金法・雇用保険法・労働者災害補償保険法など。
労働災害
ろうどうさいがい ラウ― [5] 【労働災害】
労働者が業務に起因して被った負傷・疾病・死亡などの災害。労災。
労働生産性
ろうどうせいさんせい ラウ― [0] 【労働生産性】
投入した労働量に対してどれくらいの生産量が得られたかを表す指標。多く,一定の労働時間あたりの生産量で表す。
→生産性
労働省
ろうどうしょう ラウ―シヤウ [3] 【労働省】
国の行政機関の一。労働組合・労働関係調整・労働条件・労働者保護・婦人問題・失業対策・職業訓練など,労働に関する事項を取り扱う。外局として中央労働委員会などがある。1947年(昭和22)厚生省から分離して設置された。
労働祭
ろうどうさい ラウ― [3] 【労働祭】
メー-デー。
労働科学
ろうどうかがく ラウ―クワ― [5] 【労働科学】
労働を,生理学・心理学・衛生学・統計学などの手法を用いて研究する学問分野。労働に関する最良の条件・方法の発見を目的とする。
労働組合
ろうどうくみあい ラウ―アヒ [5] 【労働組合】
労働者がその労働条件の維持・改善,また経済的地位の向上を主たる目的として自主的に組織する団体,またはその連合体。企業別・職業別・産業別などの形態がある。労組(ロウソ)。
労働組合主義
ろうどうくみあいしゅぎ ラウ―クミアヒ― [9] 【労働組合主義】
労働組合は,労働条件の改善・生活の向上を目的として,政党や政治から独立して活動すべきであるという立場。組合主義。経済主義。
労働組合期成会
ろうどうくみあいきせいかい ラウ―クミアヒキセイクワイ 【労働組合期成会】
1897年(明治30)結成された労働運動推進団体。職工義友会を母体として高野房太郎・片山潜らが創立。労働組合の結成を推進し,工場法案の成立などを要求した。「労働世界」を発行。1901年消滅。
労働組合法
ろうどうくみあいほう ラウ―クミアヒハフ 【労働組合法】
労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことを促進し,労働者の地位の向上をはかることを目的とした法律。労働組合の資格,不当労働行為・労働委員会・労働協約などについて規定する。1945年(昭和20)制定,49年全面改正。労組法。
労働者
ろうどうしゃ ラウ― [3] 【労働者】
自己の労働力を他人に提供し,その対価によって生活する者。
労働者派遣法
ろうどうしゃはけんほう ラウ―ハケンハフ 【労働者派遣法】
自己の雇用する労働者を他人の指揮命令によりその他人のために労働に従事させる労働者派遣事業の適正な運営と,その対象となる労働者の就業条件の整備を目的とする法律。1985年(昭和60)制定。
労働者災害補償保険
ろうどうしゃさいがいほしょうほけん ラウ―サイガイホシヤウ― [3][8] 【労働者災害補償保険】
労働者の業務上の事由または通勤による負傷・疾病・障害・死亡に対して必要な給付を行う保険。使用者が保険料を国に対して支払い,労働者は国から支給を受ける。1947年(昭和22)制定の労働者災害補償保険法に基づき,通勤による災害については73年に追加。労災保険。
労働者農民党
ろうどうしゃのうみんとう ラウ―タウ 【労働者農民党】
⇒労農党(ロウノウトウ)(3)
労働者階級
ろうどうしゃかいきゅう ラウ―カイキフ [6] 【労働者階級】
資本主義社会にあって,もっぱら自己の労働力を資本家に商品として売って生活する階級。プロレタリアート。
⇔資本家階級
労働行政
ろうどうぎょうせい ラウ―ギヤウ― [5] 【労働行政】
労働に関する行政。労働者の保護,職業の斡旋(アツセン),労働争議の調停など。労政。
労働装備率
ろうどうそうびりつ ラウ―サウビ― [7] 【労働装備率】
労働者一人あたりどれだけの資本(通常は有形固定資産)を使用しているかを示す指標。労働の資本装備率。
労働貴族
ろうどうきぞく ラウ― [5] 【労働貴族】
一般の労働者より有利で高い賃金・条件を得て,ブルジョア化した意識や生活様式をもつ労働者層。また,資本家の利益を守ることにより特権的利益を得ている労働組合幹部。
労働費用
ろうどうひよう ラウ― [5] 【労働費用】
労働者を雇用する際に企業が必要とする直接・間接の費用。給与・福利費・退職金など。
労働農民党
ろうどうのうみんとう ラウ―タウ 【労働農民党】
⇒労農党(ロウノウトウ)(1)(2)
労働運動
ろうどううんどう ラウ― [5] 【労働運動】
労働者が労働条件の改善や社会的地位の向上,政治的権利の獲得などをめざして団結して行う運動。普通,労働組合や労働者政党を中心にして行われる。
労働金庫
ろうどうきんこ ラウ― [5] 【労働金庫】
労働組合・生活協同組合その他の労働者団体が協同して組織する金融機関。1953年(昭和28)制定の労働金庫法に基づき,非営利,会員への直接奉仕を原則とする。労金。
労働関係
ろうどうかんけい ラウ―クワン― [5] 【労働関係】
労働者,特にその団体と使用者との関係。労使関係。
労働関係調整法
ろうどうかんけいちょうせいほう ラウ―クワンケイテウセイハフ 【労働関係調整法】
労働関係の公正な調整をはかり,労働争議を予防または解決することを目的とした法律。1946年(昭和21)制定。労働争議についてその自主的解決を原則として,労働委員会による調整方法として斡旋・調停・仲裁・緊急調整の四種を定め,また争議行為の禁止・制限などを規定する。
労働集約的産業
ろうどうしゅうやくてきさんぎょう ラウ―シフヤクテキサンゲフ [11][0] 【労働集約的産業】
生産に投入される生産要素のうち労働要素の比率が高い産業。資本集約度の低い産業。農林業・繊維工業・機械組立工業・サービス業など。
→資本集約的産業
労力
ろうりょく【労力】
labor;→英和
[骨折り]pains;trouble;→英和
effort (努力).→英和
〜の不足 a shortage of labor.〜を惜しまない spare no labor <upon> .〜を省く save (much) labor.〜を費やす devote the labor <of ten years> .
労力
ろうりょく ラウ― [1] 【労力】
(1)働くこと。骨折り。「―を惜しまない」
(2)生産に提供される知力・体力の活動。
労功
ろうこう ラウ― [0] 【労功】
骨折りと手柄。功労。
労労
ろうろう ラウラウ 【労労】 (形動タリ)
疲れ弱っているさま。「四郎二郎は―と疲れわびたるごとくなり/浄瑠璃・反魂香」
労労じ
ろうろう・じ ラウラウジ 【労労じ】 (形シク)
〔「ろうろうし」とも〕
(1)心配りがゆき届いている。心深くすぐれている。知性的である。「心の聡く―・じき事限りなし/宇津保(忠こそ)」
(2)知性美を備えている。気高く美しい。洗練された美しさがある。「御簾のうちうらめしげに見やりたる尻目も,―・じく愛敬づき/堤中納言(逢坂)」
→りょうりょうじ
労務
ろうむ【労務】
labor;→英和
work.→英和
‖労務課 the labor section.労務管理 personal[labor]management.労務者 a laborer;a worker.
労務
ろうむ ラウ― [1] 【労務】
(1)雇い主から報酬を受けるために労働を提供すること。
(2)労働に関する事務。「―担当重役」「―課」
労務倒産
ろうむとうさん ラウ―タウ― [4] 【労務倒産】
人手不足・人件費増大・労使関係など労務問題が主たる原因で起こる企業倒産。
労務出資
ろうむしゅっし ラウ― [4] 【労務出資】
労働の形で行われる出資。民法上の組合の組合員や合名会社・合資会社の無限責任社員について認められる。
労務管理
ろうむかんり ラウ―クワン― [4] 【労務管理】
労働生産性を高める目的から,企業がその従業員に対して行う管理。人事・教育訓練・福利厚生・労働組合対策・人間関係管理などを含む。
労務者
ろうむしゃ ラウ― [3] 【労務者】
労働,特に肉体労働に従事する人。労働者。
労協
ろうきょう ラウケフ [0] 【労協】
「労働協約(ロウドウキヨウヤク)」の略。
労咳
ろうがい ラウ― [0] 【労咳・癆痎】
漢方で,肺結核のこと。労症。労瘵(ロウサイ)。
労基法
ろうきほう ラウキハフ 【労基法】
「労働基準法(ロウドウキジユンホウ)」の略。
労役
ろうえき【労役】
work;→英和
labor.→英和
労役
ろうえき ラウ― [0][1] 【労役】
身体的な役務。肉体を使ってする仕事。「―に服する」
労役場
ろうえきじょう ラウ―ヂヤウ [0] 【労役場】
罰金または科料を完納しない者に対して,換刑処分として所定の作業を行わせるために留置する施設。「―留置」
労政
ろうせい ラウ― [0][1] 【労政】
⇒労働行政(ロウドウギヨウセイ)
労災
ろうさい ラウ― [0] 【労災】
(1)労働者が仕事の上で受ける災害。「―事故」
(2)「労働者災害補償保険」の略。
労災
ろうさい【労災】
⇒労働(災害).
労災保険
ろうさいほけん【労災保険】
the Workmen's Accident Compensation Insurance.
労災保険
ろうさいほけん ラウ― [5] 【労災保険】
「労働者災害補償保険」の略。
労症
ろうしょう ラウシヤウ [0] 【労症・癆症】
「労咳(ロウガイ)」に同じ。
労瘵
ろうさい ラウ― 【労瘵・癆瘵】
労咳(ロウガイ)。肺病。[日葡]
労瘵気質
ろうさいかたぎ ラウ― 【労瘵気質】
労瘵のように気力がない症状。「昼夜�(オビヤ)かされて―になりけるが/浮世草子・一代女 6」
労相
ろうしょう ラウシヤウ [0] 【労相】
労働大臣のこと。
労組
ろうそ ラウ― [1] 【労組】
「労働組合」の略。ろうくみ。
労組
ろうくみ ラウ― [0] 【労組】
⇒ろうそ(労組)
労苦
ろうく ラウ― [1] 【労苦】 (名)スル
骨折ったり心配したりすること。苦労。「―に堪える」「技芸は…―するに由て,進益の功を得べくして/西国立志編(正直)」
労苦
ろうく【労苦】
⇒労.
労賃
ろうちん ラウ― [1] 【労賃】
労働に対して支払われる賃金。
労賃
ろうちん【労賃】
wages.
労資
ろうし ラウ― [1] 【労資】
労働者と資本家。「―協調」
労資協調
ろうし【労資協調(紛争)】
cooperation (a conflict) between capital and labor.労資[使]関係 labor-management relations.
労農
ろうのう ラウ― [0] 【労農】
労働者と農民。「―大衆」
労農党
ろうのうとう ラウ―タウ 【労農党】
(1)1926年(大正15)3月に結成された無産政党。労働農民党の略称。その直後内紛により分裂,一二月左派を中心に再建。委員長大山郁夫。日本共産党の指導により活動,28年第一回普通選挙で二名当選したが,三・一五事件後解散。
(2)1929年(昭和4)大山郁夫らを中心に結成された合法無産政党。労働農民党の略称。共産党の反対によりふるわず,31年全国労農大衆党へ合流。
(3)1948年(昭和23)12月結成された労働者農民党の略称。日本社会党を脱党した黒田寿男らを中心とする。統一戦線の結成を主張。57年社会党に合流。
労農同盟
ろうのうどうめい ラウ― [5] 【労農同盟】
労働者階級が社会主義革命達成のため,農民と協同して闘争を組織すること。階級としての,労働者と農民との同盟。
労農政府
ろうのうせいふ ラウ― [5] 【労農政府】
労働者と農民に基礎をおく政府。特に十一月革命後のソビエト政府をさす。
労農派
ろうのうは ラウ― 【労農派】
日本資本主義論争において明治維新ブルジョア革命説を主張し,「講座派」と論争した学派の総称。1927年(昭和2)創刊された雑誌「労農」によったのでこう呼ばれる。山川均・猪俣津南雄・荒畑寒村・大内兵衛・土屋喬雄らが中心的論客。
労連
ろうれん ラウ― [0] 【労連】
「労働組合連合」「労働組合連絡会議」などの略称。「世界―」「国際自由―」「中立―」
労逸
ろういつ ラウ― [0] 【労逸】
苦労と安逸。骨折りと楽しみ。
労金
ろうきん ラウ― [0] 【労金】
「労働金庫(ロウドウキンコ)」の略。
労銀
ろうぎん ラウ― [0] 【労銀】
労働に対して支払う賃銀。労賃。
労音
ろうおん ラウオン [0] 【労音】
全国勤労者音楽協議会連絡会議の略称。勤労者のための会員制の音楽鑑賞組織。1949年(昭和24)大阪の勤労者のサークルによって自主的に結成され,全国に広まった。
効
こう カウ [1] 【効】
ききめ。しるし。効能。「薬石―なく不帰の人となった」
効
かい カヒ [0] 【甲斐・詮・効】
その行為に値するだけのしるし。また,それだけの値打ちや効果。せん。「頑張った―があった」「苦労の―がない」
→がい(甲斐)
効
こう【効】
efficacy (効力);effect (効果).→英和
〜を奏する take effect.
効き
きき [0] 【利き・効き】
(1)効果が現れること。効能。ききめ。「薬の―が遅い」
(2)他の語と複合して,そのはたらきのすぐれている意を表す。《利》「―腕」「左―」「腕―」
効き目
ききめ [0] 【利(き)目・効(き)目】
ある物の作用によって現れる効果。きいたしるし。効能。「―の早い薬」「忠告しても―がない」
効く
き・く [0] 【利く・効く】 (動カ五[四])
(1)作用・効果が現れる。「薬が―・く」「糊(ノリ)の―・いたシーツ」「ブレーキが―・かない」「双六打つに敵(カタキ)の采(サイ)―・きたる/枕草子(一六二・能因本)」
(2)機能が働く。能力が十分発揮される。「痛くて踏ん張りが―・かない」「スプリングの―・いたベッド」「犬は鼻が―・く」「目が―・く」「手ノ―・イタ細工/日葡」
(3)可能である。有効に働かせることができる。「無理が―・く」「洗濯が―・く」「展望が―・く」「つけの―・く店」
(4)「聞く{(6)}」に同じ。
[慣用] 押しが―・潰(ツブ)しが―
効力
こうりょく カウ― [1] 【効力】
一定の働き・効果を及ぼす能力。ききめ。効能。「薬の―」「条約が―を発する」「―を失う」
効力
こうりょく【効力】
effect;→英和
efficacy;validity.〜のある(ない) (in)effective;→英和
(in)efficacious;→英和
(in)valid.→英和
〜を生じる come into effect.〜を失う lose effect.
効力規定
こうりょくきてい カウ― [5] 【効力規定】
ある行為を禁止しまたはその行為をするための条件などを定める規定のうち,その規定に違反した行為が無効となるもの。
効果
こうか【効果】
(an) effect;→英和
efficacy (薬などの);a result.→英和
〜がある be effective.→英和
〜がない have no effect <on> .〜がある(ない) (in)effective;fruitful (fruitless).→英和
‖効果係 a sound effects man.
効果
こうか カウクワ [1] 【効果】
(1)ある行為の,目的にかなった結果。ききめ。「猛練習の―が表れる」「―をあげる」「逆―」
(2)演劇・映画などで,その場面にふさわしい雰囲気や真実みなどを人工的につくり出すこと。また,そのために用いる擬音・照明・音楽など。エフェクト。
効果の法則
こうかのほうそく カウクワ―ハフソク 【効果の法則】
〔心〕 試行錯誤による学習で,満足すべき結果をもたらす行動はその場面との結合が強められるために起こりやすくなり,他の無駄な行動は起こりにくくなるという法則。アメリカのソーンダイクが唱えた。
効果器
こうかき カウクワ― [3] 【効果器】
動物体が刺激に応じて外界に向けて能動的に活動するときに働く器官。筋肉・腺・線毛・鞭毛・発電器・発光器など。実行器。作動体。
効果的
こうかてき カウクワ― [0] 【効果的】 (形動)
効果があるさま。「―な利用法」
効率
こうりつ カウ― [0] 【効率】
(1)機械作業などをする際に,その仕事量とそれを行うのに要したエネルギー量との比。「熱―」
(2)(費やした労力に対する)仕事のはかどりぐあい。能率。「―のよい作業方法」
効率
こうりつ【効率】
<increase> efficiency.→英和
効率的
こうりつてき カウ― [0] 【効率的】 (形動)
物事が無駄なく効率よく行われるさま。「資源の―な利用」
効率的市場仮説
こうりつてきしじょうかせつ カウ―シヂヤウカセツ [10] 【効率的市場仮説】
多数の投資家が参加している証券市場では,あらゆる情報が効率的(迅速かつ正確)に価格に反映されるので,特定の投資家が恒常的に市場全体を上回る実績を得るのは不可能という理論。
→ランダム-ウオーク理論
効用
こうよう カウ― [0] 【効用】
(1)ききめ。効能。「薬の―」
(2)使い道。「鉄の―は大きい」
(3)〔経〕 財やサービスが消費者の欲望を満足させる度合。
→限界効用
効用
こうよう【効用】
use;→英和
utility;→英和
an effect.→英和
〜がある be useful;be effective.
効用価値説
こうようかちせつ カウ― [6] 【効用価値説】
財貨の価値をもっぱら主観的な評価である効用に基づいて説明する学説。オーストリア学派のメンガーの説が有名であり,近代経済学の出発点とされる。主観価値説。
⇔労働価値説
→限界革命
効目
ききめ [0] 【利(き)目・効(き)目】
ある物の作用によって現れる効果。きいたしるし。効能。「―の早い薬」「忠告しても―がない」
効目
ききめ【効目】
(an) effect;→英和
efficacy.〜がある(ない) take effect (have no effect <on> ).
効能
こうのう [0] カウ― 【効能】 ・ コウ― 【功能】
ききめ。効用。「薬の―」
効能
こうのう【効能】
(an) effect;→英和
efficacy.〜のある(ない) (in)efficacious;→英和
(in)effective;→英和
(no) good <for> .→英和
‖効能書 a statement of virtues;a package insert.
効能書き
こうのうがき カウ― [0] 【効能書き】
売薬などの効能を書き記したもの。のうがき。
効験
こうけん カウ― [0] 【効験】
〔古くは「こうげん」とも〕
しるし。ききめ。効果。「―あらたかな薬」
効験
こうけん【効験】
⇒効能.
劾奏
がいそう [0] 【劾奏】 (名)スル
官吏の罪過を君主に奏上すること。
勁健
けいけん [0] 【勁健】 (形動)[文]ナリ
強くすこやかなさま。「御筆力の―なる所が紙背に透て/もしや草紙(桜痴)」
勁弓
けいきゅう [0] 【勁弓】
張りの強い弓。
勁悍
けいかん [0] 【勁悍】
つよくあらあらしいこと。「其国―の習は益々之を進めて文明に向ふの資とす/明六雑誌 41」
勁捷
けいしょう [0] 【勁捷】 (名・形動)[文]ナリ
強くすばやい・こと(さま)。「剽疾(ヒヨウシツ)―なるは洵(マコト)に驚くべし/日乗(荷風)」
勁松
けいしょう [0] 【勁松】
寒さに強い松。貞臣のたとえ。
勁烈
けいれつ [0] 【勁烈】 (形動)[文]ナリ
強くはげしいさま。「―な筆跡」
勁疾
けいしつ [0] 【勁疾】
強くてすばやいこと。
勁節
けいせつ [0] 【勁節】
(1)竹などの節が強いこと。
(2)節を守って,容易に屈しないこと。
勁草
けいそう [0] 【勁草】
〔後漢書(王覇伝)〕
風などに負けない強い草。また,節操・思想の堅固な人のたとえ。
勁鋭
けいえい [0] 【勁鋭】
強くするどいこと。また,そのような兵士。
勁風
けいふう [0] 【勁風】
強く吹く風。強風。
勃勃
ぼつぼつ [0] 【勃勃】 (ト|タル)[文]形動タリ
勢いよく起こり立つさま。「―たる闘志」「実歴談を聞きて頗る興味を催ほし,食指頓に―として動く/復活(魯庵)」
勃如
ぼつじょ [1] 【勃如】 (ト|タル)[文]形動タリ
むっとして顔色を変えるさま。「―と色を変じ/春窓綺話(早苗・逍遥・為之)」
勃然
ぼつぜん [0] 【勃然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)突然におこり立つさま。急に激しくおき現れるさま。「或は悠然たる哀思となり,或は―たる信仰となり/欺かざるの記(独歩)」
(2)怒りの表情を表すさま。むっとするさま。「打たれて―と怒りを起せし彦右衛門/いさなとり(露伴)」
勃然として
ぼつぜん【勃然として】
suddenly;all at once.
勃発
ぼっぱつ [0] 【勃発】 (名)スル
急に事件などが発生すること。「戦争が―する」
勃発
ぼっぱつ【勃発】
an outbreak;→英和
an outburst.→英和
〜する break out;burst out.
勃興
ぼっこう【勃興】
the rise <of> .→英和
〜する rise.
勃興
ぼっこう [0] 【勃興】 (名)スル
急激に勢力を増して栄えること。「次々に新しい国家が―する」
勃起
ぼっき【勃起】
erection.→英和
〜する erect.→英和
勃起
ぼっき [0] 【勃起】 (名)スル
陰茎が海綿体組織の充血によって膨張し硬化すること。
勅
ちょく [1] 【勅】
(1)天皇の命令。また,それを伝える文書。臨時の大事に用いる詔に対して,通常の小事を伝えるときに使う。
(2)神仏の仰せ。神勅。
勅
みことのり [0] 【詔・勅】
〔「御言宣(ミコトノリ)」の意〕
(1)天皇の言葉。おおせこと。詔勅。「敬(ツツシ)みて―を受けて/日本書紀(欽明訓)」
(2)古文書の一様式。天皇の命令を直接に下す文書。律令制で詔(シヨウ)と勅(チヨク)の二様式が規定されている。
勅す
ちょく・す 【勅す】 (動サ変)
みことのりする。勅命を下す。「竜王に―・してめすに/百座法談聞書抄」
勅令
ちょくれい [0] 【勅令】
旧憲法下の法形式の一。帝国議会の協賛を経ずに,天皇の大権によって制定・公布された命令。緊急勅令・貴族院令など。
勅令
ちょくれい【勅令】
an Imperial ordinance[decree].
勅任
ちょくにん [0] 【勅任】
勅命によって官職に任ぜられること。また,その官職。律令制下では大納言以上,左右大弁,八省の長官,五衛府の長官,弾正尹,大宰帥など。旧憲法下では高等官二等以上。
→判任
→奏任
勅任官
ちょくにんかん [3] 【勅任官】
旧憲法下,勅命により叙任される官吏。高等官の一・二等。
勅任議員
ちょくにんぎいん [5] 【勅任議員】
旧憲法下の貴族院において,勅任されて議員となったもの。勅選議員・学士院議員・多額納税者議員の総称。
勅使
ちょくし [0][1] 【勅使】
天皇の意思を直接に伝えるために派遣される使い。
勅使河原
てしがわら テシガハラ 【勅使河原】
姓氏の一。
勅使河原蒼風
てしがわらそうふう テシガハラサウフウ 【勅使河原蒼風】
(1900-1979) 生け花の家元。草月流の開祖。東京生まれ。「日本生花学会」を設立した勅使河原和風の子。1927年(昭和2)草月流を創流。造形としての生け花を追求し,生け花の国際化を推進した。
→草月流
勅使門
ちょくしもん [3] 【勅使門】
勅使が寺院に参向した時,その出入りに使われる門。
勅免
ちょくめん [0] 【勅免】
(1)勅命による免許。
(2)勅命による赦免。
勅勘
ちょっかん チヨク― [0] 【勅勘】
天皇からのとがめ。勅命による勘当。「―をこうむる」
勅号
ちょくごう [0] 【勅号】
朝廷から高僧に賜る称号。
勅命
ちょくめい [0] 【勅命】
(1)天皇の命令。みことのり。勅諚。
(2)旧憲法下で,法律・勅令の形式によらず天皇が大権に基づいて議会などに直接下した命令。
勅問
ちょくもん [0] 【勅問】
天皇の質問。
勅定
ちょくじょう [0] 【勅定】
天子自ら定めること。
勅宣
ちょくせん [0] 【勅宣】
勅命の宣旨。みことのり。
勅封
ちょくふう [0] 【勅封】
蔵などを勅命によって封印すること。
〔扉(トビラ)に錠をかけて麻縄でしばり,結び目を天皇自署の紙で封じる。開閉には勅使が参向する〕
勅封蔵
ちょくふうぞう [3] 【勅封蔵】
勅命によって封印され,みだりに開くことが許されない蔵。奈良東大寺の正倉院など。
勅意
ちょくい [1] 【勅意】
みことのりの趣意。天子の意向。
勅授
ちょくじゅ [1][0] 【勅授】
律令制下,太政官(ダイジヨウカン)の奏薦を待たず,勅旨によって位勲を授けること。内外五位の叙位,六等以上の叙勲がそれに当たる。旧憲法下では,従四位以上の叙位の場合に行われた。
→奏授
→判授
勅撰
ちょくせん [0] 【勅撰】
(1)天皇の勅命,あるいは上皇・法皇の院宣によって,歌集などを編纂(ヘンサン)すること。
⇔私撰
(2)天皇・上皇・法皇がみずから詩・文章を選定・編集すること。
勅撰作者部類
ちょくせんさくしゃぶるい 【勅撰作者部類】
勅撰集の作者について,父祖・官位・没年を略記し,各集ごとの歌数を挙げた書。原著は元盛編。「古今集」から「続後拾遺集」まで。1337年成立。現在のものは増補校訂したものが用いられている。
勅撰和歌集
ちょくせんわかしゅう [6] 【勅撰和歌集】
天皇・上皇などの命により作られた歌集。「古今和歌集」から「新続古今和歌集」まで二一集がある。
→二十一代集
勅撰集
ちょくせんしゅう [3] 【勅撰集】
(1)天皇・上皇などの命により,編纂された歌集・漢詩文集。
(2)特に,勅撰和歌集のこと。
勅旨
ちょくし [1][0] 【勅旨】
(1)天子の意思。勅命の趣旨。
(2)旧憲法下の公式令で,勅語・勅書・詔書の総称。
勅旨牧
ちょくしまき 【勅旨牧】
平安時代,朝廷で使用する馬を飼育する牧場。ちょくしぼく。
勅旨田
ちょくしでん 【勅旨田】
平安時代,勅旨により開墾された皇室領。皇室関係の諸費用の財源にあてられたが皇室の荘園領主化を促進した。
勅書
ちょくしょ [1] 【勅書】
(1)天皇の命令である勅を書いた文書。天子の御書状。勅状。
→勅
(2)旧憲法下の公式令で,皇室や国家の事務に関する勅旨で特定人または特定機関に交付され,一般には公示されない文書のこと。
勅版
ちょくはん [0] 【勅版】
江戸初期,勅命によって開版された書籍。慶長勅版・元和勅版など。
勅祭
ちょくさい [0] 【勅祭】
勅命によって行われる祭事。
勅祭社
ちょくさいしゃ [3] 【勅祭社】
天皇が勅使を派遣して祭祀奉幣(サイシホウヘイ)を行わせる神社。平安末期以来の二二社など。特に,明治初年には二九社が制定されたが,その後は賀茂・石清水・春日・氷川・熱田など一六社となった。
勅禄
ちょくろく [0] 【勅禄】
勅命によって物を賜わること。また,その物。
勅筆
ちょくひつ [0] 【勅筆】
天皇の筆跡。天皇の直筆。宸筆(シンピツ)。
勅筆流
ちょくひつりゅう 【勅筆流】
書道の一派。後円融院の勅筆を基に考案されたもの。尊円法親王よりおこる。
勅答
ちょくとう [0] 【勅答】 (名)スル
(1)天皇が臣下に答えること。
(2)臣下が天皇の問いに答えること。
勅答使
ちょくとうし [3] 【勅答使】
勅答を伝えるために派遣される使者。
勅裁
ちょくさい [0] 【勅裁】
(1)天子の裁決。親裁。
(2)旧憲法下,天皇が他の機関の参与を待たず,自ら裁断すること。
勅許
ちょっきょ チヨク― [1] 【勅許】
勅命による許可。天皇の許可。
勅詔
ちょくしょう [0] 【勅詔】
勅と詔。みことのり。
勅語
ちょくご [0] 【勅語】
(1)天子の言葉。みことのり。
(2)旧憲法下,天皇が直接に国民に下賜するという形で発した意思表示。教育勅語など。
勅語
ちょくご【勅語】
Imperial rescript.
勅諚
ちょくじょう [0] 【勅諚】
天子の命令。勅命。みことのり。
勅諡
ちょくし [1] 【勅諡】
勅命によって諡(オクリナ)を賜うこと。また,その諡。
勅諭
ちょくゆ [0] 【勅諭】
天皇がみずからさとすこと。また,その言葉。訓示的な意味を含む点において勅語とは異なる。詔諭。「軍人―」
勅選
ちょくせん [0] 【勅選】
天皇みずからの選定。
勅選議員
ちょくせんぎいん [5] 【勅選議員】
旧憲法下,満三〇歳以上の男子で国家に勲功がある者もしくは学識ある者の中から勅任された貴族院議員。任期は終身。
勅選集
ちょくせんしゅう【勅選集】
an anthology compiled by Imperial command.
勅銘香
ちょくめいこう [0][3] 【勅銘香】
天皇・上皇によって銘をつけられた香木。
勅題
ちょくだい [0] 【勅題】
(1)天皇の書いた題のある額。
(2)天皇が出す詩歌の題。
(3)新年の歌御会始めの題。
勅額
ちょくがく [0] 【勅額】
勅賜の額。また,天皇の自筆の額。
勅願
ちょくがん [0] 【勅願】
勅命による祈願。天皇の祈願。
勅願寺
ちょくがんじ [0][5] 【勅願寺】
天皇の発願によって建てられた寺。また,特にそれに準ずる扱いを受けるようになった寺。鎮護国家,皇室の安泰・繁栄などを祈願する。大安寺・薬師寺・東大寺・法勝寺など。
勅願所
ちょくがんしょ [5] 【勅願所】
勅命によって国家鎮護・玉体安穏などを祈願した社寺。
勇
ゆう [1] 【勇】
心が強く,物事に恐れないこと。いさましいこと。勇気。「匹夫の―」
勇ましい
いさましい【勇ましい(く)】
brave(ly);→英和
courageous(ly);→英和
heroic(ally).→英和
勇ましい
いさまし・い [4] 【勇ましい】 (形)[文]シク いさま・し
〔動詞「勇む」の形容詞形〕
(1)危険や困難を恐れず,積極的に事を行うさま。「―・く突進する」
(2)周囲の非難を恐れず,大胆に行動するさま。皮肉やからかいの気持ちで使うことが多い。「状況を一切顧慮しない―・い発言もいくつかあった」
(3)人の心を奮い立たせるようだ。勇壮だ。「―・い行進曲」
(4)進んでそうしようという気になるさま。「後世のつとめも―・しき也/一言芳談(上)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
勇み
いさみ [0] 【勇み】
(1)勇気。気力。「まねび仕うまつる―はなし/宇津保(俊蔭)」
(2)はげみ。「自今以後何の―あつてか凶賊をしりぞけんや/平家 10」
(3)勇ましい手柄。武功。「天皇,是に将軍八綱田(ヤツナダ)の―をほめたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
(4)侠気(キヨウキ)に富んで,言葉や動作の威勢のよいこと。また,その人。おとこだて。「あば民といふ―/滑稽本・浮世風呂 4」
勇み立つ
いさみた・つ [4] 【勇み立つ】 (動タ五[四])
闘志を燃やして,勢い込む。きおいたつ。「『さあ決勝戦だ』と―・つ」
勇み節
いさみぶし [0] 【勇み節】
江戸時代の俗謡の一。文政(1818-1830)頃,飴(アメ)売りの髷長(マゲナガ)半三郎が豊年飴を売りながら江戸市中を歌い歩いたのに始まると伝えられる。
勇み肌
いさみはだ [3] 【勇み肌】
威勢がよく,弱きを助け強きをくじく気質。任侠(ニンキヨウ)の気風。また,そのような気性の人。きおいはだ。
勇み肌の
いさみはだ【勇み肌の】
gallant;→英和
dashing.→英和
勇み足
いさみあし [3][0] 【勇み足】
(1)相撲で,相手を土俵際まで追い詰めた力士が,勢い余って相手より先に土俵の外に足を踏み出して負けること。踏み越し。
(2)熱心のあまりに,言動が度を過ぎて失敗すること。
勇み足の
いさみあし【勇み足の】
rash <remarks> .→英和
勇む
いさむ【勇む】
be braced up;be elated;prance (馬が).→英和
勇んで in high spirits.
勇む
いさ・む [2] 【勇む】
■一■ (動マ五[四])
進んで物事に当たろうと奮い立つ。積極的な気分になって張り切る。「喜び―・む」「―・んで家を出る」
■二■ (動マ下二)
(1)励ます。力づける。元気を出させる。「あまりにおくれたれば―・むる也/平治(中・古活字本)」
(2)慰める。「娘が気に合ふ遊びをして随分と―・めてくれと/浄瑠璃・妹背山」
勇め
いさめ 【勇め・慰め】
(1)勇気づけること。はげまし。「―の詞に引き立てられ/浄瑠璃・千本桜」
(2)慰めること。「お徒然(ツレヅレ)を―のため/浄瑠璃・反魂香」
勇を鼓す
ゆう【勇を鼓す】
pluck up one's courage.
勇侠
ゆうきょう [0] 【勇侠】 (名・形動)[文]ナリ
勇ましくて義侠心に富む・こと(さま)。
勇健
ゆうけん [0] 【勇健】 (名・形動)[文]ナリ
(1)勇ましく健やかな・こと(さま)。「並みゐる―敢為なる将卒三千/肉弾(忠温)」
(2)元気で丈夫なこと。雄健。「父にも益(マスマス)御―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
勇兵
ゆうへい [0] 【勇兵】
勇敢な兵士。勇士。
勇剛
ゆうごう [0] 【勇剛】 (名・形動)[文]ナリ
勇ましく強い・こと(さま)。そのような人をもいう。「巴礼(パレイ)は,―なる人なれば/西国立志編(正直)」
勇力
ゆうりょく [0] 【勇力】
強い力。いさましい力。ゆうりき。
勇名
ゆうめい [0] 【勇名】
勇ましい名声。勇気があるという評判。「―を馳(ハ)せる」
勇名をとどろかす
ゆうめい【勇名をとどろかす】
become famous;enjoy a worldwide fame (天下に).
勇士
ゆうし [1] 【勇士】
〔古くは「ゆうじ」とも〕
いさましく強い人。勇者。特に,勇気のある兵士。「歴戦の―」
勇士
ゆうし【勇士】
a brave man;a hero.→英和
勇壮
ゆうそう [0] 【勇壮】 (名・形動)[文]ナリ
勇ましく意気さかんな・こと(さま)。「―活発」「―なマーチ」
[派生] ――さ(名)
勇壮な
ゆうそう【勇壮な】
brave;→英和
heroic;→英和
lively.→英和
勇夫
ゆうふ [1] 【勇夫】
勇気のある男。勇士。
勇奮
ゆうふん [0] 【勇奮】 (名)スル
勇気を出してふるい立つこと。「―して以て勝利を得んことを務むべし/日本開化小史(卯吉)」
勇姿
ゆうし [1] 【勇姿】
いさましい姿。勇敢な姿。
勇婦
ゆうふ [1] 【勇婦】
勇気のある女。
勇将
ゆうしょう【勇将】
a brave general.〜の下に弱卒なし Like master,like man.
勇将
ゆうしょう [0] 【勇将】
強くいさましい大将。
勇強
ゆうきょう [0] 【雄強・勇強】 (名・形動)[文]ナリ
雄々しく力強い・こと(さま)。「―な将兵」
勇往
ゆうおう [0] 【勇往】
勇んで行くこと。恐れずためらわず進んで行くこと。「奮烈―の志気あることかくの如し/西国立志編(正直)」
勇往邁進
ゆうおうまいしん [0] 【勇往邁進】 (名)スル
目的に向かって,わきめもふらず勇ましく進んで行くこと。「目的に向かって―する」
勇怯
ゆうきょう [0] 【勇怯】
勇気のあることと臆病なこと。「其品行の優劣,心志の―/学問ノススメ(諭吉)」
勇悍
ようかん 【勇敢・勇悍】 (名・形動ナリ)
〔「よう」は漢音〕
「ゆうかん(勇敢)」に同じ。「―のともがらを抽賞せられずは/曾我 1」
勇悍
ゆうかん [0] 【勇敢・勇悍】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「ようかん」とも〕
物事を恐れることなく積極的にしようとすること。勇気をもって事にあたること。また,そのさま。「―な兵」「―に突撃する」
[派生] ――さ(名)
勇戦
ゆうせん [0] 【勇戦】 (名)スル
いさましく戦うこと。
勇払平野
ゆうふつへいや 【勇払平野】
北海道,石狩平野南部の,太平洋に臨む小さな平野。低湿で泥炭地が広い。中心都市は苫小牧(トマコマイ)。
勇敢
ようかん 【勇敢・勇悍】 (名・形動ナリ)
〔「よう」は漢音〕
「ゆうかん(勇敢)」に同じ。「―のともがらを抽賞せられずは/曾我 1」
勇敢
ゆうかん [0] 【勇敢・勇悍】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「ようかん」とも〕
物事を恐れることなく積極的にしようとすること。勇気をもって事にあたること。また,そのさま。「―な兵」「―に突撃する」
[派生] ――さ(名)
勇敢
ゆうかん【勇敢】
bravery;→英和
courage.→英和
〜な(に) brave(ly);→英和
courageous(ly);→英和
heroic(ally).→英和
勇断
ゆうだん【勇断】
a decisive measure[step].
勇断
ゆうだん [0] 【勇断】 (名)スル
思い切って決断すること。勇気のある決断。果断。「―をふるう」
勇武
ゆうぶ [1] 【勇武】
勇ましくて強いこと。何事をも恐れず,自分の信念をまげずに振る舞う強さがあること。
勇毅
ゆうき [1] 【雄毅・勇毅】 (名・形動)[文]ナリ
いさましく強い・こと(さま)。「創造する人の至難至艱の事を忍び,―にして沮(ハバマ)ず/西国立志編(正直)」
勇気
ゆうき [1] 【勇気】
物事を恐れない強い心。いさましい意気。「―を奮い起こす」「―百倍」
勇気
ゆうき【勇気】
courage;→英和
bravery;→英和
boldness (大胆).→英和
〜のある courageous;→英和
brave;→英和
bold.→英和
〜を出す pluck up one's courage.
勇気付ける
ゆうきづ・ける [5] 【勇気付ける】 (動カ下一)
相手を励まして勇気を与える。
勇気凛々としている
りんりん【勇気凛々としている】
be high-spirited.
勇決
ゆうけつ [0] 【勇決】 (名)スル
きっぱりと決断すること。また,その決断。勇断。「その―・神速,拿破崙(ナポレオン)の如く/西国立志編(正直)」
勇烈
ゆうれつ [0] 【勇烈】 (名・形動)[文]ナリ
気性がいさましくて激しい・こと(さま)。「兵卒太た―にありしと/民約論(徳)」
勇猛
ゆうみょう 【勇猛】 (名・形動ナリ)
〔「みょう」は呉音〕
「ゆうもう(勇猛)」に同じ。「文覚,無上の願ををこして,―の行をくはたつ/平家 5」
勇猛
ゆうもう [0] 【勇猛】 (名・形動)[文]ナリ
勇ましく強い・こと(さま)。「―果敢」「―な将兵」
[派生] ――さ(名)
勇猛な
ゆうもう【勇猛な】
brave;→英和
daring;→英和
intrepid.→英和
勇猛心
ゆうもうしん [3] 【勇猛心】
勇猛な心。勇み進んで屈しない心。
勇猛精進
ゆうみょうしょうじん 【勇猛精進】
心を勇猛にして修行にはげむこと。「功徳の為にかく功をつみ―の心をおこさんには/発心 8」
勇略
ゆうりゃく [0] 【勇略】
勇気と知略。
勇者
ゆうしゃ [1] 【勇者】
いさましい人。勇気のある人。勇士。
勇者
ゆうしゃ【勇者】
⇒勇士.
勇胆
ゆうたん [0] 【勇胆】 (名・形動)[文]ナリ
いさましく度胸がある・こと(さま)。「―豪邁列国を睥睨するの風采を以て座を占め/経国美談(竜渓)」
勇躍
ゆうやく [0] 【勇躍】 (名)スル
勇気にみちて心がはやること。副詞的にも用いる。「命を受けるや―して立つ」「敵地に―のりこむ」「兵卒に至るまで…―将(マサ)に天を衝かんとするの意気を示した/肉弾(忠温)」
勇躍して
ゆうやく【勇躍して】
in high spirits.
勇退
ゆうたい [0] 【勇退】 (名)スル
潔く官職をやめること。後進に道を開くために進んで職をしりぞくこと。
勇退する
ゆうたい【勇退する】
retire[resign]voluntarily.
勇進
ゆうしん [0] 【勇進】 (名)スル
勇んで進むこと。「社会の顕象何の怖るる所かあらん,須らく―すべし/もしや草紙(桜痴)」
勇魚
いさな 【鯨魚・鯨・勇魚】
クジラの古名。いさ。
勇魚取り
いさなとり 【鯨魚取り・勇魚取り】 (枕詞)
クジラを捕る所の意で「海」「浜」「灘(ナダ)」にかかる。「―海辺をさして/万葉 131」
勉めて
つとめて [2] 【努めて・勉めて】 (副)
努力して。できるだけ。「―運動するようにしている」「―平静を装う」
勉める
つと・める [3] 【努める・勉める】 (動マ下一)[文]マ下二 つと・む
〔「勤める」と同源〕
力を尽くしてあることをする。努力する。「実現に―・める」「療養に―・める」「笑うまいと―・める」「夫のためには随分―・めてきました」
→つとめて
勉励
べんれい [0] 【勉励】 (名)スル
学業などにつとめはげむこと。一生懸命に努力すること。「刻苦―」「―せば,何事か成らざらん/小公子(賤子)」
勉励する
べんれい【勉励する】
work hard <at,for> .
勉学
べんがく【勉学】
⇒勉強.
勉学
べんがく [0] 【勉学】 (名)スル
学問に励むこと。熱心に学ぶこと。勉強。「―にいそしむ」
勉強
べんきょう【勉強】
study;→英和
work;→英和
a lesson (課業).→英和
〜する study <English> ;work (hard) <for an examination> ;sell <a thing> cheap (安く売る).‖勉強家 a hard worker.勉強部屋 a study.
勉強
べんきょう [0] 【勉強】 (名)スル
(1)学問や技芸を学ぶこと。学習。「―部屋」「おそくまで―している」
(2)ある目的のための修業や経験をすること。「何事も―だと思ってやってみる」
(3)(商人が)商品の値段を安くして売ること。「―しますのでお買い下さい」
(4)物事にはげむこと。努力すること。「職業に―する精神あること/西国立志編(正直)」
(5)気が進まないことをしかたなくすること。「―して櫓を揺しゐたれば/甲子夜話」
〔(4)が原義〕
勉強家
べんきょうか [0] 【勉強家】
熱心に仕事・学業などにはげむ人。勉強人。
勒
ろく [1] 【勒】
(1)くつわ。
(2)おもがい。
(3)永字(エイジ)八法の,第二筆の横画。
→永字八法
勒す
ろく・す 【勒す】 (動サ変)
(1)整える。「奉る所の歌を部類して,―・して二十巻とし/古今(真名序)」
(2)きざむ。ほりつける。書きしるす。「牒送件の如し,これを―・するに状を以てす/太平記 20」
(3)勒韻(ロクイン)をする。「忽ちに短筆に課せ,聊かに四韻を―・すと爾(シカ)云ふ/万葉(三九七三詞)」
勒韻
ろくいん [0] 【勒韻】
詩をつくるとき,あらかじめ押韻の字を定めること。また,その韻字で詩をつくること。
動
どう [1] 【動】
動くこと。動きのあること。「―と静の対照的な性格」
動かす
うごかす【動かす】
(1)[移動させる]move;→英和
[振る]shake;→英和
swing;→英和
[変える]change;→英和
shift;→英和
remove (取り除く).→英和
(2)[運転する]run;→英和
drive <a car> ;→英和
work[operate] <a machine> .→英和
(3)[心を]move;affect;→英和
touch;→英和
influence.→英和
動かし難い[得ない]immovable;→英和
unchangeable;→英和
undeniable;→英和
indisputable.→英和
動かす
いごか・す 【動かす】 (動サ四)
「うごかす」の転。「どうでも―・す事でもない/狂言記・因幡堂」
動かす
うごか・す [3] 【動かす】 (動サ五[四])
(1)物の位置・方向などを変える。一か所を固定したものを揺らす。「机を窓ぎわに―・す」「腕をちょっとでも―・すと痛い」「風がのれんを―・す」
(2)機械などを機能させる。「水の力が発電機を―・す」
(3)人がある仕事・行為をするようにしむける。「金の力で人を―・す」「人々の熱意が行政当局を―・した」
(4)組織を機能させる。「日本を―・している人々」
(5)他人の気持ちを変化させて,あるものに好意を持つようにしむける。感動させる。「 K 先生の話に心を―・された」「力をも入れずして天地(アメツチ)を―・し/古今(仮名序)」
〔「動く」に対する他動詞〕
[可能] うごかせる
動き
うごき【動き】
(a) movement;→英和
motion;→英和
[活動]activity;→英和
[動向]a trend.→英和
〜がとれない[混雑]cannot stir an inch;→英和
[窮地]stick in the mud;→英和
<話> be in a fix.→英和
動き
うごき [3] 【動き】
(1)動くこと。また,動いている状態。「―が鈍い」「球の―を目で追う」
(2)状態や状況の変化。移り変わり。「世の中の―」「心の―を読み取る」
動く
うご・く [2] 【動く】 (動カ五[四])
(1)物の位置・方向などが一定せず,変わる。一か所を固定されたものが揺れる。「静かにしろ。―・くと撃つぞ」「右手が痛くて―・かない」「地震で机が―・いた」「乳歯がぐらぐら―・く」
(2)機械などが機能する。「風で―・く発電装置」「電池で―・く時計」「心臓が―・く」
(3)人や組織が活動する。行動する。「このごろの新入社員は命令されないと―・かない」「警察が―・き出したらしい」
(4)ものごとの状態が変化する。「ここ一週間,相場があまり―・かない」「世の中がめまぐるしく―・く」
(5)心が変化する。特に,あるものの方へ気持ちが向かう。「倍の給料を出すと言われると心が―・く」「中々心―・きておぼし乱る/源氏(賢木)」
(6)確定的でない。打ち消しを伴って用いる。「―・かぬ証拠」「今後何年たってもこの結論は―・かないだろう」
(7)組織における地位・職務・勤務場所などが変わる。「こんど A さんが―・くらしい」
〔「動かす」に対する自動詞〕
[可能] うごける
[慣用] 食指(シヨクシ)が―/挺子(テコ)でも動かない
動く
うごく【動く】
(1) move;→英和
stir (少し).→英和
(2)[変わる]change;→英和
move.(3)[運行する]go;→英和
run;→英和
work.→英和
(4)[心が]be moved[touched];be affected[influenced];be tempted;waver (動揺する).→英和
動かなくなる do not work;come[be brought]to a standstill (立往生する);→英和
be suspended (汽車の運行などが);run down (ぜんまいが戻って);break down (こわれて).
‖動く歩道 <米> a moving sidewalk[ <英> pavement].
動く
いご・く 【動く】 (動カ四)
「うごく」の転。「ただ上げてみれども―・かぬ/狂言・石神」
動じる
どうじる【動じる(ない)】
be (not) moved[upset];(do not) get excited[nervous].
動じる
どう・じる [0][3] 【動じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「動ずる」の上一段化〕
「動ずる」に同じ。「少しも―・じた態度を見せない」
動ずる
どうずる【動ずる】
⇒動じる.
動ずる
どう・ずる [0][3] 【動ずる】 (動サ変)[文]サ変 どう・ず
(1)動揺する。あわてる。「―・ずる色もなく平然とした態度」
(2)うごかす。「神殿の床を―・じ,信心の水をすまして/平家 2」
動ともすると
ややともすると [1] 【動ともすると】 (副)
「ややともすれば」に同じ。「―仲間から遅れがちだ」
動ともすれば
ややともすれば [1] 【動ともすれば】 (副)
「ややもすれば」を強めていう語。「―人情論で片付けたがる」
動もすると
ややもすると [1] 【動もすると】 (副)
「ややもすれば」に同じ。「―彼の功績は忘れられがちだ」
動もすれば
ややもすれば [1] 【動もすれば】 (副)
物事がとかくそうなりがちであるさま。どうかすると。ともすれば。「―安易な生活に流れがちだ」
動乱
どうらん【動乱】
<start> a disturbance; <raise,quell> a riot.→英和
動乱
どうらん [0] 【動乱】 (名)スル
(1)社会秩序が乱れ,騒ぎや争い事などが起きること。また引き起こされた騒ぎや争い。「―の時代」
(2)心が激しく乱れること。
動体
どうたい [0] 【動体】
(1)動いているもの。
(2)動いている物体。気体・液体をいう。流動体。流体。
動作
どうさ【動作】
action;→英和
movement(s);→英和
manners.〜が敏捷だ(のろい) be quick (slow) in action.
動作
どうさ [1] 【動作】 (名)スル
事を行うために体を動かすこと。また,その時の体の動き。挙措。所作。「機敏な―で動く」「―がのろい」「外来の事物に応じて―した一時のレアクションである/渋江抽斎(鴎外)」
動作学
どうさがく [3] 【動作学】
〔kinesics〕
言語行動において表情や身ぶりの果たす機能や意味を体系的に研究する学問。
動作法
どうさほう [0] 【動作法】
動作訓練を通じて,姿勢や緊張に気づき,発達の促進や心身の緊張緩和を図る心理療法。脳性麻痺等の障害児や神経症患者にも適用される。
動作研究
どうさけんきゅう [4] 【動作研究】
一定の作業における動作を観察・記録・分析して,無駄のない効率の高い作業動作を求める研究。時間研究とともに作業研究の中心をなす。
動作電位
どうさでんい [4] 【動作電位】
⇒活動電位(カツドウデンイ)
動作電流
どうさでんりゅう [4] 【動作電流】
⇒活動電流(カツドウデンリユウ)
動力
どうりょく【動力】
<supply> (electric) power <to> .→英和
‖動力計 a dynamometer.動力線 a power line.
動力
どうりょく [1][0] 【動力】
天然に存在するエネルギーを変換して得た,機械的なエネルギー。電力・水力・風力・原子力など。
動力シャベル
どうりょくシャベル [5] 【動力―】
⇒パワー-ショベル
動力因
どうりょくいん [4] 【動力因】
〔哲〕
⇒作用因(サヨウイン)
動力変成岩
どうりょくへんせいがん [7] 【動力変成岩】
低い温度で圧力の作用でつくられた変成岩。結晶片岩など。
動力学
どうりきがく【動力学】
kinetics;→英和
dynamics.→英和
動力学
どうりきがく [4][3] 【動力学】
〔dynamics〕
古典力学のうちで,物体の運動と力との関係を論ずる部門。
⇔静力学
動力源
どうりょくげん [4] 【動力源】
動力を生み出すもの。電気・風・水など。
動力炉
どうりょくろかくねんりょうかいはつじぎょうだん 【動力炉・核燃料開発事業団】
特殊法人の一。新型動力炉や核燃料サイクルの開発などのために,1967年(昭和42)設立。略称,動燃。
動力炉
どうりょくろ [4] 【動力炉】
動力源として用いる原子炉。普通,発電用原子炉をいう。
動力計
どうりょくけい [0] 【動力計】
機関から生じる動力,または機関から伝達される動力を測定する装置。ダイナモメーター。
動力資源
どうりょくしげん [5] 【動力資源】
動力を生み出す資源。石炭・石油・水力・原子力などをいう。
動力車
どうりょくしゃ [4][3] 【動力車】
鉄道車両のうち,原動機を有し,自走することのできるもの。蒸気機関車・電気機関車・気動車・電車など。
動原体
どうげんたい [0] 【動原体】
核分裂における染色体の紡錘糸付着点。多くは一次狭窄(キヨウサク)として観察される。染色体配分に重要な役割を果たす。
動名詞
どうめいし [3] 【動名詞】
英文法などで,文法的に動詞の性質を残しながら名詞としてふるまう語。英語では ing という語尾をもつ。ジェランド。
動向
どうこう [0] 【動向】
(1)人や物などの動き。「その後の―を知る」
(2)事態の動いていく方向。社会や組織などの現状の傾向や今後のなりゆき。「経済の―」「―を探る」
動向
どうこう【動向】
a trend;→英和
a tendency.→英和
⇒傾向.
動員
どういん [0] 【動員】 (名)スル
(1)ある目的のために人や物を組織的に集めること。特に,社会運動・労働運動で,運動に必要な人員を行動におもむかせること。「抗議集会に労組員を―する」
(2)軍隊を平時編制から戦時編制に切り替えること。「―令」
(3)国内の資源や設備・人員を国家や軍隊の統一管理のもとに集中すること。
〔明治時代の軍隊用語から〕
動員する
どういん【動員する】
mobilize <troops> .→英和
動哨
どうしょう [0] 【動哨】
歩哨(ホシヨウ)などが,一定の区域内の警戒にあたること。
動因
どういん【動因】
⇒動機.
動因
どういん [0] 【動因】
(1)物事を引き起こす直接の原因。動機。
(2)〔哲〕「作用因」に同じ。
(3)〔心〕「動機{(2)
(ア)}」に同じ。
動圧
どうあつ [0] 【動圧】
運動している流体の圧力と静圧との差。運動を止めることによって起こる圧力上昇を示す。ピトー管によって測定される。
⇔静圧
動地
どうち [1] 【動地】
(1)大地を動かすこと。
(2)世間を非常に驚かすこと。「驚天(キヨウテン)―」
動天
どうてん [0] 【動天】
天を動かすほど勢いの盛んなこと。「―驚地」
動学
どうがく [0] 【動学】
〔dynamics〕
(1)経済現象のさまざまな要因(財の数量・価格など)間に成り立つ連続的変化の関係を時間的に分析する理論。
⇔静学
(2)「力学」の旧称。
動座
どうざ [0][1] 【動座】 (名)スル
(1)貴人・神木・神輿(シンヨ)などが座所を他に移すこと。「神輿の御―」
(2)上位の人に敬意を表して,座を離れて礼容を整えること。「室町殿…前内大臣の上に着き給ふ。人々―す/室町殿行幸記」
(3)大将が出陣すること。「御―ナサルル/日葡」
動径
どうけい [0] 【動径】
(1)角を半直線の回転で定義するとき,もとの半直線(始線)に対して回転したと考えられる方の半直線をいう。
(2)原点を始点とし,運動する質点を終点とするベクトル。質点の運動を論じるときに用いる。動径ベクトル。位置ベクトル。
動悸
どうき [0] 【動悸】
胸がどきどきすること。心臓の鼓動がふだんより激しくなったり,リズムが乱れたりすること。「―がする」
動悸がする
どうき【動悸がする】
beat <fast> ;→英和
throb;→英和
pound (ひどく).→英和
動意づく
どういづ・く 【動意づく】 (連語)
株価が動く気配を示す。
動感
どうかん [0] 【動感】
動きのある感じ。動いているというような感じ。「―にあふれた絵」
動態
どうたい【動態】
the movement <of population> .→英和
動態統計 vital statistics (人口の).
動態
どうたい [0] 【動態】
動いている状態。動きや変化のありさま。
⇔静態
「人口―」
動態統計
どうたいとうけい [5] 【動態統計】
一定期間におけるある事柄の変化に関する統計。
動揺
どうよう [0] 【動揺】 (名)スル
(1)ゆれ動くこと。ぐらつくこと。ゆれ。「船は…―もなく進んでゐた/或る女(武郎)」「清(スズ)しい風に―する庭の緑葉/春(藤村)」
(2)気持ちが落ち着かず不安な状態になること。平静さを失うこと。「その知らせに彼の心は―した」
動揺する
どうよう【動揺する】
shake;→英和
stir;→英和
tremble;→英和
[車が]jolt;→英和
bump;→英和
[船が]pitch (縦に).→英和
roll (横に);→英和
[心が]be disturbed[moved,agitated].〜しやすい unstable.→英和
〜しない run smoothly (車が);do not waver (心が).政界(財界)の〜 <cause> political (financial) disturbances.物価(世論)の〜 fluctuation in prices (of public opinion).
動摩擦
どうまさつ [3] 【動摩擦】
⇒運動摩擦(ウンドウマサツ)
動擾
どうじょう [0] 【動擾】 (名)スル
動きみだれること。「狂奔し悲鳴し―す/自然と人生(蘆花)」
動植物
どうしょくぶつ [4] 【動植物】
動物と植物。
動植物
どうしょくぶつ【動植物】
flora and fauna;plants and animals.
動機
どうき [0] 【動機】
(1)人が行動を起こしたり,決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的。「犯行の―」「執筆の―」「―が不純だ」
(2)〔英 motive; (ドイツ) Motiv〕
(ア)〔心〕 人の行動を決定する意識的・無意識的原因。動因。
(イ)〔倫〕 行動を規定する根拠となる目的意識を伴った欲望や衝動。
(ウ)〔法〕 犯罪および意思表示・法律行為を行う際の内的原因。原因。
(3)モチーフ{(2)}に同じ。
動機
どうき【動機】
the motive <of a crime> .→英和
〜となって[から]motivated[prompted] <by> ;from <mercenary> motives.‖動機調査 a motivation research.動機づけ《心》motivation.
動機付け
どうきづけ [0] 【動機付け】
〔motivation〕
〔心〕 生活体を行動へ駆り立て,目標へ向かわせるような内的過程。行動の原因となる生活体内部の動因と,その目標となる外部の誘因がもととなる。モチベーション。
動機説
どうきせつ [3] 【動機説】
〔倫〕 内面的動機を基準として行為を価値判断する立場。カントの心情道徳はその代表的なもの。
⇔結果説
動止
どうし [1] 【動止】
(1)動くことと止まること。
(2)立ち居振る舞い。挙動。挙止。
動気候学
どうきこうがく [4] 【動気候学】
主として高気圧・低気圧・前線などの動きに注目して気候を研究する学問。総観気候学とほぼ同じ。
→静気候学
動滑車
どうかっしゃ [3] 【動滑車】
回転とともに軸が移動する滑車。綱で定滑車につるされ,定滑車の回転に伴って移動する。二分の一の力で荷重を支える。
⇔定滑車
動熱
どうねち 【動熱】
臨終の時,熱気がはなはだしく,転々と動転して苦しむこと。「―して苦多かり/栄花(鶴の林)」
動燃
どうねん 【動燃】
「動力炉・核燃料開発事業団」の略。
動物
どうぶつ【動物】
an animal.→英和
〜的[性の]animal.‖動物園 a zoological garden;a zoo.動物界 the animal kingdom.動物学(者) zoology (a zoologist).動物実験 a biological test.
動物
どうぶつ [0] 【動物】
(1)生物界を二大別した場合,植物に対する一群。一般的には細胞壁をもたない,クロロフィルをもたない,従属栄養である,運動性がある,などの特徴があるが,下等な生物では動物と植物との境界はあいまいで,両者に同時に分類されるものもある。
(2)人間以外の動物。主として獣の類をいう。
動物の権利
どうぶつのけんり 【動物の権利】
〔animal rights〕
同じく感覚や知性を有する生物として,動物にも基本的には人間と同等の権利を認めるべきだとする考え方。実験動物の虐待などに関連して出てきた。動物解放。
動物の謝肉祭
どうぶつのしゃにくさい 【動物の謝肉祭】
〔原題 (フランス) Le Carnaval des animaux〕
サン=サーンスの室内楽曲。全一四曲。1886年作。「白鳥」が特に有名で,チェロ独奏用編曲でよく演奏される。
動物ウイルス
どうぶつウイルス [6] 【動物―】
動物,特に哺乳類と鳥類とに感染し,増殖するウイルスの総称。
動物プランクトン
どうぶつプランクトン [6] 【動物―】
プランクトンのうちで従属栄養を営むものの総称。原生動物や甲殻類の幼生など多種類のものが含まれる。
動物催眠
どうぶつさいみん [5] 【動物催眠】
動物に刺激を与えることにより,動物の随意運動が停止すること。ニワトリを捕らえたあとに放すと硬直して動かなくなるのはその例。節足動物から哺乳(ホニユウ)類に至るまで広範囲の動物に見られる。
動物区
どうぶつく [4] 【動物区】
⇒動物地理区(ドウブツチリク)
動物園
どうぶつえん [4] 【動物園】
動物を収集・飼育し,教育・娯楽などのために一般に公開する施設。
動物地理区
どうぶつちりく [6] 【動物地理区】
大陸や島などを,他の地域と区別のできる特徴のある動物相をもつ地域に分けたもの。ウォーレスらによる旧北区・新北区・エチオピア区・東洋区・新熱帯区・オーストラリア区という区分が用いられていたが,後に全北区・旧熱帯区・新熱帯区・大洋区・オーストラリア区の区分法がとられるようになった。動物区。
動物地理学
どうぶつちりがく [6] 【動物地理学】
動物の地理的分布を生態学的・地史的・進化論的立場などから研究する学問。
動物報恩譚
どうぶつほうおんたん [7] 【動物報恩譚】
昔話の分類の一。命を助けたり親切にしてやったりした動物の恩返しによって,その人が幸運や名声を得るという内容のもの。「狼報恩」「猿報恩」「文福茶釜」「鶴女房」など。
動物季節学
どうぶつきせつがく [7] 【動物季節学】
動物の季節現象(例えば,渡り鳥の去来)を天候や気候と関連づけて研究する学問。
動物学
どうぶつがく [4] 【動物学】
生物学の一分科で,動物を研究の対象とする学問。
動物実験
どうぶつじっけん [5] 【動物実験】
医学研究などのため動物を用いて行う実験。実験動物にはウサギ・モルモット・ハツカネズミ・サル・ブタ・ヒツジ・ネコ・イヌなどが用いられる。
動物崇拝
どうぶつすうはい [5] 【動物崇拝】
特定の動物に神秘的な力が宿るとして崇拝するもの。
動物心理学
どうぶつしんりがく [7] 【動物心理学】
人間以外の動物を被験体として,その動物に関する学習・認知・知能などの心理過程を研究する心理学の一分野。
動物性
どうぶつせい [0] 【動物性】
(1)動物のもつ機能や特質。
(2)動物から得られるものであること。「―脂肪」
動物性器官
どうぶつせいきかん [8][7] 【動物性器官】
運動・感覚・神経など,動物体によく発達した機能をつかさどる器官。
動物性染料
どうぶつせいせんりょう [7] 【動物性染料】
動物体から得る染料。巻貝から得るティル紫,エンジムシから得るコチニールの赤が知られる。主に食品や化粧品の染色に用いる。
動物性神経系
どうぶつせいしんけいけい [0] 【動物性神経系】
⇒脳脊髄神経(ノウセキズイシンケイ)
動物性蛋白質
どうぶつせいたんぱくしつ [10] 【動物性蛋白質】
動物体を構成するタンパク質。絹糸の絹フィブロイン,骨・腱などのコラーゲン,毛髪のケラチン,卵白の卵アルブミンなど。
→植物性蛋白(タンパク)質
動物性食物
どうぶつせいしょくもつ [8] 【動物性食物】
動物から取る食物。魚介類・肉類・卵・乳など。
動物愛護
どうぶつあいご [5] 【動物愛護】
動物を人間と同一視しようとする理念に基づき,動物を大切にし,愛そうとする精神。
動物極
どうぶつきょく [4][3] 【動物極】
多細胞動物の卵細胞で極体を生ずる部分。また,発生初期の胚でこれに該当する部分。一般には卵黄が少なく,多くの場合,外胚葉を形成する。
⇔植物極
動物油脂
どうぶつゆし [5] 【動物油脂】
動物体から採取する油脂。魚油・鯨油・牛脂・豚脂など。
動物界
どうぶつかい [4] 【動物界】
(1)動物の生存する世界。
(2)生物分類上の最大単位の一。植物界に対していう。
動物的
どうぶつてき [0] 【動物的】 (形動)
(人間が)動物としての本能をもっているさま。また,荒々しく粗暴なさま。「―な欲望」「―な勘」
動物相
どうぶつそう [4] 【動物相】
一定の地域内に生息する動物の全種類のこと。ファウナ。
動物磁気説
どうぶつじきせつ [6] 【動物磁気説】
〔animal magnetism〕
人体は宇宙に充満しているガスの一種である動物磁気の支配下にあり,病気は体内における磁気の不均衡から生ずるとする説。F = A =メスマーが唱え,メスメリズムとも呼ばれる。
動物社会学
どうぶつしゃかいがく [6] 【動物社会学】
生態学の一分野。動物の個体行動と個体群との相互関係を対象とした学問。
動物福祉
どうぶつふくし [5][6] 【動物福祉】
動物愛護の踏み込んだ表現。動物の幸福を追求しようとする思想。
動物繊維
どうぶつせんい [5] 【動物繊維】
動物の体毛や繭などから得る繊維。羊毛や絹など。
動物蝋
どうぶつろう [4] 【動物蝋】
動物体やその分泌物から採取する蝋。ミツバチの蜜蝋,イボタロウカタカイガラムシの虫白蝋(イボタロウ),マッコウクジラから得る鯨蝋など。
動物行動学
どうぶつこうどうがく [7] 【動物行動学】
〔ethology〕
生理学・心理学・遺伝学など,さまざまな方法論を用いて動物の行動を研究し,行動の総合的理解をめざす学問。生物学の一分野。エソロジー。
動物記
どうぶつき [4] 【動物記】
動物の生態を観察・記録し,読み物としてまとめたもの。
動物質
どうぶつしつ [4] 【動物質】
動物の体を形成している物質。タンパク質や脂肪が多い。
動特性
どうとくせい [3] 【動特性】
時間的に変化する対象を特徴づけている性質。関数や方程式などで表される。
→静特性
動産
どうさん【動産】
movable[personal]property;movables.
動産
どうさん [0] 【動産】
土地,およびその定着物である建物・立ち木などを除いた一切の有体物。不動産以外の物。ただし,船舶は不動産,無記名債権は動産とみなされ,強制執行においては,不動産や財産権も含む。
⇔不動産
動産保険
どうさんほけん [5] 【動産保険】
動産のこうむる損害を填補(テンポ)するための損害保険。主に動産についての火災保険をさす。
動産信託
どうさんしんたく [5] 【動産信託】
動産を信託財産として受け入れる信託。
動産抵当
どうさんていとう [5] 【動産抵当】
動産を目的とする抵当権。債務者自ら動産を占有使用したまま設定できる。現行法上,農業用動産・自動車・航空機・建設機械について認められている。
動産質
どうさんしち [3] 【動産質】
動産を目的とする質権。目的物の引き渡しを必要とする。
動産銀行
どうさんぎんこう [5] 【動産銀行】
工業金融のために,事業会社の株式・社債の発行に関する業務を営み,会社の設立・拡張ならびに株式の引き受けを通じて経営参加を行う銀行。1902年(明治35)日本興業銀行がその目的で創設された。
動画
どうが [0] 【動画】
アニメーション。
動画
どうが【動画】
an animation;→英和
an animated cartoon.
動的
どうてき【動的】
dynamic;→英和
kinetic.→英和
動的
どうてき [0] 【動的】 (形動)
動きのあるさま。生き生きしているさま。ダイナミック。
⇔静的
「―な描写」「―に捉(トラ)える」
動的安全
どうてきあんぜん [0] 【動的安全】
〔法〕 取引に関与しない第三者の利益と取引の当事者の利益とが対立する場合に,取引の当事者の利益の方が保護されること。表見代理・即時取得・公信の原則などがその例。取引の安全。
⇔静的安全
動的計画法
どうてきけいかくほう [0][8] 【動的計画法】
数理計画法の一。時間の経過とともに多段階にわたってなされる決定過程の効果を,数式にモデル化し,最適条件を求めること。ダイナミック-プログラミング。DP 。
動眼神経
どうがんしんけい [5] 【動眼神経】
第三脳神経。眼筋のうち,上眼瞼を引き上げる筋,眼球を動かす筋の運動を支配する。また,毛様体筋と瞳孔括約筋を支配する自律神経繊維を含む。
動粘度
どうねんど [3] 【動粘度】
流体の粘性率と密度との比。単位はストークス。動粘性率。
動線
どうせん [0] 【動線】
建築・都市空間において,人や物が移動する軌跡・方向などを示した線。設計などを行う際に機能性・居住性を判定する指標となる。
動脈
どうみゃく【動脈】
an artery.→英和
‖動脈硬化(症) arteriosclerosis;hardening of the arteries.動脈瘤 an aneurysm.大動脈 the main artery.
動脈
どうみゃく [0] 【動脈】
(1)心臓から血液を身体各部に輸送する血管。ヒトなど高等脊椎動物では,肺動脈と大動脈があり,血液は肺動脈から肺に行き,肺静脈を経て心臓に戻り,大動脈を通って体の各部へ運ばれる。大動脈は順次に分枝して末端では毛細管となる。動脈壁は三層から成り,弾性繊維が多く,弾力性・伸縮性に富む。動脈が体表面近くを走る部位では,心拍に一致する拍動が認められる。
→静脈
(2)(比喩的に)主要な交通路。「東海道は日本の―である」
動脈産業
どうみゃくさんぎょう [5] 【動脈産業】
静脈産業に対し,原料を加工する従来の産業。
動脈瘤
どうみゃくりゅう [4] 【動脈瘤】
動脈が局部的に円筒状または紡錘状,あるいは嚢(ノウ)状に拡張した状態。原因の多くは動脈硬化症・外傷などによる。付近の臓器を圧迫し種々の症状を呈し,時に破裂をみる。
動脈硬化症
どうみゃくこうかしょう [7][0] 【動脈硬化症】
動脈壁が弾力を失ってもろくなった状態。老化現象の一つで,高血圧症・肥満症・糖尿病などがこれを促進する。血流障害・血栓形成・出血などをひきおこす。動脈硬化。
動脈血
どうみゃくけつ [4][3] 【動脈血】
肺でガス交換された血液。酸素に富み二酸化炭素が少なく鮮紅色を呈する。心臓に還流したあと,末梢へ向けて送り出され,身体各部の組織に酸素を与える。肺動脈を除く動脈および肺静脈に流れる。
動荷重
どうかじゅう [3] 【動荷重】
動いている物体が構造物に与える荷重。例えば橋の上を通る車の重み。
⇔静荷重
動詞
どうし【動詞】
a verb.→英和
〜の活用 the conjugation of a verb.→英和
‖自(他)動詞 an intransitive (a transitive) verb.
動詞
どうし [0] 【動詞】
品詞の一。用言に属し,活用があり,一般に終止形語尾がウ段の音で終わる(ラ行変格だけは終止形語尾がイ段の音で終わる)。「走る」「起きる(文語,起く)」「見える(文語,見ゆ)」など。活用は,口語では,五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格の五種類,文語では,四段・上一段・上二段・下一段・下二段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格の九種類がある。
動議
どうぎ [1] 【動議】
合議体の会議において,予定以外の議題をその構成員が提出すること。また,その提案。「修正―」
動議
どうぎ【動議】
<adopt,reject> a motion.→英和
〜を出す move;→英和
make a move.‖緊急動議 an urgent motion.
動転
どうてん [0] 【動転・動顛】 (名)スル
(1)非常に驚くこと。驚きあわてること。「気が―する」
(2)移動・転変すること。「三世に―なしとかや/盛衰記 28」
動転する
どうてん【動転する】
be upset;lose one's head.
動輪
どうりん [0] 【動輪】
原動機から直接動力を受けて回転し,機関車を駆動させる車輪。
→従輪
動電力
どうでんりょく [3] 【動電力】
⇒起電力(キデンリヨク)
動静
どうせい [0] 【動静】
物事の動き。行動のありさま。様子。「敵の―を探る」「政局の―を見守る」
動静
どうせい【動静】
condition;→英和
<the political> situation;→英和
movements <of the enemy> ; <Let me know> how you are getting along.
動顛
どうてん [0] 【動転・動顛】 (名)スル
(1)非常に驚くこと。驚きあわてること。「気が―する」
(2)移動・転変すること。「三世に―なしとかや/盛衰記 28」
勘
かん [0] 【勘】
(1)物事を直感的に感じ取る能力。第六感。「―がいい」「―が狂う」「―に頼る」「―がはたらく」
(2)よく調べて考えること。罪を調べただすこと。「御―なる,昨日の事なり/御湯殿上(大永八)」
勘
かん【勘】
the sixth sense.〜が良い(悪い) be quick (slow) of perception.
勘える
かんが・える カンガヘル [4][3] 【考える・勘える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かんが・ふ
〔古くは「かむがふ」とも表記〕
(1)物事について,論理的に筋道を追って答えを出そうとする。思考する。「いくら―・えても解けない問題」
(2)さまざまなことを材料として結論・判断・評価などを導き出そうとする。「転勤の件は少々―・えさせて下さい」「子供の将来を―・えて厳しく育てる」
(3)(形容詞・形容動詞の連用形に付いて)それが…である,という感情や評価をもつ。…だと感ずる。「あまり堅苦しく―・えないで下さい」「一度の失敗を重大に―・えなくてもよい」
(4)結論を出すための材料の一つとみなす。「相手の都合を―・えると無理は言えない」「道の混雑を―・えて早めに出る」
(5)計画する。意図する。「人員削減を―・えている」
(6)工夫して新しいものを作る。「この機械を―・えた人は天才だ」「いいことを―・えた」
(7)罪を問いただす。処罰する。「(閻魔(エンマ)ノ庁デ)―・へられつる事ども,ありつる有様/宇治拾遺 8」
(8)比較検討や占いの結果に基づいて判断する。「宿曜の賢き,道の人に―・へさせ給ふにも/源氏(桐壺)」
勘ぐる
かんぐる【勘ぐる】
suspect;→英和
guess at.
勘ず
こう・ず カウ― 【勘ず・拷ず】 (動サ変)
罪人をきびしく問いただす。「これ,たてこめて―・ぜん/宇治拾遺 2」
勘ず
かん・ず 【勘ず】 (動サ変)
調べて罰する。こうず。「親はらからを―・ぜられむこそ/宇津保(蔵開下)」
勘ふ
こうが・う カウガフ 【考ふ・勘ふ】 (動ハ下二)
〔「かんがふ」の「ん」を「う」と表記したもの〕
(1)先例・暦などに照らして考える。勘案する。「ちかう又よき日なしと―・へ申しけるうちに/源氏(行幸)」
(2)責めとがめる。勘当する。「いみじう腹立ち叱りて,―・へて/枕草子 56」
勘ふ
かんが・う カンガフ 【考ふ・勘ふ】 (動ハ下二)
⇒かんがえる
勘へ文
かんがえぶみ カンガヘ― 【勘へ文】
「かんもん(勘文)」に同じ。「世の驚く事多くて,みちみちの―ども奉れるにも/源氏(薄雲)」
勘亭流
かんていりゅう [0] 【勘亭流】
歌舞伎の看板や番付(バンヅケ)などに用いられる書体。江戸中村座の看板を書いた岡崎屋勘六(号,勘亭)が始めたもの。
勘亭流[図]
勘付く
かんづ・く [3] 【感付く・勘付く】 (動カ五[四])
直観が働いて気付く。心づく。「気配に―・く」「相手に―・かれる」
勘仲記
かんちゅうき 【勘仲記】
勘解由小路(カデノコウジ)(藤原)兼仲(1244-1308)の日記。1268年から1300年に至る。中間には欠けた部分が多い。弘安の役そのほかの政治動向について,正確で重要な記述が多い。兼仲卿記。
勘会
かんかい [0] 【勘会】
律令制で,地方官の行政の実際と公の帳簿とを引き合わせること。かんえ。
勘六
かんろく 【勘六】
(1746-1805) 江戸末期の書家。勘亭流の祖。岡崎屋勘六。号,勘亭。江戸中村座の狂言名題を書いた。
勘合
かんごう [0] 【勘合】 (名)スル
(1)突き合わせて考えること。考え合わせること。「問注所に於いて―せしむべし/東鑑(寛元一)」
(2)明(ミン)が他国との通交に際して,正式の使船であることを証するために発行した割符(ワリフ)。1404年以降,「日」「本」の二字を分け,日本船は本字号,明船は日字号の勘合を携行して往来した。勘合符。
勘合印
かんごういん [3] 【勘合印】
勘合{(2)}に押した証印。
勘合符
かんごうふ [3] 【勘合符】
近世以降に用いられた勘合{(2)}の俗称。
勘合船
かんごうせん [0] 【勘合船】
勘合{(2)}を所持して,明と貿易を行なった船。遣明船。
勘合貿易
かんごうぼうえき [5] 【勘合貿易】
室町時代,勘合{(2)}を用いて行なった合法的日明貿易。幕府の朝貢の形式をとったが経営は有力守護大名や寺院が行い,応仁の乱後は大内氏が独占。銅・硫黄・刀剣などを輸出し,銅銭・生糸・絹織物などを輸入した。
勘問
かんもん 【勘問】
取り調べて罪を問いただすこと。「―せらるるに,皆進みて咎(トガ)に落ちにける/今昔 23」
勘定
かんじょう [3] 【勘定】 (名)スル
(1)物の数や金銭などを数えること。「人数を―する」
(2)代金を払うこと。また,その代金。「料理屋の―を済ませる」
(3)見積もり。予測。「―の外(ホカ)の出来事」
(4)物事の利害を計算すること。「―が先に立つ人」「損得―」
(5)いろいろと考え合わせたあげくの結論。「結局は損得なしになるという―さ」
(6)簿記で,資産・負債・資本などについてその増減を記すために細分された単位。現金勘定・資本金勘定など。
(7)考え定めること。かんてい。「ただ身ひとりの上を―すべし/こんてむつすむん地」
〔(7)が原義〕
勘定
かんじょう【勘定】
counting;calculation (計算);an estimate (見積り);→英和
payment (支払);→英和
settlement (決算);→英和
a bill (勘定書).→英和
〜する count;→英和
calculate;→英和
estimate (見積もる);settle one's accounts;pay one's bill.〜高い calculating.→英和
〜に入れる(ない) take into account (leave <a matter> out of consideration).〜をお願いします Bill[ <米> Check],please.
勘定口座
かんじょうこうざ [5] 【勘定口座】
簿記で,借り方・貸し方に分けて計算・記録をする帳簿上の場所。
勘定吟味役
かんじょうぎんみやく [7][0] 【勘定吟味役】
江戸幕府の職名。勘定奉行に次ぐ地位に列し,勘定所の事務一切を監査し,奉行以下の行政に不正があれば老中に報告する権限があった。1682年に設置。元禄中は廃止,1712年に再び設置。勘定吟味方。
勘定場
かんじょうば [0] 【勘定場】
(1)商店などで,代金を支払う所。
(2)芝居小屋などで,会計を取りしきる部署。
勘定奉行
かんじょうぶぎょう [5] 【勘定奉行】
(1)室町時代,大名の家に置かれた職名。領内の年貢収納などを管掌した。勘定頭。
(2)江戸幕府の職名。寺社奉行・江戸町奉行とともに「三奉行」の一。老中の支配に属し,勝手方二人と公事(クジ)方二人があり,幕府の直轄領の収税,金銭の出納,領内の農民の訴訟をつかさどった。勘定頭。
勘定尻
かんじょうじり [0] 【勘定尻】
金銭勘定の結果,帳簿の終わりの部分に現れる金額。帳尻(チヨウジリ)。
勘定尽く
かんじょうずく [0] 【勘定尽く】 (名・形動)[文]ナリ
損得だけで事をする・こと(さま)。そろばんずく。計算ずく。「―で仕事をする」
勘定帳
かんじょうちょう [0] 【勘定帳】
(1)金銭・米穀の出納を記載する帳簿。また,江戸時代に商家で正月または歳末に毎年作った財産目録。
(2)江戸幕府の郡代・代官が金銭・米穀の出納を記載した公帳簿。
勘定所
かんじょうしょ [0][5] 【勘定所】
勘定奉行を長官とする江戸幕府の役所。
→勘定奉行
勘定方
かんじょうかた [0] 【勘定方】
(1)金銭出納をつかさどる役。会計係。
(2)江戸時代,幕府の諸役にあって金銭の出納を担当する役。勝手(カツテ)方。
勘定日
かんじょうび [3] 【勘定日】
(1)商店などで,掛け代金などの精算日。
(2)賃金の支払日。
(3)株式取引所における定期取引の受け渡し決算日。
勘定書
かんじょうしょ [0][5] 【勘定書】
(1)取引の要領を記録して,貸借の関係を明らかにさせる書類。
(2)代金・売掛金の請求書。かんじょうがき。
勘定書き
かんじょうがき [0] 【勘定書き】
売掛金や代金を書いた請求書。
勘定科目
かんじょうかもく [5] 【勘定科目】
簿記の計算単位となる各勘定に対して与えられた名称。元帳の口座の科目。
勘定組頭
かんじょうくみがしら [7] 【勘定組頭】
江戸幕府の職名。勘定奉行に属す。公事方,勝手方に分属して事務をつかさどり,また普請・修復の検分を行なった。
勘定縒り
かんじょうより [0] 【勘定縒り】
こより。
勘定頭
かんじょうがしら [5] 【勘定頭】
勘定奉行(ブギヨウ)の古名。
勘定高い
かんじょうだか・い カンヂヤウ― [6] 【勘定高い】 (形)[文]ク かんぢやうだか・し
利害に敏感で打算的だ。「―・い商人」
[派生] ――さ(名)
勘平
かんぺい 【勘平】
⇒早野(ハヤノ)勘平
勘弁
かんべん [1] 【勘弁】 (名)スル
〔(2)が原義〕
(1)過ちや不都合などを許すこと。堪忍。「もう―ならない」「堅苦しい挨拶(アイサツ)は―してください」
(2)十分に考えること。事の善悪・当否などをよく考え,わきまえること。「後先の―なしでござります/滑稽本・浮世風呂 3」
(3)やりくりが上手なこと。また,計算に明るいこと。「助兵衛は…所務の―上手の人なれば/甲陽軍鑑(品三二)」
勘弁する
かんべん【勘弁する】
pardon;→英和
forgive;→英和
excuse;→英和
tolerate.→英和
勘弁強い
かんべんづよ・い [6] 【勘弁強い】 (形)[文]ク かんべんづよ・し
我慢強い。「―・いお方故何にも言はず/歌舞伎・籠釣瓶」
勘当
かんどう [0] 【勘当】 (名)スル
(1)江戸時代,親が子の所業をこらしめるために親子の縁を絶ったこと。武士は管轄の奉行所,町人は町奉行所で登録した。この登録のないものは内証勘当といった。追い出し久離(キユウリ)。また,主従・師弟関係を絶つことにもいった。「夜遊びが過ぎて―される」
→久離
(2)罪を法に当ててかんがえること。「きやつ,たしかにめしこめて―せよ/宇治拾遺 3」
(3)こらしめ,しかること。「玉の取りがたかりし事を知り給へればなむ―あらじとて/竹取」
〔(2)が原義〕
勘当
かんどう【勘当】
disinheritance.→英和
〜する disinherit.→英和
〜を受ける be disowned[disinherited].
勘当帳
かんどうちょう [0] 【勘当帳】
江戸時代,勘当したことを記した公儀の帳簿。
勘当箱
かんどうばこ 【勘当箱】
〔通いつめて勘当されることが多かったことから〕
江戸時代,遊郭通いの駕籠(カゴ)の称。
勘忍
かんにん【勘忍】
patience (我慢);→英和
pardon (許容).→英和
勘忍袋の緒が切れる run out of patience.
勘所
かんどころ [0][3] 【勘所・肝所・甲所】
(1)物事の重要な部分。肝要なところ。急所。つぼ。「―をはずさぬ批評」「―を心得ている」
(2)三味線・琴・琵琶などで,一定の音を出すために指先で押さえる弦の一点。
勘所
かんどころ【勘所】
a vital point.⇒要点.
勘文
かもん 【勘文】
⇒かんもん(勘文)
勘文
かんぶん [0] 【勘文】
⇒かんもん(勘文)
勘文
かんもん [0] 【勘文】
平安時代,神祇官(ジンギカン)・陰陽師(オンヨウジ)などが天皇などの諮問にこたえて,先例・吉凶・方角・日時などを調べて上申する文書。かもん。かんぶん。かんがえぶみ。
勘査
かんさ [1] 【勘査】
他と突き合わせて調べること。検査。
勘校
かんこう [0] 【勘校】 (名)スル
照らし合わせて誤りを正すこと。また,書物を校訂すること。校勘。「写本を―する」
勘案
かんあん [0] 【勘案】 (名)スル
いろいろと考え合わせること。「諸事情を―する」
勘検
かんけん [0] 【勘検】 (名)スル
よく考えて調べること。
勘気
かんき [1] 【勘気】
主君・主人や父からのとがめ。「―をこうむる」「―に触れる」「―を受ける」
勘注
かんちゅう 【勘注】
調査記録すること。また,その文書。「不熟損亡の―,算用散失の都合/庭訓往来」
勘物
かんもつ 【勘物】
(1)考え調べること。
(2)特に,本の内容・文章・文字・語句などについて調べ,注記したもの。
勘状
かんじょう 【勘状】
考えた結果を記した書面。「法家の―にまかせて,死罪一等を減じて/平家 2」
勘申
かんじん 【勘申】
朝廷の儀式などの諸事について,先例・典故・吉凶・日時などを調べて上申すること。勘進。
勘繰り
かんぐり [0] 【勘繰り】
勘繰ること。「げすの―」
勘繰る
かんぐ・る [3] 【勘繰る】 (動ラ五[四])
推量する。特に,悪いように考える。「―・れば,取引をやめたいのかも知れない」「何をいふにもお前はんのことを少(チツト)は―・つて居る/人情本・梅児誉美(初)」
[可能] かんぐれる
勘考
かんこう [0] 【勘考】 (名)スル
よく考えること。思案。思考。「工夫するも厭,―するも厭で/肖像画(四迷)」
勘者
かんじゃ 【勘者】
よく気が付いて,頭のはたらきのよい者。目はしのよく利く人。「人の気のつかぬ所を,さりとは名誉の―と/浮世草子・武家義理物語 3」
勘能
かんのう [0][1] 【堪能・勘能】
(1)〔仏〕 忍耐力。
(2)技能・学芸などにすぐれ,熟達していること。また,その人。《堪能》「能楽には―と聞きしが/筆まかせ(子規)」
〔「たんのう」は慣用読み〕
勘解由
かげゆ 【勘解由】
「勘解由使」の略。
勘解由使
かげゆし 【勘解由使】
平安初期,主に国司交代の際,事務引き継ぎを監督するために置かれた令外(リヨウゲ)の官。新任者が前任者に交付する解由状を審査した。
勘返状
かんへんじょう 【勘返状】
〔「かんぺんじょう」とも〕
文書の受給者が,来書の行間や余白に返事をしたためて返送した文書。複合文書の一種。問答状。
勘進
かんしん 【勘進】
(1)考え調べて,申し上げること。
(2)「勘申(カンジン)」に同じ。
勘進沙汰
かんしんさた 【勘進沙汰】
鎌倉時代,幕府が年末に諸役人の一年中の出欠や事務取り扱いなどを調査して,その功労・過失を評定すること。
勘過
かんか 【勘過】
よく調べて通すこと。関所の通行許可証などに用いられた語。[節用集(文明本)]
勘違い
かんちがい【勘違い】
(a) misunderstanding.→英和
〜している be mistaken.A を B と〜する (mis)take A for B.
勘違い
かんちがい [3] 【勘違い】 (名)スル
思い違いをすること。「どうやら―(を)していたらしい」
勘録状
かんろくじょう [0] 【勘録状】
「注進(チユウシン)状」に同じ。
務まる
つとま・る [3] 【務まる】 (動ラ五[四])
役目として,その任務が果たせる。「委員長の役が―・る」
務む
つと・む 【努む・務む・勤む】 (動マ下二)
⇒つとめる(努)
⇒つとめる(務)
⇒つとめる(勤)
務め
つとめ [3] 【務め・勤め】
(1)当然しなければならない事。任務。義務。「国民としての―」
(2)会社・官公庁などに雇われて,働くこと。また,そこでの仕事。勤務。「―を探す」「―に出る」「―をやめる」
(3)毎日仏前で行う礼拝・読経(ドキヨウ)。勤行(ゴンギヨウ)。「朝のお―」
(4)遊女の仕事。「おもへば世に此道の―程かなしきはなし/浮世草子・一代女 1」
(5)揚げ代の支払い。「げんなまでさきへお―を渡しておいたから/滑稽本・膝栗毛(初)」
務める
つと・める [3] 【務める】 (動マ下一)[文]マ下二 つと・む
〔「勤める」と同源〕
役目にあたる。また,芝居などの役を演じる。「案内役を―・める」「弁慶の役を―・める」
勝
かつ 【勝】
姓氏の一。
勝
しょう 【勝】
■一■ [1] (名)
勝つこと。勝利。
■二■ (接尾)
助数詞。試合・勝負などで勝った回数を数えるのに用いる。「三―二敗」
勝
かち【勝】
(a) victory;→英和
conquest.→英和
〜を争う strive for victory.〜を譲る let one's opponent win.‖早い者勝 First come,first served.
勝
しょう【勝】
<win> a victory.→英和
3〜1敗で with 3 victories and 1 defeat.
勝ち
かち [2] 【勝ち】
勝つこと。勝利。
⇔負け
「―を譲る」「負けるが―」
→がち(接尾)
勝ち
がち 【勝ち】 (接尾)
名詞または動詞の連用形に付く。
(1)ともすれば,そうなりやすい傾向を表す。「この時計は進み―だ」「怠け―」
(2)そうであることの方が多い状態を表す。「黒目―」「病気―の人」「子供にはあり―な行動」「曇り―」
(3)それが他を押しのけるさまを表す。「早いもの―」「我―に逃げる」
勝ちさび
かちさび 【勝ちさび】
勝者らしい行動をとること。「―に天照大御神の営田(ツクダ)の畔(ア)を離ち/古事記(上)」
勝ちっ放し
かちっぱなし [0] 【勝ちっ放し】
〔「かちはなし」の転〕
一度も負けずに勝ち続けること。勝ち通し。
勝ち上がる
かちあが・る [4] 【勝ち上(が)る】 (動ラ五[四])
試合に勝って上位の段階へ進む。「初出場校が決勝戦にまで―・った」
勝ち上る
かちあが・る [4] 【勝ち上(が)る】 (動ラ五[四])
試合に勝って上位の段階へ進む。「初出場校が決勝戦にまで―・った」
勝ち取る
かちとる【勝ち取る】
⇒かち得る.
勝ち取る
かちと・る [0][3] 【勝(ち)取る】 (動ラ五[四])
戦って自分のものにする。努力して獲得する。「勝利の栄冠を―・る」「自由を―・る」
[可能] かちとれる
勝ち名乗り
かちなのり [3] 【勝(ち)名乗り】
相撲で,行司(ギヨウジ)が勝った力士の方に軍配を上げ,名を呼びあげること。「―を受ける」
勝ち味
かちみ【勝ち味】
chances;odds.→英和
〜がある(ない) The chances are in one's favor (against one).〜のない戦争 a hopeless war.
勝ち味
かちみ [3] 【勝(ち)味】
勝てる見込み。勝ち目。「―がない」
勝ち得る
かち・える [3] 【勝(ち)得る・贏ち得る】 (動ア下一)[文]ア下二 かち・う
努力の結果として得る。「名声を―・える」
勝ち戦
かちいくさ【勝ち戦】
a winning battle;a victory.→英和
勝ち投手
かちとうしゅ [3] 【勝(ち)投手】
野球の試合で,チームの勝利に最も貢献した投手。勝利投手。
⇔負け投手
勝ち抜き
かちぬき [0] 【勝(ち)抜き】
負けるか,優勝するまで次々と相手を変えて勝負すること。「―戦」
勝ち抜き戦
かちぬきせん【勝ち抜き戦】
a tournament.→英和
勝ち抜く
かちぬ・く [3][0] 【勝(ち)抜く】 (動カ五[四])
(1)次々と勝つ。勝ち進む。「―・いて決勝戦に進出する」
(2)努力して,最終的な勝利を得る。「受験戦争に―・く」
[可能] かちぬける
勝ち星
かちぼし [2] 【勝(ち)星】
相撲などで,勝利を表す白い丸じるし。白星。
⇔負け星
「―をあげる」
勝ち栗
かちぐり [2] 【搗ち栗・勝ち栗】
干した栗を臼(ウス)でついて,殻と渋皮を取り除いたもの。「搗(カ)ち」を「勝ち」にかけて出陣や勝利の祝い,正月の祝儀などに用いた。押し栗。
勝ち残り
かちのこり [0] 【勝(ち)残り】
勝ち残ること。また,勝ち残った勝者。
勝ち残る
かちのこる【勝ち残る】
win one's way to the finals.
勝ち残る
かちのこ・る [4][0] 【勝(ち)残る】 (動ラ五[四])
試合・勝負に勝って,次の戦いに出場する権利を得る。「地区予選に―・る」
[可能] かちのこれる
勝ち気
かちき [0][3] 【勝(ち)気】 (名・形動)[文]ナリ
他人に負けまいとして頑張る気性である・こと(さま)。負けん気。「―な性格」
[派生] ――さ(名)
勝ち目
かちめ【勝ち目】
⇒勝ち味.
勝ち目
かちめ [3] 【勝(ち)目】
(1)勝つ見込み。勝ち味。「―のない試合」
(2)博打(バクチ)で,勝ちとなるさいころの目。[日葡]
勝ち絵
かちえ [2] 【勝(ち)絵】
(1)勝負事や競技のさまを描いた絵。滑稽・卑猥の要素が強い。鳥羽僧正覚猷(カクユウ)の画などが伝わる。
(2)〔具足櫃(グソクビツ)の中に入れて出陣すると勝つと信じられていたことから〕
春画の異名。
勝ち色
かちいろ [0] 【勝(ち)色】
(1)勝ちそうなようす。
⇔負け色
(2)「褐色(カチイロ)」に同じ。
勝ち誇る
かちほこる【勝ち誇る】
be triumphant <over> ;be elated[puffed]with success.勝ち誇って triumphantly;→英和
in triumph.
勝ち誇る
かちほこ・る [4][0] 【勝(ち)誇る】 (動ラ五[四])
勝負に勝って,大いに得意になる。「―・った態度」
勝ち負け
かちまけ【勝ち負け】
victory and defeat.⇒勝負.
勝ち負け
かちまけ [1][2] 【勝ち負け】
勝負(シヨウブ)の結果。勝敗(シヨウハイ)。「―にこだわる」
勝ち越し
かちこし [0] 【勝(ち)越し】
勝ち越すこと。「―を決める」
勝ち越す
かちこす【勝ち越す】
lead in a game;→英和
outgame;lead <another by three points> ;→英和
have <two> wins <against another> .
勝ち越す
かちこ・す [0][3] 【勝(ち)越す】 (動サ五[四])
(1)何回かの勝負で,負けの数より勝ちの数が多くなる。
⇔負け越す
「三連戦を二勝一敗で―・す」
(2)勝負の途中で,相手より多く得点をいれる。「一点―・す」
[可能] かちこせる
勝ち軍
かちいくさ [3] 【勝ち軍】
戦いに勝つこと。また,その戦い。戦捷(センシヨウ)。
⇔負け軍
勝ち逃げ
かちにげ [0] 【勝(ち)逃げ】 (名)スル
勝負に勝った者が,再度の挑戦に応じないまま,その場を立ち去ること。多く,博打(バクチ)などでいう。「―する気か」
勝ち進む
かちすす・む [4][0] 【勝(ち)進む】 (動マ五[四])
試合に勝って,次の段階へ進む。「準決勝に―・む」
勝ち過ぎる
かちす・ぎる [4] 【勝ち過ぎる】 (動ガ上一)
(1)ある傾向が強すぎる。ある性質が多すぎる。「芝居気が―・ぎる」「常識論の―・ぎた批判」
(2)(能力に比べて)負担が大きすぎる。「新人には荷が―・ぎる」
勝ち鞍
かちくら [0] 【勝ち鞍】
競馬で,一着になったレースの数。
勝ち馬
かちうま [2][0] 【勝(ち)馬】
(1)競馬で第一着になった馬。優勝馬。
(2)賀茂の競馬(クラベウマ)で勝った馬。[季]夏。
勝ち馬投票券
かちうまとうひょうけん [7] 【勝ち馬投票券】
競馬の馬券の正式名称。
勝ち鬨
かちどき [0][2] 【勝ち鬨】
戦いや競技に勝った時にあげる鬨(トキ)の声。凱歌(ガイカ)。「―をあげる」
勝って兜(カブト)の緒(オ)を締めよ
勝って兜(カブト)の緒(オ)を締めよ
勝ったといっても,心を引き締めてことに当たれ。油断をいましめることば。
勝つ
かつ【勝つ】
win <a battle,a game> ;→英和
win[gain]a victory <over> ;→英和
beat;→英和
defeat;→英和
conquer <the enemy> ;→英和
overcome <a difficulty> .→英和
5 対 2 で〜 win the game (by a score of) 5 to 2.
勝つ
かつ 【勝つ】
〔動詞「勝つ」を名詞に用いたもの〕
歌合(ウタアワセ)などで,相手に勝つこと。「左―になりぬ/源氏(絵合)」
勝つ
か・つ [1] 【勝つ・克つ】 (動タ五[四])
(1)争って相手を負かす。競争して他の者をしのぐ。《勝》
⇔負ける
「大事な試合に―・つ」「選挙で―・つ」
(2)(多く「克つ」と書く)欲望などを抑える。「誘惑に―・つ」「己に―・つ」
(3)一方の力や傾向などが他方より強い。まさっている。《勝》「赤みの―・った色」「理性の―・った人」
(4)能力を超えた負担を負っている。《勝》「荷が―・ちすぎる」
[可能] かてる
[慣用] 気が―・荷が―/年には勝てない
勝つ色
かついろ 【褐色・勝つ色】
「かちいろ(褐色)」に同じ。「―見せたる花のかんばせ/浄瑠璃・菅原」
勝つ色縅
かついろおどし [5] 【勝つ色縅】
⇒かちいろおどし(褐色縅)
勝てば官軍(カングン)負ければ賊軍(ゾクグン)
勝てば官軍(カングン)負ければ賊軍(ゾクグン)
道理がどうあろうとも,勝った者が正義になるということ。
勝り
まさり [3] 【勝り・優り】
まさること。すぐれていること。現代語では多く他の語と複合して用いる。「男―」「親―」
勝り様
まさりざま 【優り様・勝り様】 (形動ナリ)
よりすぐれているさま。「艶にまばゆきさまは,―にぞ見ゆる/源氏(明石)」
勝り草
まさりぐさ 【優り草・勝り草】
菊の異名。「盃に向かへば色もなほ―/謡曲・松虫」
勝り顔
まさりがお 【優り顔・勝り顔】
得意げな顔つき。「あな,―や/宇津保(国譲上)」
勝る
まさ・る [2][0] 【勝る・優る】 (動ラ五[四])
〔「増さる」と同源〕
(1)他のものと比べて力量や価値などが上である。すぐれている。
⇔劣る
「健康は富に―・る」「この車は経済性で―・る」
(2)相対的に程度が上である。他をしのぐ。「聞きしに―・る美しさだ」「静かと云ふよりは淋しさが―・つて居て/ふらんす物語(荷風)」
(3)官位などが上である。「先だちてより言ひける男は官―・りて/平中 1」
勝る
まさる【勝る】
be better <than> ;be superior <to> ;surpass <another in> .→英和
〜とも劣らぬ not at all inferior <to> .
勝る
すぐ・る 【優る・勝る】 (動ラ下二)
⇒すぐれる
勝るとも劣らない
勝るとも劣らない
勝っていることはあっても劣っていることはない。互角以上である。「師匠に―技量」
勝れて
すぐれて [2] 【優れて・勝れて】 (副)
きわだって。特別に。とりわけ。「―政治的な問題」「―幅のある鍔の兜帽(ヘルメツト)を戴き/社会百面相(魯庵)」
勝れる
すぐ・れる [3] 【優れる・勝れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 すぐ・る
(1)他のものよりも内容・程度・技量などが上である。まさる。「―・れた脚力」「人に―・れた色彩感覚」「理解力に―・れる」「―・れて時めかし給ふことならびなかりける程に/源氏(須磨)」
(2)(多く打ち消しの語を伴う)よい状態である。「健康が―・れない」「顔色が―・れない」「天気が―・れない」
勝れ人
すぐれびと [3] 【優れ人・勝れ人】
多くの中で特にすぐれた人。傑出した人。
勝れ物
すぐれもの [0] 【優れ物・勝れ物】
(1)「優れ人(ビト)」に同じ。
(2)すぐれたもの。最良の物。
勝事
しょうじ 【勝事】
〔「しょうし」とも〕
普通でないこと。人の注意を引く事柄。善悪両方にいう。「今度の御産に―あまたあり/平家 3」
勝光
かつみつ 【勝光】
(1434-?) 室町中期備前長船の刀工。右京亮。赤松政則幕下の武将。弟左京進宗光とともに当時の長船鍛冶の代表的刀工。
勝利
しょうり [1] シヨウ― 【勝利】 ・ セフ― 【捷利】 (名)スル
戦い・競技などに勝つこと。
⇔敗北
「―を収める」「戦いに―する」
(2)〔仏〕 すぐれた利益(リヤク)。「此の寺の霊験掲焉(ケチエン)にして―不思議なり/今昔 17」
勝利
しょうり【勝利】
(a) <sweeping> victory;→英和
a triumph;→英和
a success.→英和
…の〜に帰する end in a victory of <a team> .〜を得る win a victory <over> .‖勝利者 a victor;a winner (競技の).勝利投手 the winning pitcher.
勝利投手
しょうりとうしゅ [4] 【勝利投手】
「勝ち投手」に同じ。
勝劣
しょうれつ 【勝劣】
まさっていることとおとっていること。優劣。「源平いづれ―なかりしかども/平家 4」
勝劣派
しょうれつは 【勝劣派】
〔仏〕 日蓮宗の二大流派のうちで,法華経中,本迹(ホンジヤク)二門について,本門がすぐれ迹門が劣っているとする一派。一致派に対する。
勝勢
しょうせい [0] 【勝勢】
勝ちそうな勢い。勝つ見込みが強いこと。また,勝った勢い。「―に乗じる」
勝区
しょうく [1] 【勝区】
景色のすぐれた所。勝地。勝境。
勝取る
かちと・る [0][3] 【勝(ち)取る】 (動ラ五[四])
戦って自分のものにする。努力して獲得する。「勝利の栄冠を―・る」「自由を―・る」
[可能] かちとれる
勝名乗り
かちなのり [3] 【勝(ち)名乗り】
相撲で,行司(ギヨウジ)が勝った力士の方に軍配を上げ,名を呼びあげること。「―を受ける」
勝味
かちみ [3] 【勝(ち)味】
勝てる見込み。勝ち目。「―がない」
勝因
しょういん [0] 【勝因】
(1)勝った原因。
⇔敗因(ハイイン)
(2)〔仏〕 ある結果を生ずるための特に有力な原因。
勝因
しょういん【勝因】
the cause of victory.
勝地
しょうち [1] 【勝地】
(1)何かを行うのに最も適した土地。「百王万代の宝祚を修し置かれし―なれば/太平記 31」
(2)景色のよいところ。
勝坂遺跡
かつさかいせき 【勝坂遺跡】
神奈川県相模原市新磯にある縄文中期の勝坂式土器の標準遺跡。住居址と多数の打製石斧(セキフ)が発見され,縄文農耕説では土掘り具とされた。指定史跡。
勝報
しょうほう [0] シヨウ― 【勝報】 ・ セフ― 【捷報】
勝利の知らせ。
勝境
しょうきょう [0] 【勝境】
けしきのよい場所。勝地。
勝妙
しょうみょう 【勝妙】
〔仏〕 きわめてすぐれていること。「何ぞ奇異なる―の者を遣(オコ)するぞ/今昔 1」
勝安芳
かつやすよし 【勝安芳】
⇒勝海舟
勝尾寺
かちおでら カチヲ― 【勝尾寺】
大阪府箕面(ミノオ)市にある高野山真言宗の寺。山号は応頂山。西国三十三所の第二十三番札所。727年善仲・善算の創建と伝え,光仁帝の皇子開成(カイジヨウ)が入山して弥勒(ミロク)寺と称した。清和天皇より現寺号をおくられ,歴代皇室の帰依を受けた。
勝山
かつやま 【勝山】
福井県北東部,九頭竜川中流に臨む市。機業が盛ん。白山神社には,もと平泉(ヘイセン)寺があった。
勝山
かつやま [2] 【勝山】
江戸時代の婦人の髪の結い方。後頭部で束ねた髪を先を細くして輪のようにたわめて前に返し,先端を笄(コウガイ)でとめたもの。吉原の遊女,勝山が結いはじめたという。勝山髷(マゲ)。
勝山[図]
勝川
かつかわ カツカハ 【勝川】
姓氏の一。
勝川春章
かつかわしゅんしょう カツカハシユンシヤウ 【勝川春章】
(1726-1792) 江戸中期の浮世絵師。宮川春水に師事。はじめ勝宮川と称した。鳥居派の類型から脱して,役者絵に個性描写の新様式を開く。相撲絵・美人画も多く描いた。門下に春好・春朗(葛飾北斎)らがいる。
勝川派
かつかわは カツカハ― 【勝川派】
浮世絵の一流派。勝川春章を祖とする。写実的な画風が特徴。かちかわ派。
勝差
しょうさ [1] 【勝差】
勝ち数や勝ち点の差。
勝形
しょうけい [0] 【勝形】
すぐれた地形。形勝。
勝得る
かち・える [3] 【勝(ち)得る・贏ち得る】 (動ア下一)[文]ア下二 かち・う
努力の結果として得る。「名声を―・える」
勝手
かって [0] 【勝手】 (名・形動)[文]ナリ
■一■ (名)
(1)台所。「―道具」
(2)様子。事情。「―がわからずまごつく」
(3)便利。便宜。「―の悪い家」「使い―がよい」
(4)生計。家計。暮らし向き。「―が苦しい」
(5)弓を射る時,弦を引く方の手。右手。
⇔おし手
[日葡]
■二■ (名・形動)[文]ナリ
自分に都合のよいように振る舞う・こと(さま)。わがまま。「―なことを言う」「―に他人の物を使う」「―にしろ」「―は許さない」
[派生] ――さ(名)
勝手
かって【勝手】
(1) a kitchen (台所).→英和
(2) condition;→英和
circumstances (事情).
(3) one's own convenience (都合).
〜な selfish;→英和
willful.→英和
〜なまねをする have one's own way.〜に as one pleases[likes](自由に);of one's own accord (進んで);without leave (無断で);arbitrarily (独断で).→英和
〜の良い(悪い) (in)convenient.→英和
〜を知っている(知らない) (un)familiar <with> .→英和
‖勝手口 the kitchen[back]door.勝手仕事 <do> kitchen work.勝手道具 kitchenware.
勝手がましい
かってがまし・い [6] 【勝手がましい】 (形)
いかにも自分本位でわがままなようである。「―・いお願いで恐縮です」
勝手口
かってぐち [3][0] 【勝手口】
(1)台所の出入り口。また,台所に行く入り口。「―に回る」
(2)茶室で亭主の出入りする口。茶道口。
勝手向き
かってむき [0] 【勝手向き】
(1)台所に関係のあること。「―の商品を扱う」
(2)暮らし向き。家計。「―が苦しい」
(3)江戸時代,幕府・諸藩の財務に関する方面。
勝手尽く
かってずく 【勝手尽く】 (名・形動)
「勝手次第」に同じ。「皆内証―の祝言なれば/浄瑠璃・万年草(中)」
勝手方
かってかた [0] 【勝手方】
(1)台所。また,調理係。まかないかた。
(2)台所に近い方。下の座。
(3)江戸幕府の職名。財務・民政をつかさどった役の汎称。老中・若年寄・勘定奉行などに担当者が置かれた。
勝手次第
かってしだい [4] 【勝手次第】 (名・形動)
自分の思うままにする・こと(さま)。勝手気まま。勝手ずく。「―な振る舞い」「洋服でも馬でも馬車でも―/安愚楽鍋(魯文)」
勝手気儘
かってきまま [0] 【勝手気儘】 (名・形動)
自分の思うままに振る舞う・こと(さま)。「―に暮らす」
勝手許
かってもと [0] 【勝手許】
(1)台所。また,台所のあたり。
(2)生活費。暮らし向き。勝手向き。
(3)台所仕事。食事のしたく。「―を手伝う」
勝投手
かちとうしゅ [3] 【勝(ち)投手】
野球の試合で,チームの勝利に最も貢献した投手。勝利投手。
⇔負け投手
勝抜き
かちぬき [0] 【勝(ち)抜き】
負けるか,優勝するまで次々と相手を変えて勝負すること。「―戦」
勝抜く
かちぬ・く [3][0] 【勝(ち)抜く】 (動カ五[四])
(1)次々と勝つ。勝ち進む。「―・いて決勝戦に進出する」
(2)努力して,最終的な勝利を得る。「受験戦争に―・く」
[可能] かちぬける
勝持寺
しょうじじ シヨウヂ― 【勝持寺】
京都市西京区大原野にある天台宗の寺。山号,小塩山。役小角(エンノオヅノ)の草創という。791年最澄が中興。文徳天皇のとき,春日神社の供僧寺となる。境内には桜が多く,俗に花の寺と呼ばれる。
勝敗
しょうはい [0] 【勝敗】
勝つことと負けること。かちまけ。勝負。「―は時の運」
勝敗
しょうはい【勝敗】
victory or defeat;the issue (of a contest).→英和
〜を争う contend for victory.〜を決する fight it out.〜を度外視して regardless of the outcome of the game.→英和
勝星
かちぼし [2] 【勝(ち)星】
相撲などで,勝利を表す白い丸じるし。白星。
⇔負け星
「―をあげる」
勝景
しょうけい【勝景】
a fine view;beautiful scenery.
勝景
しょうけい [0] 【勝景】
すぐれた景色。景勝。
勝概
しょうがい [0] 【勝概】
素晴らしい景色。勝景。
勝様
まさざま 【勝様】 (形動ナリ)
よりまさっているさま。「このひめきみに殿教へきこえ給へりければ,―に今少し今めかしさ添ひて弾かせ給ふ/栄花(見はてぬ夢)」
勝機
しょうき [1] 【勝機】
戦いや試合に勝てる機会。勝つチャンス。「―をつかむ」
勝機
しょうき【勝機(を逸する)】
(miss) a chance of victory.
勝残り
かちのこり [0] 【勝(ち)残り】
勝ち残ること。また,勝ち残った勝者。
勝残る
かちのこ・る [4][0] 【勝(ち)残る】 (動ラ五[四])
試合・勝負に勝って,次の戦いに出場する権利を得る。「地区予選に―・る」
[可能] かちのこれる
勝気
かちき【勝気】
an unyielding spirit.
勝気
かちき [0][3] 【勝(ち)気】 (名・形動)[文]ナリ
他人に負けまいとして頑張る気性である・こと(さま)。負けん気。「―な性格」
[派生] ――さ(名)
勝沼
かつぬま 【勝沼】
山梨県甲府盆地東縁にある町。近世,甲州街道の宿場町。甲州ブドウの中心産地。
勝浦
かつうら 【勝浦】
(1)千葉県南東部,太平洋に面する市。漁業・観光の町。海水浴場として知られる。
(2)和歌山県南部,東牟婁(ムロ)郡の温泉地。那智(ナチ)勝浦町の港近くにある。
勝海舟
かつかいしゅう 【勝海舟】
(1823-1899) 江戸末期の幕臣・政治家。名は義邦(ヨシクニ),のち安芳(ヤスヨシ)。通称,麟太郎。海舟は号。江戸の人。蘭学・兵学に通じ,蕃書翻訳所に出仕。1860年咸臨(カンリン)丸を指揮して太平洋を横断。64年海軍奉行。西郷隆盛と会見して江戸城明け渡しに尽力。維新後海軍大輔・枢密院顧問。著「海軍歴史」「吹塵録」「氷川清話」など。
勝率
しょうりつ [0] 【勝率】
全試合数に対する勝ち試合の割合。
勝率
しょうりつ【勝率】
the chance of success (勝算);the percentage of victories.
勝田
かつた 【勝田】
茨城県中部,ひたちなか市の地名。旧市名。水戸市の東に隣接。1994年(平成6)那珂湊市と合併。
勝目
かちめ [3] 【勝(ち)目】
(1)勝つ見込み。勝ち味。「―のない試合」
(2)博打(バクチ)で,勝ちとなるさいころの目。[日葡]
勝算
しょうさん【勝算】
a chance <for,against> ;→英和
prospects of victory.〜がある(ない) have a (no) chance of success.
勝算
しょうさん [0] 【勝算】
勝てる見込み。かちめ。「―がある」
勝絵
かちえ [2] 【勝(ち)絵】
(1)勝負事や競技のさまを描いた絵。滑稽・卑猥の要素が強い。鳥羽僧正覚猷(カクユウ)の画などが伝わる。
(2)〔具足櫃(グソクビツ)の中に入れて出陣すると勝つと信じられていたことから〕
春画の異名。
勝絶
しょうぜつ [0] 【勝絶】 (名)スル
きわめてすぐれていること。特に,景色の素晴らしいこと。また,その地。「処々の―をたづね/著聞 20」「月ヶ瀬の梅花を以て―する偶爾にあらず/日本風景論(重昂)」
勝絶
しょうせつ [0] 【勝絶】
日本の音名。十二律の四番目。中国の十二律の夾鐘(キヨウシヨウ)に相当し,音高は西洋音楽のへ音にほぼ等しい。
→しょうぜつ(勝絶)
勝義
しょうぎ [1] 【勝義】
(1)〔仏〕 最高の真理。世俗・世間の判断を超えた仏教的真理。
(2)その語の本来の意味。第一義。
勝者
しょうしゃ [1] 【勝者】
勝った者。勝利者。
⇔敗者
勝色
かちいろ [0] 【勝(ち)色】
(1)勝ちそうなようす。
⇔負け色
(2)「褐色(カチイロ)」に同じ。
勝見
かつみ 【勝見】
「勝見草」の略。「葦根はひ―も茂き沼水に/金葉(秋)」
勝見草
かつみぐさ 【勝見草】
マコモの古名。「浅香の沼には―/閑吟集」
勝訴
しょうそ [1] 【勝訴】 (名)スル
訴訟において,自己に有利な判決が下されること。
⇔敗訴
「原告側が―した」
勝訴になる
しょうそ【勝訴になる】
win a suit.→英和
勝誇る
かちほこ・る [4][0] 【勝(ち)誇る】 (動ラ五[四])
勝負に勝って,大いに得意になる。「―・った態度」
勝論
かつろん 【勝論】
⇒バイシェーシカ学派(ガクハ)
勝負
しょうぶ [1] 【勝負】 (名)スル
(1)勝つことと負けること。勝ち負け。勝敗。
(2)勝ち負けを決めること。「一対一で―する」
(3)ばくち。「五両七両の―せし事/浮世草子・好色盛衰記 3」
勝負
しょうぶ【勝負】
victory or defeat;[試合]a match;→英和
a game.→英和
いい〜 a close[an exciting]game.〜する contest;→英和
fight;→英和
play;→英和
have a match.〜に勝つ(負ける) win (lose) a game.→英和
〜をつける fight it out.〜にならない be no match <for> .‖勝負事 a game of skill;gambling.勝負事をする play games;gamble.勝負なし a tie[draw].三番勝負 a three-game match;a rubber.
勝負事
しょうぶごと [0] 【勝負事】
(1)勝ち負けを争う競技やゲーム。碁・将棋・花札・麻雀など。
(2)賭博。ばくち。
勝負尽く
しょうぶずく 【勝負尽く】
勝負によって,事を決すること。「数ばかりの―,一番切りに突いてみて/浄瑠璃・丹波与作(中)」
勝負師
しょうぶし [3] 【勝負師】
(1)ばくち打ち。博徒(バクト)。
(2)成功するかどうか不確実な事業・仕事などを,成否をかけて思い切って遂行する人。
勝負所
しょうぶどころ [0][4] 【勝負所】
勝敗を争っている時に,勝利へ導く転機となると思われる大事な局面。「ここが―だ」
勝負手
しょうぶて [3] 【勝負手】
碁・将棋で,一局の勝敗をかけて思い切って打つ手。
勝負服
しょうぶふく [3] 【勝負服】
競馬で,騎手がレース時に着る上着。
勝負検査役
しょうぶけんさやく [6] 【勝負検査役】
相撲で,審判委員の旧名。
勝負無し
しょうぶなし [4] 【勝負無し】
勝負が決まらないこと。あいこ。引き分け。
勝越し
かちこし [0] 【勝(ち)越し】
勝ち越すこと。「―を決める」
勝越す
かちこ・す [0][3] 【勝(ち)越す】 (動サ五[四])
(1)何回かの勝負で,負けの数より勝ちの数が多くなる。
⇔負け越す
「三連戦を二勝一敗で―・す」
(2)勝負の途中で,相手より多く得点をいれる。「一点―・す」
[可能] かちこせる
勝軍
しょうぐん [0] 【勝軍】
戦いに勝つこと。また,勝った軍勢。
勝軍地蔵
しょうぐんじぞう [5] 【勝軍地蔵】
これに祈れば戦に勝つという地蔵。鎌倉時代以後,武家の間で信仰された。地蔵菩薩が身に甲冑(カツチユウ)を着け,右手に錫杖(シヤクジヨウ)を持ち,左の掌(テノヒラ)に如意宝珠を載せ,軍馬にまたがった姿をしたもの。
勝逃げ
かちにげ [0] 【勝(ち)逃げ】 (名)スル
勝負に勝った者が,再度の挑戦に応じないまま,その場を立ち去ること。多く,博打(バクチ)などでいう。「―する気か」
勝進む
かちすす・む [4][0] 【勝(ち)進む】 (動マ五[四])
試合に勝って,次の段階へ進む。「準決勝に―・む」
勝運
しょううん [0] 【勝運】
勝負に勝つ運。「―に乗る」「―に見はなされる」
勝間
かつま 【勝間】
「堅間(カタマ)」に同じ。「間(マ)なし―の小船を作りて/古事記(上訓)」
勝間田の池
かつまたのいけ 【勝間田の池】
奈良市西の京の唐招提寺と薬師寺付近にあったという池。((歌枕))「―は我知る蓮(ハチス)なし然(シカ)言ふ君がひげなきごとし/万葉 3835」
〔平安時代以降,その所在は不明となり,美作(ミマサカ)・下野(シモツケ)・下総(シモウサ)など,諸説が生まれた〕
勝閧
かちどき【勝閧】
a shout of victory[triumph].〜をあげる give[raise]a shout of victory;crow <over a beaten rival> .→英和
勝馬
かちうま [2][0] 【勝(ち)馬】
(1)競馬で第一着になった馬。優勝馬。
(2)賀茂の競馬(クラベウマ)で勝った馬。[季]夏。
勝馬
かちうま【勝馬】
a winning horse.
勝鬘
しょうまん 【勝鬘】
〔梵 Śrīmālā〕
インドの舎衛(シヤエ)国の波斯匿(ハシノク)王の娘。阿踰闍(アユジヤ)国王の妃。勝鬘経に登場する。
勝鬘参り
しょうまんまいり [5] 【勝鬘参り】
勝鬘愛染会に参拝すること。
勝鬘愛染会
しょうまんあいぜんえ 【勝鬘愛染会】
毎年7月1日,大阪市天王寺区夕陽丘町の勝鬘院で行われる本尊愛染明王の開帳の仏事。多くの参詣者があり,特に役者や遊女の信仰を集めた。
勝鬘経
しょうまんぎょう 【勝鬘経】
〔「勝鬘師子吼一乗大方便方広経」の略〕
一巻。南朝の宋の求那跋陀羅(グナバダラ)訳。勝鬘夫人を主人公とし,一乗への帰一と衆生(シユジヨウ)の本性の清浄を説く。
勝鬘経義疏
しょうまんぎょうぎしょ 【勝鬘経義疏】
一巻,または三巻。聖徳太子著という。勝鬘経の注釈書。三経義疏の一。
勝鬨橋
かちどきばし 【勝鬨橋】
東京都中央区,隅田川下流に架かる可動橋。1940年(昭和15)完成。大型船の通過時開閉したが,現在は開かない。
募らす
つのら・す [3] 【募らす】 (動サ五)
募るようにする。募らせる。「一層不安を―・す」
募り
つのり [3] 【募り】
つのること。募集。「十五の時舞の師の―に応じて/舞姫(鴎外)」
募る
つの・る [2] 【募る】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)次第に勢いが激しくなる。ひどくなる。「不安が―・る」「―・る思い」「吹き―・る」
(2)力が強くなる。「カノ若イ人ハイカウ―・ッタ/日葡」
□二□(他動詞)
広くよびかけて集める。募集する。「希望者を―・る」「寄付を―・る」
募る
つのる【募る】
[募集]raise <money> ;→英和
collect <contributions> ;→英和
float <a loan> ;→英和
[人員を]advertise for;call for;invite <new members> ;→英和
[兵士を]levy;→英和
recruit.→英和
募債
ぼさい [0] 【募債】 (名)スル
公債・社債などの債券を買う人をつのること。
募入
ぼにゅう [0] 【募入】
有価証券の募集に応じた者の中から割り当てを受ける者を決定すること。
募兵
ぼへい [0] 【募兵】 (名)スル
兵士を募り集めること。
募役法
ぼえきほう [0] 【募役法】
中国,宋の王安石の新法の一。賦役を免除した農民から免役銭を,課役されない官吏・寺院などから助役銭を徴し,政府が希望者を雇って賦役に当てる方法。賦役軽減策として新法中特に合理的とされた。
募金
ぼきん [0] 【募金】 (名)スル
寄付金などをつのること。「共同―」「―活動」
募金する
ぼきん【募金する】
raise a fund <for> ;→英和
collect contributions.(慈善)募金運動 a (charity) fund drive.
募集
ぼしゅう【募集】
(1)[寄付など]collection;→英和
subscription.→英和
(2)[志願者など]invitation.→英和
(3)[債券など]flotation.→英和
〜する collect;→英和
invite[receive] <applications for> ;→英和
float (債券を);→英和
raise (基金などを);→英和
recruit (兵士を).→英和
‖募集人員 the number of persons to be accepted.生徒募集 <広告> New Students Invited.
募集
ぼしゅう [0] 【募集】 (名)スル
希望する人を,つのって集めること。「生徒を―する」「―に応ずる」
募集設立
ぼしゅうせつりつ [4] 【募集設立】
発行株式総数の一部を発起人が引き受け,残りの株式については一般から株主を募集して行う株式会社の設立。
⇔発起(ホツキ)設立
勢
せい [1] 【勢】
(1)いきおい。力。「声も沈んで―の無い/夢かたり(四迷)」
(2)軍勢。兵力。「その―五万余騎」「堤の影に―を揃へ/鉄仮面(涙香)」
勢い
いきおい イキホヒ [3] 【勢い】
■一■ (名)
(1)運動によって生じる他を圧するような力。「火の―」「―あまって川に落ちる」「―よく走る」
(2)元気。威勢。「その―で行け」「―がつく」
(3)権力。勢力。「政界で―をもつ」
(4)はずみ。なりゆき。「緒戦に勝った―で勝ち進む」「―のおもむくところ」
■二■ (副)
物事の進行や運動の力によって当然そうなるさま。自然の結果として。なりゆき上。はずみで。「みんなが賛成したので,―そうせざるをえなかった」
勢い
いきおい【勢い】
(1)[力]power;→英和
force.→英和
(2)[気力]energy;→英和
vigor;→英和
spirit(s).→英和
(3)〔副〕by force of circumstances (時の勢いで);necessarily,naturally.〜のよい powerful;→英和
spirited.→英和
〜をつける encourage;→英和
cheer up.酒の〜で under the influence of liquor.
勢いづく
いきおいづく【勢いづく】
cheer up;be[get]encouraged.
勢い付く
いきおいづ・く イキホヒ― [5] 【勢い付く】 (動カ五[四])
あるきっかけで勢いが強くなる。活気が出る。「初戦に勝って―・いた」
勢い込む
いきおいこ・む イキホヒ― [5] 【勢い込む】 (動マ五[四])
やろうという気持ちで高揚する。ふるい立つ。いさみ立つ。「―・んで仕事にかかる」
勢ひ
きおい キホヒ 【競ひ・勢ひ】
(1)先を争うこと。また,その勢い。「荒ましき風の―に/源氏(橋姫)」
(2)威勢がよいこと。勇ましいこと。侠気。「贔屓(ヒイキ)の―手打の連中/滑稽本・根南志具佐」
勢ふ
いきお・う イキホフ 【勢ふ】 (動ハ四)
(1)心が勇み立つ。気勢が上がる。「物さわがしきまで人多く―・ひたり/更級」
(2)権勢をふるう。時めく。「いかめしう―・ひたるをうらやみて/源氏(玉鬘)」
勢み
はずみ ハヅミ [0] 【弾み・勢み】
(1)はずむこと。はねかえること。「―のいいボール」
(2)事が進行してゆくうちについた勢い・調子。「話に―がつく」
(3)ある事がきっかけとなって次の事が起こること。「事の―でつい引き受けてしまった」「よろけた―に破れた」
(4)金品をはずむこと。奮発すること。「衣類寝道具かずかずの―/浮世草子・一代女 5」
勢位
せいい [1] 【勢位】
権勢と地位。また,勢力ある地位。
勢利
せいり [1] 【勢利】
権勢と利欲。「―の交わり」
勢力
せいりき [0] 【勢力】
「せいりょく(勢力)」に同じ。「私の―極て大きにして/今昔 25」
勢力
せいりょく [1] 【勢力】
〔古くは「せいりき」とも〕
他を押さえつける力。いきおいとちから。威力。「―を伸ばす」「―をふるう」
勢力
せいりょく【勢力】
influence;→英和
power;→英和
[物理的]force;→英和
energy.→英和
〜ある influential;→英和
powerful.→英和
〜のない powerless;→英和
uninfluential.〜が増す increase in power.〜を張る establish one's influence.〜を振るう wield power;→英和
hold sway.‖勢力家 a man of influence.
勢力伯仲
せいりょくはくちゅう [1] 【勢力伯仲】
相互の勢力が接近していること。
勢力圏
せいりょくけん [4][3] 【勢力圏】
「勢力範囲」に同じ。
勢力均衡
せいりょくきんこう [1][0] 【勢力均衡】
相互の勢力の力関係が釣り合った状態にあること。特に国家間で,同盟などの関係を結ぶことにより一つの勢力の強化を抑え互いに牽制(ケンセイ)し合うことによって国際平和を維持すること。バランス-オブ-パワー。
勢力家
せいりょくか [0] 【勢力家】
勢力のある人。
勢力富五郎
せいりきとみごろう 【勢力富五郎】
江戸末期の侠客(キヨウカク)笹川繁蔵の子分。河竹黙阿弥作の歌舞伎「群清滝贔屓勢力(ムレキヨタキヒイキノセイリキ)」に脚色された。
勢力範囲
せいりょくはんい [5] 【勢力範囲】
国家・集団や個人の勢力の及ぶ範囲。勢力圏。
勢変
せいへん [0] 【勢変】
世の大勢の変化。世変。
勢多迦童子
せいたかどうじ 【制吒迦童子・勢多迦童子】
〔梵 Ceṭaka〕
不動明王八大童子の一人。矜羯羅(コンガラ)童子とともに不動明王の脇侍。像は右手に金剛棒,左手に三鈷(サンコ)を持って怒りの相を表す。制吒迦。
制吒迦童子[図]
勢威
せいい [1] 【勢威】
権勢と威力。盛んな勢い。「―をふるう」
勢子
せこ [1] 【勢子・列卒】
狩猟で鳥獣を狩り出したり,逃げるのを防いだりする人夫。かりこ。
勢子船
せこぶね [3] 【勢子船】
捕鯨に使った船の一種。鯨を追い,銛(モリ)を打つ役をするためのもの。
勢家
せいか [1] 【勢家】
勢力のある家。「権門―」
勢州
せいしゅう 【勢州】
伊勢(イセ)国の別名。
勢徳
せいとく 【勢徳】
(1)権勢ある人から受ける恵み。「―をかうぶらむとて/宇津保(祭の使)」
(2)権勢と財産。
勢揃い
せいぞろい [3] 【勢揃い】 (名)スル
(1)大勢の人が一か所に集まること。勢揃え。「親類縁者が―する」
(2)「勢揃え{(2)}」に同じ。
勢揃いする
せいぞろい【勢揃いする】
make an array;→英和
muster;→英和
gather together.
勢揃え
せいぞろえ [3] 【勢揃え】 (名)スル
(1)「勢揃い{(1)}」に同じ。「塾の庭に―する頃/思出の記(蘆花)」
(2)(味方や一門の)軍勢が集まること。勢揃い。「浮島が原にて―あり/平家 5」
勢炎
せいえん [0] 【勢炎・勢焔】
盛んな意気。いきおい。気炎。
勢焔
せいえん [0] 【勢炎・勢焔】
盛んな意気。いきおい。気炎。
勢獅子
きおいじし キホヒ― 【勢獅子】
歌舞伎舞踊の一。常磐津(トキワズ)。本名題「勢獅子劇場花罾(カブキノハナカゴ)」。三世瀬川如皐(ジヨコウ)作詞。1851年初演。曾我祭の趣向に石橋の獅子を取り入れたもの。
勢相
せいそう [0] 【勢相】
〔大槻文彦の「広日本文典」の用語〕
動作の可能を示す文法形式。動詞に「る」「らる」,「れる」「られる」を添えて表す。
勢至
せいし 【勢至】
「勢至菩薩」の略。
勢至菩薩
せいしぼさつ 【勢至菩薩】
〔梵 Mahāsthāmaprāpta〕
智慧を象徴する菩薩。阿弥陀三尊の一つで,阿弥陀仏の右の脇侍。像の特徴は,冠に宝瓶をのせていること。大勢至菩薩。勢至。
勢至菩薩[図]
勢語
せいご 【勢語】
「伊勢物語」の略称。
勢語臆断
せいごおくだん 【勢語臆断】
注釈書。四巻。契沖著。1692年頃成立。伊勢物語を作り物語と考え,古今集との関係を考察,古注を批判した。
勢車
せいしゃ [1] 【勢車】
「弾車(ハズミグルマ)」に同じ。
勢門
せいもん [0] 【勢門】
勢力のさかんな家柄。権門。勢家。
勤し
いそ・し 【勤し】 (形シク)
(1)よく勤めるさま。勤勉だ。「―・しきわけと褒めむともあらず/万葉 780」
(2)いそがしい。「天の祐(タスケ)と窃(ヒソカ)に歓び,心―・しくて来て見れば/読本・八犬伝 2」
勤しむ
いそし・む [3] 【勤しむ】 (動マ五[四])
精を出す。励む。「勉学に―・む」
[可能] いそしめる
勤しむ
いそしむ【勤しむ】
apply oneself <to one's studies> .
勤ふ
いそ・う イソフ 【争ふ・勤ふ】 (動ハ四)
先をあらそう。先を争ってつとめる。「―・ひて神語(カムコト)の入微(タエ)なる説(コトバ)を陳(モウ)す/日本書紀(皇極訓)」
勤まる
つとまる【勤まる】
be fit for[equal to] <a post> .
勤まる
つとま・る [3] 【勤まる】 (動ラ五[四])
うまく勤務することができる。「この会社は私には―・らない」
勤む
つと・む 【努む・務む・勤む】 (動マ下二)
⇒つとめる(努)
⇒つとめる(務)
⇒つとめる(勤)
勤め
つとめ [3] 【務め・勤め】
(1)当然しなければならない事。任務。義務。「国民としての―」
(2)会社・官公庁などに雇われて,働くこと。また,そこでの仕事。勤務。「―を探す」「―に出る」「―をやめる」
(3)毎日仏前で行う礼拝・読経(ドキヨウ)。勤行(ゴンギヨウ)。「朝のお―」
(4)遊女の仕事。「おもへば世に此道の―程かなしきはなし/浮世草子・一代女 1」
(5)揚げ代の支払い。「げんなまでさきへお―を渡しておいたから/滑稽本・膝栗毛(初)」
勤める
つと・める [3] 【勤める】 (動マ下一)[文]マ下二 つと・む
(1)会社・商店・団体に雇われて,そこで働く。勤務する。「銀行に―・める」「役所に―・めている」
(2)仏道にはげむ。努力して仏道修行する。「かやうに―・めさせたまへるつもりにや/大鏡(兼通)」
(3)自愛する。自重する。「足痛(ヒ)く我が夫(セ)―・めたぶべし/万葉 128」
勤める
つとめる【勤める】
[勤務]work <at,in,for,as> ;→英和
hold a post[position,an office];→英和
[役を]play <the part of Hamlet> ;→英和
act <as an interpreter> .→英和
勤め上げる
つとめあ・げる [0] 【勤め上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つとめあ・ぐ
(1)任務をやりとげる。職務をやりとげて任期をおえる。「定年まで―・げた」
(2)奉公の年季を済ます。「約束の年季を―・げる」
勤め上げる
つとめあげる【勤め上げる】
serve (out) <one's time> ;→英和
complete one's service.
勤め人
つとめにん [0] 【勤め人】
官公庁・会社などに勤めている人。サラリー-マン。「―風の男」
勤め人
つとめにん【勤め人】
an office[a white-collar]worker.
勤め先
つとめさき [0] 【勤め先】
勤めているところ。勤務先。「―に訪ねる」
勤め先
つとめさき【勤め先】
one's office.
勤め口
つとめぐち [0][3] 【勤め口】
勤め先。勤めるところ。「―を探す」
勤め口を捜す
つとめぐち【勤め口を捜す(が見つかる)】
look for (get) a situation[position,job].→英和
勤め向き
つとめむき [0] 【勤め向き】
(1)勤めの様子。勤務上のこと。「―の話」
(2)勤め先。
勤め奉公
つとめぼうこう [4] 【勤め奉公】
(1)店員・女中・下男など他家に勤めて,働くこと。
(2)芸妓・娼妓などとして働くこと。
勤め子
つとめこ 【勤め子】
(自前の歌舞伎若衆に対し)親方持ちの歌舞伎若衆。「―なれども,同じ役者に念友ありて/浮世草子・禁短気」
勤め振り
つとめぶり [0] 【勤め振り】
勤務の様子。勤務態度。
勤め振りがよい
つとめぶり【勤め振りがよい】
be doing a very good job.
勤め方帳
つとめかたちょう [0] 【勤め方帳】
江戸時代,幕府直轄地の郡代・代官などから,その職務執行に関する一年間の事項を列挙して,毎年幕府に提出した報告書。
勤め気
つとめぎ [3] 【勤め気】
(1)熱心に職務に携わろうとする気持ち。また,相手をもてなそうとする気持ち。「―を出す」
(2)遊女などの客に対する職業的な通り一遍の情。
勤仕
きんし [0] 【勤仕】 (名)スル
つとめつかえること。「砲術教授として―せし教頭なりしが/近世紀聞(採菊)」
勤仕
ごんし [1] 【勤仕】
〔「ごん」は呉音〕
務めにつくこと。勤務。
勤修
ごんしゅ [1] 【勤修】
〔仏〕
〔「ごんじゅ」とも〕
修行に励むこと。「むかし行者孔雀明王法を―の時/著聞 2」
勤倹
きんけん [0] 【勤倹】 (名・形動)[文]ナリ
勤勉で倹約につとめる・こと(さま)。「―貯蓄」「平素―にして奢侈ならざれども/露団々(露伴)」
勤倹尚武
きんけんしょうぶ [5] 【勤倹尚武】
仕事につとめ励み,節約を重んじ,武勇をたっとぶこと。「―の気風」
勤労
きんろう [0] 【勤労】 (名)スル
(1)心身を働かせて仕事に励むこと。「国事に―し給へるにあらず/日本開化小史(卯吉)」
(2)報酬を得て,定められた仕事をすること。労働。「―意欲」
勤労
きんろう【勤労】
labor;→英和
work.→英和
‖勤労意欲 the will to work.勤労感謝の日 Labor Thanksgiving Day.勤労者 a worker;a laborer.勤労所得(税) the earned income (tax).勤労奉仕 labor service.
勤労奉仕
きんろうほうし [5] 【勤労奉仕】 (名)スル
公共の目的のために,無償で労力を提供すること。特に,第二次大戦中に学生などに課された無償の労働。
勤労感謝の日
きんろうかんしゃのひ [5] 【勤労感謝の日】
国民の祝日の一。一一月二三日。勤労をたっとび,生産を祝い,国民が互いに感謝しあう日。もと,新嘗祭(ニイナメサイ)。[季]冬。
勤労所得
きんろうしょとく [5] 【勤労所得】
勤労に基づいて直接受ける所得。賃金・報酬・給与など。給与所得のみをいう場合と事業所得・退職所得などを含めていう場合とがある。
⇔不労所得
勤労権
きんろうけん [3] 【勤労権】
⇒労働(ロウドウ)権
勤労者
きんろうしゃ [3] 【勤労者】
勤労して得た収入で生活する者。
勤労者財産形成制度
きんろうしゃざいさんけいせいせいど [3][9] 【勤労者財産形成制度】
⇒財形(ザイケイ)
勤労階級
きんろうかいきゅう [5] 【勤労階級】
勤労して得た収入で生活する階級。勤労者階級。
勤勉
きんべん [0] 【勤勉】 (名・形動)[文]ナリ
一生懸命に精を出して励む・こと(さま)。「―な人」「―家」「汝彼の事務を―する人を見ずや/西国立志編(正直)」
[派生] ――さ(名)
勤勉
きんべん【勤勉】
industry;→英和
diligence.→英和
〜な industrious;→英和
diligent;→英和
hard-working.‖勤勉家 a hard worker.
勤務
きんむ【勤務】
service;→英和
duty.→英和
〜する serve;→英和
work;→英和
be employed <in> .〜中 on duty.→英和
‖勤務先 one's place of employment[work].勤務時間 office[business]hours.勤務成績 one's service record.勤務評定 efficiency rating.
勤務
きんむ [1] 【勤務】 (名)スル
会社・官庁などにつとめて,仕事をすること。また,その仕事。「―時間」「市役所に―する」
勤務先
きんむさき [0] 【勤務先】
勤め先。
勤務地手当
きんむちてあて [5] 【勤務地手当】
労働者に対し,その勤務地の物価水準,生活の便宜などを考慮して支払われる手当。へき地手当,都市手当などがある。
勤務評定
きんむひょうてい [4] 【勤務評定】
職員の勤務成績を評価査定すること。その結果を昇給・人事などの根拠にする。特に公務員についていう場合が多い。勤評。
勤務評定反対闘争
きんむひょうていはんたいとうそう 【勤務評定反対闘争】
1956年(昭和31)愛媛県教育委員会が教員に勤務評定を実施し,翌年文部省がこの全国実施を決めたことに対して,日本教職員組合を中心に全国的に展開された反対闘争。
勤学
きんがく [0] 【勤学】 (名)スル
学問につとめはげむこと。勉学。「老師に就て日夜に―し/花柳春話(純一郎)」
勤役
きんやく 【勤役】
役を勤めること。また,その役。「この議を喜(ヨミ)して共侶(モロトモ)に,河原の―を請しかば/読本・八犬伝 9」
勤怠
きんたい [0] 【勤怠】
「勤惰(キンダ)」に同じ。
勤惰
きんだ [1] 【勤惰】
勤勉と怠惰。また,出勤と欠勤。勤怠(キンタイ)。
勤操
ごんぞう ゴンザウ 【勤操】
(758-827) 奈良・平安前期の僧。大和の人。東大寺・西寺別当,大僧都,没後僧正。石淵寺に法華八講を創始。きんぞう。
勤王
きんのう【勤王(家)】
loyalism (a loyalist).→英和
勤王
きんのう [0] 【勤王・勤皇】
天皇に忠義を尽くすこと。「―の志士」
勤王家
きんのうか [0] 【勤王家】
勤王の志のあつい人。尊王家。
勤王攘夷
きんのうじょうい [5] 【勤王攘夷】
⇒尊王攘夷(ソンノウジヨウイ)
勤番
きんばん [0] 【勤番】
(1)交代で勤務すること。また,その番にあたること。
(2)江戸時代,諸大名の家来が交代で江戸・大坂の藩邸また遠方要地に勤めたこと。
勤皇
きんのう [0] 【勤王・勤皇】
天皇に忠義を尽くすこと。「―の志士」
勤続
きんぞく [0] 【勤続】 (名)スル
同じ勤務先に連続してつとめること。「―二〇年」「永年―した人を表彰する」
勤続
きんぞく【勤続】
continuous service.〜する serve <in a firm for thirty continuous years> .→英和
‖勤続者(手当) a long-service man (allowance).勤続年数 the length of one's service.
勤苦
きんく [1] 【勤苦】 (名)スル
つとめくるしむこと。非常に骨を折ること。「―せざれば,貴重の物を己れに得ること能はず/西国立志編(正直)」
勤行
ごんぎょう [0] 【勤行】
〔仏〕
(1)仏道の実践に努めること。
(2)仏前で経を読み,祈ること。おつとめ。
勤評
きんぴょう [0] 【勤評】
「勤務評定(キンムヒヨウテイ)」の略。
勤[務]め
つとめ【勤[務]め】
duty (義務);→英和
[職]service;→英和
business;→英和
work;→英和
(a) service (勤行).〜を果たす(怠る) do (neglect) one's duty.
勦絶
そうぜつ サウ― [0] 【勦絶】 (名)スル
滅ぼし尽くすこと。根絶やしにすること。勦滅。「他日斯軍来侵の根拠を―せんと/経国美談(竜渓)」
勦討
そうとう サウタウ [0] 【勦討】 (名)スル
うちほろぼすこと。勦滅。
勧む
すす・む 【勧む・奨む・薦む】 (動マ下二)
⇒すすめる
勧め
すすめ [0] 【勧め】
〔動詞「勧める」の連用形から〕
(1)すすめること。「彼の―に従った」「学問の―」
(2)勧進。また,そのための寄付。「後の世の御―ともなるべき事/源氏(宿木)」
勧め
すすめ【勧め】
<on the> advice <of> ;→英和
counsel;→英和
recommendation (推薦);→英和
encouragement (奨励).→英和
勧める
すす・める [0] 【勧める・奨める・薦める】 (動マ下一)[文]マ下二 すす・む
〔「進める」と同源〕
(1)相手にあることをするように働きかける。《勧・奨》「参加を―・める」「読めと―・める」「なほおぼし立てなど,絶えず―・め給ふ/源氏(行幸)」
(2)相手に物を差し出して,その飲食や利用を促す。《勧・奨》「食事を―・める」「座ぶとんを―・める」
(3)人・物などのよい点をのべて,採用を相手に促す。推薦する。《薦》「候補者として―・める」
(4)励まして気をふるいたたせる。「われを―・むる自害にこそとて,やがてうつたちけり/平家 9」
勧める
すすめる【勧める】
(1)[勧告]advise[counsel] <a person to do> ;→英和
persuade (説得);→英和
urge (強請).→英和
(2) recommend (推薦);→英和
encourage (奨励).→英和
席を〜 offer <a person> a seat.→英和
勧修寺
かじゅうじ クワジウ― 【勧修寺】
⇒かんじゅじ(勧修寺)
勧修寺
かんじゅじ クワンジユ― 【勧修寺】
京都市山科区にある真言宗山階(ヤマシナ)派の本山。山号は亀甲山。900年醍醐天皇の母藤原胤子の願によって創建。承俊が開基。定額寺(ジヨウガクジ)となる。山科門跡(モンゼキ)。かじゅうじ。かじゅじ。
勧修寺
かじゅじ クワジユ― 【勧修寺】
⇒かんじゅじ(勧修寺)
勧励
かんれい クワン― [0] 【勧励】 (名)スル
すすめ,はげますこと。「善人君子の言行録,最も他人を輔助し,倡導し,―する/西国立志編(正直)」
勧化
かんげ クワン― [1] 【勧化】 (名)スル
〔仏〕
(1)仏の教えを説き,信仰に入らせること。仏の教えを広めること。
(2)寺社・仏像などの建造・修復のため寄付を集めること。勧進(カンジン)。
勧化富
かんげとみ クワン― 【勧化富】
「勧化{(2)}」のために催す富くじ。勧進富。
勧化帳
かんげちょう クワン―チヤウ [0] 【勧化帳】
寄付を集める趣旨を記した帳面。勧進帳。
勧化所
かんげしょ クワン― 【勧化所】
勧化{(2)}を行なって堂塔の建立などの事務を扱う所。勧進所。
勧告
かんこく クワン― [0] 【勧告】 (名)スル
(1)ある事をするように説きすすめること。「辞職を―する」「―に従う」
(2)行政機関が参考として提出する意見。私人に対する行政指導の一方法として,あるいは他の行政機関に対する参考意見として提示される。法的拘束力はないが事実上,ある程度の強制力をもつ。「人事院―」
勧告
かんこく【勧告】
advice;→英和
counsel;→英和
recommendation.→英和
〜する advise;→英和
recommend;→英和
urge.→英和
医師の〜で on a doctor's advice.‖勧告者(書) an adviser (a written advice).
勧商場
かんしょうば クワンシヤウ― [0] 【勧商場】
⇒勧工場(カンコウバ)
勧善
かんぜん クワン― [0] 【勧善】
よいおこないをすすめること。
勧善懲悪
かんぜんちょうあく【勧善懲悪】
encouraging the good and punishing the evil.→英和
勧善懲悪劇 a morality play.
勧善懲悪
かんぜんちょうあく クワン― [5][0] 【勧善懲悪】
善をすすめ,悪をこらしめること。勧懲。
→勧懲小説
勧善懲悪覗機関
かんぜんちょうあくのぞきからくり クワンゼン― 【勧善懲悪覗機関】
歌舞伎世話物の一。河竹黙阿弥(モクアミ)作。1862年,江戸守田座初演。通称「村井長庵」。極悪無比の村井長庵と篤実な久八を,小夜衣(サヨギヌ)・千太郎の情話をからませながら対比させて描いたもの。
勧奨
かんしょう クワンシヤウ [0] 【勧奨】 (名)スル
すすめること。すすめはげますこと。「納税―」「退職の―」「農業を―し物品増殖し/新聞雑誌 45」
勧学
かんがく クワン― [0] 【勧学】 (名)スル
(1)学問を奨励すること。「夜を籠めて―するに/緑簑談(南翠)」
(2)浄土宗・浄土真宗などで,教学上の最高の位。宗派の学問に関する最高権威。
勧学会
かんがくえ クワン―ヱ [4] 【勧学会】
964年に慶滋保胤(ヨシシゲノヤスタネ)の発起による,天台宗の僧と大学寮の学生による勧学のための会。毎年3月と九月の一五日に集まって法華経を講じ,その経文を題にして詩歌を詠じ,また念仏を修した。日本の浄土思想の展開に大きな影響を与えた。
勧学田
かんがくでん クワン― [4] 【勧学田】
平安時代,大学寮などの学生の衣食の料をまかなうために設けられた田。学田。
→学料田
勧学院
かんがくいん クワンガクヰン 【勧学院】
(1)藤原氏の大学別曹(ベツソウ)。821年,藤原冬嗣が一門の子弟のために創設した教育施設。氏(ウジ)の院。南曹(ナンソウ)。
(2)平安時代以後,大寺院の設けた教学研修のための機関。
勧工
かんこう クワン― [0] 【勧工】
工業を奨励すること。
勧工場
かんこうば クワン― [0][5] 【勧工場】
明治・大正時代,多くの商店が一つの建物の中で種々の商品を陳列・販売した所。デパートの隆盛とともに衰退。勧商場。博品館。
勧懲
かんちょう クワン― [0] 【勧懲】
「勧善懲悪」の略。
勧懲小説
かんちょうしょうせつ クワン―セウ― [5] 【勧懲小説】
〔坪内逍遥の文学用語〕
善玉と悪玉の葛藤(カツトウ)を経て,結局善は栄え悪は滅びるという,勧善懲悪を説く小説。曲亭馬琴の読本(ヨミホン)がその典型とみられ,逍遥が「小説神髄」で否定した。
勧戒
かんかい クワン― [0] 【勧戒】 (名)スル
〔仏〕
(1)仏を信ずる人に受戒をすすめること。
(2)「勧誡(カンカイ)」に同じ。
勧杯
かんぱい クワン― [0] 【勧杯・勧盃】 (名)スル
「けんぱい(勧盃)」に同じ。
勧業
かんぎょう【勧業】
encouragement of industry.‖勧業銀行 a hypothec bank.勧業債券 a hypothec debenture.
勧業
かんぎょう クワンゲフ [0] 【勧業】
農工商業などの産業がさかんになるように奨励すること。
勧業博覧会
かんぎょうはくらんかい クワンゲフ―クワイ [7] 【勧業博覧会】
産業の奨励を目的として開かれる博覧会。
勧盃
かんぱい クワン― [0] 【勧杯・勧盃】 (名)スル
「けんぱい(勧盃)」に同じ。
勧盃
けんぱい 【勧盃】 (名)スル
〔「けん」は漢音〕
杯をさして,酒をすすめること。「六位蔵人―す/建武年中行事」
勧解
かんかい クワン― [0] 【勧解】
裁判官が,原告・被告の間に立って争いを和解させる制度。1875年(明治8)に創設され,90年まで行われた。民事事件の多くを処理し,当時の司法制度の不備を補充した。
勧誘
かんゆう クワンイウ [0] 【勧誘】 (名)スル
すすめ誘うこと。「保険に加入するよう―する」「貯金の―」「―員」
勧誘する
かんゆう【勧誘する】
canvass <for insurance> ;→英和
persuade;→英和
invite (誘引).→英和
‖勧誘員 a canvasser.勧誘状 a letter of invitation.
勧誡
かんかい クワン― [0] 【勧誡】 (名)スル
〔仏〕 善をすすめ,悪を制すること。
勧説
かんぜい クワン― [0] 【勧説】 (名)スル
⇒かんせつ(勧説)
勧説
かんせつ クワン― [0] 【勧説】 (名)スル
説きすすめること。
勧請
かんじょう クワンジヤウ [0] 【勧請】 (名)スル
(1)神仏の来臨を請うこと。
(2)神仏の分霊を他の場所に移しまつること。宇佐神宮から分霊を迎えて石清水八幡宮をまつったことなどはその例。
勧諭
かんゆ クワン― [1] 【勧諭】 (名)スル
言い聞かせてすすめること。「甘言を以て,これを―すれども/西国立志編(正直)」
勧賞
けんじょう 【勧賞】
功労を賞して官位を進めたり土地・品物などを与えること。また,賜ること。かんじょう。「―には闕国を給ふべき由仰下されける/平家 1」
勧賞
かんしょう クワンシヤウ [0] 【勧賞】 (名)スル
〔「かんじょう」とも〕
功労をほめて,官位や物品を与えること。けんじょう。「すぐに―行はるべき旨仰せられけるを/承久記」
勧農
かんのう クワン― [0] 【勧農】
農作を奨励すること。「天下の旱魃(カンバツ)を歎き,―の廃退を憂へて/盛衰記 3」
勧農鳥
かんのうちょう クワン―テウ [0] 【勧農鳥】
ホトトギスの異名。
〔鳴き声を,「田作らば作れ時過ぐれば実らず」と聞き取って呼んだ語〕
勧進
かんじん クワン― [0] 【勧進】 (名)スル
(1)仏の教えを説き,信仰に入らせること。仏教を説いてまわること。勧化(カンゲ)。
(2)寺社・仏像などの造立・修復のために寄付を集めること。勧化。
(3)出家の姿で物乞いをすること。また,その人。「はやりうたを歌い―をすれども/浮世草子・胸算用 5」
勧進元
かんじんもと クワン― [0] 【勧進元】
(1)勧進相撲・勧進芝居などの興行の世話に当たる役。また,その人。
(2)ある事を発起してその世話をする人。発起人。
勧進帳
かんじんちょう クワンジンチヤウ 【勧進帳】
歌舞伎十八番の一。一幕。三世並木五瓶(ゴヘイ)作。四世杵屋(キネヤ)六三郎作曲。1840年,江戸河原崎座で七世市川団十郎が初演。能の「安宅(アタカ)」の歌舞伎化。山伏姿で奥州へ落ちる源義経主従は,安宅の関で関守富樫左衛門に見とがめられるが,弁慶の機転と富樫の情けによって無事関を通り抜ける。
勧進帳
かんじんちょう クワン―チヤウ [3][0] 【勧進帳】
(1)寺院の堂塔の建立などに要する金品・材料の寄付募集の趣意を記し,巻物などにしたもの。僧や山伏が民衆から寄付を集める時に読み聞かせる。
(2)作品名(別項参照)。
勧進平家
かんじんへいけ クワン― 【勧進平家】
勧進の名目で,琵琶法師が平家物語を語ること。
勧進比丘尼
かんじんびくに クワン― [5] 【勧進比丘尼】
地獄・極楽などの絵巻を見せて絵解きをしたり,浄土和讃を歌ったりして勧進しつつ諸国を巡った比丘尼。のちには一種の売春婦に堕落した。歌比丘尼。
勧進相撲
かんじんずもう クワン―ズマフ [5] 【勧進相撲】
(1)勧進{(2)}のために興行する相撲。
(2)勧進{(2)}を名目に木戸銭を取って見せる相撲。
勧進聖
かんじんひじり クワン― [5] 【勧進聖】
諸国を勧進して歩く僧。のちには諸方をまわって銭を請う乞食僧をもいう。勧進僧。勧進坊主。
勧進能
かんじんのう クワン― [3] 【勧進能】
(1)勧進{(2)}のために,公許を得て興行する能。かんじん。
(2)江戸時代,観世太夫が一生に一度許されて催した大規模な個人興行の能。一世一代勧進能。御免能。
勧進興行
かんじんこうぎょう クワン―ギヤウ [5] 【勧進興行】
勧進{(2)}のための興行。室町・江戸時代には,平曲・能・相撲などがよく行われた。
勧進舞
かんじんまい クワン―マヒ [0] 【勧進舞】
社寺の勧進あるいは勧進に名を借りて催す曲舞(クセマイ)・幸若舞(コウワカマイ)など舞の興行。
勧進船
かんじんぶね クワン― [5] 【勧進船】
大坂の河口で勧進比丘尼や浄瑠璃・歌祭文(ウタザイモン)などを語る者を乗せ,泊まり船などをまわった船。比丘尼船。
勧進読み
かんじんよみ クワン― 【勧進読み】
勧進あるいは勧進を名目に書物を読んで金銭を請うこと。「神田の筋違橋にて太平記の―/浮世草子・永代蔵 5」
勧銀
かんぎん クワン― 【勧銀】
「日本勧業銀行」の略。
勲
いさお イサヲ [0] 【功・勲】
国家・民族・社会などに対する功績。手柄。いさおし。「―をたてる」
勲
くん [1] 【勲】
勲位,勲等。多くは「勲一等」のような形で勲等の等級を表す。
勲
いさおし イサヲシ [0] 【功・勲】
「いさお(功・勲)」に同じ。「文質偏ならざるをもて,君子の―とす/笈日記」
勲位
くん【勲位】
the Order of Merit.勲一等 the First Order of Merit.
勲位
くんい [1] 【勲位】
(1)勲等と位階。
(2)律令制で,国家に対する功労者に与えられる位階。勲一等以下一二等に分かれていた。1876年(明治9)以後は八等となる。
勲功
くんこう [0] 【勲功】
(1)国家または主君に尽くした功績。手柄。功労。
(2)手柄を立てたものに対するほうび。恩賞。
勲功
くんこう【勲功】
<render> distinguished services.〜ある meritorious.→英和
勲労
くんろう [0] 【勲労】
功労。手柄。いさお。
勲業
くんぎょう [0] 【勲業】
国家や君主に尽くす事業。功業。
勲爵
くんしゃく [1][0] 【勲爵】
勲等と爵位。
勲状
くんじょう [0] 【勲状】
勲功をほめて与えられる賞状。
勲章
くんしょう【勲章】
<wear> a decoration;→英和
<confer> an order <upon a person> .→英和
勲章
くんしょう [0] 【勲章】
(1)栄典の一。国家・社会に対する功労者を表彰して国家から与えられる記章。日本では,菊花章・旭日章・宝冠章・瑞宝章があり,菊花章は大勲位菊花章と大勲位菊花大綬章の二章,その他はそれぞれ勲一等から勲八等までの階級に分かれている。戦後停止状態にあったが,1963年(昭和38)生存者叙勲が復活した。ほかに金鵄(キンシ)勲章と文化勲章があり,前者は1947年廃止。外国では,イギリスのガーター勲章,フランスではレジオン-ドヌール,旧ソ連のレーニン勲章などが有名。
(2)その人にとって誇りとなっていること。
勲章年金
くんしょうねんきん [5] 【勲章年金】
勲章に付加されている終身年金。
勲章藻
くんしょうも [3] 【勲章藻】
緑藻類クロレラ目の淡水藻。体はごく小さく,冷清な湖沼などに生息する。数個の突起を有する細胞が規則正しく集合して群体を形成する。平面図が勲章のような形をなす。種類が多い。
勲等
くんとう [0] 【勲等】
国家・社会に勲功のあった人を賞するための栄典。最高を大勲位とし,勲一等から勲八等まであり,各等に応じた勲章がある。勲章の等級。
勲等
くんとう【勲等】
an order of merit.
勲績
くんせき [0] 【勲績】
てがら。功績。勲功。
勲記
くんき [1] 【勲記】
叙勲者に勲章とともに与えられる証書。
勺
しゃく [1] 【勺・夕】
(1)尺貫法の容積の単位。合の一〇分の一。升の一〇〇分の一。約0.018リットル。せき。
(2)尺貫法の面積の単位。坪の一〇〇分の一。約0.033平方メートル。せき。
(3)登山の路程で,合の一〇分の一。
勺
せき [1] 【勺】
⇒しゃく(勺)
勾り
まがり [0] 【曲(が)り・勾り】
〔動詞「曲がる」の連用形から〕
(1)曲がっていること。また,曲がり具合。「―をなおす」「道ノ―/日葡」
(2)「曲がり金」の略。
(3)馬の手綱の真ん中。「手綱の―をづんと切られて/太平記 31」
勾勒
こうろく [0] 【勾勒・鉤勒】
中国絵画の技法の一。輪郭を細い線で描(カ)き,その中を彩色し,しかも最初の線描きの効果も生かす描き方。五代以後の花鳥画では,黄氏体の特徴とされ,徐氏体の没骨(モツコツ)とともに二大技法とされる。二重描(フタエガ)き。
→没骨
勾引
こういん [0] 【勾引・拘引】 (名)スル
(1)捕らえて,連行すること。「手を取りたり,怒りて―する為にや/鉄仮面(涙香)」
(2)裁判所が被告人・証人などを一定の場所に引致する裁判およびその執行。召喚に応じない場合などに令状(勾引状)を発行して行う。
(3)かどわかすこと。誘拐すること。[日葡]
勾引かす
かどわか・す カドハカス [4] 【勾引かす】 (動サ五[四])
力ずくで,または,だましたりして,人を連れ去る。誘拐する。「子供を―・して身代金を要求する」
[可能] かどわかせる
勾引す
かどわ・す カドハス 【勾引す】 (動サ四)
「かどわかす」に同じ。「女の,人に―・されて来たりけるを/今昔 24」
勾引ふ
かど・う カドフ 【勾引ふ・拐ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)誘う。「山風の花の香―・ふふもとには/後撰(春中)」
(2)かどわかす。「江田へ―・はれたるなり/とはずがたり 5」
■二■ (動ハ下二)
かどわかす。「藤太は信田殿を―・へて売らんため/幸若・信太」
勾引状
こういんじょう [3][0] 【勾引状】
被告人などを勾引するために裁判所が発行する令状。
勾張
こうばり [0] コウ― 【勾張(り)】 ・ カフ― 【甲張(り)】
(1)基礎工事などで,掘った穴の崩落を防ぐために横に渡す丸太や角材。張り木。
(2)家・柱などの傾くのを防ぐためにあてがう支え。つっかえ棒。「―をかう」
(3)陰で人をかばい守ること。また,その人。「あんまり母があいだてない,―が強うていよ��心が直らぬ/浄瑠璃・油地獄(下)」
勾張り
こうばり [0] コウ― 【勾張(り)】 ・ カフ― 【甲張(り)】
(1)基礎工事などで,掘った穴の崩落を防ぐために横に渡す丸太や角材。張り木。
(2)家・柱などの傾くのを防ぐためにあてがう支え。つっかえ棒。「―をかう」
(3)陰で人をかばい守ること。また,その人。「あんまり母があいだてない,―が強うていよ��心が直らぬ/浄瑠璃・油地獄(下)」
勾当
こうとう [0] 【勾当】
〔勾(カカワ)り当たる意〕
(1)もっぱらその事務を担当して処理すること,またその人。「清麻呂を遣はして,其の事を―せしめ/続紀(延暦七)」
(2)平安時代,大蔵省などの諸官司や摂関家の侍所などに置かれた事務職員。
(3)諸大寺で別当の下で寺務をつかさどった僧。
(4)盲官の一。検校の下,座頭の上に位した。
(5)「勾当内侍(コウトウノナイシ)」の略。
勾当内侍
こうとうのないし 【勾当内侍】
(1)掌侍(ナイシノジヨウ)四人のうち首位にあたるもの。天皇への伝奏をつかさどる。長橋の局。長橋殿。
(2)「太平記」にみえる南北朝時代の美女。後醍醐天皇につかえて勾当内侍となり,のちに天皇が新田義貞に賜った。
勾欄
こうらん [0] コウ― 【勾欄】 ・ カウ― 【高欄】
(1)橋・回廊・廊下などにつけた欄干(ランカン)。擬宝珠(ギボウシ)勾欄・回り勾欄などがある。
(2)牛車(ギツシヤ)の前後の口の下の方にわたした低い仕切り板。《高欄》
(3)椅子のひじかけ。《高欄》
(4)中国,宋代の都市の盛り場にあった演芸場。舞台に勾欄(欄干)をめぐらしていたことによる名という。
勾欄(1)[図]
勾玉
まがたま [0] 【勾玉・曲玉】
古代の装身具の一。瑪瑙(メノウ)・水晶・滑石製が多く,C の字形やコの字形の一端に孔(アナ)をあけて緒を通し,垂れ飾りとした。日本,朝鮮の古墳時代に好んで用いられた。もとは,動物の牙(キバ)に孔(アナ)をあけて身につけたものという。
勾玉[図]
勾玉
まがたま【勾玉】
beads;jewels.
勾留
こうりゅう [0] 【勾留】 (名)スル
逃亡や証拠隠滅を防ぐため被疑者・被告人を拘禁すること。および,その裁判。未決勾留。
→拘留(コウリユウ)
勾留状
こうりゅうじょう [0][3] 【勾留状】
裁判所が被告人・被疑者を勾留するために発する令状。
勾留理由開示手続
こうりゅうりゆうかいじてつづき [17] 【勾留理由開示手続】
勾留中の被告人または弁護人・親族等の請求により,裁判所が公開の法廷で勾留の理由を示し,関係人の意見を聞く手続き。
勾股弦
こうこげん [3] 【勾股弦・鈎股弦】
〔「勾」は直角三角形の短辺,「股」は長辺,「弦」は直角に対する斜辺〕
和算で直角三角形の三辺のこと。
勾股弦の定理
こうこげんのていり 【勾股弦の定理】
和算で「ピタゴラスの定理」のこと。
勾践
こうせん 【勾践】
(?-前465) 中国,春秋時代の越の王。呉王闔閭(コウリヨ)を敗死させたが,その子夫差と会稽山(カイケイザン)に戦って敗れた。のち范蠡(ハンレイ)らの援助の下に富国強兵に努め,呉を滅ぼして覇者となった。
→臥薪嘗胆(ガシンシヨウタン)
→会稽の恥
勾配
こうばい [0] 【勾配】
(1)傾斜面の傾きの程度。また,斜面。「ゆるい―のついた屋根」「―を登る」
(2)〔数〕 斜面の傾きの程度。垂直距離対水平距離の比で表す。
→タンジェント
→傾き
勾配
こうばい【勾配】
a slope;→英和
an incline;→英和
《鉄道》 <米> a grade;→英和
<英> a gradient.→英和
急な(ゆるい)〜 a steep (gentle) slope.
勾配標
こうばいひょう [0] 【勾配標】
鉄道線路の勾配を示す標識。水平距離1000メートルに対する高低差の数値を記入する。
勾配織
こうばいおり [0] 【勾配織(り)】
⇒紅梅織(コウバイオ)り
勾配織り
こうばいおり [0] 【勾配織(り)】
⇒紅梅織(コウバイオ)り
勿
まな 【勿・莫】 (副)
(多く「…することまな」の形で)禁止を表す。…するな。「汝等兄弟,和(アマナ)はむこと魚と水との如くして,爵位を争ふこと―/日本書紀(天智訓)」
勿れ
なかれ [2][1] 【勿れ・莫れ・毋れ】
〔文語形容詞「なし」の命令形〕
禁止の意を表す。…してはいけない。
(1)動詞に直接付く。「汝(ナンジ)盗む―」
(2)名詞「こと」に付く。「君死にたまふこと―/恋衣(晶子)」「老来りて初めて道を行ぜんと待つこと―/徒然 49」
勿体
もったい [0][3] 【勿体】
〔本来は「物体」で,物の形の意〕
(1)態度などが重々しいこと。威厳があること。「―がある」
(2)態度や品格。風采。「遣手にしては―がよし/歌舞伎・助六廓夜桜」
勿体ない
もったいない【勿体ない】
(1)[良すぎる]be too good <for me> .
(2)[不敬]impious.→英和
時間が〜 be a waste of time.
勿体ぶる
もったい【勿体ぶる】
give oneself[put on]airs.〜ぶった self-important;affected.→英和
勿体らしい
もったいらし・い [6] 【勿体らしい】 (形)[文]シク もつたいら・し
もったいぶったさまである。大層らしい。「―・い口をきく」「親父や母親(オフクロ)に一々―・く挨拶をした後/あくび(潤一郎)」
[派生] ――さ(名)
勿体振る
もったいぶ・る [5] 【勿体振る】 (動ラ五[四])
重々しく気どった様子をする。「―・った話し方をする」
勿体無い
もったいな・い [5] 【勿体無い】 (形)[文]ク もつたいな・し
(1)(有用な人間や物事が)粗末に扱われて惜しい。有効に生かされず残念だ。「まだ使えるのに捨ててしまうとは―・い」「あんな有能な人物を放っておくのは―・い」「こんな事をしていては時間が―・い」
(2)(神聖なものが)おかされて恐れ多い。忌むべきだ。「神前をけがすとは―・い」
(3)(目上の人の好意が)分に過ぎて恐縮だ。かたじけない。「御心づかい―・く存じます」
(4)(あるべき状態からはずれて)不都合だ。不届きだ。「帯紐解き広げて思ふことなくおはすること―・し/盛衰記 36」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
勿体顔
もったいがお [0] 【勿体顔】
もったいぶった顔つき。勿体面(モツタイヅラ)。
勿忘草
わすれなぐさ [4] 【勿忘草】
ムラサキ科の多年草。ヨーロッパ原産。高さ約40センチメートル。葉は倒披針形で,茎・葉に軟毛がある。春,尾状に巻いた花序を出し,青紫色の小花をつける。園芸では一年草として扱われ,矮性(ワイセイ)種が中心。わするなぐさ。[季]春。
〔forget-me-not の訳語〕
勿忘草[図]
勿忘草
わすれなぐさ【勿忘草】
《植》a forget-me-not.
勿怪
もっけ [0][3] 【物怪・勿怪】 (名・形動)[文]ナリ
(1)思いがけないこと。意外なこと。また,そのさま。「…と云ふと,―な顔をして/婦系図(鏡花)」
(2)人に不吉な感じを与える・こと(さま)。異変。「様々の―有りければ占はするに/今昔 14」
勿怪の幸い
もっけ【勿怪の幸い】
a lucky chance.
勿来関
なこそのせき 【勿来関】
古代の関所。白河関・念珠(ネズ)ヶ関とともに奥羽三関の一。現在の福島県いわき市勿来付近にあった。((歌枕))「吹く風を―と思へども道もせに散る山桜かな/千載(春下)」
勿論
もちろん【勿論】
of course;naturally.→英和
勿論
もちろん [2] 【勿論】 (副)
〔「論ずる勿(ナカ)れ」の意から〕
言うまでもなく。むろん。「―出かける」「―のこと」
匁
もんめ [3] 【匁】
(1)尺貫法の目方の単位。貫の千分の一。一匁は3.75グラム。目。尺貫法廃止後も,真珠の目方を量る単位として使用が認められている。
→貫(1)
(2)江戸時代,銀目の名。小判一両の六〇分の一。
(3)(「文目」と書く)銭を数える単位。銭一枚を一文目とした。文。
→貫(2)
匂あらせいとう
においあらせいとう ニホヒ― [6] 【匂あらせいとう】
アブラナ科の多年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培。高さ約30センチメートル。葉は披針形。四,五月,香りのある十字形花を穂状につける。花は黄赤色・黄色・紅紫色などで,八重咲きもある。ケイランサス。オールフラワー。
匂い
におい【匂い】
(a) smell;→英和
(a) scent;→英和
an odor;→英和
fragrance (芳香).良い(悪い)〜 a sweet (bad) smell.〜の良い sweet-smelling;fragrant.→英和
〜の悪い foul-smelling.良い(悪い)〜がする smell sweet (bad).ペンキの〜がする smell of paint.
匂い
におい ニホヒ [2] 【匂い・臭い】
〔動詞「匂う」の連用形から〕
(1)物から発散されて,鼻で感じる刺激。かおり・くさみなど。臭気。
〔「かおり」が快い刺激についていうのに対し,「におい」は快・不快両方についていう。不快な場合の漢字表記は多くは「臭い」〕
「花の―をかぐ」「香水の―」「玉ねぎの腐った―」「変な―がする」「薬品の―をかぐ」
(2)そのものがもつ雰囲気やおもむき。それらしい感じ。「パリの―のする雑誌」「生活の―の感じられない女優」「不正の―がする」「悪の―」
(3)日本刀の重要な見所の一。地肌と刃部との境い目にそって霧のように白くほんのりと見える部分。
→沸(ニエ)
(4)色,特に赤い色の映えのある美しさ。色が美しく照り映えること。「紅に染めてし衣雨降りて―はすとも/万葉 3877」
(5)つややかな美しさ。はなやかな美しさ。「この(=若宮)御―には並び給ふべくもあらざりければ/源氏(桐壺)」
(6)威光。栄華。「官位(ツカサクライ),世の中の―も何ともおぼえずなむ/源氏(椎本)」
(7)染め色,襲(カサネ)や縅(オドシ)の色目で,濃い色から次第に薄くなっているもの。「蘇枋(スオウ)の下すだれ,―いと清らにて/枕草子 60」
(8)「匂い縅(オドシ)」の略。「萌黄の―の鎧きて/平家 7」
(9)描(カ)き眉の,薄くぼかしてある部分。
(10)俳諧用語。発句または付句から感じとられる情趣。「今はうつり・響き・―・位を以て付くるを良しとす/去来抄」
→匂付け
匂いの花
においのはな ニホヒ― 【匂いの花】
連句で,名残の裏の定座(百韻では七句目,歌仙では五句目)の花のこと。もと千句と夢想についていわれ,一巻を巻き終わる頃に香をたいたのでこの呼称がある。名残の花。挙げ花。
匂い切れ
においぎれ ニホヒ― [0] 【匂い切れ】
刀剣で,焼き刃の波紋の切れている所。
匂い墨
においずみ ニホヒ― [2] 【匂い墨】
よい香りをつけてある墨。香墨。「火花も薫れと―くべんとせしを/浄瑠璃・蝉丸」
匂い油
においあぶら ニホヒ― [4] 【匂い油】
化粧品として用いる芳香ある油。香油。
匂い玉
においだま ニホヒ― [0] 【匂い玉】
丸く玉の形にした匂い袋。
匂い立つ
においたつ ニホヒ― [4] 【匂い立つ】 (動タ五[四])
(1)においが立ちこめる。
(2)(美しさなどで)あたりが輝くように感じられる。「―・つばかりの美しさ」
匂い紙
においがみ ニホヒ― [2] 【匂い紙】
香料をしみ込ませた化粧紙。
匂い縅
においおどし ニホヒヲドシ [4] 【匂い縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一種。薫(タ)き物のかおりが次第に薄れてゆくように,濃い色彩から次第に薄くなるように縅したもの。
匂い袋
においぶくろ ニホヒ― [4] 【匂い袋】
香料を入れた小さい袋。特に夏期,身につけたり,部屋にかけたりする。衣類の防虫香ともする。[季]夏。《紫の―を秘めごころ/後藤夜半》
匂い零れる
においこぼ・れる ニホヒ― [6] 【匂い零れる】 (動ラ下一)
あでやかな美しさがあふれ出る。「―・れるような美しさ」
匂い鳥
においどり ニホヒ― [2][3] 【匂い鳥】
ウグイスの異名。「鳴声やげに伽羅のはし―(露節)/貝おほひ」
匂う
にお・う ニホフ [2] 【匂う・臭う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
□一□
(1)あるにおいがあたりにただよう。それがあるにおいを発散する。
〔「かおる」が快いにおいについていうのに対し,「におう」は快・不快両方についていうが,不快な場合の漢字表記は多くは「臭う」〕
「梅の香が―・う」「肉を焼くにおいが―・ってくる」「くつ下が―・う」「橘の―・へる香かもほととぎす/万葉 3916」
(2)何となく,それらしい雰囲気が感じられる。多く好ましくない場合に用いる。「不正が―・ってくる」
□二□
(1)赤などの色があざやかに照り輝く。「春の園(ソノ)紅(クレナイ)―・ふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(オトメ)/万葉 4139」
(2)美しさ・魅力などが,その内部からただよい出る。美しくつややかである。「―・うばかりの美少女」「愛嬌が―・う女性」「紫の―・へる妹(イモ)を/万葉 21」
(3)他のものの色に映り染まる。「手に取れば袖さへ―・ふをみなえし/万葉 2115」
(4)他のものの影響を受けて,はなやかに栄える。恩恵やおかげをこうむる。「人ひとりを思ひかしづき給はむ故(ユエ)は,ほとりまでも―・ふ例(タメシ)こそあれ/源氏(真木柱)」
(5)染色・襲(カサネ)・縅(オドシ)などで,色を次第にぼかしていく。「うへはうすくて,したざまにこく―・ひて/雅亮装束抄」
■二■ (動ハ下二)
美しく色づける。「住吉(スミノエ)の岸野の榛(ハリ)に―・ふれど/万葉 3801」
〔古くは,「に」は「丹」で赤色の意,「ほ」は「秀(ホ)に出ず」などの「秀」でぬきんでる意で用いられた。「におう」は,本来は色彩に関する美しさをいう語。「匂わす」に対する自動詞〕
匂う
におう【匂う】
smell;→英和
stink (悪臭が);→英和
be fragrant (芳香が).⇒匂い.
匂す
にお・す ニホス 【匂す】 (動サ四)
木や草,または赤土などで彩色する。「住吉(スミノエ)の遠里小野のま榛(ハリ)もち―・しし衣(キヌ)に高麗(コマ)錦紐に縫ひ付け/万葉 3791」
匂はし
におわ・し ニホハシ 【匂はし】 (形シク)
つややかで美しい。「ねびれて―・しき所も見えず/源氏(空蝉)」
匂ひやか
においやか ニホヒ― 【匂ひやか】 (形動ナリ)
色美しいさま。つやがあってあでやかなさま。におやか。「いとあてに気高く,さすがに―におはします/宇津保(蔵開上)」
匂ひ香
においが ニホヒ― 【匂ひ香】
かおり。香気。「我が袖に―移せ家づとにせむ/後撰(春上)」
匂やか
におやか ニホ― 【匂やか】 (形動ナリ)
つややかで美しいさま。においやか。「いとほそう―なる独鈷(トコ)を取らせて/枕草子(三一九・能因本)」
匂ゆ
にお・ゆ ニホユ 【匂ゆ】 (動ヤ下二)
美しく照り輝く。におう。「春花の―・え栄えて/万葉 4211」
匂わす
におわす【匂わす】
(1)[香を放つ]smell;→英和
be fragrant (芳香を).
(2)[ほのめかす]drop a hint <of> ;→英和
hint <at> ;suggest.→英和
匂わす
におわ・す ニホハス [3] 【匂わす】 (動サ五[四])
(1)
(ア)よいにおいをさせる。「香水を―・す」
(イ)(多く「臭わす」と書く)いやなにおいをさせる。「安物の香水をぷんぷん―・す」
(2)それとなくほのめかす。「合格を―・す」
(3)美しく染める。「衣―・せて旅のしるしに/万葉 57」
(4)美しく映えさせる。「紅の衣―・し/万葉 4157」
〔「匂う」に対する他動詞〕
匂わせる
におわ・せる ニホハセル [4] 【匂わせる】 (動サ下一)
「匂わす」に同じ。「香水を―・せている」「引退を―・せる」「湯上がりの肌をつややかに―・せる」
匂付け
においづけ ニホヒ― [0] 【匂付け】
蕉風俳諧における付合方法の一。従来の物付けや心付けのような知的連想によるものでなく,前句と付句との間の気分・情趣が互いに応ずるような付け方。
匂宮
におうのみや ニホフ― 【匂宮】
〔「におうみや」とも〕
(1)源氏物語の巻名。第四二帖。
(2)源氏物語の作中人物。宇治十帖の主要人物の一人。今上帝と明石の中宮の間の第三皇子。光源氏の孫。光源氏の色好みの性格を受け継ぎ,浮舟をめぐって薫と争う。匂兵部卿宮。
匂桜
においざくら ニホヒ― [4] 【匂桜】
サトザクラの一種。花は八重咲きで白く,香気がある。
匂矢車
においやぐるま ニホヒ― [5] 【匂矢車】
キク科の越年草。イラン地方原産。ヤグルマギクの近縁種で,観賞用に栽培。高さ約60センチメートル。葉は羽状に深裂。初夏,径5センチメートルの頭花をつけ,花色は黄・白などで,香りがよい。スイート-サルタン。
匂菫
においすみれ ニホヒ― [4] 【匂菫】
スミレ科の多年草。ヨーロッパ原産。切り花や花壇用として栽培。葉は心臓形。春,径約2センチメートルの左右相称の花を頂につける。花色は濃紫・青紫・淡紫・白などで,香りがある。バイオレット。
匂豌豆
においえんどう ニホヒヱン― [4] 【匂豌豆】
スイート-ピーの別名。
包
ぐるめ 【包】 (接尾)
〔動詞「包(クル)める」の連用形から〕
「ぐるみ」に同じ。「侍―に小春殿もらふた/浄瑠璃・天の網島(上)」
包
パオ [1] 【包】
〔中国語〕
モンゴル人など遊牧民が住む,移動生活に便利な饅頭(マンジユウ)形の組み立て式の家。支柱を用いず湾曲した梁(ハリ)の上をフェルトでおおう。ゲル。
包まる
くるま・る [3] 【包まる】 (動ラ五[四])
物に覆われたり巻かれたりして,体がすっぽり包まれる。「肩掛けに―・る」
包み
つつみ【包み】
a package;→英和
a packet;→英和
a parcel;→英和
a bundle;→英和
a bale (大形の).→英和
〜にする make a parcel[bundle] <of> ;wrap.→英和
〜を解く open;→英和
undo;→英和
unwrap.→英和
〜隠しのないところ frankly speaking;to speak frankly.
包み
つつみ 【包み】
■一■ [3] (名)
(1)紙などで包んだもの。「おみやげの―を開く」「紙―」
(2)物を包むために用いるもの。風呂敷など。「―に,衣箱の,おもりかに古体なる,うちおきて,おし出でたり/源氏(末摘花)」
■二■ (接尾)
助数詞。包んであるものを数えるのに用いる。「一―ずつ配る」
包み
くるみ [3] 【包み】
(1)くるむこと。また,くるんだもの。
(2)乳児をくるんで抱く布団。おくるみ。
包みボタン
くるみボタン [4] 【包み―】
表面を,洋服の共布や革,または毛糸を編んでくるんだボタン。
包み井
つつみい 【包み井】
(1)周りを石などで囲って水をたたえた井戸。「鈴が音の駅家(ハユマウマヤ)の―の水を飲(タマ)へな妹が直手よ/万葉 3439」
(2)宮中で正月の若水に用いるために,前年の冬から蓋(フタ)をして封じておく井戸。
包み文
つつみぶみ 【包み文】
書状を薄様(ウスヨウ)に包んだもの。後朝(キヌギヌ)の文や懸想文(ケソウブミ)に用いた。「むらさきの紙を―にて/枕草子 89」
包み焼き
つつみやき [0] 【包み焼き】
(1)魚・肉・野菜などを紙・ホイルなどに包んで焼くこと。また,焼いたもの。
(2)鮒(フナ)の腹に昆布・串柿などを入れて焼いたもの。「鮒の―のありける腹に,小さく文を書きて押し入れて/宇治拾遺 15」
包み物
つつみもの [0][5] 【包み物】
(1)風呂敷などで包んだもの。
(2)布施や贈り物にするため,金銭や絹布などを包んだもの。
包み直す
つつみなおす【包み直す】
wrap <a thing> again.
包み紙
つつみがみ【包み紙】
wrapping paper.
包み紙
つつみがみ [3] 【包み紙】
物を包むのに用いる紙。包装紙。
包み胴
つつみどう [3] 【包み胴】
胴丸や腹巻の表面を綾・緞子(ドンス)・繻子(シユス)などで包んだもの。
包み表紙
くるみびょうし [4] 【包み表紙】
製本様式の一。書物の中身を糸または針金でとじ,一枚の表紙でくるみ,三方を化粧裁ちして仕上げたもの。一般の雑誌などにみられる。つつみ表紙。おかしわ。
包み込む
つつみこ・む [4] 【包み込む】 (動マ五[四])
包んで中に入れる。「霧が街を―・む」
[可能] つつみこめる
包み込む
つつみこむ【包み込む】
wrap <in paper> .→英和
包み金
つつみきん [0] 【包み金】
(1)祝いやお礼などとして,紙に包んで渡す金銭。つつみがね。
(2)江戸時代,金座で紙包みにし,封印した金貨。
→包み銀
包み銀
つつみぎん 【包み銀】
江戸時代,銀座で紙包みにし,封印した銀貨。包み銀はそのままの状態でも通用した。公認の両替屋や豪商が封印した包み銀も同様に扱われた。金の場合は包み金という。
包み隠し
つつみかくし [0] 【包み隠し】 (名)スル
包み隠すこと。秘密にすること。「―のないところを話す」
包み隠す
つつみかく・す [5] 【包み隠す】 (動サ五[四])
(1)包んだりおおったりして外から見えないようにする。「袖で―・す」
(2)秘密にして,人に知られないようにする。「―・さずに話す」
[可能] つつみかくせる
包み隠す
つつみかくす【包み隠す】
conceal;→英和
keep <a matter> secret <from a person> ;hide <from> .→英和
包み隠さず <confess> frankly[openly,candidly].
包み飯
つつみいい 【包み飯・裹み飯】
強飯(コワメシ)を木の葉などに包んだもの。古代,儀式などの際,下級の参加者に給した。
包む
くる・む [2] 【包む】
■一■ (動マ五[四])
布・紙などでおおって,中に入れる。「体をタオルで―・む」
[可能] くるめる
■二■ (動マ下二)
⇒くるめる
包む
つつむ【包む】
wrap (up) <in paper> ;→英和
tie[do]up <in> ;pack (荷作り);→英和
[おおう]cover;→英和
envelop <in> ;→英和
surround (囲む);→英和
[隠す]⇒包み隠す.
包む
つつ・む [2] 【包む・裹む】 (動マ五[四])
(1)大きな布・紙などで全体を覆って中にいれる。くるむ。「箱を風呂敷に―・む」
(2)周囲をとりかこむ。「雑木林に―・まれた家」「霧に―・まれる」「炎に―・まれる」「温かい愛情で―・む」
(3)ある雰囲気などが充満したりただよったりする。「会場は熱気に―・まれた」「謎に―・まれた過去」
(4)隠して人に知られないようにする。ひめる。「―・み切れぬ喜びを満面に滔(アフ)らして/社会百面相(魯庵)」「母にも言はず―・めりし心は/万葉 3285」
(5)謝礼などのお金をふくろや紙に入れて人にわたす。「お礼に一万円―・む」
(6)堤を築いて水を防ぐ。「白鳥の羽が堤を―・むとも/常陸風土記」
[可能] つつめる
[慣用] オブラートに―・真綿に針を―
包める
くる・める [3] 【包める】 (動マ下一)[文]マ下二 くる・む
(1)ひとつにまとめる。ひっくるめる。「諸経費を―・めると相当な額になる」
(2)くるむ。つつむ。
(3)うまく言って人をだます。まるめる。言いくるめる。「東の人をもあやなし西の人をも―・めるをいふ/洒落本・異素六帖」
包丁
ほうちょう【包丁】
a kitchen knife.
包丁
ほうちょう ハウチヤウ [0] 【包丁・庖丁】
(1)料理に使う刃物。庖丁刀。「刺身―」「―を入れる」「―さばき」
(2)料理人。料理役。
(3)料理すること。料理。「折ふし御坊は,見事なる鯉を―して御座ある/咄本・昨日は今日」
(4)料理のうでまえ。包丁さばき。「皆人,別当入道の―を見ばやと思へども/徒然 231」
包丁(1)[図]
包世臣
ほうせいしん ハウ― 【包世臣】
(1775-1855) 中国,清末の書家・学者。字(アザナ)は慎伯,号は倦翁。北碑尊重を鼓吹した芸術論「芸舟双楫」のほか,農書「斉民四術」,文集「安呉四種」を著した。
包含
ほうがん ハウ― [0] 【包含】 (名)スル
(1)つつみふくんでいること。「この詩は深い悲しみを―している」「神は無限の愛なるが故に,凡べての人格を―すると共に/善の研究(幾多郎)」
(2)〔哲〕
〔implication〕
⇒含意(ガンイ)(2)
包含する
ほうがん【包含する】
⇒含む.
包囲
ほうい ハウヰ [1] 【包囲】 (名)スル
とりかこむこと。「城を―する」「―網」
包囲
ほうい【包囲】
encirclement;→英和
《兵》(a) siege.→英和
〜する surround;→英和
encircle;→英和
besiege.→英和
〜を解く raise the siege <of> .‖包囲攻撃 a siege.
包子
パオズ [1] 【包子】
〔中国語〕
点心の一。肉や餡(アン)などを入れた饅頭(マンジユウ)。ポーズ。
包容
ほうよう ハウ― [0] 【包容】 (名)スル
(1)包み込むこと。包み入れること。「二つの経験が第三の経験の中に―せられた時/善の研究(幾多郎)」
(2)心が大きく,他人や他人の意見を受け入れること。
包容力
ほうようりょく ハウ― [3] 【包容力】
相手のことを寛大に受け入れられる心の大きさ。「―のある人」
包容力の大きい
ほうようりょく【包容力の大きい】
broad-minded (人について).
包布
ほうふ ハウ― [1] 【包布】
掛け布団を包む布。掛け布団カバー。
包帯
ほうたい【包帯】
a dressing;→英和
a bandage.→英和
〜する dress[bandage] <a wound> .→英和
包帯
ほうたい ハウ― [0] 【包帯・繃帯】
傷口や腫れ物などを保護するために巻く,ガーゼ・木綿などの布。
包平
かねひら 【包平】
平安中期,備前の刀工。古備前初期に属する。太刀姿は反(ソリ)高く優美で高尚な作風。名物「大包平」の作者。助平・高平とともに備前三平の名がある。
包括
ほうかつ ハウクワツ [0] 【包括】 (名)スル
ひっくるめてひとつにまとめること。「全体を―して述べる」「関連諸法案を含む―案」
包括
ほうかつ【包括】
inclusion;→英和
comprehension.→英和
〜的な inclusive;→英和
comprehensive.→英和
〜する include;→英和
comprehend.→英和
包括承継
ほうかつしょうけい ハウクワツ― [5] 【包括承継】
他人のすべての権利・義務を一括して承継すること。相続・会社の合併など。
⇔特定承継
包括根抵当
ほうかつねていとう ハウクワツ―テイタウ [6] 【包括根抵当】
継続的取引関係から生ずる一切の債務を一定の限度まで担保する根抵当権。
包括的
ほうかつてき ハウクワツ― [0] 【包括的】 (形動)
全体をおおっているさま。総括的。「―な交渉」
包括財産
ほうかつざいさん ハウクワツ― [5] 【包括財産】
相続財産のように,当該財産を構成する権利義務の一切を包括し,一体として取り扱う場合の財産。
包括遺贈
ほうかついぞう ハウクワツヰ― [5] 【包括遺贈】
遺産の全体またはその何分の一というように,財産を特定せずに一括して与える遺贈。
⇔特定遺贈
包接化合物
ほうせつかごうぶつ ハウセツクワガフブツ [6] 【包接化合物】
一つの化合物の結晶の三次元網目構造の中にできるすき間に,他の化合物が入りこんでできる一種の付加化合物。ヒドロキノンとメタノールなど種々のものが知られている。クラスレート化合物。
包摂
ほうせつ ハウ― [0] 【包摂】 (名)スル
〔論〕
〔subsumption〕
類概念に種概念が包括される関係,あるいは普遍に特殊が従属する関係。例えば,「哺乳類」という概念は「動物」という概念に包摂される。
包有
ほうゆう ハウイウ [0] 【包有】 (名)スル
中に包み保つこと。また,あわせ持つこと。「北は…より,南は…に至るまでを―する事が出来た/肉弾(忠温)」
包構え
つつみがまえ [4] 【包構え】
漢字の構えの一。「包」「勾」などの「勹」。くがまえ。
包永
かねなが 【包永】
鎌倉中期,大和国の刀工。平三郎と称す。奈良手掻(テガイ)派の祖。大和鍛冶を代表する刀工で名物「児手柏(コノテガシワ)」の作者。二代包永以下一門繁栄した。
包皮
ほうひ【包皮】
《解》the foreskin.→英和
包皮
ほうひ ハウ― [1] 【包皮】
(1)表面を包む皮。
(2)陰茎の亀頭部をおおう皮膚。
包絡線
ほうらくせん ハウラク― [0] 【包絡線】
〔envelope〕
〔数〕 ある一定の条件を満たす一群の曲線に一定の曲線が接するとき,この定曲線を包絡線という。
包膜
ほうまく ハウ― [1][0] 【包膜】
シダ植物の胞子嚢(ノウ)をおおう薄い膜。包被。
包茎
ほうけい【包茎】
《医》phimosis.
包茎
ほうけい ハウ― [0] 【包茎】
成人の陰茎の亀頭が包皮でおおわれている状態。皮かぶり。
包葉
ほうよう ハウエフ [0] 【包葉・苞葉】
⇒ほう(苞)
包蔵
ほうぞう ハウザウ [0] 【包蔵】 (名)スル
内部に持っていること。中につつみしまっていること。「胸中一事を―するに堪へざるものに似て/即興詩人(鴎外)」
包蔵水力
ほうぞうすいりょく ハウザウ― [5] 【包蔵水力】
ある水系が持つ,発電用水として利用することができる水力エネルギーの量。
包虫症
ほうちゅうしょう ハウチユウシヤウ [0] 【包虫症】
⇒エキノコッカス症(シヨウ)
包被
ほうひ ハウ― [1] 【包被】 (名)スル
(1)包みおおうこと。また,包み。「文芸は…知識の足がかりとなり爪がかりとなるべき一切のものを―し/囚はれたる文芸(抱月)」
(2)包膜(ホウマク)。
包装
ほうそう【包装】
packing.→英和
〜する pack;→英和
wrap (up).→英和
‖包装紙 packing[wrapping,brown]paper.
包装
ほうそう ハウサウ [0] 【包装】 (名)スル
(1)荷づくりをすること。
(2)うわづつみをかけること。また,うわづつみ。
包装紙
ほうそうし ハウサウ― [3] 【包装紙】
商品を包む紙。
包裹
ほうか ハウクワ [1] 【包裹】 (名)スル
つつむこと。また,つつんだもの。つつみ。
包頭
パオトウ 【包頭】
⇒ほうとう(包頭)
包頭
ほうとう ハウトウ 【包頭】
中国,内モンゴル自治区西部にある都市。黄河中流の北岸に位置し,水陸交通の要衝。古くから皮革・羊毛の交易が盛ん。付近で鉄を産し,鉄鋼業が発達。パオトウ。
匆匆
そうそう [0] 【怱怱・匆匆】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)忙しいこと。あわただしいこと。また,そのさま。「黄蝶二つ―に飛び去る/仰臥漫録(子規)」
(2)簡略にする・こと(さま)。「お―べい致しやす/塩原多助一代記(円朝)」
(3)「そうそう(草草){(3)}」に同じ。
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「氏は―として急く事なしと雖/八十日間世界一周(忠之助)」
匈奴
きょうど 【匈奴】
中国,秦・漢代,モンゴル高原に活躍した遊牧騎馬民族。紀元前三世紀の末,冒頓単于(ボクトツゼンウ)が諸部族を統一して北アジア最初の遊牧国家を建設,最盛期を迎えたが,漢の武帝のたびたびの征討で衰え,紀元後一世紀南北に分裂。このうち北匈奴は後漢に討たれ,西走。フン(族)はその子孫という説もある。
匍匐
ほふく [0] 【匍匐】 (名)スル
腹ばいになって進むこと。はうこと。
匍匐する
ほふく【匍匐する】
⇒這う.
匍匐前進
ほふくぜんしん [4] 【匍匐前進】 (名)スル
伏して手と足ではいながら前進すること。
匍匐茎
ほふくけい [3][0] 【匍匐茎】
蔓(ツル)になって地上をはい,節から根や茎を出して繁殖する茎。ユキノシタ・オランダイチゴなどにみられる。匐枝。ランナー。
匍球
ほきゅう [0] 【匍球】
地上をかすめて,低くとんでくるたま。ゴロ。グラウンダー。
匍行
ほこう [0] 【匍行】
〔soil creep〕
土壌がわずかずつ斜面の下方へ移動すること。
匏
ひさご [0] 【瓠・匏・瓢】
〔古くは「ひさこ」〕
(1)ヒョウタン・ユウガオ・トウガンなどの果実の総称。ふくべ。[季]秋。
(2)ヒョウタンの果実の内部の柔らかい果肉を取り去って乾燥させたもの。酒や水の容器とした。ふくべ。
(3)(「柄杓」「杓」と書く)瓠を縦半分に割って水を汲むのに用いた用具。ひしゃく。
(4)家紋の一。ひょうたんの実や花をかたどったもの。丸に一つ瓠,抱き瓠など。
匏土
ほうど ハウ― [1] 【匏土】
〔「匏」はひさご〕
中国の古楽器。八音(ハチオン)のうち匏で作った楽器と土で作った楽器。
→八音
匐枝
ふくし [2] 【匐枝】
⇒匍匐茎(ホフクケイ)
匕首
ひしゅ [1] 【匕首】
つばのない短剣。懐剣の類。あいくち。
匕首
あいくち【匕首】
a dagger;→英和
a dirk.→英和
化
け [1] 【化】
〔仏〕
(1)仏教に教え導くこと。教化。
(2)仏や菩薩(ボサツ)が教化のために,仮にさまざまの姿をとって現れること。
(3)死ぬこと。遷化。死。
化
か クワ 【化】
■一■ [1] (名)
(1)徳によって教え導くこと。教化。感化。「仁政の―を致れんには如かじ/太平記 13」
(2)自然が万物を育てる力。化育。造化。
(3)生滅転変の理。変化。変遷。「陰陽の―」
■二■ (接尾)
主に漢語の名詞に付いて,そういう物,事,状態に変える,または変わるという意を表す。「映画―」「自由―」「液―」など。
化かす
ばかす【化かす】
bewitch;→英和
enchant.→英和
化かす
ばか・す [2] 【化かす】 (動サ五[四])
〔古くは「はかす」か〕
術を使ったりして心を迷わせ,正常な判断ができないようにする。「狐に―・される」「関守鳥の空音に―・されて/平家 4」
〔「化ける」に対する他動詞〕
[可能] ばかせる
化く
ば・く 【化く】 (動カ下二)
⇒ばける
化く
ふ・く 【老く・化く】 (動カ下二)
⇒ふける(老・化)
化け
ばけ [2] 【化け】
(1)化けること。姿を変えること。
(2)釣りで,擬餌鉤(ギジバリ)の一。鉤の軸に乾燥した魚皮・ビニール片・色糸などを巻き付けたもの。
(3)「ばけもの(化物)」の略。「どうでもこりやあ―だな/歌舞伎・御摂勧進帳」
(4)ごまかし。「またすぐ―を言ふわいの/仮名草子・難波鉦」
化けの皮
ばけのかわ [5] 【化けの皮】
素姓や真実を隠し装っている外見。「―をはぐ」「―がはがれる」
化けの皮をはぐ
ばけのかわ【化けの皮をはぐ】
unmask[expose] <a person> ;→英和
detect <a fraud> .→英和
化ける
ば・ける [2] 【化ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ば・く
(1)本来の姿をかえて別のものになる。特に,狐などが姿をかえる。「狐が美女に―・ける」
(2)化粧や変装によって普段とは異なる様子になる。「僧に―・けて落ちのびる」「おもては―・けたるにこそ/宇津保(国譲下)」
(3)全く別のものに変わる。「授業料が下宿代に―・けた」
〔「化かす」に対する自動詞〕
化ける
ばける【化ける】
turn oneself <into> ;disguise oneself <as> (変装).
化ける
ふ・ける [2] 【老ける・化ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふ・く
〔「ふける(更)」と同源〕
(1)年をとる。また,年よりじみる。「母もここ二,三年で,急に―・けた」「年のわりに―・けて見える」「年ガ―・ケタ/日葡」
(2)古くなって品質が悪くなる。「苗木でも―・けた土では育たぬものぢや/思出の記(蘆花)」
化け句
ばけく [2] 【化け句】
雑俳の冠付(カムリヅ)けの一手法。暗喩または暗示的な表現を用いた難解な付け方。例えば,浅草海苔で巻き鮨(ズシ)をする意を「金竜山(浅草寺の山号)で菩薩(飯の意)巻」とよむ類。天保(1830-1844)期に大坂で流行。
化け物
ばけもの [3][4] 【化け物】
(1)異様な姿・形をして,化け現れたもの。妖怪変化。おばけ。「―が出た」
(2)普通の人間とは思われない能力をもっている人。
化け物屋敷
ばけものやしき [5] 【化け物屋敷】
化け物が出るといわれる家。おばけ屋敷。
化け猫
ばけねこ [0] 【化け猫】
人などに化ける魔力のある猫。猫の妖怪。
化す
か・す クワ― [1] 【化す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「化する」の五段化〕
「化する」に同じ。「一夜にして荒野と―・す」
[可能] かせる
■二■ (動サ変)
⇒かする
化す
け・す 【化す】 (動サ変)
(1)形を変える。変化する。ばける。「―・して僧と成り給ひぬ/今昔 6」
(2)教え導く。教化する。化(カ)する。「寺に有りて諸(モロモロ)の人を―・し/今昔 7」
化する
かする【化する】
change[turn] <a thing into,to> (変化);→英和
be transformed <to,into> (変形);influence (感化).→英和
米国〜 Americanize.→英和
化する
か・する クワ― [2] 【化する】 (動サ変)[文]サ変 くわ・す
(1)形や性質が別のものに変わる。また,変わらせる。変える。「戦災で焦土と―・する」「荒れ地を―・して美田とする」
(2)影響を受けて変わる。同化する。また,導いて変わらせる。感化する。教化する。「徳をもって人を―・する」
化主
けしゅ [1] 【化主】
〔仏〕
(1)〔衆生(シユジヨウ)を教化する主の意〕
仏。
(2)高徳の僧。
(3)真言宗新義派で,管長または寺の住職の敬称。
(4)仏道を説き,また寺院の費用にあてるため,寺院を出て人々に施物を請う禅僧。街坊(ガイボウ)。
化人
けにん [0] 【化人】
(1)仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)を救うために仮に人の姿となって現れたもの。化生の人。化身。
(2)鬼神・畜生などが人の姿となって現れたもの。ばけもの。
化仏
けぶつ [0] 【化仏】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を救うために,さまざまな姿となって現れた仏。化身。
化他
けた [1] 【化他】
(1)〔仏〕 他人を教化し,仏法の恵みを与えること。利他。
⇔自行
(2)浄瑠璃・長唄などの門付(カドヅケ)。「夜もろく��に―には一はなだち/浮世草子・芝居気質」
化体
けたい [0] 【化体】 (名)スル
姿・形を変えること。他のものになること。
化体
かたい クワ― [0] 【化体】
観念的な事柄を,有形物によって具体的な感知できるものにすること。特に,有価証券法において,権利を証券上に表すことを示す。
化体説
かたいせつ クワ― [2] 【化体説】
ローマ-カトリック教会での,聖餐(セイサン)に関する教義。聖別されたパンと葡萄酒は,キリストの肉と血が実体化したものであるとする説。
化作
けさ 【化作】 (名)スル
「化現(ケゲン)」に同じ。「阿弥陀仏の鸚鵡鳥と―して/今昔 4」
化俗
けぞく [0] 【化俗】
〔仏〕 世俗の人々を教化すること。
化俗結縁
けぞくけちえん [4] 【化俗結縁】
〔仏〕 世俗の人を教化して仏縁を結ばせること。
化儀
けぎ [1] 【化儀】
〔仏〕 仏が衆生(シユジヨウ)を教導・感化する仕方。
⇔化法(ケホウ)
化内
けない [1][0] 【化内】
王化に服したところ。
⇔化外
化合
かごう【化合】
chemical combination.〜する combine <with> .→英和
‖化合物 a (chemical) compound <of hydrogen and oxygen> .
化合
かごう クワガフ [0] 【化合】 (名)スル
二種以上の元素の原子が化学結合により結合すること。また,二種以上の純物質から一種類の純物質を生ずること。「水素と酸素が―して水になる」
化合物
かごうぶつ クワガフ― [2] 【化合物】
化合によってできた物質。各成分元素の性質とは別の性質を示す。
⇔単体
化合物半導体
かごうぶつはんどうたい クワガフ―ハンダウタイ [0] 【化合物半導体】
半導体としての特性を示す化合物。ガリウムヒ素・ガリウムリンなど。シリコン・ゲルマニウムなどの元素半導体に対していう。
化土土
けとつち [0] 【化土土】
園芸用土。石付きの盆栽などを仕立てるとき,植物の根と石とのつなぎにかぶせる粘土様の土。水辺の植物の根が腐って堆積したもの。
化土層
けどそう [2] 【化土層】
泥炭地などで,植物が長年地中に埋もれてできた弾力性のある地層。
化城
けじょう [0] 【化城】
〔仏〕 仏が神通力で造った城のこと。
化城喩
けじょうゆ [2] 【化城喩】
〔仏〕 法華七喩の一。「法華経(化城喩品)」による。旅行者が最終の目的地があまりに遠いので途中で旅を放棄しないように,中間に神通力による城を造り,そこでいったん休んだうえで旅を続けさせるという話。小乗仏教の悟りが,大乗の真の悟りに至るための方便にすぎないことをたとえる。
化外
かがい クワグワイ 【化外】
⇒けがい(化外)
化外
けがい [1][0] 【化外】
王化の及ばない所。国家の統治の及ばない所。
⇔化内
化天
けてん [0] 【化天】
⇒化楽天(ケラクテン)
化女
けじょ 【化女】
⇒けにょ(化女)
化女
けにょ 【化女】
仏・菩薩が仮に女人の姿となって現れたもの。権化の女人。けじょ。
化学
かがく【化学】
chemistry.→英和
〜(上)の chemical.→英和
〜的に chemically.→英和
‖化学記号(式,方程式) a chemical symbol (formula,equation).化学工業 chemical industry.化学者 a chemist.化学戦 chemical warfare.化学繊維 a synthetic[chemical]fiber.化学調味料 a chemical seasoning (stuff).化学肥料 a chemical fertilizer.化学兵器 a chemical weapon.化学変化(反応) a chemical change (reaction).化学薬品[製品]chemicals.化学療法 chemotherapy.
化学
かがく クワ― [1] 【化学】
〔chemistry〕
自然科学の一分野。物質を構成している原子や分子に注目し,物質の成分組成・構造,その生成と分解の反応および他物質との間に起こす反応を研究する。研究の対象または目的によって,無機化学・有機化学・生物化学・物理化学・分析化学・地球化学・応用化学などに分けられる。
〔幕末から明治初期にかけては舎密(セイミ)の語が用いられた〕
化学
ばけがく [2] 【化学】
化学(カガク)。同音の「科学」と区別していうための語。
化学エネルギー
かがくエネルギー クワ― [5] 【化学―】
化学結合によって物質内に蓄えられるエネルギー。その一部は化学変化に伴い熱・光・電気などの形で放出または吸収される。
化学パルプ
かがくパルプ クワ― [4] 【化学―】
砕木を水酸化ナトリウムや硫酸塩・亜硫酸塩などで化学的に処理して得られるパルプ。不純物が除去されるのでセルロース純度の高いものが得られ,上質紙や化学繊維の製造に用いられる。
→機械パルプ
化学ポテンシャル
かがくポテンシャル クワ― [5] 【化学―】
系を構成するある成分1モルまたは一分子当たりのギブズ自由エネルギー。二相の化学ポテンシャルが異なるときには,化学ポテンシャルの大きい相から小さい相へ,粒子の移動が起こる。
→自由エネルギー
化学伝達物質
かがくでんたつぶっしつ クワ― [8] 【化学伝達物質】
⇒神経伝達物質(シンケイデンタツブツシツ)
化学作用
かがくさよう クワ― [4] 【化学作用】
物質が化合したり分解したりする働き。また,化学変化が起こす作用。
化学元素
かがくげんそ クワ― [4] 【化学元素】
ある特定の原子番号をもつ原子によって構成される物質種。元素。
化学兵器
かがくへいき クワ― [4] 【化学兵器】
有毒化学剤をミサイル弾頭や砲弾に使用した兵器。
化学分析
かがくぶんせき クワ― [4] 【化学分析】
化学的な手法により,物質を構成する原子や原子団・分子・同位体などの検出・確認,組成の決定,存在比や存在量の決定をすること。組成だけ決めるものを定性分析,その量的関係を決めるものを定量分析と呼ぶ。
化学化石
かがくかせき クワ―クワ― [4] 【化学化石】
化石や堆積岩に残存している生物体由来の有機化合物。炭化水素やアミノ酸・炭水化物の類が検出されており,生命の起源・進化を考える手掛かりになる。
→化学進化
化学反応
かがくはんのう クワ―オウ [4] 【化学反応】
物質が化学変化によって他の物質に変化していくこと,またその変化の過程。
化学反応式
かがくはんのうしき クワ―ハンオウ― [6] 【化学反応式】
化学反応を起こす物質と反応の結果生じる物質の種類およびそれらの間の量的な関係を化学式を用いて表す式。反応式。
化学受容器
かがくじゅようき クワ― [5] 【化学受容器】
味・においなど化学的な刺激を感知する舌の味覚芽や鼻の嗅上皮。
化学合成
かがくごうせい クワ―ガフ― [4] 【化学合成】
(1)化学反応によって目的の化合物をつくること。
(2)細菌類が光合成によらないで,無機物質の酸化反応の結果生じるエネルギーを用いて,二酸化炭素から有機物を合成すること。
化学圏
かがくけん クワ― [3] 【化学圏】
大気圏のうち,上部成層圏と中間圏の称。太陽紫外線による光化学反応が起こるのでいう。
化学変化
かがくへんか クワ―クワ [4] 【化学変化】
物質の構成成分の原子間の結合に組み替えが起こり,もとの物質とは違う物質に変化すること。
→物理変化
化学天秤
かがくてんびん クワ― [4] 【化学天秤】
化学分析の際の質量の測定に用いる精密な天秤。100グラムほどの物を1ミリグラムの精度で測定できる。
化学工学
かがくこうがく クワ― [4] 【化学工学】
化学工業における工程の能率化とその収量の増大を図るため,主に化学工業プラントの設計・製作・運転に関する研究を行う工学の一部門。
化学工業
かがくこうぎょう クワ―ゲフ [4] 【化学工業】
化学反応によって各種の無機または有機化合物の製品を作り出す工業。ガラス・セメント・肥料・染料・石油・薬品・火薬・合成繊維・合成樹脂などの製造加工に関する各種工業がこれに属する。
化学平衡
かがくへいこう クワ―カウ [4] 【化学平衡】
可逆反応において,正反応と逆反応との反応速度が等しくなり,見かけ上,化学変化が進行しなくなった状態。各成分の濃度または分圧の間には質量作用の法則が成立する。
化学式
かがくしき クワ― [3] 【化学式】
物質の化学的組成と結合の様子を元素記号・数字などを用いて表す式。分子式・組成式・実験式・示性式・構造式などの総称。
化学当量
かがくとうりょう クワ―タウリヤウ [4] 【化学当量】
(1)酸素原子二分の1モルと化合する他の元素のグラム数。元素の一当量は原子量を原子価で割った値に等しい。
(2)酸として作用する水素原子1モルを含む酸の量およびこれを中和する塩基の量。
(3)水素原子1モルあるいは酸素原子二分の1モルまたは電子1モルを与えたり奪ったりする酸化剤および還元剤の量。
化学感覚
かがくかんかく クワ― [4] 【化学感覚】
化学的刺激に対する感覚。味覚と嗅覚とがある。化学覚。
→物理感覚
化学探査
かがくたんさ クワ― [4] 【化学探査】
河川の水や土壌・岩石などの微量成分を分析して,資源の存在や地質構造を推定すること。地化学探査。
化学方程式
かがくほうていしき クワ―ハウテイ― [6] 【化学方程式】
⇒化学反応式(カガクハンノウシキ)
化学機械
かがくきかい クワ― [5][4] 【化学機械】
化学工業に用いる機械の総称。粉砕機・混合機・濾過(ロカ)機などがある。
化学熱力学
かがくねつりきがく クワ― [7][6] 【化学熱力学】
液体・溶液などの状態や状態変化,および化学反応・化学平衡などを,熱力学を応用して研究する学問分野の一。
化学物理学
かがくぶつりがく クワ― [6] 【化学物理学】
物性物理学の一部門。物質の分子構造や種々の物質に共通な性質などを量子論・統計力学などの物理学理論に基づいて研究する分野。
化学物質
かがくぶっしつ クワ― [4] 【化学物質】
化学の研究対象となる物質。また,化学的方法によって人工的に合成された物質。
化学物質審査規制法
かがくぶっしつしんさきせいほう クワ―シンサキセイハフ 【化学物質審査規制法】
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の通称。新しい化学物質を分解性,蓄積性,慢性毒性の観点から特定化学物質などに指定し,規制する。1973年(昭和48)制定。
化学用体積計
かがくようたいせきけい クワ― [0] 【化学用体積計】
薬品の調合・化学分析などで液体を定量し,また測定するガラス製器具。ピペット・ビュレット・メスシリンダーなど。
化学療法
かがくりょうほう クワ―レウハフ [4] 【化学療法】
化学的に合成した薬品や抗生物質を用いる治療法。
化学療法剤
かがくりょうほうざい クワ―レウハフ― [6] 【化学療法剤】
人体に対し作用が小さく,病原微生物の活動力や繁殖を抑制・阻止する化学薬品。
化学的
かがくてき クワ― [0] 【化学的】 (形動)
化学に関連していること。物質の組成・性質・変化に関連していることを表す語。
化学的性質
かがくてきせいしつ クワ― [0] 【化学的性質】
物質の化学変化に関連した性質。
化学的気相成長法
かがくてききそうせいちょうほう クワ―キサウセイチヤウハフ [0][0] 【化学的気相成長法】
⇒シー-ブイ-ディー( CVD )
化学的酸素要求量
かがくてきさんそようきゅうりょう クワ―サンソエウキウリヤウ 【化学的酸素要求量】
⇒シー-オー-ディー( COD )
化学種
かがくしゅ クワ― [3] 【化学種】
物質がもつ固有の物理・化学的性質によって他の物質と識別される物質種のこと。
化学結合
かがくけつごう クワ―ガフ [4] 【化学結合】
原子やイオンが結び付いて分子や結晶を作る際の原子間の結合。普通,イオン結合・共有結合・配位結合・金属結合に大別されるが,実際の結合はこれらが混じりあったものと考えられる。
化学線
かがくせん クワ― [0] 【化学線】
紫外線のこと。赤外線を熱線と呼ぶのに対して,紫外線は,感光作用などの化学作用が強いことからいう。
化学繊維
かがくせんい クワ―ヰ [4] 【化学繊維】
石炭・石油などの原料から化学的に合成,または天然繊維を化学的に加工して作った繊維の総称。合成繊維・半合成繊維・再生繊維・無機繊維など。化繊。
化学肥料
かがくひりょう クワ―レウ [4] 【化学肥料】
工場で化学的処理により製造される肥料。窒素・リン酸・カリウムの一種以上を水溶性の化合物として含む。硫酸アンモニウム・尿素・過リン酸石灰など。人造肥料。
⇔天然肥料
⇔有機肥料
化学蒸着法
かがくじょうちゃくほう クワ―ハフ [7][0] 【化学蒸着法】
⇒シー-ブイ-ディー( CVD )
化学薬品
かがくやくひん クワ― [4] 【化学薬品】
化学実験に用いることを目的とする薬品。工業薬品に対して比較的精製されたものをいう。
化学親和力
かがくしんわりょく クワ― [6] 【化学親和力】
物質間の反応性の違いを説明するために考えられた古典的な概念。一三世紀頃から一九世紀まで,物質の質量・濃度,反応熱などが,化学親和力を表す尺度として提唱された。現在では,化学変化による自由エネルギーの減少値によって表される。親和力。
化学記号
かがくきごう クワ―ガウ [4] 【化学記号】
化学物質を示す記号。特に元素記号。
化学調味料
かがくちょうみりょう クワ―テウミレウ [6] 【化学調味料】
鰹節(カツオブシ)・昆布などに含まれる,うまみのもととなる化学物質を,細菌を利用するなどして人工的に生産した調味料。イノシン酸・グルタミン酸ナトリウムなど。うまみ調味料。
化学進化
かがくしんか クワ―クワ [4] 【化学進化】
(1)原始地球上において生命が発生するまでの,メタンなどの単純な炭素化合物がタンパク質・核酸などの高度な化学反応システムへと発展していく過程。二〇世紀初頭に現れた考え方で,オパーリンらによって確立された。分子進化。
(2)宇宙に生じた元素から順次生成された化学物質がより新しい質や機能を獲得して変化していく過程。
化学量
かがくりょう クワ―リヤウ [3] 【化学量】
原子量・分子量・化学式量・化学当量,また質量・物質量,気体の体積など,物質の化学変化を定量的にとらえようとするときに用いる量。
化学量論
かがくりょうろん クワ―リヤウ― [4] 【化学量論】
化学の基礎的・古典的な一部門。質量保存の法則・定比例の法則・倍数比例の法則・気体反応の法則・ファラデーの電気分解の法則などに関連して,物質の化学組成や化学変化を定量的に研究する。
化学鍍金
かがくめっき クワ― [4] 【化学鍍金】
金属イオンと次亜リン酸塩・ホルマリンなどの還元剤とを含む鍍金液中に,金属・プラスチック・ガラスなどを浸し,電気分解によらずに金属を析出させて鍍金する方法。電子回路のプリント基板の製造などに利用する。無電解鍍金。
化導
かどう クワダウ [0] 【化導】 (名)スル
〔「けどう」とも〕
徳をもって人を感化して善に導くこと。
化導
けどう [0] 【化導】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を教化し導くこと。
化導利生
けどうりしょう [4] 【化導利生】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を教え導き利益(リヤク)を与えること。
化尼
けに 【化尼】
仏・菩薩が尼の姿となってこの世に現れたもの。権化の比丘尼。
化度
けど [1] 【化度】 (名)スル
〔「教化済度」の略〕
衆生(シユジヨウ)を教え導き悟りへ到達させること。「大悲の願力を以て広く一切衆生を―し給ふ/今昔 17」
化性
かせい クワ― [0] 【化性】
昆虫が一年間に何回か世代を繰り返す性質。遺伝形質によって定まっており,年に一回だけの一化性,二世代を重ねるものを二化性,三世代以上繰り返すものは多化性という。
化成
かせい クワ― [0] 【化成】 (名)スル
(1)化合して他の物質になること。
(2)よい方にあらためること。「天下を―する/百一新論(周)」
化成
かせい【化成】
transformation;chemical synthesis (化学で).化成工業 the chemical and synthetic industry.
化成肥料
かせいひりょう クワ―レウ [4] 【化成肥料】
無機質の肥料原料を化学的に処理して,窒素・リン酸・カリウムのうち二成分以上を含むように作られた複合化学肥料。
化政
かせい クワ― [0][1] 【化政】
年号の文化・文政を合わせて呼んだ語。
化政度
かせいど クワ― [2] 【化政度】
文化・文政時代(1804-1830)。文化・文政頃。
化政文化
かせいぶんか クワ―クワ [4] 【化政文化】
文化・文政時代を中心とする江戸の町人文化。元禄文化に比べ刹那的・退廃的な傾向が濃い。
→文化文政時代
化教
けきょう [0] 【化教】
律宗で,衆生(シユジヨウ)をその精神的素質に応じて教化する教え。制教の説く戒律に対し,定(ジヨウ)と慧(エ)をいう。
⇔制教
化楽天
けらくてん [2] 【化楽天】
〔仏〕 六欲天のうち,下から五番目の天。ここに生まれたものは,自ら楽しみの境地をつくって楽しみ,八百歳を一日として八千年の長寿を得るという。化天。化自楽天。化自在天。楽変化天。
化法
けほう [0] 【化法】
〔仏〕 仏が衆生(シユジヨウ)を教え導くために説いた教法の内容。
⇔化儀(ケギ)
化物
ばけもの【化物】
⇒おばけ.
化狄
かてき クワ― 【貨狄・化狄】
中国古代,黄帝の臣で,舟を考案した人といわれる。謡曲「自然居士」にみえる。
化現
けげん [0] 【化現】 (名)スル
神仏などが姿を変えてこの世に現れること。化作(ケサ)。「利生菩薩の―して/海道記」
化生
かせい クワ― [0] 【化生】 (名)スル
(1)形を変えて生まれること。
(2)ある特定の器官に分化した生物の組織・細胞が再生や病理的変化に伴って著しく異なった形に変化すること。赤星病にかかったナシの葉での海綿組織から柵(サク)状組織への変化など。変質形成。
化生
けしょう [0] 【化生】 (名)スル
(1)〔仏〕 四生(シシヨウ)の一。母胎・卵・湿気などによらず,自分の力によって忽然(コツゼン)と生まれること。天人や地獄・中有の者の生まれ方。
(2)〔仏〕 浄土教で,阿弥陀の浄土に成仏すること。
(3)生まれかわり。化身。
(4)化け物。
化生の者
けしょうのもの 【化生の者】
化け物。変化(ヘンゲ)。
化益
けやく [0] 【化益】
〔仏〕 人々を仏道に導くことと,利益を与えること。
化石
かせき クワ― [0] 【化石】 (名)スル
(1)地質時代の動植物の遺骸・遺物・遺跡などが地層中に保存されていたもの。動植物の硬い部分が鉱物と置きかわったり,石化したりして残ることが多い。
(2)今に残る古いものやしきたり。「封建時代の―」
(3)石になること。石のように動かなくなること。「―するまで此処(ココ)を離れまい/露団々(露伴)」
化石
かせき【化石】
a fossil;→英和
fossilization (作用).〜化する fossilize.→英和
‖化石学 paleontology.
化石人類
かせきじんるい クワ― [4] 【化石人類】
化石から,その存在が知られている過去の人類。進化段階によって猿人・原人・旧人・新人に分ける。
化石林
かせきりん クワ― [3] 【化石林】
地質時代の森林が,生育していた時の状態に近い形で埋没し,地層中で化石になったもの。石川県手取川流域(中生代白亜紀)・富山県魚津市(新生代第四紀,特別天然記念物)などの例が有名。
化石燃料
かせきねんりょう クワ―レウ [4] 【化石燃料】
動植物などの遺骸が地質時代を通じて堆積物となり,地圧・地熱などにより変成してできた有機物。石炭・石油など。生物に蓄えられた昔の太陽エネルギーを取り出していると考えることができる。化石エネルギー。
化石現生人類
かせきげんせいじんるい クワ― [8] 【化石現生人類】
新人{(3)}の別名。
化米
けまい [0][1] 【化米】
禅宗で,信者から米をもらうこと。また,その米。けべい。
化粧
けしょう【化粧】
(a) makeup;→英和
toilet.→英和
〜する make one's toilet;make up <one's face> ;powder one's face;dress oneself (着付け).‖化粧台(室,着) a dressing table (room,gown).化粧道具 a toilet set.化粧箱 a dressing[toilet]case;a vanity case (携帯用).化粧品 toilet articles;cosmetics.化粧品店 a cosmetics store.厚[薄]化粧 heavy[light]makeup.
化粧
けそう 【化粧・仮粧】
「けしょう(化粧)」に同じ。「いみじう―し給へれば,常よりも美しう見え給ふ/大鏡(兼家)」
化粧
けしょう [2] 【化粧・仮粧】 (名)スル
(1)紅・白粉(オシロイ)などをつけて顔を美しく見せること。けそう。「うっすらと―する」
(2)表面だけをつくろい飾ること。また,その飾り。「差いた刀は―か伊達か/浄瑠璃・碁盤太平記」
(3)建物・器物などの外から見える部分。また,その部分に施す仕上げ・彩色など。
⇔野(ノ)
化粧
けわい [2][0] 【化粧・仮粧】 (名)スル
けしょう。みづくろい。「かみけづり―する/田植草紙」
〔もと「気配」と同語〕
化粧ず
けそう・ず ケサウ― 【化粧ず】 (動サ変)
化粧をする。けしょうず。「いとよう―・じてうちながめて/伊勢 23」
化粧の板
けしょうのいた [5] 【化粧の板】
胸板や,袖の冠板など,甲冑(カツチユウ)の金具廻(カナグマワ)りに接する箇所の小札(コザネ)に取りつける染め革で包んだ飾り板。
→大鎧(オオヨロイ)
化粧ふ
けわ・う ケハフ 【化粧ふ】 (動ハ四)
〔「けはひ(化粧)」の動詞化〕
化粧する。「顔ヲ―・ウ/日葡」
化粧ギセル
けしょうギセル [4] 【化粧―】
美しい絵模様のあるキセル。多く陶製。
化粧下
けしょうした [0] 【化粧下】
「白粉下(オシロイシタ)」に同じ。
化粧元結
けしょうもとゆい [4] 【化粧元結】
「入れ元結」に同じ。
化粧台
けしょうだい [0] 【化粧台】
(1)化粧道具を載せる台。
(2)部屋の装飾として置く台。
化粧合板
けしょうごうはん [4] 【化粧合板】
表面に仕上げ用の処理を施した合板の総称。プリント合板・塗装合板・塩ビ合板など。
化粧品
けしょうひん [0] 【化粧品】
化粧に用いる品。クリーム・白粉(オシロイ)・口紅など。
化粧回し
けしょうまわし [4] 【化粧回し】
相撲で,関取が土俵入りなどの際につけるまわし。金糸・銀糸で豪華な刺繍(シシユウ)をしたものが多い。
化粧坂
けわいざか ケハヒ― 【化粧坂】
鎌倉市扇谷(オオギガヤツ)から西に出る坂。鎌倉七口の一。仮粧坂。
化粧垂木
けしょうだるき [4] 【化粧垂木】
軒や化粧屋根裏など見える所に用いる,美しく仕上げられた垂木。
⇔野垂木(ノダルキ)
化粧塩
けしょうじお [2] 【化粧塩】
焼き上がりを美しくするために,塩焼きにする魚に焼く直前に振りかけたり,ひれにまぶしたりする塩。
化粧声
けしょうごえ [4] 【化粧声】
歌舞伎で,荒事の主人公の演技を引き立てるために端役がかけるかけ声。
化粧室
けしょうしつ [2] 【化粧室】
(1)化粧や身繕いをするための部屋。化粧部屋。
(2)洗面所・便所などのある小部屋。
化粧屋根裏
けしょうやねうら [4] 【化粧屋根裏】
天井を張らず,梁(ハリ)・垂木・木舞(コマイ)などがあらわれている屋根裏をそのまま仕上げて天井としたもの。茶室などに用いる。
化粧屋根裏[図]
化粧崩れ
けしょうくずれ [4] 【化粧崩れ】
汗や涙のために顔の化粧がはげ落ちること。
化粧幕
けしょうまく [2] 【化粧幕】
(1)歌舞伎などで使う小紋を染めた幕。雑幕(ゾウマク)。
(2)歌舞伎で,俳優が次の扮装(フンソウ)に時間がかかるときなどに,つなぎに挿入する一場面。
化粧掛
けしょうがけ [0] 【化粧掛(け)】
陶器の素地(キジ)が黒くて絵付けなどに適さない場合,また,釉(ウワグスリ)の発色を美しくするために,素地の表面に白色陶土をかけること。
化粧掛け
けしょうがけ [0] 【化粧掛(け)】
陶器の素地(キジ)が黒くて絵付けなどに適さない場合,また,釉(ウワグスリ)の発色を美しくするために,素地の表面に白色陶土をかけること。
化粧料
けしょうりょう [2] 【化粧料】
(1)化粧にかかる費用。また,婦人のこづかい費。
(2)江戸時代,女子が嫁入りする際の持参金。けわいりょう。
(3)「化粧田(ケシヨウデン)」に同じ。
(4)中世,女子に生存の間だけ許された相続財産。装束料。
化粧料
けわいりょう 【化粧料】
「化粧(ケシヨウ)料{(2)}」に同じ。
化粧木舞
けしょうこまい [4] 【化粧木舞】
化粧屋根裏に用いる美しく仕上げた木舞。
化粧板
けしょういた [4] 【化粧板】
(1)木造建築物で,外から見える部分に用いる,きれいに仕上げた板。
(2)鉋(カンナ)削りをして仕上げた板。
化粧柳
けしょうやなぎ [4] 【化粧柳】
ヤナギ科の落葉高木。本州中部と北海道の河原などに自生。枝や葉に毛がなく,白粉を帯びる。雌雄異株。
化粧棚
けしょうだな [2] 【化粧棚】
(1)洗面所で,洗面道具・化粧道具などを置く棚。
(2)飾り棚の形式の一。書院・床脇などの装飾棚。
化粧水
けしょうすい [2] 【化粧水】
洗顔後肌につけて,水分や油分が失われないように保護する液状の化粧品。スキン-ローション。
化粧水
けしょうみず [2] 【化粧水】
(1)化粧に用いる真水。
(2)「力水(チカラミズ)」に同じ。
(3)中世,婚姻関係が生じた領主間で,川や用水の上流部の領主から下流部の領主に融通される用水。
化粧焼け
けしょうやけ [0] 【化粧焼け】 (名)スル
「白粉(オシロイ)焼け」に同じ。
化粧田
けしょうでん 【化粧田】
中世から江戸初期,上級の武士の娘が嫁入りする際に持参する田地。所有権は夫に移らないことが多い。けわいでん。
化粧田
けわいでん 【化粧田】
⇒けしょうでん(化粧田)
化粧目貫
けしょうめぬき [4] 【化粧目貫】
太刀の柄(ツカ)に連ねて打つ飾りのついた鋲(ビヨウ)。俵目貫が代表的。
化粧直し
けしょうなおし [4] 【化粧直し】
(1)くずれた化粧を整えること。
(2)いたんだ建物・部屋などに手を入れること。
化粧石鹸
けしょうせっけん [4] 【化粧石鹸】
洗顔用の良質の石鹸。
化粧積み
けしょうづみ [0] 【化粧積み】
煉瓦(レンガ)・ブロックなどの積み方で,表面を外側にあらわし,そのまま仕上げとするもの。
化粧立ち
けしょうだち [0][5] 【化粧立ち】
(相撲で)
(1)仕切りの際,立つ気がないのに相手力士の動揺をねらって立つような態度をとること。
(2)仕切り直しの際,口すすぎや塩をとるために立ち上がること。
化粧箪笥
けしょうだんす [4] 【化粧箪笥】
低いたんすの上に鏡を取りつけた,鏡台とたんすを兼ねる家具。
化粧箱
けしょうばこ [2] 【化粧箱】
(1)化粧道具を入れておく箱。
(2)進物などに使う美しい箱。
化粧紙
けしょうがみ [2][0] 【化粧紙】
(1)「力紙(チカラガミ){(1)}」に同じ。
(2)化粧直しに用いる柔らかい紙。
化粧縄
けしょうなわ [2] 【化粧縄】
酒樽などの装飾のためにかけた縄。
化粧裁ち
けしょうだち [0] 【化粧裁ち】
表具・製本で,紙のふちや本の小口をきれいに切ること。
化粧裏板
けしょううらいた [4] 【化粧裏板】
軒下で化粧垂木の後ろにある化粧板。
化粧軍
けしょういくさ 【化粧軍】
本気ではないいくさ。形だけのいくさ。「―にてある間,駆くるは安けれどもひくが大事にありと聞くぞ/幸若・八島」
化粧金
けしょうがね [2] 【化粧金】
「化粧金具」に同じ。
化粧金
けわいがね 【化粧金】
飾り金具。けしょうがね。
化粧金具
けしょうかなぐ [4] 【化粧金具】
建物や器具を装飾し,かつ丈夫にするための金具。
化縁
けえん [0] 【化縁】
〔「げえん」とも〕
〔仏〕
(1)仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)を教化する因縁。
(2)衆生のもつ教化されるべき縁。
化繊
かせん【化繊】
a chemical[synthetic]fiber.
化繊
かせん クワ― [0] 【化繊】
「化学繊維(カガクセンイ)」の略。「―のシャツ」
化肥
かひ クワ― [1] 【化肥】
「化学肥料(カガクヒリヨウ)」の略。
化育
かいく クワ― [1][0] 【化育】 (名)スル
天地自然が万物を作り育てること。「然らざれば凡ての文明も,凡ての―も虚偽のものなるべし/文学史骨(透谷)」
化膿
かのう クワ― [0] 【化膿】 (名)スル
傷口などがうみをもつこと。化膿菌の引き起こす炎症。「足の傷が―する」
化膿
かのう【化膿】
suppuration.〜する suppurate;→英和
fester (傷が).→英和
化膿菌
かのうきん クワ― [0] 【化膿菌】
化膿性炎症の原因となる細菌の総称。ブドウ球菌・連鎖球菌などのほか,肺炎双球菌・淋菌・結核菌・腸チフス菌・緑膿菌などがある。
化菩薩
けぼさつ [2] 【化菩薩】
衆生(シユジヨウ)を救うため,仮にこの世に姿を現した菩薩。
化身
けしん [0] 【化身】 (名)スル
(1)神仏が姿をかえて,この世に生まれて来ること。生まれかわり。「神の―」
(2)〔仏〕「応身(オウジン)」に同じ。
(3)芝居に登場する妖怪変化。
化身
かしん クワ― [0] 【化身】
⇒けしん(化身)
化身
けしん【化身】
(an) incarnation <of avarice> .→英和
悪魔の〜 a devil incarnate.
化身事
けしんごと [0][5] 【化身事】
歌舞伎で,神仏の化身が現れて神通力や奇瑞を見せる演技。化身物。
化野
あだしの 【徒野・仇野・化野】
(1)京都市右京区嵯峨,小倉山のふもとの野。火葬場のあった地として,東山の鳥辺野とともに有名。((歌枕))「―の露吹みだる秋風になびきもあへぬ女郎花かな/金葉(秋)」
(2)墓地。「灰寄せなりとて,おの��卯木(ウツギ)の箸折りて,―にむかふ/父の終焉日記」
化香の樹
のぶのき [1] 【化香の樹】
ノグルミの別名。
化骨
かこつ クワ― [0] 【化骨】
⇒骨化(コツカ)
化鳥
けちょう 【怪鳥・化鳥】
怪しい鳥。鳥の姿をした化け物。「鵼(ヌエ)といふ―禁中に鳴いて/平家 4」